JP6645437B2 - 音響再生装置 - Google Patents

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Description

本開示は、音響再生装置に関する。
骨の振動により伝わる音である骨導音を聞くための骨伝導スピーカの存在が知られている。骨伝導スピーカは、一般的に聴取者がこめかみ付近等に振動部位を当て、振動部位の振動に基づいて発生する骨導音を聴取することで、再生音を聞くことが出来るよう構成されている。
国際公開第2012/63423号
骨伝導スピーカは、耳位置にスピーカ部分を装着しなくとも骨導音の聴取が可能になる。係る骨伝導スピーカの特性を考慮すると、聴取者に対する斬新な聴取体験の実現が可能になると考えられる。
そこで本開示では、頭部の所定位置からの骨伝導により聴取者に対する斬新な聴取体験を可能にする、新規かつ改良された音響再生装置を提案する。
本開示によれば、少なくとも1つの骨伝導デバイスを備え、前記骨伝導デバイスは、聴取者の頭部の所定位置に装着される位置に設けられ、前記所定位置は、前記骨伝導デバイスが当てられている位置から音源が移動し、別の位置から音源を前記聴取者が感じるような位置である、音響再生装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、頭部の所定位置からの骨伝導により聴取者に対する斬新な聴取体験を可能にする、新規かつ改良された音響再生装置が提供される。
なお、上記の効果は必ずしも限定的なものではなく、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書に示されたいずれかの効果、または本明細書から把握され得る他の効果が奏されてもよい。
人間の頭部を側面から見た状態を示す説明図である。 人間の頭部を側面から見た状態を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。 音響再生装置100の外観例を示す説明図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態
1.1.背景
1.2.概要
1.3.機能構成例
1.4.変形例
2.まとめ
<1.本開示の一実施形態>
[1.1.背景]
本開示の一実施形態について詳細に説明する前に、本開示の一実施形態の背景について説明し、その後に本開示の一実施形態について詳細に説明する。
聴取者(リスナ)がステレオの音声をヘッドホンやイヤホンで聴取する際に、またはモノラルの音声であっても両耳で聴取する際に、両耳(または両耳穴)を覆う形でヘッドホンやイヤホンを装着するのが、ヘッドホンやイヤホンの通常の装着形態である。従って、既存のヘッドホンやイヤホンの殆どは、両耳(または両耳穴)を覆うような形態を有している。
既存のヘッドホンやイヤホンの殆どが両耳(または両耳穴)を覆うような形態を有しているということは、ヘッドホンやイヤホンのデザインに制約があるということでもある。
上述したように、骨の振動により伝わる音である骨導音を聞くための骨伝導スピーカの存在が知られており、骨伝導スピーカは、一般的に聴取者が頭部の所定の位置、例えばこめかみ付近等に振動部位(以下の説明では加振ユニットとも称する)を当て、振動部位の振動に基づいて発生する骨導音を聴取する。聴取者は、その骨導音の聴取によって再生音を聞くことが出来るよう構成されている。
骨伝導スピーカは、振動部位を耳に当てずとも音を聴取出来るという特性があるので、その特性を活かすことでヘッドホンやイヤホンのデザインの自由度を増すことが出来ると考えられる。しかし、既存の骨伝導スピーカを備えたヘッドホンは、振動部位が耳の近傍に位置するように構成されており、解放感の使い勝手やデザイン自由度等の面から、好適であるとは必ずしも言えなかった。
そこで本件開示者らは、上述したような骨伝導スピーカの特性を考慮して、聴取者に対する斬新な聴取体験の実現が可能な技術について鋭意検討を行なった。そして本件開示者らは、以下に示すような、振動部位の装着位置によって音を両耳から検知できる音響再生装置を考案するに至った。
以上、本開示の一実施形態の背景について詳細に説明した。続いて、本開示の一実施形態の概要について説明する。
[1.2.概要]
骨伝導スピーカは、振動部位の振動に基づいて発生する骨導音を聴取するためのものである。本件開示者らは、本開示の一実施形態の適用に際して、振動部位を当てるのに効果的な人間の頭部の部位について検討した。その結果、本件開示者らは、人間の頭部への振動部位の装着位置によっては、音がその装着位置の近くで鳴っているように聞こえてくるのではなく、装着位置から離れた場所で鳴っているように聞こえる位置があることに着目した。
図1は、人間の頭部を側面から見た状態を示す説明図であり、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置から移動して音が感知される場合が多い部位を説明するための図である。図1のエリア1、エリア2は、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置から離れた場所で音を感知する場合が多いことが、本件開示者らの検討によって分かったエリアである。エリア1は、側頭部周辺の耳の上方のエリア、及び側頭部周辺の耳介の上方からさらに頭頂部寄りのエリアである。エリア2は、上述したエリア1よりも後頭部寄りのエリアである。
図1に示したこれらエリア1、エリア2のいずれかの場所に骨伝導スピーカの振動部位を当てると、聴取者は、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置から離れた場所、例えば、頭内中央部分や、頭部の反対側の場所で音が鳴っているように聞こえることが、本件開示者らの検討によって分かった。
従って、骨伝導スピーカの振動部位を、図1に示したエリア1やエリア2に位置するように構成することで、聴取者に音を効果的に伝え、かつ、聴取者に斬新な聴取体験を提供することが可能な骨伝導スピーカを備える音響再生装置が実現出来る。
なお、図1のエリア3で示したアゴの部分についても、骨伝導スピーカの振動部位を当てると、聴取者は、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置から離れた場所で音が鳴っているように聞こえることが、本件開示者らの検討によって分かった。従って、骨伝導スピーカの振動部位を、図1に示したエリア3に位置するように構成することで、聴取者に音を効果的に伝え、かつ、聴取者に斬新な聴取体験を提供することが可能な骨伝導スピーカを備える音響再生装置が実現することも出来る。
一方、骨伝導スピーカの振動部位を当てても、その装着位置の近くで鳴っているように聞こえるエリアも存在する。
図2は、人間の頭部を側面から見た状態を示す説明図であり、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置、またはその近傍で音が感知される場合が多い部位を説明するための図である。図2のエリア11、エリア12は、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置、またはその近傍で音を感知する場合が多いことが、本件開示者らの検討によって分かったエリアである。エリア11は、耳介の直ぐ前のエリアである。エリア12は、耳介後ろ付近のエリアである。
図2に示したこれらエリア11、エリア12のいずれかの場所に骨伝導スピーカの振動部位を当てると、骨伝導スピーカの振動部位を当てた位置、またはその近傍で音が鳴っているように聞こえることが、本件開示者らの検討によって分かった。
従って、骨伝導スピーカの振動部位の設置場所について上述したエリアを考慮することで、頭の片側にのみ骨伝導スピーカの振動部位を設けても、音を様々な方向から聴取者に聴取させることが可能な、骨伝導スピーカを備える音響再生装置が実現出来る。なお、骨伝導スピーカを備える音響再生装置の具体例については、後に詳述する。
以上、本開示の一実施形態の概要について説明した。続いて本開示の一実施形態に係る音響再生装置の機能構成例について説明する。
[1.3.機能構成例]
(1)モノラル音声聴取(骨導音のみ)
最初の例として、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置の機能構成例について説明する。
図3は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。以下、図3を用いて本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例について説明する。
図3に示したように、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、信号処理部110と、加振ユニット120と、を含んで構成される。
