JP6648204B2 - 太陽光発電パネル用取付具 - Google Patents

太陽光発電パネル用取付具 Download PDF

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Description

本発明は、太陽光発電パネル用取付具に関する。
近年、環境保護、省資源、CO削減等の観点から、太陽エネルギーを利用して発電を行う太陽光発電が急速に普及しており、太陽光発電パネルで太陽光を受光することにより発電量を得る太陽光発電装置が一般化している。特に、より大きな発電量を得るための太陽光発電装置として、複数枚の太陽光発電パネルを縦横に平面的(2次元的)に並べた太陽光発電アレイが広く利用されている。更には、多数基の太陽光発電アレイを並設した大規模太陽光発電プラント(いわゆる、メガソーラーやギガソーラー)の建設も盛んとなっている。
これに関連して、特許文献1には、太陽光発電パネルを支持する架台に太陽光発電パネルを平面的(2次元的)に並設する場合、隣接する太陽光発電パネルの対向する端縁部同士に跨るようにして上方から取付具によって押さえ付けながら当該取付具をボルト、ナット等を用いて梁部材側に固定する技術が開示されている。
特開2007−35849号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、作業者が架台の上に乗って太陽光発電パネルの上側から取り付け作業を行う必要があることから、作業性が良いとはいえなかった。また、取付具によって太陽光発電パネルを上から押さえつける上述の固定方法では、取付具が太陽光発電パネルよりも上方に突出しがちとなる。そのため、太陽光発電装置の上面に起伏が生じ、降雪時に積雪し易いという問題もある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、架台に載置される太陽光発電パネルをパネル下面側から簡単に取り付けることが可能な技術を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、以下の手段を採用した。即ち、本発明は、太陽光発電パネルを支持する架台の梁部材に太陽光発電パネルを固定するための太陽光発電パネル用取付具であって、前記太陽光発電パネルは、額縁状のパネル枠体に嵌め込まれ、当該パネル枠体は、前記太陽光発電パネルの下面と所定の間隔を空けて対面するフランジ部を有し、前記太陽光発電パネル用取付具は、前記梁部材に固定される固定部と、前記固定部から側方に向けて張り出して設けられると共に前記フランジ部を載置するために設けられた載置部と、前記載置部に載置された状態の前記フランジ部と前記載置部とを挟着することで前記パネル枠体を前記載置部に固定する挟着手段と、を有する。
本発明によると、太陽光発電パネルの下側に設けられたフランジ部と載置部とを挟着することでパネル枠体が載置部に固定され、結果として、パネル枠体に嵌め込まれた太陽光発電パネルが取付具を介して架台に取り付けられる。即ち、太陽光発電パネルを架台に取り付けるための取付構造が太陽光発電パネルの下側に設けられている。これによれば、太
陽光発電パネルの下側から太陽光発電パネルの架台への取付作業を簡単に行うことができる。また、太陽光発電パネルの取付構造を太陽光発電パネルの下側に設けることにより、太陽光発電装置の上面に突起物を生じさせないようにすることができる。これにより、太陽光発電装置の上面の起伏を低減し、降雪時において太陽光発電装置の上面に積雪し難くすることができる。
また、前記フランジ部には、フランジ貫通穴が形成されており、前記載置部は、載置部貫通穴を有し、前記挟着手段は、フランジ貫通穴及び載置部貫通穴に挿通可能な軸部を有する挟着用ボルトと、前記挟着用ボルトの前記軸部に螺合する挟着用ナットと、を有し、前記載置部は、前記固定部が前記梁部材に固定された状態で、前記梁部材よりも当該梁部材の幅方向外側に突出していてもよい。
これによると、挟着用ボルトの軸部を載置部の下方から位置合わせされた状態の載置部貫通穴とフランジ貫通穴とに挿通させることができる。その結果、挟着用ボルトの頭部82と挟着用ナットとによって、簡単にフランジ部と載置部とを挟着することができる。
また、前記梁部材の上面には、当該梁部材の延伸方向に延在する溝が形成されており、前記太陽光発電パネル用取付具は、前記溝の内部に挿入されるとともに前記溝の延在方向における任意の位置において前記溝の内壁に係合する係合部を有し、前記固定部は、前記溝の内壁に係合した前記係合部に連結することで前記梁部材の上面に固定されてもよい。
これによると、梁部材の延伸方向の任意の位置において取付具を梁部材に設置することができる。これによれば、梁部材の延伸方向における太陽光発電パネルの取付位置を任意の位置とすることができる。
また、太陽光発電パネル用取付具は、前記固定部と前記係合部とを連結するための連結用ボルトを有し、前記載置部には、一対の前記パネル枠体を前記梁の延伸方向に沿って所定の間隔を空けて並んだ状態で固定可能であり、前記固定部は、前記連結用ボルトの軸部が挿通可能な固定部貫通穴を有し、前記係合部は、前記連結用ボルトの軸部が螺合可能な係合部ネジ穴を有し、前記固定部貫通穴は、前記一対のパネル枠体が前記載置部に固定された状態において、前記連結用ボルトの頭部が前記梁の延伸方向において前記一対のパネル枠体同士の間に位置するように形成されていてもよい。
