JP6662148B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザが遠隔操作装置を操作することにより、吹出口から吹出される空調風の風向きの変更を可能とした車両用空調装置に関する。
自動車に搭載される車両用空調装置として、デフロスタ、フット、フェイスの3種類の吹出口を切替えるための切替用のダンパを設け、このダンパをダンパ用モータにより駆動する構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この空調装置では、センターコンソールに設けられた回転操作式の吹出口切替スイッチをユーザが操作することにより、制御装置が前記ダンパ用モータを通電制御して、吹出口の切替えが行われるように構成されている。
特開2012−106701公報
ところで、この種の車両用空調装置にあっては、近年、運転席等の乗員に対する風を当てる範囲を広げるために、フェイス吹出口をインパネの奥側に配置すると共に、その風向きを調整するためのルーバをモータで駆動する構成としたものが考えられている。このとき、運転席近傍に設けられた操作デバイスを操作することにより、フェイス吹出口から吹出される空調風の風向き等を、遠隔で設定・変更することが行われる。
しかし、そのように空調風の風向きを遠隔操作により設定する構成では、ユーザが運転中にルーバの向きを直接視認することができないため、次のような不都合の発生が予想される。即ち、ユーザ(運転者)が、風向きが正しく変更されているか、つまり自分の意図した通りの風向きになっているかどうかを確認するためには、センターディスプレイを見たり、風向き変更前の風と変更後の風との違いを実際に肌で感じたりする必要がある。ところが、前者では運転視点を外すことになり、後者では、ユーザが風向きの変更を確認するまでに時間がかかり、所望する風向きを得るまでの時間が長くなってしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、空調風の風向きを遠隔操作により設定可能なものにあって、設定した風向きが意図したものであるかどうかをユーザが速やかに確認することができる車両用空調装置を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の車両用空調装置は、車室内にユーザにより操作可能に設けられた遠隔操作装置(59)と、車室内にユーザによりタッチ操作可能に設けられたタッチパネル(58)と、吹出口(21、22、31、32)から前記車室内に向けて吹出される空調風の風向きを変更する風向き調整機構(42)と、前記遠隔操作装置(59)及びタッチパネル(58)における風向きの設定・変更の操作に基づいて、前記風向き調整機構(42)を動作させて空調風の風向きを制御する制御手段(3)と、前記風向きの設定・変更の操作が前記遠隔操作装置(59)により行われたときには、風向きが変更された旨をユーザに通知するフィードバック手段(55)とを備え、前記フィードバック手段は、前記吹出口から吹出される風の変化を利用して風向きが変更された旨をユーザに通知するところに特徴を有する(請求項1の発明)。
これによれば、ユーザが、遠隔操作装置(59)における風向きの設定・変更の操作を行うと、制御手段(3)は、その操作に基づき風向き調整機構(42)を動作させる。これにより、ユーザの遠隔操作に応じた空調風の風向きを得ることができる。そして、遠隔操作装置(59)において風向きの設定・変更の操作が行われたときには、フィードバック手段(55)により、風向きが変更された旨がユーザに通知される。このとき、フィードバック手段(55)による通知は、操作後速やかに行うことができると共に、運転者が運転視点を外してセンターディスプレイを見たりすることなく行うことができる。
従って、請求項1の発明によれば、空調風の風向きを遠隔操作により設定可能なものにあって、設定した風向きが意図したものであるかどうかをユーザが速やかに確認することができるという優れた効果を得ることができる。
本発明の一実施形態を示すもので、空調ユニットの概略構成を示す図 車室内のインストルメントパネル部分を概略的に示す斜視図 フェイス吹出口のスイングレジスタ部分の構成を示す縦断右側面図 運転席側のフェイス吹出口及び表示器部分を示す平面図 車両用空調装置に関連する要部の電気的構成を概略的に示すブロック図 制御部が実行する風向き変更時の処理手順を示すフローチャート
