JP6655962B2 - 耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手 - Google Patents

耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手 Download PDF

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Description

本発明は、都市ガス、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を水素に改質する際に使用される改質器、熱交換器などの燃料電池高温部材に好適な耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手およびその製造方法に関する。
最近、石油を代表とする化石燃料の枯渇化、CO2排出による地球温暖化現象等の問題から、従来の発電システムに替わる新しいシステムの普及が加速している。その1つとして、分散電源,自動車の動力源としても実用的価値が高い「燃料電池」が注目されている。燃料電池にはいくつかの種類があるが、その中でも固体高分子型燃料電池(PEFC)や固体酸化物型燃料電池(SOFC)はエネルギー効率が高く、将来の普及拡大が有望視されている。
燃料電池は、水の電気分解と逆の反応過程を経て電力を発生する装置であり、水素を必要とする。水素は、都市ガス(LNG)、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を触媒の存在下で改質反応させることにより製造される。中でも都市ガスを原燃料とする燃料電池は、都市ガス配管が整備された地区において水素を製造できる利点がある。
燃料改質器は、水素の改質反応に必要な熱量を確保するため、通常、200〜900℃までの高温で運転される。このような高温運転下において、多量の水蒸気、二酸化炭素、一酸化炭素等を含む酸化性の雰囲気に曝され、水素の需要に応じて起動・停止による加熱・冷却サイクルが繰り返される。また、SOFCシステムでは、高Cr含有ステンレス鋼を適用した場合、SOFC動作温度においてCrの蒸発によるセラミックス電極の被毒を防止する課題がある。
また、Crを15%以上含有するフェライト系ステンレス鋼では、400〜500℃程度の温度域に長時間曝されると、高Cr濃度相と低Cr濃度相のスピノーダル分解に起因した硬質化が生じる可能性が考えられる。いわゆる475℃脆性である。したがって、SOFCシステムにおける高温使用環境においては、475℃脆性に起因した材料劣化が生じる可能性が考えられる。
SOFC用途では、良好な耐酸化性・耐Cr蒸発性を有するAl含有フェライト系ステンレス鋼の適用が推奨されている。しかしながら、Al含有フェライト系ステンレス鋼は他のフェライト系ステンレス鋼と比べ強度が高いため低靭性であり、例えば非特許文献1で開示されている通り、鉄鋼材料の延性脆性遷移温度はAl添加により増大することが知られている。
特許文献1には、高温水蒸気含有雰囲気での耐酸化性とクリープ破断寿命を兼備する燃料電池用フェライト系ステンレス鋼が開示されている。本ステンレス鋼のCr量は13〜20%であるが、Cr量が475℃脆性を示さない15%以下の場合、耐酸化性確保のために4%以上のAl添加が必要となるが、このように多量のAlを含む鋼板の靭性は著しく低下するため、実製造が困難となる。
特許文献2には、耐酸化性、二次加工性に優れ、自動車排ガス経路に設置されるセンサの素子カバーなどの耐酸化性と高成形加工性が要求される用途に好適なフェライト系ステンレス鋼が開示されている。本ステンレス鋼の場合、実質18%程度のCrを含有するため、475℃脆性が発現する可能性が考えられる。
特許文献3には、表面性状に優れた高Al含有フェライト系ステンレス鋼板、その製造方法、ステンレス箔が開示されている。本ステンレス鋼の場合、実質18%程度のCrおよび3%以上のAlを含有するため、475℃脆性の発現および高Al含有による靭性低下が生じると考えられる。
特許文献4には、溶接性と加工性に優れた触媒担持用耐熱フェライト系ステンレス鋼が開示されている。本ステンレス鋼はAlを1〜2.5%程度含有し、溶接後も優れた成形加工性を有している点に特徴がある。
