JP6614580B2 - 金属製コンテナの外装パネル取付構造 - Google Patents

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本発明は、貨物輸送用コンテナのような2以上の側壁を有する大型の金属製コンテナに外装パネルを取付けるための構造に関する。
貨物輸送用の金属製コンテナは、輸送用コンテナとしての寿命を終えると、荷物保管庫として、また最近ではコンテナハウスとして再利用されている(特許文献1)。しかしながら、貨物輸送用の大型の金属製コンテナは鋼鉄製の側壁で直方体形状をしており、大きく頑丈に作られているために設置した周りの景観に溶け込まず、また金属製コンテナの表面に錆が発生していたり傷や凹みなどがあると、それだけで見栄えの悪いものとなっていた。従来にあっては、このような場合においてはせいぜい金属製コンテナの外側面をペンキで塗装する程度であった。
特開平10−238147号公報
そこで本発明は、金属製コンテナの側壁を外装パネルで覆うことによって金属製コンテナの外観品質の向上を図り、貨物輸送用としての寿命を終えた金属製コンテナに付加価値を付けることを目的としており、簡易な手段で行なうことのできる外装パネル取付構造を提供するものである。
本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造の第一実施形態では、2以上の側壁を有する金属製コンテナの前記側壁に外装パネルを取付ける構造であって、前記金属製コンテナの側壁の上端縁及び下端縁に沿って上下一対の固定レールを配設し、前記一対の固定レール間に支持レールを掛け渡し、前記支持レールに外装パネルを取付けるものである。
また、本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造の第二実施形態では、2以上の側壁を有する金属製コンテナの前記側壁に外装パネルを取付ける構造であって、前記金属製コンテナの側壁の上端縁及び下端縁に沿って上下一対の固定レールを配設し、前記上下一対の固定レールのうち上側固定レールで外装パネルの上部を支持し、下側固定レールで外装パネルの下端を支持するものである。
また、本発明の第一実施形態において、前記支持レールには長手方向に沿って複数の係合突起が設けられ、これら複数の係合突起が外装パネルの両側縁に沿って複数設けられた係合溝と係合する。
また、本発明の第二実施形態において、前記外装パネルの上部には上側固定レールの溝部に保持される第1固定金具が設けられ、前記外装パネルの下端部には下側レールに止着される第2固定金具が設けられる。
また、本発明の第一実施形態では、前記支持レールはボルト付スライドプレートによって前記固定レールに固定され、このボルト付スライドプレートは、前記固定レール内をスライドすると共に固定レールに設けられた開口部の周縁部と係合する本体プレートと、この本体プレートから直角方向に延びて前記固定レールの背面部まで達する補助プレートを有し、且つ前記本体プレートがボルトに固定されている。
本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造によれば、上下一対の固定レール間に掛け渡した支持レールを利用して、又は上下一対の固定レールに直接に外装パネルを取付けることができる。特に、貨物輸送用の大型の金属製コンテナを用いた場合に、金属製コンテナの外観を簡易な手段で向上させることができるので、貨物輸送用として寿命を終えた金属製コンテナの利用価値が上がる。
また、本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造によれば、前記支持レールには長手方向に沿って複数の係合突起が設けられ、外装パネルには両側縁に沿って複数設けられた係合溝が設けられているので、係合溝に係合突起を差し込むだけで両者が係合され、外装パネルを簡易に且つ確実に取付けることができる。
