JP5144238B2 - 積層鉄心の製造方法および帯状鉄心片 - Google Patents

積層鉄心の製造方法および帯状鉄心片 Download PDF

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本発明は、積層鉄心の製造方法および帯状鉄心片に関し、詳しくは、カシメ部を形成した略扇形状を呈する複数のセグメントコア片を、連結部を介して直線状に延在する形状に連結して成る帯状鉄心片を、螺旋状に巻回しつつカシメ積層することによって積層鉄心を製造する方法、および該製造方法に採用される帯状鉄心片に関するものである。
例えば、駆動電動機の積層固定子鉄心は、通常、プレス金型装置を用いて金属板から固定子鉄心片を打抜き形成し、この固定子鉄心片を所定枚数積層して互いにカシメ結合することによって製造される。
このような積層固定子鉄心の製造方法によれば、形状精度の良好な積層固定子鉄心を製造し得るものの、積層固定子鉄心を構成する個々の固定子鉄心片は、その外形が円形であるとともに中央に回転子を収容する開口を有するため、打抜き形成に際してスクラップとなる部分が多く発生し、鉄心板の材料歩留りが低下してしまう問題がある。
ここで、上述した如き材料歩留りの低下を解消する技術の一例として、金属板から打抜き形成した帯状鉄心片を螺旋状に巻回して積層することで、積層固定子鉄心を製造する方法が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
図8は、上述した方法によって製造された積層固定子鉄心の一例であり、この積層固定子鉄心Aは、環形状を呈するヨークから径内方向に突出する突極子St、St…を有しており、略扇形状を呈する複数のセグメントコア片S、S…を、連結部J、J…を介して直線状に延在する形状に連結して成る帯状鉄心片W(図10参照)を用い、該帯状鉄心片Wを螺旋状に巻回しつつ積層し、巻き重ねた帯状鉄心片W、W…を、カシメ部Sc、Sc…により互いに結合して一体に製造されている。
また、上記積層固定子鉄心Aを製造する場合の代表的な工程としては、図9および図10に示す如く、プレス装置Pにおいて帯状鋼板から連続して帯状鉄心片Wを形成したのち、この帯状鉄心片Wを巻き積層装置Mへ送り込み、該巻き積層装置MのマンドリルMmに巻き付けながら、積層された帯状鉄心片W同士をカシメ結合することにより、一体の積層固定子鉄心Aを製造している。
特開平1−264548号
ところで、上記積層固定子鉄心Aを製造するための帯状鉄心片Wは、図10および図11に示す如く、複数のセグメントコア片S、S…を、各々の会合縁部Seを繋ぐ連結部J、J…により接続した形状を呈しているが、上記連結部Jは、巻き積層装置Mでの巻き積層工程において、帯状鉄心片Wを容易に曲げることが可能なように、許容される範囲において可及的に細く成形されている。
一方、上述した巻き積層工程において、図11(b)に示す如く上記連結部Jを曲げ変形させて、隣合うセグメントコア片S同士の会合縁部Seを近接させつつ、帯状鉄心片Wを所望の形状に巻回する状況において、上記連結部Jが塑性変形することにより、帯状鉄心片Wの板厚方向に膨れを生じることとなる。
この状態において、帯状鉄心片Wを螺旋状に巻回しつつ積層した場合、上述した連結部Jの膨れに起因して、上下に積層されたセグメントコア片S同士の間に隙間が発生し、これによって積層の稠密度が低下することとなり、製品である積層固定子鉄心Aの形状精度および電気的特性等、積層鉄心に求められる性能の低下を招く不都合がある。
そこで、上記不都合を解消するべく、従来の積層固定子鉄心Aにおいては、図11(c)に示す如く、帯状鉄心片Wを螺旋状に巻回しつつ積層した際に下層の連結部Jと干渉するセグメントコア片Sの一部に、上記連結部Jの膨れを収容して吸収する開口So(あるいは図示していない切欠き)を形成することにより、巻回した帯状鉄心片Wが互いに密着して積層されるように構成している。
しかし、上述の如く連結部Jとの干渉を回避するために、各セグメントコア片S、S…に開口Soを形成した構成では、上記開口So(あるいは切欠き)に起因して電気的特性の低下を招くばかりでなく、帯状鉄心片Wのセグメントコア片Sに開口Soを形成したことで、個々のセグメントコア片S、S…、延いては積層固定子鉄心Aにおける機械的強度の低下を招来する不都合がある。
本発明の目的は、上述した実状に鑑みて、形状精度、電気的特性、さらには機械的強度にも優れた積層鉄心を製造することの可能な、積層鉄心の製造方法および帯状鉄心片を提供することにある。
