JP6627628B2 - アンテナ装置および電子機器 - Google Patents

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Description

本発明は、アンテナ装置に関し、特に例えば面状導体を備えるアンテナ装置、およびそれを備える電子機器に関する。
従来、コイルアンテナよりも面積が大きな金属筐体などの面状導体が、平面視で、コイルアンテナと重なる(近接する)構造のアンテナ装置が知られている(特許文献1)。
上記アンテナ装置では、コイルアンテナと面状導体とが磁界結合することにより、面状導体がコイルアンテナに対するブースターアンテナとして作用する。
国際公開第2015/098462号
しかし、近年のスマートフォンなどに代表される携帯型電子機器では各種部品が非常に高密度に搭載されており、特許文献1に示すように、例えば金属シャーシやシールド板のような大面積の内部面状導体が、上記面状導体や上記コイルアンテナの近くに配置されることがある。そのため、コイルアンテナと上記内部面状導体とが不要結合し、アンテナ装置のアンテナ特性は劣化してしまう。
本発明の目的は、簡素な構成により、アンテナ特性の劣化を抑制したアンテナ装置を提供することにある。また、そのアンテナ装置を備える電子機器を提供することにある。
(1)本発明のアンテナ装置は、
巻回軸の周りに巻回されるコイル導体を有するコイルアンテナと、
前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なる第1面状導体と、
前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なり、且つ、前記巻回軸方向に対し、前記コイル導体を挟んで前記第1面状導体とは反対側に配置される第2面状導体と、
を備え、
前記第2面状導体は、外縁から内側に向かって延伸して形成され、且つ、前記巻回軸方向から視て、前記コイル導体に重ならない切欠きを有することを特徴とする。
この構成では、第2面状導体が切欠きを有するため、コイルアンテナ(または結合相手のコイルアンテナ)と第2面状導体との不要結合が抑制される。また、この構成により、第2面状導体に発生する渦電流が抑制され、アンテナ特性の劣化が抑制される。
(2)上記(1)において、前記切欠きの数は複数であり、複数の前記切欠きのうち少なくとも一つは、前記巻回軸方向から視て、前記コイル導体に重ならないことが好ましい。この構成により、第2面状導体とコイルアンテナ(または結合相手のコイルアンテナ)との間の不要結合はさらに抑制される。
(3)上記(1)または(2)において、前記巻回軸方向での、前記コイル導体と前記第2面状導体との間に配置される磁性体部材をさらに備えることが好ましい。この構成では、磁性体部材の磁気シールド効果により、コイルアンテナ(または結合相手のコイルアンテナ)が、第2面状導体と不要結合することが抑制される。また、磁性体部材の高い透磁率の作用で、少ないターン数のコイル導体で所定のインダクタンスが得られる。さらに、磁性体部材の集磁効果により、結合相手のコイルアンテナとの磁界結合を高めることができる。
(4)上記(3)において、前記磁性体部材の少なくとも一部は、前記巻回軸方向から視て、前記第2面状導体および前記切欠きに亘って重なるように配置されることが好ましい。この構成により、磁性体部材から漏れる磁束が、切欠きにおいて第2面状導体と鎖交することが効果的に抑制され、コイルアンテナ(または結合相手のコイルアンテナ)と第2面状導体との不要結合は抑制される。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記切欠きは、前記第2面状導体の外縁の一部を形成し、前記切欠きが形成する前記第2面状導体の外縁の一部は、前記巻回軸方向から視て、前記第2面状導体の外縁のうち前記コイル導体との距離が最も短い部分を含むことが好ましい。コイル導体から発生する磁束の密度は、コイル導体からの距離が近いほど高い。そのため、この構成により、第2面状導体と結合相手のコイルアンテナとの間の結合が効果的に抑制される。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記第1面状導体は、前記第2面状導体よりも面積が大きいことが好ましい。この構成により、第1面状導体がコイルアンテナに対するブースターアンテナとして機能する。そのため、コイルアンテナのみを利用する場合に比べ、アンテナとして機能する実効的なコイル開口が大きくなり、磁束を放射(集磁)する範囲および距離が大きくなることで、通信相手側のアンテナコイルと結合し易くなる。
(7)上記(6)において、前記第2面状導体は、前記巻回軸方向から視て、全体が前記第1面状導体に重なることが好ましい。この構成により、結合相手のコイルアンテナから第2面状導体が等価的に見えなくなるため、結合相手のコイルアンテナと第2面状導体との不要結合が抑制され、アンテナ特性の劣化が抑制される。
(8)本発明の電子機器は、
アンテナ装置と、
給電回路と、
を備え、
前記アンテナ装置は、
巻回軸の周りに巻回されるコイル導体を有するコイルアンテナと、
前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なる第1面状導体と、
前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なり、且つ、前記巻回軸方向に対し、前記コイル導体を挟んで前記第1面状導体とは反対側に配置される第2面状導体と、
