JP6618367B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法 - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法 Download PDF

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Description

この発明は画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法に関し、特にたとえば、画像形成部と当該画像形成部の上方に配置される画像読取部とを有する胴内排出型の画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法に関する。
背景技術の画像形成装置の一例が特許文献1に開示される。この特許文献1の画像形成装置は、画像読取部と記録紙作成部とを上下に配置し、この両部分間に記録紙排出部が設けられる胴内排出型の画像形成装置である。また、特許文献1に開示される画像形成装置は、記録紙排出部を含む画像形成装置の下側の部分を、記録紙排出部を上側の部分よりも前側に突出させて、記録紙排出部の前側の部分を露出させ、露出させた部分にコントロールパネルが設けられる構成となっている。
特許文献1に示すような胴内排出型の画像形成装置では、記録紙作成部は、画像読取部よりも収容するコンポーネントが多いことなどから、画像読取部よりも大きくなる。この記録紙作成部と画像読取部との大きさの違いによって生じるスペースを有効利用する目的で、たとえば特許文献2に開示されるように、画像読取部の前面側であって、胴内排出部の上方にディスプレイを含むコントロールパネルを備える画像形成装置がある。
特開平6−135615号公報 特開2015−057623号公報
しかしながら、特許文献2に開示される画像形成装置では、ユーザの目の位置(斜め上方)から見た場合に、ディスプレイが胴内排出部を覆うように設けられるので、ディスプレイが邪魔になってユーザが胴内排出部に排出された記録媒体を視認することができず、記憶媒体の取り忘れが生じ易いという問題がある。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、画像形成装置、画像形成装置の制御プログラムおよび画像形成装置の制御方法を提供することである。
この発明の他の目的は、胴内排出部に排出された記憶媒体の取り忘れを防止することができる、画像形成装置を提供することである。
第1の発明は、画像形成部と当該画像形成部の上方に配置される画像読取部とを有する胴内排出型の画像形成装置であって、胴内排出部、ディスプレイおよび制御部を備える。胴内排出部は、画像形成部および画像読取部の間に設けられ、当該画像形成部によって画像形成された記録媒体が排出される。ディスプレイは、画像読取部の前面側であって、胴内排出部の上方に設けられ、胴内排出部が可視可能な透過状態と非透過状態との間で切換えが可能なシースルー型のディスプレイである。このディスプレイは、透過状態においては、透明な状態となり、ディスプレイの向こう側が透けて見える。一方、非透過状態においては、ディスプレイには、各種設定または印刷指示などをユーザから受け付けるためのソフトウェアキーの画像、スキャンした画像、外部のコンピュータおよび記憶媒体から受信(取得)した画像、および各種のメッセージ等が表示されたりする。制御部は、ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で切り換える。
第1の発明によれば、ディスプレイが透過状態である場合に、ユーザが胴内排出部に排出された記録媒体を視認することができる。このようにすれば、胴内排出部の上方にディスプレイが設けられた場合であっても、胴内排出部に排出された記憶媒体を視認することができ、記憶媒体の取り忘れを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、制御部は、画像形成部における印刷ジョブが開始されたときに、ディスプレイを非透過状態から透過状態に切り換える。
第2の発明によれば、印刷ジョブが開始される前はディスプレイが非透過状態であるので、ユーザはディスプレイに表示される操作画面などを見ながら印刷ジョブの設定を行うことができる。また、印刷ジョブが開始されて胴内排出部に用紙が排出されるときにはディスプレイが透過状態であるので、ユーザが胴内排出部に排出された用紙を視認することができ、用紙の取り忘れを防止することができる。つまり、ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で適切に切り換えることができる。
第3の発明は、第1の発明に従属する画像形成装置であって、胴内排出部に排出された記録媒体の有無を検出する検出部をさらに備え、制御部は、画像形成部における印刷ジョブが終了した後、胴内排出部から記録媒体が無くなったときに、ディスプレイを透過状態から透過状態に切り換える。
第3の発明によれば、印刷ジョブが終了した後に、印刷ジョブの設定についての情報、または印刷ジョブの進捗についての情報などをディスプレイに表示することができ、画像形成装置の使い勝手を向上させることができる。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、胴内排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する判断手段をさらに備え、制御部は、ディスプレイが透過状態である場合に、判断手段で胴内排出部に記録媒体が無いと判断されたときに、ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換える。
第4の発明によれば、胴内排出部に用紙が無いと判断されたときに、ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換えるので、胴内排出部の用紙が適切に取り出された場合には、ユーザは、ディスプレイが非透過状態であるかどうかに応じて、用紙の取り忘れが無いことを確認できる。一方で、胴内排出部の用紙が取り出されないままの場合には、ディスプレイが透過状態で維持されるので、用紙の取り忘れを防止することができる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、ディスプレイに重ねて設けられるタッチパネルをさらに備え、制御部は、ディスプレイが透過状態である場合に、タッチパネルにおいてタッチ操作が検出されたときに、ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換える。
