JP6610298B2 - 車両用ワイパ制御装置及び車両用ワイパ制御プログラム - Google Patents

車両用ワイパ制御装置及び車両用ワイパ制御プログラム Download PDF

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本発明は、車両用ワイパ制御装置及び車両用ワイパ制御プログラムに関する。
特許文献1には、ワイパモータに流れる電流値及び回転センサによって検出したモータ角度に基づいて、ワイパブレードに作用する外力(負荷)及びブレード角度を算出して、ワイパモータを回転させる指令信号にフィードバックすることが提案されている。これにより、外力を考慮してワイパモータを制御することができる。
また、特許文献2、3では、ワイパモータの回転角度に係る信号からフィルタにより所定の周波数成分を抽出し、抽出した周波数成分を用いてワイパモータの指令信号を補正することにより、ワイパブレードのびびり振動を抑制することが提案されている。
特開2015−96397号公報 特開2015−85759号公報 特開2015−189283号公報
しかしながら、特許文献1では、外力を考慮してワイパモータを制御することができるが、ワイパブレードの反転時の音を抑制することができない。
また、特許文献2、3においても、ワイパブレードのびびり振動を抑制することができるものの、ワイパブレードの反転時の音は抑制することができない。
ワイパブレードの反転時の音を低減する方法としては、ワイパアームのウインドシールドガラスを抑える圧力を低減する方法や、ワイパブレードのラバー材料を変更する方法などが考えられるが、何れもワイパの払拭性能の悪化と背反にあり、両立が困難である。
本発明は、上記事実を考慮して成されたもので、払拭性能を維持しつつ、ワイパ払拭動作の反転時の音を低減することが可能な車両用ワイパ制御装置及び車両用ワイパ制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の車両用ワイパ制御装置は、車両のウインドシールドガラス上でワイパブレードの往復のワイパ払拭動作を行うためのワイパモータと、前記ワイパ払拭動作を行うように前記ワイパモータの駆動電圧を制御する制御部と、ワイパブレードの反転中に、ワイパブレードの反転音を低減するために予め定めた周波数の信号を前記駆動電圧に重畳する重畳部と、を備えている。
上記構成の車両用ワイパ制御装置によれば、ワイパモータにより車両のウインドシールドガラス上の往復のワイパ払拭動作が行われる。
制御部では、ワイパモータの駆動電圧が制御され、これによりワイパブレードの往復のワイパ払拭動作が行われる。
そして、重畳部では、ワイパブレードの反転中に、ワイパブレードの反転音を低減するために予め定めた周波数の信号が駆動電圧に重畳される。予め定めた周波数の信号が駆動電圧に重畳されることで、ワイパ払拭動作の反転時のワイパ払拭方向の加速度が抑制される。これにより、払拭性能を維持しつつ、ワイパ払拭動作の反転時の音を低減することができる。
また、本発明の車両用ワイパ制御装置は、前記重畳部は、前記ワイパ払拭動作の往復のそれぞれでワイパブレードが反転を開始するタイミングで前記信号の重畳を開始する。
上記構成の車両用ワイパ制御装置によれば、反転音の低減に必要なタイミングである反転時に予め定めた周波数の信号を駆動電圧に確実に重畳することが可能となると共に、必要なタイミング以外の信号の駆動電圧への重畳を抑制することが可能となる。
また、本発明の車両用ワイパ制御装置は、前記ワイパブレードが反転を開始するタイミングは、前記ワイパ払拭動作の往復のそれぞれで反転する際にワイパ払拭動作の速度が0になるタイミングである。
上記構成の車両用ワイパ制御装置によれば、ワイパ払拭動作の往復のそれぞれで反転する際にワイパ払拭動作の速度が0になるタイミングの検出により、ワイパブレードが反転を開始するタイミングが検出可能である。
また、本発明の車両用ワイパ制御装置は、前記重畳部は、ワイパ払拭動作が反転して前記ワイパブレードのウインドシールドガラスへ当接する払拭面が反対側に反転する前のタイミングで前記信号の重畳を開始する。
