JP6631130B2 - 構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システム - Google Patents

構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システム Download PDF

Info

Publication number
JP6631130B2
JP6631130B2 JP2015194272A JP2015194272A JP6631130B2 JP 6631130 B2 JP6631130 B2 JP 6631130B2 JP 2015194272 A JP2015194272 A JP 2015194272A JP 2015194272 A JP2015194272 A JP 2015194272A JP 6631130 B2 JP6631130 B2 JP 6631130B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
call
private branch
branch exchange
telephone
call processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015194272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016072988A (ja
Inventor
宮本 勝彦
勝彦 宮本
吉田 敏之
敏之 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Publication of JP2016072988A publication Critical patent/JP2016072988A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6631130B2 publication Critical patent/JP6631130B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Sub-Exchange Stations And Push- Button Telephones (AREA)

Description

本発明は、構内交換機、(PBX(Private Branch eXchange))、構内交換プログラム、構内交換機システム及びIP(Internet Protocol)電話端末に関し、例えば、複数の内線電話機を同時に呼び出す機能を有する構内交換機システムに関する。
一般に、企業内で使われている構内交換機においては、自社の外線番号に着信した場合、着信先として複数の内線電話機を同時に呼び出し出来るグループ着信機能が利用されている。また、構内交換機は、このグループ着信を応用し複数の内線電話と会議通話できる一斉呼び出し機能も備えている。これらの機能は、複数名で協調的に業務を実施している職場環境等で活用されている。
なお、昨今の構内交換機は、IP技術を活用したIP内線電話機を収容できるようになっている。収容されたIP内線電話機は、企業内のIPネットワーク上に接続し、当該IPネットワーク上に接されている構内交換機との接続制御を行うことで、利用が可能になっている。また、構内交換機は、モバイル内線である事業所コードレス内線電話機(PHS(Personal Handy−phone System)内線電話機)の収容も可能になっている(特許文献1)。
これらのIP内線電話機やPHS内線電話機は、同様に前述のグループ着信関連の機能利用が可能になっている。また、これらの種々の内線電話機は、組み合わせて利用することもできる。
IP内線電話機については、別のフロアや別の拠点、社外、出張先等、企業内IPネットワーク上に接続でき、構内交換機との接続制御が実現できる環境があれば、どのような場所からでも接続することが可能である。さらに、無線インタフェースを備えたIP内線電話機は、機動性が高くなるのでより活用されている。
PHS内線電話機は、接続可能なPHS基地局が周囲にあれば、別のフロアや別の拠点から接続することができる。なお、当該PHS基地局は、構内交換機に接続されており、構内交換機に登録されているPHS内線電話機の接続制御の中継を行う。
内線電話機にグループ着信を実施する場合は、以下のような扱いとなる。
構内交換機におけるグループ設定は、着信させたい場所に見合った複数の内線電話機の電話機を選択して設定を行えば良い。
グループ着信に係る内線電話機周辺においては、グループ登録された複数の内線電話機が鳴動して、その周辺の人により応答される。応答者の状況は、周囲で目視等により応答、通話状況が識別できるため、当該グループ着信の応答は別の人が対応してくれたと意識できる。しかし、従来型のメタル配線による非IP内線固定電話機(以下、「レガシー内線電話機」とも呼ぶ。)は、構内交換機に直接接続され、固定的な場所に設置されているため、これらの内線電話機にグループ着信させると、いつも固定的な場所の電話機が着信鳴動することになる。言い換えれば、着信先の場所は明確であるといえる。
一方、IP内線電話機やPHS内線電話機は、前述のようにいつも固定的な場所で接続されているとは限らないため、利用者が自席等の固定位置での着信に応答するだけではなく、様々な場所で着信に応答する場合が存在する。
例えば、IP内線電話機、PHS内線電話機の利用者が自席に存在する状態で、グループ着信が入った場合には、周囲の電話機が複数鳴動し、誰が応答したのか目視等で確認できるので、自席周囲の人への周知や保留転送の取扱いは容易である。
特開平9−172680号公報
しかしながら、IP内線電話機、PHS内線電話機の利用者が自席以外の場所で応答した場合には、自席周囲に存在する他の着信が入った人に対して、自内線電話機が応答したことを周知(把握)させることができなかった。言い換えれば、着信に誰も未応答で発信者側から切断された等の誤解を生む場合が存在した。
また、自席以外の場所で応答した人が、自席周囲の人の別の内線に口頭で保留転送を行おうとする場合は、自席周囲の状況が不明のため取次ぎができずに発信者相手に、再度かけ直しをしてもらうといった手間をかける場合も存在した。
図16は、従来のグループ着信の具体例を示す説明図である。
外線から「On−abcd−efgh」(該アルファベットには任意の数字が適用される)をダイヤル(接続先指定)した際に、構内交換機は当該電話番号をグループAに設定されている各内線電話機に対してグループ着信させる。この際、IP内線電話機30−1、IP内線電話機30−2及びPHS内線電話機40は、自席から移動しており(フロア1の自席にいない)、別の場所で着信を受けることになる。
このとき、フロアMに移動していたPHS内線電話機40が最初に応答すると、外線からの着信は、PHS内線電話機40が応答通話状態になる。しかし、自席で着信を受けたその他の内線について着信鳴動は止まるが、自席周辺では誰も応答したことが目視等で確認できないため、当該着信の応答対応の状況が分かり難い状況を生んでいた。
また、グループ着信機能を活用した一斉呼び出し機能というものが存在する。この機能は、呼び出し者により複数の内線電話機を一斉に呼び出され、複数の内線電話機との会議通話を実施するものである。一斉呼び出し機能は、自席周辺等の特定エリアに居る人との会議電話として利用する場合があるが、このような利用を行う際に、IP内線電話機、PHS内線電話機を呼び出し先に含めると、先述のグループ着信の事例と同様に自席に存在しないにも関わらず、本来は会議通話に参加する必要はないのだが、一斉呼び出し先として着信してしまう状況が存在した。
図17は、従来の一斉呼び出し機能の具体例を示す説明図である。
内線XがグループAに登録している内線に一斉呼び出しを行うため、グループAの一斉呼び出し番号である「8−701」をダイヤルすると、フロア1から移動しているIP内線電話機30−1とIP内線電話機30−2、PHS内線電話機40にも呼び出しが行われ、それぞれが応答すると内線XとグループAに登録している内線電話機全員による会議電話状態になる。IP内線電話機30−1とIP内線電話機30−2、PHS内線電話機40は自席周辺にいないため会議電話を聞く必要が無いが無駄な電話応対が発生する。
以上のように、構内交換機のグループ着信先の設定(一斉呼び出し機能も含む)は、着信先の内線電話機が固定的に設定されるため、先述のIP内線電話機、PHS内線電話機のような接続場所が固定とはならない内線電話機の利用は、自席に存在する場合には必要だが、自席以外に存在する場合には必要ないにも関わらず、着信することがあり、利用者にとっては使い勝手が悪いという課題があった。
そのため、構内交換機がグループ着信のような1又は2以上の電話端末を同時に呼び出す機能を実行する場合には、当該電話端末の内から発信者にとって適切な電話端末を選択することができる構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システムが望まれている。
第1の本発明は、電話端末間の接続をなす構内交換機であって、(1)呼接続要求に応じて、上記電話端末間を呼接続し、呼処理を行う呼処理手段と、(2)上記呼処理手段が呼処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段と、(3)上記呼処理手段が所定の番号について呼処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する着信電話端末決定手段とを有し、(4)上記呼処理手段は、インスタントメッセージの送信要求に対して、インスタントメッセージ送信処理を行い、上記記憶手段は、上記インスタントメッセージ送信処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段を有し、上記着信電話端末決定手段は、上記呼処理手段が所定の番号についてインスタントメッセージ送信処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定することを特徴とする。
第2の本発明の構内交換プログラムは、電話端末間の接続をなす構内交換機に搭載されるコンピュータを、(1)呼接続要求に応じて、上記電話端末間を呼接続し、呼処理を行う呼処理手段と、(2)上記呼処理手段が呼処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段と、(3)上記呼処理手段が所定の番号について呼処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する着信電話端末決定手段として機能させ、(4)上記呼処理手段は、インスタントメッセージの送信要求に対して、インスタントメッセージ送信処理を行い、上記記憶手段は、上記インスタントメッセージ送信処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段を有し、上記着信電話端末決定手段は、上記呼処理手段が所定の番号についてインスタントメッセージ送信処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定することを特徴とする。
第3の本発明の構内交換機システムは、第1の本発明と、1又は2以上の電話端末からなる構内交換機システム。
第4の本発明は、電話端末間の接続をなす構内交換機であって、(1)呼接続要求に応じて、上記電話端末間を呼接続し、呼処理を行う呼処理手段と、(2)上記呼処理手段が呼処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段と、(3)上記呼処理手段が所定の番号について呼処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する着信電話端末決定手段とを有し、(4)上記呼処理手段は、プレゼンス情報の配信要求に対して、プレゼンス情報配信処理を行い、上記記憶手段は、上記プレゼンス情報配信処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段を有し、上記着信電話端末決定手段は、上記呼処理手段が所定の番号についてプレゼンス情報配信処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定することを特徴とする。
本発明によれば、構内交換機がグループ着信のような1又は2以上の電話端末を同時に呼び出す機能を実行する場合には、当該電話端末の内から発信者にとって適切な電話端末を選択することができる。
