JP6621297B2 - フィルム体を吐出体の天壁部に押し付けるカバー体を備える吐出容器 - Google Patents

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Description

本発明は、吐出容器に関する。
従来、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴って減容変形する内容器、及び、内容器が内装され、内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成された弾性変形可能な外容器を備える容器本体と、天壁部に容器本体内の内容物を吐出する吐出孔が形成された有頂筒状の吐出体と、を備え、天壁部の上面に吐出孔を覆うフィルム体が配設された、吐出容器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このフィルム体は、天壁部の上面に載置されると共に吐出孔に連通する連通孔が形成された下層フィルムと、下層フィルムの上面に載置されると共に連通孔を開放自在に閉塞した上層フィルムと、を有している。
内容物を吐出させる場合には、容器本体を傾けたりスクイズ変形させたりすることによって、容器本体内の内容物を吐出孔から下層フィルムの上方に流出させる。吐出孔から下層フィルム上に流出した内容物によって、上層フィルムは、下層フィルムに対して押し上げられ、上層フィルムのうち下層フィルムの連通孔上に位置する部分は、上方に突となるドーム状に膨出して下層フィルムから離間する。そのため、吐出孔から流出した内容物は、下層フィルムの連通孔を通って、下層フィルムと上層フィルムとの間に流れ込み、互いに密着している上層フィルムと下層フィルムとを上下に剥離しながら両フィルム間を吐出端に向けて流れて外部に吐出される。
特開2011−251703号公報
しかしながら、上記従来の吐出容器では、以下の課題が残されていた。すなわち、従来の吐出容器では、フィルム体が外部に露出しているため、フィルム体に破損などが生じやすいという問題があった。
そこで、本発明は、フィルム体に破損などが生ずるのを抑えることができる吐出容器を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下のような手段を採用した。すなわち、本発明の吐出容器は、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴って減容変形する内容器、及び、前記内容器が内装され、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成された弾性変形可能な外容器を備える容器本体と、天壁部に前記容器本体内の内容物を吐出する吐出孔が形成された有頂筒状の吐出体と、を備える吐出容器であって、前記天壁部の上面には、前記吐出孔を覆うフィルム体が配設され、前記フィルム体が、前記天壁部の上面に載置されると共に前記吐出孔に連通する連通孔が形成された下層フィルムと、前記下層フィルムの上面に載置されると共に前記連通孔を開放自在に閉塞した上層フィルムと、を有し、前記下層フィルムの外周縁のうちの一部が、前記連通孔から内容物が外部に吐出される吐出端とされ、前記吐出体には、前記上層フィルムのうち、前記下層フィルムにおける前記連通孔から前記吐出端に至る流路部分上に位置する対応部分を回避した部分を、前記天壁部の上面に押し付けて固定するカバー体が配設されていることを特徴とする。
この発明では、吐出体にカバー体が配設されており、フィルム体に不用意に外力が加えられることを抑制するので、フィルム体に破損などが生ずるのを抑えることができる。また、カバー体が上層フィルムのうち対応部分を回避した部分を天壁部の上面に押し付けて固定するので、フィルム体の天壁部に対する位置ズレを防止すると共に、フィルム体を天壁部の上面に容易かつ確実に固定できる。
さらに、例えば内容物を繰り返し吐出することによって上層フィルムに皺や局所的な膨らみなどの癖がついても、これに追従するように下層フィルムが変形してこの癖を吸収するので、下層及び上層フィルム同士の密着状態を維持できる。これにより、長期にわたって内容物の漏出を防止しやすくなり、内容器内の密閉性を高められる。