また、本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造によれば、前記外装パネルの上部には上側固定レールの溝部に差し込むだけで保持される第1固定金具が設けられ、前記外装パネルの下端部には下側レールにボルトなどによって止着される第2固定金具が設けられているので、取付構造がより一層簡易なものとなる。
また、本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造によれば、支持レールは固定レール内でスライド移動可能なボルト付スライドプレートによって固定レールに固定されているので、固定レールに対する支持レールの取付位置を容易に調整することができる。
本発明の第一実施形態において、一対の固定レールが配設された金属製コンテナの斜視図である。 金属製コンテナの連結部材に固定レールを取付ける手順を示す断面図である。 本発明の第一実施形態において、外装パネルが取付けられた金属製コンテナの外観図である。 固定レールと支持レールとの取付構造を示す平面図である。 図4のV−V断面図である。 ボルト付スライドプレートの斜視図である。 ボルト付スライドプレートの取付図である。 本発明の第二実施形態において、一対の固定レールに外装パネルを取付ける構造を示す金属製コンテナの斜視図である。 図8のIX−IX断面図である。
以下、本発明に係る金属製コンテナの外装パネル取付構造構造の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1乃至図7には本発明の第一実施形態に係る外装パネル取付構造が示されている。この実施形態では貨物輸送用の大型の金属製コンテナを荷物保管庫として又はコンテナハウスとして用いる場合の例が示されている。この金属製コンテナ1は、4つの側壁を有する全体が直方体形状からなる。本発明はこの4つの側壁の1又は2以上の側壁に図3に示したような外装パネル11を取付けるものである。
この実施形態では金属製コンテナ1の前部側壁1aに外装パネル11を取付けるための下地材が設けられる。この下地材は、金属製コンテナ1の前部側壁1aの上端縁及び下端縁に沿って配設される一対の固定レール2,3と、上下の固定レール2,3間に掛け渡される複数の支持レール4とからなる。なお、この実施形態では上記金属製コンテナ1の4つの側壁のうち、図1に示されている横長の前部側壁1aに外装パネル11を取付け、前部側壁1aと直交する横部側壁1bに窓孔10を設けているが、他の側壁を利用することも可能である。
この実施形態では上下一対の固定レール2,3は同一形状の部材からなるので、固定レール2,3の固定手段については上側固定レール2についてのみ説明し、下側固定レール3については省略する。図1及び図2に示されるように、前記固定レール2は、金属製コンテナ1の前部側壁1aの横幅寸法とほぼ同一の長さ寸法からなるリップ溝形鋼からなる。このリップ溝形鋼は、平板状の背面部2aと、背面部2aから前方側に向けてL形に屈曲した周縁部2bを有する開口部2cと、開口部2cと前記背面部2aとの間に設けられる溝部2dとで断面略C字形状をなし、その両端部が金属製コンテナ1の前部側壁1aの上端両隅部に設けられた連結部材5に固定されている。
前記連結部材5は、貨物輸送の際に車両と連結するためのもので、多くの金属製コンテナ1にはコンテナの一部として予め設けられている。各連結部材5は、図1に示されるように、内部が空洞の立方体形状からなり、前面壁5a、側面壁5b及び上面壁5cにはそれぞれ連結孔6a,6b,6cが設けられている。この実施形態では前面壁5a及び側面壁5bの各連結孔6a,6bは縦長の略楕円形状に、上面壁5cの連結孔6cは真円状に形成されているが、これら連結孔の形状は特に限定されないものである。また、この連結部材5は、金属製コンテナ1の各隅部に納まっており、前面壁5a及び側面壁5bが金属製コンテナ1の前部側壁1aや横部側壁1bの各表面とほぼ同一面上にある。
