JP6615213B2 - 置換テトラヒドロピランおよび使用方法 - Google Patents

置換テトラヒドロピランおよび使用方法 Download PDF

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Description

本発明は、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)タンパク質の修飾因子である置換テトラヒドロピラン化合物に関し、これは、CFTRによって媒介および調節される疾患および状態の処置に有用である。さらに、本発明は、本発明の化合物を含有する組成物およびこれらの調製方法に関する。
嚢胞性線維症(CF)は、白色人種において最も一般的な常染色体性劣性遺伝疾患の1つであり、第7番染色体に位置する嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)遺伝子の機能喪失変異によって引き起こされる(http://www.cff.org/AboutCF/;Rowe S.Mら(2005年);N Eng J Med.(352)、1992−2001)。米国および欧州で生まれた乳児のそれぞれ約1:3500および1:3000は、CFに罹患し、世界中で約75,000例、米国ではこのうち約30,000例が生じている。CFは毎年約1,000例が新たに診断されており、患者の75%超は、年齢2歳までに診断されている。CF人口のほぼ半数は、現在年齢18歳以上である。CFTRタンパク質(Gregory,R.J.ら(1990年)、Nature 347:382−386頁;Rich,D.P.ら(1990年)、Nature 347:358−362頁)、(Riordan,J.R.ら(1989年)、Science 245:1066−1073頁)は、分泌および吸収上皮細胞を含む多彩な細胞型に発現するcAMP/ATP−媒介イオンチャネルである。CFTRにより、細胞膜を通過する塩素および炭酸水素アニオン流、電気的中性の維持および上皮膜を通した浸透圧が制御される(Quinton,P.M.(1990年)、FASEB J.4:2709−2727頁)。CFTRは、他のイオンチャネルおよびタンパク質の活性の制御にも関与する(Guggino、W.B.ら(2006年)、Nat Revs Molecular Cell Biology 7、426−436頁)。
CFTR機能における異常により、粘液脱水、炎症、再発性細菌感染症および肺の不可逆的損傷につながる気道表面液の不均衡が生じ、これにより、感染患者は早期死亡に至る。CF患者は、呼吸器疾患以外に、胃腸障害および膵機能不全に悩まされている。嚢胞性線維症を有する男性の大多数(95%)は、精管が変化すること;欠損、萎縮性の変化または線維性の変化によって引き起こされる無***症のため、生殖能力がない。生殖能力は、嚢胞性線維症を有する女性でも、頸管粘液の異常のため低下する。
F508del変異は、CFTRにおいて同定された多形現象約1900例のうち最も一般的であり、小胞体(ER)においてCFTRのプロセッシングの欠陥を引き起こす(http://www.cftr2.org/index.php)。CF患者の約90%は、F508del変異(位置508におけるフェニルアラニンの欠損)のコピーを少なくとも1つ保有し、患者の50%〜60%は、この変異のホモ接合型である。CFTRのプロセッシングの欠陥は、CFTRの早期分解を引き起こし、これにより、膜におけるタンパク質の輸送が減少する、またはなくなる。CF疾患を引き起こす同定された変異は100例を超えているので、これらは表現型の結果に従って分類されており、合成、成熟、制御、コンダクタンス、量に応じた減少数、安定性の分類に応じた減少数に分けられる。
現在のCF薬物を発見しようとする試みは、CFTRを調節する2つの分類の化合物を開発することに焦点を合わせている。一方の分類は、中和剤と呼ばれ、変異CFTRタンパク質のフォールディング欠陥の克服を支援して、成熟を促進し、細胞表面発現をさらに増大する。もう一方の分類の化合物は、増強剤と呼ばれ、膜表面においてチャネルが開口する確率を高めることにより、タンパク質の制御不全および/またはコンダクタンスの修正を支援する。
さらに、適正なタンパク質フォールディングを促進するCFTRタンパク質変異の調節はCFに有効であるが、CFTRにより媒介される他の疾患も生じる。例えば、シェーグレン症候群(SS)は、口内乾燥(口渇)および乾性角結膜炎(KCS、ドライアイ)の症状を引き起こす自己免疫性疾患であり、体中の水分生成腺の異常調節に起因し得る。慢性の閉塞性肺疾患(COLD)または慢性閉塞性気道疾患(COAD)は、気道における進行性で不可逆的な気流の制限であり、粘液分泌過多および粘膜絨毛の分泌低下を含めたいくつかの生理学的異常によるものである。CFTR増強剤によりアニオン分泌が増加すると、角膜水化の進行およびCOADにおける粘膜絨毛の分泌低下の修正で、これらのシェーグレン症候群との表現型合併症を修正したことが示唆される(Bhowmik Aら(2009年);第103(4)巻、496−502頁。Sloane Pら PLOS One(2012年);第7(6)巻、239809(1−13頁))。
http://www.cff.org/AboutCF/ Rowe S.Mら(2005年);N Eng J Med.(352)、1992−2001 Gregory,R.J.ら(1990年)、Nature 347:382−386頁 Rich,D.P.ら(1990年)、Nature 347:358−362頁 Riordan,J.R.ら(1989年)、Science 245:1066−1073頁 Quinton,P.M.(1990年)、FASEB J.4:2709−2727頁 Guggino、W.B.ら(2006年)、Nat Revs Molecular Cell Biology 7、426−436頁 http://www.cftr2.org/index.php Bhowmik Aら(2009年);第103(4)巻、496−502頁 Sloane Pら PLOS One(2012年);第7(6)巻、239809(1−13頁)
したがって、CFTRを調節できる新規な化合物の必要性が存在する。詳細には、本発明は、嚢胞性線維症を処置するためのCFTR修飾因子として作用し得る化合物について開示する。本発明は、これらの化合物を調製するための方法、これらの化合物を含む医薬組成物、および本発明の化合物を投与することにより嚢胞性線維症を処置するための方法も提供する。
(発明の要旨)
本発明は、式(I)
Figure 0006615213
の構造を有するテトラヒドロピランであり、式中:
は、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
およびRは、それぞれの出現において、それぞれ独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRは、それぞれ独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRは、それぞれ独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルもしくはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく;または、
およびRは、これらが結合する炭素原子と一緒になって、C−Cシクロアルキルもしくは4−6員環ヘテロ環を形成し;C−Cシクロアルキルおよび4−6員環ヘテロ環は、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである
テトラヒドロピランまたは医薬として許容できるこの塩を対象とする。
本発明の別の態様は、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩および医薬担体を含む医薬組成物に関する。そのような組成物は、本発明の方法に従って、典型的には、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子活性に関連した状態および障害を処置または予防するための治療レジメンの一部として投与できる。詳細な態様において、医薬組成物は、本発明の化合物と組み合わせた使用に適している1つ以上のさらなる治療的活性成分を、さらに含み得る。より詳細な態様において、さらなる治療的活性成分は、嚢胞性線維症を処置するための作用剤である。
さらに、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、本明細書で開示されている医薬組成物および処置方法に有用であり、調製および使用される際に医薬として許容できる。
さらに、本発明の別の態様は、変異CFTRタンパク質のフォールディング欠陥を正して成熟を促進し、これにより細胞表面発現をより高くする方法に関する。方法は、哺乳動物における嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子活性に関連した状態および障害を処置または予防するために有用である。より詳細には、この方法は、嚢胞性線維症、シェーグレン症候群、膵機能不全、慢性閉塞性肺疾患または慢性閉塞性気道疾患に関連した状態および障害を、処置または予防するために有用である。したがって、本発明の化合物および組成物は、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子調節性疾患を処置または予防するために医薬として有用である。
化合物、化合物または医薬として許容できるこれらの塩を含む組成物、化合物を作るための方法、ならびに、化合物を投与することにより状態および障害を処置または予防するための方法は、本明細書でさらに説明される。
詳細な態様において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、嚢胞性線維症の処置において使用するために提供される。詳細な態様において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、クラスI、II、III、IV、Vおよび/またはVIの変異によって引き起こされる嚢胞性線維症の処置において使用するために提供される。
本発明は、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩、および薬における使用に適切な医薬担体を含む医薬組成物も示す。詳細な態様において、医薬組成物は、嚢胞性線維症の処置に使用するためのものである。
代替実施形態において、本発明のある化合物は、中和剤活性を有する。
本発明のこれらの、および他の目的は、以下の段落に記載されている。これらの目的は、本発明の範囲を狭めるとみなすべきではない。
本発明に記載されている式(I)の化合物は、
Figure 0006615213
であり、式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12およびmは、発明の概要において上記で定義されている通りである。そのような化合物を含む組成物、ならびにそのような化合物および組成物を使用して、状態および障害を処置するための方法も記載されている。
様々な実施形態において、本発明は、本発明の任意の置換基もしくは化合物または本明細書の他の任意の式において、1回超出現する少なくとも1つの可変物を示す。それぞれの出現における可変項目の定義は、別の出現におけるこの定義から独立している。さらなる置換基の組合せは、安定な化合物を生じる組合せの場合のみ許容される。安定な化合物は、反応混合物から単離できる化合物である。
用語の定義
本明細書および意図されている特許請求の範囲において使用されている単数形の「1つの(a)」、「1つの(an)」および「その(the)」は、文脈により明確に指示されない限り、複数の指示対象を含むことが注記される。したがって、例えば、「化合物(a compound)」への言及は、単一の化合物、ならびに1つ以上の同一であるまたは異なる化合物を含み、「任意選択的に、ある医薬として許容できる担体」への言及は、単一の任意の医薬として許容できる担体、ならびに1つ以上の医薬として許容できる担体などを指す。
本明細書に使用されているある用語は、以下に詳述されている以下の定義を指すよう意図されている。
本明細書で使用されている「アルケニル」という用語は、2から10個の炭素を含有し、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する、直鎖または分岐鎖の炭化水素鎖を意味する。アルケニルの代表的な例は、エテニル、2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、3−ブテニル、4−ペンテニル、5−ヘキセニル、2−ヘプテニル、2−メチル−1−ヘプテニルおよび3−デセニルを含むが、これらに限定されない。
「アルケニレン」という用語は、少なくとも1個の二重結合を含有する2から10個の炭素原子の、直鎖または分岐鎖の炭化水素に由来する二価基を意味する。アルケニレンの代表的な例は、−CH=CH−、−CH=CHCH−および−CH=C(CH)CH−を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されている「アルキル」という用語は、1から10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素鎖を意味する。「低級アルキル」または「C−Cアルキル」という用語は、1から6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。「C−Cアルキル」という用語は、1から3個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素を意味する。アルキルの代表的な例は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、3−メチルヘキシル、2,2−ジメチルペンチル、2,3−ジメチルペンチル、n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニルおよびn−デシルを含むが、これらに限定されない。
「アルキレン」または「アルキレニル」という用語は、1から10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素に由来する二価基を表す。アルキレンの代表的な例は、−CH−、−CHCH−、−CHCHCH−、−CHCHCHCH−および−CHCH(CH)CH−を含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されている「アルキニル」という用語は、2から10個の炭素原子を含有し、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を含有する直鎖または分岐鎖の炭化水素基を意味する。アルキニルの代表的な例は、アセチレニル、1−プロピニル、2−プロピニル、3−ブチニル、2−ペンチニルおよび1−ブチニルを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されている「アリール」という用語は、フェニルまたは二環式アリールを意味する。二環式アリールは、ナフチル、または単環式シクロアルキルに縮合したフェニル、または単環式シクロアルケニルに縮合したフェニルである。アリール基の代表的な例は、ジヒドロインデニル、インデニル、ナフチル、ジヒドロナフタレニルおよびテトラヒドロナフタレニルを含むが、これらに限定されない。二環式アリールは、二環式環系内に含有されている任意の炭素原子を介して、親分子部分に結合している。本発明のアリール基は、非置換であっても置換されていてもよい。
本明細書で使用されている「カルボニル」という用語は、−C(=O)−基を意味する。
本明細書で使用されている「シアノ」という用語は、−CN基を意味する。
本明細書で使用されている「シクロアルケニル」または「シクロアルケン」という用語は、単環式または二環式炭化水素環系を意味する。単環式シクロアルケニルは、4、5、6、7または8個の炭素原子および0個のヘテロ原子を有する。4員環系は、1個の二重結合を有し、5または6員環系は、1または2個の二重結合を有し、7または8員環系は、1、2または3個の二重結合を有する。単環式シクロアルケニル基の代表的な例は、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、シクロヘプテニルおよびシクロオクテニルを含むが、これらに限定されない。二環式シクロアルケニルは、単環式シクロアルキル基に縮合した単環式シクロアルケニルもしくは単環式シクロアルケニル基に縮合した単環式シクロアルケニル、または1、2、3もしくは4個の炭素原子を含有するアルキレン架橋により、単環式環の隣接していない2個の炭素原子がつなげられる架橋単環式環系である。二環式シクロアルケニル基の代表的な例は、4,5,6,7−テトラヒドロ−3aH−インデン、オクタヒドロナフタレニルおよび1,6−ジヒドロ−ペンタレンを含むが、これらに限定されない。単環式および二環式シクロアルケニルは、環系内に含有されている置換可能な任意の原子を介して、親分子部分に結合でき、非置換であっても置換されていてもよい。
本明細書で使用されている「シクロアルキル」または「シクロアルカン」という用語は、単環式、二環式、三環式またはスピロ環式シクロアルキルを意味する。単環式シクロアルキルは、3から8個の炭素原子、0個のヘテロ原子および0個の二重結合を含有する炭素環式環系である。単環式環系の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルを含む。二環式シクロアルキルは、単環式シクロアルキル環に縮合した単環式シクロアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子を含有するアルキレン架橋により、単環式環の隣接していない2個の炭素原子が、つなげられる架橋単環式環系である。二環式環系の代表的な例は、ビシクロ[3.1.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、ビシクロ[2.2.2]オクタン、ビシクロ[3.2.2]ノナン、ビシクロ[3.3.1]ノナンおよびビシクロ[4.2.1]ノナンを含むが、これらに限定されない。三環式シクロアルキルは、単環式シクロアルキルに縮合した二環式シクロアルキルまたは1、2、3または4個の炭素原子のアルキレン架橋により、環系の隣接していない2個の炭素原子がつなげられる二環式シクロアルキルにより例示される。三環式環系の代表的な例は、トリシクロ[3.3.1.03,7]ノナン(オクタヒドロ−2,5−メタノペンタレンまたはノルアダマンタン)およびトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン(アダマンタン)を含むが、これらに限定されない。単環式、二環式および三環式シクロアルキルは、非置換であっても置換されていてもよく、環系内に含有されている置換可能な任意の原子を介して、親分子部分に結合している。スピロ環式シクロアルキルは、単環式または二環式シクロアルキルにより例示され、環の同一の炭素原子上における2個の置換基は、この炭素原子と一緒になって、4−、5−または6−員環の単環式シクロアルキルを形成する。スピロ環式シクロアルキルの例は、スピロ[2.5]オクタンである。本発明のスピロ環式シクロアルキル基は、この基の置換可能な任意の炭素原子を介して、親分子部分に付加されている。
本明細書で使用されている「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、Cl、Br、IまたはFを意味する。
本明細書で使用されている「ハロアルキル」という用語は、1、2、3、4、5、6、7または8個の水素原子が、ハロゲンで置き換えられている、本明細書で定義されているアルキル基を意味する。ハロアルキルの代表的な例は、クロロメチル、2−フルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、トリフルオロメチル、ジフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、2−クロロ−3−フルオロペンチル、および3,3,3−トリフルオロプロピルなどのトリフルオロプロピルを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用されている「ヘテロアリール」という用語は、単環式ヘテロアリールまたは二環式ヘテロアリールを意味する。単環式ヘテロアリールは、5または6員環である。5員環は、2個の二重結合を含有する。5員環は、OまたはSから選択される1個のヘテロ原子;または1、2、3もしくは4個の窒素原子、ならびに任意選択的に、1個の酸素もしくは硫黄原子を含有し得る。6員環は、3個の二重結合および1、2、3または4個の窒素原子を含有する。単環式ヘテロアリールの代表的な例は、フラニル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、1,3−オキサゾリル、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピロリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、1,3−チアゾリル、チエニル、トリアゾリルおよびトリアジニルを含むが、これらに限定されない。二環式ヘテロアリールは、フェニルに縮合した単環式ヘテロアリール、または単環式シクロアルキルに縮合した単環式ヘテロアリール、または単環式シクロアルケニルに縮合した単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロアリールに縮合した単環式ヘテロアリール、または単環式ヘテロ環に縮合した単環式ヘテロアリールからなる。二環式ヘテロアリール基の代表的な例は、ベンゾフラニル、ベンゾチエニル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾオキサジアゾリル、6,7−ジヒドロ−1,3−ベンゾチアゾリル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、インダゾリル、インドリル、イソインドリル、イソキノリニル、ナフチリジニル、ピリドイミダゾリル、キノリニル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チアゾロ[5,4−d]ピリミジン−2−イル、および5,6,7,8−テトラヒドロキノリン−5−イルを含むが、これらに限定されない。本発明の単環式および二環式ヘテロアリール基は、置換されていても非置換であってもよく、環系内に含有されている任意の炭素原子または任意の窒素原子を介して親分子部分に連結する。
本明細書で使用されている「ヘテロ環」または「ヘテロ環式」という用語は、単環式ヘテロ環、二環式ヘテロ環、三環式ヘテロ環またはスピロ環式ヘテロ環を意味する。単環式ヘテロ環は、O、NおよびSからなる群から独立して選択される少なくとも1個のヘテロ原子を含有する3、4、5、6、7または8員環である。3または4員環は、0または1個の二重結合、ならびに、O、NおよびSからなる群から選択される1個のヘテロ原子を含有する。5員環は、0または1個の二重結合、ならびに、O、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する。6員環は、0、1または2個の二重結合、ならびに、O、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する。7および8員環は、0、1、2または3個の二重結合、ならびに、O、NおよびSからなる群から選択される1、2または3個のヘテロ原子を含有する。単環式ヘテロ環の代表的な例は、アゼチジニル、アゼパニル、アジリジニル、ジアゼパニル、1,3−ジオキサニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジチオラニル、1,3−ジチアニル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、イソチアゾリニル、イソチアゾリジニル、イソオキサゾリニル、イソオキサゾリジニル、モルホリニル、オキサジアゾリニル、オキサジアゾリジニル、オキサゾリニル、オキサゾリジニル、オキセタニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピラゾリジニル、ピロリニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピリジニル、テトラヒドロチエニル、チアジアゾリニル、チアジアゾリジニル、1,2−チアジナニル、1,3−チアジナニル、チアゾリニル、チアゾリジニル、チオモルホリニル、1,1−ジオキシドチオモルホリニル(チオモルホリンスルホン)、チオピラニル、およびトリチアニルを含むが、これらに限定されない。二環式ヘテロ環は、フェニル基に縮合した単環式ヘテロ環もしくは単環式シクロアルキルに縮合した単環式ヘテロ環もしくは単環式シクロアルケニルに縮合した単環式ヘテロ環もしくは単環式ヘテロ環に縮合した単環式ヘテロ環、または1、2、3もしくは4個の炭素原子のアルキレン架橋または2、3もしくは4個の炭素原子のアルケニレン架橋により、環の隣接していない2個の原子がつなげられる架橋単環式ヘテロ環系である。二環式ヘテロ環の代表的な例は、ベンゾピラニル、ベンゾチオピラニル、クロマニル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチエニル、2,3−ジヒドロイソキノリン、アザビシクロ[2.2.1]ヘプチル(2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イルを含む。)、2,3−ジヒドロ−1H−インドリル、イソインドリニル、オクタヒドロシクロペンタ[c]ピロリル、オクタヒドロピロロピリジニルおよびテトラヒドロイソキノリニルを含むが、これらに限定されない。三環式ヘテロ環は、フェニル基に縮合した二環式ヘテロ環もしくは単環式シクロアルキルに縮合した二環式ヘテロ環もしくは単環式シクロアルケニルに縮合した二環式ヘテロ環もしくは単環式ヘテロ環に縮合した二環式ヘテロ環、または1、2、3もしくは4個の炭素原子のアルキレン架橋または2、3もしくは4個の炭素原子のアルケニレン架橋により、二環式環の隣接していない2個の原子がつなげられる二環式ヘテロ環により例示される。三環式ヘテロ環の例は、オクタヒドロ−2,5−エポキシペンタレン、ヘキサヒドロ−2H−2,5−メタノシクロペンタ[b]フラン、ヘキサヒドロ−1H−1,4−メタノシクロペンタ[c]フラン、アザ−アダマンタン(1−アザトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン)、オキサ−アダマンタン(2−オキサトリシクロ[3.3.1.13,7]デカン)およびオクタヒドロ−1H−4,7−エピミノイソインドールを含むが、これらに限定されない。スピロ環式ヘテロ環は、本明細書で定義されている単環式ヘテロ環により例示され、アルキレン鎖の2つの末端により、単環式ヘテロ環の1個の炭素原子が架橋される。スピロ環式ヘテロ環において、架橋アルキレン鎖の1個以上の炭素原子は、ヘテロ原子で置き換えられ得る。スピロ環式ヘテロ環の例は、4,7−ジアザスピロ[2.5]オクタン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.3]ヘプタン、2,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン、2−オキサ−5,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、2,7−ジアザスピロ[3.5]ノナン、1,4−ジオキサ−8−アザスピロ[4.5]デカン、1,6−ジアザスピロ[3.3]ヘプタン、1−アザスピロ[4.4]ノナン、7−アザスピロ[3.5]ノナン、1,4−ジオキサ−7−アザスピロ[4.4]ノナン、5,8−ジアザスピロ[3.5]ノナン、5,8−ジオキサ−2−アザスピロ[3.4]オクタン、2−オキサ−6−アザスピロ[3.4]オクタン、6−オキサ−1−アザスピロ[3.3]ヘプタン、6−オキサ−2−アザスピロ[3.4]オクタン、6−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナン、および7−オキサ−2−アザスピロ[3.5]ノナンを含むが、これらに限定されない。単環式、二環式、三環式およびスピロ環式ヘテロ環は、環内に含有されている任意の炭素原子または任意の窒素原子を介した親分子部分に連結し、非置換であっても置換されていてもよい。
本明細書で使用されている「4−6員環ヘテロ環」という用語は、本明細書において上記で定義されている4、5または6員環の単環式ヘテロ環を意味する。4−6員環ヘテロ環の例は、アゼチジニル、ピロリジニル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、ピペラジニル、ピペリジニル、チオモルホリニル、1,3−ジオキソラニルおよびモルホリニルを含む。模範的な環を含む4−6員環ヘテロ環は、別段の指示がない限り、置換されていてもよい。
本明細書で使用されている「ヘテロ原子」という用語は、窒素、酸素または硫黄原子を意味する。
本明細書で使用されている「ヒドロキシル」または「ヒドロキシ」という用語は、−OH基を意味する。
本明細書で使用されている「オキソ」という用語は、(=O)を意味する。
いくつかの例において、ヒドロカルビル置換基(例えば、アルキル、アルケニル、アルキニルまたはシクロアルキル)における炭素原子の数は、接頭辞「C−C」により指示され、式中、置換基における炭素原子の数は、xが最小であり、yが最大である。したがって、例えば、「C−Cアルキル」は、1から6個の炭素原子を含有するアルキル置換基を指す。さらに例示すれば、C−Cシクロアルキルは、3から6個の炭素環原子を含有する飽和ヒドロカルビル環を意味する。
本明細書で使用されている「放射標識」という用語は、少なくとも1個の原子が放射性原子または放射性同位体である本発明の化合物を指し、放射性原子または同位体は、自発的にガンマ線またはエネルギー粒子、例えばアルファ粒子もしくはベータ粒子、または陽電子を放射する。そのような放射性原子の例は、H(三重水素)、14C、11C、15O、18F、35S、123Iおよび125Iを含むが、これらに限定されない。
ある部分が「置換されている」と記載されている場合、非水素基は、この部分の置換可能な任意の原子の水素基の代わりになる。したがって、例えば、置換されているヘテロ環部分は、少なくとも1個の非水素基が、ヘテロ環における水素基の代わりになるヘテロ環部分である。ある部分において1つ超の置換が存在する場合、各非水素基は(特に指定がない限り)同一であり得るまたは異なり得ることは、認識されるべきである。
ある部分が、「置換されていてもよい」と記載されている場合、この部分は、(1)置換されていなくても(2)置換されていてもよい。ある部分が、特定の数までの非水素基で置換されていてもよいと記載されている場合、この部分は(1)置換されていなくても;(2)特定の数までのこの非水素基、またはこの部分における最大数までの置換可能な位置のいずれか少ない方により、置換されていてもよい。したがって、例えば、ある部分が、3個までの非水素基で置換されていてもよいヘテロアリールと記載されている場合、その結果、3つ未満の置換可能な位置を有する任意のヘテロアリールは、置換可能な位置を有するヘテロアリールと同じ数までのみの非水素基により置換されていてもよいと考えられる。例示すると、テトラゾリル(置換可能な位置を1つのみ有する。)は、1個までの非水素基で置換されていてもよいと考えられる。さらに例示すると、アミノ窒素が、2個までの非水素基で置換されていてもよいと記載されている場合、その結果、1個目のアミノ窒素は、2個までの非水素基で置換されていてもよく、一方、2個目のアミノ窒素は、1個のみまでの非水素基で置換されていてもよいと考えられる。
「処置する」、「処置すること」および「処置」という用語は、疾患および/またはこれに付随する症状を軽減または無効化する方法を指す。
「予防する」、「予防すること」および「予防」という用語は、疾患および/もしくはこれに付随する症状の発症を予防する、または対象を疾患に罹らせない方法を指す。本明細書で使用されている、「予防する」、「予防すること」および「予防」は、疾患および/またはこれに付随する症状の発症の遅延、ならびに、対象が疾患に罹る危険性の低下も含む。
「治療有効量」という語句は、単体で、または、別の治療剤または、特定の対象もしくは対象人口における処置と共に投与される際に、処置される状態または障害の1つ以上の症状の発現を予防するのに、またはある程度緩和するのに十分な、化合物または医薬として許容できるこの塩の量を意味する。例えば、ヒトまたは他の哺乳動物において、治療有効量は、研究室もしくは臨床状況で実験的に判定してよく、または米国食品医薬品局または同等の外国当局のガイドラインにより、特定の疾患および処置される対象に必要とされる量であってよい。
「対象」という用語は、本明細書では、霊長類(例えばヒト)、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、マウスを含むが、これらに限定されない哺乳動物のような動物を指すように定義されている。好ましい実施形態において、対象はヒトである。
「1つ以上の」という用語は、1つから4つを指す。一実施形態において、これは1つまたは3つを指す。別の実施形態において、これは1つから3つを指す。さらなる実施形態において、これは、1つから2つを指す。さらに他の実施形態において、これは2つを指す。さらに他のさらなる実施形態において、これは1つを指す。
本明細書で使用されている、「クラスI変異」は、タンパク質の合成を妨害する変異を指す。これらは、mRNAにおける翻訳を停止する早期のシグナル(停止コドン)誘導を引き起こす。欠失CFTRタンパク質は不安定であり、急速に分解され、その結果、正味の影響は、タンパク質が頂端膜に存在しないことである。詳細には、クラスI変異は、p.Gly542X(G542X)、W1282X、c.489+1G>T(621+1G>T)またはc.579+1G>T(711+1G>T)変異を指す。より詳細には、クラスI変異は、G542X;またはW1282X変異を指す。
本明細書で使用されている、「クラスII変異」は、タンパク質の成熟に影響を与える変異を指す。これらは、正しくフォールディングができない、および/または頂端膜におけるその機能部位に輸送できないCFTRタンパク質の生成を引き起こす。詳細には、クラスII変異は、p.Phe508del(F508del)、p.Ile507delまたはp.Asn1303Lys(N1303K)変異を指す。より詳細には、クラスII変異は、F508delまたはN1303K変異を指す。
本明細書で使用されている、「クラスIII変異」は、CFTRチャネルの制御を変化させる変異を指す。変異CFTRタンパク質は、原形質膜に適切に輸送され、局在化されるが活性化できず、または塩素チャネルとして機能できない。詳細には、クラスIII変異は、p.Gly551Asp(G551D)、G551S、R553G;G1349D;S1251N、G178R、S549N変異を指す。より詳細には、クラスIII変異は、G551D、R553G、G1349D、S1251N、G178RまたはS549N変異を指す。
本明細書で使用されている、「クラスIV変異」は、塩化物コンダクタンスに影響を与える変異を指す。CFTRタンパク質は、細胞膜に正しく輸送されるが、塩化物の流れを減少させ、または「ゲーティング欠陥」(大半は、膜貫通ドメイン内に局在するミスセンス変異である。)を生じる。詳細には、クラスIV変異は、p.Arg117His(R117H)、R347Pまたはp.Arg334Trp(R334W)変異を指す。
本明細書で使用されている、「クラスV変異」は、頂端膜において、通常通りに機能するCFTRのレベルを低下させ、または「コンダクタンス欠陥」(例えば、部分的に異常なスプライシング変異または非効率的な輸送ミスセンス変異(trafficking missense mutation))を引き起こす変異を指す。詳細には、クラスV変異は、c.1210−12T[5](5T対立遺伝子)、c.S3140−26A>G(3272−26A>G)、c.3850−2477C>T(3849+10kbC>T)変異を指す。
本明細書で使用されている、「クラスVI変異」は、存在するCFTRの安定性を低下させる変異、または他のチャネルの制御に影響を与える変異を指し、CFTRタンパク質の内在的な不安定性を引き起こす。事実、CFTRタンパク質に機能はあるが、細胞表面において不安定であり、急速に除去され、細胞機構によって分解される。詳細には、クラスVI変異は、レスキューされたF508del、120del23、N287Y、4326dellTCまたは4279insA変異を指す。より詳細には、クラスVI変異は、レスキューされたF508del変異を指す。
本発明の化合物
本発明の化合物は、発明の概要に記載されている式(I)を有し得る。
式(I)の化合物における可変基の詳細な値は、以下の通りである。そのような値は、他の任意の値、定義、特許請求の範囲または本明細書で以前に、または以下に定義されている実施形態に対して適切な場合に使用できる。
一実施形態において、Rはフェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され;
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、それぞれ独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され;
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルであり、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され;
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルは、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RはC−Cシクロアルキルに縮合したフェニルであり、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルは、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され;
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、1個のR基で置換されていてもよく、R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、mは、0、1、2または3である。
一実施形態において、mは、0、1または2である。
一実施形態において、mは、0または1である。
一実施形態において、mは0である。
一実施形態において、mは1である。
一実施形態において、mは2である。
一実施形態において、mは3である。
一実施形態において、RおよびRは、それぞれの出現において、それぞれ独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RはC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、C−Cアルキルまたはハロゲンであり、C−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、C−Cアルキルまたはハロゲンであり、C−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RおよびRは、それぞれ独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RおよびRはそれぞれ水素である。
一実施形態において、RおよびRは、それぞれC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RおよびRは、それぞれC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素であり、RはGであり、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Rは水素であり、RはGであり、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているC−Cシクロアルキルである。
一実施形態において、Rは水素であり、RはGであり、Gはシクロプロピルである。
一実施形態において、Rは水素であり、RはGであり、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているアリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Rは水素であり、RはGであり、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているアリールである。
一実施形態において、Rは水素であり、RはGであり、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Rは水素であり、Rはフェニルである。
一実施形態において、RおよびRは、これらが結合する炭素原子と一緒になって、C−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環を形成し;C−Cシクロアルキルおよび4−6員環ヘテロ環は、それぞれ独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RおよびRは、これらが結合する炭素原子と一緒になって、C−Cシクロアルキルを形成し;C−Cシクロアルキルは、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、RおよびRは、これらが結合する炭素原子と一緒になって、4−6員環ヘテロ環を形成し;4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい。
一実施形態において、Rは、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、ハロゲンである。
一実施形態において、Rは、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、C−Cハロアルキルである。
一実施形態において、Rは、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、C−Cアルキルである。
一実施形態において、R、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、Rは、水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、R10は、水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、R10は水素である。
一実施形態において、R11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンである。
一実施形態において、R11およびR12はそれぞれ水素である。
一実施形態において、R11およびR12はそれぞれC−Cアルキルである。
一実施形態において、R11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、R11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、G、G、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されている。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Gは、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルである。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNである。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R)C(O)R、または−N(R)S(O)である。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORである。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、Rは水素である。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、Rは、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cアルキルである。
一実施形態において、RはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
およびRは、それぞれの出現において、それぞれ独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり、
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり、
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(II)
Figure 0006615213
のcisジアステレオ異性体であり、式中、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(II)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり、
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(II)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され;
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンであり;
、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(II)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され;