を備え、
前記第2面状導体は、外縁から内側に向かって延伸して形成され、且つ、前記巻回軸方向から視て、前記コイル導体に重ならない切欠きを有し、
前記コイル導体は前記給電回路に接続されることを特徴とする。
この構成により、磁界放射に寄与しない第2面状導体とコイルアンテナ(または結合相手のコイルアンテナ)との間の不要結合が抑制され、且つ、アンテナ特性の劣化が抑制されるアンテナ装置を備えた電子機器を実現できる。
(9)上記(8)において、前記第1面状導体は、前記電子機器の筐体の一部または全部であることが好ましい。この構成により、第1面状導体を別途形成する必要がないため、製造が容易で低コスト化が図れる。
(10)上記(8)または(9)において、前記第2面状導体は、前記電子機器の筐体内に収納されていてもよい。
(11)上記(10)において、前記第2面状導体は、前記電子機器が備えるディスプレイのシールド導体であってもよい。
(12)上記(8)から(11)のいずれかにおいて、前記電子機器は、非接触電力伝送システムの送電装置であり、前記給電回路は、前記コイルアンテナに電力を供給する送電回路であってもよい。
(13)上記(8)から(12)のいずれかにおいて、前記電子機器は、非接触電力伝送システムの受電装置であり、前記給電回路は、負荷に接続され、前記コイルアンテナから電力を前記負荷に供給する受電回路であってもよい。
本発明によれば、簡素な構成により、アンテナ特性の劣化を抑制したアンテナ装置を実現できる。また、そのアンテナ装置を備える電子機器を実現できる。
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の平面図であり、図1(B)はコイル導体41と第2面状導体を示すアンテナ装置101の平面図である。 図2は、アンテナ装置101の分解斜視図である。 図3(A)は第2面状導体21とコイル導体41から生じる磁束φ1との関係を示す、アンテナ装置101の断面図であり、図3(B)は切欠きを有していない第2面状導体20とコイル導体41から生じる磁束φ0との関係を示す、比較例のアンテナ装置100の断面図である。 図4(A)は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Aの平面図であり、図4(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Bの平面図である。 図5(A)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Cの平面図であり、図5(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Dの平面図である。 図6(A)は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の平面図であり、図6(B)はコイル導体41と第2面状導体を示すアンテナ装置103の平面図である。 図7(A)はアンテナ装置103の断面図であり、図7(B)は比較例のアンテナ装置103Aの断面図である。 図8(A)は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の平面図であり、図8(B)はコイル導体41と第2面状導体24を示すアンテナ装置104の平面図である。 図9は第5の実施形態に係るアンテナ装置105の平面図である。 図10は第6の実施形態に係るアンテナ装置106の平面図である。 図11は第7の実施形態に係る電子機器201の断面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明または理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換または組み合わせが可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の平面図であり、図1(B)はコイル導体41と第2面状導体21を示すアンテナ装置101の平面図である。図2は、アンテナ装置101の分解斜視図である。図1(A)では、アンテナ装置101の構造を解りやすくするため、基材1の図示が省略されている。また、図1(B)では、コイル導体41の形成領域CRをテクスチャーパターンで示している。
本発明における「アンテナ装置」は、コイルアンテナと2つの面状導体とを備えるアンテナ装置である。本発明における「電子機器」は、上記アンテナ装置および給電回路等を備える装置であり、例えば携帯電話端末、いわゆるスマートフォン、タブレット端末、ノートPCやPDA、ウェアラブル端末(いわゆるスマートウォッチやスマートグラス等)、カメラ、ゲーム機、玩具等である。
アンテナ装置101は、コイルアンテナ4、第1面状導体11、第2面状導体21および第3面状導体31を備える。
コイルアンテナ4は基材1およびコイル導体41を有する。コイル導体41は基材1の主面(表面)に形成されている。コイル導体41は、巻回軸AXの周り(図1(B)におけるコイル開口CP周り)に巻回される約2ターンの矩形スパイラル状の導体パターンである。コイル導体41の第1端E1および第2端E2は、それぞれ給電回路(図示省略)の入出力端子に接続されている。給電回路は例えば13.56MHzのRFID用のRFIC素子である。基材1は、例えばポリイミド樹脂(PI)や液晶ポリマー(LCP)等の樹脂製シートである。なお、後に詳述するように(その他の実施形態)、基材1は、本発明のアンテナ装置において必須ではない。
