JP6642543B2 - 吊り具 - Google Patents

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Description

本発明は、吊り具に関するものである。
吊り下げ対象物(ワーク)は、長尺部材の長手方向の一端部に、先端部が自由端となる短尺部材の基端部が連結されてなるもので、例えば本体ロッド(長尺部材)にロッド接続部(短尺部材)の基端部が回転可能に連結されてなる、クレーンのガイラインが挙げられる。
長尺のワークを垂直に吊ると、吊るための作業スペースの高さが高くなるが、作業スペースに制約がある場合には、ワークを垂直に吊ることができないため、ワークを水平に吊る吊り具が利用されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−331390号公報
特許文献1に示される吊り具は、長尺部材を水平にして長尺部材を吊り下げている。しかしながら、この吊り具で上記ワークを吊ると、短尺部材が揺れて、吊り姿勢が崩れたり、あるいは、ワークが変形したり、あるいは、ワークを吊り下げた状態での作業がし難いといった問題があった。
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、作業者が長尺部材を吊り下げる吊り具からワークを容易に取り外すことができ、また、長尺部材に連結された短尺部材が揺れにくくすることができる吊り具を提供するものである。
前記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、長尺部材の長手方向の一端部に、先端部が自由端となる短尺部材の基端部が連結されてなるワークを吊り下げる吊り具である。
前記吊り具は、横方向に所定の長さを有する本体部と、前記本体部にそれぞれ設けられる支持部と移動規制部と、を備える。
前記支持部は、前記本体部に下方に向けて対をなすように設けられる、長手方向を前記本体部の前記所定の長さの方向と同じ方向に向けた前記長尺部材の短手方向のうちの一側方に位置し前記長尺部材の一側方への移動を規制する第1アーム、および、前記長尺部材の短手方向のうちの他側方に位置し前記長尺部材の他側方への移動を規制する第2アームを有する。
前記移動規制部は、前記短尺部材の前記長尺部材に対する移動を規制するものである。
前記第1アームは、下端部が前記第2アームに離接する方向に回動可能となるように前記本体部より吊り下げ支持されるとともに、前記第2アームに対向する第1側面に、前記第2アーム側に突出して前記長尺部材が載置される長尺部材載置部を有する。
前記第1アームが前記本体部より吊り下がる開き状態で、前記長尺部材載置部の突出端部と、前記第2アームの前記第1アームに対向する第2側面との間に、前記突出端部から前記第2側面までの幅が前記長尺部材の短手方向長さよりも長い長尺部材挿通隙間が形成されるように前記第1アームおよび前記第2アームが前記支持部に設けられることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記突出端部と前記第2側面との間の前記幅が前記長尺部材の前記短手方向長さよりも短くなるように前記第1アームが前記開き状態よりも前記第2アームに近接した閉じ状態を保持する閉じ状態保持手段を備えることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記第2アームは、下端部が前記第1アームに離接する方向に回動可能となるように前記本体部より吊り下げ支持されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明において、前記第2アームは、前記第2側面に、前記第1アーム側に突出して前記長尺部材が載置される長尺部材載置部を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれかに係る発明において、前記移動規制部は、前記本体部に下方に向けて対をなすように設けられる第3アームおよび第4アームを有し、前記第3アームは、下端部が前記第4アームに離接する方向に回動可能となるように前記本体部より吊り下げ支持されるとともに、前記第4アームに対向する第3側面に、前記第4アーム側に突出して前記短尺部材が載置される短尺部材載置部を有することを特徴とする。
請求項1に係る発明にあっては、作業者が長尺部材を吊り下げる吊り具からワークを容易に取り外すことができ、手で第1アームと第2アームとの間を押し広げたりしなくても、ワークを長尺部材挿通隙間に挿通させたり長尺部材挿通隙間から抜き取ったりすることができる。さらに、移動規制部により短尺部材の移動が規制されて、短尺部材が揺れるのを防止することができる。
請求項2に係る発明にあっては、第1アームと第2アームとを束ねるゴムバンドのような部材を別に設ける必要がない。また、閉じ状態保持手段による閉じ状態の保持を解除するだけで、吊り具のワークからの取り外しが可能となる。
請求項3に係る発明にあっては、ワークを長尺部材挿通隙間に挿通させやすい。
請求項4に係る発明にあっては、長尺部材を吊り具に載置させやすい。
請求項5に係る発明にあっては、作業者が手で第3アームと第4アームとの間を押し広げたりすることなく、短尺部材を短尺部材挿通隙間に挿通させたり長尺部材挿通隙間から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
