JP6648821B2 - スピーカシステム - Google Patents

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Description

本発明は、スピーカシステムに関する。
一般論として、発音体から発せられる音の大きさ(音圧)は、発音体の音源となる振動部分の面積や周波数が一定の場合、その振動部分の変位量に依存する。そのため、従来においては、アナログ信号を発音体に入力し、アナログ信号の振幅の大きさに応じて発音体を振動させることで、所望の音圧を得る方法を採用しているのが通例である。アナログ信号で発音体を振動させる場合、スイッチングノイズやサンプリング誤差などの影響でS/N比が低下する。そこで、高S/N比及び広ダイナミックレンジを目的として、デジタル信号をアナログ信号に変換せずに、デジタル信号に従って圧電素子を直接駆動するデジタルスピーカが開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。特許文献1に開示された圧電スピーカでは、ビット列データの各ビットの重み毎に積層数が異なる複数の圧電積層構造体が、振動板(基板)上に並列配置されている。また、特許文献2に開示されたPCM音響変換器では、ビット列データの各ビットの重み毎に積層数が異なる複数の圧電積層構造体が、積層方向に積み上げられている。
特開平2−141096号公報 実公平5−13118号公報
特許文献1に開示された圧電スピーカでは、振動板(基板)上に圧電積層構造体をビット桁数分だけ並列配置するための広いスペースが必要となる。また、特許文献2に開示されたPCM音響変換器では、ビット桁に応じた数だけ基板上に積層された圧電積層構造体が直列に積み重ねられている。したがって、これらのスピーカシステムでは、ビット桁が増えれば増えるほど、圧電素子の設置に必要な面積や高さが大きくなり、小型化、軽量化及び低消費電力化が困難になる。
本発明は、上記実情に鑑みて成されたものであり、さらなる小型化、軽量化、低消費電力化を実現することができるスピーカシステムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るスピーカシステムは、
接地されていない電極層とn(nは、2以上の整数)層の圧電層とが1枚ずつ交互に積層され、最下層の圧電層の下部及び最上層の圧電層の上部に電極層が更に形成された、前記圧電層が積層された方向に屈曲して変位する圧電駆動部と、
nビットのデジタル信号を、前記電極層を介して前記各圧電層に印加される駆動電圧のオンオフを示すビットデータより成るnビットのビット列データ信号に変換する信号変換部と、
前記信号変換部で変換されたビット列データ信号の各ビットの値に従って、前記各圧電層に印加される駆動電圧を出力する出力部と、
を備え
前記出力部は、
前記デジタル信号の10進数における値が負である場合には、正である場合とは逆極性の駆動電圧を前記各圧電層に印加し、
前記圧電層は、同じ向きに電圧が印加されたときの伸縮方向が、交互に逆となるように配列されている
この場合、前記信号変換部は、
前記デジタル信号の10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
前記デジタル信号の10進数における絶対値が2n−1である場合には、駆動電圧のオンを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
前記デジタル信号の10進数における絶対値が2k−1(kは、1≦k<nの整数)である場合には、駆動電圧のオンを示すkビットのデータと、駆動電圧のオフを示すn−kビットのデータと、を組み合わせたnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成する、
こととしてもよい。
前記信号変換部は、
前記デジタル信号において、値が1となるビット桁を検出し、
検出されたビット桁よりも下位のビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、検出されたビット桁よりも上位のビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、前記ビット列データ信号として生成する、
こととしてもよい。
前記信号変換部は、
前記デジタル信号の10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
前記デジタル信号の10進数における絶対値がnである場合には、駆動電圧のオンを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
前記デジタル信号の2進数における絶対値において、値が1であるビット桁の重みを累積加算した値をm(mは、0≦m<nの整数)としたときに、mビットのビットデータを駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットのビットデータを駆動電圧のオフを示す値としたnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成する、
こととしてもよい。
前記信号変換部は、