第1の実施形態に係る構内交換機を含む構内交換機システム全体の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る構内交換機の内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る構内交換機が管理するIP電話機のIPアドレスと位置情報の対応関係を示す説明図である。 第1の実施形態に係る構内交換機が管理するIP内線電話機が存在する場所(位置)によって、IPアドレスが変化する例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る構内交換機がPHS基地局コードと位置情報の対応関係を示す説明図である。 第1の実施形態に係る構内交換機が管理するPHS内線電話機が存在する場所によって、帰属するPHS基地局が変化する例を示す説明図である。 第1の実施形態に係る電話機交換機が内線電話機の着信先を決定する手順を示すフローチャートである グループ呼び出しをダイヤルして実施した場合の具体例を示す説明図である。 着信場所を指定してグループ着信を行った場合の具体例を示す説明図である。 内線電話機の属性を含めたグループ着信の特番を設定した状態を示す説明図である。 内線電話機の属性を指定してグループ着信を行った場合の具体例を示す説明図である。 第2の実施形態に係るIP内線電話機の管理情報を入力するインタフェースの一例を示す説明図である。 第2の実施形態に係るIP内線電話機の管理情報を入力するインタフェース(プルダウンボタン実装)を示す説明図である。 第2の実施形態に係るIP内線電話機が、構内交換機に位置情報を含む管理情報を登録する具体例を示す説明図である。 第2の実施形態に係るIP内線電話機の管理情報を更新するインタフェースの一例を示す説明図である。 従来のグループ着信機能の具体例を示す説明図である。 従来の一斉呼び出し機能の具体例を示す説明図である。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システムの第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態に係る構内交換機を含む構内交換機システム全体の構成を示すブロック図である。
図1において、構内交換機システム1は、構内交換機10、レガシー内線電話機20(20−1、20−2)、IP内線電話機30(30−1、30−2)、PHS内線電話機40、無線LANアクセスポイント(以下、「無線LAN−AP」とも呼ぶ)50(50−1、50−2、50−3)、及びPHS基地局60(60−1、60−2)を有する。
なお、以下では、説明を簡易とするため、IP内線電話機30−1及び30−2を区別して説明する必要が存在しない場合は、IP内線電話機30と記載して説明する。レガシー内線電話機20(20−1、20−2)、無線LANアクセスポイント50(50−1、50−2、50−3)、及びPHS基地局60(60−1、60−2)も同様とする。
構内交換機10は、レガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2、及びPHS内線電話機40を収容している。なお、IP内線電話機30−1及び30−2は、企業内IP網N2を介して、構内交換機10に収容される。ここで、収容とは、接続、識別がなされることである。つまり、構内交換機10は、レガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2、及びPHS内線電話機40の各々と接続し各々を識別している。また、構内交換機10は、図1に示されていない外部の公衆加入者電話網(公衆網)(外線網)を収容している。収容に際し、構内交換機10は、レガシー内線電話機20を収容するためのレガシー(アナログ)収容I/F(インタフェース)を有し、企業内IP網N2(企業内IP網N2を介してIP内線電話機30)を収容するためのIP網収容I/Fを有し、PHS基地局60(PHS基地局60を介してPHS内線電話機40)を収容するためのPHS収容I/Fを有し、公衆加入者電話網(外線網)を収容ための外線収容I/Fを有する。なお、構内交換機10の収容における接続とは、所定の通信プロトコルに基づいて疎通することであって、識別とは、通信プロトコルに基づいて端末種別や回線種別を識別することである。
構内交換機10は、レガシー内線電話機20、IP内線電話機30、及びPHS内線電話機40の各々の間の内線通話を交換する機能や、レガシー内線電話機20、IP内線電話機30、及びPHS内線電話機40の各々と外部の公衆加入者電話網との間の外線通話を交換する機能を備える。例えば、構内交換機10は、IP−PBXやソフトスイッチ等が該当する。また、構内交換機10は、電話の接続に係わる機能を有していれば、スイッチやルータ等の中継装置であってもよいし、パソコン等の通信装置であってもよい。
図2は、構内交換機10の主な内部構成を示すブロック図である。
構内交換機10は、インタフェース部11、呼処理部12、着信先決定部13及び記憶部14を構成要素として含む。
なお、第1の実施形態の構内交換機は、インタフェース部を除いた部分をハードウェアで構成することも可能であり、また、CPUが実行するソフトウェア(構内交換プログラム)とCPUとで実現することも可能であるが、いずれの実現方法を採用した場合であっても、機能的には図2で表すことができる。
インタフェース部11は、公衆網又は内線電話機と接続して通信処理を行うインタフェースである。インタフェース部11は、レガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/F、PHS収容I/Fおよび外線収容I/Fを含み、それぞれのI/Fを構成する回路で構成されている。なお、それぞれのI/Fは、1基板(パッケージ)上でそれぞれのI/F毎の回路を構成することで実現されてもよいし、それぞれのI/F毎の基板(パッケージ)上で回路を構成することで実現されてもよい。なお、インタフェース部11がレガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/F、PHS収容I/Fおよび外線収容I/Fを含むと説明したが、これは第1の実施形態に係る構内交換機システム1のようにレガシー内線電話機20、IP内線電話機30およびPHS内線電話機40を有し、公衆加入者電話網(外線網)に接続する態様にあわせた構成である。例えば、IP内線電話機30およびPHS内線電話機40を有し、公衆加入者電話網(外線網)に接続する構内交換機システム1である場合、インタフェース部11が、IP網収容I/F、PHS収容I/Fおよび外線収容I/Fを含み、それぞれのI/Fを構成する回路で構成されてもよい。つまり、インタフェース部11は、構内交換機システム1の態様に合わせ、レガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/F、PHS収容I/Fおよび外線収容I/Fのうち1又は2以上を含むものである。
呼処理部12は、公衆網又は内線電話機からの接続要求について呼処理の制御を行うものである。呼処理部12は、レガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/F、PHS収容I/Fおよび外線収容I/Fのうち1又は2以上を介した呼処理の制御を行う。例えば、構内交換機10(呼処理部12)が、IP内線電話機30−2に対する接続要求を公衆網(公衆網側の端末)から受ける場合、呼処理部12は、外線収容I/FとIP網収容I/Fとを介して公衆網(公衆網側の端末)とIP内線電話機30−2との間の通話を確立する呼処理を制御する。例えば、構内交換機10(呼処理部12)が、IP内線電話機30−2に対する接続要求をIP内線電話機30−1から受ける場合、呼処理部12は、IP網収容I/Fを介してIP内線電話機30−1とIP内線電話機30−2との間の通話を確立する呼処理を制御する。例えば、構内交換機10(呼処理部12)が、グループAに対する一斉呼び出しの接続要求を公衆網(公衆網側の端末)から受ける場合、呼処理部12は、外線収容I/Fとレガシー(アナログ)収容I/FとIP網収容I/FとPHS収容I/Fとの間の通話を確立する呼処理を制御する。
着信先決定部13は、接続要求があった呼について着信電話機を決定(着信先決定処理)するものである。着信先決定部13は、ダイヤル分析した結果、ある特定の特番(グループ着信又は一斉呼び出し)であった場合には、当該特番に紐づけられた1又は2以上の電話機を着信先に決定する。
記憶部14は、構内交換機10が収容する内線電話機や内線電話機の自席位置や特番等に関するデータを記憶するものである。この実施形態では、グループAのグループ着信の特番には、図1で示すように、レガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40が着信電話機として初期設定されている。また、内線電話機を利用する者の通常存在する位置(自席位置)には、レガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40が事業所Aフロア1を自席位置として初期設定されている。なお、実際にグループ着信させるか否かは後述する内線電話機の位置情報も加味して判定される。
ここで、構内交換機10は、収容するIP内線電話機30のIPアドレスと対応する位置情報を記憶部14に記憶して管理している。例えば、構内交換機10は、内線電話機ごとに登録されているIPアドレスの値と、そのIPアドレスの位置情報(NWアドレス部により特定)がどこであるのか識別できるIP内線電話機位置情報識別テーブルT1を利用することによりIP内線電話機30の位置を管理する。
図3は、IPアドレスと位置情報の対応関係(IP内線電話機位置情報識別テーブルT1)を示す説明図である。
記憶部14には、例えば、図3に示すような各IPアドレスのNWアドレス部に紐づく位置情報の関係が登録されている。例えば、192.168.1.XXのアドレスは、「事業所Aフロア1」の位置情報となり、192.168.99.AAのアドレスは「屋外」の位置情報と定義されている。
図4は、IP内線電話機30−1が存在する場所(位置)によって、IPアドレスが変化する例を示す説明図である。
IP内線電話機30−1は、構内交換機10に対して、端末(電話機)情報登録のために自身のIPアドレス情報の通知を行う。IP内線電話機30−1(モバイル端末)が移動した際に、IPアドレス更新がされた場合は、更新後のIPアドレス情報を構内交換機10に通知する。構内交換機10は、この通知により、記憶部14内の各内線電話機のIPアドレスを更新する。
例えば、図4の例で示すように、事業所Aフロア1が、IP内線電話機30−1を利用する者の通常存在する位置(自席位置)であるが、この内線電話機がこの場所に存在する時に構内交換機10で管理しているIP内線電話機30−1のIPアドレスは、192.168.1.1となっている。
そして、IP内線電話機30−1が事業所AフロアNに移動した場合は、192.168.2.30のように、IPアドレスの変化があった場合に構内交換機10にIPアドレスの再登録がなされる。以下、事業所B又は屋外に移動した場合にも図4に示すようにIPアドレスの再登録がなされる。
なお、構内交換機10が管理するIPアドレスと位置情報の関係を記憶するテーブルに関して、図4の例では構内交換機10側でIP内線電話機30−1が通知する各IPアドレスに対する位置情報名称を固定的に設定した場合の事例であるが、IP内線電話機側から構内交換機側に対して位置情報名称も適宜申告、登録、更新するようにしても良い。これらの詳しい説明については、後述する第2の実施形態の項で説明する。
また、構内交換機10は、収容するPHS内線電話機40の基地局番号も管理している。
図5は、PHS基地局コードと位置情報の対応関係を示す(PHS内線電話機位置情報識別テーブルT2)説明図である。
記憶部14では、各PHS基地局60に紐づく位置情報の関係が登録されており、例えば、図5で示すように、00001234というPHS基地局コードは、「事業所Aフロア1」の位置情報となる。
PHS内線電話機40は、構内交換機10に対して端末登録のために自身が帰属しているPHS基地局情報の通知を行う。PHS内線電話機40(モバイル端末)が移動して帰属したPHS基地局60が更新された場合には、更新後の情報を構内交換機10に通知する。構内交換機10は、この通知により、記憶部14内のPHS内線電話機管理データを更新する。なお、各PHS基地局60が、PHS基地局情報の通知を行ってもよい。この場合、PHS基地局60は、新たなPHS内線電話機40の帰属を検出すると、構内交換機10に対して端末登録のためにPHS基地局情報の通知を行う。また、PHS基地局60は、新たなPHS内線電話機40の帰属を検出後、所定時間の間に新たなPHS内線電話機40によるPHS基地局情報の通知が行われない場合、新たなPHS内線電話機40に代わってPHS基地局情報の通知を行ってもよい。なお、所定時間は、例えば多重数4のTDMA/TDD(Time Division Multiple Access/Time Division Duplex)のPHSの場合(1フレーム中に8つの送受信スロット(送信スロット4つ+受信スロット4つ))、5ms等のPHSにおけるフレーム周期、10ms等のPHSにおけるフレーム周期の整数倍、625μs等のPHSのフレーム周期における1スロット、1250μs等のPHSのフレーム周期における1スロットの整数倍、2.5ms等のPHSのフレーム周期における受信時間(PHS基地局60がPHS内線電話機40から信号を受信する時間(受信スロット4つ分))であってもよい。
