JP6618734B2 - 入力装置および表示装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、入力装置および表示装置に関する。
従来、ユーザに触覚を与えることで入力を受け付けたことを知らせる入力装置が知られている。かかる入力装置では、たとえばユーザによる押圧力に応じて振動を発生させることで、ユーザに対して入力を受け付けたことを知らせている(たとえば特許文献1参照)。
特開2013−235614号公報
しかしながら、従来の入力装置では、ユーザの押圧力に応じて振動を発生させているに過ぎず、従来の入力装置では、ユーザの操作性を向上させる点で改善の余地があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザの操作性を向上させることができる入力装置および表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、入力装置において、摩擦特性が異なる複数の領域を有する操作面が形成された操作部と、前記操作面に対するユーザの接触操作を検出する検出部と、前記操作面を振動させる少なくとも一つの振動素子と、前記検出部によって検出された接触操作に応じて前記振動素子の振動を制御する振動制御部とを備え、前記ユーザが前記操作面から受ける摩擦力は、隣り合う前記領域の境界で変化し、前記境界で変化する前記摩擦力の差は、前記振動素子が振動しているときの方が、前記振動素子が振動していないときよりも小さいことを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの操作性を向上させることができる入力装置および表示装置を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る入力装置を示す説明図である。 図2は、本発明の実施形態に係る表示装置の構成の概要を示す図である。 図3Aは、本発明の実施形態に係る入力装置が備える振動素子の配置を示す説明図である。 図3Bは、本発明の実施形態に係る入力装置が備える振動素子の配置を示す説明図である。 図4は、本発明の実施形態に係る入力装置が備える操作部の構成を示す図である。 図5Aは、操作部の変形例1を示す図である。 図5Bは、操作部の変形例1を示す図である。 図6Aは、操作部の変形例2を示す図である。 図6Bは、操作部の変形例3を示す図である。 図7は、操作部の変形例4を示す図である。 図8は、操作部の変形例4を示す図である。 図9は、操作部の変形例5を示す図である。
以下に、本発明に係る入力装置および表示装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。まず、実施形態に係る入力装置の概要について図1を用いて説明する。
[1.入力装置の概要]
図1は、本発明の実施形態に係る入力装置を示す説明図である。本実施形態では、たとえばカーナビゲーションシステムへ搭載される車載用の表示装置1が入力装置10を備える場合について説明する。本実施形態に係る表示装置1は、操作部11と、操作部11の操作面110を振動させる振動素子16a,16bとを備える。
なお、説明を分かりやすくするために、図1には、鉛直上向きを正方向とし、鉛直下向きを負方向とするZ軸を含む3次元の直交座標系を図示している。かかる直交座標系は、後述の説明に用いる他の図面でも示す場合がある。また、操作部11または操作面110の説明において、以下、Z軸方向を「上下」または「上下方向」、Y軸方向を「左右」または「左右方向」という場合がある。
操作部11は、たとえば静電容量方式の情報入力機能を有する透過性のあるパネルであり、かかる操作部11の裏側、すなわち図1に示す操作部11に対してX軸負方向側に表示装置1の表示部が配置される。ユーザが指Fやタッチペン等のポインティングデバイスで操作面110に接触すると、入力装置10は、操作面110を介してユーザの接触操作を検出する。
なお、操作部11の操作面110は表示部の表示領域と重ねて配置され、たとえば地図など車両のナビゲーションを行うための画像やテレビ、インターネットの動画、あるいは静止画その他の画像が表示部の表示領域に表示される。ユーザは、表示部の表示領域に表示された画像を透過性のある操作面110を介して視認することができる。
振動素子16a,16bは、たとえば圧電素子であり、操作部11の操作面110を高周波振動させる。たとえば、入力装置10が、ユーザの指Fにより操作面110が押下されたことを検知することで振動素子16a,16bが振動すると、指Fと操作面110との間の摩擦力が変化する。たとえば、操作部11の操作面110を超音波振動させると、指Fと操作面110との間の摩擦力が低下し、ユーザの指Fが操作面110上を滑りやすくなる。
