JP6639993B2 - コンバイン - Google Patents
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Description
従来の技術を基に、穀粒損失の抑制を図りつつ送塵弁を設けた場合、脱穀装置の扱き処理部における前部の上方に位置する送塵弁どうしの間隔が、扱き処理部における後部の上方に位置する送塵弁どうしの間隔と同様に狭くなり、次の如き問題が生じる虞がある。
扱き処理部の前部では、刈取穀稈の全稈が投入されることや、刈取穀稈の脱穀処理が未だ十分でないことなどに起因して多量かつ嵩高の脱穀処理物が存在する傾向にあるので、送塵弁間における脱穀処理物の流れが悪くなる。脱穀処理物が流れ難くなれば、詰まりが発生し易くなる。また、刈取穀稈が脱穀途中の状態にあり、扱き処理部の前部における脱穀負荷が大きくなる傾向にあるので、扱き処理部の前部における脱穀処理物の流れが悪くなれば、扱き処理部の前部における脱穀負荷が大きくなる。
刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記天板は、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向視で、上方に向かって突出する弧状の断面形状であり、
前記天板に、送り案内角が前記送塵弁の送り案内角より緩傾斜角である別の送塵弁を前記送塵弁に替えて取り付ける支持部が設けられている、という構成を備えている。
また、本構成によると、送塵弁に替えて別の送塵弁を取り付けることにより、脱穀処理物が送塵弁の送り案内角より緩傾斜角の送り案内角によって送り案内されるので、扱室の後方へ向かう脱穀処理物の流動が低速側になる。このように脱穀処理物の流動が低速側になっても、天板の断面形状が上方に向かって突出する弧状であるので、脱穀処理物が天板によってあまり大きな流動抵抗を受けずに移動する。
つまり、穀稈の品質相違等によっては、送塵弁に替えて別の送塵弁を取り付けることにより、扱室の後方へ向かう脱穀処理物の流動を低速側に調節できる。低速側に調節しても脱穀処理物を扱室の後方へ向けてスムーズに流動させて、適確かつ能率よく脱穀処理できる。
前記扱き処理部の前部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔が、前記扱き処理部の後部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い、という構成を備えた。
また、前記扱き処理部の前部の上方に位置する複数の前記送塵弁のうち、前記扱き処理部の前から1番目の送塵弁と2番目の送塵弁との間隔が、前記扱き処理部の後部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い、という構成を備えた。
前記1番目の送塵弁は、前記掻込み部と前記扱き処理部との境界部の上方において、平面視で前記掻込み部と前記扱き処理部とに跨る状態で設けられている、という構成を備えた。
前記扱き処理部の前部の上方に位置する複数の前記送塵弁のうち、前記扱き処理部の前から2番目の送塵弁と3番目の送塵弁との間隔が、前記扱き処理部の後部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い、という構成を備えた。
前記扱き処理部に、前記扱胴の回転軸芯上に配置された支軸と、棒状であり、前記回転軸芯に沿った姿勢で、前記扱胴の周方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯支持部材と、棒状であり、前記扱胴の径方向外側に向けて突出する状態で、前記扱歯支持部材に、前後方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯と、前記支軸に前記回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、前記複数の扱歯支持部材の中間部を支持する複数の板状部材と、が備えられ、
前記2番目の送塵弁は、複数の前記板状部材のうちの前記扱き処理部の前部に位置する前部側板状部材の上方において、平面視で前記前部側板状部材の前後に跨る状態で設けられており、
前記3番目の送塵弁は、複数の前記板状部材のうち、前記前部側板状部材の後に当該前部側板状部材に隣り合って位置する隣接板状部材の上方において、平面視で前記隣接板状部材の前後に跨る状態で設けられている、という構成を備えた。
扱胴は、扱胴の外部に位置する脱穀処理物に扱歯支持部材及び扱歯による打撃や扱歯の梳き込みなどによる脱穀処理を施す。殊に処理物量が多い場合、掻込み部からの処理物が扱歯支持部材の間を介して扱胴の内部空間へ入り込むことを許容し、処理物の詰まりを防止できる。内部空間に入った処理物は、撹拌によって脱穀処理され、遠心力によって扱歯支持部材の間から外部へ出る。
前記天板の前後中央部の直前部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔が、前記天板の前記前後中央部以後における部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い、という構成を備えた。
