JP6648904B2 - 車輪用軸受装置 - Google Patents

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Description

本発明は車輪用軸受装置に関する。詳しくは回転速度検出装置を備える車輪用軸受装置に関する。
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持し、車輪の回転速度を検出する回転速度検出装置を備えた車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置は、車輪に接続されるハブ輪が転動体を介して回転自在に支持されている。また、車輪用軸受装置の回転速度検出装置は、円周方向に異なる磁極が交互に着磁された磁気エンコーダと磁気センサとから構成されている。車輪用軸受装置は、ハブ輪に磁気エンコーダが固定され、ハブ輪とともに回転しない部分に磁気センサが配置されている。車輪用軸受装置は、ハブ輪とともに回転する磁気エンコーダが磁気センサ近傍を通過する際の磁性の変化の間隔からハブ輪に接続される車輪の回転速度を検出することができる。
このような車輪用軸受装置において、回転速度検出装置の磁気エンコーダへの飛石等による破損、泥土や磁性体等の付着による誤検出を防止するために磁気エンコーダをカバーによって保護しているものがある。車輪用軸受装置の外輪の開口部を非磁性体のカバーで覆うことで外輪の内部に磁気エンコーダを密閉するものである。このように構成することで、車輪用軸受装置は、磁気エンコーダを飛石や泥土から保護しつつ、磁気センサによって磁気エンコーダの磁性の変化を検出することができる。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1に記載の車輪用軸受装置は、外輪を構成する外方部材と、ハブ輪とハブ輪を回転自在に支持する転動体とからなる内方部材と、カバー(保護カバー)と、回転速度検出装置(エンコーダ)とを具備する。外方部材の内部には、内方部材を構成するハブ輪が転動体を介して回転自在に支持されている。ハブ輪の一側端部には、回転速度検出装置を構成する磁気エンコーダが固定されている。磁気エンコーダの検出面と対向する外方部材の開口部には、有底円筒状の保護カバーが嵌合されている。車輪用軸受装置は、車輪の懸架装置のナックルに取り付けられるとともに、回転速度検出装置を構成する磁気センサがナックルに支持されている。
保護カバーは、円筒状の側面である嵌合部と円盤状の底面である遮蔽部とが縮径部を介して一体的に形成されている。保護カバーは、強度を向上させるために縮径部が方向断面視でテーパ形状または段付き形状に形成されている。これにより、車輪用軸受装置の保護カバーは、泥土や磁性体から回転速度検出装置の磁気エンコーダを保護するだけでなく、飛び石等による破損を低減する。しかし、特許文献1に記載の保護カバーは、縮径部を段付き形状に形成する場合、形状が複雑であるため製作時の材料への負担が増大し強度が低下する可能性があった。また、縮径部がテーパ状形に形成されている場合、縮径部が磁気エンコーダに近接するため磁気エンコーダと保護カバーとが干渉しないように外方部材や保護カバーを大きくする必要があった。
特開2011−84265号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、カバーを大きくすることなく強度を向上させることができる車輪用軸受装置の提供を目的とする。
即ち、外周に車体取り付けフランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、内方部材のインナー側の端部に設けられる磁気エンコーダと、磁気エンコーダに対向するように外方部材のインナー側の開口部に嵌合されている有底筒状のカバーと、を備えた車輪用軸受装置において、前記カバーの側部と底部とを連結しているカバーの縮径部が、方向断面視で曲率の異なる曲面のみで連続するように形成され、縮径部の外側面に弾性体が設けられ、外方部材のインナー側の開口部によって圧縮されるものである。
前記カバーの縮径部が方向断面視で少なくとも三つ以上の曲面から形成されるものである。
前記カバーの縮径部が段付き形状から形成されるものである。
前記外輪の内周面に突出部が形成され、前記カバーの側部を突出部に接触させることで前記カバーの位置が規制されるものである。