これによると、太陽光発電パネルが架台に取り付けられた状態で、固定部の上方から連結用ボルトを締め付けたり緩ませたりすることが可能である。これによれば、太陽光発電パネルを架台から取り外すことなく、梁部材の延伸方向における取付具の位置、ひいては梁部材の延伸方向における太陽光発電パネルの位置を調整することができる。
また、太陽光発電パネル用取付具は、前記固定部に突設されると共に前記梁部材に突き刺さる第1突出ピンと、前記載置部に突設されると共に前記フランジ部に突き刺さる第2突出ピンのうち、少なくとも何れか一方を有してもよい。
これによると、第1突出ピンによって、梁部材に対する取付具の位置ずれを抑制することができる。また、第2突出ピンによって、取付具に対するパネル枠体の位置ずれを抑制することができる。
更に、太陽光発電パネル用取付具は、前記第1突出ピンと前記第2突出ピンとを有し、前記第1突出ピンは、前記梁部材に突き刺さることで前記太陽光発電パネル用取付具と前記梁部材とを電気的に接続し、前記第2突出ピンは、前記フランジ部に突き刺さることで前記太陽光発電パネル用取付具と前記パネル枠体とを電気的に接続してもよい。
これによると、架台を介して接地されることで、太陽光発電パネルがアース接続される。これによれば、太陽光発電パネルを架台に取り付ける作業を行うのみで、別途アース接続のための作業を行うことなく、太陽光発電パネルをアース接続することができる。
本発明によれば、架台に載置される太陽光発電パネルを、パネルの下面側から簡単に取り付けることができる。
図1は、実施形態に係る太陽光発電装置の斜視図である。 図2は、実施形態に係る太陽光発電装置の上面図である。 図3は、実施形態に係るレール部材の延伸方向に直交する断面図である。 図4は、実施形態に係るパネル枠体に嵌め込まれた太陽光発電パネルの下面図である。 図5は、実施形態に係る太陽光発電パネル用取付具の分解斜視図である。 図6は、実施形態に係る太陽光発電パネル用取付具の本体部を示す図である。 図7は、実施形態に係る太陽光発電パネル用取付具を用いた太陽光発電パネルの固定方法を説明するための図である。 図8は、実施形態に係る架台に対して太陽光発電パネルが取り付けられた状態を説明するための図であって、レール部材の延伸方向に直交する断面図である。 図9は、実施形態に係る架台に対して太陽光発電パネルが取り付けられた状態を説明するための部分斜視図である。 図10は、実施形態に係る架台に対して太陽光発電パネルが取り付けられた状態を説明するための部分上面図である。 図11は、実施形態に係る太陽光発電パネル用取付具の本体部の別の例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。但し、以下の説明は例示であり、本発明は以下の内容に限定されるものではない。
図1は、本実施形態に係る太陽光発電装置100の斜視図である。図2は、本実施形態に係る太陽光発電装置100の上面図である。太陽光発電装置100は、太陽光発電パネル用架台(以下、架台)2と、この架台2に取り付けられた複数の太陽光発電パネル3等を備える。架台2は、太陽光発電パネル3を設置するための台である。図1及び図2に示すように、本実施形態における架台2には、パネル枠体4に嵌め込まれた複数の太陽光発電パネル3が縦横2次元的に配列されている。但し、図1においては、作図上、太陽光発電パネル3の一部のみを図示している。
架台2は、一定間隔に設けられた複数の支柱21と、支柱21の頂部に設けられた受け桟22と、支柱21および受け桟22を連結する方杖部材24と、受け桟22上に設けられたレール部材23と、を有する。支柱21は、例えば、地盤等の内部に先端側が埋め込まれて立設された支柱杭である。受け桟22は、支柱21の配列方向に直交する方向に延伸する態様で各支柱21の頂部に設けられている。受け桟22は、支柱21に対して傾斜した姿勢で設けられている。方杖部材24は、一端側が受け桟22に連結されると共に他端が支柱21に連結されることで、これらの間に斜めに架け渡された斜材である。なお、支柱21に対する受け桟22の傾斜角度は、変更可能であってもよい。レール部材23は、受け桟22上に架け渡された横架部材である。レール部材23は、本発明における「梁
部材」に相当する。レール部材23は、受け桟22の延伸方向に対して直交する方向に延伸して設けられている。
以下、太陽光発電装置100において、支柱21が設置されている側を下側(下方)、太陽光発電パネル3が設定されている側を上側(上方)とする。また、レール部材23の延伸方向をX方向とし、レール部材23の幅方向をY方向とする。Y方向は、X方向と直交する。本実施形態において、レール部材23は、延伸方向(X方向)が支柱21の配列方向と一致するようにして設けられている。但し、レール部材23は、延伸方向(X方向)が支柱21の配列方向と直交するように設けられてもよい。図1に示すように、本実施形態における架台2には、複数のレール部材23が所定の間隔を空けてY方向に並んで設けられている。そして、太陽光発電パネル3は、レール部材23の上にX方向及びY方向に並んで設置されている。なお、架台2は、レール部材23のY方向における位置を変更可能に構成されている。
