JP2018162125A - タワークレーン - Google Patents

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上谷 礼輔
Reisuke Kamiya
礼輔 上谷
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Abstract

【課題】タワーブームとタワージブとを連結するフックを操作するための操作用ロープを、既存の部品を用いてタワーブームの基端まで案内する。
【解決手段】 下部ブーム8A,複数の中間ブーム8B、上部ブーム8Cを連結ピン8Dによって連結してなるタワーブーム8と、タワーブーム8の先端に起伏可能に取付けられたタワージブ10と、タワーブーム8に設けられタワージブ10をタワーブーム8側に折畳んだ状態で連結するフック27と、一端がフック27に取付けられ他端が操作端30Aとなってフック27の係合、離脱を行う操作用ロープ30と、各中間ブーム8Bに設けられ取外された連結ピン8Dを保持する複数のピンホルダ31とを備え、ピンホルダ31には、操作用ロープ30の操作端30Aをフック27からタワーブーム8の基端8A1に向けて垂下した状態に案内するロープガイド部34が設けられている。
【選択図】 図5

Description

本発明は、例えば建設現場等において地上と高所との間で荷物を運搬するのに用いて好適なタワークレーンに関する。
一般に、高層ビルの建設現場においては、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するためにタワークレーンが用いられる。このタワークレーンは、例えば、自走可能な下部走行体と、下部走行体上に旋回可能に搭載されたクレーン本体としての上部旋回体と、上部旋回体に設けられたフロントアタッチメントとにより構成されている。
フロントアタッチメントは、基端が上部旋回体に起伏可能に取付けられたタワーブームと、タワーブームの先端に起伏可能に取付けられたタワージブと、タワーブームに設けられタワージブをタワーブーム側に折畳んだ状態で連結するフックと、一端がフックに取付けられ他端が操作端となりフックの係合、離脱を行う操作用ロープとを含んで構成されている(特許文献1参照)。
ここで、タワーブームは、複数のブーム構成体、即ち、下部ブームと、中間ブームと、上部ブーム(タワーアッパー)とを連結ピンを用いて連結することにより構成されている。従って、タワーブームの長さは、下部ブームと上部ブームとの間に配置される中間ブームの個数に応じて設定されている(特許文献2参照)。
タワークレーンは、ブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープを巻取ることにより、上部旋回体に対してタワーブームを起伏させると共に、ジブ起伏ウインチによってジブ起伏ロープを巻取り、巻出すことにより、タワーブームの先端でタワージブを起伏させる。そして、主巻ウインチによって主巻ロープを巻取り、巻出すことにより、タワージブの先端から吊下げた吊荷フックを昇降させ、吊荷フックに取付けた資材等の吊荷を地上と高所との間で運搬する。
ここで、例えば地面に伏せたタワーブームをタワージブと一緒に起立させる場合には、タワージブをタワーブーム側に折畳んだ状態で連結するため、タワーブームに設けられた連結用のフックをタワージブ側に設けた連結具に係合させる。これにより、タワーブームとタワージブとが一体となった状態でタワーブームを起立させることができる。そして、タワーブームを起立させた後、一端がフックに取付けられた操作用ロープの操作端を引張ることにより、フックをタワージブ側の連結具から離脱させてタワージブを解放することができる。この状態で、ジブ起伏ウインチによってジブ起伏ロープを巻取り、巻出すことにより、タワーブームの先端側でタワージブを起伏させることができる。
特開平10−7389号公報 特開2013−193852号公報
ところで、タワーブームを起立させた状態でタワージブ側の連結具からフックを離脱させる操作は、タワーブーム側のフックに連結された操作用ロープの操作端を、地上または上部旋回体上に存在する作業者が引張ることによって行われる。