信号処理部110は、オーディオ信号についての信号処理を行なって、処理後の信号を加振ユニット120に出力するものである。図3に示した信号処理部110は、例えば2チャンネルのオーディオ信号による音を1つの出力デバイスである加振ユニット120から出力するための信号処理を行う。
図3に示したように、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100に含まれる信号処理部110は、入力信号処理部112と、骨伝導信号生成部114と、アンプ116と、を含んで構成される。
入力信号処理部112は、2チャンネルのオーディオ信号(Lチャンネル及びRチャンネル)を、1チャンネルのオーディオ信号に合成する信号処理を行う。入力信号処理部112は、1チャンネルのオーディオ信号を骨伝導信号生成部114に出力する。
骨伝導信号生成部114は、1チャンネルのオーディオ信号に対し、加振ユニット120から音を出力する際に聴取者が良好に音を聴取できるよう、各種信号処理を実行する。骨伝導信号生成部114は、各種信号処理を施した後の1チャンネルのオーディオ信号をアンプ116に出力する。
例えば、骨伝導信号生成部114は、1チャンネルのオーディオ信号に対し、周波数の補正処理、位相の補正処理等を実行する。周波数の補正処理としては、例えば高音域の低減、中音域及び低音域の増幅等がある。位相の補正処理としては、例えば異なる周波数で位相がずれるのを補正する処理等がある。
加振ユニット120の装着位置によって高音を感じやすい部位や音をバランスよく感じる部位などがある。従って、骨伝導信号生成部114は、1チャンネルのオーディオ信号に対し、加振ユニット120の装着位置に応じて適切な信号処理を実行するように構成され得る。
アンプ116は、骨伝導信号生成部114から出力される1チャンネルのオーディオ信号を所定量増幅して出力する。骨導音を提示する加振ユニット120は、通常のヘッドホン端子における駆動電圧よりも高い駆動電圧が要求される場合があり、この場合に加振ユニット120の前段に専用のアンプが設けられることが望ましい。アンプ116は、増幅後の1チャンネルのオーディオ信号を加振ユニット120に出力する。
信号処理部110の全体が1つのユニットとして構成されても良く、入力信号処理部112以降のブロックが1つのユニットとして構成されても良い。また、後述するように音響再生装置100がサングラス型のような形態を有している場合は、加振ユニット120を含む全てのブロックが1つのユニットとして構成されても良い。
加振ユニット120は、信号処理部110から出力される1チャンネルのオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示する。加振ユニット120は、ユーザの頭部、例えば上述の図1のエリア1、エリア2で示したエリアに装着されることで、信号処理部110からのオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示することが出来る。
本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、図3に示したような構成を有することで、骨導音を聴取者に提示することができる。本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、加振ユニット120が、ユーザの頭部、例えば上述の図1のエリア1、エリア2で示したエリアに装着されるような形態を有することで、当該エリアで音が鳴っているのではなく、当該エリアとは違う場所、例えば頭内中央部分で音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
以上、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例について説明した。続いて、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を説明する。
図4は、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図4に示したのは、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる際において、形態をオーバーヘッド型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図4に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。このように加振ユニット120が設けられ、加振ユニット120からモノラルの骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、エリア1の辺りで音が鳴っているのではなく、エリア1とは違う場所、例えば頭内中央部分で音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図5は、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる際において、形態を耳掛け型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図5に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。このように加振ユニット120が設けられ、加振ユニット120からモノラルの骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、エリア1の辺りで音が鳴っているのではなく、エリア1とは違う場所、例えば頭内中央部分で音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図6は、聴取者に骨導音によるモノラル音声を聴取させる際において、形態をサングラス型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図6に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。このように加振ユニット120が設けられ、加振ユニット120からモノラルの骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、エリア1の辺りで音が鳴っているのではなく、エリア1とは違う場所、例えば頭内中央部分で音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
以上、3通りの例をあげて本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示したが、もちろん本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観は係る例に限定されるものでないことは言うまでもなく、また加振ユニット120の装着場所も図1のエリア1ではなく、例えば図1のエリア2に位置するような場所であっても良いことは言うまでもない。
(2)ステレオ音声聴取(気導音及び骨導音)
次の例として、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置の機能構成例について説明する。
図7は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。以下、図7を用いて本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例について説明する。
図7に示したように、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、信号処理部110と、加振ユニット120と、スピーカユニット130と、を含んで構成される。
信号処理部110は、オーディオ信号についての信号処理を行なって、処理後の信号を加振ユニット120及びスピーカユニット130に出力するものである。図7に示した信号処理部110は、例えば2チャンネルのオーディオ信号による音を、加振ユニット120及びスピーカユニット130から出力するための信号処理を行う。
図7に示したように、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100に含まれる信号処理部110は、入力信号処理部112と、骨伝導信号生成部114と、気導信号生成部115と、アンプ116、117と、を含んで構成される。
入力信号処理部112は、2チャンネルのオーディオ信号(Lチャンネル及びRチャンネル)に対して、加振ユニット120から出力する音とスピーカユニット130から出力する音とに振り分ける信号処理を行う。入力信号処理部112は、2チャンネルのオーディオ信号を骨伝導信号生成部114と気導信号生成部115とにそれぞれ出力する。
