JP6649134B2 - ヘッドアップディスプレイ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のウインドシールドに画像を投影するヘッドアップディスプレイ装置に関する。
特許文献1に記載の車載用ヘッドアップディスプレイ装置は、フロントガラスでの反射によって表示画像上の各点からの光が運転者の左右の眼にそれぞれ向かう方向を変更して左右両眼視差を補正するような形状のプリズムを備え、これにより、左右両眼視差の問題を解消し、眼精疲労を生じさせることなくクリアな表示画像を運転者に視認させることとしている。
特許文献2に記載の画像表示装置は、青と赤の光源に半導体レーザーダイオード(LD)をそれぞれ用いるとともに、緑の光源に発光ダイオード(LED)を用い、これによりスペックルノイズの影響を抑制することとしている。
特許1854955号公報 特許4748297号公報
しかしながら、特許文献1の車載用ヘッドアップディスプレイ装置のように光源にLEDを用いた場合、この装置による画像と、前方車両のLEDストップランプの光とが重なると、両者の光の特性が近似していることから、画像の識別が困難となるおそれがある。
また、特許文献2に記載の画像表示装置のように光源としてLDを常用した場合、レーザー光が作り出すスペックルノイズ等により表示画像の画質が低下しやすい。このような画質の低下は、光源がLDのみの場合に顕著であり、スペックルノイズを除去する手段を設けるなどの対策が必要であった。
そこで本発明は、前方車両のストップランプその他の外光と重なっても識別可能であり、かつ、画質の低下を抑えた画像を形成することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、車両のウインドシールドの表示領域に画像光を投影するヘッドアップディスプレイ装置であって、画像光を形成する光学特性の異なる複数の光源と、表示領域に入射する外光の光学特性と異なる光学特性の画像光を表示領域に投影させる制御部とを備え、複数の光源は、LD光源とLED光源とを含み、制御部は、画像光の光源としてLED光源を用い、外光と画像光とで重なり部分があり、かつ重なり部分に注意喚起表示が含まれる場合には、少なくとも注意喚起表示の光源としてLD光源を用いることを特徴としている。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置は、少なくとも表示領域に入射する外光の光学特性を検出する外光センサを備え、前記制御部は、外光センサによる検出結果に基づいて、表示領域に入射した外光と異なる光学特性の画像光を表示領域に投影させることが好ましい。
これにより、ウインドシールドの表示領域にどのような外光が入射していても、特に、投影された画像光に光学特性の近似した外光が重なるように入射しても、投影された画像が明りょうに表示されるため、確実に識別することができる。
本発明のヘッドアップディスプレイ装置において、複数の光源は、赤色LD光源と、緑色LED光源と、青色LED光源とを含む構成や、赤色LD光源と、赤色LED光源と、緑色LED光源と、青色LED光源とを含む構成が可能である
本発明によると、前方車両のストップランプその他の外光と重なっても識別可能であり、かつ、画質の低下を抑えた画像を形成することができるヘッドアップディスプレイ装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態における3つの光源からスクリーンまでの光学系の構成を示す図である。 本発明の実施形態におけるスクリーンからウインドシールドに至る光学経路を示す図である。 ウインドシールドの表示領域に入射した外光と、表示領域に投影された画像光とで重なっている部分がある場合の処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例における4つの光源からスクリーンまでの光学系の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置について図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1は、本実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10の機能ブロック図、図2は、ヘッドアップディスプレイ装置10における3つの光源11、12、13からスクリーン50までの光学系の構成を示す図、図3は、スクリーン50からウインドシールド52に至る光学経路を示す図である。