連結用のフックはタワーブームの長さ方向(高さ方向)の中間部に設けられ、フックに取付けられた操作用ロープの操作端は、タワーブームのフート部(基端)近傍まで延びている。タワーブームの長さはタワージブとの組合せによって変化するが、一般に、操作用ロープは数十メートルもの長さに及ぶ。この長尺な操作用ロープをフックからタワーブームのフート部近傍まで案内するため、操作用ロープの途中部位を移動可能に保持するロープガイドを設ける必要がある。
このロープガイドは、タワーブームを構成する中間ブームに取付けられるため、タワーブームおよびタワージブの複数種類の組合せに対応するためには、タワーブームを構成する全ての中間ブームに予めロープガイドを設けておく必要がある。この結果、ロープガイドを設けた分だけ中間ブームの部品点数が増加する上に、ロープガイドを中間ブームに取付けるための組立工数が増加してしまい、製造コストの上昇を招くという問題がある。
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、タワーブームとタワージブとを連結するフックを操作するための操作用ロープを、既存の部品を用いてタワーブームの基端まで案内することができるようにしたタワークレーンを提供することにある。
本発明は、クレーン本体と、複数のブーム構成体を連結ピンを用いて連結することにより構成され基端が前記クレーン本体に起伏可能に取付けられたタワーブームと、前記タワーブームの先端に起伏可能に取付けられたタワージブと、前記タワーブームに設けられ前記タワージブを前記タワーブーム側に折畳んだ状態で連結するフックと、一端が前記フックに取付けられ他端が操作端となり前記フックの係合、離脱を行う操作用ロープと、前記各ブーム構成体に設けられ前記各ブーム構成体から取外された前記連結ピンを保持する複数のピンホルダとを備えてなるタワークレーンに適用される。
本発明の特徴は、前記各ピンホルダには、前記操作用ロープを前記フックから前記タワーブームの基端に向けて垂下した状態に案内するロープガイド部が設けられていることにある。
本発明によれば、ブーム構成体に設けられた既存のピンホルダを利用してロープガイド部を設けることにより、操作用ロープをタワーブームの基端に向けて案内するための専用のロープガイドを不要とすることができる。このように、専用のロープガイドを設ける必要がなくなる分、ブーム構成体の部品点数を削減することができる上に、ブーム構成体の組立工数を低減することができ、ブーム構成体の製造コストを低減することができる。
本発明の実施の形態に適用されるタワークレーンを、タワージブを起伏させた状態で示す正面図である。 タワージブをタワーブーム側に折畳んだ状態でフックを用いて連結した状態を示す正面図である。 中間ブームを単体で示す斜視図である。 図2中のタワーブーム、タワージブ、フック、操作用ロープ、連結パイプ、ピンホルダ等を拡大して示す要部拡大図である。 タワーブーム、タワージブ、フック、操作用ロープ、連結パイプ、ピンホルダ等を示す斜視図である。 フックが連結ブラケットから離脱した状態を示す図4と同様な要部拡大図である。 ピンホルダ、操作用ロープ、ガイドピン等を図4中の矢示VII−VII方向からみた断面図である。 ピンホルダ、操作用ロープ、ガイドピン等を図4中の矢示VIII−VIII方向からみた断面図である。 ピンホルダ、操作用ロープ、ガイドピン等を示す斜視図である。
以下、本発明に係るタワークレーンの実施の形態を、移動式のタワークレーンを例に挙げ、図1ないし図9を参照しつつ詳細に説明する。
図1および図2において、本実施の形態による移動式のタワークレーン1は、自走可能なクローラ式の下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、上部旋回体3の前側に起伏可能に取付けられた後述のフロントアタッチメント7とを含んで構成されている。
上部旋回体3は、タワークレーン1のクレーン本体を構成するもので、前,後方向に延びる旋回フレーム4を有している。旋回フレーム4の前側にはブーム取付部4Aが設けられ、このブーム取付部4Aには、後述するタワーブーム8の基端8A1が起伏可能に取付けられている。
また、旋回フレーム4のうち、ブーム取付部4Aの後側近傍には、マスト取付部4Bが設けられている。このマスト取付部4Bには、後述するマスト22の基端が回動可能に取付けられている。さらに、旋回フレーム4のうち、マスト取付部4Bよりも後側には、後述するバックストップ21の基端が回動可能に取付けられている。
