JP6636408B2 - クラッチ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クラッチ装置、特に、2つのクラッチ部を有するクラッチ装置に関する。
クラッチ装置の一例として、モータサイクル用クラッチ装置がある。モータサイクル用クラッチ装置は、一般的に、クラッチハウジングと、回転体と、クラッチ部とを有している。クラッチハウジングはエンジンのクランク軸側に連結され、回転体はトランスミッション側に連結される。クラッチ部は、クラッチハウジングと回転体との間で、摩擦係合したり摩擦係合を解除したりすることによって、トルクを伝達又は遮断する。このクラッチ部は、摩擦力を向上させるために、複数枚のドライブプレートと複数のドリブンプレートとを有している。
特開2013−185675号公報
特許文献1に示されるように、従来のモータサイクル用クラッチ装置は、ドライブプレート及びドリブンプレートを増やすことによってトルク伝達容量を向上させている。ここで、トルク伝達容量をさらに増加させるために、複数のクラッチ部を設けることも考えられる。しかし、各クラッチ部を出力側の部材に連結させるための構造が必要になり、構成が複雑になってコストの増加を招く。
本発明の課題は、複数のクラッチ部を設けて十分なトルク伝達容量を確保するとともに、構成を簡単にすることにある。
(1)本発明に係るクラッチ装置は、動力が入力される入力側の部材と動力が出力される出力側の部材との間に配置される装置である。このクラッチ装置は、クラッチハウジングと、第1出力部材と、第2出力部材と、第1クラッチ部と、第2クラッチ部と、係合部と、を備えている。クラッチハウジングは入力側の部材に連結可能である。第1出力部材は出力側の部材に連結可能である。第2出力部材は第1出力部材と軸方向に並べて配置されている。第1クラッチ部はクラッチハウジングと第1出力部材との間で動力の伝達及び遮断を行う。第2クラッチ部はクラッチハウジングと第2出力部材との間で動力の伝達及び遮断を行う。係合部は第1出力部材と第2出力部材とを回転不能に係合する。
この装置では、クラッチハウジングに入力されたトルクは、第1クラッチ部を介して第1出力部材に伝達される。第1出力部材は出力側の部材に連結可能であるので、第1出力部材に伝達されたトルクは出力側の部材に伝達される。
一方、クラッチハウジングに入力されたトルクは、第2クラッチ部を介して第2出力部材に伝達される。ここで、第1出力部材と第2出力部材とは係合部によって回転不能に係合しているので、第2出力部材に伝達されたトルクは係合部を介して第1出力部材に伝達され、第1出力部材から出力側の部材に伝達される。
ここでは、第1クラッチ部及び第2クラッチ部によってトルクを伝達しているので、十分なトルク伝達容量を確保できる。また、第1出力部材と第2出力部材とは係合部によって回転不能に係合されているので、第2出力部材については出力側の部材に連結させるための構造が不要になり、構成が簡単になる。
(2)好ましくは、第1クラッチ部はクラッチハウジングの内周部と第1出力部材の外周部との間に設けられている。また、第2クラッチ部はクラッチハウジングの内周部と第2出力部材の外周部との間に設けられている。
ここでは、クラッチハウジングの内周部と第1及び第2出力部材の外周部との間に第1及び第2クラッチ部が配置されているので、装置全体をコンパクトにすることができる。
(3)好ましくは、第1クラッチ部はテーパ状の第1受圧面及び第1受圧面に押圧される第1摩擦面を有する。また、第2クラッチ部はテーパ状の第2受圧面及び第2受圧面に押圧される第2摩擦面を有する。
ここでは、クラッチ部としてコーンクラッチを用いているので、くさび力によって十分な摩擦力、すなわちクラッチトルク伝達容量を確保できる。また、従来の多板型のクラッチに比較してコストを抑えることができる。
