JP6656377B2 - 多方向入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作力によって操作軸が押し込み動作と倒れ動作などを行う多方向入力装置に関する。
特許文献1に多方向入力装置に関する発明が記載されている。
この多方向入力装置は、ケースから操作レバーが上方へ突出しており、操作レバーは押し込み動作と倒れ動作および回転動作ができるように支持されている。ケース内には前記操作レバーの押し込み動作と倒れ動作および回転動作を検知する検知部が設けられている。
ケース内には、スライダが設けられている。操作レバーはスライダに形成された貫通孔に挿通されており、操作レバーの倒れ動作力が貫通孔からスライダへ伝達され、スライダが操作軸の軸方向と交差する方向へ移動する。スライダに椀状凹部が形成され、当接体がばねの力で椀状凹部に圧接されている。この圧接力により、スライダに中立位置へ復帰する復帰力が与えられる。
実用新案登録第3173137号公報
特許文献1に記載されている多方向入力装置では、スライダに形成された貫通孔内で操作レバーが倒れ動作できるように、操作レバーと貫通孔との間に隙間を形成することが必要である。
その結果、操作レバーが中立姿勢のときに、操作レバーが貫通孔内でがたつくことになり、操作レバーに取付けられる操作釦にがたつきが発生する。また、外部の振動に連動して操作軸がたつき音を発生するおそれもある。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、操作軸のがたつきを抑制し、円滑な操作が可能な多方向入力装置を提供することを目的としている。
本発明は、押し込み動作と倒れ動作が可能な操作軸と、前記操作軸の押し込み動作と倒れ動作を検知する検知部と、が設けられた多方向入力装置において、
前記操作軸が倒れ動作する傾倒力で前記操作軸の軸芯と交差する方向へ移動させられるスライド部材と、前記スライド部材に形成された挿通穴と、前記操作軸を押し込み動作とは逆の向きに付勢する復帰付勢部材とを有し、
前記操作軸の外周に伸縮性の当接部材が設けられ、前記操作軸が前記挿通穴に挿通されて、前記当接部材が前記復帰付勢部材の付勢力を受けて前記スライド部材に圧接されており、前記傾倒力が、前記当接部材を介して前記スライド部材に伝達されることを特徴とするものである。
本発明の多方向入力装置は、前記操作軸が押し込み動作方向へ移動するときに、前記当接部材が、前記スライド部材から離れるものである。
本発明の多方向入力装置は、前記スライド部材には、前記挿通穴に連続して、前記操作軸の基部に向かうにしたがって開き幅が徐々に広くなる傾斜部が設けられ、前記当接部材が前記傾斜部に圧接させられるものである。
本発明の多方向入力装置は、前記操作軸に円周方向に延びる保持溝が形成され、弾性部材で形成されたリング体が前記保持溝に装着されて前記当接部材が形成されているものとして構成できる。
本発明の多方向入力装置は、前記操作軸の基部を支持する軸支持部材が設けられ、前記軸支持部材に、前記操作軸を押し込み動作自在に支持するスラスト受け部と、前記操作軸を倒れ動作自在に支持する倒れ支持部とが形成されているものが好ましい。
本発明の多方向入力装置は、倒れ動作部材が設けられ、前記倒れ動作部材には、前記操作軸を押し込み動作方向へ移動自在に支持する摺動穴が形成され、前記操作軸が倒れ動作するときに、前記倒れ動作部材が一緒に倒れて、前記検知部が動作させられるものである。
本発明の多方向入力装置では、前記スライド部材には、前記操作軸を倒れ動作の中立位置に復帰させる復帰カムが設けられている。
本発明の多方向入力装置は、操作軸に伸縮性の当接部材が取り付けられており、復帰付勢部材から操作軸に与えられる復帰弾性力で、当接部材がスライド部材に圧接されている。そのため、中立姿勢の操作軸にがたつきが生じるのを防止できる。また、操作軸が倒れ動作するときは、スライド部材が当接部材に押されて移動し、操作軸が押し込み動作するときは、当接部材がスライド部材から離れる。このように構成することで、操作軸の各方向への動作を円滑に行うことが可能となる。
