JP6637820B2 - 吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出器に関する。
容器本体の口部に取り付けられる吐出器として、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに押下ヘッドが装着された構成が知られている。押下ヘッドは、内容物を吐出するノズル孔が形成されたヘッド本体と、ヘッド本体とステムとを連結する装着筒部材と、を備えている(例えば、下記特許文献1参照)。具体的に、装着筒は、ステム内に嵌合された装着筒と、ヘッド本体に対して相対的に上下摺動可能に配置された囲繞筒と、装着筒と囲繞筒とを連結する天壁部と、を備えている。
特開2007−167832号公報
ところで、上述した従来の吐出器にあっては、例えば吐出器が容器本体に取り付けられた状態で、ヘッド本体を把持して持ち上げた際等、ヘッド本体に対して上方に向かう外力が作用する。このとき、ヘッド本体が装着筒部材とともにステムに対して上昇し、押下ヘッド全体がステムから外れるおそれがあった。
そこで、本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、押下ヘッドがステムから外れるのを抑制できる吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る吐出器は、上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに押下ヘッドが装着された吐出器であって、前記押下ヘッドは、前記ステム内に連通して内容物を吐出するノズル孔が形成されたヘッド本体と、天壁部、前記天壁部から下方に向けて延設されて前記ステムの上端部内に嵌合された装着筒、及び前記天壁部から下方に向けて延設されて前記ステムの上端部を上下方向に直交する径方向の外側から囲繞する囲繞筒を有するとともに、前記ヘッド本体と前記ステムとを連結する装着筒部材と、を備え、前記囲繞筒には、前記径方向の内側に向けて突出し、前記ステムの外周面から前記径方向の外側に向けて突出する係止突部に、前記係止突部の下方から係合する抜け止め突起が形成され、前記天壁部のうち、少なくとも前記抜け止め突起と上下方向で対向する部分に、前記天壁部を上下方向のみで貫通する開口部が形成されている。
この構成によれば、装着筒部材がヘッド本体とともにステムに対して上方移動しようとした場合に、囲繞筒の抜け止め突起がステムの係止突部に下方から係合する。これにより、ステムに対する押下ヘッドの上方移動が規制され、ステムに対して押下ヘッドを強固に装着することができるので、押下ヘッドがステムから外れるのを抑制できる。
本発明に係る吐出器において、前記ノズル孔は、前方に向けて開口し、前記ヘッド本体の内部に、前記ステム内に連通し、かつ前記ノズル孔を通して外部に連通可能な弁室が画成され、前記弁室に配設されるとともに、前方付勢状態で前記ノズル孔を閉塞する弁部材を備え、前記装着筒部材は、前記ヘッド本体に対して相対的に上昇移動可能に配設され、前記弁部材の後端部には、下方に向かうに従い前方に向けて屈曲させられ、その下端部が前記天壁部上に配置され、かつ前記装着筒部材に対する前記ヘッド本体の押下時に前記弁部材を後退移動させるように揺動可能に支持された梃子部材が連結されていてもよい。
この構成によれば、押下ヘッドを押し下げる際に、装着筒部材に対してヘッド本体が押し下げられ、梃子部材が揺動することで、弁部材が後退移動する。これにより、ノズル孔が開放される。一方、押下ヘッドの押し下げを解除することで、ステムの上方付勢力によって押下ヘッド全体がステムとともに上方移動する。また、弁部材の前方付勢力によって弁部材が揺動することで、弁部材によってノズル孔が閉塞されるとともに、装着筒部材に対してヘッド本体が上方移動する。
このように、装着筒部材に対するヘッド本体の上下方向への移動に応じてノズル孔が開閉されるので、液切れを向上させることができるとともに、ノズル孔の密閉性を確保できる。
本発明に係る吐出器において、前記係止突部の下面及び前記抜け止め突起の上面が、それぞれ前記径方向に延びる平坦面になっていてもよい。