上記固定レール2は、その両端部が上記連結部材5にロックボルト7によって固定されている。このロックボルト7は、図1及び図2に示されるように、ボルト頭部7aに固定された段付きプレート8と、ボルト軸7bにねじ込まれるナット7cとを有する。前記段付きプレート8は、前記連結部5の連結孔6aにちょうど嵌り込む形状の楕円プレート8aと、この楕円プレート8aの短径の長さと同じ直径の円形プレート8bとを有し、両方のプレート8a,8bが一体に連結され、また楕円プレート8aがボルト頭部7aの裏面に固定されている。さらに、このロックボルト7は、ボルト軸7bの先端面にマイナスドライバ用の直線状のスリット7dが設けられている。
次に上記構成からなるロックボルト7を用いて連結部材5に固定レール2の両端部を固定する方法について説明する。図2(a)に示されるように、先ず連結部材5の前面壁5aに設けられた連結孔6aに、ロックボルト7の段付きプレート8をボルト頭部7a側から嵌め入れる。次いで図2(b)に示されるように、楕円プレート8aを連結部材5の内部の空洞まで挿入したのち、ボルト軸7bの先端面に設けられたスリット7dにマイナスドライバーを差し込んで90度回転させ、楕円プレート8aを連結孔6aの両側縁に係合させる。さらに図2(c)に示されるように、楕円プレート8aをそのまま下方にスライドさせて円形プレート8bを連結孔6aの下端に当接させる。
上記のようにして各連結部材5に仮止めしたロックボルト7に対して、上側固定レール2の両端部に設けたボルト挿通孔2eにボルト軸7bを通す。そして、図2(b)に示したように、上側固定レール2の開口部2c側からボルト軸7bにナット7cをねじ込み、図2(c)に示したように、連結孔6aの両側縁に係合する楕円プレート8aとナット7cとの間で締め付けて連結部材5に上側固定レール2を固定する。
このようにして上側固定レール2の両端部を連結部材5に固定することによって、金属製コンテナ1の前部側壁1aの上端縁に沿って上側固定レール2を配設することができる。なお、金属製コンテナ1の前部側壁1aの下端縁に沿って配設される下側固定レール3の両端部も、金属製コンテナ1の前部側壁1aの下端両隅部に設けられた連結部材5に、上記と同様の手段で固定される。
この実施形態では、上記のように先ず金属製コンテナ1の前部側壁1aの上端縁及び下端縁に沿って上下一対の固定レール2,3が配設され、次いでこの一対の固定レール2,3間に複数の支持レール4が掛け渡される。この支持レール4は、図3乃至図5に示されるように、上下一対の固定レール2,3間に長く延びる金属製部材からなり、前記各固定レール2,3に締結具により固定される底板4aと、この底板4aの両側から約90°立ち上がる左右一対の側板4bとからなり、断面コ字状に一体形成されている。そして、左右一対の側板4b間には外装パネル11の左右のフランジ11aに設けられる係合溝11bと係合する係合突起12が掛け渡される。この係合突起12は、左右一対の側板4bの長手方向に沿って所定間隔毎に複数設けられ、前記係合溝11bの間隔に対応している。この実施形態では係合突起12は左右一対の側板4bをつなぐ丸棒からなるが、特に丸棒に限定されるものではない。
また、この実施形態では前記固定レール2,3に支持レール4を取付ける際、両者間に補強部材13が介在される。この補強部材13は対向する一対の長辺部13aと、同じく対向する一対の短辺部13bとで内部に閉断面空間13cを有する四角形の筒状体からなる。この補強部材13は、前記長辺部13aの長さが前記支持レール4の底板4aの横幅とほぼ同じであり、図4に示したように、支持レール4とほぼ重なった状態で固定レール2に固定される。前記対向する一対の長辺部13aには同軸上に一対のボルト挿通孔15a,15bが設けられ、このボルト挿通孔15a,15bは上下方向に一対設けられる。支持レール4は、固定レール2,3間に四角形の閉断面空間13cを有する補強部材13が介在することで、荷重変形などに対する剛性がアップする。また、補強部材13は、支持レール4の高さ調整用のスペーサとしての役目も持っている。