第1面状導体11は、長手方向がY軸方向に一致する平面形状が矩形の平板である。また、第1面状導体11は、開口部CAとスリット部SLで構成される切欠き部2(この第1面状導体の「切欠き部」は、後に詳述する第2面状導体の「切欠き」とは異なる。)を有する。開口部CAは第1面状導体11の内側に形成され、スリット部SLは第1面状導体11の一辺(図1(A)における第1面状導体11の上辺)から内側に向かって延伸して形成されている。図1(A)に示すように、コイル導体41の少なくとも一部は、巻回軸AX方向(Z軸方向)から視て、第1面状導体11に重なる。本実施形態では、コイル導体41のコイル開口CPが、Z軸方向から視て、開口部CAに一致している。第1面状導体11は例えば金属やグラファイト等で構成された電子機器の筐体の一部である。
第3面状導体31は、長手方向がX軸方向に一致する平面形状が矩形の平板である。第1面状導体11および第3面状導体31は、同一平面上(XY平面上)に配置され、間隙GPを挟んでY軸方向に並べて配列されている。第3面状導体31は例えば金属やグラファイト等で構成された電子機器の筐体の一部であり、アンテナ装置101と異なるシステムで利用される定在波型アンテナの放射素子である。なお、後に詳述するように(第4・5・6の実施形態等)、第3面状導体31は、本発明のアンテナ装置において必須ではない。
第2面状導体21は、長手方向がY軸方向に一致する平面形状が略矩形の平板である。第2面状導体21は、Z軸方向から視て、少なくとも一部がコイル導体41と重なる。図2に示すように、第2面状導体21は、Z軸方向に対し、コイル導体41を挟んで第1面状導体11とは反対側に配置されている。なお、本実施形態では、第1面状導体11の面積が、図1(A)および図1(B)に示すように、コイル導体41の形成領域CRの面積よりも大きく、第2面状導体21の面積よりも大きい。第2面状導体21は、例えば電子機器の筐体内に収納される回路基板に設けられたグランド導体やシールドケース、バッテリーパック、LCDディスプレイの背面シールド導体等である。
第2面状導体21は、外縁から内側に向かって形成される2つの切欠きCE1,CE2を有する。切欠きCE1は、第2面状導体21の第1辺(図1(B)における第2面状導体21の左辺)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。切欠きCE2は、第2面状導体21の第2辺(図1(B)における第2面状導体21の右辺)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。図1(B)に示すように、切欠きCE1,CE2は、Z軸方向から視て、いずれもコイル導体41に重なっていない。
なお、本実施形態に係る切欠きCE1,CE2は、Z軸方向から視て、コイル導体41から第2面状導体21までの距離が最も短い部分(図1(B)における第2面状導体21の右辺および左辺)に形成されている(D4>D1>D2=D3)。
次に、第2面状導体21が切欠きCE1,CE2を有する構造による効果について、図を参照して説明する。図3(A)は第2面状導体21とコイル導体41から生じる磁束φ1との関係を示す、アンテナ装置101の断面図であり、図3(B)は切欠きを有していない第2面状導体20とコイル導体41から生じる磁束φ0との関係を示す、比較例のアンテナ装置100の断面図である。なお、図3(A)および図3(B)では、アンテナ装置100およびアンテナ装置101が送信側アンテナである例を示している。
比較例のアンテナ装置100は、第2面状導体20が切欠きを有していない点で、アンテナ装置101と異なる。その他の構成についてはアンテナ装置101と実質的に同じである。
比較例のアンテナ装置100では、コイル導体41から生じる磁束の一部(図3(B)における磁束φ0)が、第2面状導体20に鎖交し、第2面状導体20に渦電流が生じて損失が発生する。そのため、コイルアンテナ4のアンテナ特性が劣化(Q値の低下等)してしまう。一方、本実施形態に係るアンテナ装置101では、第2面状導体21が切欠きCE1,CE2を有するため、コイル導体41から生じる磁束の一部(図3(A)における磁束φ1)は第2面状導体21に鎖交しない。そのため、コイルアンテナ4と第2面状導体21との不要結合が抑制される。また、コイルアンテナ4から生じる磁束が第2面状導体21に鎖交することで発生する渦電流が抑制され、結果的にアンテナ特性の劣化が抑制される。
また、本実施形態では、第1面状導体11の少なくとも一部が、Z軸方向から視て、コイル導体41に重なっており、第1面状導体11の開口部CAとコイル導体41とが電界結合、磁界結合もしくは電磁界結合している。そのため、コイル導体41の第1方向(例えば図1(A)における時計回り)に電流が流れた場合、第1面状導体11の開口部CAに沿って電流が誘起される。この誘起された電流は、縁端効果によってスリット部SLを経由して第1面状導体11の外縁に流れる。このように、第1面状導体11はコイル導体41に対するブースターアンテナとして機能する。すなわち、アンテナ装置101は上記ブースターアンテナ(第1面状導体11)を備えるため、コイル導体41のみの場合と比べて、アンテナとして機能する実質的なコイル開口が大きくなる。そのため、アンテナ装置101が磁束を放射(集磁)する範囲および距離が大きくなり、結合相手のコイルアンテナと結合し易くなる。
なお、図3(B)では、アンテナ装置101が送信側アンテナである場合についての作用を説明したが、アンテナ装置101が受信側アンテナであり、結合相手のコイルアンテナが送信側アンテナである場合にも同様に作用する。
