JP6619943B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、洗濯機に関する。
洗濯機の水槽には、モータ等の電装品が取り付けられており、それらの電装品は、それぞれ電線を介してパワーユニットに接続されている。それらの電線は、ポリ塩化ビニル系等の絶縁被覆によって覆われているが、その絶縁被覆は、通常、低温では硬くてもろいという性質を有する。
想定外の特異な運転が行われて水槽に大きな振動が生じると、それらの電線に大きな負荷がかかる。特に、低温においては電線の絶縁被覆が硬くてもろいため、このような想定外の運転が低温領域で繰り返し行われると、電線が破損し、故障の原因となる可能性がある。
特開2006−122239号公報
本発明が解決しようとする課題は、絶縁被覆の温度特性に応じて、電線を水槽の振動から好適に保護することができる洗濯機を提供することである。
上記課題を達成するため、実施形態の洗濯機は、本体の外面となる外箱と、前記外箱内に弾性的に保持された水槽と、前記水槽に固定され、投入された衣類を撹拌する駆動力を発生させるモータと、絶縁被覆を備え、前記モータへの通電に供する電線と、周囲の温度を検知する温度検知手段と、前記水槽の振動を検知する振動検知手段と、前記水槽の振動を抑制する振動抑制制御を行う制御部と、を備える。さらに、前記制御部は、前記温度検知手段及び前記振動検知手段の検知に基づいて前記振動抑制制御を行うように構成され、連続する二つの温度帯である温度帯Aと温度帯Bとに対し、前記温度帯Aは前記温度帯Bより低温側に存在し、前記温度帯Aには第一の閾値が設定され、前記温度帯Bには第二の閾値が設定されており、前記振動検知手段による検知に基づいた値は、前記水槽の振動の大きさに対して正の相関を有し、前記第一の閾値は、前記第二の閾値よりも小さいものであって、前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Aに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第一の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定し、前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Bに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第二の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定する。
また、実施形態の洗濯機は、本体の外面となる外箱と、前記外箱内に弾性的に保持された水槽と、前記水槽に固定され、投入された衣類を撹拌する駆動力を発生させるモータと、絶縁被覆を備え、前記モータへの通電に供する電線と、周囲の温度を検知する温度検知手段と、前記水槽の振動を検知する振動検知手段と、前記水槽の振動を抑制する振動抑制制御を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記温度検知手段及び前記振動検知手段の検知に基づいて前記振動抑制制御を行うように構成され、連続する二つの温度帯である温度帯Aと温度帯Bとに対し、前記温度帯Aは前記温度帯Bより低温側に存在し、前記温度帯Aには第一の閾値が設定され、前記温度帯Bには第二の閾値が設定されており、前記振動検知手段による検知に基づいた値は、前記水槽の振動の大きさに対して負の相関を有し、前記第一の閾値は、前記第二の閾値よりも大きいものであって、前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Aに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第一の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定し、前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Bに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第二の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定する。
第一の実施形態の洗濯機の前面側からの外観斜視図 第一の実施形態の洗濯機の部分透過側面図 第一の実施形態の制御系を示す機能ブロック図 第一の実施形態における加速度に関する閾値を決定するためのテーブルを示す図 第一の実施形態における洗濯コースを示す図 第一の実施形態における洗い行程又はためすすぎ行程における制御を示すフローチャート 第一の実施形態におけるモータの回転数と加速度との関係を示す図 第二の実施形態の洗濯機の概略的縦断側面図 第二の実施形態の制御系を示す機能ブロック図 第二の実施形態における加速度に関する閾値を決定するためのテーブルを示す図 第二の実施形態における洗い行程又はためすすぎ行程における制御を示すフローチャート 第二の実施形態におけるモータの回転数と加速度との関係を示す図 第三の実施形態における加速度に関する閾値を決定するためのテーブルを示す図 第三の実施形態における洗い行程又はためすすぎ行程における制御を示すフローチャート 第三の実施形態における水槽内の水位と第二の実施形態におけるモータの回転数と加速度との関係を示す図 第四の実施形態におけるq軸電流の変動幅を算出するための処理を示す図 第四の実施形態におけるq軸電流の変動幅に関する閾値を決定するためのテーブルを示す図 第四の実施形態における洗い行程又はためすすぎ行程における制御を示すフローチャート 第四の実施形態におけるモータの回転数とq軸電流の変動幅との関係を示す図 第五の実施形態における洗い行程又はためすすぎ行程における制御を示すフローチャート