骨伝導信号生成部114は、入力信号処理部112から送られたオーディオ信号に対し、加振ユニット120から音を出力する際に聴取者が良好に音を聴取できるよう、各種信号処理を実行する。骨伝導信号生成部114は、各種信号処理を施した後のオーディオ信号をアンプ116に出力する。
例えば、骨伝導信号生成部114は、入力信号処理部112から出力されるオーディオ信号に対し、周波数の補正処理、位相の補正処理等を実行する。周波数の補正処理としては、例えば高音域の低減、中音域及び低音域の増幅等がある。位相の補正処理としては、例えば異なる周波数で位相がずれるのを補正する処理等がある。遅延の調整処理としては、骨導と気導とによる伝達経路の違い等に起因する様な時間軸方向のずれを補正する処理等がある。
気導信号生成部115は、入力信号処理部112から送られたオーディオ信号に対し、スピーカユニット130から音を出力する際に聴取者が良好に音を聴取できるよう、各種信号処理を実行する。気導信号生成部115は、各種信号処理を施した後のオーディオ信号をアンプ117に出力する。
例えば、気導信号生成部115は、入力信号処理部112から出力されるオーディオ信号に対し、周波数の補正処理、位相の補正処理等を実行する。周波数の補正処理としては、例えば高音域の低減、中音域及び低音域の増幅等がある。位相の補正処理としては、例えば異なる周波数で位相がずれるのを補正する処理等がある。遅延の調整処理としては、骨導と気導とによる伝達経路の違い等に起因する様な時間軸方向のずれを補正する処理等がある。
アンプ116は、骨伝導信号生成部114から出力されるオーディオ信号を所定量増幅して出力する。アンプ116は、増幅後のオーディオ信号を加振ユニット120に出力する。同様に、アンプ117は、骨伝導信号生成部114から出力されるオーディオ信号を所定量増幅して出力する。アンプ117は、増幅後のオーディオ信号をスピーカユニット130に出力する。なお、アンプ116による増幅量と、アンプ117による増幅量とは異なり得る。
加振ユニット120は、信号処理部110から出力されるオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示する。加振ユニット120は、ユーザの頭部、例えば上述の図1のエリア1、エリア2で示したエリアに装着されることで、信号処理部110からのオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示することが出来る。
スピーカユニット130は、信号処理部110から出力されるオーディオ信号に基づいて気導音をユーザに提示する。スピーカユニット130の位置は、聴取者の頭部における、加振ユニット120の位置と同じ側に設けられることが望ましい。
加振ユニット120と、スピーカユニット130とが聴取者の頭部における同じ側に設けられることで、図7に示した本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭の片側にのみ骨伝導スピーカの振動部位を設けても、音を様々な方向から聴取者に聴取させることが可能となる。
また、加振ユニット120と、スピーカユニット130とが聴取者の頭部における同じ側に設けられることで、図7に示した本開示の一実施形態に係る音響再生装置100はデザイン性にも優れるという効果を奏する。
以上、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例について説明した。続いて、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を説明する。
図8は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図8に示したのは、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態をネックバンド型(頭を両側から挟んで支える構造としたもの)とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図8に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。また加振ユニット120が設けられる側と同じ側(図8の例では、聴取者の頭部の左側)にスピーカユニット130が設けられている。このように加振ユニット120及びスピーカユニット130が設けられ、加振ユニット120から骨導音を、スピーカユニット130から気導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図9は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図9に示したのは、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態をネックバンド型(頭を両側から挟んで支える構造としたもの)とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図9に示した音響再生装置100では、図1のエリア2に装着されるように加振ユニット120が設けられている。また加振ユニット120が設けられる側と同じ側(図9の例では、聴取者の頭部の左側)にスピーカユニット130が設けられている。
図9に示したように加振ユニット120及びスピーカユニット130が設けられ、加振ユニット120から骨導音を、スピーカユニット130から気導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図10は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図10に示したのは、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態を耳掛け型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図10に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。また加振ユニット120が設けられる側と同じ側(図10の例では、聴取者の頭部の右側)に、聴取者に気導音を提示するスピーカユニット130が設けられている。
図10に示したように加振ユニット120及びスピーカユニット130が設けられ、加振ユニット120から骨導音を、スピーカユニット130から気導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図11は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図11に示したのは、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態を耳掛け型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図11に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。また加振ユニット120が設けられる側と同じ側(図11の例では、聴取者の頭部の左側)にカナル型のスピーカユニット130が設けられている。
図11に示したように加振ユニット120及びスピーカユニット130が設けられ、加振ユニット120から骨導音を、スピーカユニット130から気導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図12は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図12に示したのは、聴取者に気導音及び骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態をオーバーヘッド型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図12に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられている。また加振ユニット120が設けられる側と同じ側(図12の例では、聴取者の頭部の左側)にカナル型のスピーカユニット130が設けられている。
図12に示したように加振ユニット120及びスピーカユニット130が設けられ、加振ユニット120から骨導音を、スピーカユニット130から気導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
なお、図12に示した音響再生装置100は、聴取者の声を収音するマイク140も設けられている。聴取者が音響再生装置100を頭部に装着した状態で発話すると、発話の内容はマイク140で集音される。図12に示した音響再生装置100は、図12に示した音響再生装置100を頭部に装着することで、マイク140に向かって聴取者が発話しながら加振ユニット120及びスピーカユニット130による音を好適に聴取者に聴取させることができる。
