JP6616635B2 - 外気処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、対象となる部屋の室内に、室外の空気を処理して除湿空気、或いは加湿空気を供給する外気処理装置に関する。
中小規模の建物に用いる空調装置として、ヒートポンプを利用したビル用マルチエアコンやパッケージエアコンが多く用いられる。これらのエアコンは、フロン冷媒を使用し一台の室外機と、一または複数台の室内機で各部屋の空気を調和するものであり、各部屋の温度は各室内機毎に制御される。この場合、エアコンの送風形式は内部循環型であるので、室内の酸素濃度を維持するために、外気を取り入れる必要がある。そこで、外気処理装置が併用される。
従来における外気処理装置として、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。該特許文献1には、全熱交換器、ロータリー式のデシカント、及び、ヒートポンプを組み合わせた外気処理装置が開示されている。詳細には、ヒートポンプの冷媒回路は、圧縮機と、四方弁と、2つの膨張弁と、デシカントの上流及び下流にそれぞれ設けられる4個の熱交換器を備える構成とされている。そして、温度センサと露点温度センサにて検出される温度に基づき、蒸発器として機能する熱交換器の結露を防止することが開示されている。
特開2014−153009号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された従来例は、熱交換器での結露を防止することを目的としており、冬季における冷媒の凍結を防止するものではなかった。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、加湿モードで運転する際に、熱交換器を通過する空気中の水分が凍結することを防止することが可能な外気処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願発明は、対象となる部屋の室内に、室外の空気を処理して除湿空気、或いは加湿空気を供給する外気処理装置において、室外から室内に向かう空気の流路となる第1空気流路と、室内から室外に向かう空気の流路となる第2空気流路と、前記第1空気流路と第2空気流路とに跨って配置され、前記第1空気流路と第2空気流路のうちの一方の流路を流れる空気の水分を吸着し、他方の流路を流れる空気に水分を放出する水分吸着手段(例えば、デシカント8)と、冷媒を循環させる冷媒回路と、を有する。
冷媒回路は、冷媒を圧縮する圧縮機と、前記第2空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第1熱交換器、及び下流側に配置された第3熱交換器と、前記第1空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第2熱交換器と、除湿した空気を室内に供給する除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第1熱交換器及び第3熱交換器に供給し、且つ、加湿した空気を室内に供給する加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第2熱交換器に供給するように切り替える出力切替手段(例えば、四方弁)と、前記第1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第1膨張弁、及び、前記第3熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第2膨張弁と、前記第1膨張弁及び第2膨張弁の開度を制御し、且つ、前記出力切替手段を制御する制御手段と、を備える。
更に、前記制御手段は、前記除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第1熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁を経由する経路、及び、前記第3熱交換器の出力側から、前記第2膨張弁を経由する経路を合流し、その後、前記第2熱交換器を経由する経路を循環させ、前記加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第2熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁と前記第1熱交換器を経由する経路、及び、前記第2膨張弁と前記第3熱交換器を経由する経路を循環させ、第1膨張弁の開度を、前記第1熱交換器を流れる空気中の水分が凍結しないように設定した第1下限開度とすることにより、凍結を防止する。
本発明に係る外気処理装置では、第1熱交換器での凍結を回避し、外気処理装置を可動可能な温度範囲を広くすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る外気処理装置の、空気の流れを概略的に示すフロー図であり、(a)は除湿モード時、(b)は加湿モード時を示す。 本発明の一実施形態に係る外気処理装置の、冷媒回路の構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る外気処理装置の、電気的な接続関係を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る外気処理装置の、除湿モード時における冷媒回路の冷媒の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る外気処理装置の、加湿モード時における冷媒回路の冷媒の流れを示すフロー図である。 本発明の一実施形態に係る外気処理装置の処理手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係り、除湿モード時における圧縮機の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係り、除湿モード時における膨張弁制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係り、加湿モード時における圧縮機の制御手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係り、加湿モード時における膨張弁制御の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
