JP6631449B2 - 処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、処理装置に関する。
処理室内のワークに成膜を行う装置として、処理室内で、ワークに電気的に接続されたワーク側の導電体を、鉛直方向下方に位置する電源側の導電体に接触させて、電源側の導電体からワーク側の導電体を介してワークに電力を印加することによって成膜を行う装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2015−94022号公報
このような装置では、成膜後の処理室内には、成膜に供されなかった原料ガスが凝集して固体化した異物が存在する場合がある。そのため、成膜後にワーク側の導電体と電源側の導電体とを離間させると、異物が落下して電源側の導電体に付着する場合がある。そのため、次回の成膜時に、電源側の導電体において異物が付着した箇所にワーク側の導電体が接触すると、ワーク側の導電体と電源側の導電体との間に導通不良が発生し、ワークに電力が適切に印加されないおそれがあった。また、同様の構成を備える装置においてエッチングを行う場合にも、エッチングされた異物が処理室内に存在する場合があることから、このような問題が生じるおそれがあった。そのため、ワークに成膜又はエッチングを行う処理装置において、ワーク側の導電体と電源側の導電体とが処理室内に発生した異物によって導通不良になることを抑制可能な技術が望まれていた。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、導電性のワークに成膜又はエッチングを行う処理装置が提供される。この処理装置は、前記成膜又は前記エッチングが行われる処理室と;前記処理室外の電源部から電力が印加され、前記処理室内に少なくとも一部が設けられた電源部側導電体と;前記電源部側導電体の上面側の一部において開口する開口部を有し、前記電源部側導電体を覆う電源部側絶縁体と;前記ワークを保持する導電性の保持部と、前記保持部と電気的に接続されたワーク側導電体と、を有し、前記処理室の鉛直方向上方に位置するとともに鉛直方向に沿って移動可能な搬送部と、を備え;前記開口部は前記処理室内に配置されており;前記搬送部は、鉛直方向下方に移動したときに前記ワーク側導電体及び前記ワークを前記処理室内に搬送して前記ワーク側導電体を前記電源部側導電体の上面に前記開口部を通じて接触させることで、前記電源部側導電体を介して印加される電力を前記保持部を介して前記ワークに印加し、鉛直方向上方に移動したときに前記ワーク側導電体を前記上面から離間させて前記ワーク側導電体及び前記ワークを前記処理室外に搬送し;前記上面は;鉛直方向上方に向けて凸となる曲面又は鉛直方向上方に向けて凸となる角部を有し;前記電源部側絶縁体と離間されている。このような処理装置であれば、処理室内の異物が開口部を介して電源部側導電体へ落下した場合であっても、電源部側導電体の上面は鉛直方向上方に向けて凸となる曲面又は鉛直方向上方に向けて凸となる角部を有し、電源部側絶縁体と上面とは離間されているため、異物は、上面から電源部側絶縁体と上面との隙間へ落下するので、電源部側導電体の上面に異物が付着することが抑制される。そのため、処理室内に発生した異物によってワーク側導電体と電源部側導電体とが導通不良になることを抑制することができる。
本発明は、上述した処理装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、導電性のワークに成膜又はエッチングを行う処理方法等の形態で実現することができる。
本発明の一実施形態における処理装置の構成を示す概略構成図。 処理装置の部分拡大断面図。 ワーク側導電体と電源部側導電体とが接触した状態を示す部分拡大断面図。 図3における4−4断面図。 ワーク側導電体と電源部側導電体とが接触する箇所近傍における異物Pの様子を示す図。 第2実施形態における処理装置の拡大断面図。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の一実施形態における処理装置100の構成を示す概略構成図である。図1には、相互に直交するXYZ軸が図示されている。Y軸に沿った方向であるY軸方向は鉛直方向を示し、X軸方向は水平方向を示し、Z軸方向はY軸及びX軸に垂直な方向を示す。+Y方向は鉛直方向上方であり、−Y方向は鉛直方向下方である。このことは、以降の図においても同様である。