図6で示す例において、PHS内線電話機40は、事業所Aフロア1が、利用者が通常いる自席位置となる。この場所に存在するときに構内交換機10で管理しているPHS内線電話機40の帰属PHS基地局コードは、00001234である。
続いて、PHS内線電話機40が事業所AフロアMに移動し帰属PHS基地局の変化があった場合には、新たなPHS基地局コード(00001235)の再登録が構内交換機10になされる。
なお、活用する内線電話機の位置情報については、先述のIPアドレスやPHS基地局情報を利用する代わりに、MAC(Media Access Control)アドレスやGPS(Global Positioning System)等の内線電話機の接続位置を特定できる情報を利用しても良い。
レガシー内線電話機20は、例えば、アナログ内線電話回線やデジタル多機能内線電話回線により、構内交換機に接続される旧来型(非IP型)の内線電話機である。なお、アナログ内線電話回線は、2線式アナログ回線や4線式アナログ回線等のメタル配線上でアナログ信号を伝送する回線である。デジタル多機能内線電話回線は、2心配線や4心配線等のメタル配線上でデジタル信号を伝送する回線であって、例えばISDN(Integrates Service Digital Network)等である。上記レガシー(アナログ)収容I/Fは、2線式アナログ回線、4線式アナログ回線およびISDNに対応するものとする。
IP内線電話機30は、IPネットワークにより接続される内線電話機である。IP内線電話機30は、企業内IP網N2を介して、構内交換機10と交換される。また、IP内線電話機30が、公衆IP網N1を介して企業内IP網N2へアクセス(リモートアクセス)する場合には、セキュリティ上の観点から、例えば、VPN(Virtual Private Network)、FW(Firewall)、NAT(Network Address Translation)、NAPT(Network Address Port Translation)およびRAS(Remote Access Service)サーバ等が用いられる。なお、この実施形態では、公衆IP網N1は、例えば、3G/LTE等の公衆IP網を想定している。
PHS内線電話機40は、モバイル内線である事業所コードレス内線電話機である。
無線LANアクセスポイント50は、IP内線電話機30により無線接続される企業内IP網N2にアクセスする電波中継機である。例えば、無線LANアクセスポイント50とIP内線電話機30とは、IEEE802.11(無線LAN)準拠の形式による無線通信を行ってもよい。
PHS基地局60は、PHS内線電話機40により無線接続される基地局である。例えば、PHS基地局60とPHS内線電話機40とは、RCR−STD28(事業所コードレス)準拠の形式による無線通信を行ってもよい。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、第1の実施形態に係る構内交換機システム1の動作(主にグループ着信や一斉呼び出しを行う際の動作)を、図面を参照しながら説明する。
図7は、構内交換機10が内線電話機の着信先を決定する手順を示すフローチャートである。なお、この図7に示す処理は、構内交換機10に電源が入っている状態において常に動作しており、電源が落ちたときに終了する。
構内交換機10のインタフェース部11は、内線電話機又は外線から接続要求を受信する(S101)。
続いて、構内交換機10の呼処理部12及び着信先決定部13は、この接続要求についての制御を行う(S102)。まず、構内交換機10の着信先決定部13は、この要求のダイヤル分析を行う。分析したダイヤルが、記憶部14に記憶されたグループ着信又は一斉呼び出しの特番と一致した場合には、さらに当該特番に属する内線電話機の位置情報の分析を行う。この位置情報の分析は、記憶部14内のIP内線電話機位置情報識別テーブルT1又はPHS内線電話機位置情報識別テーブルT2を利用して求められる。着信先決定部13は、着信させようとする電話機の位置情報が、自席に関する位置情報である場合に着信先を確定する。この着信先の確定は、記憶部14内の内線電話機の自席位置を利用して求められる。このようにグループ着信の時々刻々の位置情報により動的に判断することで、無用な内線電話機への着信を防止することができる。
構内交換機10の呼処理部12は、上記の手順により確定した着信先ついて呼制御を行う(S103)。
また、着信先決定部13が、分析したダイヤルが記憶部14に記憶されたグループ着信又は一斉呼び出しの特番と一致しない場合には、従来と同様の呼制御を行う(S104)。
ここで、従来と同様の呼制御とは、位置情報を用いた呼処理(S103)の制御と相違する、位置情報を用いない呼処理の制御である。例えば、IP内線電話機30−1の内線電話番号が「301」でIP内線電話機30−2の内線電話番号が「302」であって、IP内線電話機30−1がIP内線電話機30−2に対する接続要求をした場合である。IP内線電話機30−1においてIP内線電話機30−2に対する呼び出し「302」がダイヤルされると、構内交換機10のインタフェース部11が接続要求を受信する。そして、着信先決定部13がダイヤル分析を行い、分析したダイヤルが記憶部14に記憶されたグループ着信又は一斉呼び出しの特番と一致しないから呼処理部12がIP網収容I/Fを介してIP内線電話機30−1とIP内線電話機30−2との間の通話を確立する呼処理を制御する。IP内線電話機30−1とIP内線電話機30−2との間で通話が可能となる。つまり、IP内線電話機30−2からすると、「8−701」(記憶部14に記憶された特番)による呼び出しと「302」(記憶部14に記憶された特番と相違する番号)による呼び出しに対応し、「8−701」で呼び出される場合には構内交換機10(呼処理部12)が位置情報を用いた呼処理を行い、「302」で呼び出される場合には構内交換機10(呼処理部12)が位置情報を用いない呼処理を行う。IP内線電話機30−2の利用者は、自身が利用する電話機の着信番号に応じ、プレゼンス情報(位置情報)に応じた呼処理が行われるから利便性が非常に高まる。
図8は、グループAに対するグループ呼び出し「8−701」をダイヤルして実施した場合の具体的動作を示す説明図である。
グループAに登録されている内線電話機の位置情報により、PHS内線電話機40は「事業所1フロアM」、IP内線電話機30−1は「屋外」、IP内線電話機30−2は「事業所B」に位置登録されているため(グループAの自席位置に存在しない)、構内交換機10は、これらの内線電話機を着信先から対象外(除外)とする。
そうすると、事業所Aフロア1を対象としたグループAに対する呼び出しは、レガシー内線電話機20−1及び20−2のみに着信する判定を行い、処理されることになる。
なお、着信先決定部13が、さらに端末状態を加味して着信先を確定するようにしてもよい。具体的には、着信先決定部13がダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を抽出し、着信先として抽出した内線電話機の端末状態を判定し、通話可と判定された内線電話機のみを着信先に確定する。この場合、構内交換機10(記憶部14)は、収容する内線電話機毎の端末状態情報を管理し記憶し、着信先決定部13は、端末状態を判定する端末状態判定手段を有する。端末状態情報は、例えば、内線電話機毎の状態として、レガシー内線電話機20−1は「空き(発着信待ち状態。)」、レガシー内線電話機20−2は「不在(レガシー内線電話機20−2が構内交換機10に対し不在転送設定等を施した状態。)」、IP内線電話機30−1は「空き」、IP内線電話機30−2は「空き」、及びPHS内線電話機40は「通話中(PHS内線電話機40が通話している状態や通話している状態から保留された状態。)」と管理し記憶されている。端末状態判定手段は、着信先決定部13が抽出した着信先について端末状態情報を参照し「空き」であるか否か識別し、「空き」である場合に着信先決定部13に着信先として確定させる。
例えば、図8のグループAに対するグループ呼び出し「8−701」をダイヤルして実施した場合、グループAに登録されている内線電話機の位置情報により、PHS内線電話機40は「事業所1フロアM」、IP内線電話機30−1は「屋外」、IP内線電話機30−2は「事業所B」に位置登録され、レガシー内線電話機20−2は「不在」と管理されているため構内交換機10は、これらの内線電話機を着信先から対象外(除外)とする。
そうすると、事業所Aフロア1を対象としたグループAに対する呼び出しは、レガシー内線電話機20−1のみに着信する判定を行い、処理されることになる。
さらに、本機能を応用すると、呼び出しする場所を指定した呼び出しを行うといった変形例も可能となる。
例えば、グループ着信や一斉呼び出しを行う番号ダイヤルの際に、付加情報として自席以外の屋外等の条件指定等を付加する特番を定義する。そして、その条件に従って発信者がダイヤルする。そうすると、構内交換機10は、指定された位置状態にある内線電話機への着信を行うことができる。もしも、指定された位置に内線電話機が存在しない場合は、例えば、構内交換機10から可聴音やガイダンス等で発信者に周知を行うことになる。
図9は、着信場所(プレゼンス)を指定してグループ着信を行った具体例を示す説明図である。
例えば、内線XがグループAで「屋外」にいる人のみを指定したグループ呼び出し「8−701−5」(ダイヤル番号の最終桁が場所指定を意図している)をダイヤルしたとする。ここで、グループ着信の特番の最終桁について、−1は自席(フロア1)、−2はフロアM、−3はフロアN、−4は事業所B、−5は屋外が予め設定されているものとする。
構内交換機10は、グループAに登録されている内線電話機の位置情報を参照し、IP内線電話機30−1のみが屋外に位置登録されていることを識別できるため、IP内線電話機30−1のみ呼び出しする判定を行い処理する。なお、内線XがグループAで「自席」にいる人のみを指定したグループ呼び出し「8−701−1」をダイヤルした場合には、呼び出し先は、先述の図8と同様となる。
さらに、構内交換機10に各内線電話機から自内線電話機の各種状態を構内交換機10に登録変更できる手順(手段)を設けることで、位置情報以外の属性によるグループ識別を行って、その識別グループに沿った着信をするといった拡張も行うこともできる。さらに、登録変更できる手順(手段)で登録変更された内容を公開する手順(手段)を設けることで、発信者側に登録変更内容を知らせるといった拡張も行うこともできる。
例えば、各内線電話機は、構内交換機10に自内線電話機の各種状態を指定する特番を定義して、その条件に従って各内線電話機が、特番ダイヤルによる登録や変更を行う。また、グループ着信や一斉呼び出しを行う発信者は、それらサービスを利用する番号ダイヤルの際に、付加情報として希望する着信先の各種条件指定を付加する特番も含めてダイヤルする。以上により、構内交換機10は、指定された条件にある内線電話機への着信を行うことができるようになる。もしも、指定された位置に内線電話機が存在しない場合は、例えば、構内交換機10から可聴音やガイダンス等で発信者に周知を行う。
例えば、構内交換機10に自内線電話機の各種状態を指定する特番を定義して、その条件に従って各内線電話機が、特番ダイヤルによる登録や変更を行うと、構内交換機10が、図1に示されていないWebサーバ(企業内IP網N2内に配されたHTTPサーバ機能を含むWebサーバ、または公衆IP網N1内に配されたHTTPサーバ機能を含むWebサーバ)に対し登録や変更の内容を通知する。Webサーバは、通知された登録や変更の内容を含むホームページを形成し記憶する。なお、Webサーバは、構内交換機10からの通知を契機に、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)およびスクリプト(JavaScript(登録商標)、VBScript、Tcl等)等を組み合わせてホームページを自動形成する。さらに、WebサーバにApache Tomcat等のWebコンテナ(Web container)機能を含め、Webサーバが、構内交換機10からの通知をHTTPサーバ機能で受け、これを契機にHTTPサーバ機能で受けた通知(登録や変更の内容)をWebコンテナ機能に与えるよう制御し、Webコンテナ機能を制御してホームページを自動形成するようにしても良い。そして、Webサーバは、利用者(グループ着信や一斉呼び出しを行う発信者)がPC等を利用してホームページ閲覧要求をすると、HTTPサーバ機能で閲覧要求を受け、閲覧要求に応じてホームページを返送する。Webサーバから返送を受けると、利用者は、PC等のWebブラウザ上に表示されたホームページを閲覧できる。以上により、構内交換機10は、登録変更された内容を公開し(利用者(発信者)に知らせ)、指定された条件にある内線電話機への着信を行うことができるようになる。もしも、指定された位置に内線電話機が存在しない場合は、例えば、構内交換機10から可聴音やガイダンス等で発信者に周知を行う。
