JP6611773B2 - 車両用サブフレーム - Google Patents

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Description

本発明は、車両用サブフレームに関し、特に、サスペンションアーム等を支持して自動車等の車両に装着される車両用サブフレームに関するものである。
近年、自動車等の車両に装着されるサブフレームにおいては、燃費規制の強化等により軽量化のニーズが高まっており、アルミニウム等の軽量な材料への置換や構成部材毎に適した材料で構成し、それらの異種材料同士を接合して構成されるようにもなってきている。
そのため、かかるサブフレームに対しては、その強度や剛性をより増大させた態様で車両の車体に装着されることが求められている。
かかる状況下で、特許文献1は、サスペンションメンバに関し、操舵時や衝突時の入力に対する剛性を高めるために、前方側におけるロアアームの連結点である前方側ロアアーム連結点から、後方側におけるボディの取付点であって車幅方向において前方側ロアアーム連結点と反対側に位置する後方側ボディ取付点に向かって、直線的に延びる閉断面構造部、を備える構成を開示している。
特開2016−159727号公報
しかしながら、本発明者の検討によれば、特許文献1の構成においては、サスペンションアームからの入力荷重を車体側に伝達する観点では効果を奏するものではあるが、閉断面構造部を構成するためにプレス成形や溶接等を伴う製造工程が煩雑になってコストが増加する虞があり、改善の余地がある。
本発明は、以上の検討を経てなされたもので、コストを増加させることなく、サスペンションアームからの入力荷重を効率良く車体側に伝達することができる車両用サブフレームを提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、上方部材と、前記上方部材に対して下方より対向すると共に複数の接合部により前記上方部材と接合される下方部材と、を備え、前記上方部材と前記下方部材とが協働して中空断面を有する本体部を構成し、前記本体部は、車両の幅方向の一方側且つ前方側に配設された左サスペンションアーム支持部と、前記幅方向の他方側且つ前方側に配設された右サスペンションアーム支持部と、前記幅方向の一方側且つ後方側に配設された左車体側支持部と、前記幅方向の他方側且つ後方側に配設された右車体側支持部と、前記本体部の前記幅方向の中央に設けられ、外力印加部品に支持される外力印加部品支持部と、を有し、前記複数の接合部は、前記左サスペンションアーム支持部と前記右車体側支持部とを結ぶ第1直線と、前記右サスペンションアーム支持部と前記左車体側支持部とを結ぶ第2直線と、の交点又は前記交点の近傍に位置する中央接合部を含み、前記中央接合部は、前記交点と前記外力印加部品支持部との間の領域に位置する車両用サブフレームである。
本発明は、第の局面に加えて、前記複数の接合部は、前記中央接合部よりも前方に配設されると共に前記幅方向で対を成す前側接合部を含み、前記外力印加部品支持部は、前記中央接合部と前記前側接合部とにより囲まれる領域に配設されることを第の局面とする。
本発明の第1の局面にかかる車両用サブフレームにおいては、上方部材と、前記上方部材に対して下方より対向すると共に複数の接合部により前記上方部材と接合される下方部材と、を備え、前記上方部材と前記下方部材とが協働して中空断面を有する本体部を構成し、前記本体部は、車両の幅方向の一方側且つ前方側に配設された左サスペンションアーム支持部と、前記幅方向の他方側且つ前方側に配設された右サスペンションアーム支持部と、前記幅方向の一方側且つ後方側に配設された左車体側支持部と、前記幅方向の他方側且つ後方側に配設された右車体側支持部と、前記本体部の前記幅方向の中央に設けられ、外力印加部品に支持される外力印加部品支持部と、を有し、前記複数の接合部は、前記左サスペンションアーム支持部と前記右車体側支持部とを結ぶ第1直線と、前記右サスペンションアーム支持部と前記左車体側支持部とを結ぶ第2直線と、の交点又は前記交点の近傍に位置する中央接合部を含み、前記中央接合部は、前記交点と前記外力印加部品支持部との間の領域に位置することにより、車両の幅方向に配設された左右のサスペンションアーム支持部からの入力荷重による下方部材の捩じれや歪みを抑制することができるので、コストを増加させることなく、サスペンションアームからの入力加重を効率良く車体側に伝達することができると共に、ジャッキ等の外力印加部品の支持強度や剛性を向上することができる。
また、過剰に接合部を設けることなく左右のサスペンションアーム支持部からの入力荷重を効率良く車体側に伝達することができる。
また、外力印加部品支持部の座屈を抑制することができる。
