JP6664495B2 - 伝送装置、システム制御装置、列車伝送システムおよび伝送方法 - Google Patents

伝送装置、システム制御装置、列車伝送システムおよび伝送方法 Download PDF

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Description

本発明は、列車において通信を行う伝送装置、システム制御装置、列車伝送システムおよび伝送方法に関するものである。
従来、列車では車両間で通信を行っており、様々な制御情報が各車両の伝送装置間で送受信されている。近年では、これらの制御情報をイーサネット(登録商標)フレームにより送受信することが検討されている。イーサネットフレームを用いた通信を行う伝送装置は、例えば、一般フレーム用のキュー、および一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレーム用のキューといった複数のキューを備える。伝送装置は、低遅延フレーム用のキューに格納された低遅延フレームから優先的に送信することにより、低遅延フレームを低遅延で転送することができる。
低遅延フレームのトラフィックが多く、低遅延フレーム用のキューに格納できない場合、伝送装置は、低遅延フレーム用のキューに格納できない低遅延フレームを廃棄しなければならない。このような問題に対して、特許文献1では、伝送装置は、イーサネットフレームのサービスクラス毎にキューを備え、該当のサービスクラスでイーサネットフレームを転送できない場合、空き帯域のある他のサービスクラスで転送することにより、イーサネットフレームの廃棄を低減する技術が開示されている。
特開2015−2481号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、同じサービスクラスのイーサネットフレームであっても低遅延の要求度合いの異なるものがある。本来のサービスクラスでイーサネットフレームを転送できず、空き帯域のある他のサービスクラスで転送する場合、真に低遅延が要求されるイーサネットフレームを本来のサービスクラスよりも低いサービスクラスから転送することによって遅延が発生する可能性がある、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、真に低遅延が要求されるイーサネットフレームの遅延を低減しつつ、イーサネットフレームの廃棄を低減可能な伝送装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、列車に搭載され、制御フレームを生成するシステム制御装置とともに列車伝送システムを構成する伝送装置である。伝送装置は、制御フレームのうち一般フレームを格納する一般転送処理部と、制御フレームのうち一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレームを格納する低遅延転送処理部と、を備える。また、伝送装置は、システム制御装置から受信した制御フレームの優先度を識別し、設定された制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルに基づいて、制御フレームを一般転送処理部または低遅延転送処理部に出力するかを制御するフレーム識別部と、一般転送処理部に格納された一般フレームよりも、低遅延転送処理部に格納された低遅延フレームを優先して転送する出力制御部と、フレーム識別部の優先度設定テーブルを変更する制御を行う制御部と、を備える。制御部は、低遅延転送処理部における低遅延フレームのトラフィックを監視し、トラフィックが規定された閾値以上の場合、システム制御装置に対してトラフィックが閾値以上であることを示す第1の通知フレームを送信し、第1の通知フレームの応答であってシステム制御装置から受信した第1の優先度設定フレームに基づいて、優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから一般フレーム扱いにする変更を行うことを特徴とする。
本発明によれば、真に低遅延が要求されるイーサネットフレームの遅延を低減しつつ、イーサネットフレームの廃棄を低減できる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる列車伝送システムの構成例を示す図 実施の形態1にかかる伝送装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる低遅延フレームを送受信するシステム制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる一般フレームを送受信するシステム制御装置の構成例を示すブロック図 実施の形態1にかかる伝送装置のフレーム識別部に設定されている制御フレームの優先度設定テーブルの例を示す図 実施の形態1にかかる列車伝送システムにおいて低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる列車伝送システムにおいて低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する場合の伝送装置の処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる列車伝送システムにおいて低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する場合のシステム制御装置の処理を示すフローチャート 実施の形態1にかかる伝送装置の処理回路をCPUおよびメモリで構成する場合の例を示す図 実施の形態1にかかる伝送装置の処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図 実施の形態2にかかる列車伝送システムにおいて一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する処理を示すフローチャート 実施の形態2にかかる列車伝送システムにおいて一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する場合の伝送装置の処理を示すフローチャート 実施の形態2にかかる列車伝送システムにおいて一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する場合のシステム制御装置の処理を示すフローチャート 実施の形態3にかかる列車伝送システムにおいて監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合の転送処理を示すフローチャート 実施の形態3にかかる列車伝送システムにおいて監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合の伝送装置の処理を示すフローチャート 実施の形態3にかかる列車伝送システムにおいて監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合のシステム制御装置の処理を示すフローチャート 実施の形態4にかかる列車伝送システムの伝送装置において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する処理を示すフローチャート 実施の形態5にかかる列車伝送システムの伝送装置において一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する処理を示すフローチャート 実施の形態6にかかる列車伝送システムの伝送装置において監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合の転送処理を示すフローチャート
以下に、本発明の実施の形態にかかる伝送装置、システム制御装置、列車伝送システムおよび伝送方法を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかる列車伝送システム100の構成例を示す図である。列車伝送システム100は、システム制御装置10,20と、伝送装置30,40と、ブレーキ50と、空調装置60と、を備える。列車伝送システム100を構成する各装置は列車に搭載されている。伝送装置30,40は、列車の各車両に搭載されている。列車伝送システム100は、イーサネットフレームにより制御フレームを送受信するシステムである。
システム制御装置10は、ブレーキ50を制御するための制御フレームであって、重要な制御データのため一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレームを生成して送信する。また、システム制御装置10は、伝送装置30,40における制御フレームの転送処理を制御する。
システム制御装置20は、空調装置60を制御するための制御フレームであって、低遅延フレームほど低遅延による転送が要求されない一般データのフレームである一般フレームを生成して送信する。
伝送装置30は、システム制御装置10およびシステム制御装置20から受信した制御フレームの出力を制御して、制御フレームを伝送装置40に転送するハブ(HUB)である。また、伝送装置30は、伝送装置40から受信した制御フレームを振り分けてシステム制御装置10またはシステム制御装置20に出力する制御を行う。伝送装置30は、一般フレームよりも低遅延フレームを優先して転送する。
伝送装置40は、伝送装置30から受信した制御フレームを振り分けてブレーキ50または空調装置60に出力する制御を行うハブである。また、伝送装置40は、ブレーキ50および空調装置60から受信した制御フレームの出力を制御して、制御フレームを伝送装置30に転送する。伝送装置40は、一般フレームよりも低遅延フレームを優先して転送する。
ブレーキ50は、システム制御装置10からの制御フレームである低遅延フレームを伝送装置30,40経由で受信し、低遅延フレームの内容に基づいて列車を減速させる被制御機器である。また、ブレーキ50は、実施した操作内容を示す制御フレームを、伝送装置40,30経由でシステム制御装置10に送信する。
空調装置60は、システム制御装置20からの制御フレームである一般フレームを伝送装置30,40経由で受信し、一般フレームの内容に基づいて列車の空調を行う被制御機器である。また、空調装置60は、実施した操作内容を示す制御フレームを、伝送装置40,30経由でシステム制御装置20に送信する。