図1は、クレーンの概略側面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る、ワークとしてのガイラインを吊り下げた吊り具の側面図である。 図3は、ガイラインの平面図である。 図4は、ガイラインの側面図である。 図5は、同上の吊り具の側面図である。 図6は、同上の吊り具の本体部の側面図である。 図7は、同上の本体部の正面図である。 図8は、同上の吊り具の支持部の側面図である。 図9は、同上の支持部の正面図である。 図10は、同上の吊り具の移動規制部の側面図である。 図11は、同上の移動規制部の平面図である。 図12は、同上の吊り具をガイラインの上方に位置させた状態の断面図である。 図13は、同上の支持部をガイラインの本体ロッドに下降させた状態の断面図である。 図14は、図2のA−A線断面図である。 図15は、図2のB−B線断面図である。 図16は、中間ブームの上方に、同上の吊り具により吊り下げたガイラインを位置させた状態の側面図である。 図17は、中間ブーム上に同上の吊り具により吊り下げたガイラインを載置した状態の側面図である。 図18は、本発明の第2実施形態に係る、ワークとしてのガイラインを吊り下げた吊り具の正面図である。 図19は、本発明の第3実施形態に係る、ワークとしてのガイラインを吊り下げた吊り具の短尺部材を吊り下げている部分の一部省略した側面図である。 図20は、同上の実施形態において中間ブームの上方に、同上の吊り具により吊り下げたガイラインを位置させた状態の側面図である。 図21は、同上の実施形態において中間ブーム上に同上の吊り具により吊り下げたガイラインを載置した状態の側面図である。
本発明は、クレーンのガイラインの吊り具に関するものである。本発明の第1実施形態に係る吊り具について図1〜図17に基いて説明する。まず、第1実施形態における移動式クレーンの全体構成について、図1に基いて概略説明する。
移動式クレーンは、第1実施形態ではクローラクレーン1である。クローラクレーン1は、クローラ式の下部走行体11と、この下部走行体11上に旋回可能に搭載された上部旋回体12とを備える。
上部旋回体12は、基台としての旋回フレーム121を有する。旋回フレーム121の前部には作業アタッチメントとしてのブーム13(後述する下部ブーム131)の基端が回動可能に取り付けられて、ブーム13が旋回フレーム121に対して起伏可能に構成される。ブーム13は、ラチス構造を有し、軸方向に所定の長さを有するラチスブームで、下部ブーム131、中間ブーム132および上部ブーム133を備える。
また、旋回フレーム121の前部にはマスト14の基端が回動可能に取り付けられて、マスト14が旋回フレーム121に対して起伏可能に構成される。ブーム13(上部ブーム133)の先端部とマスト14の先端部とは、ガイライン2により連結される。
また、旋回フレーム121は、前部にキャブ122(運転室)を備えるとともに、後部にカウンタウエイト123が取り付けられる。
マスト14の先端部には、マスト14側スプレッダが設けられ、旋回フレーム121には旋回フレーム121側スプレッダが設けられる。マスト14側スプレッダと旋回フレーム121側スプレッダとに、ブーム起伏用ロープ161が掛け渡され、ブーム起伏用ロープ161の一端が、旋回フレーム121に取り付けられたブーム起伏用ウインチ171に固定される。ブーム起伏用ロープ161がブーム起伏用ウインチ171に巻き取られたりブーム起伏用ウインチ171から繰り出されることにより、マスト14が起伏するとともに、マスト14の起伏によりガイライン2を介してブーム13が起伏する。
ブーム13(上部ブーム133)の先端部には、ブームポイントシーブ181および補助シーブ182がそれぞれ回転自在に設けられる。ブームポイントシーブ181からは主巻上ロープ162を介して主フック191が吊り下げられており、補助シーブ182からは補巻上ロープ163を介して補フック192が吊り下げられる。
主巻上ロープ162の一端はブーム13(上部ブーム133)に固定され、主巻上ロープ162の他端は、ブームポイントシーブ181を通して、上部旋回体12に設けられた主巻ウインチ172に巻き付けられる。主巻ウインチ172により、主巻上ロープ162を介して主フック191の巻き上げまたは巻き下げが行われる。
補巻上ロープ163の一端は補フック192に固定され、補巻上ロープ163の他端は、補助シーブ182を通して、上部旋回体12に設けられた補巻ウインチ173に巻き付けられる。補巻ウインチ173により、補巻上ロープ163を介して補フック192の巻き上げまたは巻き下げが行われる。
ブーム13は、軸方向の長さが変更可能となるように構成される。ブーム13は、上部旋回体12に近い側から、下部ブーム131、中間ブーム132、上部ブーム133が順に機械的に結合される。ブーム13(下部ブーム131)の基端部は、ブーム13が水平軸周りで回転可能となるように、ブームフットピンにて上部旋回体12の前部に取り付けられている。
中間ブーム132は、単数または複数の単位ブームにより構成される。軸方向に連結される単位ブームの個数や長さが変更されることにより、ブーム13の軸方向の長さが変更可能となる。このとき、中間ブーム132の長さに合わせて、ガイライン2の長さも変更される。第1実施形態では、中間ブーム132を長くすべく単位ブームを増結する場合、ガイライン2についても、増結する単位ブームと同じ長さのガイライン2を増結する。
ガイライン2を増結する際に、図2に示すように、クレーン(中間ブーム132を長くしようとしている当該クレーンとは別のクレーン)で吊り具3を介してガイライン2を吊るが、このときに使用する吊り具3が本発明に係る吊り具3である。まず、吊り具3で吊り下げるワークとしてのガイライン2について、さらに説明する。