以下、複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位については、同一の符号を付し、説明を省略する。
<第一の実施形態>
第一の実施形態は、水槽及び回転槽の軸が鉛直方向を向いた所謂縦型洗濯機である。以下、第一の実施形態について、図1から図7を参照して説明する。
まず、図1及び図2を参照しながら、本実施形態の洗濯機の機械的構成について説明する。
図1に示すように、外箱100は、本実施形態の洗濯機の外面をなし、トップカバー101、側壁111及び底板110からなる。
トップカバー101は外箱100の最上面をなし、矩形の枠体102の上端に操作パネル105、外蓋103及び後カバー104を設けてなる。図示しないが、枠体102は、外箱100前面(図1において右手前、図2において左)側から見て手前側に操作パネル105を設置するための凹部を備え、その凹部のすぐ奥側には外蓋103によって開閉される衣類投入口を備え、その衣類投入口のさらに奥(外箱100最上面最奥部)には後カバー104が設置されて塞がれる開口を備えている。これらの位置に、操作パネル105、外蓋103及び後カバー104が設置されている。
以下、各部の位置関係を説明する際は、特に断りのない限り、外箱100前面側を「手前」、外箱100背面側を「奥」として、方向を表現し、同様に「左」、「右」も、特に断りのない限り外箱100前面側から見た左右を表すものとする。また、「上」、「下」は、鉛直方向に関する上下を表すものとする。
操作パネル105は、左右方向に長い矩形の板状に形成されている。操作パネル105は、使用者による操作を受け付ける操作部や使用者に対して種々の報知を行う表示部を備える。操作パネル105は、その裏側に設けられたパワーユニット229内の制御装置300(図1及び図2には図示せず。図3参照。)に接続されている。
図示しないが、外蓋103は、その後端部が蝶番によって枠体102に接続されており、外蓋103の上面手前側に設けられた手掛部112を上に持ち上げると、この蝶番を支点に外蓋103が回動して衣類投入口を開閉することができる。また、外蓋103は、合成樹脂製の横長の矩形板二枚が、前記蝶番とは別の蝶番を介して前後に接続されて形成されており、外蓋103はこの別の蝶番を支点に回動して山折り状に折りたたむことができる。
後カバー104は、左右方向に長い矩形の板状に形成されており、給水口107と風呂水給水口108が設けられている。図示しないが、給水口107は、機外給水ホースを介して外部の水道に接続されており、水道の水を機内に取り込めるようになっている。一方、風呂水給水口108は、図示しない風呂水ポンプ及び風呂水ホースを利用することによって、風呂の水を機内に取り込めるようになっている。
側壁111は、鋼板によって上下端が開口した矩形筒状に形成されており、外箱100の側面部をなす。底板110は、主に合成樹脂からなり、外箱100の底部をなす。
図2に示すように、外箱100の内部には、水槽201が、吊棒208とサスペンション209によって弾性的に支持されて収容されている。水槽201は、有底円筒状に形成され、その開口端は上方を向いている。吊棒208は、手前側及び奥側のそれぞれ左右、合計4か所に設けられており、その上端は側壁111上端付近に設けられた支持部(図示せず)によって支持されており、下端はサスペンション209を介して水槽201を支持している。また、水槽201の底面の槽外部側には、回転槽200及び撹拌体202を回転駆動するモータ203が設けられている。なお、モータ203は、ブラシレスDCモータであり、パワーユニット229内に設けられた電流センサ303によって、モータ203を流れる電流値が測定できるようになっている。
回転槽200は、有底円筒状に形成されており、その開口端が上方を向いた状態で、水槽201内に回転可能に収容されている。回転槽200の底面には、撹拌体202が回転可能に設けられている。撹拌体202は、モータ203の駆動軸に直接接続されており、一方、回転槽200は、クラッチ機構207を介してモータ203の駆動軸に接続されている。すなわち、クラッチ機構207を接続した場合には、回転槽200と撹拌体202両方が回転駆動されるが、クラッチ機構207による接続を切断した場合には、撹拌体202のみが回転駆動される。また、回転槽200の側面には、通水及び通風を可能とする多数の孔部206が設けられている。
図示しないが、外箱100上部には、給水弁204(図3参照)と注水ケースを備えた給水装置が設けられており、給水弁204の開閉に応じて、水道の水を回転槽200及び水槽201内に導入する。
水槽201の底部には、排水口220が設けられており、排水口220の直下には排水弁205が設けられている。排水弁205の出口側には、機内排水ホース222の一端が接続されている。機内排水ホース222の他端は機外に臨んでおり、図示しない機外排水ホースに接続されている。排水弁205が開放されると、排水口220、機内排水ホース222、機外排水ホースを通じて、水槽201内の水が機外へ排出される。