前記デジタル信号の2進数における絶対値において値が1であるビット桁の重みに応じた数mを求め、mビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、前記ビット列データ信号として生成する、
こととしてもよい。
前記信号変換部は、
前記デジタル信号の10進数における絶対値が2k−1(kは、1≦k<nの整数)である場合に、前記デジタル信号の2進数における絶対値において値が1であるビット桁の重みに応じた数mを求め、mビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、前記ビット列データ信号として生成する、
こととしてもよい。
前記信号変換部は、
前記デジタル信号の入力に先立って、
前記ビット列データ信号における、駆動電圧のオンを示すビットの位置と、駆動電圧のオフを示すビットの位置とを設定する設定部を備える、
こととしてもよい。
記圧電駆動部が、1点又は2点で支持されている、
こととしてもよい。
本発明によれば、n層積層された圧電層を、圧電層が積層された方向に屈曲して変位させることで、nビットのデジタル信号を10進数化した重みに応じた屈曲変位を得ることができ、所望の音圧を発生することができる。よって、nビットのデジタル信号に対応する音を発生するのにビット桁に応じて積層された圧電積層構造体を並列配置及び積み重ねる必要がない。これにより、スピーカのさらなる小型化、軽量化、低消費電力化を実現することができる。
本発明の実施の形態1に係るスピーカシステムの構成を示すブロック図である。 圧電駆動部を一方から見た斜視図である。 圧電駆動部を他方から見た斜視図である。 x方向に見た圧電駆動部の屈曲変位を示す図(その1)である。 x方向に見た圧電駆動部の屈曲変位を示す図(その2)である。 圧電駆動部における振動を示すグラフ(その1)である。 圧電駆動部における振動を示すグラフ(その2)である。 入力されるデジタル信号の一例を示す図である。 信号変換部のハードウエア構成を示すブロック図である。 信号変換部で変換されるビット列データ信号の一例を示す図である。 信号変換部で実行される信号変換処理のフローチャートである。 電極層へ与える電圧信号のパターンの一例を示す図(その1)である。 電極層へ与える電圧信号のパターンの一例を示す図(その2)である。 電極層へ与える電圧信号のパターンの一例を示す図(その3)である。 電極層へ与える電圧信号のパターンの一例を示す図(その4)である。 2進数で(0001)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その1)を示す図である。 2進数で(0001)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その2)を示す図である。 2進数で(0001)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その3)を示す図である。 2進数で(0011)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その1)を示す図である。 2進数で(0011)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その2)を示す図である。 2進数で(0011)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その3)を示す図である。 2進数で(0111)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その1)を示す図である。 2進数で(0111)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その2)を示す図である。 2進数で(0111)であった時の電極層へ与える電圧信号のパターンの一例(その3)を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスピーカシステムにおいて入力されるデジタル信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスピーカシステムにおいて信号変換部で変換されるビット列データ信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態2に係るスピーカシステムにおいて信号変換部で実行される信号変換処理のフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係るスピーカシステムにおいて入力されるデジタル信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るスピーカシステムにおいて信号変換部で変換されるビット列データ信号の一例を示す図である。 本発明の実施の形態3に係るスピーカシステムにおいて信号変換部で実行される信号変換処理のフローチャートである。 圧電駆動部の端部から内側にオフセットした2点で各圧電層を支持する構成を示す図である。 電極層の端部から内側にオフセットした領域に基板を積層する様子を示す図である。 各圧電層を1点で支持する構成を示す図である。 電極層の中央部分に基板を積層する様子を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係るスピーカシステム1は、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)等から成る圧電層3A,3B,3C,3Dを有する圧電駆動部10と、4ビットのデジタル信号ISを4つの電圧信号(ビット列データ信号BS)に変換する信号変換部11と、信号変換部11で変換された信号に従って、各圧電層3A〜3Dに印加される電圧信号を出力する出力部12と、を備える。
