JP6626352B2 - アンテナ、無線通信装置、および電子機器 - Google Patents

アンテナ、無線通信装置、および電子機器 Download PDF

Info

Publication number
JP6626352B2
JP6626352B2 JP2016009751A JP2016009751A JP6626352B2 JP 6626352 B2 JP6626352 B2 JP 6626352B2 JP 2016009751 A JP2016009751 A JP 2016009751A JP 2016009751 A JP2016009751 A JP 2016009751A JP 6626352 B2 JP6626352 B2 JP 6626352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
antenna element
ground conductor
signal line
dielectric constant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016009751A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017130832A (ja
JP2017130832A5 (ja
Inventor
青木 誠
誠 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2016009751A priority Critical patent/JP6626352B2/ja
Priority to US15/386,368 priority patent/US10069190B2/en
Priority to CN201710029725.7A priority patent/CN106992357A/zh
Publication of JP2017130832A publication Critical patent/JP2017130832A/ja
Priority to US16/047,820 priority patent/US10516200B2/en
Publication of JP2017130832A5 publication Critical patent/JP2017130832A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6626352B2 publication Critical patent/JP6626352B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/2291Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles used in bluetooth or WI-FI devices of Wireless Local Area Networks [WLAN]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/12Supports; Mounting means
    • H01Q1/22Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles
    • H01Q1/24Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set
    • H01Q1/241Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM
    • H01Q1/242Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use
    • H01Q1/243Supports; Mounting means by structural association with other equipment or articles with receiving set used in mobile communications, e.g. GSM specially adapted for hand-held use with built-in antennas
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/36Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith
    • H01Q1/38Structural form of radiating elements, e.g. cone, spiral, umbrella; Particular materials used therewith formed by a conductive layer on an insulating support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/48Earthing means; Earth screens; Counterpoises
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/52Means for reducing coupling between antennas; Means for reducing coupling between an antenna and another structure
    • H01Q1/526Electromagnetic shields
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q9/00Electrically-short antennas having dimensions not more than twice the operating wavelength and consisting of conductive active radiating elements
    • H01Q9/04Resonant antennas
    • H01Q9/30Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole
    • H01Q9/42Resonant antennas with feed to end of elongated active element, e.g. unipole with folded element, the folded parts being spaced apart a small fraction of the operating wavelength
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/38Transceivers, i.e. devices in which transmitter and receiver form a structural unit and in which at least one part is used for functions of transmitting and receiving
    • H04B1/3827Portable transceivers
    • H04B1/3833Hand-held transceivers
    • H04B1/3838Arrangements for reducing RF exposure to the user, e.g. by changing the shape of the transceiver while in use
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W88/00Devices specially adapted for wireless communication networks, e.g. terminals, base stations or access point devices
    • H04W88/02Terminal devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Details Of Aerials (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)
  • Waveguide Aerials (AREA)

