JP6665582B2 - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Description

この発明は、ハイブリッド車両に関し、特に、前輪及び後輪の一方を内燃機関及び第1の電動機により駆動し、他方を第2の電動機により駆動するハイブリッド車両に関する。
特開2004−162670号公報(特許文献1)は、前輪及び後輪の一方をエンジン及び第1の電動機により駆動し、他方を第2の電動機により駆動するハイブリッド車両を開示する。このハイブリッド車両においては、車両の要求駆動力が第1の電動機の出力制限値を超える場合に、第2の電動機の出力が増加する。そして、車両の要求駆動力が第1及び第2の電動機の出力制限値の和を超える場合に、エンジンが始動する。このハイブリッド車両によれば、車両の要求駆動力が第1及び第2の電動機の出力制限値の和を超えるまでエンジンの停止状態を維持することができる(特許文献1参照)。
特開2004−162670号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されるハイブリッド車両においては、車両の要求駆動力が第1及び第2の電動機の出力制限値の和を超えるまでエンジンの停止状態が維持されるため、第1及び第2の電動機により消費される電力が大きくなる。第1及び第2の電動機により電力が消費されることによって蓄電装置のSOCが大きく低下すると、SOCの低下に応じて、蓄電装置を充電するためにエンジンが頻繁に作動する。その結果、却って燃費が悪化する場合がある。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、前輪及び後輪の一方を内燃機関及び第1の電動機により駆動し、他方を第2の電動機により駆動するハイブリッド車両において、内燃機関の停止状態を必要以上に維持することにより却って燃費が悪化することを抑制することである。
この発明に従うハイブリッド車両は、前輪及び後輪の一方へ駆動力を出力可能な内燃機関及び第1の電動機と、前輪及び後輪の他方へ駆動力を出力可能な第2の電動機と、蓄電装置と、制御装置とを備える。蓄電装置は、第1及び第2の電動機を駆動するための電力を蓄える。制御装置は、車両の要求駆動力に従って、第1及び第2の電動機の駆動力配分を制御しつつ内燃機関並びに第1及び第2の電動機を制御する。制御装置は、内燃機関が停止状態であって、かつ、第1の電動機による走行中に、要求駆動力が所定値を超えた場合、蓄電装置の充電量の低下を許容する条件が成立するときは、内燃機関の停止状態を維持するとともに第2の電動機の駆動力配分を増加させ、上記条件が成立しないときは、内燃機関を始動させる。
このハイブリッド車両においては、要求駆動力が所定値を超えた場合に、第2の電動機の駆動力配分が常に増加するわけではなく、蓄電装置の充電量の低下を許容する条件が成立するときに第2の電動機の駆動力配分が増加する。蓄電装置の充電量の低下を許容できる場合には、蓄電装置を充電するために内燃機関は作動せず、却って燃費が悪化するようなことはない。そして、蓄電装置の充電量の低下を許容する条件が成立しないときには必要に応じて内燃機関が始動する。したがって、内燃機関の停止状態を必要以上に維持することにより却って燃費が悪化することを抑制することができる。
この発明によれば、前輪及び後輪の一方を内燃機関及び第1の電動機により駆動し、他方を第2の電動機により駆動するハイブリッド車両において、内燃機関の停止状態を必要以上に維持することにより却って燃費が悪化することを抑制することができる。
ハイブリッド車両の全体構成を説明するためのブロック図である。 CDモード及びCSモードを説明するための図である。 車両要求駆動力の変化に対する、モータジェネレータの駆動力配分及びエンジンの作動状態の変化の一例を説明するための図である。 駆動力配分制御の処理手順を示すフローチャートである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
[ハイブリッド車両の構成]
図1は、この発明の実施の形態1に従うハイブリッド車両の全体構成を説明するためのブロック図である。図1を参照して、ハイブリッド車両100は、エンジン2と、駆動装置21,22と、伝達ギヤ8,9と、駆動軸12,13と、前輪14と、後輪15と、蓄電装置16とを備える。また、ハイブリッド車両100は、電力変換器23と、接続部24と、ECU(Electronic Control Unit)26とをさらに備える。
