JP6633039B2 - ステータ及びその製造方法と、ステータ用コア部材製造装置 - Google Patents

ステータ及びその製造方法と、ステータ用コア部材製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、回転するロータとともにモータや発電機等の回転電機を構成するステータ及びその製造方法と、ステータ用コア部材製造装置に関する。
モータや発電機等の回転電機は、位置決めされたステータと、該ステータの内方又は外方で回転するロータを有するものとして周知である。ステータの構造の一例を示すと、ステータは、略円環形状をなすステータコアを有する。ステータコアは、締結孔が形成されたコアプレート同士が積層されるとともに加締めや溶接等で互いに連結されることで構成され、さらに、前記締結孔に通されたボルトを介してケーシング等に固定される。
ステータコアには、そのステータコアの周方向に沿って複数個のスロットが形成されている。各スロットには、2本の脚部と湾曲部を有し略U字形状をなす電気導体(以下、「セグメント」とも表記する)の前記脚部が挿入され、さらに、露出した脚部同士が接合されることで電気的に接続される。これにより、ステータが構成される。
前記脚部同士の接合部のような電気導体の露出部位には、特許文献1に記載されるように、該露出部位を絶縁するための絶縁樹脂が塗布される。
絶縁樹脂を塗布する際、最上に位置するコアプレートの締結孔の周囲に粉体樹脂やワニス等の絶縁樹脂が飛散して付着すると、ステータの取付面やコアプレートの締結面に対してワッシャが密着することが阻害される。このような事態が生じると、締結力が緩んでしまう懸念がある。これを回避するためには、例えば、作業者が締結孔近傍の状態を目視検査したり、飛散した絶縁樹脂を取り除き易くするため、事前にマスキングテープ等で締結孔の周辺を覆い、絶縁樹脂の塗布後にマスキングテープを剥がすことで、飛散した絶縁樹脂を除去したりする必要があった。
特開2012−165484号公報
マスキングテープを用いる場合、締結孔の近傍にマスキングテープを貼付する作業と、絶縁樹脂を塗布した後にマスキングテープを除去する作業とが必要となる。しかも、マスキングテープは、絶縁樹脂の塗布環境下でもその性能を維持できる高耐熱性を要するために非常に高価であるが、信頼性の観点から再利用することはできないため、コストの低廉化を図ることができない問題があった。
本発明は上記した問題を解決するためになされたもので、コアプレートの締結孔近傍に飛散した絶縁樹脂を容易に除去することが可能なステータ及びその製造方法と、ステータ用コア部材製造装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、複数個の第1コア部材と、少なくとも1個の第2コア部材とを積層して形成されるステータコアと、前記ステータコアに形成されたスロットに一部が挿入される電気導体とを備えるステータであって、
前記第1コア部材は、前記スロットが形成された第1円環部と、前記第1円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成された第1タブ部とを有し、
前記第2コア部材は、前記スロットが形成され且つ前記第1円環部に重なる第2円環部を有するとともに、前記第1コア部材の前記第1タブ部に対応する部位が除去された形状をなすことを特徴とする。
また、本発明は、複数個の第1コア部材と、少なくとも1個の第2コア部材とを積層して形成されるステータコアと、前記ステータコアに形成されたスロットに一部が挿入される電気導体とを備えるステータの製造方法であって、
前記スロットが形成された第1円環部と、前記第1円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成された第1タブ部とを有する第1コア部材を複数個得る第1コア部材作製工程と、
前記スロットが形成され且つ前記第1円環部に重なる第2円環部と、前記第1タブ部に重なり且つ前記締結部材が通される締結孔が形成された除去予定部とを有する第2コア部材予備成形体を少なくとも1個得る予備成形体作製工程と、
前記第1コア部材と前記第2コア部材予備成形体とを積層する積層工程と、
前記第1コア部材及び前記第2コア部材予備成形体の重なり合った前記スロットに前記電気導体の一部を挿入した後、前記電気導体の、前記スロットから突出した部位に樹脂を塗布する塗布工程と、
前記第2コア部材予備成形体から前記除去予定部を除去して第2コアとする除去工程と、
を有することを特徴とする。
このように、本発明では、第2コア部材予備成形体に除去予定部を設けるとともに、絶縁樹脂を塗布した後に、ステータコア中で上方に位置する第2コア部材予備成形体から除去予定部を除去するようにしている。塗布工程では、除去予定部に絶縁樹脂の一部が飛散する可能性があるが、塗布工程後に除去予定部を除去することにより、絶縁樹脂が付着していない清浄な第1タブ部(又は後述する第2タブ部)が露呈する。このため、締結孔に締結部材を挿入してコア部材同士を締結するときに絶縁樹脂が噛み込む懸念が払拭される。従って、長期にわたって十分な締結力を示すステータが得られる。