旋回フレーム4の後側には、フロントアタッチメント7および吊荷との重量バランスをとるカウンタウエイト5が配設されている。また、旋回フレーム4の後側には、ブーム起伏ウインチ等(図示せず)が配設されている。一方、旋回フレーム4の前部右側には、運転席、各種の操作装置(いずれも図示せず)が配置されたキャブ6が設けられている。
フロントアタッチメント7は、上部旋回体3に設けられ、地上と高所との間で資材等の荷物を運搬するものである。フロントアタッチメント7は、後述のタワーブーム8、タワージブ10、連結パイプ13、タワーストラット14、フック27、操作用ロープ30、ピンホルダ31を含んで構成されている。
タワーブーム8は、上部旋回体3に起伏可能に取付けられている。タワーブーム8は、基端(フート部)8A1が旋回フレーム4のブーム取付部4Aに起伏可能に取付けられた下部ブーム8Aと、基端が下部ブーム8Aの先端に取付けられた複数(例えば3段)の中間ブーム8Bと、最も先端側に位置する中間ブーム8Bの先端に取付けられた上部ブーム8Cとにより構成されている。これら下部ブーム8A、各中間ブーム8B、上部ブーム8Cは、タワーブーム8のブーム構成体をなすものである。下部ブーム8Aには、後述するジブ起伏ウインチ16、主巻ウインチ18が取付けられている。
図4および図5に示すように、長さ方向で隣合う中間ブーム8Bの各柱材8B1は、それぞれ連結ピン8Dを用いて連結されている。また、最も下側に位置する中間ブーム8Bと下部ブーム8Aとの間、最も上側に位置する中間ブーム8Bと上部ブーム8Cとの間も、それぞれ連結ピン8Dを用いて連結されている。また、中間ブーム8Bには後述するピンホルダ31が2個取付けられ、中間ブーム8Bが他の中間ブーム8B等に連結されていない状態(単体の状態)では、ピンホルダ31には2本の連結ピン8Dが支持されている。
上部ブーム8Cは、タワーブーム8が起立した姿勢(図1に示す姿勢)にあるときに上部が前側に突出した形状をなし、上部ブーム8Cの下辺部は、最も上側に位置する中間ブーム8Bの先端(上端)に取付けられている。上部ブーム8Cの前端側には後述のタワージブ10が起伏可能に取付けられ、上部ブーム8Cの上端側には後述のタワーストラット14が揺動可能に取付けられている。また、上部ブーム8Cには、三角形状のシーブブラケット9が後方に向けて突設されている。このシーブブラケット9には、タワーガイドシーブ9Aとガイドシーブ9Bが回転可能に取付けられている。
タワージブ10は、タワーブーム8を構成する上部ブーム8Cの先端に起伏可能に取付けられている。タワージブ10は、基端が上部ブーム8Cに起伏可能に取付けられた下部ジブ10Aと、下部ジブ10Aの先端に取付けられた中間ジブ10Bと、中間ジブ10Bの先端に設けられた上部ジブ10Cとにより構成されている。上部ジブ10Cの先端側には、ガイドシーブ11とポイントシーブ12が回転可能に取付けられている。ガイドシーブ11とポイントシーブ12は、後述の主巻ロープ19が巻回されるものである。ここで、図4ないし図6に示すように、タワージブ10の上部ジブ10Cのうち、タワージブ10をタワーブーム8側に折畳んだ状態でタワーブーム8と対向する側には、左,右方向に延びる連結パイプ13が取付具13Aを介して取付けられている。
タワーストラット14は、タワーブーム8を構成する上部ブーム8Cの上端側に揺動可能に取付けられている。タワーストラット14は、第1のストラット14A、第2のストラット14B、第3のストラット14Cを、第1の連結部14D、第2の連結部14E、第3の連結部14Fによって連結することにより、三角形状の構造体として構成されている。
ここで、タワーストラット14の第1の連結部14Dは、上部ブーム8Cの上端側に取付けられている。これにより、タワーストラット14は、タワーブーム8の上端に第1の連結部14Dを支点として揺動可能に取付けられている。また、第2の連結部14Eにはペンダントロープ15の一端が接続され、ペンダントロープ15の他端はタワージブ10を構成する上部ジブ10Cの先端側に接続されている。さらに、第3の連結部14Fには、後述するブーム側ペンダントロープ17Dが接続されている。
ジブ起伏ウインチ16は、タワーブーム8を構成する下部ブーム8Aに取付けられている。ジブ起伏ウインチ16は、タワーストラット14を介してタワージブ10を起伏させるものである。ジブ起伏ウインチ16とタワーストラット14の第3の連結部14Fとの間は、ジブ起伏ロープ17によって接続されている。