処理装置100は、導電性のワークWに成膜又はエッチングを行う装置である。本実施形態では、処理装置100は、いわゆるプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって、ワークWに薄膜を形成する。本実施形態では、ワークWは、燃料電池のセパレータの基材として用いられる板状の金属板である。処理装置100は、ワークWの表面に、例えば導電性の炭素系薄膜を形成する。
処理装置100は、処理室10と、電源部20から電力が印加される電源部側導電体30と、電源部側絶縁体40と、搬送部80と、を備える。本実施形態では、処理装置100は、さらに、ガス供給装置91と、排気装置92と、搬送装置75と、制御部90と、を備える。
処理室10は、ワークWを処理室10内に搬入及び処理室10内から搬出可能な開口部15を上方に有し下方に底を有する箱状の導電性の部材である。処理室10では、ワークWに成膜又はエッチングが行われる。処理室10は、処理室10内にガス供給装置91からガスを供給するための供給口11と、処理室10内を排気装置92によって排気するための排気口12と、電源部側絶縁体40が挿入される挿入口13とを備える。本実施形態において、処理室10は、アースに接続されている。
搬送部80は、保持部71とワーク側導電体50とを備える。搬送部80は、処理室10の+Y方向に位置するとともに、Y軸方向に沿って移動可能である。本実施形態では、搬送部80は、さらに、ワーク側絶縁体60と、絶縁体77と、蓋78と、シール部材76と、を備える。
蓋78は、−Y方向に移動して処理室10に接触したときに、処理室10の開口部15を覆うように形成された板状の導電性の部材である。蓋78には、ワーク側絶縁体60と接続された絶縁体77が設けられている。また、蓋78には、−Y方向に移動したときに、処理室10に接触して処理室10内の気密を保つためのシール部材76が−Y方向側の面に設けられている。本実施形態では、シール部材76は、オーリングを用いている。
保持部71は、ワークWを保持する導電性の部材である。本実施形態では、保持部71の−Y方向端部はフック形状を有しており、保持部71は、このフック形状の部分をワークWに設けられた孔に引っ掛けることによって、ワークWを保持する。保持部71は、ワーク側絶縁体60内においてワーク側導電体50と電気的に接続される。一方、保持部71は、ワーク側絶縁体60及び絶縁体77によって蓋78と絶縁されている。
搬送装置75は、アクチュエータを備える装置である。本実施形態では、搬送部80は、搬送装置75と接続されており、制御部90(後述)が搬送装置75のアクチュエータを制御することによってY軸方向に沿って移動可能である。また、本実施形態では、搬送部80は、制御部90が搬送装置75を制御することによって、X軸方向及びZ軸方向に沿って移動することも可能である。搬送部80は、−Y方向に移動したときにワーク側導電体50及びワークWを処理室10内に搬送する。搬送部80は、+Y方向に移動したときに、ワーク側導電体50及びワークWを処理室10外に搬出する。
なお、本実施形態では、処理装置100は、処理室10の+Y方向に予備室200を備える。予備室200は、真空ポンプと、ヒータと、扉と、を備える。ワークWは、扉から予備室200に搬入されて保持部71に保持される。予備室200では、処理室10で成膜又はエッチングが行われる前に、真空状態においてヒータによってワークWが加熱されることで、ワークWに付着した水分や有機物が除去される。本実施形態では、搬送部80は、−Y方向に移動したときにワークWを予備室200から処理室10内へ搬送し、+Y方向に移動したときにワークWを処理室10から予備室200へ搬送する。