[空気の流れの説明]
図1は、本発明の一実施形態に係る外気処理装置100の、空気の流れを模式的に示すブロック図であり、(a)は夏季に実行される除湿モード時の空気の流れを示し、(b)は冬季に実行される加湿モード時の空気の流れを示している。図1に示すように、この空調システムは、空調制御の対象となる部屋の室外から室内に向かう第1空気流路12と、室内から室外に向かう第2空気流路13と、を備えている。
第1空気流路12は、その下流側に設けられるSA(Supply Air)ファン10により、室外の空気を室内に供給するための流路であり、全熱交換器11、第2熱交換器5、ロータリ式のデシカント8(水分吸着手段)、及びSAファン10を経由して、室外の空気を対象となる部屋の室内に供給する。デシカント8は、第1空気流路12と第2空気流路13とに跨って配置され、水分を吸着して空気を除湿する除湿側、及び、水分を放出して再生する再生側から構成される。
第2空気流路13は、その下流側に設けられるEA(Exhaust Air)ファン9により、室内の空気を室外に排出するための流路であり、全熱交換器11、第1熱交換器4、デシカント8、第3熱交換器6、及びEAファン9を経由して、室内の空気を室外に排出する。また、後述するように、第1熱交換器4、第2熱交換器5、及び第3熱交換器6には、冷媒回路が接続されており、各熱交換器4,5,6は、蒸発器或いは凝縮器として作用する。
図1(a)に示す除湿モード時では、第2熱交換器5が蒸発器として機能し、第1熱交換器4及び第3熱交換器6が凝縮器として機能する。また、デシカント8の、第1空気流路12が通る領域(図中、下側)が除湿側とされ、第2空気流路13が通る領域(図中、上側)が再生側とされる。
そして、室外の空気(OA;Out Air)が全熱交換器11を通過することにより、温度が下げられ、その後、蒸発器として機能する第2熱交換器5にて更に温度が下げられる。次いで、デシカント8の除湿側を通過することにより水分が除去されて(即ち、湿度が低下して)室内に供給される。従って、室内には低温度で、且つ除湿された空気が供給されることとなる。その結果、夏季において、低湿度の空気を室内に供給することができる。
一方、室内の空気(RA;Return Air)は、全熱交換器11を通過することにより、温度が上昇し、その後、凝縮器として機能する第1熱交換器4を通過することにより、更に温度が上昇する。温度が上昇した空気は、多くの水分を含むことができるので、デシカント8の再生側を通過することにより、該デシカント8の除湿側で吸着した水分を吸収し(即ち、デシカント8の水分を除去し)、更に、凝縮器として機能する第3熱交換器6を経由して、EAファン9により室外へ排出される。
また、図1(b)に示す加湿モード時は、前述した除湿モード時と反対の動作となる。即ち、第1熱交換器4及び第3熱交換器6が蒸発器として機能し、第2熱交換器5が凝縮器として機能する。また、デシカント8の、第1空気流路12が通る領域が再生側とされ、第2空気流路13が通る領域が除湿側とされる。
そして、室内の空気(RA)が全熱交換器11を通過することにより温度が低下し、その後、蒸発器として機能する第1熱交換器4にて更に温度が下げられる。次いで、デシカント8の除湿側を通過することにより水分が除去され、更に、蒸発器として機能する第3熱交換器6にて温度が下げられて室外に排出される。
一方、室外の空気(OA)は、全熱交換器11を通過することにより温度が上昇し、その後、凝縮器として機能する第2熱交換器5を通過することにより、更に温度が上昇する。温度が上昇した空気は、多くの水分を含むことができるので、デシカント8の再生側を通過することにより、該デシカント8の除湿側で吸着した水分を吸収し(即ち、デシカント8の水分を除去し)、SAファン10により室内に供給される。従って、室内には温度が高められ、且つ湿度が高められた空気が供給されることとなる。その結果、冬季において、高湿度の空気を室内に供給することができる。
また、本実施形態では後述するように、加湿モードで運転する際に、第1熱交換器4を通過する空気中に含まれる水分の凍結を防止するために、該第1熱交換器4に供給する冷媒の流量を制限する制御を行う。詳細については後述する。
[冷媒回路の構成]
次に、図2、図3を参照して、本実施形態に係る外気処理装置100に設けられる冷媒回路の構成について説明する。図2に示すように、本実施形態に係る外気処理装置100は、上記した図1の構成に加え、各熱交換器に冷媒を循環させる冷媒回路を備えている。冷媒回路は、インバータ27(図3参照)の制御により冷媒を圧縮して出力する圧縮機1と、該圧縮機1の前段に設けられ圧縮機1に供給する冷媒を一時的に蓄積するアキュムレータ2と、圧縮機1より送出される圧縮冷媒を第1空気流路12側、或いは第2空気流路13側のいずれかの熱交換器に出力するように切り替える四方弁3(出力切替手段)、を備えている。更に、冷媒回路は、第2空気流路13のデシカント8の上流側に設けられる第1熱交換器4と、デシカント8の下流側に設けられる第3熱交換器6と、第1空気流路12のデシカント8の上流側に設けられる第2熱交換器5、を備えている。