図3、図4に示すように、ガイライン2は、本体ロッド21と、ロッド接続部22と、を備える。
本体ロッド21は、その長手方向の長さがロッド接続部22の長手方向の長さよりも長い、棒状をした部材である。本体ロッド21の長手方向の長さは、第1実施形態では3m〜15mであるが、特に限定されない。
本体ロッド21は、長手方向に垂直な断面における形状が矩形状をした中間部23を有するとともに、長手方向における両側の端部にそれぞれ、中間部23よりも大きい膨大部24を有する。
中間部23は、本体ロッド21の長手方向の概ね8割程を占める部分で、一様な断面を有する直線状をしたものである。
膨大部24は、側面視弧状をしたもので、幅方向に一様な長さ(厚み)を有し、厚みは中間部23の厚みと同じである。なお、ガイライン2の向きは、吊り具3にて吊り下げられる状態での向きとして説明する。膨大部24は、幅方向に貫通するピン挿通孔241を有する。
ロッド接続部22は、一対のプレート25を有する。プレート25は、側面視長円状をしたものである。ロッド接続部22(プレート25)の長手方向の長さは、本体ロッド21の長手方向の長さよりも短く、第1実施形態では50cm〜2mであるが、特に限定されない。ロッド接続部22の幅(一対のプレート25の外面間距離)は、30mm〜150mmで一様であるが、特に限定されない。一対のプレート25は、長手方向の両端部に、幅方向に貫通するピン挿通孔251を有する。
また、一対のプレート25は、長手方向の中央部に、幅方向に貫通するボルト挿通孔252(図15参照)を有する。一対のプレート25間のボルト挿通孔252が設けられた部分に、スペーサ26が設けられる。スペーサ26は一対のプレート25間に介在される。スペーサ26には中央にボルト挿通孔が形成されており、このボルト挿通孔と一対のプレート25のボルト挿通孔252とにボルト261が挿通されて、ナット262が締結される。これにより、一対のプレート25が所定の間隔をあけて対向する。
図3、図4に示すように、本体ロッド21の一端のピン挿通孔241と、ロッド接続部22の一端のピン挿通孔251とが連通した状態で、フランジ付きのピン27が挿通される。ピン27には、抜止めピン挿通孔に抜止めピン271が差し込まれ、本体ロッド21およびロッド接続部22からのピン27の抜止めがなされる。
本発明の吊り具3は、図2に示すように、長尺部材の長手方向の一端部に、先端部が自由端となる短尺部材の基端部が連結されてなるワークを吊り下げるものである。第1実施形態では、ガイライン2がワークに相当し、本体ロッド21が長尺部材に相当し、ロッド接続部22が短尺部材に相当する。
図5に示すように、第1実施形態に係る吊り具3は、本体部30と、支持部4と、移動規制部6と、を備える。
本体部30は、図6、図7に示すように、横方向に所定の長さを有する。なお、以下の説明において、吊り具3およびその構成(本体部30、支持部4、移動規制部6)の向きは、ガイライン2を吊り下げる状態での向きとして説明する。本体部30の長手方向の長さは、第1実施形態では2m〜10mであるが、特に限定されない。
本体部30は、断面が円形状をした中空パイプであるが、特に断面円形状に限定されず、また特に中空パイプに限定されない。
本体部30には、被吊り下げ部31が設けられる。被吊り下げ部31は、本体部30の長手方向(横方向)に異なる複数の位置に、上方に向けて設けられる。第1実施形態では、本体部30の長手方向の6箇所にそれぞれ被吊り下げ部31が設けられている。被吊り下げ部31には、幅方向に貫通する挿通孔311が形成されており、別のクレーンのフックやスリング等が挿通されて、吊り上げられる。
本体部30には、支持部取り付け部32が設けられる。支持部取り付け部32は、本体部30の長手方向に異なる複数の位置に、下方に向けて設けられる。第1実施形態では、本体部30の長手方向の5箇所においてそれぞれ、本体部30の長手方向に間隔をあけて対向する一対のプレート状をした部材からなる支持部取り付け部32が設けられる。支持部取り付け部32は、被吊り下げ部31が設けられた箇所の下側に設けられているが、設けられる箇所は特に限定されない。支持部取り付け部32には、本体部30の幅方向に並んで長手方向に貫通する二個のピン挿通孔321が形成されている。
本体部30の一側端に位置する被吊り下げ部31に対応する箇所の下側には、支持部取り付け部32の代わりに移動規制部取り付け部313が設けられている。移動規制部取り付け部313は、被吊り下げ部31の上下を逆にしたのと同じもので、幅方向に貫通する挿通孔312が形成されている。
支持部4は、図8、図9に示すように、本体部30に下方に向けて設けられる、対をなす第1アーム40と第2アーム50とを有する。
図9に示すように、第1アーム40は、プレート状をした部材により構成されるが、特に限定されない。第1アーム40は、下端部が第2アーム50に離接する方向に回動可能となるように本体部30より吊り下げ支持される。第1実施形態では、図8に示すように、第1アーム40の上端部をいずれかの支持部取り付け部32の一対のプレート間に挿入し、第1アーム40の上端部に形成される取付ピン挿通孔42と一方のピン挿通孔321とを連通させた状態で、フランジ付きのピン43を挿通させる。ピン43には、抜止めピン挿通孔432に抜止めピン431が差し込まれ、支持部取り付け部32と第1アーム40からのピン43の抜止めがなされる。これにより、第1アーム40が回動可能に支持部取り付け部32(本体部30)より吊り下げ支持される。