第5の発明によれば、ユーザが印刷ジョブを中止させたい場合、または印刷ジョブの設定を変更したい場合などに、タッチ操作を行うことによって、ディスプレイにソフトウェアキー等を表示して、種々の操作を可能にすることができる。
第6の発明は、第1ないし第5のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、ハードウェアキーをさらに備え、制御部は、ディスプレイが透過状態である場合に、ハードウェアキーが操作されたときに、ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換える。
第6の発明によれば、ユーザが印刷ジョブを中止させたい場合、または印刷ジョブの設定を変更したい場合などに、ハードウェアキーを操作することによって、ディスプレイにソフトウェアキー等を表示して、種々の操作を可能にすることができる。
第7の発明は、第1ないし第6のいずれかの発明に従属する画像形成装置であって、制御部は、前記ディスプレイの一部において透過状態および非透過状態を切り換える。
第7の発明によれば、ユーザが胴内排出部に排出された用紙を視認することができ、用紙の取り忘れを防止することができる。また、印刷ジョブの設定についての情報、または印刷ジョブの進捗についての情報などをディスプレイに表示することができ、画像形成装置の使い勝手を向上させることができる。
第8の発明は、画像形成部と、当該画像形成部の上方に配置される画像読取部と、当該画像形成部および当該画像読取部の間に設けられ、当該画像形成部によって画像形成された記録媒体が排出される胴内排出部と、当該画像読取部の前面側であって、当該胴内排出部の上方に設けられ、胴内排出部が可視可能な透過状態と非透過状態との間で切換えが可能なシースルー型のディスプレイとを有する胴内排出型の画像形成装置の制御プログラムであって、画像形成装置のコンピュータを、ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で切り換える制御手段として機能させる。
第9の発明は、画像形成部と、当該画像形成部の上方に配置される画像読取部と、当該画像形成部および当該画像読取部の間に設けられ、当該画像形成部によって画像形成された記録媒体が排出される胴内排出部と、当該画像読取部の前面側であって、当該胴内排出部の上方に設けられ、胴内排出部が可視可能な透過状態と非透過状態との間で切換えが可能なシースルー型のディスプレイとを有する胴内排出型の画像形成装置の制御方法であって、画像形成装置のコンピュータは、ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で切り換える。
第8または第9の各発明においても、第1の発明と同様に、記憶媒体の取り忘れを防止することができる。
この発明によれば、記憶媒体の取り忘れを防止することができる。
図1は第1実施例の画像形成装置の外観構成の一例を斜め上方から見た斜視図である。 図2は図1に示す画像形成装置を左側面から見た側面図である。 図3(A)は操作ユニットの構成の一例を上面から見た上面図である。図3(B)は図3(A)のIIIB−IIIB断面図である。 図4はタッチパネルディスプレイの構成を示す図解図である。 図5は、図1に示す画像形成装置の電気的な構成の一例を示すブロック図である。 図6(A)は非透過状態におけるタッチパネルディスプレイの一例を示す図解図であり、図6(B)は透過状態におけるタッチパネルディスプレイの一例を示す図解図である。 図7は、図5に示したRAMのメモリマップの一例を示す図解図である。 図8は、図1に示す画像形成装置の制御処理の一例の一部を示すフロー図である。 図9は、図1に示す画像形成装置の制御処理の他の一部であって、図8に後続するフロー図である。 図10は、第2実施例における、タッチパネルディスプレイの一例を示す図解図である。 図11は、第2実施例における、画像形成装置の制御処理の一例を示すフロー図である。 図12は、第3実施例における、画像形成装置の制御処理の一例を示すフロー図である。
[第1実施例]
図1は第1実施例の画像形成装置10の外観構成の一例を斜め上方から見た斜視図である。図2は図1に示す画像形成装置10を左側面から見た側面図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である画像形成装置10は、画像形成部12と画像読取部14との間に胴内排出部16が形成される胴内排出型の画像形成装置であって、画像読取部14の前面側に別ユニットとして設けられる操作ユニット18を備える。後述するように、画像形成装置10は、画像読取部14で読み取った画像データ等に基づいて、所定の用紙(記録媒体)に対して多色または単色の画像を形成し、画像形成された用紙を胴内排出部16に排出する。この第1実施例では、画像形成装置10は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能およびファクシミリ機能などを有する複合機(MFP:Multifunction Peripheral)である。
なお、この第1実施例では、画像形成装置10のうち、操作ユニット18が設けられる側の面を前面として画像形成装置10およびその構成部材の前後方向(奥行方向)を規定し、画像形成装置10およびその構成部材の左右方向(横方向)を、画像形成装置10の前面を正面から見た場合の方向に規定する。
先ず、画像形成装置10の基本構成について説明する。図1および図2に示すように、画像形成装置10は、画像形成部12と、画像形成部12の上方に設けられる画像読取部14とを備える。
画像形成部12の筐体は、右側上部に形成される第1連結筐体12aと奥側上部に形成される第2連結筐体12bとを含み、これら第1連結筐体12aおよび第2連結筐体12bによって画像読取部14が支持される。これによって、画像形成部12の上面と画像読取部14の下面との間には、画像形成済みの用紙が収容される胴内空間である胴内排出部16が形成される。
