JP6615630B2 - 電気機器 - Google Patents

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Description

本発明は、電源装置などの電気機器に関し、特に電気機器の冷却構造に関する。
電気機器には、密閉による保護(塵埃等の異物からの保護)を要する第1電子回路が筐体内に構築されているものが多く存在する(例えば、特許文献1参照)。この様な電気機器は、第1電子回路を冷却するための冷却構造を有している。具体的には、吸気口と排気口とが筐体に設けられており、筐体は、吸気口から吸入される空気を排気口まで流す流路が形成されている第1室と、第1仕切り壁を介して第1室に隣接配置された第2室とを含んでいる。そして、第2室は密閉されており、その第2室内に第1電子回路が設置されている。又、第1室内には、上記流路を流れる空気との熱交換により第2室内を冷却するフィンが設置されている。
上述した電気機器では、更に、塵埃等の異物からの保護を第1電子回路ほどは必要としない(即ち、密閉を必要としない)が適度な冷却を要する第2電子回路が筐体内に構築されていることがある。この場合、第2電子回路は、次の様に冷却される。一例として、第2電子回路は、第1室内に設置され、吸気口から第1室内に直接的に吸入された外気(即ち、上記流路を流れる空気)により冷却される。他の例として、第2電子回路は、筐体内に設けられた別室に設置され、別の吸気口から別室内に直接的に吸入された外気により冷却される。
特開2015−133345号公報
しかしながら、上述した電気機器では、第2電子回路に外気が直接的且つ大量に吹き付けられることになる。このため、第2電子回路が効率良く冷却されはするものの、次の様な問題の発生が懸念される。即ち、電子回路に悪影響を及ぼす物質が外気に含まれていた場合、第2電子回路に外気が直接的且つ大量に吹き付けられたとすれば、第2電子回路に悪影響が及び易くなる。延いては、電気機器の故障に繋がる虞がある。
そこで本発明の目的は、外気を利用して筐体内を冷却する電気機器において、筐体内を効率良く冷却すると共に、外気がもたらし得る悪影響を抑えることである。
本発明に係る電気機器は、吸気口と排気口とを持った筐体を備える。筐体は、吸気口から吸入される空気を排気口まで流す主流路が形成されている第1室と、第1仕切り壁を介して第1室に隣接配置された第2室と、第2室とは反対側の位置にて第2仕切り壁を介して第1室に隣接配置された第3室とを含み、第2室は密閉されている。そして、第2仕切り壁には、第3室へ通じる第1通気口が設けられている。この様な構成により、電気機器には、吸気口から吸入される空気の一部を、第1通気口を通じて第3室へ流入させる第1副流路が形成されている。
上記電気機器によれば、吸気口から吸入される空気の一部を利用して、第3室を冷却することができる。又、吸気口から吸入される空気の一部が、第1室から第1通気口を通じて第3室内へ流れ込むので、電気機器への悪影響を抑えることのできる適度な量の空気が第3室に送り込まれることになる。
本発明に係る電気機器によれば、筐体内を効率良く冷却すると共に、外気がもたらし得る悪影響を抑えることができる。
本発明の実施形態である電源装置を(a)正面側及び(b)背面側のそれぞれから見て示した斜視図である。 電源装置の内部構成を部分的に示した横断面図である。 電源装置のうちの吸気口近傍の部分を示した破断斜視図である。 電源装置のうちの排気口近傍の部分を示した破断斜視図である。 変形例に係る電源装置の内部構成を部分的に示した横断面図である。 電源装置の複数を積み重ねて構築される電源システムの一例を示した斜視図である。 電源システムを部分的に示した縦断面図である。
本発明を電源装置に適用した実施形態について、図面に沿って具体的に説明する。図1(a)及び(b)は、本発明の実施形態である電源装置を正面側及び背面側のそれぞれから見て示した斜視図である。図1(a)及び(b)に示される様に、電源装置は、吸気口1aと排気口1bとを持った筐体1を備える。筐体1は、箱型を呈した外壁として、前壁10Aと、後壁10Bと、左右の側壁10C及び10Dと、天壁10Eと、底壁10Fとを有する。