特開2014−139342号公報 特開2012−12674号公報 特開2015−78415号公報 特開2001−316773号公報
本発明では、SOFCシステムにおいて溶接構造を採用する場合に、475℃脆性に起因した溶接部の脆性破壊を回避することが特に重要な解決課題であると知見した。
特許文献1〜4においては、475℃脆性起因の硬化後の溶接部における課題は認識されていない。すなわち、溶接部における耐475℃脆性を確保する観点から開発されたフェライト系ステンレス鋼は現状存在しない。
本発明は、上述した課題を解消すべく開発されたものであり、耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手を提供するものである。
(1)溶接金属部の化学成分が、質量%にて、C:0.03%以下、N:0.03%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.040%以下、S:0.01%以下、Cr:15.0〜25.0%、Al:1.0〜4.0%を含み、更にTi:1.0%以下、Nb:1.0%以下、V:1.0%以下の1種類または2種以上からなり且つ式(1)を満たす第1群、およびMg:0.010%以下、Ca:0.005%以下の1種または2種以上からなる第2群のうち少なくともいずれかの群を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物であることを特徴とする耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
([Ti]+[Nb]+[V])/(2×[C]+[N])≧4.0・・・・式(1)
ここで、[Ti]、[Nb]、[V]、[C]、[N]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
(2)溶接金属部の化学成分が、更に、質量%にて、
Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下の1種または2種以上からなる第3群、および、Co:0.10%以下、Sn0.10%以下、As:0.05%以下、B:0.005%以下、Pb:0.005%以下、Zr:0.1%以下、Zn:0.03%以下、Y:0.10%以下、Ga:0.10%以下、La:0.10%以下、Hf:0.10%以下、Sb:0.10%以下、REM:0.10%以下、Ta:0.5%以下の1種または2種以上からなる第4群のうち、少なくともいずれかの群を含有することを特徴とする(1)に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
(3)式(2)が質量%にて、0.20%以下であることを特徴とする請求項2に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
[Co]+[Sn]+[As]+[B]+[Pb]+[Zr]+[Zn]+[Y]+[Ga]+[La]+[Hf]+[Sb]+[REM]+[Ta]・・・式(2)
ここで、[Co]、[Sn]、[As]、[B]、[Pb]、[Zr]、[Zn]、[Y]、[Ga]、[La]、[Hf]、[Sb]、[REM]、[Ta]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
(4)溶接金属部における結晶粒径の大きさが350μm以下であることを特徴とする(1)〜(3)に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
(5)燃料改質器、熱交換器あるいは燃料電池高温部材に適用されることを特徴とする(1)〜(4)に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
(6)ガスタービン及び発電システムの少なくともいずれかに用いられる高温部材に適用されることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
(7)エキゾーストマニホールド、コンバータ、マフラー、ターボチャージャー、EGRクーラー、フロントパイプ及びセンターパイプの少なくともいずれかの自動車用部材に適用されることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