図9に示すように、第1アーム40は、第2アーム50に対向する第1側面401に、長尺部材載置部41を有する。長尺部材載置部41は、第2アーム50側に突出して、その上面に本体ロッド21が載置されて、本体ロッド21の荷重を受ける。
また、長尺部材載置部41の下端は、第2アーム50側へ行くほど上方に位置する傾斜412を有する。
第2アーム50は、プレート状をした部材により構成されるが、特に限定されない。第2アーム50は、第1実施形態では、下端部が第1アーム40に離接する方向に回動可能となるように本体部30より吊り下げ支持される。図8に示すように、第2アーム50の上端部をいずれかの支持部取り付け部32の一対のプレート間に挿入し、第2アーム50の上端部に形成される取付ピン挿通孔(不図示)と他方のピン挿通孔321とを連通させた状態で、図9に示すように、フランジ付きのピン52を挿通させる。ピン52には、抜止めピン挿通孔に抜止めピン521が差し込まれ、支持部取り付け部32と第2アーム50からのピン52の抜止めがなされる。これにより、第2アーム50が回動可能に支持部取り付け部32(本体部30)より吊り下げ支持される。
なお、第1実施形態においては、第2アーム50が支持部4に対して回動可能となっているが、第2アーム50が支持部4に対して回動可能とならなくてもよい。
また、第2アーム50の下端の第1アーム40側の部分は、第1アーム40側へ行くほど上方に位置する傾斜502を有する。
図9は、第1アーム40が本体部30より吊り下がる開き状態を示している。この開き状態において、長尺部材載置部41の突出端部411と、第2アーム50の第1アーム40に対向する第2側面501との間に、突出端部411から第2側面501までの幅Wが本体ロッド21の短手方向長さ(図12に示す中間部23の左右長さ)よりも長い長尺部材挿通隙間33が形成されるように、第1アーム40および第2アーム50が支持部4に設けられている。長尺部材挿通隙間33は、第1アーム40の長尺部材載置部41よりも上に位置する第1側面40(突出端部411の側面を含む)と第2アーム50の第2側面501との間の間隔が最も狭くなった隙間である。
突出端部411と第2側面501との間の幅Wが本体ロッド21の短手方向長さよりも短くなるように第1アーム40が開き状態におけるよりも第2アーム50に近接した閉じ状態(図14参照)を保持する閉じ状態保持手段34が設けられる。
第1実施形態では、第1アーム40の第1側面401に、閉じ状態保持手段34を構成する、ピン挿通孔441が形成された突出片44が突設されている。また、第2アーム50の第2側面501に、閉じ状態保持手段34を構成する、ピン挿通孔531が形成された突出片53が突設されている。
移動規制部6は、図10、図11に示すように、本体部30に設けられるもので、ロッド接続部22の本体ロッド21に対する移動を規制するものである。第1実施形態では、ロッド接続部22の本体ロッド21に対する移動が回転であるため、移動規制部6は、ロッド接続部22の本体ロッド21に対する回転を規制する回転規制部である。
移動規制部6は、第1実施形態では対をなす外プレート60と、両外プレート60の間に挟まれる中プレート61とで構成される。外プレート60と中プレート61とは、溶接により固定される。
また、対をなす外プレート60間には、これらを連結する連結部62が設けられている。外プレート60と連結部62とは、溶接により固定される。連結部62は、スペーサおよび補強材としての機能を有する。
移動規制部6は、本体部30への取り付け部を有する。取り付け部として、各外プレート60に、被吊り下げ部31に固定するためのピン挿通孔63と、支持部取り付け部32に固定するためのピン挿通孔65とが形成される。
図2に示すように、対をなす外プレート60内に、被吊り下げ部31を挿入し、ピン挿通孔63を被吊り下げ部31の挿通孔311と連通させた状態で、フランジ付きの取付ピン64を挿通させる。取付ピン64には、抜止めピン挿通孔に抜止めピン641が差し込まれ、被吊り下げ部31からの移動規制部6の抜止めがなされる。
同様に、対をなす外プレート60内に、移動規制部取り付け部313(図6参照)を挿入し、ピン挿通孔65を移動規制部取り付け部313の挿通孔312と連通させた状態で、フランジ付きの取付ピン66を挿通させる。取付ピン66には、抜止めピン挿通孔に抜止めピン661が差し込まれ、移動規制部取り付け部313からの移動規制部6の抜止めがなされる。
移動規制部6は、ロッド接続部22のピン挿通孔251と連通した状態で固定ピン68(図2参照)が挿通される固定ピン挿通孔671、672を有する。図10、図11に示すように、固定ピン挿通孔671は、外プレート60に形成されている。固定ピン挿通孔672は、中プレート61に形成されている。
以上により、図5に示す第1実施形態の吊り具3が構成される。次に、第1実施形態の吊り具3による、ガイライン2の吊り下げの手順について説明する。
ガイライン2を図4に示すように立てて置き、クレーンで本体部30の長手方向を横向きにして吊り具3を吊り、図12に示すようにガイライン2の上方に位置させる。なお、横とは、厳密な水平でなくてもよく、例えば厳密な水平から10°〜20°程度傾いてもよく、許容角度は限定されない。