水槽201の外側面奥側の上部には、加速度センサ301が設けられており、水槽201に発生する加速度のうち水槽201の直径方向成分を測定できるようになっている。加速度センサ301は、水槽201の振動を検知する振動検知手段として機能する。水槽201の外側面奥側の下部には、温度センサ302が設けられており、周囲の温度を測定する温度検知手段として機能する。さらに、水槽201の外側面の最下部にはエアトラップ227が設けられており、このエアトラップ227は、エアチューブ228を介して外箱100上部に設けられた水位センサ304(図2には図示せず。図3参照。)に接続されている。これによって、水位センサ304は、水槽201内の水位を空気の圧力変化を通じて測定できるようになっている。
操作パネル105裏側に設けられたパワーユニット229には、制御装置300や電流センサ303のほか、各電装品に駆動電圧を印加する駆動回路305a〜305dが収められている。
本実施形態の洗濯機は、図3に示す制御系を備える。制御装置300は、マイクロコンピュータを中心に構成されたものであり、後述の振動抑制制御を含む種々の制御を司る制御部として機能する。制御装置300は、操作パネル105の操作部、加速度センサ301、温度センサ302、電流センサ303及び水位センサ304からの入力に基づいて制御内容を決定し、操作パネル105の表示部、モータ203、給水弁204、排水弁205及びクラッチ機構207の制御を行う。操作パネル105、加速度センサ301、温度センサ302及び水位センサ304は、それぞれリード線306a〜306dを介して制御装置300に接続されており、制御装置300はこれらからの入力に基づいて運転の制御を行う。モータ203、給水弁204、排水弁205及びクラッチ機構207は、それぞれリード線306e〜306h及び駆動回路305a〜305eを介して制御装置300に接続されており、制御装置300による制御信号に応じた駆動電圧が印加される。
リード線306は、主にポリ塩化ビニルと可塑剤からなる絶縁被覆を備えた電線である。主にポリ塩化ビニルと可塑剤からなる絶縁被覆は、一般に低温ほど硬くてもろいという性質を持つ。
ここで、リード線306が破損するメカニズムを説明する。回転槽200内に衣類の偏りがあると、撹拌体202を回転させた際に水槽201に大きな振動が生じる。このとき、水槽201に設けられた電装品(例えばモータ203)と外箱100側に設けられた電装品(例えばパワーユニット229)とを接続するリード線(例えばリード線306e)は、曲げ伸ばしされて大きな負荷を受ける。被覆が柔軟な高温域では、リード線306は比較的大きな負荷にも耐えられるが、被覆が硬くもろい低温域で前記大きな負荷を繰り返し受けると、リード線306被覆が破れてしまう場合がある。このメカニズムによるリード線306の破損を防ぐべく、本実施形態の洗濯機は、後述の振動抑制制御を行う。
制御装置300は、内部に不揮発性メモリを備え、加速度に関する閾値を決定するためのテーブル(図4)を記憶している。図4のテーブルにおいて、温度センサ302による検知温度は、3つの温度帯(第1温度帯:t1未満,第2温度帯:t1以上t2未満,第3温度帯:t2以上)に分類される。これら3つの温度帯に対して、それぞれ加速度センサ301による測定値に関する閾値a1,a2,a3が設定されており、これらの閾値は低温側ほど小さな値とされている(a1<a2<a3)。本実施形態の洗濯機は、洗濯コースを備える。洗濯コースは、図5に示すように、重量検知行程、洗い運転、すすぎ運転、脱水運転を順に行うコースである。ここで、洗い運転は、給水行程と洗い行程の組み合わせを3回行う運転である。なお、洗い行程と次の給水行程との間には排水行程がある。すすぎ運転は、排水行程、シャワー注水行程、脱水行程、給水行程、ためすすぎ行程を順に行う運転である。脱水運転は、排水行程、脱水行程を順に行う運転である。
重量検知行程は、回転槽200内に乾いた衣類が投入されている状態で撹拌を行い、そのときのq軸電流の値を、電流センサ303による測定値から算出し評価することによって、投入された衣類の重量を検知する行程である。給水行程は、給水弁204を開放して、回転槽200及び水槽201内に所定水位まで給水をおこなう行程である。排水行程は、排水弁205を開放して、水槽201内の水を機外へ排出する行程である。シャワー注水行程は、回転槽200を回転させながら注水を行う行程である。脱水行程は、回転槽200を一方向に高速回転させることにより、湿った衣類に水を放出させる行程である。このとき、排水弁205は開放されており、衣類から放出された水は機外へ排出される。
洗い行程は、洗剤を含んだ水を水槽201内に溜め、クラッチ機構207による接続を切断した状態で撹拌体202を回転させることにより、衣類を洗浄する行程であり、ためすすぎ行程は、洗剤を含まない水を水槽201内に溜め、クラッチ機構207による接続を切断した状態で撹拌体202を回転させることにより、衣類から洗剤を抽出して除く行程である。洗い行程及びためすすぎ行程における撹拌体202の回転は、正回転と逆回転を交互に行う。以下、本実施形態において、撹拌体202を正回転又は逆回転させることを撹拌というものとする。
本実施形態の洗い行程及びためすすぎ行程における制御について、図6のフローチャートに沿って説明する。なお、以下で加速度センサ301による測定値が『前記閾値より大きい』或いは『前記閾値以下である』というとき、これらはそれぞれ測定値の絶対値が前記閾値より大きいこと、測定値の絶対値が前記閾値以下であることを表す。