ハイブリッド車両100において、エンジン2及び駆動装置21は前輪14へ駆動力(トルク)を出力可能であり、駆動装置22は後輪15へ駆動力を出力可能である。ハイブリッド車両100は、前輪14及び後輪15の各々に駆動力を出力可能な、いわゆる四輪駆動車(4WD車)である。
エンジン2は、燃料の燃焼による熱エネルギーをピストンやロータなどの運動子の運動エネルギーに変換することによって動力を出力する内燃機関である。
駆動装置21は、動力分割装置4と、モータジェネレータ6,10と、電力変換器18,20とを含む。モータジェネレータ6,10は、交流回転電機であり、たとえば、3相交流同期電動機によって構成される。モータジェネレータ6は、動力分割装置4を経由してエンジン2により駆動される発電機として用いられるとともに、エンジン2を始動するための電動機としても用いられる。モータジェネレータ10は、主として電動機として動作し、駆動軸12を駆動する。一方で、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ10は、発電機として動作して回生発電を行なう。
動力分割装置4は、たとえば、サンギヤ、キャリア、リングギヤの3つの回転軸を有する遊星歯車機構を含む。動力分割装置4は、エンジン2の駆動力を、モータジェネレータ6の回転軸に伝達される動力と、伝達ギヤ8に伝達される動力とに分割する。伝達ギヤ8は、前輪14を駆動するための駆動軸12に連結される。また、伝達ギヤ8は、モータジェネレータ10の回転軸にも連結される。
蓄電装置16は、再充電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池によって構成される。蓄電装置16は、電力変換器18,20へ電力を供給する。また、蓄電装置16は、モータジェネレータ6及び/又は10の発電時に発電電力を受けて充電される。なお、蓄電装置16として、大容量のキャパシタも採用可能である。
蓄電装置16の充電状態は、蓄電装置16の満充電状態に対する現在の蓄電量を百分率で表したSOC(State Of Charge)によって示される。SOCは、たとえば、図示されない電圧センサ及び/又は電流センサによって検出される、蓄電装置16の出力電圧及び/又は入出力電流に基づいて算出される。SOCは、蓄電装置16に別途設けられるECUで算出してもよいし、蓄電装置16の出力電圧及び/又は入出力電流の検出値に基づいてECU26で算出してもよい。
電力変換器18は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ6と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。同様に、電力変換器20は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ10と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。これにより、モータジェネレータ6,10は、蓄電装置16との間での電力の授受を伴なって、電動機として動作するための正トルク又は発電機として動作するための負トルクを出力することができる。なお、蓄電装置16と電力変換器18,20との間に、直流電圧変換のための昇圧コンバータを配置することも可能である。
駆動装置22は、モータジェネレータ28と、電力変換器29とを含む。モータジェネレータ28は、交流回転電機であり、たとえば、3相交流同期電動機によって構成される。モータジェネレータ28は、主として電動機として動作し、駆動軸13を駆動する。一方で、車両の制動時や下り斜面での加速度低減時には、モータジェネレータ28は、発電機として動作して回生発電を行なう。モータジェネレータ28の回転軸は伝達ギヤ9に連結され、伝達ギヤ9は後輪15を駆動するための駆動軸13に連結される。