ジブ起伏ロープ17は、ジブ起伏ウインチ16とタワーストラット14との間に設けられている。ジブ起伏ロープ17は、タワーブーム8の中間ブーム8Bに取付けられた複数枚のシーブを有する下部スプレッダ17Aと、下部スプレッダ17Aに対向して設けられた複数枚のシーブを有する上部スプレッダ17Bと、下部スプレッダ17Aのシーブと上部スプレッダ17Bのシーブに順次巻回された状態でジブ起伏ウインチ16に巻取られる巻回ロープ17Cと、一端が上部スプレッダ17Bに接続され、他端がタワーストラット14の第3の連結部14Fに接続されたブーム側ペンダントロープ17Dとにより構成されている。
従って、ジブ起伏ウインチ16によって巻回ロープ17Cを巻取り、巻出すことにより、上部スプレッダ17Bが下部スプレッダ17Aに対して接近、離間し、タワーストラット14は、第1の連結部14Dを支点として揺動する。このタワーストラット14の揺動がペンダントロープ15を介してタワージブ10に伝わることにより、タワーブーム8の先端側でタワージブ10が起伏する構成となっている。
主巻ウインチ18は、ジブ起伏ウインチ16の上側近傍に位置してタワーブーム8を構成する下部ブーム8Aに取付けられている。主巻ウインチ18には主巻ロープ19の一端側が巻回されている。主巻ロープ19の他端側は、シーブブラケット9のガイドシーブ9B、タワージブ10のガイドシーブ11、ポイントシーブ12を介して吊荷フック20に取付けられている。従って、主巻ウインチ18によって主巻ロープ19を巻取り、巻出すことにより、吊荷フック20を昇降させることができる。
バックストップ21は、旋回フレーム4とタワーブーム8の下部ブーム8Aとの間に設けられている。このバックストップ21は、起立したタワーブーム8を背後から支えるものである。マスト22は、その基端が旋回フレーム4のマスト取付部4Bに回動可能に取付けられている。マスト22の先端は、上,下方向ないし前,後方向に回動可能な自由端となっている。
マスト22の先端にはブーム用スプレッダ23が設けられ、このブーム用スプレッダ23とタワーブーム8の上部ブーム8Cとの間は、一定の長さを有するペンダントロープ24を介して接続されている。また、ブーム用スプレッダ23と旋回フレーム4側のスプレッダ(図示せず)とに亘って順次巻回されたブーム起伏ロープ25は、旋回フレーム4に設けられたタワーブーム起伏ウインチ(図示せず)に巻回されている。
従って、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ25を巻取ったときには、ペンダントロープ24を引張ることによりタワーブーム8を起立させることができる。一方、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ25を巻出したときには、ペンダントロープ24を介してタワーブーム8を地面側に伏せる(倒す)ことができる。
図4ないし図6に示すように、タワーブーム8を構成する3段の中間ブーム8Bのうち2段目の中間ブーム8Bには、取付ベース26を介して後述する連結用のフック27が取付けられている。2段目の中間ブーム8Bを構成する各柱材8B1のうち、折畳まれたタワージブ10と対向する側に位置する柱材8B1には、Uボルト等を用いて取付ベース26が取付けられている。取付ベース26はタワージブ10に向けて山形に突出する突出板部26Aを有し、この突出板部26Aにはフック27が回動可能にピン結合されている。また、突出板部26Aには、フック27よりも下側に位置してばね取付具26Bが設けられている。
連結用のフック27は、タワーブーム8の2段目の中間ブーム8Bに取付ベース26を介して取付けられ、タワージブ10をタワーブーム8側に折畳んだ状態で連結するものである。フック27の基端は、取付ベース26の突出板部26Aにピン28を介して回動可能にピン結合されている。フック27はタワージブ10の上部ジブ10Cに取付られた連結パイプ13に向けて延び、フック27の先端には、連結パイプ13に対して係合、離脱する係合爪27Aが形成されている。また、フック27の先端側端面は、係合爪27Aに沿って傾斜した傾斜面部27Bとなっている。
