JP6625458B2 - 出力回路及びこれを有する電流センサ - Google Patents

出力回路及びこれを有する電流センサ Download PDF

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Description

本発明はアナログ信号を出力する出力回路とこれを有する電流センサに係り、特に、出力電圧の範囲が制限された出力回路に関するものである。
増幅回路やバッファ回路などの出力電圧を、ある一定の範囲に制限することが必要な場合がある。そのような場合、一般に、電圧リミッタ回路が用いられる。図7は、従来の一般的な電圧リミッタ回路の構成を示す図である(下記の特許文献1を参照)。図7に示す電圧リミッタ回路100は、ダイオード102と定電圧源103を直列に接続して構成されたものであり、オペアンプによるバッファ回路101の出力端子に接続されている。バッファ回路101の出力電圧Voutが定電圧源103とダイオード102の順方向電圧の和に相当する電圧に達すると、ダイオード102が導通し、定電圧源103へ流れる電流が増大することにより、出力電圧Voutの上昇が制限される。
特開2000−56841号公報
図7に示す電圧リミッタ回路100では、導通したダイオード102を通じて定電圧源103に大きな電流を流すことにより電圧の上昇を制限している。しかしながら、例えばプッシュルプル方式などのように電流供給能力が高い回路形式を持つ出力回路の場合、このような電圧リミッタ回路では電流が非常に大きくなってしまい、消費電流の増大や素子の温度上昇などの問題を生じる。また、ダイオードの順方向電圧は温度によって大きくばらつくため、出力電圧の制限範囲が温度により変動してしまうという問題もある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電力の増大を抑制しつつ出力電圧の範囲を精度良く制限できる出力回路と、そのような出力回路を有する電流センサを提供することにある。
本発明の第1の観点に係る出力回路は、入力信号に応じたアナログ信号を出力ラインへ出力する出力回路であって、少なくとも1つの電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた少なくとも1つの出力トランジスタと、前記出力ラインに生じる出力電圧が所定のリミット電圧より上昇又は低下した場合、前記出力電圧が前記リミット電圧へ近づくように前記出力トランジスタを制御する少なくとも1つの制御回路とを具備する。前記制御回路は、前記出力電圧と前記リミット電圧との差を増幅する差動増幅回路と、前記出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に設けられており、前記出力電圧が前記リミット電圧より上昇又は低下した場合、前記出力ラインから前記信号経路への帰還信号を前記差動増幅回路の出力信号に応じて制御する帰還制御トランジスタと、前記出力電圧が前記リミット電圧に達した場合の前記帰還信号の電圧レベルを、前記出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトするレベルシフト回路とを有する。
上記の構成によれば、前記出力ラインに生じる出力電圧が前記所定のリミット電圧より上昇又は低下した場合、前記出力電圧が前記リミット電圧へ近づくように、前記電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた前記出力トランジスタが制御される。これにより、リミッタ動作時に前記出力トランジスタの電流を増大させることなく前記出力電圧の範囲が制限される。また、前記出力電圧が前記所定のリミット電圧へ近づくように前記出力ランジスタが負帰還制御されるため、前記出力電圧の範囲が精度良く制限される。
更に、上記の構成によれば、前記出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に、前記出力ラインから前記信号経路への帰還信号を制御する前記帰還制御トランジスタが設けられている。前記出力電圧が前記リミット電圧より上昇又は低下した場合、前記出力電圧と前記リミット電圧との差を増幅する前記差動増幅回路の出力信号に応じて、前記帰還制御トランジスタにより前記帰還信号が制御される。ここで、前記出力電圧が前記リミット電圧に達した場合の前記帰還信号の電圧レベルは、前記レベルシフト回路により、前記出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトされる。そのため、前記出力トランジスタの制御が可能な前記リミット電圧の範囲を、前記レベルシフト回路における前記帰還信号のレベルシフトの設定によって広げることが可能になる。
好適に、前記レベルシフト回路は、前記出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間において前記帰還制御トランジスタと直列に設けられた抵抗と、前記抵抗に一定の電流を出力する定電流回路とを含む。
上記の構成によれば、前記定電流回路の電流が前記抵抗へ流れることにより、前記抵抗と直列に設けられた前記帰還制御トランジスタを通る前記帰還信号の電圧レベルがシフトする。
好適に、前記定電流回路は、前記差動増幅回路の出力信号に応じて、前記帰還制御トランジスタが前記帰還信号を制御する場合に前記一定の電流を出力し、前記帰還制御トランジスタがオフ状態の場合に前記一定の電流の出力を停止する。
上記の構成によれば、前記帰還制御トランジスタがオフ状態の場合、前記定電流回路において電流の出力が停止されるため、不必要な消費電力が削減される。また、前記定電流回路が前記出力ラインに負荷としてつながることによる入出力特性の直線性の劣化が回避される。
好適に、前記定電流回路は、前記抵抗に前記一定の電流を出力する定電流出力トランジスタと、前記差動増幅回路の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を前記定電流出力トランジスタの制御端子に入力するトランジスタ駆動回路とを含む。
本発明の第2の観点に係る出力回路は、入力信号に応じたアナログ信号を出力ラインへ出力する出力回路であって、第1電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた第1出力トランジスタと、前記第1電源ラインより低電圧の第2電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた第2出力トランジスタと、前記出力ラインに生じる出力電圧が第1リミット電圧より上昇した場合、前記出力電圧が前記第1リミット電圧へ近づくように前記第1出力トランジスタを制御する第1制御回路と、前記出力電圧が第2リミット電圧より低下した場合、前記出力電圧が前記第2リミット電圧へ近づくように前記第2出力トランジスタを制御する第2制御回路とを備える。前記第1制御回路は、前記出力電圧と前記第1リミット電圧との差を増幅する第1差動増幅回路と、前記第1出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に設けられており、前記出力電圧が前記第1リミット電圧より上昇した場合、前記出力ラインから当該信号経路への第1帰還信号を前記第1差動増幅回路の出力信号に応じて制御する第1帰還制御トランジスタと、前記出力電圧が前記第1リミット電圧に達した場合の前記第1帰還信号の電圧レベルを、前記第1出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトする第1レベルシフト回路とを有する。前記第2制御回路は、前記出力電圧と前記第2リミット電圧との差を増幅する第2差動増幅回路と、前記第2出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に設けられており、前記出力電圧が前記第2リミット電圧より低下した場合、前記出力ラインから当該信号経路への第2帰還信号を前記第2差動増幅回路の出力信号に応じて制御する第2帰還制御トランジスタと、前記出力電圧が前記第2リミット電圧に達した場合の前記第2帰還信号の電圧レベルを、前記第2出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトする第2レベルシフト回路とを有する。
