JP6650885B2 - 低温封着材料 - Google Patents

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Description

本発明は、新規な低温封着材料に関する。より具体的には、ICパッケージ、水晶振動子パッケージ等の電子デバイスにおいて、比較的低温で封着することができる封着材料に関する。
ICパッケージ、水晶振動子パッケージ等の電子デバイスの封着を行うために用いられる封着材は、特に1)できるだけ低温で封着できること、2)パッケージ材(被封着材)の熱膨張係数に近似した熱膨張係数を有すること、3)焼成時に十分な流動性があること等が要求される。
比較的低温で封着ができる封着材料としては、一般的にPbO-B系、PbO-B-Bi系等のガラスが使用され、パッケージ材の熱膨張係数に合わせるために低膨張性セラミックを添加した封着材料が提案されている。
特許文献1には、低融点ガラス粉末とチタン酸鉛固溶体粉末からなり、該チタン酸鉛固溶体粉末は、重量百分率でPbO:60〜73%、TiO:7〜23%、Fe、ZnO、MgO、MnO、CoO、NiOの群から選ばれる1種以上:0.5〜10%、Nb、Ta、Sbの群から選ばれる1種以上:2〜18%、CaO、SrO、BaOの群から選ばれる1種以上:0〜7%の組成を有してなることを特徴とする低融点低膨張性封着材料が開示されている。
特許文献2には、重量百分率で、PbO:70.3〜92.0%、B:1.0〜10.0%、Bi:5.2〜20.0%、F:0.01〜8.0%、ZnO:0〜15.0%、V:0〜5.0%、SiO:0〜2.0%、Al:0〜2.0%、SnO:0〜2.0%、BaO:0〜4.0%の組成を有し、且つ、B/PbO比が0.11以下のガラス粉末からなることを特徴とする低融点封着用組成物が提案されている。
特許文献3には、絶縁基体と蓋体とを封止材を介して接合させ、絶縁基体と蓋体とから成る容器内部に半導体素子を気密に収容する半導体素子収納用パッケージであって、前記封止材が酸化鉛30.0乃至50.0重量%、フッ化鉛10.0乃至20.0重量%、酸化ビスマス3.0乃至13.0重量%、酸化ホウ素1.0乃至5.0重量%、酸化亜鉛1.0乃至5.0重量%を含むガラス成分にフィラーとしてのチタン酸鉛系化合物を25.0乃至45.0重量%添加したガラスから成ることを特徴とする半導体素子収納用パッケージが開示されている。
特許文献4には、PbFを含有したガラス粉末及び耐火性フィラーとの混合物からなる低融点封着組成物が開示されている。
特許文献5では、重量%で、PbO:70〜80%、B:5〜12%、ZnO:0〜5%、SiO:0〜1%、Al:0〜3%、SnO:0〜1%、Bi:3〜12%、V:0.1〜1%、CuO:0.1〜5%、F:0.1〜3%の組成を有するガラス粉末に、耐火物フィラー粉末を25〜40容量%含有させたことを特徴とする封着用組成物が提案されている。
特許文献6においては、PbO−B−Bi−SiO系ガラス粉末とチタン酸鉛粉末及び、又はβ-ユークリプタイト粉末との低融点封着ガラス組成物が開示されている。
特許文献7には、質量百分率で、PbO 50〜75%,PbF 1〜20%,B 6〜12%,TeO 1〜10%,ZnO 1〜5%,SiO 0.5〜2%,Al 0.5〜2%,Bi 0〜10%からなる組成を有するガラス粉末50〜90体積%と、低膨脹セラミックフィラー粉末10〜50体積%からなることを特徴とする低温封着用組成物が開示されている。
特許文献8には、重量%で、PbO 71.0〜90.0%、B 3.0〜12.0%、Bi 1.0〜20.0%、ZnO 0.1〜10.0%、Sb 0.3〜5.0%、F 0.1〜10.0%、FeO 0.1〜3.0%、MnO 0.1〜5.0%、SiO 0〜3.0%、Al 0〜3.0%およびCuO 0〜3.0%の組成からなる低融性ガラスであることを特徴とする低温封着用組成物が開示されている。
特開平5−17179号 特開平5−97470号 特開平8−306814号 特開平4-357132号 特開平5-105480号 特開昭53-72029号 特開平8−253345号 特開平11−116275号
しかしながら、これらの従来技術では、以下に示すように種々の問題点があり、それらについて改善の余地が残されている。
特許文献1の低融点低膨張性封着材料では、ガラス組成にフッ素が含まれないため、ガラスの軟化点が高く、低温での封着ができない。また、フッ素を含む組成も開示されているものの、PbO/Bi比が大きいため、結晶化が起こるおそれがある。