上記構成の車両用ワイパ制御装置によれば、必要なタイミング以外の信号の駆動電圧への重畳をさらに抑制することが可能となる。
また、本発明の車両用ワイパ制御プログラムは、コンピュータを、上記車両用ワイパ制御装置の前記制御部及び前記重畳部として機能させる。
上記構成の車両用ワイパ制御プログラムによれば、ワイパ払拭動作の反転時の音を低減することが可能となる。
本実施形態に係る車両用ワイパ制御装置を含む車両用ワイパ装置の構成を示す概略図である。 本実施形態に係る車両用ワイパ装置における制御ブロック図の一例を示す概略図である。 ワイパブレードの反転音の発生原理を説明するための図である。 (A)はワイパブレードの横方向角加速度とガラスを叩く力を示す図であり、(B)は(A)におけるワイパブレードの観察方向を示す。 (A)は反転位置付近のモータ角度を示す図であり、(B)は(B)は横方向加速度を示す図であり、(C)は高周波信号の一例(100HZ)を示す図である。 本実施形態に係る車両用ワイパ制御装置における反転音低減制御部で行われる処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本実施形態の一例を詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る車両用ワイパ制御装置を含む車両用ワイパ装置の構成を示す概略図である。
車両用ワイパ装置11は、例えば、乗用自動車等の車両に備えられたウインドシールドガラス12を払拭するためのものであり、一対のワイパ14、16と、ワイパモータ18と、リンク機構20と、車両用ワイパ制御装置10とを備えている。
ワイパ14、16は、それぞれワイパアーム24、26とワイパブレード28、30とにより構成されている。ワイパアーム24、26の基端部は、後述するピボット軸42、44に各々固定されており、ワイパブレード28、30は、ワイパアーム24、26の先端部に各々固定されている。
ワイパ14、16は、ワイパアーム24、26の動作に伴ってワイパブレード28、30がウインドシールドガラス12上を往復動作し、ワイパブレード28、30がウインドシールドガラス12を払拭する。
ワイパモータ18は、主にウォームギアで構成された減速機構52を介して、正逆回転可能な出力軸32を有する。リンク機構20は、クランクアーム34と、第1リンクロッド36と、一対のピボットレバー38、40と、一対のピボット軸42、44と、第2リンクロッド46とを備えている。
クランクアーム34の一端側は、出力軸32に固定されており、クランクアーム34の他端側は、第1リンクロッド36の一端側に動作可能に連結されている。また、第1リンクロッド36の他端側は、ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端寄りの箇所に動作可能に連結されている。ピボットレバー38のピボット軸42を有する端とは異なる端及びピボットレバー40におけるピボットレバー38の当該端に対応する端には、第2リンクロッド46の両端がそれぞれ動作可能に連結されている。
また、ピボット軸42、44は、車体に設けられた図示しないピボットホルダによって動作可能に支持されている。ピボットレバー38、40におけるピボット軸42、44を有する端は、ピボット軸42、44を介してワイパアーム24、26が各々固定されている。
車両用ワイパ装置11では、出力軸32が所定の範囲の回転角度θ1で正逆回転されると、この出力軸32の回転力がリンク機構20を介してワイパアーム24、26に伝達される。このワイパアーム24、26の往復動作に伴ってワイパブレード28、30がウインドシールドガラス12上における下反転位置P2と上反転位置P1との間で往復動作をする。θ1の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施形態では、一例として140°とする。
本実施形態に係る車両用ワイパ装置11では、図1に示されるように、ワイパブレード28、30が格納位置P3に位置された場合には、クランクアーム34と第1リンクロッド36とが直線状をなす構成とされている。