好適に、前記第1レベルシフト回路は、前記第1出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間において前記第1帰還制御トランジスタと直列に設けられた第1抵抗と、前記第1抵抗に一定の電流を出力する第1定電流回路とを含み、前記第2レベルシフト回路は、前記第2出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間において前記第2帰還制御トランジスタと直列に設けられた第2抵抗と、前記第2抵抗に一定の電流を出力する第2定電流回路とを含む。
好適に、前記第1定電流回路は、前記第1差動増幅回路の出力信号に応じて、前記第1帰還制御トランジスタが前記第1帰還信号を制御する場合に前記一定の電流を出力し、前記第1帰還制御トランジスタがオフ状態の場合に前記一定の電流の出力を停止し、前記第2定電流回路は、前記第2差動増幅回路の出力信号に応じて、前記第2帰還制御トランジスタが前記第2帰還信号を制御する場合に前記一定の電流を出力し、前記第2帰還制御トランジスタがオフ状態の場合に前記一定の電流の出力を停止する。
好適に、前記第1定電流回路は、前記第1抵抗に前記一定の電流を出力する第1定電流出力トランジスタと、前記第1差動増幅回路の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を前記第1定電流出力トランジスタの制御端子に入力する第1トランジスタ駆動回路とを含み、前記第2定電流回路は、前記第2抵抗に前記一定の電流を出力する第2定電流出力トランジスタと、前記第2差動増幅回路の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を前記第2定電流出力トランジスタの制御端子に入力する第2トランジスタ駆動回路とを含む。
好適に、上記第2の観点に係る出力回路は、前記第1出力トランジスタ及び前記第2出力トランジスタを前記入力信号に応じて相補的に動作させる相補駆動回路を有する。
好適に、上記第2の観点に係る出力回路は、前記第1出力トランジスタ及び前記第2出力トランジスタの一方を定電流源として動作させるバイアス回路を有する。
本発明の第3の観点に係る電流センサは、被測定電流による磁界に応じた検出信号を出力する磁気センサと、前記磁気センサに作用する前記被測定電流による磁界を打ち消す方向に磁界を発生するコイルと、前記検出信号に応じて、前記磁気センサに作用する前記被測定電流による磁界と前記コイルに流れる電流による磁界とが平衡するよう前記コイルを駆動するコイル駆動回路と、前記コイルに流れる電流を検出するシャント抵抗と、前記シャント抵抗に生じる電圧を増幅する増幅回路とを備える。前記増幅回路は、上記第1の観点に係る出力回路又は上記第2の観点に係る出力回路を有する。
本発明によれば、消費電力の増大を抑制しつつ出力電圧の範囲を精度良く制限できる。
本発明の第1の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第5の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 本発明の第6の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。 従来の一般的な電圧リミッタ回路の構成を示す図である。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。
図1に示す出力回路は、入力信号Sinを増幅して出力ラインOUTに出力する増幅回路10と、増幅回路10の出力電圧Voutを所定の範囲に制限するための制御を行うリミッタ制御回路20を有する。
図1の例において、増幅回路10は、PMOS型の第1出力トランジスタM11と、NMOS型の第2出力トランジスタM12と、この第1出力トランジスタM11及び第2出力トランジスタM12を入力信号Sinに応じて相補的に動作させる相補駆動回路11を有する。
第1出力トランジスタM11は、電源電圧Vddが供給される電源ライン(以下、「電源ラインVdd」と記す。)と出力ラインOUTとの間の電流経路に設けられる。第1出力トランジスタM11のソースが電源ラインVddに接続され、そのドレインが出力ラインOUTに接続される。
第2出力トランジスタM12は、接地電位の電源ライン(以下、「接地ラインGND」と記す。)と出力ラインOUTとの間の電流経路に設けられる。第2出力トランジスタM12のソースが接地ラインGNDに接続され、そのドレインが出力ラインOUTに接続される。
相補駆動回路11は、第1出力トランジスタM11及び第2出力トランジスタM12によって構成される出力段がプッシュプル回路として動作するように、それぞれのゲートを入力信号Sinに応じて駆動する。図1の例において、相補駆動回路11は、PMOS型のトランジスタM14,M15とNMOS型のトランジスタM16,M17を有する。トランジスタM14のソースが電源ラインVddに接続され、そのドレインが第1出力トランジスタM11のゲートに接続される。トランジスタM14のゲートには一定のバイアス電圧Vb1が印加される。トランジスタM15のソースが第1出力トランジスタM11のゲートに接続され、そのゲートとドレインがトランジスタM16のゲートとドレインに接続される。トランジスタM16のソースは、第2出力トランジスタM12のゲートに接続される。トランジスタM17のドレインが第2出力トランジスタM12のゲートに接続され、そのソースが接地ラインGNDに接続される。トランジスタM17のゲートには入力信号Sinが入力される。
リミッタ制御回路20は、出力ラインOUTに生じる出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1から第2リミット電圧VL2までの範囲(VL2<Vout<VL1)に制限されるように、増幅回路10の出力段の第1出力トランジスタM11及び第2出力トランジスタM12を制御する。
リミッタ制御回路20は、出力電圧Voutの上限値を第1リミット電圧VL1に制限する第1制御回路21と、出力電圧Voutの下限値を第2リミット電圧VL2に制限する第2制御回路22を有する。第1制御回路21は、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より上昇した場合、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1へ近づくように第1出力トランジスタM11を制御する。また、第2制御回路22は、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低下した場合、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2へ近づくように第2出力トランジスタM12を制御する。
