JP6651010B2 - アンテナ装置および無線機 - Google Patents

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Description

本発明の一態様は、アンテナ装置および無線機に関するものであり、詳細には、金属枠を備えるアンテナ装置、および、当該アンテナ装置を備えた無線機に関するものである。
金属枠を有し、アンテナエレメントが内部に配置されたアンテナ装置では、金属枠により遮蔽されるために、内部のアンテナエレメントのアンテナ特性が大幅に劣化する。これを軽減するために、特許文献1に記載の技術では、金属枠に設けられた開口部にアンテナエレメントを配置している。
国際公開WO2015/166800号パンフレット
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、金属枠に設けられた開口部付近にアンテナエレメントを配置する必要があるため、アンテナ配置の自由度が小さくなる。金属枠に囲まれた位置にアンテナエレメントを配置した場合であっても、アンテナ特性の劣化を抑制することができれば有益である。
本発明の一態様は、上記課題に鑑みてなされたものであり、金属枠に囲まれた位置に配置されたアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制する技術を提供することを主たる目的とする。
本発明の一態様に係るアンテナ装置は、第一の周波数帯で動作する第一のアンテナエレメントと、第一のアンテナエレメントに接続された第一の給電部と、第一のアンテナエレメントを囲うように配置された金属枠と、を備え、第一の給電部と該金属枠とは、第一の周波数帯においてインピーダンスを制御する第一のインピーダンス制御部を介して接続されている。
本発明の一態様によれば、金属枠に囲まれた位置に配置されたアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
(a)は、本発明の一実施形態(実施形態1)に係るアンテナ装置の概略構成を示す断面図であり、(b)は、当該アンテナ装置における高周波電流の流れを示す図である。 (a)は、本発明の一実施形態(実施形態1)に係るアンテナ装置の内部構成を示す側方断面図であり、(b)および(c)は、当該アンテナ装置の外観のバリエーションを示す側面図である。 本発明の一実施形態(実施形態1)に係るアンテナ装置におけるグランドを示す断面図である。 本発明の一実施形態(実施形態1)に係るアンテナ装置におけるインピーダンス制御部の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態(実施形態2)に係るアンテナ装置の概略構成のバリエーションを示す断面図である。 本発明の一実施形態(実施形態2)に係るアンテナ装置におけるインピーダンス制御部の構成例を示す図である。 本発明の一実施形態(実施形態3)に係るアンテナ装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態(実施形態3)に係るアンテナ装置の概略構成の変形例を示す断面図である。 本発明の一実施形態(実施形態4)に係るアンテナ装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の一実施形態(実施形態4)に係るアンテナ装置におけるグランドを示す断面図である。 (a)は、本発明の一実施形態(実施形態5)に係るアンテナ装置の概略構成を示す断面図であり、(b)は、当該アンテナ装置における高周波電流の流れを示す図である。 本発明の実施例および比較例に係るアンテナ装置の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施例において用いたフィルタの特性を示すグラフである。 本発明の実施例および比較例の結果を示すグラフである。 本発明の実施例および比較例の結果を示すグラフである。
本発明者らは、金属枠に囲まれた位置に配置されたアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制する技術を提供すべく、鋭意検討を行った。
まず、金属枠に囲まれた位置に、単に、アンテナエレメントを配置した場合は、金属枠に遮蔽されているために、当該アンテナエレメントのアンテナ特性は大幅に劣化した。
次に、本発明者らは、アンテナエレメントおよび金属枠に同時に給電することを検討した。この場合、アンテナエレメントに加えて金属枠もアンテナの一部として機能させることができ、金属枠の遮蔽の影響を軽減できると予想していた。また、アンテナエレメントの長さの調整により、アンテナエレメントの共振周波数も容易に調整可能と予想していた。しかし、アンテナエレメントおよび金属枠に同時に給電した場合のアンテナ特性は、金属枠の設計条件(金属枠と給電部との接続条件等)に依存しており、金属枠の設計がアンテナエレメントで共振させたい周波数帯域においてアンテナの励振条件が良い条件ではない場合、いくらアンテナエレメントの長さを調整したり、アンテナ整合回路を調整しても、アンテナ特性の確保は困難となることを確認した。これは、アンテナエレメントおよび金属枠に同時に給電した場合において、アンテナエレメントの配置よりも金属枠がアンテナ装置の最も外側に位置するため、金属枠のアンテナの励振条件が支配的となるためと考えられる。
ここで、金属枠自体がアンテナとして動作する場合、金属枠周辺の構造物もアンテナ特性に影響を与える。さらに、高い周波数帯では、対応する波長が短くなるため、例え金属枠周辺の小さな構造物であっても、アンテナ特性に影響を与える。そのため、高い周波数帯をカバーするアンテナ装置を構成する場合においては、機構的な構造物についても、アンテナ特性に対して無視できない大きさとなり、金属枠について、設計者の意図通りのアンテナとして設計することは非常に困難であった。
そこで、本発明者らは、鋭意検討を重ね、アンテナエレメントの給電部と金属枠とを、アンテナエレメントの使用周波数帯におけるインピーダンスを制御するインピーダンス制御部を介して接続することにより、金属枠に囲まれた位置に配置されたアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制し得ることを見出し、本発明の一態様を完成させた。
すなわち、アンテナエレメントの給電部と金属枠とを、アンテナエレメントの使用周波数帯におけるインピーダンスを制御するインピーダンス制御部を介して接続することにより、アンテナエレメントに流れる高周波電流の向きに対して、逆方向の高周波電流が金属枠に流れないように調整することができ、金属枠がアンテナエレメントの放射を阻害することを避けることができ、アンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。または、アンテナエレメントに流れる高周波電流の向きに対して、同じ方向の高周波電流が金属枠に流れることにより、アンテナエレメントのアンテナ特性を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。ただし、本実施形態に記載されている構成は、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
〔実施形態1〕