本実施形態に係るアンテナ装置101によれば、次のような効果を奏する。
(a)本実施形態に係るアンテナ装置101は、第2面状導体21が切欠きCE1,CE2を有する。この構成では、コイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)と第2面状導体21との不要結合が抑制される。また、この構成により、第2面状導体21に発生する渦電流が抑制され、アンテナ特性の劣化が抑制される。
(b)本実施形態では、第2面状導体21が2つの切欠きCE1,CE2を有するため、切欠きCE1が一つの場合に比べて、第2面状導体21とコイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)との間の不要結合はさらに抑制される。
なお、本実施形態で示したように、第2面状導体21が有する切欠きCE1,CE2が第2面状導体21の外縁の一部を形成し、切欠きCE1,CE2が形成する第2面状導体21の上記外縁の一部は、Z軸方向から視て、第2面状導体21の外縁のうちコイル導体41との距離が最も短い部分を含むことが好ましい。コイル導体41から発生する磁束の密度は、コイル導体41からの距離が近いほど高い。そのため、第2面状導体21のうちコイル導体41からの距離が近い(短い)部分に、切欠きCE1,CE2を形成することで、第2面状導体21とコイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)との間の結合が効果的に抑制される。
(c)さらに、本実施形態では、第2面状導体21が有する切欠きCE1,CE2が、Z軸方向から視て、コイル導体41に重なっていない。この構成により、コイル導体41から生じる磁束が切欠きCE1,CE2に鎖交することが抑制され、コイルアンテナ4と第2面状導体21との不要結合は抑制される。すなわち、この構成により、第2面状導体21が磁界放射に寄与するアンテナとして機能することを抑制できる。
(d)本実施形態では、第1面状導体11の少なくとも一部が、Z軸方向から視て、コイル導体41に重なり、第1面状導体11の開口部CAとコイル導体41とが電界結合、磁界結合もしくは電磁界結合している。また、本実施形態では、第1面状導体11の面積が、コイル導体41の形成領域CRの面積よりも大きく、磁界放射に寄与しない第2面状導体21の面積よりも大きい。この構成により、第1面状導体11がコイルアンテナ4に対するブースターアンテナとして機能する。そのため、コイルアンテナ4のみを利用する場合に比べ、アンテナとして機能する実効的なコイル開口が大きくなり、磁束を放射(集磁)する範囲および距離が大きくなることで、結合相手のコイルアンテナと結合し易くなる。
(e)また、本実施形態では、第1面状導体11が開口部CAとスリット部SLで構成される切欠き部2を有しており、コイル導体41のコイル開口CPは、Z軸方向から視て、開口部CAに一致している。この構成により、コイル導体41と第1面状導体11との間の結合をより高めることができ、コイルアンテナ4に対するブースターアンテナとしての機能を高めることができる。なお、コイル導体41のコイル開口CPは、Z軸方向から視て、開口部CAに完全に一致する必要はなく、一部が重なる構成であってもよい。
(f)本実施形態では、第1面状導体11が電子機器の筐体の一部であるため、第1面状導体11を別途形成する必要がなく、製造が容易で低コスト化が図れる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、切欠きの個数・形状・配置等が第1の実施形態に係るアンテナ装置101とは異なる例を示す。
図4(A)は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Aの平面図であり、図4(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Bの平面図である。図5(A)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Cの平面図であり、図5(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Dの平面図である。図4(A)、図4(B)、図5(A)および図5(B)では、構造を分かりやすくするために、第1面状導体11および第3面状導体31を破線で示している。
本実施形態に係るアンテナ装置102A,102B,102C,102Dは、第2面状導体の形状が第1の実施形態に係るアンテナ装置101と異なる。具体的には、第2面状導体が有する切欠きの個数・形状・配置等が第1の実施形態と異なり、その他の構成については、アンテナ装置101と同じである。
アンテナ装置102Aが備える第2面状導体22Aは、2つの切欠きCE1A,CE2Aを有する。切欠きCE1Aは、第2面状導体22Aの第1辺(図4(A)における第2面状導体22Aの左辺)から内側に向かって延伸して形成される半円状の開口である。切欠きCE2Aは、第2面状導体22Aの第2辺(図4(A)における第2面状導体22Aの右辺)から内側に向かって延伸して形成される半円状の開口である。
アンテナ装置102Bが備える第2面状導体22Bは、3つの切欠きCE1,CE2,CE3を有する。切欠きCE1,CE2は、第1の実施形態で示した切欠きCE1,CE2と同じものである。切欠きCE3は、第2面状導体22Bの第3辺(図4(B)における第2面状導体22Bの上辺)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。