図12に示した音響再生装置100は、加振ユニット120及びスピーカユニット130によるステレオ音を聴取者に聴取させるように限定する必要はない。図12に示したようにマイク140が設けられている場合、音響再生装置100は、音声を聴取者の頭内中央部分で聴取できるように加振ユニット120及びスピーカユニット130からの音の出力を制御してもよい。
(3)ステレオ音声聴取(骨導音)
次の例として、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置の機能構成例について説明する。
図13は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。以下、図13を用いて本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例について説明する。
図13に示したように、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、信号処理部110と、加振ユニット120a、120bと、を含んで構成される。
信号処理部110は、オーディオ信号についての信号処理を行なって、処理後の信号を加振ユニット120a、120bに出力するものである。図13に示した信号処理部110は、例えば2チャンネルのオーディオ信号による音を、加振ユニット120a、120bから出力するための信号処理を行う。
図13に示したように、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100に含まれる信号処理部110は、入力信号処理部112と、骨伝導信号生成部114a、114bと、アンプ116a、116bと、を含んで構成される。
入力信号処理部112は、2チャンネルのオーディオ信号(Lチャンネル及びRチャンネル)に対して、加振ユニット120aから出力する音と加振ユニット120bから出力する音とに振り分ける信号処理を行う。入力信号処理部112は、2チャンネルのオーディオ信号を骨伝導信号生成部114a、114bにそれぞれ出力する。
骨伝導信号生成部114aは、入力信号処理部112から送られたオーディオ信号に対し、加振ユニット120aから音を出力する際に聴取者が良好に音を聴取できるよう、各種信号処理を実行する。骨伝導信号生成部114aは、各種信号処理を施した後のオーディオ信号をアンプ116aに出力する。
同様に、骨伝導信号生成部114bは、入力信号処理部112から送られたオーディオ信号に対し、加振ユニット120bから音を出力する際に聴取者が良好に音を聴取できるよう、各種信号処理を実行する。骨伝導信号生成部114bは、各種信号処理を施した後のオーディオ信号をアンプ116bに出力する。
骨伝導信号生成部114a、114bは、入力信号処理部112から出力されるオーディオ信号に対し、周波数の補正処理、位相の補正処理等を実行する。周波数の補正処理としては、例えば高音域の低減、中音域及び低音域の増幅等がある。位相の補正処理としては、例えば異なる周波数で位相がずれるのを補正する処理等がある。遅延の調整処理としては、2つの骨導による伝達経路の違い等に起因する様な時間軸方向のずれを補正する処理等がある。
例えば、加振ユニット120aが、装着位置の反対側に音を検知させるためのものである場合、骨伝導信号生成部114aは、頭部の所定位置からの特性を加味した信号処理を行う。一方の骨伝導信号生成部114bは、加振ユニット120bが聴取者の耳介の近傍に装着された場合の音漏れ(ここでは、加振ユニット120bからの音が気導経由で聴取されることをいう)を考慮に入れた信号処理を行う。具体的には、例えば、骨伝導信号生成部114bは、音漏れが大きく感じられる高音域を抑圧する特性を与えるような信号処理を行う。
また例えば、骨伝導信号生成部114a、114bは、加振ユニット120a、120bが聴取者の頭部において装着される部位に対応する特性をあらかじめ持っておき、この特性をそれぞれのチャンネルに対する信号処理に当てはめてもよい。すなわち、加振ユニット120aが、装着位置の反対側に音を検知させるためのものである場合、骨伝導信号生成部114aは、加振ユニット120aが装着される部位に対応する特性の逆特性を与える。そして骨伝導信号生成部114bも同様に、加振ユニット120bについて、装着される部位に対応する特性の逆特性を与える。
骨伝導信号生成部114a、114bは、上述したような信号処理に加え、さらに聴取者に好適な特性となるように、オーディオ信号に対する信号処理を行なってもよい。
骨伝導信号生成部114a、114bは、上述したような信号処理を行うことで、聴取者の頭部の片側に加振ユニット120a、120bが偏っている形態であっても、好適に広がりのあるステレオを聴取者に聴取させることができる。
アンプ116aは、骨伝導信号生成部114aから出力されるオーディオ信号を所定量増幅して出力する。アンプ116aは、増幅後のオーディオ信号を加振ユニット120aに出力する。同様に、アンプ116bは、骨伝導信号生成部114bから出力されるオーディオ信号を所定量増幅して出力する。アンプ116bは、増幅後のオーディオ信号を加振ユニット120bに出力する。なお、アンプ116aによる増幅量と、アンプ116bによる増幅量とは異なり得る。
加振ユニット120aは、信号処理部110から出力されるオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示する。加振ユニット120aは、ユーザの頭部、例えば上述の図1のエリア1、エリア2で示したエリアに装着されることで、信号処理部110からのオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示することが出来る。
加振ユニット120bは、信号処理部110から出力されるオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示する。加振ユニット120bは、ユーザの頭部、例えば上述の図2のエリア11、エリア12で示したエリアに装着されることで、信号処理部110からのオーディオ信号に基づいて骨伝導音をユーザに提示することが出来る。
以上、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例について説明した。続いて、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる場合における、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を説明する。
図14は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図14に示したのは、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態を耳掛け型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図14に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120aが設けられている。また加振ユニット120aが設けられる側と同じ側(図14の例では、聴取者の頭部の右側)に、図2のエリア12に装着されるように加振ユニット120bが設けられている。
図14に示したように加振ユニット120a、120bが設けられ、加振ユニット120a、120bからそれぞれ骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図15Aは、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図15Aに示したのは、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態を耳掛け型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。また図15に示したのは、音声信号を他の装置(例えば音楽再生装置やスマートフォン等の携帯電話)から無線によって受信する場合の音響再生装置100の外観例である。
図15Aに示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120aが設けられている。また加振ユニット120aが設けられる側と同じ側(図15Aの例では、聴取者の頭部の左側)に、図2のエリア11に装着されるように加振ユニット120bが設けられている。
図15Aに示したように加振ユニット120a、120bが設けられ、加振ユニット120a、120bからそれぞれ骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