圧電駆動部10において、圧電層3A〜3Dは、電極層4B,4C,4Dを挟んで、この順で基板2上に半導体製造技術を用いて積層されている。最下層の圧電層3Aの下部には電極層4Aが形成されており、最上層の圧電層3Dの上部には電極層4Eが形成されている。圧電層3Aは、電極層4A,4B間の電圧で駆動され、圧電層3Bは、電極層4B,4C間の電圧で駆動され、圧電層3Cは、電極層4C,4D間の電圧で駆動され、圧電層3Dは、電極層4D,4E間の電圧で駆動される。電極層4A,4B,4C,4D,4Eに印加される電圧の駆動により、圧電層3A,3B,3C,3Dが伸縮する。ここで、基板2は、電圧が印加されても伸縮しない素材(例えば、シリコン)で形成されている。
圧電層3A〜3Dには、それぞれの極性が矢印で示されている。これらの矢印で示すように、圧電層3A,3Cは、極性が上向きとなっているが、圧電層3B,3Dは、極性が下向きとなっている。圧電層3A〜3Dがこのような向きで積層されているため、電極層4B,4Dに対して高電位、電極層4A,4C,4Eに対して低電位になるように電圧を印加すれば圧電層3A〜3Dは伸び、逆向きの電圧を印加すれば圧電層3A〜3Dは縮む。
図2A及び図2Bに示すように、各圧電層3A〜3Dは、面積が同じ矩形平板状であり、厚みが均一で、かつ同じである。したがって、各圧電層3A〜3Dに同じ電圧を印加すれば、それぞれの伸縮量は同じになる。本実施の形態では、圧電層3A〜3Dそれぞれに対して0又は0でない一定値の電圧(駆動電圧)を印加する。以下では、各圧電層3A〜3Dに0でない駆動電圧が印加された状態をオン状態とし、各圧電層3A〜3Dに印加された駆動電圧が0となっている状態をオフ状態であるとする。
ここで、前述の通り、圧電層3Aに形成された電極層4Aには、電圧が印加されても伸縮しない基板2が積層されている。この基板2の積層により、図3Aに示すように、各圧電層3A〜3Dは、その両端で2点支持された状態(両端の固定点で固定された状態)となる。よって、各圧電層3A〜3Dに印加された駆動電圧がオフからオンに変化すると、圧電駆動部10は、図3Aに示す状態から図3Bに示す状態に変位する。具体的には、圧電駆動部10は、図3Bの矢印で示す方向に弓形状に変位する。このように、駆動電圧がオンになると、圧電駆動部10は、矢印方向に、即ち、圧電層3A〜3Dが積層された方向に屈曲して変位(屈曲変位)する。この屈曲変位によって、圧電駆動部10は、音を発生させる。
ここで、駆動電圧がオフからオンに変化したときの各圧電層3A〜3Dの変位量をaとする。圧電層3A〜3D全体の変位量は、駆動電圧がオンとなった圧電層の数に応じて、正の方向(例えば、図3Bに示す矢印方向)にa,2a,3a,4aのいずれかとなり、負の方向(例えば、図3Bに示す矢印方向とは逆方向)に−a,−2a,−3a,−4aのいずれかとなる。図4A及び図4Bに示すように、各圧電層3A〜3Dに対する駆動電圧のオンオフを断続的に切り替えて、各圧電層3A〜3Dの変位量を変化させることにより、圧電層3A〜3D全体を振動させ、音を発生させることができる。
なお、圧電駆動部10で低音を発生させる場合には、例えば、図4Aに示すように、その低音の周波数で(長い周期で)圧電層3A〜3Dの駆動電圧のオンオフを切り替えればよい。また、高音を発生させる場合には、図4Bに示すように、高音の周波数で(短い周期で)圧電層3A〜3Dの駆動電圧のオンオフを切り替えればよい。
図2A及び図2Bに示すように、圧電駆動部10の四隅には、円柱状のバンプ5A,5B,5C,5Dが設けられている。バンプ5Aは、電極層4Aと電気的に接続し、バンプ5Bは、電極層4Bと電気的に接続し、バンプ5Cは、電極層4Cと電気的に接続し、バンプ5Dは、電極層4Dと電気的に接続している。出力部12から出力された電圧信号は、配線、リード線(例えば、ボンディングワイヤ)、バンプ5A〜5D等を介して電極層4A〜4Eに印加される。このバンプ5A〜5Dにより、各電極層4A〜4Eに個別に電圧を印加することができる。
また、図2Bに示すように、圧電駆動部10において、基板2の底面には、ゴム7が取り付けられている。ゴム7は枠状体であり、圧電駆動部10は、ゴム7を介して他の部材に取り付けられる。これにより、圧電駆動部10から部材に伝わる振動成分を低減することができる。なお、圧電駆動部10において、ゴム7は必須ではない。よって、ゴム7を有さない圧電駆動部10を他の部材に取り付けてもよい。
ゴム7を有さない圧電駆動部10は、バンプ5A〜5Dを用いて、例えば、配線基板の実装面にフリップチップ実装することができる。この圧電駆動部10をフリップチップ実装する場合には、まず、圧電駆動部10の屈曲変位を妨げない大きさの開口が実装面に形成された配線基板を用意する。そして、その開口に電極層4Eが面した状態で、圧電駆動部10を配線基板の実装面に載置する。最後に、圧電駆動部10のバンプ5A〜5Dを、配線基板の実装面に設けられた電極にはんだ付けすればよい。