また、冷媒回路は、第1膨張弁18と、第2膨張弁19、及び、各種のセンサを備えている。
第1膨張弁18は、第1熱交換器4と第2熱交換器5との間に設けられ、第1及び第2熱交換器4,5間を流れる冷媒の圧力を下げながら流量を制御する。第2膨張弁19は、第3熱交換器6と第2熱交換器5との間に設けられており、第3熱交換器6から第2熱交換器5に、または第2熱交換器5から第3熱交換器6に流れる冷媒の圧力を下げながら冷媒の流量を制御する。なお、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の冷媒の流れは、どちらの方向でも制御可能である。
更に、第1熱交換器4の空気入口側に空気湿度及び温度を測定する空気湿度センサ23(湿度検出部)、及び空気温度センサ24(温度検出部)と、アキュムレータ2の入口側の冷媒配管に冷媒温度、及び圧力を測定する冷媒温度センサ20、及び冷媒圧力センサ21を備えている。
更に、前述した各センサの検出信号を取得し、取得した検出信号に基づいて圧縮機1、四方弁3、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19を制御する主制御部31(制御手段)を備えている。また、主制御部31は、図1に示したEAファン9、SAファン10、デシカント8駆動用の回転モータ8aの作動も制御する。
ここで、主制御部31は、例えば、中央演算ユニット(CPU)や、RAM、ROM、ハードディスク等の記憶手段からなる一体型のコンピュータとして構成することができる。
図3は、主制御部31の詳細な構成を示すブロック図である。図3に示すように、主制御部31は、各種センサの検出信号を入力するセンサ入力部31aと、EAファン9、SAファン10、デシカント8の回転モータ8a、及び、四方弁3を制御する第1操作部31bと、圧縮機1を駆動するためのインバータ27を制御する圧縮機出力部31cと、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の開度を調整する第2操作部31dと、を備えている。
[冷媒の流れについての説明]
次に、図4、図5を参照して、除湿モード時、及び加湿モード時における冷媒の流れについて詳細に説明する。図4は、除湿モード時における冷媒の流れを示すフロー図である。除湿モード時には、主制御部31の制御により、四方弁3は、図4に示すように圧縮機1の吐出側が第1熱交換器4及び第3熱交換器6に向かう配管に接続される。即ち、圧縮機1より出力される冷媒は2系統に分岐され、一方の分岐路は凝縮器として機能する第1熱交換器4に導入され、他方の分岐路はやはり凝縮器として機能する第3熱交換器6に導入される。
第1熱交換器4を通過した冷媒は、第1膨張弁18を経由して蒸発器として機能する第2熱交換器5に導入される。また、第3熱交換器6を通過した冷媒は、第2膨張弁19を経由して第2熱交換器5に導入される。そして、該第2熱交換器5を通過した冷媒は、四方弁3を経由してアキュムレータ2に戻される。
上記の流れをより詳細に説明すると、除湿モード時においては、圧縮機1より出力される圧縮冷媒は、高温高圧であるので、凝縮器として作用する第1熱交換器4、及び第3熱交換器6に導入されることにより、第2空気流路13に導入される空気と熱交換する。従って、第2空気流路13を流れる空気の温度が上昇し、且つ、冷媒は凝縮する。即ち、双方の熱交換器4,6を出た冷媒は、高圧の液冷媒となる。その後、第1熱交換器4より出力される冷媒は、第1膨張弁18を通過することにより減圧され膨張し、低温低圧の気液混合冷媒となる。この冷媒は、第2熱交換器5に導入される。第3熱交換器6より出力される冷媒についても同様に、第2膨張弁19を通過することにより減圧され膨張し、低温低圧の気液混合冷媒となり、第2熱交換器5に導入される。
第2熱交換器5に導入された冷媒は、蒸発を伴って第1空気流路12を通過する空気の温度(デシカント8通過前の空気の温度)を低下させ、気体に相変化する。この冷媒は四方弁3を経由してアキュムレータ2に戻される。即ち、除湿モード時には、圧縮機1より出力される冷媒を、第1熱交換器4の出力側から、第1膨張弁18を経由する経路、及び、第3熱交換器6の出力側から、第2膨張弁19を経由する経路を合流し、その後、第2熱交換器5を経由する経路を循環させる。
こうして、第2熱交換器5に導入される冷媒により第1空気流路12を流れる空気の温度を低下させることができるので、冷却、除湿した空気を対象となる部屋の室内に供給することができることになる。この際、第1膨張弁18と第2膨張弁19は同一の開度とされている。従って、第1膨張弁18を通過する冷媒流量と第2膨張弁19を通過する冷媒流量をバランス良く分配することができ、冷媒を安定的に循環させることができる。
次に、図5を参照して、加湿モード時の冷媒の流れについて説明する。加湿モード時には、主制御部31の制御により、四方弁3は、図5に示すように、圧縮機1の吐出側が第2熱交換器5に向かう配管に接続される。即ち、圧縮機1より出力される冷媒は、凝縮器として機能する第2熱交換器5に導入され、第1空気流路12の空気と熱交換され、高圧の液冷媒となる。更に、該第2熱交換器5より出力される冷媒は2系統に分岐される。
このうち一方の分岐側に流れる冷媒は、第1膨張弁18にて減圧され、低温低圧の気液混合冷媒となり、蒸発器として機能する第1熱交換器4に導入される。そして、該第1熱交換器4より出力される冷媒は、四方弁3を経由してアキュムレータ2に戻される。
これと並列して、他方の分岐側に流れる冷媒は、第2膨張弁19にて減圧され、低温低圧の気液混合冷媒となり、蒸発器として機能する第3熱交換器6に導入される。そして、該第3熱交換器6より出力される冷媒は、四方弁3を経由してアキュムレータ2に戻される。なお、このとき圧縮機1から第2熱交換器5を経て第1膨張弁18と第2膨張弁19の上流までの配管は高圧冷媒回路となり、第1膨張弁18と第2膨張弁19の下流から圧縮機1までの配管は低圧冷媒回路となる。