アンテナ装置102Cが備える第2面状導体22Cは、3つの切欠きCE1A,CE2A,CE3Aを有する。切欠きCE1A,CE2Aは、アンテナ装置102Aの第2面状導体22Aが有する切欠きCE1A,CE2Aと同じものである。切欠きCE3Aは、第2面状導体22Cの第3辺(図5(A)における第2面状導体22Cの上辺)から内側に向かって延伸して形成される半円状の開口である。
アンテナ装置102Dが備える第2面状導体22Dは、4つの切欠きCE1,CE2B,CE3,CE4を有する。切欠きCE1,CE3は、アンテナ装置102Bの第2面状導体22Bが有する切欠きCE1,CE3と同じものである。切欠きCE4は、第2面状導体22Dの第4辺(図5(B)における第2面状導体22Dの下辺)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。切欠きCE2Bは、第2面状導体22Dの第2辺(図5(B)における第2面状導体22Dの右辺)から内側に向かって延伸して形成される半円状の開口である。図5(B)に示すように、切欠きCE2Bは、Z軸方向から視て、コイル導体41に重なっている。
アンテナ装置102A,102Cで示したように、切欠きの平面形状は矩形に限定されるものではなく、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。切欠きの平面形状は、例えば矩形以外の多角形、L字形、T字形やY字形等であってもよい。
また、アンテナ装置102B,102C,102Dで示したように、切欠きの個数は2つに限定されるものではなく、1つまたは3つ以上であってもよい。上述したように、第2面状導体21が3つ以上の切欠きCE1,CE2を有することにより、切欠きが2つの場合に比べて、第2面状導体とコイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)との間の不要結合はさらに抑制される。なお、アンテナ装置102B,102C,102Dで示したように、切欠きは、Z軸方向から視て、コイル導体41から第2面状導体の外縁までの距離が最も短い部分(例えば図4(B)における第2面状導体22Bの右辺および左辺)以外に形成されていてもよい。
なお、アンテナ装置102Dに示したように、切欠きCE2Bが、Z軸方向から視て、コイル導体に重なっていてもよい。しかし、この場合において、複数の切欠きCE1,CE2B,CE3,CE4のうち少なくとも一つは、Z軸方向から視て、コイル導体41に重ならないことが好ましい。この構成とすることにより、Z軸方向から視て、コイル導体41に重なる切欠きCE2Bを有していたとしても、第2面状導体22Dとコイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)との間の不要結合は抑制できる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、磁性体部材をさらに備えたアンテナ装置の例を示す。
図6(A)は第3の実施形態に係るアンテナ装置103の平面図であり、図6(B)はコイル導体41と第2面状導体を示すアンテナ装置103の平面図である。図7(A)はアンテナ装置103の断面図であり、図7(B)は比較例のアンテナ装置103Aの断面図である。図6(A)では、アンテナ装置103の構造を解りやすくするため、基材1の図示が省略されている。
本実施形態に係るアンテナ装置103は、磁性体部材51をさらに備える点で第1の実施形態に係るアンテナ装置101と異なる。その他の構成については、アンテナ装置101と同じである。
磁性体部材51は平面形状が矩形の平板であり、図7に示すように、Z軸方向での、コイル導体41と第2面状導体21との間に配置される。また、磁性体部材51の少なくとも一部は、図6(B)に示すように、Z軸方向から視て、第2面状導体21および切欠きCE1に亘って(または、第2面状導体21および切欠きCE2に亘って)重なるように配置されている。磁性体部材51は、例えば磁性体フェライトセラミックのようなセラミック体の平板や、磁性体フェライト粉末が樹脂中に分散されたフェライト粉末入り樹脂シートである。
次に、磁性体部材が、Z軸方向から視て、第2面状導体および切欠きに亘って重なるように配置されることによる効果について、図を参照して説明する。なお、図7(A)および図7(B)では、アンテナ装置103およびアンテナ装置103Aが受信側アンテナである例を示している。
比較例のアンテナ装置103Aは、Z軸方向から視て、磁性体部材50全体が第2面状導体21に重なっている点で、アンテナ装置103と異なっており、その他の構成についてはアンテナ装置101と同じである。すなわち、比較例のアンテナ装置103Aが備える磁性体部材50は、Z軸方向から視て、第2面状導体21および切欠きCE1(または、第2面状導体21および切欠きCE2)に亘って重なっていない。
比較例のアンテナ装置103Aでは、コイル導体41から生じる磁束の一部(図7(B)における磁束φ3)が、磁性体部材50の内部を通って漏れ出し、第2面状導体21に鎖交するため、第2面状導体21に渦電流が生じて損失が発生する。一方、本実施形態に係るアンテナ装置103では、Z軸方向から視て、磁性体部材51の少なくとも一部が第2面状導体21および切欠きに亘って重なるように配置されているため、コイル導体41から生じる磁束の一部(図7(A)における磁束φ2)は第2面状導体21に鎖交しない。すなわち、コイルアンテナ4と第2面状導体21との不要結合が抑制される。