図示は省略するが、画像形成部12は、露光ユニット、現像器、感光体ドラム、帯電器、中間転写ベルト、転写ローラおよび定着ユニット等を備える。画像形成部12は、その下方に配置される給紙カセット20等から搬送される用紙に対して電子写真方式によって画像を形成する。すなわち、画像形成部12は、帯電器および露光ユニット等によって画像データに応じた静電潜像を感光体ドラム上に形成し、現像器によって、感光体ドラム上の静電潜像をトナーによって顕像化する。また、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルトおよび転写ローラ等によって用紙に転写し、用紙に転写されたトナー像を定着ユニットによって熱定着させる。その後、画像形成済みの用紙を第1連結筐体12aに形成される排出口22から胴内排出部16に排出する。なお、用紙上に画像を形成するための画像データは、画像読取部14で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データ等である。
画像読取部14は、透明材によって形成される原稿載置台を上面に有する筐体24を備える。この筐体24内には、光源、複数のミラー、結像レンズおよびラインセンサ等が設けられる。画像読取部14は、原稿表面を光源によって露光し、原稿表面から反射した反射光を複数のミラーによって結像レンズに導く。そして、結像レンズによって反射光をラインセンサの受光素子に結像させる。ラインセンサでは、受光素子に結像した反射光の輝度または色度が検出され、原稿表面の画像に基づく画像データが生成される。ラインセンサとしては、CCD(Charge Coupled Device)またはCIS(Contact Image Sensor)等が用いられる。
胴内排出部16の底面は、画像形成部12の筐体の上面によって区画され、胴内排出部16の天面は、画像読取部14の筐体24の下面によって区画され、胴内排出部16の右側面および背面は、第1連結筐体12aの側面および第2連結筐体12bの側面によって区画される。つまり、胴内排出部16の前面側および左側面側は、開口する。また、図2に示すように、胴内排出部16には、排出口22から排出される画像形成済みの用紙を受ける排出トレイ26および排出トレイ26に排出された用紙の有無を検出するための排出センサ36が設けられる。ただし、排出トレイ26は、画像形成部12の筐体の上面の部分に相当する。
また、図1および図2に示すように、画像読取部14の上面には、奥側に配置されるヒンジ等を介して、原稿押えカバー30が開閉自在に取り付けられる。この原稿押えカバー30には、原稿載置トレイ32に載置された原稿を画像読取部14の画像読取位置に対して1枚ずつ自動的に給紙するADF(自動原稿送り装置)34が設けられる。
さらに、画像読取部14の筐体24は、原稿押えカバー30の前面よりも前方に突出する筐体突出部24aを有する。つまり、筐体24の前端部は、原稿押えカバー30の前面よりも前方に突出する。そして、この画像読取部14の筐体24の前面左側に、操作ユニット18が設けられる。つまり、操作ユニット18は、画像読取部14の前面側であって、胴内排出部16の上方に設けられる。操作ユニット18は、操作装置または操作パネルなどとも呼ばれ、横長の矩形板状に形成される。また、操作ユニット18は、その上面(操作パネル上面)をユーザが目視し易いように、前側下がりに傾斜して設けられる。ただし、操作ユニット18は、その上端部を軸に回動可能に画像読取部14の筐体に取り付けられる。
また、画像形成装置10の所定位置には、画像形成装置10の各部位の動作を制御するCPU62(図5参照)などを含む制御部が設けられる。制御部は、ユーザによる操作ユニット18への入力操作などに応じて、画像形成装置10の各部位に制御信号を送信し、画像形成装置10に種々の動作を実行させたり、通信可能に接続された機器との間でデータを送受信したりする。
このような構成の画像形成装置10では、図2に示すように、操作ユニット18が胴内排出部16の上方であり、前面側に突出して設けられるので、操作ユニット18が邪魔になってユーザが胴内排出部16を視認することができず、用紙の取り忘れが生じ易いという問題がある。
そこで、この第1実施例では、操作ユニット18が、透過状態および非透過状態の切換えが可能なシースルー型のタッチパネルディスプレイ50と、タッチパネルディスプレイ50の周縁部を覆う枠体180とによって構成されるようにした。このため、タッチパネルディスプレイ50が透過状態である場合に、ユーザが胴内排出部16を視認することができる。
以下、図3〜図4を参照して、操作ユニット18の構成について説明する。図3(A)は操作ユニット18の構成の一例を上面側から見た上面図である。図3(B)は図3(A)のIIIB−IIIB断面図である。図4はタッチパネルディスプレイ50の構成を示す図解図である。
図3(A)および図3(B)に示すように、操作ユニット18は、タッチパネルディスプレイ50、ホームキー52およびタッチパネルディスプレイ50の周縁部を覆う枠体180を含む。
枠体180は、その中央部に矩形状の開口180aを有する。タッチパネルディスプレイ50は、枠体180の開口180aを塞ぐように設けられる。ホームキー52は、タッチパネルディスプレイ50の右方に設けられる。また、図示は省略するが、枠体180の内部には、タッチパネルディスプレイ50を構成する部品を含む操作ユニット18の電気的な部品(コンポーネント)が収容される。
タッチパネルディスプレイ50は、透過状態および非透過状態の切換えが可能なシースルー型液晶ディスプレイまたはシースルー型有機ELディスプレイ等のディスプレイ50aと、ディスプレイ50aに重ねて設けられるタッチパネル50bとによって構成されるタッチパネル一体型ディスプレイである。このタッチパネルディスプレイ50は、操作ユニット18の周縁部分(枠体180)を除く略全面に設けられる。
タッチパネルディスプレイ50(ディスプレイ50a)は、透過状態においては、透明な状態となり、タッチパネルディスプレイ50を通してその後側が透けて見える。一方、非透過状態においては、タッチパネルディスプレイ50には、各種設定または印刷指示などをユーザから受け付けるためのソフトウェアキーの画像、スキャンした画像または外部のコンピュータおよび記憶媒体から受信(取得)した画像のようなプレビュー画像、および各種のメッセージ等が表示されたりする。したがって、非透過状態においては、タッチパネルディスプレイ50を通してその後側を見ることができない。