特許文献2の低融点封着用組成物では、ガラス軟化点を低下させるためにV等の毒物を含有させる必要がある。
特許文献3の封止材では、PbO+PbF量が少ないために軟化温度が高く、またB量が少ないためガラスが結晶化しやすいという問題がある。
特許文献4の低融点封着組成物では、Feを含有することに起因してPbO等の価数が変化するため、結晶化しやすいという問題がある。
特許文献5の封着用組成物では、特許文献2と同様、ガラス組成中に毒物であるVを含有しているという問題がある。
特許文献6の低融点封着ガラス組成物では、フッ素含有量が少ないため、軟化点が下がらないという問題がある。
特許文献7の低温封着用組成物においては、有害物質であるTeOを含有するという問題がある。
特許文献8の低温封着用組成物においても、劇物であるSbを含有しているという問題がある。
このように、これら従来技術においては、軟化点を下げるためにV、TeO、Sb等の毒性のある化合物(元素)に依存している。また、フッ素含有量あるいはPbO/Bi比が適正でない等の理由により、ICパッケージ又は水晶振動子を封止する工程において繰り返される焼成によりガラスから結晶が析出したり、ガラス粉末とフィラー粉末とが反応が起こすおそれがある。ガラスの流動過程で結晶が析出すると、流動性が低くなったり、あるいは十分な封着を行うことができなくなる。また、ガラス粉末とフィラー粉末とが反応した場合には、見かけ上ガラス組成が変化し、結晶化が起こり、やはり十分な封着ができなくなる。
特に、ガラスをペースト化して用いる場合には、上記の結晶化の問題は生じやすくなる。水晶振動子等の電子デバイスを封止する場合、封着材料として、鉛系ガラスに溶剤等を配合して得られるペーストが通常使用される。ところが、フッ素含有タイプの鉛系ガラス等では、化学的耐久性が低く、溶剤の存在下で焼成すると結晶が析出しやすくなる。結晶が析出すると流動性が悪くなり、水晶振動子を収容する容器(ハウジング)と蓋体との接着面にくまなく封着材料を展開させることができなくなる結果、所望の接着性が得られなくなるだけでなく、封着自体も不十分となるおそれが生じる。
従って、本発明の主な目的は、V、TeO、Sb、Fe等に頼ることなく、封着材料としてより優れた特性を発揮できる材料を提供することにある。また、本発明は、溶剤の存在下でも焼成時に結晶が析出しにくいがゆえに良好な流動性を発揮できる封着材料を提供することも目的とする。
本発明者は、従来技術の問題点に鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特に特定の組成を有するガラス組成物を採用するによって上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、下記の低温封着材料に係る。
1. 鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末を含む封着材料であって、
(1)前記鉛ガラスが、
1)PbO:69.0〜80.0重量%、
2)Bi:3.1〜12.5重量%、
3)B:3.5〜11.5重量%、
4)ZnO:1.7〜8.2重量%、
5)SiO:0〜3.5重量%、
6)CuO:0〜4.0重量%及び
7)F:1.3〜5.0重量%
をガラス成分として含み、
(2)前記鉛ガラスにおける[PbO/Bi]の重量比が5.6〜25.5である、
ことを特徴とする低温封着材料。
2. (1)前記鉛ガラス粉末が1)PbO:71.0〜80.0重量%、2)Bi:3.1〜9.5重量%、3)B:3.5〜11.5重量%、4)ZnO:1.7〜8.2重量%、5)SiO:0〜3.5重量%、6)CuO:0〜4.0重量%及び7)F:2.0〜5.0重量%をガラス成分として含み、
(2)前記[PbO/Bi]の重量比が7.7〜18.5である、
前記項1に記載の低温封着材料。
3. (1)前記鉛ガラス粉末が1)PbO:71.0〜78.0重量%、2)Bi:5.0〜8.5重量%、3)B:5.5〜10.0重量%、4)ZnO:1.7〜6.5重量%、5)SiO:0.5〜3.0重量%、6)CuO:1.0〜2.0重量%及び7)F:2.4〜4.1重量%をガラス成分として含み、
(2)前記[PbO/Bi]の重量比が8.5〜13.0である、
前記項1に記載の低温封着材料。
4. 前記ガラス粉末が、さらにTiO及びZrOの少なくとも1種をガラス成分として合計で0.01〜1重量%含有する、前記項1〜3のいずれかに記載の低温封着材料。
