JP6662153B2 - プログラム作成システム - Google Patents

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Description

本発明は、プログラム作成システム、特に、データベースにアクセスするプログラムを作成するためのシステムに関する。
近年、企業等における情報化が進み、例えば社内の各種データをデータベースに格納し、人事、経理、製品開発管理、品質管理、顧客管理、設備管理、文書管理など、多用な業務に活用することが行われている。例えば、特許文献1(特開2012−216000号公報)には、電子文書共有システムが開示されている。この電子文章共有システムでは、エンドユーザー(社員)がデータベースに格納された電子文書の情報の検索を行うことができ、且つ、エンドユーザーに対して電子文書の各項目の閲覧や編集の操作に制限をかけることができ、検索結果を含むエンドユーザーのアクセス制限が可能である。
上述のような電子文書共有システムに係るプログラムや、その他のデータベースを活用するためのプログラムは、通常、コンピュータであるサーバーのCPUによって実行される。企業内の現実の各種データが格納されたデータベースを使うプログラムは、プログラム作成システムを用いて開発、作成されることが多い。そして、作成中のプログラムは、テスト環境において各種のテストを受ける。
このテスト環境において、現実の各種データが格納されたデータベース(以下、実施用データベースと言う。)を使うと、未完成のプログラムが予期せぬ処理を実行してしまい、不具合が生じることがある。例えば、現実の社員や顧客のメールアドレスを含む実施用データベースを使って作成中のプログラムをテストした場合、不要なメールが誤って配信されて社員や顧客に届いてしまう恐れがある。このため、プログラム作成システムでは、実施用データベースとは別に、試験用データベースを用意することが多い。この試験用データベースを使って、アプリケーション・ソフトウェア等のプログラムを作成する者は、例えば、操作画面における操作と試験用データベース内の各情報の入出力との関係を確認するテストを行う。
そして、最近では、作成中のプログラムをテストする過程において、実施用データベースには含まれていない新しいデータを、試験用データベースに入力、格納することが多くなっている。テスト環境において入力され試験用データベースに格納された新しいデータの中には、テストを終えて完成したプログラムを企業内の実際の環境において実行するときに、実施用データベースにも必要となるデータが存在する。
しかし、従来のプログラム作成システムでは、実施用データベースを用いる実際の環境と、試験用データベースを用いるテスト環境とを区別しており、テスト環境で入力した試験用データベース内のデータを実際の環境で流用する場合には、手作業が必要となっている。
本発明の課題は、試験用データベースに格納されたデータを容易に活用することができるプログラム作成システムを提供することにある。
本発明の第1観点に係るプログラム作成システムは、実施用データベースを記憶するための第1記憶部と、その実施用データベースとは別の試験用データベースを記憶するための第2記憶部と、第1データ複製処理部とを備えている。実施用データベースは、完成されたプログラムをプログラムのユーザーが実施するときに、そのプログラムによってアクセスされるデータベースである。試験用データベースは、未完成プログラムを試験するときにアクセスされるデータベースである。未完成プログラムは、プログラムを作成する作成者が作成している途中のプログラムである。第1データ複製処理部は、試験用データベースに格納されたデータから、一部のデータを作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして実施用データベースに格納する。試験用データベースに格納されたデータは、未完成プログラムを試験しているときに、プログラムの作成者によって入力されたデータである。
第1観点に係るプログラム作成システムでは、プログラムの作成中は、試験用データベースを使って未完成プログラムをテストし、完成されたプログラムが実施されるときには、実施用データベースが用いられる。そして、試験において入力され試験用データベースに格納されたデータの一部は、プログラムの作成者が選択することによって、コピーされて実施用データベースに格納される。この、作成者にデータの一部を選択させる処理と、選択されたデータを実施用データベースに格納する処理とは、第1データ複製処理部が行う。
ここでは、第1データ複製処理部を設け、上記の2つの処理を行わせる構成を採ったので、プログラムの作成者が試験用データベース内のデータの一部を選択するだけで、それが実施用データベースに反映される。このように、第1観点に係るプログラム作成システムでは、試験用データベースに格納されたデータを容易に活用することができる。
本発明の第2観点に係るプログラム作成システムは、第1観点に係るプログラム作成システムであって、第2データ複製処理部をさらに備えている。第2データ複製処理部は、実施用データベースに格納されているデータから、一部のデータを作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして試験用データベースに格納する。
第2観点に係るプログラム作成システムでは、第1データ複製処理部に加え、第2データ複製処理部を備えるため、プログラムの作成者が試験用データベース内あるいは実施用データベース内のデータの一部を選択するだけで、それが他方のデータベースに反映される。すなわち、プログラムの作成者が試験用データベース内あるいは実施用データベース内のデータの一部を選択することで、試験用データベース・実施用データベースの間で相互にデータのコピーの処理が行われる。したがって、試験用データベースに格納されたデータの活用も、実施用データベースに格納されているデータの活用も、容易になる。
本発明の第3観点に係るプログラム作成システムは、第1観点又は第2観点に係るプログラム作成システムであって、データベース生成部をさらに備えている。データベース生成部は、プログラムの作成開始時に、実施用データベースと試験用データベースとを同時に生成する。
第3観点に係るプログラム作成システムでは、データベースを用いるプログラムの作成開始時に、完成されたプログラムがアクセスする実施用データベースも、未完成プログラムがアクセスする試験用データベースも生成される。このため、プログラムの作成者は、第1データ複製処理部の機能を使う前に自ら手動で実施用データベースを作ったり、作成開始時に実施用データベースを手動でコピーして試験用データベースを作ったりする煩雑な作業を行う必要がない。
本発明の第4観点に係るプログラム作成システムは、第1観点〜第3観点のいずれかに係るプログラム作成システムであって、試験用データベースは、データテーブルの試験用ファイルを有している。そして、第1データ複製処理部は、試験用ファイルの中の一部のデータを作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして実施用データベースに格納する。
