JP6642882B2 - 構造物の位置変動計測装置 - Google Patents

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Description

本発明は、構造物の位置変動計測装置、構造物の変位を正確に且つ簡便に測定することができる構造物の位置変動計測装置に関するものである。
例えば、ビル等の建築物や鉄道軌道や道路を支える高架橋や橋台・橋脚や盛土などの構造物(以下、これらを「構造物」という)の基礎部に近接し、或いは構造物の下を横断して地下道や地下鉄などの工事を行う場合には、これ等の工事に伴って構造物に変位が発生すると構造物に亀裂が発生したり、傾きが発生する、さらに進むと事故につながることから、構造物の変位を常に監視する必要がある。また、地盤の沈下や***を測定することを目的として、変位センサや沈下計などの測定機器を構造物近くの地盤に設置して監視を行っている例もある(例えば特許文献1)。そして、地盤の変位が構造物の安全限界を超えるような場合には構造物の使用停止や構造物の支保を行うなどの対策を取るようにしている。
特開平11−247108号公報
しかしながら、上記の変位センサや沈下計を用いて軌道や構造物の変位を監視する方法では、設置に手間を要し、結果的に計測費用が高くなることや、設置が容易なものでも精度が低いという課題が残されている。また、軌道の変位を監視する方法としては、鉄道軌道に反射型ターゲットを配置し、トータルステーションと呼ばれる計測機器により各ターゲットの位置測定を行った結果から、軌道変位を測定する方法がある。しかし、この方法の場合、すべてのターゲットに対して同時に計測を行うことは不可能であるため、時間あるいは気象変化の影響がすべてのターゲットの測定結果において同一とは言えないという問題がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたもので、その目的は、構造物や軌道などの変位、或いは異常を安価な構成で、且つより正確に検出することのできる構造物の位置変動計測装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、構造物の位置変動計測装置において、構造物に配置した複数の撮影用のターゲットと、前記構造物に対して予め定められた位置に配置されて前記複数のターゲットが含まれる画像を撮影するための撮影手段と、前記撮影手段により撮影された画像を解析して構造物の変位計測を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記撮影された画像のターゲット内の輝度値を重さに割り当て、そのターゲットの輝度についての重心位置を算出する輝度重心算出手段と、前記ターゲット内の輝度値を複数の領域別に積算し、領域別の輝度積算値を、基準となる輝度積算値と比較し、外乱光等の異常を検出する異常検出手段と、を具備し、さらに、前記異常検出手段は、どれ位輝度が上昇するかの変化量を予め記憶しておき、当該輝度上昇の変化量よる影響を差し引いて補正演算を行い、純粋な計測輝度積算値により異常検出を行う、ことを要旨とする。
本発明の構造物の位置変動計測装置においては、前記ターゲットは、発光体又は反射体であることが可能である。
この構成によれば、複数のターゲットを1枚の画像に収まるよう撮影手段で撮影し、瞬間的に得られた画像をもとに各ターゲットの座標演算を行う。
また、本発明では、ターゲット内の輝度値を複数の領域別に積算し、領域別の輝度積算値を、基準となる輝度積算値と比較することにより異常を検出する。
この構成によれば、複数のターゲットを1枚の画像に収まるよう撮影手段で撮影し、瞬間的に得られた画像をもとに各ターゲットの座標演算を行うため、ターゲット間の相対的な挙動には時間的な要素が含まれることがない。
また、本発明では、ターゲット内の輝度値を複数の領域別に積算し、領域別の輝度積算値を、基準となる輝度積算値と比較する異常検出手段を有するから、外乱光等の異常を検出することができ、計測結果がより一層正確になる。