洗い行程又はためすすぎ行程が開始される(S1)と、まず温度センサ302による検知が行われ(S2)、測定された温度が属する温度帯に応じて加速度センサ301による測定値に関する閾値が設定される(S3)。
続いて、加速度センサ301で検知を行いながら撹拌を行う(S4)。この撹拌によって、所定回数の撹拌が完了していれば(S5でYES)、洗い行程又はためすすぎ行程を終了し(S8)、次の行程へと移る。所定回数の撹拌が完了していなければ(S5でNO)、加速度センサ301による測定値を前記閾値と比較する(S6)。撹拌中常に加速度センサ301による測定値が前記閾値以下である場合(S6でYES)は、モータ203の回転数を変更せずに撹拌を行う(S4)。一方、加速度センサ301による測定値が前記閾値より大きい時間がある場合(S6でNO)は、図7に示すように、モータ203の回転数を下げて(S7)から撹拌を行う(S4)。
上記洗い行程及びためすすぎ行程における制御によれば、加速度センサ301によって振動の大きさを検知し、加速度センサ301による測定値が前記閾値より大きい(即ち振動が大きい)場合には、モータ203の回転数を下げて、衣類を撹拌する撹拌力を弱めることによって振動を抑制する。即ち、加速度センサ301は振動検知手段として機能し、また、制御装置300がモータ203の回転数を下げる制御を行うことによって振動抑制制御が実現される。
本実施形態によれば、加速度センサ301の閾値が低温ほど小さいので、リード線の絶縁被覆が破損しやすい低温領域において、効果的にリード線を水槽201の振動から保護することができる。
なお、特許文献1に記載の洗濯機のように、加速度センサ301による測定値そのものではなく、加速度センサ301による測定値をモータ203の回転数で補正した値について閾値を設けて、水槽201の振動を検知してもよい。また、複数方向の加速度に基づいて、水槽201の振動を検知しても良く、その場合は、各方向に関して閾値を設けたり、各方向の成分を合成した値に関して閾値を設けたりすれば良い。
また、本実施形態においては、モータ203の回転数を下げる制御を行うことによって、撹拌力を弱めているが、モータ203の回転数を下げるかわりに、モータ203の駆動時間(図7におけるτ)を短くすることによって撹拌力を弱めても良い。
<第二の実施形態>
第二の実施形態の洗濯機は、回転槽及び水槽の軸が、外箱前面から見て手前やや上方を向いた所謂ドラム式洗濯機である。以下、第二の実施形態について、主に図8から図12を参照しながら、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
まず、本実施形態の洗濯機の機械的構成について、図8を参照しながら説明する。
外箱100は本洗濯機の外面をなす箱状をなしており、その前面(図8において左側)には衣類投入口109が形成され、さらに、衣類投入口109を開閉する扉106が設けられている。また、外箱100前面上部には、使用者による操作を受け付けるとともに使用者に対して表示を行う操作パネル105が設けられている。外箱100の底部は、堅い底板110によって構成されており、パワーユニット229や防振サスペンション210を支持している。
以下、各部の位置関係を説明する際は、特に断りのない限り、外箱100前面側を「手前」、外箱1背面側を「奥」として、方向を表現し、同様に「左」、「右」も、特に断りのない限り外箱100前面側から見た左右を表すものとする。また、「上」、「下」は、鉛直方向に関する上下を表すものとする。
外箱100内部には、有底円筒状に形成された水槽201が、その開口部213を手前やや上方を向けて設けられており、開口部213は衣類投入口109とベローズ217によって接続されている。水槽201は、左右に配置された二つの防振サスペンション210のほか、図示しないバネによって外箱100内に弾性的に支持されている。
図示しないが、防振サスペンション210は、水槽201を支持するとともに衝撃を吸収するスプリングと、スプリングの振動を減衰させるダンパーを中心に構成されている。このダンパーは、内部にMR流体とソレノイドを備えており、ソレノイドに通電してMR流体に磁場を印加することによって減衰力を強めることができる。
水槽201の内部には、有底円筒状に形成された回転槽200が収容されている。回転槽200は、水槽201と同様に、その開口部214を手前やや上方を向けており、衣類投入口109、水槽201の開口部213、及び、回転槽200の開口部214を通じて回転槽200の内部から衣類を出し入れすることができる。回転槽200は、水槽201の底面に設けられたモータ203の駆動軸と接続されており、モータ203によって回転駆動される。なお、モータ203は、ブラシレスDCモータであり、電流センサ303によって、モータ203を流れる電流値を測定できるようになっている。回転槽200の内側面には、バッフル215が周方向に関して等間隔に設けられており、回転槽200が回転した際に、回転槽200内の衣類はバッフル215によってかきあげて撹拌される。また、回転槽200の側周面には、通水及び通風を可能とする多数の孔部206が設けられている。
水槽201の外側面には、加速度センサ301が設けられている。加速度センサ301は、水槽201の外側面の上部手前側に設けられており、水槽201に発生する加速度のうち水槽201の直径方向成分を測定することができる。