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下の説明で方向をいう必要がある場合には、車室内の運転席からユーザ(運転者)が前方に向かって見た方向を基準とすることとする。つまり、図2は車室内から前部のインストルメントパネルを見た様子を示し、右側が運転席側、左側が助手席側となる。
本実施形態に係る車両用空調装置1は、図1に示すように、空調ユニット2、冷凍サイクル(全体としては図示せず)、それらを制御するエアコンECU3、操作入力装置4などから構成され、車両(自動車)に組込まれる。図1は、空調ユニット2の全体構成を模式的に示しており、まず、図1を参照しながら、前記空調ユニット2の全体構成について述べる。
この空調ユニット2は、エアダクト5を備えている。エアダクト5内には、上流側(図で左側)に位置してブロワ6が設けられ、そのブロワ6の下流側(図で右側)に位置して、冷凍サイクルの一部を構成するエバポレータ7が設けられている。前記ブロワ6は、例えば、ブロワモータ8により回転駆動される遠心ファンから構成され、エアダクト5の空気導入口9から空気を吸込んで前記エバポレータ7側に吐出する。尚、図示はしないが、前記冷凍サイクルは、コンプレッサ、コンデンサ、レシーバ、膨張弁、エバポレータ7を、冷媒管により閉ループ状に接続してなる周知構成を備え、以て、前記エバポレータ7を通過する風が冷却されるようになっている。
前記ブロワモータ8は、エアコンECU3により駆動回路10を介して回転駆動される。このとき、エアコンECU3によるブロワモータ8の回転数制御により、空調風の風量が可変(調整)される。また、前記空気導入口9部分には、吸込み空気を内気と外気との間で切替える内外気切替ダンパ11が設けられている。この内外気切替ダンパ11は、モータ12により駆動される。
エアダクト5内には、前記エバポレータ7の下流に位置して仕切板13により2つに区画され、運転席側に空調風を送るための第1の空気通路14と、助手席側に空調風を送るための第2の空気通路15とが設けられる。また、それら2つの空気通路14、15に跨るようにして、空調風を加熱するためのヒータコア16が設けられている。これと共に、ヒータコア16の近傍には、第1及び第2の空気通路14及び15に夫々対応して、第1及び第2のエアミックスダンパ17及び18が設けられている。
これら第1及び第2のエアミックスダンパ17及び18は、夫々、モータ19及び20により駆動され、その開度が調整されるようになっている。これらエアミックスダンパ17,18の開度の調整により、前記ヒータコア16を通る風の割合が調節され、各エアミックスダンパ17、18を通る空調風が、夫々目標とする温度に調整されるようになっている。
エアダクト5の下流部には、前記第1の空気通路14に連通するようにして、車室内の運転席側に空調風を吹出すための、運転席側フェイス吹出口21、22、運転席側デフロスタ吹出口23、運転席側フット吹出口24が設けられている。また、運転席側フェイス吹出口21、22を開閉するための吹出口ダンパ25、運転席側デフロスタ吹出口23を開閉するための吹出口ダンパ26、運転席側フット吹出口24を開閉するための吹出口ダンパ27が設けられている。これら吹出口ダンパ25、26、27は、夫々モータ28、29、30により駆動される。
一方、前記第2の空気通路15に連通するようにして、車室内の助手席側に空調風を吹出すための、助手席側フェイス吹出口31、32、助手席側デフロスタ吹出口33、助手席側フット吹出口34が設けられている。また、助手席側フェイス吹出口31、32を開閉するための吹出口ダンパ35、助手席側デフロスタ吹出口33を開閉するための吹出口ダンパ36、助手席側フット吹出口34を開閉するための吹出口ダンパ37が設けられている。これら吹出口ダンパ35、36、37は、夫々モータ38、39、40により駆動される。尚、前記各モータ12、19、20、28、29、30、38、39、40は、前記エアコンECU3により通電制御される。
このとき、図2及び図4にも一部に示すように、前記運転席側フェイス吹出口21、22、及び、助手席側フェイス吹出口31、32は、やや横長な形状をなし、インストルメントパネル41の奥側に位置して、夫々左右に並んで設けられている。尚、運転席側デフロスタ吹出口23及び助手席側デフロスタ吹出口33は、横長形状をなし、インストルメントパネル41の更に奥側に設けられている。
そして、図1、図3に示すように、各フェイス吹出口21、22、31、32部分には、車室内に向けて吹出される空調風の風向きを変更するための風向き調整機構としてのスイングレジスタ42が夫々設けられている。図3に、運転席側フェイス吹出口21のスイングレジスタ42を代表させて示す。フェイス吹出口21内の上部には、左右方向に延びる複数個の横ルーバ43が、前後に平行に並んで左右に水平に延びる回動軸を中心に回動可能に設けられている。これら複数個の横ルーバ43は、連動して揺動(回動)するように構成されている。