この構成によれば、係止突部の下面及び抜け止め突起の下面がそれぞれ径方向に延びる平坦面に形成されているため、係止突部及び抜け止め突起同士を上下方向で確実に係合させることができる。これにより、押下ヘッドがステムから外れるのを確実に抑制できる。
本発明に係る吐出器において、前記係止突部の下面のうち、前記径方向の内側部分には前記ステムを上方付勢する付勢部材が配置され、前記径方向の外側部分には前記抜け止め突起が係合していてもよい。
この構成によれば、付勢部材と抜け止め突起の双方を係止突部に接続することができるので、装着筒部材の形状が複雑になるのを抑制できる。そのため、低コスト化を図ることができる。
また、付勢部材と抜け止め突起を係止突部の同一面上で接続することで、付勢部材と抜け止め突起を装着筒部材のうち上下方向で異なる部分に接続する場合に比べて吐出器の上下方向での小型化を図ることができる。
本発明に係る吐出器によれば、押下ヘッドがステムから外れるのを抑制できる。
実施形態に係る吐出容器の軸線方向に沿う断面図である。 実施形態に係る装着筒部材の底面図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。本実施形態では、容器本体に本発明の吐出器が取り付けられて構成された吐出容器を例にして説明する。
図1に示すように、本実施形態の吐出容器1は、内容物が収容される有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部2aに着脱可能に装着された吐出器3と、を備えている。
吐出器3は、内容物を吐出するノズル孔10を有する押下ヘッド11と、ノズル孔10に向けて内容物を供給するポンプ12と、を有している。
ポンプ12は、装着キャップ21と、シリンダ22と、ステム23と、ステム付勢部材(付勢部材)24と、ピストン25と、ピストンガイド26と、を主に備えている。
ここで、装着キャップ21、シリンダ22、ステム23、ステム付勢部材24、ピストン25及びピストンガイド26は、それぞれ筒状に形成されるとともに、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置した状態で配設されている。以下では、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向(上下方向)で吐出器3に向かう方向を上方、容器本体2に向かう方向を下方という。また、軸線O方向から見た平面視で軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O周りに周回する方向を周方向という。
装着キャップ21のうち、容器本体2の口部2aに装着された下筒部31の上端部には、径方向の内側に向けて突設された環状の環板部32が形成されている。環板部32は、口部2aの上端開口縁に軸線O方向で対向している。環板部32には、上方に向けて延びる上筒部33が形成されている。上筒部33は、下筒部31よりも小径に形成されている。
シリンダ22は、装着キャップ21が容器本体2に装着された状態において、容器本体2内に配置される。シリンダ22は、シリンダ筒35と、シリンダ筒35の上端縁から径方向の外側に突設された取付フランジ部36と、を有している。
取付フランジ部36は、取付フランジ部36と口部2aの上端開口縁との間にパッキンを挟んだ状態で、口部2aの上端開口縁と上述した環板部32とに軸線O方向で挟持されている。
ステム23は、上方付勢状態で押し込み可能に構成されている。ステム23は、第1ステム41及び第2ステム42を有している。第1ステム41及び第2ステム42は、それぞれ軸線Oと同軸上に配置された筒状とされている。第1ステム41は、少なくとも下部がシリンダ筒35内に収容されている。第1ステム41の下端部には、上端部に比べて拡径された拡径部43が形成されている。
第2ステム42は、第1ステム41の上端部に外嵌された外嵌筒45と、外嵌筒45の上端縁から径方向の外側に向けて突設された係止突部46と、を備えている。
外嵌筒45は、第1ステム41の上端部にアンダーカット嵌合されている。