外箱100の最上部には、給水弁204及び注水ケース212が設けられており、給水弁204と注水ケース212とは、接続パイプ218によって接続されている。図示はしないが、給水弁204は、給水口107及び機外給水ホースを介して外部の水道に接続されている。注水ケース212には、洗剤貯留部(図示せず)が設けられており、また、注水ケース212は、機内給水ホース219によって水槽201に接続されている。給水弁204が開放されると、機外給水ホース、給水口107、給水弁204、接続パイプ218、注水ケース212及び機内給水ホース219を通じて、外部の水が水槽201内に取り込まれる。給水弁204、接続パイプ218、注水ケース212及び機内給水ホース219によって、給水装置211が構成されている。
水槽201の奥側底部には、排水口220が形成されている。外箱100の手前側底部には、内部にリントフィルタを備えたフィルタケース221が設けられており、排水口220とフィルタケース221とは、機内排水ホース222によって接続されている。フィルタケース221内のリントフィルタは、水中の糸くず等のごみを濾し取る機能を有する。フィルタケース221の底部には、排水弁205が設けられており、この排水弁205の出口側に排水パイプ223の一端が接続されている。排水パイプ223の他端は機外に臨み、図示しない機外排水ホースに接続されている。排水弁205を開放すると、排水口220、機内排水ホース222、フィルタケース221、排水弁205及び排水パイプ223を通じて、水槽201の水は機外へ排出される。
フィルタケース221の奥側には、循環ポンプ224が接続されている。循環ポンプ224の上部には、送水ホース225の一端が接続されており、送水ホース225の他端は、水槽201の開口部213の上端近傍において回転槽200内部に臨む放水ノズル226に接続されている。循環ポンプ224が駆動されると、水槽201の水は、機内排水ホース222、フィルタケース221、循環ポンプ224及び送水ホース225を通じて放水ノズル226に送られ、放水ノズル226から回転槽200内の衣類へ向けて噴射される。
フィルタケース221の手前側上部には、エアトラップ227が設けられており、外箱100の最上部奥側には水位センサ304が設けられている。エアトラップ227と水位センサ304とはエアチューブ228によって接続されており、これによって、水位センサ304は、空気の圧力変化を通じて水槽201内の水位を測ることができる。
外箱100の奥面の下部には、温度センサ302が設けられている。温度センサ302は、周囲の温度を検知する温度検知手段として機能する。
図8には図示しないが、底板110上に設けられたパワーユニット229には、制御装置300や電流センサ303のほか、各電装品に駆動電圧を印加する駆動回路305a、305b、305c及び305eが収められている。
本実施形態の洗濯機は、図9に示す制御系を備える。本実施形態の制御系は、第一の実施形態とほぼ同様の構成であるが、クラッチ機構207を有さない点及び循環ポンプ224を有する点において異なる。循環ポンプ224は、リード線306i及び駆動回路305eを介して制御装置300に接続されており、駆動回路305eは、制御装置300による制御信号に応じて循環ポンプ224に駆動電圧を印加する。
本実施形態において、制御装置300は、内部に不揮発性メモリを備え、加速度に関する閾値を決定するためのテーブル(図10)を記憶している。図10のテーブルにおいて、温度センサ302による検知温度は、4つの温度帯(第1温度帯:t1未満,第2温度帯:t1以上t2未満,第3温度帯:t2以上t3未満,第4温度帯:t3以上)に分類される。これら4つの温度帯のうち、低温側の3つの温度帯(第1温度帯から第3温度帯)に対しては、低温側から順に、それぞれ加速度センサ301による測定値に関する閾値b1,b2,b3が設定されており、これらの閾値は低温側ほど小さな値とされている(b1<b2<b3)。一方、最も高温側にある第4温度帯に対しては、閾値が設定されていない。
本実施形態の洗濯コースは、第一の実施形態と同様である。ただし、本実施形態は、撹拌体202の回転ではなく回転槽200の回転によって、衣類の撹拌を行うとともに叩き洗いを行う。洗い行程及びためすすぎ行程における回転槽200の回転は、正回転と逆回転を交互に行う。以下、本実施形態において、回転槽200を所定時間正回転又は逆回転させることを撹拌というものとする。
本実施形態の洗い行程及びためすすぎ行程における制御について、図11のフローチャートに沿って説明する。
洗い行程又はためすすぎ行程が開始される(S1)と、まず温度センサ302による検知が行われ(S2)、測定された温度が属する温度帯に応じて加速度センサ301による測定値に関する閾値が設定される(S3)。
続いて、加速度センサ301で検知を行いながら撹拌を行う(S4)。この撹拌によって、所定回数の撹拌が完了していれば(S5でYES)、洗い行程又はためすすぎ行程を終了し(S8)、次の行程へと移る。所定回数の撹拌が完了していなければ(S5でNO)、加速度センサ301による測定値を前記閾値と比較する(S6)。撹拌中常に加速度センサ301による測定値が前記閾値以下である場合(S6でYES)は、モータ203の回転数を変更せずに撹拌を行う(S4)。一方、加速度センサ301による測定値が前記閾値より大きい時間がある場合(S6でNO)は、図12に示すように、モータ203の回転数を下げて(S7)から撹拌を行う(S4)。