また、本発明の吐出容器は、前記流路部分が、前記天壁部の上面視において、前記連通孔から前記吐出端に向けて真っ直ぐ延在しており、前記カバー体が、前記上層フィルムの前記対応部分のうち、前記流路部分が前記吐出孔から前記吐出端に向けて延在する方向に直交する方向の両側に挟む部分を前記天壁部の上面に押し付けて固定していてもよい。
この発明では、天壁部の上面視において、流路部分が連通孔から吐出端に向けて真っ直ぐに形成されているので、内容物をより円滑に外部に吐出させることができる。
また、本発明の吐出容器は、前記上層フィルム及び前記下層フィルムが、折曲部を介して互いに連結されて一体に形成されており、前記上層フィルムと前記下層フィルムとが、前記折曲部が折曲されていることによって上下方向に積層されていてもよい。
この発明では、フィルム体が一体的に形成されているので、吐出容器全体を効率よく形成できる。
また、本発明の吐出容器は、前記上層フィルムが、前記下層フィルムのうち前記流路部分を回避した部分に固着されていてもよい。
この発明では、上層フィルムと下層フィルムの流路部分との間を流れる内容物が吐出端に到達する前に意図せず外部に漏出することをより確実に防止できる。
また、本発明の吐出容器は、前記カバー体には、前記吐出端を開放自在に覆う開閉蓋部がヒンジ部を介して連結されていてもよい。
この発明では、吐出端に塵埃が付着することを防止すると共に、吐出端が周囲の物品に触れてこれら物品に内容物が付着することを防止できる。
この発明にかかる吐出容器によれば、吐出体にカバー体を設けることによって、フィルム体に破損などが生ずることを回避できると共に、フィルム体の天壁部に対する位置ズレを防止してフィルム体を天壁部の上面に容易かつ確実に固定できる。また、吐出を繰り返しても下層及び上層フィルム同士の密着状態を維持できるので、内容器内の密閉性が高められる。
本発明の一実施形態における吐出容器を示す軸方向断面図である。 図1の吐出容器を示すA−A矢視断面図である。 図1の吐出容器のフィルム体を示す平面図である。 吐出容器の吐出状態を示す軸方向断面図である。
以下、本発明による吐出容器の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能とするために縮尺を適宜変更している。
本実施形態にかかる吐出容器1は、図1及び図2に示すように、内容物が収容される容器本体2と、容器本体2の口部3に装着された吐出キャップ4と、を備える。
容器本体2は、内容物が収容されると共に内容物の減少に伴って減容変形する内容器11と、有底円筒状をなし、内容器11が内装され、内容器11との間に外気を吸入する吸気孔12Aが形成された弾性変形可能な外容器12と、を備える積層離間(デラミ)容器である。
ここで、図1及び図2に示す軸線Oは、容器本体2の中心軸線を示している。以下、容器本体2のうちこの軸線Oに沿う口部3側を上方(図1及び図2における上側)、その逆方向を下方(図1及び図2における下側)とする。また、上面視で軸線Oに直交する方向を径方向、軸線O回りに周回する方向を周方向とする。さらに、径方向のうち一方向を前方(図1における左側)、その逆方向を後方(図1における右側)、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向とする。
外容器12の胴部は、スクイズ変形可能となっている。また、外容器12の上端部には、上下方向に延在する円筒状の外口部12Bが形成されており、この外口部12Bの外周面には、吐出キャップ4を装着する雄ネジ部12Cが設けられている。雄ネジ部12Cには、上下方向に延在し、雄ネジ部12Cを分断する吸気溝部12Dが周方向に間隔をあけて複数形成されている。さらに、外容器12の外口部12Bには、径方向に外口部12Bを貫通する上記吸気孔12Aが形成されている。なお、外口部12Bの下端部における外径は、外口部12Bの上端部における外径よりも拡径されている。
吐出キャップ4は、外容器12の外口部12Bに装着された有頂円筒状の装着キャップ21と、装着キャップ21に対して上下動可能に取り付けられた有頂円筒状の吐出体22と、吐出体22上に配設されたフィルム体23と、フィルム体23を吐出体22に固定するカバー体24と、を備える。