本発明の実施の形態の多方向入力装置の外観を示す斜視図、 図1に示す多方向入力装置の分解斜視図、 多方向入力装置に設けられているスライド部材と復帰ピンとを下方から示す部分分解斜視図、 実施の形態の多方向入力装置を、図2に示すIV−IV線で切断した断面図であり、操作軸が中立姿勢の状態を示す、 図4の一部を拡大した拡大断面図、 実施の形態の多方向入力装置を、図2に示すVI−VI線で切断した断面図であり、操作軸の倒れ動作を示す、 図6の一部を拡大した拡大断面図、 実施の形態の多方向入力装置を、図2に示すVI−VI線で切断した断面図であり、操作軸の押し込み動作を示す、 図8の一部を拡大した拡大断面図、
図1と図2に示すように、多方向入力装置1は、ケースを有している。ケースは下ケース2と上ケース3とから構成されている。下ケース2と上ケース3は共に合成樹脂製である。下ケース2には弾性フック2aが複数箇所に形成され、上ケース3には掛止突部3aが複数箇所に形成されている。下ケース2の開口端と上ケース3の開口端とが組み合わされて、弾性フック2aを掛止突部3aに掛止することで、ケースが組み立てられる。
図1と図2に示すように、上ケース3の天井部3cには、中央部に円形の開口部3bが形成されており、ケースの内部に設けられた操作軸4が開口部3bから上方へ突出している。開口部3bは円形の穴であり、その内径寸法は操作軸4の直径よりも大きく形成されている。操作軸4は金属製であり、図4に示すように、操作軸4の基部4aは下ケース2の底部2bに近い位置にある。開口部3bから突出している操作軸4の上部は***作部4bである。この***作部4bに操作ノブが嵌着される。
図4に示すように、下ケース2の内部下方に固定台座5が設けられている。固定台座5は合成樹脂製である。図2にも示すように、固定台座5には下向きの複数の固定突部5aが一体に形成されている。図4に示すように、下ケース2の底部2bの複数箇所に固定穴2cが形成されており、前記固定突部5aが固定穴2cに挿入され、固定突部5aの先部(図示下端部)が熱カシメ工程などで変形させられて、下ケース2に固定台座5が固定されている。
図2に示すように、固定台座5には円盤状のフランジ部7が一体に形成されており、下ケース2の底部2bとフランジ部7との間にメンブレン10が挟まれて固定されている。メンブレン10は非導電性の合成ゴム材料で形成されている。図2に示すように、メンブレン10には中央弾性部11が一体に形成され、中央弾性部11の周囲の8カ所に周囲弾性部12が一体に形成されている。中央弾性部11は、上向きに突出しており、操作軸4が押し込まされたときに、操作軸4を上向きに復帰させる復帰付勢部材として機能している。8カ所の周囲弾性部12も下ケース2の底部2bに向けて押し込まれたときに突出形状に復帰する弾性力を発揮する。
図2と図4に示すように、下ケース2の底部2bに絶縁基板13が設置されて固定されている。絶縁基板13の上面には、中央接点部14と、中央接点部14を囲む8カ所の周囲接点部15とが設けられている。
中央接点部14は一対の導電部を有している。メンブレン10の中央弾性部11の下面には導電体が一体に設けられており、中央接点部14の一対の導電部と、中央弾性部11の下面の導電体とで押し込み検知部が構成されている。この押し込み検知部では、中央接点部14の一対の導電部間の電気的導通状態が、中央弾性部11の下面の導電体との接離により切り替わることで検知が行なわれる。8カ所の周囲接点部15のそれぞれも一対の導電部を有している。メンブレン10の周囲弾性部12の下面に導電体が一体に設けられており、周囲接点部15の一対の導電部と、周囲弾性部12の下面の導電体とで8カ所の倒れ検知部が構成されている。倒れ検知部においても、周囲接点部15の一対の導電部間の電気的導通状態が、周囲弾性部12の下面の導電体との接離により切り替わることで検知が行なわれる。
図2に示すように、固定台座5には中央部から上向きに軸支持部材6が一体に形成されている。図4に示すように、中央弾性部11は、軸支持部材6の内部の空間内に入り込んでいる。軸支持部材6には、上下に貫通する支持穴6aと、支持穴6aの上側の開口端に連続するテーパ面6bとが形成されている。テーパ面6bは上方に向けて直径が徐々に広がるように形成されている。操作軸4の基部4aの直径は支持穴6a内に挿入可能な大きさに加工されており、基部4aが支持穴6aに挿入されている。支持穴6aは、操作軸4を軸芯Oに沿う方向へ摺動自在に支持するスラスト受け部として機能している。