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素であり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IIa)
Figure 0006615213
の鏡像異性体である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IIb)
Figure 0006615213
の鏡像異性体である。
一実施形態において、式(II)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり、
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(II)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(II)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IIc)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
各Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IId)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
各Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(III)
Figure 0006615213
のtransジアステレオ異性体であり、式中、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物は、式(III)のtransジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩であり、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物は、式(III)のtransジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩であり、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、化合物は、式(III)のtransジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩であり、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IIIa)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
各Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IIIb)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
各Rは、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
はフェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
はGであり、Gは、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、C−Cシクロアルキルまたはフェニルであり、フェニルは、任意選択的に非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−ORまたは−C(O)R、−C(O)ORであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−ORまたは−C(O)R、−C(O)OR
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)R、−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり、
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IV)
Figure 0006615213
のジアステレオ異性体であり、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
はGであり;Gは、C−Cシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(IV)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)R、−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IVa)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IVb)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(V)
Figure 0006615213
のジアステレオ異性体であり、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
はGであり;Gは、C−Cシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(V)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(V)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩において、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、フェニルであり、フェニルは任意選択的に非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)R、−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(V)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(Va)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(Vb)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいシクロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のRu基で置換されていてもよいシクロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいシクロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、式(IV)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているC−Cシクロアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−Cシクロアルキルであり、フェニルは、任意選択的に非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(IV)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−Cシクロアルキルであり、フェニルは、任意選択的に非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IVc)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IVd)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(V)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているC−Cシクロアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(V)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいC−Cシクロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(V)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−Cシクロアルキルであり、フェニルは、任意選択的に非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(Vc)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(Vd)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
はフェニルであり、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ水素であり;
は水素であり;
は、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、式(IV)
Figure 0006615213
の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
およびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(IV)の化合物または医薬として許容できる塩では
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。一実施形態において、式(IV)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよい、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IVe)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(IVf)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、式(V)
Figure 0006615213
の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(V)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
およびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(V)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。一実施形態において、式(V)の化合物または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
はC−Cアルキルであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(Ve)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(Vf)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rはフェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、それぞれ独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、それぞれ独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
mは0、1、2または3であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
mは0であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(I)の化合物または医薬として許容できる塩では、Rは、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
mは0であり;
およびRはそれぞれ水素であり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(VI)
Figure 0006615213
のcisジアステレオ異性体であり、式中、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(VI)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(VI)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(VI)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(VIa)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(VIb)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(VII)
Figure 0006615213
のcisジアステレオ異性体であり、式中、
は、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルは、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環は、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、G、G、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり、
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(VII)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、フェニルであり、フェニルは、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0、1、2または3であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルは、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
、RおよびR10は、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
11およびR12は、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
、GおよびGは、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれは、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
は、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである。
一実施形態において、式(VII)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれハロゲンである。
一実施形態において、式(VII)のジアステレオ異性体または医薬として許容できる塩では、
は、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基は、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
mは0であり;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルであり;
は水素であり;
、RおよびR10はそれぞれ水素であり;
11およびR12はそれぞれフッ素である。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(VIIa)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルである。
一実施形態において、化合物または医薬として許容できる塩は、式(VIIb)
Figure 0006615213
の鏡像異性体であり、式中、
は、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
−Cアルキルは、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
は、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
は、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
およびRはそれぞれC−Cアルキルである。
本発明の一部として予想される特定の実施形態は、定義されている式(I)の化合物または医薬として許容できる塩、例えば:
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[(2R,4S)−2−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド;
rac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
rac−N−[(2R,4S)−2−(3−アセチルフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
メチルrac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
N−[(2S,4R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
メチル3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチル3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
N−[(2S,4S)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
メチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチル4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチル4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
rac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチルrac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチルrel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
メチルrel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
rel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
rel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
4−[6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
ジメチルrac−4,4’−[(2R,4s,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2,6−ジイル]ジベンゾエート;
ジメチルrac−4,4’−[(2R,4r,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2,6−ジイル]ジベンゾエート;
rel−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rel−4−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rel−4−[(2S,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rel−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロ安息香酸;
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロ安息香酸;
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート;
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
rel−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rel−4−[(2S,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
エチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチル安息香酸;
メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエート;
エチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチルベンゾエート;
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸;
rel−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rel−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸;および
rel−3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸
も含むが、これらに限定されない。
化合物の名称は、Advanced Chemical DevelopmentによるName 2012命名アルゴリズムまたはCHEMDRAW(登録商標)ULTRA v.12.0.2.1076の一部としてのStruct=Name命名アルゴリズムを使用することにより割り当てられている。
本発明の化合物は、不斉またはキラル中心が存在する立体異性体として存在し得る。これらの立体異性体は、キラル炭素原子の周囲の置換基の立体配置に応じて「R」または「S」である。本明細書で使用される「R」および「S」という用語は、Pure Appl.Chem.、1976年、45:13−30頁におけるIUPAC 1974 Recommendations for Section E、Fundamental Stereochemistryで定義されている立体配置である。本発明は、様々な立体異性体およびこれらの混合物を想定しており、これらは、本発明の範囲内に明確に含まれる。立体異性体は、鏡像異性体およびジアステレオ異性体、ならびに鏡像異性体またはジアステレオ異性体の混合物を含む。本発明の化合物の個々の立体異性体は、不斉もしくはキラル中心を含有する市販の出発原料から合成的に、またはラセミ混合物の調製に続いての、当業者に周知の分割方法によって調製できる。これらの分割方法は、(1)Furniss、Hannaford、SmithおよびTatchell、「Vogel’s Textbook of Practical Organic Chemistry」、第5版(1989年)、Longman Scientific & Technical、Essex CM20 2JE、Englandに記載されているキラル補助剤への鏡像異性体の混合物の結合、生じたジアステレオ異性体の混合物の、再結晶化もしくはクロマトグラフィーによる分離、ならびに、任意で、光学的に純粋な生成物の助剤からの光学的遊離、または(2)キラルクロマトグラフカラム上における、光学的鏡像異性体の混合物の直接分離、または(3)分別再結晶法により例示されている。
本発明の化合物は、cisまたはtrans異性体として存在してよく、環上の置換基は、置換基が、互いに環の同一側に(cis)、または、互いに環の反対側に(trans)存在する手段で結合し得る。例えば、シクロブタンは、cisまたはtrans形状で存在してよく、単一の異性体またはcisおよびtrans異性体の混合物として存在してよい。本発明の化合物の個々のcisまたはtrans異性体は、選択的な有機変換を使用して、市販の出発原料から合成的に調製できる、または、cisおよびtrans異性体の混合物を精製することにより、単一の異性体形態で調製できる。そのような方法は、当業者に周知であり、再結晶化またはクロマトグラフィーによる異性体の分離を含み得る。
本発明の化合物が、互変異性型ならびに幾何異性体を所有し得、これらも、本発明の態様を構成することは理解されるべきである。
本開示は、医薬として許容できる同位体標識した式(I)のあらゆる化合物を含み、1個以上の原子は、同一の原子数を有するが、本質的に優勢な原子質量または質量数と、原子質量または質量数が異なる原子で置き換えられる。本開示の化合物に包含されるのに適している同位体の例は、HおよびHのような水素、11C、13Cおよび14Cのような炭素、36Clのような塩素、18Fのようなフッ素、123Iおよび125Iのようなヨウ素、13Nおよび15Nのような窒素、15O、17Oおよび18Oのような酸素、32Pのようなリンならびに35Sのような硫黄の同位体を含む。同位体標識した式(I)のある化合物、例えば、放射性同位体を組み込むものは、薬物および/または基質組織分布の研究に有用である。放射性同位体三重水素、すなわちH、および炭素−14、すなわち14Cは、組み込みやすさ、および検出手段の容易さという観点において、この目的に特に有用である。重水素、すなわちHのようなより重い同位体を用いた置換は、代謝安定性を高め、例えば、インビボでの半減期を増加させ、または投与必要量を減少させ、ひいては一部の状況で好ましくなり得ることによる、ある治療上の利点が得られる。11C、18F、15Oおよび13Nのような陽電子放射同位体を用いた置換は、基質受容体占有率の試験を行うための、陽電子放出断層法(PET)の研究で有用になり得る。同位体標識した式(I)の化合物は、一般的に、当業者に公知の従来技術または旧来用いられていた標識していない試薬の代わりに、適切な同位体標識した試薬を使用した、添付の実施例に記載されているものに類似したプロセスにより調製され得る。
したがって、本明細書内の式の図は、考えられる互変異性体、幾何学的異性体または立体異性体のうち1つのみを表し得る。本発明は、互変異性体、幾何学的異性体または立体異性体のいずれか、およびこれらの混合物を包含し、これらは、式の図内に用いられている互変異性体、幾何学的異性体または立体異性体のいずれか1つのみに限定されないことは理解されるべきである。
本化合物は、医薬として許容できる塩の形態で使用され得る。「医薬として許容できる塩」という語句は、適切な医学的判断の範囲内にあり、過度の毒性、刺激、アレルギー性反応などを伴わずにヒトおよび下等動物の組織と接触させる用途に適しており、妥当な利益/危険性比で釣り合う塩を意味する。
医薬として許容できる塩は、S.M.Bergeら、J.Pharmaceutical Sciences、1977年、66:1−19頁に記載されている。
本発明の化合物は、塩基もしくは酸性官能基またはその両方を含有し得、望ましい場合は、適切な酸または塩基を使用することにより医薬として許容できる塩に変換できる。塩は、本発明の化合物の最終単離および精製中に、インサイチュで調製できる。
酸付加塩の例は、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩(イソチオン酸塩)、乳酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩(palmitoate)、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、炭酸水素塩、p−トルエンスルホン酸塩およびウンデカン酸塩を含むが、これらに限定されない。また、塩基性の窒素含有基は、塩化、臭化およびヨウ化メチル、エチル、プロピルおよびブチルなどの、これらに限定されないような低級ハロゲン化アルキル;硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミルのような硫酸ジアルキル;塩化、臭化およびヨウ化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリルなどであるが、これらに限定されないような長鎖ハロゲン化物;臭化ベンジルおよびフェネチルのようなハロゲン化アリールアルキルなどのような作用剤で四級化され得る。水もしくは油溶性または分散性生成物は、このようにして得られる。医薬として許容できる酸付加塩を形成するために用いられ得る酸の例は、塩酸、臭化水素酸、硫酸およびリン酸のような無機酸ならびに酢酸、フマル酸、マレイン酸、4−メチルベンゼンスルホン酸、コハク酸およびクエン酸のような有機酸である。
塩基付加塩は、本発明の化合物の最終単離および精製中に、カルボン酸含有部分を、医薬として許容できる金属カチオンの水酸化物、炭酸塩または炭酸水素塩などであるが、これらに限定されないような適切な塩基またはアンモニアまたは有機第一級、第二級もしくは第三級アミンと反応させることにより、インサイチュで調製できる。医薬として許容できる塩は、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウム塩などであるが、これらに限定されないようなアルカリ金属またはアルカリ土類金属系カチオンならびにアンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミンなどを含む、非毒性第四級アンモニアおよびアミンカチオンなどを含むが、これらに限定されない。塩基付加塩を形成するために有用な有機アミンの他の例は、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、ピペラジンなどを含む。
本明細書で使用される「医薬として許容できるプロドラッグ」または「プロドラッグ」という用語は、適切な医学的判断の範囲内にあり、過度の毒性、刺激、アレルギー性反応などを伴わずにヒトおよび下等動物の組織と接触させる用途に適しており、妥当な利益/危険性比で釣り合いがとれ、意図された用途に有効な本発明の化合物のプロドラッグを表す。
本発明は、合成手段により形成される、またはプロドラッグのインビボ生体内変化により形成される化合物を想定する。
本明細書に記載されている化合物は、非溶媒和形態ならびに半水和物のような水和物形態を含む溶媒和形態で存在できる。一般に、とりわけ水およびエタノールのような医薬として許容できる溶媒との溶媒和形態は、本発明の目的に関して、非溶媒和形態に相当する。
一般的合成
本発明の化合物は、以下の合成スキームおよび化合物が調製できる手段を例示する方法と結びつけて、より適切に理解できる。
本発明の化合物は、多彩な合成手順により調製され得る。代表的な手順は、スキーム1−14で示されているが、これらに限定されない。スキーム1−14において、変数R、R、R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R、Rおよびmは、発明の概要に記載されている通りである。
略語:BocOは二炭酸ジ−tert−ブチル;BF・OEtは三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート;DMAPは4−(ジメチルアミノ)ピリジン;Etはエチル;HOAcは酢酸;Meはメチル;MeOHはメタノール;MsClはメタンスルホニルクロリド;NaOAcは酢酸ナトリウム;psiはポンド/平方インチ;Ra−NiはRaney(登録商標)ニッケル;TBAFはフッ化テトラブチルアンモニウム;TBS−OTfはtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート;およびTMSOTfはトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリル。
Figure 0006615213
スキーム1に示されているように、式(1−4)の化合物は、式(1−1)の化合物から調製され得る。式(1−1)の化合物は、メタノールのような溶媒に溶解したアンモニアと反応させることができ、中間体イミンは、水素(10〜50psi)および炭素触媒上のパラジウムの存在下で反応を実行することにより低下させて、式(1−2)の化合物を得ることができる。式(1−2)の化合物は、アミド結合形成条件下で式(1−3)のカルボン酸と合わせて、式(1−4)の化合物を得ることができる。カルボン酸およびアミンの混合物からアミドを生成する公知の条件の例は、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミドまたは1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド(EDC、EDACもしくはEDCI)、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸−クロリド(BOPCl)、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシドまたは2−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートまたは1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、2−(1H−ベンゾ[d][1,2,3]トリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルイソウロニウムヘキサフルオロホスフェート(V)(HBTU)および2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスフィナン2,4,6−トリオキシド(T3P(登録商標))であるが、これらに限定されないようなカップリング試薬の添加を含むが、これらに限定されない。カップリング試薬は、固体、溶液または固相担体樹脂に結合した試薬として添加され得る。カップリング試薬に加えて、助剤カップリング試薬は、カップリング反応を促進することができる。カップリング反応に使用されることが多い助剤カップリング試薬は、(ジメチルアミノ)ピリジン(DMAP)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(HOAT)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)を含むが、これらに限定されない。この反応は、任意選択的に、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような塩基の存在下で実行できる。カップリング反応は、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ジクロロメタンおよび酢酸エチルであるが、これらに限定されないような溶媒中で実行できる。あるいは、式(1−3)のカルボン酸は、塩化チオニル、PCl、PCl、塩化シアヌルまたは塩化オキサリルと反応させることにより、対応する酸塩化物に変換できる。塩化チオニルおよび塩化オキサリルを用いた反応は、周囲温度にて、ジクロロメタンのような溶媒中のN,N−ジメチルホルムアミドで触媒できる。次いで、生じた酸塩化物は、任意選択的に、室温にて、ジクロロメタンのような溶媒中のトリエチルアミンもしくはジイソプロピルエチルアミンであるが、これらに限定されないような第三級アミンのような塩基、またはピリジンのような芳香族塩基の存在下で、式(1−2)のアミンと反応させて、式(1−4)のアミドを得ることができる。式(1−4)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム2に例示されているように、式(2−1)の化合物は、スキーム1に記載されている反応順序を使用して式(2−3)の化合物に変換できる。式(2−2)のアミンを式(1−3)のカルボン酸とカップリングさせることにより形成されるアミドは、クロマトグラフィーで精製して、式(2−3)の化合物のような個々のジアステレオ異性体を得ることができる。式(2−3)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム3に例示されているように、式(1−4)の化合物は、式(3−1)の化合物および式(3−2)の化合物から開始して調製できる。したがって、式(3−1)の化合物および式(3−2)の化合物の冷却された(約0℃)混合物は、周囲温度に温めながら硫酸のような酸で終夜処理して、式(3−3)の化合物を得ることができる。次いで、式(3−3)の化合物は、ジクロロメタン中のDess−Martinペルヨージナンのような試薬で1から24時間酸化させて、式(1−1)の化合物を得ることができる。式(1−1)の化合物は、メタノールまたはエタノールのような溶媒の酢酸ナトリウムの存在下で、塩酸ヒドロキシルアミンと周囲温度にて終夜反応させて、式(3−4)の化合物を得ることができる。次いで、式(3−4)の化合物は、メタノールのような溶媒中のRaney(登録商標)ニッケルのような触媒の存在下で、水素(20〜40psi)を用いて、室温にて8〜24時間還元して、式(1−2)の化合物を得ることができる。式(1−2)の化合物は、式(1−3)の化合物と合わせて、スキーム1に記載されているように式(1−4)の化合物を得ることができる。式(1−4)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム4に例示されているように、式(2−3)の化合物は、式(4−1)の化合物および式(3−2)の化合物から開始して調製され得る。したがって、式(4−1)の化合物および式(3−2)の化合物の冷却した(約0℃)混合物は、周囲温度に温めながら硫酸のような酸で終夜処理して、式(4−2)のcis化合物を得ることができる。式(4−2)の化合物は、スキーム3に記載されている方法論を使用して、式(2−1)、式(4−3)および式(4−4)の化合物に連続して変換できる。式(4−4)の化合物は、式(1−3)のカルボン酸と合わせることができ、生じたアミドのジアステレオ異性体は、式(2−3)のジアステレオ異性体で例示されているようにクロマトグラフィーで分離できる。式(2−3)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
別の順序では、式(1−4)の化合物が、式(3−3)の化合物から調製され得る。式(3−3)の化合物は、周囲温度にて、ジクロロメタンのような溶媒中のトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような第三級アミン塩基の存在下で、メタンスルホニルクロリドのような塩化スルホニルと15分間から2時間かけて反応させて、中間体スルホン酸塩を得ることができる。次いで、中間体スルホン酸塩は、80〜110℃で加熱したN,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒中のアジ化ナトリウムと1−8時間かけて反応させて、式(5−1)の化合物を得ることができる。式(5−1)のアジドは、周囲温度にて、メタノールのような溶媒中の水素(20〜40psi)で1−8時間かけて還元して、式(1−2)の化合物を得ることができる。スキーム1に記載されているように、式(1−2)の化合物は、式(1−3)の化合物と合わせて、式(1−4)のアミドを得ることができる。式(1−4)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム6に示されているように、式(6−3)の化合物は、式(4−2)の化合物から調製され得る。式(4−2)の化合物は、対応するスルホン酸塩に変換でき、これは、次いで、アジドで置き換えて、スキーム5に記載されている方法論を使用した変換により、式(6−1)の化合物を得ることができる。式(6−1)の化合物は、Raney(登録商標)ニッケルの存在下で、スキーム5に記載されているように水素を用いて還元して式(6−2)の化合物を得ることができる。次いで、式(6−2)のアミンは、スキーム1に記載されている条件を使用して、式(1−3)のカルボン酸と合わせて、式(6−3)の化合物を得ることができる。式(6−3)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
式(1−4)の化合物は、式(3−1)および式(3−2)の化合物から、別の順序で調製できる。式(3−1)のブテノールおよび式(3−2)のアルデヒドは、ジクロロメタン中の臭化ガリウム(III)で周囲温度にて2−4日間処理して、式(7−1)の化合物を得ることができる。式(7−1)の化合物は、80〜110℃に加熱したN,N−ジメチルホルムアミドのような溶媒中のアジ化ナトリウムと1〜8時間反応させて、式(5−1)の化合物を得る。式(5−1)のアジドは、周囲温度にて、メタノールのような溶媒中の水素(20〜40psi)で1〜8時間かけて還元して、式(1−2)の化合物を得ることができる。スキーム1に記載されているように、式(1−2)の化合物は、式(1−3)の化合物と合わせて、式(1−4)のアミドを得ることができる。式(1−4)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム8に示されているように、3−ブテン−1−オール(4−1)は、スキーム7に記載されている3ステップの順序で、式(3−2)のアルデヒドと反応させて、式(2−2)の化合物を得ることができる。次いで、式(2−2)の化合物は、スキーム1に記載されている方法論を使用して、式(1−3)の化合物と反応させ、続いてジアステレオ異性体をクロマトグラフ分離して、例えば、式(2−3)のアミドのジアステレオ異性体を得ることができる。式(2−3)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム9に示されているように、式(9−8)および式(9−9)の化合物は、式(3−2)のアルデヒドおよび式(9−1)のブロモアルケンから調製され得る。式(3−2)のアルデヒドおよび式(9−1)のブロモアルケンは、水中の塩化スズ(II)、ヨウ化カリウムおよび飽和塩化アンモニウムの存在下で、周囲温度にて1から8時間反応させて、式(9−2)の化合物を得る。式(9−2)の化合物は、ベンゼンのような溶媒中の酢酸および三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートの存在下で、式(9−3)のアルデヒドと、0℃または0℃付近にて1から8時間反応させて、式(9−4)の化合物を得ることができ、その後、メタノール中の炭酸カリウムを用いた処理により中間体酢酸塩を除去する。式(9−4)の化合物は、クロロクロム酸ピリジニウムのような酸化剤で酸化できる。中間体ケトンは、加熱した(40〜64℃)メタノール中の酢酸ナトリウムの存在下でO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、式(9−5)の化合物を得ることができる。式(9−5)の化合物は、メタノールのような溶媒中のRaney(登録商標)ニッケルのような触媒の存在下で、水素(15〜45psi)を用いて周囲温度にて4から24時間還元して、または、酢酸のような溶媒中の炭素上5%白金のような触媒で、周囲温度にて8から24時間還元して、クロマトグラフィーで分離できる式(9−6)および式(9−7)のジアステレオ異性体化合物を得ることができる。式(9−6)の化合物および式(9−7)の化合物は、それぞれ、スキーム1に記載されているアミド結合形成条件下で式(1−3)の化合物と反応させて、式(9−8)および式(9−9)の化合物をそれぞれ得ることができる。式(9−8)の化合物および式(9−9)の化合物の鏡像異性体は、超臨界流体クロマトグラフィーおよび適切なキラルクロマトグラフィーカラムを使用して分離できる。式(9−8)の化合物および式(9−9)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム10に示されているように、式(10−5)の化合物は、式(10−1)の化合物から調製され得る。式(10−1)の化合物は、テトラヒドロフランのような溶媒中のtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートと、最初は0℃で、周囲温度に温めながら、1から8時間かけて反応させて、式(10−2)の化合物を得ることができる。式(10−2)の化合物は、ほぼ還流温度に加熱したクロロホルム中のトリス(6,6,7,7,8,8,8−ヘプタフルオロ−2,2−ジメチル−3,5−オクタンジオネート)ユウロピウム(III)の存在下で、式(3−2)のアルデヒドと4−12時間反応させて、中間体シリルエノールエーテルを得ることができる。中間体シリルエノールエーテルは、室温にて、テトラヒドロフラン中のフッ化テトラブチルアンモニウムを用いた30分から4時間かけての処理により、対応する式(10−3)のケトンに変換することができる。式(10−3)のケトンは、2ステッププロセスで反応させて、式(10−4)のアミンを得ることができる。第1のステップにおいて、式(10−3)のケトンは、ピリジン中のO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩と、最初は室温にて、次いで、その後50から70℃に加熱して反応させて、中間体O−メチルオキシムを得ることができる。中間体O−メチルオキシムは、第2のステップにおいて、酢酸中の白金の存在下で、周囲温度にて水素(15〜45psi)を用いて12から48時間還元して、式(10−4)の化合物を得ることができる。式(10−4)の化合物は、スキーム1に記載されているアミド結合形成反応条件下で、式(1−3)の化合物と反応させて、式(10−5)の化合物を得ることができる。式(10−5)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム11に示されているように、式(11−4)の化合物は、スキーム6に記載されている方法論を使用して、式(10−3)の化合物から調製され得る。このため、式(10−3)の化合物は、メタノールのような冷却した溶媒中の水素化ホウ素ナトリウムのような試薬で還元して、式(11−1)の化合物を得ることができる。式(11−1)の化合物は、スキーム5に記載されている方法論を使用して対応するスルホン酸塩に変換でき、その結果、これは、変換によりアジドで置き換えて、式(11−2)の化合物を得ることができる。式(11−2)の化合物は、Raney(登録商標)ニッケルの存在下で、スキーム5に記載されているように水素で還元して、式(11−3)の化合物を得ることができる。次いで、式(11−3)のアミンは、スキーム1に記載されている条件を使用して、式(1−3)のカルボン酸と合わせて、式(11−4)の化合物を得ることができる。式(11−4)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム12に示されているように、式(12−5)の化合物は、式(12−1)の化合物から調製され得る。式(12−1)のベンズアルデヒドは、−78から−40℃に冷却したトルエンのような溶媒中の三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートのような触媒の存在下で、2−(シロキシ)−1,3−ブタジエンと1から8時間かけて反応させることができる。次いで、混合物は、周囲温度にて0.5N HClのような水性酸で2〜24時間処理して、式(12−2)の化合物を得ることができる。式(12−2)の化合物は、約100℃に加熱したメタノールのような溶媒中の、トリエチルアミンのような塩基および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)のようなパラジウム触媒の存在下で、圧縮一酸化炭素を用いてカルボニル化して、式(12−3)の化合物を得ることができる。式(12−3)の化合物は、メタノールのような溶媒中の水素および炭素上5%パラジウムのような触媒の存在下で、アンモニアを用いて還元的にアミン化して、式(12−4)の化合物を得ることができる。式(12−4)の化合物は、スキーム1に記載されている条件を使用して、式(1−3)のカルボン酸と合わせて、式(12−5)の化合物を得ることができる。式(12−5)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム13に示されているように、式(13−6)の化合物および式(13−7)の化合物は、式(13−1)の化合物から調製され得る。式(13−1)の化合物は、塩化メチレンまたはテトラヒドロフランのような溶媒中の、tert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートまたはトリフルオロメタンスルホン酸トリメチルシリルのようなトリアルキルシリルスロネートと、最初は−5から0℃で、周囲温度に温めながら反応させて、式(13−2)の化合物を得ることができる。式(13−2)の化合物は、トルエン中の三フッ化ホウ素ジエチルエーテラートの存在下で、式(3−2)のアルデヒドと最初は約−65℃にて、続いて周囲温度に温めて、反応させて、中間体シリルエノールエーテルを得ることができる。中間体シリルエノールエーテルは、室温にて、1M塩酸のような酸を用いた8時間から24時間かけての処理により、式(13−3)の対応するケトンに変換できる。式(13−3)のケトンは、2ステッププロセスで反応させて、式(13−4)および(13−5)のアミンを得ることができる。第1のステップにおいて、式(13−3)のケトンは、50から70℃に加熱したメタノール中の酢酸ナトリウムの存在下で、O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩と反応させて、中間体O−メチルオキシムを得ることができる。中間体O−メチルオキシムは、第2のステップにおいて、酢酸中の炭素触媒上5%白金の存在下で、周囲温度にて水素を用いて12から48時間かけて還元させて、式(13−4)の化合物および式(13−5)の化合物を得ることができる。いくつかの例において、式(13−4)および式(13−5)の化合物は、分離してよい。他の例では、これらは、次の反応ステップで一緒に実行できる。式(13−4)の化合物および(13−5)の化合物は、スキーム1に記載されているアミド結合形成反応条件下で、式(1−3)の化合物と一緒にまたは別々に反応させて、式(13−6)の化合物および式(13−7)の化合物を得ることができる。式(13−6)および式(13−7)の化合物は、同一の反応で一緒に形成された場合、クロマトグラフィーで分離できる。式(13−6)および式(13−7)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