係止突部46は、軸線O方向に沿う縦断面視において、径方向の外側に向かうに従い軸線O方向の厚さが漸次縮小している。具体的に、係止突部46の上面は、上方に向けて突の湾曲面に形成されている。一方、係止突部46の下面は、径方向に延びる平坦面とされている。なお、係止突部46の上面は、径方向の外側に向かうに従い下方に向けて延びる傾斜面であっても構わない。
本実施形態において、係止突部46は、第2ステム42の上端縁に全周に亘って形成されている。但し、係止突部46は、周方向に間隔をあけて複数配設しても構わない。また、係止突部46は、軸線O方向において、第2ステム42の上端縁以外の位置に配設しても構わない。なお、本実施形態のように、ステム23を第1ステム41及び第2ステム42に分割することで、材料選択の自由度等を向上させることができる。但し、第1ステム41及び第2ステム42が一体の構成であっても構わない。
上述したシリンダ筒35内には、シリンダ22からの第1ステム41の抜け止めを行う抜け止め部材51が設けられている。抜け止め部材51は、シリンダ筒35内に嵌合された嵌合筒52と、嵌合筒52の上端部から径方向の内側に張り出す規制部53と、を有している。
嵌合筒52は、第1ステム41のうちシリンダ筒35内に位置する部分を径方向の外側から囲繞している。
規制部53は、第1ステム41の拡径部43に対して上方に配置されるとともに、拡径部43に対して軸線O方向で対向する。規制部53は、第1ステム41が下方から当接可能とされている。
ステム付勢部材24は、抜け止め部材51とステム23との間に介在して、ステム23を上方に向けて付勢する。具体的に、ステム付勢部材24は、ステム23を径方向の外側から囲繞している。ステム付勢部材24の下端部は、上述した規制部53に上方から当接している。ステム付勢部材24の上端部は、上述した係止突部46の下面のうち径方向の内側部分に下方から当接している。
ピストン25は、シリンダ22内においてステム23よりも下方に位置する空間に収容されている。ピストン25は、ステム23の上下動に連係して、シリンダ筒35の内周面に密に接した状態で上下摺動可能とされている。
ピストンガイド26は、軸線Oと同軸上に配置された有底筒状の閉塞部材55と、閉塞部材55から径方向の外側に突設された台座部56と、を有している。
閉塞部材55の上部は、第1ステム41内に下方から嵌合されている。これにより、閉塞部材55は、第1ステム41を下方から閉塞している。閉塞部材55における周壁部の下部には、閉塞部材55の内外を連通させる連通孔57が形成されている。
台座部56は、閉塞部材55の周壁部のうち、連通孔57よりも下方に位置する部分から径方向の外側に突設されている。台座部56は、シリンダ筒35内において、ピストン25を下方から支持している。
押下ヘッド11は、装着筒部材61と、ヘッド本体62と、弁部材63と、梃子部材64と、を備えている。
装着筒部材61は、ヘッド本体62とステム23とを連結する。装着筒部材61は、軸線Oと同軸上に配置された有頂筒状とされている。装着筒部材61は、ステム23(第1ステム41)の上端部内に嵌合された装着筒71と、ステム23の上端部を径方向の外側から囲繞する囲繞筒72と、装着筒71の上端縁及び囲繞筒72の上端縁同士を接続する天壁部74と、を備えている。
装着筒71の上端縁には、装着筒71内に連通するとともに、上方に向けて延びる摺動筒75が形成されている。摺動筒75は、軸線Oと同軸上に配置されている。摺動筒75は、上方に向けて漸次拡径されている。なお、摺動筒75は、少なくとも下部の外径が装着筒71の外径よりも小径になっている。
ヘッド本体62は、ヘッド部70と、ノズル筒80と、を有している。
ヘッド部70は、有頂筒状に形成されている。ヘッド部70は、周壁部81が上述した上筒部33内に挿入された状態で装着筒部材61を上方から覆っている。具体的に、ヘッド部70の周壁部81は、上筒部33に対して上下動可能に上筒部33に支持されている。また、ヘッド部70の周壁部81内には、上述した装着筒部材61の囲繞筒72が周壁部81の内周面上を上下摺動可能に嵌合されている。ヘッド部70における周壁部81の下部には、径方向の内側に膨出する膨出部82が形成されている。膨出部82は、囲繞筒72の下端縁に下方から係止可能とされている。なお、周壁部81の内周面と、囲繞筒72の外周面と、の間には、径方向の隙間が設けられていても構わない。