これにより、タワージブ10がタワーブーム8側に折畳まれたときに、フック27の傾斜面部27Bに連結パイプ13が当接することによりフック27がピン28を支点として回動し、係合爪27Aが連結パイプ13に係合する構成となっている。フック27の上側部位には、棒状の操作ロッド27Cが固定されている。操作ロッド27Cは、フック27からタワーブーム8側へと突出し、操作ロッド27Cの突出端には後述する操作用ロープ30の一端が取付けられている。
取付ベース26のばね取付具26Bとフック27との間には、引張ばね29が設けられている。引張ばね29は、フック27の係合爪27Aがタワージブ10の連結パイプ13に係合する方向にフック27を付勢している。従って、フック27の操作ロッド27Cの突出端側を下向きに引張ることにより、フック27は引張ばね29に抗してピン28を支点として上向きに回動する(図6参照)。
操作用ロープ30は、その一端がフック27の操作ロッド27Cの突出端に接続され、後述のロープガイド部34に案内されつつタワーブーム8(下部ブーム8A)の基端8A1に向けて垂下している。操作用ロープ30は、ワイヤロープ、ナイロンロープ等を用いて形成され、操作用ロープ30の他端はタワーブーム8を構成する下部ブーム8Aのフート部(基端部)まで延びる操作端30Aとなり、この操作端30Aには環状の把持部30Bが設けられている。従って、上部旋回体3上または地上に存在する作業者が、操作用ロープ30の把持部30Bを把持し、操作用ロープ30の操作端30Aを下向きに引張ることにより、図6に示すように、フック27はピン28を支点として上向きに回動する。これにより、フック27の係合爪27Aが、タワージブ10の上部ジブ10Cに取付けられた連結パイプ13から離脱する構成となっている。
次に、タワーブーム8を構成する各中間ブーム8Bに設けられたピンホルダ31について説明する。
タワークレーン1の輸送時には、タワーブーム8を下部ブーム8A、各中間ブーム8B、上部ブーム8Cに分解するため、下部ブーム8Aと中間ブーム8Bとの間を連結する連結ピン8D、各中間ブーム8B間を連結する連結ピン8D、中間ブーム8Bと上部ブーム8Cとの間を連結する連結ピン8Dを取外す必要がある。ピンホルダ31は、取外された連結ピン8Dを保持するもので、図3に示すように、1基の中間ブーム8Bに対して2個のピンホルダ31が取付けられ、各ピンホルダ31には、それぞれ2本の連結ピン8Dが保持されている。
図7ないし図9に示すように、ピンホルダ31は、全体としてコ字状に折曲げられた板体により構成されている。このピンホルダ31は、Uボルト32を用いて中間ブーム8Bの連結材8B2に取付けられた矩形状のベース板31Aと、互いに一定の間隔をもって対面しつつベース板31Aから離れる方向に延びた一対のピン支持板31B,31Cと、各ピン支持板31B,31Cにそれぞれ板厚方向に貫通して形成され、連結ピン8Dが挿入されるピン挿入孔31D,31Eと、各ピン挿入孔31D,31Eとベース板31Aとの間に位置して一対のピン支持板31B,31Cに取付けられたガイドピン33とを含んで構成されている。
ここで、ガイドピン33の軸方向の両端側は、ピンホルダ31を構成する各ピン支持板31B,31Cに形成されたピン孔内に挿通されている。ガイドピン33の一端には、ピン孔の孔径よりも大径な鍔部33Aが設けられ、ガイドピン33の他端側には、抜止めピン33Bが取付けられている。
図3に示すように、中間ブーム8Bが分解された状態では、各中間ブーム8Bの連結部から取外された連結ピン8Dは、ピンホルダ31によって抜止め状態に保持されている。一方、図4ないし図6に示すように、各中間ブーム8Bが連結ピン8Dを介して連結されている状態では、ピンホルダ31の各ピン支持板31B,31Cから連結ピン8Dから取外されている。
ロープガイド部34は、ピンホルダ31に設けられている。ロープガイド部34は、フック27の操作ロッド27Cに接続された操作用ロープ30を、タワーブーム8を構成する下部ブーム8Aの基端8A1に向けて垂下した状態に案内するものである。ここで、ピンホルダ31を構成する各ピン支持板31B,31Cにはガイドピン33が取付けられているため、図8に示すように、ロープガイド部34は、ピンホルダ31のベース板31Aと、一対のピン支持板31B,31Cと、ガイドピン33とによって囲まれた閉空間として形成されている。このロープガイド部34は、操作用ロープ30の直径に対して十分に大きな面積を有しているので、ロープガイド部34内に挿通された操作用ロープ30は、ロープガイド部34によって水平方向の移動が規制された状態で、上,下方向に円滑に移動することができる。