前記磁気エンコーダの磁性を検出する磁気センサが前記外輪に設けられているものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、車輪用軸受装置によれば、カバーの縮径部の断面係数を増大させるとともに、カバーのうち磁気エンコーダと最も近接する縮径部が磁気エンコーダから離間するように形成される。より具体的には、カバーの断面係数を増大させるとともに、カバーの縮径部のうち磁気エンコーダと最も近接する部分のみが磁気エンコーダから離間するように形成される。
また、曲率の異なる円弧を組み合わせることにより縮径部が磁気エンコーダの位置に応じた形状に形成される。
さらに、カバーと外方部材との密閉性が向上し、縮径部が保護される。
これにより、カバーを大きくすることなく強度を向上させることができる。
車輪用軸受装置によれば、縮径部が磁気エンコーダの位置に応じた形状に形成される。これにより、カバーを大きくすることなく強度を向上させることができる。
車輪用軸受装置によれば、カバーの移動が外方部材によって規制され、飛び石等による位置ずれが発生しない。これにより、カバーを大きくすることなく強度を向上させることができる。
車輪用軸受装置によれば、カバーと外方部材との密閉性が向上し、縮径部が保護される。これにより、カバーの強度を向上させることができる。
車輪用軸受装置によれば、磁気センサと磁気エンコーダとの位置関係のばらつきが抑制され、磁気センサによる検出状態が安定するためカバーの板厚を薄くする必要がない。これにより、カバーの板厚を増大させてカバーの強度を向上させることができる。
(a)車輪用軸受装置の第一実施形態における全体構成を示す断面図(b)同じく図1(a)におけるA部分の拡大断面図。 (a)車輪用軸受装置の第一実施形態においてカバーが嵌合される前の状態を示す斜視図(b)同じくカバーが嵌合された状態を示す斜視図。 車輪用軸受装置の第一実施形態におけるカバーの縮径部を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置の第一実施形態の他の実施形態におけるカバーの縮径部を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置の第二実施形態におけるカバーの縮径部を示す拡大断面図。 車輪用軸受装置の第三実施形態におけるカバーの嵌合状態を示す拡大断面図。
以下に、図1と図2とを用いて、車輪用軸受装置の第一実施形態である電車輪用軸受装置1について説明する。
図1(a)に示すように、車輪用軸受装置1は、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持するものである。車輪用軸受装置1は、外輪2、ハブ輪3、内輪4、転動体である二列のボール列5、回転速度検出装置6(エンコーダ)、シール部材10およびカバー11を具備する。
外方部材である外輪2は、ハブ輪3を支持するものである。外輪2は、略円筒状に形成され、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。外輪2の内周面には、周方向に環状の外側転走面2aが一側(インナー側)と他側(アウター側)とに平行になるように形成されている。各外側転走面2a、2aには、高周波焼入れによって表面硬さを58〜64HRCの範囲とする硬化層が形成されている。外輪2の一側端部(インナー側)には、カバー11が嵌合可能な一側開口部2bが形成されている。外輪2の他側端部(アウター側)には、シール部材10が嵌合可能な他側開口部2cが形成されている。外輪2の外周面には、図示しない懸架装置のナックルに取り付けるための車体取り付けフランジ2dが一体に形成されている。
ハブ輪3は、図示しない車両の車輪を回転自在に支持するものである。ハブ輪3は、有底円筒状に形成され、S53C等の炭素0.40〜0.80wt%を含む中高炭素鋼で構成されている。ハブ輪3の一側端部(インナー側)には、外周面に縮径された小径段部3aが形成されている。ハブ輪3の一端部である他側端部(アウター側)には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ3bが一体的に形成されている。車輪取り付けフランジ3bには、円周等配位置にハブボルトが設けられている。また、ハブ輪3の他側の外周面には、周方向に環状の内側転走面3cが形成されている。
