JP6622979B2 - トイレクリーナー - Google Patents

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本発明は、トイレクリーナーに関する。
現在、トイレクリーナーは、風合い、吸収性及び嵩高性等を向上させるために、クレープ紙などの原紙を複数枚プライ加工して1枚のシートとしたものが一般的に使用されている。そして、このようなトイレクリーナーの表面強度を高めるためにエンボス加工を施している。
例えば、各プライのペーパーシートに夫々同一の密で浅いベーシックエンボスパターンを与え、各プライのエンボス凸面同士を近接対面し、各プライを接合一体化して表面強度を高めてシート破断や裂けを防止することにより、崇高性、肌触り性、美粧性に優れた2プライ衛生紙が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、例えば、紙匹をエンボス加工することにより表面強度を高めて、紙がロールに巻き付けられる際に生成される圧縮力に耐えると同時に、機械を横断する方向の引張り強さを維持するエンボス衛生紙等が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許第4180263号公報 特許第2686316号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載されたトイレクリーナー(衛生紙等)では、エンボス加工によりトイレクリーナーの表面強度は高まるものの、トイレクリーナーのしなやかさが低下してしまい、拭き掃除の際に固すぎて拭き取り性能が悪化してしまうといった問題点があった。
本発明の課題は、エンボス加工によりトイレクリーナーの表面強度を高めると共に、しなやかで拭き取り性能の高いトイレクリーナーを提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、
2枚以上の原紙がプライ加工されるトイレクリーナーであって、
全面にエンボスが形成され、全面に形成された全ての前記エンボスの30%以上のエンボスに、紙の漉き目の方向に沿って形成されたカット部を有し、
前記エンボスは、長尺な楕円形状であり、且つ、前記漉き目方向にくびれたくびれ部を有する、ひょうたん形状であり、
前記カット部は、前記エンボスの曲線部の一部に形成されることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項記載のトイレクリーナーにおいて、前記エンボスの膨出部の高さが0.40mm〜0.75mmであることを特徴とする。
請求項記載の発明は、請求項1又は2に記載のトイレクリーナーにおいて、前記エンボスが菱形格子に配列されたことを特徴とする。
本発明によれば、2枚以上の原紙がプライ加工されるトイレクリーナーであって、全面にエンボスが形成され、全面に形成された全てのエンボスの30%以上のエンボスに、紙の漉き目の方向に沿って形成されたカット部を有することにより、当該カット部で紙の繊維が切断されるため、エンボス加工によりトイレクリーナーの表面強度を高めると共に、しなやかで拭き取り性能の高いトイレクリーナーを提供することができる。
実施形態のトイレクリーナーの一例を示す平面図である。 トイレクリーナーのエンボス部分の拡大図及び断面図である。 実施例及び比較例のエンボスの形状及び配置の一例を示す説明図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態であるトイレクリーナーを詳細に説明する。但し、発明の範囲は、図示例に限定されない。
なお、本発明であるトイレクリーナーにおいて、トイレクリーナー100を一例にして説明する。また、トイレクリーナー100の短手方向をX方向、トイレクリーナー100の長手方向をY方向として説明する。