ガス供給装置91は、供給口11を介して、処理室10内にキャリアガス及び原料ガスを供給する。本実施形態では、ガス供給装置91は、キャリアガスとして例えば窒素(N)ガスやアルゴン(Ar)ガスを供給し、原料ガスとして例えばピリジン(CN)ガスを供給する。また、ガス供給装置91は、エッチングガスとしてアルゴンガスを供給することも可能である。
排気装置92は、排気口12を介して処理室10内のガスを排気可能な装置である。排気装置92は、例えば、ロータリポンプや拡散ポンプ、ターボ分子ポンプ等により構成される。排気装置92は、成膜又はエッチングが行われる前に、排気口12を介して処理室10内を排気し真空化する。
電源部20は、処理室10外に設けられた装置である。電源部20は、処理室10内に供給された原料ガス等をプラズマ化するための電場を生成する。本実施形態では、電源部20は、成膜又はエッチング時に、電源部側導電体30に−3kVの電力を印加する。電源部側導電体30に印加された電力は、電源部側導電体30とワーク側導電体50を介して、ワークWに印加される。
制御部90は、処理装置100全体の動作を制御する。制御部90は、CPUとメモリーとを含む。CPUは、メモリーに格納されたプログラムを実行することによって、処理装置100の制御を行う。このプログラムは、各種記録媒体に記録されていてもよい。本実施形態では、制御部90は、搬送装置75を制御して搬送部80を−Y方向に移動させることによって処理室10内にワークWを搬入させるとともに、蓋78(シール部材76)を処理室10に接触させて処理室10内の気密を保つ。また、制御部90は、排気装置92を制御して処理装置100内を排気して真空化させ、ガス供給装置91を制御して処理室10内に原料ガス等を供給させ、電源部20を制御して電源部側導電体30、ワーク側導電体50及び保持部71を介してワークWに電力を印加させる。
以下、処理装置100の部分拡大断面図を用いて、ワーク側導電体50、ワーク側絶縁体60、電源部側導電体30及び電源部側絶縁体40について説明する。
図2は、処理装置100の部分拡大断面図である。図2には、図1に示したワーク側絶縁体60と電源部側絶縁体40の近傍の断面が拡大して示されている。図2には、ワーク側導電体50と、ワーク側絶縁体60と、電源部側導電体30と、電源部側絶縁体40とが示されている。
ワーク側導電体50は、保持部71(図1)と電気的に接続された導電性の部材である。本実施形態では、ワーク側導電体50は、第1導電体57と第1導電体57の内部に配置された第2導電体55とバネ53とにより構成されている。第1導電体57は、保持部71から分岐して形成されておりワークWと電気的に接続されている。第2導電体55は、第1導電体57と電気的に接続されている。バネ53は導電性を有しており、第2導電体55が電源部側導電体30に接触したときの衝撃を吸収する。
ワーク側絶縁体60は、ワーク側導電体50及び保持部71(図1)を覆う部材である。ワーク側絶縁体60からは、保持部71のフック形状部分が露出している(図1)。また、ワーク側絶縁体60は、−Y方向において開口した開口部61を備えている。開口部61からは、ワーク側導電体50の−Y方向端部である先端部51が−Y方向に露出している。
電源部側導電体30は、処理室10内に少なくとも一部が設けられた導電性の部材である。電源部側導電体30は、+Y方向の面である上面31を有する。本実施形態では、電源部側導電体30は、先端部32と本体部34とを有し、成膜又はエッチング時には、本体部34に接続された電源部20から電力が印加される。本実施形態では、先端部32のY軸方向の長さは、本体部34のY軸方向の長さよりも短い。また、本実施形態では、開口部41の位置に先端部32が位置しており、先端部32の下端の位置Rと、電源部側絶縁体40の底面45とは離間している。