本発明の一実施形態(実施形態1)に係るアンテナ装置について、図面を参照して説明する。なお、本発明の一実施形態に係るアンテナ装置は、例えば、携帯電話端末、携帯情報端末、スマートフォン、タブレット端末、モバイルPC端末等の無線機が備えるアンテナ装置であり得るが、これらに限定されず、金属枠を備えたアンテナ装置全般に適用することができる。
(アンテナ装置1)
図1の(a)は、本実施形態に係るアンテナ装置1の概略構成を示す断面図である。図1の(a)が示すように、アンテナ装置1は、第一の給電部11、第一のアンテナエレメント12、第一のインピーダンス制御部13、および、金属枠14を備えている。また、アンテナ装置1は、アンテナ装置1および無線回路部10を備えた無線機の一部として構成されている。
無線回路部10は、フィルタ、増幅器、変調部、復調部、A/D変換部、D/A変換部、増幅器等を備えており、無線通信のための高周波信号を処理する。無線回路部10は、第一の給電部11に接続している。第一の給電部11は、第一のアンテナエレメント12に接続すると共に、第一のインピーダンス制御部13を介して、金属枠14に接続している。
第一のアンテナエレメント12は、第一の周波数帯で動作する。すなわち、第一の給電部11は、第一の周波数帯の高周波信号を入出力し、第一のアンテナエレメント12にアンテナ給電する。これにより、第一のアンテナエレメント12を用いて第一の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。このとき、第一のアンテナエレメント12は、第一の周波数帯で共振することがより好ましい。
第一の周波数帯は、特に限定されないが、例えば、2.4GHz以上の周波数帯であることが好ましく、3.4GHz以上の周波数帯であることがより好ましく、5GHz以上の周波数帯であることが特に好ましい。高い周波数になればなるほど、アンテナ装置1内の小さい構造物でも無視できない大きさに見え、アンテナ設計が困難となるため、本発明の一実施形態の優位性が顕著となる。第一の周波数帯の具体例としては、例えば、Wi−Fi(登録商標)2.4GHz帯、Wi−Fi(登録商標)5GHz帯、LTE band41(2496〜2690MHz)、LTE band42(3400〜3600MHz)、LTE band43(3600〜3800MHz)等が挙げられるが、これらに限定されない。
インピーダンス制御部13は、第一の周波数帯におけるインピーダンスを制御する回路または素子である。「第一の周波数帯におけるインピーダンスを制御する」とは、第一の周波数帯に対して、インピーダンス制御部13が挿入された経路が有するインピーダンスを、所望の値(虚数)に制御することを意図している。
本実施形態において、第一のインピーダンス制御部13は、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す。「第一の周波数帯において高インピーダンスを示す」とは、インピーダンス制御部13を通過した第一の周波数帯の高周波信号の減衰が、−15dB以下であることを意味する。換言すれば、第一のインピーダンス制御部13のスルー特性が−15dB以下であることを意味する。一実施形態において、インピーダンス制御部13を通過した第一の周波数帯の高周波信号の減衰は、−10dB以下であり、−20dB以下であることがより好ましく、−25dB以下であることが特に好ましい。また、当該減衰の最大値は特に限定されないが、当該減衰は、例えば、−50dB以上であってもよい。
金属枠14は、アンテナ装置1の筐体の側壁を構成しており、アンテナ装置1の内部構成(無線回路部10、第一の給電部11、第一のアンテナエレメント12、および、第一のインピーダンス制御部13)を囲んでいる。
本実施形態に係るアンテナ装置1では、第一の給電部11と金属枠14とが、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部13を介して接続されている。これにより、第一のアンテナエレメント12を囲うように配置されている金属枠14によって、第一のアンテナエレメント12のアンテナ特性が劣化することを抑制することができる。
これを、図1の(b)を参照して、詳細に説明する。図1の(b)は、アンテナ装置1における高周波電流の流れの向きを示す図である。金属枠14は、第一のインピーダンス制御部13を介して、第一の周波数帯の高周波信号を入出力する第一の給電部11に接続されているが、第一のインピーダンス制御部13は、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すように動作するため、金属枠14に、第一の周波数帯の高周波電流が流れないようにすることができる。これにより、図1の(b)に示すように、第一の周波数帯における第一のアンテナエレメント12の高周波電流I0の流れる向きに対して、金属枠14に流れる高周波電流I1が逆方向に流れないようにすることができるため、金属枠14によって第一のアンテナエレメント12の動作を阻害することを抑制することができる。
よって、金属枠14によって、第一のアンテナエレメント12のアンテナ特性が劣化することを抑制することができ、例えば、第一のアンテナエレメント12のアンテナ効率の向上、および、広帯域化を実現することができる。そして、上記の効果を得るために、金属枠14の接続条件や金属枠14に近接する構造物の配置等を調整(変更)する必要がなくなるため、アンテナ設計の自由度が向上する効果を奏する。
図2の(a)は、アンテナ装置1の内部構成の一例を示す側方断面図である。図2の(a)に示すように、一実施形態において、アンテナ装置1は、基板(グランド)15、液晶パネル16、および、背面パネル17をさらに備えていてもよい。基板15には、無線回路部10が形成されており、第一の給電部11を介して、第一のアンテナエレメント12に接続されている。基板15、第一の給電部11、および、第一のアンテナエレメント12は、液晶パネル16と、非金属の背面パネル17との間に配置されており、液晶パネル16側に基板15が、背面パネル17側に第一のアンテナエレメント12が配置されていることが好ましい。これは、本実施形態によれば、第一のアンテナエレメント12に対する金属枠14の遮蔽の影響を抑制できるとはいえ、第一のアンテナエレメント12の基板(グランド)15からの高さ(アンテナ高)を出来る限り確保できる構造の方が、アンテナ特性面で良いためである。
図2の(b)および(c)は、当該アンテナ装置の外観のバリエーションを示す側面図である。図2の(b)に示すように、アンテナ装置1の厚さ方向の全体に亘って金属枠14が存在していてもよいし、図2の(b)に示すように、金属枠14に対して上下に、樹脂層が設けられていてもよい。
(グランド)
図3は、一実施形態における基板15を示す断面図である。アンテナ装置1において、基板15は、グランドとしても機能する。そして、当該グランド(基板15)が設けられている面における第一のインピーダンス制御部13の配置箇所に対向する部分Aからは、グランド(基板15)が除去されている。これにより、第一のインピーダンス制御部13は、インピーダンスを好適に調整することができる。