第4観点に係るプログラム作成システムでは、手動ではコピー等の作業が繁雑な試験用ファイルの中の一部のデータを、選択によって実施用データベースにコピー、格納することができる。
本発明の第5観点に係るプログラム作成システムは、第2観点に係るプログラム作成システムであって、実施用データベースは、データテーブルの実施用ファイルを有している。そして、第2データ複製処理部は、実施用ファイルの中の一部のデータを作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして試験用データベースに格納する。
第5観点に係るプログラム作成システムでは、手動ではコピー等の作業が繁雑な実施用ファイルの中の一部のデータを、選択によって試験用データベースにコピー、格納することができる。
第1観点に係るプログラム作成システムによれば、プログラムの作成者が試験用データベース内のデータの一部を選択するだけで、それが実施用データベースに反映される。これにより、第1観点に係るプログラム作成システムでは、容易に試験用データベースに格納されたデータを活用することができる。
本発明の第2観点に係るプログラム作成システムによれば、プログラムの作成者が試験用データベース内あるいは実施用データベース内のデータの一部を選択することで、試験用データベース・実施用データベースの間で相互にデータのコピーの処理が行われる。したがって、試験用データベースに格納されたデータの活用も、実施用データベースに格納されているデータの活用も容易になる。
本発明の第3観点に係るプログラム作成システムによれば、プログラムの作成者は、自ら手動で実施用データベースを作ったり、実施用データベースを手動でコピーして試験用データベースを作ったりする煩雑な作業を行う必要がない。
本発明の第4観点に係るプログラム作成システムによれば、手動ではコピー等の作業が繁雑な試験用ファイルの中の一部のデータを、選択によって実施用データベースにコピー、格納することができる。
本発明の第5観点に係るプログラム作成システムによれば、手動ではコピー等の作業が繁雑な実施用ファイルの中の一部のデータを、選択によって試験用データベースにコピー、格納することができる。
本発明の一実施形態に係るプログラム作成・実施システムのブロック図である。 サーバーの出力部が、クライアント端末の表示部に表示させる操作画面および履歴画面の一例である。 データテーブルの一例を示す図である。 プログラム作成・実施システムによるプログラム作成のフローを示す図である。
本発明の一実施形態に係るプログラム作成・実施システム100について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明は、本発明に係るプログラム作成システムの1つの例に過ぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更可能である。
(1)全体概要
本実施形態のプログラム作成・実施システム100は、データベースに情報を登録し、登録された情報を活用するプログラム(アプリケーション・ソフトウェア)を作成するために用いられる。また、プログラム作成・実施システム100は、作成されたプログラムを、作成中のテスト環境ではなく、実際の運用環境で実行させて実施状態にするためのシステムでもある。
本実施形態では、プログラム作成・実施システム100により作成されるプログラムとして、顧客管理用のプログラムの作成を例にとって説明する。但し、上述のように、プログラム作成・実施システム100により生成されるプログラムは、顧客管理用のプログラムに限定されるものではなく、社員管理や文書管理、製品開発案件の管理など、他の用途に用いられるプログラムであってもよい。プログラム作成・実施システム100では、多種多様のプログラムの作成が可能である。
本実施形態のプログラム作成・実施システム100は、プログラム作成者が、ノンプログラミング環境で、プログラムを作成することを可能とするシステムである。言い換えれば、プログラム作成・実施システム100は、プログラム作成者が、コーディングを行うことなく、プログラムを作成することを可能とするシステムである。コーディングとは、プログラミング言語を用いて、コンピュータが処理可能な形式のプログラムを記述することをいう。プログラム作成・実施システム100では、GUI(Graphical User Interface)の操作により、予め準備されたブログラム部品(プログラムパターン)を組み合わせて、SQL(Structured Query Language)等のプログラム言語で記述されたプログラムを生成する。例えば、プログラム作成・実施システム100では、プログラム作成者は、プログラム作成用画面において、予め準備されたブログラム部品を、ドラッグ・アンド・ドロップ等のマウス操作で並べて配置することで、所望の処理を実行するプログラムを生成する。
なお、作成されるプログラムの言語は、SQLに限定されるものではない。また、ここでのノンプログラミング環境とは、プログラム作成者が全くコーディングを行わない環境に限定されるものではない。プログラム作成者は、プログラム作成・実施システム100を用いてプログラムを生成する際に、コーディングにより少なくともプログラムの一部を作成してもよい。
図1は、プログラム作成・実施システム100の物理的構成を示すブロック図である。プログラム作成・実施システム100は、主にサーバー200を有する。
サーバー200は、CPU201、出力部210、受付部220、入力部230、表示部240、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含む記憶部250、通信部(図示せず)などから構成されているコンピュータである。記憶部250に保存されているプログラム作成支援用のソフトウェアが実行されると、サーバー200のCPU201は、プログラム作成機能を提供するための制御部となる。制御部となったCPU201は、プログラム作成支援部260、データ複製部280などの機能部として働く。
なお、サーバー200は、プログラム作成支援用のソフトウェアではなく、記憶部250に保存されている他のプログラム(本実施形態のプログラム作成・実施システム100により作成される顧客管理用のプログラムを含む)が実行された場合には、そのCPU201が他のプログラムによる処理を行うための各機能部として働く。これにより、上述のように、作成されたプログラムを実際の運用環境で実行させ実施状態にすることができる。例えば顧客管理用プログラムを実行させて実施状態にすれば、プログラム作成・実施システム100は、顧客管理システムとしての機能を果たすことになる。