この第1実施例のタッチパネルディスプレイ50は、カラー表示可能であり、図3(B)および図4に示すように、シースルー型のディスプレイ50aとしては、カラー表示の場合には、横長の矩形板状の透明導光板502、透明導光板502の前面(上面)側に設けられ、液晶シャッタを含む液晶パネル504、および透明導光板502の側縁部に沿って配置された複数の光源506とを有している。
液晶パネル504に含まれる液晶シャッタは、光を透過させる開状態と、光を遮断する閉状態との間で切り換え可能である。複数の光源506は、透明導光板502の左右の側縁部に並んで配置されるように、それぞれ枠体180に取り付けられる。また、光源506は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3色の光を発光することができる。ただし、透明導光板502には、光源506からの光を拡散させる拡散領域502aと、光源506からの光を拡散させない非拡散領域502bとが設定される。この場合、非拡散領域502bは、透明および単色による表示、たとえばモノクロ表示のみが可能である。
このように構成したディスプレイ50aであれば、フィードシーケンシャル方式を用いることによって、透過状態および非透過状態を切り換えることができる。なお、フィードシーケンシャル方式とは、ディスプレイが1画面分の映像を表示させる時間を3つに分割し、光源506における3色の光の発光に同期して、液晶シャッタの開閉を制御することによってディスプレイに照射される光の色を切り替えることでカラー表示を行う方式である。具体的には、拡散領域502aでは、光源506の発光を停止した状態で液晶シャッタを開状態にすることによって、拡散領域502aが透明にされる。つまり、拡散領域502aが透過状態となる。一方、光源506がいずれかの色の光を発光した状態で液晶シャッタを開状態にすることによって、光源506から発光された光が拡散領域502aで拡散され、拡散領域502aに着色された画像が表示される。つまり、拡散領域502aが非透過状態になる。また、非拡散領域502bにおいても、光源506の発光を停止した状態で液晶シャッタを開状態にすることによって、非拡散領域502bが透過状態となる。
そして、枠体180の開口180aに対応する範囲にタッチパネルディスプレイ50の拡散領域502aを設定した場合、拡散領域502aにおいて透過状態および非透過状態を切り換えることによって、タッチパネルディスプレイ50の透過状態および非透過状態を切り換えることができる。
なお、図示は省略するが、モノクロ表示用のシースルー型のディスプレイ50aを操作ユニット18に用いる場合には、反射型の液晶ディスプレイにおいて背面側に設けられる反射板を外したディスプレイを用いることができる。
また、タッチパネルとしては、圧電センサを用いた表面弾性波方式のみならず、静電容量方式、抵抗膜方式、電磁誘導方式および赤外線方式などの他の方式のものを用いることもできる。
ホームキー52は、静電容量方式のスイッチを用いたハードウェアキー(操作スイッチまたは操作キー)である。このホームキー52は、タッチパネルディスプレイ50にホーム画面を表示するためのキーである。ただし、ホーム画面とは、メインメニューを表示する画面(基本画面)であり、コピー、プリント、ファクシミリおよびスキャンの各機能を選択するためのソフトウェアキーの画像および各機能に関する設定画面を表示するためのソフトウェアキーの画像が表示される。
なお、ホームキー52は、画像形成装置10における操作ユニット18以外の部分に設けられても良い。また、画像形成装置10には、画像形成装置10を通常状態(通常モード)から省電力状態(省電力モード)に移行(設定)する、または、省電力状態から通常状態に移行(復帰)させるための節電キー、または画像形成装置10の主電源をオン/オフするための主電源ボタン等の他のハードウェアキーが設けられても良い。
また、枠体180を大きくするなどして、ホーム画面などに表示するソフトウェアキーの画像に代えて、ハードウェアキーを設ける場合には、タッチパネルを設けなくても良い。
図5は、図1に示す画像形成装置10の電気的な構成の一例を示すブロック図である。図5を参照して、画像形成装置10はCPU62を含む。CPU62には、バス60を介して画像形成部12、画像読取部14、RAM64、タッチパネル制御回路54、表示制御回路56、ホームキー検出回路58および排出センサ36が接続される。また、タッチパネル制御回路54にはタッチパネル50bが接続され、表示制御回路56にはディスプレイ50aが接続され、ホームキー検出回路58にはホームキー52が接続される。
CPU62は、画像形成装置10の全体的な制御を司る。RAM64は、CPU62のワーク領域およびバッファ領域として用いられる。
タッチパネル制御回路54は、タッチパネル50bに必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル50bにおいて、そのタッチ有効範囲内でのタッチ操作(タッチ入力)が検出されると、そのタッチ入力の位置を示すタッチ座標データをCPU62に出力する。
表示制御回路56は、GPUおよびVRAMなどを含んでおり、CPU62の指示の下、GPUは、RAM64に記憶された画像生成データを用いてディスプレイ50aに種々の画面を表示するための表示画像データをVRAMに生成し、生成した表示画像データをディスプレイ50aに出力する。また、表示制御回路56は、CPU62の指示の下、液晶パネル504に含まれる液晶シャッタおよび光源506を制御して、透過状態および非透過状態の切換えを行うものでもある。
ホームキー検出回路58は、上述したホームキー52の操作に応じた操作信号ないし操作データをCPU62に出力する。
排出センサ36は、汎用の光学センサであり、たとえば、排出センサ36として反射型の光学センサを用いる場合には、排出センサ36は、発光部および受光部を有する。排出トレイ26に用紙が無い場合は、発光部から出力された光が反射せず、受光部に反射光は入射されない。したがって、排出センサ36はオフされ、オフされていることを示すデータをCPU62に出力する。一方、排出トレイ26に用紙が有る場合は、発光部から出力される光が用紙で反射され、受光部に反射光が入射される。したがって、排出センサ36はオンされ、オンされていることを示すデータをCPU62に出力する。CPU62は、排出センサ36の出力に基づいて、排出トレイ26に用紙が有るかどうかを判断する。ただし、排出センサ36は、光学センサに代えて、アクチュエータを備える機械式のセンサを用いても良い。