Description

本発明は、アンテナ、無線通信装置、および電子機器に関するものである。
近年、例えばデジタルカメラ等の撮像装置その他の電子機器には、無線機能を有する無線通信装置が搭載されるようになっている。無線通信装置が搭載された電子機器は、無線LAN(Local Area Network)やBluetooth(登録商標)などにより、他のカメラやパーソナルコンピュータ(PC、Personal Computer)などへ撮像画像などの信号を無線で伝送することが可能になっている。無線LANやBluetooth(登録商標)等による無線通信には、2.4GHz帯や5GHz帯の電波が使用される。無線通信装置は、電子機器に内蔵されている場合のほか、例えばデジタル一眼レフカメラなどの撮像装置に外付けオプションとして取り付けられる場合もある。このオプションを撮像装置に取り付けることで、例えば100メートル以上離れた相手との無線通信が可能となる。
この種の無線通信装置に関しては、そのアンテナが発する高出力の電磁波が人体に侵入してそのエネルギーが人体に吸収されると、人体において局所的な温度上昇が発生することが懸念される。この人体の局所的な温度上昇により、例えば白内障などの発症リスクが高まる可能性が指摘されている。そのため、各国では、電磁波の人体吸収量を比吸収率(SAR、Specific Absorption Ratio)として評価し、その規制値を定めている。
このSARを規制値以内に抑える技術に関連して、非特許文献1には、SARが、アンテナとファントムとの間の距離の2乗に逆比例することが記載されている。
また、特許文献1には、SARを改善することを目的として、対称構造を有するアンテナエレメントに適合する対称構造を有する地板により、アンテナエレメントが放射する電磁波の一部分を遮蔽することが記載されている。
特開2005−184703号公報
五十嵐敦、外1名、「生体電磁波暴露量低減技術の開発」、平成20年度電子情報通信学会東京支部学生会研究発表会、2009年2月28日、p.67、B−4
非特許文献1によれば、アンテナを人体から遠ざけることによりSAR値を低減することができる。しかしながら、アンテナを人体から遠ざけるためには、アンテナとそのアンテナを収容する電子機器の外装筐体との間隔を広く確保する必要がある。その結果、電子機器の外形サイズが大きくなり、アンテナを含む電子機器の小型化や薄型化が困難であった。
本発明の目的は、SAR値を低減しつつ、無線通信装置および電子機器の小型化や薄型化を実現することができるアンテナ、無線通信装置、および電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の一観点によれば、誘電体からなる基体と、前記基体に形成され、開放端部を有するアンテナ素子部と、前記基体に形成され、前記アンテナ素子部に電気的に接続された信号ラインと、前記基体に形成され、前記アンテナ素子部に電気的に接続された第1のグラウンド導体と、前記基体の前記アンテナ素子部、前記信号ライン、および前記第1のグラウンド導体が形成された層とは異なる層に形成され、前記第1のグラウンド導体に電気的に接続された第2のグラウンド導体とを含むプリント配線板を有し、前記第2のグラウンド導体が、前記プリント配線板に対する法線方向から見て、前記アンテナ素子部と前記信号ラインとの接続部および前記アンテナ素子部と前記第1のグラウンド導体との接続部を含む前記アンテナ素子部と部分的に重なり、前記アンテナ素子部の前記開放端部と重ならない遮蔽部を有することを特徴とするアンテナが提供される。
本発明の他の観点によれば、上記アンテナを有する無線通信装置が提供される。
本発明のさらに他の観点によれば、上記アンテナと、上記アンテナを介して信号の送信または受信を行う通信部と、前記信号を処理する信号処理部とを有することを特徴とする電子機器が提供される。
本発明によれば、SAR値を低減しつつ、無線通信装置および電子機器の小型化や薄型化を実現することができる。
本発明の第1実施形態による電子機器を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態によるアンテナを示す平面図である。 アンテナ近傍および人体における電磁界分布を概略的に示す図である。 アンテナ素子部に流れる電流およびその近傍の磁界分布を概略的に示す図である。 アンテナ素子部近傍の電界分布を概略的に示す図である。 本発明の実施例によるアンテナの計算モデルを示す平面図である。 人体ファントムに対するアンテナの配置を示す斜視図である。 本発明の実施例1によるアンテナおよび比較例1によるアンテナのSAR値の計算結果を比較して示すグラフである。 本発明の実施例1によるアンテナの凸部に関する寸法uを変化させた場合のSAR値および放射効率の計算結果を示すグラフである。 本発明の実施例1によるアンテナの凸部に関する寸法vを変化させた場合のSAR値の計算結果を示すグラフである。 本発明の実施例1によるアンテナの凸部に関する寸法wを変化させた場合のSAR値の計算結果を示すグラフである。 本発明の第2実施形態によるアンテナを示す斜視図である。 部分的に配置した高誘電率材料の有無による電界分布およびグラウンド導体上の電流分布を概略的に示す図である。 本発明の実施例2によるアンテナのSAR値および放射効率の計算結果を示すグラフである。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態によるアンテナ、無線通信装置、および電子機器について図1ないし図11を用いて説明する。
図1は、本実施形態による電子機器を示す斜視図である。図1には、本実施形態による電子機器として、撮像装置であるデジタルスチルカメラ(以下、単にカメラという。)10を示している。カメラ10は、本実施形態によるアンテナ101を内蔵し、無線通信機能を有している。
図1に示すように、カメラ10は、非導電性の外装筐体102と、外装筐体102の正面側に設けられたレンズ鏡筒103と、外装筐体102内に設けられた本実施形態によるアンテナ101とを有している。
外装筐体102内の背面側には、カメラ10内部の部品を支持する板状の金属部材104が設けられている。外装筐体102内において、金属部材104には、ネジ106によってプリント回路板105が支持固定されている。プリント回路板105には、レンズ鏡筒103を通過した光信号を受光して電気信号である画像信号に変換する画像センサ107が設けられている。また、プリント回路板105には、画像センサ107により生成された画像信号を処理するIC(Integrated Circuit)108が設けられている。
さらに、プリント回路板105には、コネクタ110が実装されている。コネクタ110は、プリント回路板105に設けられた配線111より、IC108に電気的に接続されている。また、コネクタ110には、外装筐体102内に設けられた本実施形態によるアンテナ101がケーブル109を介して接続されている。
IC108は、画像信号その他の信号の処理を行う信号処理部として機能するほか、アンテナ101を介して画像信号の送信、およびその他の信号の送受信を行う通信部としても機能するようにも構成されている。このように通信部としても機能するIC108は、アンテナ101とともに無線通信装置を構成している。例えば、IC108は、画像センサ107により生成された画像信号を処理して通信周波数帯の周波数に変調し、その変調した信号波をアンテナ101を介して無線で送信することができる。通信周波数帯としては、例えば、2.4GHz帯、5GHz帯を利用することができる。
アンテナ101は、その電波放射への金属部材104による影響が少なくなるよう金属部材104からの距離を離すため、例えばカメラの外装筐体102の側面に位置するように固定されている。なお、アンテナ101の外装筐体102内における固定位置は、特に限定されるものではなく、要求される性能などに応じて決定することができる。
図2は、本実施形態によるアンテナ101を示す平面図である。本実施形態によるアンテナ101は、少なくとも2層の配線層(導体層)を有するプリント配線板で構成された逆Fアンテナである。
アンテナ101を構成する板状またはシート状のプリント配線板は、図2に示すように、少なくとも、第1の導体層である第1の配線層121と、第1の配線層121とは異なる第2の導体層である第2の配線層122とを有している。第1の配線層121および第2の配線層122は、これらの層間の誘電体を構成する板状またはシート状の基体209に形成されている。例えば、アンテナ101を構成するプリント配線板では、積層された誘電体層により基体209が構成されており、第1の配線層121および第2の配線層122が、基体209の表面または基体209を構成する誘電体層の内部に形成されている。また、例えば、アンテナ101を構成するプリント配線板は、基体209の一方の表面および他方の表面にそれぞれ第1の配線層121および第2の配線層122が形成された両面プリント配線板であってもよい。図2では、第1の配線層121を左側に示し、第2の配線層122を右側に示している。
カメラ10の外装筐体102内において、アンテナ101は、第1の配線層121が内側に位置し、第2の配線層122が外側に位置するように外装筐体102の側壁内面に取り付けられている。