サーバー200は、プログラムの開発、作成を行う者(以下、プログラム作成者と言う。)が用いるクライアント端末10A,10B,10Cと接続されている。プログラム作成者は、クライアント端末10A,10B,10Cから、ネットワーク50を介してプログラム作成・実施システム100を利用し、プログラムの作成を行う。なお、図1では、プログラム作成・実施システム100が3台のクライアント端末10A,10B,10Cとネットワーク50を介して接続されているが、クライアント端末の台数は例示に過ぎず、これに限定されるものではない。
なお、サーバー200が上述のように顧客管理用プログラムを実行させて実施状態にすれば、クライアント端末10A,10B,10Cは、顧客管理システムとして機能するプログラム作成・実施システム100を使うエンドユーザーが検索や入出力を行う端末として利用されることになる。
本実施形態では、ネットワーク50は、インターネットである。ただし、ネットワーク50は、インターネットに限定されるものではない。ネットワーク50は、LAN(Local Area Network)や、イントラネット等であってもよい。
(2)詳細説明
(2−1)クライアント端末
プログラム作成時において、クライアント端末10A,10B,10Cは、サーバー200からプログラム作成支援機能の提供を受けるコンピュータである。
クライアント端末10A,10B,10Cは、例えば、一般的なパーソナルコンピュータである。クライアント端末10A,10B,10Cは、例えば、図示しないCPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶部、通信部などを有する。また、クライアント端末10A,10B,10Cは、それぞれ、キーボード、マウス、タッチパネル等の入力部20A,20B,20Cを有する。さらに、クライアント端末10A,10B,10Cは、ディスプレイ等の表示部30A,30B,30Cを有する。記憶部のプログラムが読みだされ実行されると、クライアント端末10A,10B,10CのCPUが各種処理を実行する。
なお、クライアント端末10A,10B,10Cは、全て同様に構成されている。このため、クライアント端末10Aについてのみ(クライアント端末10Aの入力部20Aおよび表示部30Aについてのみ)以下で説明し、他のクライアント端末10B,10Cについての説明は省略する。
(2−1−1)入力部
入力部20Aは、プログラム作成者やエンドユーザー(作成された顧客管理用のアプリケーションプログラムの利用者)が、後述する表示部30Aに表示される操作画面に対して操作を行う際に用いる入力装置である。
表示部30Aに表示される操作画面において入力部20Aから行われる操作は、後述するサーバー200の試験用データベース300のデータテーブル310−350の情報を変更するための所定操作を含む。また、入力部20Aから行われる操作は、後述する図4のステップS11,S16,S17におけるプログラム作成者による回答入力や選択入力の操作を含む。
入力部20Aを用いた、表示部30Aに表示される操作画面における操作は、ネットワーク50を介して、後述するサーバー200の受付部220により受け付けられる。
(2−1−2)表示部
表示部30Aは、プログラム作成者やエンドユーザーに対して各種情報を提示するため、各種画面を表示する。
ここでは、プログラム作成者がプログラム作成・実施システム100を用いて作成したプログラムのテストを行う際に表示部30Aに表示される表示内容について説明する。特に、ここでは、所定操作をその画面上で行うとサーバー200の試験用データベース300のデータテーブル310−350の情報が変更される操作画面において、所定操作を行った場合のプログラムの動作確認テストが実施される時に、表示部30Aに表示される表示内容について説明する。
動作確認テストの際、表示部30Aには、操作画面32A、第1履歴画面34A、第2履歴画面36Aが表示される(図2参照)。操作画面32A、第1履歴画面34A、第2履歴画面36Aは、表示部30Aに同時に表示させられる。操作画面32A、第1履歴画面34A、第2履歴画面36Aは、後述するサーバー200の出力部210が表示部30Aに表示させる画面である。つまり、表示部30Aは、動作確認テストの際、操作画面32A、第1履歴画面34A、および第2履歴画面36Aを同時に表示するよう、サーバー200の出力部210により表示内容が制御される。
以下、各画面32A、34A、36Aについて、図2を用いて説明する。
(2−1−2−1)操作画面
図2には、後述するサーバー200の試験用データベース300に存在する顧客マスタという名前のデータテーブルに新規情報を登録するための操作画面32A、が描画されている。操作画面32Aは、プログラムが完成した際には、完成したプログラムのエンドユーザーが実際に利用する画面である。
操作画面32Aは、データテーブルの情報に関する操作画面の一例である。操作画面32Aにおいて、表示されるテキストボックスに入力部20Aの一例であるキーボードから顧客ナンバー、顧客名、電話番号、担当者を入力し、表示される「保存」ボタンを入力部20Aの一例であるマウスによりクリックするという操作を行うことができる。操作画面32Aにおいてこのような所定操作が行われると、操作画面32Aのテキストボックスに入力された情報を顧客マスタという名前のデータテーブルに新たに登録する処理が行われるように、操作画面32Aは作成されている。具体的には、例えば、操作画面32Aにおいて情報の登録の操作が1回行われると、図3のような顧客マスタのデータテーブルにおいて、1行分の情報が新たに登録されるよう、操作画面32Aは作成されている。
なお、プログラム作成・実施システム100を用いて作成される操作画面は、操作画面32Aに限定されるものではない。プログラム作成・実施システム100を用いて作成される操作画面は、操作画面32Aに代えて、又は、操作画面32Aに加えて、データテーブルの情報の内容変更(更新)や、データテーブルからの情報の削除のために用いられる画面を含んでもよい。
例えば、データテーブルの情報の内容変更(更新)のための操作画面は、更新対象の情報を特定するために用いられる顧客ナンバーや、更新内容の入力に用いられるテキストボックスや、データテーブルの情報の更新処理を行わせるための「更新」ボタン等を表示する。例えば、データテーブルの情報の削除のための操作画面は、削除対象の情報を特定するために用いられる顧客ナンバーの入力に用いられるテキストボックスや、データテーブルの情報の削除処理を行わせるための「削除」ボタン等を表示する。
ただし、データテーブルの情報の内容変更(更新)や、情報の削除のための操作画面の構成は、ここで例示した画面構成に限定されるものではなく、適宜設計されればよい。
動作確認テストの際に、入力部20Aを用いて操作画面32Aにおいて所定操作が行われると、所定操作の内容は、ネットワーク50を介して、後述するサーバー200の受付部220により受け付けられる。後述するように、サーバー200のコマンド生成部264は、受付部220が受け付けた所定操作に対応するコマンドを生成する。そして、サーバー200の変更部266は、コマンド生成部264が生成したコマンドに応じて、試験用データベース300のデータテーブルの情報を変更する。また、動作確認テストの際に、入力部20Aを介して操作画面32Aにおいて所定操作が行われると、データテーブルの変更履歴が第1履歴画面34Aおよび第2履歴画面36Aに表示させられる。