上記目的を達成するべく、請求項1の発明に関わる積層鉄心の製造方法は、カシメ部を形成した略扇形状を呈する複数のセグメントコア片を、連結部を介して直線状に延在する形状に連結して成る帯状鉄心片を、螺旋状に巻回しつつカシメ積層することによって積層鉄心を製造する方法であって、
隣り合うセグメントコア片同士を、各セグメントコア片の外周の外側に形成した連結部により接続して成る前記帯状鉄心片を用い、
帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、連結部を帯状鉄心片から除去する工程を含むことを特徴としている。
請求項2の発明に関わる積層鉄心の製造方法は、請求項1の発明に関わる積層鉄心の製造方法において、帯状鉄心片の連結部にセグメントコア片の外周寄りに易切断部を形成したことを特徴としている。
請求項3の発明に関わる積層鉄心の製造方法は、請求項1または請求項2の発明に関わる積層鉄心の製造方法において、帯状鉄心片の連結部を円弧状、曲り形状、または凹凸曲状に形成したことを特徴としている。
請求項4の発明に関わる帯状鉄心片は、カシメ部を形成した略扇形状を呈する複数のセグメントコア片を、連結部を介して直線状に延在する形状に連結して成り、螺旋状に巻回しつつカシメ積層されることによって積層鉄心を形成する帯状鉄心片であって、
隣り合うセグメントコア片同士を、各セグメントコア片の外周の外側に形成した連結部により接続して成るとともに、前記連結部は、帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、帯状鉄心片から除去されることを特徴としている。
請求項5の発明に関わる帯状鉄心片は、請求項4の発明に関わる帯状鉄心片において、連結部にセグメントコア片の外周寄りに易切断部を形成したことを特徴としている。
請求項6の発明に関わる帯状鉄心片は、請求項4または請求項5の発明に関わる帯状鉄心片において、連結部を円弧状、曲り形状、または凹凸曲状に形成したことを特徴としている。
請求項1の発明に関わる積層鉄心の製造方法によれば、隣り合うセグメントコア片同士を、各セグメントコア片の外周の外側に形成した連結部により接続して成る前記帯状鉄心片を用い、該帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、連結部を帯状鉄心片から除去することにより、上記帯状鉄心片を巻回した際に変形して膨れの生じた連結部を除去することで、上下に積層されたセグメントコア片同士の間に隙間を生じることがなく、もって形状精度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造することが可能となる。
また、請求項1の発明に関わる積層鉄心の製造方法によれば、上述した如く帯状鉄心片を巻回した際に変形して膨れの生じた連結部を除去することで、曲げ変形により膨れた連結部との干渉を回避するために、セグメントコア片の一部に開口や切欠きを形成する必要がなく、もって機械的強度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造することが可能となる。
請求項2の発明に関わる積層鉄心の製造方法によれば、帯状鉄心片の連結部にセグメントコア片の外周寄りに易切断部を形成したことで、帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、セグメントコア片から連結部を除去する際、上記連結部を極めて容易に除去することが可能となる。
請求項3の発明に関わる積層鉄心の製造方法によれば、帯状鉄心片の連結部を円弧状、曲り形状、または凹凸曲状に形成したことで、帯状鉄心片の巻回時に発生する曲げ応力が連結部の形状によって有効に吸収され、上記連結部の曲げ応力がセグメントコア片に影響することを低減あるいは防止でき、もって形状精度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造することが可能となる。
請求項4の発明に関わる帯状鉄心片によれば、隣り合うセグメントコア片同士を、各セグメントコア片の外周の外側に形成した連結部によって接続したことで、帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、該帯状鉄心片を巻回した際に変形して膨れの生じた連結部を除去することで、上下に積層されたセグメントコア片同士の間に隙間を生じることがなく、もって形状精度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造することが可能となる。