なお、図5に示す画像形成装置10の電気的な構成は単なる一例であり、これに限定される必要はない。
次に、図6(A)および図6(B)を参照して、タッチパネルディスプレイ50の透過状態および非透過状態の切換動作について説明する。図6(A)は非透過状態におけるタッチパネルディスプレイ50の一例を示す図解図であり、図6(B)は透過状態におけるタッチパネルディスプレイ50の一例を示す図解図である。ただし、図6(A)および図6(B)では、操作ユニット18を正面から見た図を示してある。
画像形成部12における印刷ジョブが開始されるまでは、タッチパネルディスプレイ50は非透過状態であり、タッチパネルディスプレイ50には、図6(A)に示すような操作画面1800が表示される。操作画面1800には、各種設定、またはコピー指示などをユーザから受け付けるための複数のソフトウェアキー(アイコン)が表示される。したがって、ユーザは、操作画面1800に表示されたソフトウェアキーを押下(タッチ)することによって、各種設定または印刷ジョブを開始する指示などを行うことができる。
ここで、印刷ジョブとは、コピージョブまたはプリントジョブなど、用紙に画像形成して出力するジョブを言い、画像形成装置10を利用するユーザによって設定される。たとえば、コピージョブであれば、画像読取部14の原稿載置台または原稿載置トレイ32などにセットされた原稿に応じた画像が用紙に印刷される。また、プリントジョブであれば、外部のPC等から送信された画像データを画像形成装置10が受信し、受信した画像データに応じた画像が用紙に印刷される。
また、コピージョブであれば、タッチパネルディスプレイ50においてユーザによってコピー開始を受け付けるためのソフトウェアキーが押下されたときに印刷ジョブが開始される。プリントジョブであれば、画像形成装置10において外部のPC等から送信された画像データおよびその画像データについての印刷指示などを含む印刷ジョブデータを受信したときに印刷ジョブが開始される。
印刷ジョブが開始されると、タッチパネルディスプレイ50が非透過状態から透過状態に切り換えられる。タッチパネルディスプレイ50が透過状態に切り換えられると、図6(B)に示すように、タッチパネルディスプレイ50を通してその後側が透けて見える。したがって、ユーザが排出トレイ26に排出された用紙を視認することができるので、用紙の取り忘れを防止することができる。
また、タッチパネルディスプレイ50が非透過状態から透過状態に切り換えられた後であり、印刷ジョブが終了した後に、排出トレイ26から用紙が無くなったときには、タッチパネルディスプレイ50が透過状態から非透過状態に切り換えられる。したがって、ユーザは、タッチパネルディスプレイ50が非透過状態であるかどうかに応じて、用紙の取り忘れが無いことを確認することもできる。
さらに、印刷ジョブが終了する前に、用紙詰まりまたはトナー切れなどの不具合が発生した場合、およびユーザがタッチパネルディスプレイ50をタッチした場合またはホームキー52が押下された場合などのように、所定の入力操作があったときには、タッチパネルディスプレイ50が透過状態から非透過状態に切り換えられる。このように、不具合が発生した場合にタッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換えるのは、不具合が発生した旨を通知する通知画像等をタッチパネルディスプレイ50に表示するためである。また、ユーザがタッチパネルディスプレイ50をタッチした場合(タッチ操作が検出されたとき)またはホームキー52が押下(操作)された場合にタッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換えるのは、たとえば、ユーザが印刷ジョブを中止させる際に、タッチパネルディスプレイ50にソフトウェアキー等を表示して、印刷ジョブを中止させる操作を可能にするためである。また、ユーザが印刷ジョブの設定を変更したり、印刷ジョブの進捗状況などを確認したりすることがあるためである。
画像形成装置10の上記のような動作は、CPU62がRAM64に記憶された制御プログラムを実行することによって実現される。具体的な処理については、後でフロー図を用いて説明する。
図7は、図5に示したRAM64のメモリマップ70の一例を示す図解図である。図7に示すように、RAM64は、プログラム記憶領域72およびデータ記憶領域74を含む。RAM64のプログラム記憶領域72には、上述したように、制御プログラムが記憶される。制御プログラムは、印刷プログラム72a、表示プログラム72b、操作検出プログラム72c、排出検出プログラム72d、および透過制御プログラム72eなどを含む。
印刷プログラム72aは、画像読取部14で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データなどに応じて多色または単色の画像を記録媒体(用紙)に形成する印刷ジョブを実行するためのプログラムである。
表示プログラム72bは、操作画面などの各種の画面をタッチパネルディスプレイ50に表示するためのプログラムである。
操作検出プログラム72cは、タッチパネル制御回路54から出力されるタッチ座標データを取得して、タッチパネルディスプレイ50(ディスプレイ50a)に表示される操作画面などの各種の画面に含まれる各種アイコンなどを操作したことを検出するためのプログラムである。また、操作検出プログラム72cは、ホームキー検出回路58から出力される操作データを検出するためのプログラムでもある。
排出検出プログラム72dは、排出センサ36によって出力されるデータに応じて、排出トレイ26に排出された用紙が有るかどうかを判断するためのプログラムである。
透過制御プログラム72eは、印刷ジョブが開始されたかどうかに応じて、タッチパネルディスプレイ50を非透過状態から透過状態に切換えを行うためのプログラムである。また、透過制御プログラム72eは、排出トレイ26に排出された用紙が有るかどうかに応じて、不具合が発生したかどうかに応じて、または操作入力が検出されたかどうかに応じて、タッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切換えを行うためのプログラムでもある。