格納位置P3は、下反転位置P2の下方に設けられている。ワイパブレード28、30が下反転位置P2にある状態から、出力軸32がθ2回転することにより、ワイパブレード28、30は格納位置P3に動作する。θ2の値は、ワイパ装置のリンク機構の構成等によって様々な値をとり得るが、本実施形態では、一例として10°とする。
なお、θ2が「0」の場合は、下反転位置P2と格納位置P3は一致し、ワイパブレード28、30は、下反転位置P2で停止し、格納される。
ワイパモータ18には、ワイパモータ18の回転を制御するための車両用ワイパ制御装置10が接続されている。すなわち、ワイパモータ18の駆動により、ウインドシールドガラス12上の往復のワイパ払拭動作が行われる。本実施形態に係る車両用ワイパ制御装置10は、例えば、ワイパモータ18の出力軸32の回転速度及び回転角度を検知する回転角センサ54及び電流センサ55を有している。また、車両用ワイパ制御装置10は、ワイパモータ18を作動させるための電流をPWM制御によって生成してワイパモータ18に供給する駆動回路56を有している。
本実施形態に係るワイパモータ18は、上述のように減速機構52を有しているので、出力軸32の回転速度及び回転角度は、ワイパモータ本体の回転軸の回転速度及び回転角度と同一ではない。しかしながら、本実施形態では、ワイパモータ本体と減速機構52は一体不可分に構成されているので、以下、出力軸32の回転速度及び回転角度を、ワイパモータ18の回転軸の回転速度及び回転角度とみなすものとする。
回転角センサ54は、ワイパモータ18の減速機構52内に設けられ、出力軸32に連動して回転する励磁コイル又はマグネットの磁界(磁力)を電流に変換して検出する。電流センサ55は、回転しているワイパモータ18の電流を検知する。
車両用ワイパ制御装置10は、ワイパ払拭動作を制御するマイクロコンピュータ58を備えている。マイクロコンピュータ58は、回転角センサ54が検出した出力軸32の回転角度からワイパブレードのウインドシールドガラス12上での位置を算出可能で当該位置に応じて出力軸32の回転速度が変化するように駆動回路56を制御する。車両用ワイパ制御装置10には、駆動回路56の制御に用いるデータ及びプログラムを記憶した記憶装置であるメモリ60が設けられている。メモリ60は、ワイパブレード28、30のウインドシールドガラス12上の位置に応じて出力軸32の回転速度を算出するためのデータ及びプログラムを記憶している。
また、マイクロコンピュータ58には、ワイパスイッチ50、車両のエンジン等の制御を統括する車両ECU(Electronic Control Unit)90、及びウォッシャスイッチ62が接続されている。
ワイパスイッチ50は、車両のバッテリからワイパモータ18に供給される電力をオン又はオフするスイッチである。ワイパスイッチ50は、ワイパブレード28、30を、低速で動作させる低速作動(LO)モード選択位置、高速で動作させる高速作動(HI)モード選択位置、一定周期で間欠的に動作させる間欠作動(INT)モード選択位置、及び格納(停止)モード選択位置に切替可能である。また、各モードの選択位置に応じた回転速度の指令の信号をマイクロコンピュータ58に出力する。
ワイパスイッチ50から各モードの選択位置に応じて出力された信号がマイクロコンピュータ58に入力されると、マイクロコンピュータ58がワイパスイッチ50からの出力信号に対応する制御をメモリ60に記憶されたデータ及びプログラムを用いて行う。
図2は、本実施形態に係る車両用ワイパ装置11における制御ブロック図の一例を示す概略図である。
図2では、例えば、ワイパブレード28、30をウインドシールドガラス12で所望の回転角度で回動させるための指令値がマイクロコンピュータ58内のPI制御部64に入力される。
PI制御部64は、ワイパモータ18のアーマチャ66に印加する電圧をいわゆるPI制御によって算出する。PI制御部64は、指令値で算出される電圧と後述する出力値で算出される電圧との偏差の比例関係に基づいてワイパモータ18に印加する電圧を算出する偏差比例部と、上記の比例関係のみでは残留偏差が生じる場合に、かかる残留偏差を偏差積分によって解消する偏差積分部とを含む。