電源部側絶縁体40は、電源部側導電体30の上面31側の一部において開口する開口部41を有し、電源部側導電体30を覆う絶縁体である。開口部41は、処理室10内に配置されている。本実施形態では、開口部41は、電源部側導電体30の先端部32の上面31において開口する。本実施形態では、電源部側絶縁体40は、第1絶縁体43と、電源部側導電体30の本体部34を覆う第2絶縁体44とが接続されて構成されている。第1絶縁体43は、+Y方向の端部と+X方向の端部とを備え、+Y方向及び+X方向に延びるL字型の断面形状を有する筒状の絶縁体である。第2絶縁体は、X軸方向に沿って延びる筒状の絶縁体である。第1絶縁体43の+Y方向の端部には開口部41が設けられており、第1絶縁体43の+X方向の端部には、第2絶縁体の−X方向の端部が嵌め込まれる。なお、第1絶縁体43、第2絶縁体44及び上記の絶縁体77、ワーク側絶縁体60は、例えば、アルミナ(Al)や二酸化ケイ素(SiO)等のセラミックスで形成することができる。
図3は、ワーク側導電体50と電源部側導電体30とが接触した状態を示す部分拡大断面図である。ワーク側導電体50と電源部側導電体30とは、搬送部80が−Y方向に移動することによって接触する。搬送部80は、−Y方向に移動したときにワーク側導電体50及びワークWを処理室10内に搬送してワーク側導電体50を電源部側導電体30の上面31に開口部41を通じて接触させることで、電源部側導電体30を介して印加される電力を保持部71を介してワークWに印加する。また、搬送部80は、+Y方向に移動したときに、ワーク側導電体50を上面31から離間させてワーク側導電体50及びワークWを処理室10外に搬送する。なお、本実施形態では、蓋78(シール部材76)が処理室10に接触したときに、ワーク側導電体50の先端部51が電源部側導電体30の先端部32の上面31に接触するように、各部の寸法が設定されている。
図3には、さらに、幅W1、幅W2及びW3と、距離L1、距離L2及び距離L3とが示されている。本実施形態では、電源部側絶縁体40(第1絶縁体43)とワーク側絶縁体60との間には幅W1の隙間が設けられている。幅W1は1.5mm以下である。また、幅W1の隙間部分のY軸方向に沿った距離L1は約3.0mm以上である。このようにすることで、幅W1の隙間にプラズマが侵入することが抑制され、ワーク側絶縁体60とワーク側導電体50が接触する箇所や、電源部側導電体30と電源部側絶縁体40が接触する箇所にプラズマが侵入することが抑制される。また、処理室10内で発生した絶縁性の異物が、開口部41内に落下した場合であっても、異物と電源部側導電体30又は異物とワーク側導電体50との接触する箇所にプラズマが侵入することが抑制される。その結果、これらの箇所において異常放電が発生することが抑制される。また、本実施形態では、ワーク側絶縁体60とワーク側導電体50(第1導電体57)との間には幅W2の隙間が設けられている。幅W2は0mmより大きく1.5mm以下である。また、幅W2の隙間部分のY軸方向に沿った距離L2は約3.0mm以上である。このようにすることで、仮に幅W1の隙間部分にプラズマが侵入した場合であっても、ワーク側絶縁体60とワーク側導電体50(第1導電体57)との接触する箇所にまでプラズマが侵入することが抑制されるので、ワーク側絶縁体60とワーク側導電体50とが接触する箇所において異常放電が発生することがより抑制される。さらに、本実施形態では、第1絶縁体43及び第2絶縁体44と電源部側導電体30との間には幅W3の隙間が設けられている。幅W3は0mmより大きく1.5mm以下である。また、幅W3の隙間部分のX軸方向に沿った距離L3は約3.0mm以上である。このようにすることで、仮に幅W1の隙間部分にプラズマが侵入した場合であっても、電源部側導電体30と電源部側絶縁体40との接触する箇所にまでプラズマが侵入することが抑制されるので、電源部側導電体30と電源部側絶縁体40とが接触する箇所において異常放電が発生することがより抑制される。なお、上記の値は一例であり、幅W1、幅W2及び幅W3と、距離L1、距離L2及び距離L3の値は、上述のプラズマの侵入が抑制可能な幅及び距離(寸法)に設定されていればよい。