すなわち、部分Aからグランドが除去されておらず、第一のインピーダンス制御部13とグランドとが近接した場合、第一のインピーダンス制御部13とグランドとが容量結合するおそれがある。第一のインピーダンス制御部13とグランドとが容量結合した場合、特に高い周波数帯について、インピーダンスを高インピーダンスに調整することが難しくなる。これに対し、部分Aからグランドを除去しておくことによって、第一のインピーダンス制御部13とグランドとが容量結合することを避けることができるため、第一のインピーダンス制御部13は、インピーダンスを好適に調整することができる。
なお、アンテナ装置1が備えるグランドは、基板15に限定されず、アンテナ装置1内に規定される一つ以上の面に設けられていてもよい。この場合、当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部13に対向する部分からは、グランドが除去されていることが好ましい。これにより、上述したように、第一のインピーダンス制御部13が、インピーダンスを好適に調整することができる。
また、同様の理由によって、金属枠14から第一のインピーダンス制御部13を介して第一の給電部11に接続される経路は、短くつながれていることが好ましい。当該経路を短くつなぐことによって、当該経路の周辺に存在する金属部材の影響を小さくすることができるため、第一のインピーダンス制御部13は、インピーダンスをより好適に調整することができる。上記経路を短くつなぐ方法としては、例えば、図4の(a)に示すように、金属枠14から引き出した部分14aを、直接、第一のインピーダンス制御部13に接続するようにしてもよい。
(インピーダンス制御部13)
第一のインピーダンス制御部13は、一実施形態において、ノッチフィルタ、バンドエリミネーションフィルタおよびローパスフィルタからなる群より選択される1つ以上を備えている。このようなフィルタを用いることにより、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部13を好適に実現することができる。
図4の(a)は、第一のインピーダンス制御部13をノッチフィルタによって構成した例を示す。図4の(a)に示す例において、ノッチフィルタは、キャパシタC1とインダクタL1とが並列に接続された構成を有している。例えば、以下の式に基づいて、キャパシタC1のキャパシタンス、および、インダクタL1のインダクタンスを調整することにより、図4の(a)に示すノッチフィルタが高インピーダンスとなる中心周波数を任意に設定することができる。
f=1/2π√(LC)
(f:中心周波数、L:インダクタンス、C:キャパシタンス)
図4の(b)は、第一のインピーダンス制御部13をローパスフィルタによって構成した例を示す。図4の(b)に示す例において、ローパスフィルタは、金属枠14と第一の給電部11との間の経路上に挿入されたインダクタL4と、当該経路から分岐して接地する経路上に挿入されたキャパシタC4とを備えている。キャパシタC4のキャパシタンス、および、インダクタL4のインダクタンスを調整することにより、図4の(b)に示すローパスフィルタが高インピーダンスとなる周波数帯を任意に設定することができる。
〔実施形態2〕
本発明の実施形態2について説明すれば、以下のとおりである。なお、実施形態1で説明した部材については、その説明を省略する。図5は、本実施形態に係るアンテナ装置2の概略構成のバリエーションを示す断面図である。また、アンテナ装置2は、アンテナ装置2および無線回路部10を備えた無線機の一部として構成されている。
本実施形態に係るアンテナ装置2は、第一の周波数帯および第二の周波数帯の高周波信号を夫々送受信可能である点において、アンテナ装置1とは異なっている。
例えば、図5の(a)に示すアンテナ装置2では、第一の給電部11には、第一のアンテナエレメント12に加えて、第二のアンテナエレメント22が接続されている。
そして、第一のアンテナエレメント12は、第一の周波数帯で動作し、第二のアンテナエレメント22は、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で動作する。すなわち、第一の給電部11は、第一の周波数帯の高周波信号に加えて、さらに、第二の周波数帯の高周波信号を入出力し、第一のアンテナエレメント12および第二のアンテナエレメント22を同時にアンテナ給電する。これにより、第一のアンテナエレメント12を用いて第一の周波数帯の高周波信号を送受信可能となり、第二のアンテナエレメント22を用いて第二の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。このとき、第一のアンテナエレメント12は、第一の周波数帯で共振することがより好ましく、第二のアンテナエレメント22は、第二の周波数帯で共振することがより好ましい。
また、例えば、図5の(b)および(b)に示すように、アンテナ装置2は、第二のアンテナエレメント22を備えていなくともよい。この場合、第一のアンテナエレメント12は、少なくとも一巻きされた形状を有し、第一のアンテナエレメント12の基本波の高次モード(2倍波以上の共振)が調整し易いように構成されていることが好ましい。このように構成することで、例えば、第一のアンテナエレメント12が、第一のアンテナエレメント12の基本波に対応する第一の周波数帯で動作すると共に、第一のアンテナエレメント12の3倍波に対応する第二の周波数帯で動作するように構成することができる。また、例えば、第一のアンテナエレメント12が、第一のアンテナエレメント12の3倍波に対応する第一の周波数帯で動作すると共に、第一のアンテナエレメント12の5倍波に対応する第二の周波数帯で動作するように構成してもよい。その他、第一のアンテナエレメント12が、第一のアンテナエレメント12の基本波および各高次モードから選択される任意の二つの周波数帯で動作するように構成してもよい。
そして、アンテナ装置2が備える第一のインピーダンス制御部23は、第一の周波数帯に加えて、さらに、第二の周波数帯においても高インピーダンスを示すようになっている。これにより、第一の給電部11が、第一のインピーダンス制御部23を介して、金属枠14をアンテナ給電するとき、金属枠14に、第一の周波数帯および第二の周波数帯の高周波電流がそれぞれ流れないようにすることができる。これにより、第一の周波数帯における第一のアンテナエレメント12の高周波電流の流れる向きに対して、金属枠14に流れる高周波電流が逆方向に流れないようにすることができ、かつ、第二の周波数帯における第一のアンテナエレメント12または第二のアンテナエレメント22の高周波電流の流れる向きに対しても、金属枠14に流れる高周波電流が逆方向に流れないようにすることができるため、金属枠14によって第一のアンテナエレメント12の動作(および第二のアンテナエレメント22)の動作を阻害することを抑制することができる。
以上により、アンテナ装置2の内部構成(無線回路部10、第一の給電部11、第一のアンテナエレメント12、第二のアンテナエレメント22、および、第一のインピーダンス制御部23)を囲むように配置された金属枠14によって、第一のアンテナエレメント12(および第二のアンテナエレメント22)のアンテナ特性が劣化することを抑制することができる。
(第一のインピーダンス制御部23)