ハブ輪3の一側端部の小径段部3aは、内輪4が圧入されている。ハブ輪3と内輪4とから内方部材が構成されている。内輪4は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。内輪4の外周面には、周方向に環状の内側転走面4aが形成されている。内輪4は、ハブ輪3の一側端が径方向の外側に向かって塑性変形(加締め)されることで所定の予圧が付与された状態でハブ輪3の一側端部に一体的に固定されている。つまり、ハブ輪3の一側には、内輪4によって内側転走面4aが構成されている。ハブ輪3は、一側の小径段部3aから他側の内側転走面3cまでを高周波焼入れにより表面硬さを58〜64HRCの範囲に硬化処理されている。これにより、ハブ輪3は、車輪取り付けフランジ3bに付加される回転曲げ荷重に対して充分な機械的強度を有し、ハブ輪3の耐久性が向上する。なお、一側端の加締め部分は鍛造加工後の表面硬さのままである。ハブ輪3は、一側端部の内輪4に形成されている内側転走面4aが外輪2の一側の外側転走面2aに対向し、他側に形成されている内側転走面3cが外輪2の他側の外側転走面2aに対向するように配置されている。
転動体である二列のボール列5は、ハブ輪3を回転自在に支持するものである。二列のボール列5は、複数のボールが保持器によって環状に保持されている。二列のボール列5は、SUJ2等の高炭素クロム軸受鋼からなり、ズブ焼入れにより芯部まで58〜64HRCの範囲で硬化処理されている。二列のボール列5のうち一方のボール列5は、内輪4に形成されている内側転走面4aと、それに対向している外輪2の一側の外側転走面2aとの間に転動自在に挟まれている。二列のボール列5のうち他方のボール列5は、ハブ輪3に形成されている内側転走面3cと、それに対向している外輪2の他側の外側転走面2aとの間に転動自在に挟まれている。つまり、二列のボール列5は、外輪2に対してハブ輪3と内輪4とを回転自在に支持している。このように、車輪用軸受装置1は、外輪2とハブ輪3と内輪4と二列のボール列5とから複列アンギュラ玉軸受が構成されている。なお、本実施形態において、車輪用軸受装置1には、複列アンギュラ玉軸受が構成されているがこれに限定されるものではなく、複列円錐ころ軸受等で構成されていても良い。
回転速度検出装置6は、ハブ輪3の軸回りの回転速度を検出するものである。回転速度検出装置6は、磁気エンコーダ7と磁気センサ9とを具備するエンコーダから構成されている。
図1(b)に示すように、磁気エンコーダ7は、フェライト等の磁性紛体が混入された合成ゴムが環状に形成され、周方向に等ピッチで磁極Nと磁極Sとに着磁されたものである。磁気エンコーダ7は、一側端部に鍔を有する円筒状の支持環8の鍔部分に加硫接着によって一体に接合されている。支持環8は、他側端部の円筒部分が内輪4に嵌合されている。すなわち、磁気エンコーダ7は、外輪2の一側開口部2bに配置されている。また、磁気エンコーダ7は、支持環8および内輪4を介してハブ輪3と一体的に回転可能に構成されている。支持環8は、防錆性の向上と検出精度の安定性の向上のため強磁性体の鋼板、例えば、フェライト系のステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS430系等)や防錆処理された冷間圧延鋼鈑(JIS規格のSPCC系等)からプレス加工にて形成されている。
磁気センサ9は、磁気エンコーダ7の磁性を検出するものである。磁気センサ9は、センサホルダ17によってその検出面が磁気エンコーダ7に対向するようにして外輪2に設けられている。磁気センサ9は、磁気エンコーダ7から所定のエアギャップ(軸方向すきま)になるように配置されている。磁気センサ9は、ハブ輪3と一体的に回転することにより交互に検出面を通過する磁気エンコーダ7の各磁性の通過時間を検出する。
図1(a)に示すように、シール部材10は、外輪2とハブ輪3との隙間を塞ぐものである。シール部材10はニトリルゴム等の合成ゴムからなり、加硫接着によって略円筒状に形成された芯金に一体に接合されている。シール部材10は、内側に複数のリップが形成されている。シール部材10は、外輪2の他側開口部2c(アウター側)に円筒部分が嵌合され、ハブ輪3の外周面に複数のリップが接触している。シール部材10のリップは、ハブ輪3の外周面とリップとの間に形成されている油膜を介して摺動可能に構成されている。これにより、シール部材10は、軸受内部の潤滑グリースを密閉し、外部からの雨水やダスト等の侵入を防止する。
