JP6641474B2 - 計算機システム及び計算機リソース管理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ハイブリッドクラウドにおける計算機リソースの管理方法に関する。
近年、プライベートクラウド及びパブリッククラウドを併用する利用形態であるハイブリッドクラウドの利用者が増加している。例えば、Webサーバ、アプリケーションサーバ、及びデータベースサーバから構成されるWeb三階層モデルのシステムの場合、プライベートクラウド用のクラウド基盤にDBサーバを設定し、パブリッククラウド用の複数のクラウド基盤に複数のWebサーバを設定することが考えられる。
パブリッククラウド用のクラウド基盤にVMを設定する場合、ユーザは、通常、VMのサイズ及びリージョンを選択する。パブリッククラウド用のクラウド基盤に含まれる管理装置は、ユーザからの要求を受け付けた場合、ハードウェア構成及び計算機リソースの使用状況等に基づいて、要求されたVMをクラウド基盤に設定する。
サービスを提供する業務システムを構成するVMをクラウド基盤に設定する場合、又は、性能不足のVMを他のクラウド基盤に移動させる場合、ユーザは、性能に関するSLAが満たされるようにVMの配置先となるクラウド基盤を選択する。なお、性能に関するSLAとは、スループット及びバッチ処理等の処理完了時間等を示す。
ユーザがVMの配置先のクラウド基盤を選択する方法として、特許文献1に記載のような技術が知られている。特許文献1には、「サーバメータは、各サーバリソースの処理動作を監視して負荷情報を収集し、予め各SaaSに対して設定された当該SaaSの提供に必要なサーバリソースの機能条件、価格条件、環境性能条件、評価条件、および各条件の優先度を少なくとも含むポリシー定義情報を記憶し、ロケータ処理部は、サーバメータが収集した各サーバリソースの負荷情報と、記憶したポリシー定義に含まれる条件情報とを照合して、条件を満足する各サーバリソースを抽出し、抽出した各サーバリソースから、予め当該SaaSに対して定められたポリシー定義情報における最も優先度の高い条件に最も適した1つのサーバリソースを特定し、リロケーション処理部は、ロケータ処理部が特定したサーバリソースに、当該SaaSを再配置する。」ことが記載されている。
特開2012−69056号公報
特許文献1等に記載の従来技術では、クラウド基盤から計算機リソースの負荷情報等を取得できることが前提となっている。
一方、パブリッククラウドを利用するユーザは、クラウド基盤を構成するサーバのハードウェア構成及び性能、並びに負荷情報等の運用状態を示す情報をクラウド基盤から取得することができない。そのため、従来技術をそのまま適用することができない。
本発明の目的は、パブリッククラウドを利用するユーザが、性能に関するSLAを満たすようにパブリッククラウド用のクラウド基盤を選択するためのシステム及び方法を提供することである。
本願において開示される発明の代表的な一例を示せば以下の通りである。すなわち、複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムであって、前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、前記複数の業務用計算機及び前記少なくとも一つのクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、前記リソース管理装置は、前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、を保持し、前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する取得部と、前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する性能判定部と、前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定し、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに提示する分析部と、を有し、前記分析部は、前記複数のクラウド基盤の中から分析対象のクラウド基盤を特定し、前記分析対象のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定し、前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択し、前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信する。
本発明によれば、計算機リソースの負荷情報等が取得できないクラウド基盤であっても、性能に関するSLAを満たさないサービスを構成する仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を提示できる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明によって明らかにされる。
実施例1の計算機システムの構成例を示す図である。 実施例1の計算機システムに含まれる計算機のハードウェア構成の一例を示す図である。 実施例1の性能管理情報の一例を示す図である。 実施例1のサービス構成管理情報の一例を示す図である。 実施例1のSLA管理情報の一例を示す図である。 実施例1の契約クラウド管理情報の一例を示す図である。 実施例1のリソース管理装置が表示する操作画面の一例を示す図である。 実施例1のリソース管理装置が実行する処理の概要を説明するフローチャートである。 実施例1のモニタ情報取得部が実行するモニタ情報取得処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の性能判定部が実行する性能判定処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1の分析部が実行する分析処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例1のVM移行命令部が実行する移行処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例2の分析部が実行する分析処理の一例を説明するフローチャートである。
図1は、実施例1の計算機システムの構成例を示す図である。図2は、実施例1の計算機システムに含まれる計算機のハードウェア構成の一例を示す図である。
計算機システムは、ハイブリッドクラウド環境を提供するシステムであり、プライベートクラウド用のクラウド基盤100及びパブリッククラウド用の複数のクラウド基盤101から構成される。なお、クラウド基盤100は複数存在してもよい。クラウド基盤100及び複数のクラウド基盤101は、ネットワーク103を介して互いに接続される。
クラウド基盤101は、パブリッククラウドを提供する事業者及びリージョンの組合せの数だけ存在する。リージョンは、クラウド基盤101の設置場所を示す情報である。
ユーザは、クラウド基盤100、101によって提供される計算機リソースを用いて、所定のサービスを提供する業務システムを構築する。業務システムは一つ以上のVM121を含む。
クラウド基盤100は、複数のサーバ装置110、クラウド管理サーバ111、及びリソース管理装置112を含む。ここで、図2を用いて、計算機システムに含まれる計算機のハードウェア構成について説明する。図2では、リソース管理装置112を例に計算機のハードウェア構成について説明する。
リソース管理装置112は、CPU200、主記憶装置201、及びNIC202を有する。なお、リソース管理装置112は、他のハードウェアを有してもよい。例えば、リソース管理装置112は、HDD及びSSD等の記憶媒体、並びに、キーボード、マウス、ディスクプレイ、及びタッチパネル等の入出力装置を有してもよい。
CPU200は、主記憶装置201に格納されるプログラムを格納する。CPU200がプログラムを実行することによって、リソース管理装置112が有する機能を実現できる。以下の説明では、機能部を主語に処理を説明する場合、CPU200が当該機能部を実現するプログラムを実行していることを表す。
主記憶装置201は、CPU200が実行するプログラム及び当該プログラムに用いる情報を格納する。また、主記憶装置201は、プログラムが使用するワークエリアを含む。各計算機の主記憶装置201に格納されるプログラム及び情報については後述する。
NIC202は、ネットワークを介して他の装置と接続するためのインタフェースである。なお、リソース管理装置112は、NIC202以外のインタフェースを有してもよい。
サーバ装置110は、業務システムを構築するための計算機リソースを提供する。サーバ装置110の主記憶装置201は、ハイパバイザ120を実現するプログラムを格納し、また、VM121の実体であるデータを格納する。