図10は、内線電話機の属性を含めたグループ着信の特番を設定した状態を示す説明図である。
例えば、IP内線電話機30−2は、グループAに属していて、自身の属性が1であることを構内交換機に登録するために「8−501−1」(8−501はグループAの内線電話機の属性登録用特番、ダイヤル番号の最終桁が属性指定を意図する。ここで、最終桁の特番は、−1は属性1、−2は属性2、−3は属性3、−4は属性4、−5は属性5を意味するとする)をダイヤルする。そうすると、構内交換機10は、グループAに登録されている内線電話機の属性情報によりIP内線電話機30−2を「属性1」であると登録する。
なお、属性の意味合いは、ユーザにより定義される。例えば、−1の属性1は「機器A保守可能者」、−2の属性2は「機器B保守可能者」等の運用ルールを予め決めて運用する。
図11は、内線電話機の属性を指定してグループ着信を行った具体例を示す説明図である。
前提として、図10で示したような属性登録が構内交換機10に予め設定されているものとする。この状態で、例えば、内線Xは、グループAに対する「屋外」で「機器A保守可能者」を指定したグループ呼び出し「8−701−5−1」(ダイヤル番号の下2桁目は場所指定を意図、最終桁は属性指定を意図する。「−5−1」の意味は、「屋外」で「機器A保守可能者」の指定の意図)をダイヤルして実施する。
この場合、構内交換機10は、グループAに登録されている内線電話機の位置情報と内線電話機の属性状態の状態を確認し、IP内線電話機30−2のみ「屋外」に位置登録、及び「機器A保守可能」な属性を持っているため、IP内線電話機30−2のみ呼び出しする判定を行い処理する。
また、IP内線電話機30−2において「8−501−1」がダイヤルされ、構内交換機10が、グループAに登録されている内線電話機の属性情報によりIP内線電話機30−2を「属性1」であると登録すると、グループAに登録されているIP内線電話機30−2の位置情報と内線電話機の属性状態の状態を確認し「8−701−5−1」を抽出し、Webサーバに対し登録や変更の内容として「8−701−5−1」を通知する。Webサーバは、通知された「8−701−5−1」を含むホームページを形成し記憶し公開する。
上記のような利用例は、例えば、呼び出し者が、機器Aの保守対応者を確保すべく、屋外にいる保守員で対応可能者を探し出して、会議通話したいとのニーズに対応するためのものである。
このように、電話機のダイヤル操作のみで(複雑なオペレーション無く)、所望する属性の電話機グループを簡単に呼び出しすることができるため、利用者の利便性が非常に高まる。
以上により、端末間の呼処理を行う構内交換機が、端末位置情報および/または端末属性情報を記憶し、グループ着信番号により発信を受けると、端末位置情報および/または端末属性情報に基づいて鳴動端末を自動決定することを実施形態の特徴となしている。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、構内交換機のグループ着信や一斉呼び出しの際に、内線電話機の位置状況が変化する構内交換機システムにおいて、着信が不要な内線電話機への着信を回避し、発信者が通話したい相手とだけ効率的に通話が可能となり、利用者の利便性の向上が期待できる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システムの第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
(B−1)第2の実施形態の構成、動作、及び効果
第2の実施形態の構内交換機、及び構内交換機システムの構成についても、第1の実施形態と同様に図1〜図5を用いて示すことができる。以下では、第2の実施形態の構内交換機システム1のIP内線電話機30について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。
第1の実施形態において、IP内線電話機30は、自身のIPアドレスが変化した場合において、図3に示すIP内線電話機位置情報識別テーブルT1に従って、現在の位置を決定していた。一方、このテーブルの代わりに、第2の実施形態のIP内線電話機30は、必要な情報を送信することにより現在の位置を決定することができる。以下にその説明を行うが、構内交換機10は、SIP(Session Initiation Protocol)に対応した構内交換機とする。
IP内線電話機30は、IPアドレス等を構内交換機10に登録する場合には、自身のIPアドレス及び内線番号を含めたSIPプロトコルのREGISTERメッセージを生成して構内交換機10に送信する。また、当該REGISTERメッセージは、繰り返し(周期的に)構内交換機10に送信する。さらに、IP内線電話機30は、先述の図4で示したように、移動により自身のIPアドレスの変更を検出すると、当該REGISTERメッセージを構内交換機10に送信する。なお、IP内線電話機30が、REGISTERメッセージを繰り返し(周期的に)構内交換機10に送信する場合、自身のIPアドレスがグローバルIPアドレスであるかプライベートIPアドレスであるかによって周期を変更しても良い。例えば、IP内線電話機30は、RFC(Request for Comments)1918に基づき、自身のIPアドレスが10.*.*.*のアドレス、172.16.*.*のアドレスおよび192.168.*.*のアドレスに該当しない場合にはグローバルIPアドレスであると判断し、3600秒周期でREGISTERメッセージを送信する。他方、該当する場合にはプライベートIPアドレスであると判断し、1800秒周期でREGISTERメッセージを送信する。
構内交換機10は、IP内線電話機30からのREGISTERメッセージを受信すると、IP内線電話機30の内線管理状態データを新規に作成する。すでに内線管理状態データが存在する場合には内線管理状態データの更新を行う。
なお、構内交換機10は、IP内線電話機30との間でREGISTERメッセージの受信を受けることによって、当該内線電話機と疎通ができていると認識する。また、構内交換機10は、所定時間(例えば、10〜3600秒)IP内線電話機30からのREGISTERメッセージを受信できない場合にはIP内線電話機30と疎通できていないと判断して、内線管理状態データを削除する。
次に、IP内線電話機30がREGISTERメッセージを送信する具体例を説明する。
IP内線電話機30が構内交換機10と疎通可能なIPアドレスを取得すると(例えば、192.168.1.1)、IP内線電話機30は、例えば、図12に示すような初期画面を表示する。図12は、IP内線電話機30に表示される登録する内線管理情報を入力する画面である。図12の「サーバIPアドレス」欄には、IP内線電話機30が記憶する構内交換機10のIPアドレスが表示される。
図12の「IPアドレス」欄には、IP内線電話機30が記憶する構内交換機10のIPアドレスが表示される。
図12の「URI」(Uniform Resource Identifier)欄には、IP内線電話機30が記憶するIP内線電話機30自身の内線番号が表示される。
図12の「位置情報」欄は、IP内線電話機30が存在する位置情報をユーザによって入力される入力欄である。例えば、192.168.40.10のIPアドレスを取得したIP内線電話機30が「屋外」に存在する場合には、ユーザによって、「屋外」と直接入力される。
また、ユーザによる位置情報の直接入力を省くために、その他の代替手段を実装しても良く、例えば、図13で示すような選択ボタンが実装されても良い。
図13(A)は、位置情報の入力欄の右端に存在するプルダウンボタンの初期状態が示されている。ユーザにより、プルダウンボタンが押下されると、図13(B)で示すような位置情報リスト(事業所Aフロア1、事業所AフロアN、事業所B、屋外)が表示される。
これらの位置情報に関するリストは、事前に登録するが、例えば、IP内線電話機30に通話機能(ソフトフォン)をインストールする際またはインストール後に設定して良い。
また、通話機能(ソフトフォン)が、IP内線電話機30にインストールされる際またはインストール後、IP内線電話機30がネットワークに接続できるか否かを確認し、ネットワークに接続できる場合には、構内交換機10から、最新のリストをダウンロードしても良い。この場合、構内交換機10は、記憶部14において、予め位置情報リスト(例えば、図13(B)で示すような事業所Aフロア1、事業所AフロアN、事業所B、屋外)を記憶し、IP内線電話機30にダウンロードさせる。また、構内交換機10は、図1に示されていない企業内IP網N2内のサーバ、または公衆IP網N1内のサーバから位置情報リストをダウンロードし、記憶部14において位置情報リストを記憶し、IP内線電話機30にダウンロードさせるようにしても良い。また、IP内線電話機30が、構内交換機10から、最新のリストを繰り返し(周期的に)ダウンロードしても良い。
ユーザにより、例えば、リストから「屋外」が選択されると、図13(C)で示すように、位置情報の入力欄に「屋外」と表示(自動入力)される。
図12「OK」ボタンは、図12の各欄に入力された内容を確定するボタンである。ユーザによって、「OK」ボタンが押下されると、IP内線電話機30は、入力された内容を構内交換機10へ登録する。つまり、IP内線電話機30は、サーバIPアドレスを宛先とし、自身のIPアドレス、内線番号、位置情報を含めたREGISTERメッセージを生成し、送信する。構内交換機10への登録に成功すると、内線電話機30は、通話機能画面(ソフトフォン画面)を表示する。登録に失敗すると、内線電話機30は、再び、初期起動画面(図12)を表示し、ユーザに再度登録を促す。
図12の「キャンセル」ボタンは、構内交換機10への登録をキャンセルするボタンである。つまり、IP内線電話機30は、REGISTERメッセージを送信しない。
図14は、IP内線電話機30が、構内交換機10に位置情報等を登録する具体例を示す説明図である。図4の屋外に存在するIP内線電話機30−1を例に挙げて、説明する。例えば、IP内線電話機30−1が自席(事業所Aフロア1)から屋外に移動したとする。そうすると、IP内線電話機30−1は、図14(A)で示すように取得したIPアドレスと現在の位置情報(屋外)等の管理情報を含むREGISTERメッセージを構内交換機10に送信する。
このREGISTERメッセージを受信した構内交換機10は、記憶部14に存在する位置情報管理データについて、図14(B)で示すように新たなIPアドレス(192.168.40.10)に対応する位置情報(屋外)を新規に追加する。また、構内交換機10は、記憶部14に存在する内線電話機管理データについて、IP内線電話機30−1(内線番号2001)のIPアドレスを新たなIPアドレス(192.168.40.10)に更新する。
次に、ユーザがIP内線電話機30について、特定の操作をすることにより、自由に位置情報を更新する例を示す。例えば、IP内線電話機30を移動したとしてもIPアドレスが変化しない場合(言い換えれば、新たなIPアドレスを取得しない場合)も存在する。例えば、フロア1会議室Aからフロア1会議室Bへ移動したとしても、フロア1内でのアクセスポイントは、変化しないため、新たなIPアドレスを取得することは無い。そういった場合に、ユーザが自由にIP内線電話機30−1の位置情報を更新できればさらに利便性が向上する。以下に、その一例を示す。
例えば、IP内線電話機30の通話機能画面(ソフトフォン)上に「位置情報更新」ボタンを設ける。ユーザによりこの位置情報更新ボタンが押下されると、図15で示すような位置情報更新画面がIP内線電話機30に表示される。なお、図15で示すような位置情報更新画面の表示に際し、IP内線電話機30が、構内交換機10から、最新のリストをダウンロードしても良い。
ユーザは、現在位置について、図15の更新位置情報入力欄に更新位置情報を入力する。また、この更新位置情報入力欄も先の図13で示したプルダウンボタンを実装することができる。