信号変換部11は、4ビットのデジタル信号ISを入力する。このデジタル信号ISは、例えばA/Dコンバータから出力されたPCM(Pulse Code Modulation)信号である。図5に示すように、例えば、4ビットのデジタル信号ISは、10進数で−8(−2)〜+8(+2)までの値をとる。デジタル信号ISでは、±8の絶対値は2進数で(1000)と表現されている。同様にデジタル信号ISでは、±4の絶対値は2進数で(0100)と表現され、±2の絶対値は2進数で(0010)と表現され、±1の絶対値は2進数で(0001)と表現され、0は2進数で(0000)と表現されている。図5の信号波形に追従するように圧電駆動部10を振動させれば、圧電駆動部10は、デジタル信号ISに基づく音を発生する。
なお、本実施の形態では、デジタル信号ISの正負を示す情報は、別の1ビットの信号で信号変換部11に入力されているものとする。信号変換部11は、その信号によりデジタル信号ISの正負を判定する。
信号変換部11は、このデジタル信号ISを、各圧電層3A〜3Dへの駆動電圧のオンオフを示す4ビットのビット列データ信号BSに変換する。ビット列データ信号BSは、電極層4A〜4Eを介して圧電層3A〜3Dに印加される駆動電圧のオンオフを示すビット列データより成る。
図6に示すように、信号変換部11は、ハードウエアとして、演算部20と、記憶部21と、I/O部22と、内部バス23と、を備えている。演算部20は、4ビットのデジタル信号ISを4ビットのビット列データ信号BSに変換する演算処理を行うプロセッサである。
記憶部21は、演算部20によって実行される演算処理プログラムと、演算対象となるデジタル信号IS及びビット列データ信号BSと、を記憶している。演算部20は、記憶部21に記憶された演算処理プログラムを実行することにより、上記演算処理を行う。I/O部22は、デジタル信号ISを入力し、記憶部21に記憶するとともに、演算部20により算出され記憶部21に記憶されたビット列データ信号BSを出力部12に出力する。内部バス23は、他の構成要素間を通信可能に接続する。
信号変換部11は、デジタル信号ISからビット列データ信号BSへの変換を行う。この変換により、例えば、図7に示すように、デジタル信号ISが10進数で+8(2)のとき、ビット列データ信号BSは、2進数で(1111)となる。この値は、圧電層3A〜3Dの駆動電圧をすべてオンすることを示している。
また、デジタル信号ISが10進数で+4(2)のとき、ビット列データ信号BSは2進数で(0111)となる。この値は、圧電層3A〜3Cの駆動電圧をすべてオンすることを示している。
また、デジタル信号ISが10進数で+2(2)のとき、ビット列データ信号BSは2進数で(0011)となる。この値は、圧電層3A、3Bの駆動電圧をすべてオンすることを示している。
さらに、また、デジタル信号ISが10進数で+1(2)のとき、ビット列データ信号BSは2進数で(0001)となる。この値は、圧電層3Aの駆動電圧をオンすることを示している。
さらに、デジタル信号ISが10進数で0のとき、ビット列データ信号BSは2進数で(0000)となる。この値は、圧電層3A〜3Dの駆動電圧を全てオフすることを示している。
なお、デジタル信号ISの値が負であるときは、圧電層3A〜3Dに印加する駆動電圧は逆極性となるため、図7では、−1と表現している。
言い換えると、信号変換部11は、図7に示すように、デジタル信号ISの10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すn(本実施の形態では、n=4)ビットのデータから成る信号(2進数で(0000))をビット列データ信号BSとして生成する。また、信号変換部11は、デジタル信号ISの10進数における絶対値が2n−1である場合には(本実施の形態では、24−1である場合には)、駆動電圧のオンを示すnビットのデータ(本実施の形態では、4ビットのデータ)から成る信号をビット列データ信号BSとして生成する。
さらに、信号変換部11は、デジタル信号ISの10進数における絶対値が2k−1(kは、1≦k<nの整数)である場合には(本実施の形態では、2,2,2である場合には)、駆動電圧のオンを示すkビットのデータと、駆動電圧のオフを示すn−kビットのデータと、を組み合わせたnビットのデータから成る信号をビット列データ信号BSとして生成する。
より具体的には、信号変換部11は、図7に示すように、デジタル信号ISにおいて、値が1となるビット桁を検出する。さらに、信号変換部11は、検出されたビット桁よりも下位のビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、検出されたビット桁よりも上位のビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、ビット列データ信号BSとして生成する。