図2は、電源装置の内部構成を部分的に示した横断面図である。図2に示される様に、筐体1内には、第1室11と、第2室12と、第3室13とが形成されている。
具体的には、前壁10Aから後壁10Bまで延びた第1仕切り壁14A及び第2仕切り壁14Bが、互いに対向した状態で底壁10Fの内面に立設されている。そして、第1室11〜第3室13の全ての天井が天壁10Eにより構成され、第1室11〜第3室13の全ての床が底壁10Fにより構成されている。より具体的には、以下の通りである。
吸気口1aは、前壁10Aに形成されると共に、第1室11内に外気を直接的に吸入することが可能となる位置に配されている。本実施形態において、吸気口1aには、複数のスリットを持ったカバー8が取り付けられている(図1(a)参照)。
排気口1bは、後壁10Bに形成されると共に、第1室11内の空気を外部へ直接的に排出することが可能となる位置に配されている。本実施形態において、排気口1bは、後壁10Bに形成された複数の貫通孔から構成されている。
後述する様に、第1室11において、前壁10A(又は後壁10B)に沿う方向D1における第1仕切り壁14Aから第2仕切り壁14Bまでの距離は、前壁10Aに近い領域での距離L1が後壁10Bに近い領域での距離L2よりも大きくなる様に設定されている(L1>L2)。そして、吸気口1aは、排気口1bよりも横幅(方向D1における全幅)が大きくなる様に形成されている。
第1室11は、天壁10Eと、底壁10Fと、第1仕切り壁14Aと、第2仕切り壁14Bとで囲まれており、これらの壁により、吸気口1aから吸入される空気を排気口1bまで流す主流路21が形成されている。
図2に示される様に、電源装置は、ファン3と、第1フィン51と、第2フィン52とを更に備え、これらが第1室11に設置されている。ここで、ファン3は、第1室11内の位置であって且つ吸気口1a近傍の位置に設置されており、吸気口1aから第1室11内へ空気を吸入する。尚、吸気口1aから第1室11内への空気の吸入が実現されるのであれば、ファン3は、第1室11内の他の位置に設置されてもよいし、筐体1外の位置に設置されてもよい。
そして、ファン3の駆動により吸気口1aから吸入された空気は、第1フィン51及び第2フィン52内を通過する。この様に第1室11内を空気が流れることにより、直接的、又は第1フィン51及び第2フィン52を介して間接的に、筐体1内の回路や部品等が冷却される。間接的に冷却される対象として、後述する様に第2室12内にて第1フィン51に取り付けられた主回路41や、第3室13にて第2フィン52に取り付けられた回路や部品等が挙げられる。尚、第1フィン51及び第2フィン52の詳細については後述する。
第2室12は、筐体1を構成している外壁のうちの側壁10Dを除く壁と、第1仕切り壁14Aとで囲まれており、これらの壁により密閉されている。即ち、第2室12は、第1仕切り壁14Aを介して第1室11に隣接配置されると共に、密閉されている。よって、第2室12は、防塵性能を有している。
第3室13は、筐体1を構成している外壁のうちの側壁10Cを除く壁と、第2仕切り壁14Bとで囲まれている。即ち、第3室13は、第2室12とは反対側の位置にて第2仕切り壁14Bを介して第1室11に隣接配置されている。
図3は、電源装置のうちの吸気口1a近傍の部分を示した破断斜視図である。又、図4は、電源装置のうちの排気口1b近傍の部分を示した破断斜視図である。尚、図3及び図4では、ファン3、電源回路、第1フィン51、及び第2フィン52(図2参照)の図示が選択的に省略されている。図2〜図4に示される様に、第2仕切り壁14Bには、第1室11から第3室13の方へ迫り出した段差部150と、段差部150から前壁10Aまで拡がる第1平坦部151と、段差部150から後壁10Bまで拡がる第2平坦部152とが形成されている。
