JP6631339B2 - 高周波リレー - Google Patents

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Description

本発明は高周波リレー、特に、高周波信号の漏れが少ない高周波リレーに関する。
従来、高周波リレーとしては、例えば、特許文献1の図27に示すように、リレー本体1aと、前記リレー本体1aを覆う金属製のカバー34とで構成されたものがある。前記リレー本体1aは、特許文献1の図8に示すように、鉄心2aにコイル2bを巻回した電磁石部2と、接点部3とで構成されている。前記接点部3は、可動接点部4と、前記可動接点部4の両側にそれぞれ設けられたメーク固定接点部5およびブレーク固定接点部6と、を有している。前記可動接点部4は、永久磁石4aと、接極子4bと、可動ばね4cとで形成されている。前記可動ばね4cは、その両端にメーク可動接点4dおよびブレーク可動接点4eを設けてある。
一方、前記メーク固定接点部5は、前記メーク可動接点4dに接離可能に対向するメーク固定接点5aと、メーク端子5bとで形成されている。また、前記ブレーク固定接点部6は、前記ブレーク可動接点4eに接離可能に対向するブレーク固定接点6aと、ブレーク端子6bとで形成されている。
そして、前記コイル2bに電圧を印加して前記可動接点部4を回動させると、前記メーク可動接点4dおよびブレーク可動接点4eが、メーク固定接点5aおよびブレーク固定接点6aに交互に接離する。
また、前述のようなリレー本体1aでは、インピーダンスを調整するため、カバー34の天井面を一様に上下動させることにより、高さ調整を行うことが考えられる。
特開2003−132774号公報
しかしながら、前記リレー本体1aでは、前記メーク固定接点5aを設けたメーク端子5bの接点部と前記カバー34との対向面積と、前記ブレーク固定接点6aを設けたブレーク端子6bの接点部と前記カバー34との対向面積とが、異なっている場合がある。このような場合に、天井面が平坦な前記カバー34を一様に上下動させ、対向面間距離を調整しても、インピーダンスは一様に変化するだけである。このため、インピーダンスのばらつきを縮小できず、高周波信号の漏れを効果的に減少させることができないという問題点がある。
本発明は、前記問題点に鑑み、インピーダンスのばらつきを小さくすることにより、高周波信号の漏れが少なく、優れた高周波特性を有する高周波リレーを提供することを課題とする。
本発明に係る高周波リレーは、前記課題を解決すべく、
電磁石ブロックと、
可動鉄片と、前記可動鉄片の両側のうち、少なくとも片側に並設され、かつ、前記可動鉄片に連動する可動接触片と、を備え、前記電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する可動ブロックと、
前記可動接触片の両端にそれぞれ設けた第1,第2可動接点が交互に接離する第1,第2固定接点を、備えたリレー本体と、
前記リレー本体を被覆する形状を備えたシールド体と、
を有する高周波リレーであって、
前記第1固定接点を設けた第1固定接点端子の第1接点部と前記シールド体との対向面積が、
前記第2固定接点を設けた第2固定接点端子の第2接点部と前記シールド体との対向面積よりも大きい場合に、
前記第2接点部と前記シールド体との対向距離が前記第1接点部と前記シールド体との対向距離よりも小さい第1段差部を、前記シールド体に設けた構成としてある。
本発明によれば、第2接点部との対向距離が小さい第1段差部を、前記シールド体に設けてある。このため、第1段差部周辺のキャパシタンスが大きくなるので、インピーダンスが低下する。この結果、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点周辺のインピーダンスとの差が縮小し、高周波信号が漏れにくくなり、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本発明の実施形態としては、前記可動接触片の回動中心となるヒンジ部と前記第1段差部との間に、前記第1段差部よりも一段高い第2段差部を、設けておいてもよい。
本実施形態によれば、可動接触片の中間部と前記可動接触片の一端部との間に存在するインピーダンスの差が、より一層縮小する。このため、高周波信号の漏れがより一層減少し、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本発明の他の実施形態としては、前記第2段差部が、前記ヒンジ部から前記第2接点部までを被覆する平面形状を有していてもよい。