また、本発明の第の局面にかかる車両用サブフレームによれば、複数の接合部は、中央接合部よりも前方に配設されると共に幅方向で対を成す前側接合部を含み、外力印加部品支持部は、中央接合部と前側接合部とにより囲まれる領域に配設されることにより、外力印加部品支持部周りの強度や剛性が増強されるので、外力印加部品支持部の座屈を一層抑制することができ、本体部の強度や剛性をも増強することができる。
本発明の実施形態における車両用サブフレームの底面図である。 本発明の実施形態における車両用サブフレームの平面図である。 図1のA−A断面図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態に係る車両用サブフレームにつき、詳細に説明する。図中、x軸、y軸及びz軸は、3軸直交座標系を成し、y軸の正方向を前方向、y軸の負方向を後ろ方向、x軸方向を左右方向、z軸の正方向を上方向、及びz軸の負方向を下方向として説明する。
図1は、本発明の実施形態における車両用サブフレームの底面図である。図2は、本発明の実施形態における車両用サブフレームの平面図である。図3は、図2のA−A断面図である。
図1から図3に示すように、車両用サブフレーム1は、典型的にはアルミ等のダイカスト部材から成る上方部材20と鋼板等の平板部材をプレス加工して得られる下方部材10とを接合して得られるものであり、いずれも図示を省略するが、自動車等の車両のフロントエンジンベイを画成するフロントサイドフレーム等の車体に装着されながら、サスペンションアームを支持するものである。かかる車両用サブフレーム1は、典型的には、y−z平面と平行な平面であって車体の幅方向(左右方向)の中央を長手方向に走る中央線を通る平面に対して、左右対称な形状を有する。
具体的には、車両用サブフレーム1は、典型的には箱型の閉断面構造を呈する本体部2を備え、本体部2は、互いに接合されて一体化された上方部材20、及び上方部材20に対して下方より対向すると共に、前側接合部106、前側接合部107、中央接合部108及び接合部111から構成される複数の接合部により上方部材20と接合される下方部材10を備える。上方部材20と下方部材10とは協働して中空断面を有する本体部2を構成している。ここで、摩擦撹拌接合は、摩擦熱を利用して2つの部材を接合することを言う。
下方部材10には、第1孔部109及び第2孔部110が形成されている。上方部材20は、基本的に上方に凸の形状を呈したダイカスト部材である。上方部材20には、第1孔部に対向する第3孔部209及び第2孔部110に対向する第4孔部210が形成されている。また、上方部材20には、前側接合部106に対向すると共に下端を外部に開放し、その内周部にねじ溝が形成されたメクラ孔203を備える肉厚の肉厚部202が形成されている。
また、車両用サブフレーム1においては、左サスペンションアーム支持部S1と右車体側支持部105とを結ぶ第2直線L1と、右サスペンションアーム支持部S2と左車体側支持部104とを結ぶ第1直線L2と、は交点Pで交わる。交点Pは、y−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線上に存在する。
本体部2は、左前方車体側取付部M1と、右前方車体側取付部M2と、左後方車体側取付部M3と、右後方車体側取付部M4と、左サスペンションアーム支持部S1と、右サスペンションアーム支持部S2と、左サスペンションアーム支持部S3と、右サスペンションアーム支持部S4と、外力印加部品支持部101と、左車体側支持部104と、右車体側支持部105と、幅方向で対を成す前側接合部106及び前側接合部107と、中央接合部108と、接合部111と、を有している。
左前方車体側取付部M1は、図示を省略するボルト等の締結部材が、左連結部材130の取付孔131を介して、図示を省略する車体側である左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。右前方車体側取付部M2は、図示を省略するボルト等の締結部材が、右連結部材120の取付孔121を介して、図示を省略する車体側である右フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。左後方車体側取付部M3は、図示を省略するカラー部材を介して、図示を省略する締結ボルト等の締結部材が、左車体側支持部104の貫通孔を介して、右フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。右後方車体側取付部M4は、図示を省略するカラー部材を介して、図示を省略する締結ボルト等の締結部材が、右車体側支持部105の貫通孔を介して、左フロントサイドフレームに締結されて車体側に装着される。
左サスペンションアーム支持部S1は、上方部材20における幅方向の左側且つ前方側から上方に突設されると共に、複数の締結部により締結される左前方車体側取付部M1に配設されている。詳細には、左サスペンションアーム支持部S1は、車体の前後方向に貫通して形成されると共に、前後方向で互いに対向して配設される前側貫通孔301及び後側貫通孔302を有している。なお、前側貫通孔301及び後側貫通孔302の一方にはナット部材が固設されていることが望ましい。