(8)ストーブ及びファンヒータの少なくともいずれかの燃焼機器に用いられる高温部材に適用されることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
以下、上記(1)〜(8)に係るAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手をそれぞれ本発明という。
本発明により、耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手を提供することができる。
本発明者らは、前記した課題を解決するため、フェライト系ステンレス鋼における475℃脆性に起因した脆性破壊機構の解明および脆性破壊挙動におよぼす各種合金元素の影響について実験と検討を重ね、本発明を完成させた。以下に本発明で得られた知見について説明する。
(a)母材部に対し、溶接部では結晶粒径が大きくなるため、475℃脆性起因の破壊が生じやすくなる。この破壊の場合、へき開破面を呈する。Al含有フェライト系ステンレス鋼では、Alを含有していないフェライト系ステンレス鋼と比較し溶接時の結晶粒径が粗大化しやすい傾向にある。溶接継手における溶金部(溶接金属部、本発明では溶接施工時に溶融して凝固した領域のことを意味する)の結晶粒径は350μm以下であることが好ましい。また、475℃脆性起因の硬化挙動は例えばビッカース硬さ試験により評価できる。耐475℃脆性確保のためには、500℃時効後のビッカース硬さが300以下であることが好ましい。
(b)詳細な組織観察を行った結果、475℃脆性起因の破壊には双晶変形が関与しており、変形双晶導入によりせん断歪が発生する。このせん断歪を解放するため、へき開き裂が生成し、伝播することで破壊に至る。また、上述のせん断歪の解放時、粒界き裂が生じる場合もあることが分かった。この場合、PやS,Sn等の粒界偏析による粒界強度低下にともなう粒界破壊がき裂生成の起点となる。
(c)溶接部における475℃脆性起因の破壊を抑制するためには、(i)双晶変形を発現しにくくすること、(ii)溶接時の結晶粒の粗大化を抑制すること、(iii)不純物元素の過剰な粒界偏析による粒界強度の低下を抑制することが重要となる。
(d)Alは従来、フェライト鋼の強度を増加させ、延性脆性遷移温度を増加させる、すなわち脆性破壊を助長させる元素であることが知られていた。しかしながら、溶接部のような結晶粒が粗大で、かつ475℃脆性起因の硬化によりすべり変形が非常に困難な状況において、適量のAl添加は双晶変形応力を高め、相対的にすべり変形を容易にすることが新たに分かった。
(e)通常、Al含有フェライト系ステンレス鋼の溶接組織は柱状晶の成長により構成されるため、Alを含有していないフェライト系ステンレス鋼に対して粗大となる傾向にある。しかしながら、溶接金属中の化学成分の制御により(Ti,Nb,V)(C,N)から成る炭窒化物、あるいはMgO、CaOなどから成る介在物を生成させることで等軸晶の形成が助長され、溶接組織が微細化することがわかった。
(f)フェライト系ステンレス鋼において、炭窒化物Ti(C,N)の生成挙動は[Ti]/([C]+[N])で整理させる。しかしながら、Al含有フェライト系ステンレス鋼においては、AlがCの活量を増加させるため、Cr炭化物の析出挙動は、通常のフェライト系ステンレス鋼に対してC量の影響をより強く受けることが新たに分かった。(e)で述べた炭窒化物(Ti,Nb,V)(C,N)による等軸晶の形成促進効果を得るためには、([Ti]+[Nb]+[V])/(2×[C]+[N])の値を4.0以上とすることが好ましい。或いは、同様の効果を得るためにMgを0.0005%以上、Caを0.0001%以上添加することが好ましいことが分かった。
(g)粒界偏析による粒界移動を抑制する元素はCo、Sn、As、B、Pb、Zr、Zn、Y、Ga、La、Hf、Sb、REM、Taである。これら元素を1種類または2種類以上含有し、その合計量が0.010%以上であることが好ましい。一方、これら元素の過剰な含有は粒界強度の低下による粒界破壊を助長するため、合計量を0.10%以下とすることが好ましい。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」表示は「質量%」を意味する。
溶接金属部の化学成分の限定理由を以下に説明する。
<C:0.03%以下>