なお、図1の列車伝送システム100では、システム制御装置および被制御機器の数を2つとしているが、1つまたは3つ以上であってもよい。被制御機器には、例えば、車両内で列車の運行情報または広告などのコンテンツを表示する表示装置がある。表示装置を備える場合、列車伝送システム100は、さらに、表示装置を制御するための制御フレームを生成して送信するシステム制御装置を備える。
また、列車伝送システム100は、列車伝送システム100が搭載される列車の車両編成の分割または併合によって列車を編成する車両の数が変化する場合にも、車両の数に対応する数の伝送装置を備えることにより、柔軟に対応することが可能である。図1に示す列車伝送システム100では、一例として、伝送装置が2つの場合について説明する。
つぎに、各装置の構成について説明する。
図2は、実施の形態1にかかる伝送装置30の構成例を示すブロック図である。伝送装置30,40は同一構成のため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。伝送装置30は、スイッチ31と、制御部36と、を備える。スイッチ31は、フレーム識別部32と、一般転送処理部33と、低遅延転送処理部34と、出力制御部35と、を備える。
図2において、伝送装置30の受信側および送信側にポート#1,#2,#3が各々記載されているが、実際には、伝送装置30は3つのポートを備えているものとする。各ポートは、制御フレームの送信先によって受信ポートにも送信ポートにもなり得る。具体的に、図1に示す伝送装置30は、システム制御装置10からの低遅延フレーム101〜103をポート#1で受信し、システム制御装置20からの一般フレーム201〜203をポート#2で受信し、ポート#3から伝送装置40に転送する。これとは逆に、伝送装置30は、ブレーキ50および空調装置60からの制御フレームを伝送装置40経由によってポート#3で受信し、ブレーキ50からの制御フレームをポート#1からシステム制御装置10に転送し、空調装置60からの制御フレームをポート#2からシステム制御装置20に転送する。伝送装置30が備えるポートの数は3つに限定するものではなく、2つ以下または4つ以上であってもよい。
同様に、図1に示す伝送装置40は、システム制御装置10,20からの制御フレームを伝送装置30経由によってポート#1で受信し、システム制御装置10からの低遅延フレーム101〜103をポート#2からブレーキ50に転送し、システム制御装置20からの一般フレーム201〜203をポート#3から空調装置60に転送する。これとは逆に、伝送装置40は、ブレーキ50からの制御フレームをポート#2で受信し、空調装置60からの制御フレームをポート#3で受信し、ポート#1から伝送装置30に転送する。伝送装置40が備えるポートの数は3つに限定するものではなく、2つ以下または4つ以上であってもよい。
スイッチ31は、2つのポートで制御フレームを受信したときは低遅延フレームを優先して他の1つのポートから転送し、1つのポートで制御フレームを受信したときは他の2つのポートに振り分けて制御フレームを転送する制御を行う。
フレーム識別部32は、システム制御装置10,20から受信した制御フレームの優先度を制御フレームのヘッダ部分を確認して識別し、設定された制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルに基づいて、制御フレームを一般転送処理部33または低遅延転送処理部34に出力するかを制御する。フレーム識別部32は、低遅延フレームであると識別した制御フレームを低遅延転送処理部34に出力し、一般フレームであると識別した制御フレームを一般転送処理部33に出力する。
一般転送処理部33は、フレーム識別部32から出力された一般フレームをバッファに格納し、出力制御部35の出力制御によって一般フレームをストアアンドフォワード方式により転送する。
低遅延転送処理部34は、フレーム識別部32から出力された低遅延フレームをバッファに格納し、出力制御部35の出力制御によって低遅延フレームをカットスルー方式などにより転送する。
出力制御部35は、一般転送処理部33および低遅延転送処理部34における制御フレームの格納状態を確認し、一般転送処理部33に格納された一般フレームよりも、低遅延転送処理部34に格納された低遅延フレームを優先して転送する。出力制御部35は、一般転送処理部33から一般フレームの転送中に低遅延転送処理部34に低遅延フレームが格納された場合、一般フレームの転送を中断して、低遅延フレームの転送を開始する。出力制御部35は、低遅延フレームの転送終了後、転送を中断した一般フレームの未転送の部分の転送を再開する。図1の例では、出力制御部35は、一般フレーム201の転送を中断して低遅延フレーム101を優先的に転送し、低遅延フレーム101の転送終了後、転送を中断した一般フレーム201の未転送の部分を転送する。同様に、出力制御部35は、一般フレーム202の転送を中断して低遅延フレーム102を優先的に転送し、低遅延フレーム102の転送終了後、転送を中断した一般フレーム202の未転送の部分を転送する。
制御部36は、スイッチ31の制御フレームの転送処理を制御する。本実施の形態において、制御部36は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視し、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックが予め規定された閾値以上になった場合、低遅延フレーム扱いとされている複数の制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする制御を行う。制御部36は、フレーム識別部32に対して、振り分け条件指示によって受信した制御フレームの出力先の変更を指示し、フレーム識別部32の優先度設定テーブルを変更する制御を行う。
具体的に、制御部36は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視し、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上の場合、システム制御装置10に対して低遅延フレームのトラフィックが閾値以上であることを示す第1の通知フレームを送信する。制御部36は、フレーム識別部32、一般転送処理部33または低遅延転送処理部34、および出力制御部35経由で、第1の通知フレームをシステム制御装置10に送信する。制御部36は、第1の通知フレームの応答として、システム制御装置10から、伝送装置30において設定された優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を指示する第1の優先度設定フレームを受信する。制御部36は、フレーム識別部32、低遅延転送処理部34、および出力制御部35経由で、システム制御装置10から第1の優先度設定フレームを受信する。制御部36は、第1の優先度設定フレームに基づいて、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行う。なお、制御部36とシステム制御装置10との間で送受信される制御フレームの経路については、以降の実施の形態においても上記同様とする。
制御部36は、例えば、低遅延転送処理部34が備えるバッファの使用率を確認することにより、または低遅延転送処理部34のバッファ溢れによる低遅延フレームの廃棄数をカウントすることによって、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視する。
図3は、実施の形態1にかかる低遅延フレームを送受信するシステム制御装置10の構成例を示すブロック図である。システム制御装置10は、フレーム処理部11を備える。フレーム処理部11は、フレーム受信部12と、指令部13と、制御フレーム生成部14と、優先度設定フレーム生成部15と、出力制御部16と、を備える。
図3において、システム制御装置10の受信側および送信側にポート#1が各々記載されているが、実際には、システム制御装置10は1つのポート#1を備えているものとする。ポート#1は、制御フレームの送信先によって受信ポートにも送信ポートにもなり得る。具体的に、図1に示すシステム制御装置10は、ブレーキ50を制御するための制御フレームである低遅延フレームを生成してポート#1から送信し、ブレーキ50からの制御フレームをポート#1で受信する。また、システム制御装置10は、伝送装置30,40から第1の通知フレームをポート#1で受信した場合、第1の優先度設定フレームを生成してポート#1から伝送装置30,40に送信する。システム制御装置10が備えるポートの数は1つに限定するものではなく、2つ以上であってもよい。
フレーム処理部11は、ブレーキ50に対して低遅延フレームを生成して送信し、伝送装置30,40から第1の通知フレームを受信した場合は伝送装置30,40に対して第1の優先度設定フレームを生成して送信する制御を行う。
フレーム受信部12は、伝送装置30,40経由でブレーキ50から送信された制御フレームを受信し、伝送装置30または伝送装置40から送信された第1の通知フレームを受信する。フレーム受信部12は、受信した制御フレームおよび第1の通知フレームを指令部13に出力する。
指令部13は、フレーム受信部12から制御フレームを受け取り、制御フレームに含まれるブレーキ50の機器情報を制御フレーム生成部14に通知する。また、指令部13は、フレーム受信部12から第1の通知フレームを受け取り、第1の通知フレームの応答である第1の優先度設定フレームの生成を、優先度設定フレーム生成部15に指示する。第1の優先度設定フレームは、伝送装置30,40において設定された制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を指示する制御フレームである。指令部13は、第1の通知フレームに低遅延フレームのトラフィックの情報が含まれる場合、低遅延フレームのトラフィックの情報を優先度設定フレーム生成部15に通知してもよい。指令部13は、制御指令によって、制御フレーム生成部14および優先度設定フレーム生成部15に指示をする。
制御フレーム生成部14は、低遅延が要求されるブレーキ50を制御するための制御フレームである低遅延フレームを生成する。