しかも、高価なマスキングテープを用いる必要がないので、コストの低廉化を図ることができる。さらに、マスキングテープを貼付及び除去する作業が不要となり、その作業のための専用治具も不要である。
第1コア部材と前記第2コア部材の間に少なくとも1個の第3コア部材を介挿するようにしてもよい。なお、第3コア部材は、スロットが形成され且つ第1円環部と第2円環部の間に介挿される第3円環部と、第3円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成されるとともに、第1タブ部に重なる第2タブ部とを有する。そして、第2タブ部は、第1タブ部の突出先端部が除去された形状をなす。
この構成では、第2タブ部の突出先端部が、第1タブ部の突出先端部に比してステータコアの直径方向内方に位置する。このため、第1タブ部と除去予定部との間に第2タブ部が介挿されると、その突出先端部が、第1タブ部と除去予定部の突出先端部よりも奥まった位置となる。これにより、ステータコアに差込口が形成される。例えば、この差込口に何らかの治具を挿入し、該治具を傾斜させたり、回転させたりすることで第円環部から除去予定部を容易に離脱させることができる。
なお、第3コア部材は、第1円環部及び第1タブ部が形成された第1コア部材の、前記第1タブ部の突出先端部を除去して前記第2タブ部とすることで得ることができる。この場合、第3コア部材を第1コア部材と略同一形状として作製すればよいので、第3コア部材を簡便に得ることができる。
また、第2コア部材予備成形体は、第1円環部及び第1タブ部が形成された第1コア部材の、前記第1タブ部の周囲に脆弱部を形成して除去予定部とすることで得ることができる。この場合、第2コア部材予備成形体を第1コア部材と略同一形状として作製すればよいので、該第2コア部材予備成形体を簡便に得ることができる。
しかも、第1コア部材を成形する金型に対し、一部切替機構を付設することで第2コア部材予備成形体、第3コア部材を成形することも可能であるため、設備投資コストを抑制することができる。
以上の第1コア部材、第2コア部材予備成形体及び第3コア部材は、例えば、同一の帯材を送り出しながら打抜加工によって得ることができる。
さらに、本発明は、積層されてステータコアを構成する第1コア部材と第2コア部材を得るステータ用コア部材製造装置であって、
ワークに、締結部材を通すための締結孔を形成する締結孔形成用金型と、
前記ワークに、電気導体の一部を挿入するためのスロットを形成するスロット形成用金型と、
前記スロットの内方側を円形状に打ち抜いて除去する円形打抜金型と、
前記ワークの一部を打ち抜いて脆弱部を形成する脆弱部形成用金型と、
前記ワークから前記第1コア部材、又は、前記第2コア部材となる第2コア部材予備成形体を打ち抜くコア打抜金型と、
を有し、
前記締結孔形成用金型、前記スロット形成用金型、前記コア打抜金型で成形することで、前記スロットが形成された第1円環部と、前記締結孔が形成された第1タブ部とを有する前記第1コア部材を得、
前記締結孔形成用金型、前記スロット形成用金型、前記脆弱部形成用金型、前記コア打抜金型で成形することで、前記スロットが形成された第2円環部と、前記第2円環部の外縁部から突出し且つ前記締結孔の周囲に前記脆弱部が形成された除去予定部とを有する前記第2コア部材予備成形体を得ることを特徴とする。
このように、本発明では、同一の装置を用いて第1コア部材及び第2コア部材予備成形体を作製することができる。しかも、この装置は、第1コア部材を得る既存の装置に対し、脆弱部を形成する脆弱部形成用金型を付加することで構成することができる。このため、第1コア部材を作製する装置と、第2コア部材予備成形体を作製する装置とを個別に設ける必要がない。従って、設備投資の低廉化を図ることができる。
同一の装置を用いて、第1コア部材、第2コア部材予備成形体及び第3コア部材を作製することも可能である。この場合、前記締結孔の外方側を直線形状に打ち抜いて除去する直線形状打抜金型をさらに設ければよい。すなわち、ワークを、締結孔形成用金型、スロット形成用金型、直線形状打抜金型、コア打抜金型で成形することで、スロットが形成された第3円環部と、締結孔が形成され且つ前記第1タブ部の突出先端部が除去された形状の第2タブ部とを有する第3コア部材を得ることができる。
本発明によれば、少なくとも第1コア部材、第2コア部材予備成形体でステータコアを構成するとともに、前記第2コア部材予備成形体に除去予定部を設けるようにしている。そして、特に電気導体に絶縁樹脂を塗布した後、ステータコア中で上方に位置する第2コア部材予備成形体から前記除去予定部を除去する。
塗布工程では、除去予定部に絶縁樹脂が飛散する可能性があるが、除去予定部が塗布工程後に除去されることから、絶縁樹脂が付着していない清浄な第1タブ部(又は第3コア部材の第2タブ部)が露呈する。このため、締結孔に締結部材を挿入してコア部材同士を締結するとき、除去予定部に付着していた絶縁樹脂が噛み込む懸念が払拭される。従って、十分な締結力を示すステータが得られる。
このため、マスキングテープを用いる必要がない。従って、マスキングテープを使い捨てる必要もない。さらに、マスキングテープを貼付する作業、及び除去する作業が不要となるので、その作業のための専用治具も不要である。以上のような理由から、ステータを得る際のコストの低廉化を図ることができる。