なお、図示は省略するが、プログラム記憶領域72には、画像形成装置10が備える各種の機能を選択および実行するためのプログラムなども記憶される。
RAM64のデータ記憶領域74には、操作入力データ74a、操作画面データ74b、および画像データ74cなどが記憶される。
操作入力データ74aは、操作検出プログラム72cに従って検出(取得)されたタッチ座標データまたは/およびホームキー52の操作データであり、時系列に従って記憶される。
操作画面データ74bは、タッチパネルディスプレイ50に表示される複数のソフトウェアキーを含む操作画面1800などについての画像データである。
画像データ74cは、たとえば画像読取部14で読み取った画像データまたは外部コンピュータから送信された画像データなどに対応する画像データである。ただし、画像データは、画像読取部14で読み取られたり、HDDなどから読み出されたりして、RAM64に展開(記憶)される。
なお、図示は省略するが、データ記憶領域74には、ホームキー52からの操作データなど、制御プログラムの実行に必要な他のデータが記憶されたり、制御プログラムの実行に必要なタイマ(カウンタ)およびレジスタが設けられたりする。
図8および図9は、図1に示す画像形成装置10の制御処理を示すフロー図である。この制御処理は、画像形成装置10で印刷ジョブが設定された場合に実行される。ただし、制御処理が実行される前は、タッチパネルディスプレイ50は非透過状態である。
図8に示すように、CPU62は、制御処理を開始すると、ステップS1で、画像形成装置10の各部位の動作を制御して、印刷ジョブを開始する。ただし、CPU62は、図8および図9に示す制御処理と並行して、印刷ジョブに従う印刷処理を実行する。続いて、ステップS3で、タッチパネルディスプレイ50を非透過状態から透過状態に切り換えて、ステップS5に進む。ただし、ステップS3では、タッチパネルディスプレイ50の全部が非透過状態から透過状態に切り換えられる。つまり、全ての光源506の発光を停止するとともに、全ての液晶シャッタを開状態にする。
ステップS5では、印刷ジョブが終了したかどうかを判断する。ステップS5で“NO”であれば、つまり、印刷ジョブが終了していないと判断した場合は、後述するステップS11に進む。一方、ステップS5で“YES”であれば、つまり、印刷ジョブが終了したと判断した場合は、ステップS7に進む。
ステップS7では、排出トレイ26に用紙があるかどうかを判断する。つまり、排出トレイ26に排出された用紙が取り出されたかどうかを判断する。ここでは、CPU62は、排出センサ36から出力されるデータに応じて、排出トレイ26に用紙があるかどうかを判断する。
ステップS7で“YES”であれば、つまり、排出トレイ26に用紙があると判断した場合は、そのまま同じステップS7に戻る。一方、ステップS7で“NO”であれば、つまり、排出トレイ26に用紙が無いと判断した場合は、ステップS9で、タッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換えて、制御処理を終了する。ただし、ステップS9では、タッチパネルディスプレイ50の全部が透過状態から非透過状態に切り換えられる。
また、ステップS5で“NO”であれば、図9に示すように、ステップS11で、印刷ジョブを実行中に用紙詰まりまたはトナー切れなどの不具合が発生したかどうかを判断する。ステップS11で“YES”であれば、つまり、不具合が発生したと判断した場合は、ステップS13で、タッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換える。このとき、タッチパネルディスプレイ50には、不具合が発生した旨を通知する通知画像等が表示される。その後、ステップS15で、印刷ジョブが再開されたかどうかを判断する。ステップS15で“NO”であれば、つまり、印刷ジョブが再開されたと判断した場合は、同じステップS15に戻る。一方、ステップS15で“YES”であれば、つまり、印刷ジョブが再開されたと判断した場合は、後述するステップS31に進む。
また、ステップS11で“NO”であれば、つまり、不具合が発生していないと判断した場合は、ステップS17で、入力操作があるかどうかを判断する。ここでは、タッチパネルディスプレイ50がタッチされる、またはホームキー52が押下されるなどの入力操作があるかどうかを判断する。ステップS17で“NO”であれば、つまり、入力操作が無いと判断した場合は、図8のステップS5に戻る。一方、ステップS17で“YES”であれば、つまり、入力操作があると判断した場合は、ステップS19で、タッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換える。
その後、ステップS21で、印刷ジョブの中止が指示されたかどうかを判断する。ここでは、タッチパネルディスプレイ50に表示されたソフトウェアキーのうち、印刷ジョブの中止を受け付けるためのソフトウェアキーがタッチされたかどうかを判断する。ステップS21で“YES”であれば、つまり、印刷ジョブの中止が指示されたと判断した場合は、ステップS23で印刷ジョブを中止して、図8のステップS25で、排出トレイ26に用紙があるかどうかを判断する。ステップS25で“YES”であれば、ステップS27でタッチパネルディスプレイ50を非透過状態から透過状態に切り換えて、ステップS7に戻る。一方、ステップS25で“NO”であれば、制御処理を終了する。
図9に戻って、ステップS21で“NO”であれば、つまり、印刷ジョブの中止が指示されないと判断した場合は、ステップS27で、所定時間入力操作が無いかどうかを判断する。ステップS27で“NO”であれば、ステップS21に戻る。一方、ステップS27で“YES”であれば、ステップS31で、タッチパネルディスプレイ50を非透過状態から透過状態に切り換えて、図8のステップS5に戻る。
この第1実施例によれば、操作ユニット18が、透過状態および非透過状態の切換えが可能なシースルー型のタッチパネルディスプレイ50と、タッチパネルディスプレイ50の周縁部を覆う枠体180とによって構成されるようにした。これによって、胴内排出部16の上方にタッチパネルディスプレイ50が設けられた場合であっても、タッチパネルディスプレイ50が透過状態である場合に、ユーザが排出トレイ26に排出された用紙を視認することができ、用紙の取り忘れを防止することができる。