逆Fアンテナである本実施形態によるアンテナ101は、通信周波数で効率よく電磁波を放射するように形成されたアンテナ素子部201と、ケーブル109に電気的に接続された信号ライン202とを有している。アンテナ素子部201および信号ライン202は、それぞれ第1の配線層121に形成されている。
また、アンテナ101は、アンテナ素子部201と同じ第1の配線層121に形成されたグラウンド導体203a、203bと、アンテナ素子部201と異なる第2の配線層122に形成されたグラウンド導体204とを有している。アンテナ101は、さらにグラウンド導体203a、203bとグラウンド導体204とを電気的に接続するビア205を有している。
アンテナ101を構成するプリント配線板において、アンテナ素子部201、信号ライン202、グラウンド導体203a、203b、204、およびビア205は、それぞれ導電体で形成されている。また、それら以外の部分である基体209は、FR4(Flame Retardant Type 4)などの誘電体で形成されている。
第1の配線層121に形成されたアンテナ素子部201、信号ライン202、およびグラウンド導体203a、203bは、それぞれ以下に述べるように構成されている。
アンテナ素子部201は、L字帯状の平面形状を有し、第1の部分である長尺部201aと、第2の部分である短尺部201bとを有している。短尺部201bは、長尺部201aに直交する方向に長尺部201aから屈曲し、長尺部201aよりも短くなっている。なお、図2には、長尺部201aおよび短尺部201bともに一定幅の帯状の平面形状を有するアンテナ素子部201を示しているが、アンテナ素子部201の平面形状は、これに限定されるものではなく、種々の平面形状とすることができる。また、短尺部201bが屈曲する方向は、長尺部201aに直交する方向である必要はなく、長尺部201aと交差する方向であればよい。
長尺部201aおよび短尺部201bを含むアンテナ素子部201の全長である寸法Lは、効率よく電磁波を発するため、通信周波数の電磁波の波長λの例えば1/4の長さになっている。なお、図2には、互いに直交するX軸、Y軸、及びZ軸を有する直交座標系を示している。図2において、長尺部201aの長手方向は、X軸に沿った方向になっている。短尺部201bの長手方向は、Y軸に沿った方向になっている。アンテナ101を構成するプリント配線板の板面は、Z軸に沿った方向に垂直になっている。図1ならびに後述する図6および図7においても、図2と同様の直交座標系を示している。
また、アンテナ素子部201は、信号ライン202及びグラウンド導体203aと電気的に接続されている。なお、アンテナ素子部201は、後述するようにビア205によるグラウンド導体203a、203bとグラウンド導体204との接続により、グラウンド導体204およびグラウンド導体203bとも電気的に接続されている。
アンテナ素子部201は、寸法Lに沿って、短尺部201b側の一端がグラウンド導体203との接続部201cとなっており、長尺部201a側の他端がグラウンド導体203と接続されていない開放端部201dとなっている。また、アンテナ素子部201は、長尺部201aの短尺部201b側の部分が、信号ライン202との接続部201eになっている。
信号ライン202は、長尺部201aに対して短尺部201bが屈曲している側に、短尺部201bの長手方向に沿って帯状に形成され、接続部201eで長尺部201aに接続されている。なお、図2には、一定幅の帯状の平面形状を有する信号ライン202を示しているが、信号ライン202の平面形状は、これに限定されるものではなく、種々の平面形状とすることができる。
第1のグラウンド導体であるグラウンド導体203a、203bは、信号ライン202の両側に、一対の辺が長尺部201aの長手方向に沿った矩形状の平面形状を有するようにそれぞれ形成されている。なお、グラウンド導体203a、203bの平面形状は、矩形状に限定されるものではなく、種々の形状とすることができる。
信号ライン202に対して短尺部201bの側に形成されたグラウンド導体203aは、接続部201cで短尺部201bに接続されている。すなわち、アンテナ素子部201の短尺部201b側の端部が、グラウンド導体203aに接続されている。
本実施形態によるアンテナ101は、第1の配線層121に形成されたグラウンド導体203a、203bに加えて、第1の配線層121とは異なる第2の配線層122にグラウンド導体204が形成されている。グラウンド導体203a、203bに加えてグラウンド導体204がさらに形成されていることにより、アンテナ101の放射特性を安定化することができる。さらには、複数のアンテナ101が製造された場合の複数のアンテナ101間の放射特性のばらつきを小さく抑制することができる。
第2の配線層122に形成されたグラウンド導体204は、以下に述べるように構成されている。
第2のグラウンド導体であるグラウンド導体204は、第1の配線層121に形成されたグラウンド導体203a、203bに対応してグラウンド導体203a、203bに重なる平面形状が矩形状の部分を有するように形成されている。さらに、グラウンド導体204は、その矩形状部分からアンテナ素子部201の側に突出する凸部208を有するように形成されている。グラウンド導体204は、グラウンド導体203a、203bに重なる矩形状部分で、複数のビア205によりグラウンド導体203a、203bにそれぞれ電気的に接続されている。
グラウンド導体204に形成された凸部208は、後述するように磁界を遮蔽する遮蔽部として機能するものである。凸部208は、例えば一対の辺が短尺部201bの長手方向に沿った矩形状の平面形状を有するように形成されている。なお、凸部208の平面形状は、矩形状に限定されるものではなく、種々の形状とすることができる。
遮蔽部として機能する凸部208は、アンテナ101を構成するプリント配線板に対する法線方向、すなわち図2中のZ軸方向から見て、アンテナ素子部201と部分的に重なるように形成されている。より具体的には、凸部208は、Z軸方向から見て、信号ライン202とアンテナ素子部201との接続部201eおよびグラウンド導体203aとアンテナ素子部201との接続部201cを含むアンテナ素子部201と部分的に重なっている。一方、凸部208は、Z軸方向から見て、アンテナ素子部201の開放端部201dとは重なっていない。
本実施形態によるアンテナ101は、上述のように、グラウンド導体204に対して、アンテナ101を構成するプリント配線板の法線方向に該当する図2中のZ軸方向から見て、アンテナ素子部201の一部と重なるような凸部208が形成されている。凸部208は、信号ライン202とアンテナ素子部201との接続部201eおよびグラウンド導体203aとアンテナ素子部201との接続部201cを含むアンテナ素子部201と部分的に重なり、開放端部201dと重なっていない領域に形成されている。
また、アンテナ101は、図1および図2に示すように、グラウンド導体203a、203bが外装筐体102の内側に位置し、凸部208を有するグラウンド導体204が外装筐体102の外側に位置するように配置される。つまり、人がカメラ10を保持した際に、凸部208を有するグラウンド導体204は、グラウンド導体203a、203bよりもカメラ10を保持した人の体に近い位置に配置される。
本実施形態によるアンテナ101は、上述のようにアンテナ素子部201と部分的に重なる凸部208がグラウンド導体204に形成されていることにより、その放射特性の劣化を抑制しつつ、SARの値であるSAR値を低減することができる。しかも、本実施形態によるアンテナ101は、SAR値を低減するために、アンテナ101と外装筐体102との間隔を広く確保する必要がないため、カメラ10の小型化や薄型化を実現することができる。つまり本実施形態によるアンテナ101は、アンテナ自身を構成するパーツ(グラウンド導体204)によって効果的に放射特性の劣化を抑制しつつ、SARの値であるSAR値を低減している。
以下、本実施形態によるアンテナ101の構成によって、放射効率の劣化を抑制しつつSAR値を低減する原理について、図3ないし図5を用いて順に説明する。
図3は、SAR値の大きさがアンテナ近傍の磁界強度と相関があることを説明するため、凸部208が形成されていない逆Fアンテナ301近傍および人体302における電磁界分布を概略的に示した図である。図2にて前述した構成と対比しつつ以下説明する。
逆Fアンテナ301は、アンテナ素子部201に対応するアンテナ素子部311と、信号ライン202に対応する信号ライン312と、グラウンド導体203a、203bに対応するグラウンド導体313a、313bとを有している。一方、逆Fアンテナ301は、グラウンド導体204に対応するグラウンド導体(不図示)を有しているが、このグラウンド導体は凸部208に対応する部分を有していない点でグラウンド導体204とは異なっている。逆Fアンテナ301は、異なる配線層に形成されたグラウンド導体を接続するビア205に対応するビア315を有している。
逆Fアンテナ301から電磁波が放射されると、逆Fアンテナ301近傍およびその近傍に位置する人体302には、電界303および磁界304がそれぞれ形成される。図3中、電界303を三日月状の黒模様で示し、磁界304を三日月状の破線模様で示している。