絶縁樹脂の図示を省略して示したステータの概略平面図である。 保護コアプレート(第コア部材)の除去予定部を除去する前のスータの概略平面図である。 図1のステータを構成するステータコアの概略側面図である。 図1のステータを構成する主コアプレート(第1コア部材)の概略平面図である。 図1のステータを構成する差込口形成コアプレート(第3コア部材)の概略平面図である。 図1のステータを構成する保護コアプレート(第2コア部材)の概略平面図である。 図1のステータを構成するセグメント(電気導体)が複数個束ねられた状態を示す概略斜視図である。 図4に示す主コアプレート(第1コア部材)の成形過程を示す概略フロー図である。 図5に示す差込口形成コアプレート(第3コア部材)の成形過程を示す概略フロー図である。 図6に示す保護コアプレート(第2コア部材)となる予備成形体の成形過程を示す概略フロー図である。 ステータコアに形成された差込口に治具を挿入した状態を示す概略側面図である。
以下、本発明に係るステータ及びその製造方法につき、ステータ用コア部材製造装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、絶縁樹脂の図示を省略して示したステータ10の概略平面図であり、図2は、後述する除去予定部38を除去する前のステータ10の概略平面図である。このステータ10は、図3に概略側面が示されるステータコア12と、セグメント14(電気導体)とを有する。
ステータコア12につき先ず説明すると、該ステータコア12は、図4〜図6に示す3種のコアプレートが積層された積層体として構成される。以下、図4に示すコアプレートを主コアプレート(第1コア部材)、図5に示すコアプレートを差込口形成コアプレート(第3コア部材)、図6に示すコアプレートを保護コアプレート(第2コア部材)と表し、各々の参照符号を16、18、20とする。
主コアプレート16は、第1円環部22と、該第1円環部22の外周部から突出した第1タブ部24とを有する。第1円環部22の内周側には、複数個のスロット26が第1円環部22に沿って周回するように形成されている。なお、スロット26の長手方向は第1円環部22の直径方向であり、従って、スロット26は放射状に延在する。
第1タブ部24は、互いに等間隔で離間した複数個(本実施の形態では6個)が設けられる。各第1タブ部24は、第1円環部22の外周部を底辺とし、この底辺が最長である二等辺三角形に近似される形状をなす。第1タブ部24は、その突出先端部が湾曲されるとともに、略中央に締結孔28が形成される。
差込口形成コアプレート18は、介挿円環部30(第3円環部)と、該介挿円環部30の外周部から突出した第2タブ部32とを有する。この中の介挿円環部30は、内径及び外径の双方とも第1円環部22の内径及び外径に略一致する。介挿円環部30は、第1円環部22に重畳される。勿論、この介挿円環部30には、主コアプレート16のスロット26と重なるスロット26が形成されている。
第2タブ部32は、6個の第1タブ部24の位相に対応する位相で形成される。第2タブ部32は、第1タブ部24の突出先端部が除去された形状をなす。すなわち、第1タブ部24の湾曲頂部が略台形形状に切除された形状である。第2タブ部32の略中央には、前記締結孔28が形成される。
保護コアプレート20は、介挿円環部30を介して第1円環部22に重なる第2円環部34を有する。第2円環部34の内径及び外径は、第1円環部22と介挿円環部30の内径及び外径に略一致する。また、第2円環部34の内周側には、第1円環部22、介挿円環部30の各々に形成されたスロット26に連なるスロット26が、第2円環部34に沿って周回するように形成されている。
保護コアプレート20には、第1タブ部24、第2タブ部32に相当する部位が形成されていない。すなわち、保護コアプレート20は、第1円環部22から第1タブ部24(ないしは介挿円環部30から第2タブ部32)と、第1円環部22の、第1タブ部24に連なる外周部の一部が除去された形状をなす。このため、第2円環部34には、外周部側から内周部側に指向して陥没した凹部36が形成される。後述するように、凹部36は、除去予定部38の除去跡である。
ステータコア12は、上記のように構成された主コアプレート16、差込口形成コアプレート18、保護コアプレート20が下方からこの順序で積層されることで構成されている。なお、ステータコア12には複数枚(例えば、十数枚〜数十枚)の主コアプレート16が含まれる。一方、差込口形成コアプレート18、保護コアプレート20は少なくとも1枚あれば足り、多くとも数枚程度で十分である。
第1タブ部24には第2タブ部32が重なり、且つ第2タブ部32には凹部36が重なる。第2タブ部32は、第1タブ部24の突出先端部が除去された形状をしているので、第2タブ部32の突出先端部は、第1タブ部24の突出先端部よりも、ステータコア12の直径方向内方に奥まった位置となる。これにより、ステータコア12に差込口39(後述)が形成される。