図4に示すように、操作軸4の基部4aと、メンブレン10の中央弾性部11との間に押圧スペーサ8が介在している。押圧スペーサ8は合成樹脂製で円盤状に形成されている。操作軸4が軸芯Oに沿って押し込まれると、押圧スペーサ8を介して中央弾性部11が押し込まれる。軸支持部材6に形成された支持穴6aの内径が、操作軸4の基部4aの直径よりもやや大きく形成されているため、操作軸4の基部4aと押圧スペーサ8との当接部が倒れ支持部となり、倒れ支持部を支点として操作軸4が倒れ動作できるようになっている。
図2に示すように、固定台座5のフランジ部7には8カ所に検知穴7aが開口している。図4に示すように、メンブレン10に形成された8カ所の周囲弾性部12は、それぞれ検知穴7aの内部に入り込んでいる。
図2と図4に示すように、上ケース3の内部にガイド部材20が収納され、上ケース3の天井部3cとガイド部材20との間に、第1スライド部材25と第2スライド部材26とが動作自在に介在している。ガイド部材20は合成樹脂材料で形成されている。ガイド部材20の外周部の複数箇所に弾性フック22が一体に形成されている。弾性フック22は下側がガイド部材20と一体となった片持ち梁状に形成されており、上側の端部にはガイド部材20の外方へ突出する突部が設けられている。上ケース3の内部に、下側から第1スライド部材25と第2スライド部材26を収納させ、上ケース3の下側から内部にガイド部材20を組み込むと、図4に示すように、撓みながら挿入された弾性フック22が上ケース3の一部に掛止されて、上ケース3の内部でガイド部材20が位置決めされて固定される。
図3に示すように、第1スライド部材25の下面に、Y方向に延びる摺動突起25aが一体に形成されている。図2に示すように、ガイド部材20の上部にY方向に延びるガイド溝23が形成されており、摺動突起25aがガイド溝23内でY方向へ摺動自在にガイドされている。図3に示すように、第1スライド部材25の下部に、X方向に延びるガイド凹部25bが形成されており、第2スライド部材26がガイド凹部25b内でX方向へ移動自在に保持されている。第1スライド部材25と第2スライド部材26は合成樹脂材料で形成されている。
第1スライド部材25のガイド凹部25bに第2スライド部材26が挿入されたスライド組立体は、摺動突起25aがガイド溝23に挿入された状態で、上ケース3の天井部3cとガイド部材20との間に挟まれて収納される。第1スライド部材25がガイド部材20に対してY方向へ移動自在であり、第2スライド部材26が第1スライド部材25に対してX方向へ移動自在である。よって、第2スライド部材26はX方向とY方向の双方へ移動自在である。
図3および図9に示すように、第2スライド部材26の中央部には上下に貫通する挿通穴26aと、その下側に連続する傾斜部26bとが形成されている。挿通穴26aは円筒形の穴であり、その内径寸法は、操作軸4の直径よりも大きくなっている。傾斜部26bは、挿通穴26aの下側の開口端から連続している。傾斜部26bは、下ケース2の底部2bおよび軸支持部材6に向かうにしたがって開口寸法が徐々に広くなるテーパ面である。図3に示すように、第1スライド部材25には、前記挿通穴26aのX方向への移動領域に向けて開口する長穴25cが形成されている。
図4と図5などに示すように、操作軸4には、基部4aと***作部4bとの間に保持溝4cが形成されている。保持溝4cの断面形状は、複数の角部を有し、台形に近似している。この保持溝4cにリング体29が装着されて保持されている。リング体29は合成ゴム材料などの伸縮性で弾性を有する材料で形成されており、外力を与えないときの内径寸法は、保持溝4cの底部の直径よりも小さい。リング体29は、強制的に広げられた状態で内側に操作軸4が挿入され、操作軸4の保持溝4cに装着される。保持溝4cに装着されたリング体29はその内径が保持溝4cの底部の直径と同じ寸法まで収縮し 、保持溝4cから容易に抜け出ないように保持される。このリング体29が、保持軸4の外周面において円周方向に連続する当接部材となっている。なお、当接部材は、必ずしもリング状である必要がなく、例えば、弾性体が円周方向へ間欠的に配置され、それぞれの弾性体が操作軸4に埋め込まれて構成されていてもよい。