まず、逆Fアンテナ301近傍において、アンテナ素子部311の開放端部311d付近は、インピーダンスが比較的高いので主に電界303が形成される。一方、アンテナ素子部311とグラウンド導体313aとの接続部311c付近は、インピーダンスが比較的低いので主に磁界304が形成される。
上記のように電界303および磁界304が形成される逆Fアンテナ301に人体302が近づくと、図3に示すように逆Fアンテナ301近傍の電界303は人体302内部へほとんど伝搬せず、磁界304のみが人体302内部へ伝搬する。電界303が人体302内部へほとんど伝搬しないのは、人体302の比誘電率が約50程度と高く、電束が連続となる人体302と空気との境界面において、電束密度Dと電界Eとの関係式D=εEで考えると、電界は約1/50と急激に減衰するためである。一方、磁界304が人体302内部へ伝搬するのは、人体302の比透磁率が1と空気中と同じであり、磁束が連続となる人体302と空気との境界面において、磁束密度Bと磁界Hの関係式B=μHで考えると、磁界は減衰しないためである。
人体302内部へ伝搬した磁界は、λ=c/(f×√ε)の式で求められる波長短縮によって、電磁波として電界および磁界とともに人体302内部を伝搬していく。ただし、λは媒質中を伝搬する電磁波の波長、cは真空中の光速、fは媒質中を伝搬する電磁波の周波数、εは媒質の比誘電率である。波長短縮の例として、周波数f=5GHzの場合の波長は、c=3×10m/sとして計算すると、空気中では60mmであるのに対して、人体302内部では8.3mmと波長が短くなる。
以上のことから、SAR値の大きさと相関があるのは、逆Fアンテナ301近傍の磁界強度であることがわかる。
図4は、グラウンド導体204に凸部208が形成されていることでSAR値が低減される原理を説明するため、アンテナ素子部201に流れる電流およびその近傍の磁界分布を概略的に示す図である。図4(a)および図4(b)は、それぞれ図4(c)に示すアンテナの破線における断面図であり、凸部208がない場合を図4(a)に、凸部208がある本実施形態による場合を図4(b)に示している。
図4(a)および図4(b)に示すアンテナ素子部201のそれぞれにおいて、電流は紙面に対して垂直方向に流れているので、矢印に示すように、右ねじの方向に磁界が形成される。図4(a)に示すように、凸部208がない場合は、磁界が人体403に侵入する。これに対して、図4(b)に示すように、凸部208を配置することで、凸部208により磁界が遮蔽される結果、磁界がアンテナ素子部201と凸部208との間を通過するようになり、その結果、SAR値が低減される。
本実施形態では、凸部208が、Z軸方向から見て、信号ライン202とアンテナ素子部201との接続部201eおよびグラウンド導体203aとアンテナ素子部201との接続部201cを含むアンテナ素子部201と部分的に重なっている。これにより、本実施形態では、外装筐体102外に位置する人体に対して、アンテナ素子部201の主として磁界が形成される部分が凸部208により覆われているため、SAR値と相関がある磁界を効果的に凸部208により遮蔽することができる。この結果、本実施形態によれば、SAR値を低減することができる。また、アンテナ自身を構成する凸部208によりSAR値を低減することができるため、アンテナ101と外装筐体102との間隔を改めて広く確保する必要がない。
図5は、本実施形態によるアンテナの構成によってSAR値を低減するための凸部208を配置した状態で、放射効率の劣化を抑制する原理を説明するため、アンテナ素子部近傍に形成される電界分布を概略的に示す図である。図5(a)、図5(b)、および図5(c)は、それぞれ図5(d)に示すアンテナの点線領域においてアンテナ素子部およびグラウンド導体のみを表示した斜視図である。図5(a)、図5(b)、および図5(c)において、電磁波の放射に際して形成される電界を実線矢印で模式的に示している。なお、図5(a)、図5(b)、および図5(c)では、表示の都合上、アンテナ素子部とグラウンド導体との位置関係を図5(d)とは反転して示している。
図5(a)および図5(b)に示すアンテナは、それぞれ、アンテナ素子部201に対応するアンテナ素子部501、グラウンド導体203a、203bに対応するグラウンド導体503a、503b、ビア205に対応するビア505を有している。アンテナ素子部501は、長尺部201aおよび短尺部201bにそれぞれ対応する長尺部501aおよび短尺部501bを有している。
図5(a)は、本実施形態によるグラウンド導体204に代えて、凸部208がないグラウンド導体504が形成されている場合を示している。
一方、図5(b)は、本実施形態によるグラウンド導体204に代えて、アンテナ素子部501の開放端部501dと重なる凸部508がグラウンド導体506に形成されている場合を示している。
図5(c)は、アンテナ素子部201の開放端部201dと重ならない凸部208がグラウンド導体204に形成されている本実施形態による場合を示している。
図5(a)に示す場合において、電界は、アンテナ素子部501の開放端部501d付近が強く、アンテナ素子部501に沿ってグラウンド導体503aとの接続部に近づく程弱くなる。図5(a)に示す場合では、アンテナ素子部501の開放端部501d付近で電界が強くなっているため、十分な放射効率を得ることができる。
一方、図5(b)に示す場合、アンテナ素子部501の開放端部501dに重なるように凸部508が形成されていると、アンテナ素子部501およびグラウンド導体506の間で形成される電界が結合し電位変動を起こす。この電界結合によって、アンテナから電波として空間に放射されなくなるため放射効率が劣化する。
そこで、本実施形態では、上記のような電界結合を極力抑えるため、グラウンド導体204に形成された凸部208が、上述のように開放端部201dと重ならない形状を有している。これにより、本実施形態では、放射効率の劣化を抑制することができる。
一方、SAR値の大きさは上述のように磁界強度と相関があり、アンテナ素子部201とグラウンド導体203aとの接続部201c付近およびアンテナ素子部201と信号ライン202との接続部201e付近に主に磁界が形成される。本実施形態では、このようなアンテナ素子部201とグラウンド導体203aとの接続部201cおよびアンテナ素子部201と信号ライン202との接続部201eと重なるように凸部208がグラウンド導体204に形成されている。このため、本実施形態では、凸部208により磁界を遮蔽することができ、SAR値を低減することができる。凸部208は、上述のようにアンテナ素子部201の開放端部201dとは重なっていないため、放射効率の劣化を抑制することができる。
また、凸部208は、アンテナ101とは別個独立の部材ではなく、アンテナ101を構成するグラウンド導体204に形成されている。このため、アンテナ101と外装筐体102との間に凸部208を配置するための空間を別個に確保する必要がない。したがって、本実施形態によれば、アンテナ101を有する無線通信装置および電子機器の小型化や薄型化を実現することができる。
以上のとおり、本実施形態によれば、放射効率の劣化を抑制しつつ、SAR値を低減することができる。また、本実施形態によれば、アンテナ101におけるグラウンド導体204に形成された凸部208によりSAR値を低減するため、アンテナ101と外装筐体102との間隔を広く確保する必要がない。このため、本実施形態によれば、無線通信装置および電子機器の小型化や薄型化を実現することができる。
(実施例1)
図3、図4、および図5を用いて説明した原理に基づき、SAR値を低減しつつ無線通信装置および電子機器の小型化や薄型化を実現することができることを示すため、一例として以下に説明する数値実験を行った。数値実験では、逆Fアンテナに給電するパワーを13dBmとし、通信周波数を2.45GHzとした。また、数値実験における計算は、AET社製の電磁界シミュレータであるMW−STUDIOを用いた。
図6は、プリント配線板で形成した逆Fアンテナである実施例1および比較例1によるアンテナの計算モデルを示す図である。図6(a)は、実施例1および比較例1のアンテナに共通する、アンテナ素子部201を含む第1の配線層121を示している。図6(b)は、比較例1によるアンテナの第2の配線層122′を示している。図6(c)は、実施例1によるアンテナの凸部208が形成された第2の配線層122を示している。比較例1によるアンテナは、図6(a)に示す第1の配線層121および図6(b)に示す第2の配線層122′を有する2層のプリント配線板である。実施例1によるアンテナは、図6(a)に示す第1の配線層121および図6(c)に示す第2の配線層122を有する2層のプリント配線板である。
各プリント配線板において、配線の厚みは35μm、層間距離およびプリント配線板の誘電体の厚みは0.8mmに設定した。また、プリント配線板の比誘電率を、FR4を想定して4.3に設定し、誘電正接tanδを0.025に設定した。
図7は、SAR値を出力する際の計算モデルを示している。図に示すように、人体ファントム701、実施例1によるアンテナ101または比較例1によるアンテナ101′の面がすべて平行になるように配置した。人体ファントム701からアンテナ101′の第2の配線層122′(図6(b))、または人体ファントム701から第2の配線層122(図6(c))までの距離をxmmとした。表1に図6および図7に示す寸法a〜wおよび距離xを示す。なお、寸法a〜wおよび距離xのうち、u〜xは変数とした。