ハイパバイザ120は、業務システムを構成するVM121を管理する。具体的には、ハイパバイザ120は、VM121の生成及び削除等を行う。なお、本発明はハイパバイザ120に限定されない。一般的な仮想化制御部でも同様の効果を有する。
VM121は、仮想的な計算機であり、図示しないOSを含む。OS上では、アプリケーション122が実行される。また、本実施例のVM121は、VM121の性能値を計測するモニタ123を含む。
モニタ123は、VM121の性能値を計測し、また、VM121の性能値及びタイムスタンプを含むモニタ情報を出力する。本実施例は、モニタ情報取得部140が取得命令を発行した時間をタイムスタンプとして用いるものとする。これは、クラスタリングの処理を容易にするためである。なお、モニタ123がVM121の性能値を計測した時刻をタイムスタンプとして用いてもよい。
本実施例では、クラウド管理サーバ111は、クラウド基盤100、101にVM121を配置する場合、クラウド基盤100、101の種別及びリージョンを保持するモニタ123を含むVM121をサーバ装置110上に配置する。
なお、ハイパバイザ120又はクラウド管理サーバ111が、モニタ123を含んでもよい。また、本実施例は、モニタ123が計測するVM121の性能値の種別に限定されない。
クラウド管理サーバ111は、クラウド基盤100に含まれる複数のサーバ装置110を制御する。クラウド管理サーバ111の主記憶装置201は、VM操作部125を実現するプログラムを格納する。
VM操作部125は、各サーバ装置110のハイパバイザ120に対して、VM121の操作命令を出力する。ハイパバイザ120は、当該操作命令に基づいて、サーバ装置110上のVM121を制御する。なお、VM121の操作命令には、VM121の生成命令、VM121の削除命令、及びVM121の移行命令等が含まれる。
リソース管理装置112は、クラウド基盤100、101に含まれるVM121の性能を管理し、VM121の配置を変更する場合に性能に関するSLAが満たされるようにクラウド基盤100、101を選択する。
リソース管理装置112の主記憶装置201は、リソース選択制御部130を実現するプログラムを格納する。また、リソース管理装置112の主記憶装置201は、性能管理情報131、サービス構成管理情報132、SLA管理情報133、及び契約クラウド管理情報134を格納する。
リソース選択制御部130は、性能に関するSLAに基づいて、VM121に計算機リソースを提供するクラウド基盤100、101、すなわち、VM121を配置するクラウド基盤100、101を選択する。
リソース選択制御部130は、複数のプログラムモジュールを含む。具体的には、リソース選択制御部130は、モニタ情報取得部140、性能判定部141、分析部142、及びVM移行命令部143を含む。
モニタ情報取得部140は、モニタ123からモニタ情報を取得する。性能判定部141は、業務システムを構成するVM121の中に性能に関するSLAを満たさないサービスが存在するか否かを判定する。分析部142は、モニタ情報に基づいて、VM121の移行先となるクラウド基盤100、101を選択するための分析処理を実行する。VM移行命令部143は、クラウド管理サーバ111に対して、VM121の移行に関する命令を発行する。
性能管理情報131の詳細は図3を用いて説明する。サービス構成管理情報132の詳細は、図4を用いて説明する。SLA管理情報133の詳細は、図5を用いて説明する。契約クラウド管理情報134の詳細は、図6を用いて説明する。
クラウド基盤101は、複数のサーバ装置110及びクラウド管理サーバ111を含む。サーバ装置110及びクラウド管理サーバ111は、クラウド基盤100に含まれるサーバ装置110及びクラウド管理サーバ111と同一の構成であるため説明を省略する。
なお、クラウド管理サーバ111は、VMのサイズ及びリージョンの値を含む要求を受け付けるインタフェースをユーザに提供する。
図3は、実施例1の性能管理情報131の一例を示す図である。
性能管理情報131は、各クラウド基盤100、101に含まれるVM121の各種性能値を管理する情報である。
リソース管理装置112は、VM121の性能値の種別毎に性能管理情報131を保持する。例えば、リソース管理装置112は、VM121のCPUに関する性能値を管理する性能管理情報131、及びVM121のIOの性能を管理する性能管理情報131等を保持する。図3では、VM121のCPUに関する性能値を管理する性能管理情報131を例に説明する。
性能管理情報131は、ユーザ301、クラウド302、リージョン303、VM名304、及び性能値305を含むエントリを複数含む。
ユーザ301は、計算機システム内のユーザを一意に識別するための識別情報である。ユーザ301には、ユーザ名及びID等が格納される。
クラウド302は、計算機システム内のクラウド基盤100、101の種別及び事業者を一意に識別するための情報である。クラウド302には、クラウド基盤の種別、及びクラウド基盤を提供する事業者の識別情報を組み合わせた値が格納される。リージョン303は、クラウド基盤100、101が設置される地域である。
クラウド302及びリージョン303を組み合わせた情報が、クラウド基盤100、101の識別情報として用いられる。以下の説明では、クラウド基盤100、101の種別、クラウド基盤100、101の事業者、及びリージョンを組み合わせた情報をクラウド基盤100、101の識別情報とも記載する。
VM名304は、業務システムを構成するVM121を一意に識別するための識別情報である。性能値305は、VM名304に対応するVM121の性能値を計測したモニタ123から取得されたモニタ情報である。性能値305には、VM121の性能値及びタイムスタンプが格納される。また、各エントリの性能値305は、取得されたモニタ情報の数だけ列を含む。なお、リソース管理装置112は、性能値305をリスト形式の情報として保持してもよい。
図4は、実施例1のサービス構成管理情報132の一例を示す図である。
サービス構成管理情報132は、各ユーザの業務システムを管理する情報である。サービス構成管理情報132は、ユーザ401、VM名402、及びサービス名403を含むエントリを複数含む。
ユーザ401及びVM名402は、ユーザ301及びVM名304と同一のものである。サービス名403は、VM名402に対応するVM121を用いて構成される業務システムが提供するサービスの識別情報である。
例えば、ユーザ401が「A」であるユーザが運用し、かつ、サービス名403が「SAX」に対応するサービスを提供する業務システムは、VM名402が「A1」、「A3」、「A4」である三つのVM121から構成されることを示す。
図5は、実施例1のSLA管理情報133の一例を示す図である。
SLA管理情報133は、業務システムを用いて提供されるサービスの性能に関するSLAの閾値を管理する情報である。
リソース管理装置112は、性能に関するSLAの種別毎にSLA管理情報133を保持する。図5では、サービスの応答時間(スループット)を管理するSLA管理情報133を例に説明する。
SLA管理情報133は、サービス名501、サービス応答時間502、及び実行フラグ503を含むエントリを複数含む。
サービス名501は、サービス名403と同一のものである。サービス応答時間502は、サービス名501に対応するサービスの応答時間の閾値である。サービス応答時間502がサービスの性能に関するSLAの値を示す。実行フラグ503は、リソース選択処理を実行するか否かを示すフラグである。リソース選択制御部130は、実行フラグ503に「有効」が設定されているサービスに対してリソース選択処理を実行する。
図6は、実施例1の契約クラウド管理情報134の一例を示す図である。
契約クラウド管理情報134は、ユーザ自身が運用するクラウド基盤100及びユーザが使用契約を結んでいるクラウド基盤101を管理する情報である。契約クラウド管理情報134は、ユーザ601、クラウド602、及びリージョン603を含むエントリを複数含む。
ユーザ601、クラウド602、及びリージョン603は、ユーザ301、クラウド302、及びリージョン303と同一のものである。
性能管理情報131は、クラウド基盤100、101上に構築された業務システムに含まれるVM121から取得されたモニタ情報を格納する。したがって、リソース管理装置112は、性能管理情報131を用いたリソース選択処理の場合、使用中のクラウド基盤101の中からVM121の移行先となるクラウド基盤101を選択する。
一方、契約クラウド管理情報134は、業務システムが構築されていないクラウド基盤100、101も含む。したがって、リソース管理装置112は、性能管理情報131及び契約クラウド管理情報134を用いたリソース選択処理の場合、使用中のクラウド基盤101及び使用されていないクラウド基盤101の中からVM121の移行先となるクラウド基盤101を選択できる。なお、契約クラウド管理情報134を用いた処理については、実施例2で説明する。