なお、動作確認テストの際、操作画面32Aにおいて操作を行うと発生するエラーであって、試験用データベース300のデータテーブル310−350の情報の変更には関係しないエラーについては、プログラム作成者が、表示部30A上の操作画面32Aが表示されている領域を見ることで確認できる。例えば、操作画面32Aにおいて「保存」ボタンを押すと、操作画面32A以外の画面(例えば確認画面)がポップアップ表示されるようにプログラムが設計されている場合、プログラム作成者は、この画面が表示されないことを表示部30A上で確認できる。
(2−1−2−2)第1履歴画面
第1履歴画面34Aは、操作画面32Aにおける所定操作に応じたデータテーブルの変更履歴を示す履歴画面の一例である。
第1履歴画面34Aには、サーバー200の試験用データベース300が有するデータテーブル(データテーブル310−350)の名称の一覧が表示される。例えば、図2の第1履歴画面34Aは、試験用データベース300が、「受注」、「受注明細」、「顧客マスタ」、「社員マスタ」、「製品マスタ」という名前のデータテーブルを有することを示している。
また、第1履歴画面34Aには、各データテーブルの名称と対応付けて(図2では名称の右に隣接して)、データテーブルの変更履歴としてメッセージM1が表示される。なお、図2の第1履歴画面34Aでは、「社員マスタ」および「製品マスタ」という名前のデータテーブルについては情報の変更が行われていない場合を仮定している(これらのデータテーブルの情報は、参照のみされることを仮定している)。そのため、「社員マスタ」および「製品マスタ」という文字の横にはメッセージM1は表示されていない。
メッセージM1は、メッセージM1が付されたデータテーブルにおいて直近に実行された情報の変更の要約を示している。メッセージM1は、データテーブルにおいて、情報の登録、情報の内容変更(更新)、および情報の削除のうち、いずれの情報の変更が直近に実行されたのかという情報を内容に含む。また、メッセージM1は、直近に変更された情報の件数の情報を内容に含む。例えば、図3のようなデータテーブルが存在する場合、メッセージM1は、このデータテーブルにおいて、何行分の情報が、登録、内容変更(更新)又は削除されたかという情報を内容に含む。
(2−1−2−3)第2履歴画面
第2履歴画面36Aは、操作画面32Aにおける所定操作に応じたデータテーブルの変更履歴を示す履歴画面の一例である。
また、第2履歴画面36Aは、データテーブルの変更履歴に加え、データテーブルの参照履歴も示す。第2履歴画面36Aに表示されるデータテーブルの参照履歴は、データテーブルの情報が、何らかの処理のためにサーバー200のプログラム作成支援部260により参照された履歴を示す。データテーブルの情報の参照では、データテーブルの情報の変更は行われない。
第2履歴画面36Aには、例えば、操作画面32Aにおける所定操作に応じたデータテーブルの変更履歴、および、データテーブルの参照履歴が、直近の履歴がリストの先頭に表示されるように、時間順にリスト形式で表示される。つまり、第2履歴画面36Aでは、データテーブルの変更履歴は、データテーブル別ではなく、時間順に並べて表示される。また、第2履歴画面36Aでは、データテーブルの変更履歴と、データテーブルの参照履歴とは、別々に表示されるのではなく、変更履歴および参照履歴が、時間順に並べて表示される。なお、変更履歴および参照履歴が増え過ぎて、全てを同時に表示部30Aに表示できない場合には、画面をスクロールさせることで、全ての変更履歴および参照履歴が参照できるように第2履歴画面36Aは構成されている。
第2履歴画面36Aでは、データテーブルの変更履歴は、メッセージM2を用いて表示される。変更履歴を示すメッセージM2には、どのデータテーブルの情報が変更されたのか、どのような情報の変更(登録、内容変更(更新)、削除)が行われたのか、何件の情報が変更されたのかをメッセージの内容に含む。また、第2履歴画面36Aでは、データテーブルの参照履歴も、メッセージM2を用いて表示される。参照履歴を示すメッセージM2には、どのデータテーブルの情報が参照されたのか、何件の情報が参照されたのかをメッセージの内容に含む。
第2履歴画面36Aに表示されるデータテーブルの変更履歴および参照履歴のそれぞれは(第2履歴画面36Aにリスト形式で表示される変更履歴および参照履歴の各行は)、例えば入力部20Aのマウスによりクリックすることで指定可能に構成されている。入力部20Aを用いた、表示部30Aに表示される第2履歴画面36Aにおける履歴の指定操作は、ネットワーク50を介して、後述するサーバー200の受付部220により受け付けられる。受付部220が履歴の指定操作を受け付けると、表示部30Aには、後述するサーバー200の出力部210により、入力部20Aにより指定された履歴について、データテーブルの情報の変更内容の詳細又はデータテーブルの情報の参照内容の詳細が表示部30Aに表示させられる。データテーブルの情報の変更内容の詳細とは、データテーブルの情報のうち、具体的にどのような内容の情報が登録/内容変更/削除されたのかを示すものである。データテーブルの情報の参照内容の詳細とは、データテーブルの情報のうち、具体的にどのような内容の情報が参照されたのかを示すものである。
(2−2)サーバー
サーバー200は、プログラム作成者が使うクライアント端末10A,10B,10Cに対して、プログラム作成支援機能を提供するコンピュータである。
サーバー200は、上述のように、CPU201、出力部210、受付部220、キーボードやマウス等の入力部230、ディスプレイ等の表示部240、メモリやハードディスクから成る記憶部250、などから構成されているコンピュータである。
(2−2−1)出力部
出力部210は、プログラム作成者が、ネットワーク50を介してサーバー200と接続されているクライアント端末10A,10B,10Cにおいて、プログラム作成・実施システム100を利用する際に、表示部30A,30B,30Cに各種画面を表示させる。つまり、出力部210は、サーバー200と接続されているクライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cの表示内容を制御する表示制御部である。
出力部210は、クライアント端末10A,10B,10Cにおいて上述の動作確認テストが行われる際に、クライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cのそれぞれに、データテーブルの情報に関する操作画面(例えば、図2の操作画面32A)と、その操作画面における所定操作に応じたデータテーブルの変更履歴を示す履歴画面と、を同時に表示させる。また、出力部210は、後述する図4のステップS11,S16,S17におけるプログラム作成者に対する問い合わせの画面やデータ選択の画面を、クライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに表示させる。