図1の例において、第1制御回路21は、PMOS型の第1帰還制御トランジスタM31と、第1差動増幅回路OP1と、第1レベルシフト回路25を有する。
第1差動増幅回路OP1は、出力電圧Voutと第1リミット電圧VL1との差を増幅する回路であり、例えばオペアンプを用いて構成される。第1差動増幅回路OP1の反転入力端子に出力電圧Voutが入力され、その非反転入力端子には第1リミット電圧VL1が入力される。
第1帰還制御トランジスタM31は、第1出力トランジスタM11のゲートと出力ラインOUTとの間に設けられており、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より上昇した場合、出力ラインOUTから第1出力トランジスタM11のゲートへの帰還信号(第1帰還信号)を第1差動増幅回路OP1の出力信号に応じて制御する。第1帰還制御トランジスタM31の一方の端子が第1出力トランジスタM11のゲートに接続され、他方の端子が後述の第1抵抗R1を介して出力ラインOUTに接続される。第1帰還制御トランジスタM31のゲートには、第1差動増幅回路OP1の出力信号が入力される。
第1レベルシフト回路25は、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1に達した場合の第1帰還信号(第1帰還制御トランジスタM31を通る帰還信号)の電圧レベルを、第1出力トランジスタM11に流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトする。具体的には、第1レベルシフト回路25は、第1出力トランジスタM11のゲート−ソース間の電圧が第1出力トランジスタM11の電流を抑制し得る電圧(しきい電圧付近)となるように、出力ラインOUTから第1帰還制御トランジスタM31を介して第1出力トランジスタM11のゲートに印加される電圧を上昇させる。
図1の例において、第1レベルシフト回路25は、第1抵抗R1と第1定電流回路251を含む。第1抵抗R1は、第1出力トランジスタM11のゲートへ信号を伝達する信号経路と出力ラインOUTとの間において、第1帰還制御トランジスタM31と直列に設けられている。具体的には、第1抵抗R1は、出力ラインOUTと第1帰還制御トランジスタM31との中間経路に挿入されている。第1定電流回路251は、第1抵抗R1へ一定の電流を流す回路であり、図1の例では、第1帰還制御トランジスタM31と第1抵抗R1とを接続する中間ノードN1と電源ラインVddとの間の経路に設けられている。
また図1の例において、第2制御回路22は、NMOS型の第2帰還制御トランジスタM32と、第2差動増幅回路OP2と、第2レベルシフト回路26を有する。
第2差動増幅回路OP2は、出力電圧Voutと第2リミット電圧VL2との差を増幅する回路であり、例えばオペアンプを用いて構成される。第2差動増幅回路OP2の反転入力に出力電圧Voutが入力され、その非反転入力端子には第2リミット電圧VL2が入力される。
第2帰還制御トランジスタM32は、第2出力トランジスタM12のゲートと出力ラインOUTとの間に設けられており、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低下した場合、出力ラインOUTから第2出力トランジスタM12のゲートへの帰還信号(第2帰還信号)を第2差動増幅回路OP2の出力信号に応じて制御する。第2帰還制御トランジスタM32の一方の端子が第2出力トランジスタM12のゲートに接続され、他方の端子が後述の第2抵抗R2を介して出力ラインOUTに接続される。第2帰還制御トランジスタM32のゲートには、第2差動増幅回路OP2の出力信号が入力される。
第2レベルシフト回路26は、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2に達した場合の第2帰還信号(第2帰還制御トランジスタM32を通る帰還信号)の電圧レベルを、第2出力トランジスタM12に流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトする。具体的には、第2レベルシフト回路26は、第2出力トランジスタM12のゲート−ソース間の電圧が第2出力トランジスタM12の電流を抑制し得る電圧(しきい電圧付近)となるように、出力ラインOUTから第2帰還制御トランジスタM32を介して第2出力トランジスタM12のゲートに印加される電圧を低下させる。
図1の例において、第2レベルシフト回路26は、第2抵抗R2と第2定電流回路261を含む。第2抵抗R2は、第2出力トランジスタM12のゲートへ信号を伝達する信号経路と出力ラインOUTとの間において、第2帰還制御トランジスタM32と直列に設けられている。具体的には、第2抵抗R2は、出力ラインOUTと第2帰還制御トランジスタM32との中間経路に挿入されている。第2定電流回路261は、第2抵抗R2へ一定の電流を流す回路であり、図1の例では、第2帰還制御トランジスタM32と第2抵抗R2とを接続する中間ノードN2と接地ラインGNDとの間の経路に設けられている。
ここで、上述した構成を有する本実施形態に係る出力回路の動作を説明する。
まず、増幅回路10の出力段のプッシュルプル動作について説明する。
トランジスタM14は、ゲートに入力されるバイアス電圧Vb1に応じたほぼ一定の電流が流れる定電流源として動作する。トランジスタM15及びM16のゲート−ソース電圧は、トランジスタM14の一定の電流によってほぼ一定となる。すなわち、第1出力トランジスタM11のゲートと第2出力トランジスタM12のゲートとの電圧差はほぼ一定となる。そのため、トランジスタM17のドレイン電圧が入力信号Sinに応じて変化すると、第1出力トランジスタM11及び第2出力トランジスタM12のゲート電圧Vg1,Vg2が共に変化する。
入力信号Sinの電圧が上昇すると、トランジスタM17のドレイン電圧が低下する。これにより、第1出力トランジスタM11のゲート電圧Vg1が低下して第1出力トランジスタM11のドレイン電流が増大するとともに、第2出力トランジスタM12のゲート電圧Vg2が低下して第2出力トランジスタM12のドレイン電流が減少し、出力電圧Voutが上昇する。
入力信号Sinの電圧が低下した場合は、上記と逆の動作により、第1出力トランジスタM11のドレイン電流が減少するとともに第2出力トランジスタM12のドレイン電流が増大し、出力電圧Voutが低下する。従って、第1出力トランジスタM11と第2出力トランジスタM12は、入力信号Sinに応じて相補的に動作する。
次に、出力電圧Voutのリミット動作について説明する。
出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より低い場合、第1差動増幅回路OP1の出力電圧はハイレベル(Vdd)となり、第1帰還制御トランジスタM31はオフ状態となる。この場合、第1制御回路21による出力電圧Voutのリミット動作は働かない。
出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より高くなると、第1差動増幅回路OP1の出力電圧が低下し、第1帰還制御トランジスタM31がオフ状態から導通状態へ変化する。電圧差「Vout−VL1」が大きくなるほど、第1帰還制御トランジスタM31のインピーダンスが小さくなる。