図2に示される様に、第1平坦部151は、第1仕切り壁14Aに対して略平行に配されると共に、方向D1における第1仕切り壁14Aからの距離L1が吸気口1aの横幅と略同一か又はそれより大きくなる位置に配されている。第2平坦部152は、第1仕切り壁14Aに対して略平行に配されると共に、方向D1における第1仕切り壁14Aからの距離L2が排気口1bの横幅と略同一か又はそれより大きくなる位置に配されている。そして、第1平坦部151及び第2平坦部152は、距離L1が距離L2より大きくなる様に配されており、且つ、段差部150を介して互いに連接されている。
従って、第1室11のうちの吸気口1aに近い領域(前壁10Aから段差部150までの領域)が、第3室13の方へ迫り出している。この様に、段差部150は、第1室11において吸気口1aに近い領域の方が排気口1bに近い領域よりも広くなる様に形成されている。尚、段差部150は、第1平坦部151及び第2平坦部152に対して略垂直な姿勢となる様に形成されてもよいし、その様な姿勢から傾いた姿勢となる様に形成されてもよい。本実施形態では、後者の姿勢が採用されている(図2及び図3参照)。一例として、段差部150は、第2仕切り壁14Bを構成している平板をクランク状に屈曲変形させることにより形成されたものである。
そして、吸気口1aは、電源装置を前壁10Aの方から見たときに(即ち、正面視において)第3室13に部分的に重なる様に形成されている。より具体的には、正面視において、第1仕切り壁14A、第2平坦部152、及び第1平坦部151が前壁10Aと重なる位置をそれぞれ位置P1、P2、及びP3(図2参照)としたとき、吸気口1aは、位置P1又はその近傍の位置から、位置P2を越えて、位置P3又はその近傍の位置まで拡がっている。
図2及び図3に示される様に、段差部150には、第3室13へ通じる第1通気口6aが設けられている。これにより、筐体1内には、吸気口1aから吸入される空気の一部を、第1通気口6aを通じて第3室13へ流入させる第1副流路22が形成されている(図2参照)。ここで、吸気口1aは、上述した様に、正面視において第3室13に部分的に重なる様に形成されている。よって、吸気口1aから吸入される空気を、部分的に第3室13へ流入させることが可能になっている。
本実施形態において、第1通気口6aは、1つの矩形状の開口から構成されている。そして、第1通気口6aの開口面積を調整することにより、第3室13へ送り込む空気の量を調整することができる。尚、第1通気口6aの構成は、これに限定されるものではなく、種々の変形が可能である。一例として、第1通気口6aは、縦又は横に一列又は複数列に配された複数の開口(例えば、矩形状の開口)から構成されていてもよい。又、開口面積だけでなく第1通気口6aの形状や配置(開口の配置)を調整することにより、第3室13へ送り込む空気の量を調整することができる。
本実施形態では、第1通気口6aが、段差部150から更に第2平坦部152にまで拡げられている(図2及び図3参照)。これにより、後述する第1巻線40Aを、第1通気口6aに通すと共に、第1室11から第3室13に亘って配置することが可能となっている。
図2及び図4に示される様に、第2平坦部152には、第3室13にて第1副流路22を流れる空気を、排気口1bに近い位置にて第1室11へ戻す第2通気口6bが設けられている。本実施形態では、第2通気口6bは、後壁10Bに近い位置にて第2平坦部152に設けられている。第3室13にて第1副流路22を流れる空気は、第2通気口6bを通じて排気口1bに導かれ、主流路21を流れる空気と共に排気口1bから排出される。
更に、図2及び図3に示される様に、底壁10Fのうちの主流路21に接する部分(即ち、第1室11を構成している部分)には、筐体1の外部へ通じる第3通気口6cが設けられている。これにより、筐体1には、吸気口1aから吸入される空気の一部を、第3通気口6cを通じて外部(筐体1の下側)へ導く第2副流路23が形成されている(図2及び図7参照)。一例として、第3通気口6cは、底壁10Fの一部に切起し加工を施すことにより形成されたものである。
本実施形態では、第3通気口6cは、吸気口1aに近い位置に形成されている。又、第3通気口6cは、ファン3の横幅方向と略同一の方向(本実施形態では方向D1と略同一の方向)へファン3と略平行に延びると共に、平面視(図2参照)において全体がファン3と対向する様に形成されている。尚、第3通気口6cは、全体が吸気口1aと対向する様に配されてもよい。又、第3通気口6cは、底壁10Fのうちの主流路21に接する部分であれば、吸気口1aから離れた位置に形成されてもよい。