また、請求項4の発明に関わる帯状鉄心片によれば、上述した如く帯状鉄心片を巻回した際に変形して膨れの生じた連結部を除去することで、曲げ変形により膨れた連結部との干渉を回避するために、セグメントコア片の一部に開口や切欠きを形成する必要がなく、もって機械的強度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造することが可能となる。
請求項5の発明に関わる帯状鉄心片によれば、連結部にセグメントコア片の外周寄りに易切断部を形成したことで、セグメントコア片から連結部を除去する際に、上記連結部を極めて容易に除去することが可能となる。
請求項6の発明に関わる帯状鉄心片によれば、連結部を円弧状、曲り形状、または凹凸曲状に形成したことで、帯状鉄心片の巻回時に発生する曲げ応力が連結部の形状によって有効に吸収され、上記連結部の曲げ応力がセグメントコア片に影響することを低減あるいは防止でき、もって形状精度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造することが可能となる。
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1は、本願発明に則って製造された積層鉄心の一例を示しており、この積層固定子鉄心(積層鉄心)1は、環形状を呈するヨークから径内方向に突出する突極子11t、11t…を有しており、図2に示す如く、略扇形状を呈する複数のセグメントコア片11、11…を、各セグメントコア片11の外周の外側に形成した連結部12、12…を介して、軸線X−Xに沿った直線状に延在する形状に連結して成る帯状鉄心片10を用い、該帯状鉄心片10を螺旋状に巻回しつつ積層し、巻き重ねた帯状鉄心片10、10…を互いにカシメ結合して固定することで製造されている。
図2に示す如く、上記帯状鉄心片10は複数のセグメントコア片11、11…を有しており、各セグメントコア片11は、上述した積層固定子鉄心1のヨークを構成する略扇形状の分割ヨーク部11yと、該分割ヨーク部11yの内周側から突出する突極子11t、11t…とを有するとともに、複数のカシメ部11c、11cが形成されている。
隣り合うセグメントコア片11同士は、該セグメントコア片11の外周の外側に形成した連結部12を介して互いに繋がっており、図5(a)に示す如く上記連結部12は、隣り合うセグメントコア片11、11間に架かる略円弧状を呈しているとともに、連結部12の両端部におけるセグメントコア片11の外周寄りには、それぞれ“括れ”から成る易切断部12c、12cが形成されている。
ここで、上記連結部12は、後述する巻き積層装置Mでの巻き積層工程において、帯状鉄心片10を容易に巻回することができるとともに、帯状鉄心片10を巻回した際に曲げ応力が発生しても、この応力がセグメントコア片11に影響することを低減あるいは防止し得る形状であることが好ましく、図2、図4および図5に示した帯状鉄心片10においては、上述した如く連結部12を略円弧状に形成している。
上述した帯状鉄心片10を用いて、図1に示した積層固定子鉄心1を製造するには、図3および図4に示す如く、プレス装置Pにおいて帯状鋼板から連続して帯状鉄心片10を形成したのち、この帯状鉄心片10を巻き積層装置Mへと搬送する。
次いで、巻き積層装置Mに送り込まれた帯状鉄心片10を、マンドリルMmに巻き付けて螺旋状に巻回しつつ(図4、図5(b)参照)、各セグメントコア片11、11…の各カシメ部11cを介してカシメ積層したのち、上記巻き積層装置Mに設置したカッタ装置Mcにより、連結部12を左右の易切断部12c、12cにおいて切断することで、隣り合うセグメントコア片11、11から除去する(図5(c)参照)。
このように、巻き積層装置Mに送り込んだ帯状鉄心片10を、マンドリルMmに巻き付けて螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、セグメントコア片11、11から連結部12を除去する工程を経て、さらに帯状鉄心片10の巻回と、カシメ積層と、連結部12の除去とを繰り返すことにより、一体の積層固定子鉄心1が製造されることとなる。
上述した構成によれば、隣り合うセグメントコア片11同士を、各セグメントコア片11の外周の外側に形成した連結部12により接続して成る帯状鉄心片10を用い、該帯状鉄心片10を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、連結部12を帯状鉄心片10から除去することにより、上記帯状鉄心片10を巻回した際に変形して膨れの生じた連結部12を除去することで、上下に積層されたセグメントコア片11同士の間に隙間を生じることがなく、もって形状精度および電気的特性に優れた積層固定子鉄心1を製造することができる。