上記洗い行程及びためすすぎ行程における制御によれば、加速度センサ301によって振動の大きさを検知し、加速度センサ301による測定値が前記閾値より大きい(即ち振動が大きい)場合には、モータ203の回転数を下げて、衣類を撹拌する撹拌力を弱めることによって振動を抑制する。即ち、加速度センサ301は振動検知手段として機能し、また、制御装置300がモータ203の回転数を下げる制御を行うことによって振動抑制制御が実現される。
本実施形態によれば、リード線306の被覆が十分な柔軟性を有していて破損リスクが小さい高温域において閾値を設けず水槽201の振動を許容することによって、洗浄性能を向上させることができる。
なお、本実施形態では、加速度センサ301による測定値が閾値を超えた後も、所定時間が経過するまでモータ203の回転数を維持したまま撹拌を継続するが、測定値が閾値を超えた時点で、モータ203の回転数を下げたり撹拌を中断したりしても良い。
<第三の実施形態>
第三の実施形態について、主に図13から図15を参照しながら、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態では、加速度センサ301によって測定された値が、温度帯毎に設定された閾値を超えた場合に、給水を行うことにより振動抑制を行う。給水を行って水位を上昇させると、衣類に浮力が働くことによって衣類が回転槽の底で偏った状態を解消し、振動の原因となるアンバランスを解消することができるのである。
本実施形態において、制御装置300は、内部に不揮発性メモリを備え、加速度に関する閾値を決定するためのテーブル(図13)を記憶している。図13のテーブルにおいて、温度センサ302による検知温度は、2つの温度帯(第1温度帯:t1未満,第2温度帯:t1以上)に分類される。これら2つの温度帯のうち、低温側の温度帯(第1温度帯:t未満)においては、閾値cが設定されているが、高温側の温度帯(第2温度帯:t以上)においては、閾値が設定されていない。
以下、本実施形態の洗い行程及びすすぎ行程における制御について、図14のフローチャートに沿って説明する。
洗い行程又はためすすぎ行程が開始される(S1)と、まず温度センサ302による検知が行われ(S2)、測定された温度が属する温度帯に応じて加速度センサ301による測定値に関する閾値が設定される(S3)。
続いて、加速度センサ301で検知を行いながら撹拌を行う(S4)。この撹拌によって、所定回数の撹拌が完了していれば(S5でYES)、洗い行程又はためすすぎ行程を終了し(S8)、次の行程へと移る。所定回数の撹拌が完了していなければ(S5でNO)、加速度センサ301による測定値を前記閾値と比較する(S6)。撹拌中常に加速度センサ301による測定値が前記閾値以下である場合(S6でYES)は、水位を変更せずに撹拌を行う(S4)。一方、加速度センサ301による測定値が前記閾値より大きい時間がある場合(S6でNO)は、図15に示すように、給水を行って水位を上昇させて(S9)から撹拌を行う(S4)。
上記洗い行程及びためすすぎ行程における制御によれば、加速度センサ301によって振動の大きさを検知し、加速度センサ301による測定値が前記閾値より大きい(即ち振動が大きい)場合には、給水を行って水位を上昇させることによって振動を抑制する。即ち、制御装置300が、給水を行う制御をすることによって振動抑制制御が実現される。
本実施形態によれば、給水を行うことにより振動抑制を行うので、モータ203の回転数を下げる等性能を制限する場合に比べて、洗浄力を高く保つことができる。
なお、本実施形態は、所謂ドラム式洗濯機においても同様に効果を奏する。
<第四の実施形態>
第四の実施形態について、主に図16から図19を参照しながら、第二の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態は、加速度センサを有さず、電流センサ303による測定値から算出されたq軸電流の変動幅が、重量検知行程において検知された衣類重量に応じて温度帯毎に設定された閾値を超えた場合に、モータ203の回転数を下げることにより振動抑制を行う。詳細な説明は省略するが、q軸電流は、モータ203を流れる電流のうちモータ203の負荷に比例する成分である。回転槽200内に衣類の偏りがあると、偏った衣類の位置によってモータ203にかかる負荷が変動するため、q軸電流値の変動幅が大きくなる。即ち、モータ203のq軸電流値の変動幅を測定することによって、間接的に水槽201の振動を検知することができるのである。
q軸電流値の変動幅の評価方法について簡単に説明する。図16(a)は、ハイパスフィルタによってq軸電流から直流成分をカットしたもの(Iq (AC)とする)の波形である。これを二乗演算する((Iq (AC))2)と、図16(b)のような波形が得られ、さらに、ローパスフィルタを通じて高周波成分をカットすると、図16(c)に示す変動幅Hの波形が得られる。
本実施形態において、制御装置300は、内部に不揮発性メモリを備え、変動幅Hに関する閾値を決定するためのテーブル(図17)を記憶している。図17のテーブルにおいて、衣類重量は4つの重量ランク(ランク1:1kg未満、ランク2:1kg以上3kg未満、ランク3:3kg以上5kg未満、ランク4:5kg以上)に分類される。また、温度センサ302による検知温度は、2つの温度帯(第1温度帯:t1未満,第2温度帯:t1以上)に分類される。重量ランクと温度帯の各組に対して閾値が設定されている(測定温度が第i温度帯に属し、測定重量が重量ランクjに属するとき、閾値dijが設定される)。各重量ランクに関して、第1温度帯の閾値は第2温度帯の閾値よりも小さく設定されている(d1j <d2j)。また、各温度帯に関して、重量が大きいほど大きな閾値が設定されている(di1<di2<di3<di4)。これによって、衣類重量が大きいと小さなアンバランスでも変動幅Hが大きくなるため、衣類重量が大きいとき閾値も大きな値とすることによって、衣類重量による効果を相殺している。