図2に示される様に、電源装置は、筐体1内に構築された電源回路を更に備える。電源回路は、第1巻線40Aと、第2巻線40Bと、主回路41と、入出力回路42と、制御回路(図示せず)とを含む。第1巻線40Aは、第1通気口6aに通されると共に、第1室11から第3室13に亘って配置されている。よって、第1巻線40Aは、前壁10Aに近い位置にて第1室11から第3室13にかけて配されている。第2巻線40Bは、第1室11内の後壁10Bに近い位置において、排気口1bに対向した状態で配されている。主回路41は、密閉されている第2室12内に配されている。入出力回路42は、第3室13内に配されている。尚、主回路41及び入出力回路42については、部分的に構成部品の図示が省略されている。制御回路(図示せず)は、密閉されている第2室12内に主回路41と共に配されている。
主回路41は、平滑回路やコンバータ回路等を含み、これらの回路には、スイッチ素子411等、塵埃等の異物からの保護を要する多くの精密部品が含まれている。よって、主回路41は、密閉されて防塵性能を持った第2室12内に配されている。又、主回路41の動作時において、主にスイッチ素子411が発熱を伴う。このため、主回路41は冷却を要する。そこで、電源装置は、以下の様な構成を有している。
図2に示される様に、第1仕切り壁14Aには第1開口71が形成されており、第1開口71を隙間なく閉塞すべく、第1フィン51が、その平坦面を第1仕切り壁14Aに密着させた状態で第1室11内に設置されている。即ち、第1仕切り壁14Aの第1室11側の面に、第1フィン51が密着固定されている。よって、第2室12において、第1仕切り壁14Aと第1フィン51(主に平坦面)とにより、内部が外気から遮断された状態(密閉された状態)が維持されている。即ち、第2室12を密閉する構造の一部を、第1フィン51が担っている。
第1フィン51は、主流路21を流れる空気との熱交換により第2室12内を冷却する。具体的には、スイッチ素子411(主な熱発生源)が、第1フィン51の平坦面(第1仕切り壁14Aに密着した面)のうちの第1開口71から露出した部分に、直接的に固着されている。よって、スイッチ素子411が、主な冷却対象として、第1フィン51を通じて冷却される。尚、第1仕切り壁14Aが熱伝導性を有する場合、第1開口71がなくても、第1仕切り壁14Aを介して第2室12内を冷却することが可能である。この場合、第1仕切り壁14Aの第1室11側の面に第1フィン51を密着させると共に、第1仕切り壁14Aの第2室12側の面に、スイッチ素子411等の精密部品や、主回路41等が搭載された基板などを密着させることが好ましい。
入出力回路42には、入出力端子421、及び電源回路内の配線422などが含まれている。そして、入出力端子421は、後壁10Bのうちの第3室13を構成している部分から外部に引き出されている。配線422は、電源回路の構築に必要な部品や回路間の接続を担うものである。そして、入出力回路42は、塵埃等の異物からの保護を主回路41ほどは必要としないが、適度な冷却を要する。そこで、第3室13内に入出力回路42が配されると共に、電源装置は、以下の様な構成を更に有している。
図2〜図4に示される様に、第2仕切り壁14Bの第2平坦部152には第2開口72が形成されており、第2開口72を閉塞すべく(部分的に隙間が生じてもよい)、第2フィン52が、その平坦面を第2平坦部152に密着させた状態で第1室11内に設置されている。即ち、第2平坦部152の第1室11側の面に、第2フィン52が密着固定されている。一方、第2フィン52は、第1通気口6a及び第2通気口6bを塞ぐことがない様に、その長さや設置位置が決められている。即ち、第1通気口6aは、第2フィン52よりも吸気口1aに近い位置に配され、第2通気口6bは、第2フィン52よりも排気口1bに近い位置に配されている。よって、第3室13へ入る空気の流れが第2フィン52によって妨げられることがない。又、第1副流路22を流れる空気の殆どは、第2開口72から漏れ出すことなく第2通気口6bまで導かれる。即ち、第1副流路22を形成する構造の一部を、第2フィン52が担っている。
