JP6617416B2 - メタルマスクシートハンドリング治具およびメタルマスクシートの搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体関連製品の製造工程において、蒸着、スパッタリング、CVD等の方法で行われる成膜工程で使用するメタルマスクシートを製造する工程内でメタルマスクシートを搬送するため用いるハンドリング治具および搬送装置に関するものである。
有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機EL)ディスプレイは発光体となる有機発光ダイオードを有機系の発光材料を蒸着して形成している。この発光材料はパターン状に成膜する必要があり、そのための型(メタルマスク)が必要である。このメタルマスクは、板厚30μm以下の金属の薄板に、パターンとする部分を腐食(エッチング)工程で金属を除去する加工を施したものである。このメタルマスクの製造手順は薄板の金属をロールから連続的に供給し、フォトリソグラフィ法にて、エッチングの不要な部分をマスクした後、金属エッチング工程に投入して金属部分をパターン状に除去している。そしてエッチングされた金属薄板はシート状に断裁され、メタルマスクシートとなる。そして、メタルマスクシートは工程に応じて、固定枠や検査用パレット等へ取り付けられて工程に投入され、さらにはメタルマスクシートにキズ、シワ、凹みを発生しないようにするため、また、加工の寸法精度を低下させないために、工程中では常に張力をかけておくことが求められている。
上記した工程では、固定枠やパレットへの取り付け作業は人が行うことが多く、張力の掛け方のわずかな違いにより、張力のかけ方が弱い場合にはシワが発生し、逆に強すぎた場合には最悪の場合、破れが発生して、製品が不良となっていた。
図10はメタルマスクシートを検査パレットに固定するための従来から知られている一方法を示す図である。メタルマスクフレーム4は、メタルマスクシート3を取付けるための金属製のフレームであり、外形が短冊状のメタルマスクシート3は、辺の短い方の端をメタルマスクフレーム4に取付ける。
また、図10(a)に示すメタルマスクシート3の両端を挟持して長手方向に張力を付与する一対の外部張力装置6は、メタルマスクシート3をメタルマスクフレーム4に取付ける際に、メタルマスクシート3を歪みや弛みのなく平坦に張った状態を保つための装置である。
図10(b)に示す外部張力装置6は、メタルマスクシート3の端部3aを挟持する挟持部8、挟持部8により挟持されたメタルマスクシート3に矢印Aの方向の張力を付与する張力部10、張力部10を固定する固定部材12、固定部材12を支持し、かつ、プレート14上を矢印Bの方向に移動可能な台車部16、矢印Bの方向に移動した台車部16をメタルマスクフレーム4の側面4aに当接する当接部18を備えている。
その張力を付与しつつ挟持する方法を説明すると、まず、一対の外部張力装置6がメタルマスクフレーム4の両側部の所定の位置に配置され、挟持部8によりメタルマスクシート3の両端部3aが挟持される。そして、外部張力装置6は、当接部18がメタルマスクフレーム4の側面4aに接触するまでプレート14上を矢印Bの方向に移動する。
当接部18がメタルマスクフレーム4の側面4aに接触し、メタルマスクフレーム4が2つの外部張力装置6により挟まれると、張力部10により、メタルマスクシート3に対
して矢印Aの方向に張力が加えられる。これにより、メタルマスクシート3は、歪みや弛みのない平坦に張った状態に保たれる。
また、メタルマスクシート3に張力が加えられると、外部張力装置6がメタルマスクシート3から受ける反力が当接部18を介してメタルマスクフレーム4の両側部の側面4aに伝達される。これにより、メタルマスクフレーム4の両側部の側面4aは、それぞれ内側に僅かに撓んだ状態となる。
次に、メタルマスクフレーム4の両側部の側面4aが僅かに撓んだ状態において、メタルマスクシート3がメタルマスクフレーム4に取付けられた後、メタルマスクシート3がメタルマスクフレーム4の両側部の表面に溶接されて固定される。
特開2013−206570号公報