左サスペンションアーム支持部S1には、貫通孔102を介して、図示しないサスペンションアームにおける左前ピボットが図示を省略する締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる左前ピボットは、図示を省略する左前車輪側サスペンションピボットの右側に対向して位置するサスペンションピボットであり、左前車輪の車幅方向の位置を規定すると共に、本体部2に対して主として車幅方向に相対的に大きな外力を印加する。かかる左前ピボットの典型的な構成としては、その締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいインシュレータブッシュ部材が挙げられる。
右サスペンションアーム支持部S2は、上方部材20における幅方向の右側且つ前方側から上方に突設されると共に、複数の締結部により締結される右前方車体側取付部M2に配設されている。詳細には、右サスペンションアーム支持部S2は、車体の前後方向に貫通して形成されると共に、前後方向で互いに対向して配設される前側貫通孔303及び後側貫通孔304を有している。なお、前側貫通孔303及び後側貫通孔304の一方にはナット部材が固設されていることが望ましい。
右サスペンションアーム支持部S2には、貫通孔103を介して、サスペンションアームにおける右前ピボットが図示を省略する締結ボルト等の締結部材で締結されて装着される。かかる右前ピボットは、図示を省略する右前車輪側サスペンションピボットの左側に対向して位置するサスペンションピボットであり、右前車輪の車幅方向の位置を規定すると共に、本体部2に対して主として車幅方向に相対的に大きな外力を印加する。かかる右前ピボットの典型的な構成としては、その締結部材が挿通されるカラー部材にゴム部が接着された構成を有し、長手方向のバネ定数が小さく車幅方向のバネ定数が大きいインシュレータブッシュ部材が挙げられる。
左サスペンションアーム支持部S3は、左前方車体側取付部M3に配設されている。左サスペンションアーム支持部S3には、図示を省略するブラケットを介して左サスペンションアームの左後ろサスペンションピボットが装着される。
右サスペンションアーム支持部S4は、右後方車体側取付部M4に配設されている。右サスペンションアーム支持部S4には、図示を省略するブラケットを介して右サスペンションアームの右後ろサスペンションピボットが装着される。
外力印加部品支持部101は、本体部2の車両の幅方向である左右方向の中央に設けられ、典型的にはジャッキ等の図示しない外力印加部品に支持される。外力印加部品支持部101は、中央接合部108と、前側接合部106及び前側接合部107と、により囲まれる領域に配設されている。
左車体側支持部104は、下方部材10及び上方部材20を上下方向に貫通する貫通孔を備えていると共に、幅方向の左側且つ後方側に配設されている。
右車体側支持部105は、下方部材10及び上方部材20を上下方向に貫通する貫通孔を備えていると共に、幅方向の右側且つ後方側に配設されている。
前側接合部106は、中央接合部108よりも前方に配設されていると共に貫通孔を有し、この貫通孔を貫通してメクラ孔203に挿入されたボルト30により、上方部材20と下方部材10とをボルト締結している。なお、前側接合部107は、前側接合部106と同一構成を有している。
中央接合部108は、第1直線L2と第2直線L1との交点Pの近傍に設けられ、摩擦撹拌接合により上方部材20と下方部材10とを接合している。
左サスペンションアーム支持部S1からの入力荷重に対しては、主として左サスペンションアーム支持部S1から右後方車体側取付部M4に向かって荷重が伝達されるため、上方部材20と下方部材10とを接合する中央接合部108は、下方部材10の捩じれや歪みを抑制する観点から、第2直線L1の線上に位置することが好ましい。更に、中央接合部108は、詳細は後述する右サスペンションアーム支持部S2からの入力荷重を効率良く伝達する観点から、交点P又は交点Pの近傍に設定されることがより好ましい。
また、右サスペンションアーム支持部S2からの入力荷重に対しては、主として右サスペンションアーム支持部S2から左後方車体側取付部M3に向かって荷重が伝達されるため、上方部材20と下方部材10とを接合する中央接合部108は、下方部材10の捩じれや歪みを抑制する観点から、第1直線L2の線上に位置することが好ましい。更に、中央接合部108は、左サスペンションアーム支持部S1からの入力荷重を効率良く伝達する観点から、交点P又は交点Pの近傍に設定されることがより好ましい。
中央接合部108は、交点Pの近傍に設けられる場合に、交点Pと、外力印加部品支持部101と、の間の領域において幅方向の中央に位置していることが好ましい。なお、中央接合部108は、第1直線L2と第2直線L1の両方の線上に位置する場合に限らず、第1直線L2と第2直線L1のうちの少なくとも一方の線上に位置していればよい。