前記横ルーバ43の下方には、前後方向に延びる複数個(1個のみ図示)の縦ルーバ44が、左右方向に平行に並んで前後に水平に延びる回動軸を中心に回動可能に設けられている。これら複数個の縦ルーバ44も、連動して揺動(回動)するように構成されている。前記横ルーバ43のうち中央部に位置するものには、手動用の操作ノブ45が、左右方向にスライド移動可能に設けられ、操作ノブ45の下端部が、1つの縦ルーバ44に連結されている。これにて、操作ノブ45を前後に搖動させることにより、横ルーバ43を回動させて、風の吹出し方向を前後(上下)方向に調整できる。また、操作ノブ45を横方向にスライド移動させることにより、縦ルーバ44を回動させて、風の吹出し方向を左右方向に調整できる。
このスイングレジスタ42には、モータ46を駆動源として縦ルーバ44を回動させるための、縦ルーバ駆動機構47が設けられている。これと共に、やはりモータ(図示せず)を駆動源として横ルーバ43を回動させるための横ルーバ駆動機構48(破線で図示)が設けられている。これら縦ルーバ駆動機構47のモータ46及び横ルーバ駆動機構48のモータも、前記エアコンECU3により通電制御され、これにて、各フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される空調風の風向きを制御することができる。
さらに、図2、図4に示すように、インストルメントパネル41の上面には、各フェイス吹出口21、22、31、32の手前側に位置して、表示器49、50、51、52が設けられている。詳しく図示はしないが、これら各表示器49、50、51、52は、例えば多数個のLEDを横一列に並べて構成されており、各フェイス吹出口21、22、31、32に夫々対応して設けられている。後述するように、これら表示器49、50、51、52は、風向きの設定・変更をユーザに表示により通知するフィードバック手段の一部として機能する。
前記エアコンECU3は、コンピュータを含んで構成され、車両用空調装置1全体を制御する。このとき、図1に示すように、エアコンECU3には、各種センサ53からの信号が入力されると共に、後述する操作入力装置4の制御部55(図5参照)からの設定信号が入力されるようになっている。詳しい図示は省略するが、前記各種センサ53には、内気温センサ、外気温センサ、日射センサ、エバ後温度センサ、冷却水温センサ、湿度センサ等が含まれる。
前記操作入力装置4の制御部55から入力される設定信号には、運転モード、設定温度、風量、吹出口、風向き等が含まれる。エアコンECU3は、そのソフトウエア的構成により、前記制御部55から入力された設定信号、及び、前記各種センサ53の検出信号等に基づき、前記ブロワモータ8、各モータ12、19、20、28、29、30、38、39、40、各スイングレジスタ42(縦ルーバ駆動機構47及び横ルーバ駆動機構48)、前記冷凍サイクルやヒータコア16を制御し、空調運転を実行する。従って、エアコンECU3が制御手段として機能する。
さて、図5に示すように、前記エアコンECU3は、CAN等の車内LAN54を介して、前記操作入力装置4の制御部55に接続されている。また、車内LAN54には、オーディオECU56が接続されている。オーディオECU56は、車室内に少なくとも左右2カ所に設けられたスピーカ57から、音声や楽曲などを出力させる。後述するように、これらスピーカ57からは、風向きの設定・変更をユーザに通知するための通知音が出力され、フィードバック手段の一部として機能するようになっている。
前記操作入力装置4は、コンピュータを含んで構成された制御部55を備え、この制御部55には、前記表示器49〜52が接続されていると共に、センターディスプレイ58及び遠隔操作装置としての遠隔デバイス59が接続されている。センターディスプレイ58は、例えばカラー液晶ディスプレイから構成され、図2にも示すように、前記インストルメントパネル41の中央部に設けられている。センターディスプレイ58の表示は、前記制御部55により制御される。
このセンターディスプレイ58には、地図画面や、車両用空調装置1を含む各車載機器の制御(指示・選択)用の画面などの各種の画面が表示されるようになっている。また、図示はしないが、センターディスプレイ58の表面部には、操作入力用のタッチパネルも設けられている。タッチパネルの操作信号が制御部55に入力される。また、制御部55は前記表示器49〜52の表示を制御する。