Figure 0006615213
スキーム14に示されているように、式(14−5)の化合物は、式(14−1)および式(14−2)の化合物から開始して調製できる。式(14−1)および式(14−2)の化合物は、−40から−30℃のトリフルオロメタンスルホン酸のような触媒の存在下で、1,2−ジクロロエタンのような溶媒中のアセトニトリルおよびアリルトリメチルシランと合わせて、式(14−3)の化合物を得ることができる。3ステッププロセスにおいて、式(14−3)の化合物は、式(14−4)の化合物に変換できる。第1のステップにおいて、アミドは、トリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンのような第三級アミン塩基および加熱したトルエンのような溶媒中の4−(ジメチルアミノ)ピリジンの存在下で、二炭酸ジ−tert−ブチルを用いて処理した。次いで、アセチル基は、約10℃でナトリウムメトキシドを用いて処理することによる中間体アセチル化カルバメートの処理により除去できる。第3のステップにおいて、tert−ブトキシカルボニル基は、ジクロロメタン中のトリフルオロ酢酸またはジオキサン中の塩酸のような酸性条件下での処理により除去して、式(14−4)の化合物を得ることができる。式(14−4)の化合物は、スキーム1に記載されている条件を使用して、式(1−3)のカルボン酸と反応させて、式(12−5)の化合物を得ることができる。式(12−5)の化合物は、式(I)の化合物の代表である。
式(1−4)、式(2−3)、式(6−3)、式(9−8)、式(9−9)、式(10−5)、式(11−4)、式(12−5)、式(13−7)および式(14−5)の化合物は、実施例に記載されている方法論を使用してさらに操作され得る官能基を含有できる。例えば、Rは、メチルベンゾエート部分を表し得る。エステル官能基は、エタノールのような溶媒中の水酸化ナトリウムのような塩基で、またはメタノール中の水酸化リチウム水溶液で容易に加水分解して、対応するカルボン酸を得ることができる。エステル基は、メタノールのような溶媒中の水素化ホウ素ナトリウムのような還元剤で処理して、対応するヒドロキシメチル基を得ることもできる。さらに、エステルは、2−メチルテトラヒドロフランのような溶媒中のグリニャール試薬で処理して、対応するケトンまたは第三級アルコールを得ることもできる。
本発明の化合物および中間体は、有機合成分野の当業者に周知の方法により、単離および精製してよい。化合物を単離および精製するための従来の方法の例は、例えばFurniss、Hannaford、SmithおよびTatchell「Vogel’s Textbook of Practical Organic Chemistry」pub. Longman Scientific&Technical、Essex CM20 2JE、England、第5版(1989年)に記載されているように、シリカゲル、アルミナまたはアルキルシラン基で誘導体化されたシリカのような固相担体でのクロマトグラフィー、活性炭を用いた任意の事前処理による高温または低温での再結晶化、薄層クロマトグラフィー、様々な圧力での蒸留、真空下での昇華および粉砕を含み得るが、これらに限定されない。
本発明の化合物の多くは、化合物を酸で処理して、望ましい塩を形成できることにより、少なくとも1種の塩基性窒素を有する。例えば、化合物は、室温で、またはそれを超える温度で酸と反応させて、望ましい塩を得ることができ、これは、堆積され、冷却後に濾取される。反応に適している酸の例は、酒石酸、乳酸、コハク酸ならびにマンデル酸、アトロ乳酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、炭酸、フマル酸、マレイン酸、グルコン酸、酢酸、プロピオン酸、サリチル酸、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、クエン酸、ヒドロキシ酪酸、カンファースルホン酸、リンゴ酸、フェニル酢酸、アスパラギン酸またはグルタミン酸などを含むが、これらに限定されない。
個別の各ステップの最適な反応条件および反応時間は、用いられる詳細な反応物および使用される反応物に存在する置換基に応じて変化させ得る。他に特に規定がなければ、溶媒、温度および他の反応条件は、当業者により容易に選択できる。特定の手順を実施例セクションで示す。反応は、従来の手段で、例えば、残渣から溶媒を除去し、結晶化、蒸留、抽出、粉砕およびクロマトグラフィーであるが、これらに限定されないような当業界で一般的に公知の方法論に従ってさらに精製することにより、おこなうことができる。特に記載がなければ、出発原料および試薬は、市販であってもよく、化学の文献に記載されている方法を使用して、市販材料から当業者により調製することができる。
反応条件の適切な操作を含めた日常的実験、合成経路の試薬および順序、反応条件と適合しない恐れのある任意の化学的官能基の保護ならびに方法の反応順序における適切な箇所での脱保護は、本発明の範囲に含まれる。適切な保護基、ならびに、そのような適切な保護基を使用した様々な置換基を保護および脱保護するための方法は、当業者によく知られている;これらの例は、PGM WutsおよびTW Greene、Greene著、Protective Groups in Organic Synthesis(第4版)と題した書籍、John Wiley&Sons、NY(2006年)で見出すことができ、その全体を参照により本明細書に組み込む。本発明の化合物の合成は、本明細書において上で、および特定の実施例で記載されている合成スキームに記載されているものに類似した方法により達成できる。
出発原料は、市販されていなければ、標準的な有機化学技術、公知の合成に類似した技術、構造的に類似した化合物または上に記載されているスキームに類似した技術もしくは合成例セクションに記載されている手順から選択される手順により調製してよい。
本発明の化合物の光学活性形態が必要とされる場合、これは、光学活性出発原料(例えば、適切な反応ステップの不斉誘導により調製される。)を使用して本明細書に記載されている手順の1つを実行することにより、または、(クロマトグラフ分離、再結晶化または酵素的分割のような)標準的手順を使用して、化合物もしくは中間体の立体異性体の混合物を分割することにより、得られる。
同様に、本発明の化合物の純粋な幾何学的異性体が必要とされる場合、これは、出発原料として純粋な幾何学的異性体を使用して、上の手順の1つを実行することにより、または、クロマトグラフ分離のような標準的手順を使用して、化合物もしくは中間体の幾何異性体の混合物を分割することにより得られる。
実施例セクションに例示されているように、合成スキームおよび特定の例は、例示であり、付記されている特許請求の範囲で定義されている本発明の範囲を限定するとは解釈されないことが理解され得る。合成方法および特定の例のすべての代用物、修飾および等価物が、特許請求の範囲の範囲内に含まれる。
医薬組成物
本発明は、式(I)の化合物または医薬として許容できるこの塩の治療有効量を、これらの医薬として許容できる担体、希釈剤または賦形剤と共に含む医薬組成物も提供する。「医薬組成物」という語句は、医学的または獣医学的使用における投与に適している組成物を指す。
式(I)の化合物を含む医薬組成物は、単体で、または第2の治療剤と組み合わせて、対象に経口的に、直腸的に、非経口的に、嚢内に、膣内に、腹腔内に、局所的に(散剤、軟膏剤またはドロップ剤により)、口腔内に、または経口もしくは経鼻スプレーとして投与され得る。本明細書で使用されている「非経口的に」という用語は、静脈内、筋肉内、腹腔内、胸骨内、皮下および関節内注射および注入を含む投与様式を指す。
本明細書で使用されている「医薬として許容できる担体」という用語は、非毒性、不活性の固体、半固体または液体であるフィラー、希釈剤、カプセル化材料または任意の種類の製剤助剤を意味する。医薬として許容できる担体としての役割を果たすことができる材料の一部の例は、ラクトース、グルコースおよびスクロースであるが、これらに限定されないような糖;トウモロコシデンプンおよびジャガイモデンプンであるが、これらに限定されないようなデンプン;ナトリウムカルボキシメチルセルロース、エチルセルロースおよび酢酸セルロースであるが、これらに限定されないようなセルロースおよびこの誘導体;粉末トラガカント;麦芽;ゼラチン;滑石;ココアバターおよび坐剤ワックスであるが、これらに限定されないような賦形剤;落花生油、綿実油、ベニバナ油、ゴマ油、オリーブ油、トウモロコシ油および大豆油であるが、これらに限定されないような油;グリコール;例えばプロピレングリコール;オレイン酸エチルおよびラウリン酸エチルであるが、これらに限定されないようなエステル;寒天;水酸化マグネシウムおよび水酸化アルミニウムであるが、これらに限定されないような緩衝剤;アルギン酸;パイロジェンフリー水;等張生理食塩水;リンガー液;エチルアルコールおよびリン酸塩緩衝液ならびにラウリル硫酸ナトリウムおよびステアリン酸マグネシウムであるが、これらに限定されないようなならびに他の非毒性の相溶性滑沢剤ならびに着色剤、放出剤、コーティング剤、甘味剤、香味料および芳香剤、防腐剤および抗酸化剤も、配合者の判断に応じて、組成物に存在してよい。
非経口注入のための医薬組成物は、医薬として許容できる滅菌水溶液または非水溶液、分散体、懸濁液またはエマルション、ならびに、使用直前に、滅菌注入溶液または分散体中で再構成するための滅菌粉末を含む。適切な水性および非水性担体、希釈剤、溶媒またはビヒクルの例は、水、エタノール、(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールのような)ポリオール、(オリーブ油のような)植物油、(オレイン酸エチルのような)注射可能な有機エステルおよび適切なこれらの混合物を含む。例えば、レシチンのようなコーティング材料を使用することにより、分散体の場合は、必要とされる粒径を維持することにより、および界面活性剤を使用することにより適正な流動性が維持できる。
これらの組成物は、防腐剤、湿潤剤、乳化剤および分散剤のようなアジュバントも含有し得る。微生物の影響は、様々な抗菌剤および抗真菌剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、ソルビン酸を包含することにより、予防を確実にすることができる。これは、糖、塩化ナトリウムのような等張剤を含むことも望ましいことがある。注入可能な医薬品形態の吸収の延長は、モノステアリン酸アルミニウムおよびゼラチンのような、吸収を遅延させる作用剤を包含することにより生じる。
いくつかの例では、薬物の効果を延長するために、皮下または筋肉内注入から、薬物の吸収を遅くすることが望ましい。これは、水溶解度が低い結晶または非晶質材料の液体懸濁剤を使用することにより達成され得る。その結果、薬物の吸収速度は、この溶解速度によって決まり、続いて、結晶の大きさおよび結晶形態によって決まり得る。あるいは、非経口投与される薬物形態の吸収の遅延は、油ビヒクル中の薬物を溶解または懸濁することにより達成され得る。
注入可能なデポー製剤形態は、ポリラクチド−ポリグリコール酸のような生分解性ポリマー中に薬物のマイクロカプセル化マトリックスを形成することにより作られる。薬物対ポリマーの比および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出速度は調整される。他の生分解性ポリマーの例は、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)を含む。注入可能なデポー製剤も、体組織と適合するリポソームまたはマイクロエマルション中に薬物を閉じ込めることにより調製される。
注入可能な製剤は、例えば、細菌捕捉フィルタで濾過することにより、または、使用直前に滅菌水もしくは他の注入可能な滅菌媒体に溶解もしくは分散できる滅菌固体組成物の形態で、滅菌剤を組み込むことにより滅菌できる。
経口投与のための固体剤形は、カプセル剤、錠剤、丸剤、散剤および粒剤を含む。ある実施形態において、固体剤形は、式(I)の化合物の1%から95%(w/w)を含有し得る。ある実施形態において、式(I)の化合物は、5%から70%(w/w)の範囲で、固体剤形として存在し得る。そのような固体剤形において、活性化合物は、クエン酸ナトリウムもしくはリン酸二カルシウムのような少なくとも1つの不活性な医薬として許容できる賦形剤または担体、ならびに/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールおよびケイ酸のようなフィラーまたは増量剤;b)カルボキシメチルセルロース、アルギン酸塩、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースおよびアカシアのような結合剤;c)グリセロールのような保湿剤;d)寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリケートおよび炭酸ナトリウムのような崩壊剤;e)パラフィンのような溶解遅延剤;f)四級アンモニウム化合物のような吸収促進剤;g)セチルアルコールおよびグリセロールモノステアレートのような湿潤剤;h)カオリンおよびベントナイトクレイのような吸収剤、ならびにi)滑石、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウムおよびこれらの混合物のような滑沢剤と混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合、剤形は、緩衝剤も含み得る。
医薬組成物は単位剤形であってよい。そのような形態では、調製物は、適切な量の活性成分を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、包装調製物であってよく、包装は、バイアルまたはアンプル中に包装された錠剤、カプセル剤および散剤のような個別量の調製物を含有する。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤またはロゼンジ剤そのものであってよく、または適切な数のこれらのいずれかの包装形態であってよい。単位用量の調製物の活性成分の量は、詳細な用途および活性成分の効力に応じて、0.1mgから1000mg、1mgから100mgまたは1%から95%(w/w)の単位用量で変動してもよく、または調整されてもよい。組成物は、必要に応じて、他の適合性の治療剤も含有してよい。
対象に投与される用量は、用いられる特定の化合物の効き目および対象の状態、ならびに処置される対象の体重または表面積により決定され得る。用量の規模も、特定の対象において特定の化合物を投与することに付随する何らかの有害な副作用の存在、性質および程度により決定されると考えられる。処置される障害の処置または予防において投与される化合物の有効量を測定する場合、医師は、化合物の循環血漿量、化合物の毒性および/または疾患の進展のような要因を評価できる。
投与に関して、化合物は、化合物のLD50、化合物の薬物動態学的プロファイル、禁忌である薬物および様々な濃度での化合物の副作用を含み得るが、これらに限定されない、対象の全体的および総合的な健康に適用される要因により決定される量で投与できる。投与は、単回または分割投与により達成できる。
本発明の医薬的方法に利用される化合物は、1日に約0.001mg/kgから約100mg/kgの初回投与量で投与できる。ある実施形態において、一日用量の範囲は、約0.1mg/kgから約10mg/kgである。しかし、投与量は、対象の要求、処置される状態の重症度および用いられる化合物に応じて変動し得る。特定の状況に対する適正な投与量の決定は、医師の技量の範囲内である。処理は、化合物の最適な用量未満であるより少ない投与量で開始できる。その後、投与量は、状況下で最適な効果が達成されるまで少量ずつ増加させる。簡便のために、必要に応じて、全一日投与量を分割して、1日の間に少しずつ投与してもよい。
ラクトースまたは乳糖ならびに高分子量のポリエチレングリコールなどの担体を使用して、ソフトおよびハード充填ゼラチンカプセル剤中のフィラーとして、類似した種類の固体組成物を用いてもよい。
錠剤、糖剤、カプセル剤、丸剤および粒剤の固体剤形は、医薬製剤分野に周知のエンテリックコーティングおよび他のコーティングのようなコーティングおよびシェルを用いて調製できる。これらは、任意選択的に、乳白剤を含有してよく、活性成分(複数可)のみを、またはこれらを優先的に、腸管のある一部で、任意選択的に遅延させる手段で放出する組成物であってもよい。使用できる包埋組成物の例は、ポリマー性物質およびワックスを含む。
活性化合物は、適切な場合は、1つ以上の上述の担体を用いたマイクロカプセル化形態であってもよい。
経口投与の液体剤形は、医薬として許容できるエマルション剤、液剤、懸濁液剤、シロップ剤およびエリキシル剤を含む。液体剤形は、活性化合物に加えて、例えば、水または他の溶媒のような当業界で一般的に使用される不活性希釈剤、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(詳細には、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタンの脂肪酸エステルならびにこれらの混合物のような可溶化剤および乳化剤を含有し得る。
不活性希釈剤以外に、経口組成物は、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤のようなアジュバント、甘味剤、香味料ならびに芳香剤も含んでいてよい。
懸濁液剤は、活性化合物に加えて、例えば、エトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶セルロース、メタ水酸化アルミニウム、ベントナイト、寒天、トラガカントおよびこれらの混合物のような懸濁剤を含有していてよい。
直腸または膣内投与用の組成物は、好ましくは坐剤であり、これは、化合物を、適切な非刺激性担体、または室温で固体であるが、体温で液体になるので、直腸または膣口で溶融し、活性化合物を放出するココアバター、ポリエチレングリコールもしくは坐剤ワックスのような担体と混合することにより調製できる。
化合物は、リポソームの形態でも投与され得る。リポソームは、一般的に、リン脂質または他の脂質物質に由来し得る。リポソームは、水性媒体に分散している単層または複層の水和液晶により形成される。リポソームを形成することが可能な非毒性の、生理学的に許容でき、代謝できる任意の脂質を使用してよい。リポソーム形態の本発明の組成物は、本発明の化合物に加えて、安定剤、防腐剤、賦形剤などを含有し得る。脂質の例は、天然および合成リン脂質ならびにホスファチジルコリン(レシチン)を含むが、これらに限定されず、別々にまたは一緒に使用される。
記載されているリポソームを形成する方法は、Prescott編、Methods in Cell Biology、第XIV巻、Academic Press、New York、N.Y.(l976年)、33頁以下の例を参照されたい。
本明細書に記載されている化合物の局所投与用の剤形は、散剤、噴霧剤、軟膏および吸入剤を含む。活性化合物は、滅菌条件下で、医薬として許容できる担体および任意の要求される防腐剤、必要なことがある緩衝液または高圧ガスと混合できる。眼用製剤、眼軟膏、散剤および溶液も、本発明の範囲内として包含される。
使用方法
任意の量および任意の投与経路を使用した化合物および組成物は、嚢胞性線維症、膵機能不全、シェーグレン症候群(SS)、慢性閉塞性肺疾患(COLD)または慢性閉塞性気道疾患(COAD)を処置または予防するために対象に投与できる。
「投与すること」という用語は、化合物を対象と接触させる方法を指す。したがって、化合物は、注入、すなわち、静脈内、筋肉内、皮内、皮下、十二指腸内、非経口的にまたは腹腔内注入により投与できる。また、本明細書に記載されている化合物は、吸入、例えば、鼻腔内吸入により投与できる。さらに、化合物は、経皮的に、局所的におよび移植により投与できる。ある実施形態において、化合物およびこれらの組成物は、経口的に送達できる。化合物は、直腸内、口腔内、膣内、眼内にも、または吹送によっても送達できる。CFTR調節性障害および状態は、障害または状態の性質に応じて、化合物または医薬として許容できるこれらの塩およびこれらの組成物を使用して、予防的、急性的および慢性的に処置され得る。典型的には、これらの方法のそれぞれにおける宿主または対象はヒトであるが、他の哺乳動物も、本明細書において上で明記されているように、化合物または医薬として許容できるこれらの塩およびこれらの組成物の投与による利益を得ることができる。
本発明の化合物は、CFTRの修飾因子として有用である。したがって、化合物および組成物は、CFTRの過剰活性または不活性が関与する疾患、障害または状態の重症度または進展の処置または抑制に特に有用である。したがって、本発明は、対象における嚢胞性線維症、膵機能不全、シェーグレン症候群(SS)、慢性閉塞性肺疾患(COLD)または慢性閉塞性気道疾患(COAD)を処置する方法を提供し、この方法は、対象に、式(I)の化合物または医薬として許容できるこれらの塩の治療有効量を投与するステップまたは上記のような好ましいこの実施形態を、医薬として許容できる担体の有無を問わず含む。詳細には、この方法は、嚢胞性線維症を処置または予防するためのものである。より詳細な実施形態において、嚢胞性線維症は、クラスI、II、III、IV、Vおよび/またはVI変異によって引き起こされる。
一実施形態は、薬に使用するための、本発明の化合物もしくは医薬として許容できるこの塩、または本発明の化合物もしくは医薬として許容できるこの塩を含む医薬組成物を対象とする。
一実施形態は、嚢胞性線維症、膵機能不全、シェーグレン症候群(SS)、慢性閉塞性肺疾患(COLD)または慢性閉塞性気道疾患(COAD)の処置に使用するための、式(I)による化合物または医薬として許容できるこの塩、または本発明の化合物もしくは医薬として許容できるこの塩を含む医薬組成物を対象とする。より詳細な実施形態では、嚢胞性線維症は、クラスI、II、III、IV、Vおよび/またはVI変異によって引き起こされる。
一実施形態において、本発明は、本発明の化合物または医薬として許容できるこの塩、および1つ以上の追加の治療剤を含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態において、追加の治療剤は、本発明の化合物以外の嚢胞性線維症の処置剤である。より詳細な実施形態において、嚢胞性線維症は、クラスI、II、III、IV、Vおよび/またはVI変異によって引き起こされる。
本化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、単体の活性剤として投与され得、または、他の化合物を含む1つ以上の追加の治療剤と同時投与され得、他の化合物は同一のまたは類似した治療活性を実証し、そのような併用投与に関して安全であり効果があると判定されている。本化合物は、対象に同時投与してよい。「同時投与される」という用語は、同一の医薬組成物または別の医薬組成物として組み合わせることによる、2つ以上の異なる治療剤の対象への投与を意味する。したがって、同時投与は、2つ以上の治療剤を含む単一の医薬組成物を同時に投与すること、または2つ以上の異なる組成物を、同一の対象に同時に、もしくは異なる時間に投与することに関与する。
本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つ以上の追加の治療剤の治療有効量と同時投与して、CFTR媒介性疾患を処置でき、治療剤の例は、抗生物質(例えば、アミノグリコシド、コリスチン、アズトレオナム、シプロフロキサシンおよびアジスロマイシン)、去痰薬(例えば、高張生理食塩水、アセチルシステイン、ドルナーゼアルファおよびデヌホソル)、膵臓酵素サプリメント(例えば、パンクレアチンおよびパンクレリパーゼ)、上皮性ナトリウムチャネルブロッカー(ENaC)阻害剤、CFTR修飾因子(例えば、CFTR増強剤、CFTR中和剤)およびCFTR増幅因子を含むが、これらに限定されない。一実施形態において、CFTR媒介性疾患は、嚢胞性線維症である。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、CFTR修飾因子およびCFTR増幅因子からなる群から選択される1つ以上の追加の治療剤と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つまたは2つのCFTR修飾因子および1つのCFTR増幅因子と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つの増強剤、1つ以上の中和剤および1つのCFTR増幅因子と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つ以上のCFTR修飾因子と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つのCFTR修飾因子と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、2つのCFTR修飾因子と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、3つのCFTR修飾因子と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つの増強剤および1つ以上の中和剤と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つの増強剤および2つの中和剤と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つの増強剤と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つ以上の中和剤と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、1つの中和剤と同時投与できる。一実施形態において、本発明の化合物または医薬として許容できるこれらの塩は、2つの中和剤と同時投与できる。
増強剤の例は、Ivacaftor(VX−770)、CTP−656、NVS−QBW251、FD1860293およびN−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミドを含むが、これらに限定されない。増強剤の例は、公報:WO2005120497、WO2008147952、WO2009076593、WO2010048573、WO2006002421、WO2008147952、WO2011072241、WO2011113894、WO2013038373、WO2013038378、WO2013038381、WO2013038386およびWO2013038390;ならびに米国特許出願第14/271,080号および第14/451,619号明細書でも開示されている。
一実施形態において、増強剤は、
Ivacaftor(VX−770、N−(2,4−ジ−tert−ブチル−5−ヒドロキシフェニル)−4−オキソ−1,4−ジヒドロキノリン−3−カルボキサミド);
CTP−656;
NVS−QBW251;
FD1860293;
2−(2−フルオロベンズアミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド;
2−(2−ヒドロキシベンズアミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド
2−(1−ヒドロキシシクロプロパンカルボキサミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
5,5,7,7−テトラメチル−2−(2−(トリフルオロメチル)ベンズアミド)−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
2−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
2−(1−(ヒドロキシメチル)シクロプロパンカルボキサミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
2−(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパンアミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−5−シクロプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−5−イソプロピル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
5−tert−ブチル−N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−5−エチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−3−エチル−4−メチル−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド;
2−(2−ヒドロキシプロパンアミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−4−クロロ−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1,4,6,7−テトラヒドロピラノ[4,3−c]ピラゾール−3−カルボキサミド;
4−ブロモ−N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−4−クロロ−5−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−4−メチル−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
2−(2−ヒドロキシ−3,3−ジメチルブタンアミド)−5,5,7,7−テトラメチル−5,7−ジヒドロ−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
2−[(2−ヒドロキシ−4−メチル−ペンタノイル)アミノ]−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−アミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−4−(3−メトキシプロピル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−4−(2−エトキシエチル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
2−[[(2S)−2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブタノイル]アミノ]−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
2−[[(2R)−2−ヒドロキシ−3,3−ジメチル−ブタノイル]アミノ]−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
2−[(2−ヒドロキシ−2,3,3−トリメチル−ブタノイル)アミノ]−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;
[5−[(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)カルバモイル]ピラゾール−1−イル]メチル二水素リン酸;
[3−[(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)カルバモイル]ピラゾール−1−イル]メチル二水素リン酸;
N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−4−(1,4−ジオキサン−2−イル)−1H−ピラゾール−3−カルボキサミド;
5,5,7,7−テトラメチル−2−[[(2S)−3,3,3−トリフルオロ−2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパノイル]アミノ]−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド;および
2−[[(2S)−2−ヒドロキシプロパノイル]アミノ]−5,5,7,7−テトラメチル−4H−チエノ[2,3−c]ピラン−3−カルボキサミド
からなる群から選択され得る。
中和剤の非限定的な例は、Lumacaftor(VX−809)、1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{1−[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル}シクロプロパンカルボキサミド(VX−661)、VX−983、GLPG2665、VX−152、VX−440、FDL169、FDL304、FD2052160およびFD2035659を含む。中和剤の例は、公報:US20140274933およびWO2014160478;および米国特許出願第62/073586号明細書でも開示されている。
一実施形態において、中和剤(複数可)は、
Lumacaftor(VX−809);
1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{1−[(2R)−2,3−ジヒドロキシプロピル]−6−フルオロ−2−(1−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−2−イル)−1H−インドール−5−イル}シクロプロパンカルボキサミド(VX−661);
VX−983;
GLPG2665;
VX−152;
VX−440;
FDL169
FDL304;
FD2052160;
FD2035659;
rac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;および
4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
からなる群から選択できる。
一実施形態において、追加の治療剤は、CFTR増幅因子である。CFTR増幅因子は、増強剤および中和剤のような公知のCFTR修飾因子の効果を向上させる。CFTR増幅因子の例は、PTI130である。増幅因子の例は、公報WO2015138909およびWO2015138934でも開示されている。
一実施形態において、追加の治療剤は、上皮性ナトリウムチャネルブロッカー(ENaC)の活性を、チャネルを遮ることにより直接的に、または、ENaC活性の増加を引き起こすプロテアーゼ(例えば、チャネル活性化プロテアーゼであるセリンプロテアーゼ)を調節することにより間接的に低下させる作用剤である。そのような作用剤の模範は、カモスタット(トリプシン様プロテアーゼ阻害剤)、QAU145、552−02、GS−9411、INO−4995、Aerolytic、アミロリドおよびVX−371を含む。上皮性ナトリウムチャネルブロッカー(ENaC)の活性を低下させる追加の作用剤は、例えば、PCT公報国際公開第2009074575号パンフレットおよび米国特許第8999976号明細書で見出すことができる。
一実施形態において、ENaC阻害剤はVX−371である。
本発明は、本発明の1つ以上の化合物および/または塩ならびに、任意選択的に、1つ以上の追加治療剤を含むキットも対象とする。
本発明は、本発明の化合物、塩、組成物および/またはキットを、1つ以上の追加の治療剤の有無を問わず使用する方法も対象として、例えば、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)タンパク質を調節し、嚢胞性線維症膜コンダクタンス制御因子(CFTR)タンパク質を調節することにより処置できる疾患(嚢胞性線維症、シェーグレン症候群、膵機能不全、慢性閉塞性肺疾患および慢性閉塞性気道疾患を含む。)を処置する。
本発明は、医薬の調製における、本発明の1つ以上の化合物および/または塩の使用も対象とする。医薬は、任意選択的に、1つ以上の追加の治療剤を含み得る。一部の実施形態において、医薬は、嚢胞性線維症、シェーグレン症候群、膵機能不全、慢性閉塞性肺疾患および慢性閉塞性気道疾患の処置に有用である。特定の実施形態において、医薬は、嚢胞性線維症の処置に使用するためのものである。より詳細な実施形態において、嚢胞性線維症は、クラスI、II、III、IV、Vおよび/またはVI変異によって引き起こされる。
本発明は、嚢胞性線維症、シェーグレン症候群、膵機能不全、慢性閉塞性肺疾患および慢性閉塞性気道疾患を処置するための医薬の製造における、本発明の1つ以上の化合物および/または塩の使用も対象とする。医薬は、任意選択的に、1つ以上の追加の治療剤を含み得る。特定の実施形態において、本発明は、嚢胞性線維症を処置するための医薬の製造における、本発明の1つ以上の化合物および/または塩の使用を対象とする。より詳細な実施形態において、嚢胞性線維症は、クラスI、II、III、IV、Vおよび/またはVI変異によって引き起こされる。
出願者の発明のさらなる利益は、本特許出願を読むことで当業者に明らかになる。
以下の実施例は、例示の目的に使用され得、本発明の範囲を狭めるとみなすべきではない。
略語:大気圧化学イオン化としてAPCI;気圧としてatm;脱離化学イオン化としてDCI;4−(ジメチルアミノ)ピリジンとしてDMAP;N,N−ジメチルホルムアミドとしてDMF;ジメチルスルホキシドとしてDMSO;エレクトロスプレーイオン化としてESI;エチルとしてEt;酢酸エチルとしてEtOAc;グラムとしてg;時間(複数)としてh;N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシドまたは(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートとしてHATU;高速液体クロマトグラフィーとしてHPLC;ヘルツとしてHz;液体クロマトグラフィー/質量分析法としてLC/MS;メチルとしてme;メタノールとしてMeOH;ミリグラムとしてmg;メガヘルツとしてMHz;分としてmin;ミリリットルとしてmL;ミリメートルとしてmm;ミリモルとしてmmol;質量分析法としてMS;核磁気共鳴としてNMR;アセテートとしてOAc;パーツパーミリオンとしてppm;重量ポンド毎平方インチとしてpsi;超臨界流体クロマトグラフィーとしてSFC;トリフルオロ酢酸としてTFA;テトラヒドロフランとしてTHFおよび薄層クロマトグラフィーとしてTLC。
Thermo MSQ装置での分析的LC/MS
分析的LC/MSは、Xcalibur(商標)2.0.7、Open−Access 1.4およびカスタムログインソフトを動作させるThermo MSQ−Plus(商標)質量分光計およびAgilent 1100/1200 HPLCシステムで行った。質量分光計は、使用したシステムに依存して正のAPCIまたはESIイオン化条件下で操作した。HPLCシステムは、Polymer Labs ELS−2100蒸発光散乱検出器を搭載したAgilent Binaryポンプ、脱ガス装置、カラムコンパートメント、オートサンプラーおよびダイオード−アレイ検出器を含んでいた。使用したカラムは温度65℃にてPhenomenex(登録商標)Kinetex(登録商標)C8、2.6μm 100Å(2.1mm×30mm)であった。
5〜100%アセトニトリル(A)および水中0.1%トリフルオロ酢酸(B)の濃度勾配を流速1.5mL/分で使用した(0〜0.05分5%A、0.05〜1.2分5〜100%A、1.2〜1.4分100%A、1.4〜1.5分100〜5%A。0.25分動作後ディレー)。
[実施例1]
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[(2R,4S)−2−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:2−フェニルテトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(171mg、0.970mmol)およびメタノール中7Mアンモニア(10mL)を、50mLの圧力ボトル中炭素担持5%パラジウム(含水物)(35mg、0.146mmol)に加え、水素下大気圧および周囲温度で100分間、続いて水素30psiおよび周囲温度で16時間振盪した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、2−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(142mg、0.801mmol、収率83%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.39 - 7.30 (m, 5H), 7.29 - 7.24 (m, 2H), 4.33 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.17 (ddd, J = 11.7, 4.7, 1.7 Hz, 1H), 3.60 (td, J = 12.2, 2.1 Hz, 1H), 3.05 (tt, J = 11.3, 4.2 Hz, 1H), 2.08 (ddt, J = 12.7, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 2.02 - 1.92 (m, 1H), 1.51 (td, J = 12.1, 4.8 Hz, 1H), 1.41 (dt, J = 12.9, 11.4 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 387 (M+H)+.