Figure 0006626352
SAR値の計算に関しては、国際規格による測定で用いられる人体ファントムの溶剤の材料定数を使用し、導電率σは2S/m、比誘電率は52.21、tanδは0.28、物質密度ρは1000kg/mとした。SAR値は、人体ファントム内の電界Eを観測し、SAR値[W/kg]=E×E×ρ/σで表される計算式に従って計算した。
通信特性に関しては、人体ファントムを取り去った状態で放射効率を計算した。放射効率は、通信周波数における信号ラインに給電する電力と、アンテナを中心に1mの離れた地点を通過する放射電磁波の総電力との比を計算した。
図8は、実施例1によるアンテナおよび比較例1によるアンテナについてSAR値を計算した結果を比較して示している。図8中、破線は比較例1によるアンテナの計算結果を示し、実線は実施例1によるアンテナの計算結果を示している。ここで、実施例1によるアンテナでは、グラウンド導体204に形成された凸部208に関する寸法v、u、wについて、v=9.1、u=20、w=10.925とした。
図8に示すように、実施例1および比較例1のいずれの場合も、アンテナの第2の配線層から人体ファントムまでの距離xの値を大きくしていくと、SAR値が低減していくことがわかる。SAR値の規格値となる1.6W/kgを下回る距離xで比較すると、SAR値が1.6W/kgとなる距離xは、比較例1によるアンテナではx=6.5mmであるのに対し、実施例1によるアンテナではx=4.5mmとなっている。この結果より、実施例1によれば、比較例1と比較して、アンテナから外装筐体までの距離を約2/3薄型化することが可能になることがわかる。
図9は、実施例1によるアンテナについて、凸部208に関する寸法uの値を変化させた場合のSAR値および放射効率の計算結果を示しており、図9(a)にSAR値の計算結果を示し、図9(b)に放射効率の計算結果を示している。ここで、アンテナの第2の配線層から人体ファントムまでの距離xについてはx=4mmとし、グラウンド導体204に形成された凸部208に関する寸法v、wについてはv=9.1、w=10.925として固定した。これらの寸法で決まる凸部208は、図6に示す寸法a、f、g、wの関係が、f>wおよびa+g<vである。このため、凸部208は、Z軸方向から見て、凸部208が、アンテナ素子部201の一部およびアンテナ素子部201とグラウンド導体203aとの接続部201cと重なっている。
u=8.2の値は、凸部208の一端部がアンテナ素子部201の開放端部201dと重なる値である。u=24.1の値は、凸部208の一端部が信号ライン202と重なる値である。なお、凸部208の一端部とは、凸部208のX軸方向における端部のうち、アンテナ素子部201の開放端部201d側の端部を意味する。
図9(a)に示すように、u≦24.1の場合、すなわち凸部208によって、信号ライン202との接続部201eを覆う領域より大きい面積でアンテナ素子部201が覆われている場合にSAR値が低減していくことがわかる。そのため、小型化・薄型化を可能にするには、凸部208がアンテナ素子部201の給電部である信号ライン202との接続部201eを覆っている必要がある。
また、u=10でSAR値が最小となっており、u<10ではuの値を変化させてもSAR値が小さく維持されており、小型・薄型化の効果は変わらない。実施例1において、アンテナ素子部201の寸法Lに該当する長さを図6より算出すると28.85mmとなる。よって、u=10の値は、アンテナ素子部201の開放端部201dから凸部208の一端部までの距離が、2mm程度でアンテナ素子部201の寸法Lの1/10程度になる値である。
したがって、凸部208に関する寸法uは、アンテナ素子部201の開放端部201dから凸部208の一端部までの距離がアンテナ素子部201の寸法Lの1/10となる値以上、凸部208の一端部が信号ライン202と重なる値以下であることが好ましい。すなわち、凸部208の一端部は、開放端部201dからの距離がアンテナ素子部201の寸法Lの1/10となる位置から、信号ライン202と重なる位置の間に位置していることが好ましい。つまり、凸部208の一端部は、プリント配線板に対する法線方向から見て、アンテナ素子部201の開放端部201dからの距離が寸法Lの1/10の地点から、アンテナ素子部201と信号ライン202との接続部201eまでの間に位置することが好ましい。
一方、図9(b)に示すように、SAR値が低減するのと同様に、u≦24.1の値から、uの値が減少するに従って放射効率が低下していくことがわかる。以下、凸部208に関する寸法に対するSAR値の低減効果と放射効率との関係について述べる。
凸部208がない比較例1によるアンテナについて計算すると、距離x=4mmの場合、SAR値は2.2W/kg、放射効率は−0.27dBとなり、信号ライン202から入力される給電電力の98%が放射されることになる。
これに対して、図9(a)および図9(b)より、凸部208を形成することでSAR値が規格値1.6W/kgとなり72%に低減するのは、u=20のときである。その際の放射効率は−2.2dBで39%劣化し、信号ラインから入力される給電電力の60%が放射することになる。さらに、凸部208を形成することでSAR値が規格値1.1W/kgとなり半減するのは、u=18のときであり、その際の放射効率は−3.7dBで57%劣化し、信号ラインから入力される給電電力の42%が放射することになる。
このように、凸部の寸法によるSAR値の低減効果と放射効率との関係は、トレードオフの関係となる。このため、実用上、凸部の寸法は、所望のSAR値の低減量や放射効率により決定すればよい。
次に、図3の原理に基づき、磁界強度の強いアンテナ素子部201と信号ライン202との接続部201eおよびアンテナ素子部201とグラウンド導体203aとの接続部201cを凸部208で覆っていれば、SAR値の低減特性に影響がないことを示す。このため、凸部に関する寸法v、wを変更して図9に示す計算と同様の計算を実施した。計算結果を図10および図11に示す。
図10は、凸部208の寸法v=9.1mmに対して13mmに変更した場合に、寸法uの値を変化させてSAR値を計算した結果を示し、実線はv=13mmの場合を示し、破線はv=9.1mmの場合を示している。v=13mmの場合は、v=9.1mmの場合と同様に、アンテナ素子部201と信号ライン202との接続部201eおよびアンテナ素子部201とグラウンド導体203aとの接続部201cを凸部208で覆っている状態である。図10より、凸部208で接続部201e、201cを覆っていれば、寸法vを変更してもSAR値の低減特性に影響がないことがわかる。
図11は、凸部208の寸法w=10.925mmに対して14.925mmに変更した場合に、寸法uの値を変化させてSAR値を計算した結果を示し、実線はw=14.925mmの場合を示し、破線はw=10.925mmの場合を示している。w=14.925mmの場合は、w=10.925mmの場合と同様に、アンテナ素子部201と信号ライン202との接続部201eおよびアンテナ素子部201とグラウンド導体203aとの接続部201cを凸部208で覆っている状態である。図11より、凸部208で接続部201e、201cを覆っていれば、寸法wを変更してもSAR値の低減特性に影響がないことがわかる。
なお、実施例1によるアンテナにおける凸部208は、寸法u、v、wで決まる長方形の平面形状を有するものとしたが、凸部208の平面形状はそれ以外の形状でもあってもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態によるアンテナ、無線通信装置、および電子機器について図12ないし図14を用いて説明する。なお、第1実施形態によるアンテナと同様の構成要素については同一の符号を付し説明を省略し又は簡略にする。
上記第1実施形態および実施例1では、アンテナ素子部201と人体の間に位置し、アンテナ素子部201と異なる配線層に形成されたグラウンド導体204に対して、アンテナ素子部201を覆う凸部208を形成することでSAR値が減少することを示した。その結果、アンテナ素子部201を人体に近づけることが可能になるので、無線通信装置および電子機器の外形寸法の小型・薄型化が可能になる。
本実施形態および後述の実施例2では、第1実施形態および実施例1によるアンテナに対して、高誘電率材料からなる高誘電率部を部分的に配置することでSAR値の低減量が増し、さらに無線通信装置および電子機器の小型・薄型化が可能になることを示す。
図12は、本実施形態によるアンテナを示す斜視図である。本実施形態によるアンテナ1101は、上記第1実施形態によるアンテナに対して、高誘電率材料からなる高誘電率部1201が部分的に配置されたものであり、それ以外の点は第1実施形態によるアンテナと同様である。
図12において破線で示すように、基体209には、その他の部分よりも比誘電率が高い高誘電率部1201が設けられている。高誘電率部1201は、第1の配線層121と第2の配線層122との間に、凸部208と重なるように配置されている。図12に示す場合、高誘電率部1201は、凸部208の全部と重なるように配置されている。なお、高誘電率部1201は、凸部208の全部と重なっている必要はなく、凸部208と部分的に重なるように配置されていてもよい。高誘電率部1201は、凸部208に対して少なくとも所定の領域に設けられていればよい。ここにいう所定の領域とは、プリント配線板に対する法線方向から見て、接続部201eおよび接続部201cを含むアンテナ素子部201と凸部208が部分的に重なる領域である。