また、上記構成によれば、帯状鉄心片10を巻回した際に変形して膨れの生じた連結部12を除去することで、曲げ変形により膨れた連結部12との干渉を回避するために、セグメントコア片11の一部に開口や切欠きを形成する必要がなく、もって機械的強度および電気的特性に優れた積層固定子鉄心1を製造することができる。
また、上記構成によれば、帯状鉄心片10の連結部12を略円弧状に形成したことで、帯状鉄心片10の巻回時に発生する曲げ応力が、上記連結部12によって有効に吸収されることとなり、上記連結部12の曲げ応力がセグメントコア片11に影響することを低減あるいは防止でき、もって形状精度および電気的特性に優れた積層固定子鉄心1を製造することが可能となる。
また、上記構成によれば、帯状鉄心片10の連結部12における、セグメントコア片11の外周寄りに、易切断部12c、12cを形成したことで、帯状鉄心片10を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、セグメントコア片11から連結部12を除去する際、該連結部12を極めて容易に除去することができる。
ここで、帯状鉄心片10から連結部12を除去する手段としては、帯状鉄心片10の巻回工程と同期させて、金型(パンチ/ダイ)により連結部12の付け根を切断する方法が好ましいが、上記連結部12の“括れ”から成る易切断部12cを起点として引き千切る方法でも良く、さらには切削によって連結部12を除去することも可能である。
また、上述した帯状鉄心片10における連結部12では、セグメントコア片11との接続部分に、細く括れた形状の易切断部12cを形成しているが、上記易切断部を“Vノッチ”によって構成することも可能であり、この易切断部は“括れ”あるいは“Vノッチ”の何れかに限定されるものではなく、“括れ”と“Vノッチ”との組み合わせによっても、易切断部を構成し得ることは言うまでもない。
さらに、上述した帯状鉄心片10においては、帯状鉄心片10の巻回時に発生する曲げ応力を有効に吸収させるべく、上記連結部12の形状を略円弧状としているが、セグメントコア片同士を繋ぐ連結部の形状は、上述した略円弧状にのみ限定されるものではなく、帯状鉄心片10を巻回した際に生じる曲げ応力を吸収できる形状であれば良く、適宜な形状を採用し得ることは言うまでもない。
図6は、本発明に関わる積層鉄心の製造方法に用いられる帯状鉄心片、かつ本発明に関わる帯状鉄心片の他の実施例を示しており、この帯状鉄心片20における隣合うセグメントコア片21同士は、該セグメントコア片21の外周の外側に形成した連結部22を介して互いに繋がっており、図6(a)に示す如く上記連結部22は曲り形状、具体的には略Ω字形状を呈しており、隣り合うセグメントコア片21、21間に架けて形成されている。
なお、上述した帯状鉄心片20の構成は、連結部22における形状以外、図1〜図5に示した実施例と基本的に同一なので、帯状鉄心片10の構成要素と同一の作用を成すものには、図6において図1〜図5と同一の符号に10を加算した20番台の符号を附して説明を省略する。
また、上記帯状鉄心片20を用いて積層固定子鉄心を製造する方法も、図1〜図5に示した実施例と同様、帯状鉄心片20を巻き積層装置において巻回し(図6(b)参照)、セグメントコア片21、21…をカシメ積層したのち、連結部22を除去する(図6(c)参照)工程を繰り返すことで、一体の積層固定子鉄心が製造される。
図7は、本発明に関わる積層鉄心の製造方法に用いられる帯状鉄心片、かつ本発明に関わる帯状鉄心片の更に他の実施例を示しており、この帯状鉄心片30における隣合うセグメントコア片31同士は、該セグメントコア片31の外周の外側に形成した連結部32を介して互いに繋がっており、図7(a)に示す如く上記連結部32は凹凸曲状、具体的には蛇行形状を呈しており、隣り合うセグメントコア片31、31間に架けて形成されている。
なお、上述した帯状鉄心片30の構成は、連結部32における形状以外、図1〜図5に示した実施例と基本的に同一なので、帯状鉄心片10の構成要素と同一の作用を成すものには、図7において図1〜図5と同一の符号に20を加算した30番台の符号を附して説明を省略する。
また、上記帯状鉄心片30を用いて積層固定子鉄心を製造する方法も、図1〜図5に示した実施例と同様、帯状鉄心片30を巻き積層装置において巻回し(図7(b)参照)、セグメントコア片31、31…をカシメ積層したのち、連結部32を除去する(図7(c)参照)工程を繰り返すことで、一体の積層固定子鉄心が製造される。