図15の「OK」ボタンは、先述の図12の「OK」ボタンと同様であるので、その説明を省略する。
図15の「キャンセル」ボタンも、図12の「キャンセル」ボタンと同様である。ただし、IP内線電話機30は、構内交換機10との疎通確認のためのREGISTERメッセージ(初期画面で入力した内容)については定期的に送信する。
以上のように、IP内線電話機30の通話機能(ソフトフォン)画面上に「位置情報更新」ボタンを設けることにより、内線電話機の位置(場所)について自由に変更することが可能となりより柔軟な運用を可能にすることができる。
(C)第3の実施形態
以下、本発明による構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システムの実施形態を、図面を参照しながら説明する。
第1及び2の実施形態では、構内交換機のグループ着信や一斉呼び出しの際に、内線電話機の位置状況が変化する構内交換機システムにおいて、着信が不要な内線電話機への着信を回避し、発信者が通話したい相手とだけ効率的に通話が可能とする例を示した。これに対し、第3の実施形態では、着信が不要な内線電話機への着信を回避(着信が必要な内線電話機へ着信)させたところ、通話が確立しなかった場合に呼を救済する例を示す。なお、通話が確立しない理由として、内線電話機が鳴動(着信)したが応答しない、内線電話機の故障、内線電話機が通話中である等の理由が該当する。また、呼の救済とは、通話が行える可能性を向上させることである。換言すると、第3の実施形態は、第1及び2の実施形態より呼損率が改善する態様である。
(C−1)第3の実施形態の構成
第3の実施形態の構内交換機、及び構内交換機システムの構成についても、第1の実施形態と同様に図1〜図5を用いて示すことができる。以下では、第3の実施形態の構内交換機10の構成について、第1の実施形態との差異を中心に説明する。
第1の実施形態の着信先決定部13は、ダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を確定していた。そして、呼処理部12は、着信先決定部13の着信先決定処理により確定した着信先について呼制御を行った。
一方、第3の実施形態の着信先決定部13は、ダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を確定し、呼処理部12が確定した着信先について呼制御を行った後、所定時間内に通話が確立しなかった場合、「着信先訂正処理」を行う。ここで、着信先訂正処理とは、着信先決定処理を適用した接続要求について、着信先を訂正する処理である。つまり、着信先決定部13は、着信先決定処理で決定した着信先で通話が確立しない場合、着信先訂正処理で新たな着信先を決定するようにするため、呼損率を改善できる。なお、着信先決定処理で決定する着信先と着信先訂正処理で決定する着信先とは相違するが、この点を含め、後述する動作の項で説明する。
(C−2)第3の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第3の実施形態の構内交換機システム1の動作を、図面を参照しながら説明する。以下、第3の実施形態に係る構内交換機システム1の動作について、第1の実施形態と同様に、グループAに対するグループ呼び出し「8−701」をダイヤルして実施した場合の具体例(図7、8)を挙げて説明する。なお、第3の実施形態に係る構内交換機システム1において、内線電話機の自席位置、PHS内線電話機位置情報識別テーブルT2、及びIP内線電話機位置情報識別テーブルT1等の条件は、第1の実施形態と同様であるものとする。
まず、内線Xにおいて「8−701」(グループAに対するグループ呼び出し)がダイヤルされた場合(図8)、構内交換機10のインタフェース部11が、接続要求を受信する(S101)。
構内交換機10の着信先決定部13は、この要求のダイヤル分析を行って分析したダイヤルが、記憶部14に記憶された特番(グループ着信又は一斉呼び出し)と一致すると(S102)、さらに当該特番に属する内線電話機の位置情報の分析を行い、レガシー内線電話機20−1及び20−2のみを着信先とする判定(グループAに登録されている内線電話機の位置情報により、PHS内線電話機40は「事業所1フロアM」、IP内線電話機30−1は「屋外」、IP内線電話機30−2は「事業所B」に位置登録されているため(グループAの自席位置に存在しない)これらの内線電話機を着信先から対象外(除外)と判定する。)を行う(着信先決定処理)(S103)。そして、呼処理部12は、確定した着信先について呼処理の制御を行う。これ以降の動作は、第3の実施形態の構内交換機システム1特有の動作である。
ここで、呼処理部12は、着信先決定処理で確定した着信先について呼制御を行った後、所定時間(例えば5秒)のカウントを開始する。
内線Xが接続要求をし、呼処理部12が呼処理の制御を行ったことで、レガシー内線電話機20−1及び20−2が着信し鳴動する。
所定時間内(例えば1〜5秒内)に、鳴動中のレガシー内線電話機20−1または20−2が応答すると、内線Xとの間で通話が行われる。
他方、鳴動中のレガシー内線電話機20−1または20−2が応答せず、所定時間を越える(例えば5秒を越える)と、呼処理部12は、着信先決定部13に対して着信先訂正処理を行わせる。
着信先決定部13は、着信先訂正処理で新たな着信先を決定する。ここで、着信先訂正処理として、着信先決定部13は、以下の3つの処理方法を適用できる。
第1処理方法は、着信先訂正処理として従来と同様の呼制御(位置情報を用いない呼処理の制御)(S104)を適用するものである。
この場合、まず上記のとおり、着信先決定部13が、レガシー内線電話機20−1及び20−2のみを着信先とする判定を行い(着信先決定処理)(S103)、呼処理部12が確定した着信先について呼処理の制御を行い所定時間のカウントを開始し、鳴動中のレガシー内線電話機20−1または20−2が応答せず、所定時間を越えると、呼処理部12が着信先決定部13に対して着信先訂正処理を行わせる。ここで、第1処理方法の着信先訂正処理が適用された着信先決定部13は、特番(内線Xにおいてダイヤルされた番号)に属する内線電話機であるレガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40を着信先と判定(グループAに登録されている内線電話機の全てを着信先と判定する。)する(着信先訂正処理)。そして、呼処理部12は、着信先訂正処理により確定した着信先について呼処理の制御を行う。
第2処理方法は、着信先訂正処理として自動音声応答装置(IVR)による呼制御を適用するものである。
この場合、まず上記のとおり、着信先決定部13が、レガシー内線電話機20−1及び20−2のみを着信先とする判定を行い(着信先決定処理)(S103)、呼処理部12が確定した着信先について呼処理の制御を行い所定時間のカウントを開始し、鳴動中のレガシー内線電話機20−1または20−2が応答せず、所定時間を越えると、呼処理部12が着信先決定部13に対して着信先訂正処理を行わせる。ここで、第2処理方法の着信先訂正処理が適用された着信先決定部13は、図1に示されていない自動音声応答装置(構内交換機10または企業内IP網内に配されている。)を着信先とする判定を行う(着信先訂正処理)。そして、呼処理部12は、着信先訂正処理により確定した着信先について呼処理の制御を行う。自動音声応答装置が自動応答すると、発信側の内線Xにガイダンス(現在応答できない旨や別番号へのリダイヤルの旨の音声等)を与える。自動音声応答装置が、内線Xからボイスメッセージ(留守録)を受け記憶するようにしても良い。
第3処理方法は、着信先訂正処理としてスライド着信による呼制御を適用するものである。
この場合、まず上記のとおり、着信先決定部13が、レガシー内線電話機20−1及び20−2のみを着信先とする判定を行い(着信先決定処理)(S103)、呼処理部12が確定した着信先について呼処理の制御を行い所定時間のカウントを開始し、鳴動中のレガシー内線電話機20−1または20−2が応答せず、所定時間を越えると、呼処理部12が着信先決定部13に対して着信先訂正処理を行わせる。ここで、第3処理方法の着信先訂正処理が適用された着信先決定部13は、特番(内線Xにおいてダイヤルされた番号)に属する内線電話機以外の図1に示されていない代表電話機(構内交換機10が予め記憶するフロア1における代表電話機)を着信先とする判定(現在鳴動中の内線電話機以外を着信先と判定する。)を行う(着信先訂正処理)。そして、呼処理部12は、着信先訂正処理により確定した着信先について呼処理の制御を行う。鳴動中の代表電話機が応答すると、内線Xとの間で通話が行われる。
以下、第3の実施形態の動作の説明においては、第1処理方法が適用された着信先訂正処理について、さらに、詳しく説明を進める。
着信先決定部13は、着信先訂正処理で新たな着信先として、レガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40(グループAに登録されている内線電話機の全て)を着信先と判定する。
呼処理部12は、確定した着信先について呼処理の制御を行う。ここで、呼処理部12は、着信先訂正処理で確定した着信先について呼制御を行った後、所定時間のカウントを行わない。
内線Xが接続要求をし、呼処理部12が呼処理の制御を行ったことで、レガシー内線電話機20−1、20−2、IP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40が着信し鳴動する。
なお、着信先決定部13は、着信先決定処理で着信先が確定できなかった場合に着信先訂正処理で着信先が確定するようにしてもよい。着信先決定処理で着信先が確定しない場合とは、着信先決定部13がダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を確定できない場合、着信先決定部13がダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を抽出し、着信先として抽出した内線電話機の端末状態を判定し、通話可と判定された内線電話機を着信先に確定できない場合等である。
例えば、図8において故障のためレガシー内線電話機20−1、20−2が取り除かれた(構内交換機10がレガシー内線電話機20−1、20−2を未収容である)状況で、事業所Aフロア1を対象としたグループAに対する呼び出しが生じた場合、着信先決定部13は、ダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を確定できないから、着信先訂正処理で新たな着信先を確定できるよう動作する。この場合、着信先決定部13は、第1処理方法の着信先訂正処理で特番に属する内線電話機であるIP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40を着信先と判定(レガシー内線電話機20−1、20−2を除いたグループAに登録されている内線電話機の全てを着信先と判定)するか、第2処理方法の着信先訂正処理で自動音声応答装置を着信先と判定するか、第3処理方法の着信先訂正処理で代表電話機を着信先と判定する。
また、例えば、図8においてレガシー内線電話機20−1と20−2との間で通話中の状況で、事業所Aフロア1を対象としたグループAに対する呼び出しが生じた場合、着信先決定部13は、ダイヤル分析と内線電話機の位置情報の分析とを行い着信先を抽出したところ端末状態判定手段で通話可と判定されず着信先を確定できないから、着信先訂正処理で新たな着信先を確定できるよう動作する。この場合、着信先決定部13は、第1処理方法の着信先訂正処理で特番に属する内線電話機であるIP内線電話機30−1、30−2及びPHS内線電話機40を着信先と判定(レガシー内線電話機20−1、20−2を除いたグループAに登録されている内線電話機の全てを着信先と判定)するか、第2処理方法の着信先訂正処理で自動音声応答装置を着信先と判定するか、第3処理方法の着信先訂正処理で代表電話機を着信先と判定する。
このように、着信先決定部13において、着信先決定処理および着信先訂正処理を行うようにしたので、着信が不要な内線電話機への着信を回避(着信が必要な内線電話機へ着信)させつつ、通話が確立しなかった場合に呼を救済できる。
(C−3)第3の実施形態の効果
第3の実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加え、通話したい相手が応答しない場合に自動的に着信先を変更して通話が行える可能性を向上させることが可能となり、利用者の利便性の向上が期待できる。
(D)他の変形実施形態