出力部12は、信号変換部11で変換されたビット列データ信号BSの各ビットの値に従って圧電駆動部10における各圧電層3A〜3Dに印加される駆動電圧を出力する。具体的には、出力部12は、電極層4A〜4Eに個別に電圧信号を出力することにより、各圧電層3A〜3Dに駆動電圧を印加する。駆動電圧の印加により、圧電層3A〜3Dが振動し、圧電駆動部10がデジタル信号ISに従った音を発生させる。
次に、本実施の形態に係るスピーカシステム1における信号変換部11の動作について説明する。図8に示すように、まず、演算部20は、変数kを0に設定し、ビット列データ信号BSを0に設定する(ステップS1)。
続いて、演算部20は、デジタル信号ISが0であるか否か判定する(ステップS2)。ここで、デジタル信号が0であった場合(ステップS2;Yes)、演算部20は、その時点におけるビット列データ信号BSを出力部12に出力する(ステップS5)。ここでは、ビット列データ信号BSとして”0000”が出力される。
一方、デジタル信号ISが0でなかった場合(ステップS2;No)、演算部20は、デジタル信号ISを右に1ビットシフトし(ステップS3)、カウンタ値kを1だけインクリメントする(ステップS4)。
以降、右にビットシフトしたデジタル信号ISが0とならない限り(ステップS2;No)、ステップS2→S3→S4が繰り返される。右にビットシフトしたデジタル信号ISが0になると(ステップS2;Yes)、演算部20は、kビットが1である、即ち、kビット目までが全て1であるビット列データ信号BSを出力して(ステップS5)、処理を終了する。
すなわち、このようにして、デジタル信号ISからビット列データ信号BSへの変換が行われる。
信号変換部11は、デジタル信号ISが入力される度に、上述の変換処理を行って、ビット列データ信号BSを出力部12に出力する。出力部12は、入力したビット列データ信号BSに従って、各電極層4A〜4Eに対して電圧信号を出力する。
例えば、図9Aに示すように、ビット列データ信号BSが2進数で(0001)である場合には、出力部12は、電極層4Aを0Vとし、電極層4B〜4Eを+1.2Vとする電圧信号を電極層4A〜4Eに出力する。このようにすれば、圧電層3Aの駆動電圧だけオンとなり、圧電層3Aのみが伸びる。逆に圧電層3Aのみ縮める場合には、電極層4Aを0Vとし、電極層4B〜4Eを−1.2Vとする電圧信号を電極層4A〜4Eに出力すればよい。
また、図9Bに示すように、ビット列データ信号BSが2進数で(0011)である場合には、出力部12は、電極層4Bを+1.2Vとし、電極層4A,4C,4Eを0Vとする電圧信号を電極層4A〜4Eに出力する。また、図9Cに示すように、ビット列データ信号BSが2進数で(0111)である場合には、出力部12は、電極層4A,4Cを0Vとし、電極層4B,4D,4Eを+1.2Vとする電圧信号を電極層4A〜4Eに出力する。また、図9Dに示すように、ビット列データ信号BSが2進数で(1111)である場合には、出力部12は、電極層4A,4C,4Eを0Vとし、電極層4B、4Dを+1.2Vとする電圧信号を電極層4A〜4Eに出力する。なお、圧電層3A〜3Dを縮める場合には、+1.2Vを−1.2Vとすればよい。
なお、ビット列データ信号BSが2進数で(0001)であった時の圧電層3A〜3Dへの電圧信号の与え方は、図9Aに示すものには限られない。例えば、図10A〜図10Cに示すような電圧信号を電極層4A〜4Eに与えるようにしてもよい。同様に、ビット列データ信号BSが2進数で(0011)であった時の圧電層3A〜3Dへの電圧信号の与え方は、図9Bに示すものには限られない。例えば、図11A〜図11Cに示すような電圧信号を電極層4A〜4Eに与えるようにしてもよい。また、ビット列データ信号BSが2進数で(0111)であった時の圧電層3A〜3Dへの電圧信号の与え方は、図9Cに示すものには限られない。例えば、図12A〜図12Cに示すような電圧信号を電極層4A〜4Eに与えるようにしてもよい。
図1に示すように、出力部12は、スイッチング回路12Aと設定部12Bとを備える。スイッチング回路12Aは、ビット列データ信号BSを入力し、各電極層4A〜4Eに出力信号を出力する。設定部12Bは、図9A〜図12Cに示されるような電圧のパターンのうち、どのようなパターンで電圧信号を電極層4A〜4Eに与えるかを設定する。設定部12Bは、デジタル信号ISの入力に先だって、駆動電圧のオンを示すデータのビット位置と駆動電圧のオフを示すデータのビット位置を、予め出力部12のスイッチング回路12Aに設定しておくことができる。ビット位置を事前に変更可能とすることによって、圧電駆動部10で発生する音の微調整が可能になる。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、n層積層された圧電層3A〜3Dを、圧電層3A〜3Dが積層された方向に屈曲して変位させることで、nビットのデジタル信号ISを10進数化した重みに応じた屈曲変位を得ることができ、所望の音圧を発生することができる。よって、nビットのデジタル信号に対応する音を発生するのにビット桁に応じて積層された圧電積層構造体を並列配置及び積み重ねる必要がない。これにより、スピーカのさらなる小型化、軽量化、低消費電力化を実現することができる。
また、本実施の形態によれば、圧電層3A〜3Dの積層数を少なくすることができるので、スピーカシステム1の製造コストを低減することができる。
実施の形態2.