装着キャップ21は、上面視で円板状をなし、中央に上面視で円状の流通孔31Aが形成された頂壁部31と、頂壁部31の外周縁から下方に延設された円筒状の周壁部32と、頂壁部31における流通孔31Aの開口縁部から上下に延設された円筒状の案内筒部33と、を有する。
頂壁部31のうち上面視で外容器12の外口部12Bの上端よりも径方向外側には、上下方向に頂壁部31を貫通する微小導入孔31Bが形成されている。微小導入孔31Bは、上面視で円状であり、径方向に沿う横断面積が上方から下方に向かうにしたがって漸次縮小している。そのため、微小導入孔31Bの開口面積は、上端において最大となり、下端において最小となっている。微小導入孔31Bは、外容器12のスクイズ変形時に外容器12と内容器11との間の空気の流出を抑える一方で、外容器12のスクイズ変形の解除時に外気を外容器12と内容器11との間に向けて流入させる。
また、頂壁部31には、容器本体2の口部3の内側に嵌合された円筒状のシール筒部31Cが下方に向けて延設されている。
周壁部32の内周面には、雄ネジ部12Cと螺合する雌ネジ部32Aが設けられている。また、周壁部32の下端部の内周面は、外容器12における外口部12Bの下端部の外周面に密接している。これにより、周壁部32の下方から周壁部32内への空気の流入及び下方への空気の流出を防止する。
案内筒部33の上端部の外周面には、第1係止突部33Aが径方向外側に向けて突設されている。また、案内筒部33の下端部の径方向内側には、有頂円筒状の栓部34が配設されている。栓部34の上壁部は、上方に向けて突となり、内径及び外径が上方から下方に向かうにしたがって漸次拡径する円錐状をなしており、栓部34の下端部と案内筒部33の下端部とは、周方向に間隔をあけて複数設けられたブリッジ部35によって連結されている。
吐出体22は、案内筒部33の内側に摺動可能に配設された円筒状の被案内筒部36と、案内筒部33の径方向外側に上下動可能に配設された円筒状の外筒部37と、被案内筒部36と外筒部37とを接続する上面視で円環状の接続板部38と、被案内筒部36の上端に設けられた板状の天壁部39と、を有する。
被案内筒部36は、案内筒部33の上端よりも上方に突出しており、被案内筒部36の内周面のうち前側部分には、上端から被案内筒部36の上下方向の中間部分にわたって上下方向に延在する流動案内溝部36Aが形成されている。また、被案内筒部36の上端は、後方から前方に向かうにしたがって上方に向けて傾斜している。以下、吐出容器1の軸線Oに沿う縦断面視において被案内筒部36の上端が延在する方向を傾斜方向と称する。さらに、被案内筒部36の下端部は、径方向において案内筒部33と栓部34との間に嵌め込まれている。
外筒部37の下端部の内周面には、第1係止突部33Aに対して下方から係止可能な第2係止突部37Aが径方向内側に向けて突設されている。
接続板部38は、被案内筒部36の上下方向の中間部分と外筒部37の上端とを接続しており、外筒部37よりも径方向外側に突出している。
天壁部39は、後端縁が被案内筒部36の外周面に段差なく連なるように湾曲する平面視でD字状をなす板状部材であり、上記傾斜方向に沿って延在している。そして、天壁部39は、前方及び左右両方向において被案内筒部36よりも径方向外側に突出している。天壁部39のうち上面視で被案内筒部36の上端開口部と重なる部分には、容器本体2内の内容物を外部に向けて吐出させるための吐出孔39Aが形成されている。
フィルム体23は、上面視で天壁部39と同様にD字状をなし、可撓性を有する膜体によって形成されており、天壁部39の上面に配設されている。そして、フィルム体23は、図3に示すように、上面視でD字状をなす下層フィルム41と、折曲部42を介して下層フィルム41に連結され、上面視でD字状をなす上層フィルム43と、を有する。
図1から図3に示すように、下層フィルム41は、天壁部39の上面に載置されると共に吐出孔39Aに連通する上面視で円状の連通孔41Aが形成されている。また、下層フィルム41の前端のうち左右両縁部を除く部分は、連通孔41Aからの内容物を外部に吐出させる吐出端41Bとされており、上面視において下層フィルム41のうち連通孔41Aから吐出端41Bまで真っ直ぐに延在する部分が、流路部分となっている。そして、下層フィルム41において上記流路部分を除く全域が、天壁部39のうち吐出孔39Aを除いた部分に固着されている。