また、第一のインピーダンス制御部23は、一実施形態において、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタと、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタとが直列に接続されている構成を含む。当該構成を用いることにより、第一の周波数帯および第二の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部23を好適に実現することができる。各フィルタは、例えば、ノッチフィルタ、バンドエリミネーションフィルタおよびローパスフィルタからなる群より選択されるフィルタとすることができる。
図6は、第一のインピーダンス制御部23を二つのノッチフィルタによって構成した例を示す。図6に示す例において、キャパシタC2とインダクタL2とが並列に接続された構成を有するノッチフィルタと、キャパシタC3とインダクタL3とが並列に接続された構成を有するノッチフィルタとが直列に接続されている。一方のノッチフィルタについて、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すように調整し、他方のノッチフィルタについて、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すように調整することにより、第一の周波数帯および第二の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部23を好適に実現することができる。
(変形例)
なお、一変形例において、第一の給電部11に接続されるアンテナエレメントの数は、二つに限定されない。三つ以上のアンテナエレメントを、第一の給電部11に接続してもよい。その場合、第一のインピーダンス制御部23が、各アンテナエレメントの使用周波数帯において高インピーダンスを示すようになっていればよく、例えば、第一のインピーダンス制御部23を、各アンテナエレメントの使用周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタを直列に接続することによって構成すればよい。このように構成することで、各アンテナエレメントのアンテナ特性が金属枠14の影響によって劣化することを抑制することができる。
また、アンテナ装置2が備えるグランドも、アンテナ装置1が備えるグランドと同様に、アンテナ装置2内に規定される一つ以上の面に設けられており、当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部23に対向する部分からは、グランドが除去されていることが好ましい。これにより、第一のインピーダンス制御部23は、インピーダンスを好適に調整することができる。
〔実施形態3〕
本発明の実施形態3について説明すれば、以下のとおりである。なお、実施形態1で説明した部材については、その説明を省略する。図7は、本実施形態に係るアンテナ装置3の概略構成を示す断面図である。また、アンテナ装置3は、アンテナ装置3および無線回路部10を備えた無線機の一部として構成されている。
図7に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置3では、実施形態1に係るアンテナ装置1と同様に、第一の給電部11が、第一のアンテナエレメント12を給電することにより、第一のアンテナエレメント12が第一の周波数帯で動作すると共に、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部13を介して、金属枠14がアンテナ給電される。これにより、金属枠14によって、第一のアンテナエレメント12のアンテナ特性が劣化することを抑制することができる。
また、アンテナ装置3では、金属枠14に、金属枠14を、第一の周波数帯よりも低い第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして使用するためのスリット36が設けられている。すなわち、金属枠14において、スリット36と、金属枠14における第一のインピーダンス制御部13への接続点P1とに挟まれた第一の部分、換言すれば、接続点P1から、金属枠14におけるスリット36に隣接する端点P2までの第一の部分の電気長は、第三の周波数帯における1/8波長以上3/8波長以下の範囲であり、より好ましくは、当該電気長は、第三の周波数帯における1/4波長(λ/4)である。このようにスリット36を入れることによって、第一の部分が1/4波長(λ/4)系のモノポールアンテナとして動作し、第三の周波数帯で共振するため、金属枠14を、第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして好適に使用することができる。すなわち、本実施形態において、第一の給電部11は、さらに第三の周波数帯の高周波信号を入出力し、金属枠14にアンテナ給電する。これにより、金属枠14を用いて第三の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。なお、第三の周波数帯は、第一の周波数帯よりも低い周波数帯であるため、第一のインピーダンス制御部13によって遮断されない。上記第一の部分の電気長は、1/8波長以上3/8波長以下の範囲であればよく、この範囲であれば、第一の部分は、概ね1/4波長(λ/4)系のモノポールアンテナとして動作する。
なお、スリット36は複数箇所に設けられていてもよい。
(変形例)
図8は、一変形例に係るアンテナ装置3の概略構成を示す断面図である。図8に示すように、一変形例において、アンテナ装置3では、金属枠14上の接続点P1を挟んで第一の部分とは反対側に位置する金属枠14の第二の部分が、金属枠14のインピーダンスを調整する定数調整部37を介して接地されていてもよい。定数調整部37は、金属枠14のインピーダンスを調整するものであればよく、例えば、キャパシタ、インダクタ等のリアクタンス素子から構成することができる。
このように、金属枠14に定数調整部37を追加することにより、金属枠14が共振する周波数帯をより容易に調整することができる。また、金属枠14に定数調整部37を追加することにより、第一のアンテナエレメント12の共振周波数である第一の周波数帯に対するインピーダンス調整をより容易に実施することができる。すなわち、上記の構成によれば、金属枠14および第一のアンテナエレメント12が、定数を介して接地されることになり、金属枠14による共振周波数とアンテナエレメント12の共振周波数の周波数調整を容易に行うことができる。
また、アンテナ装置3においても、実施形態2に係るアンテナ装置2と同様に、第一の給電部11に、互いに異なる周波数帯で動作する複数のアンテナエレメントが接続されるか、第一のアンテナエレメント12が複数の周波数帯で動作し、第一のインピーダンス制御部13が、各周波数帯において高インピーダンスを示すようになっていてもよい。
また、アンテナ装置3が備えるグランドも、アンテナ装置1が備えるグランドと同様に、アンテナ装置3内に規定される一つ以上の面に設けられており、当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部13に対向する部分からは、グランドが除去されていることが好ましい。これにより、第一のインピーダンス制御部13は、インピーダンスを好適に調整することができる。
〔実施形態4〕
本発明の実施形態4について説明すれば、以下のとおりである。なお、実施形態1で説明した部材については、その説明を省略する。図9は、本実施形態に係るアンテナ装置4の概略構成を示す断面図である。また、アンテナ装置4は、アンテナ装置4および無線回路部10を備えた無線機の一部として構成されている。