図3は、レール部材23の延伸方向に直交する断面図である。図1及び図3に示すように、レール部材23の上面23aには、レール部材23の延伸方向(X方向)に沿って延在したガイド溝231が開口している。ガイド溝231は、レール部材23のX方向における一端側から他端側に亘って形成されている。図3に示すように、ガイド溝231の溝底231aから略垂直に立設する一対の側壁231b,231cには、それぞれ係止片231d,231eがガイド溝231内側に向かって突設されている。係止片231dは、側壁231bの上端の位置に設けられている。一方、係止片231eは、側壁231cにおける上端から少し低い位置に設けられており、係止片231dに比べて相対的に低位に配置されている。係止片231d,231eは、レール部材23の延伸方向(X方向)に沿って延設されている。
図4は、パネル枠体4に嵌め込まれた太陽光発電パネル3の下面図である。太陽光発電パネル3は、複数の太陽電池が平面的に並べられて相互接続されたモジュールであり、本実施形態では、略矩形平面形状を有している。「太陽光発電パネル」は、ソーラーパネルや太陽電池モジュールとも呼ばれる。ここで、図4に示す符号3aは、太陽光発電パネル3の「上面」である。また、符号3bは、太陽光発電パネル3の「下面」である。太陽光発電装置100において、太陽光発電パネル3は、下面3bが架台2側に向くようにして架台2に取り付けられる。
パネル枠体4は、太陽光発電パネル3が嵌め込まれた状態で架台2のレール部材23に固定される部材である。図4に示すように、パネル枠体4は、額縁状に形成されている。パネル枠体4は、太陽光発電パネル3の周縁が嵌め込まれる嵌合部41と、嵌合部41から下方に垂下した側壁42と、側壁42の下端から直角に折り込まれて太陽光発電パネル3の下面3bと所定の間隔を空けて対面するフランジ43と、を含む。ここで、図4に示す符号4aは、パネル枠体4の「第1辺」であり、符号4bはパネル枠体4の「第2辺」である。第1辺4aと第2辺4bは、互いに直交している。また、パネル枠体4において、第1辺4aに沿う方向をパネル枠体4の「第1方向」とし、第2辺4bに沿う方向をパネル枠体4の「第2方向」とする。パネル枠体4の第1方向と第2方向は、互いに直交している。本実施形態では、パネル枠体4の第1方向がレール部材23の延伸方向(X方向)と一致し、パネル枠体4の第2方向がレール部材23の幅方向(Y方向)に一致するように、パネル枠体4がレール部材23上に固定される。
図4に示すように、嵌合部41には、太陽光発電パネル3を嵌め込むための嵌合溝411が設けられている。嵌合溝411の溝幅は、太陽光発電パネル3の厚さに対応しており、太陽光発電パネル3の周縁が嵌合溝411に嵌め込まれることで、パネル枠体4が太陽光発電パネル3と一体に固定されている。フランジ43は、太陽光発電パネル3と平行に
設けられており、太陽光発電パネル3の下面3bと所定の間隔を空けて対面している。即ち、フランジ43は、太陽光発電パネル3の下面3b側に設けられている。ここで、図4に示す符号43aは、フランジ43の「上面」であり、符号43bは、フランジ43の「下面」である。上面43a及び下面43bは、平坦面に形成されている。また、側壁42の高さ寸法は、太陽光発電パネル3の厚さ寸法の数倍程度となっており、フランジ43の上面43aは太陽光発電パネル3の下面3bと対向している。これにより、太陽光発電パネル3の周縁が嵌合溝411に嵌め込まれた状態において、パネル枠体4のフランジ43の上面43aと太陽光発電パネル3の下面3bとの間に、所定の間隔が空けられている。
ここで、図4に示すように、フランジ43は、第1方向において両側に位置すると共に第2方向に延在する一対の第1フランジ部431,431と、第2方向において両側に位置すると共に第1方向に延在する一対の第2フランジ部432,432と、を有する。第1フランジ部431は、本発明における「フランジ部」の一例である。第1フランジ部431には、一対のフランジ貫通穴44,44が所定の間隔を空けて第2方向に並んで設けられている。詳細については後述するが、フランジ貫通穴44は、取付具1に第1フランジ部431を固定するための穴である。図4に示すように、フランジ貫通穴44は、第2方向に長孔となっている。また、フランジ貫通穴44の第1方向における幅は、後述する挟着用ボルト8の軸部81の外径よりも僅かに大きく、挟着用ボルト8の頭部82及び挟着用ナット9の外径よりも小さい。これにより、フランジ貫通穴44には、挟着用ボルト8の軸部81と頭部82と挟着用ナット9のうち、軸部81のみが挿通可能となっている。
図5は、本実施形態における太陽光発電パネル用取付具(以下、取付具)1の分解斜視図である。図6は、実施形態に係る取付具1の本体部5を示す図である。図7は、取付具1を用いた太陽光発電パネル3の固定方法を説明するための図である。図8〜図10は、本実施形態に係る架台2に対して太陽光発電パネル3が取り付けられた状態を説明するための図であって、図8は、レール部材23の延伸方向に直交する断面図であり、図9は、部分斜視図、図10は、部分上面図である。