かかる状態で指Fを操作面110に沿うように動かすと、変化した摩擦力に応じた触覚を指Fに与えることができる。また、振動素子16a,16bの振動状態を変化させることで、指Fと操作面110との間の摩擦力の大きさを変化させることができ、指Fに与える触覚を変化させることができる。
このように、本実施形態に係る入力装置10は、振動素子16a,16bを用いて操作面110を振動させることで、ユーザに触覚を与える入力装置である。以下、かかる入力装置10の制御方法について説明する。
ここで、図1に示す表示装置1では、たとえば動画Pを再生しており、動画Pの下にシークバーSが表示されているものとする。ここで、シークバーSとは、動画Pの再生位置を表示するGUI(Graphical User Interface)部品であり、たとえば図1では、シークバーSを左右にスライドさせることで動画Pの再生位置を変更することができる。
また、表示装置1では、操作部11の操作面110は、摩擦特性が異なる複数の領域を有する。図1の例では、操作面110は、表示部の表示領域のうち、動画Pが表示される箇所に対応する第1の領域110aと、シークバーSの表示を含み、動画Pの周縁部に対応する第2の領域110bとを有する。
ここで、摩擦特性が異なる複数の領域を有するとは、たとえば表面処理状態が互いに異なる領域を有することや表面素材が互いに異なる領域を有することを指す。また、表面素材が互いに異なる領域を有するとは、たとえば、基材層が表面素材である領域と、基材層を被覆する被覆層が表面素材である領域とを有することを指す。
第1の領域110aおよび第2の領域110bにおける表面処理状態や表面素材が互いに異なる場合、たとえば、ユーザの指Fと操作面110との間の摩擦力が第1の領域110aおよび第2の領域110bの境界で変化し、ユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。
すなわち、入力装置10は、第1の領域110aおよび第2の領域110bの表面処理状態を互いに異ならせた操作面110を有することで、たとえば第1の領域110aと第2の領域110bとの間の境界をユーザの指Fを介してユーザに知らせることができる。
図1に示す入力装置10は、操作面110に対するユーザの接触操作を検出する。入力装置10は、検出した接触操作に応じて振動素子16a,16bを制御する。入力装置10は、たとえば、振動素子16a,16bを振動させないことにより、第1の領域110aと第2の領域110bとでユーザの指Fに異なる摩擦力を与えることができる。
一方、入力装置10は、振動素子16a,16bを高周波振動(たとえば、超音波振動)させることによって、ユーザの指Fと操作面110との間の摩擦力を低減させることができる。したがって、第1の領域110aと第2の領域110bとでユーザの指Fに異なる摩擦力の差を低減させることができ、これにより、振動素子16a,16bを振動させない状態に比べ、第1の領域110aと第2の領域110bとでユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。
このように、本実施形態にかかる入力装置10では、第1の領域110aと第2の領域110bとの間で操作面110の摩擦特性を異ならせることでユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。また、たとえば、振動素子16a,16bの振動状態の有無に応じて、第1の領域110aと第2の領域110bとでユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。
これにより、ユーザは、操作面110のうちどの領域にユーザの指Fが接触しているのか認識しやすくなり、たとえば図1の場合ではシークバーSを容易に操作することができるようになる。このように、本実施形態による入力装置10によれば、ユーザの操作性を向上させることができる。
たとえば、入力装置10を備える表示装置1が車両に搭載される場合、ユーザである運転者は、周囲の状況に気を配る必要があり、表示装置1を注視して操作できない可能性がある。このような場合であっても、第1の領域110aと第2の領域110bとの間の摩擦特性を変化させてユーザの指Fの接触位置を認識させやすくすることで、ユーザが表示装置1を操作しやすくすることができる。以下、かかる制御方法によって制御される入力装置10を含む表示装置1についてさらに説明する。