しかしながら、上記したメタルマスクシート3をメタルマスクフレーム4に固定する従来方法では、挟持部8によってメタルマスクシート3の長辺の両端を挟持し張力部10で引っ張ることによって張力を加えているだけであるため、メタルマスクシート3の張力がシート毎に均一とならない場合があり、その結果、シワや破れ等の製品不良が発生するといった問題があった。又、メタルマスクシートが不正確な位置になっていると、固定のための吸着が効かず、結果として受け渡しができないという問題があった。
そこで本発明は上記問題点に鑑みて、メタルマスクシート3をシワや破れのない状態で固定枠へ固定する工程、あるいは検査のためのパレットへの貼付け工程に受け渡すことが可能なメタルマスクシートハンドリング治具およびメタルマスクシートの搬送装置を提供することを課題とする。
上記の課題を解決する手段として、本発明の請求項1に記載の発明は、有機発光ダイオードを蒸着でパターン状に成膜するため金属薄板から前記パターンとする部分の金属を除去した矩形のメタルマスクシートを張力の掛かった状態で保持して、工程内で搬送するため、フレーム枠と、メタルマスクシートの所定の位置を吸着して保持する様に配置した吸着手段と、前記メタルマスクシートに張力を掛ける一対のベースプレートと、前記吸着手段がメタルマスクシートを保持した状態で、前記ベースプレートの一方または、両方が前記フレーム枠に沿って、移動させる架張手段とを有、前記フレーム枠に前記メタルマスクシート上に設けたアライメントマークを読取る撮像手段を備えるメタルマスクシートハンドリング治具であって、前記ハンドリング治具の吸着手段のうち、メタルマスクの四隅にあたる位置の吸着手段前記ベースプレート平面に対して個別にスライド移動するためXYステージを介して取り付けられ、前記メタルマスクの四隅にあたる位置の吸着手段がメタルマスクシートを吸着し、前記メタルマスクの全体を平面方向に回すように張架することを特徴とするメタルマスクシートハンドリング治具である。
また、本発明の請求項に記載の発明は、請求項1に記載のメタルマスクシートハンドリング治具でメタルマスクシートを吸着し、張力を掛けた状態で、前記メタルマスクシートハンドリング治具を移動する手段を備えたメタルマスクシートの搬送装置である。
本発明の請求項1に記載のメタルマスクシートのハンドリング治具によれば、メタルマスクシートに設けられたアライメントマークを撮像してメタルマスクシートハンドリング治具の姿勢をθ方向に回転して補正した後に、吸着手段によってメタルマスクシートを吸着し、更にメタルマスクシートの張力を張力計測手段によって計測しながら張架手段によって張力を付与し、更に張力を解除した後に次工程に受け渡すことによって、人手または従来行なわれていたメタルマスクシートをメタルマスクフレームに固定する場合に発生していたシワや破れの製品不良の発生を防ぐことが出来る。
本発明の第一の実施例のメタルマスクシートハンドリング治具の概略構成を示す図。(a)は平面図。(b)は側面図。 本発明の第一の実施例に係る回転ずれ算出部によってメタルマスクシートのθ方向の回転ずれを算出する方法を示す図。(a)はメタルマスクシートが回転ずれを起こしていない場合のアライメントマークの撮像画像を示す図。(b)メタルマスクシートが時計反対方向に角度θ1の回転ずれを起こしている場合のアライメントマークの撮像画像を示す図。(c)はメタルマスクシートが時計方向に角度θ2の回転ずれを起こしている場合のアライメントマークの撮像画像を示す図。 本発明の第一の実施例に係る吸着パッドでメタルマスクシートの端部を吸着したことを示す図。(a)はメタルマスクシートハンドリング治具をメタルマスクシート上に降下させる直前の状態を示す図。(b)は吸着パッドがメタルマスクシートの端部を吸着した状態を示す図。(c)は張架手段によりメタルマスクシートをX方向に張架した状態を示す図。 本発明の第一の実施例にて、メタルマスクシートを張架した状態でメタルマスクシートハンドリング治具を上昇させた状態を示す図。 本発明の第二の実施例のメタルマスクシートハンドリング治具の概略構成を示す図。(a)は平面図。(b)は側面図。 本発明の第二の実施例に係る回転ずれ算出部によってメタルマスクシートの回転ずれを算出する方法を示す図。(a)メタルマスクシートが回転ずれを起こしていない場合の撮像カメラで撮像されたアライメントマークの撮像画像を示す図。