図4は、図3における4−4断面図である。図4には、ワーク側導電体50と、電源部側導電体30と、電源部側絶縁体40と、が示されている。図4に示すように、開口部41に位置する電源部側導電体30の上面31は、+Y方向に向けて凸となる曲面を有している。なお、開口部41の位置における上面31とは、開口部41の+Y方向から電源部側導電体30を見た場合の面である。図4に示すように、開口部41の位置における先端部32の断面形状は、上面31が弧状であり、下面が平面である。また、開口部41に位置する上面31は、平面を有していない。また、電源部側絶縁体40と上面31は離間されている。また、本実施形態では、図4に示すように、電源部側導電体30の先端部32における上面31と電源部側絶縁体40との隙間は、本体部34と電源部側絶縁体40との隙間よりも大きく、先端部32は、断面形状が本体部34よりも小さくなるように構成されている。なお、本実施形態では、図4に示すように、ワーク側導電体50の先端部51は、上面31の+Y方向の上端の位置Qから+Z方向にずれた部分において上面31と接触している。このようなずれが生じるのは、搬送部80がX軸方向及びZ軸方向に搬送誤差を有するためである。搬送誤差によっては、ワーク側導電体50の先端部51は、上面31と位置Qで接触する場合や、位置Qから−Z方向にずれた部分で接触する場合もある。
以上で説明した処理装置100では、搬送部80の保持部71にワークWが保持されると、制御部90は搬送装置75を制御して搬送部80を−Y方向に移動させ、ワーク側導電体50を電源部側導電体30の上面31に開口部41を通じて接触させるとともに、蓋78(シール部材76)を処理室10に接触させる。次に、制御部90は、排気装置92を制御して処理室10内を排気させ、ガス供給装置91を制御して処理室10内に原料ガス又はエッチングガスを供給させ、電源部20を制御して電源部側導電体30、ワーク側導電体50及び保持部71を介してワークWに電力を印加させて成膜又はエッチングを行う。制御部90は、ガス供給装置91を制御して原料ガス等の供給を停止させ、電源部20を制御して電力の印加を停止させて成膜又はエッチングを終了する。次に制御部90は、排気装置92を制御して処理室10内の圧力を復圧させ、搬送装置75を制御して搬送部80を+Y方向に移動させワーク側導電体50を上面31から離間させてワーク側導電体及びワークWを処理室10外に搬送させる。以上のようにして、処理装置100による成膜又はエッチングが行われる。
以上で説明した本実施形態の処理装置100による効果を図を用いて説明する。
図5は、ワーク側導電体50と電源部側導電体30とが接触する箇所近傍における異物Pの様子を示す図である。処理装置100では、処理室10内に、成膜に供されなかった原料ガスが凝集して固体化した異物や、エッチングによってワークWから除去された異物や、搬送部80の搬送ずれによりワーク側絶縁体60と電源部側絶縁体40とが接触してワーク側絶縁体60又は電源部側絶縁体40が削れることによって生じた異物等が存在する場合がある。これらの異物Pは、絶縁性もしくはワーク側導電体50及び電源部側導電体30とは抵抗値の異なる導電性の異物である。そのため、成膜又はエッチング後に、搬送部80が+Y方向へ移動した際に異物Pが開口部41を通じて電源部側導電体30へ落下すると、次回の成膜又はエッチング時に、ワーク側導電体50と電源側導電体との間に導通不良が発生し、ワークWに電力が適切に印加されないおそれがある。しかし、本実施形態の処理装置100では、処理室10内の異物Pが開口部41を介して電源部側導電体30へ落下した場合であっても、電源部側導電体30の上面31は鉛直方向上方に向けて凸となる曲面を有し、電源部側絶縁体40と上面31とは離間されているため、異物Pは、図5の点線矢印で示すように上面31から電源部側絶縁体40と上面31との隙間へ落下するので、電源部側導電体30の上面31に異物が付着することが抑制される。そのため、処理室10内に発生した異物によってワーク側導電体50と電源部側導電体30とが導通不良になることを抑制することができる。
また、本実施形態の処理装置100では、開口部41の位置において、電源部側導電体30の下端の位置Rと、電源部側絶縁体40の底面45とは離間している。そのため、下端の位置Rと底面45との間に、開口部41を介して落下した異物Pを蓄積させることができる。なお、底面45に堆積した異物Pは、電源部側導電体30の上面31に達する前に、電源部側絶縁体40を清掃することによって除去することができる。そのため、電源部側導電体30の下端の位置Rと、電源部側絶縁体40の底面45とが離間していない場合と比べて、清掃の回数を減少させることができ、ワークWの成膜又はエッチングにかかる手間やコストを削減することができる。