周壁部81の上部には、径方向のうち第1方向L1に周壁部81を貫通する貫通孔81aが形成されている。貫通孔81aは、周壁部81のうち第1方向L1の一方を向く部分に形成されている。なお、以下の説明では、第1方向L1のうち一方を向く方向を前方といい、他方を向く方向を後方という。
周壁部81のうち、貫通孔81aの開口縁には、前方に向けて延びる接続筒83が形成されている。周壁部81のうち、貫通孔81aの開口縁には、後方に向けて延びる弁収容部84が形成されている。弁収容部84は、第1方向L1に延びる箱型に形成されている。弁収容部84の上部は、ヘッド部70の頂壁部85に連設されている。弁収容部84の前端開口部は、貫通孔81aを通して接続筒83内に連通している。
弁収容部84のうち、頂壁部85と軸線O方向で対向する下壁部87には、下壁部87を軸線O方向で貫通する下壁開口87aが形成されている。下壁部87のうち、下壁開口87aの開口縁には、下方に向けて延びる垂下筒88が形成されている。垂下筒88内には、上述した摺動筒75が上下摺動可能に嵌合されている。
ノズル筒80は、軸線O方向に沿う縦断面視において、上方に向けて突の円弧状に形成されている。具体的に、ノズル筒80は、前方に向かうに従い下方に向けて垂れ下がっている。なお、ノズル筒80は、第1方向L1に沿って直線状に延在していてもよく、前方に向かうに従い上方に向けて延在していてもよい。
ノズル筒80の後端部は、貫通孔81aを通して接続筒83内及び弁収容部84内に嵌合されている。ノズル筒80の前端縁には、ノズル筒80の内側に突出する内フランジ部89が形成されている。ノズル筒80のうち、内フランジ部89の内側に位置する部分は、前方斜め下方に向けて開口する上述したノズル孔10を構成している。また、ノズル筒80及び弁収容部84は、ノズル孔10を通して外部に連通するとともに、下壁開口87aを通してステム23内に連通する弁室Aを構成している。
弁部材63は、第1方向L1に移動可能に上述した弁室A内に収容されている。弁部材63の前部(主にノズル筒80内に位置する部分)は、前方に向かうに従い下方に向けて垂れ下がっている。弁部材63の前端部には、弁部材63の第1方向L1に沿う移動に伴い、内フランジ部89の内周縁に後方から接離可能なシール部95が形成されている。
弁部材63の後部は、弁収容部84内において第1方向L1に沿って延在している。弁部材63の後部には、後方に向かうに従い漸次拡径するスカート部91が形成されている。スカート部91の後端部には、前方に向かうに従い漸次拡径する逆スカート部92が形成されている。逆スカート部92は、弁収容部84の後壁部86から前方に向けて突設された弁筒93内に第1方向L1に沿って摺動可能に嵌合している。なお、スカート部91と後壁部86との間には、弁部材63を前方に向けて付勢する弁付勢部材94が介在している。なお、本実施形態では、弁部材63は、前部と後部で分割されているが、この構成のみに限らず、弁部材63を一体で形成しても構わない。
梃子部材64は、ヘッド部70内において、弁収容部84の外側に位置する部分に配設されている。梃子部材64は、装着筒部材61に対するヘッド部70の下方移動時に弁部材63を後退移動させる。
梃子部材64は、軸線O方向に沿う縦断面視において、L字状に形成されている。具体的に、梃子部材64は、軸線O方向に延びる第1板部100と、第1板部100の下端部から前方に屈曲された第2板部101と、を備えている。梃子部材64のうち、第1板部100と第2板部101との接続部分には、軸線O方向から見た平面視において、第1方向L1に直交する第2方向L2に延びる支持ピン105が突設されている。支持ピン105は、ヘッド部70の周壁部81内に嵌合された軸受板106に揺動可能に支持されている。なお、軸受板106は、ヘッド部70に一体で設けても構わない。