図9に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置4では、金属枠14に囲まれた位置に配置され、第四の周波数帯で動作する第三のアンテナエレメント42と、無線回路部10に接続され、第三のアンテナエレメント42に接続された第二の給電部41と、をさらに備え、第二の給電部41と金属枠14とは、第四の周波数帯において高インピーダンスを示す第二のインピーダンス制御部43を介して電気的に接続されるようになっていてもよい。
このように構成することによって、第一の給電部11が、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部13を介して金属部14に接続されることによって、第一のアンテナエレメント12のアンテナ特性が劣化することを抑制し、第二の給電部41が、第四の周波数帯において高インピーダンスを示す第二のインピーダンス制御部43を介して金属部14に接続されることによって、第三のアンテナエレメント42のアンテナ特性が劣化することを抑制することができる。
さらに、アンテナ装置4は第一のアンテナエレメント12を含む第一の給電部11と第三のアンテナエレメント42を含む第二の給電部41を別系統で設けることができるため、各々別の通信システムへの応用が可能となる。また、同一通信システムで使用する場合には第一のアンテナエレメント12の共振周波数と第三のアンテナエレメント42の共振周波数を概ね同一として、例えば、2x2MIMOとして動作させることが可能となる。一般的には、2つのアンテナを同一の共振周波数で調整した場合、相互のアイソレーション特性が高くなり、相関係数が大きくなる。よって、金属枠14が第一の給電部11と第二の給電部41からアンテナ給電されており、アンテナとして金属枠14を共用している構成では、相互のアイソレーション特性が高くなる恐れがある。しかし、本発明の実施形態4では第一の給電部11が、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部13を介して金属部14に接続され、かつ、第二の給電部41が、第四の周波数帯において高インピーダンスを示す第二のインピーダンス制御部43を介して金属部14に接続されているため、金属枠に2つのアンテナの同一の共振周波数における高周波電流が相互に流れないようにすることができるため、アンテナ間干渉を抑えることができ、相互のアイソレーション特性の確保や、相関係数を小さくすることが可能となる。これにより、同一通信システムで使用する場合においても好適にMIMOアンテナを構成可能となる。
(グランド)
また、図10は、一実施形態におけるアンテナ装置4の基板(グランド)45の構成を示す断面図である。本実施形態において、グランド(基板45)が設けられている面における、第一のインピーダンス制御部13の配置箇所に対向する部分A、および、第二のインピーダンス制御部43の配置箇所に対向する部分Bからは、それぞれグランド(基板45)が除去されている。これにより、第一のインピーダンス制御部13および第二のインピーダンス制御部43は、グランドと容量結合することを避け、インピーダンスを好適に調整することができる。また、アンテナ装置4が備えるグランドは、基板45に限定されず、アンテナ装置4内に規定される一つ以上の面に設けられていてもよい。この場合、当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部13および第二のインピーダンス制御部43に対向する部分からは、グランドが除去されていることが好ましい。
(変形例)
また、アンテナ装置4は、さらなるアンテナエレメント、給電部、および、インピーダンス制御部のセットを一組以上備えていてもよい。すなわち、3つ以上の給電部を備え、各給電部が、各々に対応するインピーダンス制御部を介して金属枠14に接続されていてもよい。この場合、グランドが設けられている面において、各インピーダンス制御部に対向する位置からは、グランドが除去されていることが好ましい。
また、アンテナ装置4においても、実施形態2に係るアンテナ装置2と同様に、第一の給電部11または第二の給電部41に、複数のアンテナエレメントが接続され、第一のインピーダンス制御部13または第二のインピーダンス制御部43が、各アンテナエレメントの使用周波数帯において高インピーダンスを示すようになっていてもよい。
また、アンテナ装置4においても、実施形態3に係るアンテナ装置3と同様に、金属枠14にスリット36を設け、金属枠14を、第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして使用するように構成してもよい。また、スリット36は複数箇所に設けられていてもよい。
〔実施形態5〕
本発明の実施形態5について説明すれば、以下のとおりである。なお、実施形態1で説明した部材については、その説明を省略する。図11の(a)は、本実施形態に係るアンテナ装置5の概略構成を示す断面図である。また、アンテナ装置5は、アンテナ装置5および無線回路部10を備えた無線機の一部として構成されている。
図11の(a)に示すように、本実施形態に係るアンテナ装置5では、第一のインピーダンス制御部53は、第一の周波数帯の高周波信号の位相を変化させる移相器を備えている。第一のインピーダンス制御部53が、第一の周波数帯の高周波信号の位相を変化させることにより、第一の給電部11から第一のインピーダンス制御部53を介して金属枠14に流れる高周波信号の位相を変化させることができる。これにより、第一のアンテナエレメント12に流れる高周波電流と、金属枠14に流れる高周波電流とが、逆向きにならないように、より好ましくは、同じ向きになるようにすることができる。これにより、金属枠14に囲まれた位置に配置された第一のアンテナエレメント12のアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
図11の(b)は、アンテナ装置5における高周波電流の流れの一例を示す図である。図11の(b)に示すように、第一のインピーダンス制御部53は、第一のアンテナエレメント12に流れる高周波電流I0と、金属枠14に流れる高周波電流I2とが同じ向きになるように、第一の周波数帯の高周波信号の位相を変化させるものであってもよい。これにより、第一のアンテナエレメント12および金属枠14において同じ方向に高周波電流が流れるようにすることで、第一のアンテナエレメント12のアンテナ特性を向上させることができる。これは、第一のアンテナエレメント12に加えて金属枠14も第一の周波数帯において励振されるためである。
なお、第一のアンテナエレメント12に流れる高周波電流と、金属枠14に流れる高周波電流とが、逆向きにならないように、より好ましくは、同じ向きになるように、第一のインピーダンス制御部53による位相の変化量を設定する方法としては、第一のインピーダンス制御部53として、可変移相器を用い、位相の変化量を変化させながら、VSWRを測定し、VSWRが小さくなるような位相の変化量を実験的に求めることにより、近似的に求めることができる。
第一のインピーダンス制御部53が備える移相器としては、公知の移相器を用いることができ、例えば、π型移相器(L/C/L型、C/L/C型)、T型移相器(L/C/L型、C/L/C型)等、およびそれらの組み合わせを用いることができる。