また、第1実施例によれば、印刷ジョブが開始される前はタッチパネルディスプレイ50が非透過状態であるので、ユーザはタッチパネルディスプレイ50に表示される操作画面1800を見ながら印刷ジョブの設定を行うことができる。また、印刷ジョブが開始されて排出トレイ26に用紙が排出されるときにはタッチパネルディスプレイ50が透過状態であるので、ユーザが排出トレイ26に排出された用紙を視認することができ、用紙の取り忘れを防止することができる。つまり、タッチパネルディスプレイ50を透過状態と非透過状態との間で適切に切り換えることができる。
さらに、第1実施例によれば、印刷ジョブが終了した場合に、排出トレイ26に用紙が無いと判断されたときに、タッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換えるので、排出トレイ26の用紙が適切に取り出された場合には、ユーザは、タッチパネルディスプレイ50が非透過状態であるかどうかに応じて、用紙の取り忘れが無いことを確認できる。
さらにまた、第1実施例によれば、タッチパネルディスプレイ50が透過状態である場合に、タッチ操作が検出されたとき、またはホームキー52が操作されたときに、タッチパネルディスプレイ50を透過状態から非透過状態に切り換えるので、たとえば、ユーザが印刷ジョブを中止させたい場合や印刷ジョブの設定を変更したい場合などに、タッチパネルディスプレイ50にソフトウェアキー等を表示して、画像形成装置10の操作を可能にすることができる。
なお、第1実施例では、印刷ジョブが開始されたときに、タッチパネルディスプレイ50が非透過状態から透過状態に切り換えられるようにしたが、これに限定される必要はない。たとえば、印刷ジョブにおける1枚目の用紙が排出トレイ26に排出され、排出センサ36からオンされていることを示すデータが入力されたときにタッチパネルディスプレイ50を非透過状態から透過状態に切り換えるようにしても良い。また、たとえば、印刷ジョブが終了したときに、タッチパネルディスプレイ50が非透過状態から透過状態に切り換えられるようにしても良い。このようにすれば、印刷ジョブの設定についての情報、または印刷ジョブの進捗についての情報などをディスプレイに表示することができ、画像形成装置10の使い勝手を向上させることができる。
[第2実施例]
第2実施例の画像形成装置10は、タッチパネルディスプレイ50の一部において透過状態および非透過状態の切換えが可能であり、印刷ジョブが開始されると、タッチパネルディスプレイ50の一部が非透過状態から透過状態に切り換えられるようにした以外は、第1実施例の画像形成装置10と同じであるため、第1実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
図10は、第2実施例における、タッチパネルディスプレイ50の一例を示す図解図である。図10に示すように、第2実施例では、タッチパネルディスプレイ50のうち、一部に設定される表示範囲1802を除く残りの範囲(以下、「切換範囲」という)1804が透過状態と非透過状態との間で切り換えられる。印刷ジョブが開始されると、切換範囲1804が透過状態に切り換えられる。切換範囲1804は、排出口22側に設けられるので、排出トレイ26の排出口22側を視認することができる。このため、用紙サイズが小さい場合でも、ユーザが排出トレイ26に排出された用紙を視認しやすくなるので、用紙の取り忘れを防止することができる。
表示範囲1802には、たとえば印刷ジョブが複数ある場合には、各印刷ジョブの情報が時系列に並んで表示される。また、図示は省略するが、表示範囲1802には、読み取った原稿の枚数および印刷される用紙の枚数等の情報、印刷ジョブの設定についての情報、または印刷ジョブの進捗状況についての情報等の他の情報が表示されても良い。
また、印刷ジョブが終了して、排出トレイ26から用紙が無くなったときには、切換範囲1804が非透過状態に切り換えられる。つまり、タッチパネルディスプレイ50の全体が非透過状態になる。タッチパネルディスプレイ50の全体が非透過状態になると、タッチパネルディスプレイ50には、図6(A)に示したような操作画面1800が表示される。
図11は、第2実施例における、画像形成装置10の制御処理の一例を示すフロー図である。なお、第2実施例の制御処理は、第1実施例の制御処理と一部が異なるだけであるので、第1実施例の制御処理と異なる箇所を含む部分のみを図示する。以下、図11に示すフロー図を用いて、第2実施例におけるCPU62の制御処理について説明するが、ステップS1、S5ないしS9の処理は、第1実施例と同じであるため、重複した内容については、省略または簡単に説明する。
図11に示すように、CPU62は、制御処理を開始すると、ステップS1で印刷ジョブを開始し、ステップS51で、タッチパネルディスプレイ50の一部を非透過状態から透過状態に切り換えて、ステップS5に進む。
この第2実施例によれば、第1実施例と同様に、タッチパネルディスプレイ50が透過状態である場合に、ユーザが排出トレイ26に排出された用紙を視認することができ、用紙の取り忘れを防止することができる。
また、第2実施例によれば、タッチパネルディスプレイ50が透過状態である場合でも、印刷ジョブの設定についての情報、または印刷ジョブの進捗状況についての情報などを表示範囲1802に表示することができ、画像形成装置10の使い勝手を向上させることができる。
[第3実施例]
第3実施例の画像形成装置10は、タッチパネルディスプレイ50の一部において透過状態および非透過状態の切換えが可能であり、印刷ジョブが開始されると、タッチパネルディスプレイ50の全部が非透過状態から透過状態に切り換えられた後に、印刷ジョブが追加された場合に、タッチパネルディスプレイ50の一部が透過状態から非透過状態に切り換えられるようにした以外は、第1実施例または第2実施例の画像形成装置10と同じであるため、第1実施例または第2実施例と異なる内容について説明し、重複した説明については省略することにする。