前記遠隔デバイス59は、ユーザが、センターディスプレイ58の画面上に表示されたグラフィックス(GUI)を選択操作するために設けられ、その操作によって、車両用空調装置1等の各車載機器に対する指示や選択、設定などの入力操作を行うことが可能に構成されている。詳しい図示は省略するが、遠隔デバイス59は、例えば、任意の方向に傾動操作可能な操作ノブ(ジョイスティック)と、押ボタンスイッチからなる決定スイッチとを備えて構成され、それら操作ノブの傾動操作方向の検知信号や決定スイッチの操作信号が、前記制御部55に入力される。この遠隔デバイス59は、例えば車室内のセンターコンソール(シフトレバーの後ろ側)部分に設けられている。
このとき、車両の運転者等のユーザは、センターディスプレイ58の画面上のタッチパネルのタッチ操作、或いは、遠隔デバイス59の操作により、車両用空調装置1に対する運転モードの設定、温度の設定、風量設定、吹出口の選択、風向きの設定等の各種設定を行うことができる。この場合、吹出口の選択、風向き設定等を運転席側と助手席側とで個別に行うことも可能となっている。本実施形態では、フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される空調風の風向きに関して、例えば、図5に示すように、風向き設定可能な領域Aを、運転者(助手席の乗員)の首部分を中心として、上下方向に3段、左右方向に3列の、合計9つに区分した領域のいずれか(1つ又は連続する複数)の領域に風が向かうように、風向きを設定(変更)できるようになっている。
この風向きの設定・変更にあたっては、制御部55は、センターディスプレイ58の画面に、乗員の胸から上部分を表すような輪郭Oに重ね合せて、縦横各3つに区分された9つの領域(格子)を表示すると共に、現在設定されている風向きの領域にカーソルCを表示される。ユーザが、遠隔デバイス59の操作ノブを操作することにより、カーソルCを所望の方向(領域)に移動させることができ。その状態で決定スイッチをオン操作することにより、風向きの設定・変更を行うことができる。この場合、センターディスプレイ58を見ずに設定操作を行うこともできる。
制御部55は、その設定操作に基づいて風向きの設定信号を、エアコンECU3に対して出力する。すると、エアコンECU3は、その設定信号に基づいて、前記各スイングレジスタ42(縦ルーバ駆動機構47及び横ルーバ駆動機構48)を制御し、以て、フェイス吹出口21、22、31、32から、設定された風向きで空調風が吹出されるようになる。尚、上記風向きの設定・変更は、センターディスプレイ58の画面上のタッチパネルのタッチ操作により直接的に行うことができることは勿論である。
そして、次の作用説明でも述べるように、制御部55は、前記遠隔デバイス59においてフェイス吹出口21、22、31、32から吹出される風向きの設定・変更の操作が行われたときに、風向きが変更された旨をユーザに通知する処理を実行するようになっており、フィードバック手段としての機能を実現する。本実施形態では、風向きの変更の通知が、以下に述べる3つの通知態様の全てを実行することにより行われる。
本実施形態では、第1の通知態様として、風向きの変更の通知が、フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される風の変化を利用して行われる。具体的には、制御部55は、エアコンECU3に対し、風向きの設定信号を出力して風向きの変更を行わせると共に、風向き変更後、即ち各スイングレジスタ42の動作後に、ブロワ6の風量を最大にして空調風の風量を一時的に上げ、数秒経過後、元の設定された風量に戻すことを実行させる。従って、エアコンECU3、ブロワ6等も、フィードバック手段の一部として機能する。
また、風向きの変更の通知として、前記スピーカ57から出力される音(通知音)を利用して行うこともでき、この通知音を利用した通知の態様を、第2の通知態様と称する。具体的には、制御部55は、オーディオECU56に対し、風向きの絶対的な方向、この場合9つの方向に対応した通知音をスピーカ57から出力させる。例えば、風の向きの上下方向位置(上段、中段、下段)が、音の高さ(高音、中音、低音)で表現され、風向きの左右方向(左列、中列、右列)が、車室内に出力される左右方向に関する音の大きさ(左から音が出る、中央から音が出る、右から音が出る)で表現される。