図4と図5に示すように、リング体(当接部材)29を保持している操作軸4は、***作部4bが上に向けられて、下側から第2スライド部材26の挿通穴26aと第1スライド部材25の長穴25cに挿入され、さらに、上ケース3の天井部3cに形成された開口部3bに挿入される。下ケース2と上ケース3とが組み合わされると、メンブレン10の中央部に形成された中央弾性部(復帰付勢部材)11の復帰弾性力が、押圧スペーサ8を介して操作軸4の基部4aに作用し、操作軸4が復帰方向である上方に向けて付勢される。図4と図5に示すように、この復帰付勢力により、リング体(当接部材)29が、第2スライド部材26に形成された傾斜部26bに圧接される。
第2スライド部材26の挿通穴26aの内部で、操作軸4が傾き動作できるように、挿通穴26aの内径寸法が操作軸4の直径よりも大きくなっている。しかし、図4と図5に示すように、操作軸4が中立姿勢にあるときに、リング体29が傾斜部26bに圧接されているため、中立姿勢の操作軸4が挿通穴26aの内部でがたつきを生じることがない。
リング体29は伸縮性の材料で形成されており、図7に示すように操作軸4が倒れ動作すると、倒れ側に位置するリング体29の一部(i)が、操作軸4と傾斜部26bとの間で押しつぶされて変形できる。そのため、挿通穴26aの内部で操作軸4が傾く動作が可能となっている。また、図8と図9に示すように操作軸4が押し込み動作するときは、操作軸4に保持されているリング体29が傾斜部26bから下方へ離れるため、リング体29が操作軸4の押し込み動作に負荷として作用することがない。
図3に示すように、第2スライド部材26の下面には、挿通穴26aを挟んでX方向の両側に復帰カム26cが形成されている。図7の断面図に示すように、復帰カム26cは凹状カムであり、中央部が最も深く、X方向の両側とY方向の両側に向けて徐々に浅くなるように形成されている。復帰カム26cは、下側から見たときに、X方向に沿って延設された溝部とY方向に沿って延設された溝部とが交差して配置され、その交差部分の深さ寸法が他の箇所の深さ寸法よりも大きく、かつ溝部の両端に向かうにしたがって徐々に深さ寸法が浅くなるように形成されている。
図2に示すように、ガイド部材20には、中央穴21を挟んでX方向の両側に収納凹部24が形成されており、それぞれの収納凹部24内部に復帰ピン27と、復帰ピン27を上向きに付勢する復帰ばね28が収納されている。 復帰ピン27は金属ピンであり、復帰ばね28は圧縮コイルばねである。復帰ばね28の付勢力で、復帰ピン27の摺動頭部27aが復帰カム26cに押し付けられている。操作軸4がX方向またはY方向へ倒れ動作し、これに追従して第2スライド部材26がX方向またはY方向へ移動すると、復帰カム26cが復帰ピン27の摺動頭部27aを摺動する。復帰カム26cの深さは溝の両端に向かうに従って徐々に浅くなっているため、第2スライド部材26に対して常に中立姿勢へ復帰させるための復帰動作力が作用する。
図2と図4に示すように、ケース内には倒れ動作部材31が設けられている。倒れ動作部材31は合成樹脂製であり、中央部に、上下に貫通する摺動穴31aが形成されている。摺動穴31aの少なくとも一部は断面が四角形である。操作軸4の一部も断面が四角形であり、操作軸4の四角形の部分が摺動穴31aの断面が四角形の部分に挿入されている。そのため、操作軸4は摺動穴31aの内部で軸方向へ摺動自在であるが、操作軸4と倒れ動作部材31は、操作軸4の回転方向において互いに拘束されており、操作軸4と倒れ動作部材31が一緒に回転する。
倒れ動作部材31の上方部分は、ガイド部材20の中央穴21の内部に位置している。倒れ動作部材31の中腹部には球面形状の摺動面31bが形成されている。図4に示すように、ガイド部材20の下部内面に、凹球面状の案内面20aが形成されており、摺動面31bが案内面20aを摺動することで、操作軸4と共に倒れ動作部材31が倒れ動作自在となっている。倒れ動作部材31の摺動面31bと、ガイド部材20の案内面20aとで、操作軸4の倒れ動作を案内する倒れ案内機構が構成されている。
図2に示すように、倒れ動作部材31の下部にフランジ部31cが一体に形成されている。図4に示すように、フランジ部31cと固定台座5との間にアクチュエータ32が挟まっている。アクチュエータ32は円盤形状であり、下面の8カ所に押圧突起32aが一体に形成されている。それぞれの押圧突起32aは、固定台座5のフランジ部7に形成された検知穴7aに対向し、検知穴7aの内部に入り込んでいるメンブレン10の周囲弾性部12のそれぞれに押圧突起32aが当接している。