本実施形態によれば、第2段差部を設けることにより、ヒンジ部から第2接点部までの間のキャパシタンスが大きくなり、インピーダンスが低下する。このため、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点周辺のインピーダンスとの差が縮小し、高周波信号が漏れにくくなり、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本発明の別の実施形態としては、前記第1段差部が、前記第2固定接点を設けた前記第2接点部を被覆する平面形状を有していてもよい。
本実施形態によれば、第1段差部と第2固定接点を設けた第2接点部との間のキャパシタンスが大きくなり、インピーダンスが低下する。このため、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点周辺のインピーダンスとの差が縮小し、高周波信号が漏れにくくなり、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本発明の異なる実施形態としては、前記シールド体を少なくとも1枚の金属板で形成しておいてもよい。
本実施形態によれば、シールド体を少なくとも1枚の金属板で形成してある。このため、第1固定接点周辺のインピーダンスと第2固定接点のインピーダンスとの差がより一層、縮小し、高周波信号の漏れが減少し、高周波特性に優れた高周波リレーが得られる。
本発明の他の実施形態としては、前記シールド体が、樹脂製箱形カバーの内向面に形成した金属メッキ膜であってもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
本発明の別の実施形態としては、前記シールド体が、金属製箱形カバーであってもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
本発明の異なる実施形態としては、前記可動ブロックが、前記可動鉄片と前記可動接触片とを一体成形した形状を有していてもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性が向上する。また、組立誤差が小さくなり、部品精度が向上するので、優れた動作特性を高周波リレーが得られる。
本発明の他の実施形態としては、樹脂製板状ベースに樹脂製箱形カバーを嵌合した形成した内部空間に、前記リレー本体および前記シールド体を、配置してもよい。
本実施形態によれば、リレー本体が樹脂製ハウジング内に収納されるので、密閉性の高い高周波リレーが得られるという効果がある。
本発明に係る高周波リレーの第1実施形態を示す斜視図である。 図1に示した高周波リレーの分解斜視図である。 図1で示した高周波リレーの異なる視点から見た分解斜視図である。 図1の高周波リレーから箱形カバーを除いた状態を示す斜視図である。 図2で示した高周波リレーのX−Z軸に沿って切断した断面図である。 図4で示した高周波リレーからシールドケース,板状ベースを除いた状態を示す斜視図である。 図6で示した高周波リレーから可動ブロックの一部を除いた状態を示す斜視図である。 図7で示した高周波リレーから箱形ベースおよび電磁石ブロックを除いた状態を示す斜視図である。 図2で示したシールドケースの斜視図である。 図9で示したシールドケースのX−Z軸に沿って切断した断面図である。 図9で示したシールドケースのY−Z軸に沿って切断した断面図である。 図9で示したシールドケースの要部斜視図である。 本発明に係る高周波リレーの要部斜視図である。 本発明に係る高周波リレーの動作前を示す概略図である。 本発明に係る高周波リレーの動作途中を示す概略図である。 本発明に係る高周波リレーの第2実施形態の箱形カバーを示す斜視図である。 図16に示した箱形カバーのX−Z軸に沿って切断した断面図である。 本発明に係る高周波リレーの第3実施形態の箱形カバーを示す斜視図である。 図18に示した箱形カバーのX−Z軸に沿って切断した断面図である。 本発明に係る高周波リレーの第4実施形態の箱形カバーを示す斜視図である。 図20に示した箱形カバーのX−Z軸に沿って切断した断面図である。 第1実施形態に準じた高周波リレーの常開固定接点および常閉固定接点をオンしたときの両端部におけるインピーダンスを示すグラフ図である。 第1実施形態に準じた高周波リレーの常開固定接点および常閉固定接点をオンしたときの中央部におけるインピーダンスを示すグラフ図である。 比較例に係る高周波リレーの常開固定接点および常閉固定接点をオンしたときの両端部におけるインピーダンスを示すグラフ図である。 比較例に係る高周波リレーの常開固定接点および常閉固定接点をオンしたときの中央部におけるインピーダンスを示すグラフ図である。 第1実施形態に即した高周波リレーの固定接点におけるリターンロスを示すグラフ図である。 第1実施形態に即した高周波リレーの固定接点におけるインサーションロスを示すグラフ図である。 比較例に係る高周波リレーの固定接点におけるリターンロスを示すグラフ図である。 比較例に係る高周波リレーの固定接点におけるインサーションロスを示すグラフ図である。