第1板部100の上端部は、弁収容部84の後方において、弁部材63の後端部(弁収容部84から後方に突出した部分)に連結されている。
第2板部101は、下方に向かうに従い前方に向けて延在している。第2板部101の下端部は、梃子部材64の揺動に伴い、上述した天壁部74上を摺動可能に構成されている。なお、本実施形態では、例えばステム付勢部材24の付勢力を、弁付勢部材94の付勢力よりも大きくしたり、摺動筒75と垂下筒88との間の摩擦力や梃子部材64の揺動時に発生する摩擦力等を適宜設定したりして、装着筒部材61に対するヘッド本体62の押下抗力が、ステム23の押下抗力よりも小さくなっている。
ここで、上述した装着筒部材61の囲繞筒72には、径方向の内側に向けて突出する抜け止め突起110が形成されている。抜け止め突起110は、軸線O方向に沿う断面視において、径方向の内側に向かうに従い軸線O方向の厚さが漸次縮小している。具体的に、抜け止め突起110の下面は、径方向の内側に向けて上方に延在している。抜け止め突起110の上面は、径方向に延びる平坦面に形成されている。抜け止め突起110は、上述した係止突部46の下面のうち、径方向の外側部分に下方から係合可能とされている。したがって、抜け止め突起110における径方向の内側端部は、第2ステム42の外周面に対して径方向で離間している。一方、上述した係止突部46における径方向の外側端部は、囲繞筒72の内周面に対して径方向で離間している。
図2に示すように、抜け止め突起110は、囲繞筒72のうち第1方向L1で対向する部分にそれぞれ配設されている。各抜け止め突起110は、囲繞筒72のうち第1方向L1で対向する部分を中心として、周方向の両側に延在している。なお、抜け止め突起110は、囲繞筒72の全周に亘って形成されていても構わない。
囲繞筒72のうち、第2方向L2で対向する部分には、補強部114が形成されている。補強部114は、囲繞筒72のうち、補強部114以外の部分よりも径方向の厚さが厚くなっている。
補強部114には、径方向の内側に向けて窪むガイド溝115が形成されている。ガイド溝115内には、ヘッド部70の周壁部81に形成された図示しないガイドリブが収容されている。これにより、ヘッド部70は、装着筒部材61に対する軸線O方向への移動が案内されるとともに、装着筒部材61に対する軸線O周りの回転が規制されている。
次に、上述した吐出容器1の作用について説明する。以下の説明では、図1に示すように、押下ヘッド11が上端位置にあり、かつ弁部材63がノズル孔10を閉塞している状態を初期状態とする。
図1に示す初期状態において、内容物を吐出させるには、まず押下ヘッド11を押し下げる。本実施形態において、装着筒部材61に対するヘッド本体62の押下抗力が、ステム23の押下抗力よりも小さくなっている。そのため、ステム23は押し下げられず、装着筒部材61に対してヘッド本体62が押し下げられる。
すると、梃子部材64は、弁付勢部材94の前方付勢力に抗して、支持ピン105周りに揺動する。具体的に、第2板部101の下端部が、装着筒部材61の天壁部74により上方に押し上げられることで、天壁部74上を前方に向けて摺動する。また、第1板部100が後方に移動することで、弁部材63が第1板部100とともに後方に移動する。これにより、弁部材63のシール部95が内フランジ部89の内周縁から離間する。その結果、ノズル孔10が開放される。
装着筒部材61に対してヘッド本体62が押し下げられる過程において、ヘッド本体62は、垂下筒88の内周面を装着筒部材61の摺動筒75が摺動しながら、装着筒部材61に対して下方移動する。その後、ヘッド本体62は、垂下筒88の下端縁が天壁部74に上方から当接することで、装着筒部材61に対する下方移動が規制される。
その後、押下ヘッド11をさらに押し下げると、ステム23が装着筒部材61及びヘッド本体62とともに下方移動する。ステム23の下方移動に伴い、ピストン25は、シリンダ筒35の内周面上を摺動しながら、ステム23やピストンガイド26、押下ヘッド11とともに下方移動する。そして、ピストン25が下方移動することで、シリンダ22内が加圧される。これにより、シリンダ22内の内容物が、ピストン25とピストンガイド26との間の隙間を通って上方に流通し、その後連通孔57を通してピストンガイド26内に流入する。ピストンガイド26内に流入した内容物は、ステム23(第1ステム41)内、装着筒部材61の装着筒71内及び摺動筒75内を上方に流通した後、下壁開口87aを通って弁室A内に流入する。弁室A内に流入した内容物は、ノズル孔10を通して外部に吐出される。