図7は、実施例1のリソース管理装置112が表示する操作画面700の一例を示す図である。
操作画面700は、リソース管理装置112によって表示される。ユーザは、操作画面700を用いて、サービスの起動、サービスの停止、及び実行フラグの操作を行う。
操作画面700は、サービス一覧701、起動ボタン702、停止ボタン703、及び実行フラグ選択ボタン704を含む。
サービス一覧701は、ユーザが提供するサービスの一覧である。サービス一覧701は、チェック欄711、ユーザ712、サービス名713、及び実行フラグ714を含むエントリを複数含む。
チェック欄711は、エントリを選択するためのチェック欄である。ユーザ712及びサービス名713は、ユーザ301及びサービス名403と同一のものである。また、実行フラグ714は、実行フラグ503と同一のものである。
図7のサービス一覧701では、複数のユーザのサービスが表示されているが、リソース管理装置112は、ユーザに関連するサービスのみの操作を受け付けるように制御する。なお、リソース管理装置112は、ユーザに関連するサービスのみをサービス一覧701に表示するように制御してもよい。
起動ボタン702は、サービスの起動を指示する操作ボタンである。ユーザは、チェック欄711を操作し、さらに、起動ボタン702を操作することによって、所定のサービスを起動できる。
停止ボタン703は、サービスの停止を指示する操作ボタンである。ユーザは、チェック欄711を操作し、さらに、停止ボタン703を操作することによって、所定のサービスを停止できる。
実行フラグ選択ボタン704は、サービスに対してリソース選択処理を実行するか否かを選択するためのボタンである。ユーザは、チェック欄711を操作し、さらに、実行フラグ選択ボタン704を操作することによって、所定のサービスに対するリソース選択処理を有効化し、また、無効化することができる。
リソース管理装置112は、実行フラグ選択ボタン704の操作を受け付けた場合、操作内容に応じて、SLA管理情報133の実行フラグ503の値を更新する。
図8は、実施例1のリソース管理装置112が実行する処理の概要を説明するフローチャートである。
リソース管理装置112のリソース選択制御部130は、周期的に以下で説明する処理を実行する。なお、リソース管理装置112は、実行指示を受け付けた場合に処理を開始してもよい。
リソース選択制御部130は、モニタ情報取得部140を呼び出し、モニタ情報取得処理の実行を指示する(ステップS100)。
モニタ情報取得処理を実行することによって、クラウド基盤100、101に含まれる複数のVM121からモニタ情報が取得される。モニタ情報取得処理の詳細は、図9を用いて説明する。
次に、リソース選択制御部130は、処理対象のサービスを一つ選択し(ステップS101)、選択されたサービスの実行フラグは有効であるか否かを判定する(ステップS102)。すなわち、リソース選択処理を実行するか否かが判定される。
具体的には、リソース選択制御部130は、SLA管理情報133を参照して、処理対象のサービスを一つ選択する。例えば、上のエントリから順に選択する方法が考えられる。さらに、リソース選択制御部130は、SLA管理情報133の選択されたサービスに対応するエントリの実行フラグ503が「有効」であるか否かを判定する。
選択されたサービスの実行フラグが無効であると判定された場合、リソース選択制御部130は、ステップS106に進む。
選択されたサービスの実行フラグが有効であると判定された場合、リソース選択制御部130は、リソース選択処理(ステップS103からステップS107までの処理)を開始する。まず、リソース選択制御部130は、性能判定部141を呼び出し、性能判定処理の実行を指示する(ステップS103)。このとき、リソース選択制御部130は、選択されたサービスの識別情報を性能判定部141に入力する。性能判定処理の詳細は、図10を用いて説明する。
次に、リソース選択制御部130は、選択されたサービスが性能に関するSLAを満たすか否かを判定する(ステップS104)。
具体的には、リソース選択制御部130は、性能判定部141から出力された応答にサービスの識別情報が含まれるか否かを判定する。応答にサービスの識別情報が含まれる場合、リソース選択制御部130は、選択されたサービスが性能に関するSLAを満たさないと判定する。応答にNULLが含まれる場合、リソース選択制御部130は、選択されたサービスが性能に関するSLAを満たすと判定する。
選択されたサービスが性能に関するSLAを満たすと判定された場合、リソース選択制御部130は、ステップS106に進む。
選択されたサービスが性能に関するSLAを満たさないと判定された場合、リソース選択制御部130は、分析部142を呼び出し、分析処理の実行を指示する(ステップS105)。このとき、リソース選択制御部130は、選択されたサービスの識別情報を分析部142に入力する。分析処理の詳細は図11を用いて説明する。以下の説明では、性能に関するSLAを満たさないサービスをターゲットサービスとも記載する。
ステップS106では、リソース選択制御部130は、全てのサービスについて処理が完了したか否かを判定する(ステップS106)。
全てのサービスについて処理が完了していないと判定された場合、リソース選択制御部130は、ステップS101に戻り、同様の処理を実行する。すなわち、リソース選択制御部130は、新たなサービスに対してステップS102からステップS106までの処理を実行する。
全てのサービスについて処理が完了したと判定された場合、リソース選択制御部130は、VM移行命令部143を呼び出し、移行処理の実行を指示する(ステップS107)。このとき、リソース選択制御部130は、ターゲットサービスの識別情報、及び移行先のクラウド基盤101の識別情報を含むエントリを複数含む移行サービスリストをVM移行命令部143に入力する。移行処理の詳細は、図12を用いて説明する。
リソース選択制御部130は、移行処理が完了した後、待ち状態に移行し、一定時間が経過した後、ステップS100に戻る。
なお、モニタ情報取得処理と、ステップS101からステップS107までの処理は、別々の処理として実行されてもよい。すなわち、モニタ情報取得処理とリソース選択処理とが別々の処理として実行されてもよい。
図9は、実施例1のモニタ情報取得部140が実行するモニタ情報取得処理の一例を説明するフローチャートである。
モニタ情報取得部140は、全てのモニタ123にモニタ情報の取得命令を送信する(ステップS200)。
具体的には、モニタ情報取得部140は、性能管理情報131を参照して、使用中のクラウド基盤100、101を特定し、特定されたクラウド基盤100、101に対して取得命令を送信する。当該取得命令は、クラウド管理サーバ111を経由してモニタ123に送信され、又は、直接モニタ123に送信される。
モニタ123は、当該取得命令を受信した場合、VM121の性能値を計測し、モニタ情報を含む応答をモニタ情報取得部140に送信する。なお、モニタ情報には、VM121が配置されるクラウド基盤100、101の識別情報、VM121の識別情報、VM121の性能値、及びタイムスタンプが含まれる。
モニタ情報取得部140は、受信したモニタ情報を一時的に主記憶装置201に格納する。このとき、モニタ情報取得部140は、どのモニタ情報取得部140から受信したモニタ情報であるかを確認する。
次に、モニタ情報取得部140は、全てのモニタ情報取得部140からモニタ情報を受信したか否かを判定する(ステップS201)。
全てのモニタ情報取得部140からモニタ情報を受信していないと判定された場合、モニタ情報取得部140は、待ち状態に移行し、一定時間経過した後にステップS201に戻る。
全てのモニタ情報取得部140からモニタ情報を受信したと判定された場合、モニタ情報取得部140は、性能管理情報131を更新する(ステップS202)。その後、モニタ情報取得部140は、処理の完了をリソース選択制御部130に出力し、モニタ情報取得処理を終了する。
具体的には、モニタ情報取得部140は、性能管理情報131の性能値305に新たな列を生成する。モニタ情報取得部140は、モニタ情報に含まれるクラウド基盤100、101の識別情報に基づいてエントリを特定し、特定されたエントリの性能値305の列に、モニタ情報に含まれるタイムスタンプ及びVM121の性能値を格納する。
図10は、実施例1の性能判定部141が実行する性能判定処理の一例を説明するフローチャートである。
性能判定部141は、選択されたサービスの性能に関するSLAの値を計測し、当該値に基づいて選択されたサービスが性能に関するSLAを満たすか否かを判定する。性能判定部141には、予め、計測する性能に関するSLAの値の種別が設定されているものとする。本実施例では、サービスの応答時間が設定されているものとする。
性能判定部141は、リソース選択制御部130によって選択されたサービスの応答時間を計測する(ステップS300)。