(b)メタルマスクシートが時計反対方向に角度θ1の回転ずれを起こしている場合のアライメントマークの撮像画像を示す図。(c)はメタルマスクシートが時計方向に角度θ2の回転ずれを起こしている場合のアライメントマークの撮像画像を示す図。 本発明の第二の実施例に係るメタルマスクシートを吸着パッドで保持した後、張架するまでの手順の一例を示す側面図。(a)メタルマスクシートハンドリング治具をメタルマスクシートに降下させることを示す図。(b)メタルマスクシートを吸着することを示す図。(c)メタルマスクシートを張架することを示す図。 本発明第二の実施例に係る図9(c)に示したメタルマスクシートの四隅を吸着した吸着パッドがXY方向に移動することで張架することを示す平面図。(a)メタルマスクシートの四隅を広げるように、張架することを示す図。(b)メタルマスクシート全体をθ方向に回すように、張架することを示す図。 本発明のメタルマスクシートハンドリング治具を搬送する搬送装置の概要を示す側面図。 従来のメタルマスクシートハンドリング治具の概要とメタルマスクシートを張架する概要を示す図。(a)は平面図。(b)は側面図。
<第一の実施の形態>
本発明の第一の実施の形態について説明する。
以下、図面を参照して本発明のメタルマスクシートハンドリング治具を実施するための形態を検査のためのパレットへの貼付け工程に受け渡す場合を例として説明する。
図1は本発明のメタルマスクシートハンドリング治具30の概略構成を示す図で、図1(a)は平面図、図1(b)は側面図である。本発明のメタルマスクシートハンドリング治具30は、フレーム枠40に撮像手段32−1〜32−3と、治具把持手段33と、吸着手段31a、31bと、張架手段34と、図示しない張力計測手段と、を備えている。
撮像手段32−1〜32−3はメタルマスクシート20に設けられたアライメントマーク20b−1〜20b−3を撮像する手段であって、2次元撮像カメラを用いることが出来る。
治具把持手段33は、撮像手段32−1〜32−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像情報に基づいてフレーム40を角度θの回転をさせてアライメントマーク20b−1〜20b−3を予め設定した位置となる様に補正する手段であって、それぞれの撮像カメラ32−1〜32−3で撮像されたアライメントマークの撮像位置(座標)によってフレーム40の回転ずれ量を算出する図示しない図示しない回転ずれ量算出部と、算出結果に基づいてフレーム40を回転させる図示しない回転補正部で構成されている。
吸着手段31a、31bはメタルマスクシート20の対向する2つの端部21aと21bを吸着する手段であって、例えば真空ポンプ(図示しない)に繋がれた複数の吸着パッドで構成されている。吸着手段31a、31bはベースプレート38a、38bに取り付けられ、そのベースプレート38a、38bは、それぞれブラケット36a、36bによってフレーム枠40に取り付けられている。また、31bの複数の吸着パッドが取り付けられたベースプレート38bは、張架手段34により、その位置をX方向の任意の位置に移動することが出来る構造となっている。ここで、本実施例の張架手段34は、ボールネジ34aとモーター34bとすべりネジ34cからなり、モーター34bがボールネジ34aを回転することにより、すべりネジ34cがY軸方向に移動し、そのすべりネジ34cはブラケット36bに取り付けられているので、モーター34aを駆動することにより、吸着手段31bの複数の吸着パッドを取り付けたベースプレート38を移動することができる。本実施例ではモーター34aとして、パルスモーターを用いた。この様にしてメタルマスクシート20の蒸着マスク用シートをフレーム40上で、X方向に引っ張った状態で保持することが出来る。