前記天板のうち、前記扱き処理部の前後中央部に対応する位置の直前部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔が、前記天板のうち、前記扱き処理部の前後中央部に対応する位置以後の部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い、という構成を備えた。
また、本発明によるコンバインは、次の如き構成を備えている。
刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り形状を有した基台部が備えられ、
前記螺旋羽根の搬送面に脱着可能なライナー部材を備え、
前記扱胴の回転軸芯方向視で前記螺旋羽根の始端部の外周部に切欠部が形成されており、
前記ライナー部材の始端部は、前記切欠部から前記基台部の径方向外側に向けて突出し、
前記ライナー部材の始端部のうち前記切欠部から突出する部分における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離と、前記螺旋羽根の始端部のうち前記切欠部が形成されていない部分における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離と、は同一である、という構成を備えている。
前記天板のうち、前記扱き処理部の前部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間の部位に、送り案内角が前記送塵弁の送り案内角より緩傾斜角である増設用の送塵弁を取り付ける支持部が設けられている、という構成を備えた。
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り形状を有した基台部が備えられ、前記螺旋羽根は、前記基台部の外周部に立設されており、前記螺旋羽根の終端側部における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、前記螺旋羽根の始端側部における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離より小さいという構成を備えた。
前記螺旋羽根の搬送面に脱着可能なライナー部材を備え、前記螺旋羽根の終端側部における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、前記螺旋羽根の始端側部における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離より小さく、前記ライナー部材を前記螺旋羽根に取付けた状態において、前記ライナー部材の外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、前記螺旋羽根の外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離より大きく、且つ、前記ライナー部材の始端側部から前記ライナー部材の終端側部に亘って、前記ライナー部材の外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、同一であるという構成を備えた。
前記螺旋羽根の前端縁が、前記基台部の外周面に対して前記基台部の径方向外側に離れるほど搬送方向下手側に位置する状態で前記外周面に対して傾斜しており、
前記ライナー部材を前記螺旋羽根に取付けた状態において、前記ライナー部材の前端部が前記螺旋羽根の前記前端縁から搬送方向上手側に突出し、且つ、前記ライナー部材の前端縁が前記外周面から前記基台部の径方向外側に立ち上がると共に前記外周面から前記基台部の径方向外側に離れるほど前記螺旋羽根の前端縁に対して搬送方向上手側に離れるという構成を備えた。
刈取搬送部4は、車体の走行に伴って、その前部の左右両端に配備したデバイダ11によって未刈り穀稈を収穫対象の穀稈と収穫対象外の穀稈とに梳き分ける。又、刈取搬送部4の前部上方に配備した回転リール12によって収穫対象穀稈の穂先側を後方に向けて掻き込み、刈取搬送部4の底部に装備したバリカン型の刈取装置13によって収穫対象穀稈の株元側を切断して、収穫対象の穀稈を刈り取る。刈取装置13の後方に配備した横送オーガ14によって刈取り穀稈を左右方向の所定箇所に寄せ集めて後方に送り出し、その所定箇所から脱穀装置7にわたって架設されたフィーダ5によって刈取り穀稈を脱穀装置7に投入する。
脱穀装置7及び扱胴21の説明にあたり、脱穀装置7及び扱胴21の処理始端側[穀稈投入側(図2の紙面下側)]が「前」とし、脱穀装置7及び扱胴21の処理終端側[穀稈排出側(図2の紙面上側)]が「後」とする。
図2,3,4に示すように、扱胴21は、脱穀部7Aの処理方向での扱胴軸芯を回転軸芯P2として回転駆動されるように扱室20に支持されている支軸29と、扱胴21の前部に設けられ、支軸29によって回転駆動される掻込み部30と、扱胴21のうちの掻込み部30の後側の部位に設けられ、支軸29によって回転駆動される扱き処理部40とを備えている。
図2,4,15に示すように、掻込み部30は、扱胴21の前端側ほど小径である基台部31と、基台部31の外周部から基台部31の外側に向かって立ち上がる状態で基台部31の外周部に設けられた螺旋羽根32とを備えている。2つの螺旋羽根32が備えられている。2つの螺旋羽根32は、基台部31の周方向に間隔を空けて並んだ2重螺旋状で、基台部31の後端部から先端部に亘って設けられている。2つの螺旋羽根32の搬送面に、螺旋羽根32に沿った螺旋状かつ板状のライナー部材33が連結ネジ34によって脱着可能に取付けられている。螺旋羽根32の長手方向での複数個所において、螺旋羽根32の搬送面と反対側の側面と、基台部31の外周部とにわたって支持部材32aが設けられている。