優先度設定フレーム生成部15は、指令部13からの指示に基づいて、第1の優先度設定フレームを生成する。優先度設定フレーム生成部15は、例えば、第1の優先度設定フレームにおいて、伝送装置30,40の優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームの1つを一般フレーム扱いにする変更を指示する。または、優先度設定フレーム生成部15は、指令部13から低遅延フレームのトラフィックの情報が通知されている場合、第1の優先度設定フレームにおいて、伝送装置30,40の優先度設定テーブルについて、2つ以上の数を指定して、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにする変更を指示する。
出力制御部16は、制御フレーム生成部14で生成された低遅延フレーム、および優先度設定フレーム生成部15で生成された第1の優先度設定フレームを伝送装置30に送信する制御を行う。出力制御部16は、第1の優先度設定フレームについてはマルチキャストで送信する。
図4は、実施の形態1にかかる一般フレームを送受信するシステム制御装置20の構成例を示すブロック図である。システム制御装置20は、フレーム処理部21を備える。フレーム処理部21は、フレーム受信部22と、指令部23と、制御フレーム生成部24と、出力制御部26と、を備える。
図4において、システム制御装置20の受信側および送信側にポート#1が各々記載されているが、実際には、システム制御装置20は1つのポート#1を備えているものとする。ポート#1は、制御フレームの送信先によって受信ポートにも送信ポートにもなり得る。具体的に、図1に示すシステム制御装置20は、空調装置60を制御するための制御フレームである一般フレームを生成してポート#1から送信し、空調装置60からの制御フレームをポート#1で受信する。システム制御装置20が備えるポートの数は1つに限定するものではなく、2つ以上であってもよい。
フレーム処理部21は、空調装置60に対して一般フレームを生成して送信する制御を行う。
フレーム受信部22は、伝送装置30,40経由で空調装置60から送信された制御フレームを受信する。フレーム受信部22は、受信した制御フレームを指令部23に出力する。
指令部23は、フレーム受信部22から制御フレームを受け取り、制御フレームに含まれる空調装置60の機器情報を制御フレーム生成部24に通知する。指令部23は、制御指令によって、制御フレーム生成部24に指示をする。
制御フレーム生成部24は、低遅延フレームほど低遅延による転送が要求されない空調装置60を制御するための制御フレームである一般フレームを生成する。
出力制御部26は、制御フレーム生成部24で生成された一般フレームを伝送装置30に送信する制御を行う。
つづいて、列車伝送システム100の動作について説明する。列車伝送システム100では、伝送装置30が、システム制御装置10,20から制御フレームを受信すると、システム制御装置10からの制御フレームである低遅延フレームを優先的に転送する制御を行う。しかしながら、システム制御装置10から大量の低遅延フレームが伝送装置30に送信された場合、伝送装置30では、低遅延転送処理部34において低遅延フレームのトラフィックが増大し、バッファ溢れにより廃棄される低遅延フレームが発生する。そのため、列車伝送システム100では、伝送装置30において、予め送受信される複数の低遅延フレームのうち真に低遅延転送が必要な低遅延フレームの優先度付けを行って制御フレームの優先度設定テーブルを設定しておく。列車伝送システム100では、伝送装置30の低遅延転送処理部34で低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合、低遅延フレームのうち優先度の低い低遅延フレームから順に一般フレーム扱いにして、優先度設定テーブルを変更して制御フレームを転送する制御を行う。
図5は、実施の形態1にかかる伝送装置30,40のフレーム識別部32に設定されている制御フレームの優先度設定テーブルの例を示す図である。図5に示す優先度設定テーブルは、列車伝送システム100で送受信される制御フレームが低遅延フレームに属するか、または一般フレームに属するかを示すものである。図5では、低遅延フレームにおいて優先度の高い、すなわち真に低遅延転送が要求される低遅延フレームほど上位に示している。なお、図5において、一般フレームは優先度順でなくてもよく、初期段階で一般フレームの数と低遅延フレームの数とは同数でなくてもよい。低遅延フレームに属する制御フレームは、一般フレームに属する全ての制御フレームよりも優先度が高いものとする。
伝送装置30の低遅延転送処理部34で低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合、フレーム識別部32は、制御部36の制御により、低遅延フレーム扱いとされている制御フレームのうち優先度の低い「ZZZ」の制御フレームを一般フレーム扱いにする。フレーム識別部32は、つぎに「ZZZ」の制御フレームが受信された場合、「ZZZ」の制御フレームを低遅延転送処理部34ではなく、一般転送処理部33に出力する。これにより、伝送装置30では、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを低減することができる。
図1の例において、システム制御装置10から送信された低遅延フレーム101,102によって、伝送装置30の低遅延転送処理部34で低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合、従来であれば低遅延フレーム103を廃棄しなければならなかった。本実施の形態では、低遅延フレーム103が真に低遅延が要求される制御フレームではなく一般フレーム扱いにできた場合、伝送装置30は、一般フレーム203よりも転送順は遅くなるが低遅延フレーム103を廃棄することなく転送することができる。
具体的に、列車伝送システム100において、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する処理について説明する。
図6は、実施の形態1にかかる列車伝送システム100において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。
伝送装置30は、システム制御装置10からの指示に基づいて、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視する(ステップS101)。システム制御装置10が伝送装置30に対して低遅延フレームのトラフィックの監視開始を指示するタイミングは、列車伝送システム100が搭載された列車の起動後、列車における車両の分割後、または列車における車両の併合後などである。
低遅延フレームのトラフィックが予め規定された閾値未満の場合(ステップS102:No)、伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続する(ステップS101)。予め規定された閾値とは、低遅延フレームのトラフィックの監視方法が低遅延転送処理部34のバッファの使用率を確認する場合はパーセント表記の値であり、低遅延フレームのトラフィックの監視方法が低遅延フレームの廃棄数をカウントする場合は廃棄フレームの個数を示す値である。低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合(ステップS102:Yes)、伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上であることを示す第1の通知フレームを生成し、システム制御装置10に送信する(ステップS103)。伝送装置30は、具体的な低遅延フレームのトラフィックの値を第1の通知フレームに含めてもよい。
システム制御装置10は、伝送装置30から第1の通知フレームを受信すると、第1の通知フレームの応答として、伝送装置30のフレーム識別部32における優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を指示する第1の優先度設定フレームを生成し、列車伝送システム100の全ての伝送装置30,40に送信する(ステップS104)。システム制御装置10は、第1の通知フレームに具体的な低遅延フレームのトラフィックの値が含まれていた場合、低遅延フレームのトラフィックの値に基づいて、低遅延フレーム扱いから一般フレーム扱いにする制御フレームの数を1つではなく複数にして指定してもよい。
ここで、列車伝送システム100に複数の伝送装置がある場合、システム制御装置10は、2以上の伝送装置から第1の通知フレームを受信してから、第1の優先度設定フレームを生成して送信してもよい。例えば、システム制御装置10は、複数の伝送装置のうち規定された数の伝送装置から第1の通知フレームを受信した場合、第1の優先度設定フレームを生成して送信する。規定された数は、固定数でもよいし、複数の伝送装置の数に対する一定の割合、例えば50%以上としてもよい。これにより、列車伝送システム100では、突発的な要因または装置の故障などによって異常な低遅延フレームのトラフィックを検出した伝送装置からの第1の通知フレームを排除して、制御フレームの転送処理を行うことができる。
伝送装置30では、システム制御装置10から第1の優先度設定フレームを受信すると、制御部36が、第1の優先度設定フレームに基づいて、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行う(ステップS105)。前述のように、フレーム識別部32は、制御部36の制御により、低遅延フレーム扱いとされている制御フレームのうち、優先度の低い「ZZZ」の制御フレームを一般フレーム扱いにする。フレーム識別部32は、「ZZZ」の制御フレームが受信された場合、変更後の優先度設定テーブルに基づいて、「ZZZ」の制御フレームを一般転送処理部33に出力する。これにより、伝送装置30は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを低減することができる。