[2.表示装置1]
図2は、本実施形態に係る表示装置1の構成を示す図である。図2に示すように、表示装置1は、入力装置10と、記憶部20と、表示部30とを備える。
[2.1.表示部30]
表示部30は、たとえば液晶ディスプレイであって、後述する表示制御部15が出力する画像をユーザに提示する。
[2.2.入力装置10]
入力装置10は、たとえばタッチパネルやタッチパッド等の情報入力デバイスであり、表示装置1のユーザによる入力操作を受け付け、ユーザの入力操作に応じた信号を出力する。入力装置10は、操作部11と、制御部12と、振動部16とを備える。
[2.2.1.操作部11]
操作部11は、たとえばタッチパッドやタッチパネル等の平板状のセンサである。操作部11は、ユーザによる入力操作を受け付ける操作面110を備える。ユーザが操作面110に接触すると、操作部11はユーザの接触操作に応じた信号を制御部12に出力する。
たとえば、入力装置10が表示機能を有するタッチパネルである場合、操作部11は、表示部30の機能を備える。すなわち、操作部11と表示部30とを一つの装置として構成することができる。この場合、たとえば操作面110が表示部30の表示面となる。
ここで、入力装置10がタッチパネルである場合、操作部11の基材としては、たとえば、ガラスや有機ガラス、ポリカーボネートその他の透過性を有する材料が用いられる。なお、入力装置10がタッチパッドの場合には、操作部11の基材は透過性を有するものに限定されず、たとえばポリ塩化ビニル樹脂、シリコーン樹脂またはシリコーンゴムなどであってもよい。
[2.2.2.制御部12]
制御部12は、入力装置10の各部を制御する処理部である。また制御部12は、操作部11を介して受け付けた入力操作に応じた信号を出力する。制御部12は、検出部13と、振動制御部14と、表示制御部15とを備える。
[2.2.2.1.検出部13]
検出部13は、操作部11が出力する信号に基づいて、操作面110に対するユーザの接触操作を検出する。検出部13は、ユーザの接触操作を検出すると、その結果に応じた信号を振動制御部14および表示制御部15へ出力する。
[2.2.2.2.振動制御部14]
振動制御部14は、検出部13から出力された信号に応じて、振動部16の振動素子16a,16bの振動を制御する。
振動制御部14は、振動素子16a,16bを振動させる場合、たとえば振動素子16a,16bが高周波(たとえば超音波周波数帯)で振動する電圧信号を生成し、振動部16へ出力する。これにより、振動素子16a,16bおよび操作部11が高周波で振動するため、操作面110とユーザの指Fとの間の摩擦力が低下し、ユーザの指Fが操作面110上を滑りやすくなる。
また、振動制御部14は、振動素子16a,16bを振動させない場合、たとえば振動素子16a,16bを振動させない電圧信号を生成し、振動部16へ出力する。これにより、操作面110と指Fとの間に操作面110の摩擦特性に応じた所定の摩擦力が発生し、振動素子16a,16bを振動させる場合と比べてユーザの指Fが操作面110上を滑りにくくなる。
[2.2.2.3.表示制御部15]
表示制御部15は、たとえば入力装置10がユーザから受け付けた入力操作に基づいて、表示部30に表示させる画像を生成する。表示制御部15は生成した画像を表示部30に出力する。表示制御部15は、表示部30を制御して、ユーザに画像を提示させる。
[2.2.3.振動部16]
振動部16は、少なくとも1つの振動素子を備える。以下、図3A、図3Bを用いてさらに説明する。図3A、図3Bは、本発明の実施形態に係る入力装置10が備える振動素子の配置の一例を示す説明図である。図3Aは、入力装置10を備える表示装置1をX軸正方向から見た図であり、図3BはZ軸負方向から見た図である。
図3A、図3Bに示すように、入力装置10は、振動部16として2つの振動素子16a,16bを備える。振動素子16a,16bは、たとえば圧電素子(ピエゾ素子)などの圧電アクチュエータであって、制御部12から与えられた電圧信号に応じて伸縮することで操作部11を振動させる。振動素子16a,16bは、たとえば操作部11の端部など、ユーザが視認できない位置に、操作部11と接するように配置される。
図3A、図3Bの例では、振動素子16a,16bは、操作面110の左右外側であって、操作部11の操作面110と対向する面に配置される。なお、図3A、図3Bは、振動素子16a,16bの配置例を説明する図であり、説明に不要な構成要素の図示を省略している。