高誘電率部1201は、アンテナ1101を構成するプリント配線板における基体209の他の部分よりも比誘電率が高い部分となっている。高誘電率部1201を構成する高誘電率材料は、例えば、セラミックス材料であり、比誘電率が28以上32以下のものであり、基体209を構成する誘電体よりも比誘電率が高くなっている。例えば、高誘電率部1201を構成する高誘電率材料として、例えば、BaO−TiO−ZnO系のセラミックス材料を用いることができる。
なお、高誘電率部1201は、例えば、アンテナ1101を構成するプリント配線板の基体209の一部を機械的に加工してその加工部に高誘電率材料を配置することにより形成することができる。そのほか、高誘電率部1201として、例えば、プリント配線板の異なる配線層の間に実装される、セラミックス材料からなる部品内蔵タイプの電子部品を利用してもよい。
本実施形態によるアンテナ1101は、第1実施形態の場合と同様に、カメラ10に内蔵され、IC108とともに無線通信装置を構成することができる。
ここで、図13を用いて、高誘電率部1201が配置されていることによりSAR値の低減量が増すことを説明する。図3および図4を用いて示したように、第1実施形態では、凸部208によって、アンテナ101で形成される磁界の人体への伝搬量を抑えることでSAR値を低減させている。ただし、放射効率の劣化を抑えるために、アンテナ素子部201の開放端部201dには重ならないように凸部208が形成されている。凸部208が開放端部201dと重ならない構造にすることで、図5(c)に示したように、開放端部201dとグラウンド導体203b、204との間で電界が形成される。この電界はグラウンド導体203b、204に結合した後、グラウンド導体203b、204上を帰路電流として流れ、アンテナ素子部201とグラウンド導体203b、204との間でループを形成する。
グラウンド導体204に流れる電流は、グラウンド導体204が人体側に配置されることから、この電流が形成する磁界が人体に伝搬するため、SAR値の増加要因となる。
図13(a)に、図5(c)に示す場合にグラウンド導体204の人体側の表面を流れる電流を概略的に示す。図13(a)では、電流を破線矢印で模式的に示している。この図に示すように、帰路電流は、ビア205を経路として、電界が結合する領域に応じて、グラウンド導体204の広域に渡って流れる。
図13(b)は、図12に示す高誘電率部1201を配置させた場合に、図5(c)と同じ領域の電界を概略的に示している。図13(c)では、電磁波の放射に際して形成される電界を実線矢印で模式的に示している。この図に示すように、凸部208と重なる領域に高誘電率部1201が配置されていることで、図5(c)に示す場合に比較して電界が凸部208側で、かつグラウンド導体203bとグラウンド導体204との間に近づくように形成される。その結果、開放端部201dとグラウンド導体203bとの間で広域に渡って形成されていた電界の領域が縮小する。
図13(c)に、図13(b)に示す場合にグラウンド導体204の人体側の表面を流れる電流を概略的に示す。図13(b)では、電流を破線矢印で模式的に示している。この図に示すように、高誘電率部1201が配置されていることにより、グラウンド導体204の人体側の表面を流れる電流量が減少する。これにより、人体に伝搬する磁界をさらに低減してSAR値をさらに低減することができる。
以上のことから、本実施形態では、高誘電率部1201が配置されていることで、第1実施形態と比較してさらにSAR値の低減量が増加し、無線通信装置の外形寸法のさらなる小型・薄型化が可能になる。
(実施例2)
上記の原理に基づき、一例として以下に説明する数値実験を行った。数値実験では、図6に示した計算モデルに対して、寸法vと寸法(k−u−w)と、誘電体の厚みである0.8mmとで形成される直方体の領域を設ける。この領域以外の比誘電率は4.3のまま変更せずに、この領域に対してのみ比誘電率を変更していった場合のSAR値および放射効率の値を計算した。寸法については、u=20、w=10.925、k=49.975、v=9.1、(k−u−w)=19.05とした。また、距離xは4mmとした。なお、計算条件は実施例1の図6および図7に示した場合と同様にし、逆Fアンテナに給電するパワーを13dBmとし、通信周波数を2.45GHzとした。数値実験における計算は、AET社製電磁界シミュレータであるMW−STUDIOを用いた。
図14(a)および図14(b)にそれぞれSAR値および放射効率の計算結果を示す。図14(a)および図14(b)中、実線は、凸部208と重なる寸法vと寸法(k−u−w)とにより画定される上記領域のみ比誘電率を変更した場合の結果を示している。参考として、同図中、破線に、開放端部201d側すなわち寸法vと寸法uと誘電体の厚みである0.8mmとで形成される直方体の領域について比誘電率を変更し、この領域以外を比誘電率4.3のまま変更しない場合の計算結果を示す。
まず、図中の実線に示すように、比誘電率が4.3の場合と比較して、比誘電率が概ね28から32の値を見ると、放射効率は大きく変わらずに、SAR値が1.6W/kgから1.2W/kgに低減していることがわかる。比誘電率が4.3の場合は、高誘電率部1201が配置されていない場合に相当する。凸部208の領域に対して高誘電率部1201が配置されていることで、実施例2では、実施例1よりも3/4の小型化・薄型化が可能になる。
一方、図中の破線に示すように、アンテナ素子部201の開放端部201d側のみに部分的に高誘電率材料からなる高誘電率部にすると、SAR値が悪化する。したがって、この場合、小型化・薄型化の効果は得られない。
アンテナ素子部201の開放端部201d側のみに部分的に高誘電率部にした場合にSAR値が悪化する理由は次のとおりである。この場合、上記図13(b)を用いて説明したようには電界は形成されず、電界がアンテナ素子部201の開放端部201d側で、かつグラウンド導体203bとグラウンド導体204との間に近づくように形成される。その結果、図13(a)に示す場合よりもグラウンド導体204の人体側の表面を流れる電流量が増加し、SAR値が悪化する。
ただし、電界がアンテナ素子部201の開放端部201d側に近づくように形成された結果、放射効率は改善される。したがって、アンテナ素子部201の開放端部201d側に部分的に高誘電率部を配置することにより、同じSAR値または無線通信装置の外形寸法で、給電電力を低減する効果は得られる。このため、給電電力を低減することを目的として、アンテナ素子部201の開放端部201d側に部分的に高誘電率部を配置することもできる。
なお、部分的にではなく、図6に示した誘電体からなる基体209の比誘電率を全体的に変更すると、電界の形成に変化が起こらない。このため、SAR値および放射効率は若干変化するだけであり、小型化・薄型化や給電電力を低減する効果は得られない。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態では、無線通信機能を有する電子機器として、撮像装置であるデジタルスチルカメラを例に説明したが、電子機器はこれに限定されるものではない。無線通信機能を有する電子機器としては、デジタルスチルカメラのほか、デジタルビデオカメラなどの撮像装置のみならず、携帯電話機、スマートフォンなどの通信端末、ノート型PC、タブレット型PCなどのPCであってもよい。本発明の一実施形態による電子機器は、上記実施形態によるアンテナと、そのアンテナを介して信号の送受信を行う通信部と、その信号の処理を行う信号処理部を有するものとして構成することができる。
また、上記実施形態では、アンテナ101が電子機器であるカメラ10に内蔵され、カメラ10に内蔵されるIC108およびアンテナ101により無線通信装置が構成される場合を例に説明したが、無線通信装置はこれに限定されるものではない。本発明の一実施形態による無線通信装置は、上記実施形態によるアンテナと、そのアンテナを介して信号の送受信を行う通信部とを有し、電子機器に接続して使用するものとして構成することもできる。
また、上記実施形態では、アンテナ素子部201、信号ライン202、およびグラウンド導体203a、203bを同一の層である第1の配線層121に形成する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。アンテナ素子部201、信号ライン202、およびグラウンド導体203a、203bは、異なる配線層に形成されていてもよい。この場合、アンテナ素子部201と信号ライン202とはビアを介して電気的に接続することができ、アンテナ素子部201とグラウンド導体203aともビアを介して電気的に接続することができる。
また、上記実施形態では、アンテナとして逆Fアンテナを例に説明したが、これに限定されるものではなく、種々の種類のアンテナに本発明を適用することができる。
10 カメラ
101、1101 アンテナ
108 IC
201 アンテナ素子部
202 信号ライン
203a、203b グラウンド導体
204 グラウンド導体
208 凸部
1201 高誘電率部