伝送装置30およびシステム制御装置10は、低遅延フレームのトラフィックが閾値未満になるまで(ステップS102:No)、ステップS101からステップS105までの処理を繰り返し実施する。つぎの処理でも低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合(ステップS102:Yes)、ステップS103およびステップS104の処理を経て、伝送装置30の制御部36が、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行う(ステップS105)。具体的に、フレーム識別部32は、制御部36の制御により、低遅延フレーム扱いとされている制御フレームのうち、「ZZZ」のつぎに優先度の低い「YYY」の制御フレームを一般フレーム扱いにする。
このように、伝送装置30が、低遅延フレームのトラフィックに基づいて優先度設定テーブルを変更することにより、列車伝送システム100では、真に低遅延が要求される低遅延フレームの遅延を低減しつつ、低遅延フレームの廃棄を低減することができる。
図6に示す列車伝送システム100の転送処理を、伝送装置30およびシステム制御装置10に分けて説明する。
図7は、実施の形態1にかかる列車伝送システム100において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する場合の伝送装置30,40の処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。
伝送装置30において、フレーム識別部32は、システム制御装置10から、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックの監視開始を指示する監視開始指示フレームを受信する(ステップS201)。フレーム識別部32は、監視開始指示フレームを、低遅延転送処理部34および出力制御部35経由で制御部36に転送する。
制御部36は、監視開始指示フレームを受信後、低遅延転送処理部34の低遅延フレームのトラフィックの監視を開始する(ステップS202)。すなわち、制御部36は、システム制御装置10からの低遅延フレームのトラフィックの監視開始の指示に基づいて、低遅延フレームのトラフィックの監視を開始する。低遅延フレームのトラフィックが閾値未満の場合(ステップS203:No)、制御部36は、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続する(ステップS202)。低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合(ステップS203:Yes)、制御部36は、第1の通知フレームを生成し、フレーム識別部32、一般転送処理部33または低遅延転送処理部34、および出力制御部35経由でシステム制御装置10に送信する(ステップS204)。
伝送装置30において、制御部36は、システム制御装置10から第1の優先度設定フレームを受信するまで待機する(ステップS205:No)。システム制御装置10から第1の優先度設定フレームを受信した場合(ステップS205:Yes)、伝送装置30において、フレーム識別部32は、第1の優先度設定フレームを、低遅延転送処理部34および出力制御部35経由で制御部36に転送する。制御部36は、第1の優先度設定フレームを受信すると、第1の優先度設定フレームに基づいて、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行う(ステップS206)。伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックが閾値未満になるまで(ステップS203:No)、ステップS202からステップS206までの処理を繰り返し実施する。
図8は、実施の形態1にかかる列車伝送システム100において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する場合のシステム制御装置10の処理を示すフローチャートである。
システム制御装置10において、指令部13は、列車伝送システム100が搭載された列車の起動後、列車における車両の分割後、または列車における車両の併合後のタイミングで、伝送装置30,40に対して低遅延フレームのトラフィックの監視開始を指示する監視開始指示フレームの生成を優先度設定フレーム生成部15に指示する。優先度設定フレーム生成部15は、指令部13からの指示に基づいて監視開始指示フレームを生成する。そして、出力制御部16は、優先度設定フレーム生成部15で生成された監視開始指示フレームを伝送装置30に送信する(ステップS301)。
システム制御装置10において、フレーム受信部12は、伝送装置30,40から第1の通知フレームを受信するまで待機する(ステップS302:No)。伝送装置30,40から第1の通知フレームを受信した場合(ステップS302:Yes)、フレーム受信部12は、第1の通知フレームを指令部13に転送する。
システム制御装置10において、指令部13は、規定の数の第1の通知フレームを受信するまで待機する(ステップS303:No)。規定の数の第1の通知フレームを受信した場合(ステップS303:Yes)、指令部13は、第1の通知フレームの応答として、伝送装置30,40において設定された制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を指示する第1の優先度設定フレームの生成を優先度設定フレーム生成部15に指示する。優先度設定フレーム生成部15は、指令部13の指示に基づいて、第1の優先度設定フレームを生成する。出力制御部16は、優先度設定フレーム生成部15で生成された第1の優先度設定フレームを伝送装置30,40に送信する(ステップS304)。システム制御装置10は、ステップS302からステップS304までの処理を繰り返し実施する。
なお、列車伝送システム100において伝送装置の優先度設定テーブルを変更する場合、システム制御装置10は、列車伝送システム100の全ての伝送装置に対して第1の優先度設定フレームを送信していたが、これに限定するものではない。システム制御装置10は、第1の通知フレームを送信してきた伝送装置に対してのみ、第1の優先度設定フレームを送信してもよい。この場合、第1の通知フレームを送信し、第1の優先度設定フレームを受信した伝送装置のみが、優先度設定テーブルを変更する。以降の実施の形態についても同様とする。
また、列車伝送システム100において、列車の分割または併合によって列車の車両数が変更された場合、伝送装置は、優先度設定テーブルの内容をリセットして初期状態に戻してもよいし、リセットせずに最初に第1の優先度設定フレームを受信したときに各伝送装置で優先度設定テーブルの内容を揃えるようにしてもよい。以降の実施の形態についても同様とする。
つづいて、伝送装置30,40のハードウェア構成について説明する。伝送装置30,40において、スイッチ31はイーサネットフレームを転送可能なスイッチ回路により実現される。制御部36は処理回路により実現される。すなわち、伝送装置30,40は、制御フレームの転送において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い順に一般フレーム扱いに変更するための処理回路を備える。処理回路は、専用のハードウェアであってもよいし、メモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)およびメモリであってもよい。
図9は、実施の形態1にかかる伝送装置30,40の処理回路をCPUおよびメモリで構成する場合の例を示す図である。処理回路がCPU91およびメモリ92で構成される場合、伝送装置30,40の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアまたはファームウェアはプログラムとして記述され、メモリ92に格納される。処理回路では、メモリ92に記憶されたプログラムをCPU91が読み出して実行することにより、各機能を実現する。すなわち、伝送装置30,40は、制御フレームの転送において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い順に一般フレーム扱いに変更するステップが結果的に実行されることになるプログラムを格納するためのメモリ92を備える。また、これらのプログラムは、伝送装置30,40の手順および方法をコンピュータに実行させるものであるともいえる。ここで、CPU91は、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、またはDSP(Digital Signal Processor)などであってもよい。また、メモリ92とは、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically EPROM)などの、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)などが該当する。
図10は、実施の形態1にかかる伝送装置30,40の処理回路を専用のハードウェアで構成する場合の例を示す図である。処理回路が専用のハードウェアである場合、図10に示す処理回路93は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、またはこれらを組み合わせたものが該当する。伝送装置30,40の各機能を機能別に処理回路93で実現してもよいし、各機能をまとめて処理回路93で実現してもよい。
なお、伝送装置30,40の処理回路における各機能について、一部を専用のハードウェアで実現し、一部をソフトウェアまたはファームウェアで実現するようにしてもよい。このように、処理回路は、専用のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
また、システム制御装置10についても、従来のシステム制御装置20と異なる指令部13および優先度設定フレーム生成部15の部分のハードウェア構成は、伝送装置30,40のハードウェア構成と同様、図9および図10を用いて説明することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車伝送システム100において、伝送装置30,40は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視し、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合、システム制御装置10の制御により優先度設定テーブルの内容を変更し、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更をすることとした。これにより、伝送装置30,40は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを低減でき、真に低遅延が要求されるイーサネットフレームの遅延を低減しつつ、イーサネットフレームの廃棄を低減できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行った。実施の形態2では、一般フレーム扱いにした制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う。実施の形態1と異なる部分について説明する。なお、列車伝送システム100、システム制御装置10,20、および伝送装置30,40の構成は実施の形態1と同様である。