また、トイレクリーナー100のX方向は、抄紙機上の紙の進行(漉き目の)方向(マシン方向(MD方向):machine direction)であり、トイレクリーナー100のY方向は、抄紙機の幅(流れ目に直角)方向(クロスマシン方向(CD方向)、cross machine direction)である。このため、抄紙された紙のMD方向に沿って紙の繊維が伸びている。また、抄紙された紙の繊維は、紙の漉き目の方向(MD方向)にのみ伸びているだけではなく、抄紙された紙のCD方向に沿って伸びているものもある。
(実施形態)
本実施形態によって製造されるトイレクリーナー100は、複数枚の原紙がプライ加工(積層)されたものであって、所定の薬液が塗布されている。また、トイレクリーナー100のシート全面には、図1に示す通り、長尺な楕円形状であり、且つ、短手方向にくびれ部を有する形状、所謂、ひょうたん形状(以下、単にひょうたん形状と呼ぶ。)のエンボス加工が施されている。
例えば、ひょうたん形状のエンボスEM11は菱形格子となるように配置されることにより、ひょうたん形状のエンボスEM11が正方格子や矩形格子に配置される場合と比較して拭きムラを軽減することができる。
また、トイレクリーナー100は、折り加工されることにより、長手方向(Y方向)の中央部で2つ折りに折り畳まれる。そして、折り畳まれた状態で保管用のプラスチックケースや包装フィルム内等に保管され、使用時には必要に応じて広げて使用される。なお、トイレクリーナー100の折り畳み方は、2つ折りに限ることはなく、例えば、4つ折りにしても良く8つ折りにしても良い。
また、本実施形態のトイレクリーナー100は、トイレを掃除した後、そのまま便器の水溜りに廃棄できるように、水解性の繊維集合体から構成されている。
繊維集合体としては、天然繊維、合成繊維又はこれらを混合した繊維等を使用することができ、水解性を有する繊維集合体であれば特に限定されることはない。好適な原料繊維としては、木材パルプ、非木材パルプ、レーヨン、コットン等のセルロース系繊維、ポリ乳酸などからなる生分解性繊維等があげられる。また、基材の強度を向上させるために、紙力増強剤としてポリビニルアルコール(PVA)やカルボキシメチルセルロース(CMC)等を配合若しくは塗工・塗布してもよい。また、CMCの水溶液を塗布して乾燥させて加工する方が、表面強度が保たれやすく望ましい。
また、本実施形態のトイレクリーナー100には、所定の薬液が塗布されており、具体的には、水性洗浄剤の他、香料、防腐剤、除菌剤、紙力増強剤等の補助剤を含む所定の薬液が塗布されている。
薬液としては、適宜のものを使用することができ、例えば、水性洗浄剤としては、界面活性剤の他、低級又は高級(脂肪族)アルコールを使用することができる。香料としては、水性香料の他、オレンジオイル等の油性香料の中から、一種又は数種を適宜選択して使用することができる。防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン等のパラベン類を使用することができる。除菌剤としては、アルコール、パラオキシ安息香酸エステル、モノマーの四級アンモニウム塩、塩化セチルピリジニウム、フェノキシエタノール等を使用することができる。紙力増強剤としては、ホウ酸、種々の金属イオン等を使用することができる。
また、上述した薬液の成分の補助剤については適宜選択可能であり、必要に応じて他の機能を果たす成分を薬液に含ませてもよい。
エンボスEM11は、図1に示すように、トイレクリーナー100の全面に施されており、各々のエンボスEM11であって紙の漉き目の方向(MD方向)に沿ってカット部を有している。
例えば、図2(a)の拡大図におけるII-II線の断面図は、図2(b)に示すようになり、エンボスEM11が施された箇所であって、紙の漉き目の方向(MD方向)に沿ってカット部CT21が形成されている。
具体的には、例えば、エンボス加工は、それぞれ対向する位置に設置され、凸部パターンが形成された上側エンボスロール(不図示)と、凸部パターンと同一の凹部パターンが形成された下側エンボスロール(不図示)によって、トイレクリーナー100を挟み込むことによりエンボスEM11が形成することにより行われる。
このようなエンボス加工の際、上側エンボスロールの凸部パターンと下側エンボスロールの凸部パターンの間にトイレクリーナー100が挟み込まれ、凸部パターンの底辺部分に位置するトイレクリーナー100に負荷がかかって剪断力によってトイレクリーナー100が破けることにより、カット部CT21が形成される。