(変形例)
また、アンテナ装置5が備えるグランドも、アンテナ装置1が備えるグランドと同様に、アンテナ装置5内に規定される一つ以上の面に設けられており、当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部53に対向する部分からは、グランドが除去されていることが好ましい。これにより、第一のインピーダンス制御部53は、インピーダンスを好適に調整することができる。
また、アンテナ装置5は、さらなるアンテナエレメント、給電部、および、インピーダンス制御部のセットを一組以上備えていてもよい。すなわち、2つ以上の給電部を備え、各給電部が、各々に対応するインピーダンス制御部を介して金属枠14に接続されていてもよい。この場合、グランドが設けられている面において、各インピーダンス制御部に対向する位置からは、グランドが除去されていることが好ましい。
また、アンテナ装置5においても、実施形態2に係るアンテナ装置2と同様に、第一の給電部11に、互いに異なる周波数帯で動作する複数のアンテナエレメントが接続されるか、第一のアンテナエレメント12が複数の周波数帯で動作し、第一のインピーダンス制御部53が、各周波数帯において好適な変化量で位相を変化させるようになっていてもよい。
また、アンテナ装置5においても、実施形態3に係るアンテナ装置3と同様に、金属枠14にスリット36を設け、金属枠14を、第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして使用するように構成してもよい。また、スリット36は複数箇所に設けられていてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るアンテナ装置(1〜5)は、第一の周波数帯で動作する第一のアンテナエレメント(12)と、第一のアンテナエレメントに接続された第一の給電部(11)と、第一のアンテナエレメントを囲うように配置された金属枠(14)と、を備え、第一の給電部(11)と該金属枠(14)とは、第一の周波数帯におけるインピーダンスを調整する第一のインピーダンス制御部(13、23、53)を介して接続されている。
上記構成によれば、第一のアンテナエレメントを用いて第一の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。このとき、驚くべきことに、第一のアンテナエレメントを囲うように配置された金属枠によって、第一のアンテナエレメントのアンテナ特性が劣化することを、第一の給電部と金属枠とを、第一の周波数帯におけるインピーダンスを調整するインピーダンス制御部を介して接続することによって抑制することができる。これにより、金属枠に囲まれた位置に配置された第一のアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
本発明の態様2に係るアンテナ装置(1〜4)は、上記態様1において、第一のインピーダンス制御部(13、23)は、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すものであってもよい。
上記構成によれば、第一の給電部と金属枠とを、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部を介して接続することによって、金属枠によって、第一のアンテナエレメントのアンテナ特性が劣化することを、好適に抑制することができる。
本発明の態様3に係るアンテナ装置(1〜4)は、上記態様2において、第一のインピーダンス制御部(13、23)は、ノッチフィルタ、バンドエリミネーションフィルタおよびローパスフィルタからなる群より選択される1つ以上を備えているものであってもよい。
上記構成によれば、第一の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部を好適に実現することができる。
本発明の態様4に係るアンテナ装置(2)は、上記態様2または3において、第一の給電部(11)に接続され、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で動作する第二のアンテナエレメント(22)をさらに備え、第一のインピーダンス制御部(23)は、さらに、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すものであってもよい。
上記構成によれば、第二のアンテナエレメントを用いて第二の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。このとき、第一のインピーダンス制御部が、さらに、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すことによって、第二のアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
本発明の態様5に係るアンテナ装置(2)は、上記態様2または3において、第一のアンテナエレメントは、さらに、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で動作し、第一のインピーダンス制御部(23)は、さらに、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すものであってもよい。
上記構成によれば、第一のアンテナエレメントを用いて第二の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。このとき、第一のインピーダンス制御部が、さらに、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すことによって、第二の周波数帯における第一のアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
本発明の態様6に係るアンテナ装置(2)は、上記態様4または5において、第一のインピーダンス制御部(23)は、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタと、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタとが直列に接続されている構成を含むものであってもよい。
上記構成によれば、第一の周波数帯および第二の周波数帯において高インピーダンスを示す第一のインピーダンス制御部を好適に実現することができる。
本発明の態様7に係るアンテナ装置(3)は、上記態様2〜6において、上記金属枠(14)には、上記金属枠(14)を、第一の周波数帯よりも低い第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして使用するためのスリット(36)が設けられており、上記金属枠(14)において、該スリット(36)と、上記金属枠(14)の第一のインピーダンス制御部(13)への接続点(P1)とに挟まれた第一の部分の電気長は、第三の周波数帯における1/8波長以上3/8波長以下の範囲であるものであってもよい。