上記した冷媒の流れをより詳細に説明すると、加湿モード時においては、圧縮機1より出力される圧縮冷媒は、高温高圧であるので、凝縮器として作用する第2熱交換器5に導入されることにより、第1空気流路12に導入される空気と熱交換する。従って、第1空気流路12を流れる空気の温度が上昇し、且つ、冷媒は凝縮する。そして、第2熱交換器5より出力される冷媒は2系統に分岐され、一方の分岐路を流れる冷媒は、第1膨張弁18を通過することにより減圧され膨張し、温度が低下する。温度が低下した冷媒は、第1熱交換器4に導入されて、蒸発を伴って第2空気流路13を通過する空気の温度(デシカント8通過前の空気の温度)を低下させ、四方弁3を経由してアキュムレータ2に戻される。
一方、第2熱交換器5より出力され、他方の分岐路を流れる冷媒は、第2膨張弁19を通過することにより減圧され膨張し、温度が低下する。温度が低下した冷媒は、第3熱交換器6に導入されて、蒸発を伴って第2空気流路13を通過する空気の温度(デシカント8通過後の空気の温度)を低下させ、四方弁3を経由してアキュムレータ2に戻される。即ち、加湿モード時には、圧縮機1より出力される冷媒を、第2熱交換器5の出力側から、第1膨張弁18と第1熱交換器4を経由する経路、及び、第2膨張弁19と第3熱交換器6を経由する経路を循環させるように冷媒の流路を設定する。
こうして、第1空気流路12を流れる空気の温度を上昇させることができるので、加温、加湿した空気を室内に供給することができる。ここで、本実施形態では、第1熱交換器4を通過する空気に含まれる水分が、冷媒による温度低下で凍結しないように、該第1熱交換器4に供給する冷媒の流量を制御する。具体的には、第1膨張弁18の開度を後述する第1下限開度Min1或いは開度ゼロ(全閉)とすることにより、第1熱交換器4に供給する冷媒の流量を規制する。この際、第1膨張弁18に流れる冷媒の流量は、第1熱交換器4を通過する空気の水分が凍結しない流量となるように予め計算により設定する。更に、第1熱交換器4を流れる冷媒が上記の流量となるように、第1下限開度Min1を設定する。詳細な制御方法については、後述する。
[圧縮機の制御についての説明]
次に、図3に示す主制御部31による圧縮機1の制御について説明する。主制御部31は、空気温度センサ24で検出される第1熱交換器4に入る空気温度、及び、空気湿度センサ23で検出される第1熱交換器4に入る空気湿度を取得する。そして、これらの温度データ、及び湿度データに基づき、対象室内の湿度Hcを推定する。この推定演算では、周知の演算方式である、相対湿度→絶対湿度の計算式、絶対湿度→相対湿度の計算方法を採用することができる。ここで、室内よりダクトを経由して戻ってきた空気RAは、空気温度が室温と異なるので、相対湿度に誤差が生じるが絶対湿度は同じである。そこで、先に空気RAの相対湿度より絶対湿度を計算し、この結果に基づき、室内温度での相対湿度を計算する。
そして、除湿モード時には、上記の演算で推定される対象室内の湿度Hcが目標湿度Hsとなるように、インバータ27の出力を変化させ、圧縮機1の出力を制御する。即ち、対象室内の湿度Hcが目標湿度HsにヒステリシスΔhを加算した既定値Hs+Δhよりも高い場合には、インバータ27の出力を上昇させ、圧縮機1の出力を増大させる(R→R+ΔR)。対象室内の湿度Hcが目標湿度からヒステリシスΔhを減算した既定値Hs−Δhより低い場合には、インバータ27の出力を低下させ、圧縮機1の出力を減少させる(R→R−ΔR)。そして、対象室内の湿度Hcが常に「Hs−Δh」から「Hs+Δh」の範囲内となるように制御する。
また、加湿モード時には、対象室内の湿度Hcが目標湿度Hsとなるように、インバータ27の出力を変化させ、圧縮機1の出力を制御する。即ち、対象室内の湿度Hcが既定値Hs−Δhより低い場合には、インバータ27の出力を上昇させ、圧縮機1の出力を増大させる(R→R+ΔR)。対象室内の湿度Hcが既定値Hs+Δhより高い場合には、インバータ27の出力を低下させて圧縮機1の出力を減少させる(R→R−ΔR)。そして、対象室内の湿度Hcが常に既定値「Hs−Δh」から「Hs+Δh」の範囲内となるように制御する。
上記の制御を実行することにより、除湿モード時、及び加湿モード時の双方において、対象室内の湿度Hcを既定値の範囲内に制御することが可能となる。
[第1、第2膨張弁の制御の説明]
(除湿モード時)
冷媒温度センサ20で測定される冷媒温度T1、及び冷媒圧力センサ21で測定される冷媒圧力P1に基づいて、冷媒の蒸発温度Teを求める。そして、冷媒温度T1と蒸発温度Teとの温度差、即ち、「T1−Te」を現過熱度SHとする。この現過熱度SHが目標過熱度SSHとなるように、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の開度Vstを決定する。決定方法は、例えば、PID制御等の公知の制御方法を利用することができる。そして、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19を共に開度Vstにする。即ち、第1膨張弁18と第2膨張弁19は同一の開度とする。但し、第1、第2膨張弁の開度が予め設定した下限値Min0以下となる場合には、この下限値Min0とする。即ち、除湿モード時においては、第1膨張弁18及び第2膨張弁19を最低でも下限値Min0の開度とする。
(加湿モード時)