次に、本体部2に設けられた第1孔部109及び第2孔部110の構成につき、詳細に説明する。第1孔部109及び第2孔部110は、典型的には、y−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線を通る平面に対して、互いに左右対称な形状を有している。
ここで、底面視において、本体部2に、第1直線L2と第2直線L1との交点Pから左側に向かって拡がる第1領域R1と、交点P1から右側に向かって拡がる第2領域R2と、交点P1から前側に向かって拡がる第3領域R3と、を規定すると、第1孔部109が設けられる部位は第1領域R1であり、第2孔部110が設けられる部位は第2領域R2である。
このように、第1孔部109が第1領域R1に設けられる理由は、本体部2の強度や剛性を必要充分に確保しながら、第1孔部109が、そのプレス成形が煩雑にならないように単一の孔部として形成され得て、かつ、本体部2の軽量化のために相対的な大きなサイズの孔部として得られることを考慮したためである。例えば、第1孔部109が第3領域R3に設けられることとすると、外力印加部品支持部101を存在させる必要があるために、第1の孔部109は、外力印加部品支持部101を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるためである。
また、第2孔部110が第2領域R2に設けられる理由は、本体部2の強度や剛性を必要充分に確保しながら、第2孔部110が、そのプレス成形が煩雑にならないように単一の孔部として形成され得て、かつ、本体部2の軽量化のために相対的な大きなサイズの孔部として得られることを考慮したためである。例えば、第2孔部110が第3領域R3に設けられることとすると、外力印加部品支持部101を存在させる必要があるために、第2の孔部110は、外力印加部品支持部101を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるためである。
次に、本体部2に設けられた第3孔部209及び第4孔部210の構成につき、詳細に説明する。第3孔部209及び第4孔部210は、典型的には、y−z平面と平行な平面であって車体の幅方向の中央を長手方向に走る中央線を通る平面に対して、互いに左右対称な形状を有している。
ここで、平面視において、本体部2に、第1の領域R1に対向する第4領域R4と、第2の領域R2に対向する第5の領域R5と、第3の領域R3に対向する第6領域R6と、交点P1に対向する点から後ろ側に向かって拡がる第7領域R7と、を規定すると、第3孔部209が設けられる部位は第4領域R4であり、第4孔部210が設けられる部位は第5領域R5である。
このように、第3孔部209が第4領域R4に設けられる理由は、本体部2の強度や剛性を必要充分に確保しながら、第3孔部209が、上方部材20の製造時における溶湯の湯流れが煩雑にならないように単一の孔部として形成され得て、かつ、本体部2の軽量化のために相対的な大きなサイズの孔部として得られることを考慮したためである。例えば、第3孔部209が第6領域R6に設けられることとすると、前側接合部106及び前側接合部107にボルト締結されるボルト30と締結するための肉厚を設ける必要があるために、第3の孔部209は、前側接合部106及び前側接合部107を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるためである。また、第3孔部209が第7領域R7に設けられることとすると、中央接合部108を存在させる必要があるために、第3の孔部209は、中央接合部108を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるためである。
また、第4孔部210が第5領域R5に設けられる理由は、本体部2の強度や剛性を必要充分に確保しながら、第4孔部210が、上方部材20の製造時における溶湯の湯流れが煩雑にならないように単一の孔部として形成され得て、かつ、本体部2の軽量化のために相対的な大きなサイズの孔部として得られることを考慮したためである。例えば、第4孔部210が第6領域R6に設けられることとすると、前側接合部106及び前側接合部107にボルト締結されるボルト30と締結するための肉厚を設ける必要があるために、第4の孔部210は、前側接合部106及び前側接合部107を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるためである。また、第4孔部210が第7領域R7に設けられることとすると、中央接合部108を存在させる必要があるために、第4の孔部210は、中央接合部108を分断しないように分割された孔部の態様を取る必要があるためである。