上層フィルム43は、下層フィルム41の上面に載置されると共に連通孔41Aを開放自在に閉塞している。また、上層フィルム43のうち上記流路部分上に位置する対応部分を除く部分は、下層フィルム41のうち上記流路部分を回避した部分に固着されている。
カバー体24は、図1及び図2に示すように、第1ヒンジ部51を介して被案内筒部36の後端部に連結されている。カバー体24は、フィルム体23を覆う上壁部52と、上壁部52の外周縁から下方に延設された筒状の側壁部53と、第2ヒンジ部(ヒンジ部)54を介して上壁部52の前端部に連結された開閉蓋部55と、を有する。
上壁部52のうち左右方向の両端部には、図2に示すように、フィルム体23の上面における左右方向の両端部を天壁部39との間で挟み込む押当部52Aが下方に向けて突設されている。なお、上層フィルム43は、図1及び図2に示すように、少なくとも上記流路部分において下層フィルム41から離間可能となっている。
側壁部53は、上記傾斜方向に沿う前方に向けて開口しており、側壁部53のうち左右両側壁部の下端部は、天壁部39に係止されている。ここで、側壁部53の左右両側壁部の下端部は、その全域にわたって天壁部39に対して係止している必要はない。
開閉蓋部55は、天壁部39の前方に配設され、吐出端41Bを前方から覆っている。また、開閉蓋部55の上壁部は、第2ヒンジ部54を介して上壁部52の前端部に連結されている、さらに、開閉蓋部55の下端部には、後方に向けて突出し、天壁部39の前端部における下面に着脱自在に係止されるフック部55Aが形成されている。また、開閉蓋部55には、開閉蓋部55を第2ヒンジ部54回りに回動させるための操作突部55Bが形成されている。
次に、以上のような構成の吐出容器1を用いた内容物の吐出方法について説明する。
使用前の段階では、フィルム体23によって吐出孔39Aがシールされているので、内容器11内の密閉性が確保されている。
そして、内容物を吐出させる際には、まず、図4に示すように、例えば吐出体22の接続板部38を操作することによって吐出体22を装着キャップ21に対して上方に引き上げる。これにより、被案内筒部36の下端部は、栓部34よりも上方へ移動して栓部34から離間し、被案内筒部36の内側と内容器11内とが周方向で隣り合う2つのブリッジ部35間の開口部を介して連通される。そして、開閉蓋部55を第2ヒンジ部54回りに回動させてフィルム体23の吐出端41Bを外部に対して露出させる。なお、吐出体22の装着キャップ21に対する引き上げと開閉蓋部55の開放との順番は、逆であってもよい。
この状態で容器本体2を傾けたり、容器本体2の胴部をスクイズ変形させて内容器11の内圧を高めたりすることによって、内容器11内の内容物を天壁部39の吐出孔39A及び下層フィルム41の連通孔41Aを通して下層フィルム41の上方に流出させる。なお、装着キャップ21の頂壁部31に設けられた微小導入孔31Bは、例えば外容器12をスクイズ変形させて外容器12と内容器11との間の空間の圧力を上昇させても、外容器12と内容器11との間の空間に存在する空気を微小導入孔31Bを通して吐出容器1の外部に流出させない。
連通孔41Aから下層フィルム41上に流出した内容物は、上層フィルム43を下層フィルム41に対して上方に押し上げ、上層フィルム43のうち下層フィルム41の連通孔41A上に位置する部分は、上方に突となるドーム状に膨出変形して下層フィルム41から離間する。そのため、連通孔41Aから下層フィルム41上に流出した内容物は、互いに密接している上層フィルム43の上記対応部分と下層フィルム41の上記流路部分とを上下に剥離させながら下層及び上層フィルム41、43間を吐出端41Bに向けて流動し、外部に吐出される。
内容物の吐出を終了させる場合には、容器本体2を正立姿勢に戻したり、容器本体2の胴部のスクイズ変形を解除したりすることによって、吐出端41Bからの内容物の流出を停止させる。そして、下層フィルム41の上記流路部分と上層フィルム43の上記対応部分とは、吐出端41Bから後方に向けて順次密着していく。これにより、フィルム体23は、容器本体2の内外の連通を再び遮断し、内容器11内の密閉性が再び確保される。