上記と同様の手法で、現過熱度SHを求める。そして、現過熱度SHが目標過熱度SSHとなるように、第2膨張弁19の開度Vstを決定する。決定方法は、例えば、PID制御等の公知の制御方法を利用することができる。そして、第2膨張弁19を開度Vstに設定する。一方、第1膨張弁18の開度を予め設定した第1下限開度Min1に固定する。即ち、第2膨張弁19は開度Vstとなるように制御され、第1膨張弁18は第1下限開度Min1とされる。この際、第1下限開度Min1は、第1熱交換器4に供給される冷媒流量が、該第1熱交換器4を通過する空気中に含まれる水分を凍結させない程度の開度に設定される。換言すれば、第1膨張弁18を第1下限開度Min1とすることにより、第1熱交換器4を通過する空気中の水分が凍結することを防止している。
また、第2膨張弁19の開度Vstが、第2下限開度Min2以下(但し、Min2>Min1)となる場合には、第1膨張弁18を全閉状態とする。更に、第2膨張弁19の開度Vstが第1下限開度Min1よりも小さくなる場合には、第1下限開度Min1とする。即ち、第2膨張弁19を最低でも第1下限開度Min1とする。
[作用の説明]
次に、上述のように構成された本実施形態に係る外気処理装置100の処理手順を、図6〜図10に示すフローチャートを参照して説明する。
図6は、全体の処理手順を示すフローチャートである。初めに、図6のステップS1において、主制御部31は、EAファン9、SAファン10を起動させ、更に圧縮機1を起動させる。このとき、圧縮機1の出力をRとし、第1膨張弁18の開度をVt1とし、第2膨張弁19の開度をVt2とする。更に、デシカント8を駆動させる。
ステップS2において、主制御部31は、モード選択を実行する。ここでは、操作者の入力操作により、除湿モード、或いは加湿モードのいずれかが選択される。具体的には、夏季においては除湿モードが選択され、冬季においては加湿モードが選択される。
除湿モードが選択された場合には、ステップS3において、主制御部31は四方弁3を制御し、圧縮機1の出力が第1熱交換器4及び第3熱交換器6側になるように設定する。即ち、図4に示す四方弁3のように設定する。
次いで、ステップS4において、除湿モードによる圧縮機1の制御を実行する。圧縮機制御の詳細については、図7を参照して後述する。その後、ステップS5において、除湿モードによる膨張弁制御を実行する。膨張弁制御の詳細については、図8を参照して後述する。その後、ステップS9に処理を移行する。
一方、ステップS2で加湿モードが選択された場合には、ステップS6において、主制御部31は、四方弁3を制御し、圧縮機1の出力が第2熱交換器5側になるように設定する。即ち、図5に示す四方弁3のように設定する。
次いで、ステップS7において、加湿モードによる圧縮機1の制御を実行する。圧縮機制御の詳細については、図9を参照して後述する。その後、ステップS8において、加湿モードによる膨張弁制御を実行する。膨張弁制御の詳細については、図10を参照して後述する。その後、ステップS9に処理を移行する。
ステップS9において、主制御部31は、処理の停止を示す操作スイッチが操作されたか否かを判断し、オフとされた場合には、ステップS10において、主制御部31は、EAファン9、SAファン10をオフとする。更に、圧縮機1を停止させ、デシカント8を停止させる。
次に、図6のステップS4に示した除湿モード時における圧縮機1の制御について図7に示すフローチャートを参照して説明する。初めに、ステップS31において、主制御部31は、空気温度センサ24、及び空気湿度センサ23で検出される第1熱交換器4の入口側空気の温度データ、及び湿度データを取得する。
ステップS32において、主制御部31は、ステップS31で取得した温度データ及び湿度データに基づき、対象室内の湿度Hc(相対湿度)を算出する。相対湿度の算出方法は前述した通りであり、公知の手法を用いることができる。
ステップS33において、主制御部31は、予め設定した目標湿度Hsと上記の湿度Hcを比較する。そして、双方の大小関係に応じて圧縮機1の出力を制御する。具体的には、ヒステリシスΔhを設定し、「Hc≧Hs+Δh」である場合には、ステップS34において、主制御部31は圧縮機1の出力をΔRだけ上昇させる。即ち、圧縮機1の出力を「R」から「R+ΔR」に変更する。
また、「Hc≦Hs−Δh」である場合には、ステップS35において、主制御部31は、圧縮機1の出力をΔRだけ減少させる。即ち、圧縮機1の出力を「R」から「R−ΔR」に変更する。
一方、「Hs+Δh>Hc>Hs−Δh」である場合には、圧縮機1の出力を変更しない。換言すれば、目標湿度Hsからヒステリシスの範囲±Δhを不感帯としている。こうして、対象室内の湿度Hcが「Hs±Δh」の範囲内となるように、圧縮機1の出力が調整されることとなる。
次に、図6のステップS5に示した膨張弁制御の処理手順を、図8に示すフローチャートを参照して説明する。初めに、ステップS51において、主制御部31は、冷媒圧力センサ21で検出される冷媒圧力P1、及び冷媒温度センサ20で検出される冷媒温度T1を取得する。
ステップS52において、主制御部31は、冷媒圧力P1から冷媒の蒸発温度Teを算出する。
ステップS53において、主制御部31は、冷媒温度T1と蒸発温度Teとの差分である現過熱度SHを算出する。即ち、SH=T1−Teを演算する。
ステップS54において、主制御部31は、PID演算等を用いることにより、現過熱度SHを目標過熱度SSHとするための第1膨張弁18及び第2膨張弁19の開度Vstを演算する。
ステップS55において、主制御部31は、ステップS54の演算で算出された開度Vstと下限値Min0を対比し、Vst<Min0である場合には(ステップS55でYES)、ステップS57に処理を移行し、Vst<Min0でない場合には(ステップS55でNO)、ステップS56に処理を移行する。