取付具1は、太陽光発電パネル3の裏面(下面3b)側から太陽光発電パネル3を架台2に取り付けるための器具である。図7及び図8に示すように、取付具1は、レール部材23の上面23aに設置されて用いられる。図5及び図7に示すように、取付具1は、本体部5、係合部6、連結用ボルト7、挟着用ボルト8、挟着用ナット9を有する。以下、取付具1の各構成について説明する。
連結用ボルト7及び挟着用ボルト8は、いわゆるキャップボルト(六角穴付ボルト)である。図5及び図7に示すように、連結用ボルト7及び挟着用ボルト8は、夫々、ネジ山が形成された軸部71,81と、軸部71,81の頂部に連設された頭部72,82と、を有している。連結用ボルト7及び挟着用ボルト8は、同寸法のものを用いてもよい。挟着用ナット9は、挟着用ボルト8の軸部81と螺合する。挟着用ボルト8と挟着用ナット9とを含んだ構成が、本発明における「挟着手段」の一例である。
本体部5は、レール部材23の上面23aに載置された状態で固定される部材であり、アルミニウム合金等の金属材料で形成される。図5及び図6に示すように、本体部5は、固定部51、固定部貫通穴52、第1突出ピン53、起立部54、載置部55、支持部56、載置部貫通穴57、第2突出ピン58を有する。
固定部51は、本体部5においてレール部材23の上面23aに固定される部位であり、略矩形の板形状を有する。図5に示す符号51aは、固定部51の「第1辺」であり、符号51bは固定部51の「第2辺」である。第1辺51aと第2辺51bは、互いに直
交している。また、図6に示す符号51cは、固定部51の「上面」であり、符号51dは、固定部51の「下面」である。下面51dは、平坦面に形成されている。
ここで、図5に示すように、本体部5において、第1辺51aに沿う方向を本体部5の「第1方向」とし、第2辺51bに沿う方向を「第2方向」とする。本体部5の第1方向と第2方向は、互いに直交している。本実施形態では、本体部5の第1方向がレール部材23の延伸方向(X方向)と一致し、本体部5の第2方向がレール部材23の幅方向(Y方向)に一致するように、本体部5がレール部材23上に固定される。
図6に示すように、固定部51の平面略中央には、円形断面を有して固定部51を上下に貫通する固定部貫通穴52が穿設されている。固定部貫通穴52の内径は、連結用ボルト7の軸部71の外径よりも僅かに大きく、連結用ボルト7の頭部72の外径よりも小さい。これにより、固定部貫通穴52には、連結用ボルト7の軸部71と頭部72のうち、軸部71のみが挿通可能となっている。
また、図6に示すように、下面51dには、下方に突出した一対の第1突出ピン53,53が突設されている。一対の第1突出ピン53,53は、取付具1がレール部材23に設置された際に、レール部材23の上面23aに突き刺さるようになっている。一対の第1突出ピン53,53は、固定部貫通穴52を挟んで、第2方向に沿って並んで設けられている。
また、図5及び図6に示すように、固定部51の上面51cには、固定部貫通穴52を挟んで、一対の起立部54,54が立設されている。起立部54,54は、第1方向に沿って延在している。図8に示すように、起立部54は、太陽光発電パネル3が架台2に取り付けられたときに、連結用ボルト7が太陽光発電パネル3の上面よりも上方に突出しないように、その高さ寸法が設計されている。
図5及び図6に示すように、一対の起立部54,54の一方の上端には、載置部55が設けられている。載置部55は、パネル枠体4の第1フランジ部431が載置された状態で固定される部位である。載置部55は、固定部51から側方(第2方向の外側)に向けて張り出すように設けられている。ここで、図5及び図6に示す符号55aは、載置部55の「上面」である。載置部55の上面55aは、平坦面であり、下面51dと平行となるように形成されている。図6に示すように、載置部55には、一対の載置部貫通穴57,57及び一対の第2突出ピン58,58が形成されている。
図5及び図6に示すように、一対の起立部54,54の他方の上端には、支持部56が設けられている。支持部56は、載置部55に載置されたパネル枠体4の第1フランジ部431を載置部55と共に支持する部位である。支持部56は、第2方向において載置部55とは反対側に張り出して設けられている。図6に示す符号56aは、支持部56の「上面」である。支持部56の上面56aは、平坦面であり、載置部55の上面55aと平行且つ同じ高さとなっている。なお、支持部56よりも載置部55の方が第2方向において長尺となっている。
図5及び図6に示すように、載置部貫通穴57は、載置部55を上下に貫通する貫通穴であり、第1方向に長孔となるように形成されている。一対の載置部貫通穴57,57は、第1方向に沿って並んで設けられている。載置部貫通穴57の第2方向における径は、挟着用ボルト8の軸部81の外径よりも僅かに大きく、挟着用ボルト8の頭部82及び挟着用ナット9の外径よりも小さい。これにより、載置部貫通穴57には、挟着用ボルト8の軸部81と頭部82と挟着用ナット9のうち、軸部81のみが挿通可能となっている。