図11は、実施の形態2にかかる列車伝送システム100において一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。図11において、ステップS101からステップS105までの処理は、図6に示す実施の形態1のフローチャートと同様である。
低遅延フレームのトラフィックが閾値未満の場合(ステップS102:No)、伝送装置30は、以前にステップS105の処理において、低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしているか否かを確認する(ステップS106)。低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしていない場合(ステップS106:No)、伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続する(ステップS101)。
低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしていた場合(ステップS106:Yes)、伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックが閾値未満であることを示す第2の通知フレームを生成し、システム制御装置10に送信する(ステップS107)。伝送装置30は、具体的な低遅延フレームのトラフィックの値を第2の通知フレームに含めてもよい。
システム制御装置10は、伝送装置30から第2の通知フレームを受信すると、第2の通知フレームの応答として、第2の優先度設定フレームを生成し、列車伝送システム100の全ての伝送装置30,40に送信する(ステップS108)。第2の優先度設定フレームは、伝送装置30のフレーム識別部32における優先度設定テーブルについて、元々は低遅延フレーム扱いの制御フレームであって一般フレーム扱いにした制御フレームのうち、優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更を指示する制御フレームである。システム制御装置10は、第2の通知フレームに具体的な低遅延フレームのトラフィックの値が含まれていた場合、低遅延フレームのトラフィックの値に基づいて、一般フレーム扱いから低遅延フレーム扱いに戻す制御フレームの数を1つではなく複数にして指定してもよい。
実施の形態1と同様、列車伝送システム100に複数の伝送装置がある場合、システム制御装置10は、2以上の伝送装置から第2の通知フレームを受信してから、第2の優先度設定フレームを生成して送信してもよい。例えば、システム制御装置10は、複数の伝送装置のうち規定された数の伝送装置から第2の通知フレームを受信した場合、第2の優先度設定フレームを生成して送信する。これにより、列車伝送システム100では、突発的な要因または装置の故障などによって異常な低遅延フレームのトラフィックを検出した伝送装置からの第2の通知フレームを排除して、制御フレームの転送処理を行うことができる。
伝送装置30では、システム制御装置10から第2の優先度設定フレームを受信すると、制御部36が、第2の優先度設定フレームに基づいて、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う(ステップS109)。
例えば、フレーム識別部32は、実施の形態1における制御部36の制御により、元々は低遅延フレーム扱いとされていた制御フレームのうち、優先度の低い「ZZZ」および「YYY」の制御フレームを一般フレーム扱いにしていたとする。フレーム識別部32は、第2の優先度設定フレームを受信した制御部36の制御により、「ZZZ」よりも優先度の高い「YYY」の制御フレームを一般フレーム扱いから低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う。フレーム識別部32は、「YYY」の制御フレームが受信された場合、変更後の優先度設定テーブルに基づいて、「YYY」の制御フレームを低遅延転送処理部34に出力する。これにより、伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックに余裕ができた場合、一般フレーム扱いにしていた制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻すことができ、低遅延による転送を実現することができる。
図11に示す列車伝送システム100の転送処理を、伝送装置30およびシステム制御装置10に分けて説明する。
図12は、実施の形態2にかかる列車伝送システム100において一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する場合の伝送装置30,40の処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。図12において、ステップS201からステップS206までの処理は、図7に示す実施の形態1のフローチャートと同様である。
制御部36は、優先度設定テーブルを変更後も低遅延フレームのトラフィックを監視する。低遅延フレームのトラフィックが閾値未満の場合(ステップS203:No)、制御部36は、以前にステップS206の処理において、低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしているか否かを確認する(ステップS207)。低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしていない場合(ステップS207:No)、制御部36は、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続する(ステップS202)。
低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしている場合(ステップS207:Yes)、制御部36は、第2の通知フレームを生成し、フレーム識別部32、一般転送処理部33または低遅延転送処理部34、および出力制御部35経由でシステム制御装置10に送信する(ステップS208)。
伝送装置30において、制御部36は、システム制御装置10から第2の優先度設定フレームを受信するまで待機する(ステップS209:No)。システム制御装置10から第2の優先度設定フレームを受信した場合(ステップS209:Yes)、伝送装置30において、フレーム識別部32は、第2の優先度設定フレームを、低遅延転送処理部34および出力制御部35経由で制御部36に転送する。制御部36は、第2の優先度設定フレームを受信すると、第2の優先度設定フレームに基づいて、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う(ステップS210)。
図13は、実施の形態2にかかる列車伝送システム100において一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する場合のシステム制御装置10の処理を示すフローチャートである。図13において、ステップS301からステップS304までの処理は、図8に示す実施の形態1のフローチャートと同様である。
システム制御装置10において、フレーム受信部12は、伝送装置30,40から第1の通知フレームを受信していない場合(ステップS302:No)、第2の通知フレームを受信したか否かを確認する(ステップS305)。第2の通知フレームを受信していない場合(ステップS305:No)、フレーム受信部12は、ステップS302の処理に戻る。伝送装置30,40から第2の通知フレームを受信した場合(ステップS305:Yes)、フレーム受信部12は、第2の通知フレームを指令部13に転送する。
システム制御装置10において、指令部13は、規定の数の第2の通知フレームを受信するまで待機する(ステップS306:No)。規定の数の第2の通知フレームを受信した場合(ステップS306:Yes)、指令部13は、第2の通知フレームの応答として、優先度設定テーブルについて、一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更を指示する第2の優先度設定フレームの生成を優先度設定フレーム生成部15に指示する。優先度設定フレーム生成部15は、指令部13の指示に基づいて、第2の優先度設定フレームを生成する。出力制御部16は、優先度設定フレーム生成部15で生成された第2の優先度設定フレームを伝送装置30,40に送信する(ステップS307)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車伝送システム100において、伝送装置30,40は、低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしており、低遅延フレームのトラフィックが閾値未満になった場合、システム制御装置10の制御により優先度設定テーブルの内容を変更し、元々は低遅延フレーム扱いの制御フレームであって一般フレーム扱いにした制御フレームのうち、優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更をすることとした。これにより、伝送装置30,40は、低遅延転送処理部34において低遅延フレームのトラフィックに余裕ができた場合、本来低遅延フレーム扱いで転送すべき制御フレームであって一般フレーム扱いにしていた制御フレームを、低遅延フレーム扱いに戻して転送することができ、低遅延による転送を実現することができる。
実施の形態3.