第2フィン52は、主流路21を流れる空気との熱交換により第3室13内を冷却する。具体的には、配線422に含まれる接続端子等(熱発生源)が、第2フィン52の平坦面(第2仕切り壁14Bに密着した面)のうちの第2開口72から露出した部分に、直接的に固着されている。よって、配線422が、冷却対象として、第2フィン52を通じて冷却される。尚、第2仕切り壁14Bが熱伝導性を有する場合、第2開口72がなくても、第2仕切り壁14Bを介して第3室13内を冷却することが可能である。この場合、第2仕切り壁14Bの第1室11側の面に第2フィン52を密着させると共に、第2仕切り壁14Bの第3室13側の面に、配線422に含まれる接続端子等を密着させることが好ましい。
更に、第3室13内に配された入出力回路42は、第1副流路22を流れる空気により直接的に冷却される。よって、第1副流路22を通じて直接的に、且つ第2フィン52を介して間接的に、第3室13内が冷却される。
この様に、塵埃等の異物からの保護を要する精密部品は、密閉されて防塵性能を持った第2室12内に配される。一方、異物からの保護を精密部品ほどは必要としない、巻線や端子、配線等は、異物からの保護や冷却をどの程度必要とするのかに応じて、第1室11又は第3室13に選択的に配される。そして、第1フィン51及び第2フィン52が、第1室11にて主流路21を流れる空気との熱交換を行うことにより、これらのフィンに取付け又は密着固定された部品や回路が間接的に冷却される。又、主流路21を流れる空気が第1室11内を通過し、又、第1副流路22を流れる空気が第3室13内を通過することにより、第1室11及び第3室13内に配された回路や部品等が直接的に冷却される。
具体的には、主流路21を流れる空気は、主流路21内に配置された第1巻線40Aの冷却と第1フィン51及び第2フィン52内の通過とを経て、主流路21内に配置された第2巻線40Bに吹き付けられ、その後、排気口1bから排出される。これにより、第1巻線40A及び第2巻線40Bが直接的に冷却されると共に、第2室12内の主回路41及び第3室13内の入出力回路42がそれぞれ第1フィン51及び第2フィン52を介して間接的に冷却される。又、吸気口1aから吸入された空気の一部が、主流路21から第1副流路22が分岐する箇所に配置されている第1巻線40Aに吹き付けられた後、第1通気口6aを通じて第3室13内へ導かれる。そして、第3室13内の第1副流路22を流れる空気は、第3室13内の入出力回路42を直接的に冷却し、その後、第2通気口6bを通じて第1室11に一旦戻った後、排気口1bから排出される。
第1巻線40A及び第2巻線40Bは、塵埃等の異物からの保護が不要で且つ耐腐食性を持った部品であり、動作時に発熱を伴うものである。そして、この様な部品は、吸気口1aから吸入された空気を直接的且つ大量に吹き付けて冷却することが可能であるので、第1室11に配される。
上記電源装置によれば、吸気口1aから吸入される空気の一部が、第1室11から第1通気口6aを通じて第3室13内へ流れ込むので、電源装置(主に入出力回路42)への悪影響を抑えることのできる適度な量の空気が第3室13に送り込まれることになる。よって、筐体1内を効率良く冷却すると共に、外気がもたらし得る悪影響を抑えることができる。そして、上記電源装置では、第3室13に送り込まれる空気の量を最適化するべく、第1通気口6aの開口面積や形状等を調整することが可能である。
又、上記電源装置においては、第1巻線40Aが、第1通気口6aに通されると共に、第1室11から第3室13に亘って配置されている。即ち、第1巻線40Aは、主流路21から第1副流路22が分岐する箇所(第1副流路22の入口)に配置されている。従って、吸気口1aから吸入された空気が第1巻線40Aによって部分的に受け止められ、その結果として、第1通気口6aを通じて第3室13に流れ込む空気の勢いが弱められる。よって、第1副流路22には、空気が緩やかに流れる。即ち、第1副流路22には、第3室13内を冷却する上で適度な量の空気が流れることになる。