ここで、コーンクラッチにおいて、1つの摩擦面で十分なトルク容量を確保するためには、受圧面及び摩擦面のテーパ角度を小さくする必要がある。しかし、テーパ角度を小さくし過ぎると、くさび力が過大になり、摩擦面が受圧面に貼り付いてクラッチが切れにくくなる。
一方、クラッチの切れを良くするためには、テーパ角度を大きくする必要がある。しかし、テーパ角度を大きくすると、必要なトルク容量を確保できなくなるために、受圧面に対する摩擦面の押し付け荷重を大きくする必要がある。このように押し付け荷重を大きくすると、クラッチを切るために必要な操作力、すなわち、クラッチレバーの操作荷重が大きくなって操作が困難になる。
しかし、本発明では、2つのコーンクラッチによって2面の摩擦面を設けているので、押し付け荷重を大きくすることなく、必要なトルク容量を確保することができる。
(4)好ましくは、第1及び第2クラッチ部は、クラッチハウジングとともに回転し、内周面に第1及び第2受圧面を有するクラッチシューを有する。
ここでは、クラッチシューを設けているので、クラッチシューの各受圧面の仕様を変えることによって、広範囲な仕様に対応することができる。
(5)好ましくは、クラッチハウジングは、円板部と、円板部の外周部から軸方向に延びて形成されるとともにハウジング側係合部を有する筒状部と、を有している。そして、クラッチシューは、外周部にハウジング側係合部と係合するシュー側係合部を有する。
ここでは、クラッチハウジングとクラッチシューとが別体で形成され、各係合部を介して連結されている。このため、各部材の製造が容易になる。
(6)好ましくは、第1出力部材は、外周部に第1摩擦面が設けられた第1摩擦部を有するプレート状の部材である。また、第2出力部材は、外周部に第2摩擦面が設けられた第2摩擦部を有するプレート状の部材である。
ここでは、第1及び第2出力部材の外周部に、2つのコーンクラッチを構成する摩擦部が形成されている。このため、構成が簡単になる。
(7)好ましくは、係合部は、複数の爪と、複数の孔と、を有する、爪は第1及び第2出力部材の一方に形成されている。孔は、第1及び第2出力部材の他方に形成され、爪が係合する。この場合は、係合部の構成が簡単になる。
(8)好ましくは、第1出力部材とともに出力側の部材に連結可能なハブをさらに備え、第2出力部材はハブに連結されていない。
ここでは、第2出力部材は係合部によって第1出力部材に係合されているので、第2出力部材に、ハブにトルクを伝達するための構造を設ける必要がなく、構造が簡単になる。
(9)好ましくは、第1受圧面及び第1摩擦面は、軸方向の第1側に向かって径が小さくなるテーパ状である。また、第2受圧面及び第2摩擦面は、軸方向の第2側に向かって径が小さくなるテーパ状である。
ここでは、第1及び第2クラッチ部が軸方向に占めるスペースをコンパクトにすることができる。
以上のような本発明では、複数のクラッチ部を設けて十分なトルク伝達容量を確保することができるとともに、出力側の部材との連結部分の構成を簡単にすることができる。
本発明の一実施形態によるモータサイクル用クラッチ装置の断面図。 図1の装置の正面部分図。 図1の装置の断面部分図。 図1の装置の断面部分図。
図1はクラッチ装置の一例としてのモータサイクル用クラッチ装置の断面図、図2はモータサイクル用クラッチ装置の正面部分図である。なお、以下の説明において、「軸方向」とは図1の左右方向を示し、「軸方向内側」(第1側)とは図1の左側を示し、「軸方向外側」(第2側)とは図1の右側を示す。
[全体構成]
モータサイクル用クラッチ装置は、エンジンのクランク軸からの動力をトランスミッションに伝達するとともに、レリーズ機構の操作によって動力伝達を遮断するためのものである。このクラッチ装置は、クラッチハウジング1と、クラッチシュー2と、出力部材3と、クラッチ制御部4と、を備えている。
[クラッチハウジング1]