第1抵抗R1には第1定電流回路251からの電流が流れるため、この電流によって第1抵抗R1に電圧が生じる。第1帰還制御トランジスタM31と第1抵抗R1との中間ノードN1の電圧は、この第1抵抗R1に生じる電圧の分だけ出力ラインOUTより高くなる。すなわち、中間ノードN1の電圧は、第1抵抗R1に生じる電圧の分だけ出力電圧Voutより高圧側にレベルシフトした電圧となる。その結果、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1に達したとき、出力ラインOUTから第1帰還制御トランジスタM31を介して第1出力トランジスタM11のゲートに印加される電圧は、出力電圧Vout(≒VL1)に比べて第1抵抗R1に生じる電圧の分だけ高圧側にレベルシフトした電圧となる。ここで、第1抵抗R1におけるレベルシフトの電圧は、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1に達したとき(Vout≒VL1)、第1出力トランジスタM11の電流が抑制され得る電圧に設定されている。具体的には、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1とほぼ等しいとき、第1出力トランジスタM11のゲート−ソース間の電圧がしきい電圧付近となるように、第1抵抗R1におけるレベルシフトの電圧が設定されている。出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より高くなると、第1出力トランジスタM11のゲート−ソース間の電圧がしきい電圧より小さくなり、第1出力トランジスタM11のドレイン電流が抑制されて、出力電圧Voutの上昇が抑制される。そのため、出力電圧Voutは、第1リミット電圧VL1より高くなると急激に上昇が抑制され、ほぼ第1リミット電圧VL1に固定される。
他方、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より高い場合、第2差動増幅回路OP2の出力電圧はローレベル(GND)となり、第2帰還制御トランジスタM32はオフ状態となる。この場合、第2制御回路22による出力電圧Voutのリミット動作は働かない。
出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低くなると、第2差動増幅回路OP2の出力電圧が上昇し、第2帰還制御トランジスタM32がオフ状態から導通状態へ変化する。電圧差「VL2−Vout」が大きくなるほど、第2帰還制御トランジスタM32のインピーダンスが小さくなる。
第2抵抗R2には第2定電流回路261からの電流が流れるため、この電流によって第2抵抗R2に電圧が生じる。第2帰還制御トランジスタM32と第2抵抗R2との中間ノードN2の電圧は、この第2抵抗R2に生じる電圧の分だけ出力ラインOUTより低くなる。すなわち、中間ノードN2の電圧は、第2抵抗R2に生じる電圧の分だけ出力電圧Voutより低圧側にレベルシフトした電圧となる。その結果、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2に達したとき、出力ラインOUTから第2帰還制御トランジスタM32を介して第2出力トランジスタM12のゲートに印加される電圧は、出力電圧Vout(≒VL2)に比べて第2抵抗R2に生じる電圧の分だけ低圧側にレベルシフトした電圧となる。ここで、第2抵抗R2におけるレベルシフトの電圧は、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2に達したとき(Vout≒VL2)、第2出力トランジスタM12の電流が抑制され得る電圧に設定されている。具体的には、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2とほぼ等しいとき、第2出力トランジスタM12のゲート−ソース間の電圧がしきい電圧付近となるように、第2抵抗R2におけるレベルシフトの電圧が設定されている。出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低くなると、第2出力トランジスタM12のゲート−ソース間の電圧がしきい電圧より小さくなり、第2出力トランジスタM12のドレイン電流が抑制されて、出力電圧Voutの低下が抑制される。そのため、出力電圧Voutは、第2リミット電圧VL2より低くなると急激に低下が抑制され、ほぼ第2リミット電圧VL2に固定される。
以上説明したように、本実施形態に係る出力回路によれば、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より上昇した場合、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1へ近づくように第1出力トランジスタM11が制御され、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低下した場合、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2へ近づくように第2出力トランジスタM12が制御される。これにより、従来の電圧リミッタ回路のようにリミッタ動作時の出力電流を増大させることなく出力電圧Voutの範囲を制限できるため、消費電力の増大を抑えることができる。
また、本実施形態に係る出力回路によれば、出力電圧Voutが所定の範囲から逸脱した場合、制御回路(21,22)によって出力電圧Voutが所定のリミット電圧(VL1,VL2)へ近づくように出力段のトランジスタ(M11,M12)が負帰還制御される。そのため、出力電圧Voutの範囲を精度良く制限することができる。
更に、本実施形態に係る出力回路によれば、出力電圧Voutがリミット電圧(VL1,VL2)に達した場合、出力ラインOUTから帰還制御トランジスタ(M31,M32)を介して出力トランジスタ(M11,M12)のゲートに帰還される信号(第1帰還信号,第2帰還信号)の電圧レベルは、レベルシフト回路(25,26)により、出力トランジスタ(M11,M12)に流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトされる。
もし第1レベルシフト回路25がないと、出力電圧Voutが電源電圧Vddに対して第1出力トランジスタM11のしきい値より低い範囲では、第1帰還制御トランジスタM31がオン状態となっても第1出力トランジスタM11の電流を抑制できず、リミット動作が働かない。同様に、もし第2レベルシフト回路26がないと、出力電圧Voutが接地電位に対して第2出力トランジスタM12のしきい値より高い範囲では、第2帰還制御トランジスタM32がオン状態となっても第2出力トランジスタM12の電流を抑制できず、リミット動作が働かない。
従って、レベルシフト回路(25,26)を設けたことにより、出力トランジスタ(M11,M12)の制御が可能なリミット電圧(VL1,VL2)の範囲を、レベルシフト回路(25,26)のレベルシフトの設定によって自由に広げることが可能になる。すなわち、出力電圧Voutのリミット可能な範囲を広げることができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
図2は、第2の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。図2に示す出力回路は、図1に示す出力回路における第1定電流回路251を第1定電流回路251Aに置き換え、第2定電流回路261を第2定電流回路261Aに置き換えたものであり、他の構成は図1に示す出力回路と同じである。
第1定電流回路251Aは、第1差動増幅回路OP1の出力信号に応じて、第1帰還制御トランジスタM31が第1帰還信号(第1帰還制御トランジスタM31を通る帰還信号)を制御する場合に一定の電流を出力し、第1帰還制御トランジスタM31がオフ状態の場合に電流の出力を停止する。