5. 鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末の合計100重量部において、鉛ガラス粉末90〜60重量部及びチタン酸鉛系フィラー粉末10〜40重量部含む、前記項1〜4のいずれかに記載の低温封着材料。
6. チタン酸鉛系フィラーにおける酸化物組成が、酸化物換算でPbO:60.0〜70.0重量%、TiO:15.0〜25.0重量%、CaO:0〜5.0重量%、Fe:0〜5重量%及びNb:0〜10.0重量%を含有する、前記項1〜5のいずれかに記載の低融点封着材料。
7. さらに溶剤及び有機バインダーの少なくとも1種を含み、ペースト状の形態を有する、前記項1〜6のいずれかに記載の低温封着材料。
8. 大気中370℃で焼成した時に結晶が析出しない、前記項7に記載の低温封着材料。
9. 前記項1〜8のいずれかに記載の低温封着材料を用いてなる半導体素子収納用パッケージ。
本発明の低温封着材料では、特に特定のガラス成分からなる組成が採用されているので、封着材料としてより優れた特性を発揮することができる。より具体的には、以下のような効果を得ることができる。
(1)ガラスの結晶化を効果的に抑制できる。その結果として、軟化時におけるガラスの流動性等をいっそう良好に維持できることから、ガラスの結晶化に起因するさまざまな問題(封着障害、封着不足等)もより確実に回避することができる。
(2)焼成時において生じ得るガラスとフィラーとの反応を効果的に抑制できる。これにより、ガラス組成の変動、ガラスの結晶化等のガラスの変質(劣化)を抑制ないしは防止することができる。その結果、例えば水晶振動子等の製造工程において繰り返される焼成にさらされてもガラスが結晶化しにくく、十分な封着効果を得ることができる。特に、封着材料をペースト状の形態で用いる場合のように、溶剤の存在下であっても、焼成時に結晶が析出しにくく、良好な流動性を確保できる結果、信頼性の高い封着を実現することができる。
(3)また、ガラスとフィラーとの反応が効果的に抑制できることから、フィラーの使用範囲の自由度が確保できるので、熱膨張係数の制御も比較的自由に行うことができる。より具体的には、50〜150℃の温度範囲における熱膨張係数を例えば50〜150×10−7/℃の範囲内でも自由に制御することが可能である。その結果として、被封着材料の熱膨張係数に合わせる(近似させる)ことも比較的容易に行うことができる。
(4)本発明の封着材料は、使用温度も比較的低温であり、例えば水晶振動子等の一般的な封着温度である380℃以下という比較的低温での封着も可能である。
このように、本発明の封着材料は、機械的強度、耐久性等に優れた封着を実現することができることから、例えばICパッケージ、水晶振動子パッケージ等の電子デバイスの封着のための封着材料として好適に使用することができる。
1.低温封着材料
本発明の低温封着材料(本発明材料)は、鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末を含む封着材料であって、
(1)前記鉛ガラスが、
1)PbO:69.0〜80.0重量%、
2)Bi:3.1〜12.5重量%、
3)B:3.5〜11.5重量%、
4)ZnO:1.7〜8.2重量%、
5)SiO:0〜3.5重量%、
6)CuO:0〜4.0重量%及び
7)F:1.3〜5.0重量%
をガラス成分として含み、
(2)前記鉛ガラスにおける[PbO/Bi]の重量比が5.6〜25.5である、
ことを特徴とする。
A.鉛ガラス粉末
(A−1)ガラス組成
本発明材料におけるガラス成分は、上記のようにPb、Bi、B、Zn、Si、Cu、F等の各成分が酸化物換算での所定の含有量を有するものである。以下、各成分及びその含有量について説明する。
PbO
PbOは、ガラスを形成する酸化物であり、69.0〜80.0重量%の範囲で含有させることが好ましい。PbO含有量が69.0重量%より少ない場合、ガラスが得られないおそれがあり、また得られたとしてもガラスの軟化点が高くなり、所望の温度での封着ができなくなるおそれがある。PbO含有量が80.0重量%より多くなると、封着時に結晶化が起こり、軟化時における流動性が悪くなるおそれがある。
本発明では、PbOは、特にガラスの成形性、封着温度等を考慮すると、71.0〜80.0重量%含有させることがより好ましく、71.0〜78.0重量%含有させることがさらに好ましい。
Bi
Biは、ガラス状態を安定化させる成分であり、3.1〜12.5重量%の範囲で含有させることが好ましい。Bi含有量が3.1重量%より少ない場合、結晶が析出するおそれがある。Bi含有量が12.5重量%を超える場合、ガラスが得られないおそれがあり、またガラスが得られたとしてもガラスの流動性が悪くなるおそれがある。