なお、音声信号を他の装置から無線によって受信する音響再生装置100は、図15Bに示したような位置に骨導音を提示させる加振ユニット120bを設けていても良い。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図16は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図16に示したのは、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態をサングラス型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図16に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120aが設けられている。また加振ユニット120aが設けられる側と同じ側(図14の例では、聴取者の頭部の左側)に、図2のエリア11に装着されるように加振ユニット120bが設けられている。
図16に示したように加振ユニット120a、120bが設けられ、加振ユニット120a、120bからそれぞれ骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100の別の外観例を示す。図17は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例を示す説明図である。図17に示したのは、聴取者に骨導音によるステレオ音声を聴取させる際に、形態をネックバンド型とした場合の本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の外観例である。
図17に示した音響再生装置100では、図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120aが設けられている。また加振ユニット120aが設けられる側と同じ側(図14の例では、聴取者の頭部の左側)に、図2のエリア11に装着されるように加振ユニット120bが設けられている。
図17に示したように加振ユニット120a、120bが設けられ、加振ユニット120a、120bからそれぞれ骨導音を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、頭部の1つの側で音が鳴っているのではなく、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
なお、上述した音響再生装置100において、オーディオ信号は、有線で入力されてもよく、無線で入力されても良い。オーディオ信号を無線で入力する場合、音響再生装置100は、オーディオ信号を無線で受信する受信部や、動作のためのバッテリ、バッテリを充電させる充電部を備えることは言うまでもない。例えば図15A、図15Bに示した音響再生装置100においては、それぞれの図における音響再生装置100の左側のエリア内に、上述した受信部、バッテリ、充電部が設けられ得る。そして加振ユニット120a、120bによって骨導音を聴取者に提示することで、図15A、図15Bに示した音響再生装置100は、オーディオ信号を無線で入力する場合であっても、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
また、図16や図17に示したように音響再生装置100が構成されている場合、加振ユニット120a、120bが設けられていない側に上述した受信部、バッテリ、充電部が設けられ得る。加振ユニット120a、120bが設けられていない側に上述した受信部、バッテリ、充電部を設けることで図16や図17に示した音響再生装置100は、スペース効率を改善しつつ、ステレオの音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100に入力されるオーディオ信号は2チャンネルより多くても良い。例えば、音響再生装置100に5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号が供給される場合、入力信号処理部112において、VPT(バーチャルヘッドホンテクノロジー)処理、ダウンミックス処理などの技術を利用した2チャンネル化を行なっても良い。
また、2つの加振ユニットによる骨導音を聴取者に聴取させる場合、入力信号処理部112は、入力として2チャンネルのオーディオ信号が入力される場合、どちらを加振ユニット120aから出力する音とするかを決定する処理を実行してもよい。加振ユニット120aから出力する音をどのオーディオ信号に基づく音にするかを入力信号処理部112が決定することで、聴取者が左右どちらの耳に音響再生装置100を装着した場合でも同じように聴取者にステレオによる音声を聴取させることが可能になる。
また上述した信号処理部110の機能は、音響再生装置100と接続される機器(例えばスマートフォン、ポータブルオーディオプレーヤ等の機器)のDSP(Digital Signal Processor)等に設けられても良い。
なお、上述の各外観例における加振ユニットの大きさや形状は、各図で示した大きさに限定されるものではない。聴取者に音を装着位置や装着位置から離れた位置に好適に感じさせることが出来るものであり、かつ実用的な範囲であれば、加振ユニットの大きさや形状は問わない。
[1.4.変形例]
上述の実施形態では、1つまたは2つの加振ユニットによって骨導音を聴取者に提示する音響再生装置100について示した。加振ユニットの数は、3つ以上であってもよい。加振ユニットを3つ以上設ける場合、例えば2チャンネルの音声のそれぞれに対して少なくとも1つ以上の加振ユニットから音を提示するように割り当ててもよい。
例えば図15Aに示した音響再生装置100における加振ユニット120a、120bに加え、図15Bに示した加振ユニット120bを設ける。これにより、2つの加振ユニット120bが聴取者の図2で示したエリア11とエリア12の位置に来るように装着されて、加振ユニットの数を3つとした音響再生装置100が実現出来る。すなわち、加振ユニット120aで装着された側に、2つの加振ユニット120bで装着された側と反対側に、それぞれ聴取者に音を感じさせることが可能な音響再生装置100が実現出来る。
上述したように、装着位置から離れた場所で骨導音が鳴っているかのように聞こえる位置に設けられる加振ユニットによって骨導音を聴取者に提示する音響再生装置100を用いることで、聴取者に対して音を様々な方向から聴取者に聴取させることが可能となる。このような骨伝導が有する固有の感覚(交叉感覚の一種)を利用することで、音響再生装置100は、通常の気導経由または骨伝導経由の音と、上記加振ユニットによる骨導音とを、聴取者に好適に聞き分けさせることが出来る。なお「交叉感覚」とは、骨伝導デバイスを当てた位置と反対側で音を知覚する感覚をいう。
例えば、聴取者に、映画等のコンテンツを、そのコンテンツのナレーションや解説等の副音声とともに聴取させる場合を考える。この場合、コンテンツの音声を聴取者の左右の耳から気導音で聴取させるドライバに加え、副音声を骨導音で聴取させる上記加振ユニットを設けることで、音響再生装置100は、聴取者に気導音と骨導音とを好適に聞き分けさせることが出来る。
かかる音響再生装置100は、例えば外国語の映画を聴取者に視聴させる際に、画面に表示される字幕だけでなく、周囲の状況も好適に同時に骨導音で聴取させることが可能になる。従来の字幕だけでは、聴取者が目で辿る速度に限界があり、字幕の文字数も意図して少なくしているところ、かかる音響再生装置100は、周囲の状況も好適に同時に骨導音で聴取させることで、字幕だけの場合に比べて遥かに多くの付加情報を聴取者に与えることができる。
図18は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。図18に示したように、音響再生装置100は、分離部151と、骨伝導信号処理部152と、を含んで構成される。図18に示した音響再生装置100は、少なくとも2チャンネルの音声信号からなる主情報と、1チャンネルの信号(info)からなる副情報とが供給されるものとする。なお本実施形態では、主情報とは、聴取者に主として聴取させる情報であり、副情報とは、主情報とは異なる副次的な情報であるとする。
分離部151は、音響再生装置100に供給される信号を、主情報と副情報とに分離する。分離された情報の内、主情報は例えば気導音として出力され、副情報は骨伝導信号処理部152に出力される。図18では、主情報は2つの出力(出力1、出力2)として出力される。図18では、出力1が左耳(Lチャンネル)、出力2が右耳(Rチャンネル)の出力として図示されているが、もちろんかかる例に限定されるものではない。なお、上述の主情報は気導音に替えて骨導音としてもよい。主情報を骨導音とする場合、必要に応じて信号処理が行われる。