また、複数個の第1タブ部24に対して少なくとも1個の第2タブ部32が重なることにより、締結孔28同士が重なる。各締結孔28には、締結部材としてのボルト40が通される。このボルト40が、ケーシング(図示せず)等の部材に形成されたボルト孔に螺合されることにより、主コアプレート16及び差込口形成コアプレート18が連結されるとともにケーシング内等に位置決め固定される。第2タブ部32の締結孔28近傍の上面(締結面)と、ボルト40の頭部の下面にはワッシャ42が介挿される。なお、参照符号53は、第1円環部22、介挿円環部30、第2円環部34を円環形状に形成する内孔を示す。
次に、セグメント14は、図7に示すように、第1脚部44と、該第1脚部44に対して平行に延在する第2脚部46と、これら第1脚部44と第2脚部46の間に介在するターン部48とを有する。ターン部48は、第1脚部44から第2脚部46に向かうようにして折り返されるように湾曲しており、このため、セグメント14は略U字形状をなす。
セグメント14は、ステータコア12に形成されたスロット26中の1個に第1脚部44が挿入されるとともに、別の1個に第2脚部46が挿入される。その結果、該セグメント14がこれら2個のスロット26間の電気的経路となる。すなわち、第1脚部44が挿入されたスロット26と、第2脚部46が挿入されたスロット26との間で導通可能な状態となる。なお、セグメント14は、図7に示すように、複数個(図7の図示例では4個)が一束とされ、第1脚部44、第2脚部46が同一のスロット26に挿入される。1つのスロット26には、4本のセグメント14の第1脚部44と、異なる4本のセグメント14の第2脚部46とが挿入されるため、合計で8本の脚部が同一スロット26中に並ぶ。
その後、第1脚部44、第2脚部46が他のセグメント14の第1脚部44又は第2脚部46に適切に接合される。これによりセグメント14同士が電気的に接続され、電磁コイルが形成される。その後、セグメント14の、スロット26から露出したターン部48等が、図示しない絶縁樹脂で被覆される。
保護コアプレート20には、ボルト40が通った締結孔28が形成されていないものの、上記のようにしてスロット26にセグメント14の一部が挿入され、しかも、該セグメント14が絶縁樹脂によって位置決め固定される。さらに、主コアプレート16同士、主コアプレート16と差込口形成コアプレート18同士、差込口形成コアプレート18と保護コアプレート20同士は、加締めや溶接等によって連結される。このため、差込口形成コアプレート18から保護コアプレート20が位置ズレを起こしたり、脱落したりすることが回避される。
次に、このステータ10の製造方法につき、ステータ用コア部材製造装置との関係で説明する。なお、以下においては、ステータ用コア部材製造装置を単にコア製造装置と表記する。
本実施の形態に係るコア製造装置は、図8〜図10に示す第1成形ステーション〜第7成形ステーションを有する。なお、図8〜図10には、第1成形ステーション、第2成形ステーション、第3成形ステーション、第4成形ステーション、第5成形ステーション、第6成形ステーション、第7成形ステーションの各々を、「1st」、「2nd」。「3rd」、「4th」、「5th」、「6th」、「7th」で示している。
第1成形ステーションから第7成形ステーションには、単一個の長尺なストリップ50(帯材)がワークとして流される。このストリップ50から、主コアプレート16、差込口形成コアプレート18、保護コアプレート予備成形体(以下、単に「予備成形体」と表記する)52が打抜成形される。
一層詳細には、第1成形ステーションは、図8〜図10を参照して諒解されるように、締結孔28を打抜成形するための締結孔形成用パンチ(金型)を有する。また、第2成形ステーション、第3成形ステーションは、スロット26を打抜成形するためのスロット形成用パンチ(金型)、スロット26の内方側を円形状に打ち抜くための円形打抜パンチ(金型)をそれぞれ有する。
さらに、第4成形ステーションは、締結孔28の外方を打ち抜いて直線形状打抜54を形成するための直線形状打抜パンチ(金型)を有し、第5成形ステーション、第6成形ステーションは、締結孔28の周囲に脆弱部としての第1スリット56、第2スリット58を形成するスリット形成用パンチ(脆弱部形成用金型)、第1スリット56と第2スリット58の間に分割線60を形成する分割線形成用パンチ(脆弱部形成用金型)をそれぞれ有する。そして、第7成形ステーションには、主コアプレート16、予備成形体52、保護コアプレート20のいずれかを打ち抜くコア打抜パンチ(金型)が設けられる。
主コアプレート16は、ストリップ50の同一部位に対し、第1成形ステーション、第2成形ステーション、第3成形ステーション、第7成形ステーションにて上記の各打抜加工がなされることにより得られる。一層詳細には、図8に示すように、ストリップ50の、第1成形ステーションに位置した部位に対し、前記締結孔形成用パンチが下降する。この下降により、6個の締結孔28が同時に成形される。
次に、ストリップ50が送り出されることにより、締結孔28が形成された部位が変位して第2成形ステーションに位置する。その後、スロット形成用パンチが下降することにより、スロット26が打抜成形される。
締結孔28及びスロット26が形成された部位は、次に、第3成形ステーションに送り出される。この第3成形ステーションでは、円形打抜パンチにより、スロット26の内方側が円形状に打ち抜かれて内孔53が形成される。