Cは、フェライト相に固溶あるいはCr炭化物を形成して耐酸化性を阻害する。また、溶接時の粒界におけるCr炭化物形成を促進させる。このため、C量は少ないほど良く、上限を0.03%とする。但し、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.001%とすることが好ましい。より好ましい範囲は0.002〜0.020%である。
<N:0.030%以下>
Nは、Cと同様に本発明の目標とする耐酸化性を阻害する。このため、N量は少ないほど良く、上限を0.030%とする。但し、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.001%とする。好ましい範囲は0.002〜0.020%である。
<Si:2.0%以下>
Siは、耐酸化性を確保する上で重要な元素である。Siは、Al系酸化皮膜中へ僅かに固溶するとともに、酸化皮膜直下/鋼界面にも濃化し、改質ガス環境下の耐酸化性を向上させる。これら効果を得るために下限は0.2%とすることが好ましい。一方、過度な添加は、Crのスピノーダル分解を助長させ、耐475℃脆性を低下させる。また、鋼の靭性や加工性の低下ならびにAl系酸化皮膜の形成を阻害する場合もあるため、上限は2.0%とする。好ましい上限は1.2%である。
<Mn:2.0%以下>
Mnは、改質ガス環境下でSiとともに酸化皮膜中に固溶して保護性を高める。これら効果を得るために下限は0.1%とすることが好ましい。一方、過度な添加は、鋼の耐食性やAl系酸化皮膜の形成を阻害するため、上限は2.0%以下とする。耐酸化性と基本特性の点から、1.2%以下が好ましい。
<P:0.040%以下>
Pは、製造性や溶接性を阻害し、溶接部における粒界強度を低下させる元素である。その含有量は少ないほど良いため、上限は0.040%とする。但し、過度な低減は精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.003%とすることが好ましい。製造性と溶接性の点から、好ましい範囲は0.004〜0.028%である。
<S:0.010%以下>
Sは、鋼中に含まれる不可避的不純物元素であり、Al系皮膜の保護性を低下させる。特に、Mn系介在物や固溶Sの存在は、高温・長時間使用におけるAl系酸化皮膜の破壊起点としても作用する。また、溶接部における粒界強度を低下させる元素である。従って、S量は低いほど良いため、上限は0.010%とする。但し、過度の低減は原料や精錬コストの上昇に繋がるため、下限は0.0001%とする。製造性と耐酸化性、耐475℃脆性の観点から、好ましい範囲は0.0001〜0.0010%である。
<Cr:15.0〜25.0%>
Crは、耐食性に加えて、表面酸化皮膜の保護性を確保する上で基本となる構成元素であり、これら効果を得るためには15.0%以上のCr量が必要である。一方、過度なCrの添加は、475℃脆性起因の著しい材料硬化に加え、高温雰囲気に曝された際、脆化相であるσ相の生成を助長する。また、合金コストの上昇とCr蒸発を助長する場合があるため上限は25.0%とする。好ましい範囲は15.5〜20.0%である。より好ましい範囲は、16.0〜20.0%である。
<Al:1.0〜4.0%>
Alは、脱酸元素に加えて、Al系酸化皮膜を形成してCr蒸発を抑止するために必須の添加元素である。また、溶接部における双晶変形発現を抑制する元素である。本発明においては、1.0%未満ではこれら効果が得られないため、下限は1.0%とする。しかし、過度なAlの添加は、鋼の靭性や溶接部における脆性破壊を助長するため、上限は、4.0%とする。好ましい範囲は1.2〜3.5%である。
<Ti、Nb、V:1.0%以下>
Tiは、C,Nを固定する安定化元素の作用により、溶接時のCr炭化物生成抑制に寄与する元素である。また、Al系酸化皮膜の外層側へTi系酸化物を形成してCrの蒸発を抑止する有効な元素である。これら効果を得るために下限は0.01%とすることが好ましい。一方、過度な添加は合金コストの上昇や再結晶温度上昇に伴う製造性の低下や耐酸化性の低下にも繋がるため、上限は1.0%とする。好ましい範囲は0.10〜0.50%である。
NbおよびVは固溶強化により材料強度を高め、過剰な添加は脆性破壊を助長するため、上限をそれぞれ1.0%とする必要がある。好ましい成分範囲は0.008〜0.7%である。