電力変換器29は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、モータジェネレータ28と蓄電装置16との間で双方向の直流/交流電力変換を実行する。これにより、モータジェネレータ28は、蓄電装置16との間での電力の授受を伴なって、電動機として動作するための正トルク又は発電機として動作するための負トルクを出力することができる。
電力変換器23は、ECU26から受ける制御信号に基づいて、接続部24に電気的に接続される車両外部の電源(図示せず)から供給される電力を蓄電装置16の電圧レベルに変換して蓄電装置16へ出力する(以下、車両外部の電源による蓄電装置16の充電を「外部充電」とも称する。)。
ECU26は、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置、入出力バッファ等を含み(いずれも図示せず)、ハイブリッド車両100における各機器の制御を行なう。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
ECU26の主要な機能として、車両の要求駆動力(要求トルク)をモータジェネレータ10,28及びエンジン2に配分する機能がある。たとえば、車両の走行駆動力をモータジェネレータ10のみで発生している状態で、要求駆動力が所定値Tr1(後述)を超えた場合に、蓄電装置16の充電量(たとえば、SOC)の低下が許容されるときは、ECU26は、要求駆動力の一部をモータジェネレータ28に配分する。一方、要求駆動力が所定値Tr1を超えた場合に、蓄電装置16の充電量の低下が許容されないときは、ECU26は、駆動力を補うためにエンジン2を始動させる。この機能については後程詳しく説明する。
また、ECU26は、CD(Charge Depleting)モードと、CS(Charge Sustaining)モードとを選択的に適用して車両の走行を制御する走行制御を実行する。以下、CDモード及びCSモードについてまず説明する。その後、モータジェネレータ10,28及びエンジン2への駆動力の配分制御について説明する。
[CDモード/CSモードの説明]
図2は、CDモード及びCSモードを説明するための図である。図2を参照して、たとえば、外部充電により蓄電装置16が満充電状態となった後、CDモードで走行が開始されるものとする。
CDモードは、SOCを消費するモードであり、基本的には、蓄電装置16に蓄えられた電力(主には外部充電による電気エネルギー)を消費するものである。すなわち、CDモードは、SOCの低下を許容するモードである。CDモードでの走行時は、SOCを維持するためにはエンジン2は作動しない。これにより、車両の減速時等に回収される回生電力やエンジン2の作動に伴ない発電される電力により一時的にSOCが増加することはあるものの、結果的に充電よりも放電の割合の方が相対的に大きくなり、全体としては走行距離の増加に伴ないSOCが減少する。
CSモードは、SOCを所定レベルに維持するモードである。一例として、時刻t1において、SOCの低下を示す所定値SLにSOCが低下すると、CSモードが選択され、その後のSOCが制御範囲RNG内に制御される。すなわち、CSモードは、制御範囲RNGの下限未満へのSOCの低下を許容しないモードである。具体的には、SOCが制御範囲RNGの下限(エンジン始動しきい値)に達するとエンジン2が作動し、SOCが制御範囲RNGの上限に達するとエンジン2が停止する。このように、エンジン2が作動及び停止を適宜繰り返す(間欠運転)ことによって、SOCが制御範囲RNG内に制御される。このように、CSモードでは、SOCを維持するためにエンジン2が作動する。
なお、CDモードにおいても、大きな走行駆動力が要求されればエンジン2は作動する。一方、CSモードにおいても、SOCが上昇すればエンジン2は停止する。すなわち、CDモードは、エンジン2を常時停止させて走行するEV走行に限定されるものではなく、CSモードも、エンジン2を常時作動させて走行するHV走行に限定されるものではない。CDモードにおいても、CSモードにおいても、EV走行とHV走行とが可能である。
[内燃機関の停止状態を必要以上に維持することにより生じる問題]
上述のハイブリッド車両100において、車両の要求駆動力をモータジェネレータ10,28で満たすことができる限り、エンジン2の停止状態を維持することが考えられる。エンジン2の停止中は燃料が消費されないため、一見燃費が良いと考えられるからである。