続いて、本発明の実施の形態2について説明する。
デジタル信号ISは、上記実施の形態1に係るものには限られない。例えば、図13に示されるようなビットパターンを有するものもある。4ビットのデジタル信号ISは、−4(−2)から+4(+2)までの値をとる。図13に示すように、デジタル信号ISでは、+4は2進数で(0100)と表現される。同様にデジタル信号ISでは、+3は2進数で(0011)と表現され、+2は2進数で(0010)と表現され、+1は2進数で(0001)と表現され、0は2進数で(0000)と表現される。また、デジタル信号ISで負の数は、正の数の2の補数となっており、最上位ビットが正負を表している。本実施の形態では、図13に示されるビットパターンを有するデジタル信号ISを入力する場合について説明する。
本実施の形態に係るスピーカシステム1では、信号変換部11のハードウエアは、図6に示すものと同じである。信号変換部11は、図13に示すようなビットパターンを有するデジタル信号ISを、図14に示すビット列データ信号BSに変換する。演算部20は、図14に示すテーブルに従って、+4、+3、+2、+1,0を、それぞれ2進数で(1111),(0111),(0011),(0001),(0000)に変換する。さらに、演算部20は、その他の負の値を、対応する正の数の2の補数となるビット列データに変換する。
言い換えると、本実施の形態では、信号変換部11は、デジタル信号ISの10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すn(本実施の形態では、n=4)ビットのデータから成る信号をビット列データ信号BSとして生成する。また、信号変換部11は、デジタル信号ISの2進数における絶対値において値が1であるビット桁の重みに応じた数m(mは、0≦m<nの整数)を求め、mビットを駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットを駆動電圧のオフを示す値とする信号を、ビット列データ信号BSとして生成する。なお、ビット桁の重みとは、以下のように定義される。例えば、最下位ビットの重みを1(=2)としたときには、2桁目のビットの重みは、2(=2)となり、3桁目、4桁目のビットの重みは、2、2となる。すなわち、n桁目のビットの重みは、2となる。
信号変換部11の動作について説明する。図15に示すように、演算部20は、カウンタ値jを1に設定し、変数mを0に設定し、変数aを1に設定し、ビット列データ信号BSを0に設定する(ステップS11)。
続いて、演算部20は、デジタル信号ISが0であるか否かを判定する(ステップS12)。デジタル信号ISが0である場合(ステップS12;Yes)、演算部20は、nビットのうち、mビットを1とし、n−mビットを0としたビット列データ信号BSを出力する(ステップS18)。すなわち、デジタル信号ISが(0000)に対応するビット列データ信号BS(0000)を出力する。
デジタル信号ISが0でない場合(ステップS12;No)、演算部20は、デジタル信号IS[j]が1であるか否かを判定する(ステップS13)。ここで、デジタル信号IS[j]は、デジタル信号ISのj桁目(jは、1≦j≦nの整数)である。デジタル信号IS[j]が1である場合にのみ(ステップS13;Yes)、演算部20は、変数mに変数aを加算する値を変数mに代入する(ステップS14)。
続いて、演算部20は、カウンタ値jを1だけインクリメントし(ステップS15)、変数aに2を乗算した値を変数aに代入する(ステップS16)。続いて、演算部20は、カウンタ値jがnであるか否か判定する(ステップS17)。以降、ステップS17でカウンタ値jがnとならない限り(ステップS17;No)、ステップS13→S15→S16→S17又はステップS13→S14→S15→S16→S17が繰り返される。
カウンタ値jがnとなった場合(ステップS17;Yes)、演算部20は、nビットのうち、mビットが1である、即ち、mビット目までが全て1であるビット列データ信号BSを出力する(ステップS18)。
信号変換部11は、デジタル信号ISが入力される度に、上述の変換処理を行って、ビット列データ信号BSを出力部12に出力する。出力部12は、入力したビット列データ信号BSに従って、各電極層4A〜4Eに対して電圧信号を出力する。
なお、デジタル信号ISの各ビット桁の重みは、4ビットの場合、例えば、1番目(最下位ビット)〜4番目(最上位ビット)の重みが、2(=1),2(=2),2(=4),2(=8)となる。この場合、1+2+4+8=15ビットのビット列データを準備し、値が1であるビット桁の重み分だけビット列データを右シフトしたデータを、ビット列データ信号BSとして出力するようにしてもよい。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
本実施の形態では、4ビットのデジタル信号ISは、−4(−2)〜+4(+2)までの値をとる。図16に示すように、デジタル信号ISでは、+4は2進数で(0100)と表現されている。同様にデジタル信号ISでは、+2は2進数で(0010)と表現され、+1は2進数で(0001)と表現され、0は2進数で(0000)と表現される。また、デジタル信号ISで負の数は、正の数の2の補数となっており、最上位ビットが正負を表している。本実施の形態では、図16に示されるビットパターンを有するデジタル信号ISを入力する場合について説明する。
本実施の形態に係るスピーカシステム1では、信号変換部11のハードウエアは、図6に示すものと同じである。信号変換部11は、図16に示すようなビットパターンを有するデジタル信号ISを、図17に示すビット列データ信号BSに変換する。演算部20は、図17のテーブルに示すように、演算部20は、+4、+2、+1,0を、それぞれ2進数で(1111),(0011),(0001),(0000)に変換し、その他の負の値は、対応する正の数の2の補数となるビット列データに変換する。