次に、図示しない回転ずれ量算出部について説明する。図3は図示しない回転ずれ量算出部によってメタルマスクシート20の回転ずれ量を算出する方法を示したものである。メタルマスクシート20は予めメタルマスクシート載せ台に載せられ、メタルマスクシートハンドリング治具30の下方に供給される。図2(a)はメタルマスクシート20が回転ずれを起こしていない場合の撮像カメラ32−1〜32−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32a、32b、32cを示す図である。撮像カメラ32−1〜32−3は予めアライメントマークの十字交点が画像の中心にくるように配置される(即ちこの場合のアライメントマークの十字交点の座標を(X、Y)=(0、0)とする)。そして図3(b)はメタルマスクシート20が時計反対方向に例えば角度θ1の回転ずれを起こしている状態を撮像カメラ32−1〜32−3で撮像したアライメントマークの撮像画像32a−1、32b−1、32c−1を示す。図2(b)は撮像カメラ32−1で撮像したアライメントマークの撮像画像32a−1の十字交点のY軸座標は、撮像カメラ32−2、32−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32b−1、32c−1の十字交点のY軸座標よりマイナス側の方向にあるので、この場合はメタルマスクシート20が時計反対方向に角度θ1の回転ずれを起こしていると判定される。
図2(c)はメタルマスクシート20が時計方向に例えば角度θ2の回転ずれを起こしている場合の撮像カメラ32−1〜32−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32a−2、32b−2、32c−2を示す。図2(c)の場合は撮像カメラ32−1で撮像されたアライメントマークの撮像画像32a−2の十字交点のY軸座標は、撮像カメラ32−2、32−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32b−2、32c−2の十字交点のY軸座標よりプラス方向であって、この場合はメタルマスクシート20が時計方向に角度θ2の回転ずれを起こしていると判定される。
回転ずれの補正はメタルマスクシート20の上記回転ずれの角度θ1、θ2にあわせてメタルマスクシートハンドリング治具30を回転して回転ずれを補正する。具体的には吸着手段31a、31bを備えたフレーム枠40(図1)を、治具保持部33を支点として回転させて回転ずれを補正する。即ち図2(b)の場合はフレーム枠40を角度θ1の回転により回転ずれを補正し、図2(c)の場合はフレーム枠40を角度θ2の回転により、メタルマスクシート20とフレーム枠40の回転ずれを解消することが出来る。
この回転補正は治具保持部33を掴んで図9の様に吊り上げた状態で行い、回転動作は、治具保持部33に組み込んだダイレクトドライブ(DD)モーターとデジタル制御可能な回転ステージを使って行った。
図3はメタルマスクシートハンドリング治具30を矢印41で示す方向に下降し(図3(a))、吸着手段31a、31bでメタルマスクシートの端部21aと21bを吸着する(図3(b))。
次にモーター34bを駆動してベースプレート38を矢印36の方向に移動することで、メタルマスクシート20がX方向に引っ張られる。ここで、メタルマスクシート20に掛かる張力を図示しない張力計測手段で測定し、所定の張力になるまで、モーター34bを駆動する。
ここで、図示しない張力計測手段は、ローラーをメタルマスクシート20に接触させて張力を計測するローラー型の張力計測器を用いることが出来る。
図4は、図3で張架した結果、計測された張力が予め設定した目標値に達した後、メタルマスクシートハンドリング治具30を搬送装置50により吊り上げた状態を示している。この搬送装置により、次工程(この場合は検査工程)へと搬送され、次工程の装置にメタルマスクシート20が次工程の装置の図示しないシート載せ台に、受け渡される。この時、上記メタルマスクシート20は付与された張力を保ったまま受け渡しが行われる。
このようにしてメタルマスクシートを受け渡すので、従来メタルマスクシートを検査枠に固定する際に発生していたシワや破れといった問題が発生しにくくなる。
以上のように本発明のメタルマスクシートハンドリング治具を用いて搬送することにより、メタルマスクシートにシワや破れ等の製品不良を発生することなしに、検査枠に固定して検査することが出来る。
<第二の実施の形態>
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。
第一の実施の形態における張架手段は、図1におけるX方向にのみ張力を加えるため、すべてのしわの発生を抑制できていなかった。