本発明では、Biは、特にガラスの成形性、流動性等を考慮すると、特に3.1〜9.5重量%含有させることがより好ましく、5.0〜8.5重量%含有させることがさらに好ましい。

は、ガラスを形成する成分であり、3.5〜11.5重量%の範囲で含有させる。B含有量が3.5重量%未満の場合、ガラスが得られないおそれがある。B含有量が11.5重量%を上回る場合、ガラスが得られないおそれがあり、またガラスが得られたとしてもガラスの軟化温度が高いため、ガラスの流動性が悪くなるおそれがある。
本発明では、Bは、特にガラスの成形性、流動性等を考慮すれば、3.5〜11.5重量%含有させることがより好ましく、5.5〜10.0重量%含有させることがさらに好ましい。
ZnO
ZnOは、ガラスの成形性を上げる成分であり、1.7〜8.2重量%の範囲で含有させることが好ましい。ZnO含有量が1.7重量%より少ない場合、ガラスが結晶化して流れなくなるおそれがある。ZnO含有量が8.2重量%より多い場合にはガラスが得られなくなるおそれがある。
本発明においては、ZnOの含有量は、特にガラスの成形性、流動性等を考慮すると、1.7〜8.2重量%含有させることが好ましく、1.7〜6.5重量%含有させることがより好ましい。
SiO
SiOは、ガラスを形成する成分であり、0〜3.5重量%で含有させることが好ましい。SiO含有量が3.5重量%より多い場合、ガラスの軟化温度が高くなるため、ガラスの流動性が悪くなるおそれがある。
本発明では、SiOは、特にガラスの成形性、流動性等を考慮すると、0.5〜3.0重量%含有させることがより好ましく、特に1.5〜3.0重量%含有させることが最も好ましい。特に、SiOを1.5〜3.0重量%含有させることによって、本発明材料が少なくとも溶剤を含む形態で使用される場合に溶剤の存在下で起こり得る結晶の析出をより効果的に抑制ないしは防止することができる。すなわち、本発明材料を焼成する際の結晶化を効果的に抑制ないしは防止することにより、良好な流動性を確保することができる結果、信頼性の高い封着をより確実に実現することが可能となる。
CuO
CuOは、ガラスの結晶化を防止する成分であり、0〜4重量%で含有させることが好ましい。CuO含有量が4重量%より多い場合、ガラスが結晶化することにより軟化時の流動性が低下するおそれがある。
本発明では、CuOの含有量は、特にガラスの流動性を考慮すると、1〜2重量%含有させることがより好ましい。
F(フッ素)
フッ素成分はガラスの軟化温度を下げ、ガラスの流動性を向上させる成分であり、1.3〜5.0重量%の範囲で含有させることが好ましい。フッ素含有量が1.3重量%より少ない場合、ガラスの軟化温度が高くなり、流動性が悪くなるおそれがある。フッ素含有量が5.0重量%を超える場合、フィラーと反応しやすくなるほか、ガラスが得られなくなるおそれがある。
本発明では、フッ素含有量は、特にガラスの流動性、フィラーとの反応性等を考慮すると、2.0〜5.0重量%であることがより好ましく、2.4〜4.1重量%であることがさらに好ましい。
TiO及びZrO
上記成分に加えて、例えばガラス製造時の安定性の向上、結晶化の抑制、熱膨張係数の調整等を目的として、TiO及びZrOの少なくとも1種を合計で0.01〜1重量%含有させることができる。
その他の成分
その他の成分としては、例えばガラス製造時の安定性の向上、結晶化の抑制、熱膨張係数の調整等を目的として、必要に応じてCaO、SrO、BaO等のアルカリ土類酸化物を加えることができる。
また、本発明材料では、必要に応じて、本発明の効果を妨げない範囲内においてCoO及びアルカリ金属酸化物の少なくとも1種を含有させることができる。これらの成分を配合することによって、PbOの増量に頼ることなく、本発明材料の焼成時(使用時)の流動性を高めることができる。これらの含有量は限定的ではないが、一般的には合計で0.3〜2.0重量%の範囲内とすれば良い。
他方、本発明に係る鉛ガラス(及び封着材料)では、有害性の高い成分又は変質させる成分になり得るV、Te、Sb及びFeは、合計で0.1重量%以下とすることが好ましく、特に合計で0重量%とすることがより望ましい。すなわち、本発明材料では、従来の封着材料とは異なり、これらの成分に依存しなくても所望の特性を発現させることができる。
[PbO/Bi]の重量比