骨伝導信号処理部152は、副情報を骨導音で出力する加振ユニットに対して調整された所定の信号処理を実行する。骨伝導信号処理部152が実行する信号処理は、例えば周波数成分の調整処理、信号の増幅処理や位相調整処理などが含まれ得る。骨伝導信号処理部152が実行する周波数成分の調整処理には、例えば高域を低減させる、中域を増幅させる、低域を増幅させる等の処理が含まれ得る。図18では、副情報は1つの出力(出力3)として出力される。
骨伝導信号処理部152から出力される信号に基づいて骨導音を出力する加振ユニットは、聴取者の頭部の所定位置に装着される。この所定位置は、出力1、2の出力位置とは異なる位置である。
音響再生装置100は、図18のような構成を有することで、聴取者に主情報と副情報とが混じった音声を聴取させる際に、副情報を骨導音で好適に聞き分けさせることが出来る。図18に示した例では、例えばステレオの2チャンネルのステレオの音声を聴取者が聴取している際に、副情報としてナレーションが入ってくると、そのナレーションを骨導音で聴取者に聴取させることが出来る。
なお、入力が2チャンネルのみである場合、すなわち、2チャンネルの入力の中に副情報が含まれているソースに対しては、分離部151は、その2チャンネルのソースから副情報の部分を抽出して、抽出した副情報を骨伝導信号処理部152に出力しても良い。分離部151は、2チャンネルのソースから副情報の部分を抽出する際には、2つのチャンネルからモノラルで入力される副情報の部分を取り出してもよい。
また、入力が2チャンネルのみであって、セリフや音楽のボーカルを副情報として聴取させる場合においては、分離部151は、その2チャンネルのソースから共通の成分を副情報として抽出し、抽出した副情報を骨伝導信号処理部152に出力しても良い。
また、入力が3チャンネル以上あって、かつ入力の中にセンターチャンネル(C)がある場合、分離部151は、そのセンターチャンネルを出力3としてもよい。
また、入力が3チャンネル以上、例えば3チャンネル、5チャンネル、7チャンネルであってもよい。その場合、音響再生装置100は、マルチチャンネルから2チャンネルに変換する処理を実行するとともに、副情報を骨導音として出力する処理を実行する。
図19は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。図19に示したように、音響再生装置100は、変換処理部153と、骨伝導信号処理部152と、を含んで構成される。図19に示した音響再生装置100は、6チャンネル(L、R、C、SW、SR、SL)の音声信号からなる主情報と、1チャンネルの信号(info)からなる副情報とが供給されるものとする。
変換処理部153は、6チャンネル(L、R、C、SW、SR、SL)の音声信号を2チャンネルの音声信号に変換する処理を実行する。変換処理部153は、6チャンネルの音声信号を2チャンネルの音声信号に変換する処理として、ダウンミックス処理やVPT処理等の処理を実行する。このように入力が3チャンネル以上である場合も、図19に示したような構成を有することで、音響再生装置100は、聴取者に主情報と副情報とが混じった音声を聴取させる際に、副情報を骨導音で好適に聞き分けさせることが出来る。
なお、聴取者の頭部に音響再生装置100の加振ユニットを当てる場所は、当てた場所の反対側で聴こえる位置でもよいし、より好適には、加振ユニットを当てた位置を離れ、例えば頭内中心付近等で聴こえる位置でもよい。聴こえる位置の調整は、効果的な部位に加振ユニットを当てるように聴取者に微調整させてもよく、または、加振ユニットの当てる強さを聴取者に変えることで調整させてもよい。
音響再生装置100は、このように音楽、映画などの主情報を聴取させる気導経由の音と、例えばナレーションや解説などの副情報を聴取させる上記加振ユニットによる骨導音とを出力することで、聴取者に主情報を聴取させつつ、副情報を合わせて好適に聴取させることが出来る。この際、音響再生装置100は、副情報の聴取位置を好適に調整することで、主情報との混ざり合いを防ぐことが出来る。
なお音響再生装置100が出力する副情報は、主情報であるコンテンツに関連するものに限定されるものではない。音響再生装置100は副情報として、例えば聴取者に注意喚起を促すための音を出力しても良い。
上述の説明では、聴取者に気導音によるステレオ音声を聴取させる場合の例を示したが、音響再生装置100は、これを応用することで、加振ユニットのみを用いて聴取者に主情報と副情報とを聞き分けさせることが可能になる。例えば、音響再生装置100は、装着させた位置に音を提示させる加振ユニットから主情報(または副情報)を聴取させ、装着させた位置から離れた場所に音を提示させる加振ユニットから副情報(または主情報)を聴取させる。このように、聴取者に骨導音で主情報および副情報を聴取させることで、音響再生装置100は、聴取者に主情報と副情報とを好適に聞き分けさせることができる。
本実施の形態は、上述した図8〜図12の音響再生装置100においても適用することができる。すなわち、図7を引用して説明すると、図7の入力信号のうち骨伝導信号生成部114へは、副情報を出力し、入力信号のうち気導信号生成部115へは、所定の主情報を出力する。そして図7に示したスピーカユニット130で主情報を聴取させ、加振ユニット120で副情報を聴取させる。
上記所定の主情報は、例えばステレオ信号をモノラル化したものであってもよいし、または、マルチチャンネルを全て合成したものであってもよいし、または、いずれかのチャンネルを選択したものであってもよい。また上記所定の主情報に対して、聴取者が好適に聴取することのできるための所定の信号処理を加えてもよい。
気導または骨伝導経由による2チャンネルの音声の再生においては、例えばVPT技術等を用いて、5チャンネルや7チャンネル等の多チャンネルの音声をHRTF(Head−Related Transfer Function;頭部伝達関数)係数等により2チャンネル化することで、好適な聞き分けを実現することができる。その際において、音響再生装置100は、上述の追加される副情報を、聴取者の中央部分(センター)に定位させないようにすると、より効果的である。なぜならば、2チャンネル化した出力において、主情報の多くは音声をセンターに配置するが、副情報もセンターに配置してしまうと、主情報と副情報とが混じって聴取者に聴こえてしまう場合があるからである。
具体的には、音響再生装置100は、主情報がLチャンネルとRチャンネルの2チャンネルで、追加される副情報が1チャンネルならば、追加される副情報を左右比が50%:50%以外の比率で主情報に加える。これにより、主情報である元の音情報が音楽や映画であれば、ボーカルは通常センターであるので、副情報はボーカルから定位を変えての提供となる。従って聴取者は、音響再生装置100で再生される音を聴取する際に、副情報の主情報からの分離が容易になる。なお追加される副情報が2チャンネル以上である場合は、音響再生装置100、追加される副情報をLチャンネルまたはRチャンネルに振り分ける。
図20は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。図20に示したように、音響再生装置100は、変換処理部153と、分配処理部154と、を含んで構成される。図20に示した音響再生装置100は、6チャンネル(L、R、C、SW、SR、SL)の音声信号からなる主情報と、1チャンネルの信号(info)からなる副情報とが供給されるものとする。
分配処理部154は、1チャンネルの信号からなる副情報を、左右比が50:50以外の比率で分配する処理を実行する。図20に示した例では、分配処理部154は、副情報を左右比が50:50以外の比率でSRチャンネルおよびSLチャンネルに分配している。なお、分配処理部154による副情報の分配先は、Lチャンネル、Rチャンネル、Cチャンネル以外のチャンネルであることが望ましい。例えば入力される主情報にフロントハイの音声信号が含まれていれば、分配処理部154による副情報の分配先としてフロントハイのチャンネルが選択されても良い。
変換処理部153は、6チャンネル(L、R、C、SW、SR、SL)の音声信号を2チャンネルの音声信号に変換する処理を実行する。変換処理部153は、6チャンネルの音声信号を2チャンネルの音声信号に変換する処理として、ダウンミックス処理やVPT処理等の処理を実行する。図20に示した例では、変換処理部153が出力する2チャンネルの音声信号を、気導音または骨導音として聴取者に聴取させるものとする。
音響再生装置100は、図20に示した構成を有することで、副情報を、聴取者の中央部分(センター)以外の場所に定位させ、好適に副情報を聴取させることが出来る。
より簡易的に上記の効果を得る構成として、図20の分配調整部154からの出力を、SLまたはSRどちらかのみとしてもよい。そして、分配調整部154からの出力を、SLまたはSRどちらかのみとして、その出力のゲインを調整してもよい。分配調整部154からの出力を、SLまたはSRどちらかのみとする場合、上記のVPT技術により、例えば分配調整部154からの出力がSLのみとなった場合であっても、聴取者はLチャンネルだけでなくRチャンネルにも副情報を聴取することができる。この結果、副情報を、聴取者の中央部分(センター)以外の場所に定位させて、副情報を好適に聴取させることが出来る。