図2に示すように、選別部7Bには、受網24の下方に設けた揺動選別装置60を備えてある。揺動選別装置60には、後端部に備えた偏心カム式の駆動機構61が作動することで前後方向に揺動する。又、揺動選別装置60の前下方に唐箕62を配備してある。唐箕62は、左側面視左回り方向に回転する送風体によって選別風を発生させる。揺動選別装置60は、揺動しながら受網24からの処理物などを受け止め、受け止めた処理物を選別対象の処理物として選別処理方向に移送しながら篩い選別し、かつ唐箕62からの選別風によって風力選別する。
回収部7Cでは、揺動選別装置60の選別処理方向上手側の下方に1番回収部63を形成してある。又、揺動選別装置60の選別処理方向下手側の下方に2番回収部64を形成してある。1番回収部63は、側面視底窄まり形状に形成してあり、揺動選別装置60の選別処理方向上手側から流下した単粒化穀粒を1番物として底部に流下案内する。1番回収部63の底部には、1番物搬出用の1番スクリュー63aを左右向きに配備してある。
1番スクリュー63aは、1番回収部63の底部に流下した1番物を、1番スクリュー63aの右端部に連通接続した揚送装置8a(図1参照)に搬送する。2番回収部64は、側面視下窄まり形状に形成してあり、揺動選別装置60の選別処理方向下手側から流下した枝梗付き穀粒などを2番物として底部に流下案内する。2番回収部64の底部には、2番物搬出用の2番スクリュー64aを左右向きに配備してある。2番スクリュー64aは、2番回収部64の底部に流下した2番物を、2番スクリュー64aの右端部に連通接続した2番還元装置65に供給する。2番還元装置65は、2番スクリュー64aからの2番物を揚送して揺動選別装置60に還元する。
細断装置9は、図1,2に示すように、車体左右方向の軸芯P3を回転中心として回転方向Cに回転駆動される回転支軸70を備えている。回転支軸70には、回転支軸70の回転軸芯P3に沿う方向と、回転支軸70の周方向とに間隔を空けて並ぶ複数の細断刃71が相対回転不能に支持されている。
(1)図17は、別の実施構造を備えたライナー部材80を取付けた状態の掻込み部30を示す正面図である。図17に示すように、別の実施構造を備えたライナー部材80では、螺旋羽根32に取り付けた状態において、ライナー部材80の終端側部における外周部と扱胴21の回転軸芯P2との扱胴径方向での距離L4が、ライナー部材80の始端側部における外周部と扱胴21の回転軸芯P2との扱胴径方向での距離L5より小さい。
7 脱穀装置
20 扱室
21 扱胴
27 天板
29 支軸
30 掻込み部
31 基台部
31a 外周面
32 螺旋羽根
32t 前端縁
33 ライナー部材
33f 前端部
33t 前端縁
40 扱き処理部
41 扱歯
42 扱歯支持部材
45 板状部材
45a 前部側板状部材
45b 隣接板状部材
51 送塵弁
51a 1番目の送塵弁
51b 2番目の送塵弁
51c 3番目の送塵弁
51K 送り案内角
54 別の送塵弁
54K 送り案内角
55 支持部
56 増設用の送塵弁
56K 送り案内角
57 支持部
A1 間隔
A2 間隔
K 境界部
L1 距離
L2 距離
L3 距離
X 中央部
Z 中央部
Claims (12)
- 刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記天板は、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向視で、上方に向かって突出する弧状の断面形状であり、
前記天板に、送り案内角が前記送塵弁の送り案内角より緩傾斜角である別の送塵弁を前記送塵弁に替えて取り付ける支持部が設けられているコンバイン。 - 刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記天板のうち、前記扱き処理部の前部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間の部位に、送り案内角が前記送塵弁の送り案内角より緩傾斜角である増設用の送塵弁を取り付ける支持部が設けられているコンバイン。 - 刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り形状を有した基台部が備えられ、
前記螺旋羽根は、前記基台部の外周部に立設されており、
前記螺旋羽根の搬送面に脱着可能なライナー部材を備え、
前記螺旋羽根の終端側部における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、前記螺旋羽根の始端側部における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離より小さく、
前記ライナー部材を前記螺旋羽根に取付けた状態において、前記ライナー部材の外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、前記螺旋羽根の外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離より大きく、且つ、前記ライナー部材の始端側部から前記ライナー部材の終端側部に亘って、前記ライナー部材の外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離は、同一であるコンバイン。 - 刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り形状を有した基台部が備えられ、