上記実施形態に加えて、さらに、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(D−1)第1の実施形態のように、電話の接続要求に対し位置情報を用いた呼処理を適用する態様とは別の態様として、IM(Instant Messaging)の送信要求に対する位置情報を用いた送信処理についても本発明の技術的思想を適用できる。IMとは端末間でメッセージのやりとり(送受信)を行うものである。例えば、図1の構内交換機システム1がIM対応システムと考えると、IP内線電話機30−1がメッセージ(文字列、動画像、可聴音等)と送信先(IP内線電話機30−2の内線電話番号「302」)とを含むIM送信要求を送出すると、構内交換機10がIM送信要求を受信し送信先にメッセージを転送し、IP内線電話機30−2が構内交換機10からメッセージを受けるものである。
この場合、呼処理部12は、公衆網又は内線電話機からのIM送信要求について送信処理の制御を行う。また、着信先決定部13は、IM送信要求に基づいてメッセージ転送先を決定するものである。着信先決定部13は、IM送信要求中の送信先を分析した結果、ある特定の特定送信先であった場合には、送信先の内線電話機の位置情報を加味して当該特定送信先に紐づけられた1又は2以上の電話機をメッセージ転送先に決定する。また、記憶部14は、構内交換機10が収容する内線電話機や内線電話機の自席位置(例えばIP内線電話機30−1、30−2が事業所Aフロア1を自席位置等)や特定送信先(例えば「301」、「302」等)やIP内線電話機位置情報識別テーブルT1(図3)やPHS内線電話機位置情報識別テーブルT2(図5)等のデータを記憶する。
以下、先述の図7のフローチャートを利用して、IM対応型の構内交換機システム1の動作を説明する。
IP内線電話機30−1がメッセージと送信先(「302」)とを含むIM送信要求を送出すると、構内交換機10のインタフェース部11は、内線電話機又は外線からIM送信要求を受信する(S101)。
続いて、構内交換機10の呼処理部12及び着信先決定部13は、このIM送信要求についての制御を行う(S102)。まず、構内交換機10の着信先決定部13は、この要求の送信先分析を行う。分析した送信先が、記憶部14に記憶された特定送信先と一致した場合には、さらに当該特定送信先に属する内線電話機(「302」に対応するIP内線電話機30−2)の位置情報の分析を行う。この位置情報の分析は、記憶部14内のIP内線電話機位置情報識別テーブルT1又はPHS内線電話機位置情報識別テーブルT2を利用して求められる。着信先決定部13は、着信させようとする内線電話機の位置情報が、例えば自席に関する位置情報である場合に転送先を確定(IP内線電話機30−2の位置情報がIP内線電話機30−2の自席位置である事業所Aフロア1である場合に転送先と判定)する。
呼処理部12は、確定した転送先について送信処理の制御を行う(S103)。なお、着信先決定部13が、分析した送信先が、記憶部14に記憶された特定送信先と一致しない場合には、従来と同様の送信処理の制御(送信先(「302」)にメッセージの転送)を行う(S104)。また、着信先決定部13が、受信させようとする内線電話機の位置情報が、自席に関する位置情報でない(IP内線電話機30−2の位置情報がIP内線電話機30−2の自席位置である事業所Aフロア1でない)と判定した場合、呼処理部12は、その内線電話機について送信処理(転送)を行わない。このようにIMに際し時々刻々の位置情報により動的に判断することで、無用な内線電話機へのIMを防止することができる。
(D−2)第1の実施形態のように、電話の接続要求に対し位置情報を用いた呼処理を適用する態様とは別の態様として、プレゼンス管理システムにおけるプレゼンス情報の配信要求に対する位置情報を用いた配信処理についても本発明の技術的思想を適用できる。プレゼンス管理システムとは端末間でプレゼンス情報のやりとり(送受信)を行うものである。例えば、図1の構内交換機システム1がプレゼンス管理対応システムと考えると、内線Xがプレゼンス情報(例えば、会議中、多忙、電話下さい等のIP内線電話機30−1の利用者の状況)と配信先(例えば「XYZ」)とを含むプレゼンス情報配信要求を送出すると、構内交換機10がプレゼンス情報配信要求を受信し配信先に対応する内線電話機にプレゼンス情報を転送し、内線電話機が構内交換機10からプレゼンス情報を受けるものである。
この場合、呼処理部12は、公衆網又は内線電話機からのプレゼンス情報配信要求について配信処理の制御を行う。また、着信先決定部13は、プレゼンス情報配信要求に基づいてプレゼンス情報転送先を決定するものである。着信先決定部13は、プレゼンス情報配信要求中の配信先を分析した結果、ある特定の特定配信先であった場合には、配信先の内線電話機の位置情報を加味して当該特定配信先に紐づけられた1又は2以上の電話機をプレゼンス情報配信先に決定する。また、記憶部14は、構内交換機10が収容する内線電話機や内線電話機の自席位置(例えばIP内線電話機30−1、30−2が事業所Aフロア1を自席位置等)や特定配信先(例えば「XYZ」等)やIP内線電話機位置情報識別テーブルT1(図3)やPHS内線電話機位置情報識別テーブルT2(図5)等のデータを記憶する。なお、特定配信先「XYZ」には、IP内線電話機30−1「301」、30−2「302」が配信先電話機として初期設定されており、プレゼンス情報と配信先「XYZ」とを含むプレゼンス情報配信要求を送出することでIP内線電話機30−1、30−2にプレゼンス情報が配信されることになる。
以下、先述の図7のフローチャートを利用して、プレゼンス情報対応型の構内交換機システム1の動作を説明する。
内線Xがプレゼンス情報と特定配信先(「XYZ」)とを含むプレゼンス情報配信要求を送出すると、構内交換機10のインタフェース部11は、内線電話機又は外線からプレゼンス情報配信要求を受信する(S101)。
続いて、構内交換機10の呼処理部12及び着信先決定部13は、このプレゼンス情報の配信要求についての制御を行う(S102)。まず、構内交換機10の着信先決定部13は、この要求の配信先分析を行う。分析した配信先が、記憶部14に記憶された特定配信先と一致した場合には、さらに当該特定配信先に属する内線電話機(「301」に対応するIP内線電話機30−1、「302」に対応するIP内線電話機30−2)の位置情報の分析を行う。この位置情報の分析は、記憶部14内のIP内線電話機位置情報識別テーブルT1又はPHS内線電話機位置情報識別テーブルT2を利用して求められる。着信先決定部13は、受信させようとする内線電話機の位置情報が、自席に関する位置情報である場合に転送先を確定(IP内線電話機30−1、30−2の位置情報が、IP内線電話機30−1、30−2の自席位置である事業所Aフロア1である場合に配信先と判定)する。
呼処理部12は、確定した配信先について配信処理の制御を行う(S103)。なお、着信先決定部13が、分析した送信先が、記憶部14に記憶された特定送信先と一致しない場合には、従来と同様の配信処理の制御(配信先(「301」、「302」)にプレゼンス情報の配信)を行う(S104)。また、着信先決定部13が、受信させようとする内線電話機の位置情報が、自席に関する位置情報でない(IP内線電話機30−1の位置情報がIP内線電話機30−1の自席位置である事業所Aフロア1でない)と判定した場合、呼処理部12は、その内線電話機について配信処理(配信)を行わない。このようにプレゼンス情報の配信に際し時々刻々の位置情報により動的に判断することで、無用な内線電話機へのプレゼンス情報配信を防止することができる。
(D−3)第1の実施形態のように、呼処理部12が公衆網又は内線電話機からの接続要求について呼処理の制御を行う態様とは別の態様として、呼処理部12が公衆網(外線網)からの接続要求のみについて呼処理の制御を行う変形例が考えられる。事業所A内と公衆網側(外線網側)とは物理的に分かれているから、公衆網側(外線網側)から事業所A内のフロア1等の様子や内情を知ることは困難である。そのため、公衆網側(外線網側)からの接続要求の方が不要な内線電話機への着信が増える可能性がある。
この場合、構内交換機10が、フィルタ手段を有し、I/F毎の回線識別とI/F毎に流入する接続要求についてグループ着信又は一斉呼び出しを行うか否かを判断する。以下、先述の図7のフローチャートを利用して、構内交換機10がフィルタ手段を有する構内交換機システム1の動作を説明する。
例えば、構内交換機10(呼処理部12)は、フィルタ手段において外線収容I/Fを介して流入した接続要求と判断されると、グループ着信又は一斉呼び出しを行うと判断する。
また、構内交換機10(呼処理部12)は、フィルタ手段においてその他I/F(レガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/FおよびPHS収容I/Fのいずれか)を介して流入した接続要求と判断されると、グループ着信又は一斉呼び出しを行わないと判断する。
そして、構内交換機10(呼処理部12)は、外線収容I/Fを介して流入した接続要求について位置情報を用いた呼処理(S103)を行う。
他方、レガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/FおよびPHS収容I/Fのいずれかを介して流入した接続要求について従来と同様の呼制御を行う(S104)を行う。
換言すると、構内交換機10は、公衆網側(外線網側)からの接続要求に対してのみ位置情報を用いた呼処理(S103)を適用し、その他I/F(レガシー(アナログ)収容I/F、IP網収容I/FおよびPHS収容I/Fのいずれか)を介して流入した接続要求について従来と同様の呼制御(S104)を適用する。
(D−4)第1の実施形態のように、呼処理部12が公衆網又は内線電話機からの接続要求について呼処理の制御を行う態様とは別の態様として、呼処理部12が認証された発信者に係わる接続要求のみについて呼処理の制御を行う変形例が考えられる。
この場合、構内交換機10が、認証手段を有し、I/F毎に流入する接続要求について認証を行ってグループ着信又は一斉呼び出しを行うか否かを判断する。以下、先述の図7のフローチャートを利用して、構内交換機10が認証手段を有する構内交換機システム1の動作を説明する。
構内交換機10の呼処理部12及び着信先決定部13における制御(S102)を行う際、認証手段による認証を行う。まず、構内交換機10の着信先決定部13は、この要求のダイヤル分析を行う。分析したダイヤルが、記憶部14に記憶されたグループ着信又は一斉呼び出しの特番と一致した場合には、認証手段による発信者認証を行い認証に成功すると、さらに当該特番に属する内線電話機の位置情報の分析を行う。他方、認証手段による発信者認証を行い認証に失敗すると、構内交換機10(呼処理部12)が終呼(接続要求を破棄し要求受信(S101)待ちに移行)する。なお、認証手段において発信者認証が失敗する場合、構内交換機10がガイダンス等で処理できない旨を発信者側に通知してから終呼しても良い。
ここで、認証手段として、発信者番号で認証する発信者番号認証処理またはパスワードで認証するパスワード認証処理のいずれかを適用できる。発信者番号認証処理を適用する場合、記憶部14が発信者番号リストを記憶し、着信先決定部13が要求のダイヤル分析に伴い発信者番号を分析し取得し、認証手段が発信者番号リストと発信者番号とを照合し、発信者番号リストに発信者番号が含まれていれば認証に成功と判断し、発信者番号リストに発信者番号が含まれていなければ認証に失敗と判断する(発信者番号認証処理)。パスワード認証処理を適用する場合、記憶部14がパスワードリストを記憶し、着信先決定部13が要求のダイヤル分析に伴いパスワード(接続要求とは別にガイダンス等で入力を促し発信者に入力させたダイヤル(パスワード指定))を分析し取得し、認証手段がパスワードリストとパスワードとを照合し、パスワードリストにパスワードが含まれていれば認証に成功と判断し、パスワードリストにパスワードが含まれていなければ認証に失敗と判断する(パスワード認証処理)。
(D−5)以上により、端末間の呼処理を行うPBXが、端末位置情報および/または端末属性情報を記憶し、特定送信先(グループ着信番号を含む)により発信、IM送信、プレゼンス配信の要求を受けると、端末位置情報および/または端末属性情報に基づいて着信端末を自動決定し、端末応答不可の場合には呼救済処理を行うことを本出願の特徴となしている。
1…構内交換機システム、10…構内交換機、20−1、20−2…レガシー内線電話機、30−1、30−2…IP内線電話機、40…PHS内線電話機、50−1、50−2、50−3…無線LANアクセスポイント、60−1、60−2…PHS基地局、N1…公衆IP網、N2…企業内IP網、T1…IP内線電話機位置情報識別テーブル、T2…PHS内線電話機位置情報識別テーブル。