ステップ2:N,N−ジメチルホルムアミド(516μL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(50mg、0.206mmol)(CAS番号862574−88−7)に、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU、102mg、0.268mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌し、次いでステップ1からの2−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(36.6mg、0.206mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(86μL、0.619mmol)を滴下添加した。45分後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、水層をピペットを用いて除去した。得られた残留物をジクロロメタンに溶解し、5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で12gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけて精製して、ジアステレオマーの混合物52mgを得た。混合物をPhenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(30mm×75mm)上での分取HPLCにより精製した。アセトニトリル(A)および水中0.1%トリフルオロ酢酸(B)の濃度勾配を、流速50mL/分(0〜0.5分10%A、0.5〜7.0分直線濃度勾配10〜95%A、7.0〜10.0分95%A、10.0〜12.0分直線濃度勾配95〜10%A)で使用してジアステレオマーを分離し、rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[(2R,4S)−2−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド(22mg、0.052mmol、収率25.2%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.36 - 7.21 (m, 7H), 7.14 (dd, J = 8.4, 1.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.33 (dd, J = 11.4, 2.1 Hz, 1H), 4.06 - 3.94 (m, 2H), 3.51 (td, J = 12.0, 2.3 Hz, 1H), 1.83 - 1.75 (m, 1H), 1.62 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 1.49 (tt, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 1.43 - 1.34 (m, 1H), 1.33 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 1.02 - 0.93 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 402 (M+H)+.相対立体化学はH、H−H COSY、H−H ROESY、H−C HSQCおよびH−C HMBC NMR実験により割り当てた。
[実施例2]
rac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例3からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(20mg、0.044mmol)のメタノール(72.6μL)中溶液に、3M水酸化ナトリウム(116μL、0.348mmol)を加え、反応混合物を周囲温度で終夜撹拌し、続いて50℃で2時間加熱した。揮発物を窒素の気流下で除去し、白色沈殿物が生成するまで1N HClを滴下添加した。上澄み液を除去することにより沈殿物を集め、水(0.3mL)で洗浄し、窒素の気流下で乾燥して、3−[4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸(15mg、0.031mmol、収率71.9%)を得、これは主要成分としてシス異性体および15%のトランス異性体であることをH NMR実験により確認した。酢酸エチル/n−ヘプタンから沈澱させて、rac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.89 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.36 - 7.29 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.01 (dq, J = 10.9, 6.2, 4.7 Hz, 2H), 3.57 - 3.48 (m, 1H), 1.86 - 1.78 (m, 1H), 1.63 (dd, J = 12.5, 4.2 Hz, 1H), 1.51 (tt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.45 - 1.36 (m, 1H), 1.34 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 0.97 (t, J = 8.9 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+.
[実施例3]
メチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:硫酸(893μL、16.75mmol)を、0℃でブタ−3−エン−1−オール(1.6mL、18.28mmol)およびメチル3−ホルミルベンゾエート(1.00g、6.09mmol)の混合物に滴下添加した。添加後、混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を氷浴中で冷却し、1N NaOHで塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗製物を30分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で24gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけて、メチルrac−3−[(2R,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(522mg、2.209mmol、収率36.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.93 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.85 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.59 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.84 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.41 (dd, J = 11.4, 2.0 Hz, 1H), 4.04 (ddd, J = 11.6, 4.8, 1.7 Hz, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.82 - 3.71 (m, 1H), 3.50 (ddd, J = 12.9, 11.7, 2.1 Hz, 1H), 2.06 (ddt, J = 12.5, 4.3, 2.1 Hz, 1H), 1.82 (ddq, J = 12.7, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 1.42 (tdd, J = 12.5, 10.9, 4.8 Hz, 1H), 1.23 (dt, J = 12.3, 11.2 Hz, 1H).
ステップ2:ステップ1からのメチル3−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(317mg、1.342mmol)のジクロロメタン(6.7mL)中溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(740mg、1.744mmol)を加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を濾過し、固体をジクロロメタン(10mL)で洗浄し、合わせた濾液および洗液を濃縮した。次いで残留物を30分かけて5〜50%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する40gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチル3−(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(245mg、1.046mmol、収率78%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 8.02 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.90 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.66 (dt, J = 7.6, 1.3 Hz, 1H), 7.53 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.82 (dd, J = 11.3, 3.0 Hz, 1H), 4.34 (ddd, J = 11.4, 7.4, 1.4 Hz, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.86 - 3.78 (m, 1H), 2.79 - 2.67 (m, 1H), 2.62 (ddd, J = 14.4, 11.3, 1.0 Hz, 1H), 2.54 (t, J = 2.6 Hz, 1H), 2.28 (ddt, J = 14.8, 3.1, 1.6 Hz, 1H).
ステップ3:ステップ2からのメチル3−(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(150mg、0.640mmol)を、周囲温度で終夜ヒドロキシルアミン塩酸塩(53.4mg、0.768mmol)および酢酸ナトリウム(63.0mg、0.768mmol)でエタノール(3.2mL)中にて処理した。次いで混合物を濃縮した。粗製物を水(2×1mL)で洗浄し、窒素の気流下で乾燥して、メチル3−[4−(ヒドロキシイミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(160mg、0.642mmol、収率100%)を得た。H NMRはEおよびZ異性体の混合物であることを示した。MS(ESI+)m/z250(M+H)
ステップ4:ステップ3からのメチル3−[4−(ヒドロキシイミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(160mg、0.642mmol)およびメタノール(5mL)を、50mLの圧力ボトル中でラネー(登録商標)−ニッケル2800、水スラリー液(300mg、2.30mmol)に加え、混合物を水素(30psi)下周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、メチル3−(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエートを得、これを更には精製せずに次のステップに直接使用した。MS(ESI+)m/z250(M+H)
ステップ5:ジクロロメタン(516μL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(50mg、0.206mmol)に、二塩化オキサリル(72.3μL、0.826mmol)のジクロロメタン100μL中溶液の半量を、続いて1滴のN,N−ジメチルホルムアミドを加えると、反応物は激しく発泡した。次いで残りの塩化オキサリル溶液を滴下添加した。反応物を30分間撹拌し、次いで反応混合物を窒素の気流下で濃縮した。残留物をジクロロメタン(0.5mL)に溶解し、窒素の気流下で2回乾燥した。この試薬をジクロロメタン(516μL)に溶解し、ステップ4からのメチル3−(4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(48.6mg、0.206mmol)およびトリエチルアミン(86μL、0.619mmol)のジクロロメタン(516μL)中混合物に加えた。15分後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。水層を除去し、有機フラクションを濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、2種のジアステレオマーの混合物を得た。混合物をエーテルから3回沈澱させて、メチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(30mg、0.124mmol、収率30%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.87 - 7.82 (m, 1H), 7.55 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.45 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 11.9, 4.4 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.85 - 1.79 (m, 1H), 1.67 - 1.59 (m, 1H), 1.51 (tt, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 1.44 - 1.35 (m, 1H), 1.34 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 1.02 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+.
[実施例4]
メチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:硫酸(5.36mL、101mmol)を、0℃でブタ−3−エン−1−オール(9.38mL、110mmol)およびメチル3−ホルミルベンゾエート(6g、36.6mmol)の混合物に滴下添加した。添加後、混合物を室温で終夜撹拌した。混合物を氷浴中で冷却し、1N水酸化ナトリウムで塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。合わせた抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗製物を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけて、メチルrac−3−[(2R,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(2.7g、11.43mmol、収率31.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.93 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.85 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.59 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.84 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 4.41 (dd, J = 11.5, 2.0 Hz, 1H), 4.09 - 3.99 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.76 (dq, J = 11.0, 5.4 Hz, 1H), 3.50 (td, J = 12.3, 2.2 Hz, 1H), 2.06 (ddt, J = 12.5, 4.4, 2.1 Hz, 1H), 1.82 (ddt, J = 10.6, 3.9, 1.9 Hz, 1H), 1.41 (tdd, J = 12.5, 10.9, 4.8 Hz, 1H), 1.23 (q, J = 11.6 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 254 (M+NH4)+.
ステップ2:トリエチルアミン(0.661mL、4.74mmol)を、撹拌しながらステップ1からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(800mg、3.39mmol)のジクロロメタン(8mL)中氷***液に加えた。メタンスルホニルクロリド(0.290mL、3.72mmol)を1分かけて注射器から滴下添加した。30分後、反応混合物を分離漏斗に移し、ジクロロメタン(40mL)で濯ぎ、1Nクエン酸(5mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(5mL)で順次洗浄した。有機相を真空下で濃縮して、粗製のメシレート(780mg)を得た。この粗製のメシレートをN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(991mg、15.24mmol)を加えた。混合物を窒素下100℃で3時間加熱した。得られたスラリー液を室温に冷却し、水(50mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空下で濃縮して残留物を得、これを20分かけて0〜80%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いるシリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,4R)−4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(665mg、2.55mmol、収率75%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.92 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.86 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.59 (dt, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.48 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 11.3, 2.3 Hz, 1H), 4.27 (p, J = 3.2 Hz, 1H), 3.90 (dd, J = 12.0, 5.3 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.77 (td, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 1.98 - 1.85 (m, 2H), 1.76 (ddd, J = 14.3, 11.3, 3.2 Hz, 1H), 1.66 (dq, J = 14.1, 2.1 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 279 (M+NH4)+.
ステップ3:ステップ2からのメチルrac−3−[(2R,4R)−4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(665mg、2.55mmol)およびメタノール(10mL)を、50mLの圧力ボトル中ラネー(登録商標)−ニッケル2800、水スラリー液(890mg、6.82mmol)に加え、水素(30psi)下周囲温度で約2時間振盪した。触媒を濾別し、濾液を濃縮して、メチルrac−3−[(2R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(560mg、2.380mmol、収率94%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.83 (dt, J = 7.6, 1.6 Hz, 1H), 7.56 (dt, J = 7.8, 1.6 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 4.87 (dd, J = 10.7, 2.9 Hz, 1H), 3.99 (td, J = 11.9, 2.4 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.74 (ddd, J = 11.3, 5.0, 2.0 Hz, 1H), 1.84 - 1.73 (m, 1H), 1.72 - 1.56 (m, 2H), 1.43 - 1.34 (m, 1H); MS (ESI+) m/z 236 (M+H)+.この物質を更には精製せずに次のステップに使用した。
ステップ4:ジクロロメタン(5.162mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(500mg、2.065mmol)に、二塩化オキサリル(0.723mL、8.26mmol)のジクロロメタン1mL中溶液の半量を、続いて1滴のN,N−ジメチルホルムアミドを加えると、反応物は激しく発泡した。次いで残りの塩化オキサリル溶液を滴下添加した。反応物を30分間撹拌した。次いで揮発物を窒素の気流下で除去し、次いで窒素の気流下で乾燥しながらジクロロメタン(2×1mL)で溶解した。この試薬をジクロロメタン(5.2mL)に溶解し、ステップ3からのメチルrac−3−[(2R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(486mg、2.065mmol)およびトリエチルアミン(0.86mL、6.19mmol)のジクロロメタン(5.2mL)中混合物に加えた。15分後、混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、有機フラクションを分離し、次いで濃縮した。得られた残留物をジクロロメタンに溶解し、20分で5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(720mg、1.567mmol、収率76%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.90 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.85 (dt, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.56 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 1.5 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.56 (dd, J = 10.3, 2.6 Hz, 1H), 3.98 (q, J = 4.6 Hz, 1H), 3.85 (s, 3H), 3.75 (dt, J = 11.7, 3.9 Hz, 1H), 3.60 (td, J = 11.4, 2.9 Hz, 1H), 1.90 (dt, J = 14.0, 3.3 Hz, 1H), 1.77 - 1.60 (m, 3H), 1.39 (dt, J = 5.7, 2.7 Hz, 2H), 1.11 - 1.04 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+.
[実施例5]
rac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例4からのメチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(50mg、0.109mmol)のエタノール(1mL)中溶液に、3N水酸化ナトリウム(0.290mL、0.871mmol)を加えた。反応物を室温で16時間撹拌し、次いで1N HCl(0.9mL)でクエンチした。水(10mL)を加えると沈殿物が生成した。沈殿物を濾取し、水で洗浄して、rac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸(46mg、0.103mmol、収率95%)を白色固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.93 (s, 1H), 7.89 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.83 (dt, J = 7.5, 1.6 Hz, 1H), 7.55 - 7.49 (m, 1H), 7.49 - 7.42 (m, 2H), 7.39 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.27 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 4.56 (dd, J = 10.3, 2.7 Hz, 1H), 3.98 (q, J = 4.4 Hz, 1H), 3.74 (dt, J = 11.8, 4.0 Hz, 1H), 3.59 (td, J = 11.3, 3.0 Hz, 1H), 1.90 (dt, J = 13.8, 3.4 Hz, 1H), 1.69 (dddd, J = 30.9, 14.0, 10.2, 3.6 Hz, 3H), 1.43 - 1.35 (m, 2H), 1.11 - 1.03 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+.
[実施例6]
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド
実施例4からのメチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(100mg、0.218mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)およびメタノール(1.5mL)中溶液に、ナトリウムテトラヒドロボレート(124mg、3.26mmol)を2日かけて15回に分けて加えた。反応物を室温で撹拌し、次いで反応混合物を65℃で2日間加熱した。反応物を飽和酢酸アンモニウム水溶液2mLでクエンチした。次いで混合物をメチルtert−ブチルエーテルで抽出し、合わせた有機フラクションを濃縮した。残留物を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド(29mg、0.067mmol、収率30.9%)をゴム状固体として得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.46 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.29 - 7.24 (m, 3H), 7.18 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.14 - 7.08 (m, 1H), 6.96 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 5.15 (t, J = 5.6 Hz, 1H), 4.50 - 4.43 (m, 3H), 3.99 (q, J = 4.6, 4.0 Hz, 1H), 3.71 (dt, J = 11.8, 4.0 Hz, 1H), 3.56 (td, J = 11.4, 2.8 Hz, 1H), 1.85 (dt, J = 13.9, 3.6 Hz, 1H), 1.78 - 1.66 (m, 2H), 1.61 (dd, J = 13.9, 3.7 Hz, 1H), 1.38 (q, J = 4.1 Hz, 2H), 1.07 (q, J = 4.1 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 432 (M+H)+.
[実施例7]
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド
実施例4からのメチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(50mg、0.109mmol)の2−メチル−テトラヒドロフラン(0.4mL)中0℃溶液に、内温を6℃未満に維持しながらエーテル中3Mメチルマグネシウムブロミド(0.326mL、0.979mmol)を滴下添加した。冷浴を除去し、反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を2−メチル−テトラヒドロフランで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。有機フラクションを分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。得られた残留物を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘキサンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけ、rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド(9mg、0.020mmol、収率18.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.46 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.42 - 7.37 (m, 2H), 7.32 (dt, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.29 - 7.21 (m, 2H), 7.08 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 6.98 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.97 (s, 1H), 4.44 (dd, J = 9.8, 2.9 Hz, 1H), 4.00 (q, J = 4.2, 3.4 Hz, 1H), 3.71 (dt, J = 11.8, 3.9 Hz, 1H), 3.57 (td, J = 11.4, 2.8 Hz, 1H), 1.88 - 1.80 (m, 1H), 1.80 - 1.74 (m, 1H), 1.70 (dt, J = 14.8, 4.2 Hz, 1H), 1.65 - 1.57 (m, 1H), 1.40 (s, 6H), 1.38 (q, J = 3.8 Hz, 2H), 1.07 (q, J = 4.0 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 458 (M-H)-.
[実施例8]
rac−N−[(2R,4S)−2−(3−アセチルフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
実施例3からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(100mg、0.218mmol)の2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)中0℃溶液に、エーテル中3Mメチルマグネシウムブロミド(0.653mL、1.959mmol)の半量を滴下添加した。氷浴を除去し、2回目に半量を加えた。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。有機フラクションを分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水した。濃縮後、残留物(55mg)を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘキサンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけ、rac−N−[(2R,4S)−2−(3−アセチルフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(35mg、0.079mmol、収率36.3%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.87 - 7.80 (m, 2H), 7.53 (dt, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.46 (t, J = 7.5 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 4.43 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 4.01 (ddd, J = 11.7, 4.7, 2.2 Hz, 2H), 3.52 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 2.55 (s, 3H), 1.83 (ddt, J = 12.7, 4.2, 1.9 Hz, 1H), 1.62 (ddd, J = 12.8, 4.5, 2.1 Hz, 1H), 1.57 - 1.44 (m, 1H), 1.38 (q, J = 12.0 Hz, 1H), 1.34 - 1.29 (m, 2H), 1.01 - 0.92 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 444 (M+H)+.
[実施例9]
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド
実施例3からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(100mg、0.218mmol)のテトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(2mL)中溶液に、ナトリウムテトラヒドロボレート(124mg、3.26mmol)を2日かけて15回に分けて加えた。反応混合物を室温で1時間および65℃で2日間撹拌した。反応混合物を飽和酢酸アンモニウム水溶液2mLでクエンチし、次いでメチルtert−ブチルエーテルで抽出した。合わせた有機フラクションを濃縮し、残留物を5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド(27mg、0.063mmol、収率28.8%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.34 (s, 1H), 7.32 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.28 - 7.21 (m, 2H), 7.20 - 7.09 (m, 3H), 6.77 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.32 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 4.06 - 3.94 (m, 2H), 3.50 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 1.78 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 1.61 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 1.51 (td, J = 12.3, 11.9, 4.6 Hz, 1H), 1.40 (q, J = 11.8 Hz, 1H), 1.35 - 1.30 (m, 2H), 1.03 - 0.93 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 432 (M+H)+.
[実施例10]
rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド
実施例3からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(100mg、0.218mmol)の2−メチル−テトラヒドロフラン(1mL)中0℃溶液に、エーテル中3Mメチルマグネシウムブロミド(0.653mL、1.959mmol)の半量を滴下添加した。氷浴を除去し、他の半量のメチルマグネシウムブロミドを加えた。混合物を酢酸エチルで希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。有機フラクションを分離し、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。残留物を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘキサンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけ、rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド(10mg、0.022mmol、収率10.00%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.41 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.21 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 7.08 (dt, J = 7.4, 1.4 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.95 (s, 1H), 4.32 (dd, J = 11.3, 2.0 Hz, 1H), 4.06 - 3.94 (m, 2H), 3.50 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 1.77 (ddd, J = 11.5, 4.7, 2.5 Hz, 1H), 1.65 - 1.57 (m, 1H), 1.51 (td, J = 12.1, 4.6 Hz, 1H), 1.44 (m, 1H), 1.39 (s, 6H), 1.33 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 1.02 - 0.93 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 458 (M-H)-.
[実施例11]
メチルrac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:硫酸(4.46mL、84mmol)を、0℃でブタ−3−エン−1−オール(7.82mL、91mmol)およびメチル2−ホルミルベンゾエート(5g、30.5mmol)の混合物に滴下添加した。添加後、混合物を周囲温度で終夜撹拌した。混合物を氷浴中で冷却した。混合物を1N NaOH(125mL)で塩基性にし、酢酸エチルで抽出した。抽出物を硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。粗製物を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いてクロマトグラフィーにかけ、メチル2−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(2.1g、8.89mmol、収率29.2%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.75 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.62 (dd, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.57 (td, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 7.38 (td, J = 7.4, 1.6 Hz, 1H), 4.90 (dd, J = 11.0, 1.8 Hz, 1H), 4.84 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 4.01 (ddd, J = 11.5, 5.0, 1.6 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.73 (ddt, J = 15.5, 10.8, 4.7 Hz, 1H), 3.47 (td, J = 12.2, 2.2 Hz, 1H), 2.13 (ddt, J = 12.3, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 1.82 (ddq, J = 12.9, 4.0, 1.9 Hz, 1H), 1.41 (tdd, J = 12.5, 10.7, 4.9 Hz, 1H), 1.22 - 1.12 (m, 1H); MS (ESI+) m/z 237 (M+H)+.
ステップ2:ステップ1からのメチル2−(4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(2.1g、8.89mmol)のジクロロメタン(38mL)中溶液に、デス−マーチンペルヨージナン(4.90g、11.55mmol)を加え、反応混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を1Nチオ硫酸ナトリウム(66mL)および飽和重炭酸ナトリウム水溶液(40mL)でクエンチし、混合物を15分間撹拌した。有機層を分離し、濃縮した。次いで残留物を、20分かけて5〜60%酢酸エチル/ヘプタンで溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチル2−(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(1.6g、6.83mmol、収率77%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.79 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.74 (dd, J = 7.9, 1.2 Hz, 1H), 7.65 (td, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.44 (td, J = 7.5, 1.3 Hz, 1H), 5.26 (dd, J = 10.8, 3.0 Hz, 1H), 4.31 (ddd, J = 11.4, 7.6, 1.2 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.79 (td, J = 11.9, 2.8 Hz, 1H), 2.72 (ddd, J = 14.8, 12.5, 7.6 Hz, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 2.58 - 2.53 (m, 1H), 2.27 (ddt, J = 14.7, 3.0, 1.4 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 335 (M+H)+.
ステップ3:ステップ2からのメチル2−(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(1.45g、6.19mmol)を、ヒドロキシルアミン塩酸塩(0.602g、8.67mmol)および酢酸ナトリウム(0.711g、8.67mmol)でメタノール(6mL)中にて処理した。反応混合物を周囲温度で20分間次いで80℃で終夜撹拌した。更にヒドロキシルアミン塩酸塩(0.602g、8.67mmol)を加え、混合物を80℃で72時間かけて加熱した。次いで反応混合物を濃縮し、粗製物をジクロロメタンと水との間で分配した。有機フラクションを分離し、濃縮した。残留物を15分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で24gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチル2−(4−(ヒドロキシイミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(1.37g、5.50mmol、収率89%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.47 (d, J = 10.5 Hz, 1H), 7.76 (ddd, J = 9.2, 7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.61 (tdd, J = 7.7, 3.3, 1.4 Hz, 1H), 7.45 - 7.39 (m, 1H), 4.97 (ddd, J = 36.6, 11.1, 2.6 Hz, 1H), 4.22 - 4.11 (m, 1H), 3.83 (d, J = 1.9 Hz, 3H), 3.62 - 3.43 (m, 2H), 3.15 - 2.57 (m, 1H), 2.46 - 2.22 (m, 1H), 2.22 - 2.00 (m, 1H); MS (ESI+) m/z 258 (M+CH3OH+Na)+.
ステップ4:ステップ3からのメチル2−(4−(ヒドロキシイミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(1.37g、5.50mmol)およびメタノール(16mL)を、50mLの圧力ボトル中でラネー(登録商標)−ニッケル2800、水スラリー液(0.323g、5.50mmol)に加え、混合物を水素(30psi)下周囲温度で16時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を濃縮して残留物(1.3g)を得た。粗製物のNMRは2:1のシス/トランス比を示した。残留物を10分かけて1〜10%メタノール(2Nアンモニア)/ジクロロメタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、最初に溶出する化合物、メチルrac−2−[(2R,4R)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(235mg、0.999mmol、収率18.17%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.67 (dd, J = 7.7, 1.3 Hz, 1H), 7.60 (dd, J = 7.9, 1.4 Hz, 1H), 7.54 (td, J = 7.6, 1.4 Hz, 1H), 7.35 (td, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 5.36 (dd, J = 11.1, 2.1 Hz, 1H), 3.98 (ddd, J = 13.0, 11.4, 2.3 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.72 (ddd, J = 11.3, 5.1, 1.7 Hz, 1H), 1.84 - 1.76 (m, 1H), 1.76 - 1.69 (m, 1H), 1.56 (ddd, J = 13.2, 11.0, 3.5 Hz, 1H), 1.38 (dp, J = 13.5, 2.2 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 236 (M+H)+.2番目に溶出する化合物、メチルrac−2−[(2R,4S)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(540mg、2.295mmol、収率41.8%)が続いた。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.74 (dd, J = 7.8, 1.3 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 8.0, 1.5 Hz, 1H), 7.57 (td, J = 7.5, 1.4 Hz, 1H), 7.37 (td, J = 7.4, 1.6 Hz, 1H), 4.91 (dd, J = 11.0, 1.9 Hz, 1H), 4.00 (ddd, J = 11.5, 4.8, 1.5 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.47 (td, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 2.85 (tt, J = 11.1, 4.2 Hz, 1H), 2.02 (ddt, J = 12.6, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 1.72 (ddq, J = 13.0, 3.8, 1.8 Hz, 1H), 1.28 (tdd, J = 12.6, 11.0, 4.7 Hz, 1H), 1.05 (dt, J = 12.5, 11.0 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 236 (M+H)+.
ステップ5:N,N−ジメチルホルムアミド(1.2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(309mg、1.275mmol)に、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1,2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタンアミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU,727mg、1.913mmol)を加えた。混合物を10分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド0.5mL中のステップ4からのメチルrac−2−[(2R,4S)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(300mg、1.275mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.444mL、2.55mmol)を加えた。混合物を周囲温度で3時間撹拌した。水(10mL)を加え、水性混合物をデカント除去した。残留物を水で洗浄し、得られた残留物を20分かけて5〜100%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(460mg、1.001mmol、収率79%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.75 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 4.2 Hz, 2H), 7.42 - 7.36 (m, 1H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.94 (dd, J = 11.0, 1.9 Hz, 1H), 4.05 - 3.93 (m, 2H), 3.83 (s, 3H), 3.50 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.95 - 1.86 (m, 1H), 1.67 - 1.59 (m, 1H), 1.51 (qd, J = 12.2, 4.6 Hz, 1H), 1.39 - 1.30 (m, 3H), 0.97 (qt, J = 7.7, 3.8 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+.
[実施例12]
rac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例11からのメチルrac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(170mg、0.370mmol)のエタノール(3mL)中溶液に、3N水酸化ナトリウム(0.987mL、2.96mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を3N HCl(0.9mL)でクエンチし、水(15mL)を加えると白色沈殿物が生成した。沈殿物を濾取し、水で洗浄して、標題化合物(146mg、0.328mmol、収率89%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 13.01 (s, 1H), 7.76 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 - 7.48 (m, 2H), 7.38 - 7.33 (m, 2H), 7.30 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 5.11 - 5.01 (m, 1H), 3.98 (ddd, J = 23.3, 11.6, 5.9 Hz, 2H), 3.55 - 3.46 (m, 1H), 1.93 - 1.82 (m, 1H), 1.63 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 1.51 (tt, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 1.39 - 1.22 (m, 3H), 0.97 (dtd, J = 13.8, 7.3, 3.6 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+.
[実施例13]
メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1においてメチル4−ホルミルベンゾエートをメチル2−ホルミルベンゾエートの代わりに用い、実施例11、ステップ1から5に記載した手順を用いて標題化合物を調製して、メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(435mg、0.947mmol、収率74.3%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.45 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.08 - 3.96 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.84 (ddd, J = 12.7, 4.2, 2.1 Hz, 1H), 1.68 - 1.59 (m, 1H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.41 - 1.29 (m, 3H), 1.02 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+.
[実施例14]
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例13からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(180mg、0.392mmol)のエタノール(3mL)中溶液に、3N水酸化ナトリウム(1.045mL、3.13mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を1N HCl(2.8mL)でクエンチし、水(15mL)を加えると白色沈殿物が生成した。沈殿物を濾取し、水で洗浄して、rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸(142mg、0.319mmol、収率81%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.87 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 4.07 - 3.93 (m, 2H), 3.52 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 1.86 - 1.77 (m, 1H), 1.61 (dd, J = 8.8, 6.1 Hz, 1H), 1.49 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.41 - 1.28 (m, 3H), 1.01 - 0.92 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+.