例えば、性能判定部141は、Webブラウザに特定のURLを入力し、ページが更新されるまでの時間を計測する。
次に、性能判定部141は、計測された応答時間が閾値より大きいか否かを判定する(ステップS301)。
具体的には、性能判定部141は、リソース選択制御部130から入力されたサービスの識別情報に基づいてSLA管理情報133のサービス名501を参照し、選択されたサービスに対応するエントリを検索する。性能判定部141は、検索されたエントリのサービス応答時間502の値を取得する。性能判定部141は、計測された応答時間がサービス応答時間502の値より大きいか否かを判定する。
計測された応答時間が閾値より大きいと判定された場合、性能判定部141は、選択されたサービスの識別情報、すなわち、サービス名を応答としてリソース選択制御部130に出力する(ステップS302)。その後、性能判定部141は、処理を終了する。
計測された応答時間が閾値以下であると判定された場合、性能判定部141は、NULLを応答としてリソース選択制御部130に出力する(ステップS303)。その後、性能判定部141は、処理を終了する。
図11は、実施例1の分析部142が実行する分析処理の一例を説明するフローチャートである。
分析部142は、サービス構成管理情報132を参照して、ターゲットサービスを提供するユーザを特定する(ステップS400)。
具体的には、分析部142は、サービス名403がターゲットサービスの識別情報と一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリのユーザ401の値及びVM402の値を取得する。
以下の説明では、ターゲットサービスを提供するユーザをターゲットユーザとも記載する。また、ターゲットサービスの業務システムをターゲット業務システムとも記載する。
次に、分析部142は、ターゲット業務システムを構成するVM121が配置されたクラウド基盤100、101を特定する(ステップS401)。すなわち、移行元のクラウド基盤100、101が特定される。具体的には、以下のような処理が実行される。
分析部142は、サービス構成管理情報132を参照し、サービス名403が選択されたサービスの識別情報と一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリのVM名402からターゲット業務システムを構成するVM121の識別情報を取得する。
分析部142は、性能管理情報131を参照し、VM名304が取得された各VM121の識別情報に一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリのクラウド302の値を取得する。以上がステップS401の処理の説明である。
次に、分析部142は、性能管理情報131を参照し、分析対象のクラウド基盤101を特定する(ステップS402)。本実施例では、パブリッククラウド用のクラウド基盤101の中から分析対象のクラウド基盤101が特定されるものとする。具体的には、以下のような処理が実行される。
分析部142は、ユーザ301がターゲットユーザの識別情報に一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリから、クラウド302が移行元のクラウド基盤100、101の識別情報に一致するエントリを削除する。また、分析部142は、検索されたエントリから、クラウド302に「プライベートクラウド」を含むエントリを削除する。
前述した処理によって、分析部142は、ターゲット業務システム以外の業務システムであり、かつ、ターゲットユーザが現在運用する業務システムを構成するVM121を含むクラウド基盤101を特定できる。なお、分析部142は、ターゲットユーザが使用している全てのクラウド基盤101を分析対象のクラウド基盤101として特定してもよい。
分析部142は、検索されたエントリのクラウド302の値及びリージョン303の値の組合せを分析対象のクラウド基盤101の識別情報として取得する。以上がステップS402の処理の説明である。
次に、分析部142は、クラスタリングを実行する(ステップS403)。具体的には、以下のような処理が実行される。
分析部142は、性能管理情報131を参照し、分析対象のクラウド基盤101に含まれ、かつ、ターゲット業務システム以外の業務システムを構成するVM121に対応するエントリの性能値305から所定の数の列の性能値を取得する。
本実施例では、分析部142は、時系列とは逆の順番でn個の列からVM121の性能値を取得する。ここで、tnは最新のタイムスタンプを示し、t0は最古のタイムスタンプを示すものとする。
分析部142は、VM121の性能値及びタイムスタンプを軸とするグラフ上にVM121の性能値をマッピングする。このとき、分析部142は、各性能値にクラウド基盤101の識別情報を付与する。
分析部142は、VM121の性能値がマッピングされたグラフを用いてクラスタリングを行う。例えば、グラフ上のVM121の性能値間の距離に基づいて、一つ以上のVM121の性能値を含むクラスタを生成する。以上がステップS403の処理の説明である。
次に、分析部142は、移行候補のクラウド基盤101を特定する(ステップS404)。具体的には、以下のような処理が実行される。
分析部142は、次回のVM121の性能値が含まれる可能性があるクラスタを一つ以上特定する。例えば、分析部142は、タイムスタンプがtnであるVM121の性能値を含むクラスタを、次回のVM121の性能値が含まれる可能性があるクラスタとして特定する。
さらに、分析部142は、特定されたクラスタのうち、各クラスタに含まれるtnのVM121の性能値を比較することによってVM121の性能値が最も高いクラスタを一つ特定する。例えば、クラスタに含まれるtnのVM121の性能値の平均値を比較することによって、VM121の性能値が最も高いクラスタを特定できる。
分析部142は、特定されたクラスタに含まれるVM121の性能値に付与されたクラウド基盤101の識別情報に基づいて、移行候補のクラウド基盤101を特定する。以上がステップS404の処理の説明である。
次に、分析部142は、移行候補のクラウド基盤101の中から移行先のクラウド基盤101を選択する(ステップS405)。
具体的には、分析部142は、VM121の性能値が最も高いクラスタに属するクラウド基盤100、101の数をカウントし、当該数が最も大きいクラウド基盤101を移行先候補のクラウド基盤101として選択する。
次に、分析部142は、ターゲットサービスの識別情報、移行先のクラウド基盤101の種別、及び移行先のクラウド基盤101のリージョンの値をリソース選択制御部130に出力する(ステップS406)。その後、分析部142は、分析処理を終了する。
このとき、リソース選択制御部130は、移行サービスリストに、ターゲットサービスの識別情報、移行先のクラウド基盤101の種別、移行先のクラウド基盤101のリージョンの値を含むエントリを追加する。
図12は、実施例1のVM移行命令部143が実行する移行処理の一例を説明するフローチャートである。
VM移行命令部143は、VM121を移行させるサービスを一つ選択する(ステップS500)。
具体的には、VM移行命令部143は、移行サービスリストの中からエントリを一つ選択する。また、VM移行命令部143は、選択されたエントリを移行サービスリストから削除する。
次に、VM移行命令部143は、選択されたサービスの業務システムを構成するVM121の中から、移行先のクラウド基盤100、101に移行するVM121を選択する(ステップS501)。具体的には、以下のような処理が実行される。
VM移行命令部143は、サービス構成管理情報132を参照し、サービス名403が選択されたサービスの識別情報と一致するエントリを検索する。VM移行命令部143は、検索されたエントリのVM名402の値を取得する。これによって、選択されたサービスを構成するVM121を特定できる。
VM移行命令部143は、検索されたVM121の中から、対象のVM121を一つ選択する。VM移行命令部143は、性能管理情報131のユーザ301及びVM名304が、選択されたサービスの識別情報及び選択されたVM121の識別情報に一致するエントリを検索する。
VM移行命令部143は、検索されたエントリの性能値305から所定の数の列のVM121の性能値を取得し、当該VM121の性能値を用いて対象のVM121の平均性能値を算出する。VM移行命令部143は、対象のVM121の最新の性能値が平均性能値より小さいか否かを判定する。対象のVM121の最新の性能値が平均性能値より小さい場合、VM移行命令部143は、当該VM121を移行するVM121に決定する。
VM移行命令部143は、選択されたサービスの業務システムを構成する全てのVM121に対して前述した処理を実行する。