Claims (10)

  1. 電話端末間の接続をなす構内交換機であって、
    呼接続要求に応じて、上記電話端末間を呼接続し、呼処理を行う呼処理手段と、
    上記呼処理手段が呼処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段と、
    上記呼処理手段が所定の番号について呼処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する着信電話端末決定手段とを有し、
    上記呼処理手段は、インスタントメッセージの送信要求に対して、インスタントメッセージ送信処理を行い、
    上記記憶手段は、上記インスタントメッセージ送信処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段を有し、
    上記着信電話端末決定手段は、上記呼処理手段が所定の番号についてインスタントメッセージ送信処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する
    ことを特徴とする構内交換機。
  2. 上記電話端末位置に関する情報は、電話端末がIP電話端末である場合には、IPアドレスのネットワークアドレス部により推定される位置情報を含むものであることを特徴とする請求項1に記載の構内交換機。
  3. 上記電話端末位置に関する情報は、電話端末がPHS電話端末である場合には、PHS電話端末が帰属するPHS基地局により推定される位置情報を含むものであることを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載の構内交換機。
  4. 上記所定のデータは、電話端末に関する所定の情報を付加した電話端末属性情報を含むものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の構内交換機。
  5. 上記所定の番号は、1又は2以上の電話端末に着信させるグループ着信番号に関する番号を含むものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の構内交換機。
  6. 上記所定の番号は、1又は2以上の電話端末との間で会議電話を実現する一斉呼び出しに関する番号を含むものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の構内交換機。
  7. 上記呼処理手段は、上記着信電話端末決定手段により決定された1又は2以上の電話端末に着信させた後、所定時間内に呼が成立しない場合には、上記着信電話端末決定手段に対して、所定の着信訂正方法に従い、着信させる1又は2以上の電話端末を再決定させることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の構内交換機。
  8. 電話端末間の接続をなす構内交換機であって、
    呼接続要求に応じて、上記電話端末間を呼接続し、呼処理を行う呼処理手段と、
    上記呼処理手段が呼処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段と、
    上記呼処理手段が所定の番号について呼処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する着信電話端末決定手段とを有し、
    上記呼処理手段は、プレゼンス情報の配信要求に対して、プレゼンス情報配信処理を行い、
    上記記憶手段は、上記プレゼンス情報配信処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段を有し、
    上記着信電話端末決定手段は、上記呼処理手段が所定の番号についてプレゼンス情報配信処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する
    ことを特徴とする構内交換機。
  9. 電話端末間の接続をなす構内交換機に搭載されるコンピュータを、
    呼接続要求に応じて、上記電話端末間を呼接続し、呼処理を行う呼処理手段と、
    上記呼処理手段が呼処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段と、
    上記呼処理手段が所定の番号について呼処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する着信電話端末決定手段と
    して機能させ、
    上記呼処理手段は、インスタントメッセージの送信要求に対して、インスタントメッセージ送信処理を行い、
    上記記憶手段は、上記インスタントメッセージ送信処理に用いる少なくとも電話端末位置に関する情報を含む所定のデータを記憶する記憶手段を有し、
    上記着信電話端末決定手段は、上記呼処理手段が所定の番号についてインスタントメッセージ送信処理を行う場合に、上記所定のデータに基づき1又は2以上の着信させる電話端末を決定する
    ことを特徴とする構内交換プログラム。
  10. 請求項1〜にいずれか記載の構内交換機と、1又は2以上の電話端末からなる構内交換機システム。
JP2015194272A 2014-09-30 2015-09-30 構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システム Active JP6631130B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014201335 2014-09-30
JP2014201335 2014-09-30