締結孔28及びスロット26が形成され、且つスロット26の内方側が円形状に打ち抜かれて内孔53が形成された部位は、その後、第4成形ステーション、第5成形ステーション、第6成形ステーションに順次送り出される。主コアプレート16を作製する場合、これらの成形ステーションでは加工は行われない。すなわち、直線形状打抜パンチ、スリット形成用パンチ、分割線形成用パンチが下降することはない。従って、締結孔28の周囲に直線形状打抜54や、第1スリット56、第2スリット58及び分割線60等が形成されることはない。
最後に、第7成形ステーションにおいて、締結孔28及びスロット26が形成され、且つスロット26の内方側が円形状に打ち抜かれた部位が、締結孔28の近傍が第1タブ部24、且つスロット26が形成された部位が第1円環部22となるように、コア打抜パンチで打ち抜かれる。これにより、スロット26が形成された第1円環部22と、締結孔28が形成されて第1円環部22の外周部から突出した第1タブ部24とを有する主コアプレート16が得られるに至る。
第1成形ステーションで締結孔28が形成された部位が第2成形ステーションに送り出されると、締結孔28が形成された部位の下流側が同時に送り出されて第1成形ステーションに位置する。この下流側の部位に対し、図9に示すように、第1成形ステーション、第2成形ステーション、第3成形ステーション、第4成形ステーション、第7成形ステーションにて各打抜加工がなされ、差込口形成コアプレート18が打ち抜かれる(第3コア部材作製工程)。
具体的には、第1成形ステーション、第2成形ステーション、第3成形ステーションにおいて、主コアプレート16を作製したときと同様に、締結孔形成用パンチ、スロット形成用パンチ、円形打抜パンチにより、6個の締結孔28、スロット26が順次成形されるとともに、スロット26の内方側が円形状に打ち抜かれて内孔53が形成される。
次に、ストリップ50が送り出されることにより、締結孔28、スロット26及び内孔53が形成された部位が変位して第4成形ステーションに位置する。その後、直線形状打抜パンチが下降する結果、締結孔28の外方が直線形状に打ち抜かれる。すなわち、直線形状打抜54が形成される。
この部位は、第5成形ステーション、第6成形ステーションに順次送り出される。差込口形成コアプレート18を作製する場合も、これらの成形ステーションでは加工は行われない。すなわち、締結孔28の周囲に第1スリット56、第2スリット58や分割線60等が形成されることはない。
最後に、第7成形ステーションにおいて、締結孔28及びスロット26が形成されるとともにスロット26の内方側が円形状に打ち抜かれ、且つ締結孔28の外方に直線形状打抜54が形成された部位が、締結孔28の近傍が第2タブ部32、且つスロット26が形成された部位が介挿円環部30となるように、コア打抜パンチで打ち抜かれる。これにより、スロット26が形成された介挿円環部30と、締結孔28が形成されて介挿円環部30の外周部から突出した第2タブ部32とを有する差込口形成コアプレート18が得られる。
直線形状打抜54が予め形成されたため、第2タブ部32は、第1タブ部24の突出先端部が略台形形状に切除された形状として得られる。このように、差込口形成コアプレート18は、第1円環部22と同様にして成形された介挿円環部30と、第1タブ部24を一部変形させたような形状の第2タブ部32とを有するようにして形成される。
締結孔28及びスロット26が形成されて主コアプレート16となる部位が第3成形ステーションに送り出され、且つ締結孔28が形成されて差込口形成コアプレート18となる部位が第2成形ステーションに送り出されると、後者の部位の下流側が同時に送り出されて第1成形ステーションに位置する。この下流側の部位に対し、図10に示すように、第1成形ステーション、第2成形ステーション、第3成形ステーション、第5成形ステーション、第6成形ステーション、第7成形ステーションにて各打抜加工がなされ、保護コアプレート20となる予備成形体52が打ち抜かれる。
具体的には、第1成形ステーション、第2成形ステーション、第3成形ステーションにおいて、主コアプレート16、差込口形成コアプレート18を作製したときと同様に、締結孔形成用パンチ、スロット形成用パンチ、円形打抜パンチにより、6個の締結孔28、スロット26が順次成形されるとともに、スロット26の内方側が円形状に打ち抜かれて内孔53が形成される。
次に、ストリップ50が送り出されることにより、締結孔28、スロット26及び内孔53が形成された部位が変位して第4成形ステーションに位置する。予備成形体52を作製する場合、この第4成形ステーションでは加工は行われない。すなわち、締結孔28の外方に直線形状打抜54が形成されることはない。従って、第4成形ステーションに位置している予備成形体52となる部位は、主コアプレート16となる部位に準じた形状をなす。
この部位は、第5成形ステーション、第6成形ステーションに順次送り出される。第5成形ステーションでは、下降したスリット形成用パンチによって締結孔28の周辺に第1スリット56、第2スリット58が形成される。第1スリット56は、第1タブ部24の輪郭に沿い、且つ第2円環部34の外周部に切り込むように延在する。一方、第2スリット58は、第2円環部34中の、第1タブ部24の基端部近傍に、直線状に延在する。第2スリット58は、直線形状打抜54よりも若干長尺である。