ここで、内容物を吐出するにしたがって、内容器11の容積は、減少する。例えば容器本体2の胴部をスクイズ変形させて内容物を吐出させた場合には、この胴部のスクイズ変形を解除させると、微小導入孔31B、吸気溝部12D及び吸気孔12Aを通して外容器12と内容器11との間の空間に外気が導入される。これにより、内容器11は、その収縮状態を維持しつつ、外容器12は、内容器11から離間して復元変形する。
再び内容物を吐出させる場合には、同様に容器本体2を傾けたり、容器本体2の胴部をスクイズ変形させたりするが、上述のように外容器12と内容器11との間の空間の圧力を上昇させても、外容器12と内容器11との間の空間に存在する空気が微小導入孔31Bを通して吐出容器1の外部に流出されないので、内容器11の内圧を効果的に高めて内容物を吐出させることができる。
以上のようにして、内容物を吐出する。
以上、本実施形態にかかる吐出容器1によれば、吐出体22にカバー体24を設けることによって、フィルム体23に破損などが生ずることを回避できると共に、フィルム体23の天壁部39に対する位置ズレを防止してフィルム体23を天壁部39の上面に容易かつ確実に固定できる。ここで、カバー体24によって上層フィルム43の上方への膨出変形量が規制されるので、内容物の吐出量が安定する。また、例えば内容物を繰り返し吐出させるうちに上層フィルム43に皺や局所的な膨らみなどの癖がついてしまっても、この癖に追従するように下層フィルム41が変形してこの癖を吸収できるので、下層及び上層フィルム41、43同士の密着状態を維持し、下層及び上層フィルム41、43間に間隙などが生じにくい。これにより、長期にわたって内容物の漏出を防止しやすくなり、内容器11内の密閉性を高める。
また、上面視で上記流路部分が連通孔41Aから吐出端41Bに向けて真っ直ぐに形成されているので、内容物をより円滑に外部に吐出できる。
さらに、下層及び上層フィルム41、43を一体的に形成することによって、吐出容器1全体を効率よく形成できる。
その上、下層フィルム41のうち上記流路部分を回避した部分を天壁部39の上面に固着しているので、下層及び上層フィルム41、43間を流れる内容物が吐出端41Bに到達する前に外部に漏洩することをより確実に防止する。
また、開閉蓋部55をカバー体24に設けることにより、吐出端41Bが汚れること及び吐出端41Bが周りの物に触れることによってこれら物が汚れることを防止できる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることができる。
例えば、カバー体は、天壁部に係止されることによってフィルム体を天壁部の上面に対して押し付けて固定しているが、他の方法によってフィルム体を天壁部の上面に対して押し付けて固定してもよい。
カバー体は、第1ヒンジ部によって天壁部に連結されているが、天壁部に連結されている必要はなく、吐出体と別体として形成されてもよい。
内容物は、天壁部の吐出孔を通して天壁部の上方に流出されればよく、下層及び上層フィルム間を通って吐出端から吐出される必要はない。すなわち、内容物は、天壁部の上方に流出した後、天壁部と下層フィルムとの間を通って先端から吐出されてもよい。また、下層及び上層フィルム間を通した内容物の吐出と天壁部及び下層フィルムの間を通した内容物の吐出とが同時に行われてもよい。
下層フィルムは、例えば融着や接着などによって天壁部に固着されてもよく、天壁部に固着されていなくてもよい。同様に、上層フィルムは、下層フィルムと同様に、例えば融着や接着などによって下層フィルムに固着されてもよく、下層フィルムに固着されていなくてもよい。下層フィルムを天壁部に固着する工程や上層フィルムを下層フィルムに固着する工程を省略することにより、吐出容器全体を効率よく形成できる。下層フィルムが天壁部に固着されていなくても、また、上層フィルムが下層フィルムに固着されていなくても、天壁部に配設されたカバー体によってフィルム体が天壁部の上面に押し付けられて固定されることにより、下層及び上層フィルム間または天壁部及び下層フィルムの間を流動する内容物の漏洩を防止できる。
下層フィルムの流路部分は、連通孔から吐出端まで真っ直ぐに延在しているが、曲がりくねるなど、他の形状であってもよい。
下層フィルムに形成されている連通孔は、吐出体に形成されている吐出孔と上面視で重なっていなくてもよい。