<([Ti]+[Nb]+[V])/(2×[C]+[N])>(第1群)
また、本発明に係る溶接継手では、Ti、Nb、Vからなる元素群が上記で限定した溶接金属の化学組成を満たしつつ、溶接金属部のTi、Nb、V、C、Nの含有量(質量%)が以下の式(1)を満たすことが好ましい。
([Ti]+[Nb]+[V])/(2×[C]+[N])≧4.0・・・・式(1)
ここで、[Ti]、[Nb]、[V]、[C]、[N]は、溶接金属部におけるそれぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
<Mg、Ca>(第2群)
Mg、Caは鋼の清浄度や熱間加工性を高めるのに有効な元素である。また、溶接時にMgO、CaOなどから成る介在物を生成させることで等軸晶の形成が助長され、溶接組織の微細化に寄与する元素でもある。これら効果を得るため、Mgは0.0005%以上、Caは0.0005%以上含むことが好ましい。一方、過度な添加は製造性の低下を招くため、Mgは0.010%以下、Caは0.005%以下であることが好ましい。尚、Mg:0.0005%以上0.010%以下、Ca:0.0005%以上0.005%以下の1種または2種以上からなる第2群を溶接金属部に含有させることによって、溶接金属部のTi、Nb及びVの少なくとも1種以上からなり且つ前記式(1)を満たす第2群を含有する場合と同様の効果を得ることができる。また、溶接金属部の組成は、第1群又は第2群のうち少なくともいずれかの群を含有すれば良く、溶接金属部がMg及び/又はCaを前記範囲未満(例えば、不純物レベルの濃度)で含有している場合であっても、前記式(1)を満たせば良い。
<Ni、Cu、Mo、W:1.0%以下>(第3群)
Ni、Cu、Mo、Wは高温強度と耐食性を高めるのに有効な元素であり、必要に応じて少なくとも1種(以下、「第3群」ともいう。)を添加しても良い。但し、過度な添加は合金コストの上昇や製造性を阻害することに繋がるため、Ni、Cu、Mo、Wの上限は1.0%とする。前記効果を発現させるためには、Ni,Co,Mo,Wは0.02%以上が好ましい。更に好ましくは0.08%以上である。
<Co、Sn、As、B、Pb、Zr、Zn、Y、Ga、La、Hf、Sb、REM、Ta>(第4群)
これらの元素は粒界に偏析して溶接時の結晶粒の粗大化を抑制する。また、Zr、La、Y、Hf、REM、Taは、熱間加工性や鋼の清浄度を向上ならびに耐酸化性改善に対しても、従来から有効な元素である。Ga、Zn、Sn、Sbは表面近傍に濃化してCrの酸化を抑制する。
これらの効果を得るため、Co:0.005%以上、Sn0.003%以上、As:0.001%以上、B:0.0001%以上、Pb:0.0001%以上、Zr:0.0001%以上、Zn:0.01%以上、Y:0.0001%以上、Ga:0.001%以上、La:0.0001%以上、Hf:0.0001%以上、Sb:0.003%以上、REM:0.001%以上、Ta:0.002%以上でこれらの元素を1種類または2種類以上含有し、合計量が0.010%以上であることが好ましい。本発明のAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手は、その溶接金属部が、前記第3群とともに、或いは、Ni、Cu、Mo、Wの元素群の代わりに、Co、Sn、As、B、Pb、Zr、Zn、Y、Ga、La、Hf、Sb、REM、Taの元素群のうちの少なくとも1種の元素からなる第4群を前述の含有量の範囲で含有しても良い。
一方、これらの元素の過度な添加は粒界強度低下による粒界破壊を助長するため、前記第4群は、Co:0.10%以下、Sn0.10%以下、As:0.05%以下、B:0.005%以下、Pb:0.005%以下、Zr:0.1%以下、Zn:0.03%以下、Y:0.10%以下、Ga:0.10%以下、La:0.10%以下、Hf:0.10%以下、Sb:0.10%以下、REM:0.10%以下、Ta:0.5%以下の1種類または2種類以上からなる元素群であって、合計量(以下の式(2))を0.20%以下とする必要がある。
[Co]+[Sn]+[As]+[B]+[Pb]+[Zr]+[Zn]+[Y]+[Ga]+[La]+[Hf]+[Sb]+[REM]・・・式(2)