実施の形態1,2において、伝送装置30は、システム制御装置10から低遅延フレームのトラフィックの監視開始の指示を受けると、低遅延フレームの監視を継続して実施していた。実施の形態3では、列車において車両の分割または併合があった場合を想定し、伝送装置30,40は、分割または併合の後から規定された期間において低遅延フレームのトラフィックを監視する。実施の形態1,2と異なる部分について説明する。なお、列車伝送システム100、システム制御装置10,20、および伝送装置30,40の構成は実施の形態1,2と同様である。
図14は、実施の形態3にかかる列車伝送システム100において監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合の転送処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。図14において、ステップS101からステップS109までの処理は、図11に示す実施の形態2のフローチャートと同様である。
伝送装置30は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックの監視中(ステップS101)、システム制御装置10から低遅延フレームのトラフィックの監視終了の指示である監視終了指示フレームを受信していない場合、すなわち低遅延フレームのトラフィックの監視開始から規定された時間が経過していない場合(ステップS110:No)、ステップS102の処理に進む。以降の処理は実施の形態2と同様である。システム制御装置10から監視終了指示フレームを受信した場合、すなわち低遅延フレームのトラフィックの監視開始から規定された時間が経過した場合(ステップS110:Yes)、伝送装置30は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックの監視を終了し(ステップS111)、処理を終了する。
図15は、実施の形態3にかかる列車伝送システム100において監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合の伝送装置30,40の処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。図15において、ステップS201からステップS210までの処理は、図12に示す実施の形態2のフローチャートと同様である。
伝送装置30において、制御部36は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックの監視中(ステップS202)、システム制御装置10から監視終了指示フレームを受信していない場合(ステップS211:No)、低遅延フレームのトラフィックの監視開始から規定された時間が経過していないとして、ステップS203の処理に進む。以降の処理は実施の形態2と同様である。システム制御装置10から監視終了指示フレームを受信した場合、(ステップS211:Yes)、制御部36は、低遅延フレームのトラフィックの監視開始から規定された時間が経過したとして、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックの監視を終了し(ステップS212)、処理を終了する。すなわち、制御部36は、システム制御装置10からの低遅延フレームのトラフィックの監視終了の指示に基づいて、低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する。
図16は、実施の形態3にかかる列車伝送システム100において監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合のシステム制御装置10の処理を示すフローチャートである。図16において、ステップS301からステップS307までの処理は、図13に示す実施の形態2のフローチャートと同様である。
ステップS302において第1の通知フレームを受信したか否かを確認する前、指令部13は、監視開始指示フレーム送信してから規定された時間が経過したか否かを確認する(ステップS308)。規定された時間が経過していない場合(ステップS308:No)、ステップS302の処理に進む。以降の処理は実施の形態2と同様である。規定された時間が経過した場合(ステップS308:Yes)、指令部13は、伝送装置30,40に対して低遅延フレームのトラフィックの監視終了を指示する監視終了指示フレームの生成を優先度設定フレーム生成部15に指示する。優先度設定フレーム生成部15は、指令部13からの指示に基づいて監視終了指示フレームを生成する。そして、出力制御部16は、優先度設定フレーム生成部15で生成された監視終了指示フレームを伝送装置30に送信する(ステップS309)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車伝送システム100において、伝送装置30,40は、列車の分割または併合があった場合、低遅延フレームのトラフィックの監視を開始後、規定された時間経過後に監視を終了することとした。これにより、伝送装置30,40は、列車の編成すなわち車両数によって低遅延フレームのトラフィックが増減する場合に、規定された時間内での低遅延フレームのトラフィックの監視によって列車の車両数に対応して優先度設定テーブルを変更することができ、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続的に実施する場合と比較して、通常運用時における低遅延フレームのトラフィックの監視による処理負荷を低減することができる。
実施の形態4.
実施の形態1から3では、伝送装置30,40が、低遅延フレームのトラフィックを監視し、低遅延フレームのトラフィックが閾値になった場合、第1の通知フレームをシステム制御装置10に送信し、システム制御装置10から受信した第1の優先度設定フレームに基づいて優先度設定テーブルを変更していた。実施の形態4では、伝送装置30は、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合、システム制御装置10との間で制御フレームを送受信することなく、自装置の優先度設定テーブルを変更する。実施の形態1から3と異なる部分について説明する。
実施の形態4において、列車伝送システム100、システム制御装置10,20、および伝送装置30,40の構成は実施の形態1から3のときと同様とする。ただし、システム制御装置10の優先度設定フレーム生成部15は、第1の優先度設定フレームおよび第2の優先度設定フレームを生成する機能を備えていなくてよい。
実施の形態1から3では、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった伝送装置があった場合、第1の通知フレームを受信したシステム制御装置10が、列車伝送システム100の各伝送装置に対して、同じ内容の第1の優先度設定フレームを送信していた。実施の形態4では、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった伝送装置30,40は、自装置の優先度設定テーブルのみを変更する制御を行う。すなわち、列車伝送システム100において、各伝送装置30,40が、独立して自装置の優先度設定テーブルの変更を行う。
図17は、実施の形態4にかかる列車伝送システム100の伝送装置30,40において低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームを一般フレーム扱いにして転送する処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。
伝送装置30において、制御部36は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視する(ステップS401)。制御部36において低遅延フレームのトラフィックの監視を開始するタイミングは、列車伝送システム100が搭載された列車の起動後、列車における車両の分割後、または列車における車両の併合後である。伝送装置30では、低遅延フレームのトラフィックの監視を開始するタイミングについて、受信する制御フレームの数に基づいて自装置で判断してもよいし、システム制御装置10から監視開始指示フレームを受信することによって取得してもよい。
低遅延フレームのトラフィックが閾値未満の場合(ステップS402:No)、制御部36は、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続する(ステップS401)。低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合(ステップS402:Yes)、制御部36は、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行う(ステップS403)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車伝送システム100において、伝送装置30,40は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視し、低遅延フレームのトラフィックが閾値以上になった場合、優先度設定テーブルの内容を変更し、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更をすることとした。これにより、伝送装置30,40は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを低減でき、真に低遅延が要求されるイーサネットフレームの遅延を低減しつつ、イーサネットフレームの廃棄を低減できる。伝送装置30,40は、第1の通知フレームを送信せず、第1の優先度設定フレームの受信をしないことから、実施の形態1と比較して処理負荷を低減できる。
また、システム制御装置10は、第1の優先度設定フレームを送信しないことから、実施の形態1と比較して処理負荷を低減できる。さらに、伝送装置30,40が低遅延フレームのトラフィックの監視を開始するタイミングを自装置で判断する場合、システム制御装置10は、監視開始指示フレームを送信しないので優先度設定フレーム生成部15が不要となり、構成を簡易にすることができる。この場合、システム制御装置10の構成は、システム制御装置20と同様の構成、すなわち従来と同様の構成になる。これにより、列車伝送システム100では、伝送装置30,40のみを新規な構成にすればよい。
実施の形態5.