しかしながら、エンジン2が作動しない分、モータジェネレータ10,28により消費される電力は大きくなる。モータジェネレータ10,28によって電力が消費されることにより蓄電装置16のSOCが大きく低下すると、蓄電装置16を充電するためにエンジン2が作動し燃料が消費される。蓄電装置16を充電するためにエンジン2が頻繁に作動すると、却って燃費が悪化する場合がある。
たとえば、CSモード中であって、かつ、エンジン2の停止中に、車両の要求駆動力が所定値Tr1(モータジェネレータ10の定格トルクから、エンジン2始動に伴なう反力トルクを差し引いた値(詳細は後述する。))を超えた場合、エンジン2を始動せずにモータジェネレータ28に要求駆動力の一部を配分するとする。この場合には、モータジェネレータ10,28により消費される電力が大きくなり、蓄電装置16のSOCが即座にエンジン始動しきい値まで低下する可能性がある。SOCがエンジン始動しきい値に達すると、エンジン2が始動する。エンジン2の始動のためにも電力は消費される。したがって、CSモード中にエンジン2の始動と停止が頻繁に繰り返されると、却って燃費が悪化する。
そこで、この実施の形態1に従うハイブリッド車両100においては、エンジン2が停止状態であって、かつ、モータジェネレータ10による走行中に、車両の要求駆動力が所定値Tr1を超えた場合、蓄電装置16の充電量の低下が許容されるCDモード時は、ECU26は、エンジン2の停止状態を維持するとともにモータジェネレータ28の駆動力配分を増加させる。一方、エンジン2が停止状態であって、かつ、モータジェネレータ10による走行中に、車両の要求駆動力が所定値Tr1を超えた場合、SOCの低下を許容しないCSモード時は、ECU26はエンジン2を始動させる。
このように、ハイブリッド車両100においては、要求駆動力が所定値Tr1を超えた場合に、モータジェネレータ28の駆動力配分が常に増加するわけではなく、蓄電装置16の充電量の低下を許容する条件が成立するとき(CDモード中)にのみモータジェネレータ28の駆動力配分が増加する。蓄電装置16の充電量の低下を許容できる場合には、蓄電装置16を充電するためにエンジン2は作動せず、却って燃費が悪化するようなことはない。そして、蓄電装置16の充電量の低下を許容する条件が成立しないとき(CSモード中)には必要に応じてエンジン2が始動する。その結果、エンジン2の停止状態を必要以上に維持することにより却って燃費が悪化することを抑制することができる。
上記において、モータジェネレータ28又はエンジン2に駆動力を配分するか否かを判定するための判定値を、モータジェネレータ10の定格トルクではなく、所定値Tr1としたのは以下の理由による。すなわち、ハイブリッド車両100の構成においては、エンジン2の始動はモータジェネレータ6により行なわれる。エンジン2を始動するためにモータジェネレータ6が駆動すると、動力分割装置4を通じて駆動軸12に反力が生じる。要求駆動力を満たすためには、この反力を打ち消す必要がある。ハイブリッド車両100においては、モータジェネレータ10の出力を増加することにより、この反力を打ち消す。この反力を打ち消すために必要なトルクを以下トルクAと称する。必要に応じてエンジン2を始動するために、モータジェネレータ10は、いつでもトルクAを出力可能な状態である必要がある。そこで、所定値Tr1は、モータジェネレータ10の定格トルクからトルクAを差し引いた値としている。これにより、モータジェネレータ10は、前輪14に駆動力を出力している状態であっても、常時エンジン2の始動のためにトルクAを出力することができる。
図3は、ハイブリッド車両100の要求駆動力の変化に対する、モータジェネレータ28の駆動力配分及びエンジン2の作動状態の変化の一例を説明するための図である。図3を参照して、横軸は時間を示し、縦軸は、上から車両の要求駆動力、蓄電装置16のSOC、CDモード/CSモード、モータジェネレータ28の駆動力配分、エンジン2の作動状態を示す。
時刻t0〜t1において、車両の要求駆動力は、所定値Tr1以下である。また、蓄電装置16のSOCが所定値SL(図2,3)まで低下していないので、ハイブリッド車両100はCDモードで走行する。この場合には、要求駆動力はモータジェネレータ28には配分されず、エンジン2も始動しない。モータジェネレータ10の駆動のみにより、要求駆動力が満たされる。