ワイパモータ18のアーマチャ66にはPI制御部64によって算出された電圧が印加され、前述の指令値に基づいて回転を始める。ワイパモータ18の出力軸の回転角度は、回転角センサ54により、モータ角度が検知される。回転しているワイパモータ18の電流は、電流センサ55によって検知され、検知された電流の値に所定のトルク定数68を乗算することによりワイパモータ18の出力軸のトルクが算出される。
また、ワイパモータ18の回転力及びトルクは車両用ワイパ装置11に作用し、ワイパブレード28、30をウインドシールドガラス12上の所定の位置から回動させる。また、回転角センサ54によって検知されたモータ角度情報は、出力値としてPI制御部64に入力され、上述のPI制御が行われる。なお、図2中のKeは、車両用ワイパ装置11の動作に伴って生じる逆起電圧に係る所定の逆起定数70であり、ワイパモータに印加する電圧からワイパモータの電流値を算出する場合に使用する。
また、本実施形態では、ワイパブレード28、30の反転時の音を低減する制御を行う反転音低減制御部72がマイクロコンピュータ58内に設けられており、PI制御部64によって算出された電圧に反転音を低減するための信号を重畳するようになっている。
ここで、反転音を低減するための信号を説明するにあたり、反転音が発生する原理について説明する。図3は、ワイパブレード28、30の反転音の発生原理を説明するための図である。なお、図3では、車両用ワイパ装置11は簡易的に示す。また、以下では、ワイパブレード28、30におけるブレードラバー部分のウインドシールドガラス12に当接する部位をリップ74と称し、ワイパブレード28、30におけるブレードラバー部分のフレームに支持される部位を規制部78と称する。また、ブレードラバー部分のリップ74よりも断面幅は広くなっている部分をショルダ80と称し、ショルダ80と規制部78の間の断面が細くなっている部位をネック76と称す。
反転音は、ワイパブレード28、30が上反転位置P1及び下反転位置P2のそれぞれで反転する際に、ワイパブレード28、30がガラスを叩くことで、自動車のピラー等を共振させて音が発生する。
例えば、図3に示すように、ワイパブレード28、30が下反転位置P2へ移動する場合、ワイパブレード28、30のリップ74がネック76で折れ曲がって規制部78に対して進行方向後側の状態で移動する。ワイパブレード28、30が下反転位置まで移動すると、ワイパブレード28、30の移動方向が上反転位置方向に反転し、その後、ガラスへの押付け力が抜けてワイパブレード28、30の規制部78とリップ74との折れ曲がりがなくなり直線的な状態になる。そして、ワイパブレード28、30が上反転位置方向へ更に移動し、ワイパブレード28、30の規制部78がリップ74を乗り越える。規制部78がリップ74を乗り越えるとネック76が上記とは反対方向に折れ曲がり、ワイパブレード28、30のリップ74のウインドシールドガラス12へ当接する払拭面が反対側の面に反転する。このとき、ワイパブレード28、30の規制部78とショルダ80とが打ち当たることでガラスを叩き、ピラー等の共振により反転音が発生する。
反転音は、ワイパブレード28、30の移動方向(以下、横方向という。)の角加速度を低減することでガラスを叩く力を下げて(図4(A))、反転音を低減することができる。なお、図4(A)はワイパブレードの横方向角加速度とガラスを叩く力を示し、図4(B)は図4(A)におけるワイパブレード28、30の観察方向を示す。
横方向の角加速度を低減する方法としては、反転位置付近で減速する方法があるが、減速した分、途中を早く払拭する必要があり、不自然な動きになる。また、瞬間的に減速させる方法が考えられるが、減速のタイミングが難しく、タイミングがずれると他の弊害が発生する虞がある。
そこで、本実施形態では、反転音低減制御部72が、横方向角加速度を低減するための信号として予め定めた高周波信号をワイパモータ18の駆動電圧に重畳することで、横方向角速度を低減するようになっている。