(2−2−2)受付部
クライアント端末10A,10B,10Cのそれぞれにおいて入力部20A,20B,20Cを用いて行われる、表示部30A,30B,30Cに表示させられる試験用データベース300のデータテーブル310−350の情報に関する操作画面における操作(所定操作を含む)を、受付部220はネットワーク50を介して受け付ける。表示部30A,30B,30Cに表示させられる操作画面における所定操作には、データテーブル310−350の情報の変更(情報の登録、情報の内容変更(更新)、情報の削除)のための操作を含む。また、表示部30A,30B,30Cに表示させられる操作画面における操作には、データテーブル310−350の情報の参照のための操作も含む。なお、操作画面における操作により、いずれのデータテーブル310―350の、いずれの情報を変更/参照するかは、作成中のプログラムで定義されている。
受付部220は、複数のクライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cのそれぞれに表示させられる操作画面における所定操作を、表示部30A,30B,30C別に受け付ける。
受付部220は、データテーブル310−350の情報に関する操作画面における所定操作を受け付けると、所定操作に関する情報を、後述するプログラム作成支援部260のコマンド生成部264に送信する。所定操作に関する情報には、所定操作の内容(試験用データベース300のデータテーブル310−350のいずれに対して、どのような情報の変更を行うか)に関する情報を含む。
また、受付部220は、後述する図4のステップS11,S16,S17におけるプログラム作成者による回答操作や選択操作を受け付けると、その情報を後述するデータベース生成部261やデータ複製部280に伝える。
(2−2−3)記憶部
記憶部250は、CPU201にプログラム作成支援処理やデータ複製処理を行わせるための、プログラム作成支援用のソフトウェアを記憶している。
また、記憶部250には、プログラム作成・実施システム100を機能させるために必要な各種情報等が記憶されている。
さらに、記憶部250は、以下で説明する、実施用データベース400を記憶するための第1記憶領域251と、その実施用データベース400とは別の試験用データベース300を記憶するための第2記憶領域252とを有している。
(2−2−3−1)データベース
実施用データベース400および試験用データベース300は、後述するデータベース生成部261によって生成され、記憶部250に記憶される。実施用データベース400は、記憶部250の第1記憶領域251に記憶され、試験用データベース300は、記憶部250の第2記憶領域252に記憶される。
試験用データベース300は、作成中の未完成プログラムを試験するときに、その未完成プログラムによってアクセスされるデータベースである。試験用データベース300は、プログラム作成・実施システム100を用いてプログラムを作成する際に定義されることになるデータテーブル310,320,330,340,350を含む。なお、図2では、試験用データベース300には、5つのデータテーブル310−350を含むが、データテーブルの数は例示された数量に限定されるものではない。
実施用データベース400は、完成されたプログラムを実行し、プログラムが提供するサービス(例えば、顧客管理用プログラムであれば、検索機能も含む顧客管理サービス)をエンドユーザーが受ける際に、そのプログラムによってアクセスされるデータベースである。実施用データベース400も、試験用データベース300と同様に、データテーブル410,420・・・を含む。
(2−2−4)プログラム作成支援部
プログラム作成支援部260は、上記のプログラム作成支援用のソフトウェアが実行されると制御部として働くCPU201における1つの機能部であり、プログラム作成支援のための各種処理を行う。特に、ここでは、プログラム作成支援部260の実行する処理のうち、プログラム作成開始時においてデータベース作成を行うデータベース生成部261による処理と、動作確認テストに関連する各処理とを説明する。動作確認テストに関して、プログラム作成支援部260は、操作画面生成部262、コマンド生成部264、変更部266、および履歴画面生成部268として機能する。
(2−2−4−1)データベース生成部
データベース生成部261は、プログラムの作成開始時に、プログラム作成者が既存の他のプログラムが使っている既存の実施用データベースを利用(流用)するという選択をした場合に、既存の実施用データベースの一部又は全部をコピーして、新たに作成するプログラムのための試験用データベースを生成する。また、データベース生成部261は、プログラム作成者が既存の実施用データベースを利用するという選択を行わなかったときには、新しく試験用データベース300と実施用データベース400とを同時に生成し、サーバー200の記憶部250に保存する(図1参照)。上述のように、実施用データベース400は第1記憶領域251に記憶され、試験用データベース300は第2記憶領域252に記憶される。同時に生成された時点において、試験用データベース300と実施用データベース400とは全く同じ内容のものである。
なお、後述するようにデータ複製部280を設けているため、プログラム作成・実施システム100では、試験用データベース300と実施用データベース400との間で相互に部分的なデータコピーが可能となっている。
(2−2−4−2)操作画面生成部
操作画面生成部262は、動作確認テストの際に、出力部210が各クライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに表示させる、データテーブルの情報に関する操作画面を生成する。
操作画面生成部262は、各クライアント端末10A,10B,10Cが動作確認テストを行おうとする操作画面に関し、プログラムの作成作業において作成されている操作画面のレイアウトを記憶部250から読み出して操作画面を生成する。また、操作画面生成部262は、各クライアント端末10A,10B,10Cの入力部20A,20B,20Cから、表示部30A,30B,30Cに表示される操作画面に対して各種操作(文字の入力等を含む)があった場合には、これを反映した操作画面を生成する。操作画面生成部262によりクライアント端末10A,10B,10Cのそれぞれについて生成された操作画面は、出力部210により、そのクライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに出力させられる。
また、操作画面生成部262は、後述する図4のステップS11,S16,S17において、プログラム作成者への問い合わせ画面や、コピーするデータの選択画面を生成する。
(2−2−4−3)コマンド生成部