ここで、[Co]、[Sn]、[As]、[B]、[Pb]、[Zr]、[Zn]、[Y]、[Ga]、[La]、[Hf]、[Sb]、[REM]、[Ta]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
製造方法について以下に説明する。
本発明の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手は、Al含有フェライト系ステンレス鋼をなめ付けあるいは溶接棒を使用した溶接により作製される。本発明の溶接継手は、後述する本発明の溶接材料を用いて製造することで、実現が容易になるが、本発明の溶接継手は、当該製造条件に限定されるものでないことは言うまでもない。つまり、溶接する母鋼材、用いる溶接材料、溶接手法、さらに溶接条件を適切に選択することで、最終的な溶接継手における溶接金属の化学組成を本発明の範囲内に制御することができる。溶接材料を使用する場合、SOFC用途では良好な耐酸化性・耐Cr蒸発性が求められるため、これら特性を兼ね備えたAl含有フェライト系ステンレス鋼を母材として溶接継手を製造することは、本発明の好ましい例である。また、溶接継手の成分制御を容易にする意味では、母材あるいは溶接材料が本発明の溶接継手に近い成分系であることはさらに好ましい。
本発明の好適な母材の化学組成は、質量%で、C:0.02%以下、Si:0.15〜0.70%、Mn:0.3%以下、Cr:13〜20%、Al:1.5〜6%、N:0.02%以下、Ti:0.03〜0.5%を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物である。また、本発明の好適な溶接材料の化学組成は、質量%で、C:0.02%以下、Si:0.1〜0.6%、Mn:0.05〜0.4%、Cr:13〜20%、Ti:0.05〜0.4%、P:0.020%以下、S:0.015%以下、N:0.040%以下を含有し、残部がFeおよび不可避的不純物である。
なお、SOFC用途以外の用途であって、耐475℃脆性を要求される用途において、本発明の溶接継手を構成する母材は、Al含有フェライト系ステンレス鋼に限定されない。また、例えば、ガスタービン、発電システムなどに用いられる高温部材、エキゾーストマニホールド、コンバータ、マフラー、ターボチャージャー、EGRクーラー、フロントパイプ、センターパイプなどの自動車部材、ストーブ・ファンヒータなどの燃焼機器といった高温環境下で使用される部材全般に好適である。
以下に、本発明の実施例について述べる。
表1−1及び表1−2に成分を示す鋼種1〜35のフェライト系ステンレス鋼を溶製し、熱間圧延、焼鈍酸洗、冷間圧延後、仕上げ焼鈍・酸洗により厚さ1.0mmの冷延焼鈍鋼板を製造した。尚、表1−1の「発明例の組成」とは、鋼の組成が本発明のAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手の溶接金属部の組成を満たすことを意味する。また、表1−2の「比較例の組成」とは、鋼の組成が本発明のAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手の溶接金属部の組成を満たしていないことを意味する。尚、表1−1、表1−2、表2及び表3の空欄は、該当する成分を添加していないことを意味する。
各鋼種のフェライト系ステンレス鋼板から幅120mm、長さ250mmの試験片を切り出した。次いで、同じ鋼種のフェライト系ステンレス鋼板同士を母材として、電流80〜100A、溶接速度50cm/minにて、Arシールドガスを用いてTIGなめ付け溶接して、鋼種1〜31のフェライト系ステンレス鋼板毎にフェライト系ステンレス鋼溶接継手を製造した。溶接位置は板幅中央で、溶接方向は板長手方向とした。
また、表2に成分を示す記号A〜CのAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接材料を溶製した。表1−1及び表1−2の鋼種4,5,14,22,29を母材とし、前記記号A〜Cの溶接材料を用いて溶接継手を作製した。溶接条件は電流200A、溶接速度50cm/min、溶接材料供給量8g/minであり、Arガスシールドを実施した。得られた溶接継手の溶接金属部から化学分析用試料を採取し、成分分析を行った。表3に各溶接継手の溶接金属部の化学成分を示す。ここで、表3の記号は、例えば4Aの場合、母材は4、溶接材料はCを使用して製造した溶接継手であることを意味する。