すなわち、反転音低減制御部72が、PI制御部64によって算出された電圧に対して、予め定めた高周波信号を重畳する。高周波信号が重畳された駆動電圧をワイパモータ18に印加することで、ワイパブレード28、30が反転してリップ74の払拭面が反対側に反転する際の横方向加速度が高周波信号によって相殺されて横方向加速度が低減される。これにより、ワイパブレード28、30のショルダ80と規制部78とが打ち当たる力が低減されてガラスを叩く力が小さくなり反転音も小さくなる。
高周波信号の周波数としては、周波数を変更しながらワイパ14、16の反転音を測定する実験等により求めた周波数を適用する。また、高周波信号の重畳タイミングとしては、少なくともワイパブレード28、30が反転してリップの払拭面が反対側に反転する前のタイミングで印加する。上述のように、リップ74の払拭面が反対側に反転してショルダ80と規制部78とが打ち当たることで反転音が発生する。そのため、ワイパブレード28、30が反転してリップ74が起き上がって、ネック76の折れ曲がりがなくなるとき(リップ74の払拭面が反対側の面に反転する直前)までに高周波信号を重畳する必要がある。例えば、ワイパ払拭動作の反転を開始するタイミング(ワイパモータ18の回転速度が0、または回転方向が反転するタイミング)に高周波信号の重畳を開始する。或いは、機械的な誤差等を許容するために、ワイパ払拭動作の反転を開始するタイミング(ワイパモータ18の回転速度が0、または回転方向が反転するタイミング)の予め定めた時間前に高周波信号の重畳を開始してもよい。なお、高周波信号の停止タイミングは、例えば、ワイパ払拭動作が反転してから予め定めた時間後に停止してもよい。或いは、ワイパ払拭動作が反転して予め定めたモータ角度が検出された場合に停止してもよい。
次に、反転音低減制御部72によって高周波信号を入力した場合の横方向加速度の低減効果の具体例について説明する。図5(A)は反転位置付近のモータ角度を示し、図5(B)は横方向加速度を示し、(C)は高周波信号の一例(100HZ)を示す。
図5(C)では、ワイパモータ18の回転方向が反転する前のタイミングで反転音低減制御部72が高周波信号を重畳した例を示す。
反転音低減制御部72が高周波信号を重畳しない場合には、リップ74が立ち上がった状態から、ガラスの当接面が反対側の面に反転する際に、図5(B)の点線で示すように、横方向加速度がピーク値となる。このとき、上述のようにガラスがワイパブレード28、30によってガラスが叩かれることで反転音が発生する。
これに対して、図5(C)に示す高周波信号(一例として100Hz)をワイパモータ18の回転方向が反転する前のタイミングで重畳すると、横方向角速度は、図5(B)の実線で示すようになる。すなわち、高周波信号を重畳しない場合に比べて、ピーク値が低減される。横方向加速度が小さくなることにより、ガラスを叩く力が小さくなるので、ワイパ払拭動作の反転音を低減することができる。
続いて、本実施形態に係る車両用ワイパ制御装置10で行われる具体的な処理例について説明する。図6は、本実施形態に係る車両用ワイパ制御装置10における反転音低減制御部72で行われる処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6の処理は、例えば、ワイパスイッチ50によってワイパ作動指示が行われた場合にメモリ60に記憶されたプログラムを実行することにより開始する。
ステップ100では、反転音低減制御部72が、回転角センサ54によって検出されたモータ角度情報を取得してステップ102へ移行する。
ステップ102では、反転音低減制御部72が、高周波信号を重畳するタイミングであるか否かを判定する。該判定は、例えば、ワイパモータ18の回転方向が反転する前の予め定めた回転角度になったか否かを判定する。或いは、単位時間あたりのワイパモータ18の回転角度から回転速度を求めて回転速度が0になったか否かを判定する。該判定が否定された場合にはステップ100に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ104へ移行する。