上述したように、受付部220は、複数のクライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cのそれぞれに表示させられる操作画面のいずれかにおいて所定操作を受け付けると、コマンド生成部264に対し所定操作に関する情報を送信する。所定操作に関する情報には、その所定操作が行われたクライアント端末10A,10B,10Cを特定するための情報と、所定操作の内容(試験用データベース300のデータテーブル310−350のいずれに対して、どのような情報の変更が行われるか)に関する情報を含む。例えば、受付部220からコマンド生成部264に対して送信されてくる情報は、クライアント端末10Aにおいて、顧客ナンバー「0000003」、顧客名「有限会社CCC」、電話番号「ZZ−ZZZZ−ZZZZ」、担当者「FFF様」という情報を、データテーブルの1つ(顧客マスタという名称のデータテーブル、例えばデータテーブル310)に新たに登録するという内容の操作が行われたことを特定可能な情報である。
コマンド生成部264は、受付部220から所定操作に関する情報を受け付けると、その所定操作に対応するコマンドを生成する。例えば、コマンド生成部264が、データテーブル310に顧客ナンバー「0000003」、顧客名「有限会社CCC」、電話番号「ZZ−ZZZZ−ZZZZ」、担当者「FFF様」という情報を新たに登録するという所定操作に関する情報を受け付けた場合には、データテーブル310に対してそのような処理を後述する変更部266に実行させるコマンドを生成する。
コマンド生成部264により生成されるコマンドには、データテーブル310−350のいずれかへの情報の登録、データテーブル310−350のいずれかの情報の内容変更(更新)、およびデータテーブル310−350からの情報の削除、を含む。
また、コマンド生成部264は、受付部220から所定操作に関する情報を受け付けると、所定操作が行われたクライアント端末10A,10B,10Cを特定するための情報と、上記のようにして作成したコマンドと、を履歴画面生成部268に送信する。
(2−2−4−4)変更部
変更部266は、コマンド生成部264から送信されてくるコマンドに応じて、変更を指示されたデータテーブル310−350の情報を変更する。上記のように、コマンドは、いずれかのクライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに表示させられる操作画面における所定操作に応じて、コマンド生成部264により生成される。つまり、変更部266は、いずれかのクライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに表示させられる操作画面における所定操作に応じて、変更を指示されたデータテーブル310−350の情報を変更する。
(2−2−4−5)履歴画面生成部
履歴画面生成部268は、動作確認テストの際に、出力部210が各クライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに表示させる履歴画面を生成する。履歴画面は、各クライアント端末10A,10B,10Cの表示部30A,30B,30Cに表示させられる操作画面における所定操作に応じた、データテーブルの変更履歴を示す画面である。
ここでは、履歴画面生成部268が、クライアント端末10Aの表示部30Aに表示させるための履歴画面を生成する場合を例に説明する。ここでは、履歴画面生成部268は、図2のような、第1履歴画面34Aおよび第2履歴画面36Aを生成するものとする。
履歴画面生成部268は、データテーブル310−350の変更履歴として第1履歴画面34Aおよび第2履歴画面36に表示させるための、メッセージM1およびメッセージM2を生成する。メッセージM1およびメッセージM2は、履歴画面生成部268の機能部である、メッセージ生成部268aにより生成される。
クライアント端末10Aにおいて動作確認テストが実施される際、出力部210は、履歴画面生成部268により生成された第1履歴画面34Aおよび第2履歴画面36A(メッセージM1およびメッセージM2を含む)を、操作画面生成部262が生成する操作画面と同時に、クライアント端末10Aの表示部30Aに表示させる。
また、履歴画面生成部268は、受付部220が前述の指定操作を受け付けた場合に、クライアント端末10Aの表示部30Aに表示させる、データテーブル310−350の情報の変更内容又は参照内容の詳細を表示する画面を生成する。データテーブル310−350の情報の変更内容又は参照内容の詳細を表示する画面は、履歴画面生成部268の機能部である、詳細表示生成部268bにより生成される。
出力部210は、クライアント端末10Aにおいて動作確認テストが実施され、かつ受付部220が指定操作を受け付けた場合、詳細表示生成部268bが生成したデータテーブル310−350の情報の変更内容又は参照内容の詳細を表示する画面を、クライアント端末10Aの表示部30Aに表示させる。
(2−2−5)データ複製部
データ複製部280も、プログラム作成支援部260と同様に、上記のプログラム作成支援用のソフトウェアが実行されたときに制御部として働くCPU201における1つの機能部である。データ複製部280は、試験用データベース300と実施用データベース400との間で相互に部分的なデータコピーを行わせる処理を行う。データ複製部280は、第1複製処理部281と、第2複製処理部282とを有している。第1複製処理部281は、試験用データベース300に格納されたデータから、一部のデータをプログラム作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして実施用データベース400に格納する。試験用データベース300に格納されたデータとは、作成中の未完成プログラムを試験(動作確認テスト)しているときに、プログラム作成者によって入力されたデータである。
例えば、上述の動作確認テストの際に、操作画面32Aを見ながら入力された顧客ナンバー、顧客名、電話番号、担当者のデータが顧客マスタという名のデータテーブル310に登録されるが、その図3のような顧客マスタのデータテーブル310に登録された情報(データ)が、プログラム作成者によって入力されたデータである。
また、第1複製処理部281は、試験用データベース300の各データテーブルの中の一部のデータをプログラム作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして実施用データベース400に格納することができる。例えば、上述の試験用データベース300の顧客マスタのデータテーブル310に登録された顧客ナンバー、顧客名、電話番号、担当者のデータの中から、プログラム作成者が、実際の運用情報に基づいて入力した顧客ナンバーおよび顧客名のデータを選択し、架空の数字や名前を入力した電話番号および担当者のデータを選択しなかったとする。この場合には、第1複製処理部281が、試験用データベース300の顧客マスタのデータテーブル310から顧客ナンバーおよび顧客名のデータだけを抽出してコピーし、それらのデータを実施用データベース400の顧客マスタのデータテーブル410に格納する。