クラッチハウジング1は、円板部6及び筒状部7を有し、入力ギア8に連結されている。入力ギア8は、エンジン側のクランク軸に固定された駆動ギア(図示せず)に噛み合っており、エンジンから動力が入力される。
円板部6には、中心部にトランスミッションの軸が挿入される孔6aが形成されている。また、円板部6の径方向の中間部には、軸方向内側に突出する複数の突起部6bが円周方向に所定の間隔で形成されている。突起部6bの周囲には弾性部材10が装着され、この突起部6b及び弾性部材10が、入力ギア8に形成された孔8aに挿入されている。
また、円板部6の径方向中間部には、スプリング支持部6cが形成されている。このスプリング支持部6cと入力ギア8の側面に固定された支持プレート11によって、スプリング12が支持されている。スプリング12は、クラッチハウジング1と入力ギア8とを回転方向に弾性的に連結している。なお、支持プレート11はボルト13及びナット14によってクラッチハウジング1の突起部6bの先端に固定されている。支持プレート11の内周部には、入力ギア8の側面との間に皿ばね15が配置されている。
筒状部7は、円板部6の外周縁から軸方向外側に延びるように形成されている。この筒状部7には、軸方向に延び、軸方向外側に開放する複数の切欠き7a(ハウジング側係合部)が円周方向に所定の間隔で形成されている。
[クラッチシュー2]
クラッチシュー2は、環状の部材であり、クラッチハウジング1の筒状部7の内周面に沿うように配置されている。クラッチシュー2は、図2及び図3に示すように、複数の爪2a(シュー側係合部)と、第1受圧面2bと、第2受圧面2cと、を有している。
複数の爪2aは、クラッチシュー2の外周面に、さらに外周側に突出するように形成されている。複数の爪2aは、円周方向に所定の間隔で配置されており、各爪2aは、クラッチハウジング1の筒状部7に形成された切欠き7aに係合している。これにより、クラッチシュー2は、クラッチハウジング1に対して、軸方向に移動自在で、かつ回転不能である。
第1受圧面2bは、クラッチシュー2の内周面において軸方向外側の半分の領域に形成されている。第1受圧面2bは、クラッチシュー2の軸方向外側の端面から軸方向内側に向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。
第2受圧面2cは、クラッチシュー2の内周面において軸方向内側の半分の領域に形成されている。第2受圧面2cは、クラッチシュー2の軸方向内側の端面から軸方向外側に向かって径が小さくなるテーパ状に形成されている。
[出力部材3]
出力部材3は、クラッチハウジング1の内周部に収容されており、クラッチセンタ21(第1出力部材)と、プレッシャプレート22(第2出力部材)と、ハブ23と、を有している。クラッチセンタ21及びプレッシャプレート22は、いずれも鉄製のプレート材を板金加工して形成されている。
クラッチセンタ21は、図3に示すように、円板部21a及び摩擦部21b(第1摩擦部)を有している。円板部21aの中央部にはスプライン孔21cが形成されており、トランスミッションの軸にスプライン係合が可能である。また、円板部21aの径方向中間部には、4つの貫通孔21dと、4つの爪21e(係合部の一部)と、が円周方向に所定の間隔で形成されている。4つの爪21eは、円板部21aの一部を、プレッシャプレート22側に切り起こして形成されている。摩擦部21bは、円板部21aの外周部を軸方向外側に折り曲げて形成されている。摩擦部21bは、クラッチシュー2の第1受圧面2bに対向しており、第1受圧面2bと同じ傾斜を有するテーパ状に形成されている。摩擦部21bの外周面には環状の第1摩擦材25が固定されており、この第1摩擦材25の表面が第1摩擦面25aとなっている。