図13に示すように吊り具3を下げると、吊り具3の長尺部材挿通隙間33をガイライン2が挿通して、長尺部材載置部41の上側にガイライン2が位置する。このとき、作業者が手で第1アーム40と第2アーム50との間を押し広げたりしなくても、ガイライン2を長尺部材挿通隙間33に挿通させたり長尺部材挿通隙間33から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
また、ガイライン2が長尺部材挿通隙間33をうまく挿通せず、ガイライン2が少しずれて長尺部材載置部41の下端の傾斜412に接触することがある。このとき、ガイライン2が傾斜412より第2アーム50向きの力を受けて第2アーム50の方へ移動し、第1アーム40は傾斜412がガイライン2より第2アーム50から離れる向きの力を受けて第2アーム50から離れる方へ移動して、ガイライン2が長尺部材挿通隙間33を挿通することが可能となる。
同様に、ガイライン2が少しずれて第2アーム50の下端の傾斜502に接触すると、ガイライン2が傾斜502より第1アーム40向きの力を受けて第1アーム40の方へ移動して、ガイライン2が長尺部材挿通隙間33を挿通することが可能となる。
その後、図14に示すように、作業者が第1アーム40を第2アーム50に近接する方に回動させて閉じ状態とし、閉じ状態保持手段34により閉じ状態を保持させる。すなわち、第1アーム40の突出片44に形成されたピン挿通孔441(図13参照)と、第2アーム50の突出片53に形成されたピン挿通孔531(図13参照)とを連通させた状態で、ピン341を挿通させる。ピン341には、抜止めピン挿通孔(不図示)が形成されており、この抜止めピン挿通孔に抜止めピン342を差し込んで、突出片44と突出片53からのピン341の抜止めがなされる。
これにより、第1アーム40と第2アーム50とが離間して本体ロッド21が脱落するのが防止される。すなわち、閉じ状態保持手段34は、第1アーム40と第2アーム50の離間を防止してガイライン2の脱落を防止する脱落防止手段を構成する。
なお、第1実施形態では、本体部30の長手方向に支持部4が2か所設けられているが、支持部4は3か所以上設けられてもよく、また、長手方向に所定の長さを有する支持部4が一つ設けられるものであってもよい。
次に、図2に示すように、ロッド接続部22の先端部を起立させて、図15に示すように、ロッド接続部22の一対のプレート25内に、移動規制部6の一対の外プレート60を挿入させる。このとき、ロッド接続部22の一対のプレート25内に、移動規制部6の一対の外プレート60を隙間なく挿入させることで、がたつきが防止されるが、隙間があっても構わない。
そして、ロッド接続部22のピン挿通孔251と移動規制部6の固定ピン挿通孔671とを連通させた状態で、固定ピン68を挿通させる。固定ピン挿通孔671は、図10、図11に示すように、上部の径が大きく、下部の径が小さい、曲率半径の異なる弧が組み合わされた形状をしている。このため、固定ピン68が固定ピン挿通孔671に挿通される際には、ロッド接続部22および本体ロッド21を少し持ち上げて径の大きい上部に固定ピン68を挿通させることで、挿通がしやすい。その後、ロッド接続部22および本体ロッド21を下げると、固定ピン68が固定ピン挿通孔671の径が小さい下部に位置して位置決めがなされ、移動が規制されて安定する。
図15に示すように、固定ピン68には、抜止めピン挿通孔に抜止めピン681が差し込まれ、固定ピン68の抜止めがなされる。
中間ブーム132およびガイライン2の連結についてさらに説明する。吊り具3の支持部4がガイライン2を支持した状態で、別クレーンのフックやスリング等を上昇させることで、図16に示すように吊り具3を吊り上げる。
中間ブーム132を伸長するための連結にあたっては、まず、クローラクレーン1のブーム13を倒伏させて地面に載置し、上部ブーム133または中間ブーム132を、隣接する旋回フレーム121側の中間ブーム132または下部ブーム131から離脱させる。第1実施形態では、中間ブーム132を地面に載置し、その上端面上に当該中間ブーム132に対応するガイライン2を載置する。中間ブーム132の長さとガイライン2の長さは第1実施形態では同じであるが、異なってもよく特に限定されない。地面に載置する中間ブーム132または下部ブーム131に、増結する中間ブーム132を連結し、図17に示すように、増結する中間ブーム132に対応するガイライン2を載置する。その後、ロッド接続部22の固定ピン68を外し、連結されるガイライン2の本体ロッド21のピン挿通孔241とロッド接続部22のピン挿通孔251とを連通させた状態で、ピン27を挿通させるとともにピン27の抜止めピン挿通孔に抜止めピン271を差し込んで連結する。
また、吊り具3によるガイライン2の吊り下げを終えて、ガイライン2から吊り具3を取り外すには、図17に示す閉じ状態において、作業者が閉じ状態保持手段34による閉じ状態の保持を解除すればよい。すなわち、抜止めピン342をピン341から取り外し、ピン341を突出片44に形成されたピン挿通孔441および突出片53に形成されたピン挿通孔531から取り外す。閉じ状態保持手段34による閉じ状態の保持を解除すると、第1アーム40が回動して開き状態となり、長尺部材挿通隙間33が形成される。クレーンにより吊り具3を吊り上げて、ガイライン2を長尺部材挿通隙間33に挿通させて、吊り具3のガイライン2からの取り外しが完了する。
吊り具3のガイライン2からの取り外しの際も、作業者が手で第1アーム40と第2アーム50との間を押し広げたりすることなく、ガイライン2を長尺部材挿通隙間33に挿通させたり長尺部材挿通隙間33から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