なお、図3A、図3Bに示す振動素子16a,16bの個数および配置は一例であり、これに限らない。たとえば1つの振動素子で操作面110を振動させてもよい。このように、振動素子16a,16bの個数や配置は任意であるが、操作面110全体を均一に振動させるような個数および配置とすることが望ましい。
また、ここでは、振動素子16a,16bとして圧電素子を用いる場合について説明したが、これに限らず、たとえば操作面110を超音波周波数帯で振動させる素子であればよい。
[2.3.記憶部20]
記憶部20は、入力装置10の各部が行う処理に必要な情報や処理結果を記憶する。また、記憶部20は、表示制御部15によって表示部30に表示する画像を記憶する。記憶部20は、たとえばRAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置である。
[3.操作部11の操作面110]
続いて、図4を用いて操作部11の操作面110について説明する。図4は、本実施形態に係る入力装置10が備える操作部11を示す図である。
図4は、図1に示す操作部11をA−A’線で断面視した図に相当する。なお、図4においては、理解を容易にするために、操作部11をX軸方向およびY軸方向に拡張し、デフォルメして示している。また、後述の説明に用いる他の断面図でも同様に拡張し、デフォルメして示す場合がある。
図4に示すように、操作部11は、操作面110の摩擦特性が互いに異なる第1の領域110aおよび第2の領域110bを有する。具体的には、第1の領域110aおよび第2の領域110bは、操作面110の表面処理状態が互いに異なるように形成されている。
操作面110の第1の領域110aには、鏡面加工または平滑化処理が施された基材11Xの表面に、上下方向に延びる筋状の溝G1が形成されている。かかる溝G1は、それぞれ幅L1および深さd1を有するように、たとえばエッチングまたは切削その他の基材11Xの材質に応じた表面加工により等間隔に形成されている。
また、操作面110の第2の領域110bには、第1の領域110aと同様に鏡面加工または平滑化処理が施された基材11Xの表面に筋状の溝G2が形成されている。かかる溝G2は、溝G1とは異なる幅L2および深さd2の断面矩形状を有し、たとえば溝G1と同じ手法で等間隔に形成されている。
ここで、振動素子16a,16bを振動させた場合、ユーザの接触操作により操作面110の第1の領域110aおよび第2の領域110bからユーザの指Fが受ける摩擦力は、溝G1,G2の形状の相違に起因して相違することとなる。このため、本実施形態によれば、操作面110の表面処理状態が互いに異なる領域(110a,110b)を隣り合わせることでユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力をその境界部分において変化させ、ユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。これにより、ユーザは、たとえば操作面110のうちどの領域にユーザの指Fが接触しているのか認識しやすくなり、ユーザの操作性を向上させることができる。
また、振動素子16a,16bを振動させない場合、ユーザの接触操作により操作面110から受ける摩擦力は、接触面積が多いほど大きい。図4の例では、第1の領域110aに形成された溝G1の幅L1が第2の領域110bに形成された溝G2の幅L2よりも狭く、ユーザの指Fと操作面110との間の接触面積は、第1の領域110aの方が第2の領域110bよりも多くなる。このため、ユーザの接触操作により操作面110から受ける摩擦力は、第1の領域110aの方が第2の領域110bよりも大きくなる。
すなわち、本実施形態によれば、第1の領域110aと第2の領域110bとの間で操作面110の表面処理状態を互いに異ならせることでユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力を変化させ、ユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。これにより、ユーザは、操作面110のうちどの領域にユーザの指Fが接触しているのか認識しやすくなり、ユーザの操作性を向上させることができる。
[4.操作面110の変形例]
続いて、図5A〜図9を用いて操作面110の変形例を説明する。
[4.1.変形例1]
図5Aは、本実施形態の変形例1に係る入力装置10が備える操作部11を示す図である。図5Aは、図4と同様、図1に示す操作部11をA−A’線で断面視したものに相当する。