本実施形態では、前記支持レール4及び補強部材13が、ボルト付スライドプレート16によって固定レール2に取付けられる。このボルト付スライドプレート16は、図6に示されるように、対角線上の一対の角部が切除された傾斜部16bを有する略矩形状の本体プレート16aと、この本体プレート16aの一側端から直角に折れ曲がる補助プレート16cとを有する。前記本体プレート16aには上下に一対のボルト14が配置され、ボルト頭部14aが本体プレート16aに固定されることで一体となっている。図7に示されるように、本体プレート16aは、前記固定レール2の開口部2cの幅寸法より大きな高さ寸法を有しており、その上下端部が開口部2cの周縁部2bに係合することで支持レール4を固定レール2に固定することができる。また、図5に示されるように、補助プレート16cの横幅寸法は、前記固定レール2の溝部2dの深さ寸法に略対応しており、補助プレート16cの後端が固定レール2の背面部2aまで達する。そして、補助プレート16cの後端を背面部2aに突き当てることで、溝部2dの断面形状を確保している。
上記支持レール4を上下の固定レール2,3間に掛け渡す際には、先ずボルト付スライドプレート16を固定レール2の開口部2cから溝部2d内に挿入する。その際、図7に仮想線で示したように、本体プレート16aを倒した状態で溝部2d内に挿入したあと、本体プレート16aを矢印方向に立て、開口部2cの周縁部2bに本体プレート16aの上下端部を係合させる。次いで、固定レール2の開口部2cから前方に突出する上下のボルト14を補強部材13のボルト挿通孔15a,15b及び支持レール4の底板4aに設けられたボルト挿通孔4dに挿通させたあと、前記底板4aの内側でナット17で仮止めする。次にボルト付スライドプレート16を固定レール2の溝部2d内で左右方向にスライド移動させることで支持レール4の取付位置を容易に調整することができる。取付位置が決まったらナット17を締め付けて支持レール4を固定する。
このようにして、支持レール4は補強部材13を介して上下の固定レール2,3にそれぞれ固定され、金属製コンテナ1の前方外側面1aに外装パネル11を取付けるための下地材が完成する。なお、上記では支持レール4を上側の固定レール2に固定する場合について説明したが、下側の固定レール3にも上記と同様の手段で固定される。また、本発明では上記のボルト付スライドプレート16に制約されることなく代替手段によって支持レール4を固定することができ、さらに補強部材13も必要条件ではない。
外装パネル11は、例えば薄板状のアルミ複合材などによって作られている。外装パネル11の縦幅は金属製コンテナ1の高さ寸法にほぼ対応しており、この実施形態では上下の固定レール2,3間の高さとほぼ同一であるが、横幅は特に限定されず簡易に取り扱いができる寸法が望ましい。各外装パネル11は両側縁の内側に直角に折れ曲がるフランジ11aを有しており、このフランジ11aに前記支持レール4の係合突起12が挿入される縦長の係合溝11bが設けられている。この係合溝11bは、図5に示されるように、フランジ11aの側縁から上方に向けて切り欠いたL字状の縦長溝であり、図3に示されるように、フランジ11aの長手方向に沿って所定間隔毎に複数設けられる。なお、この係合溝11bと前記支持レール4の係合突起12とは対応した位置関係にある。
上記のようにして金属製コンテナ1の前部側壁1aに設けた下地材を利用して外装パネル11を取付ける場合、図3及び図4に示されるように、外装パネル11の左右のフランジ11aに対応する一対の支持レール4に外装パネル11の各フランジ11aを位置合わせし、外装パネル11を支持レール4に接近させて係合溝11bに係合突起12を挿入したのち、外装パネル11を下方にスライドさせる。外装パネル11が自重で下がると同時に係合突起12が縦長の係合溝11b内を上方に移動し、図5に示したように、係合突起12が係合溝11bの上端周縁に係合することで、外装パネル11が支持レール4にしっかりと取付けられる。
図3に示されるように、金属製コンテナ1の前部側壁1aを複数枚の外装パネル11によって被覆することで金属製コンテナ1の外観が装飾されることになり、貨物輸送用の大型の金属製コンテナ1を荷物保管庫として利用する場合やコンテナハウスとして利用する場合、金属製コンテナ1に付加価値を付けることができる。