次に、第2実施形態に係る吊り具3について、図18に基いて説明する。なお、第2実施形態に係る吊り具3は、第1実施形態に係る吊り具3と大部分において同じである。このため、第1実施形態と重複する説明については、同符号を付して説明を省略する。
図18に、ワークとしてのガイライン2を吊り下げた第2実施形態の吊り具3の正面図を示す。
第2実施形態においては、第2アーム50は、第2側面501に、第1アーム40側に突出して本体ロッド21が載置される長尺部材載置部54を有する点で第1実施形態と異なる。
また、長尺部材載置部54の下端は、第1アーム40側へ行くほど上方に位置する傾斜541を有する。
図18において、二点鎖線は開き状態の第1アーム40および第2アーム50を示しており、実線は閉じ状態の第1アーム40および第2アーム50を示している。二点鎖線で示す開き状態において、第1アーム40の長尺部材載置部41の突出端部と、第2アーム50の長尺部材載置部54の突出端部の間に、本体ロッド21の短手方向長さよりも長い長尺部材挿通隙間が形成されるように、第1アーム40および第2アーム50が支持部4に設けられている。長尺部材挿通隙間は、第1アーム40の長尺部材載置部41よりも上に位置する第1側面40(長尺部材載置部41の端面を含む)と第2アーム50の長尺部材載置部54よりも上に位置する第2側面501(長尺部材載置部54の端面を含む)との間の間隔が最も狭くなった隙間である。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ガイライン2の本体部30の長手方向を横向きにした状態で(図4参照)、クレーンで吊り具3を吊ってガイライン2の上方に位置させる。
吊り具3を下げて、二点鎖線で示す長尺部材載置部41の突出端部と長尺部材載置部54の突出端部の間の長尺部材挿通隙間をガイライン2が挿通して、長尺部材載置部41の上側にガイライン2が位置する。このとき、作業者が手で第1アーム40と第2アーム50との間を押し広げたりしなくても、ガイライン2を長尺部材挿通隙間33に挿通させたり長尺部材挿通隙間33から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
また、ガイライン2が長尺部材挿通隙間33をうまく挿通せず、ガイライン2が少しずれて長尺部材載置部54の下端の傾斜541に接触すると、ガイライン2が傾斜541より第1アーム40向きの力を受けて第2アーム50の方へ移動し、第2アーム50は傾斜541がガイライン2より第1アーム40から離れる向きの力を受けて第1アーム40から離れる方へ移動して、ガイライン2が長尺部材挿通隙間33を挿通することが可能となる。
その後、実線で示すように、作業者が第1アーム40および第2アーム50を互いに近接する方に回動させて閉じ状態とし、閉じ状態保持手段34により閉じ状態を保持させる。
第2実施形態では、第2アーム50も長尺部材載置部54を有しているため、長尺部材を載置させやすいものである。
吊り具3のガイライン2からの取り外しの際も、作業者が手で第1アーム40と第2アーム50との間を押し広げたりすることなく、ガイライン2を長尺部材挿通隙間33に挿通させたり長尺部材挿通隙間33から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
次に、第3実施形態に係る吊り具3について、図19〜図21に基いて説明する。なお、第3実施形態に係る吊り具3は、第1実施形態に係る吊り具3と大部分において同じである。このため、第1実施形態と重複する説明については、同符号を付して説明を省略する。
図19に、ワークとしてのガイライン2を吊り下げた第3実施形態の吊り具3のロッド接続部22(短尺部材)を吊り下げている部分の一部省略した側面図を示す。
移動規制部6は、本体部30に下方に向けて対をなすように設けられる第3アーム70および第4アーム80を有する。第3アーム70は、下端部が第4アーム80に離接する方向に回動可能となるように、直接的または間接的に本体部30より吊り下げ支持されるとともに、第4アーム80に対向する第3側面701に、第4アーム80側に突出してロッド接続部22が載置される短尺部材載置部71を有する点で第1実施形態と異なる。
本体部30には、移動規制部取り付け部35が設けられる。移動規制部取り付け部35は、本体部30の長手方向の一端部に、下方に向けて設けられる。移動規制部取り付け部35には、幅方向に貫通するピン挿通孔351が形成されている。
第3アーム70は、下端部が第4アーム80に離接する方向に回動可能となるように移動規制部取り付け部35(本体部30)より吊り下げ支持される。第3実施形態では、第3アーム70の上端部に形成された取付ピン挿通孔72と一方のピン挿通孔351とを連通させた状態で、フランジ付きのピン36を挿通させる。ピン36には、抜止めピン挿通孔に抜止めピンが差し込まれ、移動規制部取り付け部35と第3アーム70からのピン36の抜止めがなされる。これにより、第3アーム70が回動可能に移動規制部取り付け部35に吊り下げ支持される。
第3アーム70は、第4アーム80に対向する側面に、短尺部材載置部71を有する。短尺部材載置部71は、第4アーム80側に突出して、その上面にロッド接続部22のスペーサ26が載置される。
短尺部材載置部71の下面は、第4アーム80側へ行くほど上方に位置する傾斜711を有する。また、短尺部材載置部71の上面は、第4アーム80側へ行くほど下方に位置する傾斜712を有する。