また、図5及び図6に示すように、載置部55の上面55aには、上方に突出した一対の第2突出ピン58,58が突設されている。一対の第2突出ピン58,58は、太陽光発電パネル3が取付具1に固定された際に、フランジ43の下面43bに突き刺さるようになっている。一対の第2突出ピン58,58は、第1方向に沿って並んで設けられている。また、載置部55において、載置部貫通穴57と第2突出ピン58とが第2方向に沿って並んでおり、夫々の第2突出ピン58は、載置部貫通穴57の近傍に設けられている。
図5及び図7に示すように、係合部6は、アルミニウム合金等の金属材料によってブロック状に形成されている。係合部6は、連結用ボルト7を介して本体部5と連結された状態でガイド溝231の延在方向(X方向)における任意の位置においてガイド溝231の内部に挿入可能であり、ガイド溝231内をX方向にスライド自在に構成されている。また、係合部6は、ガイド溝231の内壁に形成された係合することによって、係合部6に連結された本体部5を太陽光発電パネル3に固定する。
図5に示すように、係合部6には、ネジ山が形成された係合部ネジ穴61が上下に貫通している。また、係合部6の両側面には、夫々、第1係合片62及び第2係合片63が突設されている。図8に示すように、係合部6は、連結用ボルト7の軸部71を係合部ネジ穴61のネジ山に螺合させることで、軸部71の先端側に取り付けられる。そして、第1係合片62は、ガイド溝231の内壁に形成された係止片231dと係合し、第2係合片63は、ガイド溝231の内壁に形成された係止片231eと係合する。第1係合片62及び第2係合片63がガイド溝231の内壁に係合することで、係合部6の上方への移動が規制される。また、係合部6は、ガイド溝231内をX方向に沿ってスライド自在に構成されており、これによってレール部材23のX方向における任意の位置に、取付具1を移動させることができる。ここで、係合部6と係合する係止片231d,231eは、レール部材23のガイド溝231の両側部において段違いに設けられている(即ち、異なる高さに設けられている)ことから、係合部6の姿勢を斜めにすることで係合部6をレール部材23の上面23a側からガイド溝231内に滑り込ませ、ガイド溝231内に収容することができる。
次に、図7〜図10を参照して、取付具1を用いた太陽光発電パネル3(枠体パネル)の固定方法について説明する。図1に示すように、太陽光発電パネル3が架台2に取り付けられた状態では、架台2におけるレール部材23上の所定位置に、パネル枠体4に嵌め込まれた状態の太陽光発電パネル3が載置されている。図1に示す例では、一つの太陽光発電パネル3につき、レール部材23とパネル枠体4とが直交方向から交差する直交交差部CPが4カ所形成される。本実施形態では、このようなレール部材23とパネル枠体4の各直交交差部CPに取付具1を配置し、レール部材23に太陽光発電パネル3を固定する。図9及び図10に示すように、取付具1の載置部55には、X方向に隣接する一対のパネル枠体4,4の第1フランジ部431,431が載置される。なお、複数のレール部材23同士のY方向における間隔は、架台2に固定されるパネル枠体4に形成されたフランジ貫通穴44のY方向における間隔に応じて、予め調整されている。
まず、レール部材23とパネル枠体4の直交交差部CPにおいて、レール部材23のガイド溝231内に係合部6を滑り込ませる。このとき、直交交差部CPにおいて、レール部材23の上面23a側からガイド溝231内へと係合部6を挿設してもよいし、直交交差部CPから離れた位置(例えば、レール部材23の端部)で係合部6をガイド溝231内に挿入した後、ガイド溝231内を直交交差部CPまで係合部6をスライド移動させてもよい。
次に、固定部51の上方(即ち、上面51c側)から連結用ボルト7の軸部71を固定
部貫通穴52に挿通させた後、挿通させた軸部71の先端をガイド溝231内に収容された状態の係合部6に形成された係合部ネジ穴61に螺合させる。そして、連結用ボルト7を締め付けることで、係合部6がガイド溝231の内壁に押し付けられるとともに本体部5の固定部51が連結用ボルト7の頭部72によってレール部材23の上面23aに対して押し付けられる(押圧される)。これにより、図8に示すように、本体部5がレール部材23に固定され、取付具1がレール部材23に設置される。このとき、第1係合片62が係止片231dと係合し、第2係合片63が係止片231eと係合することによって、係合部6がガイド溝231の内壁に係合している。これにより、係合部6に連結された本体部5の上方への移動が規制されている。
また、図7及び図9に示すように、取付具1は、本体部5の第1方向がX方向と一致するようにレール部材23に設置される。これにより、載置部55に形成された一対の載置部貫通穴57,57がX方向に沿って並んだ状態となり、X方向に隣接する一対のパネル枠体4,4を一つの載置部55に対して固定可能となっている。更に、取付具1がレール部材23に設置された状態では、固定部51がレール部材23の上面23aに対して押圧されることで、固定部51の下面51dに突設された第1突出ピン53がレール部材23の上面23aに突き刺さっている。これにより、レール部材23に対する取付具1の位置ずれが抑制されている。また、図8に示すように、取付具1がレール部材23に設置された状態では、載置部55がレール部材23よりもY方向の外側に突出した状態となっている。これにより、レール部材23に阻害されずに、パネル枠体4の第1フランジ部431と取付具1の載置部55との固定作業を行うことができる。