第6成形ステーションでは、下降した分割線形成用パンチによって、第1スリット56と第2スリット58の間に分割線60が形成される。この分割線60により、第1スリット56と第2スリット58の間が脆弱となる。すなわち、第1スリット56、分割線60及び第2スリット58が存在することにより、第1タブ部24が脆弱化されて第円環部34から離脱させることが容易な除去予定部38となる。
そして、第7成形ステーションにおいて、締結孔28及びスロット26が形成されるとともにスロット26の内方側が円形状に打ち抜かれ、且つ締結孔28が第1スリット56、分割線60及び第2スリット58で囲繞された部位が除去予定部38、スロット26が形成された部位が第2円環部34となるように、コア打抜パンチで打ち抜かれる。これにより、図10に示すように、スロット26が形成された第2円環部34と、締結孔28が形成されて第2円環部34の外周部から突出した除去予定部38とを有する予備成形体52が得られる。
このように、本実施の形態によれば、主コアプレート16を打抜成形する装置と同一の装置を用いて差込口形成コアプレート18と予備成形体52(保護コアプレート20)を打抜成形することができる。しかも、差込口形成コアプレート18及び予備成形体52の双方とも、主コアプレート16の一部に対してさらなる打抜加工を施すことで得られる。すなわち、煩雑な金型や装置を特に必要としない。従って、設備投資を低廉化することができる。
なお、主コアプレート16の後に予備成形体52を作製し、その次に差込口形成コアプレート18を作製するようにしてもよいことは勿論である。さらに、主コアプレート16と、差込口形成コアプレート18及び予備成形体52を同一枚数で形成する必要は特になく、例えば、主コアプレート16を十数枚〜数十枚作製した後(又は前)に差込口形成コアプレート18及び予備成形体52を1枚〜数枚作製すれば十分である。差込口形成コアプレート18と予備成形体52を同一枚数で形成する必要も特にない。
次に、上記のようにして得られた主コアプレート16、差込口形成コアプレート18、予備成形体52を積層する。主コアプレート16の枚数は、例えば、十数枚〜数十枚とすればよく、差込口形成コアプレート18及び予備成形体52の枚数は、例えば、1枚〜数枚とすればよい。なお、差込口形成コアプレート18と予備成形体52を同一枚数とする必要は特になく、それぞれの枚数は個別に設定することができる。
積層により、第1円環部22上に介挿円環部30(第3円環部)が重なり、さらに、介挿円環部30上に第2円環部34が重なる。同時に、第1タブ部24上に第2タブ部32が重なり、且つ第2タブ部32に、図2及び図11に示すように除去予定部38が重なる。第2タブ部32が、第1タブ部24の突出先端部が略台形形状に除去された形状をしているので、第2タブ部32の突出先端部は、第1タブ部24の突出先端部よりも、ステータコア12の直径方向内方に奥まった位置となる。このため、ステータコア12に、直径方向内方に向かって陥没した差込口39が形成される。
次に、主コアプレート16、差込口形成コアプレート18、予備成形体52の各締結孔28にボルト40を通し、締結孔28から露呈した端部にナットを螺合する。これにより、ステータコア12が仮組立される。このようにして得られたコア仮組立体のスロット26に、セグメント14の第1脚部44、又は第2脚部46を、例えば、ステータコア12の下方側から挿入する。第1脚部44、第2脚部46は、互いに別のスロット26に挿入される。
第1脚部44、第2脚部46は、予備成形体52側のスロット26から露出する。この露出した第1脚部44、第2脚部46を所定の装置で円周方向に沿って捻り、第1脚部44、第2脚部46の先端を接合する。これによりセグメント14同士の電気的接続がなされ、ステータ10の仮組立体が構成される。
次に、コア仮組立体を通電加熱等によって加熱し、その後、セグメント14の露出部位に粉体樹脂を塗布する。粉体樹脂が熱で溶融して流動し、セグメント14の、スロット26から露呈した部位を覆う。その後に硬化した絶縁樹脂により、セグメント14の外部との絶縁がなされたステータ10が構成される。
このようにして絶縁樹脂を塗布する際、ステータコア12の最上に位置する予備成形体52の締結孔28の近傍にも粉体樹脂が飛散して付着する懸念がある。ステータ10は、その後、ボルト40が取り外され、モータを構成するケーシング等に組み付けられるが、この際に締結孔28の近傍に粉体樹脂が付着していると、ワッシャ42が密着することが阻害される。
これを回避するべく、本実施の形態では、予備成形体52の除去予定部38を除去する。このために、図11に示すように、差込口形成コアプレート18の第2タブ部32によって形成されたステータコア12の差込口39に鋭利な治具62(例えば、マイナスドライバの先端)を差し込む。その後、該治具62を引き上げることにより、除去予定部38に第2スリット58を破壊起点とする亀裂が発生する。亀裂は、分割線60を介して第1スリット56まで伝播し、その結果、予備成形体52の除去予定部38が第2円環部34から除去される。これにより、除去跡に凹部36が形成された保護コアプレート20が得られるとともに、ステータ10の仮組立体が、平面視した際に第2タブ部32が視認されるステータ10となる。