図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置10は、青色LED11、赤色LD12、緑色LED13、フィルタ24、走査ミラー25、第1LEDドライバ31、レーザードライバ32、第2LEDドライバ33、フィルタ駆動部34、ミラー駆動部35、制御部40、外光センサ41、画像生成部42、および、メモリ43を備える。さらに、ヘッドアップディスプレイ装置10は、図2に示すように、反射ミラー21と2つのハーフミラー22、23を備え、図3に示すように、スクリーン50と投影ミラー51を備える。
青色LED11と緑色LED13は、非コヒーレント光源として、所定のスペクトル分布を有する青色光と緑色光をそれぞれ出射する発光ダイオードである。青色LED11は、第1LEDドライバ31により駆動され、緑色LED13は、第2LEDドライバ33によって駆動される。第1LEDドライバ31と第2LEDドライバ33は、画像生成部42で生成した画像データに基づいて制御部40によって制御される。また、制御部40は、後述するように、外光センサ41による検出結果に基づいて、画像生成部42に画像を生成または補正させ、その結果にしたがって第1LEDドライバ31と第2LEDドライバ33を駆動させる。
赤色LD12は、コヒーレント光源として、シャープなスペクトル分布を有する赤色光を出射する半導体レーザーダイオードである。赤色LD12はレーザードライバ32によって駆動され、レーザードライバ32は、画像生成部42で生成した画像データに基づいて制御部40によって制御される。また、制御部40は、後述するように、外光センサ41による検出結果に基づいて、画像生成部42に画像を生成または補正させ、その結果にしたがってレーザードライバ32を駆動させる。
外光センサ41は、車両の外部から少なくともウインドシールド52の表示領域52aに入射する外光の光学特性を検出するセンサである。外光センサ41は、例えば、入射する外光のスペクトル分布、光強度、ウインドシールド52における照度などを、表示領域52aの各位置の座標に対応させて検出する。表示領域52aの各位置は投影ミラー51が投影する画像の各画素に対応する。また、外光センサ41は、検出したスペクトル分布から入射光の色を判別できるとともに、スペクトル分布からコヒーレント性(コヒーレンス)を判別して、入射光がレーザー光などのコヒーレント光か否かを判別することができる。
図2に示すように、青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13は、出射光が互いに平行に進行するように配置され、青色LED11からの出射光の進行方向の所定位置には反射ミラー21が配置され、赤色LD12からの出射光の進行方向の所定位置にはハーフミラー22が配置され、緑色LED13からの出射光の進行方向の所定位置にはハーフミラー23が配置されている。
青色LED11からの出射光は反射ミラー21で反射された後にハーフミラー22を透過する。この透過光は、赤色LD12から出射されてハーフミラー22で反射された光とともにハーフミラー23で反射される。この反射光は、緑色LED13から出射されてハーフミラー23を透過した光とともに、走査ミラー25側へ進行する。
なお、青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13の配置は図2に示す順序に限定されない。
ハーフミラー23と走査ミラー25との間には、フィルタ24が移動可能に配置されている。このフィルタ24は、フィルタ駆動部34によって、ハーフミラー23から走査ミラー25の光路上に挿入され、または、この光路外へ退避される。フィルタ24が光路上に挿入されたときには、入射光のスペクトル分布を変更させた光が走査ミラー25側へ出射される。
なお、フィルタ24に代えて、または、フィルタ24に加えて、青色LED11と反射ミラー21との間、赤色LD12とハーフミラー22との間、および、緑色LED13とハーフミラー23との間のいずれか1箇所以上に、同様のフィルタを配置してもよい。
また、赤色LD12の点灯によって、外光と投影光が重なったときの識別性が確保できれば、フィルタ24を設けなくてもよい。
走査ミラー25は、例えばポリゴンミラーであって、ハーフミラー23での反射光、および、ハーフミラー23の透過光が入射し、これらの入射光は表面の鏡面25aで反射されてスクリーン50へ入射する。走査ミラー25は、制御部40によって制御されるミラー駆動部35によって、軸25cを中心にして、所定の速度・方向に回転される。このように回転する走査ミラー25の鏡面25aで反射された光はスクリーン50上において横方向(図2の紙面左右方向)に走査され、これによって、スクリーン50上に中間画像が形成される。