プレッシャプレート22は、クラッチセンタ21の軸方向内側に、クラッチセンタ21と対向して軸方向に移動自在に配置されている。プレッシャプレート22は円板部22a及び摩擦部22b(第2摩擦部)を有している。円板部22aの内周部には、4つの貫通孔22dが円周方向に所定の間隔で形成されている。また、円板部22aの径方向中間部には、クラッチセンタ21の爪21eに対応して円周方向に長い孔22e(係合部の一部)が形成されている。この孔22eには爪21eが係合しており、これによりプレッシャプレート22はクラッチセンタ21と同期して回転する。摩擦部22bは、円板部22aの外周部を軸方向内側に折り曲げて形成されている。摩擦部22bは、クラッチシュー2の第2受圧面2cに対向しており、第2受圧面2cと同じ傾斜を有するテーパ状に形成されている。摩擦部22bの外周面には環状の第2摩擦材26が固定されており、この第2摩擦材26の表面が第2摩擦面26aとなっている。
なお、第1及び第2摩擦材25,26は同じ材質であり、ここでは乗用車等に用いられる4輪車用の摩擦材が使用されている。
ハブ23は、環状の部材であり、クラッチセンタ21の内周部の軸方向内側の側面に当接するように、かつプレッシャプレート22の内周部に配置されている。図3に示すように、ハブ23の内周部には、スプライン孔23aが形成されている。スプライン孔23aはトランスミッションの軸に係合可能である。なお、プレッシャプレート22の内周部とハブ23とは連結されておらず、プレッシャプレート22はハブ23に対して軸方向にいづ自在である。
以上のように、クラッチセンタ21はスプライン孔21cによってトランスミッションの軸に連結可能である。また、プレッシャプレート22は、クラッチセンタ21の爪21eとプレッシャプレート22の孔22eとによって互いに係合している。したがって、クラッチセンタ21とプレッシャプレート22とは同期して回転し、これらに伝達されたトルクはトランスミッションの軸に伝達されることになる。
なお、ハブ23の側面とクラッチハウジング1の内周部の側面との間には、図1に示すように、スラストプレート27が配置されている。
[第1及び第2コーンクラッチC1,C2]
以上のような構成では、クラッチシュー2の第1受圧面2bと、クラッチセンタ21の外周部に形成された摩擦部21b及び第1摩擦面25aを有する第1摩擦材25と、によって第1コーンクラッチC1(第1クラッチ部)が構成されている。また、クラッチシュー2の第2受圧面2cと、プレッシャプレート22の外周部に形成された摩擦部22b及び第2摩擦面26aを有する第2摩擦材26と、によって第2コーンクラッチC2(第2クラッチ部)が構成されている。
[クラッチ制御部4]
クラッチ制御部4は、クラッチセンタ21の軸方向外側に配置されており、レリーズ部材30と、4つのコイルスプリング40と、を有している。
レリーズ部材30は、図示しないレリーズ機構によって軸方向に移動させられる。レリーズ部材30は、図4に示すように、環状の本体部31と、4つの突起部32と、を有している。環状の本体部31は、内周部をレリーズ機構のロッド等が貫通可能である。突起部32は、本体部31と一体で形成され、本体部31から軸方向内側に突出している。突起部32はクラッチセンタ21の孔21dをプレッシャプレート22側に向かって貫通している。突起部32は、軸方向内側の先端部に所定の深さのねじ孔32aを有している。突起部32の先端面はプレッシャプレート22の軸方向外側の側面に当接している。そして、プレッシャプレート22の軸方向内側の側面から孔22dを通して軸方向外側に延びるボルト34が、突起部32のねじ孔32aに螺合している。これにより、レリーズ部材30はプレッシャプレート22に固定されている。
コイルスプリング40は、図1、図4等に示すように、レリーズ部材30の突起部32の外周を囲むように配置されている。すなわち、コイルスプリング40の内周部を突起部32が貫通している。コイルスプリング40の一端はレリーズ部材30の本体部31に当接し、他端はクラッチセンタ21に当接している。