本発明に係る鉛ガラスにおける[PbO/Bi]の重量比は、通常は5.6〜25.5とし、7.7〜18.5とすることがより好ましく、特に8.5〜13.0とすることが好ましい。上記重量比が5.6未満の場合はガラスの軟化点が高くなりすぎるおそれがある。一方、上記重量比が25.5を超える場合はフィラーとの反応性が高くなるおそれがある。
(A−2)鉛ガラス粉末の製造
本発明の鉛ガラス粉末は、公知のガラス組成物の製造方法と同様の方法で製造することができる。材料としては、本発明におけるガラスの各成分の供給源となる化合物を出発原料として使用すれば良い。例えばPb供給原としてPbO等、Bi供給原としてBi等、B供給原としてHBO、B等、Zn供給原としてZnO等、Si供給原としてSiO、Cu供給原としてCuO等、フッ素供給原としてPbF等、Ti供給原としてTiO等、Zr供給原としてZrO等を用いることができる。このように、各種酸化物、水酸化物、炭酸塩、硝酸塩等、ガラスの製造で通常に用いられる出発原料を採用することができる。
これらを所定の割合で原料を調合、混合し、該混合物を白金るつぼに入れ、750〜950℃の温度で所定時間(約1〜2時間程度)溶融した後、双ロール法で急冷してガラスフレークを得るとともに、予め加熱しておいたカーボン板に流し出してブロックを作製する。その後、ブロックは予想されるガラス転移点より約50℃高い温度に設定した電気炉に入れ徐冷を実施する。またポットミルにガラスフレークを入れ、粉砕してガラス粉末とする。このガラス粉末は必要に応じて分級あるいはふるい分け等の処理をすることもできる。
(A−3)鉛ガラス粉末の物性
本発明の鉛ガラス粉末の性状は、通常は粉末状として用いる。その平均粒径(D50)は限定的ではないが、通常は30μm以下の範囲内において使用形態、用途等に応じて適宜調節することできる。例えば、本発明材料をペーストとして調製する場合は、後記に述べる粒度に適宜調整すれば良い。
本発明の鉛ガラス粉末においては、結晶化温度を有しないという特性を有する。これにより、封着時において流動性が良好であり、また封着不足が生じないという効果が得られる。
また、鉛ガラス粉末のガラス転移点は、限定的ではないが、通常は200〜280℃程度の範囲とすれば良く、特に220〜260℃とすることがより好ましい。これにより、比較的低温で封着ができ、かつフィラー粉末を混合することにより被封着材に近似した熱膨張係数に制御することができる。
B.チタン酸鉛系フィラー粉末
本発明で用いられるチタン酸鉛系フィラー粉末は、チタン酸鉛(PbTiO)及びその一部が他の原子(例えばCa、Fe、Nb等)で置換された固溶体の少なくとも一方を用いることができる。これらは公知のものも使用することができる。
前記チタン酸鉛又は固溶体における組成としては、酸化物換算でPbO:60.0〜70.0重量%、TiO:15.0〜25.0重量%、CaO:0〜5.0重量%、Fe:0〜5重量%及びNb:0〜10.0重量%を含有する組成を採用することが望ましい。上記組成範囲であれば、熱膨張係数を小さくすることができ、チタン酸鉛系フィラー粉末の含有量を少なくても効果があるため、良好な流動性をより効果的に得ることができる。
また、チタン酸鉛系フィラー粉末の平均粒径(D50)は、特に限定的ではないが、通常は7〜30μmであることが好ましく、特に7〜15μmであることがより好ましい。平均粒径が7μm未満である場合、チタン酸鉛系フィラー粉末がガラスと反応しやすくなる。一方、平均粒径が30μmを超える場合、ペーストにした際の作業性が悪くなったり、沈降分離しやすくなるおそれがある。
チタン酸鉛系フィラー粉末の含有量は、特に鉛ガラス粉末による封着材料の熱膨張係数を下げることを目的とする見地より、鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末の合計100重量部において、鉛ガラス粉末90〜60重量部及びチタン酸鉛系フィラー粉末10〜40重量部とすることが好ましい。チタン酸鉛系フィラー粉末の含有量が10重量部未満の場合にはその効果が十分得られなくなるおそれがある。一方、チタン酸鉛系フィラー粉末の含有量が40重量部を超える場合には、ガラス量が少なくなるため、流動性が悪くなり、接着不良が生じるおそれがある。焼成時の流動性を考えると、チタン酸鉛系フィラー粉末の含有量は、25〜35重量部とすること(鉛ガラス粉末75〜65重量部)がより好ましい。なお、本発明における鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラーの合計が占める割合は限定的ではなく、例えば本発明材料中60〜100重量%、特に80〜100重量%、さらには95〜100重量%とすることができる。