実施の形態4では、低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから順に一般フレーム扱いにする変更を行った。実施の形態5では、一般フレーム扱いにした制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う。実施の形態4と異なる部分について説明する。なお、列車伝送システム100、システム制御装置10,20、および伝送装置30,40の構成は実施の形態4と同様である。ただし、システム制御装置10の優先度設定フレーム生成部15は、第1の優先度設定フレームおよび第2の優先度設定フレームを生成する機能を備えていなくてよい。
図18は、実施の形態5にかかる列車伝送システム100の伝送装置30,40において一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームを低遅延フレーム扱いに戻して転送する処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。図18において、ステップS401からステップS403までの処理は、図17に示す実施の形態4のフローチャートと同様である。
制御部36は、優先度設定テーブルを変更後も低遅延フレームのトラフィックを監視する。低遅延フレームのトラフィックが閾値未満の場合(ステップS402:No)、制御部36は、以前にステップS403の処理において、低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしているか否かを確認する(ステップS404)。低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしていない場合(ステップS404:No)、制御部36は、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続する(ステップS401)。
低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしている場合(ステップS404:Yes)、制御部36は、フレーム識別部32の優先度設定テーブルについて、一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う(ステップS405)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車伝送システム100において、伝送装置30,40は、低遅延フレーム扱いだった制御フレームを一般フレーム扱いにしており、低遅延フレームのトラフィックが閾値未満になった場合、優先度設定テーブルの内容を変更し、元々は低遅延フレーム扱いの制御フレームであって一般フレーム扱いにした制御フレームのうち、優先度の高い制御フレームから順に低遅延フレーム扱いに戻す変更をすることとした。これにより、伝送装置30,40は、低遅延転送処理部34において低遅延フレームのトラフィックに余裕ができた場合、本来低遅延フレーム扱いで転送すべき制御フレームであって一般フレーム扱いにしていた制御フレームを、低遅延フレーム扱いに戻して転送することができ、低遅延による転送を実現することができる。伝送装置30,40は、第1の通知フレームおよび第2の通知フレームを送信せず、第1の優先度設定フレームおよび第2の優先度設定フレームの受信をしないことから、実施の形態2と比較して処理負荷を低減できる。
また、システム制御装置10は、第1の優先度設定フレームおよび第2の優先度設定フレームを送信しないことから、実施の形態2と比較して処理負荷を低減できる。さらに、伝送装置30,40が低遅延フレームのトラフィックの監視を開始するタイミングを自装置で判断する場合、システム制御装置10は、監視開始指示フレームを送信しないので優先度設定フレーム生成部15が不要となり、構成を簡易にすることができる。この場合、システム制御装置10の構成は、システム制御装置20と同様の構成、すなわち従来と同様の構成になる。これにより、列車伝送システム100では、伝送装置30,40のみを新規な構成にすればよい。
実施の形態6.
実施の形態4,5において、伝送装置30,40は、低遅延フレームの監視を継続して実施していた。実施の形態6では、列車において車両の分割または併合があった場合を想定し、伝送装置30,40は、分割または併合の後から規定された期間において低遅延フレームのトラフィックを監視する。実施の形態4,5と異なる部分について説明する。なお、列車伝送システム100、システム制御装置10,20、および伝送装置30,40の構成は実施の形態4,5と同様である。
図19は、実施の形態6にかかる列車伝送システム100の伝送装置30,40において監視開始から規定された時間経過後に低遅延フレームのトラフィックの監視を終了する場合の転送処理を示すフローチャートである。伝送装置30,40は同様の動作を行うため、ここでは、伝送装置30を例にして説明する。図19において、ステップS401からステップS405までの処理は、図18に示す実施の形態5のフローチャートと同様である。
制御部36は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックを監視中(ステップS401)、監視開始から規定された時間が経過していない場合(ステップS406:No)、ステップS402の処理に進む。以降の処理は実施の形態5と同様である。監視開始から規定された時間が経過した場合(ステップS406:Yes)、制御部36は、低遅延転送処理部34における低遅延フレームのトラフィックの監視を終了し(ステップS407)、処理を終了する。伝送装置30では、低遅延フレームのトラフィックの監視を終了するタイミングについて、受信する制御フレームの数に基づいて自装置で判断してもよいし、前述のようにシステム制御装置10から監視終了指示フレームを受信することによって取得してもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、列車伝送システム100において、伝送装置30,40は、列車の分割または併合があった場合、低遅延フレームのトラフィックの監視を開始後、規定された時間経過後に監視を終了することとした。これにより、伝送装置30,40は、列車の編成すなわち車両数によって低遅延フレームのトラフィックが増減する場合に、規定された時間内での低遅延フレームのトラフィックの監視によって列車の車両数に対応して優先度設定テーブルを変更することができ、低遅延フレームのトラフィックの監視を継続的に実施する場合と比較して、通常運用時における低遅延フレームのトラフィックの監視による処理負荷を低減することができる。伝送装置30,40は、第1の通知フレームおよび第2の通知フレームを送信せず、第1の優先度設定フレームおよび第2の優先度設定フレームの受信をしないことから、実施の形態3と比較して処理負荷を低減できる。
また、システム制御装置10は、第1の優先度設定フレームおよび第2の優先度設定フレームを送信しないことから、実施の形態3と比較して処理負荷を低減できる。さらに、伝送装置30,40が低遅延フレームのトラフィックの監視を開始するタイミングおよびトラフィックの監視を終了するタイミングを自装置で判断する場合、システム制御装置10は、監視開始指示フレームおよび監視終了指示フレームを送信しないので優先度設定フレーム生成部15が不要となり、構成を簡易にすることができる。この場合、システム制御装置10の構成は、システム制御装置20と同様の構成、すなわち従来と同様の構成になる。これにより、列車伝送システム100では、伝送装置30,40のみを新規な構成にすればよい。
以上の実施の形態に示した構成は、本発明の内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
10,20 システム制御装置、11,21 フレーム処理部、12,22 フレーム受信部、13,23 指令部、14,24 制御フレーム生成部、15 優先度設定フレーム生成部、16,26,35 出力制御部、30,40 伝送装置、31 スイッチ、32 フレーム識別部、33 一般転送処理部、34 低遅延転送処理部、36 制御部、50 ブレーキ、60 空調装置、100 列車伝送システム。

Claims (19)

  1. 列車に搭載され、制御フレームを生成するシステム制御装置とともに列車伝送システムを構成する伝送装置であって、
    前記制御フレームのうち一般フレームを格納する一般転送処理部と、
    前記制御フレームのうち前記一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレームを格納する低遅延転送処理部と、
    前記システム制御装置から受信した前記制御フレームの優先度を識別し、設定された前記制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルに基づいて、前記制御フレームを前記一般転送処理部または前記低遅延転送処理部に出力するかを制御するフレーム識別部と、
    前記一般転送処理部に格納された前記一般フレームよりも、前記低遅延転送処理部に格納された前記低遅延フレームを優先して転送する出力制御部と、
    前記フレーム識別部の前記優先度設定テーブルを変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記低遅延転送処理部における前記低遅延フレームのトラフィックを監視し、前記トラフィックが規定された閾値以上の場合、前記システム制御装置に対して前記トラフィックが前記閾値以上であることを示す第1の通知フレームを送信し、前記第1の通知フレームの応答であって前記システム制御装置から受信した第1の優先度設定フレームに基づいて、前記優先度設定テーブルについて、前記低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから前記一般フレーム扱いにする変更を行う、
    ことを特徴とする伝送装置。
  2. 前記制御部は、前記優先度設定テーブルを変更後も前記トラフィックを監視し、前記トラフィックが前記閾値未満になった場合、前記システム制御装置に対して前記トラフィックが前記閾値未満であることを示す第2の通知フレームを送信し、前記第2の通知フレームの応答であって前記システム制御装置から受信した第2の優先度設定フレームに基づいて、前記優先度設定テーブルについて、前記一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから前記低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の伝送装置。
  3. 前記制御部は、前記システム制御装置からの前記トラフィックの監視開始の指示に基づいて、前記トラフィックの監視を開始する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の伝送装置。