以下、本実施形態の洗い行程及びすすぎ行程における制御について、図18のフローチャートに沿って説明する。
洗い行程又はためすすぎ行程が開始される(S1)と、まず温度センサ302による検知が行われ(S2)、重量ランクと測定された温度の属する温度帯に応じて電流センサ303の閾値が設定される(S11)。
続いて、電流センサ303で検知を行いながら撹拌を行う(S12)。この撹拌によって、所定回数の撹拌が完了していれば(S5でYES)、洗い行程又はためすすぎ行程を終了し(S8)、次の行程へと移る。所定回数の撹拌が完了していなければ(S5でNO)、電流センサ303による測定値を前記閾値と比較する(S13)。撹拌中常に電流センサ303による測定値が前記閾値以下である場合(S13でYES)は、モータ203の回転数を変更せずに撹拌を行う(S12)。一方、電流センサ303による測定値が前記閾値より大きい時間がある場合(S6でN0)は、図19に示すように、モータ203の回転数をさげて(S7)から撹拌を行う(S12)。
上記洗い行程及びためすすぎ行程における制御によれば、電流センサ303による測定値から算出されたq軸電流の変動幅から振動の大きさを検知し、q軸電流の変動幅が前記閾値より大きい(即ち振動が大きい)場合には、モータ203の回転数を下げて、衣類を撹拌する撹拌力を弱めることによって振動を抑制する。即ち、電流センサ303が振動検知手段として機能し、制御装置300がモータ203の回転数を下げる制御を行うことによって振動抑制制御が実現される。
本実施形態によれば、電流センサ303によって水槽201の振動を検知するので、加速度センサを取り付けずに振動抑制を行うことができる。即ち、一般的な構成の洗濯機において、温度センサ302を取り付けてモータ203の回転数の制御を変更するだけで実現可能なので、設計上採用しやすい。
なお、所謂縦型洗濯機では、回転槽200内に衣類の偏りがあると、撹拌体を回転させる際の抵抗が大きくなるため、q軸電流値が大きくなる。従って、縦型洗濯機においても電流センサによる振動検知が可能であり、本実施形態は縦型洗濯機にも応用することができる。
また、本実施形態において用いる電流値はq軸電流でなくても良く、例えば、モータ203への総通電量からもモータ203への負荷を推定することができる。
<第五の実施形態>
第五の実施形態について、第一の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態の洗濯機は、加速度センサ301を有さず、水槽201の振動を検知しない。替わりに、温度センサ302による検知温度がt1未満である場合には、洗濯コース中の洗い行程及びためすすぎ行程におけるモータ203の回転数を小さくする。本実施形態の洗い行程及びすすぎ行程における制御について、図20のフローチャートに沿って説明する。
洗い行程又はためすすぎ行程が開始される(S1)と、まず温度センサ302による検知が行われ(S2)、検知温度がt1以上であるかどうかを判定する(S14)。
検知温度がt1以上である場合(S14でYES)は、通常の回転数でモータ302を回転させて撹拌を行い(S15)、所定回数の撹拌が完了すると行程を終了する(S8)。
一方、検知温度がt1未満である場合(S14でNO)には、前記通常の回転数よりも低い回転数でモータ302を回転させて撹拌を行い(S16)、所定回数の撹拌が完了すると行程を終了する(S8)。
上記洗い行程及びためすすぎ行程において、制御装置300がモータ203の回転数を下げる制御を行うことによって振動抑制制御が実現される。
本実施形態によれば、加速度センサ302や電流センサ303を必要としないため、低コストでリード線被覆の温度特性に合わせた振動抑制を行うことができる。
<その他の実施形態>
第一から第五の実施形態は、洗い行程及びためすすぎ行程において振動抑制制御が行われるものであるが、洗い行程やためすすぎ行程以外の行程(例えば、脱水行程や乾燥行程)にも応用可能である。
温度センサ302は、第一から第五の実施形態に示された位置(水槽201側周面及び外箱100内側面)以外に設けてもよい。例えば、操作パネル105裏面に設けても良いし、外箱100の外面にセンサ部が出るように設けても良い。センサ部が外箱100内部に臨むように温度センサ302を設けると、リード線306がおかれる温度をより正確に測ることができる。一方、センサ部が外箱100外部に臨むように温度センサ302を設けると、電装品からの放熱によって温度センサ302付近のみの温度が高くなった場合に誤検知を起こすのを防ぐことができる。
パワーユニット229は、第一から第五の実施形態に示された位置(操作パネル105裏側及び底板110上)以外の位置に設けてもよく、また、制御装置300の一部又は全部をパワーユニット229外に設けても良い。
リード線306の被覆は、ポリ塩化ビニル系素材でなくても良く、例えばポリエチレン系素材等の代替素材でも同様に効果を奏する。また、リード線306を、リード線以外の電線であって絶縁被覆を備えた種々の電線に置き換えても同様に効果を奏する。