次に、図8に示すように、太陽光発電パネル3が嵌め込まれたパネル枠体4の第1フランジ部431を、取付具1の載置部55に固定する。図7及び図9に示すように、一つの載置部55に対して、X方向に隣接する一対のフランジ貫通穴44の第1フランジ部431が固定される。
第1フランジ部431をレール部材23に固定するには、まず、直交交差部CPに設けられた取付具1の載置部55に、太陽光発電パネル3が嵌め込まれたパネル枠体4を、パネル枠体4の第1方向をX方向と一致させた状態で載置する。図7及び図9に示すように、一つの載置部55に対して、X方向に隣り合う一対のパネル枠体4,4同士の互いに対向する第1フランジ部431,431が載置される。このとき、第1フランジ部431の下面43bに載置部55の上面55aと支持部56の上面56aとが当接している。この状態で、第1フランジ部431に形成されたフランジ貫通穴44と載置部55に形成された載置部貫通穴57との位置合わせを行う。より詳細には、載置部55に形成された一対の載置部貫通穴57,57に対して、X方向に隣り合う一対のフランジ貫通穴44,44同士の互いに対向する第1フランジ部431,431の夫々に形成されたフランジ貫通穴44,44が位置合わせされる。
そして、挟着用ボルト8の軸部81を位置合わせされた状態の載置部貫通穴57とフランジ貫通穴44とに挿通させる。上述のように、載置部55がレール部材23よりもY方向の外側に突出していることから、載置部55の下方から挟着用ボルト8の軸部81を載置部貫通穴57とフランジ貫通穴44とに挿通させることができる。挟着用ボルト8の軸部81が載置部貫通穴57とフランジ貫通穴44とに挿通された状態で、軸部81の先端を挟着用ナット9に形成されたネジ穴に螺合させて挟着用ボルト8を締め付けることで、載置部55に載置された状態の第1フランジ部431と載置部55とが挟着用ボルト8の頭部82と挟着用ナット9とによって挟圧される。これにより、図8に示すように、第1フランジ部431と載置部55とが挟着される。このとき、挟着用ボルト8の頭部82と挟着用ナット9とによって第1フランジ部431と載置部55とが挟圧されることによって、載置部55の上面55aに突設された第2突出ピン58が第1フランジ部431の下
面43bに突き刺さる。これにより、取付具1に対するパネル枠体4の位置ずれが抑制されている。
全ての直交交差部CPにおいて第1フランジ部431と載置部55とが挟着用ボルト8の頭部82と挟着用ナット9とによって挟着されることで、図9に示すように、パネル枠体4が載置部55に固定される。以上のようにして、パネル枠体4に嵌め込まれた太陽光発電パネル3が取付具1を介して架台2のレール部材23に取り付けられる。ここで、図10に示すように、X方向に隣り合う一対のパネル枠体4,4が載置部55に固定された状態において、載置部55には、一対のパネル枠体4,4がX方向に沿って所定の間隔を空けて固定されており、連結用ボルト7の頭部72がX方向における一対のパネル枠体4,4同士の間に位置している。そのため、太陽光発電パネル3が架台2に取り付けられた状態で、固定部51の上方(即ち、上面51c側)から連結用ボルト7を締め付けたり緩ませたりすることが可能となっている。
以上のように、本実施形態に係る取付具1は、レール部材23に固定される固定部51と、固定部51から側方に向けて張り出して設けられると共に第1フランジ部431を載置するために設けられた載置部55と、載置部55に載置された状態の第1フランジ部431と載置部55とを挟着することでパネル枠体4を載置部55に固定する挟着手段(挟着用ボルト8及び挟着用ナット9)と、を有する。
本実施形態に係る取付具1によると、太陽光発電パネル3の下側に設けられた第1フランジ部431と載置部55とを挟着することでパネル枠体4が載置部55に固定され、結果として、パネル枠体4に嵌め込まれた太陽光発電パネル3が取付具1を介して架台2に取り付けられる。即ち、太陽光発電パネル3を架台2に取り付けるための取付構造が太陽光発電パネル3の下側に設けられている。これによれば、太陽光発電パネル3の下側から太陽光発電パネル3の架台2への取付作業を簡単に行うことができる。また、太陽光発電パネル3の取付構造を太陽光発電パネル3の下側に設けることにより、図8に示すように、太陽光発電装置100の上面に突起物を生じさせないようにすることができる。これにより、太陽光発電装置100の上面の起伏を低減し、降雪時において太陽光発電装置100の上面に積雪し難くすることができる。
また、第1フランジ部431には、フランジ貫通穴44が形成されており、載置部55は、載置部貫通穴57を有している。そして、取付具1は、フランジ貫通穴44及び載置部貫通穴57に挿通可能な軸部71を有する挟着用ボルト8と、挟着用ボルト8の軸部81に螺合する挟着用ナット9と、を挟着手段としている。そして、載置部55は、前記本体部が前記梁部材に固定された状態で、レール部材23よりも幅方向(Y方向)外側に突出している。