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016072988A JP2016072988A (ja) 2016-05-09
JP6631130B2 true JP6631130B2 (ja) 2020-01-15

Family

ID=55867484

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015194272A Active JP6631130B2 (ja) 2014-09-30 2015-09-30 構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6631130B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018050166A (ja) * 2016-09-21 2018-03-29 株式会社日立情報通信エンジニアリング 構内交換システム及び端末着信方法
US12015651B2 (en) 2019-01-31 2024-06-18 Nokia Technologies Oy Apparatus, method and computer program for supporting fixed-line user equipment

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2774648B2 (ja) * 1990-03-06 1998-07-09 株式会社東芝 電話システム
JP3630757B2 (ja) * 1995-03-20 2005-03-23 富士通株式会社 交換機システム
JP2001257784A (ja) * 2000-03-09 2001-09-21 Nec Infrontia Corp グループ通話システム
JP2003229962A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Fujitsu I-Network Systems Ltd 内線代表制御方法及び内線システム
JP2008187224A (ja) * 2007-01-26 2008-08-14 Hitachi Ltd Ip内線電話システムおよびサーバ装置
JP2013207320A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Saxa Inc 電話システムおよびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016072988A (ja) 2016-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006166428A (ja) ハイブリッド通話記録
US7742578B1 (en) Location determination capabilities for emergency call services
JPWO2008062803A1 (ja) 電話接続制御方法及び電話接続制御システム
JP4710917B2 (ja) 電話通信システム、電話通信制御装置及びそれらに用いる電話通信制御方法並びにそのプログラム
CN104539790A (zh) 一种平板电脑共享手机通讯功能的方法及***
US8583105B2 (en) System and method for a personal phone extension
CN101569163A (zh) 用于将标识数据链接到网络之间的呼叫的方法和设备
US7916846B1 (en) System and method for identifying and treating calls
JP2012213049A (ja) 電話制御装置、電話システム、および転送制御方法
JP6403239B1 (ja) 電話交換システムおよび電話交換装置、並びに方法、プログラム
JP2010141850A (ja) 通信装置および移動端末
JP5474503B2 (ja) 呼接続制御装置、電話システム、及びプログラム
JP6631130B2 (ja) 構内交換機、構内交換プログラム、及び構内交換機システム
JP4454545B2 (ja) プレゼンス情報に連動する着信通知システム及び方法
JP5617738B2 (ja) 電話制御装置、電話システム、および発信制御方法
JP6933128B2 (ja) Ip電話システム、ip電話システムに対応する携帯電話機およびデジタル電話交換機、並びに通信方法
JP5170224B2 (ja) 電話転送システム及び方法
JP4063705B2 (ja) Ip電話端末サービスシステム
EP2770713B1 (en) Enterprise phone that can provide professional services during a communication set up on a private cellular phone
JP5637050B2 (ja) 電話制御装置、電話システム、および着信制御方法
JP2011151434A (ja) 事業者選択サービスを提供する通信システムおよび通信方法
JP2004349802A (ja) Ip電話装置
JP4498252B2 (ja) 電話システム
CN106464750A (zh) 用于经由VoIP平台和移动电话装置选择电话号码的***和方法
KR20160026854A (ko) 게이트웨이로의 모바일 장치 동기화

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180515

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190726

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191112

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6631130

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150