[実施例15]
N−[(2S,4R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:3−ブテン−1−オール(0.239mL、2.77mmol)およびピペロナール(0.416g、2.77mmol)のジクロロメタン(3.00mL)中溶液に、臭化ガリウム(III)(0.515g、1.664mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で72時間撹拌した。次いで反応混合物を水で洗浄した。有機フラクションを分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物を30分かけて0〜30%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する40gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、5−(4−ブロモテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1,3−ベンゾジオキソール(0.2405g、30%)をシス:トランス(5:3)混合物として得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 2.00 - 2.11 (m, 1 H) 2.11 - 2.27 (m, 2 H) 2.38 - 2.47 (m, 1 H) 3.53 - 3.61 (m, 1 H) 4.08 - 4.17 (m, 1 H) 4.20 - 4.31 (m, 1 H) 4.76 - 4.85 (m, 1 H) 5.92 - 5.98 (m, 2 H) 6.74 - 6.82 (m, 2 H) 6.84 - 6.88 (m, 1 H).
ステップ2:ステップ1からの5−(4−ブロモテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1,3−ベンゾジオキソール(0.225g、0.789mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中溶液に、アジ化ナトリウム(0.205g、3.16mmol)を加え、反応混合物を100℃で4時間撹拌した。反応混合物をジクロロメタンとブラインとの間で分配した。有機フラクションを分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を濃縮し、残留物を20分かけて0〜25%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、5−(4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1,3−ベンゾジオキソール(169mg、87%)を得た。
ステップ3:ステップ2からの5−(4−アジドテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1,3−ベンゾジオキソール(0.169g、0.684mmol)のテトラヒドロフラン(3mL)中混合物を、50mLの圧力ボトル中でラネー(登録商標)−ニッケル2800、水スラリー液(0.2g、1.533mmol)に加え、混合物を水素(30psi)下周囲温度で4時間撹拌した。触媒を濾別し、濾液を濃縮した。粗製の2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミンを更には精製せずに次のステップに使用した。
ステップ4:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(0.12g、0.496mmol)のジクロロメタン(2.00mL)中懸濁液に、2滴のN,N−ジメチルホルムアミドを加え、次いで塩化オキサリルのジクロロメタン中2.0M溶液(0.496mL、0.991mmol)を滴下添加した。反応混合物を周囲温度で90分間撹拌し、次いで濃縮した。粗製物をジクロロメタン3mLで希釈し、得られた溶液をステップ3からの2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−アミン(0.111g、0.502mmol)およびトリエチルアミン(0.175mL、1.254mmol)のジクロロメタン(1mL)中溶液に加えた。反応混合物を周囲温度で90分間撹拌した。反応混合物を水で洗浄した。有機フラクションを分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濾過した。濾液を濃縮し、残留物を20分かけて10〜60%tert−ブチルメチルエーテル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製した。ラセミ体物質を10分かけてCO中5〜30%2−プロパノール(0.1%ジエチルアミン)の濃度勾配を用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間6.8分にて濃度25mg/mLでのサンプルを用い、Chiralcel(登録商標)OJ−H、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより更に精製して、N−[(2S,4R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(50mg、0.112mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3)δ ppm 0.95 - 1.07 (m, 2 H) 1.11 - 1.44 (m, 3 H) 1.85 (dd, J=12.51, 1.83 Hz, 1 H) 2.03 (dd, J=12.51, 1.83 Hz, 1 H) 3.09 (s, 1 H) 3.49 - 3.66 (m, 1 H) 4.02 - 4.15 (m, 2 H) 4.27 (dd, J=11.14, 1.68 Hz, 1 H) 5.09 (d, J=7.93 Hz, 1 H) 5.91 (s, 2 H) 6.73 (s, 2 H) 6.80 (s, 1 H) 7.00 - 7.06 (m, 1 H) 7.07 - 7.16 (m, 2 H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+.絶対立体化学はX−線回折分析を用いて割り当てた。
[実施例16]
メチル3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
共溶媒CO中20%2−プロパノール(0.1%ジエチルアミン)を用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間6.0分にて濃度20mg/mLでのサンプルを用い、WHELK−O(登録商標)(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例3からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートから標題化合物を調製して、標題化合物(125mg、0.272mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.87 - 7.82 (m, 1H), 7.55 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.45 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 11.9, 4.4 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.85 - 1.79 (m, 1H), 1.67 - 1.59 (m, 1H), 1.51 (tt, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 1.44 - 1.35 (m, 1H), 1.34 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 1.02 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+; [α]D 25-4.4o (c 2.65, CH3OH).
[実施例17]
メチル3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
共溶媒CO中20%2−プロパノール(0.1%ジエチルアミン)を用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間8.2分にて濃度20mg/mLでのサンプルを用い、WHELK−O(登録商標)(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例3からのメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートから標題化合物を調製して、標題化合物(125mg、0.272mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.87 - 7.82 (m, 1H), 7.55 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.47 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.45 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.02 (dd, J = 11.9, 4.4 Hz, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.85 - 1.79 (m, 1H), 1.67 - 1.59 (m, 1H), 1.51 (tt, J = 12.4, 6.2 Hz, 1H), 1.44 - 1.35 (m, 1H), 1.34 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 1.02 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+; [α]D 25 +4.6o(c 2.60, CH3OH).
[実施例18]
3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例16からのメチル3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをメチルrac−3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例2に記載した通りに標題化合物を調製して、標題化合物(78mg、87%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.89 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.36 - 7.29 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.01 (dq, J = 10.9, 6.2, 4.7 Hz, 2H), 3.57 - 3.48 (m, 1H), 1.86 - 1.78 (m, 1H), 1.63 (dd, J = 12.5, 4.2 Hz, 1H), 1.51 (tt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.45 - 1.36 (m, 1H), 1.34 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 0.97 (t, J = 8.9 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+; [α]D 25 -4.4o(c 2.70, CH3OH).
[実施例19]
3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例17からのメチル3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをメチルrac−3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例2に記載した通りに標題化合物を調製して、標題化合物(80mg、96%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.89 (s, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.82 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.36 - 7.29 (m, 2H), 7.15 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.01 (dq, J = 10.9, 6.2, 4.7 Hz, 2H), 3.57 - 3.48 (m, 1H), 1.86 - 1.78 (m, 1H), 1.63 (dd, J = 12.5, 4.2 Hz, 1H), 1.51 (tt, J = 13.3, 6.6 Hz, 1H), 1.45 - 1.36 (m, 1H), 1.34 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 0.97 (t, J = 8.9 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+; [α]D 25 +4.5o(c 2.65, CH3OH).
[実施例20]
N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
ステップ1:ステップ1において4−ブロモベンズアルデヒドをメチル3−ホルミルベンゾエートの代わりに用い、実施例4、ステップ1から4に記載した手順を用いて、rac−N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(1.45g、3.02mmol)を調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.07 (d, J=3.36 Hz, 2 H) 1.52 (dd, J=13.89, 2.90 Hz, 1 H) 1.58 - 1.72 (m, 2 H) 1.77 - 1.99 (m, 3 H) 3.33 - 3.45 (m, 1 H) 3.78 - 3.90 (m, 1 H) 4.13 - 4.27 (m, 2 H) 5.53 (d, J=6.71 Hz, 1 H) 7.09 - 7.28 (m, 5 H) 7.45 (d, J=8.54 Hz, 2 H); MS (ESI+) m/z 480 (M+H)+.
ステップ2:CO中16%メタノールを用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間2.4分にて濃度15mg/mLでのサンプルを用い、Chiralcel(登録商標)OJ−H、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、ステップ1からのrac−N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドから標題化合物を調製して、N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド(430mg、0.896mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.07 (d, J=3.36 Hz, 2 H) 1.52 (dd, J=13.89, 2.90 Hz, 1 H) 1.58 - 1.72 (m, 2 H) 1.77 - 1.99 (m, 3 H) 3.33 - 3.45 (m, 1 H) 3.78 - 3.90 (m, 1 H) 4.13 - 4.27 (m, 2 H) 5.53 (d, J=6.71 Hz, 1 H) 7.09 - 7.28 (m, 5 H) 7.45 (d, J=8.54 Hz, 2 H); MS (ESI+) m/z 480 (M+H)+;絶対立体化学はX−線回折分析により割り当てた。
[実施例21]
N−[(2S,4S)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド
CO中16%メタノールを用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間3.1分にて濃度15mg/mLでのサンプルを用い、Chiralcel(登録商標)OJ−H、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例20ステップ1からのrac−N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミドから標題化合物を調製して、標題化合物(466mg、0.971mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 1.07 (d, J=3.36 Hz, 2 H) 1.52 (dd, J=13.89, 2.90 Hz, 1 H) 1.58 - 1.72 (m, 2 H) 1.77 - 1.99 (m, 3 H) 3.33 - 3.45 (m, 1 H) 3.78 - 3.90 (m, 1 H) 4.13 - 4.27 (m, 2 H) 5.53 (d, J=6.71 Hz, 1 H) 7.09 - 7.28 (m, 5 H) 7.45 (d, J=8.54 Hz, 2 H); MS (ESI+) m/z 480 (M+H)+;絶対立体化学はX−線回析分析により割り当てた。
[実施例22]
メチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:メチル3−ホルミルベンゾエート(2.64g、16.08mmol)を、ヨウ化カリウム(8.01g、48.2mmol)、塩化第一スズ(4.57g、24.12mmol)および3−ブロモプロパ−1−エン(2.087mL、24.12mmol)を含むHO(40mL)に加えた。飽和塩化アンモニウム(20mL)を加えた。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌し、次いでCHCl(2×50mL)で抽出した。有機層を水で洗浄し、硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。ヘプタン中5〜30%酢酸エチルの濃度勾配で溶出する50gシリカゲルカートリッジ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチル3−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)ベンゾエート(3.0g、収率90%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.02 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.96 - 7.92 (m, 1H), 7.59 - 7.54 (m, 1H), 7.42 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 5.86 - 5.73 (m, 1H), 5.20 - 5.16 (m, 1H), 5.14 (s, 1H), 4.80 (dd, J = 7.8, 5.0 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.59 - 2.45 (m, 2H).
ステップ2:ベンゼン(15mL)中のステップ1からのメチル3−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)ベンゾエート(1.856g、9.0mmol)に、ベンズアルデヒド(1.9mL、18.00mmol)および酢酸(1.65mL、28.8mmol)を加え、続いて0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(2.25mL、20mmol)を加えた。混合物を0℃で3時間撹拌し、CHClで抽出した。飽和NaHCO(10mL)を反応媒体に加え、続いて酢酸エチル(2×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、減圧下で濃縮した。本反応にて得られたアセチル化中間体、メチル3−[4−(アセチルオキシ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをCHOH(10mL)に溶解し、KCO(500mg)を加えた。混合物を周囲温度で0.5時間撹拌し、次いで濾過し、濃縮した。ヘプタン中酢酸エチル(5〜30%)で溶出するシリカゲル(50g)上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,6S)−4−ヒドロキシ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(865mg、収率30.7%)を得た。LC/MS(APCI+)m/z313(M+H)
ステップ3:CHCl(10mL)中のステップ2からのメチルrac−3−[(2R,6S)−4−ヒドロキシ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(860mg、2.75mmol)に、室温でピリジニウムクロロクロメート(593mg、2.75mmol)を少しずつ加えた。混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を珪藻土のパッドに通して濾過し、CHClで抽出した。有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。ヘプタン中酢酸エチル(5〜20%)で溶出する25gシリカゲルカートリッジ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,6S)−4−オキソ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(820mg、収率96%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 8.00 (dt, J = 7.8, 1.4 Hz, 1H), 7.67 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.50 - 7.44 (m, 3H), 7.43 - 7.37 (m, 2H), 7.36 - 7.30 (m, 1H), 4.88 (ddd, J = 14.9, 10.6, 3.8 Hz, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.82 - 2.64 (m, 4H).
ステップ4:ステップ3からのメチルrac−3−[(2R,6S)−4−オキソ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(800mg、2.58mmol)、酢酸ナトリウム(423mg、5.16mmol)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(431mg、5.16mmol)のメタノール(10mL)中混合物を、60℃で終夜撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、これをブラインで洗浄した。有機層をMgSOで脱水し、濃縮して、メチルrac−3−[(2R,6S)−4−(メトキシイミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(625mg、収率71.4%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (q, J = 1.7 Hz, 1H), 7.98 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.68 (ddt, J = 12.3, 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.46 (tt, J = 7.5, 4.2 Hz, 3H), 7.38 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.33 - 7.28 (m, 1H), 4.69 (dddd, J = 32.8, 14.9, 11.6, 2.7 Hz, 2H), 3.93 (d, J = 2.3 Hz, 3H), 3.90 (d, J = 1.7 Hz, 3H), 3.57 (ddt, J = 14.5, 8.6, 2.2 Hz, 1H), 2.72 (ddt, J = 14.1, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 2.43 (ddd, J = 14.0, 11.6, 8.0 Hz, 1H), 2.08 (dt, J = 14.6, 11.2 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 339.9 (M+H)+.
ステップ5:ステップ4からのメチルrac−3−[(2R,6S)−4−(メトキシイミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(500mg、1.473mmol)のCHOH(10mL)中溶液に、100mLの圧力ボトル中でラネー(登録商標)−ニッケル2800、水スラリー液(1.5g)を加えた。混合物に水素30psiを仕込み、周囲温度で16時間撹拌し、珪藻土のパッドに通して濾過し、減圧下で濃縮した。酢酸エチル中0〜15%CHOHの濃度勾配で溶出する100gシリカゲル上でのクロマトグラフィーにより精製して、最初に溶出するフラクション(125mg、0.401mmol、収率27.2%)を得、これはメチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートを含んでいた。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 (t, J = 1.7 Hz, 1H), 7.93 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.66 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.47 - 7.38 (m, 3H), 7.34 (dd, J = 8.4, 6.9 Hz, 2H), 7.28 - 7.22 (m, 1H), 5.19 - 5.03 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.74 (q, J = 4.7, 3.3 Hz, 1H), 1.95 (qt, J = 7.0, 3.1 Hz, 4H); MS (ESI+) m/z = 311.9 (M+H)+.2番目に溶出するフラクション(242mg、0.777mmol、収率52.8%)はメチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートを含んでいた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.94 (dt, J = 7.7, 1.5 Hz, 1H), 7.65 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.47 - 7.38 (m, 3H), 7.38 - 7.32 (m, 2H), 7.30 - 7.24 (m, 1H), 4.60 (ddd, J = 16.3, 11.4, 2.0 Hz, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.28 (tt, J = 11.3, 4.2 Hz, 1H), 2.20 (dtt, J = 12.7, 4.1, 2.0 Hz, 2H), 1.46 (dtd, J = 13.0, 11.3, 7.9 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z = 312 (M+H)+.
ステップ6:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(62.2mg、0.257mmol)および(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、147mg、0.385mmol)のN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中混合物を5分間撹拌し、次いでステップ5からのメチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(80mg、0.257mmol)を加え、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.179mL、1.028mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。ヘプタン中5〜40%酢酸エチルの濃度勾配で溶出する25gシリカゲルカートリッジ上でのクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(130mg、収率47.2%)を得た。分析的キラル超臨界流体クロマトグラフィースペクトルは1:1比にて2種のピークを示した、保持時間=1.868分および2.115分(方法:5〜50%CHOH:CO、10分@3mL/分、150bar、カラム:Chiralcel(登録商標)OJ−H)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.99 - 7.89 (m, 2H), 7.55 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.41 (td, J = 7.6, 0.8 Hz, 1H), 7.34 - 7.24 (m, 7H), 7.17 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.79 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.43 - 4.35 (m, 2H), 4.30 (dd, J = 9.2, 5.2 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 2.02 - 1.83 (m, 4H), 1.70 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 1.15 - 1.10 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 534.2 (M-H)-.
[実施例23]
メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(156mg、0.642mmol)に、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、366mg、0.963mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌し、次いで実施例22のステップ5からのメチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(200mg、0.642mmol)およびN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.448mL、2.57mmol)を順次加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。粗製物を25gシリカゲルカートリッジ上に後処理せずに装填し、ヘプタン中5〜40%酢酸エチルで溶出して、標題化合物を得た。分析的キラル超臨界流体クロマトグラフィースペクトルは1:1比にて2種のピークを示した、保持時間=3.268分および3.940分(方法:5〜50%CHOH:CO、10分@3mL/分、150bar、カラム:Chiralcel(登録商標)OJ−H)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (t, J = 1.8 Hz, 1H), 7.93 (dt, J = 7.7, 1.6 Hz, 1H), 7.59 (dt, J = 8.1, 1.6 Hz, 1H), 7.43 - 7.29 (m, 5H), 7.28 - 7.21 (m, 1H), 7.11 - 7.04 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.72 - 4.56 (m, 2H), 4.34 (tdt, J = 12.1, 8.2, 4.3 Hz, 1H), 3.91 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 2.20 (ddd, J = 14.8, 9.0, 3.4 Hz, 2H), 1.62 (q, J = 3.5 Hz, 2H), 1.27 (d, J = 11.3 Hz, 3H), 1.02 (q, J = 3.5 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 534.2 (M-H)-.
[実施例24]
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
CHOH(4mL)および水(1.0mL)中の実施例23(100mg、0.187mmol)に、水酸化リチウム(26.8mg、1.120mmol)を加えた。混合物を35℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(1mL)を加えた。次いで2M HClを滴下添加してpHを1〜2に調節した。沈澱した固体を濾取し、水で洗浄し、真空オーブン中で乾燥して、標題化合物(95mg、98%)を得た。分析的キラル超臨界流体クロマトグラフィースペクトルは1:1比にて2種のピークを示した、保持時間=7.197分、7.792分(方法:10分かけて5〜30%CHOH:CO@3mL/分、150bar、カラム:Whelk−O(登録商標)1(S,S))。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07 (d, J = 43.2 Hz, 2H), 7.62 (s, 1H), 7.32 (d, J = 13.4 Hz, 7H), 7.07 - 6.99 (m, 2H), 5.14 (s, 1H), 4.62 (s, 2H), 4.36 (s, 1H), 2.19 (d, J = 30.2 Hz, 2H), 1.64, (s, 2H), 1.26 (s, 2H), 1.06 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 520.2(M-H)-.
[実施例25]
rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例22(40mg、0.037mmol)のCHOH(2mL)および水(0.5mL)中混合物に、水酸化リチウム(8.94mg、0.373mmol)を加えた。混合物を35℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(1mL)を加えた。混合物を2M HClを滴下添加してpHを1〜2に酸性化した。沈澱した固体を濾取し、水で洗浄し、真空オーブン中で乾燥して、標題化合物を得た。標題化合物をPhenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(30mm×75mm)上での分取HPLCにより更に精製した(27mg、0.026mmol、収率69.3%)。アセトニトリル(A)および水中0.1%トリフルオロ酢酸(B)の濃度勾配を、流速50mL/分(0〜1.0分5%A、1.0〜8.5分直線濃度勾配5〜100%A、8.5〜11.0分100%A、11.5〜12.0分直線濃度勾配95〜5%A)にて使用した。分析的キラル超臨界流体クロマトグラフィースペクトルは1:1比にて2種のピークを示した、保持時間=7.268分および7.588分(方法:10分かけて5〜30%CHOH:CO@3mL/分、150bar、カラム:Whelk−O(登録商標)1(S,S))。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 - 7.96 (m, 2H), 7.61 (dt, J = 7.9, 1.5 Hz, 1H), 7.45 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.39 - 7.26 (m, 7H), 7.18 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.83 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.50 - 4.22 (m, 4H), 2.02 (d, J = 14.0 Hz, 1H), 1.95 - 1.80 (m, 3H), 1.71 (d, J = 3.0 Hz, 2H), 1.18 - 1.11 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 520.2 (M-H)-.
[実施例26]
3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
共溶媒CO中20%メタノールを用いるメタノール中流速70mL/分で濃度20mg/mLでのサンプルを用い、Whelk−O(登録商標)1(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例24から標題化合物を単離して、標題化合物を2番目のフラクションとして保持時間7.75分で得た(15.5mg、0.030mmol、収率47.7%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.04 - 7.94 (m, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.40 - 7.30 (m, 4H), 7.25 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.12 - 6.99 (m, 3H), 5.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.74 - 4.59 (m, 2H), 4.37 (dtd, J = 12.0, 7.8, 4.1 Hz, 1H), 2.31 - 2.13 (m, 2H), 1.65-1.63 (q, J = 3.3 Hz, 2H) 1.31 (qd, J = 11.8, 2.6 Hz, 2H), 1.04-1.02 (q, J = 3.3 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 520.2 (M-H)-.
[実施例27]
3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
共溶媒CO中20%メタノールを用いるメタノール中流速70mL/分で濃度20mg/mLでのサンプルを用い、Whelk−O(登録商標)1(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例24から標題化合物を単離して、標題化合物を最初のフラクションとして保持時間6.50分で得た(12.5mg、0.024mmol、収率38.5%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.11 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.45 - 7.28 (m, 5H), 7.23 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.10 - 6.96 (m, 3H), 5.15 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 4.61 (t, J = 12.8 Hz, 2H), 4.34 (s, 1H), 2.31 - 2.07 (m, 4H), 1.32 - 1.20 (m, 2H), 1.01 (d, J = 3.8 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 520.2 (M-H)-.
[実施例28]
メチル4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
共溶媒CO中0.1%ジエチルアミンで緩衝させた30%メタノールを用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間2.8分にて濃度55mg/mLでのサンプルを用い、Whelk−O(登録商標)1(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例13からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートから標題化合物を調製して、標題化合物(634mg、1.380mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.45 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.08 - 3.96 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.84 (ddd, J = 12.7, 4.2, 2.1 Hz, 1H), 1.68 - 1.59 (m, 1H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.41 - 1.29 (m, 3H), 1.02 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+; [α]D 25 -18.4o (c 5.10, CH3OH).
[実施例29]
メチル4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
共溶媒CO中0.1%ジエチルアミンで緩衝させた30%メタノールを用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間3.35分にて濃度55mg/mLでのサンプルを用い、Whelk−O(登録商標)1(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例13からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートから標題化合物を調製して、標題化合物(738mg、1.606mmol)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.34 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.14 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.45 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.08 - 3.96 (m, 2H), 3.84 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 1.84 (ddd, J = 12.7, 4.2, 2.1 Hz, 1H), 1.68 - 1.59 (m, 1H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.41 - 1.29 (m, 3H), 1.02 - 0.94 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+; [α]D 25 +18.2o (c 5.05, CH3OH).絶対立体化学はX−線回析分析により割り当てた。
[実施例30]
4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例28からのメチル4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例2に記載した通りに標題化合物を調製して、標題化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.87 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 4.07 - 3.93 (m, 2H), 3.52 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 1.86 - 1.77 (m, 1H), 1.61 (dd, J = 8.8, 6.1 Hz, 1H), 1.49 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.41 - 1.28 (m, 3H), 1.01 - 0.92 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+; [α]D 25 -15.6o (c 5.10, CH3OH).
[実施例31]
4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例29からのメチル4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例2に記載した通りに標題化合物を調製して、標題化合物を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.87 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.33 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 8.4, 1.8 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.42 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 4.07 - 3.93 (m, 2H), 3.52 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 1.86 - 1.77 (m, 1H), 1.61 (dd, J = 8.8, 6.1 Hz, 1H), 1.49 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.41 - 1.28 (m, 3H), 1.01 - 0.92 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 446 (M+H)+; [α]D 25 +16.0o (c 5.10, CH3OH).
[実施例32]
メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:テトラヒドロフラン(25.5mL)中の4−メチルペンタ−3−エン−2−オン(5.83mL、50.9mmol)に、0℃で30分かけてtert−ブチルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(11.71mL、50.9mmol)を添加漏斗により加えた。溶液を撹拌し、2時間かけて室温に加温した。反応物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、混合物をヘキサンで抽出した。有機フラクションを濃縮し、残留物(10.5g)を20分かけて0〜10%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で24gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル(ジメチル)[(4−メチルペンタ−1,3−ジエン−2−イル)オキシ]シラン(11.2g、52.7mmol、収率104%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 5.57 (s, 1H), 4.32 (s, 1H), 4.17 (s, 1H), 1.91 (s, 3H), 1.78 (s, 3H), 0.95 (s, 9H), 0.17 (d, J = 1.0 Hz, 6H); MS (DCI+) m/z 213 (M+H)+.
ステップ2:ステップ1からのtert−ブチル(ジメチル)[(4−メチルペンタ−1,3−ジエン−2−イル)オキシ]シラン(5.0g、23.54mmol)、メチル4−ホルミルベンゾエート(3.86g、23.54mmol)およびトリス(6,6,7,7,8,8,8−ヘプタフルオロ−2,2−ジメチル−3,5−オクタンジオネート)ユウロピウム(III)(1.221g、1.177mmol)のクロロホルム(20.83mL)中溶液を、乾燥したバイアル中窒素下で60℃に6時間加熱した。次いで反応混合物を、16時間撹拌を続けながら室温に冷却した。混合物を濃縮し、残留物を20分かけて0〜20%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で40gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチル4−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(4.92g、13.07mmol、収率55.5%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.50 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 4.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.85 (dd, J = 10.4, 3.6 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.14 (dd, J = 16.3, 3.7 Hz, 1H), 2.04 (ddd, J = 16.3, 10.4, 2.1 Hz, 1H), 1.25 (s, 6H), 0.86 (s, 9H), 0.12 (s, 3H), 0.11 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 377 (M+H)+.
ステップ3:ステップ2からのメチル4−(4−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}−6,6−ジメチル−3,6−ジヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(4.92g、13.07mmol)のTHF(1mL)中溶液に、周囲温度でテトラヒドロフラン中1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(11.76mL、11.76mmol)を滴下添加した。混合物を1時間撹拌した。反応物を0.1N HClでクエンチし、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機フラクションを濃縮し、残留物を20分かけて0〜40%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で12gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチル4−(6,6−ジメチル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(2.43g、9.26mmol、収率70.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 - 8.03 (m, 2H), 7.50 - 7.46 (m, 2H), 4.97 (dd, J = 11.4, 3.0 Hz, 1H), 3.93 (s, 3H), 2.64 - 2.54 (m, 2H), 2.50 - 2.37 (m, 2H), 1.50 (s, 3H), 1.33 (s, 3H).
ステップ4:ステップ3からのメチル4−(6,6−ジメチル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(1.24g、4.73mmol)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.592g、7.09mmol)のピリジン(4.73mL)中混合物を、周囲温度で5分間および65℃で1時間撹拌した。反応混合物を濃縮した。残留物を10%メタノール/ジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機層を分離し、真空で濃縮した。得られた固体を10%ジクロロメタン/ヘキサンで濯ぎ、濾取して、メチル4−[4−(メトキシイミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(1.21g、4.15mmol、収率88%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95 - 7.92 (m, 2H), 7.53 (t, J = 8.2 Hz, 2H), 4.80 (ddd, J = 24.6, 11.6, 3.0 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 3.76 (s, 3H), 3.22 - 3.16 (m, 0.5H), 3.06 (dd, J = 13.6, 1.6 Hz, 0.5H), 2.48 - 2.44 (m, 0.5H), 2.30 - 2.21 (m, 1H), 2.15 - 2.08 (m, 0.5H), 1.94 - 1.85 (m, 1H), 1.32 (d, J = 14.2 Hz, 3H), 1.19 (d, J = 22.6 Hz, 3H); MS (ESI+) m/z 292 (M+H)+.
ステップ5:ステップ4からのメチル4−[4−(メトキシイミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(1.2g、4.12mmol)および酢酸(48.5mL)を、50mLの圧力ボトル中で白金(436mg、0.923mmol)に加え、水素30psi下周囲温度で24時間振盪した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。得られた油状物をジクロロメタンと1N重炭酸ナトリウム水溶液との間で分配した。有機層を分離し、真空で濃縮した。残留物を15分かけて1〜10%メタノール(2Nアンモニア)/ジクロロメタンの濃度勾配で12gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,4S)−4−アミノ−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(0.56g、2.127mmol、収率51.6%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.94 - 7.87 (m, 2H), 7.48 - 7.42 (m, 2H), 5.03 (dd, J = 11.2, 2.6 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.41 - 3.37 (m, 1H), 1.61 (dt, J = 13.3, 3.0 Hz, 1H), 1.52 (d, J = 3.7 Hz, 2H), 1.46 (m, 4H), 1.15 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 264 (M+H)+.
ステップ6:N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(506mg、2.089mmol)に、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、1191mg、3.13mmol)を加えた。混合物を20分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド1mL中のステップ5からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−アミノ−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(550mg、2.089mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.728mL、4.18mmol)を加えた。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。水(15mL)を加えると、ゲルが生成した。上澄み液をデカント除去し、残留物を水で洗浄した。残留物を20分かけて0〜2%メタノール/ジクロロメタンの濃度勾配で24gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(838mg、1.719mmol、収率82%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.91 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.46 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 4.73 (dd, J = 11.2, 3.1 Hz, 1H), 3.98 (dd, J = 10.7, 4.8 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 1.83 (dt, J = 13.7, 3.6 Hz, 1H), 1.73 (dd, J = 13.9, 4.9 Hz, 1H), 1.58 (ddd, J = 13.7, 11.2, 5.4 Hz, 1H), 1.50 (dd, J = 14.0, 4.7 Hz, 1H), 1.34 (pt, J = 4.7, 2.4 Hz, 2H), 1.12 (s, 3H), 1.10 - 1.02 (m, 2H), 1.02 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 488 (M+H)+.
[実施例33]
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例32からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例2に記載した通りに標題化合物を調製して、標題化合物(42mg、0.089mmol、収率96%)を得た。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.79 (bs, 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.46 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.37 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.24 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 6.74 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.72 (dd, J = 11.2, 3.1 Hz, 1H), 3.99 (h, J = 5.0 Hz, 1H), 1.82 (dt, J = 13.5, 3.4 Hz, 1H), 1.72 (dd, J = 13.9, 5.1 Hz, 1H), 1.59 (ddd, J = 13.6, 11.2, 5.4 Hz, 1H), 1.50 (dd, J = 14.0, 4.7 Hz, 1H), 1.39 - 1.31 (m, 2H), 1.12 (s, 3H), 1.09 - 1.02 (m, 2H), 1.02 (s, 3H); MS (ESI+) m/z 474 (M+H)+.