このように形成されたカット部CT21は、紙の漉き目に直角な方向(CD方向)に沿って伸びている紙の繊維を切断することになるので、トイレクリーナー100の硬さが緩和されてしなやかさが向上し、拭き取り性能が高くなる。また、紙の漉き目の方向(MD方向)に伸びている紙の繊維は温存されるため、表面強度を維持することができる。
エンボスの形状が四角形・三角形のような直線状のものは、ある一辺に沿った一定方向の紙の繊維しか切断されず、また、カット部が広くなってしまうのに対して、六角形以上の多角形やひょうたん形状や楕円形状等のエンボスの形状が曲線状の場合には、繊維の配向性に合わせて、切断したい方向の繊維を切断する辺や曲線部の一部を選択することができ、温存したい配向の紙の繊維を切り過ぎないように調整できるので、エンボスの形状が直線状の場合と比較して、表面強度を維持しやすいといった効果を奏することができる。
この中で、紙の漉き目方向に対し、直角に近いエンボスの部分にカット部を設けた場合、エンボスロールの回転によるカット部の加圧や蹴り上げにより、カットされた部分が拡がる可能性もあるので、漉き目方向に沿って、漉き目と直角にならない角度となる曲線や多角形、又はそれらの組み合わせたカット部を設けることが、好ましい。
特に、ひょうたん形状のエンボスの場合には、エンボスが、くびれ部にそってしなりやすくなるため、エンボス自体がしなやかになりやいので、トイレクリーナー100全体としてのしなやかさが向上するといった効果を奏する。
また、カット部CT21を有するエンボスEM11は、通常のエンボスの効果を同様に得ることができ、トイレクリーナーの風合い、吸収性及び嵩高性等を向上させることができる。さらに、カット部CT21は外観上目立たないため、通常のエンボスと同様に、エンボスを施すことによる見栄えの良さの効果も得ることができる。
なお、図2の記載においては、全てのエンボスEM11にカット部CT21を有する構成を例示しているが、エンボスEM11の全てにカット部CT21がなくても、エンボスEM11のうち少なくとも一部のエンボスにカット部CT21を有するものであればよく、エンボス加工によりトイレクリーナーの表面強度を高めると共に、しなやかで拭き取り性能の高いといった効果を奏することができる。
次に、従来のカットなしのエンボスを施したトイレクリーナーと、本実施形態の紙の漉き目の方向(MD方向)に沿ってカット部を有するエンボスを施したトイレクリーナー100とについて、拭き取り性、表面強度、しなやか、水解性を評価した結果を説明する(表1参照)。
なお、表1におけるカットなしにおける各値は、下記の実施例1〜3の各項目における平均値であり、カットありにおける各値は、下記の比較例1〜2の各項目における平均値である。
Figure 0006622979
<実施条件>
原紙:パルプ100%
秤量(ドライ状態):90g/m(2プライ)
エンボス条件:実施例1:サイズ…3mm×6mm
ピッチ…MD方向5mm、CD方向8mm
実施例2:サイズ…3mm×3mm
ピッチ…MD、CD方向5mm
実施例3:サイズ…MD方向2.61mm、CD方向0.85mm
ピッチ…MD方向1.45mm、CD方向1.59mm
比較例1:サイズ…直径3mmの円、ピッチ…MD、CD方向3mm
比較例2:サイズ…直径3mmの円、ピッチ…MD、CD方向3mm
エンボス配列:実施例1、実施例2、実施例3、比較例1・・・菱形格子
比較例2・・・矩形格子
カット加工方法:実施例1、2…エンボス加工の際に紙の繊維を圧着して圧着部を形成。
実施例3…エンボスの辺どおしを並べて辺どおしがすれ違うことで剪断
する方法。
薬液成分:多価アルコール、界面活性剤、除菌剤、オレンジエキス、シリコーン
具体的には、実施例1のエンボスEM11は、図3(a)に示すように、長尺な楕円形状であり、且つ、短手方向にくびれ部を有する形状、所謂、ひょうたん形状であって、菱形格子に配列されている。また、実施例2のエンボスEM11は、図3(b)に示すように、円形状であり、且つ、紙の漉き目の方向及びその直角な方向にくびれ部を有する形状であって、菱形格子に配列されている。実施例3のエンボスEM11は、図3(c)に示すように、六角形の形状であって、菱形格子に配列されている。