本発明に係る高周波リレーの実施形態を図1ないし図21の添付図面に従って説明する。
第1実施形態に係る高周波リレーは、図1ないし図15に示すように、板状ベース10と、リレー本体20と、シールドケース50と、箱形カバー60と、で構成されている。
前記板状ベース10は、図2に示すように、平面長方形の樹脂成形板である。そして、前記板状ベース10は、図3に示すように、その底面の外周縁部に沿って環状の浅溝11を形成してある。そして、前記板状ベース10は、前記浅溝11の対向する長辺の内側縁部に、端子孔12,切り欠き部13を一直線上にそれぞれ設けてある。また、前記板状ベース10は、前記浅溝11の対向する長辺の外側縁部に、長孔14を所定のピッチで一直線上にそれぞれ設けてある(図3)。
前記リレー本体20は、箱形ベース21の中央に電磁石ブロック22(図5)を一体成形したものである。そして、前記電磁石ブロック22の上面に可動ブロック30を回動可能に支持してある。また、前記箱形ベース21は、対向する長辺縁部に沿って接点機構部40をそれぞれ配置してある。
前記電磁石ブロック22は、図5に示すように、断面コ字形状の鉄芯23の両端部にスプール24,24をそれぞれ一体成形してある。そして、前記スプール24,24から磁極部23a,23bがZ1方向に向いてそれぞれ露出している。また、前記鉄芯23にはコイル25が巻回されている。前記コイル25は、前記スプール24にインサート成形された中継端子26(図8)に絡げて半田付けされている。そして、前記中継端子26にコイル端子27を電気接続することにより、前記コイル25は前記コイル端子27に電気接続されている。前記コイル端子27は、Z2方向に端子部27aを延在している。
前記可動ブロック30は、図6に示すように、短冊状の可動鉄片31と、前記可動鉄片31を間にして平行に並設した一対の可動接触片33,33と、を一体成形したものである。前記可動鉄片31の下面には永久磁石32を配置してある(図5)。
なお、本実施形態では、前記可動鉄片31の両側に一対の可動接触片33,33を平行にそれぞれ並設する場合について説明したが、必ずしもこれに限らない。例えば、前記可動鉄片31の片側だけに1本の可動接触片33を平行に並設してもよい。
前記可動接触片33は、図13に示すように、X2方向の端部にスリットをX1−X2方向に沿って設けることにより、2分割された常閉分割片34,34を有している。前記常閉分割片34,34は、Z2方向を向いた下向き面に常閉可動接点35,35をそれぞれ固着してある。
同様に、前記可動接触片33は、X1方向の端部にスリットをX1−X2方向に沿って設けることにより、2分割された常開分割片36,36を有している。前記常開分割片36,36は、Z2方向を向いた下向き面に常開可動接点37,37をそれぞれ固着してある。
また、前記可動接触片33は、その中央部から平面T字形状のヒンジ部38をY1−Y2方向に沿って外側に延在している。
前記接点機構部40は、箱形ベース21にインサート成形された常閉固定接点端子41、共通端子44および常開固定接点端子46で構成されている。前記常閉固定接点端子41は、その上端に設けた常閉接点部42に常閉固定接点43を固定してある。前記共通端子44は、その上端に接続舌片45を設けてある。そして、前記常開固定接点端子46は、その上端に設けた常開接点部47に常開固定接点48を固定してある。このため、前記箱形ベース21の上面の両側縁部に沿って、常閉接点部42、接続舌片45および常開接点部47が露出している(図6,7)。
また、常閉固定接点端子41、共通端子44および常開固定接点端子46は、Z2方向に延在する端子部41a,44a,46aを有している。