[実施例34]
メチルrac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:実施例32のステップ3からのメチル4−(6,6−ジメチル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(1.12g、4.27mmol)のメタノール(12mL)中溶液に、−78℃でナトリウムテトラヒドロボレート(0.323g、8.54mmol)を加えた。反応混合物を−78℃で10分間撹拌し、次いで1時間で0℃に加温した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液50mLでクエンチし、次いでこれを酢酸エチルで抽出した。有機フラクションを減圧下で濃縮し、残留物を20分で5〜70%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチルrac−4−[(2R,4S)−4−ヒドロキシ−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(0.893g、3.38mmol、収率79%)を得た。1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.95 - 7.89 (m, 2H), 7.48 - 7.44 (m, 2H), 5.00 - 4.93 (m, 1H), 4.81 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.10 (q, J = 3.0 Hz, 1H), 3.84 (s, 3H), 1.77 (ddt, J = 13.4, 2.9, 1.9 Hz, 1H), 1.67 (ddd, J = 14.0, 2.9, 1.9 Hz, 1H), 1.52 - 1.44 (m, 2H), 1.43 (s, 3H), 1.18 (s, 3H); MS (ESI-) m/z 263 (M-H)-.
ステップ2:トリエチルアミン(1.215mL、8.72mmol)を、撹拌しながらステップ1からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−ヒドロキシ−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(768mg、2.91mmol)のジクロロメタン(8mL)中氷***液に加えた。次いでメタンスルホニルクロリド(0.453mL、5.81mmol)を10分かけて滴下添加した。2時間後、アルコールはTLC(0.5%メタノール/ジクロロメタン)によりほぼ消費されていた。反応混合物を分離漏斗に移し、ジクロロメタン(40mL)で濯ぎ、1Nクエン酸(40mL)および飽和炭酸ナトリウム溶液(40mL)で順次洗浄した。有機相を真空下で濃縮して、粗製のメシレート(820mg)を得た。粗製のメシレート中間体をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解し、アジ化ナトリウム(850mg、13.08mmol)を加えた。混合物を窒素下100℃で3時間加熱し、反応はTLCにより完結していた。スラリー液を周囲温度に冷却し、水(20mL)で希釈し、ジクロロメタン(2×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物を真空下で濃縮した。残留物を20分で0〜30%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gカラムを用いるクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,4R)−4−アジド−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(460mg、1.590mmol、収率54.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.92 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.48 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.74 (dd, J = 11.5, 2.3 Hz, 1H), 4.02 (tt, J = 12.1, 4.4 Hz, 1H), 3.83 (d, J = 1.5 Hz, 3H), 2.15 (ddd, J = 12.1, 4.2, 2.1 Hz, 1H), 1.93 (ddd, J = 12.4, 4.4, 1.9 Hz, 1H), 1.31 (t, J = 12.5 Hz, 1H), 1.27 (s, 3H), 1.26 (s, 3H), 1.27 - 1.13 (m, 2H); MS (DCI+) m/z 307 (M+NH4)+.
ステップ3:メタノール(20mL)中のステップ2からのメチルrac−4−[(2R,4R)−4−アジド−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(460mg、1.590mmol)を、50mLの圧力ボトル中でラネー−ニッケル(登録商標)2800、水スラリー液(500mg、3.83mmol)(メタノールで1回洗浄)に加え、窒素を定期的に排出しながら混合物を水素30psi下周囲温度で4時間振盪した。LC/MSにより生成物が生成していることを確認した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮して、メチルrac−4−[(2R,4R)−4−アミノ−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(405mg、1.538mmol、収率97%)を得た。これを更には精製せずに次のステップに使用した。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.90 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.45 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 4.65 (dd, J = 11.7, 2.1 Hz, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.02 (s, 1H), 1.92 (dq, J = 12.0, 2.5 Hz, 1H), 1.70 (ddd, J = 12.9, 4.1, 1.7 Hz, 1H), 1.23 (s, 3H), 1.22 (s, 3H), 1.05 (t, J = 12.1 Hz, 1H), 0.92 (q, J = 11.8 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 264 (M+H)+.
ステップ4:N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(368mg、1.519mmol)に、(1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、866mg、2.278mmol)を加えた。混合物を20分間撹拌し、次いでN,N−ジメチルホルムアミド1mL中のステップ3からのメチルrac−4−[(2R,4R)−4−アミノ−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(400mg、1.519mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.529mL、3.04mmol)を加えた。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。水(15mL)を加えると、ゲルが生成した。上澄み液をデカント除去し、残留物を水で洗浄した。残留物を20分かけて0〜2%メタノール/ジクロロメタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(684mg、1.403mmol、収率92%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.89 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.46 - 7.38 (m, 2H), 7.34 - 7.25 (m, 2H), 7.11 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.79 - 4.63 (m, 1H), 4.18 (dtt, J = 12.3, 8.2, 4.3 Hz, 1H), 3.82 (s, 3H), 1.85 - 1.74 (m, 1H), 1.65 - 1.54 (m, 1H), 1.31 (dt, J = 6.8, 2.9 Hz, 2H), 1.26-1.15 (m, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 0.95 (q, J = 4.0 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 488 (M+H)+.
[実施例35]
rac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例34からのメチルrac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをメチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例2に記載した通りに標題化合物を調製して、標題化合物(39mg、0.082mmol、収率89%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.84 (bs, 1H), 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.43 - 7.35 (m, 2H), 7.34 - 7.25 (m, 2H), 7.11 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 6.65 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.69 (dd, J = 11.7, 2.3 Hz, 1H), 4.17 (tdt, J = 12.3, 8.5, 4.3 Hz, 1H), 1.84 - 1.74 (m, 1H), 1.64 - 1.54 (m, 1H), 1.34 - 1.27 (m, 2H), 1.26-1.15 (m, 2H), 1.23 (s, 3H), 1.20 (s, 3H), 0.95 (q, J = 3.6 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 472 (M-H)-.
[実施例36]
メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート
ステップ1:4−ブロモ−2−メチルベンズアルデヒド(4g、20.10mmol)のトルエン(60mL)中溶液に、−67℃(内温)で三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(0.505mL、4.02mmol)を加えた。15分後、2−(トリメチルシロキシ)−1,3−ブタジエン(4.12mL、23.39mmol)を5分未満で滴下添加した。−65℃(内温)で2時間撹拌を続け、内温を−45℃に上げた。反応物を0.5N塩酸(100mL)でクエンチし、次いで酢酸エチル(20mL)を加えた。混合物を周囲温度で16時間撹拌し、固体沈殿物を濾別した。濾液層を分離した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥(MgSO)し、濾過し、濃縮して、残留物(7.5g)を得た。残留物を0℃でテトラヒドロフラン8mLに溶解し、1時間撹拌しながら1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド/テトラヒドロフラン(8.04mL、8.04mmol)で処理した。混合物を0.5N塩酸でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。濃縮後に得られた残留物をクロマトグラフィー(24gシリカゲルカートリッジ、10分で100%ジクロロメタン)により精製して粗製の残留物を得、これを再精製(24gシリカゲルカートリッジ、20分で0〜35%酢酸エチル/ヘプタン)して、2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(2g、7.43mmol、収率37.0%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.43 - 7.35 (m, 2H), 7.33 (d, J = 0.9 Hz, 0H), 4.76 (dd, J = 10.0, 4.0 Hz, 1H), 4.44 (ddd, J = 11.6, 7.4, 1.5 Hz, 1H), 3.85 (ddd, J = 12.2, 11.6, 2.9 Hz, 1H), 2.75 (dddd, J = 14.6, 12.2, 7.4, 0.9 Hz, 1H), 2.65 - 2.51 (m, 2H), 2.50 - 2.42 (m, 1H), 2.31 (s, 3H); MS (ESI-) m/z 266.9 (M-H)-.
ステップ2:ステップ1からの2−(4−ブロモ−2−メチルフェニル)テトラヒドロ−4H−ピラン−4−オン(2g、7.43mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(0.109g、0.149mmol)を50mLのハステロイC製反応器中で合わせた。メタノール(25mL)およびトリエチルアミン(2.072mL、14.86mmol)を加え、混合物をアルゴンで数回脱気した。反応混合物を一酸化炭素(60psi)下に置き、100℃に16時間加熱した。混合物を濾過し、真空で濃縮した。残留物を20分で0〜45%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチル3−メチル−4−(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(490mg、1.974mmol、収率26.6%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.81 - 7.77 (m, 1H), 7.74 - 7.72 (m, 1H), 7.57 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.92 (dd, J = 11.3, 2.8 Hz, 1H), 4.27 (ddd, J = 11.4, 7.6, 1.4 Hz, 1H), 3.88 - 3.82 (m, 1H), 3.81 (s, 3H), 2.70 (dddd, J = 14.9, 12.3, 7.6, 1.0 Hz, 1H), 2.53 (ddd, J = 14.6, 11.3, 1.0 Hz, 1H), 2.42 (dt, J = 14.5, 2.7 Hz, 1H), 2.31 (s, 3H), 2.25 (ddt, J = 14.9, 3.0, 1.6 Hz, 1H); MS (ESI-) m/z 247 (M-H)-.
ステップ3:ステップ2からのメチル3−メチル−4−(4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)ベンゾエート(0.49g、1.974mmol)および7M NH−MeOH(30mL)を、50mLの圧力ボトル中で5%Pd/C(含水物JM番号9)(0.1g、0.417mmol)に加え、混合物を水素(1psi)下100分間、続いて水素30psiで16時間周囲温度にて振盪した。次いで反応混合物を珪藻土に通して濾過し、濾液を濃縮した。残留物を15分で100%アセトンを用いる12gシリカゲルカートリッジを使用して精製した。粗製のフラクション1Tおよび1Bを順次集めた。シスフラクション1Bを20分で0〜7%メタノール(2N NH)/ジクロロメタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、メチルrac−4−[(2R,4S)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(193mg、0.774mmol、収率39.2%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.76 (dd, J = 8.1, 1.9 Hz, 1H), 7.73 - 7.71 (m, 1H), 7.48 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 11.2, 1.9 Hz, 1H), 4.00 (ddd, J = 11.5, 4.7, 1.6 Hz, 1H), 3.81 (s, 3H), 3.57 - 3.45 (m, 1H), 2.87 (tt, J = 11.2, 4.2 Hz, 1H), 2.32 (s, 3H), 1.90 (ddd, J = 12.9, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 1.72 (ddd, J = 13.1, 4.4, 2.1 Hz, 1H), 1.68 - 1.34 (m, 2H), 1.28 (tdd, J = 12.8, 11.2, 4.7 Hz, 1H), 1.04 (dt, J = 12.9, 11.1 Hz, 1H); MS (ESI+) m/z 266 (M+17)+.
ステップ4:N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(185mg、0.762mmol)に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU435mg、1.143mmol)を加え、混合物を20分間撹拌した。次いでN,N−ジメチルホルムアミド1mL中のステップ3からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−アミノテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(190mg、0.762mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.265mL、1.524mmol)を加えた。混合物を周囲温度で16時間撹拌した。水(15mL)を加えると、ゲルが生成した。上澄み液をデカント除去し、残留物を水で洗浄した。残留物を20分で0〜50%酢酸エチル/ヘプタンの濃度勾配で溶出する24gシリカゲルカートリッジを用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、粗製の標題化合物を得た。この物質をジエチルエーテル0.5mLで摩砕し、得られた固体を濾取して、メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(248mg、0.524mmol、収率68.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.73 (dd, J = 8.1, 1.8 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.41 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.11 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.73 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.53 (dd, J = 11.4, 2.0 Hz, 1H), 4.06 - 3.92 (m, 2H), 3.79 (s, 3H), 3.53 (td, J = 12.2, 2.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.77 - 1.69 (m, 1H), 1.65 - 1.57 (m, 1H), 1.48 (qd, J = 12.4, 4.7 Hz, 1H), 1.37 - 1.24 (m, 3H), 1.00 - 0.89 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 474 (M+H)+.
[実施例37]
rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸
実施例36からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(40mg、0.084mmol)のエタノール(0.5mL)中懸濁液に、3N水酸化ナトリウム(0.113mL、0.338mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で16時間撹拌した。反応物を1N塩酸0.5mLでクエンチし、続いて水10mLを加えて、油状残留物を得た。水をデカント除去し、油状残留物を15分で4〜10%メタノール/ジクロロメタンの濃度勾配で溶出する12gシリカゲルカートリッジを用いて精製して、粗製の油状物を得た。粗製の油状物をPhenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(30mm×75mm)上での分取HPLCにより精製した。アセトニトリル(A)および水中0.1%トリフルオロ酢酸(B)の濃度勾配を流速50mL/分(0〜0.5分10%A、0.5〜7.0分直線濃度勾配10〜95%A、7.0〜10.0分95%A、10.0〜12.0分直線濃度勾配95〜10%A)で使用して、標題化合物(13mg、0.028mmol、収率33.5%)を得た。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.78 (bs, 1H), 7.71 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 4.54 (dd, J = 11.2, 2.0 Hz, 1H), 4.00 (ddt, J = 17.7, 11.3, 2.9 Hz, 2H), 3.54 (td, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.78 - 1.59 (m, 2H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.8 Hz, 1H), 1.40 - 1.27 (m, 3H), 1.02 - 0.89 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 458 (M-H)-.
[実施例38]
メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:メチル4−ホルミルベンゾエート(CAS番号1571−08−0)(2.64g、16.08mmol)を、ヨウ化カリウム(8.01g、48.2mmol)を含むHO(40mL)に加えた。塩化第一スズ(4.57g、24.12mmol)および3−ブロモプロパ−1−エン(2.087mL、24.12mmol)を加えて、オレンジ色溶液を得た。オレンジ色溶液は飽和塩化アンモニウム(20mL)を加えると無色に変色した。混合物を周囲温度で2時間撹拌した。LC/MSは反応が完結していることを示した。混合物をCHCl(40mL×2)で抽出し、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。ヘプタン中(1〜40%)酢酸エチルで溶出するシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチル4−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)ベンゾエート(3.01g、91%)を得た。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 - 7.97 (m, 2H), 7.47 - 7.39 (m, 2H), 5.86 - 5.71 (m, 1H), 5.22 - 5.11 (m, 2H), 4.80 (ddd, J = 7.5, 4.8, 2.2 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.61 - 2.41 (m, 2H), 2.19 (d, J = 3.3 Hz, 1H), LC/MS (ESI+) m/z 248 (M+H)+.
ステップ2:ベンゼン(7mL)中のステップ1からのメチル4−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)ベンゾエート(2.4g、11.64mmol)に、室温でシクロプロパンカルボキシアルデヒド(CAS番号1489−69−6)(1.74mL、23.3mmol)を一度に加え、酢酸(2.13mL、37.2mmol)を加えた。次いで三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(3.16mL、25.6mmol)を0℃で滴下添加した。混合物を0℃で3時間撹拌した。LC/MSは反応が完結していることを示した。飽和NaHCO(10mL)を加え、続いてEtOAcで抽出した。合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。得られたアセチル化中間体をメタノール(10mL)に溶解し、KCO(500mg)を加えた。混合物を1時間撹拌し、LC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を濾過し、濃縮した。残留物をヘプタン中(5〜30%)EtOAcで溶出するシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(955mg、29.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07 - 7.95 (m, 2H), 7.49 - 7.38 (m, 2H), 4.36 (dd, J = 11.5, 2.0 Hz, 1H), 3.96 - 3.91 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.90 (ddd, J = 11.1, 7.6, 1.9 Hz, 1H), 2.17 (dddd, J = 14.8, 10.6, 4.5, 2.1 Hz, 2H), 1.51 - 1.34 (m, 2H), 1.35 - 1.18 (m, 1H), 1.04 (qt, J = 8.0, 4.9 Hz, 1H), 0.64 - 0.47 (m, 2H), 0.42 (dtd, J = 9.1, 4.8, 3.4 Hz, 1H), 0.32 - 0.21 (m, 1H); LC/MS (ESI+) m/z 277 (M+H)+.
ステップ3:CHCl(6mL)中のステップ2からのメチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−ヒドロキシテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(950mg、3.44mmol)に、周囲温度でピリジニウムクロロクロメート(1482mg、6.88mmol)を一度に加え、混合物を3時間撹拌し、LC/MSは反応が完結していることを示した。CHCl(20mL)を加え、混合物を濾過した。有機濾液を水およびブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。ヘプタン中(1〜30%)EtOAcで溶出するシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(593mg、62.9%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.14 - 7.92 (m, 2H), 7.55 - 7.36 (m, 2H), 4.63 (dd, J = 11.6, 2.8 Hz, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.19 (ddd, J = 10.1, 7.4, 3.7 Hz, 1H), 2.70 - 2.45 (m, 4H), 1.12 (qt, J = 8.0, 4.9 Hz, 1H), 0.70 - 0.53 (m, 2H), 0.49 (dtd, J = 9.2, 4.8, 3.6 Hz, 1H), 0.32 (dtd, J = 10.1, 4.9, 3.6 Hz, 1H); LC/MS (ESI+) m/z 275 (M+H)+.
ステップ4:メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(590mg、2.151mmol)、酢酸ナトリウム(353mg、4.30mmol)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(359mg、4.30mmol)のMeOH(10mL)中混合物を、60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、次いで混合物を水で洗浄した。合わせた有機層をMgSOで脱水し、次いで減圧下で濃縮して、メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−(メトキシイミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(640mg、98%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.46 (t, J = 7.8 Hz, 2H), 4.44 (ddd, J = 32.1, 11.7, 2.6 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.86 (d, J = 5.2 Hz, 3H), 3.41 (ddt, J = 27.5, 14.7, 2.1 Hz, 1H), 2.98 (dddd, J = 21.9, 10.9, 7.6, 2.5 Hz, 1H), 2.56 (ddt, J = 18.5, 14.2, 2.1 Hz, 1H), 2.27 (ddd, J = 16.7, 14.0, 11.4 Hz, 1H), 1.93 (td, J = 15.0, 11.6 Hz, 1H), 1.14 - 0.97 (m, 1H), 0.57 (dtq, J = 12.5, 8.3, 4.2 Hz, 2H), 0.45 (dq, J = 10.5, 2.9, 1.6 Hz, 1H), 0.38 - 0.23 (m, 1H); MS (ESI+) m/z 304 (M+H)+.
ステップ5:メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−(メトキシイミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(200mg、0.66mmol)を、触媒として炭素担持5%白金(129mg、0.033mmol)を用い酢酸(4mL)中で水素化することにより対応するアミンに還元した。反応物を水素(1atm)下周囲温度で18時間行うと、LC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残留物をPhenomenex(登録商標)Luna(登録商標)C8(2)5μm 100Å AXIA(商標)カラム(30mm×75mm)上での分取HPLCにより精製した。アセトニトリル(A)および水中0.1%トリフルオロ酢酸(B)の濃度勾配を流速50mL/分(0〜0.5分10%A、0.5〜7.0分直線濃度勾配10〜95%A、7.0〜10.0分95%A、10.0〜12.0分直線濃度勾配95〜10%A)にて使用して、メチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−シクロプロピルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートをトリフルオロ酢酸塩として得た(180mg、70%)。LC/MS(ESI+)m/z276(M+H)
ステップ6:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(120mg、0.5mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、283mg、0.74mmol)のDMF(2mL)中混合物を5分間撹拌し、次いでメチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−シクロプロピルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートトリフルオロアセテート(166mg、0.496mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.345mL、2.0mmol)を加えた。混合物を35℃で2時間撹拌し、LC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を後処理せずにヘプタン中5〜40%EtOAcの濃度勾配で溶出するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(220mg、収率89%)を得た。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 7.19 - 7.12 (m, 2H), 7.03 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.86 (dd, J = 8.5, 1.0 Hz, 1H), 6.44 (dd, J = 8.6, 2.6 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.32 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 5.26 - 5.17 (m, 1H), 4.07 (dd, J = 11.9, 1.6 Hz, 1H), 3.73 (s, 3H), 3.69 (s, 3H), 2.21 (ddd, J = 13.0, 6.2, 1.8 Hz, 1H), 2.08 - 1.99 (m, 6H), 1.97 - 1.84 (m, 1H), 1.74 (ddd, J = 9.0, 5.4, 2.2 Hz, 1H), 1.69 - 1.63 (m, 1H), 1.08 (tdd, J = 9.6, 6.2, 3.0 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 498 (M-H)-.
[実施例39]
メチルrac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:3−ペンテン−2−オン(5mL、51.2mmol)およびトリエチルアミン(15.71mL、113mmol)のCHCl(125mL)中溶液に、−8℃(内温)でトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート(10.23mL、56.4mmol)を、内温が0℃未満を維持する速度で加えた。反応混合物を約−5℃で15分間撹拌し、次いで周囲温度に加温し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を水(200mL)、飽和NaHCO(200mL)、10%CuSO(200mL×2)およびブライン(200mL)で順次洗浄した。次いで有機フラクションをNaSOで脱水し、濃縮して、(E)−トリメチル(ペンタ−1,3−ジエン−2−イルオキシ)シラン(6.92g)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。
ステップ2:メチル4−ホルミルベンゾエート(7.27g、44.3mmol)(CAS番号1571−08−0)のトルエン(100mL)中溶液に、−72℃(内温)で三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(1.1mL、8.85mmol)を加えた。混合物を15分間撹拌した後、ステップ1からの(E)−トリメチル(ペンタ−1,3−ジエン−2−イルオキシ)シラン(6.92g、44.3mmol)を滴下添加した。−65℃(内温)で30分間撹拌を続け、次いで混合物を撹拌を続けながら周囲温度に終夜ゆっくり加温した。1M塩酸(100mL)を混合物に加え、この混合物を36時間撹拌した。有機層をブラインで洗浄し、MgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。次いで残留物をTHF(50mL)に溶解し、THF中1Mテトラブチルアンモニウムフルオリド(20mL、20.00mmol)で処理した。2時間後(便宜上)、反応は完結した。混合物をエーテルと1M HClとの間で分配した。有機相を飽和NaHCOおよびブラインで洗浄し、次いでMgSOで脱水し、濾過し、濃縮した。残留物をクロマトグラフィー(エーテル/CHCl)により精製して、メチルrac−4−[(2R,6R)−6−メチル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートを約80%の純度で得た。LC/MS(ESI+)m/z249(M+H)
ステップ3:実施例38のステップ4−5に記載した方法を用いて、メチルrac−4−[(2R,6R)−6−メチル−4−オキソテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートからメチルrac−4−[(2R,6R)−4−アミノ−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートを調製した。LC/MS(ESI+)m/z250(M+H)
ステップ4:t−ブチルメチルエーテル(10mL)中のステップ3からのメチルrac−4−[(2R,6R)−4−アミノ−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(4.0g、16.04mmol)に、ジオキサン中4M HCl(8mL)をゆっくり加えた。沈澱した固体を濾取し、乾燥して、メチルrac−4−[(2R,6R)−4−アミノ−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート塩酸塩(1.6g、35%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z250(M+H)
ステップ5:DMF(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(170mg、0.702mmol)に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、400mg、1.053mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌し、次いでステップ4からのメチルrac−4−[(2R,6R)−4−アミノ−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート塩酸塩(201mg、0.70mmol)を加え、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.489mL、2.81mmol)を加えた。混合物を35℃で2時間撹拌し、LC/MSは反応が完結していることを示した。混合物をヘプタン中5〜40%EtOAcの濃度勾配を用いて溶出する24gシリカゲルカートリッジ上に装填して、最初に溶出する化合物、メチルrac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(225mg、68%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 - 7.92 (m, 2H), 7.43 - 7.32 (m, 2H), 7.18 - 6.96 (m, 3H), 5.08 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.48 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.14 (tdt, J = 11.9, 8.1, 4.3 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.68 (dtd, J = 12.3, 6.0, 1.8 Hz, 1H), 2.17 - 2.00 (m, 1H), 1.91 (ddt, J = 12.7, 4.1, 2.0 Hz, 1H), 1.63 - 1.59 (m, 2H), 1.26 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.14 - 1.05 (m, 1H), 1.03 - 0.99 (m, 2H), 0.86 (ddt, J = 9.9, 6.3, 3.5 Hz, 1H); MS (ESI-) m/z 472 (M-H)-.
2番目に溶出する化合物は純品ではなく、2回目のクロマトグラフィーに供して、メチルrac−4−[(2R,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(15mg、4.5%、実施例46)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 - 7.92 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 25.0, 8.3 Hz, 2H), 7.25 - 6.99 (m, 3H), 5.64 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.27 (dq, J = 6.6, 3.2 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 2.7 Hz, 3H), 3.39 (ddt, J = 12.6, 6.5, 3.2 Hz, 1H), 1.87 (dq, J = 13.8, 2.2 Hz, 1H), 1.67 - 1.63 (m, 2H), 1.58 (s, 3H), 1.10 - 1.04 (m, 2H).
[実施例40]
メチルrel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート
共溶媒CO中20%2−プロパノール(0.1%ジエチルアミン)を用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間4.7分にて濃度20mg/mLでのサンプルを用い、WHELK−O(登録商標)(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例36からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエートから標題化合物を調製して、標題化合物(84mg、0.177mmol)を得、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.74 (dd, J = 8.1, 1.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 11.3, 2.0 Hz, 1H), 4.06 - 3.96 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.54 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.80 - 1.58 (m, 2H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.8 Hz, 1H), 1.38 - 1.27 (m, 3H), 0.96 (dddd, J = 12.5, 9.4, 7.4, 2.7 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 474 (M+H)+; [α]D 25 -28o (c 2.50, CH3OH).
[実施例41]
メチルrel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート
共溶媒CO中20%2−プロパノール(0.1%ジエチルアミン)を用いるメタノール中流速70mL/分で保持時間5.6分にて濃度20mg/mLでのサンプルを用い、WHELK−O(登録商標)(S,S)カラム、21×250mm、5ミクロンを使用して逆圧100barを維持する分取超臨界流体クロマトグラフィーセットにより、実施例36からのメチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエートから標題化合物を調製して、標題化合物(84mg、0.177mmol)を得、これは実施例40のエナンチオマーであり、立体化学は任意に割り当てる。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 7.74 (dd, J = 8.1, 1.8 Hz, 1H), 7.71 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.3, 1.8 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.55 (dd, J = 11.3, 2.0 Hz, 1H), 4.06 - 3.96 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.54 (td, J = 12.0, 2.2 Hz, 1H), 2.30 (s, 3H), 1.80 - 1.58 (m, 2H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.8 Hz, 1H), 1.38 - 1.27 (m, 3H), 0.96 (dddd, J = 12.5, 9.4, 7.4, 2.7 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 474 (M+H)+; [α]D 25 +29.8o (c 2.50, CH3OH).
[実施例42]
rel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸
実施例40からのメチルrel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(58mg、0.123mmol)のエタノール(0.5mL)中懸濁液に、1.5N水酸化ナトリウム(0.163mL、0.245mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を1N塩酸0.3mLを加えることによりクエンチし、次いで水(3mL)を加えると沈殿物を得た。固体を濾取して、標題化合物(45mg、0.098mmol、収率80%)を得た。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.78 (s, 1H), 7.71 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.54 (dd, J = 11.2, 2.0 Hz, 1H), 4.06 - 3.95 (m, 2H), 3.54 (td, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.77 - 1.71 (m, 1H), 1.62 (ddd, J = 13.1, 4.5, 2.2 Hz, 1H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.8 Hz, 1H), 1.38 - 1.26 (m, 3H), 1.00 - 0.90 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 458 (M-H)-.
[実施例43]
rel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸
実施例41からのメチルrel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(56mg、0.118mmol)のエタノール(0.5mL)中懸濁液に、1.5N水酸化ナトリウム(0.158mL、0.237mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応物を1N塩酸0.3mLでクエンチし、水(3mL)を加えて、沈殿物を得た。固体を濾取して、標題化合物(49mg、0.107mmol、収率90%)を得た。1H NMR (501 MHz, DMSO-d6) δ ppm 12.78 (s, 1H), 7.71 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.39 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.12 (dd, J = 8.3, 1.7 Hz, 1H), 6.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.54 (dd, J = 11.2, 2.0 Hz, 1H), 4.06 - 3.95 (m, 2H), 3.54 (td, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 2.29 (s, 3H), 1.77 - 1.71 (m, 1H), 1.62 (ddd, J = 13.1, 4.5, 2.2 Hz, 1H), 1.50 (qd, J = 12.4, 4.8 Hz, 1H), 1.38 - 1.26 (m, 3H), 1.00 - 0.90 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 458 (M-H)-.
[実施例44]
4−[6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例38(200mg、0.400mmol)のMeOH(4mL)および4N水酸化リチウム水溶液(1mL)中溶液を、35℃で2時間撹拌し、LC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(1mL)を加えた。pHを1M HClでpH1〜2に調節した。沈澱した白色固体を濾取し、次いで酢酸エチル中0〜15%メタノールの濃度勾配を用いて溶出するシリカゲルクロマトグラフィーにより更に精製して、標題化合物(150mg、77%)を得た。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (dd, J = 8.2, 5.0 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.23 - 7.17 (m, 1H), 7.14 - 7.01 (m, 2H), 5.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 8.0 Hz, 0H), 4.41 (d, J = 11.1 Hz, 0H), 4.29 (dp, J = 6.4, 3.2 Hz, 1H), 4.18 - 4.07 (m, 1H), 2.92 (ddd, J = 10.0, 7.7, 2.0 Hz, 0H), 2.60 (ddd, J = 10.4, 7.0, 3.7 Hz, 1H), 2.17 - 1.97 (m, 1H), 1.94 - 1.85 (m, 1H), 1.74 (dd, J = 14.2, 3.8 Hz, 0H), 1.71 - 1.60 (m, 3H), 1.22 - 1.10 (m, 1H), 1.10 - 0.98 (m, 2H), 0.98 (s, 0H), 0.97 - 0.85 (m, 1H), 0.50 (dtp, J = 17.8, 8.9, 4.8 Hz, 2H), 0.43 - 0.30 (m, 1H), 0.24 (dq, J = 9.8, 4.8 Hz, 0H), 0.11 - 0.06 (m, 1H); MS (ESI-) m/z 484 (M-H)-.