時刻t1〜t2において、車両の要求駆動力は、所定値Tr1を超える。蓄電装置16のSOCが所定値SLまで低下していないので、ハイブリッド車両100はCDモードで走行する。CDモードは基本的にSOCを消費するモードであり、CDモード時はSOCの低下が許容されるので、ECU26は、要求駆動力の一部をモータジェネレータ28に配分する。すなわち、ECU26は、要求駆動力のモータジェネレータ28への配分を増加させる。
時刻t3において、蓄電装置16のSOCが所定値SLまで低下すると、ハイブリッド車両100のモードは、CSモードに切り替わる。
時刻t4〜t5において、車両の要求駆動力は、再び所定値Tr1を超える。時刻t3においてハイブリッド車両100のモードがCSモードに切り替わっているところ、CSモードはSOCを維持するモードなので、CSモード時はSOCの低下は許容されない。したがって、要求駆動力はモータジェネレータ28には配分されず、エンジン2が始動する。このように、この実施の形態1に従うハイブリッド車両100においては、上述の条件が成立しないとき(CSモード中)には必要に応じてエンジン2が始動する。以下、エンジン2の停止状態であって、かつ、モータジェネレータ10によるハイブリッド車両100の走行中における、駆動力配分制御の具体的処理手順について説明する。
[駆動力配分制御の処理手順]
図4は、駆動力配分制御の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、エンジン2の停止状態であって、モータジェネレータ10によるEV走行中の動作を説明したものである。
図4を参照して、ECU26は、車両の要求駆動力が所定値Tr1を超えているか否かを判定する(ステップS100)。要求駆動力が所定値Tr1を超えていないと判定されると(ステップS100においてNO)、モータジェネレータ10のみで要求駆動力を満たすことができるため、処理はリターンに移行する。
要求駆動力が所定値Tr1を超えていると判定されると(ステップS100においてYES)、ECU26は、要求駆動力が所定値Tr2以下であるか否かを判定する(ステップS110)。所定値Tr2は、モータジェネレータ10,28の定格トルクの和からトルクA(上述)を差し引いた値である。
要求駆動力が所定値Tr2以下であると判定されると(ステップS110においてYES)、ECU26は、ハイブリッド車両100のモードがCDモードであるか否かを判定する(ステップS130)。CDモードであると判定されると(ステップS130においてYES)、蓄電装置16の充電量の低下を許容することができるので、ECU26は、モータジェネレータ28の駆動力配分を増加する(ステップS140)。具体的には、ECU26は、モータジェネレータ10に配分される駆動力が所定値Tr1以下になるまで、モータジェネレータ28の駆動力配分を増加する。その後、処理はリターンに移行する。
ステップS130において、CDモードではない(CSモードである)と判定されると(ステップS130においてNO)、蓄電装置16の充電量の低下を許容することができないので、ECU26はエンジン2を始動する(ステップS120)。その後、処理はリターンに移行する。
ステップS110において、要求駆動力が所定値Tr2を超えていると判定されると(ステップS110においてNO)、モータジェネレータ10,28だけでは要求駆動力を満たすことができないため、ECU26はエンジン2を始動する(ステップS120)。なお、この実施の形態においては、要求駆動力が所定値Tr2を超えている場合に、エンジン2が始動することとしたが、必ずしもこのような制御を行なう必要はない。たとえば、所定値Tr2より小さい所定値を超えた時点でエンジン2を始動するようにしてもよい。
以上のように、この実施の形態1に従うハイブリッド車両100において、エンジン2が停止状態であって、かつ、モータジェネレータ10によるハイブリッド車両100の走行中に、車両の要求駆動力が所定値Tr1を超えた場合、蓄電装置16の充電量の低下を許容する条件が成立しないときは(CSモード中)、ECU26はエンジン2を始動する。その結果、エンジン2の停止状態を必要以上に維持することにより却って燃費が悪化することを抑制することができる。