一方、比較例1のエンボスEM11は、図3(d)に示すように、円形状であって、菱形格子に配列され、比較例2のエンボスEM11は、図3(e)に示すように、円形状であって、矩形格子に配列されている。
トイレクリーナー100の完成品の使用時において、拭き取り性、表面強度、しなやかさ、水解性について官能評価を行った。なお、トイレクリーナー100は、本実施形態で示した通り、薬液塗布されて濡れた状態になっており、広げて使用する場合を想定して評価した。
拭き取り性の評価においては、約200mm×200mmのタイル片の上に1gの疑似汚れである泥状便を乗せ、泥状便の上に100mm×100mmの試験片を乗せて1kgのおもりで荷重をかける。そして、当該おもりを押して左右に一往復させることを3度繰り返した後、ATP拭き取り検査装置で汚れの残りを測定して評価した(RLUが3000以上の場合は「×」、RLUが2000〜3000未満の場合は「△」、RLUが1000〜2000未満の場合は「○」、RLUが1000未満の場合は「◎」)。表1に示すように、カットなしのエンボスのみを施した場合は、拭き取り性が悪く、カットありのエンボスを施した場合は、拭き取り性が向上していた。
また、実施例1〜3、比較例1〜2のそれぞれの拭き取り性の評価は表2のようになる(平均値は3回評価した値の平均)。
Figure 0006622979
ちなみに、疑似汚れである泥状便の成分は、そば粉、との粉、人工尿、CMC(カルボキシメチルセルロース)、グリセリン及び界面活性剤を所定の配合量で混ぜ合わせたものである。また、ATP拭き取り検査装置とは、全ての生物の細胞内に存在するATP(アデノシン三リン酸)を酵素などと組み合わせて発光させ、その発光量(Relative Light Unit;RLU)を測定する装置である。
しなやかさの評価においては、25mm×120mmでMD方向にカットした試験片(トイレクリーナー)を4つ用意し、カンチレバー法(JIS L 1913:2010)に基づき、斜面に試験片が接するまでの距離で評価した(35mm以上、若しくは、20mm未満の場合は「×」、20mm〜35mm未満「○」)。表1に示すように、カットなしのエンボスのみを施した場合は、しなやかさがなく、カットありのエンボスを施した場合は、しなやかであった。
また、実施例1〜3、比較例1〜2のそれぞれのしなやかさの評価は表3のようになる(平均値は3回評価した値の平均)。
Figure 0006622979
このように、カット部CT21を有するエンボス加工を施した場合、当該カット部CT21で紙の繊維が切断されるため、エンボス加工によるトイレクリーナーの表面強度を維持すると共に、しなやかさが向上し、拭き取り性能が高いという顕著な効果を得ることができる。
水解性の評価については、エンボス加工の違いにより、水解性に影響がないか確認するための試験を実施した。試験方法は、JIS P 4501(2006)4.5「ほぐれやすさ」に従って測定した。実施例1〜3、比較例1〜2いずれの場合も、表4に示すように水解性の基準(100秒以内でほぐれること)を満たしていることを確認した。
Figure 0006622979
次に、実験2として、トイレクリーナー100と同じエンボス形状・パターンで、全体のエンボスのうち、カットありのエンボスの割合(数)をかえて、拭き取り性、表面強度、しなやかさ、水解性を評価した。カットが入っている割合を0%、25%、30%、50%、75%、100%の試作サンプル1〜6を実験1の条件で作成し、実験1と同様に評価した(表5参照)。
Figure 0006622979
表5において総合判定は、3項目(拭き取り性、しなやかさ、水解性)のうち{「×」「△」を1つ以上有するものを「×」とした。(当該3項目の値は、3回評価した値の平均値)。