ステップS56において、主制御部31は、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の開度Vt1、Vt2を共にVstに設定する。つまり、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19を同一の開度Vstに設定する。
一方、ステップS57において、主制御部31は、第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の開度を共に下限値Min0に設定する。即ち、下限値Min0は最低限の開度を示しており、目標とする開度Vstが下限値Min0よりも小さい場合には、下限値Min0とする。
このように、除湿モード時には、現過熱度SHが目標過熱度SSHとなるように、膨張弁開度Vstを設定し、この開度Vstとなるように第1膨張弁18、及び第2膨張弁19の開度を調整する。その結果、現過熱度SHを目標過熱度SSHに近づけることができる。また、第1膨張弁18及び第2膨張弁19の開度が同一となるように制御されるので、第1熱交換器4と第2熱交換器5の間での偏りがなく、バランスの良い流量を設定することができる。更に、第1膨張弁18及び第2膨張弁19の開度は下限値Min0以下にはならないので、最小限の冷媒を流すことができる。
次に、図6のステップS7に示した加湿モード時における圧縮機1の制御について図9に示すフローチャートを参照して説明する。
初めに、ステップS61において、主制御部31は、空気温度センサ24、及び空気湿度センサ23で検出される、第1熱交換器4の入り口側空気の温度データ、及び湿度データを取得する。
ステップS62において、主制御部31は、ステップS31で取得した温度データ及び湿度データに基づき、対象室内の湿度Hcを算出する。湿度Hcの算出方法は前述した通りである。
ステップS63において、主制御部31は、予め設定した目標湿度Hsと上記の湿度Hcを比較する。そして、双方の大小関係に応じて圧縮機1の出力を制御する。具体的には、ヒステリシスΔhを設定し、「Hc≦Hs−Δh」である場合には、ステップS64において、主制御部31は圧縮機1の出力をΔRだけ上昇させる。即ち、出力を「R」から「R+ΔR」に変更する。
また、「Hc≧Hs+Δh」である場合には、ステップS65において、主制御部31は、圧縮機1の出力をΔRだけ減少させる。即ち、圧縮機1の出力を「R」から「R−ΔR」に変更する。
一方、「Hs+Δh>Hc>Hs−Δh」である場合には、圧縮機1の出力を変更しない。換言すれば、目標湿度Hsからヒステリシスの範囲±Δhを不感帯としている。こうして、対象室内の湿度Hcが「Hs±Δh」の範囲内となるように、圧縮機1の出力が調整されることとなる。
次に、図6のステップS8に示した膨張弁制御の処理手順を、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
初めに、ステップS81において、主制御部31は、冷媒圧力センサ21で検出される冷媒圧力P1、及び冷媒温度センサ20で検出される冷媒温度T1を取得する。
ステップS82において、主制御部31は、冷媒圧力P1から冷媒の蒸発温度Teを算出する。
ステップS83において、主制御部31は、冷媒温度T1と蒸発温度Teとの差分である現過熱度SHを算出する。即ち、SH=T1−Teを演算する。
ステップS84において、主制御部31は、PID演算等を用いることにより、現過熱度SHを目標過熱度SSHとするための第1膨張弁18及び第2膨張弁19の開度Vstを演算する。
ステップS85において、主制御部31は、ステップS84の演算で算出された開度Vstと第2下限開度Min2を対比し、Vst<Min2である場合には(ステップS85でYES)、ステップS87に処理を移行し、Vst<Min2でない場合には(ステップS85でNO)、ステップS86に処理を移行する。
ステップS86において、主制御部31は、開度Vstと第1下限開度Min1を対比し、Vst<Min1である場合には(ステップS86でYES)、ステップS89に処理を移行し、Vst<Min1でない場合には(ステップS86でNO)、ステップS88に処理を移行する。
ステップS87において、主制御部31は、第1膨張弁18の開度を第1下限開度Min1とし、第2膨張弁19の開度を開度Vstに設定する。即ち、第1膨張弁18の開度を第1下限開度Min1に抑制することにより(Min1以上としないことにより)、第1熱交換器4に流入する冷媒流量を制限し、該第1熱交換器4を通過する空気中の水分が凍結することを防止する。
ステップS88において、主制御部31は、第1膨張弁18の開度をゼロとし、第2膨張弁の開度を開度Vstに設定する。即ち、膨張弁開度Vstが第1下限開度Min1と第2下限開度Min2との間であるので、第1膨張弁18の開度をゼロ(即ち、全閉状態)とする。即ち、加湿モード時には、第1熱交換器4に過多の冷媒を供給すると、該第1熱交換器を通過する空気中の水分が凍結する可能性があるので、できるだけ第1膨張弁18の開度を低下させて第1熱交換器4に供給する冷媒流量を低減する。
ステップS89において、主制御部31は、第1膨張弁18の開度をゼロとし、第2膨張弁開度を第1下限開度Min1に設定する。即ち、第2膨張弁19の開度は、第1下限開度Min1以下にはならないので、最小限の冷媒を流すことができる。
[効果の説明]
このようにして、本実施形態に係る外気処理装置100では、夏季に除湿モードで運転する際には、第1熱交換器4、及び第3熱交換器6の双方にて冷媒を凝縮させる構成としたので、デシカント8の蒸発能力が向上し、水分吸着機能が向上し、ひいては除湿能力が向上する。また、冬季の加湿モードでは、第1熱交換器4と第3熱交換器6で冷媒を並列に蒸発させるようにしたので、第1熱交換器4の熱交換量を低減することができ、凍結を防止できる。