  4. 前記制御部は、前記システム制御装置からの前記トラフィックの監視終了の指示に基づいて、前記トラフィックの監視を終了する、
    ことを特徴とする請求項に記載の伝送装置。
  5. 列車に搭載され、制御フレームを生成するシステム制御装置とともに列車伝送システムを構成する伝送装置であって、
    前記制御フレームのうち一般フレームを格納する一般転送処理部と、
    前記制御フレームのうち前記一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレームを格納する低遅延転送処理部と、
    前記システム制御装置から受信した前記制御フレームの優先度を識別し、設定された前記制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルに基づいて、前記制御フレームを前記一般転送処理部または前記低遅延転送処理部に出力するかを制御するフレーム識別部と、
    前記一般転送処理部に格納された前記一般フレームよりも、前記低遅延転送処理部に格納された前記低遅延フレームを優先して転送する出力制御部と、
    前記フレーム識別部の前記優先度設定テーブルを変更する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記低遅延転送処理部における前記低遅延フレームのトラフィックを監視し、前記トラフィックが規定された閾値以上の場合、前記優先度設定テーブルについて、前記低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから前記一般フレーム扱いにする変更を行う、
    ことを特徴とする伝送装置。
  6. 前記制御部は、前記優先度設定テーブルを変更後も前記トラフィックを監視し、前記トラフィックが前記閾値未満になった場合、前記優先度設定テーブルについて、前記一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから前記低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う、
    ことを特徴とする請求項に記載の伝送装置。
  7. 前記制御部は、前記列車の起動後、前記列車における車両の分割後、または前記列車における車両の併合後、前記トラフィックの監視を開始する、
    ことを特徴とする請求項またはに記載の伝送装置。
  8. 前記制御部は、前記トラフィックの監視開始から規定の時間経過後、前記トラフィックの監視を終了する、
    ことを特徴とする請求項に記載の伝送装置。
  9. 列車に搭載され、制御フレームを転送する伝送装置とともに列車伝送システムを構成するシステム制御装置であって、
    請求項1からのいずれか1つに記載の伝送装置から、前記伝送装置における低遅延フレームのトラフィックが規定された閾値以上であることを示す第1の通知フレームを受信するフレーム受信部と、
    前記第1の通知フレームの応答であって、前記伝送装置において設定された前記制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルについて、前記低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから一般フレーム扱いにする変更を指示する第1の優先度設定フレームの生成を指示する指令部と、
    前記第1の優先度設定フレームを生成する優先度設定フレーム生成部と、
    前記第1の優先度設定フレームを前記伝送装置に送信する出力制御部と、
    を備えることを特徴とするシステム制御装置。
  10. 前記フレーム受信部は、前記伝送装置から前記トラフィックが前記閾値未満になったことを示す第2の通知フレームを受信し、
    前記指令部は、前記第2の通知フレームの応答であって、前記優先度設定テーブルについて、前記一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから前記低遅延フレーム扱いに戻す変更を指示する第2の優先度設定フレームの生成を前記優先度設定フレーム生成部に指示し、
    前記優先度設定フレーム生成部は、前記第2の優先度設定フレームを生成し、
    前記出力制御部は、前記第2の優先度設定フレームを前記伝送装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項に記載のシステム制御装置。
  11. 前記指令部は、前記列車の起動後、前記列車における車両の分割後、または前記列車における車両の併合後、前記伝送装置に前記トラフィックの監視開始を指示する監視開始指示フレームの生成を前記優先度設定フレーム生成部に指示し、
    前記優先度設定フレーム生成部は、前記監視開始指示フレームを生成し、
    前記出力制御部は、前記監視開始指示フレームを前記伝送装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項または10に記載のシステム制御装置。
  12. 前記指令部は、前記監視開始指示フレームを送信してから規定の時間経過後、前記伝送装置に前記トラフィックの監視終了を指示する監視終了指示フレームの生成を前記優先度設定フレーム生成部に指示し、
    前記優先度設定フレーム生成部は、前記監視終了指示フレームを生成し、
    前記出力制御部は、前記監視終了指示フレームを前記伝送装置に送信する、
    ことを特徴とする請求項11に記載のシステム制御装置。
  13. 列車を構成する各車両に搭載された請求項1からのいずれか1つに記載の伝送装置と、
    請求項から12のいずれか1つに記載のシステム制御装置と、
    を備えることを特徴とする列車伝送システム。
  14. 列車を構成する各車両に搭載された請求項からのいずれか1つに記載の伝送装置を備えることを特徴とする列車伝送システム。
  15. 前記列車の起動後、前記列車における車両の分割後、または前記列車における車両の併合後、前記伝送装置に低遅延フレームのトラフィックの監視開始を指示する監視開始指示フレームを生成して送信し、前記監視開始指示フレームの送信から規定の時間経過後、前記伝送装置に前記トラフィックの監視終了を指示する監視終了指示フレームを生成して送信するシステム制御装置、
    を備え、
    前記伝送装置は、前記監視開始指示フレームに基づいて前記トラフィックの監視を開始し、前記監視終了指示フレームに基づいて前記トラフィックの監視を終了する、
    ことを特徴とする請求項14に記載の列車伝送システム。
  16. 列車に搭載され、制御フレームを生成するシステム制御装置、および前記制御フレームを転送する伝送装置を含む列車伝送システムにおける伝送方法であって、
    前記制御フレームには、一般フレーム、および前記一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレームがあり、前記伝送装置が前記一般フレームよりも前記低遅延フレームを優先して転送する場合に、
    前記伝送装置が、前記低遅延フレームのトラフィックを監視し、前記トラフィックが規定された閾値以上の場合、前記システム制御装置に対して前記トラフィックが前記閾値以上であることを示す第1の通知フレームを送信する第1の通知フレーム送信ステップと、
    前記システム制御装置が、前記第1の通知フレームの応答であって、前記伝送装置において設定された前記制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルについて、前記低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから前記一般フレーム扱いにする変更を指示する第1の優先度設定フレームを前記伝送装置に送信する第1の優先度設定フレーム送信ステップと、
    前記伝送装置が、前記第1の優先度設定フレームに基づいて、前記優先度設定テーブルについて、前記低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから前記一般フレーム扱いにする変更を行う第1の優先度設定テーブル変更ステップと、
    を含むことを特徴とする伝送方法。
  17. 前記伝送装置が、前記優先度設定テーブルを変更後も前記トラフィックを監視し、前記トラフィックが前記閾値未満の場合、前記システム制御装置に対して前記トラフィックが前記閾値未満であることを示す第2の通知フレームを送信する第2の通知フレーム送信ステップと、
    前記システム制御装置が、前記第2の通知フレームの応答であって、前記優先度設定テーブルについて、前記一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから前記低遅延フレーム扱いに戻す変更を指示する第2の優先度設定フレームを前記伝送装置に送信する第2の優先度設定フレーム送信ステップと、
    前記伝送装置が、前記第2の優先度設定フレームに基づいて、前記優先度設定テーブルについて、前記一般フレーム扱いにした制御フレームのうち前記優先度の高い制御フレームから低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う第2の優先度設定テーブル変更ステップと、
    を含むことを特徴とする請求項16に記載の伝送方法。
  18. 列車に搭載され、制御フレームを生成するシステム制御装置、および前記制御フレームを転送する伝送装置を含む列車伝送システムにおける伝送方法であって、
    前記制御フレームには、一般フレーム、および前記一般フレームよりも低遅延による転送が要求される低遅延フレームがあり、前記伝送装置が前記一般フレームよりも前記低遅延フレームを優先して転送する場合に、
    前記伝送装置が、前記低遅延フレームのトラフィックを監視し、前記トラフィックが規定された閾値以上の場合、設定された前記制御フレームの優先度を示す優先度設定テーブルについて、前記低遅延フレーム扱いの制御フレームのうち優先度の低い制御フレームから前記一般フレーム扱いにする変更を行う第1の優先度設定テーブル変更ステップ、
    を含むことを特徴とする伝送方法。
  19. 前記伝送装置が、前記優先度設定テーブルを変更後も前記トラフィックを監視し、前記トラフィックが前記閾値未満の場合、前記優先度設定テーブルについて、前記一般フレーム扱いにした制御フレームのうち優先度の高い制御フレームから前記低遅延フレーム扱いに戻す変更を行う第2の優先度設定テーブル変更ステップ、
    を含むことを特徴とする請求項18に記載の伝送方法。
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