図2と図4に示すように、倒れ動作部材31のフランジ部31cの周囲に回転部材33が設けられている。フランジ部31cにはX方向とY方向へ延びる連結突部31dが形成され、回転部材33にはそれぞれの連結突部31dに対応する連結凹部33aが形成されている。それぞれの連結突部31dが連結凹部33aの内部に入り込んでおり、操作軸4と倒れ動作部材31が回転するときに、回転部材33も一緒に回転できるようになっている。ただし、連結突部31dが連結凹部33a内で上下に動くことができるため、操作軸4と倒れ動作部材31が倒れ動作するときに、回転部材33が傾くことはない。
図2に示すように、回転部材33の上面には、円周方向に一定のピッチで配置された凹凸部33bが形成されており、ガイド部材20の下端に固定された板ばね34の弾圧突部34aが凹凸部33bに弾圧されている。これにより、操作軸4が回転動作し、回転部材33が一緒に回転したときに、回転クリック感触が発生できるようになっている。
回転部材33の下部には、円周方向へ一定ピッチで配列する検知片33cが一体に形成されている。下ケース2内の絶縁基板13には回転検知部として光学検知部(図示省略)が設けられて回転検知部が構成されている。操作軸4と共に回転部材33が回転すると、前記検知片33cが順に光学検知部で検知され、これにより、操作軸4の回転動作を検知できるようになっている。
次に、多方向入力装置1の動作を説明する。
図4と図5では、操作軸4が中立姿勢である。操作軸4の***作部4bに外力が作用していないときには、第2スライド部材26に形成された復帰カム26cの中央部に復帰ピン27の摺動頭部27aが圧接し、第2スライド部材26の挿通穴26aが、X方向とX方向の中立位置に復帰させられている。
このとき、メンブレン10の中央弾性部(復帰付勢部材)11の付勢力によって、操作軸4が上向きに付勢されているため、操作軸4に保持されているリング体(当接部材)29が、第2スライド部材26の傾斜部26bに圧接させられる。図5に示すように、第2スライド部材26の挿通穴26aの内径は、操作軸4の外径よりも大きいが、傾斜部26bが挿通穴26aと同心円で形成されているため、リング体29が傾斜部26bに圧接することで、操作軸4が挿通穴26aの中心に位置決めされる。そのため、挿通穴26a内での操作軸4のがたつきを防止することができ、操作軸4は、軸芯Oが下ケース2の底部2bに対して垂直で、上ケース3の天井部3cに形成された開口部3bの中心に位置するように位置決めされる。
図6と図7に、操作軸4の倒れ動作が示されている。
図6と図7では、操作軸4の***作部4bに操作力が与えられて、操作軸4の軸芯OがX方向の片側へ倒れている。なお、操作軸4はY方向にも倒れ動作可能である。
図6と図7に示すように、操作軸4が倒れると、操作軸4に保持されている伸縮性のリング体(当接部材)29から第2スライド部材26に対してX方向への傾倒力Fxが与えられ、第2スライド部材26がX方向へ移動する。第2スライド部材26に形成された挿通穴26aの内径は、操作軸4の直径よりも大きいため、操作軸4は挿通穴26aの内部で傾くことができ、このときリング体29は自由に伸縮することができる。
操作軸4が倒れ動作すると、操作軸4の外周に装着されている倒れ動作部材31が一緒に倒れる。倒れ動作部材31の倒れ動作によってその下側に位置するアクチュエータ32が傾斜し、アクチュエータ32の下面の8カ所に設けられた押圧突起32aのうちの、倒れ方向に位置する1個または2個によって、メンブレン10の周囲弾性部12が押される。押圧された周囲弾性部12の下面に設けられた導電体が、周囲接点部15の一対の導電部に接触し、導電部どうしが導通されて、傾き検知部が動作して、操作軸4の傾きが検知される。
図6に示すように、操作軸4の傾き動作によって第2スライド部材26がX方向へ移動すると、復帰ピン27の摺動頭部27aが、第2スライド部材26に形成されている復帰カム26cの中央部からX方向へ外れるため、復帰ばね28で摺動頭部27aから復帰カム26cに押圧力が与えられ、第2スライド部材26に対して図4と図5に示す中立姿勢に復帰させる復帰力が作用する。そのため、傾き動作を行う力の付与を停止すると、操作軸4は図4と図5に示す中立姿勢に復帰する。