前記螺旋羽根の搬送面に脱着可能なライナー部材を備え、
前記螺旋羽根の前端縁が、前記基台部の外周面に対して前記基台部の径方向外側に離れるほど搬送方向下手側に位置する状態で前記外周面に対して傾斜しており、
前記ライナー部材を前記螺旋羽根に取付けた状態において、前記ライナー部材の前端部が前記螺旋羽根の前記前端縁から搬送方向上手側に突出し、且つ、前記ライナー部材の前端縁が前記外周面から前記基台部の径方向外側に立ち上がると共に前記外周面から前記基台部の径方向外側に離れるほど前記螺旋羽根の前端縁に対して搬送方向上手側に離れるコンバイン。 - 刈取穀稈を搬送するフィーダと、
前記フィーダによって刈取穀稈の全稈が投入され、投入された刈取穀稈を扱き処理する脱穀装置と、を備え、
前記脱穀装置に、扱室に回転駆動可能に設けられた扱胴と、前記扱室の天板に、前記扱胴の回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、脱穀処理物を前記扱室の後方へ向けて送り案内する複数の送塵弁と、が備えられ、
前記扱胴の前部に、螺旋羽根を有すると共に前記螺旋羽根の回転によって穀稈を前記扱胴の後部側に掻き込む掻込み部が備えられ、
前記扱胴における前記掻込み部の後側に扱き処理部が備えられ、
前記掻込み部に、前記扱胴の前端側ほど小径である先細り形状を有した基台部が備えられ、
前記螺旋羽根の搬送面に脱着可能なライナー部材を備え、
前記扱胴の回転軸芯方向視で前記螺旋羽根の始端部の外周部に切欠部が形成されており、
前記ライナー部材の始端部は、前記切欠部から前記基台部の径方向外側に向けて突出し、
前記ライナー部材の始端部のうち前記切欠部から突出する部分における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離と、前記螺旋羽根の始端部のうち前記切欠部が形成されていない部分における外周部と前記扱胴の回転軸芯との径方向での距離と、は同一であるコンバイン。 - 前記扱き処理部の前部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔が、前記扱き処理部の後部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い請求項1から5のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記扱き処理部の前部の上方に位置する複数の前記送塵弁のうち、前記扱き処理部の前から1番目の送塵弁と2番目の送塵弁との間隔が、前記扱き処理部の後部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い請求項6に記載のコンバイン。
- 前記1番目の送塵弁は、前記掻込み部と前記扱き処理部との境界部の上方において、平面視で前記掻込み部と前記扱き処理部とに跨る状態で設けられている請求項7に記載のコンバイン。
- 前記扱き処理部の前部の上方に位置する複数の前記送塵弁のうち、前記扱き処理部の前から2番目の送塵弁と3番目の送塵弁との間隔が、前記扱き処理部の後部の上方に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い請求項6又は7に記載のコンバイン。
- 前記扱き処理部に、前記扱胴の回転軸芯上に配置された支軸と、棒状であり、前記回転軸芯に沿った姿勢で、前記扱胴の周方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯支持部材と、棒状であり、前記扱胴の径方向外側に向けて突出する状態で、前記扱歯支持部材に、前後方向に間隔を空けて設けられた複数の扱歯と、前記支軸に前記回転軸芯に沿う方向に並ぶ状態で支持され、前記複数の扱歯支持部材の中間部を支持する複数の板状部材と、が備えられ、
前記2番目の送塵弁は、複数の前記板状部材のうちの前記扱き処理部の前部に位置する前部側板状部材の上方において、平面視で前記前部側板状部材の前後に跨る状態で設けられており、
前記3番目の送塵弁は、複数の前記板状部材のうち、前記前部側板状部材の後に当該前部側板状部材に隣り合って位置する隣接板状部材の上方において、平面視で前記隣接板状部材の前後に跨る状態で設けられている請求項9に記載のコンバイン。 - 前記天板の前後中央部の直前部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔が、前記天板の前記前後中央部以後における部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い請求項6から10のいずれか一項に記載のコンバイン。
- 前記天板のうち、前記扱き処理部の前後中央部に対応する位置の直前部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔が、前記天板のうち、前記扱き処理部の前後中央部に対応する位置以後の部位に位置する前記送塵弁どうしの間隔より広い請求項6から11のいずれか一項に記載のコンバイン。
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