この様に、吸気口1aから吸入された空気を、塵埃等の異物からの保護が不要で且つ耐腐食性を持った部品(本実施形態では第1巻線40A)で受け止めることにより、その部品に空気中の異物を付着させることもできる。よって、第3室13への異物の流入を防止することができる。尚、異物を付着させるものとして、巻線等の電気部品に代えて、空気を受け止めることのできる何らかの障害物が設置されてもよい。
図2に示される様に、本実施形態では、配線422には、板状のバスバー422aが含まれている。そして、バスバー422aは、第2平坦部152と略平行に配されると共に入出力端子421に接続されている。この様に配されたバスバー422aと第2仕切り壁14B(第2開口72を塞ぐ第2フィン52を含む)とにより、第1副流路22を流れる空気が第2通気口6bへ導かれる。
図5に示される様に、第3室13内を流れる空気を第2通気口6bへ誘導すべく、バスバー422aには、これを屈曲させることで形成されたガイド部422bが設けられていてもよい。尚、ガイド部422bは、湾曲状に滑らかに曲がったものであってもよい。これにより、第2通気口6bに近い位置において、第1副流路22の向きを第2通気口6bへ向かう方向へ変更することができる。この様な構成によれば、第1副流路22を流れる空気を効率良く排気口1bへ導くことが可能になる。
又、上記電源装置において、配線422には、第1副流路22の途中でこれと交差する交差部が設けられていてもよい。この様な構成によれば、交差部を迂回して空気が流れるので、入出力回路42に含まれている電子部品等に空気が直接的に吹き付けられることが防止される。
上記電源装置によれば、吸気口1aから吸入される空気の一部を利用して、第3室13を冷却することができる。よって、第3室13を冷却するためのファンを別途に設ける必要がなく、従って電源装置の小型化や軽量化が実現される。即ち、上記電源装置が持つ冷却構造は、次の2つの部分が筐体1内に構築されている電気機器において特に適している。即ち、1つ目の部分は、精密部品を含み、密閉による保護(塵埃等の異物からの保護)と共に冷却を要する部分(本実施形態において主回路41や制御回路)である。2つ目の部分は、第2室12内に配された回路や部品ほどには外気から遮断する必要はないが、第1室11に配された部品よりは異物からの保護を必要とし、且つ冷却を要する部分(本実施形態において入出力回路42)である。
図6は、上記電源装置の複数を積み重ねて構築される電源システムの一例を示した斜視図である。又、図7は、電源システムを部分的に示した縦断面図である。上述した様に、底壁10Fには第3通気口6cが設けられている。そして、第1室11から第3通気口6cを通じて筐体1の下側へ導かれた空気は、図7に示される様に第2副流路23を形成すると共に、直下に配されている電源装置の天壁10Eに吹き付けられる。これにより、直下の電源装置が冷却される。この様に、第3通気口6cから排出された空気が、隣り合う電源装置間に形成された隙間16に流れ込むことにより、その隙間16での熱の滞留が解消され、その結果として、電源装置の各々が効率良く冷却されることになる。即ち、第2副流路23は、上記電源装置の複数を積み重ねて構築される電源システムの冷却に用いられる。
尚、第3通気口6cは、第3室13を構成している側壁10Dに設けられていてもよい。この場合、第2副流路23は、第1副流路22を流れる空気の一部を、第3通気口6cを通じて外部(筐体1の右側又は左側)へ導く流路として、筐体1に形成されることになる。この様な構成によれば、電源装置の複数を横並びに配して構築された電源システムにおいて、電源装置の各々を効率良く冷却することが可能になる。
上記電源装置は、第2フィン52を持たない構成を有していてもよい。この場合、第2仕切り壁14Bに熱伝導性を持たせることにより、第2仕切り壁14Bが、第2フィン52に代わる熱交換部として用いられることが好ましい。第2仕切り壁14Bだけでなく、第1仕切り壁14Aにも熱伝導性を持たせることにより、第1仕切り壁14A及び第2仕切り壁14Bがそれぞれ、第1フィン51及び第2フィン52に代わる熱交換部として用いられてもよい。