押下ヘッド11の押し下げを解除すると、ステム付勢部材24の上方付勢力によって、ピストン25がシリンダ筒35の内周面上を摺動しながら、ステム23やピストンガイド26、押下ヘッド11とともに上方移動する。ステム23、ピストン25及びピストンガイド26が上方移動することで、シリンダ22内が減圧される。これにより、容器本体2内の内容物がシリンダ22内に吸い上げられ、シリンダ22内に内容物が供給される。なお、例えばステム23、ピストン25、ピストンガイド26及び装着筒部材61の上方移動は、例えばステム23が抜け止め部材51に下方から当接することで停止する。
また、押下ヘッド11の押し下げを解除すると、弁付勢部材94の前方付勢力によって弁部材63が前方に向けて移動する。これにより、弁部材63のシール部95が内フランジ部89の内周縁に当接する。その結果、弁部材63によってノズル孔10が閉塞される。また、弁部材63の前方への移動に伴い、梃子部材64が支持ピン105周りに揺動する。具体的に、第1板部100が弁部材63とともに前方に移動する。また、第2板部101は、装着筒部材61の天壁部74上を摺動しながら後方に移動する。これにより、ヘッド本体62が装着筒部材61に対して上方移動する。
その結果、上述した初期状態に復帰する。
ここで、本実施形態の吐出器3において、ヘッド本体62に対して上方に作用する外力が付与された際に、ヘッド本体62が装着筒部材61に対して上方移動する場合がある。ヘッド本体62が装着筒部材61に対して上方移動すると、膨出部82が囲繞筒72の下端縁に係止される。その後、ヘッド本体62がさらに上方移動しようとすると、装着筒部材61がヘッド本体62とともにステム23に対して上方移動する。
このとき、本実施形態では、ステム23の係止突部46に下方から係合する抜け止め突起110が囲繞筒72に形成されているため、抜け止め突起110が係止突部46に係合することで、ステム23に対する押下ヘッド11の上方移動が規制され、ステム23に対して押下ヘッド11を強固に装着することができる。これにより、押下ヘッド11がステム23から外れるのを抑制できる。
本実施形態では、弁部材63の後端部に、装着筒部材61に対するヘッド本体62の押下時に弁部材63を後退移動させるように揺動可能に支持された梃子部材64が連結されている構成とした。
この構成によれば、装着筒部材61に対するヘッド本体62の軸線O方向への移動に応じてノズル孔10が開閉されるので、液切れを向上させることができるとともに、ノズル孔10の密閉性を確保できる。
本実施形態では、係止突部46の下面及び抜け止め突起110の下面がそれぞれ平坦面に形成されているため、係止突部46及び抜け止め突起110同士を軸線O方向で確実に係合させることができる。これにより、押下ヘッド11がステム23から外れるのを確実に抑制できる。なお、天壁部74のうち、各抜け止め突起110と軸線O方向で対向する部分には、天壁部74を軸線O方向で貫通する開口部74aが形成されている。これにより、装着筒部材61の成形時において、型抜きが容易になり、金型構造の複雑化を抑えることができる。その結果、抜け止め突起110の径方向の突出量を確保した上で、装着筒部材61を容易に形成することができ、製造効率の向上を図ることができる。
しかも、天壁部74に開口部74aを形成することで、抜け止め突起110の上面を成形する部分を有する金型を、型開き時に軸線O方向に移動させることができる。これにより、径方向への抜き勾配を考慮することがないので、抜け止め突起110の上面を径方向に延びる平坦面とすることができ、係止突部46及び抜け止め突起110同士の係合を確実なものとすることができる。
本実施形態では、係止突部46の下面のうち、径方向の内側部分にステム付勢部材24が配置され、径方向の外側部分に抜け止め突起110が係合する構成とした。