振動検知手段は、第一から第五の実施形態に記載されたもののほか、様々な形態で実現可能である。例えば、機械式のスイッチを外箱100内部に設け、このスイッチが水槽201によって押されるようにしたり、近接センサを外箱100内部に設け、水槽201がこの近接センサへ近づくのを検出したり、縦型洗濯機における四隅の吊棒208支持部やドラム式洗濯機における左右の防振サスペンション210に圧電素子を設けて、荷重変化を測定したりすることによっても振動を検知することができる。
第一から第五の実施形態においては、振動検知手段による検知に基づいた値は、水槽201の振動の大きさ(振動振幅)に正の相関を有するが、振動検知手段による検知に基づいた値は、水槽201の振動振幅に対して負の相関を有していても良い(例えば、第四の実施形態におけるq軸電流値の変動幅Hの変動幅の逆数を、振動検知手段による検知に基づいた値とする)。この場合は、振動検知手段による検知に基づいた値に関する閾値を、低温ほど大きな値に設定すれば、リード線の絶縁被覆が破損しやすい低温領域において、効果的にリード線を水槽201の振動から保護することができる。
以上説明した少なくとも一つの実施形態によれば、温度検知手段の検知に基づいて振動抑制制御を行うので、絶縁被覆の温度特性に合わせて、電線を水槽の振動から好適に保護することができる。
本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、100は外箱、200は回転槽、201は水槽、202は撹拌体、203はモータ、211は給水装置、300は制御装置(制御部、振動検知手段)、301は加速度センサ(振動検知手段)、302は温度センサ(温度検知手段)、303は電流センサ(振動検知手段)、305a〜305eは駆動回路、306a〜306iはリード線(電線)を示す。

Claims (2)

  1. 本体の外面となる外箱と、
    前記外箱内に弾性的に保持された水槽と、
    前記水槽に固定され、投入された衣類を撹拌する駆動力を発生させるモータと、
    絶縁被覆を備え、前記モータへの通電に供する電線と、
    周囲の温度を検知する温度検知手段と、
    前記水槽の振動を検知する振動検知手段と、
    前記水槽の振動を抑制する振動抑制制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度検知手段及び前記振動検知手段の検知に基づいて前記振動抑制制御を行うように構成され、
    連続する二つの温度帯である温度帯Aと温度帯Bとに対し、前記温度帯Aは前記温度帯Bより低温側に存在し、
    前記温度帯Aには第一の閾値が設定され、前記温度帯Bには第二の閾値が設定されており、
    前記振動検知手段による検知に基づいた値は、前記水槽の振動の大きさに対して正の相関を有し、
    前記第一の閾値は、前記第二の閾値よりも小さいものであって、
    前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Aに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第一の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定し、
    前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Bに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第二の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定する洗濯機。
  2. 本体の外面となる外箱と、
    前記外箱内に弾性的に保持された水槽と、
    前記水槽に固定され、投入された衣類を撹拌する駆動力を発生させるモータと、
    絶縁被覆を備え、前記モータへの通電に供する電線と、
    周囲の温度を検知する温度検知手段と、
    前記水槽の振動を検知する振動検知手段と、
    前記水槽の振動を抑制する振動抑制制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度検知手段及び前記振動検知手段の検知に基づいて前記振動抑制制御を行うように構成され、
    連続する二つの温度帯である温度帯Aと温度帯Bとに対し、前記温度帯Aは前記温度帯Bより低温側に存在し、
    前記温度帯Aには第一の閾値が設定され、前記温度帯Bには第二の閾値が設定されており、
    前記振動検知手段による検知に基づいた値は、前記水槽の振動の大きさに対して負の相関を有し、
    前記第一の閾値は、前記第二の閾値よりも大きいものであって、
    前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Aに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第一の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定し、
    前記温度検知手段による検知温度が前記温度帯Bに属するとき、前記制御部は、前記振動検知手段による検知に基づいた値と前記第二の閾値とを比較することにより前記振動抑制制御を行うか否かを決定する洗濯機。
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