また、本実施形態の処理装置100では、電源部側導電体30の先端部32における上面31と電源部側絶縁体40との隙間は、本体部34と電源部側絶縁体40との隙間よりも大きく、先端部32は、断面形状が本体部34よりも小さくなるように構成されている。そのため、電源部側導電体30の先端部32における上面31と電源部側絶縁体40との隙間に、異物Pをより蓄積させることができる。
なお、電源部側導電体30の上面31が+Y方向に向けて凸となる曲面を有していない場合、例えば、開口部41の位置における上面31が平面である場合であっても、搬送部80をX方向に沿って移動させてワーク側導電体50を電源部側導電体30の異物Pが堆積していない箇所に接触させることによって、ワーク側導電体50と電源部側導電体30とを電気的に接続することが考えられる。しかし、このような場合には、ワーク側導電体50と電源部側導電体30との接触する箇所を確保するために、上記平面の面積を大きくすることが好ましく、これに伴い電源部側導電体30及び電源部側絶縁体40を大きく構成することが好ましい場合がある。これに対し、本実施形態の処理装置100では、開口部41の位置における電源部側導電体30の上面31に異物Pが堆積することが抑制されるので、開口部41の位置における上面31が平面である場合と比較して、電源部側導電体30及び電源部側絶縁体40を小さく構成することができる。
B.第2実施形態:
図6は、第2実施形態における処理装置100aの拡大断面図である。図6には、ワーク側導電体50と電源部側導電体30aとが接触する箇所近傍が拡大して示されている。本実施形態の処理装置100aでは、開口部41を通じてワーク側導電体50が接触される上面31aが、+Y方向に向けて凸となる角部33aを有する。本実施形態では、角部33aの角度は、約60°である。図6に示すように、電源部側導電体30aの先端部32aの形状は、+Y方向に向けて凸となる角部33aを備える三角形状である。本実施形態の処理装置100aにおいても、図6に示すように、電源部側絶縁体40と上面31aは離間されている。そのため、処理室10内の異物Pは、図6の点線矢印で示すように鉛直方向下方に移動し、電源部側絶縁体40と上面31aとの隙間を介して電源部側絶縁体40の下部へ落下する。処理装置100aのその他の構成は上述の第1実施形態の処理装置100と同様であるため説明を省略する。このような処理装置100aであっても、上述の第1実施形態と同様の効果を奏する。
C.変形例:
上述の種々の実施形態において、電源部側導電体30の本体部34のY軸方向の長さは、先端部32と同じであってもよい。また、上述の種々の実施形態において、電源部側導電体30は、先端部32の形状と本体部34の形状とが異なるように構成されていなくてもよい。例えば、電源部側導電体30の本体部34は、先端部32と同様に、上面31に+Y方向に向けて凸となる曲面又は+Y方向に向けて凸となる角部33aを有していてもよいし、本体部34の下端の位置Rと電源部側絶縁体40の底面45とが離間していてもよい。
上述の種々の実施形態において、電源部側導電体30、30aの下端の位置Rと電源部側絶縁体40の底面45とは離間している。これに対し、下端の位置Rと底面45とは離間していなくてもよい。
上述の第1実施形態において、開口部41に位置する上面31は+Y方向に向けて凸となる曲面を有し、電源部側絶縁体40と離間されていればよく、図4に示した開口部41に位置する上面31を有する電源部側導電体30(先端部32)の断面形状は、他の形状であってもよい。先端部32の断面形状は、例えば、円状であってもよいし、半円状であってもよいし、楕円形状であってもよい。