そして、前記箱形ベース21の上面縁部から露出する共通端子44の接続舌片45に、可動ブロック30のヒンジ部38をそれぞれ固着一体化する。これにより、前記可動ブロック30が電磁石ブロック22上で回動可能に支持される。特に、前記接続舌片45は、常閉固定接点43に近付くにつれて低くなるように傾斜している(図14)。このため、前記接続舌片45に可動ブロック30のヒンジ部38を溶接一体化することにより、可動ブロック30も傾斜する。この結果、常閉可動接点35が常閉固定接点43に所定の接点圧で接触する。特に、前記永久磁石32の磁力線に基づいて磁気回路が形成されるので、自己復帰型の高周波リレーが得られる。
前記シールドケース50は、図9ないし図12に示すように、前記リレー本体20全体を被覆可能な箱形状を有している。特に、前記シールドケース50は、図9および図10に示すように、1枚の金属板から平面部51、左側面部55および右側面部56を一体成形してあるとともに、別体の金属板で正面部57および背面部58を形成してある。
前記平面部51は、図12に示すように、その左側縁部から略中央に向け、かつ、両側縁部に沿って第1段差部52および第2段差部53を、X1−X2方向に沿って切り出してある。なお、第1段差部52および第1段差部52の間には、左側面部55からZ1方向に延在する略逆L字形状の支持部55bを設けてある。また、第2段差部53と第2段差部53との間には、遮蔽舌片54がX1方向に向けて延在している。
特に、前記第1段差部52は、常開接点部47を被覆する平面形状を有している。また、前記第2段差部53は、前記ヒンジ部38から常開接点部47までを被覆する平面形状を有している。
前記第1段差部52と前記第2段差部53とは、前記平面部51に必ずしも連続一体化している必要はない。
例えば、前記第1段差部52と、第2段差部53とは不連続とする。そして、前記第1段差部52が左側面部55に連続一体化している一方、前記第2段差部53が平面部51に連続一体化していてもよい。
また、連続一体化した前記第1段差部52と前記第2段差部53とが、左側面部55に一体化している一方、平面部51と不連続となっていてもよい。
さらに、連続一体化した前記第1段差部52と前記第2段差部53とが、平面部51に連続一体化している一方、左側面部55と不連続になっていてもよい。
前記左側面部55および前記右側面部56は、図12に示すように、その両側縁部から一対の端子部55a,56aをZ2方向に向けて延在している。
前記正面部57および背面部58は、図9および図10に示すように、その下方縁部から端子部57a,58aを所定のピッチでZ2方向に向けて延在している。さらに、前記正面部57および背面部58は、その下方縁部から位置決めリブ57b,58bを所定のピッチでZ2方向に向けて延在している。また、前記正面部57および背面部58は、内向面から突出するように位置決め突部57c,58cを突き出し加工で形成してある。
前記シールドケース50は、前述ように複数枚の金属板を組み合わせて形成してもよい。また、前記シールドケース50は、1枚の金属板からプレス加工で一体成形してもよい。さらに、前記シールドケース50は、例えば、MID(Molded Interconnect Device)工法、あるいは、MIM(Metal Injection Molding)工法で形成してもよい。
前記箱形カバー60は、図2に示すように、前記板状ベース10を被覆可能な平面形状を有し、上面片隅にガス抜き孔61を設けてある。また、前記箱形カバー60は、図3に示すように、その内周面に位置規制リブ62をZ1,Z2方向に沿って突設してある。
前述の構成部材からなる高周波リレーの組立方法について説明する。
まず、図2に示すように、板状ベース10の端子孔12にリレー本体20の端子部27a,41a,44a,46aをそれぞれ挿入し、位置決めする。
そして、前記板状ベース10の切り欠き部13,13にシールドケース50の端子部55a,56aをそれぞれ挿入する。これと同時に、前記板状ベース10の端子孔12にシールドケース50の端子部57a,58aを挿入する。ついで、前記板状ベース10の長孔14(図3)に前記シールドケース50の位置決めリブ57b,58bをそれぞれ挿入する。このとき、正面部57の位置決め突部57cおよび背面部58の位置決め突部58cが、リレー本体20の外周面に当接するので、正確に位置決めできる。
ついで、前記板状ベース10に箱形カバー60を被せる。このとき、シールドケース50の支持部55bが箱形カバー60の隅部に当接して位置決めする。また、箱形カバー60の位置規制リブ62が、シールドケース50の外周面に当接して位置決めする。そして、前記板状ベース10の環状の浅溝11にシール材(図示せず)を注入,固化して密封する。ついで、前記箱形カバー60のガス抜き孔61から内部空気を吸引した後、前記ガス抜き孔61を熱溶着して封止する。