本実施形態に係るアンテナ装置103によれば、第1の実施形態で述べた効果以外に、次のような効果を奏する。
(g)本実施形態に係るアンテナ装置103は、Z軸方向での、コイル導体41と第2面状導体21との間に配置される磁性体部材51をさらに備える。そのため、磁性体部材51の磁気シールド効果により、コイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)が、第2面状導体21と不要結合することが抑制される。また、磁性体部材の高い透磁率の作用で、少ないターン数のコイル導体41で所定のインダクタンスが得られる。さらに、磁性体部材51の集磁効果により、結合相手のコイルアンテナとの磁界結合を高めることができる。
(h)また、本実施形態では、磁性体部材51の少なくとも一部が、Z軸方向から視て、第2面状導体21および切欠きCE1に亘って(または、第2面状導体21および切欠きCE2に亘って)重なるように配置されている。この構成により、磁性体部材51から漏れる磁束が、切欠きCE1,CE2において第2面状導体21と鎖交することが効果的に抑制され、コイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)と第2面状導体21との不要結合は抑制される。なお、磁性体部材51は、Z軸方向から視て、第2面状導体21全体に重なっている(第2面状導体21全体を覆っている)ことが好ましい。
なお、本実施形態では、磁性体部材51の平面形状が矩形の平板である例について示したが、この構成に限定されるものではない。磁性体部材51の平面形状は、本実施形態で示した作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能であり、例えば円形、楕円形、多角形、L字形、T字形、Y字形等であってもよい。また、磁性体部材51は平板に限らず、立体構造等とすることも可能である。さらに、磁性体部材51の主面は、平面に限定されるものではなく、曲面等であってもよい。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、第3面状導体を備えていないアンテナ装置について示す。また、第4の実施形態では、第2面状導体が有する切欠きの位置および大きさが、第1の実施形態に係るアンテナ装置101と異なる例について示す。
図8(A)は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の平面図であり、図8(B)はコイル導体41と第2面状導体24を示すアンテナ装置104の平面図である。図8(A)では、アンテナ装置104の構造を解りやすくするため、基材1の図示が省略されている。
本実施形態に係るアンテナ装置104は、第3面状導体を備えていない点で、第1の実施形態に係るアンテナ装置101と異なる。また、アンテナ装置104では、第1面状導体が有する切欠き部の形状がアンテナ装置101と異なる。また、アンテナ装置104では、第2面状導体の大きさ・第2面状導体が有する切欠きの位置および大きさがアンテナ装置101と異なる。その他の構成については、アンテナ装置101と同じである。
アンテナ装置104が備える第1面状導体14は、スリット部SL4で構成される切欠き部2Aを有する。スリット部SL4は第1面状導体14の一辺(図8における第1面状導体14の上辺)から内側に向かって延伸して形成されている。
第2面状導体24は、長手方向がY軸方向に一致する平面形状が略矩形の平板である。第2面状導体24は、2つの切欠きCE5,CE6を有する。切欠きCE5は、第2面状導体24の第1角部(図8(B)における第2面状導体24の左角部)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。切欠きCE6は、第2面状導体24の第2角部(図8(B)における第2面状導体24の右角部)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。
図8(A)に示すように、第2面状導体24は、Z軸方向から視て、全体が第1面状導体14に重なっている(全体が第1面状導体14に覆われている)。
本実施形態に係るアンテナ装置104によれば、第1の実施形態で述べた効果以外に、次のような効果を奏する。
(i)本実施形態では、第2面状導体24全体が、Z軸方向から視て、第1面状導体14に重なっている。この構成により、結合相手のコイルアンテナからは第2面状導体24が等価的に見えなくなるため、結合相手のコイルアンテナと第2面状導体24との不要結合が抑制され、アンテナ特性の劣化が抑制される。
なお、本実施形態で示したように、本発明のアンテナ装置において第3面状導体は必須ではない。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、第1面状導体が切欠き部を有していないアンテナ装置について示す。
図9は第5の実施形態に係るアンテナ装置105の平面図である。図9では、アンテナ装置105の構造を解りやすくするため、基材1の図示が省略されている。
本実施形態に係るアンテナ装置105は、第1面状導体が切欠き部を備えていない点で、第4の実施形態に係るアンテナ装置101と異なる。その他の構成については、アンテナ装置101と同じである。
第1面状導体15は、長手方向がY軸方向に一致する平面形状が矩形の平板である。図9(A)に示すように、第1面状導体15の少なくとも一部は、Z軸方向から視て、コイル導体41に重なる。このような構成であっても、第1面状導体15とコイル導体41とが電界結合、磁界結合もしくは電磁界結合する。