このように、中間ブーム8Bに取付けられたピンホルダ31にロープガイド部34を設け、一端がフック27の操作ロッド27Cに接続された操作用ロープ30をロープガイド部34に挿通することにより、操作用ロープ30の操作端30Aを、タワーブーム8を構成する下部ブーム8Aの基端8A1に向けて案内することができる構成となっている。
本実施の形態によるタワークレーン1は、上述の如き構成を有するもので、次に、タワークレーン1の動作について説明する。
タワークレーン1のフロントアタッチメント7を地面側に伏せた状態から起立した状態に立上げるときには、タワーブーム8側に設けられたフック27の係合爪27Aを、タワージブ10側に設けられた連結パイプ13に係合させ、タワージブ10をタワーブーム8側に折畳んだ状態に連結する。この状態で、タワーブーム起伏ウインチによってブーム起伏ロープ25が巻取られ、マスト22を介してペンダントロープ24が後方に引っ張られることにより、図2に示すように、タワージブ10と一緒にタワーブーム8を起立させることができる。
このとき、一端がフック27の操作ロッド27Cに接続された操作用ロープ30の途中部位は、タワーブーム8の中間ブーム8Bに取付けられたピンホルダ31のロープガイド部34内に挿通されている。これにより、操作用ロープ30の操作端30Aは、ロープガイド部34によって案内され、タワーブーム8を構成する下部ブーム8Aの基端8A1に向けて垂下することができる。
そして、上部旋回体3上または地上に存在する作業者は、操作用ロープ30の操作端30Aに設けられた把持部30Bを把持し、操作用ロープ30を下向きに引張る。これにより、図6に示すように、フック27の先端側は、引張ばね29のばね力に抗してピン28を支点として上方に回動し、フック27の係合爪27Aは、タワージブ10の上部ジブ10Cに取付けられた連結パイプ13から離脱する。
この状態で、ジブ起伏ウインチ16によってジブ起伏ロープ17を巻取ることにより、タワーストラット14が第1の連結部14Dを支点としてタワーブーム8の先端に対して揺動し、このタワーストラット14の揺動がペンダントロープ15を介してタワージブ10に伝わることにより、タワーブーム8に対してタワージブ10の先端を持上げることができる。そして、タワージブ10の先端の高さ位置が定まったら、主巻ウインチ18によって主巻ロープ19を巻取り、巻出すことにより、吊荷フック20を昇降させることができる。これにより、吊荷フック20に吊下げた資材等の吊荷を地上と高所との間で運搬することができる。
かくして、本実施の形態によるタワークレーン1は、下部ブーム8Aおよび上部ブーム8Cと共にタワーブーム8を構成する各中間ブーム8Bに設けられたピンホルダ31を利用して、ロープガイド部34を設けている。これにより、フック27に接続された操作用ロープ30の途中部位が、ピンホルダ31のロープガイド部34内に挿通されることにより、操作用ロープ30の操作端30Aを、フック27からタワーブーム8(下部ブーム8A)の基端8A1に向けて垂下するように案内することができる。
この場合、ロープガイド部34は、タワーブーム8を構成する各中間ブーム8Bに設けられた既存のピンホルダ31を利用して設けられている。従って、例えば操作用ロープ30を案内するためだけに用いられる専用のロープガイドを、各中間ブーム8Bにそれぞれ設ける必要がない。この結果、例えば中間ブーム8Bに専用のロープガイドを設ける場合に比較して、各中間ブーム8Bの部品点数を削減することができる上に、専用のロープガイドを各中間ブーム8Bに取付ける工数を削減することができ、各中間ブーム8Bの製造コストを低減することができる。
しかも、ロープガイド部34は、コ字状に形成されたピンホルダ31のベース板31Aと、一対のピン支持板31B,31Cと、各ピン支持板31B,31C間に取付けられたガイドピン33とによって囲まれた閉空間として形成されている。このため、一端がフック27の操作ロッド27Cに接続された操作用ロープ30の途中部位をロープガイド部34内に挿通することにより、操作用ロープ30の水平方向の移動を規制することができ、操作用ロープ30の操作端30Aを、タワーブーム8(下部ブーム8A)の基端8A1に向けて的確に案内することができる。