[実施例45]
rac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
MeOH(3mL)中の実施例39(200mg、0.422mmol)に、4N水酸化リチウム水溶液(1mL)を加えた。混合物を35℃で2時間撹拌し、LC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を濃縮し、残留物を1M HClでpH1〜2に調節した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、標題化合物(125mg、64.4%)を得た。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 - 8.01 (m, 2H), 7.40 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.15 - 6.99 (m, 3H), 5.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.16 (tdt, J = 12.1, 8.3, 4.3 Hz, 1H), 3.69 (dqd, J = 12.3, 6.1, 1.9 Hz, 1H), 2.18 - 2.07 (m, 1H), 1.91 (dd, J = 11.6, 4.1 Hz, 1H), 1.63 (q, J = 4.3 Hz, 2H), 1.26 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.15 - 0.97 (m, 4H); MS (ESI-) m/z 458 (M-H)-.
[実施例46]
メチルrac−4−[(2R,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
標題化合物を実施例39のステップ5において2番目に溶出する化合物として得た(15mg、4.5%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.09 - 7.92 (m, 2H), 7.34 (dd, J = 25.0, 8.3 Hz, 2H), 7.25 - 6.99 (m, 3H), 5.64 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 4.27 (dq, J = 6.6, 3.2 Hz, 1H), 4.18 (dd, J = 12.1, 2.2 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 2.7 Hz, 3H), 3.39 (m, 1H), 1.67 - 1.63 (m, 2H), 1.58 (s, 3H), 1.10 - 1.04 (m, 2H); LC/MS (ESI+) m/z 474 (M+H)+.
[実施例47]
メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:ベンゼン(15mL)中の1−フェニルブタ−3−エン−1−オール(2g、13.5mmol)に、室温でメチル4−ホルミルベンゾエート(3.3g、20mmol)を一度におよび酢酸(2.5mL、43mmol)を加え、続いて0℃で三フッ化ホウ素ジエチルエーテレート(2.66mL、29.6mmol)を滴下添加した。混合物を0℃で3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。飽和NaHCO(10mL)を加え、続いてEtOAc(30mL×2)で抽出し、合わせた有機層を水で洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。得られたアセチル化中間体をMeOH(20mL)に溶解し、混合物にKCO(1.0g)を加えた。混合物を1時間撹拌し、混合物を減圧下で濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、濃縮した。残留物をヘプタン中(5〜30%)EtOAcで溶出する80gシリカゲルカートリッジ上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,6S)−4−ヒドロキシ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(510mg、24%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z313(M+H)
ステップ2:CHCl(12mL)中のメチルrac−4−[(2R,6S)−4−ヒドロキシ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(1g、3.2mmol)に、室温でピリジニウムクロロクロメート(1380mg、6.4mmol)を一度に加えた。混合物を室温で3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。CHCl(40mL)を加え、混合物を濾過した。有機濾液を水で洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。ヘプタン中(5〜20%)EtOAcで溶出するシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,6S)−4−オキソ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(800mg、81%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07 (dd, J = 8.3, 1.4 Hz, 2H), 7.56 - 7.50 (m, 2H), 7.43 (dtd, J = 15.8, 7.3, 1.6 Hz, 4H), 7.38 - 7.30 (m, 1H), 4.89 (ddd, J = 20.1, 11.0, 3.2 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 1.1 Hz, 3H), 2.81 - 2.59 (m, 4H); LC/MS (ESI-) m/z 309 (M-H)-.
ステップ3:メチルrac−4−[(2R,6S)−4−オキソ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(650mg、2.1mmol)、酢酸ナトリウム(344mg、4.2mmol)およびO−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩(350mg、4.2mmol)のMeOH(10mL)中混合物を、60℃で終夜撹拌した。混合物を減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcに溶解し、次いで混合物を水で洗浄した。有機フラクションをMgSOで脱水し、減圧下で濃縮して、メチルrac−4−[(2R,6S)−4−(メトキシイミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(680mg、96%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.11 - 7.96 (m, 2H), 7.57 - 7.50 (m, 2H), 7.46 (ddd, J = 7.7, 6.4, 1.4 Hz, 2H), 7.39 (dd, J = 8.5, 6.7 Hz, 2H), 7.34 - 7.28 (m, 1H), 4.69 (dddd, J = 32.3, 20.3, 11.7, 2.7 Hz, 2H), 3.92 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 3.90 (d, J = 2.0 Hz, 3H), 3.57 (ddt, J = 14.5, 5.9, 2.5 Hz, 1H), 2.77 - 2.66 (m, 1H), 2.40 (ddd, J = 21.7, 14.1, 11.6 Hz, 1H), 2.13 - 1.98 (m, 1H); LC/MS (APCI+) m/z 340 (M+H)+.
ステップ4:MeOH(20mL)中のメチルrac−4−[(2R,6S)−4−(メトキシイミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(677mg、1.995mmol)を、50mLの圧力ボトル中でラネー(登録商標)ニッケル(3g、51.1mmol)に加えた。混合物を水素(30psi)下室温で20時間振盪した。LC/MSは2種のジアステレオマーを示した。混合物を減圧下で濃縮し、残留物を酢酸エチル中0〜20%2M MeOH/NHOH(10:1)の濃度勾配で溶出する40gシリカゲルカートリッジ上でのクロマトグラフィーにより精製した。最初に溶出する成分は、メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(90mg、27%)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.01 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.51 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.35 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.30 - 7.25 (m, 1H), 5.12 (ddd, J = 23.8, 11.4, 2.4 Hz, 2H), 3.90 (s, 3H), 3.66 (q, J = 2.8 Hz, 1H), 1.96 - 1.75 (m, 4H); MS (ESI+) m/z 312 (M+H)+.
2番目に溶出する化合物は、メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(174mg、52.7%)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.07 - 7.96 (m, 2H), 7.49 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.43 (d, J = 7.1 Hz, 2H), 7.36 (dd, J = 8.5, 6.7 Hz, 2H), 7.31 - 7.26 (m, 1H), 4.70 - 4.50 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.26 (tt, J = 11.2, 4.1 Hz, 1H), 2.23 - 2.12 (m, 2H), 2.00 (s, 4H), 1.42 (dq, J = 23.6, 11.8 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 312 (M+H)+.
ステップ5:DMF(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(72.7mg、0.300mmol)に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、156mg、0.409mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌し、次いでステップ4からのメチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(85mg、0.273mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.19mL、1.1mmol)を加えた。混合物を周囲温度で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を後処理せずに24gシリカゲルカートリッジ上に直接装填し、ヘプタン中5〜40%EtOAの濃度勾配で溶出するクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(110mg、75%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05 - 7.94 (m, 2H), 7.42 - 7.27 (m, 9H), 7.25 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.38 (ddd, J = 8.5, 6.6, 2.9 Hz, 2H), 4.30 (dd, J = 9.9, 4.4 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.03 (m, 1H), 1.91 - 1.75 (m, 3H), 1.69 (q, J = 3.7 Hz, 2H), 1.26 (s, 1H), 1.12 (q, J = 3.5 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 534 (M-H)-.
[実施例48]
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
DMF(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(145mg、0.601mmol)に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、311mg、0.819mmol)を加え、混合物を5分間撹拌した。次いで実施例47のステップ4からのメチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(170mg、0.546mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.380mL、2.184mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を後処理せずに24gシリカゲルカートリッジ上に直接装填し、ヘプタン中5〜40%EtOAcの濃度勾配で溶出するクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物(230mg、79%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 - 7.94 (m, 2H), 7.49 - 7.41 (m, 2H), 7.40 - 7.30 (m, 4H), 7.29 - 7.23 (m, 2H), 7.11 - 6.96 (m, 3H), 5.11 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.66 (ddd, J = 20.7, 11.4, 2.2 Hz, 2H), 4.34 (tdt, J = 12.0, 8.2, 4.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.20 (dddt, J = 19.3, 12.8, 4.2, 2.0 Hz, 2H), 1.62 (q, J = 3.2 Hz, 2H), 1.28 (dq, J = 17.6, 11.9 Hz, 2H), 1.02 (q, J = 3.3 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 534 (M-H)-.
[実施例49]
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例47(73mg、0.136mmol)のMeOH(2mL)およびLiOH水溶液(2N、0.5mL)中混合物を35℃で2時間撹拌し、混合物を減圧下で濃縮した。水(0.5mL)を加えた。2N HClを加えることによりpHを1〜2に調節した。固体沈殿物を濾取した。固体を水で洗浄し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(60mg、0.115mmol、収率84%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 (s, 2H), 7.49 - 7.26 (m, 9H), 7.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.80 (s, 1H), 4.42 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 4.29 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 2.02 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 1.89 (s, 2H), 1.71 (s, 3H), 1.13 (s, 2H); MS (ESI-) m/z 522 (M-H)-.
[実施例50]
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
MeOH(8mL)中の実施例48(300mg、0.56mmol)に、LiOH水溶液(2N、2mL)を加えた。混合物を35℃で2時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。水(1mL)を加え、2N HClを加えることによりpHを1〜2に調節した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(270mg、92%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 (dd, J = 8.5, 2.5 Hz, 2H), 7.58 - 7.44 (m, 2H), 7.42 - 7.31 (m, 4H), 7.30 - 7.27 (m, 1H), 7.13 - 6.99 (m, 3H), 5.14 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.68 (ddd, J = 25.5, 11.4, 2.3 Hz, 2H), 4.37 (tdq, J = 12.3, 8.6, 3.8 Hz, 1H), 2.30 - 2.11 (m, 2H), 1.63 (d, J = 3.4 Hz, 2H), 1.29 (dq, J = 19.0, 12.0 Hz, 2H), 1.03 (q, J = 3.4 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 522 (M-H)-.
[実施例51]
ジメチルrac−4,4’−[(2R,4s,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2,6−ジイル]ジベンゾエート
実施例47のステップ1においてメチル4−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)ベンゾエートを1−フェニルブタ−3−エン−1−オールの代わりに用い、実施例47のステップ1からステップ5においてと同様の手順を用いて標題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 - 7.96 (m, 4H), 7.52 - 7.40 (m, 4H), 7.12 - 7.04 (m, 2H), 7.00 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.69 (dd, J = 11.3, 2.0 Hz, 2H), 4.36 (dtd, J = 11.9, 7.8, 4.0 Hz, 1H), 3.91 (s, 6H), 2.28 - 2.14 (m, 2H), 1.62 (q, J = 3.8 Hz, 2H), 1.28 (q, J = 12.0 Hz, 2H), 1.02 (q, J = 3.8 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 592 (M-H)-.
[実施例52]
ジメチルrac−4,4’−[(2R,4r,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2,6−ジイル]ジベンゾエート
ステップ1においてメチル4−(1−ヒドロキシブタ−3−エン−1−イル)ベンゾエートを1−フェニルブタ−3−エン−1−オールの代わりに用い、実施例47、ステップ1からステップ5に記載した手順を用いて標題化合物を調製した。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 - 7.95 (m, 4H), 7.45 - 7.33 (m, 4H), 7.32 - 7.26 (m, 2H), 7.17 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.75 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 4.46 - 4.27 (m, 3H), 3.91 (s, 6H), 1.97 (d, J = 13.7 Hz, 2H), 1.82 (ddd, J = 14.1, 12.0, 3.8 Hz, 2H), 1.70 (q, J = 3.8 Hz, 2H), 1.13 (q, J = 3.9 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 592 (M-H)-.
[実施例53]
rel−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸のエナンチオマー(実施例50)(350mg、0.67mmol)を、Whelk−O1(S,S)カラムを使用し3mL/分、150barで10分5〜50%MeOH:COの方法を用いるキラルSFCにより分離した。標題化合物(54mg、22%)は後に溶出するエナンチオマーであり、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (s, 2H), 7.52 - 7.39 (m, 2H), 7.34 (dt, J = 15.0, 7.6 Hz, 4H), 7.25 (m, J = 3.9 Hz, 1H), 7.11 - 7.02 (m, 2H), 6.99 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.63 (dd, J = 26.0, 11.0 Hz, 2H), 4.34 (s, 1H), 2.18 (dd, J = 33.6, 12.2 Hz, 2H), 1.63 - 1.62(m, 2H), 1.33 - 1.19 (m, 2H), 1.10 - 0.92 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 520 (M-H)-.
[実施例54]
rel−4−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
標題化合物は実施例53に記載したキラル分離から最初に溶出するエナンチオマーであり(54mg、21.8%)、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ ppm 8.06 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.49 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.43 - 7.32 (m, 4H), 7.29 - 7.26 (m, 1H), 7.11 - 7.03 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.71 (dd, J = 11.4, 2.3 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.36 (tdt, J = 11.9, 8.2, 4.2 Hz, 1H), 2.30 - 2.13 (m, 2H), 1.63 (q, J = 3.2 Hz, 2H), 1.35 - 1.25 (m, 2H), 1.03 (q, J = 3.2 Hz, 2H).
[実施例55]
メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:1−(4−メトキシフェニル)ブタ−3−エン−1−オールを1−フェニルブタ−3−エン−1−オールの代わりに用い、ステップ4において分離せずに、実施例47、ステップ1−4に記載した方法を用いて、メチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(160mg、87%)を調製した。LC/MS(APCI)m/z342(M+H)
ステップ2:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(125mg、0.516mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、267mg、0.7mmol)のDMF(2mL)中混合物を、周囲温度で5分間撹拌した。次いでメチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(160mg、0.47mmol)を混合物に加え、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.25mL、1.40mmol)を加え、得られた混合物を2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を後処理せずに24gシリカゲルカートリッジ上に直接装填し、5〜45%濃度勾配を用いるヘプタン中EtOAcで溶出するクロマトグラフィーにより精製した。2種のジアステレオマーを得た。最初に溶出するジアステレオマーは、メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(60mg、22.6%)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.01 - 7.96 (m, 2H), 7.40 - 7.33 (m, 2H), 7.28 (dd, J = 8.1, 1.7 Hz, 1H), 7.26 - 7.20 (m, 3H), 7.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.90 - 6.85 (m, 2H), 5.76 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 4.37 (ddd, J = 10.3, 5.3, 2.0 Hz, 2H), 4.24 (dd, J = 9.8, 4.5 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.80 (s, 3H), 2.02 - 1.94 (m, 1H), 1.87 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 1.78 (ddd, J = 14.1, 12.1, 3.8 Hz, 1H), 1.69 (q, J = 3.7 Hz, 2H), 1.26 (s, 1H), 1.14 - 1.10 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 564 (M-H)-.
2番目に溶出するジアステレオマーは標題化合物、メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(104mg、39.2%)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05 - 7.90 (m, 2H), 7.43 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.34 - 7.27 (m, 2H), 7.13 - 7.04 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.91 - 6.81 (m, 2H), 5.11 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.67 (dd, J = 11.2, 2.2 Hz, 1H), 4.58 (dd, J = 11.4, 2.2 Hz, 1H), 4.32 (dtd, J = 11.9, 7.9, 4.2 Hz, 1H), 3.90 (d, J = 1.2 Hz, 3H), 3.79 (d, J = 1.3 Hz, 3H), 2.26 - 2.05 (m, 2H), 1.62 (q, J = 3.4 Hz, 2H),1.31 - 1.23 (m, 2H), 1.02 (q, J = 3.4 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 564 (M-H)-.
[実施例56]
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例55のステップ2からの最初に溶出するジアステレオマー、メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(55mg、0.097mmol)を、MeOH(2mL)および2N水酸化リチウム水溶液(0.5mL)中で周囲温度にて3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を濃縮した。水(1mL)を残留物に加え、pHを2N HCl水溶液で1〜2に調節した。固体を濾取し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(33mg、61.5%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.08 - 8.01 (m, 2H), 7.43 - 7.37 (m, 2H), 7.28 (dd, J = 8.2, 1.8 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.24 - 7.20 (m, 2H), 7.16 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.91 - 6.84 (m, 2H), 5.78 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.39 (ddd, J = 9.0, 7.1, 2.8 Hz, 2H), 4.24 (dd, J = 10.4, 3.8 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.06 - 1.73 (m, 4H), 1.74 - 1.65 (m, 2H), 1.15 - 1.08 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 550 (M-H)-.
[実施例57]
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例55のステップ2からの2番目に溶出するジアステレオマー、メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(90mg、0.159mmol)のMeOH(4mL)および2N水酸化リチウム水溶液(1mL)中溶液を、室温で3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を濃縮した。水(2mL)を残留物に加え、pHを2N HClで1〜2に調節した。得られた固体を濾取し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(63mg、72%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.05 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.47 (d, J = 8.1 Hz, 2H), 7.34 - 7.26 (m, 2H), 7.14 - 6.96 (m, 3H), 6.92 - 6.82 (m, 2H), 5.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.73 - 4.45 (m, 2H), 4.34 (dtd, J = 12.8, 8.2, 4.4 Hz, 1H), 3.79 (s, 3H), 2.36 - 2.08 (m, 2H), 1.27 (dq, J = 23.8, 11.9 Hz, 2H), 1.02 (q, J = 3.5 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 550 (M-H)-.
[実施例58]
rel−4−[(2S,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
rac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸(実施例45、106mg、0.231mmol)を5〜50%MeOH:CO10分@3mL/分、150barの方法を用い、Whelk−O1(S,S)カラムを使用するキラルSFCにより分離した。最初に溶出するエナンチオマーは標題化合物(50mg、47%)であり、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.14 - 7.05 (m, 2H), 7.03 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.53 - 4.42 (m, 1H), 4.15 (dtt, J = 14.7, 10.8, 5.5 Hz, 1H), 3.68 (ddt, J = 13.4, 7.1, 3.5 Hz, 1H), 2.12 (dd, J = 11.5, 3.7 Hz, 1H), 1.96 - 1.85 (m, 1H), 1.63 (q, J = 4.3 Hz, 2H), 1.25 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.17 - 0.92 (m, 4H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+.
[実施例59]
rel−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
標題化合物は実施例58に記載したキラルSFC分離から2番目に溶出するエナンチオマーであり(41mg、38%)、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (d, J = 7.9 Hz, 2H), 7.39 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.14 - 7.06 (m, 2H), 7.03 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.10 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.52 - 4.44 (m, 1H), 4.15 (tdt, J = 12.0, 8.1, 4.6 Hz, 1H), 3.69 (ddd, J = 11.2, 6.2, 2.0 Hz, 1H), 2.12 (dd, J = 12.9, 3.7 Hz, 1H), 1.97 - 1.85 (m, 1H), 1.72 - 1.52 (m, 2H), 1.26 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.16 - 0.96 (m, 4H); MS (ESI+) m/z 460 (M+H)+.
[実施例60]
rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロ安息香酸
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート(32mg、0.058mmol、実施例63)を、MeOH(2mL)および2N水酸化リチウム水溶液(0.5mL)の混合物中で周囲温度にて3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を濃縮した。水(2mL)を残留物に加え、pHを2N HClで1〜2に調節した。得られた固体を濾取し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(28mg、90%)を得た。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 7.88 (dd, J = 8.0, 1.6 Hz, 1H), 7.76 - 7.61 (m, 2H), 7.42 - 7.30 (m, 4H), 7.30 - 7.26 (m, 1H), 7.12 - 7.04 (m, 2H), 7.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.13 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.97 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.66 (dd, J = 11.4, 2.2 Hz, 1H), 4.37 (tdt, J = 12.1, 8.4, 4.2 Hz, 1H), 2.31 - 2.17 (m, 2H), 1.67 - 1.60 (m, 2H), 1.29 (dq, J = 40.5, 11.9 Hz, 2H), 1.06 - 0.99 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 540 (M+H)+.
[実施例61]
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロ安息香酸
実施例63からのメチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート(60mg、0.11mmol)を、MeOH(2mL)および2N水酸化リチウム水溶液(0.5mL)中で室温にて3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を濃縮した。水(1mL)を加え、pHを2N HClで1〜2に調節した。沈殿物を濾取し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(40mg、68%)を得た。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 7.89 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.78 - 7.57 (m, 2H), 7.40 - 7.25 (m, 7H), 7.16 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.80 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 11.8 Hz, 1H), 4.38 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 2.04 (d, J = 13.9 Hz, 1H), 1.99 - 1.81 (m, 2H), 1.76 (d, J = 13.4 Hz, 3H), 1.21 - 1.04 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 540 (M+H)+.
[実施例62]
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート
ステップ1:ステップ1においてメチル4−ホルミル−ベンゾエートの代わりにメチル4−ホルミル−3−メチルベンゾエートを用い、ステップ4に記載した分離をせずに、実施例47のステップ1からステップ4に記載した手順を用いて、中間体メチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエートを調製した。
ステップ2:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(216mg、0.891mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、508mg、1.337mmol)のDMF(2mL)中混合物を5分間撹拌し、次いでステップ1からのメチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(290mg、0.891mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.466mL、2.67mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を後処理せずに24gシリカゲルカートリッジ上に直接装填し、ヘプタン中5〜45%EtOAの濃度勾配で溶出するクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエートを最初に溶出するジアステレオマーとして得た(128.5mg、26.2%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.87 (dd, J = 8.1, 1.8 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.38 - 7.31 (m, 4H), 7.31 - 7.26 (m, 3H), 7.16 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.75 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.50 (dd, J = 11.6, 2.1 Hz, 1H), 4.40 (dd, J = 12.1, 2.3 Hz, 1H), 4.34 (dq, J = 6.4, 3.3 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 2.11 (s, 3H), 2.08 - 2.01 (m, 1H), 1.92 - 1.80 (m, 2H), 1.78 - 1.72 (m, 1H), 1.69 (td, J = 4.1, 2.1 Hz, 2H), 1.18 - 1.06 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 548 (M-H)-.
標題化合物、メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエートを2番目に溶出するジアステレオマーとして得た(290mg、0.528mmol、収率59.2%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.86 (dd, J = 8.2, 1.7 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.41 - 7.29 (m, 4H), 7.29 - 7.23 (m, 2H), 7.11 - 7.04 (m, 2H), 7.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.12 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.81 (dd, J = 11.2, 2.0 Hz, 1H), 4.65 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.34 (tdt, J = 12.1, 8.3, 4.2 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 0.7 Hz, 3H), 2.37 (s, 3H), 2.18 (dddt, J = 26.5, 12.9, 4.0, 1.9 Hz, 2H), 1.61 (t, J = 3.3 Hz, 2H), 1.30 - 1.17 (m, 2H), 1.02 (q, J = 3.6 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 548 (M-H)-.
[実施例63]
メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート
ステップ1:ステップ1においてメチル4−ホルミル−ベンゾエートの代わりにメチル4−ホルミル−3−フルオロールベンゾエートを用い、ステップ4に記載した分離をせずに、実施例47のステップ1からステップ4に記載した手順を用いて、中間体メチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエートを調製した。
ステップ2:DMF(2mL)中の1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(162mg、0.668mmol)に、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、381mg、1.0mmol)を加えた。混合物を5分間撹拌し、次いでメチルrac−4−[(2R,6S)−4−アミノ−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート(220mg、0.668mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.349mL、2.004mmol)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を後処理せずに24gシリカゲルカートリッジ上に直接装填し、ヘプタン中5〜45%EtOAcの濃度勾配で溶出するクロマトグラフィーにより精製した。2番目に溶出するジアステレオマーは標題化合物、メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート(90mg、24.3%)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.81 (dd, J = 8.1, 1.6 Hz, 1H), 7.70 - 7.58 (m, 2H), 7.42 - 7.31 (m, 4H), 7.30 - 7.26 (m, 1H), 7.12 - 7.03 (m, 2H), 7.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.10 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.99 - 4.89 (m, 1H), 4.65 (dd, J = 11.5, 2.1 Hz, 1H), 4.35 (tdt, J = 12.0, 8.2, 4.3 Hz, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.31 - 2.16 (m, 2H), 1.62 (q, J = 3.7, 3.2 Hz, 2H), 1.28 (dq, J = 31.2, 11.9 Hz, 2H), 1.01 (q, J = 3.9 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 554 (M+H)+.
最初に溶出するジアステレオマーは、メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート(70mg、18.93%)であった。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.83 (dd, J = 8.1, 1.5 Hz, 1H), 7.68 - 7.59 (m, 2H), 7.38 - 7.27 (m, 6H), 7.25 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.16 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.78 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 4.68 - 4.58 (m, 1H), 4.41 - 4.29 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 2.04 (dq, J = 14.3, 2.4 Hz, 1H), 1.96 - 1.64 (m, 5H), 1.19 - 1.05 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 554 (M+H)+.
[実施例64]
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸
実施例62からのメチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(126mg、0.229mmol)のMeOH(2mL)および2N水酸化リチウム水溶液(0.5mL)中溶液を、周囲温度で3時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示し、次いで混合物を濃縮した。水(2mL)を残留物に加え、pHを2N HClで1〜2に調節した。沈殿物を濾取し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(103mg、84%)を得た。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 7.94 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.61 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.34 (h, J = 5.9 Hz, 4H), 7.30 - 7.26 (m, 3H), 7.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.77 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 4.54 - 4.46 (m, 1H), 4.42 - 4.30 (m, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.03 (d, J = 14.1 Hz, 1H), 1.92 - 1.78 (m, 2H), 1.77 - 1.64 (m, 3H), 1.19 - 1.04 (m, 2H); MS (ESI+) m/z 536 (M+H)+.
[実施例65]
rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸
実施例62からのメチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート(270mg、0.491mmol)のMeOH(10mL)および2N LiOH水溶液(3mL)中溶液を、35℃で4時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示し、次いで混合物を濃縮した。水(2mL)を残留物に加え、pHを2N HClで1〜2に調節した。固体沈殿物を濾取し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(222mg、84%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.96 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.67 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.49 - 7.31 (m, 4H), 7.29 (s, 1H), 7.19 - 6.95 (m, 3H), 5.17 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.85 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 4.68 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.38 (s, 1H), 2.42 (s, 3H), 2.22 (dd, J = 19.8, 13.4 Hz, 2H), 1.66 (q, J = 3.8 Hz, 2H), 1.32 (dq, J = 36.9, 11.9 Hz, 2H), 1.05 (q, J = 3.8 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 536 (M+H)+.
[実施例66]
rel−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例57のエナンチオマー、rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸(50mg、0.091mmol)を、Whelk−O1(S,S)カラム上5〜30%MeOH:CO10分@3mL/分、150barの方法を用いるキラルSFCにより分離した。標題化合物(19mg、38%)は2番目に溶出するエナンチオマーであり、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 8.02 (s, 2H), 7.43 (d, J = 7.3 Hz, 2H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.11 - 7.03 (m, 2H), 7.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 5.12 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.60 (dd, J = 45.7, 10.9 Hz, 2H), 4.31 (s, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.16 (dd, J = 43.8, 12.4 Hz, 2H), 1.62 (d, J = 3.6 Hz, 2H),1.25 (tt, J = 23.5, 11.8 Hz, 2H), 1.01 (d, J = 3.6 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 550 (M-H)-.
[実施例67]
rel−4−[(2S,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
標題化合物(21mg、42%)は実施例66におけるキラルSFC分離から最初に溶出するエナンチオマーであり、立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (501 MHz, CDCl3) δ ppm 8.03 (s, 2H), 7.44 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.29 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.11 - 7.04 (m, 2H), 7.00 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.86 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 5.13 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 4.66 (d, J = 11.0 Hz, 1H), 4.56 (d, J = 11.1 Hz, 1H), 4.32 (s, 1H), 3.78 (s, 3H), 2.17 (dd, J = 45.5, 12.4 Hz, 2H),1.62 (d, J = 3.6 Hz, 2H),1.34 - 1.19 (m, 2H), 1.01 (d, J = 3.3 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 550 (M-H)-.
[実施例68]
エチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
ステップ1:メチル3−ホルミルベンゾエート(1.0g、6.1mmol)のアセトニトリル(5mL)およびClCHCHCl(5.00mL)中混合物に、−40℃で3−メトキシベンズアルデヒド(1.25g、9.2mmol)およびトリフルオロメタンスルホン酸(1.1mL、12.2mmol)を加え、続いて内温を−30℃未満に維持しながらアリルトリメチルシラン(2.9mL、18.3mmol)を滴下添加した。添加後、更に10分間撹拌を続け、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を激しく撹拌しながら飽和NaHCO水溶液(30mL)中に注ぎ入れ、次いで混合物をEtOAc(30mL×2)で抽出した。合わせた有機フラクションをブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濃縮した。残留物をヘプタン中5〜50%EtOAcで溶出する40gシリカゲルカートリッジ上でのクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(805mg、34.5%)を得た。LC/MS(APCI+)m/z384(M+H)
ステップ2:ステップ1からのメチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(800mg、2.1mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(4.1mL、23.5mmol)、ジ−tert−ブチルジカルボネート(8mL、35.5mmol)およびDMAP(1.912g、15.65mmol)のトルエン(55mL)中混合物を、100℃に加熱した。40分後、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示し、混合物を10℃に冷却し、続いて10℃でナトリウムメトキシド(3.6mL、15.7mmol)を加えた。添加後、LC/MSにより示される通り、反応は直ちに完結した。反応混合物を水(55mL)とEtOAc(55mL)との間で分配した。有機層を2N HCl(55mL)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をNaSOで脱水し、濃縮した。残留物をヘプタン中5〜50%EtOAcで溶出する40gシリカゲルカートリッジ上でのクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(365mg、39.6%)を得た。LC/MS(APCI+)m/z442(M+H)
ステップ3:ジクロロメタン(8mL)中のメチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(360mg、0.79mmol)に、トリフルオロ酢酸(0.61mL、7.9mmol)を加え、混合物を周囲温度で90分間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。混合物を濃縮し、トルエン(20mL)を加え、次いでこの混合物を再度濃縮してトリフルオロ酢酸を除去した。残留物をEtOAc(50mL)と2N HCl(2.6mL、31mmol)との間で分配した。有機フラクションを飽和NaHCO水溶液(50mL)およびブライン(20mL)で洗浄し、MgSOで脱水し、濃縮して、エチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−アミノ−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートを得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS(APCI+)m/z356(M+H)
ステップ4:1−(2,2−ジフルオロベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボン酸(100mg、0.413mmol)および1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU、236mg、0.619mmol)のDMF(2mL)中混合物を、5分間撹拌した。次いでステップ3からのエチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−アミノ−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(147mg、0.413mmol)を、続いてN−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.216mL、1.239mmol)を加えた。混合物を周囲温度で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示した。反応混合物を後処理せずに24gシリカゲルカートリッジ上に直接装填し、ヘプタン中5〜45%EtOAc濃度勾配で溶出するクロマトグラフィーにより精製して、エチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(150mg、62.7%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.04 (s, 1H), 7.94 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.39 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.11 - 7.04 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 6.98 - 6.90 (m, 2H), 6.83 - 6.74 (m, 1H), 5.12 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.63 (ddt, J = 19.6, 10.5, 5.2 Hz, 2H), 4.41 - 4.35 (m, 2H), 4.35 - 4.25 (m, 1H), 3.80 (d, J = 2.8 Hz, 3H), 2.27 - 2.13 (m, 2H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.1.62 (m, 2H), 1.35 - 1.25 (m, 2H); MS (ESI-) m/z 578 (M-H)-.