本実施形態に示すように、第1面状導体15とコイル導体41とが電界結合、磁界結合もしくは電磁界結合するのであれば、第1面状導体は切欠き部を備えていなくてもよい。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、第1面状導体が有する切欠き部の形状が異なる例について示す。
図10は第6の実施形態に係るアンテナ装置106の平面図である。図10では、アンテナ装置106の構造を解りやすくするため、基材1の図示が省略されている。
アンテナ装置106では、第1面状導体が切欠き部を有する点で、第5の実施形態に係るアンテナ装置105と異なる。その他の構成については、アンテナ装置101と同じである。
アンテナ装置106が備える第1面状導体16は、スリット部SL6で構成される切欠き部2Bを有する。スリット部SL6は第1面状導体16の一辺(図10における第1面状導体16の上辺)から内側に向かって延伸して形成される矩形状の開口である。図10に示すように、コイル導体41の少なくとも一部は、Z軸方向から視て、第1面状導体16のスリット部SL6に重なる。具体的には、コイル導体41は、Z軸方向から視て、三辺(Y軸方向の二辺とY軸方向の一辺)が第1面状導体16に重なっている。このような構成であっても、第1面状導体16とコイル導体41とが電界結合、磁界結合もしくは電磁界結合する。
このような構成でも、アンテナ装置106の基本的な構成は第5の実施形態に係るアンテナ装置105と同じであり、アンテナ装置105と同様の作用・効果を奏する。
《第7の実施形態》
第7の実施形態では、本発明のアンテナ装置を備える電子機器を示す。
図11は第7の実施形態に係る電子機器201の断面図である。
電子機器201は、上部筐体91、下部筐体92、コイルアンテナ4、回路基板3、給電回路61等を備える。上部筐体91は樹脂製であり、その表面にディスプレイ等が設けられている。下部筐体92は金属製である。この下部筐体92が、本発明における「第1面状導体」に相当する。
コイルアンテナ4、回路基板3、給電回路61等は、上部筐体91および下部筐体92の内側に収納される。回路基板3には給電回路61が実装され、回路基板3の内部には第2面状導体21(グランド導体)が形成されている。
コイルアンテナ4と、下部筐体92(第1面状導体)と、第2面状導体21とでアンテナ装置101Aが構成される。アンテナ装置101Aは、第1の実施形態で説明したアンテナ装置101と実質的に同じものである。
コイルアンテナ4が有するコイル導体41の両端は、可動式プローブピンや導体パターン等(図示省略)を介して給電回路61の入出力端子に接続される。給電回路61は例えば13.56MHzのRFID用のRFIC素子である。
この構成により、コイルアンテナ4(または結合相手のコイルアンテナ)と第2面状導体21との不要結合が抑制され、且つ、アンテナ特性の劣化が抑制されるアンテナ装置を備えた電子機器を実現できる。
《その他の実施形態》
以上に示した各実施形態では、第1面状導体、第2面状導体および第3面状導体の平面形状が矩形(略矩形)である例を示したが、この構成に限定されるものではない。第1面状導体、第2面状導体および第3面状導体の平面形状は、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能であり、例えば円形、楕円形、多角形、L字形、T字形、Y字形等であってもよい。また、第1面状導体、第2面状導体および第3面状導体は平板に限らず、立体構造等とすることも可能である。さらに、第1面状導体、第2面状導体および第3面状導体の主面は、平面に限定されるものではなく、曲面等であってもよい。また、第2面状導体は1つに限らず、複数存在してもよい。
以上に示した各実施形態では、基材1が矩形状の平板である例を示したが、この構成に限定されるものではない。基材1の平面形状は、円形、楕円形、正方形、多角形等、適宜変更可能である。また、基材1は平板に限定されず、曲面を有していてもよく、立体構造等とすることも可能である。
以上に示した各実施形態では、コイル導体41が、基材1の表面に形成される約2ターンの矩形スパイラル状導体パターンである例を示したが、この構成に限定されるものではない。コイル導体41の外形は、Z軸方向から視て、円形、楕円形、多角形、L字形、T字形等、適宜変更可能である。また、コイル導体41は基材1の裏面や内部に形成されていてもよい。また、コイル導体41は、スパイラル状またはループ状の導体パターンが形成された基材を積層してヘリカル状にした構成であってもよい。さらに、コイル導体41は巻線コイルであってもよい。すなわち、本発明のコイルアンテナにおいて基材は必須ではない。なお、コイル導体41の巻回数についても、約2ターンに限定されるものではなく、本発明の作用・効果を奏する範囲において適宜変更可能である。