図5Aに示す操作部11は、第2の領域110bに溝G2に相当する表面加工が施されていないことを除き、図4に示す操作部11と同様に形成されている。かかる操作部11もまた、第1の領域110aと第2の領域110bとの間で操作面110の表面処理状態を互いに異ならせることになる。このため、入力装置10は第1の領域110aと第2の領域110bとの間でユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力を変化させ、ユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。これにより、ユーザは、操作面110のうちどの領域にユーザの指Fが接触しているのか認識しやすくなり、ユーザの操作性を向上させることができる。
なお、図5Aでは、第2の領域110bにおいて表面加工が施されていない例について説明したが、これに限定されない。たとえば、図5Bに示すように第1の領域110aにおいて溝G1に相当する表面加工が施されていない操作部11を形成することとしてもよい。このように、実施形態に係る入力装置10によれば、操作面110の表面処理状態が互いに異なる複数の領域を有する操作部11を備えることにより、ユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力が変化する。このため、ユーザの指Fが第1の領域110aおよび第2の領域110bから受ける触覚を異ならせることができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
[4.2.変形例2]
図6Aは、本実施形態の変形例2に係る入力装置10が備える操作部11を示す図である。図6Aは、図4と同様、図1に示す操作部11をA−A’線で断面視したものに相当する。
図6Aに示す操作部11は、鏡面加工または平滑化処理が施された基材11Xのうち、第1の領域110aに、基材11Xをコーティングする被覆層11Yが形成されている。操作部11を構成する基材11Xの一部をコーティング加工することにより、基材層11Xが表面素材である第2の領域110bと、基材層11Xを被覆する被覆層11Yが表面素材である第1の領域110aとが形成される。
このように、第1の領域110aおよび第2の領域110bにおける表面素材が互いに異なる場合、たとえば、ユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力や触感が第1の領域110aおよび第2の領域110bの境界で変化する。このため、ユーザの指Fに対し、第1の領域110aと第2の領域110bとの間で異なる触覚を与えることができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
また、図6Aに示す例では、鏡面加工または平滑化処理が施された基材11Xの表面に被覆層11Yを設けているため、第2の領域110bの表面120と第1の領域110aの表面122との間に段差が生じることとなる。このため、かかる段差によっても第1の領域110aおよび第2の領域110bの境界を認識することができ、ユーザの操作性をさらに向上させることができる。ただし、たとえば基材11Xの表面を加工し、第2の領域110bの表面120と第1の領域110aの表面122との間に段差が生じないようにしてもよい。また、第1の領域110aおよび第2の領域110bの境界部分において被覆層11Yの厚さを滑らかに変化させて第2の領域110bの表面120と第1の領域110aの表面122との間の段差をなだらかにしてもよい。
ここで、入力装置10がたとえばタッチパネルである場合、被覆層11Yとしては、たとえばPET(polyethylene terephthalate)やポリイミド、ポリカーボネート、アクリルなどの透過性のある樹脂を用いることができる。また、入力装置10がたとえばタッチパッドである場合には、被覆層11Yの材料は透過性を有するものに限らず、たとえばポリ塩化ビニル樹脂やシリコーン樹脂、シリコーンゴムなどであってもよい。
[4.3.変形例3]
図6Bは、本実施形態の変形例3に係る入力装置10が備える操作部11を示す図である。図6Bは、図4と同様、図1に示す操作部11をA−A’線で断面視したものに相当する。
図6Bに示す操作部11は、鏡面加工や平滑化処理が施されていない基材11Xのうち、第2の領域110bに対応する部分に、基材11Xをコーティングする被覆層11Yが形成されている。操作部11を構成する基材11Xの一部をコーティング加工することにより、基材11X(基材層の一例)が表面素材である第1の領域110aと、基材11Xを被覆する被覆層11Yが表面素材である第2の領域110bとが形成される。また、図6Bの例では基材11Xの表面120に鏡面加工や平滑化処理が施されておらず、また、表面処理状態も第1の領域110aと第2の領域110bとの間で互いに異なる。