ステップ104では、反転音低減制御部72が、PI制御部64によって算出された電圧に予め定めた高周波信号の重畳を開始してステップ106へ移行する。これにより、上述したように、反転時のワイパブレード28、30の横方向加速度が低減されるため、反転音を低減することができる。
ステップ106では、反転音低減制御部72が、回転角センサ54によって検出されたモータ角度情報を取得してステップ108へ移行する。
ステップ108では、反転音低減制御部72が、高周波信号を停止するタイミングであるか否かを判定する。該判定は、例えば、ワイパブレード28、30が反転して予め定めた角度になったか否かを判定する。或いは、高周波信号を印加開始してから予め定めた時間経過したか否かを反転する。該判定が否定された場合にはステップ106に戻って上述の処理を繰り返し、判定が肯定された場合にはステップ100に戻って上述の処理を繰り返す。
このように、反転音低減制御部72の処理を実行することにより、ワイパブレード28、30の反転時の横方向加速度を低減することができる。また、ワイパブレード28、30の反転時の横方向加速度を低減することで、ガラスを叩く力を低減して払拭性能を維持しつつ、反転音を低減することができる。
なお、上記の実施形態では、少なくともワイパブレード28、30が反転してリップ74の払拭面が反対側に反転する前に高周波信号を重畳する例を説明したが、これに限るものではない。例えば、ワイパ作動開始と共に高周波信号を重畳する形態でもよく、少なくともワイパ払拭動作が反転してリップの払拭面が反対側に反転する際に高周波信号が入力されていればよい。
また、上記の実施形態では、ワイパモータ18を正逆転する構成の車両用ワイパ装置11を一例として説明したが、これに限るものではなく、ワイパモータ18を一方向に回転することで、ワイパ払拭動作を行う形態を適用してもよい。
また、上記の実施形態では、図6の処理をプログラムを実行することにより行われるソフトウエア処理として説明したが、これに限るものではなく、ハードウエアで行う処理としてもよいし、双方を組み合わせた処理としてもよい。
以上、一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10・・・車両用ワイパ制御装置、11・・・車両用ワイパ装置、12・・・ウインドシールドガラス、14、16・・・ワイパ、18・・・ワイパモータ、28、30・・・ワイパブレード、56・・・駆動回路、58・・・マイクロコンピュータ、64・・・PI制御部、72・・・反転音低減制御部

Claims (5)

  1. 車両のウインドシールドガラス上でワイパブレードの往復のワイパ払拭動作を行うためのワイパモータと、
    前記ワイパ払拭動作を行うように前記ワイパモータの駆動電圧を制御する制御部と、
    ワイパブレードの反転中に、ワイパブレードの反転音を低減するために予め定めた周波数の信号を前記駆動電圧に重畳する重畳部と、
    を備えた車両用ワイパ制御装置。
  2. 前記重畳部は、前記ワイパ払拭動作の往復のそれぞれでワイパブレードが反転を開始するタイミングで前記信号の重畳を開始する請求項1に記載の車両用ワイパ制御装置。
  3. 前記ワイパブレードが反転を開始するタイミングは、前記ワイパ払拭動作の往復のそれぞれで反転する際にワイパ払拭動作の速度が0になるタイミングである請求項2に記載の車両用ワイパ制御装置。
  4. 前記重畳部は、ワイパ払拭動作が反転して前記ワイパブレードのウインドシールドガラスへ当接する払拭面が反対側に反転する前のタイミングで前記信号の重畳を開始する請求項1に記載の車両用ワイパ制御装置。
  5. コンピュータを、請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ワイパ制御装置の前記制御部及び前記重畳部として機能させるための車両用ワイパ制御プログラム。
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