なお、以上に示した各実施形態では、主にNFC等の磁界結合を利用した通信システムにおけるアンテナ装置および電子機器について説明したが、各実施形態におけるアンテナ装置および電子機器は、磁界結合を利用した非接触電力伝送システム(電磁誘導方式、磁界共鳴方式)でも同様に用いることができる。本発明における電子機器は、例えばHF帯(特に6.78MHzまたは6.78MHz近傍)の周波数で使用される磁界共鳴方式の非接触電力伝送システムにおける受電装置や送電装置であり、各実施形態におけるアンテナ装置は、非接触電力伝送システムにおける受電装置の受電アンテナ装置や送電装置の送電アンテナ装置として適用できる。電子機器が受電装置である場合、電子機器が備える給電回路は、負荷(二次電池等)に接続され、コイルアンテナから電力を負荷に供給する受電回路である。電子機器が送電装置である場合、電子機器が備える給電回路は、コイルアンテナに電力を供給する送電回路である。なお、電子機器は送電装置兼受電装置であってもよい。この場合でも、アンテナ装置は、受電アンテナ装置や送電アンテナ装置として機能する。アンテナ装置のコイルアンテナが有するコイル導体の両端は、使用周波数帯(HF帯、特に6.78MHzまたは6.78MHz近傍)を操作する給電回路(受電回路や送電回路等)に接続される。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形および変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
GP…間隙
SL,SL4,SL6…スリット部(第1面状導体の切欠き部)
CA…開口部(第1面状導体の切欠き部)
1…基材
2,2A,2B…第1面状導体の切欠き部
3…回路基板
4…コイルアンテナ
41…コイル導体
AX…コイル導体の巻回軸
CE1,CE1A,CE2,CE2A,CE2B,CE3,CE3A,CE4,CE5,CE6…第2面状導体の切欠き
CP…コイル導体のコイル開口
CR…コイル導体の形成領域
E1…コイル導体の第1端
E2…コイル導体の第2端
11,14,15,16…第1面状導体
20,21,22A,22B,22C,22D,24,25…第2面状導体
31…第3面状導体
50,51…磁性体部材
61…給電回路
91…上部筐体
92…下部筐体(第1面状導体)
100,101,102A,102B,102C,102D,103,103A,104,105,106…アンテナ装置
201…電子機器

Claims (13)

  1. 巻回軸の周りに巻回されるコイル導体を有するコイルアンテナと、
    前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なる第1面状導体と、
    前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なり、且つ、前記巻回軸方向に対し、前記コイル導体を挟んで前記第1面状導体とは反対側に配置される第2面状導体と、
    を備え、
    前記第2面状導体は、外縁から内側に向かって延伸して形成され、且つ、前記巻回軸方向から視て、前記コイル導体に重ならない切欠きを有する、アンテナ装置。
  2. 前記切欠きの数は複数であり、
    複数の前記切欠きのうち少なくとも一つは、前記巻回軸方向から視て、前記コイル導体に重ならない、請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記巻回軸方向での、前記コイル導体と前記第2面状導体との間に配置される磁性体部材をさらに備える、請求項1または2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記磁性体部材の少なくとも一部は、前記巻回軸方向から視て、前記第2面状導体および前記切欠きに亘って重なるように配置される、請求項3に記載のアンテナ装置。
  5. 前記切欠きは、前記第2面状導体の外縁の一部を形成し、
    前記切欠きが形成する前記第2面状導体の外縁の一部は、前記巻回軸方向から視て、前記第2面状導体の外縁のうち前記コイル導体との距離が最も短い部分を含む、請求項1から4のいずれかに記載のアンテナ装置。
  6. 前記第1面状導体は、前記第2面状導体よりも面積が大きい、請求項1から5のいずれかに記載のアンテナ装置。
  7. 前記第2面状導体は、前記巻回軸方向から視て、全体が前記第1面状導体に重なる、請求項6に記載のアンテナ装置。
  8. アンテナ装置と、
    給電回路と、
    を備え、
    前記アンテナ装置は、
    巻回軸の周りに巻回されるコイル導体を有するコイルアンテナと、
    前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なる第1面状導体と、
    前記巻回軸方向から視て、少なくとも一部が前記コイル導体と重なり、且つ、前記巻回軸方向に対し、前記コイル導体を挟んで前記第1面状導体とは反対側に配置される第2面状導体と、
    を備え、
    前記第2面状導体は、外縁から内側に向かって延伸して形成され、且つ、前記巻回軸方向から視て、前記コイル導体に重ならない切欠きを有し、
    前記コイル導体は前記給電回路に接続される、電子機器。
  9. 前記第1面状導体は、前記電子機器の筐体の一部または全部である、請求項8に記載の電子機器。
  10. 前記第2面状導体は、前記電子機器の筐体内に収納される、請求項8または9に記載の電子機器。
  11. 前記第2面状導体は、前記電子機器が備えるディスプレイのシールド導体である、請求項10に記載の電子機器。
  12. 前記電子機器は、非接触電力伝送システムの送電装置であり、
    前記給電回路は、前記コイルアンテナに電力を供給する送電回路である、請求項8から請求項11のいずれかに記載の電子機器。
  13. 前記電子機器は、非接触電力伝送システムの受電装置であり、
    前記給電回路は、負荷に接続され、前記コイルアンテナから電力を前記負荷に供給する受電回路である、請求項8から請求項12のいずれかに記載の電子機器。
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