これによると、挟着用ボルト8の軸部81を、載置部55の下方から、位置合わせされた状態の載置部貫通穴57とフランジ貫通穴44とに挿通させることができる。その結果、挟着用ボルト8の頭部82と挟着用ナット9とによって、簡単に第1フランジ部431と載置部55とを挟着することができる。但し、取付具1は、挟着用ボルト8及び挟着用ナット9に代えて、種々の挟着手段を利用することができる。
また、レール部材23の上面23aには、レール部材23の延伸方向(X方向)に延在するガイド溝231が形成されている。そして、取付具1は、ガイド溝231の内部に挿入されるとともにガイド溝231の延在方向(X方向)における任意の位置においてガイド溝231の内壁に係合する係合部6を有しており、固定部51は、ガイド溝231の内壁に係合した係合部6に連結することでレール部材23の上面23aに固定される。
これによると、X方向の任意の位置において取付具1をレール部材23に設置することができる。これによれば、太陽光発電パネル3のX方向における取付位置を任意の位置とすることができる。ここで、複数の太陽光発電パネル3をX方向に並べて架台2に取り付ける場合、各パネル枠体4のフランジ貫通穴44のX方向におけるピッチ間隔の寸法公差が累積する。この累積公差は、架台2に取り付けられる太陽光発電パネル3の数量に応じて変化する。そのため、太陽光発電パネル3を取り付けるための取付穴をレール部材23に形成し、当該取付穴を利用して太陽光発電パネル3を直接レール部材23に取り付ける場合、太陽光発電パネル3の数量に応じて取付穴の公差幅を設計する必要があり、設計が煩雑となる虞がある。これに対して、実施形態に係る取付具1は、複数の太陽光発電パネル3をX方向に並べて架台2に取り付ける場合であっても、各パネル枠体4のX方向における寸法公差に応じて取付具1のX方向における位置を調整することができるため、上述のような設計の煩雑さを解消することができる。
また、取付具1において、固定部51と係合部6は、連結用ボルト7によって連結される。そして、載置部55には、一対のパネル枠体4,4をX方向に沿って所定の間隔を空けて並んだ状態で固定可能であり、固定部51は、連結用ボルト7の軸部71が挿通可能な固定部貫通穴52を有し、係合部6は、連結用ボルト7の軸部71が螺合可能な係合部ネジ穴61を有している。更に、固定部貫通穴52は、一対のパネル枠体4,4が載置部55に固定された状態において、連結用ボルト7の頭部72がX方向において一対のパネル枠体4,4同士の間に位置するように形成されている。
これによると、太陽光発電パネル3が架台2に取り付けられた状態で、固定部51の上方(即ち、上面51c側)から連結用ボルト7を締め付けたり緩ませたりすることが可能である。これによれば、太陽光発電パネル3を架台2から取り外すことなく取付具1のX方向における位置、ひいては太陽光発電パネル3のX方向における位置を調整することができる。
更に、取付具1は、固定部51に突設されると共にレール部材23に突き刺さる第1突出ピン53を有する。これによれば、レール部材23に対する取付具1の位置ずれを抑制することができる。また、本体部5がレール部材23に拘束(規制)されることから、本体部5がレール部材23に対して変位することで連結用ボルト7が緩むことが抑制される。即ち、連結用ボルト7を確りと固定することができる。その結果、取付具1をレール部材23に対して確りと固定し、且つ、その固定状態を維持することができる。
また、取付具1は、載置部55に突設されると共に第1フランジ部431に突き刺さる第2突出ピン58を有する。これによれば、取付具1に対するパネル枠体4の位置ずれを抑制することができる。また、パネル枠体4が本体部5に拘束(規制)されることから、パネル枠体4が本体部5に対して変位することで挟着用ボルト8が緩むことが抑制される。即ち、挟着用ボルト8を確りと固定することができる。その結果、パネル枠体4、ひいては太陽光発電パネル3を取付具1に対して確りと固定し、且つ、その固定状態を維持することができる。なお、上述のように、第2突出ピン58が挟着用ボルト8の締め付けによる締め付け力が強く作用する載置部貫通穴57の近傍に設けられていることから、第2突出ピン58が第1フランジ部431に突き刺さり易くなっている。
ここで、一般的に、太陽光発電パネルから電流を取り出すためのリード線の被覆部分が経年劣化する等して、太陽光発電パネルから漏れ電流が発生する場合がある。そのような場合に、電荷が蓄積された状態の太陽光発電パネル3に作業者が触れると危険であることから、太陽光発電パネルにアース接続することが義務付けられている。一方で、太陽光発電パネルが取り付けられる架台の各部材は、耐磨耗性や耐腐食性を高めるために、アルマイト加工による表面処理が施されたアルミニウム合金によって形成される場合がある。ア