[実施例69]
rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
エチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート(実施例68、130mg、0.224mmol)のMeOH(4mL)および2N LiOH水溶液(1mL)中混合物を、35℃で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示し、次いで混合物を濃縮した。水(1mL)を残留物に加え、2M HClを加えることによりpHを1〜2に調節した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(115mg、93%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.13 (s, 1H), 8.01 (dt, J = 7.8, 1.5 Hz, 1H), 7.65 (dt, J = 7.6, 1.5 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.29 - 7.19 (m, 2H), 7.11 - 7.05 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 6.98 - 6.92 (m, 2H), 6.84 - 6.75 (m, 1H), 5.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.66 (ddd, J = 26.1, 11.3, 2.1 Hz, 2H), 4.37 (tdt, J = 12.2, 8.5, 4.4 Hz, 1H), 3.80 (s, 3H), 2.22 (dddt, J = 30.4, 12.7, 4.3, 2.1 Hz, 2H), 1.64 (q, J = 3.1 Hz, 2H), 1.31 (q, J = 12.0 Hz, 2H), 1.03 (q, J = 3.1 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 552 (M+H)+.
[実施例70]
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチル安息香酸
メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエート(実施例71、260mg、0.47mmol)のMeOH(4mL)および2N水酸化リチウム水溶液(1mL)中混合物を、35℃で2時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示し、次いで混合物を濃縮した。水(1mL)を残留物に加え、2M HClを加えることによりpHを1〜2に調節した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、オーブン中で乾燥して、標題化合物(230mg、収率91%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.24 (s, 1H), 7.90 (dd, J = 7.9, 1.8 Hz, 1H), 7.44 - 7.29 (m, 4H), 7.29 - 7.17 (m, 2H), 7.15 - 6.97 (m, 3H), 5.18 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.81 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 4.36 (dq, J = 11.6, 7.4, 5.7 Hz, 1H), 2.41 (s, 3H), 2.18 (dd, J = 24.2, 12.9 Hz, 2H), 1.62 (q, J = 2.9 Hz, 2H). 1.36 (qd, J = 11.8, 5.6 Hz, 2H), 1.03 (q, J = 2.9 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 534 (M-H)-.
[実施例71]
メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエート
ステップ1:5−ブロモ−2−メチルベンズアルデヒドを3−メトキシベンズアルデヒドの代わりに、ベンズアルデヒドをメチル−3−ホルミルベンゾエートの代わりに用い、実施例68ステップ1における手順を用いて、rac−N−[(2R,4S,6S)−2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アセトアミドを調製した。LC/MS(APCI+)m/z388(M+H)
ステップ2:rac−N−[(2R,4S,6S)−2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アセトアミド(2.1g、5.41mmol、ステップ1)、ジクロロ[1,1’−フェロセニルビス(ジフェニルホスファン)]パラジウム(II)ジクロロメタン([PdCl(dppf)]・CHCl(0.079g、0.108mmol)、メタノール(30mL)およびトリエチルアミン(1.508mL、10.82mmol)を50mLの圧力ボトル中で合わせ、アルゴンで数回脱気した。反応混合物を一酸化炭素(60psi)の雰囲気下に置き、100℃に16時間加熱した。LC/MSによりカルボニル化されていることを確認した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物をヘプタン中5〜60%EtOAcで溶出する80gシリカゲルカートリッジ上でのクロマトグラフィーにより精製して、メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエート(375mg、1.021mmol、収率18.87%)を得、これを更には精製せずに次のステップに使用した。LC/MS(APCI+)m/z368(M+H)
ステップ3:実施例68のステップ2からのメチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエートをステップ1からのメチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例68ステップ2−4に記載した手順を用いて、メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエートを調製した(280mg、64%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.16 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.82 (dd, J = 7.9, 1.8 Hz, 1H), 7.43 - 7.28 (m, 4H), 7.29 - 7.22 (m, 1H), 7.18 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.15 - 6.95 (m, 3H), 5.15 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.79 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.64 (dd, J = 11.3, 2.1 Hz, 1H), 4.34 (tdt, J = 12.1, 8.4, 4.2 Hz, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.39 (s, 3H), 2.16 (dddt, J = 34.3, 12.8, 4.0, 2.0 Hz, 2H), 1.62 (q, J = 3.4 Hz, 2H), 1.35 (qd, J = 11.7, 5.3 Hz, 2H), 1.02 (q, J = 3.4 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 548 (M-H)-.
[実施例72]
エチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチルベンゾエート
ステップ1:3−ブロモ−5−メチルベンズアルデヒドを3−メトキシベンズアルデヒドの代わりに、ベンズアルデヒドをメチル−3−ホルミルベンゾエートの代わりに用い、実施例68ステップ1に記載した手順を用いて、rac−N−[(2R,4S,6S)−2−(3−ブロモ−5−メチルフェニル)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アセトアミドを調製した。LC/MS(APCI+)m/z388(M+H)
ステップ2:実施例71のステップ1からのrac−N−[(2R,4S,6S)−2−(3−ブロモ−5−メチルフェニル)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アセトアミドをステップ2からのrac−N−[(2R,4S,6S)−2−(5−ブロモ−2−メチルフェニル)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]アセトアミドの代わりに用い、実施例71ステップ2に従ってメチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチルベンゾエートを調製した。LC/MS(APCI+)m/z368(M+H)
ステップ3:実施例68のステップ2からのメチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチルベンゾエートをステップ1からのメチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−(アセチルアミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエートの代わりに用い、実施例68ステップ2から4と同様の手順を用いて、エチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチルベンゾエートを調製した(収率62%)。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.83 (s, 1H), 7.75 (q, J = 1.4 Hz, 1H), 7.42 - 7.36 (m, 3H), 7.33 (ddd, J = 7.6, 6.6, 1.3 Hz, 2H), 7.29 - 7.24 (m, 1H), 7.12 - 7.04 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.11 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.63 (ddd, J = 11.3, 5.2, 2.1 Hz, 2H), 4.35 (m, J = 7.3 Hz, 3H), 2.19 (dtd, J = 12.0, 4.7, 4.0, 2.1 Hz, 2H), 1.62 (q, J = 3.7 Hz, 2H), 1.39 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.35 - 1.26 (m, 2H), 1.01 (q, J = 3.7 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 562 (M-H)-.
[実施例73]
rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸
実施例72(430mg、0.76mmol)のMeOH(6mL)および2N NaOH水溶液(2mL)中溶液を、35℃で4時間撹拌し、この時点でLC/MSは反応が完結していることを示し、次いで混合物を減圧下で濃縮した。水を残留物に加え、pHを2N HCl水溶液で1−2に調節した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、標題化合物(250mg、収率61%)を得た。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.91 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.41 - 7.30 (m, 4H), 7.29 - 7.23 (m, 1H), 7.12 - 7.05 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.15 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.64 (ddd, J = 11.4, 9.5, 2.0 Hz, 2H), 4.36 (tdt, J = 12.1, 8.2, 4.2 Hz, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.28 - 2.12 (m, 2H), 1.67 - 1.61 (m, 2H), 1.31 (q, J = 11.9 Hz, 2H), 1.02 (q, J = 3.4 Hz, 2H); MS (ESI-) m/z 534 (M-H)-.
[実施例74]
rel−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
実施例69のエナンチオマー、rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸(93mg、0.169mmol)を、5〜50%MeOH:CO、10分@3mL/分、150bar、カラム:Whelk−O1(S,S)を用いるキラルSFCにより分離して、標題化合物(33mg、35.5%)を最初に溶出するエナンチオマーとして得た。立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 8.12 (s, 1H), 8.00 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 7.65 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.43 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.12 - 7.05 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 6.95 (dd, J = 5.1, 3.2 Hz, 2H), 6.88 - 6.75 (m, 1H), 5.16 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.66 (dd, J = 27.1, 11.1 Hz, 2H), 4.46 - 4.28 (m, 1H), 3.80 (d, J = 1.4 Hz, 3H), 2.22 (dd, J = 33.5, 12.6 Hz, 2H), 1.64 (q, J = 3.0 Hz, 2H), 1.27 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 1.03 (q, J = 3.0 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 552 (M+H)+.
[実施例75]
rel−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸
実施例73のエナンチオマー、rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸(248mg、0.463mmol)を、5〜50%MeOH:CO10分@3mL/分、150bar、カラム:Whelk−O1(S,S)を用いるキラルSFCにより分離した。2番目に溶出するエナンチオマーは標題化合物(85mg、34%)であった。立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.90 (s, 1H), 7.81 (s, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.38 (d, J = 7.6 Hz, 2H), 7.32 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.13 - 7.04 (m, 2H), 7.01 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 5.14 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.63 (t, J = 10.4 Hz, 2H), 4.25 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.20 (t, J = 15.0 Hz, 2H), 1.63 (d, J = 3.3 Hz, 2H), 1.33 - 1.23 (m, 2H), 1.02 (q, J = 3.4 Hz, 2H).
[実施例76]
rel−3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸
標題化合物は、実施例75のキラル分離において最初に溶出するエナンチオマーであった(30mg、12.1%)。立体化学は任意に割り当てた。1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ ppm 7.92 (s, 1H), 7.82 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.41 - 7.29 (m, 4H), 7.27 (d, J = 5.8 Hz, 2H), 7.14 - 6.96 (m, 3H), 5.15 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.71 - 4.55 (m, 2H), 4.35 (m, 1H), 2.39 (s, 3H), 2.27 - 2.10 (m, 2H), 1.63 (m, 2H), 1.30 (m, 2H), 1.02 (q, J = 3.4 Hz, 2H); MS (ESI+) m/z 536 (M+H)+.
生物学的活性の測定
細胞アッセイ
細胞表面発現 − ホースラディッシュペルオキシダーゼ(CSE−HRP)アッセイ:
試験化合物を用いて修正した後でのF508delCFTR細胞表面発現を測定するための細胞アッセイを、ヒト肺由来の上皮細胞株(CFBE41o−)で展開した(Veit Gら、(2012年)Mol Biol Cell.23(21):4188−4202頁)。これは、F508delCFTR変異を、ホースラディッシュペルオキシダーゼ(HRP)と共に、4番目の細胞外表面ループで発現させ、次いで、試験中和剤化合物で終夜インキュベートしたこれらの細胞、CFBE41o−F508delCFTR−HRPからの発光リードアウトを使用してHRP活性を測定することにより達成される。簡潔には、この最初のアッセイのために、CFBE41o−F508delCFTR−HRP細胞を、384−ウェルプレート(Greiner Bio−one;Cat 781080)に4,000細胞/ウェルで、0.5μg/mLのドキシサイクリンと共に平板培養して、F508delCFTR−HRPの発現を誘導し、37℃、5%COで72時間さらにインキュベートした。次いで、試験化合物を必要とされる濃度で添加し、33℃で18〜24時間さらにインキュベートした。試験した最高濃度は、3倍希釈を使用した8−ポイント濃度反応曲線で20μMであった。3つのレプリカプレートで1つのEC50の判定を実行した。すべてのプレートは、陽性対照のプレート上濃度反応と同様に、陰性対照(ジメチルスルホキシド、DMSO)および陽性対照(3μMの3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−イル]安息香酸)を含有していた。インキュベーション後、プレートをダルベッコリン酸緩衝生理食塩水(DPBS)で5回洗浄し、続いて、HRP基質を、ルミノール(50μL)を添加し、EnVision(登録商標)Multilabel Plate Reader(Perkin Elmer;製品番号2104−0010)での発光リードアウトを使用してHRP活性を測定した。Accelrys(登録商標)Assay Explorer v3.3を使用して、実験からの測定したままのカウントを分析する。
0.5超のZ’は、プレートの品質対照基準を通過するものとして使用した。
Z’は:
1−[3SD陽性対照+3SD陰性対照/絶対値(平均値陽性対照−平均値陰性対照)]と定義され、
式中、「SD」は標準偏差である。
試験化合物の試験濃度8例のそれぞれで測定した%活性を、以下の式を使用してプレート上の陽性対照に正規化した:
%活性=[(試験化合物反応−DMSO反応/(陽性対照反応−DMSO反応)]100
任意の試験濃度で、試験化合物に対して達成される最大%活性は、ヒルの可変勾配方程式による以下の一般的なシグモイド曲線(Accelrys(登録商標)Assay Explorer v3.3ソフトウェアを使用してモデル42として記載した)を使用して計算したEC50と共に、表1に提示されている:
y=(a−d)/(1+(x/c)^b)+d
濃度、反応、最高値、最低値、EC50およびヒルの勾配を伴う一般的なシグモイド曲線
このモデルは、可調ベースラインaに応じたシグモイド曲線について説明している。この方程式を使用して、独立した変数「x」に対して反応が増加または減少する曲線を適合させることができる。
「x」は、試験下での薬物の濃度である。
「y」は反応である。
「a」は最大の反応であり、「d」は最小の反応である。
「c」は、曲線に対する変曲点(EC50)である。すなわち、「y」は、x=cの場合、漸近線の下部と上部の中間である。
「b」は、勾配因子またはヒル係数である。bの符号は、用量の増加に応じて反応が増大する場合に正であり、用量の増大に応じて反応が低下する場合に負である(阻害)。
Figure 0006615213
Figure 0006615213
Figure 0006615213
ヒト気管支上皮細胞のコンダクタンスアッセイにおける経上皮クランプ回路:
初代ヒト気管支上皮細胞(hBE)を使用した細胞ベースアッセイを第2のアッセイとして使用して、新規なF508delCFTR中和剤を、初代hBE細胞においてのF508del/F508delCFTR変異に対する活性について試験した。アッセイは、TECC−24(24ウェルの経上皮クランプ回路)という機器を使用し、この機器は、極性化上皮細胞により生成された等価短絡電流値(Ieq)を測定することで、変異チャネルの機能を測定する。この機器は、開回路フォーマットで経上皮電位差(Vt)および経上皮抵抗(Rt)を測定することで作動し、Ieqは、オーム法(Ieq=Vt/Rt)を使用して計算される。24ウェルフォーマットでアッセイを実行し、24ウェルすべてを、このアッセイで高いスループットを示した同一時点で測定した。
F508del/F508delCFTRの患者からの初代ヒト気管支上皮(hBE)細胞は、1×10から250×10細胞に増殖した(Neuberger T,Burton B,Clark HおよびVanGoor F;Cystic Fibrosis, Methods in Mole Biol 741;Amaral MDおよびKunzelmann K編、2011年)。この目的のために、ホモ接合型変異を有するCF患者から単離した細胞を、3T3条件培地をコーティングし、Ultroser(登録商標)Gを補充した分化培地を使用して、気相液相界面で35日間成長させた24ウェルCorning(Cat#3378)フィルタプレートにシードした。実験の前に、リン酸緩衝生理食塩水(PBS)中の3mMジチオトレイトール(DTT)を使用して、頂端面の粘液を72時間除去した。実験の前に、PBSを使用して、頂端面を再度24時間洗浄した。中和剤化合物の望ましい用量反応により、細胞を、37℃、5%COで18〜24時間インキュベートした。中和剤化合物は、上皮細胞の基底側にのみ添加した。
TECCで中和剤活性を測定する日に、細胞を炭酸水素塩および血清を含まないF−12クーン培地に切り替え、インキュベータなしでCO中にて90分間平衡を保った。測定のときに、フィルタの頂端側および基底側を、F−12 Coon改変培地(20mM 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸(HEPES)、pH7.4(1Mトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス)を使用)に浸し、36.5℃で測定を行った。24チャネル経上皮電流クランプ(TECC−24)を使用して、経上皮電圧(Vt)および経上皮耐性(Rt)を測定した。ベンザミル(頂端に6μM添加;上皮ENaCチャネルを阻害するため)、フォルスコリン(頂端および基底側に10μM添加;CFTRチャネルを活性化するため)、対照増強剤(N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド;先端および基底側に1μM添加;CFTRチャネルを増強するため)ならびにブメタニド(基底側に20μM添加;Na:2Cl:K共輸送体を阻害するため、CFTRチャネルにより発生するCl−分泌阻害の間接的測定)の連続添加に対する電流反応を測定した。
対照増強剤(N−(3−カルバモイル−5,5,7,7−テトラメチル−4,7−ジヒドロ−5H−チエノ[2,3−c]ピラン−2−イル)−1H−ピラゾール−5−カルボキサミド)と合わせた陰性対照(ジメチルスルホキシド、DMSO)が含有されているすべてのプレートは、null反応を示し、対照増強剤と合わせた陽性対照(3μMの3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−7−メトキシ−3,4−ジヒドロ−2H−クロメン−2−イル]安息香酸)が含有されているすべてのプレートは100%反応を示すようにして、変異CFTRチャネルの修正を測定した。陽性対照値に対する最大パーセント活性が報告される。
試験化合物の6例の試験濃度それぞれで測定した%活性を、以下の式を使用して、プレート上の陽性対照で正規化した:
%活性=[(試験化合物反応−DMSO反応)/(陽性対照反応−DMSO反応)]100
4つのパラメータの可変勾配を使用した以下のログ(アゴニスト)vs反応は、EC50を計算するために使用される(Prism v5ソフトウェアで4PL):
F(x)=D+(A−D)/(1+(x/C)^B)
式中:
「x」は、試験下での薬物の濃度である。
「F(x)」は反応である。
「A」は最大反応であり、「D」は最小反応である。
「C」は、曲線に対する変曲点(EC50)である。すなわち、「F(x)」は、x=Cの場合、漸近線の下部と上部の中間である。
「B」は、勾配因子またはヒル係数である。Bの符号は、用量の増加に応じて反応が増大する場合に正であり、用量の増加に応じて反応が低下する場合に負である(阻害)。
試験した中和剤化合物に対する最大パーセント活性およびEC50値を、表2に提示する。
Figure 0006615213
先述の発明を実施するための形態および付随する実施例は、例示に過ぎず、本発明の範囲を限定するものとして受け取られず、これらは、付記されている特許請求の範囲およびこれらの同等物により定義されているだけであることは理解される。記載の実施形態に対して様々な変化および修飾は、当業者に明らかと考えられる。そのような変化および修飾は、化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、製剤もしくは方法、または本発明を使用するそのような変化および修飾のいずれかの組合せに関連するものを含むが、これらに限定されず、これらの精神および範囲から逸脱することなく行うことができる。

Claims (98)

  1. 式(I)を有する化合物であって、
    Figure 0006615213
    式中:
    が、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニル、C−Cシクロアルキルに縮合したフェニルのフェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    −Cシクロアルキルに縮合したフェニルのC−Cシクロアルキルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    mが0、1、2または3であり;
    およびRが、それぞれの出現において、それぞれ独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    およびRが、それぞれ独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    およびRが、それぞれ独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルもしくはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2もしくは3個の置換基で置換されていてもよく;または
    およびRが、これらが結合する炭素原子と一緒になって、C−Cシクロアルキルもしくは4−6員環ヘテロ環を形成し;C−Cシクロアルキルおよび4−6員環ヘテロ環が、それぞれ、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    が、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、シクロプロピル環上の任意の置換基であり、それぞれの出現において、独立してハロゲン、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    、RおよびR10が、それぞれ独立して水素、ハロゲン、−OR、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    11およびR12が、それぞれ独立して水素、C−Cアルキルまたはハロゲンであり;
    、G、G、G、GおよびGが、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれが、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、化合物または医薬として許容できるこの塩。
  2. 、R、RおよびRがそれぞれ水素である、請求項1に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  3. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  4. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項3に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  5. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり、
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項4に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  6. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項5に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  7. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(II)
    Figure 0006615213
    のcisジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  8. が、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよい、請求項7に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  9. が、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、またはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンであり;
    、G、GおよびGが、それぞれの出現において、それぞれ独立してシクロアルキル、シクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれが、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項8に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  10. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項9に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  11. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IIa)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体である、請求項10に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  12. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IIb)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体である、請求項10に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  13. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項7に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  14. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項13に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  15. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項14に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  16. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IIc)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    各Rが、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項15に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  17. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IId)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    各Rが、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項15に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  18. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(III)
    Figure 0006615213
    のtransジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項2に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  19. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項18に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  20. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項19に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  21. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項20に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  22. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IIIa)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    各Rが、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項21に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  23. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IIIb)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    各Rが、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項21に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  24. 、RおよびRが水素であり、RがGであり;
    が、C−Cシクロアルキル、C−Cシクロアルケニル、ヘテロ環、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれが、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項1に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  25. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、C−Cシクロアルキルまたはフェニルであり、C−Cシクロアルキルおよびフェニルが、任意選択的に非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項24に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  26. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項25に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  27. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項26に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  28. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項27に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  29. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IV)
    Figure 0006615213
    のジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    がGであり;
    が、C−Cシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれが、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項24に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  30. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項29に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  31. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項30に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  32. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項31に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  33. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IVa)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項32に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  34. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IVb)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項32に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  35. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(V)
    Figure 0006615213
    のジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    がGであり;
    が、C−Cシクロアルキル、アリールまたはヘテロアリールであり、このそれぞれが、独立して非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されており;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項24に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  36. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、非置換であり、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているフェニルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cアルケニル、C−Cアルキニル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−CN、オキソ、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−OR、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)R、−(C−Cアルキレニル)−OC(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−SR、−(C−Cアルキレニル)−S(O)、−(C−Cアルキレニル)−S(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−C(O)OR、−(C−Cアルキレニル)−C(O)N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)R、−(C−Cアルキレニル)−N(R)S(O)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)O(R)、−(C−Cアルキレニル)−N(R)C(O)N(R、または−(C−Cアルキレニル)−CNであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項35に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  37. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項36に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  38. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項37に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  39. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(Va)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rまたは−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項38に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  40. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(Vb)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、C−Cハロアルキル、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項38に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  41. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいシクロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項25に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  42. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいシクロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項41に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  43. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項42に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  44. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているC−Cシクロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項29に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  45. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、任意選択的に非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されていてもよいC−Cシクロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項44に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  46. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項45に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  47. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IVc)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項46に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  48. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IVd)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項46に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  49. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているC−Cシクロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項35に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  50. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、非置換の、または独立して選択される1、2もしくは3個のR基で置換されているC−Cシクロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項49に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  51. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項50に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  52. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(Vc)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rまたは−C(O)ORであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項51に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  53. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(Vd)、
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、C−Cハロアルキル、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CアルキルまたはC−Cハロアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CアルキルまたはC−Cハロアルキルである、請求項51に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  54. 、RおよびRが水素であり、Rが、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  55. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立してC−Cハロアルキル、C−CアルキルまたはGであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)N(R、−SR、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−CNおよびGからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項54に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  56. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項55に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  57. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、C−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項56に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  58. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項57に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  59. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IV)
    Figure 0006615213
    のジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    がC−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項54に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  60. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    がC−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項59に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  61. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    がC−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項60に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  62. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項61に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  63. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IVe)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項62に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  64. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(IVf)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立して、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項62に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  65. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(V)
    Figure 0006615213
    のジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    がC−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項54に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  66. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    がC−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項65に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  67. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    がC−Cアルキルであり、C−Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、および−N(R)C(O)N(Rからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項66に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  68. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項67に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  69. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(Ve)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項68に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  70. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(Vf)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−OR、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項68に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  71. およびRがそれぞれ水素であり、RおよびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項1に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  72. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項71に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  73. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルである、請求項72に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  74. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項73に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  75. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項74に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  76. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(VI)
    Figure 0006615213
    のcisジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    およびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項71に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  77. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項76に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  78. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項77に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  79. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項78に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  80. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(VIa)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    およびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項79に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  81. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(VIb)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    およびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項79に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  82. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(VII)
    Figure 0006615213
    のtransジアステレオ異性体であり、式中、
    が、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルであり、フェニルまたは4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルのフェニルが、独立して、1、2または3個のR基で置換されていてもよく、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    4−6員環ヘテロ環に縮合したフェニルの4−6員環ヘテロ環が、独立して選択される1、2または3個のR基で置換されていてもよく;
    およびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項71に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  83. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−CN、−NO、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、およびGから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素、−OR、−OC(O)R、−OC(O)N(R、−SR、−S(O)、−S(O)N(R、−C(O)R、−C(O)OR、−C(O)N(R、−N(R、−N(R)C(O)R、−N(R)S(O)、−N(R)C(O)O(R)、−N(R)C(O)N(R、および−Gからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよい、請求項82に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  84. が、1、2または3個のR基で置換されていてもよいフェニルであり、各R基が、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択され、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が水素であり;
    mが0であり;
    、RおよびR10がそれぞれ水素であり;
    11およびR12がそれぞれハロゲンである、請求項83に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  85. 11およびR12がそれぞれフッ素である、請求項84に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  86. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(VIIa)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    およびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項85に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  87. 化合物または医薬として許容できる塩が、式(VIIb)
    Figure 0006615213
    の鏡像異性体であり、式中、
    が、それぞれの出現において、C−Cアルキル、ハロゲン、−C(O)Rおよび−C(O)ORから独立して選択される任意の置換基であり、
    −Cアルキルが、フッ素および−ORからなる群から独立して選択される1、2または3個の置換基で置換されていてもよく;
    が、それぞれの出現において、独立して水素、C−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    が、それぞれの出現において、独立してC−CハロアルキルまたはC−Cアルキルであり;
    およびRがそれぞれC−Cアルキルである、請求項85に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  88. rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−[(2R,4S)−2−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]シクロプロパンカルボキサミド;
    rac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチルrac−3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチルrac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−3−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
    rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4R)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
    rac−N−[(2R,4S)−2−(3−アセチルフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
    rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
    rac−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)−N−{(2R,4S)−2−[3−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)フェニル]テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル}シクロプロパンカルボキサミド;
    メチルrac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−2−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    N−[(2S,4R)−2−(1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
    メチル3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチル3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    3−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    3−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    N−[(2R,4R)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
    N−[(2S,4S)−2−(4−ブロモフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル]−1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロパンカルボキサミド;
    メチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチル4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチル4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート
    rac−4−[(2R,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6,6−ジメチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸
    メチルrac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
    rac−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,6S)−6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチルrac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチルrel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
    メチルrel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
    rel−4−[(2S,4R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
    rel−4−[(2R,4S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸;
    4−[6−シクロプロピル−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    ジメチルrac−4,4’−[(2R,4s,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2,6−ジイル]ジベンゾエート;
    ジメチルrac−4,4’−[(2R,4r,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)テトラヒドロ−2H−ピラン−2,6−ジイル]ジベンゾエート;
    rel−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rel−4−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rel−4−[(2S,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rel−4−[(2R,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−メチルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロ安息香酸;
    rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロ安息香酸;
    メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチルベンゾエート;
    メチルrac−4−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−フルオロベンゾエート;
    rac−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−3−メチル安息香酸
    el−4−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rel−4−[(2S,4S,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(4−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    エチルrac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]ベンゾエート;
    rac−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチル安息香酸;
    メチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−4−メチルベンゾエート;
    エチルrac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチルベンゾエート;
    rac−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸;
    rel−3−[(2R,4R,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−(3−メトキシフェニル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]安息香酸;
    rel−3−[(2R,4S,6S)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸;および
    rel−3−[(2S,4R,6R)−4−({[1−(2,2−ジフルオロ−1,3−ベンゾジオキソール−5−イル)シクロプロピル]カルボニル}アミノ)−6−フェニルテトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル]−5−メチル安息香酸
    から選択される、請求項1に記載の化合物または医薬として許容できる塩。
  89. 請求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容できるこの塩の治療有効量を、医薬として許容できる担体と組み合わせて含む、医薬組成物。
  90. 請求項1に記載の式(I)の化合物または医薬として許容できるこの塩の治療有効量を含む、対象における嚢胞性線維症を処置するための医薬組成物
  91. 請求項1に記載の化合物または医薬として許容できるこの塩、および1つ以上の追加の治療剤を含む、医薬組成物。
  92. 追加の治療剤が、CFTR修飾因子およびCFTR増幅因子からなる群から選択される、請求項91に記載の医薬組成物。
  93. 追加の治療剤がCFTR修飾因子である、請求項92に記載の医薬組成物。
  94. 請求項1に記載の化合物または医薬として許容できるこの塩、1つの増強剤および1つ以上の中和剤を含む、医薬組成物。
  95. 請求項1に記載の化合物または医薬として許容できるこの塩、および1つ以上の追加の治療剤を含む、対象における嚢胞性線維症を処置するための医薬組成物
  96. 追加の治療剤が、CFTR修飾因子およびCFTR増幅因子からなる群から選択される、請求項95に記載の医薬組成物
  97. 追加の治療剤が、CFTR修飾因子である、請求項95に記載の医薬組成物
  98. 請求項1に記載の化合物または医薬として許容できるこの塩、1つの増強剤および1つ以上の中和剤を含む、対象における嚢胞性線維症を処置するための医薬組成物
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