そのため、本発明の第二の実施の形態における張架手段は、X方向(対向する2つの吸着手段の一方から他方に向う方向)に加えて、Y方向にも張力を付与することが可能な張架手段を設けた。
以下、具体的に説明する。
図5は本発明の第二の実施の形態におけるメタルマスクシートハンドリング治具30´の概略構成を示す図であり、図5(a)は平面図、図5(b)は側面図である。
本発明のメタルマスクシートのハンドリング治具30´は、矩形のメタルマスクシート20´を張力の掛かった状態で保持するため、支持体であるフレーム枠40´と、メタルマスクシートの所定の位置を吸着して保持する様に配置した吸着手段31´aおよび31´bを有している。この吸着手段31´aおよび31´bは、一対のベースプレート38´に対して、そのまま取り付けられているものと、XYステージ37を介して取り付けられているものの2種類がある。このXYステージ37を介して取り付けられている吸着手段31´bは、メタルマスクシートの四隅の各隅部に近い合計4点である。
また、前記一対のベースプレート38´は、前記吸着手段31´aによりメタルマスクシートを保持した状態で、ベースプレートの一方または、両方がフレーム枠に沿って、移動させる架張することが可能なメタルマスクシートのハンドリング治具であり、さらにフレーム枠40´にメタルマスクシート20´上に設けたアライメントマークを読取る撮像手段32´−1、32´−2、32´−3と図示しない張力測定手段を備えたメタルマスクシートのハンドリング治具である。
撮像手段32´−1〜32´−3は、2次元撮像カメラを用いることが出来る。
治具把持手段33´は前記撮像された3つのアライメントマークの撮像画像情報に基づいて吸着手段31´a、31´bをメタルマスクシート20´の回転ずれ量にあわせてその治具把持手段33´を回転して回転補正する手段であって、それぞれの撮像カメラ32
´−1〜32´−3で撮像されたアライメントマークの撮像位置(座標)によってメタルマスクシート20´の回転ずれ量を算出する図示しない回転ずれ量算出部と、算出結果に基づいてメタルマスクシートハンドリング治具の回転ずれを補正する図示しない回転補正部で構成されている。
吸着手段31´a、31´bは、メタルマスクシート20´の対向する2つの端部21´aと21´bを吸着する手段であって、例えば真空ポンプ(図示しない)に繋がれた複数の吸着パッドで構成されている。吸着手段31´a、31´bはブラケット36´a、36´bによってフレーム枠40に、X方向に移動可能に取り付けられている。また、吸着手段31a、31bの複数の吸着パッドは、その位置がY軸方向の任意の位置に移動可能な構造となっている。このことによりメタルマスクシート20´の蒸着マスク用シートの設置位置や設置枚数が変更になった場合であってもメタルマスクシート20´を変形しない位置で吸着することが出来るようになる。ここで、X方向とは、対向する2つの吸着手段31´a、31´bの一方から他方に向う方向(または吸着手段31´aが支持されたブラケット36´aから吸着手段31´bが支持されたブラケット36´bに向かう方向)を指し、Y方向とはX方向と直交する方向のうち、メタルマスクシート20´と平行な平面に含まれるものを指す。また、平行や直交とは、平行や直交であると見なせるものも含む。
図6は図示しない回転ずれ量算出部にてメタルマスクシート20´の回転ずれ量を算出する方法を示す。 まず、メタルマスクシート20´は予めメタルマスクシート載せ台に載せられ、メタルマスクシートハンドリング治具30´の下方に供給される。図6(a)はメタルマスクシート20´が回転ずれを起こしていない場合の撮像カメラ32´−1〜32´−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´a、32´b、32´cを示す図である。撮像カメラ32´−1〜32´−3は予めアライメントマークの十字交点が画像の中心にくるように配置される(即ちこの場合のアライメントマークの十字交点の座標を(X、Y)=(0、0)とする)。そして図6(b)はメタルマスクシート20´が時計反対方向に例えば角度θ1の回転ずれを起こしている場合の撮像カメラ32´−1〜32´−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´a−1、32´b−1、32´c−1を示す。図6(b)の場合は撮像カメラ32´−1で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´a−1の十字交点のY軸座標は、撮像カメラ32´−2、32´−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´b−1、32´c−1の十字交点のY軸座標よりマイナス方向であって、この場合はメタルマスクシート20´が時計反対方向にθ1回転ずれを起こしていると判定される。