ルマイト加工によって形成された酸化皮膜は、絶縁性を有する絶縁皮膜である。これに対し、本実施形態では、第1突出ピン53がレール部材23に突き刺さり、レール部材23表面の絶縁皮膜を貫通することで、取付具1とレール部材23とが電気的に接続され、第2突出ピン58が第1フランジ部431に突き刺さり、第1フランジ部431表面の絶縁皮覆を貫通することで、取付具1とパネル枠体4とが電気的に接続されるようになっている。ここで、「電気的に接続される」とは、物体間で電流が導通可能な状態となることを指す。これにより、架台2を介して接地されることで、太陽光発電パネル3がアース接続される。このような取付具1によれば、太陽光発電パネル3を架台2に取り付ける作業を行うのみで、別途アース接続のための作業を行うことなく、太陽光発電パネル3をアース接続することができる。
なお、本体部5は、支持部56を有さなくともよい。但し、本体部5が支持部56を有することで、より安定してパネル枠体4に嵌め込まれた太陽光発電パネル3を支持することができる。
ここで、図5及び図6に示す本体部5は、太陽光発電装置100においてX方向に隣り合う太陽光発電パネル3,3の取り付けに用いてもよいし、太陽光発電装置100におけるX方向の両端に位置する太陽光発電パネル3の取り付けに用いてもよい。但し、X方向の両端に位置する太陽光発電パネル3の取り付けには、図11に示すエンド用の本体部50を使用してもよい。本体部50は、本体部5よりも第1方向において短尺となっており、載置部貫通穴57及び第2突出ピン58を夫々1つずつ有する点で本体部5と相違する。
なお、本実施形態に係る取付具1は、海、湖沼、貯水池、養魚池等の水面に浮かべて設置可能な水上設置型の太陽光発電装置にも利用することができる。
また、上述の実施形態においては、取付具1をスライド溝が形成されたレール部材23に設置する構成としたが、本発明に係る太陽光発電パネル用取付具が設置される梁部材は、上記に限定されない。即ち、梁部材は、溝を有さない構成としてもよい。その場合、本発明に係る太陽光発電パネル用取付具は、例えば、木製の梁部材の上面に形成したネジ穴を利用して固定されるように構成されてもよい。そうすることで、木製の架台に対して太陽光発電パネルを取り付けることができる。
1・・・太陽光発電パネル用取付具
2・・・架台
3・・・太陽光発電パネル
4・・・パネル枠体
5・・・本体部
6・・・係合部
7・・・連結用ボルト
8・・・挟着用ボルト
9・・・挟着用ナット
100・・・太陽光発電装置

Claims (4)

  1. 太陽光発電パネルを支持する架台の梁部材に太陽光発電パネルを固定するための太陽光発電パネル用取付具であって、
    前記太陽光発電パネルは、額縁状のパネル枠体に嵌め込まれ、当該パネル枠体は、前記太陽光発電パネルの下面と所定の間隔を空けて対面するフランジ部を有し、
    前記太陽光発電パネル用取付具は、
    前記梁部材に固定される固定部と、前記固定部から側方に向けて張り出して設けられると共に前記フランジ部を載置するために設けられた載置部と、前記載置部に載置された状態の前記フランジ部と前記載置部とを挟着することで前記パネル枠体を前記載置部に固定する挟着手段と、を有し、
    前記梁部材の上面には、当該梁部材の延伸方向に延在する溝が形成されており、
    前記太陽光発電パネル用取付具は、
    前記溝の内部に挿入されるとともに前記溝の延在方向における任意の位置において前記溝の内壁に係合する係合部と、前記固定部と前記係合部とを連結するための連結用ボルトと、を更に有し、
    前記固定部は、前記溝の内壁に係合した前記係合部に連結することで前記梁部材の上面に固定され、
    前記載置部には、一対の前記パネル枠体を前記梁の延伸方向に沿って所定の間隔を空けて並んだ状態で固定可能であり、
    前記固定部は、前記連結用ボルトの軸部が挿通可能な固定部貫通穴を有し、
    前記係合部は、前記連結用ボルトの軸部が螺合可能な係合部ネジ穴を有し、
    前記固定部貫通穴は、前記一対のパネル枠体が前記載置部に固定された状態において、前記連結用ボルトの頭部が前記梁の延伸方向において前記一対のパネル枠体同士の間に位置するように形成されている、
    太陽光発電パネル用取付具。
  2. 前記フランジ部には、フランジ貫通穴が形成されており、
    前記載置部は、載置部貫通穴を有し、
    前記挟着手段は、フランジ貫通穴及び載置部貫通穴に挿通可能な軸部を有する挟着用ボルトと、前記挟着用ボルトの前記軸部に螺合する挟着用ナットと、を有し、
    前記載置部は、前記固定部が前記梁部材に固定された状態で、前記梁部材よりも当該梁
    部材の幅方向外側に突出している、
    請求項1に記載の太陽光発電パネル用取付具。
  3. 前記固定部に突設されると共に前記梁部材に突き刺さる第1突出ピンと、前記載置部に突設されると共に前記フランジ部に突き刺さる第2突出ピンのうち、少なくとも何れか一方を有する、
    請求項1又は2に記載の太陽光発電パネル用取付具。
  4. 前記第1突出ピンと前記第2突出ピンとを有し、
    前記第1突出ピンは、前記梁部材に突き刺さることで前記太陽光発電パネル用取付具と前記梁部材とを電気的に接続し、
    前記第2突出ピンは、前記フランジ部に突き刺さることで前記太陽光発電パネル用取付具と前記パネル枠体とを電気的に接続する、
    請求項に記載の太陽光発電パネル用取付具。
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