ここでは、レリーズ操作がなされていない中立状態で、コイルスプリング40は圧縮された状態でレリーズ部材30とクラッチセンタ21との間に装着されている。このため、コイルスプリング40は、クラッチセンタ21を軸方向内側に付勢するとともに、プレッシャプレート22を軸方向外側に付勢している。
[動作]
レリーズ操作がなされていない状態では、レリーズ部材30とクラッチセンタ21とは、互いに離れる方向にコイルスプリング40によって付勢されている。レリーズ部材30はレリーズ機構によって支持されているので、コイルスプリング40によって、クラッチセンタ21は軸方向内側に付勢され、レリーズ部材30に固定されたプレッシャプレート22は軸方向外側に付勢されている。この結果、第1摩擦面25aが第1受圧面2bに押圧され、第2摩擦面26aが第2受圧面2cに押圧される。すなわち、第1コーンクラッチC1及び第2コーンクラッチC2がクラッチオン(動力伝達状態)になる。
このような状態では、エンジンのクランク軸から入力ギア8等を介して入力されたトルクは、クラッチハウジング1から第1及び第2コーンクラッチC1,C2を介してクラッチセンタ21及びプレッシャプレート22に伝達される。
以上のようにしてクラッチセンタ21に伝達されたトルクは、クラッチセンタ21のスプライン孔21cを介してトランスミッションの軸に伝達される。また、プレッシャプレート22に伝達されたトルクは、プレッシャプレート22の孔22eとクラッチセンタ21の爪21eとからなる係合部を介してクラッチセンタ21に伝達され、クラッチセンタ21を介してトランスミッションの軸に伝達される。
一方、ライダーがクラッチレバーを握ると、その操作力はクラッチワイヤ等を介してレリーズ機構に伝達される。このレリーズ機構によって、レリーズ部材30はコイルスプリング40の付勢力に抗して軸方向内側に移動させられる。レリーズ部材30が軸方向内側に移動させられると、レリーズ部材30に固定されたプレッシャプレート22も軸方向内側に移動する。このため、プレッシャプレート22のクラッチシュー2(第2受圧面2c)への押圧力が解除される。また、クラッチセンタ21はハブ23によって軸方向内側への移動が規制されているので、プレッシャプレート22のクラッチシュー2への押圧力が解除されると、クラッチシュー2の第1受圧面2bと第1摩擦面25aとの間の押圧力も解除される。
以上のようにして、第1コーンクラッチC1及び第2コーンクラッチC2はクラッチオフ(動力伝達の解除:遮断)となる。このクラッチオフ状態では、クラッチハウジング1からの回転はクラッチセンタ21及びプレッシャプレート22には伝達されない。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(a)前記実施形態では、クラッチセンタ21の一部を利用して第1コーンクラッチC1を構成し、プレッシャプレート22の一部を利用して第2コーンクラッチC2を構成したが、クラッチセンタ及びプレッシャプレートとコーンクラッチとを別々に構成してもよい。
(b)前記実施形態では、クラッチハウジング1とクラッチシュー2とを別体で構成したが、クラッチハウジングの構成を工夫して、クラッチハウジングの一部に第1及び第2受圧面を形成してもよい。
(c)前記実施形態では、1つのクラッチシュー2に第1及び第2受圧面2b,2cを形成したが、2つのクラッチシューを設けて、それぞれに受圧面を形成してもよい。
(d)前記実施形態のクラッチハウジング1、クラッチセンタ21、プレッシャプレート22、レリーズ部材30の形状、構造は一例であって、種々の変形が可能である。また、クラッチセンタ21の突起部32の数、コイルスプリング40の数などは一例であって、特に前記実施形態の数に限定されない。
(e)前記実施形態では、クラッチ部としてコーンクラッチの例を示したが、他のタイプのクラッチであっても本発明を同様に適用することができる。