本実施形態では、図13に示すように、前記常閉固定接点43を設けた常閉接点部42と前記シールドケース50との対向面積は、前記常開固定接点48を設けた常開接点部47と前記シールドケース50との対向面積よりも大きい。
しかし、前記常開接点部47と前記シールドケース50との対向距離が、前記常閉接点部42と前記シールドケース50との対向距離よりも小さくなるように、第1段差部52を前記シールドケース50に設けてある。このため、第1段差部52と常開接点部47との間のキャパシタンスが大きくなり、第1段差部52と常開接点部47とのインピーダンスが小さくなる。この結果、常開接点部47を含む領域のインピーダンスと、常閉接点部42を含む領域のインピーダンスとの差が小さくなり、高周波信号の漏れが生じにくくなる。
次に、前記高周波リレーの使用方法について説明する。
図14に示すように、接続舌片45が常閉固定接点43側に傾斜していることから、可動ブロック30も常閉固定接点43側に傾いている。このため、コイル25に電圧が印加されていない場合には、常閉可動接点35が常閉固定接点43に所定の接点圧で接触している。さらに、永久磁石32の磁力によって可動鉄片31の一端部31aが鉄芯23の磁極部23aに吸着している(図5)。
そして、図5において、前記可動ブロック30が反時計回りに回動するように前記コイル25に電圧を印加する。これにより、可動ブロック30が反時計回りに回動し、可動鉄片31の一端部31aが鉄芯23の磁極部23aから開離し、ついで、常閉可動接点35が常閉固定接点43から開離する。そして、常開可動接点37が常開固定接点48に接触した後、可動鉄片31の他端部31bが鉄芯23の磁極部23bに吸着する。
ついで、前記コイル25への電圧の印加を停止すると、可動接触片33のヒンジ部38の捩じり力で可動ブロック30が逆回転する。このため、可動鉄片31の他端部31bが鉄芯23の磁極部23bから開離した後、常開可動接点37が常開固定接点48から開離する。そして、常閉可動接点35が常閉固定接点43に接触した後、可動鉄片31の一端部31aが鉄芯23の磁極部23aに吸着し、元の状態に復帰する。
なお、前述の実施形態では、プリント基板のスルーホールに端子部を挿入して電気接続する高周波リレーを説明した。しかし、プリント基板に表面実装で電気接続する端子部を備えた高周波リレーに適用してもよいことは勿論である。
前述の実施形態では、箱形ベースに収納した電磁石ブロックの上面に、可動鉄片を回動可能に支持した高周波リレーについて説明したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ベースと電磁石ブロックとの間に、可動鉄片を回動可能に支持する。そして、電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する可動鉄片で、接点機構を駆動する高周波リレーに適用してもよい。特に、接点機構を構成する可動接触片は回動するものに限らず、往復移動することにより、接点を開閉するものであってもよい。
第2実施形態は、図16および図17に示すように、プリント基板に表面実装する高周波リレーに適用した場合であり、シールドケースと箱形カバーとを兼用している。
すなわち、均一の肉厚を有する箱形カバー60の天井面に、第1段差部63および第2段差部64を形成してある。また、前記箱形カバー60の外周面の開口側の縁部から端子部65をY1−Y2方向に沿って所定のピッチで突出している。そして、前記箱形カバー60の対向する開口縁部に沿って所定のピッチで、図示しない高周波リレーの端子部を配置する切り欠き部66を所定のピッチで形成してある。
そして、前記箱形カバー60の内向面および前記端子部65の底面には、例えば、MID(Molded Interconnect Device)工法で、金属メッキ膜67が連続するように設けてある。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
他は前述の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
第3実施形態は、図18および図19に示すように、第2実施形態と同様、プリント基板に表面実装する高周波リレーに適用した場合であり、シールドケースと箱形カバーとを兼用している。
すなわち、均一の肉厚を有する箱形カバー60の天井面に、第1段差部63および第2段差部64を形成してある。また、前記箱形カバー60の外周面の開口側の縁部から端子部65がY1−Y2方向に所定のピッチで突出している。さらに、前記箱形カバー60の対向する開口縁部に沿って所定のピッチで、図示しない高周波リレーの端子部を配置する切り欠き部66を形成してある。