本発明の一実施の形態に係る構造物の位置変動計測装置を示す概略構成図である。 上記実施の形態において、撮影されたターゲットの一例を示す図である。 上記実施の形態において、撮影されたターゲットの画像データを分析処理する制御ユニットのブロック図である。 上記実施の形態において、制御ユニットで用いられるCPUの構成を表すブロック図である。 上記実施の形態において、計測動作の中の初期設定動作の処理内容を表すフローチャートである。 上記実施の形態において、撮影で得られたターゲット画像の分析処理内容を表す図である。 上記実施の形態において、上記ターゲット画像データの分析処理で得られた輝度分布を表すグラフ図である。 上記実施の形態において、ターゲット画像から輝度積算値を求める演算方法を説明する図である。 上記実施の形態において、実際の計測動作における処理内容を表すフローチャートである。 上記実施の形態において、判定動作における処理内容を表すフローチャートである。
実施の形態1
次に、図1から図6を用いて本発明の実施の形態1の構成および動作を説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る構造物の位置変動計測装置を示す概略構成図である。図1において、符号1は本発明の構造物の位置変動計測装置が適用される構造物の一例である鉄道の高架橋を表し、2はその高架橋1の支柱を表し、高架橋1の長手方向に複数本がほぼ等間隔に配列されている。3は測定基準となる基準マーカーであり、工事区間外の不動点に設置される。4は基準マーカー3を撮影するための撮影手段であるカメラであり、このカメラ4もまた上記基準マーカー3と同様、工事区間外の不動点に設置される。5は基準マーカー3とカメラ4との間の高架橋1の部分に設置された測定対象物である複数の測定マーカーであり、それぞれの支柱2に取り付けられている。測定マーカー5は支柱2に取り付けられるに際して、カメラ4の撮影範囲内に入るように設定される。カメラ4にはディジタルカメラが用いられ、このカメラ4により基準マーカー3及び測定マーカー5を撮影すると、図2に示されるようなターゲット画像6と呼ばれる画像データが得られる。
図2において、「ターゲット」は円形のリング線の内側を示す。このターゲット画像6を制御ユニットにより演算処理して解析し、基準マーカー3と測定マーカー5の相対変位を算出して鉛直方向の変位及び水平方向の変位を計測する。基準マーカー3及び測定マーカー5には、LEDなどから構成される自己発光タイプのものと、ミラー型の反射タイプのものとがあり、本発明においてはどちらのタイプのものを用いてもよい。また、本発明の別の態様では、基準マーカー3を使わずに、複数の測定マーカー5を設置したのみでも構造物の変位を計測することが可能である。
図3は制御ユニットのハードウェア構成を示すブロック図である。図3において、符号10は本実施の形態において用いられる制御ユニットを示す。制御ユニット10は、各種動作指示(コマンド等)が入力される入力手段としての操作部11と、制御ユニット10における各種動作状態が表示されるディスプレイとしての表示部12と、制御ユニット10の動作に必要な各種データが格納される記憶部13と、通信ネットワーク14に接続され制御ユニット10と外部の通信手段との通信動作を行う通信部15とを備えている。さらに、制御ユニット10は、時間データを出力管理するタイマー16と、カメラ4から送付された画像データ(測定データ)と記憶部13に格納されたデータ(基準データ)とから、構造物に変位が生じているか否かを判定する判定部18と、カメラ4によって撮影された画像データや処理結果得られた各種データを送信するための、送信データを作成する送信データ作成部19と、この制御ユニット10全体の動作をコントロールし、また制御動作に必要な演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)20とを備えている。
操作部11は、キーボード、マウス、或いはタッチキー方式のパネルから成り、キー操作等により各種測定動作の実行命令が入力される。表示部12は液晶、CRTその他のディスプレイ装置から成り、制御ユニット10における各種動作状況や取得された画像データ等を表示するために各種表示欄(ウィンドウ)が設けられている。また、表示部12の画面は、操作部11において選択された各操作に対応して、画面が切り替わるようになっている。