図2の例において、第1定電流回路251Aは、第1定電流出力トランジスタM41と第1トランジスタ駆動回路252を有する。
第1定電流出力トランジスタM41は、第1トランジスタ駆動回路252の駆動によって第1抵抗R1に一定の電流を出力するトランジスタであり、図2の例ではPMOS型トランジスタである。第1定電流出力トランジスタM41のソースが電源ラインVddに接続され、そのドレインが中間ノードN1に接続される。
第1トランジスタ駆動回路252は、第1差動増幅回路OP1の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を第1定電流出力トランジスタM41のゲートに入力する。
図2の例において、第1トランジスタ駆動回路252は、第3定電流出力トランジスタM51と第3抵抗R3を有する。第3抵抗R3は、第1差動増幅回路OP1の出力と第1定電流出力トランジスタM41のゲートとの間に接続される。第3定電流出力トランジスタM51は、第1定電流出力トランジスタM41のゲートと電源ラインVddとの間に接続されており、ゲートに印加されるバイアス電圧Vb2に応じた一定の電流を出力する。
第2定電流回路261Aは、第2差動増幅回路OP2の出力信号に応じて、第2帰還制御トランジスタM32が第2帰還信号(第2帰還制御トランジスタM32を通る帰還信号)を制御する場合に一定の電流を出力し、第2帰還制御トランジスタM32がオフ状態の場合に電流の出力を停止する。
図2の例において、第2定電流回路261Aは、第2定電流出力トランジスタM42と第2トランジスタ駆動回路262を有する。
第2定電流出力トランジスタM42は、第2トランジスタ駆動回路262の駆動によって第2抵抗R2に一定の電流を出力するトランジスタであり、図2の例ではNMOS型トランジスタである。第2定電流出力トランジスタM42のソースが接地ラインGNDに接続され、そのドレインが中間ノードN2に接続される。
第2トランジスタ駆動回路262は、第2差動増幅回路OP2の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を第2定電流出力トランジスタM42のゲートに入力する。
図2の例において、第2トランジスタ駆動回路262は、第4定電流出力トランジスタM52と第4抵抗R4を有する。第4抵抗R4は、第2差動増幅回路OP2の出力と第2定電流出力トランジスタM42のゲートとの間に接続される。第4定電流出力トランジスタM52は、第2定電流出力トランジスタM42のゲートと接地ラインGNDとの間に接続されており、ゲートに印加されるバイアス電圧Vb3に応じた一定の電流を出力する。
本実施形態に係る出力回路の動作を説明する。
出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1から第2リミット電圧VL2までの範囲内にある場合、第1差動増幅回路OP1の出力電圧は電源電圧Vdd付近まで上昇し、第2差動増幅回路OP2の出力電圧は接地電位付近まで低下する。そのため、第1定電流出力トランジスタM41、第2定電流出力トランジスタM42はそれぞれオフ状態となり、これらのトランジスタによる電流の出力が停止される。
出力電圧Voutが上昇して第1リミット電圧VL1に達すると、第1差動増幅回路OP1の出力電圧は電源電圧Vddより低下し、これに伴って第1定電流出力トランジスタM41のゲートの電圧も低下する。第1差動増幅回路OP1の出力電圧がある程度低下すると、第3定電流出力トランジスタM51から第3抵抗R3へほぼ一定の電流が流れ、第3抵抗R3に生じる電圧はほぼ一定となる。そのため、第1定電流出力トランジスタM41のゲートは、第1差動増幅回路OP1の出力に対してほぼ一定の電圧だけ高圧側にレベルシフトした電圧となる。ここで、第3抵抗R3におけるレベルシフトの電圧は、第1帰還制御トランジスタM31がオフ状態から導通状態へ変化するときに第1定電流出力トランジスタM41もオフ状態から導通状態へ変化するように設定されている。そのため、第1帰還制御トランジスタM31がオフ状態から導通状態へ変化すると、第1定電流出力トランジスタM41から第1抵抗R1に電流が流れ、中間ノードN1の電圧が出力電圧Voutに対して高圧側にレベルシフトする。これにより、第1出力トランジスタM11のゲート−ソース間電圧がしきい値付近となるため、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1を超えると第1出力トランジスタM11の電流が抑制され、出力電圧Voutの上昇が抑制される。
また、出力電圧Voutが低下して第2リミット電圧VL2に達すると、第2差動増幅回路OP2の出力電圧は接地電位より上昇し、これに伴って第2定電流出力トランジスタM42のゲートの電圧も上昇する。第2差動増幅回路OP2の出力電圧がある程度上昇すると、第4抵抗R4から第4定電流出力トランジスタM52へほぼ一定の電流が流れ、第4抵抗R4に生じる電圧はほぼ一定となる。そのため、第2定電流出力トランジスタM42のゲートは、第2差動増幅回路OP2の出力に対してほぼ一定の電圧だけ低圧側にレベルシフトした電圧となる。ここで、第4抵抗R4におけるレベルシフトの電圧は、第2帰還制御トランジスタM32がオフ状態から導通状態へ変化するときに第2定電流出力トランジスタM42もオフ状態から導通状態へ変化するように設定されている。そのため、第2帰還制御トランジスタM32がオフ状態から導通状態へ変化すると、第2抵抗R2から第2定電流出力トランジスタM42に電流が流れ、中間ノードN2の電圧が出力電圧Voutに対して低圧側にレベルシフトする。これにより、第2出力トランジスタM12のゲート−ソース間電圧がしきい値付近となるため、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2を下回ると第2出力トランジスタM12の電流が抑制され、出力電圧Voutの低下が抑制される。
以上説明したように、本実施形態に係る出力回路によれば、帰還制御トランジスタ(M31,M32)がオフ状態の場合、すなわち出力のリミット動作が行われない通常動作の場合、定電流回路(251A,261A)において電流の出力が停止されるため、不必要な消費電力を削減できる。また、通常動作において定電流回路(251A,261A)の電流の出力が停止されることにより、定電流回路(251A,261A)が出力ラインOUTに負荷としてつながることがないため、通常動作時における入出力特性の直線性の劣化を回避できる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
図3は、第3の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。図3に示す出力回路は、図2に示す出力回路における増幅回路10を増幅回路10Aに置き換えたものであり、他の構成は図2に示す出力回路と同じである。
増幅回路10Aは、既に説明した増幅回路10と同様な第1出力トランジスタM11及び第2出力トランジスタM12を有するとともに、第1出力トランジスタM11を定電流源として動作させるバイアス回路12を有する。第2出力トランジスタM12は、ゲートに入力される入力信号Sinを増幅してドレイン(出力ラインOUT)から出力するソース接地型の増幅回路として動作する。図3の例において、バイアス回路12は、PMOS型のトランジスタM18と定電流源121を有する。トランジスタM18のソースが電源ラインVddに接続され、そのドレインとゲートが第1出力トランジスタM11のゲートに接続される。また、トランジスタM18のドレインと接地ラインGNDの間に定電流源121が設けられ、トランジスタM18のゲート−ソース電圧は定電流源121の電流に応じた一定の電圧となる。トランジスタM18と第1出力トランジスタM11はカレントミラー回路を構成しており、第1出力トランジスタM11のドレインには定電流源121に流れる電流に応じた一定の電流が流れる。