このように、粉体樹脂等の異物が付着した除去予定部38が取り除かれるので、ステータコア12では、清浄な第2タブ部32が上方に位置し、その下方に第1タブ部24が位置した状態となっている。すなわち、除去予定部38は、第2タブ部32及び第1タブ部24を覆ってこれらタブ部24、32に粉体樹脂が付着することを防止する保護部としての役割を果たす。
ステータ10をケーシング等に取り付ける場合、ボルト40の頭部と第2タブ部32の上面との間にワッシャ42が介挿されるようにして、第2タブ部32の締結孔28から第1タブ部24の締結孔28に新たなボルト40(締結部材)を通す。このボルト40を、ケーシングのボルト孔に螺合する。
セグメント14に粉体樹脂を塗布する際、第2タブ部32は、第1タブ部24と除去予定部38の間に介挿されている。このため、飛散した粉体樹脂が第2タブ部32に付着することが回避される。従って、上記のようにして第2タブ部32の締結孔28からボルト40を通したときに、第2タブ部32の上面とワッシャ42との間、又はワッシャ42とボルト40の頭部との間に粉体樹脂やワニス等の異物が噛み込むことが回避される。このため、十分な締結力が得られる。
しかも、この場合、高価なマスキングテープを用いる必要がない。従って、マスキングテープを使い捨てることもない。また、マスキングテープを貼付する作業や除去する作業が不要となる上、この作業を行うための専用治具が不要となる。以上のような理由から、コストの低廉化を図ることができる。
上記したように、隣接するコアプレート同士は、加締めや溶接等によって連結される。さらに、保護コアプレート20は、スロット26に挿入されたセグメント14を介することでも差込口形成コアプレート18、主コアプレート16に連結される。このため、保護コアプレート20が位置ズレを起こしたり、ステータコア12から脱落したりすることが防止される。
ステータ10の取付面側にも粉体樹脂やワニスを塗布する場合、1枚〜数枚の予備成形体52(保護コアプレート20)、1枚〜数枚の差込口形成コアプレート18、十数枚〜数十枚の主コアプレート16、1枚〜数枚の差込口形成コアプレート18、1枚〜数枚の予備成形体52(保護コアプレート20)を下方からこの順序で積層するようにしてもよい。この場合も上記に準じて下方及び上方の除去予定部38を除去することにより、下方及び上方に清浄な第2タブ部32が露呈したステータコア12が得られる。
本発明は、上記した実施の形態に特に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、直線形状打抜54を形成する成形ステーションと、第1スリット56及び第2スリット58を形成する成形ステーション、ないし分割線60を形成する成形ステーションの位置を入れ替えるようにしてもよい。
さらに、脆弱部は第1スリット56、第2スリット58である必要は特になく、例えば、複数個の丸穴等、除去予定部38を第2円環部34から切り離し易い構成であればよい。
さらにまた、除去予定部38を第2円環部34から離脱させることが容易であれば、主コアプレート16と保護コアプレート20の間に差込口形成コアプレート18を介挿する必要、換言すれば、ステータコア12に差込口39を形成する必要は特にない。この場合、主コアプレート16と保護コアプレート20でステータコア12を構成すればよい。
10…ステータ 12…ステータコア
14…セグメント 16…主コアプレート
18…差込口形成コアプレート 20…保護コアプレート
22…第1円環部 24…第1タブ部
26…スロット 28…締結孔
30…介挿円環部 32…第2タブ部
34…第2円環部 36…凹部
38…除去予定部 39…差込口
40…ボルト 42…ワッシャ
44…第1脚部 46…第2脚部
48…ターン部 50…ストリップ
52…予備成形体 54…直線形状打抜
56…第1スリット 58…第2スリット
60…分割線

Claims (10)

  1. 複数個の第1コア部材と、少なくとも1個の第2コア部材とを積層して形成されるステータコアと、前記ステータコアに形成されたスロットに一部が挿入される電気導体とを備えるステータであって、
    前記第1コア部材は、前記スロットが形成された第1円環部と、前記第1円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成された第1タブ部とを有し、
    前記第2コア部材は、前記スロットが形成され且つ前記第1円環部に重なる第2円環部を有するとともに、前記第1コア部材の前記第1タブ部に対応する部位が除去された形状をなし、
    前記ステータコアを前記第2コア部材側から平面視したとき、前記第2円環部の外方に前記第1タブ部が視認され、
    前記第2コア部材の前記第2円環部に絶縁樹脂が付着する一方で、前記第1タブ部に前記絶縁樹脂が付着していないことを特徴とするステータ。
  2. 複数個の第1コア部材と、少なくとも1個の第2コア部材とを積層して形成されるステータコアと、前記ステータコアに形成されたスロットに一部が挿入される電気導体とを備えるステータであって、
    前記第1コア部材は、前記スロットが形成された第1円環部と、前記第1円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成された第1タブ部とを有し、