図1(b)に示すように、カバー11は、外輪2の一側(インナー側)開口部2bを塞いで磁気エンコーダ7を保護するものである。カバー11は、プレス加工によって有底円筒状に形成され、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼鈑(JIS規格のSUS304系等)から構成されている。カバー11は、円筒状の側部11aと中央部が突出した円盤状の底部11bとが縮径部11cを介して一体的に連結されている。また、縮径部11cには、弾性体であるニトリルゴム等の合成ゴムからなる周方向に環状のシール部11dが加硫接着によって一体的に設けられている。シール部11dは、外輪2の一側開口部2bの内径d1(図2(a)参照)よりも僅かに大きい外径に形成されている。カバー11は、外輪2の一側開口部2bに側部11aとシール部11dとが嵌合されている。これにより、カバー11は、側部11aによって外輪2に固定され、シール部11dによって気密性を高めつつ外輪2の一側開口部2bを塞ぎ、一側開口部2b近傍に配置されている回転速度検出装置6の磁気エンコーダ7を保護している。この際、底部11bは、所定の軸方向の隙間をあけて磁気エンコーダ7に対向するように配置されている。また、底部11bには、外輪2に設けられている回転速度検出装置6の磁気センサ9の検出面が近接または接触されている。なお、シール部11dは、圧入時の作業性や素材の性質等から、圧入時の損傷を防止するために変形代Gの圧縮率が45%未満になるように形成されている。
このように構成される車輪用軸受装置1は、外輪2とハブ輪3と内輪4と二列のボール列5とから複列アンギュラ玉軸受が構成され、ハブ輪3が二列のボール列5を介して外輪2に回転自在に支持されている。また、車輪用軸受装置1は、回転速度検出装置6の磁気エンコーダ7がハブ輪3に固定され、カバー11によって保護されている。車輪用軸受装置1は、ハブ輪3と一体的に回転する磁気エンコーダ7の磁性の変化を外輪2に固定されている磁気センサ9により検出する。車輪用軸受装置1は、磁気センサ9が外輪2に固定されることで磁気エンコーダ7との位置関係のばらつきが抑制され、磁気センサ9による検出状態が安定するためカバー11の板厚を薄くする必要がない。このため、車輪用軸受装置1は、カバー11の板厚を増大させてカバー11の強度を向上させることができる。
次に、図2と図3とを用いて、カバー11の形状について詳細に説明する。有底円筒状に形成されているカバー11は、円筒状の側部11aと円盤状の底部11bとが滑らかな曲面からなる縮径部11cによって連結されている。
図2(a)に示すように、カバー11の円筒状の側部11aは、外輪2の一側開口部2bの内径d1よりもわずかに大きい外径D1に形成されている。カバー11の円盤状の底部11bは、側部11aの外径D1よりも小さい外径に形成されている。縮径部11cは、側部11aの一側端と底部11bの外縁とを略テーパ状に連結するように形成されている。図2(b)に示すように、カバー11は、側部11aの他端から外輪2の一側開口部2bに圧入されることで(図2(a)白塗り矢印参照)、磁気エンコーダ7を覆いつつ外輪2の一側開口部2bを密閉している。
図3に示すように、カバー11の縮径部11cは、側部11aの一側端と底部11bの外縁とを連結する略テーパ状に形成されている。縮径部11cは、側部11aの一側端との連結部分である側部連結部P1が方向断面視において側部側曲げ半径R1で湾曲されている。同様に、縮径部11cは、底部11bの外縁との連結部分である底部連結部P2が方向断面視において底部側曲げ半径R2で湾曲されている。さらに、縮径部11cは、側部連結部P1と底部連結部P2との間の斜面部P3が方向断面視において斜面部曲げ半径R3で外輪2の外側に向かって湾曲されている。このように、縮径部11cは、方向断面視において曲面のみから構成され、側部側曲げ半径R1、斜面部曲げ半径R3および底部側曲げ半径R2の順に連続的に曲げ半径が変わる複合曲げ半径で湾曲されている。また、縮径部11cは、側部連結部P1、底部連結部P2および斜面部P3のなかで最も回転速度検出装置6の磁気エンコーダ7に近接する底部連結部P2の底部側曲げ半径R2が最少になるように構成されている。
このように構成されるカバー11は、方向断面視において軸方向に沿った直線状の側部11aが曲面のみからなる縮径部11cを介して軸方向に垂直な直線状の底部11bに連結されている。つまり、カバー11は、方向断面視において異なる方向の側部11aと底部11bとが曲面によって滑らかに連結されているので製作時のプレス加工が容易になる。また、カバー11は、縮径部11cが直線のみで形成されている場合に比べて断面係数が増大している。このため、カバー11は、縮径部11cが直線のみで形成されている場合に比べて飛び石等の外力による破損や変形が発生しにくい。さらに、カバー11は、縮径部11cが外輪2の外側に向かって湾曲しているので、縮径部11cが直線のみで形成されている場合(図3における破線部分)に比べて回転速度検出装置6の磁気エンコーダ7と縮径部11c(斜面部P3)との間隔が増大している。