Figure 0006655962
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各溶接継手の溶接部より試料を切り出し、樹脂埋めを行った後、王水によるエッチングを行った。エッチング後の試料に対し、光学顕微鏡により撮影した溶金部において、溶金部中心の厚さ800μm×幅1600μmの領域内の結晶粒の数をカウントした。測定領域の1辺をまたいだ結晶粒は0.5個、2辺をまたいだ場合は0.25個とした。(測定領域の面積)/(測定領域内の結晶粒の数)の平方根をその溶接継手の結晶粒径と定義した。
各溶接継手に対し大気中で500℃、3000時間の時効処理を行った。耐475℃脆性は、これら500℃時効処理材に対し、V曲げ試験により評価した。曲げ半径2.0mm、曲げ角度90度とし、試料の裏ビードに押金具が接触するようにしてV曲げを行った。目視にて割れが生成することなくV曲げ成型が完了した場合、耐475℃脆性は極めて良好(◎)、V曲げ成型が完了するが目視にて割れが確認できた場合は良好(○)、V曲げ成型中に割れが貫通した場合、耐475℃脆性は不良(×)とした。
表4に試験結果を示す。記号1〜32の試験片は、各記号に対応する鋼種のフェライト系ステンレス鋼板をなめ付け溶接して得られた溶接継手の溶接金属部なので、各記号に対応する鋼種のフェライト系ステンレス鋼板と同一の組成を有している。従って、記号1〜22の試験片は本発明の規定する成分範囲を満たしている。その結果、500℃、3000時間の時効処理後も溶接部にてV曲げによる割れの生成は確認されず、優れた耐475℃脆性を示した。
記号8aは、記号Hの溶接継手よりも高い入熱量で作製した試験片である。溶接部の結晶粒径は360μmで本発明の好ましい範囲よりも大きいが、本発明の規定する成分範囲を満たしているため、良好な耐475℃脆性を示した。
記号23の試験片はP量が本発明の規定範囲よりも多い。その結果、溶接金属部の粒界強度が低下し、粒界破壊が生じた。
記号24の試験片はCr量が本発明の規定範囲よりも多い。その結果、Crのスピノーダル分解による素材の著しい硬化が生じ、へき開破壊が生じた。
記号25の試験片はAl量が本発明の規定範囲よりも多い。その結果、Al添加による双晶変形の抑制効果を、Alの固溶強化による著しい硬化が上回り、へき開破壊が生じた。
記号26および30の試験片はAl量が本発明の規定範囲よりも少ない。その結果、Al添加による双晶変形の抑制効果を十分に得ることができず、へき開破壊が生じた。
記号27の試験片は、Snの含有量が0.10%を超過しており、Sn、Sb及びGaの含有量の合計も本発明の規定範囲より多い。また、記号28の試験片は、Zn、B及びPbのそれぞれの含有量が本発明の規定範囲よりも多く、Zn、B、As及びPbの含有量の合計も本発明の規定範囲より多い。その結果、記号27及び28の試験片の溶接部の粒界強度は著しく低下し、粒界破壊が生じた。
記号29の試験片は、溶接金属部As、Zr、Y、Ga及びTaの含有量が本発明の規定範囲内であるにも関わらず、前記式(2)で表される合計量が本発明の規定範囲よりも多い。その結果、溶接部の結晶粒径が大きくなり、へき開破壊が生じた。
記号31の試験片は、前記式(1)の値が本発明の規定範囲よりも少ない。また、記号32の試験片は、C含有量が本発明の規定範囲より多い。その結果、いずれの試験片も溶接部の結晶粒径が大きくなり、へき開破壊が生じた。
記号33の試験片は、Sb含有量が0.10%を超過している。また、記号34の試験片は、As含有量が0.05%、Pb含有量が0.005%を超過している。その結果記号33および34の試験片の溶接部の粒界強度は著しく低下し、粒界破壊が生じた。
記号35の試験片はCa含有量が0.005%を超過している。その結果記号35の試験片の溶接部で過剰に生成した介在物が破壊の起点となり、へき開破壊が生じた。
Figure 0006655962
記号4A、5C、14A、22C、29Bの試験片はいずれも本発明の規定する成分範囲を満たしている。その結果、500℃、3000時間の時効処理後も溶接部にてV曲げによる割れの生成は確認されず、優れた耐475℃脆性を示した。特に29Bの試験片については、母材XのTIGなめ付け溶接継手では脆性破壊が生じていることから、本発明において、母材の成分は限定されるものではなく、溶接金属の化学組成が重要であると示唆する結果である。