以上の本実施形態における車両用サブフレームでは、左サスペンションアーム支持部S1と右車体側支持部105とを結ぶ第1直線L2と、右サスペンションアーム支持部S2と左車体側支持部104とを結ぶ第2直線L1と、のうち、少なくとも一方の線上に位置する中央接合部108を有することにより、車両の幅方向に配設された左右のサスペンションアーム支持部からの入力荷重による下方部材10の捩じれや歪みを抑制することができるので、コストを増加させることなく、サスペンションアームからの入力加重を効率良く車体側に伝達することができる。
また、本実施形態における車両用サブフレームでは、第1直線L2と、第2直線L1と、の交点P又は交点Pの近傍に位置する中央接合部108を有することにより、過剰に接合部を設けることなく左サスペンションアーム支持部S1及び右サスペンションアーム支持部S2からの入力荷重を効率良く車体側に伝達することができる。
また、本実施形態における車両用サブフレームでは、本体部2の車両の幅方向の中央に設けられ、外力印加部品に支持される外力印加部品支持部101を更に有し、中央接合部108は、交点Pと外力印加部品支持部101との間の領域に位置するため、外力印加部品支持部101の座屈を抑制することができる。
また、本実施形態における車両用サブフレームでは、中央接合部108よりも前方に配設されると共に幅方向で対を成す前側接合部106及び前側接合部107を含み、中央接合部108と前側接合部106及び前側接合部107とにより囲まれる領域に外力印加部品支持部101を配設されるため、外力印加部品支持部周りの強度や剛性が増強されるので、外力印加部品支持部の座屈を一層抑制することができ、本体部の強度や剛性をも増強することができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、外力印加部品支持部101を設けたが、外力印加部品支持部101を設けなくてもよい。
以上のように、本発明においては、車両の幅方向に配設された左右のサスペンションアーム支持部からの入力荷重による下方部材の捩じれや歪みを抑制することができるので、入力加重を効率良く車体側に伝達することができる車両用サブフレームを提供することができ、その汎用普遍的な性格から車両等の車体に広範に適用され得るものと期待される。
L1…第2直線
L2…第1直線
M1…左前方車体側取付部
M2…右前方車体側取付部
M3…左後方車体側取付部
M4…右後方車体側取付部
P…交点
R1…第1領域
R2…第2領域
R3…第3領域
R4…第4領域
R5…第5領域
R6…第6領域
R7…第7領域
S1…左サスペンションアーム支持部
S2…右サスペンションアーム支持部
S3…左サスペンションアーム支持部
S4…右サスペンションアーム支持部
1…車両用サブフレーム
2…本体部
10…下方部材
20…上方部材
30…ボルト
101…外力印加部品支持部
102…貫通孔
103…貫通孔
104…左車体側支持部
105…右車体側支持部
106…前側接合部
107…前側接合部
108…中央接合部
109…第1孔部
110…第2孔部
111…接合部
120…右連結部材
121…取付孔
130…左連結部材
131…取付孔
202…肉厚部
203…メクラ孔
209…第3孔部
210…第4孔部
301…貫通孔
302…貫通孔
303…貫通孔
304…貫通孔

Claims (2)

  1. 上方部材と、
    前記上方部材に対して下方より対向すると共に複数の接合部により前記上方部材と接合される下方部材と、
    を備え、
    前記上方部材と前記下方部材とが協働して中空断面を有する本体部を構成し、
    前記本体部は、
    車両の幅方向の一方側且つ前方側に配設された左サスペンションアーム支持部と、
    前記幅方向の他方側且つ前方側に配設された右サスペンションアーム支持部と、
    前記幅方向の一方側且つ後方側に配設された左車体側支持部と、
    前記幅方向の他方側且つ後方側に配設された右車体側支持部と、
    前記本体部の前記幅方向の中央に設けられ、外力印加部品に支持される外力印加部品支持部と、
    を有し、
    前記複数の接合部は、前記左サスペンションアーム支持部と前記右車体側支持部とを結ぶ第1直線と、前記右サスペンションアーム支持部と前記左車体側支持部とを結ぶ第2直線と、の交点又は前記交点の近傍に位置する中央接合部を含み、
    前記中央接合部は、前記交点と前記外力印加部品支持部との間の領域に位置する、
    ことを特徴とする車両用サブフレーム。
  2. 前記複数の接合部は、前記中央接合部よりも前方に配設されると共に前記幅方向で対を成す前側接合部を含み、
    前記外力印加部品支持部は、前記中央接合部と前記前側接合部とにより囲まれる領域に配設されることを特徴とする請求項に記載の車両用サブフレーム。
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