このように、図6Bに示す操作部11では、第1の領域110aおよび第2の領域110bにおける表面素材および表面処理状態が互いに異なるので、たとえば、ユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力や触感が第1の領域110aおよび第2の領域110bの境界でさらに変化する。このため、ユーザの指Fに対し、第1の領域110aと第2の領域110bとの間で異なる触覚を与えることができ、ユーザの操作性をさらに向上させることができる。
[4.4.変形例4]
図7および図8は、本実施形態の変形例4に係る入力装置10が備える操作部11を示す図である。図8(a)は、図7に示す操作部11をB−B’線で断面視したものに相当する。また、図8(b)は、図7に示す操作部11をC−C’線で断面視したものに相当する。
第2の領域110bでは、図8(a)に示すように、上下に延びる筋状の溝G4が形成されている。一方、第1の領域110aでは、図8(b)に示すように、左右に延びる筋状の溝G3が形成されている。このように、溝G3およびG4が形成される方向を互いに異ならせると、摩擦特性、すなわち接触操作における接触位置の移動方向に対する摩擦力の異方性が第1の領域110aと第2の領域110bとの間で互いに異なることとなる。ここで、接触位置の移動方向に対する摩擦力の異方性とは、ユーザの接触操作において、たとえばユーザの指Fの移動方向を異ならせた場合(たとえば上下方向と左右方向)に、指Fが操作面110から受ける摩擦力がそれぞれ異なることをいう。本変形例に係る操作部11では、ユーザの指Fの移動方向をたとえば上下および左右のいずれとした場合であっても、たとえば第1の領域110aと第2の領域110bとの間の境界部分において、ユーザの指Fに対し、さらに異なる触覚を与えることができ、ユーザの操作性を向上させることができる。なお、溝G3およびG4が形成される方向は、互いに異なる方向であれば図8(a)、図8(b)に示したものに限定されない。
[4.5.変形例5]
図9は、本実施形態の変形例5に係る入力装置10が備える操作部11の操作面110を示す図である。図9に示すように、操作面110には、表面処理状態や表面素材を異ならせることで摩擦特性を互いに異ならせた第1の領域110c、第2の領域110dおよび第3の領域110eが形成されている。
ここで、第2の領域110dおよび第3の領域110eに、たとえば押しボタンなどのハードスイッチに相当するGUI部品を表示するとともに、当該第2の領域110dおよび第3の領域110eにおける入力操作を受け付けるようにすると、ユーザの指Fに対し、あたかも第2の領域110dおよび第3の領域110eに押しボタンが配置されているかのような触覚を与えることができ、ユーザの操作性を向上させることができる。
ここで、第2の領域110dおよび第3の領域110eの配置箇所や個数は図9に示したものに限定されないことはいうまでもない。また、互いに隣接していない第2の領域110dおよび第3の領域110eは必ずしも表面処理状態や表面素材を異ならせなくてもよい。
なお、上述した実施形態では、操作部11の基材11Xを予め鏡面加工または平滑化処理を施したうえで表面処理を行うこととしたが、これに限らず、たとえば鏡面加工または平滑化処理を施すことなく表面処理を行うこととしてもよい。
また、上述した実施形態では、溝G1の幅L1が溝G2の幅L2よりも小さいこととしているが、これに限定されず、たとえば幅L1を幅L2よりも大きくしてもよく、あるいは幅L1およびL2を同じとしてもよい。同様に、上述した実施形態では、溝G1の深さd1が溝G2の深さd2よりも大きいこととしているが、これに限定されず、たとえば深さd1を深さd2よりも小さくしてもよく、あるいは深さd1およびd2を同じとしてもよい。また、隣り合う溝G1同士の間隔と、隣り合う溝G2同士の間隔とは、互いに異なっていてもよく、また同じであってもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、溝G1〜G4の断面形状はいずれも矩形状として説明したが、これに限らず、たとえば台形やVまたはU字形、半円などの断面形状としてもよく、また不定形としてもよい。また、溝G1〜G4はそれぞれ各領域において等間隔に並ぶ筋状として説明したが、これに限らず、たとえば格子状としてもよい。また、上述した実施形態および変形例では、ユーザの指Fが各領域から受ける摩擦力は指Fの移動方向に対する異方性を有するが、これに限らず、ユーザの指Fの移動方向にかかわらずユーザの指Fが各領域から受ける摩擦力に実質的な差がない、すなわち等方性を有するように形成されてもよい。