記憶部13は、例えば、HDD(Hard disk drive)やフラッシュメモリ等により構成されるデータ格納部21を始め、ROM(Read Only Memory)22、及びRAM(Random Access Memory)23等の記憶手段から構成される。データ格納部21はCPU20が各種処理を行うために必要な処理データ(ターゲットデータなど)、および処理実行により生成又は取得された各種データ(ターゲットの重心データ、変位データなど)を記憶する。データ格納部21はまた、処理データが格納されるのみならず、個々の測定マーカー5についての設置場所データやカメラ4による撮影履歴情報などが格納され、データベースとしての機能も有している。ROM22は、CPU20が制御ユニット10における計測処理動作を行うために使用する各種プログラム(ターゲットの重心演算プログラムなど)やアルゴリズム(ターゲットの重心演算式など)を記憶する。RAM23は、例えばCPU20が処理実行中において随意に読み出し、書き込みされるプログラムや処理データ、および処理実行により生成又は取得された各種データを記憶する。上記CPU20が各種処理に使用するデータには、例えばタイマー16からのクロックデータ、取得された画像データ、判定に必要な参照データ(基準値データ)等が含まれる。
タイマー16は、基準クロック信号を生成する発振回路、基準クロック信号を分周する分周回路、分周された信号(計時信号)を計数して時刻データを得る時刻計数回路、時刻計数回路からのキャリー信号を計数して日付データ、週データ、月データ等のカレンダー情報を得る日付計数回路を有し、時刻や日付に関するデータをCPU20に出力する。送信データ作成部19は送信すべき情報を時系列で順序よく出力するために整列させるデータ整列手段等を有している。
CPU20は本制御ユニット10における計測動作のための各種データ処理を実行するため、各種機能部を有する。図4は上記計測処理のためのCPU20の機能ブロック図である。CPU20は、カメラ4により撮影された画像のターゲット画像6内の輝度値を基に、そのターゲット画像6の輝度についての重心位置を算出する輝度重心算出部25と、ターゲット画像6内の輝度値を複数の領域別に積算する輝度値積算部26と、領域別の輝度積算値を、基準となる輝度積算値と比較し、外乱光等の異常を検出する異常検出部27と、上記各処理を実行させる演算部28とを有する。
また、CPU20は本制御ユニット10の各機能部の動作を制御するコントロール処理と各種データを加工する演算処理の両方を実行し得るが、演算処理部分の一部はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の専用回路から構成されてもよい。
かかる構成を有する制御ユニット10について、計測処理動作を説明する。計測処理動作の一環として、先ず初期設定動作が行われる。図5は制御ユニット10で行なわれる初期設定動作の流れを示すフローチャートである。制御ユニット10において、CPU20は初期設定動作として、カメラ4を起動して計測装置設置時に基準マーカー3及び複数の測定マーカー5を同時撮影させる。図1に示された複数の測定マーカー5(4個ある)については、カメラ4に近い方の測定マーカーから5a,5b,5c,5dとする。また、CPU20は上記撮影動作により得た画像を初期画像とし、初期画像から基準マーカー3及びそれぞれの測定マーカー5a〜5dごとに画像を切り出してそれぞれのマーカー3,5a〜5dの「基準画像」或いは基準ターゲット画像として記憶部13に保存する(ステップS1)。CPU20はまた、初期画像内での重心座標(位置に相当:これを基準重心座標とする)を輝度重心算出部25及び演算部28の動作により算出して記憶部13に保存する(ステップS2)。さらに、CPU20は初期画像内での輝度を輝度値積算部26及び演算部28の動作により所定の領域別に積算して輝度積算値(これを基準輝度積算値とする)を求め、記憶部13に保存する(ステップS3)。また、カメラ4から各マーカー3,5a〜5dまでの距離(L1〜Lnとする。nはマーカー3,5a〜5dの設置数)を実測し、演算用の初期値として記憶部13に保存する(ステップS4)。