なお、移行するVM121を選択する方法は、前述したものに限定されない。例えば、VM移行命令部143は、複数のVM121の最新の性能値を比較し、性能値が低い順に所定の数のVM121を選択する方法が考えられる。また、ユーザが移行するVM121を選択する方法が考えられる。以上がステップS501の処理の説明である。
次に、VM移行命令部143は、移行先のクラウド基盤101のクラウド管理サーバ111に対して、選択されたVM121の移行命令を送信する(ステップS502)。さらに、VM移行命令部143は、移行元のクラウド基盤100、101のクラウド管理サーバ111に対して、選択されたVM121の削除命令を送信する(ステップS503)。
次に、VM移行命令部143は、移行サービスリストに含まれる全てのサービスに対して処理が完了したか否かを判定する(ステップS504)。
移行サービスリストに含まれる全てのサービスに対して処理が完了していないと判定された場合、VM移行命令部143は、ステップS500に戻り、同様の処理を実行する。
移行サービスリストに含まれる全てのサービスに対して処理が完了したと判定された場合、VM移行命令部143は、移行処理を終了する。このとき、VM移行命令部143は、移行サービスリストを初期化する。
なお、リソース選択制御部130が移行先のクラウド基盤101を選択していたが、本実施例はこれに限定されない。
例えば、分析部142は、ステップS404の処理が実行された後、ターゲットサービスの識別情報、及び移行候補のクラウド基盤101の識別情報を、ターゲットサービスを提供するユーザに提示してもよい。また、分析部142は、ステップS404の処理が実行された後、ステップS500及びステップS501の処理を実行し、ターゲットサービスの識別情報、移行候補のクラウド基盤101の識別情報、移行するVM121の識別情報を、ターゲットサービスを提供するユーザに提示してもよい。この場合、ユーザが、VM121の移行先となるクラウド基盤101を選択する。
なお、実施例1では、VM移行命令部143が移行するVM121を選択していたが、本実施例はこれに限定されない。例えば、分析部142がステップS501の処理を実行してもよい。この場合、分析部142は、ターゲットサービスの識別情報、移行するVM121の識別情報、及び、クラウド基盤101を含むエントリを識別情報移行サービスリストに追加する。
実施例1によれば、リソース管理装置112は、クラウド基盤101上のVM121の性能値の分析結果に基づいて、性能に関するSLAを満たさないサービスの業務システムを構成するVM121の移行候補のクラウド基盤101を提示できる。
また、リソース管理装置112は、VM121の性能値の分析結果に基づいて、自動的にVM121の移行先のクラウド基盤101を選択し、新たなクラウド基盤101にVM121を移行することができる。
実施例2では、リソース管理装置112が、契約クラウド管理情報134に基づいて、分析対象のクラウド基盤100、101を特定する点が実施例1と異なる。以下、実施例1との差異を中心に実施例2について説明する。
実施例2の計算機システムの構成は、実施例1と同一であるため説明を省略する。実施例2の各装置のハードウェア構成及びソフトウェア構成は、実施例1と同一であるため説明を省略する。また、実施例2のリソース管理装置112が保持する情報は、実施例1と同一であるため説明を省略する。
実施例2のリソース管理装置112が実行する処理の概要は実施例1と同一であるため説明を省略する。実施例2のモニタ情報取得処理及び性能判定処理は、実施例1と同一の処理であるため説明を省略する。また、実施例2の移行処理は、実施例1と同一の処理であるため説明を省略する。
実施例2では、分析部142が実行する分析処理が異なる。図13は、実施例2の分析部142が実行する分析処理の一例を説明するフローチャートである。
分析部142は、サービス構成管理情報132を参照して、ターゲットサービスを提供するユーザを特定する(ステップS600)。ステップS600の処理は、ステップS400の処理と同一である。
次に、分析部142は、ターゲット業務システムを構成するVM121が配置されたクラウド基盤100、101を特定する(ステップS601)。ステップS601の処理は、ステップS401の処理と同一である。
次に、分析部142は、契約クラウド管理情報134を参照し、分析対象のクラウド基盤101を特定する(ステップS602)。具体的には、以下のような処理が実行される。
分析部142は、ユーザ601がターゲットユーザの識別情報と一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリから、クラウド602が移行元のクラウド基盤100、101の識別情報に一致するエントリを削除する。また、分析部142は、検索されたエントリから、クラウド602が「プライベートクラウド」であるエントリを削除する。
前述した処理によって、分析部142は、ターゲットユーザが使用契約を結んでいるクラウド基盤101であり、かつ、ターゲット業務システムを構成するVM121を含まないクラウド基盤101を特定できる。なお、分析部142は、ターゲットユーザが使用契約を結んでいる全てのクラウド基盤101を分析対象のクラウド基盤101として特定してもよい。
分析部142は、検索されたエントリのクラウド602の値及びリージョン603の値の組合せを分析対象のクラウド基盤101の識別情報として取得する。以上がステップS602の処理の説明である。
次に、分析部142は、性能管理情報131を参照し、分析対象のクラウド基盤101に含まれるVM121の性能値を取得する(ステップS603)。具体的には、以下のような処理が実行される。なお、以下の説明では、ターゲットユーザが使用していないクラウド基盤101を未使用クラウド基盤101と記載し、また、ターゲットユーザが使用しているクラウド基盤101を使用クラウド基盤101と記載する。
分析部142は、性能管理情報131のユーザ301及びクラウド302に基づいて、エントリが存在しない分析対象のクラウド基盤101を特定する。すなわち、未使用クラウド基盤101が特定される。未使用クラウド基盤101以外のクラウド基盤101は使用クラウド基盤101として特定される。
分析部142は、性能管理情報131のユーザ301、クラウド302、及びリージョン303を参照し、ターゲットユーザの識別情報及び使用クラウド基盤101の識別情報に一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリの性能値305を使用クラウド基盤101に含まれるVM121の性能値として取得する。
分析部142は、性能管理情報131のクラウド302及びリージョン303を参照し、未使用クラウド基盤101の識別情報に一致するエントリを検索する。分析部142は、検索されたエントリの性能値305を未使用クラウド基盤101に含まれるVM121の性能値として取得する。
なお、未使用クラウド基盤101に一致するエントリが複数存在する場合、分析部142は、一つのエントリを選択する。エントリを選択する方法は、例えば、VM121の性能値の平均値が大きいものを選択する方法が考えられる。以上がステップS603の処理の説明である。
次に、分析部142は、クラスタリングに使用するVM121の性能値を選択する(ステップS604)。ステップS604の処理は、異常値を含むモニタ情報を削除するための処理である。
具体的には、分析部142は、タイムスタンプが同一であるVM121の性能値を用いて、各時刻のVM121の性能値の平均値及び標準偏差を算出する。分析部142は、下式(1)を満たすVM121の性能値をクラスタリングに使用する性能値として選択する。
Figure 0006641474
なお、ステップS604の処理は省略してもよい。また、ステップS604の処理は、実施例1にも適応できる。
次に、分析部142は、クラスタリングを実行し(ステップS605)、移行候補のクラウド基盤101を特定する(ステップS606)。ステップS605及びステップS606の処理は、ステップS403及びステップS404の処理と同一である。
次に、分析部142は、移行候補のクラウド基盤101の中から移行先のクラウド基盤101を選択し(ステップS607)、ターゲットサービスの識別情報、移行先のクラウド基盤101の種別、及び移行先のクラウド基盤101のリージョンの値をリソース選択制御部130に出力する(ステップS608)。その後、分析部142は、分析処理を終了する。ステップS607及びステップS608の処理は、ステップS405及びステップS406の処理と同一である。