また、上述した実施形態および変形例では、摩擦特性は、振動素子16a,16bが振動しないときおよび振動素子16a,16bが振動したときのいずれにおいてもユーザが操作面110から受ける摩擦力を異ならせることとしたが、これに限らない。たとえば、振動素子16a,16bが振動しないときまたは振動素子16a,16bが振動したときの少なくともいずれかにおいて、ユーザが操作面110から受ける摩擦力を異ならせることができればよい。
また、上述した実施形態および変形例では、表示装置1の表示部30および操作部11の形状を平板状としたが、これに限らない。たとえば表示装置1の表示部30および操作部11の形状を、曲面を有する形状としてもよい。このとき、例えば操作部11の形状にあわせて操作面110の摩擦特性を変更してもよい。
たとえば、操作部11の形状、すなわち操作面110の曲率に応じて、操作面110の表面処理状態や表面素材その他の摩擦特性を変更し、ユーザの指Fを滑りやすくするようにしてもよい。なお、上述した摩擦特性は一例であり、たとえばユーザの指Fを滑りにくくするようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る表示装置1が備える入力装置10は、操作部11と、検出部13と、少なくとも一つの振動素子16a,16bと、振動制御部14とを備える。操作部11には、摩擦特性が異なる複数の領域を有する操作面110が形成される。検出部13は、操作面110に対するユーザの接触操作を検出する。少なくとも一つの振動素子16a,16bは、操作面110を振動させる。振動制御部14は、検出部13によって検出された接触操作に応じて振動素子16a,16bの振動を制御する。
これにより、入力装置10の操作面110は摩擦特性が異なる複数の領域の間でユーザの指Fが操作面110から受ける摩擦力を変化させ、ユーザの指Fに対して異なる触覚を与えることができる。これにより、ユーザは、たとえば操作面110のうちどの領域にユーザの指Fが接触しているのか認識しやすくなり、ユーザの操作性を向上させることができる。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。
1 表示装置
10 入力装置
11 操作部
12 制御部
13 検出部
14 振動制御部
15 表示制御部
16 振動部
20 記憶部
30 表示部
110 操作面

Claims (6)

  1. 摩擦特性が異なる複数の領域を有する操作面が形成された操作部と、
    前記操作面に対するユーザの接触操作を検出する検出部と、
    前記操作面を振動させる少なくとも一つの振動素子と、
    前記検出部によって検出された接触操作に応じて前記振動素子の振動を制御する振動制御部とを備え
    前記ユーザが前記操作面から受ける摩擦力は、隣り合う前記領域の境界で変化し、
    前記境界で変化する前記摩擦力の差は、前記振動素子が振動しているときの方が、前記振動素子が振動していないときよりも小さい
    ことを特徴とする入力装置。
  2. 前記複数の領域は、表面処理状態が互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記複数の領域は、少なくとも表面素材が互いに異なる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
  4. 前記複数の領域は、
    基材層が表面素材である領域と、前記基材層を被覆する被覆層が表面素材である領域とを含む
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の入力装置。
  5. 前記摩擦特性は、前記接触操作における接触位置の移動方向に対する摩擦力の異方性である
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の入力装置。
  6. 請求項1〜のいずれか一つに記載の入力装置であって、前記ユーザからの入力操作を受け付ける入力装置と、
    前記入力装置によって受け付けられた前記入力操作に応じて、情報を表示する表示部とを備える
    ことを特徴とする表示装置。
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