(f)前記実施形態では、係合部をクラッチセンタ21の爪21eとプレッシャプレート22の孔22eとで構成したが、クラッチセンタ21に孔を形成し、プレッシャプレート22に爪を形成して係合部を構成してもよい。また、係合部は爪と孔とに限定されない。
(g)前記実施形態では、クラッチ装置としてモータサイクル用クラッチ装置を例にとって説明したが、他の車両用あるいは動力機械のクラッチ装置にも本発明と同様に適用することができる。
1 クラッチハウジング
2 クラッチシュー
2a 爪(シュー側係合部)
2b 第1受圧面
2c 第2受圧面
3 出力部材
6 円板部
7 筒状部
7a 切欠き(ハウジング側係合部)
21 クラッチセンタ(第1出力部材)
21e 爪(係合部の一部)
22 プレッシャプレート(第2出力部材)
22e 孔(係合部の一部)
23 ハブ
25a 第1摩擦面
26a 第2摩擦面
C1 第1コーンクラッチ(第1クラッチ部)
C2 第2コーンクラッチ(第2クラッチ部)

Claims (9)

  1. 動力が入力される入力側の部材と動力が出力される出力側の部材との間に配置されるクラッチ装置であって、
    前記入力側の部材に連結可能なクラッチハウジングと、
    前記出力側の部材に連結可能な第1出力部材と、
    前記第1出力部材と軸方向に並べて配置された第2出力部材と、
    前記クラッチハウジングと前記第1出力部材との間で動力の伝達及び遮断を行う第1クラッチ部と、
    前記クラッチハウジングと前記第2出力部材との間で動力の伝達及び遮断を行う第2クラッチ部と、
    前記第1出力部材と前記第2出力部材とを回転不能に係合する係合部と、
    を備えたクラッチ装置。
  2. 前記第1クラッチ部は前記クラッチハウジングの内周部と前記第1出力部材の外周部との間に設けられ、
    前記第2クラッチ部は前記クラッチハウジングの内周部と前記第2出力部材の外周部との間に設けられている、
    請求項1に記載のクラッチ装置。
  3. 前記第1クラッチ部はテーパ状の第1受圧面及び前記第1受圧面に押圧される第1摩擦面を有し、
    前記第2クラッチ部はテーパ状の第2受圧面及び前記第2受圧面に押圧される第2摩擦面を有する、
    請求項2に記載のクラッチ装置。
  4. 前記第1及び第2クラッチ部は、前記クラッチハウジングとともに回転し、内周面に前記第1及び第2受圧面を有するクラッチシューを有する、請求項3に記載のクラッチ装置。
  5. 前記クラッチハウジングは、円板部と、前記円板部の外周部から軸方向に延びて形成されるとともにハウジング側係合部を有する筒状部と、を有し、
    前記クラッチシューは、外周部に前記ハウジング側係合部と係合するシュー側係合部を有する、
    請求項4に記載のクラッチ装置。
  6. 前記第1出力部材は、外周部に前記第1摩擦面が設けられた第1摩擦部を有するプレート状の部材であり、
    前記第2出力部材は、外周部に前記第2摩擦面が設けられた第2摩擦部を有するプレート状の部材である、
    請求項3から5のいずれかに記載のクラッチ装置。
  7. 前記係合部は、
    前記第1及び第2出力部材の一方に形成された複数の爪と、
    前記第1及び第2出力部材の他方に形成され、前記爪が係合する複数の孔と、
    を有する、
    請求項1から6のいずれかに記載のクラッチ装置。
  8. 前記第1出力部材とともに前記出力側の部材に連結可能なハブをさらに備え、
    前記第2出力部材は前記ハブに連結されていない、
    請求項1から7のいずれかに記載のクラッチ装置。
  9. 前記第1受圧面及び前記第1摩擦面は、軸方向の第1側に向かって径が小さくなるテーパ状であり、
    前記第2受圧面及び前記第2摩擦面は、軸方向の第2側に向かって径が小さくなるテーパ状である、
    請求項3に記載のクラッチ装置。
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