なお、走査ミラー25に代えて、反射型や透過型のLCOS(Liquid Crystal On Silicon)などを用いて、スクリーン50上に中間画像を形成してもよい。
スクリーン50は、走査ミラー25からの入射光を、発散角を有する拡散光として出射するディフューザである。スクリーン50上に形成される中間画像に対応する画像データは、画像生成部42によって生成され、メモリ43に保存される。制御部40は、画像生成部42で生成された画像データにしたがって、青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13を駆動させるための制御信号を第1LEDドライバ31、レーザードライバ32、および第2LEDドライバ33にそれぞれ出力する。制御信号にしたがって駆動された青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13からの出射光は、反射ミラー21、ハーフミラー22、およびハーフミラー23を経て走査ミラー25で反射・走査され、スクリーン50上に中間画像が形成される。
図3に示すように、スクリーン50に形成された中間画像は、投影光学系としての投影ミラー51によってウインドシールド52に投影される。投影ミラー51は、反射面51aを有する凹面鏡(拡大鏡)である。スクリーン50で結像した画像を含む投影光は、投影ミラー51で拡大・反射される。図3に示すように、投影ミラー51からの反射光は、車両のウインドシールド52の表示領域52aに投影される。この表示領域52aは半反射面として機能するため、入射したイメージ光は、対象者としての運転者に向けて反射されるとともに、ウインドシールドの前方位置Pに虚像が形成される。ウインドシールド52の前方の虚像を目視することで、運転者の目Eには、ステアリングホイールの上方の前方に各種の情報が表示されているように見える。
<外光の光学特性と異なる光学特性の画像の生成>
制御部40は、事前に取得しておいたウインドシールド52の表示領域52aに入射する外光の光学特性に基づいて、ウインドシールド52の表示領域52aに入射する外光と異なる光学特性の画像光をウインドシールド52の表示領域52aに投影させることができる。外光と異なる光学特性の画像光は、事前に取得しておいたウインドシールド52の表示領域52aに入射する外光の光学特性に基づいて、画像生成部42に画像を生成され、その画像データは制御部40へ出力される。制御部40は、この画像データにしたがって、第1LEDドライバ31、レーザードライバ32、および第2LEDドライバ33を駆動させる。
このように、ウインドシールド52の表示領域52aに投影する画像光の光学特性を、表示領域52aに入射する外光と異なる光学特性と異なるものにすると、表示領域52aに投影された画像と光学特性が類似した外光が重なったとしても、外光から投影画像を容易に識別可能となる。よって、投影画像に運転者に対する注意喚起表示が含まれていた場合に、外光の影響を受けずに確実に運転者に注意喚起を認識させることができ、注意喚起表示にともなう緊急の対応が可能となり、運転の安全性確保等に寄与することができる。また、LD光源のみでなくLED光源を用いて画像を生成することにより、画質の低下を抑えることができる。
なお、「事前に取得しておいたウインドシールド52の表示領域52aに入射する外光の光学特性に基づいて」とは、例えば鉄道車両のような走行ルートや運行時刻が定まっている車両において、事前に同様の走行ルートを同時刻に走行した際に取得した外光の光学特性データをメモリ等の記憶部に保存しておき、実際の走行時において類似する状況の外光の光学特性データに基づいて外光と異なる光学特性の画像光を生成することである。ここで、類似する状況の外光の光学特性データには、現在位置における天気情報を含めてもよい。また、多くの車両のストップランプは車両後背面の左右両側に位置していることから、事前に前方車両のストップランプの位置に対応するウインドシールド52の表示領域52aに投影する画像光の光学特性を異ならせることもできる。
<外光センサ41の検出結果に基づく画像の生成または補正>
制御部40は、外光センサ41による検出結果に基づいて、ウインドシールド52の表示領域52aに入射した外光と異なる光学特性の画像光をウインドシールド52の表示領域52aに投影させることができる。外光と異なる光学特性の画像光は、外光センサ41による検出結果に基づいて、画像生成部42に画像を生成または補正され、その画像データは制御部40へ出力される。制御部40は、この画像データにしたがって、第1LEDドライバ31、レーザードライバ32、および第2LEDドライバ33を駆動させる。