また、本発明では、例えば熱膨張係数の微調整、封着材料の強度向上等を目的として、チタン酸鉛系フィラー粉末に加えてセラミックスフィラーを添加することができる。セラミックスフィラー(粉末)としては、例えばβ−ユークリプタイト、コーディエライト、ジルコン等の少なくとも1種を用いることができる。セラミックスフィラーの添加量は、チタン酸鉛系フィラー粉末と鉛ガラス組成物との合計量を100重量部として、当該100重量部に対して50重量部以下の範囲内で添加することができる。
2.低温封着材料の製造
本発明材料は、前記の鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末を混合することによって得ることができる。混合方法は、乾式又は湿式のいずれであっても良いが、特に乾式で混合することが好ましい。混合は、公知又は市販の混合装置等を使用することにより実施することができる。
3.低温封着材料の使用
本発明材料は、公知の封着材料と同様の使用方法・使用形態にて使用することができる。この場合、本発明材料は粉末状のまま使用することもできるが、例えばペーストの形態で好適に使用することができる。
液状の形態で使用する場合は、封着材料と溶剤及び有機バインダーの少なくとも1種とを混合して調製すれば良い。例えば、本発明の封着材料(粉末)、溶剤及び有機バインダーを混合することによって液状(ペースト状)組成物を調製することができる前記の液状(ペースト状)組成物においては、焼成(少なくとも大気中370℃で焼成)した時に結晶が析出しないという特徴を有する。すなわち、溶剤を含む従来のペーストでは、その原因は定かではないが、焼成時に結晶が析出しやすいため、流動性も低下してしまう。これに対し、本発明の係る液状組成物はたとえ溶剤を含んでいたとしても結晶化がおこりにくく、所望の流動性を確保することができる結果、信頼性の高い封着を実現することができる。
この場合の封着材料の粉末としての平均粒径(D50)は、特に限定されないが、通常は2〜30μmとし、特に5〜15μmとすることが好ましい。平均粒径が2μm未満である場合には、ペーストを調製する際、有機バインダーが多量に必要となり、焼成前後での体積収縮の程度が大きくなるほか、バインダーを焼失させる時間が長くかかるために生産性が低下するおそれがある。平均粒径が30μmを超える場合は、封着に際して支障が生じるおそれがある。また、前記粉末の最大粒径も、限定的ではないが、通常は200μm以下とし、好ましくは100μm以下、より好ましくは80μm以下とすれば良い。
前記有機バインダーとしては特に制限されない。封着材料の具体的な用途(被封着材料)等に応じて公知又は市販のバインダーの中から適宜採用することができる。例えば、エチルセルロース等のセルロース樹脂、主成分であるメチルメタアクリレートと各種アクリレート、メタアクリレート、アクリルアミド、スチレン、アクリロニトリル等とアクリル酸、メタクリル酸等との共重合体(アクリル樹脂)及びこれにさらに各種不飽和基を付加させたもの等が挙げられる。
前記有機溶剤としては、前記バインダーの種類等に応じて適宜選択すれば良く、例えばエタノール、メタノール、IPA等のアルコール類のほか、ターピネオール(α―ターピネオールまたはα―ターピネオールを主成分としたβ―ターピネオール,γ―ターピネオールの混合体)、ブチルカルビトール、ブチルカルビトールアセテート、エチレングリコールアルキルエーテル、ジエチレングリコールアルキルエーテル、エチレングリコールアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールアルキルエーテルアセテート、ジエチレングリコールジアルキルエーテルアセテート、トリエチレングリコールアルキルエーテルアセテート、トリエチレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールフェニルエーテル、ジプロピレングリコールアルキルエーテル、トリプロピレングリコールアルキルエーテル、プロピレングリコールアルキルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート、トリプロピレングリコールアルキルエーテルアセテート、γ―ブチルラクトン等が挙げられる。これらの溶剤は単独で用いても良いし、2種以上を併用することもできる。