この構成によれば、ステム付勢部材24と抜け止め突起110の双方を係止突部46に接続することができるので、装着筒部材61の形状が複雑になるのを抑制できる。そのため、低コスト化を図ることができる。
また、ステム付勢部材24と抜け止め突起110を係止突部46の同一面上で接続することで、ステム付勢部材24と抜け止め突起110を装着筒部材61のうち軸線O方向で異なる部分に接続する場合に比べて吐出器3の軸線O方向での小型化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
上述した実施形態では、装着筒部材61に対するヘッド本体62の軸線O方向への移動に応じてノズル孔10が開閉される、いわゆるシャットオフノズル機構を備えた吐出器3について説明したが、この構成のみに限らず、種々の吐出器に本発明を適用できる。
上述した実施形態では、ノズル孔10が前方(軸線O方向に交差する方向)に開口する場合について説明したが、この構成のみに限らず、例えばノズル孔が上向きに開口していても構わない。
上述した実施形態では、装着筒部材61とヘッド本体62とが別体である構成について説明したが、この構成のみに限らず、装着筒部材61とヘッド本体62とが一体であっても構わない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記変形例を適宜組み合わせてもよい。
3…吐出器
11…押下ヘッド
23…ステム
24…ステム付勢部材(付勢部材)
46…係止突部
61…装着筒部材
62…ヘッド本体
63…弁部材
71…装着筒
72…囲繞筒
74…天壁部
10…ノズル孔
64…梃子部材

Claims (4)

  1. 上方付勢状態で押し込み可能に起立したステムに押下ヘッドが装着された吐出器であって、
    前記押下ヘッドは、
    前記ステム内に連通して内容物を吐出するノズル孔が形成されたヘッド本体と、
    天壁部、前記天壁部から下方に向けて延設されて前記ステムの上端部内に嵌合された装着筒、及び前記天壁部から下方に向けて延設されて前記ステムの上端部を上下方向に直交する径方向の外側から囲繞する囲繞筒を有するとともに、前記ヘッド本体と前記ステムとを連結する装着筒部材と、を備え、
    前記囲繞筒には、前記径方向の内側に向けて突出し、前記ステムの外周面から前記径方向の外側に向けて突出する係止突部に、前記係止突部の下方から係合する抜け止め突起が形成され
    前記天壁部のうち、少なくとも前記抜け止め突起と上下方向で対向する部分に、前記天壁部を上下方向のみで貫通する開口部が形成されていることを特徴とする吐出器。
  2. 前記ノズル孔は、前方に向けて開口し、
    前記ヘッド本体の内部に、前記ステム内に連通し、かつ前記ノズル孔を通して外部に連通可能な弁室が画成され、
    前記弁室に配設されるとともに、前方付勢状態で前記ノズル孔を閉塞する弁部材を備え、
    前記装着筒部材は、前記ヘッド本体に対して相対的に上昇移動可能に配設され、
    前記弁部材の後端部には、下方に向かうに従い前方に向けて屈曲させられ、その下端部が前記天壁部上に配置され、かつ前記装着筒部材に対する前記ヘッド本体の押下時に前記弁部材を後退移動させるように揺動可能に支持された梃子部材が連結されていることを特徴とする請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記係止突部の下面及び前記抜け止め突起の上面が、それぞれ前記径方向に延びる平坦面になっていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の吐出器。
  4. 前記係止突部の下面のうち、前記径方向の内側部分には前記ステムを上方付勢する付勢部材が配置され、前記径方向の外側部分には前記抜け止め突起が係合することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の吐出器。
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