さらに、ピンホルダ31は、タワーブーム8を構成する全ての中間ブーム8Bに設けられているので、ピンホルダ31を利用したロープガイド部34も全ての中間ブーム8Bに設けられている。従って、タワージブ10との組合わせによってタワーブーム8の長さが増大することにより、操作用ロープ30の長さが増大した場合でも、この操作用ロープ30の長さ方向の複数箇所を、タワーブーム8の各中間ブーム8Bに設けられたピンホルダ31のロープガイド部34にそれぞれ挿通することができる。この結果、操作用ロープ30の長さが増大した場合でも、この操作用ロープ30の途中部位を適切な間隔で保持した状態で、操作用ロープ30の操作端30Aをタワーブーム8の基端8A1に向けて案内することができる。
なお、実施の形態では、ピンホルダ31を、中間ブーム8B(連結材8B2)に対しUボルト32を用いて着脱可能に取付けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば溶接等の手段を用いて、ピンホルダ31を中間ブーム8Bに固定する構成としてもよい。
また、実施の形態では、ピンホルダ31の各ピン支持板31B,31Cに、鍔部33Aと抜止めピン33Bとを有するガイドピン33を抜止め状態に挿通した場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、例えば各ピン支持板31B,31C間にガイドピンを配置し、このガイドピンの一端をピン支持板31Bに溶接すると共に、ガイドピンの他端をピン支持板31Cに溶接する構成としてもよい。
さらに、実施の形態では、タワーブーム8の下部ブーム8Aに、ジブ起伏ウインチ16と主巻ウインチ18とを設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限らず、ジブ起伏ウインチ16と主巻ウインチ18の両方、またはいずれか一方を、上部旋回体3に設ける構成としてもよい。
1 タワークレーン
3 上部旋回体(クレーン本体)
8 タワーブーム
8A 下部ブーム(ブーム構成体)
8B 中間ブーム(ブーム構成体)
8C 上部ブーム(ブーム構成体)
8D 連結ピン
10 タワージブ
27 フック
30 操作用ロープ
30A 操作端
31 ピンホルダ
31A ベース板
31B,31C ピン支持板
31D,31E ピン挿入孔
33 ガイドピン
34 ロープガイド部

Claims (2)

  1. クレーン本体と、
    複数のブーム構成体を連結ピンを用いて連結することにより構成され基端が前記クレーン本体に起伏可能に取付けられたタワーブームと、
    前記タワーブームの先端に起伏可能に取付けられたタワージブと、
    前記タワーブームに設けられ前記タワージブを前記タワーブーム側に折畳んだ状態で連結するフックと、
    一端が前記フックに取付けられ他端が操作端となり前記フックの係合、離脱を行う操作用ロープと、
    前記各ブーム構成体に設けられ前記各ブーム構成体から取外された前記連結ピンを保持する複数のピンホルダとを備えてなるタワークレーンにおいて、
    前記各ピンホルダには、前記操作用ロープを前記フックから前記タワーブームの基端に向けて垂下した状態に案内するロープガイド部が設けられていることを特徴とするタワークレーン。
  2. 前記ピンホルダは、前記ブーム構成体に取付けられたベース板と、互いに対面した状態で前記ベース板から離れる方向に延びた一対のピン支持板と、前記一対のピン支持板にそれぞれ形成され前記連結ピンが挿入されるピン挿入孔と、前記ピン挿入孔と前記ベース板との間に位置して前記一対のピン支持板に取付けられたガイドピンとを備え、
    前記ロープガイド部は、前記ベース板と前記一対のピン支持板と前記ガイドピンとによって囲まれた空間により形成されていることを特徴とする請求項1に記載のタワークレーン。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020218433A1 (ja) 2019-04-26 2020-10-29 住友重機械建機クレーン株式会社 クレーン点検システムおよびクレーン

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