そして、前記箱形カバー60は、例えば、MIM(Metal Injection Molding)工法で形成してもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なく、生産性の高い高周波リレーが得られる。
第4実施形態は、図20および図21に示すように、箱形カバー60の天井面の内側に第1段差部68および第2段差部69を設けた場合である。
すなわち、箱形カバー60の天井面に、第1段差部68および第2段差部69を形成してある。また、前記箱形カバー60の外周面の開口側の縁部から端子部65がY1−Y2方向に沿って所定のピッチで突出している。さらに、前記箱形カバー60の対向する開口縁部に沿って所定のピッチで、図示しない高周波リレーの端子部を配置するための切り欠き部66を形成してある。
そして、前記箱形カバーは、例えば、MID(Molded Interconnect Device)工法で内周面に金属メッキ膜(図示せず)を形成してもよく、あるいは、MIM(Metal Injection Molding)工法で形成してもよい。
本実施形態によれば、部品点数,組立工数が少なくなり、生産性の高い高周波リレーが得られる。
実施形態1に準じた高周波リレーについて、常閉固定接点,常開固定接点周辺におけるインピーダンスおよびヒンジ部周辺におけるインピーダンスを解析した。
解析条件としては、常閉固定接点を設けた常閉接点部とシールドケースとの対向面間距離を一定とした。そして、常開固定接点を設けた常開接点部とシールドケースの第1段差部との対向面間距離を変化させた場合に、常閉固定接点および常開固定接点を配置した位置におけるインピーダンス、および、可動接触片のヒンジ部を設けた位置におけるインピーダンスの変化をそれぞれ解析した。
なお、第1段差部は可動接触片の中央部から常開接点端子の常開接点部を被覆するように延在した形状であり、第2段差部は設けられていない。また、常閉固定接点,常開固定接点については、接点閉成(オン)時のインピーダンスを基準とした。解析結果を図22および図23に示す。
比較例1
シールドケースに第1段差を設けず、平面部が平坦である点を除き、他は前述の実施例1と同一の条件でインピーダンスを解析した。
解析結果を図24および図25に示す。
比較例1の解析結果を示す図24によれば、常閉固定接点を配置した領域のインピーダンスと、常開固定接点を配置した領域のインピーダンスとの差が大きく、高周波信号が漏れやすいことが判った。これに対し、実施例1の解析結果を示す図22によれば、常閉固定接点を配置した領域のインピーダンスと、常開固定接点を配置した領域のインピーダンスとの差が比較例1よりも小さく、高周波信号が漏れにくいことが判った。
また、比較例1の解析結果を示す図25は、可動接触片の中央部に位置する領域のインピーダンスを解析した場合である。常閉固定接点および常開固定接点の閉成時におけるインピーダンスの差が大きく、高周波信号が漏れやすいことが判った。
これに対し、実施例1の解析結果を示す図23によれば、常閉固定接点と常開固定接点との間のインピーダンスの差が、比較例1よりも縮小している。このため、実施例1は比較例1よりも、高周波信号の漏れが少ないことが判った。
以上の解析結果より、シールドケースの平面部に第1段差部を設ければ、インピーダンスの差が小さくなり、高周波信号が漏れにくいことが判った。
実施形態1に即した高周波リレーのリターンロスとインサーションロスとを測定した。測定結果を図26および図27に示す。
比較例2
シールドケースに第1,第2段差を設けない点を除き、他は前述の実施例2と同一の条件で、高周波リレーのリターンロスとインサーションロスとを測定した。測定結果を図28および図29に示す。
比較例2の測定結果を示す図28によれば、常閉固定接点と常開固定接点とのリターンロスが、基準値である10dBを周波数5GHzで上回っている。これに対し、実施例2の測定結果を示す図26によれば、常閉固定接点と常開固定接点とのリターンロスが、基準値である10dBを周波数9GHzで上回っている。このため、実施例2は比較例2よりも、リターンロスにおいて優れていることが判った。
比較例2の測定結果を示す図29によれば、常閉固定接点と常開固定接点とのインサーションロスが、基準値である1dBを周波数5GHzで下回っている。これに対し、実施例2の測定結果を示す図27によれば、常閉固定接点と常開固定接点とのインサーションロスが、基準値である1dBを周波数8.5GHzで下回っている。このため、実施例2は比較例2よりも、インサーションロスにおいて優れていることが判った。