図8及び図9には本発明の第二実施形態に係る外装パネル取付構造が示されている。この実施形態では金属製コンテナ1の前部側壁1aの上端縁及び下端縁に沿って配設される上下一対の固定レール21,22に直接外装パネル23を取付けるもので、前記第一実施形態における支持レール4を省略することで、外装パネル23の取付けがさらに簡易となる。
前記一対の固定レール21,22はいずれも断面略L形形状をしている。上側固定レール21は、背面部21aと前面部21bとの間に深い溝部21cを有し、この溝部21cをレール全体に設けている。また、上側固定レール21は、背面部21aの両端部が金属製コンテナ1の前部側壁1aの上端両隅部に設けられた連結部材5にロックボルト7により固定されている。この連結部材5及びロックボルト7は、前記第一実施形態における構成とほぼ同じであり、固定手段も第一実施形態とほぼ同様なので詳細な説明を省略する。
一方、下側固定レール22は、背面部22aと前面部22bとの間に浅い溝部22cを有し、この溝部22cをレール全体に設けている。この浅い溝部22cの溝幅w1は、前記深い溝部21cの溝幅w2より広く設定されている。これは後述するように、下側固定レール22内に配置される発泡スチロールの厚み分を確保するためである。また、下側固定レール22は、背面部22aの両端部が前部側壁1aの下端両隅部に設けられた連結部材5にロックボルト7により固定されている。この固定手段も第一実施形態とほぼ同様なので詳細な説明を省略する。
外装パネル23は、第一実施形態と同様、薄板状のアルミ複合材などによって作られているが、矩形板の全周に左右フランジ23a,23b及び上下フランジ23c,23dを有している。これらのフランジ23a〜23dは、外装パネル23の外周縁を内側に直角に折れ曲げることによって形成されている。また、外装パネル23には前記上側固定レール21に取付けるための第1固定金具24と、前記下側固定レール22に取付けるための第2固定金具25が設けられている。
第1固定金具24は、図8及び図9に示されるように、外装パネル23の裏面において、上部の左右両側に一対配置されており、それぞれが外装パネル23の裏面に溶接される基端部24aと、この基端部24aから水平に延びる水平部24bと、水平部24bの先端から下方に延びる垂直部24cとからなり、これら基端部24a、水平部24b及び垂直部24cが一枚の金属板の折り曲げ加工によって形成されている。また、この実施形態では第1固定金具24の垂直部24cにはクッション材26が装着されている。このクッション材26は、例えば弾性ウレタンフォームや弾性ゴムなどによって形成され、所定の厚みを有している。そして、クッション材26は、中心部に前記第1固定金具24の垂直部24cが差し込まれる差込孔を有しており、この差込孔に垂直部24cを差し込むことによって装着される。前記クッション材26の所定の厚みは、上側固定レール21の溝部21cの横幅w2に対応しており、溝部21cに第1固定金具24の垂直部24cを差し込んだ際に、きつ過ぎることなく、またゆる過ぎることがないような厚みが望ましい。
一方、第2固定金具25は、図8及び図9に示されるように、外装パネル23の下端において、左右両側に一対配置されており、それぞれが外装パネル23の下端フランジ23dに溶接される基端部25aと、この基端部25aから下方に垂直に延びる脚部25bと、脚部25bの先端から直角に折れ曲がる水平部25cとからなり、これら基端部25a、脚部25b及び水平部25cが一枚の金属板の折り曲げ加工によって形成されている。
この実施形態において、前記第2固定金具25は下側固定レール22に対して補助固定金具27を介して止着される。この補助固定金具27は、中央水平部27aと、この中央水平部27aの両端からそれぞれ逆方向に直角に折れ曲がる上向き垂直部27b及び下向き垂直部27cとからなり、これら中央水平部27a、上向き垂直部27b及び下向き垂直部27cが一枚の金属板の折り曲げ加工によって形成されている。前記中央水平部27aの上面にはボルト孔28aを有する金属板28が溶接されている。