第1制御回路21の第1帰還制御トランジスタM31は、第1出力トランジスタM11のゲートと出力ラインOUTとの間の経路に設けられる。第2制御回路22の第2帰還制御トランジスタM32は、第2出力トランジスタM12のゲートと出力ラインOUTとの間の経路に設けられる。
図3に示す出力回路では、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より高くなった場合、第1帰還制御トランジスタM31が導通して第1出力トランジスタM11のゲート電圧が上昇することにより、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1へ近づく方向に変化する。また、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低くなった場合は、第2帰還制御トランジスタM32が導通して第2出力トランジスタM12のゲート電圧が低下することにより、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2へ近づく方向に変化する。従って、既に述べた出力回路と同様に、消費電流の増大を抑制しつつ、出力電圧Voutの範囲を負帰還動作で精度よく制限することができる。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
図4は、第4の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。図4に示す出力回路は、図2に示す出力回路における増幅回路10を増幅回路10Bに置き換えたものであり、他の構成は図2に示す出力回路と同じである。
増幅回路10Bは、ソースフォロワとして動作するNMOS型の第1出力トランジスタM13と、入力信号Sinを増幅して第1出力トランジスタM13のゲートに入力する増幅段13と、NMOS型の第2出力トランジスタM12と、第2出力トランジスタM12を定電流源として動作させるバイアス回路14とを有する。
第1出力トランジスタM13は、そのドレインが電源ラインVddに接続され、そのソースが出力ラインOUTに接続される。また、第2出力トランジスタM12は、そのドレインが出力ラインOUTに接続され、そのソースが接地ラインGNDに接続される。
増幅段13は、例えば図4に示すように、ソース接地型の増幅回路として動作するNMOS型のトランジスタM19と、トランジスタM19のドレインと電源ラインVddの間に負荷として接続された定電流源131を有する。トランジスタM19のゲートに入力信号Sinが入力され、そのドレインが第1出力トランジスタM13のゲートに接続される。
バイアス回路14は、NMOS型のトランジスタM20と定電流源141を有する。トランジスタM20のソースが接地ラインGNDに接続され、そのドレインとゲートが第2出力トランジスタM12のゲートに接続される。トランジスタM20のドレインと電源ラインVddの間に定電流源141が設けられ、トランジスタM20のゲート−ソース電圧は定電流源141の電流に応じた一定の電圧となる。トランジスタM20と第2出力トランジスタM12はカレントミラー回路を構成しており、第2出力トランジスタM12のドレインには定電流源141に流れる電流に応じた一定の電流が流れる。
第1制御回路21の第1帰還制御トランジスタM31は、増幅段13のトランジスタM19のゲートと出力ラインOUTとの間の経路に設けられる。第2制御回路22の第2帰還制御トランジスタM32は、第2出力トランジスタM12のゲートと出力ラインOUTとの間の経路に設けられる。
図4に示す出力回路では、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より高くなった場合、第1帰還制御トランジスタM31が導通してトランジスタM19のゲート電圧が上昇し、トランジスタM19のドレイン電圧(第1出力トランジスタM13のゲート電圧)が低下することにより、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1へ近づく方向に変化する。また、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低くなった場合は、第2帰還制御トランジスタM32が導通して第2出力トランジスタM12のゲート電圧が低下することにより、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2へ近づく方向に変化する。従って、既に述べた出力回路と同様に、消費電流の増大を抑制しつつ出力電圧Voutの範囲を精度よく制限することができる。
なお、第1リミット電圧VL1がトランジスタM19のしきい値に比べて十分に高い場合、第1帰還制御トランジスタM31の導通時に第1レベルシフト回路25によるレベルシフトがなくても、トランジスタM19を導通させて第1出力トランジスタM13の電流を抑制できる。この場合は、第1レベルシフト回路25を省略し、トランジスタM19のゲートと出力ラインOUTとを第1帰還制御トランジスタM31によって直接接続してもよい。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。
図5は、第5の実施形態に係る出力回路の構成の一例を示す図である。図5に示す出力回路は、図2に示す出力回路における増幅回路10を増幅回路10Cに置き換えたものであり、他の構成は図2に示す出力回路と同じである。
増幅回路10Cは、これまで説明した増幅回路10,10A,10Bと異なり、バイポーラトランジスタで構成される。増幅回路10Cは、出力段を構成するトランジスタとして、NPN型の第1出力トランジスタQ11と、PNP型の第2出力トランジスタQ12を有する。第1出力トランジスタQ11は電源ラインVddと出力ラインOUTの間の電流経路に設けられ、第2出力トランジスタQ12は出力ラインOUTと接地ラインGNDとの間の電流経路に設けられる。具体的には、第1出力トランジスタQ11のコレクタが電源ラインVddに接続され、そのソースが出力ラインOUTに接続される。第2出力トランジスタQ12のソースが出力ラインOUTに接続され、そのコレクタが接地ラインGNDに接続される。第1出力トランジスタQ11及び第2出力トランジスタQ12は、それぞれエミッタフォロワとして動作する。
また、増幅回路10Cは、出力段の第1出力トランジスタQ11及び第2出力トランジスタQ12を入力信号Sinに応じて相補的に動作させる相補駆動回路15を有する。図5の例において、相補駆動回路15は、PNP型のトランジスタQ13,Q14と、NPN型のトランジスタQ15と、ダイオードD1,D2を有する。トランジスタQ13のソースが電源ラインVddに接続され、そのコレクタが第1出力トランジスタQ11のベースに接続される。トランジスタQ13のベースには一定のバイアス電圧Vb4が印加される。ダイオードD1及びD2は、第1出力トランジスタQ11のベースと第2出力トランジスタQ12のベースとの間に直列に接続される。トランジスタQ14のコレクタは第2出力トランジスタQ12のベースに接続され、そのエミッタは接地ラインGNDに接続される。トランジスタQ15のコレクタはトランジスタQ14のベースに接続され、そのエミッタは接地ラインGNDに接続される。トランジスタQ15のベースに入力信号Sinが入力される。