実施例2によれば、リソース管理装置112は、ターゲットユーザ以外の他のユーザが運用する業務システムを構成するVM121の性能値に基づいて、未使用クラウド基盤101を移行候補のクラウド基盤101として選択することができる。また、実施例2は、実施例1と同様の効果を有する。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。また、例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、実施例の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるCPUが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD−RW、CD−R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるCPUが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
上述の実施例において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。

Claims (12)

  1. 複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムであって、
    前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、
    前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、
    前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、
    前記複数の業務用計算機及び前記少なくとも一つのクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、
    前記リソース管理装置は、
    前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、を保持し、
    前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する取得部と、
    前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する性能判定部と、
    前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定し、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに提示する分析部と、を有し、
    前記分析部は、
    前記複数のクラウド基盤の中から分析対象のクラウド基盤を特定し、
    前記分析対象のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定し、
    前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択し、
    前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信することを特徴とする計算機システム。
  2. 請求項1に記載の計算機システムであって、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記分析部は、
    前記性能管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含む前記クラウド基盤を前記分析対象のクラウド基盤として特定し、
    前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤に含まれ、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析を実行し、
    前記クラスタ分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定することを特徴とする計算機システム。
  3. 請求項1に記載の計算機システムであって、
    前記リソース管理装置は、前記ユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を管理する契約クラウド管理情報を保持し、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記契約クラウド管理情報は、前記ユーザの識別情報と、前記クラウド基盤の識別情報とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記分析部は、
    前記契約クラウド管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を前記分析対象のクラウド基盤として特定し、
    前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤の中から、前記ターゲットユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含まないクラウド基盤である未使用クラウド基盤、及び前記ターゲットユーザが運用する業務システムを構成する前記仮想計算機を含むクラウド基盤である使用クラウド基盤を特定し、
    前記性能管理情報から、前記使用クラウド基盤上の前記ターゲットユーザが現在運用する業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得し、
    前記性能管理情報から、前記未使用クラウド基盤に含まれ、かつ、前記ターゲットユーザ以外のユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得し、
    前記取得されたモニタ情報を用いたクラスタ分析を実行し、
    前記クラスタ分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定することを特徴とする計算機システム。
  4. 請求項1に記載の計算機システムであって、
    前記分析部は、前記分析対象のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報の中から異常値を含む前記モニタ情報を削除し、
    正常値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析を実行することを特徴とする計算機システム。
  5. 複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムであって、
    前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、
    前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、
    前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、
    前記複数の業務用計算機及び前記少なくとも一つのクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、
    前記リソース管理装置は、
    前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、を保持し、
    前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する取得部と、
    前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する性能判定部と、
    前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定し、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに提示する分析部と、を有し、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記分析部は、
    前記性能管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含む前記クラウド基盤を分析対象のクラウド基盤として特定し、
    前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤に含まれ、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を分析し、
    前記分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定し、
    前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択し、
    前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信することを特徴とする計算機システム。