ステップS2における輝度重心の演算は次のようにして行う。図6及び図7は輝度重心の演算方法を説明する図である。この方法では1つのターゲット画像6(測定マーカー5aのターゲット画像で代表させる)について先ず、図6に示されるようにターゲット画像6内を複数のピクセル30に区分けする。図6の例では測定マーカー5a内の位置をX方向を水平方向、Y方向を垂直方向とするX−Y直交座標平面で表しており、X−Y直交座標平面の左上に原点(X,Y=0)を設定している。図6の例において、ピクセル30の数は直径方向に10個設定されているが、これは説明のために例示した個数であり、実際の装置ではもっと多くの数(4000〜5000個)になる。次に各ピクセル30についてそれぞれの輝度を計測により求める。図6に示された測定マーカー5aでは、ターゲット画像6の周辺部分では輝度値は20〜40であり、中心部分では輝度値が80〜99となっている。図7は上記輝度値の分布状態をグラフで示す輝度分布図である。輝度重心算出部25は、上記輝度値を重さに割り当て、そのターゲット画像6の輝度についての重心位置を次の式により算出する。
重心位置のX座標位置:XG
G=(m11+m22+・・・+mnn)/(m1+m2+・・・mn+)
重心位置のY座標位置:YG
G=(m11+m22+・・・+mnn)/(m1+m2+・・・mn+)
ここで、
X(及びx):水平方向座標
Y(及びy):垂直方向座標
m:輝度値
である。
他方、ステップS3における輝度積算値を求める演算は次のようにして行う。図8は本実施の形態においてターゲット画像から輝度積算値を求める演算方法を説明する図である。図8においては各ピクセル30を複数個、集合させて領域17を形成する。図8の例では、各ピクセル30を4個集合させて1つの領域17としており、ターゲット画像6の中心部に位置する領域(中心領域17aとする)もあれば、周辺部に位置する領域(周辺領域17bとする)もあり、中心部と周辺部の中間に位置する領域(中間領域17cとする)もある。そして、図8のターゲット画像6においてはターゲットの内側に13個の領域17が形成されている。これらの領域17について、輝度の一番高い領域(通常は中心領域17a)の輝度を100%(パーセント)とし、その100%の輝度に対する輝度の割合をその他の領域について決定する。こうすると、周辺領域17bについての輝度は30%であり、中間領域17cについての輝度は70%というように設定される。但し、上記30%、70%の値は測定結果によるもので、測定時点の輝度によっては別の値になる(例えば26%、65%のような)場合もある。輝度値積算部26は、そのターゲット画像6について各領域17の輝度を積算する。図8の例では領域17は全部で13個あり、そのうち100%の輝度の領域は1個、70%の輝度の領域は8個、30%の輝度の領域は4個ある。そして、上記13個の領域17のそれぞれについて、初期設定時には輝度値積算部26及び演算部28の動作により基準輝度積算値が求められる。他方において、計測時には1回目の計測時の輝度、2回目の計測時の輝度、・・・が計測され、これらの輝度を輝度値積算部26及び演算部28の動作により領域17毎に積算して積算値(これを計測輝度積算値とする)が得られる。
上述の事例では中心領域17aが100%、中間領域17cが等しく70%、周辺領域17bも等しく30%、というように、中心から周辺に行くにしたがってどの方向へも等しく輝度が変化(低下)しているが、実際には、1日における太陽の運行、夜間の車のヘッドライトによる照射などの状況が発生することがあり得るため、実際に測定を繰り返す場面では、それぞれの場面(状況)によって相違が生じる。