上述の第2実施形態において、図6に示した上面31aの+Y方向に向けて凸となる角部33aの角度は、50°、40°、30°等、より小さくしてもよい。こうすることで、異物Pの鉛直方向下部への落下を促すようにしてもよい。また、上述の第2実施形態において、開口部41に位置する上面31aは、+Y方向に向けて凸となる角部33aを有し、電源部側絶縁体40と離間されていればよく、図6に示した開口部41に位置する上面31aを有する電源部側導電体30a(先端部32a)の断面形状は、他の形状であってもよい。先端部32aの断面形状は、例えば、底面が弧状であってもよいし、底面が−Y方向に向けて凸となる角部33aを有する形状であってもよい。
上述の種々の実施形態において、保持部71の−Y方向端部はフック形状を有している。これに対し、保持部71の−Y方向端部は、ワークWを保持可能な形状であれば、他の形状であってもよく、例えば、クリップ形状であってもよい。
上述の種々の実施形態では、処理装置100、100aはプラズマCVD法により成膜又はエッチングを行っている。これに対し、処理装置100、100aは、例えば物理気相成長(Physical Vapor Deposition;PVD)法など他の方法によりワークWに成膜を行ってもよい。例えば、処理装置100、100aは、成膜材料を蒸発させた粒子をプラズマ中を通過させる機構を備えることとし、イオンプレーティング法によりWに成膜を行ってもよい。また、処理装置100、100aは、高いエネルギーをもった粒子を成膜材料(ターゲット)に衝突させる機構を備えることとし、スパッタリング法によりWに成膜を行ってもよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態や変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組合せを行うことが可能である。また、前述した実施形態及び各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…処理室
11…供給口
12…排気口
13…挿入口
15…開口部
20…電源部
30、30a…電源部側導電体
31、31a…上面
32、32a…先端部
33a…角部
34…本体部
40…電源部側絶縁体
41…開口部
43…第1絶縁体
44…第2絶縁体
45…底面
50…ワーク側導電体
51…先端部
53…バネ
55…第2導電体
57…第1導電体
60…ワーク側絶縁体
61…開口部
71…保持部
75…搬送装置
76…シール部材
77…絶縁体
78…蓋
80…搬送部
90…制御部
91…ガス供給装置
92…排気装置
100、100a…処理装置
200…予備室
L1…距離
L2…距離
L3…距離
P…異物
Q…位置
R…位置
W…ワーク
W1…幅
W2…幅
W3…幅

Claims (1)

  1. 導電性のワークに成膜又はエッチングを行う処理装置であって、
    前記成膜又は前記エッチングが行われる処理室と、
    前記処理室外の電源部から電力が印加され、前記処理室内に少なくとも一部が設けられた電源部側導電体と、
    前記電源部側導電体の上面側の一部において開口する開口部を有し、前記電源部側導電体を覆う電源部側絶縁体と、
    前記ワークを保持する導電性の保持部と、前記保持部と電気的に接続されたワーク側導電体と、を有し、前記処理室の鉛直方向上方に位置するとともに鉛直方向に沿って移動可能な搬送部と、を備え、
    前記開口部は前記処理室内に配置されており、
    前記搬送部は、鉛直方向下方に移動したときに前記ワーク側導電体及び前記ワークを前記処理室内に搬送して前記ワーク側導電体を前記電源部側導電体の上面に前記開口部を通じて接触させることで、前記電源部側導電体を介して印加される電力を前記保持部を介して前記ワークに印加し、鉛直方向上方に移動したときに前記ワーク側導電体を前記上面から離間させて前記ワーク側導電体及び前記ワークを前記処理室外に搬送し、
    前記上面は、
    鉛直方向上方に向けて凸となる曲面又は鉛直方向上方に向けて凸となる角部を有し、
    前記電源部側絶縁体と離間されている、
    処理装置。
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