上層フィルムは、折曲部を介して下層フィルムに連結されているが、下層フィルムと別体であってもよい。
開閉蓋部は、第2ヒンジ部を介してカバー体に連結されているが、カバー体とは別体として形成されてもよい。また、開閉蓋部を設けなくてもよい。
天壁部やフィルム体は、軸線に対して傾斜する方向に延在しているが、径方向に延在していてもよい。
天壁部の上面やフィルム体は、平面状に形成されているが、左右方向の中央に向かうにしたがって漸次下方に向けて湾曲するように窪む形状など、他の形状であってもよい。
容器本体は、内容器及び内容器が内装された外容器を備える構造であれば、いわゆるデラミ容器である必要はない。
吐出体は、装着キャップに対して上下動可能に構成されているが、上下動しなくてもよい。また、吐出体は、装着キャップとしての機能を兼ね備えてもよい。ここで、栓部を配設しなくてもよい。
吐出キャップは、容器本体の口部に螺着されているが、口部に嵌め込むなど他の構成により口部に装着されてもよい。
外容器と装着キャップとは、一体的に形成されてもよい。
装着キャップには、微小導入孔が形成されているが、微小導入孔が形成されていなくてもよく、また、微小導入孔の替わりに、外容器のスクイズ変形時に外容器と内容器との間の空気の流出を抑える一方で、外容器のスクイズ変形の解除時に外気を外容器と内容器との間に向けて流入させる空気導入弁を設けてもよい。
この発明によれば、フィルム体に破損などが生ずるのを抑えることができる吐出容器に関して、産業上の利用可能性が認められる。
1 吐出容器、2 容器本体、11 内容器、12 外容器、12A 吸気孔、22 吐出体、23 フィルム体、24 カバー体、39 天壁部、39A 吐出孔、41 下層フィルム、41A 連通孔、41B 吐出端、42 折曲部、43 上層フィルム、54 第2ヒンジ部(ヒンジ部)、55 開閉蓋部

Claims (5)

  1. 内容物が収容されると共に内容物の減少に伴って減容変形する内容器、及び、前記内容器が内装され、前記内容器との間に外気を吸入する吸気孔が形成された弾性変形可能な外容器を備える容器本体と、
    天壁部に前記容器本体内の内容物を吐出する吐出孔が形成された有頂筒状の吐出体と、を備える吐出容器であって、
    前記天壁部の上面には、前記吐出孔を覆うフィルム体が配設され、
    前記フィルム体が、
    前記天壁部の上面に載置されると共に前記吐出孔に連通する連通孔が形成された下層フィルムと、
    前記下層フィルムの上面に載置されると共に前記連通孔を開放自在に閉塞した上層フィルムと、を有し、
    前記下層フィルムの外周縁のうちの一部が、前記連通孔から内容物が外部に吐出される吐出端とされ、
    前記吐出体には、前記上層フィルムのうち、前記下層フィルムにおける前記連通孔から前記吐出端に至る流路部分上に位置する対応部分を回避した部分を、前記天壁部の上面に押し付けて固定するカバー体が配設されていることを特徴とする吐出容器。
  2. 前記流路部分が、前記天壁部の上面視において、前記連通孔から前記吐出端に向けて真っ直ぐ延在しており、
    前記カバー体が、前記上層フィルムの前記対応部分のうち、前記流路部分が前記吐出孔から前記吐出端に向けて延在する方向に直交する方向の両側に挟む部分を前記天壁部の上面に押し付けて固定していることを特徴とする請求項1に記載の吐出容器。
  3. 前記上層フィルム及び前記下層フィルムが、折曲部を介して互いに連結されて一体に形成されており、
    前記上層フィルムと前記下層フィルムとが、前記折曲部が折曲されていることによって上下方向に積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の吐出容器。
  4. 前記上層フィルムが、前記下層フィルムのうち前記流路部分を回避した部分に固着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出容器。
  5. 前記カバー体には、前記吐出端を開放自在に覆う開閉蓋部がヒンジ部を介して連結されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の吐出容器。
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