第3実施例では、印刷ジョブが開始され、図6(B)に示すように、タッチパネルディスプレイ50の全部が非透過状態から透過状態になった後に、印刷ジョブが追加されると、図10に示すように、一部の範囲に設定される表示範囲1802に該当する部分が非透過状態に切り換えられる。表示範囲1802には、現在実行中の印刷ジョブについての情報、および追加された印刷ジョブについての情報等が表示される。
図12は、第3実施例における、画像形成装置10の制御処理の一例を示すフロー図である。なお、第3実施例の制御処理は、第1実施例の制御処理と一部が異なるだけであるので、第1実施例の制御処理と異なる箇所を含む部分のみを図示する。以下、図12に示すフロー図を用いて、第3実施例におけるCPU62の制御処理について説明するが、ステップS1〜S9の処理は、第1実施例と同じであるため、重複した内容については、省略または簡単に説明する。
図11に示すように、CPU62は、制御処理を開始すると、ステップS3で、タッチパネルディスプレイ50を非透過状態から透過状態に切り換えて、ステップS71で、印刷ジョブが追加されたかどうかを判断する。ステップS71で“YES”であれば、つまり、印刷ジョブが追加されたと判断した場合は、ステップS73で、タッチパネルディスプレイ50の一部を透過状態から非透過状態に切り換えて、ステップS5に進む。一方、ステップS71で“NO”であれば、つまり、印刷ジョブが追加されないと判断した場合は、そのままステップS5に進む。
この第3実施例によれば、印刷ジョブが追加された場合に、追加された印刷ジョブについての情報等を表示範囲1802に表示することができ、画像形成装置10の使い勝手を向上させることができる。
なお、上述の実施例で挙げた具体的な数値、画面構成等は一例であり、実際の製品に応じて適宜変更することが可能である。
また、上述の実施例で示したフロー図の各ステップは、同じ結果が得られるのであれば、処理される順番は適宜変更することが可能である。
10 …画像形成装置
12 …画像形成部
14 …画像読取部
18 …操作ユニット
50 …タッチパネルディスプレイ
50a…ディスプレイ
50b…タッチパネル
62 …CPU

Claims (9)

  1. 画像形成部と当該画像形成部の上方に配置される画像読取部とを有する胴内排出型の画像形成装置であって、
    前記画像形成部および前記画像読取部の間に設けられ、当該画像形成部によって画像形成された記録媒体が排出される胴内排出部、
    前記画像読取部の前面側であって、前記胴内排出部の上方に設けられ、前記胴内排出部が可視可能な透過状態と非透過状態との間で切換えが可能なシースルー型のディスプレイ、および
    前記ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で切り換える制御部を備える、画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記画像形成部における印刷ジョブが開始されたときに、前記ディスプレイを非透過状態から透過状態に切り換える、請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記胴内排出部に排出された記録媒体の有無を検出する検出部をさらに備え、
    前記制御部は、前記画像形成部における印刷ジョブが終了した後、前記胴内排出部から記録媒体が無くなったときに、前記ディスプレイを透過状態から透過状態に切り換える、請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記胴内排出部に排出された記録媒体が有るかどうかを判断する判断手段をさらに備え、
    前記制御部は、前記ディスプレイが透過状態である場合に、前記判断手段で前記胴内排出部に記録媒体が無いと判断されたときに、前記ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換える、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記ディスプレイに重ねて設けられるタッチパネルをさらに備え、
    前記制御部は、前記ディスプレイが透過状態である場合に、前記タッチパネルにおいてタッチ操作が検出されたときに、前記ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換える、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. ハードウェアキーをさらに備え、
    前記制御部は、前記ディスプレイが透過状態である場合に、前記ハードウェアキーが操作されたときに、前記ディスプレイを透過状態から非透過状態に切り換える、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記制御部は、前記ディスプレイの一部において透過状態および非透過状態を切り換える、請求項1ないし6のいずれかに記載の画像形成装置。
  8. 画像形成部と、当該画像形成部の上方に配置される画像読取部と、当該画像形成部および当該画像読取部の間に設けられ、当該画像形成部によって画像形成された記録媒体が排出される胴内排出部と、当該画像読取部の前面側であって、当該胴内排出部の上方に設けられ、前記胴内排出部が可視可能な透過状態と非透過状態との間で切換えが可能なシースルー型のディスプレイとを有する胴内排出型の画像形成装置の制御プログラムであって、
    前記画像形成装置のコンピュータを、前記ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で切り換える制御手段として機能させる、画像形成装置の制御プログラム。
  9. 画像形成部と、当該画像形成部の上方に配置される画像読取部と、当該画像形成部および当該画像読取部の間に設けられ、当該画像形成部によって画像形成された記録媒体が排出される胴内排出部と、当該画像読取部の前面側であって、当該胴内排出部の上方に設けられ、前記胴内排出部が可視可能な透過状態と非透過状態との間で切換えが可能なシースルー型のディスプレイとを有する胴内排出型の画像形成装置の制御方法であって、
    前記画像形成装置のコンピュータは、前記ディスプレイを透過状態と非透過状態との間で切り換える、画像形成装置の制御方法。
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