同様に、第2複製処理部282は、実施用データベース400の各データテーブルの中の一部のデータをプログラム作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして試験用データベース300に格納することができる。
(3)プログラム作成・実施システムによるプログラム作成の処理の流れ
次に、図4を参照しながら、プログラム作成・実施システム100を用いたプログラム作成の流れについて説明する。ここでは、プログラム作成者がクライアント端末10Aを使って作業していると仮定して説明を進める。
プログラム作成を開始すると、他のプログラムがアクセスしている既存の実施用データベースを利用(流用)するか否かを問う画面が、クライアント端末10Aの表示部30Aに現れる(ステップS11)。ここでプログラム作成者がYESを入力すると、プログラム作成者が選択した既存の実施用データベースがコピーされ、それが試験用データベースになる(ステップS12)。ここで、プログラム作成者は、既存の実施用データベースの全てのデータをコピーして試験用データベースを生成させることができる。また、プログラム作成者は、既存の実施用データベースの中の所定のデータテーブルをファイル単位で選択して、あるいは、所定のデータテーブル内のデータの一部だけを選択して、試験用データベースを生成させることもできる。
ステップS11においてプログラム作成者がNOを入力すると、新しい実施用データベース400および試験用データベース300が生成される(ステップS13)。図1に示す記憶部250の第1記憶領域251に実施用データベース400が記憶され、第2記憶領域252に試験用データベース300が記憶される。これらの実施用データベース400および試験用データベース300は、生成時点においては同じものである。
ステップS12あるいはステップS13の後、ステップS14に移行し、プログラム作成者が、サーバー200のプログラム作成支援部260の機能を用いてプログラム作成を行う。上述のように、プログラム作成・実施システム100では、GUIの操作により、予め準備されたブログラム部品を組み合わせて、SQL等のプログラム言語で記述されたプログラムを生成することができる。
また、プログラム作成者は、ステップS15で作成中の未完成プログラムの試験を行う。具体的には、上述の動作確認テストを行う。
ステップS16に移り、プログラム作成者が作成中のプログラムが完成したと判断し、それをクライアント端末10Aの入力部20Aから入力すると、次のステップS17に移行する。
ステップS17では、完成したプログラムのリリースの前に、サーバー200のデータ複製部280がプログラム作成者の意向を確認する。具体的には、データ複製部280は、プログラムの動作確認テストにおいて入力したデータ、すなわち試験用データベース300の各データテーブルに格納されているデータの一部を実施用データベース400にコピーするか否かを問う画面を、クライアント端末10Aの表示部30Aに表示させる。ここでプログラム作成者がYESを入力した場合、ステップS18に移行し、データ複製部280の第1複製処理部281が、試験用データベース300のデータの一部を実施用データベース400にコピーして格納する。より詳細には、上述のように、第1複製処理部281は、試験用データベース300の各データテーブルの中の一部のデータをプログラム作成者に選択させ、あるいは、試験用データベース300のデータテーブルを選択させ、その選択されたデータをコピーして実施用データベース400に格納する。
これにより、完成したプログラムが実行されたときに、そのプログラムがアクセスする実施用データベース400には既に動作確認テスト時に入力したデータが存在することになる。このため、完成プログラムが実行され実施状態に置かれた後の運用段階において、エンドユーザーが重複して同じデータを入力しなければならない、という不具合が解消される。
(4)プログラム作成・実施システムの特徴
(4−1)
作成中のプログラムを試験するときにプログラムがアクセスするデータベースと、実際にプログラムを実行させてプログラムを実施状態に置いたときにプログラムがアクセスするデータベースとを共通化してしまうと、未完成のプログラムが試験時に予期せぬ処理を行って不具合が生じる。このことに鑑み、従来からプログラムのテスト環境と運用環境とを区別し、例えばテスト環境を提供するサーバーと運用環境を提供するサーバーとを分けていることが多い。そして、プログラム作成者は、テスト環境で使う試験用データベースと、運用環境で使う実施用データベースとの間でデータを合わせるために、従来は手作業でデータのコピーを行っている。この作業の負担は大きい。
また、手作業のデータのコピーは、従来、運用環境で使っている実施用データベースの全体をバックアップし、そのバックアップのデータをテスト環境で復元するという方法で行っていることが多い。
このため、従来は、テスト環境で入力、構築した試験用データベース内のデータを、容易には運用環境に反映させることはできなかった。
このような従来の問題に鑑み、本実施形態に係るプログラム作成・実施システム100では、データ複製部280を設けている。そして、試験(動作確認テスト)において入力され試験用データベース300に格納されたデータの一部は、プログラム作成者が選択することによって、コピーされ実施用データベース400に格納されるようになっている。データ複製部280の第1複製処理部281は、作成者にデータの一部を選択させる処理と、選択されたデータを実施用データベース400に格納する処理とを行っている。
このように、プログラム作成・実施システム100では、プログラム作成者が試験用データベース300内のデータの一部を選択するだけで、それが実施用データベース400に反映される。したがって、プログラム作成・実施システム100によれば、作成中のプログラムの試験時に入力され試験用データベース300に格納されたデータを、容易に実施用データベース400に反映させて活用することができる。
(4−2)
また、本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、第1複製処理部281に加え、第2複製処理部282を備えるため、プログラム作成者が試験用データベース300内あるいは実施用データベース400内のデータの一部を選択するだけで、それが他方のデータベースに反映される。すなわち、プログラム作成者が試験用データベース300内あるいは実施用データベース400内のデータの一部を選択することで、試験用データベース300・実施用データベース400の間で相互にデータのコピーの処理が行われる。したがって、試験用データベース300に格納されたデータの活用も、実施用データベース400に格納されているデータの活用も、容易になっている。
(4−3)