更に、冬季の加湿モード時に、第1熱交換器4で熱交換を行う冷媒は、第1膨張弁18を第1下限開度Min1で固定して、第2膨張弁19を調整して圧縮機1に流入する冷媒の流量を制御する。従って、第1熱交換器4に流入する冷媒が制限される。また、この第1下限開度Min1は、第1熱交換器4を流れる空気に含まれる水分が凍結しないように予め計算されているので、第1熱交換器4での凍結の発生を防止することができる。
更に、加湿モード時には、室内からの空気温度が低い場合、蒸発器として作用する第1熱交換器4は凍結を起こし易い条件(第2膨張弁19の開度がMin2より小さい場合、即ち、冷媒循環量が低く冷媒蒸発温度も低い場合)となる。そこで、第1膨張弁18の開度をゼロとし(全閉とし)、該第1膨張弁18に冷媒が流れないようにしたので、第1熱交換器4での凍結を防止できる。これにより、本実施形態に係る外気処理装置100の稼働範囲を拡大することができる。即ち、外気温度の制限を緩和して稼働させることが可能となる。
また、除湿モード時には、第1膨張弁18と第2膨張弁19の開度が同一の開度となるように制御するので、圧縮機1より出力される冷媒の流量をバランス良く分配し、第2熱交換器5での冷媒の蒸発を安定化させることができる。
更に、圧縮機1の出力制御を対象室内の湿度に基づいて決定し、制御する構成としたので、室内用空調機(個別のエアコン)の負荷を低減することが可能となる。
また、従来と対比して構成が簡素化されるので、例えば、特許文献1と対比し、熱交換器の個数を低減しているので、構成を簡素化し、且つコストダウンを図ることが可能となる。
以上、本発明の外気処理装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
1 圧縮機
2 アキュムレータ
3 四方弁
4 第1熱交換器
5 第2熱交換器
6 第3熱交換器
8 デシカント
8a 回転モータ
9 EAファン
10 SAファン
11 全熱交換器
12 第1空気流路
13 第2空気流路
18 第1膨張弁
19 第2膨張弁
20 冷媒温度センサ
21 冷媒圧力センサ
23 空気湿度センサ
24 空気温度センサ
27 インバータ
31 主制御部
31a センサ入力部
31b 第1操作部
31c 圧縮機出力部
31d 第2操作部
100 外気処理装置

Claims (4)

  1. 対象となる部屋の室内に、室外の空気を処理して除湿空気、或いは加湿空気を供給する外気処理装置において、
    室外から室内に向かう空気の流路となる第1空気流路と、
    室内から室外に向かう空気の流路となる第2空気流路と、
    前記第1空気流路と第2空気流路とに跨って配置され、前記第1空気流路と第2空気流路のうちの一方の流路を流れる空気の水分を吸着し、他方の流路を流れる空気に水分を放出する水分吸着手段と、
    冷媒を循環させる冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路は、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記第2空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第1熱交換器、及び下流側に配置された第3熱交換器と、
    前記第1空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第2熱交換器と、
    除湿した空気を室内に供給する除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第1熱交換器及び第3熱交換器に供給し、且つ、加湿した空気を室内に供給する加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第2熱交換器に供給するように切り替える出力切替手段と、
    前記第1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第1膨張弁、及び、前記第3熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第2膨張弁と、
    前記第1膨張弁及び第2膨張弁の開度を制御し、且つ、前記出力切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    更に、前記制御手段は、
    前記除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第1熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁を経由する経路、及び、前記第3熱交換器の出力側から、前記第2膨張弁を経由する経路を合流し、その後、前記第2熱交換器を経由する経路を循環させ、
    前記加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第2熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁と前記第1熱交換器を経由する経路、及び、前記第2膨張弁と前記第3熱交換器を経由する経路を循環させ
    第1膨張弁の開度を、前記第1熱交換器を流れる空気中の水分が凍結しないように設定した第1下限開度とすることにより、凍結を防止すること
    を特徴とする外気処理装置。
  2. 前記制御手段は、加湿モード時には、室内の湿度が予め設定した目標湿度となるように、前記第2膨張弁の開度を制御し、
    前記第2膨張弁の開度が、予め設定した前記第1下限開度よりも大きい第2下限開度以下となる場合には、前記第1膨張弁を全閉とすること
    を特徴とする請求項1に記載の外気処理装置。
  3. 対象となる部屋の室内に、室外の空気を処理して除湿空気、或いは加湿空気を供給する外気処理装置において、