ここで副情報は、もちろん骨導音で聴取させてもよい。図21は、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100の機能構成例を示す説明図である。図21に示したように、音響再生装置100は、変換処理部153と、分配処理部154と、を含んで構成される。図21に示した音響再生装置100は、6チャンネル(L、R、C、SW、SR、SL)の音声信号からなる主情報と、1チャンネルの信号(info)からなる副情報とが供給されるものとする。
図21に示した音響再生装置100の構成例は、副情報を骨導音として聴取者に聴取させる際のものである。分配処理部154は、1チャンネルの信号からなる副情報を、左右比が50:50以外の比率で分配して、その副情報を骨導音として聴取者に聴取させるために加振ユニットへ出力する処理を実行する。
音響再生装置100によって音を長時間聴取させる際に、追加される副情報が片方のみに偏ったままだと、聴取者が長く試聴することは負担となり、聴き疲れもすることが考えられる。そこで音響再生装置100は、上記のように副情報を左右比が50:50以外の比率で加えることに加えて、所定のルールに基づいて左側から出したり右側から出したりしてもよい。そのルールは例えば、副情報を出力するチャンネルを一定時間で左右のいずれかに切り替えるものであってもよく、副情報としてナレーションが含まれ、そのナレーションに男性の声と女性の声とが入っている場合は、その性別で左右のいずれかに振り分けるものであってもよい。
また、コンテンツが映画やドラマ等であれば、その映画やドラマのシーンの切り替わりに連動して副情報を出力するチャンネルを切り替えるものであってもよい。音響再生装置100は、シーンの切り替わりを、予めコンテンツに付随する情報を用いてもよく、コンテンツの音声解析によってシーンの切り替わりを検出してもよい。なお音響再生装置100は、副情報を出力するチャンネルを切り替える際に、ナレーションの途中で切り替わる様なユーザにとっては不快に感じる場面では切り替えを行わないようにする。
音響再生装置100は、このように副情報の出力を切り替えることで、聴取者に長時間聴取させる場合であっても、副情報を快適に聞き分けさせつつ、主情報を聴取者に楽しませることが出来る。
ここで図21の出力3と出力4について骨導音で聴取させる場合、図14から図17に示した音響再生装置100の加振ユニットを用いてよい。そして、図21の出力1と出力2に、気導音を聴取させるスピーカユニットを備えるヘッドホンを追加してもよい。もちろん、これらの加振ユニットとスピーカユニットとを全て1つのヘッドホンで構成してもよく、加振ユニットとスピーカユニットとを別々のヘッドホンで構成してもよい。
主情報が5.1チャンネル等の後方(リヤ)にも音情報を有するものであり、さらに副情報をリヤのチャンネル等の、主情報の中でもメインの情報が出力されないチャンネルに与える場合において、主情報と副情報とが同じチャンネルで重なるときは、音響再生装置100は、例えば主情報と副情報とのレベル差を検出して、所定の差以上となるように、主情報をゲインダウンするか、副情報をゲインアップする。
5.1チャンネル等の多チャンネルの音声の場合、リヤのチャンネルは環境音などの音声でないものが続くことが多い。従って、音響再生装置100は、例えば主情報と副情報とのレベル差を検出して、所定の差以上となるように、主情報をゲインダウンするか、副情報をゲインアップすることで、聴取者に副情報を快適に聞き分けさせつつ、主情報を聴取者に楽しませることが出来る。
音響再生装置100の好適な実施例を示す。例えば、VPTを用いた5.1チャンネルまたは7.1チャンネルサラウンドの音声を2チャンネル化して聴取者に聴取させる際に、音響再生装置100は、例えば前方に映画音、リヤの右または左に音声ガイドを定位させる。すなわち、聴取者は映画に没頭しながらも、音声ガイドによるフォローを受けることが可能になる。これは例えば聴取者が英語で映画を見る場合には非常に有効である。
さらに、聴取者が音声ガイドを長時間聴く場合を考慮すると、音声ガイドを常に同じところから出すよりも、音響再生装置100によって左右に切り替えながら出力することが効果的である。
音響再生装置100は、また例えば、前方に音楽、リヤの右または左にナビゲーションに連動した音声を定位させることが出来る。すなわち、聴取者は音楽を楽しんでいる際に、ナビゲーションに連動する音声に割り込まれてもほとんど邪魔に感じることなく新たな情報を得ることが出来る。すなわち、ナビゲーションに連動する音声が音楽に混ざらず分離して聞こえるので、聴取者は、音響再生装置100が出力するナビゲーションに連動する音声を効果的に聴き分けることが可能になる。
HRTFによる音声の聞き分けには個人差がある。これに対して聴取者に骨導音で主情報および副情報を聴取させることで、音響再生装置100は、個人差に依らずに聴取者に主情報と副情報とを好適に聞き分けさせることができる。
音響再生装置100は、より好適に副情報を聴取者に聞き分けさせるために、副情報の音質を変更する(例えば、コーデック的に音質を変更する、高域を減衰させる等の処理を加える)ようにしてもよく、また副情報の定位位置を左右中心でなく、耳元で聴こえるような位置にしてもよい。この音質の変更や副情報の定位置の変更は、例えば変換処理部153で実行してもよい。音響再生装置100は、主情報に対して単なるダウンミックスをするよりも、副情報の音質を変更した後に主情報に対してサラウンド加工をすることで、聴取者に副情報をより好適に聞き分けさせることができる。
音響再生装置100は、副情報の音質を変更する(例えば、コーデック的に音質を変更する、高域を減衰させる等の処理を加える)ようにしたり、副情報の定位位置を左右中心でなく、耳元で聴こえるような位置にしたりすることで、聴取者に対してHRTFによる音声という個人差を含む要素に対して、骨導音という異なった感覚が与えられることによって、副情報を聴取者に好適に聞き分けさせることができる。
例えば聴取者が、映画館等において大音量で試聴している際に、耳介がオープンになるオープン型のヘッドホンとして構成される音響再生装置100を装着して別途ナレーションを聞く場合において、音響再生装置100は、そのナレーションに対してADPCM(適応的差分パルス符号変調(adaptive differential pulse code modulation))を施す。適応的差分パルス符号変調方式は、標本化周波数8kHzで音質を低下させるものである。音響再生装置100がナレーションに対してADPCMを掛けることで、聴取者は大音量の中でも好適にナレーションを聞き出すことができることが、発明者の調査により確認できている。
骨導音による副情報の聞き分けに好適な音響再生装置100の外観例を説明する。図22は、音響再生装置100の外観例を示す説明図である。
図22に示した音響再生装置100には、骨導音を出力する加振ユニット120と、気導音を出力するスピーカユニット130a、130bと、が含まれる。加振ユニット120は、聴取者に音響再生装置100が装着された際に、装着された位置から離れた場所に音像を定位させるような位置に設けられる。図22に示した音響再生装置100は、例えば図18、19に示した機能構成例を有する音響再生装置100を実現するための一例である。
加振ユニット120は、図1のエリア1に装着されるように設けられている。この図1のエリア1に装着されるように加振ユニット120が設けられ、加振ユニット120から副情報を提示することで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、エリア1の辺りで音が鳴っているのではなく、エリア1とは違う場所、例えば頭内中央部分で音が鳴っているように聴取者に検知させることが出来る。
音響再生装置100は、図22に示したような構成によって、聴取者に骨導音で副情報を効果的に聞き分けさせることが可能になる。もちろん、音響再生装置100は図22に示したような構成に限定されるものではない。音響再生装置100は、骨導音によって副情報を聞き分けさせるためには、少なくとも、装着された位置から離れた場所に音像を定位させるような位置に加振ユニットが設けられていれば良い。
<2.まとめ>
以上説明したように本開示の一実施形態によれば、聴取者の頭部の片側にのみ、少なくとも1つの加振ユニットが装着される音響再生装置100が提供される。
本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、装着位置の近くで骨導音が鳴っているように聞こえてくるのではなく、装着位置から離れた場所で骨導音が鳴っているように聞こえる位置にくるように、骨導音を提示する加振ユニットを設けている。本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、かかる位置に加振ユニットを設けることで、頭の片側にのみ骨伝導スピーカの振動部位を設けても、音を様々な方向から聴取者に聴取させることが可能となる。