更に、風向きの変更の通知として、前記フェイス吹出口21、22、31、32付近に設けられた表示器49、50、51、52を利用して行うこともでき、この表示器49〜52を利用した通知の態様を、第3の通知態様と称する。具体的には、制御部55は、風向きが変更されたときに、変更後の風向きに関連付けた内容で、表示器49〜52の点灯状態を変動させる。例えば、風の向きの上下方向位置が、表示器49〜52の光の色(例えば青、緑、黄色等)で表現され、風向きの左右方向が、各表示器49〜52うちの光る位置(左、中、右の領域)で表現される。
次に、上記のように構成された車両用空調装置1の作用について、図6も参照して述べる。図6のフローチャートは、車両用空調装置1におけるフェイス吹出口21、22、31、32に関する風向きの変更操作が行われたときに、制御部55が実行する処理の手順を示している。ここで、例えば運転者が、車両用空調装置1のフェイス吹出口21、22、31、32から吹出される空調風の風向きを変更したい場合、遠隔デバイス59或いはタッチパネルを操作して風向き変更を入力する。このとき、運転者は、運転中であっても、遠隔デバイス59の操作により運転視野を外さずに変更の入力を行うことができる。
ところが、遠隔デバイス59の遠隔操作により空調風の風向きを設定する場合、フェイス吹出口21、22、31、32がインストルメントパネル41の奥方に位置して、運転者がルーバ43、44の向きを直接視認することができない事情がある。そのため、運転者が、センターディスプレイ58の表示を見るために運転視点を外したり、確認に時間がかかったりする虞が考えられる。そこで、本実施形態では、制御部55は、運転者がセンターディスプレイ58の表示を見ずとも済むように、図6に示すように、風向きが変更された旨の通知を行う。
即ち、まずステップS1では、風向きの変更の入力があったかどうかが判断される。風向きの変更の入力があった場合には(ステップS1にてYes)、次のステップS2にて、遠隔デバイス59からの入力かどうかが判断される。風向きの変更の入力が、遠隔デバイス59でなく、タッチパネル操作によりなされた場合には(ステップS2にてNo)、次のステップS3にて、エアコンECU3による風向き変更の処理が行われ、処理が終了する。
これに対し、遠隔デバイス59により風向きの変更の入力がなされた場合には(ステップS2にてYes)、ステップS4にて、スピーカ57からの通知音の出力(第2の通知態様)による、ユーザに対する風向きの通知が行われる。この通知音による通知は、上記したように、変更された風向きの絶対的な方向、この場合9つのいずれかの方向に対応した音の高さ出力位置を有する通知音をスピーカ57から出力することにより行われる。このとき、音を利用するので、ユーザが運転視線を外すことなく、ユーザに対する速やかな通知が可能となる。
これと共に、ステップS5にて、表示器49、50、51、52の表示(第3の通知態様)による、ユーザに対する風向きの通知が行われる。この表示器49〜52による通知は、上記したように、表示器49〜52の点灯状態を変動させることにより行われ、例えば、変更後の風向きに関連付けられた、表示器49〜52の光の色及び光る位置で表示が行われる。このとき、運転者の前方のフェイス吹出口21、22付近に、表示器49、50が設けられているので、センターディスプレイ58を見る場合に比べて、より少ない視線移動で、速やかな通知が可能となる。
次いで、ステップS6では、エアコンECU3による風向き変更の処理が行われる。次のステップS7〜S9では、フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される風の変化(第1の通知態様)による、ユーザに対する風向きの通知が行われる。ステップS7では、ブロワ6の風量を最大にして空調風の風量を一時的に上げることが行われる。ステップS8では、数秒が経過したかどうかが判断される。数秒が経過すると(ステップS8にてYes)、ステップS9にて、ブロワ6の風量が元の設定値に戻され、処理が終了する。
これにより、変更された風向きで、空気砲のように瞬間的に大きな風量で風を飛ばすことにより、ユーザに対する通知が行われる。ユーザは空気砲のような風を体に受けることで、設定された風向きを短時間で容易に感じることができ、ユーザが運転視線を外すことなく、判りやすい通知が行われるのである。この場合、車両用空調装置1がもともと備えている構成を利用するので、通知のための構成を別途追加する必要もなく済ませることができる。