加えて、カバー11は、縮径部11cが三つ以上の曲げ半径(本実施形態においては、側部側曲げ半径R1、底部側曲げ半径R2および斜面部曲げ半径R3)の組み合わせからなる曲面で構成されるので、空間を効率的に活用して磁気エンコーダ7と干渉しない形状が形成される。つまり、カバー11は、縮径部11cが直線のみで形成されている場合に比べて底部11bを磁気エンコーダ7に近接させることができる。これにより、車輪用軸受装置1は、カバー11を大きくすることなく強度を向上させることができる。また、カバー11は、曲面のみからなる縮径部11cにシール部11dを設けて外輪2の一側開口部2bに嵌合されることで、カバー11と外輪2との密閉性が向上し、縮径部11cが保護される。
次に、図4を用いて、第一実施形態に係る車輪用軸受装置1のカバー12の別実施形態であるカバー12について説明する。なお、以下の実施形態に係る車輪用軸受装置1は、図1から図3に示す車輪用軸受装置1において、車輪用軸受装置1に替えて適用されるものとして、その説明で用いた名称、図番、記号を用いることで、同じものを指すこととし、以下の実施形態において、既に説明した実施形態と同様の点に関してはその具体的説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
図4に示すように、有底円筒状に形成されているカバー12は、円筒状の側部12aと円盤状の底部12bとテーパ状の縮径部12cとから構成されている。縮径部12cは、側部12aの一側端と底部12bの外縁とを連結する略テーパ状に形成されている。縮径部12cは、側部12aの一側端との連結部分である側部連結部P4が方向断面視において側部側曲げ半径R4で湾曲されている。同様に、縮径部12cは、底部12bの外縁との連結部分である底部連結部P5が方向断面視において第1底部側曲げ半径R5aから第2底部側曲げ半径R5bに連続的に曲げ半径が変わる複合曲げ半径で湾曲されている。一方、縮径部12cは、側部連結部P4と底部連結部P5との間の斜面部P6が方向断面視において直線状に形成されている。
このように構成されるカバー12は、最も回転速度検出装置6の磁気エンコーダ7に近接している底部連結部P5を第1底部側曲げ半径R5aから第2底部側曲げ半径R5bに連続的に湾曲させることで、直線のみで形成されている場合に比べて回転速度検出装置6の磁気エンコーダ7と縮径部12cとの間隔が増大する。つまり、カバー12は、縮径部12cが直線のみで形成されている場合に比べて底部12bを磁気エンコーダ7に近接させても縮径部12c(底部連結部P5)が磁気エンコーダ7に接触することがない。これにより、車輪用軸受装置1は、カバー12を大きくすることなく強度を向上させることができる。
以下では、図5を用いて、車輪用軸受装置の第二実施形態である車輪用軸受装置13について説明する。車輪用軸受装置13のカバー14は、有底円筒状に形成され、円筒状の側部14aと円盤状の底部14bと段付き形状の縮径部14cとから構成されている。
図5に示すように、カバー14の縮径部14cは、側部14aの一側端と底部14bの外縁とを連結する段付き形状に形成されている。縮径部14cは、方向断面視で略階段状に形成されている。すなわち、縮径部14cは、側部14a一側端から底部14bの外縁に向かって段階的に所定の間隔でその直径が小さくなるように形成されている。縮径部14cは、側部14aの一側端との連結部分である側部連結部P7が方向断面視において側部側曲げ半径R7で軸心に向かって湾曲されている。さらに、縮径部14cは、方向断面視において側部連結部P7のうち軸心に向かっている部分から段差曲げ半径R8で軸心に沿う方向に湾曲された段差部P8が形成されている。同様にして、縮径部14cは、方向断面視において段差部P8から底部側曲げ半径R9で軸心に向かって湾曲された底底部連結部P9が形成されている。底底部連結部P9は、底部14bの外縁と連結されている。なお、本実施形態において、縮径部14cは、一段の段差部P8から構成されているがこれに限定されるものではなく、複数の段差部が形成された多段形状でもよい。
このように構成されるカバー14は、方向断面視において、軸方向に沿った直線状の側部14aが曲面に形成された段差部P8を介して軸方向に垂直な直線状の底部14bに連結されている。つまり、カバー14は、方向断面視において、縮径部14cの段差が段差曲げ半径R8で湾曲されているため、製作時のプレス加工が容易になる。また、カバー14は、縮径部14cが直線のみで形成されている場合に比べて断面係数が増大している。このため、カバー14は、縮径部14cが直線のみで形成されている場合に比べて飛び石等の外力による破損が抑制される。これにより、車輪用軸受装置1は、カバー14を大きくすることなく強度を向上させることができる。