  6. 複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムであって、
    前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、
    前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、
    前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、
    前記複数の業務用計算機及び前記少なくとも一つのクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、
    前記リソース管理装置は、
    前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、前記ユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を管理する契約クラウド管理情報と、を保持し、
    前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する取得部と、
    前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する性能判定部と、
    前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定し、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに提示する分析部と、を有し、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記契約クラウド管理情報は、前記ユーザの識別情報と、前記クラウド基盤の識別情報とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記分析部は、
    前記契約クラウド管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を分析対象のクラウド基盤として特定し、
    前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤の中から、前記ターゲットユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含まないクラウド基盤である未使用クラウド基盤、及び前記ターゲットユーザが運用する業務システムを構成する前記仮想計算機を含むクラウド基盤である使用クラウド基盤を特定し、
    前記性能管理情報から、前記使用クラウド基盤上の前記ターゲットユーザが現在運用する業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得し、
    前記性能管理情報から、前記未使用クラウド基盤に含まれ、かつ、前記ターゲットユーザ以外のユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得し、
    前記取得されたモニタ情報を分析し、
    前記分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定し、
    前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択し、
    前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信することを特徴とする計算機システム。
  7. 複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムの計算機リソース管理方法であって、
    前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、
    前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、
    前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、
    前記複数の業務用計算機及び前記少なくともクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、
    前記リソース管理装置は、前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、を保持し、
    前記計算機リソース管理方法は、
    前記リソース管理装置が、前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する第1のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する第2のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定する第3のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに前記移行候補のクラウド基盤を提示する第4のステップと、を含み、
    前記第3のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記複数のクラウド基盤の中から分析対象のクラウド基盤を特定する第5のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記分析対象のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定する第6のステップと、を含み、
    前記第4のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択する第7のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信する第8のステップと、を含むことを特徴とする計算機リソース管理方法。
  8. 請求項7に記載の計算機リソース管理方法であって、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記第5のステップは、前記リソース管理装置が、前記性能管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含む前記クラウド基盤を前記分析対象のクラウド基盤として特定するステップを含み、
    前記第6のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤に含まれ、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析を実行するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記クラスタ分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定するステップと、を含むことを特徴とする計算機リソース管理方法。
  9. 請求項7に記載の計算機リソース管理方法であって、
    前記リソース管理装置は、前記ユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を管理する契約クラウド管理情報を保持し、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記契約クラウド管理情報は、前記ユーザの識別情報と、前記クラウド基盤の識別情報とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記第5のステップは、前記リソース管理装置が、前記契約クラウド管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を前記分析対象のクラウド基盤として特定するステップを含み、
    前記第6のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤の中から、前記ターゲットユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含まないクラウド基盤である未使用クラウド基盤、及び前記ターゲットユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含むクラウド基盤である使用クラウド基盤を特定するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報から、前記使用クラウド基盤上の前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報から、前記未使用クラウド基盤に含まれ、かつ、前記ターゲットユーザ以外のユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記取得されたモニタ情報を用いたクラスタ分析を実行するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記クラスタ分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定するステップと、を含むことを特徴とする計算機リソース管理方法。