図6(c)はメタルマスクシート20´が時計方向に例えば角度θ2の回転ずれを起こしている場合の撮像カメラ32´−1〜32´−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´a−2、32´b−2、32´c−2を示す。図6(c)の場合は撮像カメラ32´−1で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´a−2の十字交点のY軸座標は、撮像カメラ32´−2、32´−3で撮像されたアライメントマークの撮像画像32´b−2、32´c−2の十字交点のY軸座標よりプラス方向であって、この場合はメタルマスクシート20´が時計方向に角度θ2の回転ずれを起こしていると判定される。
回転補正はメタルマスクシート20´の上記回転ずれの角度θ1、θ2にあわせて吸着手段31´a、31´bを角度θ方向に回転して補正する。具体的には吸着手段31´a、31´bを備えたフレーム枠40´(図5)を位置補正する。即ち図6(b)の場合はフレーム枠40´を角度θ1の方向に回転して補正し、図6(c)の場合はフレーム枠40´を角度θ2の方向に回転して補正することによって、メタルマスクシート20´と吸着手段31´a、31´bを回転ずれを解消することが出来る。
この場合の回転補正はダイレクトドライブ(DD)モーターとデジタル制御可能な回転ステージ用いて行った。図5では、治具保持部33の固定方法は示されていないが、図9の様に吊るす様にし
図7は、メタルマスクシートハンドリング治具30´の回転補正が行なわれた後に、メタルマスクシート20´に降下し(図7(a))、続けてメタルマスクシート20´を張架することを示したものである。
メタルマスクシートハンドリング治具30´がメタルマスクシート20´に達すると、XYステージ37に設置した吸着手段31´bがメタルマスクシート20の端部21´aと21´bを吸着する(図7(b))。この時、その他の吸着手段31´aは吸着を行わない。
次に、XYステージ37を図8(a)または(b)に示す所定の方向36´´、36´´´に動かして張架する。
次に、ベースプレート38に直接設置された吸着手段31´a、31´bの両方でメタルマスクシート20吸着した後、モーター34bを駆動して吸着手段31bの複数の吸着パッドを取り付けたベースプレート38を移動することで、吸着したメタルマスクシート20をX方向に引っ張り、図示しない張力計測手段で得られる張力を元に、モーター34bを駆動する量を制御することで張力を調整する。
図9は、本発明の実施形態におけるメタルマスクシートの搬送装置を側面から見た概略図である。
前記説明した様に、メタルマスクシート予め設定した張力の目標値まで張力が達した後、メタルマスクシートの搬送装置50はメタルマスクシートハンドリング治具30´を搬送するため、上昇させている。
そのメタルマスクシートの搬送装置50は、メタルマスクシートハンドリング治具30´を把持するための治具把持部33‘を掴む治具受け部55と、それら全てを昇降させ、かつ、回転補正するために水平に回転させるための昇降・回転機構54に連接されており、更にその昇降・回転機構54はタルマスクシートハンドリング治具30´を平行に移動可能な支柱部52´に連接されており、その支柱部52´は支柱部伸縮機構53に連接している。支柱部52´はこの支柱部伸縮機構53により垂直方向に移動することで、高さを調整可能である。そして、その支柱部伸縮機構53は、支柱部52によって台車部51によって支持されている。