以上の測定結果から、シールドケースの平面部に第1,第2段差部を設けることにより、リターンロスおよびインサーションロスのいずれをも改善できることを確認できた。
前述の実施形態では、自己復帰型の高周波リレーに適用する場合について説明したが、自己保持型の高周波リレーに適用してもよいことは勿論である。
10 板状ベース
11 浅溝
12 端子孔
13 切り欠き部
14 長孔
20 リレー本体
21 箱形ベース
22 電磁石ブロック
23 鉄芯
23a,23b 磁極部
24 スプール
25 コイル
26 中継端子
27 コイル端子
30 可動ブロック
31 可動鉄片
32 永久磁石
33 可動接触片
34 常閉分割片
35 常閉可動接点(第1可動接点)
36 常開分割片
37 常開可動接点(第2可動接点)
38 ヒンジ部
41 常閉固定接点端子(第1固定接点端子)
42 常閉接点部(第1接点部)
43 常閉固定接点(第1固定接点)
44 共通端子
45 接続舌片
46 常開固定接点端子(第2固定接点端子)
47 常開接点部(第2接点部)
48 常開固定接点(第2固定接点)
50 シールドケース(シールド体)
51 平面部
52 第1段差部
53 第2段差部
54 遮蔽舌片
55 左側面部
55a 端子部
56 右側面部
56a 端子部
57 正面部
57a 端子部
58 背面部
58a 端子部
60 箱形カバー
61 ガス抜き孔
62 位置規制リブ
63 第1段差部
64 第2段差部
65 端子部
66 切り欠き部
67 金属メッキ膜
68 第1段差部
69 第2段差部

Claims (9)

  1. 電磁石ブロックと、
    可動鉄片と、前記可動鉄片の両側のうち、少なくとも片側に並設され、かつ、前記可動鉄片に連動する可動接触片と、を備え、前記電磁石ブロックの励磁,消磁に基づいて回動する可動ブロックと、
    前記可動接触片の両端にそれぞれ設けた第1,第2可動接点が交互に接離する第1,第2固定接点を、備えたリレー本体と、
    前記リレー本体を被覆する形状を備えたシールド体と、
    を有する高周波リレーであって、
    前記第1固定接点を設けた第1固定接点端子の第1接点部と前記シールド体との対向面積が、
    前記第2固定接点を設けた第2固定接点端子の第2接点部と前記シールド体との対向面積よりも大きい場合に、
    前記第2接点部と前記シールド体との対向距離が前記第1接点部と前記シールド体との対向距離よりも小さい第1段差部を、前記シールド体に設けたことを特徴とする高周波リレー。
  2. 前記可動接触片の回動中心となるヒンジ部と前記第1段差部との間に、前記第1段差部よりも一段高い第2段差部を、設けたことを特徴とする請求項1に記載の高周波リレー。
  3. 前記第2段差部が、前記ヒンジ部から前記第2接点部までを被覆する平面形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の高周波リレー。
  4. 前記第1段差部が、前記第2固定接点を設けた前記第2接点部を被覆する平面形状を有していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の高周波リレー。
  5. 前記シールド体が少なくとも1枚の金属板で形成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波リレー。
  6. 前記シールド体が、樹脂製箱形カバーの内向面に形成した金属メッキ膜であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波リレー。
  7. 前記シールド体が、金属製箱形カバーであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の高周波リレー。
  8. 前記可動ブロックが、前記可動鉄片と前記可動接触片とを一体成形した形状を有することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の高周波リレー。
  9. 板状ベースに箱形カバーを嵌合した形成した内部空間に、前記リレー本体および前記シールド体を、配置した構造を有することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の高周波リレー。
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