信号変換部11は、デジタル信号ISの10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すnビットのデータから成る信号をビット列データ信号BSとして生成する。また、信号変換部11は、デジタル信号ISの10進数における絶対値が2n−2である場合には、駆動電圧のオンを示すnビットのデータから成る信号をビット列データ信号BSとして生成する。
信号変換部11は、デジタル信号ISの10進数における絶対値が2k−1(kは、1≦k<n−1の整数)である場合には、デジタル信号ISの2進数における絶対値において値が1であるビット桁の重みに応じた数mを求め、mビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、ビット列データ信号BSとして生成する。
次に、本実施の形態に係るスピーカシステム1における信号変換部11の動作について説明する。図18に示すように、まず、演算部20は、変数mを0に設定し、ビット列データ信号BSを0に設定する(ステップS21)。
続いて、演算部20は、デジタル信号ISが0であるか否か判定する(ステップS22)。ここで、デジタル信号が0であった場合(ステップS22;Yes)、演算部20は、その時点におけるビット列データ信号BS(0000)を出力部12に出力する(ステップS27)。
デジタル信号ISが0でなかった場合(ステップS22;No)、演算部20は、デジタル信号ISを右に1ビットシフトする(ステップS23)。さらに、演算部20は、変数mに1を加算して変数mに代入し(ステップS24)、変数mがn−1と等しいか否か判定する(ステップS25)。変数mがn−1と同じである場合(ステップS25;Yes)、つまり、本実施の形態ではn=4なので、変数mがn−1=3と同じである場合、演算部20は、変数mに1を加算して変数mに代入する(ステップS26)。一方、変数mがn−1と同じでない場合には(ステップS25;No)、ステップS26をスキップする。
以降、右にビットシフトしたデジタル信号ISが0とならない間(ステップS22;No)、ステップS22→S23→S24→S25→S26が繰り返される。右にビットシフトしたデジタル信号ISが0になると(ステップS22;Yes)、演算部20は、その時点でのmビットが1で、n−mビットが0であるビット列データ信号BSを出力して(ステップS27)、処理を終了する。
すなわち、このようにして、デジタル信号ISからビット列データ信号BSへの変換が行われる。
信号変換部11は、デジタル信号ISが入力される度に、上述の変換処理を行って、ビット列データ信号BSを出力部12に出力する。出力部12は、入力したビット列データ信号BSに従って、各電極層4A〜4Eに対して電圧信号を出力する。
なお、上記各実施の形態では、デジタル信号ISをビット列データ信号BSに変換するのに、2進数のビット演算を用いたが、本発明はこれには限られない。図7、図14及び図17に示すような変換テーブルを、信号変換部11に保持しておき、その変換テーブルを参照して(入力したデジタル信号ISに対応するビット列データ信号BS)、信号変換を行うようにしてもよい。このようにすれば、ビット演算を行う必要がなくなるので、変換に要する時間をさらに短縮することができる。
信号変換部11は、デジタル信号ISが入力される度に、上述の変換処理を行って、ビット列データ信号BSを出力部12に出力する。出力部12は、入力したビット列データ信号BSに従って、図9A〜図12Cに示すパターンで、各電極層4A〜4Eに対して電圧信号を出力する。
なお、上記実施の形態では、デジタル信号を4ビットのデジタル信号とし、圧電層の積層数を4としたが、本発明はこれには限られない。例えば、8ビット、16ビットなどとすることができる。デジタル信号のビット数及び圧電層の積層数はn(nは、2以上の自然数)とすることができる。
上述した信号変換部11における演算処理は、いずれもデジタル信号ISを10進数に変換することなく、ビット列データ信号BSに変換するものであり、演算時間の短縮が可能となる。
信号変換部11の演算処理も上記実施の形態に係るものには限られない。ビット列データ信号BSの各ビットの初期値を1とし、デジタル信号ISの値に応じて0を右シフトすることにより、ビット列データ信号BSを求めるようにしてもよい。
信号変換部11の演算処理は、例えば、ソフトウエアでなく、特殊用途の論理装置(例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit))と設定可能な論理装置(例えば、SPLD(Simple Programmable Logic Device)、CPLD(Complex Programmable Logic Device))、およびFPGA(Field Programmable Gate Array)等を用いて実現されるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態では、圧電層3Aに形成された電極層4Eの全面に基板2が積層されることで、各圧電層3A〜3Dは、その両端で2点支持された状態(両端の固定点で固定された状態)となったが、これに限られるものではない。一般的な呼称「ユニモルフアクチュエータ」や「バイモルフアクチュエータ」に広く適用される支持方法、即ち、基板2が積層される領域を上述した実施の形態と異ならせることで、図19Aに示すような2点支持、或いは、図19Cに示すような1点支持を、圧電駆動部10で実現してもよい。なお、この2点支持は、オフセットして積層された基板2の両端で各圧電層3A〜3Dを支持する方法であり、1点支持は、基板2の中央部分で各圧電層3A〜3Dを支持する方法である。
例えば図19Aに示すように、圧電駆動部10の端部から内側にオフセットした2点で各圧電層3A〜3Dを支持する場合には、図19Bに示すように、電極層4Eの端部から内側にオフセットした領域に基板2を積層すればよい。また、図19Cに示すように、各圧電層3A〜3Dを1点で支持する場合には、図19Dに示すように、電極層4Eの例えば中央部分に基板2を積層すればよい。
また、本実施の形態では、隣接する圧電層の極性が逆となるように、圧電層3A〜3Dを配置した。しかしながら、本発明はこれには限られない。圧電層3A〜3Dの極性を同じにして、電極層4A,4B,4C,4D,4Eに、それぞれ0V,+1.2V1,+2.4V,+3.6V,+4.8Vといったように、段階的に一定間隔で増加あるいは減少する駆動電圧を印加することにより、圧電層3A〜3Dを駆動するようにしてもよい。