上述した如く、図6と図7とに示した帯状鉄心片、および該帯状鉄心片を用いた積層固定子鉄心の製造方法によれば、連結部を曲り形状(具体的には略Ω字形状、皿状形状)、あるいは凹凸曲状(具体的には蛇行形状)に形成したことで、帯状鉄心片の巻回時に発生する曲げ応力が、その形状に基づいて連結部のみで有効に吸収され、セグメントコア片への影響を低減あるいは防止できるため、形状精度および電気的特性に優れた積層鉄心を製造し得ることとなる。
また、上述した帯状鉄心片20の連結部22におけるセグメントコア片21の外周寄りに、“括れ”や“Vノッチ”等から成る易切断部を形成することも可能であり、かくすることにより積層固定子鉄心の製造過程において、セグメントコア片21から連結部12を容易に除去することができる。
同じく、上述した帯状鉄心片30の連結部32におけるセグメントコア片31の外周寄りに、“括れ”や“Vノッチ”等から成る易切断部を形成することも可能であり、かくすることにより積層固定子鉄心の製造過程において、セグメントコア片31から連結部32を容易に除去することができる。
なお、上述した各実施例においては、本発明を電動モータにおける積層固定子鉄心(ステータ)の製造に適用した例を示したが、勿論、電動モータにおける積層回転子鉄心(ロータ)の製造に関しても、本発明を極めて有効に適用し得ることは勿論である。
(a)および(b)は、本発明に関わる製造方法および帯状鉄心片によって製造された積層鉄心の平面図および側面図。 本発明に関わる帯状鉄心片を示す平面図。 本発明に関わる積層鉄心の製造方法を実施する為の製造装置を示す概念図。 図3の製造装置において積層鉄心を製造する態様を概念的に示した帯状鉄心片の平面図。 (a)は本発明に係わる帯状鉄心片の実施例を示す要部平面図、(b)は帯状鉄心片を巻回した状態を示す要部拡大図、(c)は連結部を除去した状態を示す要部拡大図。 (a)は本発明に係わる帯状鉄心片の他の実施例を示す要部平面図、(b)は帯状鉄心片を巻回した状態を示す要部拡大図、(c)は連結部を除去した状態を示す要部拡大図。 (a)は本発明に係わる帯状鉄心片の更に他の実施例を示す要部平面図、(b)は帯状鉄心片を巻回した状態を示す要部拡大図、(c)は連結部を除去した状態を示す要部拡大図。 (a)および(b)は、従来の製造方法および帯状鉄心片によって製造された積層鉄心の平面図および側面図。 従来の積層鉄心を製造する為の製造装置を示す概念図。 図9の製造装置において積層鉄心を製造する態様を概念的に示した帯状鉄心片の平面図。 (a)は従来の帯状鉄心片を示す要部平面図、(b)は従来の帯状鉄心片を巻回した状態を示す要部平面図、(c)は巻回した帯状鉄心片をカシメ積層した状態を示す要部平面図。
符号の説明
1…積層鉄心(積層固定子鉄心)、
10、20、30…帯状鉄心片、
11、21、31…セグメントコア片、
12、22、32…連結部、
12c…易切断部。

Claims (6)

  1. カシメ部を形成した略扇形状を呈する複数のセグメントコア片を、連結部を介して直線状に延在する形状に連結して成る帯状鉄心片を、螺旋状に巻回しつつカシメ積層することによって積層鉄心を製造する方法であって、
    隣り合う前記セグメントコア片同士を、各セグメントコア片の外周の外側に形成した連結部により接続して成る前記帯状鉄心片を用い、
    前記帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、前記連結部を前記帯状鉄心片から除去する工程を含むことを特徴とする積層鉄心の製造方法。
  2. 前記帯状鉄心片における前記連結部に、前記セグメントコア片の外周寄りに易切断部を形成したことを特徴とする請求項1記載の積層鉄心の製造方法。
  3. 前記帯状鉄心片における前記連結部を、円弧状、曲り形状、または凹凸曲状に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の積層鉄心の製造方法。
  4. カシメ部を形成した略扇形状を呈する複数のセグメントコア片を、連結部を介して直線状に延在する形状に連結して成り、螺旋状に巻回しつつカシメ積層されることによって積層鉄心を形成する帯状鉄心片であって、
    隣り合う前記セグメントコア片同士を、各セグメントコア片の外周の外側に形成した連結部により接続して成るとともに、前記連結部は、前記帯状鉄心片を螺旋状に巻回しつつカシメ積層したのち、前記帯状鉄心片から除去されることを特徴とする帯状鉄心片。
  5. 前記連結部に、前記セグメントコア片の外周寄りに易切断部を形成したことを特徴とする請求項4記載の帯状鉄心片。
  6. 前記連結部を、円弧状、曲り形状、または凹凸曲状に形成したことを特徴とする請求項4または請求項5記載の帯状鉄心片。
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