上記構成によれば、金属枠にスリットを設け、金属枠における、スリットと、インピーダンス制御部への接続点とに挟まれた部分が、第三の周波数帯で共振するようになっている。これにより、金属枠を、第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして好適に使用することができる。
本発明の態様8に係るアンテナ装置(3)は、上記態様7において、上記金属枠(14)において、上記接続点(P1)を挟んで第一の部分とは反対側に位置する第二の部分が、上記金属枠(14)のインピーダンスを調整する定数調整部(37)を介して接地されているものであってもよい。
上記構成によれば、定数調整部によって金属枠の第一の周波数および第三の周波数のインピーダンスを各々調整することによって、金属枠を好適に整合させることができる。
本発明の態様9に係るアンテナ装置(4)は、上記態様2〜8において、上記金属枠(14)に囲まれた位置に配置され、第四の周波数帯で動作する第三のアンテナエレメント(42)と、第三のアンテナエレメント(42)に接続された第二の給電部(41)と、をさらに備え、第二の給電部(41)と該金属枠(14)とは、第二のインピーダンス制御部(43)を介して接続されており、第二のインピーダンス制御部(43)は、第四の周波数帯において高インピーダンスを示すものであってもよい。
上記構成によれば、第三のアンテナエレメントを用いて第四の周波数帯の高周波信号を送受信可能となる。このとき、第二の給電部と金属枠とを、第四の周波数帯において高インピーダンスを示す第二のインピーダンス制御部を介して接続することによって、第三のアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。また、2つのアンテナを別給電で備えることができ、さらに互いにアンテナ間の干渉を抑えた構成とすることができる。
本発明の態様10に係るアンテナ装置(5)は、上記態様1において、第一のインピーダンス制御部(53)は、第一の周波数帯における位相を変化させる移相器を備えているものであってもよい。
上記構成によれば、第一のインピーダンス制御部が、第一の周波数帯における位相を変化させることにより、第一の給電部から第一のインピーダンス制御部を介して金属枠に流れる高周波信号の位相を変化させることができる。これにより、第一のアンテナエレメントに流れる高周波電流と、上記金属枠に流れる高周波電流とが、逆向きにならないように、より好ましくは、同じ向きになるようにすることができる。これにより、金属枠に囲まれた位置に配置された第一のアンテナエレメントのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
本発明の態様11に係るアンテナ装置(5)は、上記態様10において、第一のインピーダンス制御部(53)は、第一のアンテナエレメント(12)に流れる高周波電流と、上記金属枠(14)に流れる高周波電流とが同じ向きになるように、第一の周波数帯の高周波信号の位相を変化させるものであってもよい。
上記構成によれば、アンテナエレメントおよび金属枠において同じ方向に高周波電流が流れるようにすることで、第一のアンテナエレメントのアンテナ特性を向上させることができる。
本発明の態様12に係るアンテナ装置(1〜5)は、上記態様1〜11において、上記アンテナ装置内に規定される一つ以上の面に設けられたグランドを備え、当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部(13、23、53)に対向する部分からは、該グランド(15、45)が除去されているものであってもよい。
上記構成によれば、第一のインピーダンス制御部がグランドに結合することを抑制されるため、第一のインピーダンス制御部は、インピーダンスを好適に調整することができる。
本発明の態様13に係る無線機は、上記態様1〜12に係るアンテナ装置(1〜5)と、該アンテナ装置に接続された無線回路部(10)とを備えているものであってもよい。
上記構成によれば、本発明の一態様に係るアンテナ装置と同等の効果を奏する。
本発明の一態様は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
(アンテナ放射の実施例)
以下、実施例を用いて、本発明の一態様の効果を具体的に説明する。但し、本実施例は、本発明の一態様の作用を説明するためのものであって、本発明の範囲に対し何らかの限定を行うものとして制限的に解釈されることを意図するものではない。
アンテナエレメントが、金属枠に囲まれた位置に配置されているアンテナ装置において、(1)アンテナエレメントのみを給電した場合、(2)アンテナエレメントおよび金属枠を給電した場合、(3)本発明の一実施形態のように構成した場合のそれぞれについて、アンテナ特性を測定した。
図12は、実施例および比較例において用いたアンテナ装置の概略構成を示す断面図であり、(a)は、比較例1に係るアンテナ装置8を示し、(b)は、比較例2に係るアンテナ装置9を示し、(c)は、実施例1に係るアンテナ装置1を示す。図12に示すように、各アンテナ装置は、第一の給電部11、第一のアンテナエレメント12および金属枠14を備えており、当該アンテナ装置および無線回路部10を備えた無線機の一部として構成されている。また、金属枠14には、複数のスリット36が設けられている。また、実施例1に係るアンテナ装置1にのみ、第一のインピーダンス制御部13が設けられている。
比較例1として、図12の(a)に示すように、第一の給電部11が第一のアンテナエレメント12のみを給電し、第一の給電部11と金属枠8とが接続されていないアンテナ装置8において、使用周波数(第一の給電部11が第一のアンテナエレメント12に給電する周波数)を5GHz〜6GHzの範囲で変化させながら、アンテナ効率およびVSWRを測定した。
また、比較例2として、図12の(b)に示すように、第一の給電部11が第一のアンテナエレメント12および金属枠8と給電するアンテナ装置9において、使用周波数を5GHz〜6GHzの範囲で変化させながら、アンテナ効率およびVSWRを測定した。
また、実施例1として、図12の(c)に示すように、第一の給電部11が第一のアンテナエレメント12を給電すると共に、第一の給電部11と金属枠8とを、第一のインピーダンス制御部13を介して接続したアンテナ装置1において、使用周波数を5GHz〜6GHzの範囲で変化させながら、アンテナ効率およびVSWRを測定した。
第一のインピーダンス制御部13としては、図4の(a)のような構成を有し、キャパシタC1のキャパシタンスが0.4pF、インダクタL1のインダクタンスが1.5nHとしたノッチフィルタを用いた。
図13に、第一のインピーダンス制御部13(ノッチフィルタ)のスルー特性(減衰特定)を示す。図13に示すように、第一のインピーダンス制御部13は、5.2GHz付近において、最もスルー特性が高インピーダンスとなっており、約−25dBを示した。
図14に、アンテナ効率の測定結果を示す。また、図15に、VSWRの測定結果を示す。なお、グラフ中、縦の点線で囲まれた範囲は、Wi−Fi(登録商標)5GHz帯の各帯域幅(W52(5150−5250MHz)/W53(5250−5350MHz)/W56(5470−5725MHz))をカバーしている(5150−5725MHz)。
比較例1(アンテナエレメントのみを給電した場合)では、VSWRについては、ある程度の範囲で十分な値が得られたが、アンテナ効率については、低い値が示された。これは、金属枠によって遮蔽されていることの影響であると考えられる。