この発明は、この発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施の形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明の範囲を限定するものではない。すなわち、この発明の範囲は、実施の形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
なお、本願については、2016年4月15日に出願された日本国特許出願2016−82490号を基礎とする優先権を主張し、本明細書中に日本国特許出願2016−82490号の明細書、特許請求の範囲、図面全体を参照として取り込むものとする。
本発明は、小型化が必要なイヤホンや車載される小型スピーカ等に適用することができる。
1 スピーカシステム、2 基板、3A,3B,3C,3D 圧電層、4A,4B,4C,4D,4E 電極層、5A,5B,5C,5D バンプ、7 ゴム、10 圧電駆動部、11 信号変換部、12 出力部、12A スイッチング回路、12B 設定部、20 演算部、21 記憶部、22 I/O部、23 内部バス、BS ビット列データ信号、IS デジタル信号

Claims (8)

  1. 接地されていない電極層とn(nは、2以上の整数)層の圧電層とが1枚ずつ交互に積層され、最下層の圧電層の下部及び最上層の圧電層の上部に電極層が更に形成された、前記圧電層が積層された方向に屈曲して変位する圧電駆動部と、
    nビットのデジタル信号を、前記電極層を介して前記各圧電層に印加される駆動電圧のオンオフを示すビットデータより成るnビットのビット列データ信号に変換する信号変換部と、
    前記信号変換部で変換されたビット列データ信号の各ビットの値に従って、前記各圧電層に印加される駆動電圧を出力する出力部と、
    を備え
    前記出力部は、
    前記デジタル信号の10進数における値が負である場合には、正である場合とは逆極性の駆動電圧を前記各圧電層に印加し、
    前記圧電層は、同じ向きに電圧が印加されたときの伸縮方向が、交互に逆となるように配列されている、
    ピーカシステム。
  2. 前記信号変換部は、
    前記デジタル信号の10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
    前記デジタル信号の10進数における絶対値が2n−1である場合には、駆動電圧のオンを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
    前記デジタル信号の10進数における絶対値が2k−1(kは、1≦k<nの整数)である場合には、駆動電圧のオンを示すkビットのデータと、駆動電圧のオフを示すn−kビットのデータと、を組み合わせたnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成する、
    請求項1に記載のスピーカシステム。
  3. 前記信号変換部は、
    前記デジタル信号において、値が1となるビット桁を検出し、
    検出されたビット桁よりも下位のビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、検出されたビット桁よりも上位のビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、前記ビット列データ信号として生成する、
    請求項2に記載のスピーカシステム。
  4. 前記信号変換部は、
    前記デジタル信号の10進数における絶対値が0である場合には、駆動電圧のオフを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
    前記デジタル信号の10進数における絶対値がnである場合には、駆動電圧のオンを示すnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成し、
    前記デジタル信号の2進数における絶対値において、値が1であるビット桁の重みを累積加算した値をm(mは、0≦m<nの整数)としたときに、mビットのビットデータを駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットのビットデータを駆動電圧のオフを示す値としたnビットのデータから成る信号を前記ビット列データ信号として生成する、
    請求項1に記載のスピーカシステム。
  5. 前記信号変換部は、
    前記デジタル信号の2進数における絶対値において値が1であるビット桁の重みに応じた数mを求め、mビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、前記ビット列データ信号として生成する、
    請求項4に記載のスピーカシステム。
  6. 前記信号変換部は、
    前記デジタル信号の10進数における絶対値が2k−1(kは、1≦k<nの整数)である場合に、前記デジタル信号の2進数における絶対値において値が1であるビット桁の重みに応じた数mを求め、mビットの値を駆動電圧のオンを示す値とし、n−mビットの値を駆動電圧のオフを示す値とする信号を、前記ビット列データ信号として生成する、
    請求項4に記載のスピーカシステム。
  7. 前記信号変換部は、
    前記デジタル信号の入力に先立って、
    前記ビット列データ信号における、駆動電圧のオンを示すビットの位置と、駆動電圧のオフを示すビットの位置とを設定する設定部を備える、
    請求項1から6のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  8. 前記圧電駆動部が、1点又は2点で支持されている、
    請求項1からのいずれか一項に記載のスピーカシステム。
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