Claims (13)

  1. 基体と、前記基体に形成された複数の配線層を有するプリント配線板に形成されたアンテナであって、
    前記プリント配線板は、
    開放端部を有するアンテナ素子部と、
    前記アンテナ素子部に電気的に接続された信号ラインと、
    前記アンテナ素子部に電気的に接続された第1のグラウンド導体と、
    前記アンテナ素子部、前記信号ライン、および前記第1のグラウンド導体が形成された配線層とは異なる配線層に形成され、前記第1のグラウンド導体に電気的に接続された第2のグラウンド導体と、を有し、
    前記第2のグラウンド導体が、前記プリント配線板に対する法線方向から見て、前記アンテナ素子部と前記信号ラインとの接続部および前記アンテナ素子部と前記第1のグラウンド導体との接続部と重なり、前記アンテナ素子部の前記開放端部と重ならないことを特徴とするアンテナ。
  2. 前記アンテナ素子部、前記第1のグラウンド導体、および前記信号ラインが同一の配線層に形成されていることを特徴とする請求項1記載のアンテナ。
  3. 前記アンテナ素子部が、前記開放端部を有する第1の部分と、前記第1の部分と交差する方向に前記第1の部分から屈曲した第2の部分とを有し、
    前記アンテナ素子部の前記第2の部分の側の端部が、前記第1のグラウンド導体に接続され、
    前記信号ラインが、前記第2の部分が屈曲した側に形成され、前記第1の部分に接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載のアンテナ。
  4. 前記プリント配線板に対する法線方向から見て、前記アンテナ素子部の前記開放端部の側における前記第2のグラウンド導体の端部が、前記アンテナ素子部の前記開放端部からの距離が前記アンテナ素子部の全長の1/10の地点から、前記アンテナ素子部と前記信号ラインとの前記接続部までの間に位置していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のアンテナ。
  5. 前記基体が、他の部分よりも比誘電率が高い高誘電率部を有し、
    前記高誘電率部が、前記プリント配線板に対する法線方向から見て、前記アンテナ素子部と前記信号ラインとの前記接続部および前記アンテナ素子部と前記第1のグラウンド導体との前記接続部前記第2のグラウンド導体が重なる領域に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のアンテナ。
  6. 前記高誘電率部の比誘電率が、28以上32以下であることを特徴とする請求項5記載のアンテナ。
  7. 前記高誘電率部の誘電体が、セラミックス材料であることを特徴とする請求項6記載のアンテナ。
  8. 筐体と、
    前記筐体内に設けられた請求項1ないし7のいずれか1項に記載のアンテナと、
    を有することを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項8記載の無線通信装置において、前記第2のグラウンド導体が前記アンテナ素子部、前記第1のグラウンド導体および前記信号ラインより前記筐体に近い位置に設けられていることを特徴とする無線通信装置。
  10. 筐体と、
    前記筐体内に設けられた請求項1ないし7のいずれか1項に記載のアンテナと、
    前記アンテナを介して信号の送信または受信を行う通信部と、
    前記信号を処理する信号処理部と
    を有することを特徴とする電子機器。
  11. 請求項10記載の電子機器において、前記第2のグラウンド導体が前記アンテナ素子部、前記第1のグラウンド導体および前記信号ラインより前記筐体に近い位置に設けられていることを特徴とする電子機器。
  12. 筐体内に、画像センサが設けられていることを特徴とする請求項10または11に記載の電子機器。
  13. 前記電子機器がカメラであることを特徴とする請求項12記載の電子機器。
JP2016009751A 2016-01-21 2016-01-21 アンテナ、無線通信装置、および電子機器 Active JP6626352B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009751A JP6626352B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 アンテナ、無線通信装置、および電子機器
US15/386,368 US10069190B2 (en) 2016-01-21 2016-12-21 Antenna, wireless communication device, and electronic device
CN201710029725.7A CN106992357A (zh) 2016-01-21 2017-01-17 天线、无线通信设备和电子设备
US16/047,820 US10516200B2 (en) 2016-01-21 2018-07-27 Antenna, wireless communication device, and electronic device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016009751A JP6626352B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 アンテナ、無線通信装置、および電子機器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2017130832A JP2017130832A (ja) 2017-07-27
JP2017130832A5 JP2017130832A5 (ja) 2019-02-28
JP6626352B2 true JP6626352B2 (ja) 2019-12-25