第4アーム80は、下端部が第3アーム70に離接する方向に回動可能となるように移動規制部取り付け部35より吊り下げ支持される。第3実施形態では、第4アーム80の上端部に形成された取付ピン挿通孔81と一方のピン挿通孔351とを連通させた状態で、フランジ付きのピン36を挿通させる。
図19中の二点鎖線は、第3アーム70および第4アーム80が移動規制部取り付け部35より吊り下がる開き状態を示している。この開き状態において、短尺部材載置部71の突出端部と、第4アーム80の第3アーム70に対向する第4側面801との間に、短尺部材載置部71の突出端部から第4側面801までの幅W2が短尺部材のスペーサ26の短手方向長さよりも長い短尺部材挿通隙間が形成されるように、第3アーム70および第4アーム80が移動規制部取り付け部35に設けられている。
また、幅W2が本体ロッド21の短手方向長さよりも短くなるように第3アーム70が第4アーム80に近接した閉じ状態(図19中の実線参照)を保持する閉じ状態保持手段37が設けられる。
第3実施形態では、第3アーム70の第3側面701に、閉じ状態保持手段37を構成する、ピン挿通孔(不図示)が形成された突出片73が突設されている。また、第4アーム80の第4側面801に、閉じ状態保持手段37を構成する、ピン挿通孔(不図示)が形成された突出片82が突設されている。
作業者は、第3アーム70を第4アーム80に近接する方に回動させて閉じ状態とし、閉じ状態保持手段37により閉じ状態を保持させる。すなわち、第3アーム70の突出片73に形成されたピン挿通孔と、第4アーム80の突出片82に形成されたピン挿通孔とを連通させた状態で、ピン371を挿通させる。ピン371には、抜止めピン挿通孔(不図示)が形成されており、この抜止めピン挿通孔に抜止めピン372を差し込んで、突出片73と突出片82からのピン371の抜止めがなされる。
これにより、第3アーム70と第4アーム80とが離間して短尺部材が脱落するのが防止される。
第3実施形態の移動規制部6による、短尺部材の移動規制の手順について説明する。
ガイライン2の本体部30の長手方向を横向きにした状態で(図4参照)、クレーンで吊り具3を吊ってスペーサ26の上方に位置させる。
吊り具3を下げると、移動規制部6の短尺部材挿通隙間をスペーサ26が挿通して、短尺部材載置部71の上側にスペーサ26が位置する。このとき、作業者が手で第3アーム70と第4アーム80との間を押し広げたりしなくても、スペーサ26を短尺部材挿通隙間に挿通させたり長尺部材挿通隙間から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
また、スペーサ26が短尺部材挿通隙間をうまく挿通せず、スペーサ26が少しずれて短尺部材載置部71の下端の傾斜711に接触することがある。このとき、スペーサ26が傾斜711より第4アーム80向きの力を受けて第4アーム80の方へ移動し、第3アーム70は傾斜711がスペーサ26より第4アーム80から離れる向きの力を受けて第4アーム80から離れる方へ移動して、スペーサ26が短尺部材挿通隙間を挿通することが可能となる。
また、長尺部材(本体ロッド21)については、第1実施形態と同様に、支持部4により吊り下げ可能となる(図12〜図14参照)。
その後、作業者が第3アーム70を第4アーム80に近接する方に回動させて閉じ状態とし、閉じ状態保持手段37により閉じ状態を保持させる。すなわち、第3アーム70の突出片73に形成されたピン挿通孔と、第4アーム80の突出片82に形成されたピン挿通孔とを連通させた状態で、ピン371を挿通させる。ピン371には、抜止めピン挿通孔が形成されており、この抜止めピン挿通孔に抜止めピン372を差し込んで、突出片73と突出片82からのピン371の抜止めがなされる。
これにより、第3アーム70と第4アーム80とが離間してスペーサ26が脱落するのが防止される。
なお、第1実施形態では、図16、図17に示すようにロッド接続部22の先端部が起立するのに対して、第3実施形態では、図20に示すようにロッド接続部22が本体ロッド21と同様に水平となり、本体ロッド21とロッド接続部22とが直線状となる。
その後、吊り具3の支持部4がガイライン2を支持した状態で、別クレーンのフックやスリング等を上昇させることで、吊り具3を吊り上げる。
中間ブーム132を伸長するための連結にあたっては、地面に載置する中間ブーム132または下部ブーム131に、増結する中間ブーム132を連結し、図21に示すように、増結する中間ブーム132に吊り具3で吊り上げているガイライン2を載置する。このとき、先に地面に載置されていた中間ブーム132または下部ブーム131に載置されているガイライン2の本体ロッド21のピン挿通孔241と、吊り具3で吊り上げているロッド接続部22のピン挿通孔251とを連通させた状態で、ピン27を挿通させるとともにピン27の抜止めピン挿通孔に抜止めピン271を差し込んで連結する。
また、吊り具3によるガイライン2の吊り下げを終えて、ガイライン2から吊り具3を取り外すには、まず作業者が閉じ状態保持手段37による閉じ状態の保持を解除する。すなわち、抜止めピン372をピン371から取り外し、ピン371を突出片73に形成されたピン挿通孔および突出片82に形成されたピン挿通孔から取り外す。閉じ状態保持手段37による閉じ状態の保持を解除すると、第3アーム70が回動して開き状態となり、短尺部材挿通隙間が形成される。クレーンにより吊り具3を吊り上げて、スペーサ26を短尺部材挿通隙間に挿通させて、移動規制部6のスペーサ26からの取り外しが完了する。