    前記第2コア部材は、前記スロットが形成され且つ前記第1円環部に重なる第2円環部を有するとともに、前記第1コア部材の前記第1タブ部に対応する部位が除去された形状をなし、
    前記第1コア部材と前記第2コア部材の間に介挿される少なくとも1個の第3コア部材をさらに備え、
    前記第3コア部材は、前記スロットが形成され且つ前記第1円環部と前記第2円環部の間に介挿される第3円環部と、前記第3円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成されるとともに、前記第1タブ部に重なる第2タブ部とを有し、
    前記第2タブ部は、前記第1タブ部の突出先端部が除去された形状をなすことを特徴とするステータ。
  3. 複数個の第1コア部材と、少なくとも1個の第2コア部材とを積層して形成されるステータコアと、前記ステータコアに形成されたスロットに一部が挿入される電気導体とを備えるステータの製造方法であって、
    前記スロットが形成された第1円環部と、前記第1円環部の外周部から突出し且つ締結部材が通される締結孔が形成された第1タブ部とを有する第1コア部材を複数個得る第1コア部材作製工程と、
    前記スロットが形成され且つ前記第1円環部に重なる第2円環部と、前記第1タブ部に重なり且つ前記締結部材が通される締結孔が形成された除去予定部とを有する第2コア部材予備成形体を少なくとも1個得る予備成形体作製工程と、
    前記第1コア部材と前記第2コア部材予備成形体とを積層する積層工程と、
    前記第1コア部材及び前記第2コア部材予備成形体の重なり合った前記スロットに前記電気導体の一部を挿入した後、前記電気導体の、前記スロットから突出した部位に樹脂を塗布する塗布工程と、
    前記第2コア部材予備成形体から前記除去予定部を除去して第2コアとする除去工程と、
    を有することを特徴とするステータの製造方法。
  4. 請求項3記載の製造方法において、前記第1円環部と前記第2円環部の間に介挿される第3円環部と、前記第1タブ部と前記除去予定部との間に介挿され且つ前記第1タブ部の突出先端部が除去された形状をなす第2タブ部とを有する第3コア部材を得る第3コア部材作製工程をさらに有することを特徴とするステータの製造方法。
  5. 請求項4記載の製造方法において、前記第3コア部材を、前記第1円環部及び前記第1タブ部が形成された前記第1コア部材の、前記第1タブ部の突出先端部を除去して前記第2タブ部とすることで得ることを特徴とするステータの製造方法。
  6. 請求項4又は5記載の製造方法において、前記除去工程にて、前記第1タブ部、前記除去予定部及び前記第2タブ部で画成された間隙に治具を挿入した後、前記治具で前記除去予定部を除去することを特徴とするステータの製造方法。
  7. 請求項〜6のいずれか1項に記載の製造方法において、前記第1コア部材、前記第2コア部材予備成形体及び前記第3コア部材を、同一の帯材から打抜加工によって得ることを特徴とするステータの製造方法。
  8. 請求項3〜7のいずれか1項に記載の製造方法において、前記第2コア部材予備成形体を、前記第1円環部及び前記第1タブ部が形成された前記第1コア部材の、前記第1タブ部の周囲に脆弱部を形成して除去予定部とすることで得ることを特徴とするステータの製造方法。
  9. 積層されてステータコアを構成する第1コア部材と第2コア部材を得るステータ用コア部材製造装置であって、
    ワークに、締結部材を通すための締結孔を形成する締結孔形成用金型と、
    前記ワークに、電気導体の一部を挿入するためのスロットを形成するスロット形成用金型と、
    前記スロットの内方側を円形状に打ち抜いて除去する円形打抜金型と、
    前記ワークの一部を打ち抜いて脆弱部を形成する脆弱部形成用金型と、
    前記ワークから前記第1コア部材、又は、前記第2コア部材となる第2コア部材予備成形体を打ち抜くコア打抜金型と、
    を有し、
    前記締結孔形成用金型、前記スロット形成用金型、前記コア打抜金型で成形することで、前記スロットが形成された第1円環部と、前記締結孔が形成された第1タブ部とを有する前記第1コア部材を得、
    前記締結孔形成用金型、前記スロット形成用金型、前記脆弱部形成用金型、前記コア打抜金型で成形することで、前記スロットが形成された第2円環部と、前記第2円環部の外縁部から突出し且つ前記締結孔の周囲に前記脆弱部が形成された除去予定部とを有する前記第2コア部材予備成形体を得ることを特徴とするステータ用コア部材製造装置。
  10. 請求項9記載の製造装置において、前記締結孔の外方側を直線形状に打ち抜いて除去する直線形状打抜金型をさらに有し、
    前記ワークを、前記締結孔形成用金型、前記スロット形成用金型、前記直線形状打抜金型、前記コア打抜金型で成形することで、前記スロットが形成された第3円環部と、前記締結孔が形成され且つ前記第1タブ部の突出先端部が除去された形状の第2タブ部とを有する第3コア部材を得ることを特徴とするステータ用コア部材製造装置。
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