Family

ID=59359567

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016009751A Active JP6626352B2 (ja) 2016-01-21 2016-01-21 アンテナ、無線通信装置、および電子機器

Country Status (3)

Country Link
US (2) US10069190B2 (ja)
JP (1) JP6626352B2 (ja)
CN (1) CN106992357A (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016133178A1 (en) 2015-02-18 2016-08-25 Canon Kabushiki Kaisha Wireless communication device and electronic apparatus
JP6700768B2 (ja) * 2015-12-15 2020-05-27 キヤノン株式会社 撮像装置
US11050150B2 (en) 2017-12-01 2021-06-29 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Antenna apparatus and antenna module
KR102035574B1 (ko) * 2017-12-28 2019-10-24 삼성전기주식회사 안테나 장치 및 안테나 모듈
KR102058667B1 (ko) * 2017-12-01 2019-12-23 삼성전기주식회사 안테나 장치 및 안테나 모듈
CN109873246B (zh) * 2017-12-01 2021-06-18 三星电机株式会社 天线设备及天线模块
CN108258414B (zh) * 2017-12-21 2021-06-15 惠州Tcl移动通信有限公司 一种印制电路板及终端
US10978796B2 (en) 2017-12-28 2021-04-13 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Antenna apparatus and antenna module
US10886648B2 (en) 2018-11-26 2021-01-05 Canon Kabushiki Kaisha Communication module, electronic device, and image pickup apparatus
CN111244610B (zh) * 2018-11-29 2024-05-24 三星电机株式会社 天线装置
US11005184B2 (en) 2018-11-29 2021-05-11 Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. Antenna apparatus
CN112201938B (zh) * 2018-11-29 2024-05-03 三星电机株式会社 天线设备和电子装置
KR102529052B1 (ko) * 2019-06-12 2023-05-03 삼성전기주식회사 안테나 장치
CN110247162B (zh) * 2019-06-30 2021-03-02 RealMe重庆移动通信有限公司 装饰件及电子设备
KR102568208B1 (ko) * 2020-05-22 2023-08-21 엘지전자 주식회사 안테나를 구비하는 전자 기기
CN112117524B (zh) * 2020-09-22 2023-05-26 维沃移动通信有限公司 一种电子设备

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07288415A (ja) * 1994-04-18 1995-10-31 Sanyo Electric Co Ltd 小型無線装置
JP3640595B2 (ja) * 2000-05-18 2005-04-20 シャープ株式会社 積層パターンアンテナ及びそれを備えた無線通信装置
US6774850B2 (en) * 2002-09-18 2004-08-10 High Tech Computer, Corp. Broadband couple-fed planar antennas with coupled metal strips on the ground plane
JP2005184703A (ja) 2003-12-24 2005-07-07 Samsung Yokohama Research Institute Co Ltd アンテナ
US7450072B2 (en) * 2006-03-28 2008-11-11 Qualcomm Incorporated Modified inverted-F antenna for wireless communication
US7796086B2 (en) * 2007-05-17 2010-09-14 Vestel Elektronik Sanayi Ve Ticaret A.S. Antenna and method of manufacturing an antenna
TWI455404B (zh) * 2010-11-02 2014-10-01 Ind Tech Res Inst 調節電磁波穿透響應的結構與調節電磁波輻射特性的天線結構
US20130009364A1 (en) * 2011-07-05 2013-01-10 Pink Mist Tech, LLC Shooting target with annunciation of engagement of targeted regions of the target
JP6077207B2 (ja) * 2011-10-18 2017-02-08 富士通コンポーネント株式会社 メモリカード
JP5355741B2 (ja) * 2012-04-13 2013-11-27 株式会社東芝 無線端末装置
JP6489860B2 (ja) 2015-02-18 2019-03-27 キヤノン株式会社 無線通信装置及び電子機器

Also Published As

Publication number Publication date
US20180337440A1 (en) 2018-11-22
CN106992357A (zh) 2017-07-28
JP2017130832A (ja) 2017-07-27
US10516200B2 (en) 2019-12-24
US20170214119A1 (en) 2017-07-27
US10069190B2 (en) 2018-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6626352B2 (ja) アンテナ、無線通信装置、および電子機器
US10250286B2 (en) Wireless communication apparatus and electronic apparatus
JP5549788B2 (ja) アンテナ装置
WO2022068827A1 (zh) 天线组件和电子设备
JP2006506928A (ja) 無線通信機器並びに少なくとも1つのプリント基板とそれに結合されたフラットアンテナからなる所属の結合構造部
US10270155B2 (en) Antenna device and electronic apparatus
TWI530107B (zh) 天線裝置及具有該天線裝置的行動終端機
TWI376837B (en) Radio apparatus and antenna thereof
US11171398B2 (en) Electronic device
US20220263236A1 (en) Wireless communication apparatus
US20230181145A1 (en) Radiation detection apparatus
JP2017120943A (ja) 電子機器
JP6376314B2 (ja) アンテナ装置および電子機器
Soh et al. A dual-band cavity antenna embedded within multiple metallic enclosures
US20230184965A1 (en) Radiation detection apparatus
KR102367594B1 (ko) 몰래 카메라 탐지기용 안테나
CN214378832U (zh) 天线装置及电子设备
JP6512857B2 (ja) 無線通信装置及び電子機器
JP6512856B2 (ja) 無線通信装置及び電子機器
JP2017022674A (ja) 電子機器
KR20230026738A (ko) 안테나를 포함하는 전자 장치
KR20220163658A (ko) 안테나를 포함하는 전자 장치
CN117638469A (zh) 电子设备
KR20240053489A (ko) 안테나 부재 및 안테나 부재를 포함하는 전자 장치
KR20240043629A (ko) 안테나를 포함하는 전자 장치

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20171214

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180126

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190118

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191031

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191029

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6626352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151