上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。更に、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
例えば、上記電源装置が持つ冷却構造の各部構成は、電源装置に限らず、種々の電気機器に適用することができる。
1 筐体
1a 吸気口
1b 排気口
3 ファン
6a 第1通気口
6b 第2通気口
6c 第3通気口
8 カバー
10A 前壁
10B 後壁
10C、10D 側壁
10E 天壁
10F 底壁
11 第1室
12 第2室
13 第3室
14A 第1仕切り壁
14B 第2仕切り壁
16 隙間
21 主流路
22 第1副流路
23 第2副流路
40A 第1巻線
40B 第2巻線
41 主回路
42 入出力回路
51 第1フィン
52 第2フィン
71 第1開口
72 第2開口
150 段差部
151 第1平坦部
152 第2平坦部
411 スイッチ素子
421 入出力端子
422 配線
422a バスバー
422b ガイド部
D1 方向
L1、L2 距離
P1、P2、P3 位置

Claims (9)

  1. 吸気口と排気口とを持った筐体であって、前記吸気口から吸入される空気を前記排気口まで流す主流路が形成されている第1室と、第1仕切り壁を介して前記第1室に隣接配置された第2室と、前記第2室とは反対側の位置にて第2仕切り壁を介して前記第1室に隣接配置された第3室とを含み、前記第2室は密閉されている筐体
    を備え、
    前記第2仕切り壁には、前記第3室へ通じる第1通気口が設けられており、
    前記吸気口から吸入される空気の一部を、前記第1通気口を通じて前記第3室へ流入させる第1副流路が形成されている、電気機器。
  2. 前記第2仕切り壁には、前記第3室にて前記第1副流路を流れる空気を、前記第1通気口よりも前記排気口に近い位置にて前記第1室へ戻す第2通気口が設けられている、請求項1に記載の電気機器。
  3. 前記第1室において前記吸気口に近い領域の方が前記排気口に近い領域よりも広くなる様に、前記第2仕切り壁には、前記第1室から前記第3室の方へ迫り出した段差部が形成されており、
    前記第1通気口は、前記段差部に設けられている、請求項1又は2に記載の電気機器。
  4. 前記第1室内に設置されており、前記主流路を流れる空気との熱交換により前記第2室内を冷却する第1フィンを更に備える、請求項1〜3の何れか1つに記載の電気機器。
  5. 前記第1仕切り壁の少なくとも一部が前記第1フィンにより形成されている、請求項4に記載の電気機器。
  6. 前記第1室内に設置されており、前記主流路を流れる空気との熱交換により前記第3室内を冷却する第2フィンを更に備え、
    前記第1通気口は、前記第2フィンよりも前記吸気口に近い位置に配されている、請求項1〜5の何れか1つに記載の電気機器。
  7. 前記第2仕切り壁の少なくとも一部が前記第2フィンにより形成されている、請求項6に記載の電気機器。
  8. 前記筐体を構成している外壁の内面に前記第1仕切り壁及び前記第2仕切り壁が立設されており、
    前記外壁のうちの前記主流路に接する部分には、前記筐体の外部へ通じる第3通気口が設けられており、
    前記主流路を流れる空気の一部を、前記第3通気口を通じて外部へ導く第2副流路が更に形成されている、請求項1〜7の何れか1つに記載の電気機器。
  9. 前記筐体内には、電源回路が構築されており、
    前記電源回路は、前記第1室内に配された巻線と、前記第2室内に配された主回路と、前記第3室内に配された入出力回路とを含み、
    前記入出力回路には、入出力端子と、前記電源回路内の配線とが含まれており、前記配線には、前記第1副流路の向きを変更させるガイド部が形成されている、請求項1〜8の何れか1つに記載の電気機器。
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