図8と図9に、操作軸4の押し込み動作が示されている。
操作軸4が押し込まれると、操作軸4が倒れ動作部材31に形成された摺動穴31a内を下側に摺動し、操作軸4の基部4aで押圧スペーサ8が下向きに押される。押圧スペーサ8でメンブレン10の中央弾性部11が押され、中央弾性部11の下面に設けられた導電体が、図2に示す中央接点部14の一対の導電部に接触子、押し込み検知部が動作する。
このとき、図8と図9に示すように、操作軸4に保持されているリング体29が、第2スライド部材26に形成された傾斜部26bから離れる。したがって、リング体29の存在が、操作軸4の押し込み動作の負荷になるようなこともない。
次に、操作軸4を回転させると、操作軸4とともに倒れ動作部材31が回転し、さらに回転部材33が一緒に回転して、回転検知部が動作する。このとき、操作軸4に保持されているリング体29が、第2スライド部材26の傾斜部26bを摺動する。リング体29は、断面が円形であるため、リング体29と傾斜部26bとの摩擦抵抗もきわめて小さくなる。よって、操作軸4の回転動作も円滑に行うことができる。
1 多方向入力装置
2 下ケース
3 上ケース
4 操作軸
4a 基部
4b ***作部
6 軸支持部材
6a 支持穴
6b テーパ面
8 押圧スペーサ
10 メンブレン
11 中央弾性部(復帰付勢部材)
13 絶縁基板
14 中央接点部
15 周囲接点部
20 ガイド部材
25 第1スライド部材
26 第2スライド部材
26a 挿通穴
26b 傾斜部
26c 復帰カム
27 復帰ピン
28 復帰ばね
29 リング体(当接部材)
31 倒れ動作部材
31a 摺動穴
33 回転部材
O 軸芯

Claims (7)

  1. 押し込み動作と倒れ動作が可能な操作軸と、前記操作軸の押し込み動作と倒れ動作を検知する検知部と、が設けられた多方向入力装置において、
    前記操作軸が倒れ動作する傾倒力 で前記操作軸の軸芯と交差する方向へ移動させられるスライド部材と、前記スライド部材に形成された挿通穴と、前記操作軸を押し込み動作とは逆の向きに付勢する復帰付勢部材とを有し、
    前記操作軸の外周に伸縮性の当接部材が設けられ、前記操作軸が前記挿通穴に挿通されて、前記当接部材が前記復帰付勢部材の付勢力を受けて前記スライド部材に圧接されており、前記傾倒力 が、前記当接部材を介して前記スライド部材に伝達されることを特徴とする多方向入力装置。
  2. 前記操作軸が押し込み動作方向へ移動するときに、前記当接部材が、前記スライド部材から離れる請求項1記載の多方向入力装置。
  3. 前記スライド部材には、前記挿通穴に連続して、前記操作軸の基部に向かうにしたがって開き幅が徐々に広くなる傾斜部が設けられ、前記当接部材が前記傾斜部に圧接させられる請求項1または2記載の多方向入力装置。
  4. 前記操作軸に円周方向に延びる保持溝が形成され、弾性部材で形成されたリング体が前記保持溝に装着されて前記当接部材が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の多方向入力装置。
  5. 前記操作軸の基部を支持する軸支持部材が設けられ、前記軸支持部材に、前記操作軸を押し込み動作自在に支持するスラスト受け部と、前記操作軸を倒れ動作自在に支持する倒れ支持部 とが形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の多方向入力装置。
  6. 倒れ動作部材が設けられ、前記倒れ動作部材には、前記操作軸を押し込み動作方向へ移動自在に支持する摺動穴が形成され、前記操作軸が倒れ動作するときに、前記倒れ動作部材が一緒に倒れて、前記検知部が動作させられる請求項1ないし5のいずれかに記載の多方向入力装置。
  7. 前記スライド部材には、前記操作軸を倒れ動作の中立位置に復帰させる復帰カムが設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の多方向入力装置。
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