また、メタルマスクシートの搬送装置50は、以上の様な構成により、メタルマスクシートハンドリング治具30´でメタルマスクシート20´を吸着し、張力を掛けた状態で、そのメタルマスクシートハンドリング治具30´を移動することができる。
そして、所定の位置まで搬送した後、上記メタルマスクシート20´を吸着していた吸着手段31´a、および31´bの吸着を解除することで、次工程にメタルマスクシート20´の受け渡しを行う。その後、メタルマスクシート20´はシート載せ台に載せられ検査装置の下方に搬送された後に検査される。
このようにしてメタルマスクシート20´は張力が掛かったまま、検査装置の検査枠に受け渡しが行われ、検査装置にて検査が行われる。
以上のように本発明によるメタルマスクシートハンドリング治具によれば、メタルマスクシートにシワや破れ等の製品不良を発生することなしに検査枠に受け渡すことができるので、検査装置でメタルマスクシートの張力の調整をすることなく検査を始めることが出来る。
2・・・メタルマスクシート
2a・・・有機ELメタルマスクの蒸着マスク用シート
3・・・メタルマスクシート
3a・・・メタルマスクシート端部
4・・・メタルマスクフレーム
4a・・・メタルマスクフレームの側面
6・・・外部張力装置
8・・・挟持部
10・・・張力部
12・・・固定部材
14・・・プレート
16・・・台車部
18・・・当接部
20、20´・・・メタルマスクシート
20b−1、20b−2、20b−3、20´b−1、20´b−2、20´b−3・・・アライメントマーク
21a、21b、21´a、21´b・・・メタルマスクシートの対向する2つの端部
30、30´・・・メタルマスクシートハンドリング治具
31a、31b、31´a、31´b・・・吸着手段
32−1、32−2、32−3、32´−1、32´−2、32´−3・・・撮像手段
32a−1、32b−1、32c−1、32´a−1、32´b−1、32´c−1・・・アライメントマークの撮像画像
32a−2、32b−2、32c−2、32´a−2、32´b−2、32´c−2・・・アライメントマークの撮像画像
33、33´・・・治具把持部
34、34´・・・張架手段
34a、34´a・・・ボールネジ
34b、34´b・・・モーター
34c、34´c・・・すべりネジ
36、36´、36´´、36´´´・・・吸着手段の移動方向
36a、36b、36´a、36´b・・・ブラケット
37・・・XYステージ
38、38´・・・ベースプレート
39・・・治具把持部
40、40´・・・フレーム枠
41、41´・・・メタルマスクシートハンドリング治具の下降方向
42、42´・・・載せ台
43、43´・・・メタルマスクシートハンドリング治具の上昇方向
50・・・メタルマスクシートの搬送装置
51・・・台車部
52、52´・・・支柱部
53・・・支柱伸縮機構
54・・・昇降・回転機構
55・・・治具受け部
60・・・メタルマスク製造関連装置(検査装置など)

Claims (2)

  1. 有機発光ダイオードを蒸着でパターン状に成膜するため金属薄板から前記パターンとする部分の金属を除去した矩形のメタルマスクシートを張力の掛かった状態で保持して、工程内で搬送するため、
    フレーム枠と、
    メタルマスクシートの所定の位置を吸着して保持する様に配置した吸着手段と、
    前記メタルマスクシートに張力を掛ける一対のベースプレートと、
    前記吸着手段がメタルマスクシートを保持した状態で、前記ベースプレートの一方または、両方が前記フレーム枠に沿って、移動させる架張手段と、
    を有
    前記フレーム枠に前記メタルマスクシート上に設けたアライメントマークを読取る撮像手段を備えるメタルマスクシートハンドリング治具であって、
    前記ハンドリング治具の吸着手段のうち、メタルマスクの四隅にあたる位置の吸着手段前記ベースプレート平面に対して個別にスライド移動するためXYステージを介して取り付けられていることを特徴とするメタルマスクシートハンドリング治具。
  2. 請求項1に記載のメタルマスクシートハンドリング治具でメタルマスクシートを吸着し、張力を掛けた状態で、前記メタルマスクシートハンドリング治具を移動する手段を備えたメタルマスクシートの搬送装置。
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