移動規制部6のスペーサ26からの取り外しの際も、作業者が手で第3アーム70と第4アーム80との間を押し広げたりすることなく、スペーサ26を短尺部材挿通隙間に挿通させたり長尺部材挿通隙間から抜き取ったりすることができ、作業性に優れている。
また、長尺部材(本体ロッド21)から吊り具3を取り外すには、第1実施形態と同様に、作業者が閉じ状態保持手段34による閉じ状態の保持を解除する。これにより、第1アーム40が回動して開き状態となって長尺部材挿通隙間33が形成され、本体ロッド21が長尺部材挿通隙間33を挿通可能となる。
なお、この吊り具3は、ブーム13の組み立てや分解時にも利用可能である。
また、閉じ状態保持手段34としては、上記実施形態のものに限定されず、例えば第1アーム40と第2アーム50とを束ねるゴムバンドであってもよい。
なお、上述した実施形態(第1〜第3実施形態)においては、短尺部材(ロッド接続部22)の長尺部材(本体ロッド21)に対する移動が一方向(一自由度)の回転となるワークを挙げて説明したが、ワークとしては、短尺部材の長尺部材に対する移動が一方向の回転となるものに限定されない。
例えば、いわゆるユニバーサルジョイントのような連結構造を採用し、短尺部材の長尺部材に対する移動が二方向(二自由度)の回転となるものであってもよい。
また、例えば、本体ロッド21(長尺部材)のピン挿通孔241が長孔となるように形成され、このピン挿通孔241とロッド接続部22(短尺部材)のピン挿通孔251とに挿通されるピン27が、回転可能な状態で、ピン挿通孔241を直線的に移動可能となってもよい。
また、例えば、本体ロッド21(長尺部材)のピン挿通孔241が長孔となるように形成されるとともに、ロッド接続部22(短尺部材)のピン挿通孔251が矩形状に形成される。そして、ピン27が、ピン挿通孔251に丁度嵌入可能な断面矩形状に形成され、回転不能な状態で、ピン挿通孔241に直線的に移動可能に挿通されてもよい。この場合、短尺部材の長尺部材に対する移動が回転ではなく直線的な移動であり、上述した実施形態のうち第3実施形態において採用可能である。このように、ワークにおける短尺部材の長尺部材に対する移動は何ら限定されない。
1 クローラクレーン
2 ガイライン
21 本体ロッド
22 ロッド接続部
3 吊り具
30 本体部
33 長尺部材挿通隙間
4 支持部
40 第1アーム
41 長尺部材載置部
50 第2アーム
6 移動規制部
70 第3アーム
71 短尺部材載置部
80 第4アーム

Claims (3)

  1. 長尺部材の長手方向の一端部に、先端部が自由端となる短尺部材の基端部が連結されてなるワークを吊り下げる吊り具であって、
    横方向に所定の長さを有する本体部と、前記本体部の長手方向の複数か所に設けられる支持部と、前記本体部の長手方向の一端部に設けられる移動規制部と、を備え、
    各前記支持部は、前記本体部に下方に向けて対をなすように設けられる、長手方向を前記本体部の前記所定の長さの方向と同じ方向に向けた前記長尺部材の短手方向のうちの一側方に位置し前記長尺部材の一側方への移動を規制する第1アーム、および、前記長尺部材の短手方向のうちの他側方に位置し前記長尺部材の他側方への移動を規制する第2アームを有し、
    前記移動規制部は、前記短尺部材の前記長尺部材に対する移動を規制するものであり、
    前記第1アームは、下端部が前記第2アームに離接する方向に回動可能となるように前記本体部より吊り下げ支持されるとともに、前記第2アームに対向する第1側面に、前記第2アーム側に突出して前記長尺部材が載置される長尺部材載置部を有し、
    前記第1アームが前記本体部より吊り下がる開き状態で、前記長尺部材載置部の突出端部と、前記第2アームの前記第1アームに対向する第2側面との間に、前記突出端部から前記第2側面までの幅が前記長尺部材の短手方向長さよりも長い長尺部材挿通隙間が形成されるように前記第1アームおよび前記第2アームが前記支持部に設けられ、
    前記長尺部材載置部の下端は、前記第2アーム側へ行くほど上方に位置する傾斜を有するとともに、前記第2アームの下端の前記第1アーム側の部分は、前記第1アーム側へ行くほど上方に位置する傾斜を有し、
    前記突出端部と前記第2側面との間の前記幅が前記長尺部材の前記短手方向長さよりも短くなるように前記第1アームが前記開き状態よりも前記第2アームに近接した閉じ状態を保持する閉じ状態保持手段を備え、
    前記閉じ状態保持手段は、前記第1アームの前記第1側面の前記長尺部材載置部よりも上側の部分より前記第2側面に向けて突出する突出片に形成されたピン挿通孔、前記第2アームの前記第2側面の前記突出片と対向する部分より前記第1側面に向けて突出する突出片に形成されたピン挿通孔及び両方の前記ピン挿通孔に挿通されるピンにより構成され、前記両方の前記ピン挿通孔に前記ピンが挿通されて前記閉じ状態を保持し、前記ピンが両方の前記ピン挿通孔から取り外されることにより前記閉じ状態の保持が解除されて前記開き状態となるものであることを特徴とする吊り具。
  2. 前記第2アームは、下端部が前記第1アームに離接する方向に回動可能となるように前記本体部より吊り下げ支持されることを特徴とする請求項1記載の吊り具。
  3. 前記第2アームは、前記第2側面に、前記第1アーム側に突出して前記長尺部材が載置される長尺部材載置部を有することを特徴とする請求項2記載の吊り具。
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