また本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、装着位置から離れた場所で骨導音が鳴っているように聞こえる位置にくるように加振ユニットを設けたことに加え、気導音を提示するスピーカユニットまたは骨導音を提示する加振ユニットを設けている。このように加振ユニット及びスピーカユニットを設けることで、本開示の一実施形態に係る音響再生装置100は、骨導音や気導音を提示するデバイスが聴取者の頭部の片側にのみ装着されても、音に広がりを感じさせるように聴取者に音を聴取させることが可能になる。
また、各装置に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述した各装置の構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供されることが可能である。また、機能ブロック図で示したそれぞれの機能ブロックをハードウェアで構成することで、一連の処理をハードウェアで実現することもできる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
少なくとも1つの骨伝導デバイスを備え、
前記骨伝導デバイスは、聴取者の頭部の所定位置に装着される位置に設けられ、
前記所定位置は、前記骨伝導デバイスが当てられている位置から音源が移動し、別の位置から音源を前記聴取者が感じるような位置である、音響再生装置。
(2)
少なくとも2チャンネルの音声を出力し、
前記2チャンネルの音声の内、少なくとも1チャンネルの出力に前記骨伝導デバイスを用い、
前記2チャンネルの音声を出力するデバイスは、前記聴取者の頭部の右側または左側のいずれかの領域に装着される位置に設けられる、前記(1)に記載の音響再生装置。
(3)
前記2チャンネルの音声の内、他方のチャンネルを出力する気導デバイスを備える、前記(2)に記載の音響再生装置。
(4)
少なくとも2チャンネルの音声を出力し、
前記2チャンネルの音声の内、装着位置から遠い方のチャンネルの出力に前記骨伝導デバイスを用い、
前記2チャンネルの音声を出力するデバイスは、前記聴取者の頭部の右側または左側のいずれかの領域に装着される位置に設けられる、前記(1)に記載の音響再生装置。
(5)
前記2チャンネルの音声の内、他方のチャンネルを出力する気導デバイスを備える、前記(4)に記載の音響再生装置。
(6)
前記骨伝導デバイスから出力される音に対して、前記気導デバイスから出力される音と調和させる信号処理を行う骨伝導信号生成部をさらに備える、前記(5)に記載の音響再生装置。
(7)
前記2チャンネルの音声の内、他方のチャンネルを出力する骨伝導デバイスを備える、前記(4)に記載の音響再生装置。
(8)
装着位置から遠い方のチャンネルを出力する前記骨伝導デバイスは、聴取者の耳介の上方に装着される位置に設けられる、前記(4)〜(8)のいずれかに記載の音響再生装置。
(9)
前記骨伝導デバイスは、聴取者の耳介の上方に装着される位置に設けられる、前記(1)〜(8)のいずれかにに記載の音響再生装置。
(10)
前記所定位置は、前記骨伝導デバイスが当てられている位置から音源が移動し、前記聴取者の頭内に音像が定位されるよう前記聴取者が感じる位置である、前記(1)〜(9)のいずれかにに記載の音響再生装置。
(11)
前記所定位置は、前記骨伝導デバイスが当てられている位置から音源が移動し、前記聴取者の頭内中央部分に音像が定位されるよう前記聴取者が感じる位置である、前記(1)〜(9)のいずれかにに記載の音響再生装置。
(12)
前記骨伝導デバイスから出力される音は、前記聴取者に主として聴取させる主情報とは異なる副次的な情報である副情報である、前記(1)に記載の音響再生装置。
(13)
前記骨伝導デバイスから副情報として出力される音は、前記聴取者の頭部中央とは異なる位置に定位させる、前記(12)に記載の音響再生装置。
(14)
前記主情報は、気導デバイスまたは前記骨伝導デバイスとは異なる骨伝導デバイスからの音として出力される、前記(12)または(13)に記載の音響再生装置。
(15)
前記主情報は、前記聴取者の一対の気導経由で聴取させる2つの気導デバイスからの音として出力される、前記(14)に記載の音響再生装置。
(16)
前記骨伝導デバイスから副情報として出力される音は、前記聴取者の頭部の右側または左側に定位させる、前記(12)〜(15)のいずれかに記載の音響再生装置。
(17)
前記骨伝導デバイスから副情報として出力される音の定位位置を所定のルールに基づき変化させる、前記(16)に記載の音響再生装置。
(18)
前記骨伝導デバイスから副情報として出力される音の質を変化させる信号処理部を備える、前記(16)または(17)に記載の音響再生装置。
(19)
前記骨伝導デバイスから副情報として出力される音の質を前記信号処理部で変化させた後に前記主情報として出力される音を含めてサラウンド処理を行なう変換処理部をさらに備える、前記(18)に記載の音響再生装置。
100 :音響再生装置
110 :信号処理部
112 :入力信号処理部
114 :骨伝導信号生成部
115 :気導信号生成部
116 :アンプ
117 :アンプ
120 :加振ユニット
130 :スピーカユニット
140 :マイク
151 :分離部
152 :骨伝導信号処理部
153 :変換処理部
154 :分配処理部

Claims (11)

  1. 少なくとも2つの骨伝導デバイス、オーディオ信号の受信部、バッテリ、および前記バッテリの充電部を備え、
    前記2つの骨伝導デバイスの第1の骨伝導デバイスは、聴取者の頭部の一方の耳側の第1の所定位置に装着されるように構成され、
    前記2つの骨伝導デバイスの第2の骨伝導デバイスは、前記第1の所定位置と同じ前記一方の耳側の第2の所定位置に装着されるように構成され、
    前記受信部、前記バッテリ、および前記充電部は、前記第1の所定位置および前記第2の所定位置と反対の耳側に装着されるように構成され、
    前記第1の所定位置は、前記第1の所定位置と反対側の他方の耳側の第3の所定位置で音が鳴っているように前記聴取者が感知する、前記聴取者の後頭部における耳介の後方位置であり、
    前記第2の所定位置は、前記第2の所定位置で音が鳴っているように前記聴取者が感知する、前記聴取者の側頭部における耳介の前方位置、または後方位置であり、および前記第1の所定位置より前方位置である、音響再生装置。
  2. 前記第1の骨伝導デバイスおよび前記第2の骨伝導デバイスは、少なくとも2チャンネルの音声を出力し、
    前記2チャンネルの音声の内、少なくとも1チャンネルの出力に前記第1の骨伝導デバイスまたは前記第2の骨伝導デバイスを用いる、請求項1に記載の音響再生装置。
  3. 前記第1の骨伝導デバイスおよび前記第2の骨伝導デバイスは、前記2チャンネルの音声の内、互いに異なるチャンネルを出力する、請求項2に記載の音響再生装置。
  4. 前記第3の所定位置は、前記聴取者の頭内に音像が定位されるよう前記聴取者が感じる位置である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の音響再生装置。
  5. 前記第3の所定位置は、前記聴取者の頭内中央部分に音像が定位されるよう前記聴取者が感じる位置である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の音響再生装置。
  6. 前記第1の骨伝導デバイスまたは前記第2の骨伝導デバイスから出力される音は、前記聴取者に主として聴取させる主情報とは異なる副次的な情報である副情報である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の音響再生装置。
  7. 前記副情報として出力される音は、前記聴取者の頭部中央とは異なる位置に定位させる、請求項6に記載の音響再生装置。
  8. 前記副情報として出力される音は、前記聴取者の頭部の右側または左側に定位させる、請求項6に記載の音響再生装置。
  9. 前記副情報として出力される音の定位位置を所定のルールに基づき変化させる、請求項7または8に記載の音響再生装置。
  10. 前記副情報として出力される音の質を変化させる信号処理部を備える、請求項7〜9のいずれか一項に記載の音響再生装置。
  11. 前記副情報として出力される音の質を前記信号処理部で変化させた後に前記主情報として出力される音を含めてサラウンド処理を行なう変換処理部をさらに備える、請求項10に記載の音響再生装置。
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