比較例2(アンテナエレメントおよび金属枠を給電した場合)では、VSWRについて、十分な値が得られておらず、アンテナ効率については、比較例1よりもさらに低い値が示された。このように、アンテナエレメントおよび金属枠を給電した場合、アンテナエレメントのみを給電した場合よりもアンテナ特性が劣化した。
実施例1(本発明の一実施形態のように構成した場合)では、VSWRについては、広い帯域において十分な値が得られており、アンテナ効率についても、最も高い値が示された。このように、本発明の一態様によれば、金属枠によって遮蔽されていることの影響を、大幅に軽減することができたと考えられる。
特に、実施例1で使用した第一のインピーダンス制御部13のスルー特性が最も高インピーダンスとなる5.2GHz付近において、実施例1のアンテナ特性がピーク効率を示しており(5.25GHz付近)、第一のインピーダンス制御部13のスルー特性と、アンテナ特性とは概ねリンクすることが示された。
また、5.7GHz付近でも、実施例1のアンテナ特性は、比較例1(アンテナエレメント単体)より1.5dB程度改善していた。5.7GHz付近における第一のインピーダンス制御部13のスルー特性は、図13に示すように、−8dB程度であるため、第一のインピーダンス制御部13のスルー特性が、−10dB以下であれば、十分な改善効果が見込めることが示された。
以上のことから、第一のインピーダンス制御部13のスルー特性は高インピーダンスであればあるほどアンテナ特性が改善することがわかる。実施例1では、インダクタL1の値として1.5nHを使用しているが、この値を大きくし、キャパシタC1をそれに応じて小さく調整すればスルー特性をより高インピーダンスとすることができ、アンテナ特性がより改善するようになる。
なお、図7に示されるアンテナ装置3のようなマルチバンドアンテナ構成ではアンテナエレメント12の他に金属枠14アンテナも、第一の周波数帯(例えば5GHz)よりも低い第三の周波数帯でアンテナとして動作させる。このとき、金属枠14での、第一のインピーダンス制御部13のインダクタL1によるインピーダンス変動が無視できなくなり、金属枠14のアンテナ整合調整が困難となる。そのため、図7に示されるアンテナ装置3のようなマルチバンドアンテナ構成では、第一のインピーダンス制御部13のインダクタL1の値はこれらのトレードオフを考えて設定することが好ましい。
1〜5 アンテナ装置(無線機)
10 無線回路部
11 第一の給電部
12 第一のアンテナエレメント
13、23、53 第一のインピーダンス制御部
14 金属枠
15、45 グランド
22 第二のアンテナエレメント
36 スリット
37 定数調整部
41 第二の給電部
42 第三のアンテナエレメント
43 第二のインピーダンス制御部
P1 接続点
P2 端点
C1〜C4 キャパシタ
L1〜L4 インダクタ

Claims (13)

  1. 第一の周波数帯で動作する第一のアンテナエレメントと、
    第一のアンテナエレメントに接続された第一の給電部と、
    第一のアンテナエレメントを囲うように配置された金属枠と、を備え、
    第一の給電部と該金属枠とは、第一の周波数帯におけるインピーダンスを制御する第一のインピーダンス制御部を介して接続されていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 第一のインピーダンス制御部は、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 第一のインピーダンス制御部は、ノッチフィルタ、バンドエリミネーションフィルタおよびローパスフィルタからなる群より選択される1つ以上を備えていることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 第一の給電部に接続され、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で動作する第二のアンテナエレメントをさらに備え、
    第一のインピーダンス制御部は、さらに、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すことを特徴とする請求項2または3に記載のアンテナ装置。
  5. 第一のアンテナエレメントは、さらに、第一の周波数帯とは異なる第二の周波数帯で動作し、
    第一のインピーダンス制御部は、さらに、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すことを特徴とする請求項2または3に記載のアンテナ装置。
  6. 第一のインピーダンス制御部は、第一の周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタと、第二の周波数帯において高インピーダンスを示すフィルタとが直列に接続されている構成を含むことを特徴とする請求項4または5に記載のアンテナ装置。
  7. 上記金属枠には、上記金属枠を、第一の周波数帯よりも低い第三の周波数帯で動作するアンテナエレメントとして使用するためのスリットが設けられており、
    上記金属枠において、該スリットと、上記金属枠における第一のインピーダンス制御部への接続点とに挟まれた第一の部分の電気長は、第三の周波数帯における1/8波長以上3/8波長以下の範囲であることを特徴とする請求項2〜6の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  8. 上記金属枠において、上記接続点を挟んで第一の部分とは反対側に位置する第二の部分が、上記金属枠のインピーダンスを調整する定数調整部を介して接地されていることを特徴とする請求項7に記載のアンテナ装置。
  9. 上記金属枠に囲まれた位置に配置され、第四の周波数帯で動作する第三のアンテナエレメントと、
    第三のアンテナエレメントに接続された第二の給電部と、をさらに備え、
    第二の給電部と該金属枠とは、第二のインピーダンス制御部を介して接続されており、
    第二のインピーダンス制御部は、第四の周波数帯において高インピーダンスを示すことを特徴とする請求項2〜8の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  10. 第一のインピーダンス制御部は、第一の周波数帯における位相を変化させる移相器を備えていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  11. 第一のインピーダンス制御部は、第一のアンテナエレメントに流れる高周波電流と、上記金属枠に流れる高周波電流とが同じ向きになるように、第一の周波数帯の高周波信号の位相を変化させることを特徴とする請求項10に記載のアンテナ装置。
  12. 上記アンテナ装置内に規定される一つ以上の面に設けられたグランドを備え、
    当該一つ以上の面における第一のインピーダンス制御部に対向する部分からは、該グランドが除去されていることを特徴とする請求項1〜11の何れか一項に記載のアンテナ装置。
  13. 請求項1〜12の何れか一項に記載のアンテナ装置と、
    該アンテナ装置に接続された無線回路部と、を備えていることを特徴とする無線機。
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