このように本実施形態の車両用空調装置1によれば、遠隔デバイス59において風向きの設定・変更の操作が行われたときに、風向きが変更された旨をユーザに通知するように構成した。この通知は、遠隔デバイス59の操作後速やかに行うことができると共に、運転者が運転視点を外してセンターディスプレイ58を見たりすることなく行うことができる。この結果、本実施形態によれば、空調風の風向きを遠隔操作により設定可能なものにあって、設定した風向きが意図したものであるかどうかをユーザが速やかに確認することができるという優れた効果を得ることができる。
特に本実施形態では、フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される風の変化による通知(第1の通知態様)、スピーカ57から出力される通知音による通知(第2の通知態様)、フェイス吹出口21、22、31、32付近に設けられた表示器49、50、51、52の点灯状態による通知(第3の通知態様)の3つの通知態様の全てで通知を行う構成とした。これにより、ユーザにとって、速やか且つより一層判りやすい通知が可能となるものである。
尚、図示は省略するが、本発明は上記し図面に示した一実施形態に限定されるものではなく、以下に述べるその他の実施形態のような、様々な拡張、変更が可能である。即ち、遠隔デバイス(遠隔操作装置)の構成としても、回転ダイヤルを有するものなど様々な変更が可能であり、遠隔操作装置を設ける位置としても、ステアリングホイール周辺や、ドアの周辺等であっても良い。遠隔操作装置をユーザの所望の位置に着脱可能に設けたり、ユーザが手で持って操作できるようにしても良い。ユーザが所持するスマートフォン等の通信端末に、遠隔操作装置の機能を付与する構成とすることも可能である。
また、フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される風の変化を利用して通知を行う場合、空調風の風量を一時的に下げる又は停止しその後元の風量に戻すことにより風向きの変更をユーザに通知するように構成することができる。これにより、ユーザが風をほとんど感じない状態又は風を感じない状態から、新たな風を感じさせるので、風向きに関しての紛らわしさを排除しながら、新たな風向きを判りやすく通知することが可能となる。
或いは、空調風を一時的に拡散させ、その後設定された風向きにすることにより、風向きの変更をユーザに通知するように構成しても良い。これにより、ユーザが風の拡散を感じた後に、新たな風を感じさせることにより、新たな風向きを判りやすく通知することが可能となる。これらの構成を上記一実施形態の空気砲で通知する構成と組合せて実施することも可能である。
通知音の出力により通知を行う場合、風向きが変更された方向、つまり、より上方、より下方、より左方、より右方といった風向きの相対的な変化方向に対応した通知音を出力することにより、風向きの変更をユーザに通知するようにしても良い。これにより、ユーザは、風向きの相対的な変化を知ることができる。通知音については、音の高さ、音の数、音量、和音の少なくともいずれかに関して、風向きに関連付けられた内容で出力する構成とすることができる。いずれも、ユーザに対して判りやすく通知することができる。合成音声の出力(読み上げ)により、風向きを通知することも可能である。
表示器49〜52の点灯状態を利用して通知を行う場合には、光の色、輝度、範囲、連続又は点滅、点灯位置の移動の少なくともいずれかに関して、風向きに関連付けられた内容で変動させるように構成することができる。それらによって風向き自体或いはその変更を表現することができ、ユーザにとって判りやすい表示が可能となる。表示器の構成としても、様々な変更が可能であることは勿論である。
上記一実施形態では、フェイス吹出口21、22、31、32から吹出される風の変化を利用した第1の通知態様、スピーカ57からの通知音の出力により通知を行う第1の通知態様、表示器49〜52の点灯状態を利用して通知を行う第3の通知態様の全てを用いて通知を行う構成としたが、第1〜第3の通知態様のうち1つを行う、或いは2つの組合せで通知するように構成しても良い。少なくともいずれかの態様で通知を行うことにより、設定した風向きが意図したものであるかどうかをユーザが速やかに確認できるという所期の目的を達成することができる。
更に、上記実施形態では、主として操作入力装置4の制御部55の処理によってフィードバック手段としての機能を実現するようにしたが、その処理を主としてエアコンECU3に行わせるように構成しても良い。その他、例えば、空調ユニットの全体のハードウエア構成や、スイングレジスタのハードウエア構成、センターディスプレイにおける表示形態などについても、様々な変更が可能である等、本発明は、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