次に外装パネル23の取り付けについて説明する。この実施形態では図8及び図9に示されるように、外装パネル23は、金属製コンテナ1の上側固定レール21に第1固定金具24を引掛け、下側固定レール22に第2固定金具25を止着することによって取付けられる。なお、取付ける前に予め下側固定レール22の溝部22c内に適当な厚みの発泡スチロール材29を配置しておき、また補助固定金具27とボルト30a、ナット30bを準備しておく。先ず上側固定レール21の溝部21cに第1固定金具24の垂直部24cを差し込むと共に、外装パネル23を真っ直ぐに立てて下側固定レール22の溝部22cの底面22dに第2固定金具25の水平部25cを載置して外装パネル23全体を支える。第1固定金具24の垂直部24cにはクッション材26が装着されているので、この状態で外装パネル23の上部はガタ付くことなくしっかりと保持される。また、外装パネル23の下部は、第2固定金具25の脚部25bを発泡スチロール材29に当接させることで、位置決めがなされる。
次いで、図9に示したように、補助固定金具27を用いて第2固定金具25を下側固定レール22に止着する。この場合は、補助固定金具27を下側固定レール22の溝部22cの底面22dと第2固定金具25の脚部25bとの間に跨ぐように配置し、補助固定金具27の上向き垂直部27bで第2固定金具25の脚部25bを押し付け、その状態でボルト30aを溝部22cの底面22dに押し付け、さらにナット30bを締めることで、第2固定金具25及び補助固定金具27を確実に下側固定レール22に止着することができる。そのため、第2固定金具25の水平部25cは下側固定レール22の溝部22cの底面22dからずれ動くことがない。
上述したように、第二実施形態においても金属製コンテナ1の前部側壁1aの表面に複数の外装パネル23を簡易に取付けることができる。
上記いずれの実施形態も貨物輸送用の大型の金属製コンテナについて説明したが、最初から荷物保管庫用又はコンテナハウス用に製造された金属製コンテナにも適用されるものである。
1 金属製コンテナ
1a 前部側壁
1b 横部側壁
2 固定レール(上側固定レール)
2a 背面部
2b 周縁部
2c 開口部
2d 溝部
2e ボルト挿通孔
3 固定レール(下側固定レール)
4 支持レール
4a 底板
4b 側板
4d ボルト挿通孔
5 連結部材
5a 前面壁
5b 側面壁
5c 上面壁
6a 前面壁の連結孔
6b 側面壁の連結孔
6c 上面壁の連結孔
7 ロックボルト
7a ボルト頭部
7b ボルト軸
7c ナット
7d スリット
8 段付きプレート
8a 楕円プレート
8b 円形プレート
10 窓孔
11 外装パネル
11a フランジ
11b 係合溝
12 係合突起
13 補強部材
13a 長辺部
13b 短辺部
13c 閉断面空間
14 ボルト
14a ボルト頭部
15a,15b ボルト挿通孔
16 ボルト付スライドプレート
16a 本体プレート
16b 傾斜部
16c 補助プレート
17 ナット
21 固定レール(上側固定レール)
21a 背面部
21b 前面部
21c 溝部
22 固定レール(下側固定レール)
22a 背面部
22b 前面部
22c 溝部
22d 底面
23 外装パネル
23a,23b 左右のフランジ
23c,23d 上下のフランジ
24 第1固定金具
24a 基端部
24b 水平部
24c 水平部
25 第2固定金具
25a 基端部
25b 脚部
25c 水平部
26 クッション材
27 補助固定金具
27a 中央水平部
27b 上向き垂直部
27c 下向き垂直部
28 金属板
28a ボルト孔
29 発泡スチロール材
30a ボルト
30b ナット

Claims (8)

  1. 2以上の側壁を有する金属製コンテナの前記側壁に外装パネルを取付ける構造であって、
    前記金属製コンテナの側壁の上端縁及び下端縁に沿って上下一対の固定レールを配設し、
    前記一対の固定レール間に支持レールを掛け渡し、前記支持レールに外装パネルを取付ける金属製コンテナの外装パネル取付構造において、