その他にも、前記の液状組成物(特にペースト状組成物)の調製においては、必要に応じて、例えば可塑剤、増粘剤、増感剤、界面活性剤、分散剤等の公知の添加剤を適宜配合することができる。
以下に実施例及び比較例を示し、本発明の特徴をより具体的に説明する。ただし、本発明の範囲は、実施例に限定されない。
実施例1〜42及び比較例1〜2
下記(1)〜(2)のようにして製造した鉛ガラス粉末とチタン酸鉛系フィラー粉末とを表1〜表7に示す配合割合(鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末の合計100重量%とする。)となるように均一に混合することによって粉末状の封着材料をそれぞれ調製した。
(1)鉛ガラス粉末の製造
表1〜表7に示すガラス組成となるように各原料を調合し、混合した後、得られた混合物を白金るつぼに入れ、800〜950℃の温度で1時間溶融した後、双ロール法で急冷してガラスフレークを得るとともに、予め加熱しておいたカーボン板に流し出してブロックを作製した。その後、前記ブロックは、予想されるガラス転移点より約50℃高い温度に設定した電気炉に入れて徐冷を行った。また、前記ガラスフレークは、ポットミルに入れ、粉砕することによりガラス粉末とした。
なお、ガラス原料としては、Pb成分供給源:PbO、Bi成分供給源:Bi、B成分供給源:HBO、Zn成分供給源:ZnO、Si成分供給源:SiO、Cu成分供給源:CuO、フッ素成分供給源:PbF、Ti成分供給源:TiO、Zr成分供給源:ZrOをそれぞれ用いた。
(2)チタン酸鉛系フィラー粉末の製造
表8に示す組成となるように各原料を調合し、混合し、得られた混合物を1100〜1300℃で焼成した後、得られた焼成物をボールミルに入れ、粉砕した。この工程を数回実施することにより、チタン酸鉛系フィラー粉末(フィラー1〜6)を得た。
試験例1
各実施例及び比較例で得られた鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末の物性ならびに封着材料の物性(性能)を下記の測定方法に従って測定した。
(1)結晶化温度
前記鉛ガラス粉末約60〜80mgを白金セルに充填し、DTA測定装置(リガク社製Thermo Plus TG8120)を用いて、室温から20℃/分で昇温させて結晶化温度(℃)が検出されるか否かを調べた。
(2)鉛ガラスのガラス転移点(Tg1)及び熱膨張係数(α1)
前記ガラスブロックを約5mm×5mm×15mmの大きさに切り出し、研磨して測定用のサンプルとした。TMA測定装置を用いて、室温から10℃/分で昇温したときに得られる熱膨張曲線から、ガラス転移点(Tg1)(℃)、50℃と150℃の2点に基づく熱膨張係数(α1)(×10−7/℃)を求めた。
(3)鉛ガラスのフロー径(フロー径1)
前記鉛ガラス粉末を内径20mmの金型に入れ、プレスして成形し、360℃で焼成を行った。得られた焼結体の直径を測定し、フロー径(mm)とした。フロー径が大きいほど流動性が良好であることを示す。
(4)チタン酸鉛系フィラー粉末の平均粒径
レーザー散乱式粒度分布計を用いて、体積分布モードのD50(μm)の値を求めた。
(5)封着材料のフロー径(フロー径2)
得られた封着材料(鉛ガラス粉末とチタン酸鉛系フィラー粉末との混合粉末)を内径20mmの金型に入れ、プレスして成形し、360℃で焼成を行った。得られた焼結体の直径を測定し、フロー径(mm)とした。フロー径が大きいほど流動性が良好であることを示す。
(6)封着材料のガラス転移点(Tg2)及び熱膨張係数(α2)
上記(4)で得られた焼結体を約5mm×5mm×15mmの大きさとなるように切り出し、試験体を作製した。この試験体につき、TMA測定装置を用いて、室温から10℃/分で昇温したときに得られる熱膨張曲線から、ガラス転移点(Tg2)(℃)及び50℃と150℃の2点に基づく熱膨張係数(α2)(×10−7/℃)を求めた。
Figure 0006650885
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表1〜表7の結果からも明らかなように、各実施例の封着材料では、鉛ガラス単独とのガラス転移点の差は10℃以下(特に5℃以下)の範囲内という低い値であることがわかる。これは、鉛ガラスとチタン酸鉛系フィラー粉末との反応が起こっていないか又はわずかであることによるものと考えられる。
これに対し、比較例1では、ガラス単独とのガラス転移点の差は24℃と高くなっている。これは、ガラスとフィラーが反応し、ガラス中にフィラーが取り込まれたため、ガラス転移点が上昇したものと考えられる。また、比較例2では、[PbO/Bi]比が適正でないため、結晶化温度が検出された。