第1制御回路21の第1帰還制御トランジスタM31は、相補駆動回路15のトランジスタQ13のベースと出力ラインOUTとの間の経路に設けられる。第2制御回路22の第2帰還制御トランジスタM32は、相補駆動回路15のトランジスタQ15のベースと出力ラインOUTとの間の経路に設けられる。
トランジスタQ13は、ベースに入力されるバイアス電圧Vb2に応じたほぼ一定の電流が流れる定電流源として動作する。第1出力トランジスタQ11のベースと第2出力トランジスタQ12のベースとの電圧差は、直列接続されたダイオードD1及びD2の順方向電圧によってほぼ一定となる。そのため、入力信号Sinに応じてトランジスタQ15のコレクタ電流(トランジスタQ14のベース電流)が変化すると、トランジスタQ13,Q14に流れる電流が変化し、これに応じてトランジスタQ13のコレクタ電圧が変化し、第1出力トランジスタQ11及び第2出力トランジスタQ12のベース電圧が共に変化する。
入力信号Sinの電圧が上昇した場合、トランジスタQ14のベース電流が増大することによりトランジスタQ13のコレクタ電圧が低下し、第1出力トランジスタQ11及び第2出力トランジスタQ12のベース電圧が低下し、出力電圧Voutが低下する。入力信号Sinの電圧が低下した場合は、上記と逆の動作により第1出力トランジスタQ11及び第2出力トランジスタQ12のベース電圧が上昇し、出力電圧Voutが上昇する。従って、第1出力トランジスタQ11と第2出力トランジスタQ12は、入力信号Sinに応じて相補的に動作する。
図5に示す出力回路では、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1より高くなった場合、第1帰還制御トランジスタM31が導通してトランジスタQ13のベース電圧が上昇し、トランジスタQ13のコレクタ電圧が低下し、第1出力トランジスタQ11のベース電圧が低下することにより、出力電圧Voutが第1リミット電圧VL1へ近づく方向へ変化する。
また、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2より低くなった場合は、第2帰還制御トランジスタM32が導通してトランジスタQ15のベース電圧が低下し、トランジスタQ15のコレクタ電流(トランジスタQ14のベース電流)が減少し、トランジスタQ13,Q14の電流が減少し、トランジスタQ13のコレクタ電圧が上昇し、第1出力トランジスタQ11及び第2出力トランジスタQ12のベース電圧が上昇することにより、出力電圧Voutが第2リミット電圧VL2へ近づく方向へ変化する。従って、既に述べた出力回路と同様に、消費電流の増大を抑制しつつ、出力電圧Voutの範囲を負帰還動作で精度よく制限することができる。
<第6の実施形態>
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。
本実施形態は、本発明に係る出力回路を用いた磁気平衡式の電流センサに関するものである。
図6は、本実施形態に係る電流センサの構成の一例を示す図である。図6に示す電流センサは、導体5に流れる被測定電流Isによる磁界に応じた検出信号S30を出力する磁気センサ30と、磁気センサ30に作用する被測定電流Isによる磁界を打ち消す方向に磁界を発生するコイル40と、コイル駆動回路50と、シャント抵抗Rsと、増幅回路60とを有する。
図6の例において、磁気センサ30は、ブリッジ回路31を構成する4つの磁気抵抗効果素子(MR1〜MR4)と、ブリッジ回路31に一定の電圧を供給する定電圧源32を有する。検出信号S30は、被測定電流Isによる磁界とコイル40に流れる電流Idによる磁界とが平衡する場合、所定の基準レベルとなる。2つの磁界が平衡していない場合、検出信号S30は、2つの磁界の大小に応じて、基準レベルより大きくなるか又は小さくなる。
コイル駆動回路50は、磁気センサ30から出力される検出信号S30に応じて、磁気センサ30に作用する被測定電流Isによる磁界とコイル40に流れる電流Idによる磁界とが平衡するようにコイル40を駆動する。すなわち、コイル駆動回路50は、検出信号S30のレベルが上述した基準レベルと等しくなるように、コイル40の電流Idを負帰還制御する。
コイル40の電流Idは、被測定電流Isにほぼ比例しており、被測定電流Isの測定結果を表す。この電流Idは、例えば図6において示すように、コイル40に設けたシャント抵抗Rsに発生する電圧Vsとして出力される。
増幅回路60は、コイル40に流れる電流Idに応じてシャント抵抗Rsに発生する電圧Vsを増幅し、増幅結果を電圧Voutとして出力する。この増幅回路60は、出力電圧Voutを所定の範囲に制限するため、上述した本発明の実施形態に係る出力回路を有する。例えば増幅回路60は、半導体ICの内部に形成されており、半導体ICの外側の図示しないコントローラ等に増幅結果の電圧Voutを出力する。増幅回路60の出力電圧Voutを一定の範囲内に制限することによって、当該範囲外の出力電圧Voutを半導体ICの異常通知機能に利用可能となる。例えば、半導体ICの内部に設けた異常検知回路が、異常検知時に出力電圧Voutを強制的に増幅回路60の制限範囲外にすることで、異常通知用の専用端子を設けることなく、半導体ICの外側に異常の発生を通知できる。
以上、本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々のバリエーションを含んでいる。すなわち、上述した実施形態において挙げられている回路構成は一例であり、同様な機能を実現する他の回路に置き換えることができる。回路を構成するトランジスタはMOS型に限定されるものではなく、パイポーラ型などの他の種類のトランジスタを用いてもよい。
また、上述した実施形態では2つの電源ラインの一方が電源電圧Vddを供給し、他方がグランド電圧を供給する例を挙げているが、本発明はこの例に限定されない。本発明の他の実施形態では、グランド電圧に対して正の電圧を供給する電源ラインと負の電圧を供給する電源ラインをそれぞれ有していてもよい。その場合、正負の2つの電源ラインと出力ラインとの間にそれぞれ設けられた出力トランジスタを制御して、出力電圧が所定の範囲内に制限されるようにしてもよい。
10,10A,10B,10C…増幅回路、11,15…相補駆動回路、12,14…バイアス回路、13…増幅段、20…リミッタ制御回路、21…第1制御回路、22…第2制御回路、25…第1レベルシフト回路、26…第2レベルシフト回路、251,251A…第1定電流回路、261,261A…第2定電流回路、252…第1トランジスタ駆動回路、262…第2トランジスタ駆動回路、30…磁気センサ、40…コイル、50…コイル駆動回路、60…増幅回路、M11,M13,Q11…第1出力トランジスタ、M12,Q12…第2出力トランジスタ、M31…第1帰還制御トランジスタ、M32…第2帰還制御トランジスタ、M41…第1定電流出力トランジスタ、M42…第2定電流出力トランジスタ、OP1…第1差動増幅回路、OP2…第2差動増幅回路、R1…第1抵抗、R2…第2抵抗、Rs…シャント抵抗、VL1…第1リミット電圧、VL2…第2リミット電圧。

Claims (11)

  1. 入力信号に応じたアナログ信号を出力ラインへ出力する出力回路であって、
    少なくとも1つの電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた少なくとも1つの出力トランジスタと、