図面中、1は車両用空調装置、2は空調ユニット、3はエアコンECU(制御手段)、4は操作入力装置、5はエアダクト、6はブロワ、21、22、31、32はフェイス吹出口(吹出口)、41はインストルメントパネル、42はスイングレジスタ(風向き調整機構)、49〜52は表示器、55は制御部(フィードバック手段)、57はスピーカ、58はセンターディスプレイ、59は遠隔デバイス(遠隔操作装置)を示す。

Claims (8)

  1. 車室内にユーザにより操作可能に設けられた遠隔操作装置(59)と、
    車室内にユーザによりタッチ操作可能に設けられたタッチパネル(58)と、
    吹出口(21、22、31、32)から前記車室内に向けて吹出される空調風の風向きを変更する風向き調整機構(42)と、
    前記遠隔操作装置(59)及びタッチパネル(58)における風向きの設定・変更の操作に基づいて、前記風向き調整機構(42)を動作させて空調風の風向きを制御する制御手段(3)と、
    前記風向きの設定・変更の操作が前記遠隔操作装置(59)により行われたときには、風向きが変更された旨をユーザに通知するフィードバック手段(55)とを備え
    前記フィードバック手段は、前記吹出口から吹出される風の変化を利用して風向きが変更された旨をユーザに通知する車両用空調装置。
  2. 前記フィードバック手段は、空調風の風量を一時的に上げ、その後元の風量に戻すことにより、風向きの変更をユーザに通知する請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記フィードバック手段は、空調風の風量を一時的に下げる又は停止し、その後元の風量に戻すことにより、風向きの変更をユーザに通知する請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 前記フィードバック手段は、空調風を一時的に拡散させ、その後設定された風向きにすることにより、風向きの変更をユーザに通知する請求項1記載の車両用空調装置。
  5. 車室内にユーザにより操作可能に設けられた遠隔操作装置(59)と、
    車室内にユーザによりタッチ操作可能に設けられたタッチパネル(58)と、
    吹出口(21、22、31、32)から前記車室内に向けて吹出される空調風の風向きを変更する風向き調整機構(42)と、
    前記遠隔操作装置(59)及びタッチパネル(58)における風向きの設定・変更の操作に基づいて、前記風向き調整機構(42)を動作させて空調風の風向きを制御する制御手段(3)と、
    前記風向きの設定・変更の操作が前記遠隔操作装置(59)により行われたときには、風向きが変更された旨をユーザに通知するフィードバック手段(55)とを備え、
    前記フィードバック手段は、前記吹出口付近に設けられた表示器(49、50、51、52)を利用して風向きが変更された旨をユーザに通知する車両用空調装置。
  6. 前記フィードバック手段は、前記表示器の点灯状態を変動させることにより、風向きの変更をユーザに通知する請求項5記載の車両用空調装置。
  7. 前記表示器の点灯状態は、光の色、輝度、範囲、連続又は点滅、点灯位置の移動の少なくともいずれかに関して、風向きに関連付けられた内容で変動される請求項5記載の車両用空調装置。
  8. 車室内にユーザにより操作可能に設けられた遠隔操作装置(59)と、
    車室内にユーザによりタッチ操作可能に設けられたタッチパネル(58)と、
    吹出口(21、22、31、32)から前記車室内に向けて吹出される空調風の風向きを変更する風向き調整機構(42)と、
    前記遠隔操作装置(59)及びタッチパネル(58)における風向きの設定・変更の操作に基づいて、前記風向き調整機構(42)を動作させて空調風の風向きを制御する制御手段(3)と、
    前記風向きの設定・変更の操作が前記遠隔操作装置(59)により行われたときには、風向きが変更された旨をユーザに通知するフィードバック手段(55)とを備え、
    前記フィードバック手段は、前記吹出口から吹出される風の変化、及び、前記吹出口付近に設けられた表示器(49、50、51、52)の点灯状態を組合せて利用することにより、風向きが変更された旨をユーザに通知する車両用空調装置。
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