本発明によれば、都市ガス、メタン、天然ガス、プロパン、灯油、ガソリン等の炭化水素系燃料を水素に改質する際に使用される改質器、熱交換器などの燃料電池高温部材、エキゾーストマニホールド、コンバータ、マフラー、ターボチャージャー、EGRクーラー、フロントパイプ、センターパイプなどの自動車用部材、ストーブ・ファンヒータなどの燃焼機器など、高温環境下で使用される部材全般に好適な耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手を提供することができる。

Claims (7)

  1. 溶接金属部の化学成分が、質量%にて、C:0.03%以下、N:0.03%以下、Si:2.0%以下、Mn:2.0%以下、P:0.040%以下、S:0.01%以下、Cr:15〜25%、Al:1.0〜4.0%を含み、
    更にTi:1.0%以下、Nb:1.0%以下、V:1.0%以下の1種類または2種以上からなり且つ式(1)を満たす第1群、および、
    Mg:0.010%以下、Ca:0.005%以下の1種または2種以上からなる第2群のうち少なくともいずれかの群を含有し、
    残部がFeおよび不可避的不純物であり、
    前記溶接金属部における結晶粒径の大きさが350μm以下であることを特徴とする耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
    ([Ti]+[Nb]+[V])/(2×[C]+[N])≧4.0・・・・式(1)
    ここで、[Ti]、[Nb]、[V]、[C]、[N]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
  2. 溶接金属部の化学成分が、更に、質量%にて、
    Ni:1.0%以下、Cu:1.0%以下、Mo:1.0%以下、W:1.0%以下の1種または2種以上からなる第3群、および、
    Co:0.10%以下、Sn0.10%以下、As:0.05%以下、B:0.005%以下、Pb:0.005%以下、Zr:0.1%以下、Zn:0.03%以下、Y:0.10%以下、Ga:0.10%以下、La:0.10%以下、Hf:0.10%以下、Sb:0.10%以下、REM:0.10%以下、Ta:0.5%以下の1種または2種以上からなる第4群のうち、
    少なくともいずれかの群を含有することを特徴とする請求項1に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
  3. 式(2)が質量%にて、0.20%以下であることを特徴とする請求項2に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
    [Co]+[Sn]+[As]+[B]+[Pb]+[Zr]+[Zn]+[Y]+[Ga]+[La]+[Hf]+[Sb]+[REM]+[Ta]・・・式(2)
    ここで、[Co]、[Sn]、[As]、[B]、[Pb]、[Zr]、[Zn]、[Y]、[Ga]、[La]、[Hf]、[Sb]、[REM]、[Ta]は、それぞれの元素の含有量(質量%)を示す。
  4. 燃料改質器、熱交換器あるいは燃料電池高温部材に適用されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
  5. ガスタービン及び発電システムの少なくともいずれかに用いられる高温部材に適用されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
  6. エキゾーストマニホールド、コンバータ、マフラー、ターボチャージャー、EGRクーラー、フロントパイプ及びセンターパイプの少なくともいずれかの自動車用部材に適用されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
  7. ストーブ及びファンヒータの少なくともいずれかの燃焼機器に用いられる高温部材に適用されることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の耐475℃脆性に優れたAl含有フェライト系ステンレス鋼溶接継手。
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