    前記出力ラインに生じる出力電圧が所定のリミット電圧より上昇又は低下した場合、前記出力電圧が前記リミット電圧へ近づくように前記出力トランジスタを制御する少なくとも1つの制御回路とを具備し、
    前記制御回路は、
    前記出力電圧と前記リミット電圧との差を増幅する差動増幅回路と、
    前記出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に設けられており、前記出力電圧が前記リミット電圧より上昇又は低下した場合、前記出力ラインから前記信号経路への帰還信号を前記差動増幅回路の出力信号に応じて制御する帰還制御トランジスタと、
    前記出力電圧が前記リミット電圧に達した場合の前記帰還信号の電圧レベルを、前記出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトするレベルシフト回路とを有する、
    出力回路。
  2. 前記レベルシフト回路は、
    前記出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間において前記帰還制御トランジスタと直列に設けられた抵抗と、
    前記抵抗に一定の電流を出力する定電流回路とを含む、
    請求項1に記載の出力回路。
  3. 前記定電流回路は、前記差動増幅回路の出力信号に応じて、前記帰還制御トランジスタが前記帰還信号を制御する場合に前記一定の電流を出力し、前記帰還制御トランジスタがオフ状態の場合に前記一定の電流の出力を停止する、
    請求項2に記載の出力回路。
  4. 前記定電流回路は、
    前記抵抗に前記一定の電流を出力する定電流出力トランジスタと、
    前記差動増幅回路の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を前記定電流出力トランジスタの制御端子に入力するトランジスタ駆動回路とを含む、
    請求項3に記載の出力回路。
  5. 入力信号に応じたアナログ信号を出力ラインへ出力する出力回路であって、
    第1電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた第1出力トランジスタと、
    前記第1電源ラインより低電圧の第2電源ラインと前記出力ラインとの間の電流経路に設けられた第2出力トランジスタと、
    前記出力ラインに生じる出力電圧が第1リミット電圧より上昇した場合、前記出力電圧が前記第1リミット電圧へ近づくように前記第1出力トランジスタを制御する第1制御回路と、
    前記出力電圧が第2リミット電圧より低下した場合、前記出力電圧が前記第2リミット電圧へ近づくように前記第2出力トランジスタを制御する第2制御回路とを備え、
    前記第1制御回路は、
    前記出力電圧と前記第1リミット電圧との差を増幅する第1差動増幅回路と、
    前記第1出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に設けられており、前記出力電圧が前記第1リミット電圧より上昇した場合、前記出力ラインから当該信号経路への第1帰還信号を前記第1差動増幅回路の出力信号に応じて制御する第1帰還制御トランジスタと、
    前記出力電圧が前記第1リミット電圧に達した場合の前記第1帰還信号の電圧レベルを、前記第1出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトする第1レベルシフト回路とを有し、
    前記第2制御回路は、
    前記出力電圧と前記第2リミット電圧との差を増幅する第2差動増幅回路と、
    前記第2出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間に設けられており、前記出力電圧が前記第2リミット電圧より低下した場合、前記出力ラインから当該信号経路への第2帰還信号を前記第2差動増幅回路の出力信号に応じて制御する第2帰還制御トランジスタと、
    前記出力電圧が前記第2リミット電圧に達した場合の前記第2帰還信号の電圧レベルを、前記第2出力トランジスタに流れる電流が抑制される電圧レベルまでシフトする第2レベルシフト回路とを有する、
    出力回路。
  6. 前記第1レベルシフト回路は、
    前記第1出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間において前記第1帰還制御トランジスタと直列に設けられた第1抵抗と、
    前記第1抵抗に一定の電流を出力する第1定電流回路とを含み、
    前記第2レベルシフト回路は、
    前記第2出力トランジスタの制御端子へ信号を伝達する信号経路と前記出力ラインとの間において前記第2帰還制御トランジスタと直列に設けられた第2抵抗と、
    前記第2抵抗に一定の電流を出力する第2定電流回路とを含む、
    請求項5に記載の出力回路。
  7. 前記第1定電流回路は、前記第1差動増幅回路の出力信号に応じて、前記第1帰還制御トランジスタが前記第1帰還信号を制御する場合に前記一定の電流を出力し、前記第1帰還制御トランジスタがオフ状態の場合に前記一定の電流の出力を停止し、
    前記第2定電流回路は、前記第2差動増幅回路の出力信号に応じて、前記第2帰還制御トランジスタが前記第2帰還信号を制御する場合に前記一定の電流を出力し、前記第2帰還制御トランジスタがオフ状態の場合に前記一定の電流の出力を停止する、
    請求項6に記載の出力回路。
  8. 前記第1定電流回路は、
    前記第1抵抗に前記一定の電流を出力する第1定電流出力トランジスタと、
    前記第1差動増幅回路の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を前記第1定電流出力トランジスタの制御端子に入力する第1トランジスタ駆動回路とを含み、
    前記第2定電流回路は、
    前記第2抵抗に前記一定の電流を出力する第2定電流出力トランジスタと、
    前記第2差動増幅回路の出力信号の電圧レベルをシフトした駆動電圧を生成し、当該駆動電圧を前記第2定電流出力トランジスタの制御端子に入力する第2トランジスタ駆動回路とを含む、
    請求項7に記載の出力回路。
  9. 前記第1出力トランジスタ及び前記第2出力トランジスタを前記入力信号に応じて相補的に動作させる相補駆動回路を有する、
    請求項5乃至8の何れか一項に記載の出力回路。
  10. 前記第1出力トランジスタ及び前記第2出力トランジスタの一方を定電流源として動作させるバイアス回路を有する、
    請求項5乃至8の何れか一項に記載の出力回路。
  11. 被測定電流による磁界に応じた検出信号を出力する磁気センサと、
    前記磁気センサに作用する前記被測定電流による磁界を打ち消す方向に磁界を発生するコイルと、
    前記検出信号に応じて、前記磁気センサに作用する前記被測定電流による磁界と前記コイルに流れる電流による磁界とが平衡するよう前記コイルを駆動するコイル駆動回路と、
    前記コイルに流れる電流を検出するシャント抵抗と、
    前記シャント抵抗に生じる電圧を増幅する増幅回路と
    を備え、
    前記増幅回路が、請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載した出力回路を有する、
    電流センサ。
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