  10. 請求項7に記載の計算機リソース管理方法であって、
    前記第6のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記分析対象のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報の中から異常値を含む前記モニタ情報を削除するステップと、
    前記リソース管理装置が、正常値を含む前記モニタ情報を用いたクラスタ分析を実行するステップと、を含むことを特徴とする計算機リソース管理方法。
  11. 複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムの計算機リソース管理方法であって、
    前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、
    前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、
    前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、
    前記複数の業務用計算機及び前記少なくともクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、
    前記リソース管理装置は、前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、を保持し、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記計算機リソース管理方法は、
    前記リソース管理装置が、前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する第1のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する第2のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定する第3のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに前記移行候補のクラウド基盤を提示する第4のステップと、を含み、
    前記第3のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含む前記クラウド基盤を分析対象のクラウド基盤として特定するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤に含まれ、前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を分析するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定するステップと、を含み、
    前記第4のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信するステップと、を含むことを特徴とする計算機リソース管理方法。
  12. 複数の計算機を有する複数のクラウド基盤、及び前記複数のクラウド基盤が提供する計算機リソースを用いて生成され、所定のサービスを提供する業務システムを構成する仮想計算機の配置を制御するリソース管理装置を備える計算機システムの計算機リソース管理方法であって、
    前記複数の計算機は、前記仮想計算機に計算機リソースを提供する複数の業務用計算機、及び、前記業務用計算機に対する前記仮想計算機の制御を行う少なくとも一つのクラウド管理計算機を含み、
    前記少なくとも一つのクラウド管理計算機は、任意のユーザから前記仮想計算機を設定するための要求を受け付けるインタフェースを提供し、
    前記要求は、前記仮想計算機の計算機リソースのサイズ及び前記クラウド基盤の設置場所を示すリージョン情報を含み、
    前記複数の業務用計算機及び前記少なくともクラウド管理計算機の何れか一方は、前記仮想計算機の性能値を計測するモニタを含み、
    前記リソース管理装置は、前記サービスの性能に関するSLAの閾値を管理するSLA管理情報と、前記仮想計算機の性能値を含むモニタ情報を管理する性能管理情報と、前記ユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を管理する契約クラウド管理情報と、を保持し、
    前記性能管理情報は、前記クラウド基盤の識別情報と、前記ユーザの識別情報と、タイムスタンプ及び前記仮想計算機の性能値とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記契約クラウド管理情報は、前記ユーザの識別情報と、前記クラウド基盤の識別情報とが対応付けられたエントリを複数含み、
    前記計算機リソース管理方法は、
    前記リソース管理装置が、前記複数のクラウド基盤から、前記モニタ情報を取得する第1のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記SLA管理情報に基づいて、前記性能に関するSLAを満たさないサービスであるターゲットサービスを特定する第2のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記モニタ情報に基づいて、前記ターゲットサービスの前記業務システムであるターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機の移行候補のクラウド基盤を特定する第3のステップと、
    前記リソース管理装置が、前記ターゲットサービスを提供するユーザであるターゲットユーザに前記移行候補のクラウド基盤を提示する第4のステップと、を含み、
    前記第3のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記契約クラウド管理情報に基づいて、前記ターゲットユーザが使用契約を結んでいる前記クラウド基盤を分析対象のクラウド基盤として特定するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報に基づいて、前記分析対象のクラウド基盤の中から、前記ターゲットユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含まないクラウド基盤である未使用クラウド基盤、及び前記ターゲットユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機を含むクラウド基盤である使用クラウド基盤を特定するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報から、前記使用クラウド基盤上の前記ターゲットユーザが現在運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記性能管理情報から、前記未使用クラウド基盤に含まれ、かつ、前記ターゲットユーザ以外のユーザが運用する前記業務システムを構成する前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報を取得するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記取得されたモニタ情報を分析するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記分析の結果に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤を特定するステップと、を含み、
    前記第4のステップは、
    前記リソース管理装置が、前記移行候補のクラウド基盤上の前記仮想計算機の性能値を含む前記モニタ情報に基づいて、前記移行候補のクラウド基盤の中から移行先のクラウド基盤を選択するステップと、
    前記リソース管理装置が、前記移行先のクラウド基盤に前記ターゲット業務システムを構成する前記仮想計算機を移行するための命令を前記少なくとも一つのクラウド管理計算機に送信するステップと、を含むことを特徴とする計算機リソース管理方法。
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