    前記支持レールはボルト付スライドプレートによって前記固定レールに固定され、前記ボルト付スライドプレートは、前記固定レール内をスライドすると共に固定レールに設けられた開口部の周縁部と係合する本体プレートと、この本体プレートから直角方向に延びて前記固定レールの背面部まで達する補助プレートを有し、且つ前記本体プレートがボルトに固定されている金属製コンテナの外装パネル取付構造
  2. 2以上の側壁を有する金属製コンテナの前記側壁に外装パネルを取付ける構造であって、
    前記金属製コンテナの側壁の上端両隅部及び下端両隅部には内部が空洞の立方体形状であってその前面壁に略楕円形状の連結孔を有する連結部材が設けられ、前記連結部材の前側壁にロックボルトを介して上下一対の固定レールの各両端部が固定され、
    前記金属製コンテナの側壁の上端縁及び下端縁に沿って配列された前記上下一対の固定レール間に支持レールを掛け渡し、前記支持レールに外装パネルを取付ける金属製コンテナの外装パネル取付構造であって、
    前記ロックボルトは、前記連結部の連結孔に嵌り込む形状の楕円プレートと、この楕円プレートの短径の長さとほぼ同じ直径の円形プレートとを有する段付きプレートを備え、
    連結部材の前面壁に設けられた前記連結孔に嵌め入れた段付きプレートを回転させて連結孔の両側縁に楕円プレートを係合させ、連結部材の前側壁に仮止めしたロックボルトを用いて前記一対の固定レールの両端部を固定する金属製コンテナの外装パネル取付構造
  3. 2以上の側壁を有する金属製コンテナの前記側壁に外装パネルを取付ける構造であって、
    前記金属製コンテナの側壁の上端両隅部及び下端両隅部には内部が空洞の立方体形状であってその前面壁に略楕円形状の連結孔を有する連結部材が設けられ、前記連結部材の前側壁にロックボルトを介して上下一対の固定レールの各両端部が固定され、
    前記金属製コンテナの側壁の上端縁及び下端縁に沿って配列された前記上下一対の固定レールのうち上側固定レールで外装パネルの上部を支持し、下側固定レールで外装パネルの下端を支持する金属製コンテナの外装パネル取付構造であって、
    前記ロックボルトは、前記連結部の連結孔に嵌り込む形状の楕円プレートと、この楕円プレートの短径の長さとほぼ同じ直径の円形プレートとを有する段付きプレートを備え、
    連結部材の前面壁に設けられた前記連結孔に嵌め入れた段付きプレートを回転させて連結孔の両側縁に楕円プレートを係合させ、連結部材の前側壁に仮止めしたロックボルトを用いて前記一対の固定レールの両端部を固定する金属製コンテナの外装パネル取付構造
  4. 前記支持レールには長手方向に沿って複数の係合突起が設けられ、これら複数の係合突起が外装パネルの両側縁に沿って複数設けられた係合溝と係合する請求項1又は2に記載の金属製コンテナの外装パネル取付構造。
  5. 前記外装パネルの上部には上側固定レールの溝部に保持される第1固定金具が設けられ、前記外装パネルの下端部には下側固定レールに止着される第2固定金具が設けられる請求項に記載の金属製コンテナの外装パネル取付構造。
  6. 前記金属製コンテナの側壁の上端両隅部及び下端両隅部に連結部材が設けられ、これらの連結部材に上下一対の固定レールの各両端部が固定される請求項1に記載の金属製コンテナの外装パネル取付構造。
  7. 前記支持レールはボルト付スライドプレートによって前記固定レールに固定され、このボルト付スライドプレートは、前記固定レール内をスライドすると共に固定レールに設けられた開口部の周縁部と係合する本体プレートと、この本体プレートから直角方向に延びて前記固定レールの背面部まで達する補助プレートを有し、且つ前記本体プレートがボルトに固定されている請求項又はに記載の金属製コンテナの外装パネル取付構造。
  8. 前記金属製コンテナは、貨物輸送用の金属製コンテナである請求項1乃至のいづれかに記載の金属製コンテナの外装パネル取付構造。
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