上記初期設定動作が終了した後、変位計測動作に移行する。図9は制御ユニット10で行われる計測動作の流れを示すフローチャートである。この計測動作においてCPU20は、タイマー16からのクロック信号により測定時刻になると計測動作として、カメラ4を所定時間間隔(例えば、1分間隔)で起動して基準マーカー3及び複数の測定マーカー5を同時撮影させる。この撮影は上述の初期画像の撮影と同じ状態で行なわれる。またCPU20は、上記撮影動作により得た画像を計測画像とし、計測画像から基準マーカー3及びそれぞれの測定マーカー5a〜5dごとに画像を切り出してそれぞれのマーカー3,5a〜5dの計測用ターゲット画像として記憶部13に保存する(ステップS5)。CPU20はまた、計測画像内での重心座標(位置)を輝度重心算出部25及び演算部28の動作により算出して記憶部13に保存する(ステップS6)。輝度重心算出動作については上述した通りである。さらに、CPU20は初期画像内での輝度を輝度値積算部26及び演算部28の動作により所定の領域別に積算して輝度積算値を求め、記憶部13に保存する(ステップS7)。輝度積算値の算出動作についても上述した通りである。また、この変位計測動作においては、カメラ4による基準マーカー3及び複数の測定マーカー5の撮影が所定時間間隔(例えば、1分間隔)毎に行われるから、それぞれのマーカー3,5について1分ごとに1回目、2回目、・・・というように計測用ターゲット画像、計測画像内での重心座標、及び輝度積算値のデータが大量に得られ、これらのデータは記憶部13に保存される。
上記したステップS5〜ステップS7の動作が終了した後、CPU20は判定動作に移行する。図10は制御ユニット10で行われる判定動作の流れを示すフローチャートである。この判定動作は上記1回目、2回目、・・・の計測動作ごとに行われ、この判定動作では、先ず記憶部13に保存された基準データが存在する。判定部18は、CPU20からのコマンドに基づいて記憶部13から初期画像内での基準マーカー3の重心座標と、初期画像内での測定マーカー5aの重心座標とを読み出し(ステップS11)、両方の差(これを基準座標差とする)を求める。次に判定部18は、CPU20からのコマンドに基づいて記憶部13から1回目の計測画像内での基準マーカー3の重心座標と、1回目の計測画像内での測定マーカー5aの重心座標とを読み出し、両方の差(これを計測座標差とする)を求める(ステップS12)。そして、上記基準座標差と計測座標差が一致するか又は所定の閾値(例えば、0.5ミリメートル)より小さいか否かを判定し(ステップS13)、小さい場合は構造物に変位は生じていないと判定する(ステップS14)一方、所定の閾値より大きい場合は構造物に変位が生じていると判定する(ステップS15)。測定マーカー5aについての判定動作が終了すると、その後は測定マーカー5b、5c、5dについて、同様の方法で判定動作が行われる。
次にCPU20では、演算部28が記憶部13から、各測定マーカー5a〜5dについて、初期画像から得られた基準となる輝度積算値(これは上記した基準輝度積算値である)を読み出して異常検出部27へ送付する(ステップS16)一方で、1回目の計測動作で輝度値積算部26により計測画像から得られた各測定マーカー5a〜5dについての輝度積算値(これは上記した計測輝度積算値である)を異常検出部27へ送付する(ステップS17)と、異常検出部27は基準輝度積算値と計測輝度積算値を比較して異常があるか否かを検出し(ステップS18)、異常がある場合は異常検出する(ステップS19)一方、異常がない場合は異常なしを検出する(ステップS20)。これにより、例えば測定マーカー5a〜5dのうちのいずれかに夕日等の外部光が当たるとか、何らかの遮蔽物が塞いだというような、装置の故障以外の障害が発生したことを検出して、測定上の不具合を取り除くことができる。例えば、上述の外部光として夕日が当たる場合を考えると、この夕日は太陽が低く傾いて来てターゲットに当たるため、ターゲットにおいては全体面積の右半分に太陽光が照射するなどの現象が生じる。すると、図8のターゲット画像6において右半分の輝度が増大し、時間の経過により計測輝度積算値が変化する。異常検出部27はこの変化した計測輝度積算値を基準輝度積算値と比較して異常があることを検出する。また、異常検出部27に上記夕日による影響(どれ位輝度が上昇するかの変化量)を予め記憶させておけば、異常検出部27はその夕日による影響を差し引いて演算処理(補正演算)を行い、純粋な計測輝度積算値により異常検出を行う。