以下では、図6を用いて、車輪用軸受装置の第三実施形態である車輪用軸受装置15について説明する。車輪用軸受装置15は、外輪16およびカバー11を具備する。
外輪16は、ハブ輪3を支持するものである。外輪16の一側端部(インナー側)には、カバー11が嵌合可能な一側開口部16bが形成されている。外輪16の内周面の内径は、一側開口部16bから所定の位置で縮径されている。すなわち、外輪16の内周面には、一側開口部16bから所定の位置に段付き部16eが形成されている。
カバー11は、外輪16とハブ輪3との隙間を塞ぐとともに、磁気エンコーダ7を保護するものである。カバー11は、外輪16の一側開口部16bに側部11aが嵌合されている。この際、カバー11は、側部11aの端面が外輪16の段付き部16eに接触するように嵌合されている。カバー14は、外輪16の段付き部16eによって磁気エンコーダ7に近接する方向の移動が規制されている。
このように構成される車輪用軸受装置15は、カバー11の形状を変更することなくカバー11の磁気エンコーダ7に近接する方向の移動が規制され、飛び石等による位置ずれが発生しない。これにより、車輪用軸受装置15は、カバー11を大きくすることなく信頼性を向上させることができる。なお、本実施形態において、車輪用軸受装置15は、外輪16の内周面に段付き部16eが形成されているがこれに限定されるものではなく、係合ピンなど外輪16の内周面からの突出物がカバー11の磁気エンコーダ7に近接する方向の移動を規制できる構成であればよい。なお、一般に磁気エンコーダとは、周方向に等ピッチで複数の磁極Nと磁極Sとが着磁された着磁体と磁気センサとから構成されているが、各実施形態における磁気エンコーダ7は、周方向に等ピッチで複数の磁極Nと磁極Sとが着磁されたものをいう。
以上、各実施形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
1 車輪用軸受装置
2 外輪
2b 一側開口部
3 ハブ輪
4 内輪
5 ボール列
7 磁気エンコーダ
10 シール部材
11 カバー
11a 側部
11b 底部
11c 縮径部

Claims (5)

  1. 外周に車体取り付けフランジを一体に有し、内周に複列の外側転走面が一体に形成された外方部材と、
    一端部に車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジを一体に有し、外周に軸方向に延びる小径段部が形成されたハブ輪、およびこのハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、外周に前記複列の外側転走面に対向する複列の内側転走面が形成された内方部材と、
    この内方部材と前記外方部材のそれぞれの転走面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
    内方部材のインナー側の端部に設けられる磁気エンコーダと、
    磁気エンコーダに対向するように外方部材のインナー側の開口部に嵌合されている有底筒状のカバーと、を備えた車輪用軸受装置において、
    前記カバーの側部と底部とを連結しているカバーの縮径部が、方向断面視で曲率の異なる曲面のみで連続するように形成され、
    縮径部の外側面に弾性体が設けられ、外方部材のインナー側の開口部によって圧縮される車輪用軸受装置。
  2. 前記カバーの縮径部が方向断面視で少なくとも三つ以上の曲面から形成される
    請求項1に記載の車輪用軸受装置。
  3. 前記カバーの縮径部が段付き形状から形成される
    請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
  4. 前記外輪の内周面に突出部が形成され、
    前記カバーの側部を突出部に接触させることで前記カバーの位置が規制される
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
  5. 前記磁気エンコーダの磁性を検出する磁気センサが前記外輪に設けられている
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の車輪用軸受装置。
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