本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、プログラム作成者が望む場合、プログラムの作成開始時に、具体的には図4に示すステップS13において、完成されたプログラムがアクセスする実施用データベース400も、未完成プログラムがアクセスする試験用データベース300も、同時に生成される。このため、プログラム作成者は、自ら手動で実施用データベースを作ったり、プログラムの作成開始時に実施用データベースを手動でコピーして試験用データベースを作ったりする煩雑な作業を行う必要がなくなっている。
(4−4)
本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、データ複製部280の第1複製処理部281は、試験用データベース300の各データテーブルの中の一部のデータをプログラム作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして実施用データベース400に格納することができる。また、第2複製処理部282は、実施用データベース400の各データテーブルの中の一部のデータをプログラム作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして試験用データベース300に格納することができる。
上述のように、従来、試験用データベースと実施用データベースとの間でデータを合わせるために、手作業でデータのコピーを行っているという実態が存在する。しかし、データベース全体をコピーすることは容易でも、データテーブルを選んで手作業でコピーすることは容易ではなかった。さらに、データテーブルの中の一部のデータだけを手作業で抽出し、それを他方のデータベースの同様のデータテーブル内に格納させることは、非常に困難でミスが生じやすい作業であった。
これに対し、本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、例えば試験用データベース300の顧客マスタのデータテーブル310に登録された情報から、顧客ナンバーおよび顧客名のデータだけを選択し、電話番号、担当者のデータは非選択として、前者だけを実施用データベース400に反映させることも容易にできるようになっている。これにより、プログラム作成者の作業負担を大幅に減らすことが可能である。
(4−5)
本発明は、テスト環境を提供するサーバーと運用環境を提供するサーバーとを分けたプログラム作成・実施システムに適用することも可能であるが、本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、1つのサーバー200に内蔵あるいは外付けされる記憶部250に、実施用データベース400および試験用データベース300を置いている。このため、プログラムの開発作成、テスト、リリースといった一連の作業を1つのサーバー200で行うことが可能となっている。
(4−6)
本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、完成プログラムのリリースの前に、サーバー200のデータ複製部280がプログラム作成者の意向を確認する(図4のステップS17参照)。具体的には、プログラムの動作確認テストにおいて入力したデータ、すなわち試験用データベース300の各データテーブルに格納されているデータの一部を実施用データベース400にコピーするか否かを、プログラム作成者に問う。
このように構成しているため、本実施形態のプログラム作成・実施システム100では、プログラムをリリースする前にはエンドユーザーに見せてはいけない、近い将来入社してくる新入社員の個人情報などを、エンドユーザーと切り離された試験用データベース300のみに蓄積することも可能である。そして、新入社員の入社後に、試験用データベース300の当該データを実施用データベース400にコピーさせることができる。
もちろん、試験用データベース300と実施用データベース400とを1つのデータベースに統合することも不可能ではないが、その場合には、各データに、4月まではエンドユーザーに見えず4月以降はエンドユーザーに見えるようにするためのフラグ設定などが必要となり、データ容量が増えたりデータ入力の煩雑さが増したりするデメリットが生じてしまう。
100 プログラム作成・実施システム(プログラム作成システム)
250 記憶部
251 第1記憶領域(第1記憶部)
252 第2記憶領域(第2記憶部)
261 データベース生成部
280 データ複製部
281 第1複製処理部(第1データ複製処理部)
282 第2複製処理部(第2データ複製処理部)
300 試験用データベース
310,320,・・・ データテーブル(試験用ファイル)
400 実施用データベース
410,420,・・・ データテーブル(実施用ファイル)
特開2012−216000号公報

Claims (5)

  1. 完成されたプログラムのユーザーが前記プログラムを実施するときに前記プログラムによってアクセスされる実施用データベース(400)、を記憶するための第1記憶部(251)と、
    前記プログラムを作成する作成者が作成中の未完成プログラムを試験するときにアクセスされる、前記実施用データベースとは別の試験用データベース(300)、を記憶するための第2記憶部(252)と、
    前記未完成プログラムを試験しているときに前記作成者によって入力され前記試験用データベースに格納されたデータから、一部のデータを前記作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして前記実施用データベースに格納する、第1データ複製処理部(281)と、
    を備える、プログラム作成システム(100)。
  2. 前記実施用データベースに格納されているデータから、一部のデータを前記作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして前記試験用データベースに格納する、第2データ複製処理部(282)、
    をさらに備える、請求項1に記載のプログラム作成システム。
  3. 前記プログラムの作成開始時に、前記実施用データベースと前記試験用データベースとを同時に生成する、データベース生成部(261)、
    をさらに備える、請求項1又は2に記載のプログラム作成システム。
  4. 前記試験用データベースは、データテーブルである試験用ファイル(310,320,・・・)を有し、
    前記第1データ複製処理部は、前記試験用ファイルの中の一部のデータを前記作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして前記実施用データベースに格納する、
    請求項1から3のいずれかに記載のプログラム作成システム。
  5. 前記実施用データベースは、データテーブルである実施用ファイル(410,420,・・・)を有し、
    前記第2データ複製処理部は、前記実施用ファイルの中の一部のデータを前記作成者に選択させ、選択されたデータをコピーして前記試験用データベースに格納する、
    請求項2に記載のプログラム作成システム。
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