(他の実施の形態)
以上のように、この発明の実施の形態として実施の形態1を説明した。しかしながら、この発明は必ずしもこの実施の形態1に限定されない。ここでは、他の実施の形態の一例について説明する。
実施の形態1においては、ハイブリッド車両100がCDモードである場合に、蓄電装置16の充電量の低下を許容する条件が成立するとし、CSモードである場合に上記条件が成立しないとした。しかしながら、蓄電装置16の充電量の低下を許容する条件はこれに限定されない。
たとえば、蓄電装置16のSOCがEV閾値を上回っているときはハイブリッド車両100がEV走行をし、SOCがEV閾値以下であるときはハイブリッド車両100がHV走行をするとした場合に、ECU26は、蓄電装置16のSOCが所定値(>EV閾値)を超えているときは、上記条件が成立するとしてもよい。
また、ハイブリッド車両100がカーナビゲーション装置(不図示)を備えるとし、たとえば、ハイブリッド車両100の予定進路上に下り勾配が存在する場合に、ECU26は、上記条件が成立するとしてもよい。この場合には電力消費が抑制されるため、下り勾配が存在しない場合と比較して、蓄電装置16の充電量の低下を許容することができるからである。また、カーナビゲーション装置の出力からハイブリッド車両100が住宅街や目的地付近を走行していると判定される場合に、ECU26は、上記条件が成立するとしてもよい。住宅街や目的地付近を走行している場合には、騒音抑制等のためにエンジン2の作動が抑制され、蓄電装置16の充電量の低下が許容されるからである。
また、実施の形態1においては、駆動装置21は、モータジェネレータ6,10を備え、エンジン2の始動はモータジェネレータ6により行なうこととした。しかしながら、システム構成は、これに限定されない。たとえば、エンジン2の始動をモータジェネレータ6とは別のスタータにより行なう構成としてもよい。この場合には、車両の要求駆動力が、モータジェネレータ10の定格トルクを超えた場合に、ECU26は、モータジェネレータ28の駆動力配分を増加するか、エンジン2を始動するかを決定するようにしてもよい。
また、実施の形態1においては、前輪14をエンジン2及びモータジェネレータ10により駆動し、後輪15をモータジェネレータ28により駆動した。しかしながら、たとえば、前輪14をモータジェネレータ10のみで駆動し、後輪15をエンジン2とモータジェネレータ28とで駆動することとしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 エンジン、4 動力分割装置、6,10,28 モータジェネレータ、8,9 伝達ギヤ、12,13 駆動軸、14 前輪、15 後輪、16 蓄電装置、18,20,23,29 電力変換器、21,22 駆動装置、24 接続部、26 ECU、100 ハイブリッド車両。

Claims (1)

  1. 前輪及び後輪の一方へ駆動力を出力可能な内燃機関第1の電動機及び第3の電動機と、
    前記前輪及び後輪の他方へ駆動力を出力可能な第2の電動機と、
    前記第1第2及び第3の電動機を駆動するための電力を蓄える蓄電装置と、
    車両の要求駆動力に従って、前記第1第2及び第3の電動機の駆動力配分を制御しつつ前記内燃機関並びに第1第2及び第3の電動機を制御する制御装置とを備え、
    前記内燃機関、前記第1の電動機及び前記第3の電動機は、前記第3の電動機が前記内燃機関を始動するときに前記第1の電動機に反力が掛かるように連結され、
    前記第1の電動機は、前記内燃機関が始動されるときに前記反力を打ち消すための所定トルクを発生する必要があり、
    前記制御装置は、
    前記内燃機関が停止状態であって、かつ、前記第1の電動機及び前記第3の電動機による走行中に、前記要求駆動力が所定値を超えた場合、
    前記蓄電装置の充電量の低下を許容する条件が成立するときは、前記内燃機関の停止状態を維持するとともに前記第2の電動機の駆動力配分を増加させ、
    前記条件が成立しないときは、前記内燃機関を始動させ、
    前記所定値は、前記第1の電動機の定格トルクから前記所定トルクを差し引いた値である、ハイブリッド車両。
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