実施例43〜61
フィラーを使用しないほかは、実施例1と同様にして表9〜表11に示す配合割合となるように各成分を均一に混合することによって粉末状の封着材料(ガラス粉末)をそれぞれ調製した。
試験例2
実施例43〜61で得られた封着材料について、試験例1と同様にして各物性を測定した。また、封着材料の溶剤との反応性についても測定した。その測定方法は、以下に示す通りである。これらの測定結果を表9〜表11に示す。
(7)溶剤との反応性
各ガラス粉末2〜3gをプラスチック製容器に入れ、そこに溶剤(アセトン又は水)約1gを添加・混合した。得られた混合物を刷毛でアルミナ基板上に塗布・乾燥させた後、アルミナ基板を大気中370℃で15分間焼成した。得られた焼成体(塗膜)についてX線回折分析を行うことにより結晶の有無を確認した。
Figure 0006650885
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表9〜11の結果からも明らかなように、特にSiOを1.5〜3重量%(さらには1.5〜1.8重量%)を含有する本発明の封着材料では、溶剤の存在下であっても、焼成時において、結晶化が効果的に抑制されていることがわかる。
本発明の封着材料は、特に380℃以下という比較的低い温度でもより確実に封着することができる。また、繰り返しの焼成においてもフィラーとガラスが反応することがなく、結晶が析出することがなく、ガラス軟化時の流動性にも優れることから、機械的強度・耐久性にも優れた封着効果を得ることができる。このため、例えばICパッケージ、水晶振動子パッケージ等の電子部品の封着に適した封着材料として使用することができる。

Claims (9)

  1. 鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末を含む封着材料であって、
    (1)前記鉛ガラスが、
    1)PbO:69.0〜80.0重量%、
    2)Bi7.3〜12.5重量%、
    3)B:3.5〜11.5重量%、
    4)ZnO:1.7〜8.2重量%、
    5)SiO:0〜3.5重量%、
    6)CuO:0〜4.0重量%、
    7)F:1.3〜5.0重量%及び
    8)V、Te、Sb及びFeが合計で0.1重量%以下
    をガラス成分として含み、
    (2)前記鉛ガラスにおける[PbO/Bi]の重量比が5.6〜25.5である、
    ことを特徴とする低温封着材料。
  2. 前記鉛ガラス粉末が1)PbO:69.0〜80.0重量%、2)Bi :7.6〜12.5重量%、3)B :3.5〜11.5重量%、4)ZnO:1.7〜8.2重量%、5)SiO :1.5〜3.0重量%、6)CuO:0〜4.0重量%、7)F:1.3〜5.0重量%及び8)V、Te、Sb及びFeが合計で0.1重量%以下をガラス成分として含み、
    (2)前記鉛ガラスにおける[PbO/Bi ]の重量比が5.6〜25.5である、
    請求項1に記載の低温封着材料。
  3. 前記鉛ガラスにおけるガラス転移点が200〜260℃である、請求項1又は2に記載の低温封着材料。
  4. 前記ガラス粉末が、さらにTiO及びZrOの少なくとも1種をガラス成分として合計で0.01〜1重量%含有する、請求項1〜3のいずれかに記載の低温封着材料。
  5. 鉛ガラス粉末及びチタン酸鉛系フィラー粉末の合計100重量部において、鉛ガラス粉末90〜60重量部及びチタン酸鉛系フィラー粉末10〜40重量部含む、請求項1〜4のいずれかに記載の低温封着材料。
  6. チタン酸鉛系フィラーにおける酸化物組成が、酸化物換算でPbO:60.0〜70.0重量%、TiO:15.0〜25.0重量%、CaO:0〜5.0重量%、Fe:0〜5重量%及びNb:0〜10.0重量%を含有する、請求項1〜5のいずれかに記載の低融点封着材料。
  7. さらに溶剤及び有機バインダーの少なくとも1種を含み、ペースト状の形態を有する、請求項1〜6のいずれかに記載の低温封着材料。
  8. 大気中370℃で焼成した時に結晶が析出しない、請求項7に記載の低温封着材料。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の低温封着材料を用いてなる半導体素子収納用パッケージ。
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