このように、ウインドシールド52の表示領域52aに投影する画像光の光学特性を、表示領域52aに入射した外光と異なる光学特性と異なるものにすると、表示領域52aに投影された画像と光学特性が類似した外光が重なったとしても、外光から投影画像を容易に識別可能となる。よって、投影画像に運転者に対する注意喚起表示が含まれていた場合に、外光の影響を受けずに確実に運転者に注意喚起を認識させることができ、注意喚起表示にともなう緊急の対応が可能となり、運転の安全性確保等に寄与することができる。また、LD光源のみでなくLED光源を用いて画像を生成することにより、画質の低下を抑えることができる。
ここで、外光と異なる光学特性の画像光としては、例えば次の(1)〜(5)がある。
(1)スペクトル分布が表示領域52aに入射した外光と異なる画像光である。この画像光は、ハーフミラー23から走査ミラー25への光路上に、フィルタ24を挿入し、一定の範囲の波長帯域の光を減衰させることにより得られる。また、青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13の重ね合わせの組合せによってスペクトル分布を変化させることもできる。
(2)コヒーレント性が表示領域52aに入射した外光と異なる画像光である。この画像光は、外光が非コヒーレント光である場合には、コヒーレント光源である赤色LD12を点灯させることによって得られる。例えば、青色LED11と緑色LED13のみで生成していた画像を、赤色LD12からの出射光のみによる画像に置き換え、または、赤色LD12からの出射光を加えた画像とする。
(3)ピーク波長が表示領域52aに入射した外光と異なる画像光である。この画像光は、ハーフミラー23から走査ミラー25への光路上にフィルタ24を挿入し、一定の範囲の波長の光を減衰させることにより得られる。また、青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13の重ね合わせの組合せによってピーク波長を変えることもできる。
(4)色相が表示領域52aに入射した外光と異なる画像光であり、例えば外光の色相に対して補色となる色の画像光である。ここで、色相はJIS Z 8721として規格化されたものであり、マンセル表色系で表される色相である。この画像光は、上記(1)の画像光と同様にスペクトル分布を変化させることによって得られる。
(5)表示領域52aにおける照度分布が表示領域52aに入射した外光と異なる画像光である。
照度分布が均一な画像光としては、インテグレータレンズ(フライアイレンズ)やロッドレンズなどのインテグレータ光学系を用いることにより得られる。このインテグレータ光学系を、例えばハーフミラー23とフィルタ24の間の光路上に配置すると、ハーフミラー23側から入射した光は、フィルタ24と走査ミラー25を経て、照度の均一性の高い光として照射面としてのスクリーン50へ照射される。スクリーン50に照射された光は、投影ミラー51によって反射され、照度分布の均一性の高い光としてウインドシールド52の表示領域52aに投影される。
一方、照度分布が不均一な画像光としては、青色LED11と緑色LED13のみで生成していた画像に、スポット状で光強度の大きな赤色LD12からの出射光を加えることにより得られる。
次に、ヘッドアップディスプレイ装置10における処理の例として、ウインドシールド52の表示領域52aに入射した外光と、表示領域52aに投影された画像光とで重なっている部分がある場合であって、その重なり部分に運転者に対する注意喚起表示があるときとないときの処理の流れについて、図4を参照して説明する。図4は、ウインドシールド52の表示領域52aに入射した外光と、表示領域52aに投影された画像光とで重なっている部分がある場合の処理の流れを示すフローチャートである。
図4に示す例では、画像生成部42で作成した画像データに基づいて青色LED11と緑色LED13のみを点灯させ、これにより形成された画像光による表示(HUD表示)をウインドシールド52の表示領域52a上に投影している。一方、外光センサ41は表示領域52aに入射している外光の光学特性を検出している。制御部40は、表示領域52aに投影されている表示画像の情報と、外光センサ41が検出している外光の情報とを随時取得している(ステップS1)。