    室外から室内に向かう空気の流路となる第1空気流路と、
    室内から室外に向かう空気の流路となる第2空気流路と、
    前記第1空気流路と第2空気流路とに跨って配置され、前記第1空気流路と第2空気流路のうちの一方の流路を流れる空気の水分を吸着し、他方の流路を流れる空気に水分を放出する水分吸着手段と、
    冷媒を循環させる冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路は、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記第2空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第1熱交換器、及び下流側に配置された第3熱交換器と、
    前記第1空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第2熱交換器と、
    除湿した空気を室内に供給する除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第1熱交換器及び第3熱交換器に供給し、且つ、加湿した空気を室内に供給する加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第2熱交換器に供給するように切り替える出力切替手段と、
    前記第1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第1膨張弁、及び、前記第3熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第2膨張弁と、
    前記第1膨張弁及び第2膨張弁の開度を制御し、且つ、前記出力切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    更に、前記制御手段は、
    前記除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第1熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁を経由する経路、及び、前記第3熱交換器の出力側から、前記第2膨張弁を経由する経路を合流し、その後、前記第2熱交換器を経由する経路を循環させ、
    室内の湿度が予め設定した目標湿度となるように、前記第1膨張弁、及び第2膨張弁を同一の開度で制御し、
    前記加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第2熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁と前記第1熱交換器を経由する経路、及び、前記第2膨張弁と前記第3熱交換器を経由する経路を循環させること、
    を特徴とする外気処理装置。
  4. 対象となる部屋の室内に、室外の空気を処理して除湿空気、或いは加湿空気を供給する外気処理装置において、
    室外から室内に向かう空気の流路となる第1空気流路と、
    室内から室外に向かう空気の流路となる第2空気流路と、
    前記第1空気流路と第2空気流路とに跨って配置され、前記第1空気流路と第2空気流路のうちの一方の流路を流れる空気の水分を吸着し、他方の流路を流れる空気に水分を放出する水分吸着手段と、
    冷媒を循環させる冷媒回路と、を有し、
    前記冷媒回路は、
    冷媒を圧縮する圧縮機と、
    前記第2空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第1熱交換器、及び下流側に配置された第3熱交換器と、
    前記第1空気流路の、前記水分吸着手段の上流側に配置された第2熱交換器と、
    除湿した空気を室内に供給する除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第1熱交換器及び第3熱交換器に供給し、且つ、加湿した空気を室内に供給する加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を前記第2熱交換器に供給するように切り替える出力切替手段と、
    前記第1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第1膨張弁、及び、前記第3熱交換器と第2熱交換器との間に設けられる第2膨張弁と、
    前記第1膨張弁及び第2膨張弁の開度を制御し、且つ、前記出力切替手段を制御する制御手段と、を備え、
    更に、前記制御手段は、
    前記除湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第1熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁を経由する経路、及び、前記第3熱交換器の出力側から、前記第2膨張弁を経由する経路を合流し、その後、前記第2熱交換器を経由する経路を循環させ、
    前記加湿モード時には、前記圧縮機より出力される冷媒を、第2熱交換器の出力側から、前記第1膨張弁と前記第1熱交換器を経由する経路、及び、前記第2膨張弁と前記第3熱交換器を経由する経路を循環させ、
    前記室内より戻される空気の温度、及び湿度を検出する温度検出部、及び湿度検出部を更に備え、前記制御手段は、前記温度検出部で検出する温度、及び前記湿度検出部で検出される湿度に基づき、前記室内の湿度が予め設定した目標湿度となるように、前記圧縮機の出力を制御すること
    を特徴とする外気処理装置。
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