なお、CPU20は、ステップS20までの計測動作で全ての判定、検出が終了した場合は、今回の計測動作が1回目、2回目、・・・の計測動作のうち、最後の計測動作であるか否かを判定し(ステップS21)、最後の計測動作である場合は一連の判定動作を終了する一方、最後の計測動作でない場合はステップS11の処理に戻り、1回目の計測動作から次の2回目の計測動作における判定、検出が行われる。
実施の形態2
上の説明で、本発明の別の態様では、基準マーカー3を使わずに、複数の測定マーカー5を設置したのみでも構造物の変位を計測することが可能であることを説明した。実施の形態2では基準マーカー3を使わない構造物の位置変動計測装置について説明する。この場合は基準マーカー3を使わないから、測定マーカー5について、基準データである基準画像、基準重心座標、及び基準輝度積算値を求め、これらのデータを記憶部13に保存する。
また、計測動作においても、計測データである計測画像、計測重心座標、及び計測輝度積算値を求め、これらのデータを記憶部13に保存する。また、計測動作においては、1回目の計測動作において得られた計測重心座標、及び計測輝度積算値を記憶部13に保存された基準重心座標、及び基準輝度積算値と比較し、変位の有り、又は無しを判定し、また、異常の有り、又は無しを判定する。これにより基準マーカーを使わないででも構造物の変位を計測することが可能であるから、システム構成をより一層簡易にすることができる。
本発明による構造物の位置変動計測装置によれば、複数のターゲットを1枚の画像に収まるよう撮影手段で撮影し、瞬間的に得られた画像をもとに各ターゲットの座標演算を行い、また、ターゲット内の輝度値を複数の領域別に積算し、領域別の輝度積算値を、基準となる輝度積算値と比較して異常を検出するから有用である。
1 鉄道高架橋
2 支柱
3 基準マーカー
4 カメラ
5 測定マーカー
6 ターゲット画像
10 制御ユニット
11 操作部
12 表示部
13 記憶部
14 通信ネットワーク
15 通信部
16 タイマー
18 判定部
19 送信データ作成部
20 CPU
25 輝度重心算出部
26 輝度値積算部
27 異常検出部
28 演算部

Claims (3)

  1. 構造物に配置した複数の撮影用の測定マーカーと、
    前記構造物に対して予め定められた位置に配置されて前記複数の測定マーカーが含まれる画像を撮影するための撮影手段と、
    前記撮影手段により撮影された画像を解析して構造物の変位計測を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、
    前記撮影された測定マーカーの画像から得られたターゲット画像のターゲット内の輝度値を重さに割り当て、そのターゲット画像の輝度についての重心位置を算出する輝度重心算出手段と、
    前記ターゲット画像内の輝度値を複数の領域別に積算し、領域別の輝度積算値を、基準となる輝度積算値と比較し、外乱光等の異常を検出する異常検出手段と、を具備し、さらに、
    前記異常検出手段は、どれ位輝度が上昇するかの変化量を予め記憶しておき、当該輝度上昇の変化量よる影響を差し引いて補正演算を行い、純粋な計測輝度積算値により異常検出を行う、
    ことを特徴とする構造物の位置変動計測装置。
  2. 前記測定マーカーとは別に測定範囲以外に測定基準となる基準マーカーを配置し、前記測定マーカーと同時に撮影し、測定マーカーの画像から得られた測定ターゲット画像と基準マーカーの画像から得られた基準ターゲット画像との相対位置を算出する判定手段を有することを特徴とする請求項1に記載の構造物の位置変動計測装置。
  3. 前記ターゲットは、発光体又は反射体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の構造物の位置変動計測装置。
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