制御部40は、表示領域52aに入射した外光と、表示領域52aに投影された画像光とに重なり部分があり、この重なり部分に、運転者に対する注意喚起表示が含まれているか否かを判別する(ステップS2)。重なり部分に注意喚起表示が含まれている場合(ステップS2でYES)、画像生成部42に対して注意喚起表示を赤色LD12で表示した画像のデータを生成させる。さらに制御部40は、生成させた画像データにしたがってレーザードライバ32を駆動させ、注意喚起表示を赤色のレーザー光で表示させる(ステップS3)。赤色LDによる注意喚起表示は重なり部分に注意喚起表示がある間は継続して投影される。
これに対して、重なり部分に注意喚起表示が含まれていないとき(ステップS2でNO)は、赤色LD12は用いずに、青色LED11と緑色LED13のみによる画像表示(通常表示、ステップS4)を行う。その後、重なり部分に注意喚起表示が含まれているか否か(ステップS2)に応じて、赤色LD12を用いた表示(ステップS3)と通常表示(ステップS4)を切り替える。
なお、図4に示す例では、重なり部分に注意喚起表示があったときに、注意喚起表示のみを赤色LD12を用いて表示させていたが、注意喚起表示に限らずに、例えば重なり部分の画像全体を赤色LD12を用いて表示させてもよい。
以上のように構成されたことから、上記実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10によれば、次の効果を奏する。
(1)LED光源に加えて、色純度が高く、コヒーレント性が高く、かつ、スペックルを有するレーザー光を出射するLD光源を用いており、レーザー光を緊急性の高い注意喚起表示などに対して使用することにより、投影光と、自然光や光強度の大きなストップランプの光などの外光との差別化が可能となり、これにより、外光が重なったとしても高い識別性を保持した画像を投影可能なヘッドアップディスプレイ装置を実現することが出来る。
(2)LD光源は、デバイスとして、動作保障範囲が狭く長時間点灯に対して信頼性が低いが、例えば、外光と重なったときにのみ、投影光の識別性確保のためにLD光源を用いるようにすれば、効率的に使用することが可能になるため、製品寿命を長く設定することが出来る。
(3)光源としてLEDのみを用いていたヘッドアップディスプレイ装置に対してLD光源を追加すればよいため、装置を大型化せずに実現することができる。
以下に変形例について説明する。
上記実施形態では、コヒーレント光源として赤色LD12を用い、非コヒーレント光源として青色LED11と緑色LED13を用いたが、光源の組合せはこれに限定されない。すなわち、コヒーレント光源として赤色以外の発光色のLD光源を用い、かつ、非コヒーレント光源として、LD光源とは別の発光色を有するLED光源を用いてもよい。
図5は、上記実施形態の変形例にかかるヘッドアップディスプレイ装置における4つの光源110、111、112、113からスクリーン150までの光学系の構成を示す図である。
図5に示すように、変形例にかかるヘッドアップディスプレイ装置では、上記実施形態の青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13にそれぞれ対応する、青色LED111、赤色LD110、および緑色LED113に加えて、赤色LED112が設けられている。
青色LED111、赤色LD110、および緑色LED113は、上記実施形態の青色LED11、赤色LD12、および緑色LED13と同様の構成である。
赤色LED112は、非コヒーレント光源として、所定のスペクトル分布を有する赤色光を出射する発光ダイオードであり、上記実施形態の青色LED11や緑色LED13と同様にLEDドライバ(不図示)により駆動され、このLEDドライバは、画像生成部42で生成した画像データに基づいて制御部40によって制御される。
図5に示すように、赤色LD110、青色LED111、赤色LED112、および緑色LED113は、出射光が互いに平行に進行するように配置され、赤色LD110からの出射光の進行方向の所定位置には反射ミラー120が配置され、青色LED111からの出射光の進行方向の所定位置にはハーフミラー121が配置され、赤色LED112からの出射光の進行方向の所定位置にはハーフミラー122が配置され、緑色LED113からの出射光の進行方向の所定位置にはハーフミラー123が配置されている。