表5に示すように、カットエンボスありエンボスの比率が増加すれば、しなやかさが向上し、拭き取り性が高くなるとの結果が得られた。また、カットを有するエンボスの比率が30%以上であれば、エンボス加工によりトイレクリーナーの表面強度を高めると共に、しなやかで拭き取り性能の高いトイレクリーナーを実現できる。
以上のように、複数枚数の原紙がプライ加工されるトイレクリーナーであって、全面にエンボスEM11が形成され、全面に形成された全てのエンボスEM11の30%以上のエンボスに、紙の漉き目の方向に沿って形成されたカット部CT21を有するにより、当該カット部CT21で紙の漉き目に直角な方向(CD方向)に沿って伸びている紙の繊維を切断できて、紙の漉き目の方向(MD方向)に伸びている紙の繊維は温存されるため、エンボス加工によりトイレクリーナーの表面強度を高めると共に、しなやかで拭き取り性能の高いトイレクリーナーを提供することができる。また、今回は2プライ(90g/m)での実施例を記載しているが、3プライ(90g/m)でも同等の結果が得られたことを確認した。
なお、本発明の実施形態の説明に際しては、エンボス加工の際の剪断力によってトイレクリーナー100が破けて、カット部CT21が形成される旨説明しているが、より具体的なエンボス加工でカットを入れる方法としては、エンボスのエッジを立てて剪断する方法、カットする部分のクリアランスを狭くして剪断する方法、エンボスの凸(あるいは辺)どおしを並べて凸(あるいは辺)どおしがすれ違うことで剪断する方法、エンボスのエッジがピン状になっており、ミシン目を入れるようにして剪断する方法などがある。
また、本発明の実施形態の説明に際しては、エンボス加工の際の剪断力によってトイレクリーナー100が破けて、カット部CT21が形成される旨説明しているが、剪断力によってトイレクリーナー100を破くのではなく、エンボス加工の際に紙の繊維を圧着して圧着部を形成するものであってもよい。
すなわち、エンボスの一部分に、紙の繊維を圧着した圧着部を形成することにより、当該圧着部において紙の繊維が圧着されて纏まって、紙の繊維の平面的な広がりがなくなるので、トイレクリーナー100の硬さが緩和されてしなやかさが向上し、拭き取り性能が高くなる。また、紙の漉き目の方向(MD方向)に伸びている紙の繊維と共に、紙の漉き目に直角な方向(CD方向)に沿って伸びている紙の繊維も温存されるため、表面強度を維持することができる。
また、本発明の実施形態の説明に際しては、エンボス加工の際の剪断力によってトイレクリーナー100が破けて、カット部CT21が形成される旨説明しているが、エンボス加工時の剪断力により確実にカット部CT21が形成されるように、図2(b)におけるエンボスEM11の膨出部の高さHT21は、ある程度の高さが必要であり、例えば、0.40mm〜0.75mmであることが好ましい。
例えば、高さが0.40mm未満であると、拭き取り時の摩擦が強くなって、拭き取りがしにくく、また、高さが0.75mmを超えると、包装時にエンボスEM11の形状がくずれやすくなって、見栄えが悪くなる。
また、本発明の実施形態の説明に際しては、エンボスEM11の形状として、所謂、ひょうたん形状を例示しているが、エンボスの形状は円形、楕円形、多角形(特に、各頂点の部分が曲線状になっているもの)等であれば任意の形状でよい。
100 トイレクリーナー
EM11 エンボス
CT21 カット部

Claims (3)

  1. 2枚以上の原紙がプライ加工されるトイレクリーナーであって、
    全面にエンボスが形成され、全面に形成された全ての前記エンボスの30%以上のエンボスに、紙の漉き目の方向に沿って形成されたカット部を有し、
    前記エンボスは、長尺な楕円形状であり、且つ、前記漉き目方向にくびれたくびれ部を有する、ひょうたん形状であり、
    前記カット部は、前記エンボスの曲線部の一部に形成されることを特徴とするトイレクリーナー。
  2. 前記エンボスの膨出部の高さが0.40mm〜0.75mmであることを特徴とする請求項記載のトイレクリーナー。
  3. 前記エンボスが菱形格子に配列されたことを特徴とする請求項1又は2に記載のトイレクリーナー。
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