赤色LD110からの出射光は反射ミラー120で反射された後にハーフミラー121を透過する。この透過光は、青色LED111から出射されてハーフミラー121で反射された光とともにハーフミラー122を透過する。この透過光は、赤色LED112から出射されてハーフミラー122で反射された光とともにハーフミラー123で反射される。この反射光は、緑色LED113から出射されてハーフミラー123を透過した光とともに、走査ミラー125側へ進行する。ハーフミラー123から走査ミラー125へ向かう光は、上記実施形態の走査ミラー25と同様に軸125cを中心にして所定の速度・方向に回転される走査ミラー125の表面の鏡面125aで反射され、スクリーン150上で走査される。このようにしてスクリーン150には中間画像が形成され、この中間画像は、上記実施形態と同様に投影ミラー51によって拡大・反射されてウインドシールド52の表示領域52aに投影される。
ハーフミラー123と走査ミラー125との間には、上記実施形態のフィルタ24と同様の構成のフィルタ124が移動可能に配置されている。このフィルタ124は、不図示のフィルタ駆動部によって、ハーフミラー123から走査ミラー125の光路上に挿入され、または、この光路外へ退避される。フィルタ124が光路上に挿入されたときには、入射光のスペクトル分布を変更させた光が走査ミラー125側へ出射される。
なお、赤色LD110、青色LED111、赤色LED112、および緑色LED113の配置は図5に示す順序に限定されない。
本変形例によれば、上記実施形態と同様の青色LED111、赤色LED112、緑色LED113に、赤色LD110を追加することで、通常状態の時には、赤色、青色、緑色のLEDで画面を描画し、注意喚起表示等が外光と重なっているような場合に赤色LDを追加で使用、もしくは、赤色LEDから切り替えることで、上記実施形態のヘッドアップディスプレイ装置10による効果に加えて、下記の効果が得られる。
(A)通常表示でフルカラー画像を出力する場合、赤色、青色、緑色の3原色のLEDを使用することで色合いをより合わせやすく、自然な表示が可能となる。
(B)注意喚起が必要な場合や、インジケータを表示する場合に、赤色LDを使用することで、その点灯時間を短くでき、温度保障範囲の狭い赤色LDの温度上昇に対する対応への対策が軽減できる。
(C)高温環境下でもフルカラーの表示が可能になるため、エンジンスタート直後から映像の表示が可能となる。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係るヘッドアップディスプレイ装置は、投影した画像が外光と重なっても識別可能であり、車両のウインドシールドに投影した場合で特に有用である。
10 ヘッドアップディスプレイ装置
11、111 青色LED(光源)
12、110 赤色LD(光源)
13、113 緑色LED(光源)
21、120 反射ミラー
22、23、121、122、123 ハーフミラー
24、124 フィルタ
25、125 走査ミラー
31 第1LEDドライバ
32 レーザードライバ
33 第2LEDドライバ
34 フィルタ駆動部
35 ミラー駆動部
40 制御部
41 外光センサ
42 画像生成部
43 メモリ
50、150 スクリーン
51 投影ミラー
52 ウインドシールド
52a 表示領域
112 赤色LED(光源)

Claims (4)

  1. 車両のウインドシールドの表示領域に画像光を投影するヘッドアップディスプレイ装置であって、
    前記画像光を形成する光学特性の異なる複数の光源と、
    前記表示領域に入射する外光の光学特性と異なる光学特性の前記画像光を前記表示領域に投影させる制御部とを備え
    前記複数の光源は、LD光源とLED光源とを含み、
    前記制御部は、前記画像光の光源として前記LED光源を用い、
    前記外光と前記画像光とで重なり部分があり、かつ前記重なり部分に注意喚起表示が含まれる場合には、少なくとも前記注意喚起表示の光源として前記LD光源を用いることを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
  2. 少なくとも前記表示領域に入射する外光の光学特性を検出する外光センサを備え、
    前記制御部は、前記外光センサによる検出結果に基づいて、前記LD光源を用いることを特徴とする請求項1に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  3. 前記LED光源は、緑色LED光源と、青色LED光源とを含み、前記LD光源が赤色LD光源であることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
  4. 前記LED光源は、赤色LED光源と、緑色LED光源と、青色LED光源とを含み、前記LD光源が赤色LD光源であることを特徴とする請求項1または2に記載のヘッドアップディスプレイ装置。
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