JP6609115B2 - 通気性織物 - Google Patents

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Description

本発明は、山岳などの厳寒な環境下で使用する防風防寒製品でないタウンユース、アウトドアユースのウィンドブレーカーや、中綿入りジャケットの側地等に適した、防風性がありながらも着用中に発汗しても衣服に熱がこもって蒸れにくい通気性のある軽量織物に関する。
登山やハイキング等のアウトドア用ジャケット、寝袋やブルゾン、コート等のタウンウェア用にはダウンを用いた防風性と保温性の高い軽量織物が用いられる。このような生地は、高密度織物にカレンダー加工が施され、通気度が1cm/cm・s以下と低くなるように作り込まれる。このため、低通気性織物は保温性に優れるが、発汗後の蒸れ感は解消されにくい不具合を有する。
近年、動物愛護、環境面からダウンが得られにくくなり、代替品としてポリエステルやポリオレフィン系、ポリフェニルサルファイド系等の中綿、不織布、ニット起毛品等が用いられることが多くなってきた。これら素材は吸湿性が弱いため、発汗した際の蒸れ感を緩和させる機能がない。このような詰め物用の側地にはダウン用と同じような低通気性は必要ではなく、防風性能を失うことなく蒸れ感を解消する適度な通気性が求められる。
同様に詰め物がなく、一枚もので使用する春夏用のジャケット、ブルゾン、コートやジョッギング、マウンテントレイル、サイクリング、ハイキング等のウェアに適度に防風性がありながら発汗時に外気をウェア内に幾分通過させ、ウェア内の温度や湿度を適度に下げ、蒸れ感を少なくさせるような軽量織物が求められている。
高通気性を有する織物についての先行特許文献には以下のようなものがある。
特許文献1は、吸湿発熱性繊維を用いた1〜50cm/cm・sの通気度を有する織物を提案する。この織物は、発汗時には発熱を伴うため、瞬時に体温を下げたい時に発熱し、不快感を継続させてしまい、体温変化に即応しきれない欠点がある。また、織物の目付は、実施例、比較例において80〜82g/mであり、軽量性に欠くものである。
特許文献2は、無ノリで製織するタフタの品位向上とコーティング防水性向上を目的とした50〜70デニールを対象とした目付の多いナイロン織物を提案するが、この織物で本発明の目的を達成することは困難である。
特許文献3は、樹脂を塗布したダウンプルーフ織物に関し、比較例3にコーティングなしで通気度10.1cm/cm・sの織物の記載があるが、縫い目ずれが4.4mmと不良であり、本発明の目的のためには適さない。
特開2006−274493号公報 特開平2−289147号公報 特開2011−021309号公報
本発明は、上記の従来技術の現状に鑑み創案されたものであり、その目的は、適度な防風性能を有しつつ、発汗しても蒸れ感が少なく、洗濯や濡れた時の乾燥性がよく、かつ染色加工中、及び製品の着用時や洗濯時にスリップしにくい高通気性を有する軽量織物を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、衣服内を快適にする通気度の定量化を行い、それを満足する織物を考案すべきであることを見出した。また、本発明においては滑脱しにくい高密度織物に如何に高通気性を付与するかが課題であり、高密度織物中に如何に隙間を設けるかを鋭意検討した。その結果、低滑脱と高通気性の関係を同時に解決するには繊度と密度の関係を示す従来の織物のカバーファクター指標は全く役に立たず、新たに織物中の糸の充填度という指標を採用し、その好適な範囲を特定した。同時に、通気度の異なる箇所を有する織物としたり、光沢差、凹凸、異色性等を併せ持った意匠性織物とすることを可能にした。
本発明は、これらの検討の結果に完成されたものであり、以下の(1)〜()の構成を有するものである。
(1)環境風速1m/s時の衣服内風速V1が0.0〜0.03m/sであり、かつ環境風速4m/s時の衣服内風速V4と環境風速1m/s時の衣服内風速V1の差ΔVが0.06〜0.40m/sである織物であって、織物が、フィラメント糸を使用したリップストップ組織及びドビー組織によって構成され、織物中の糸の充填度が12000〜48000であり、織物の経緯の糸が繊度6〜44Tであり、かつ単糸繊度0.8〜5.6Tのフィラメントで構成され、目付が15〜50g/m、通気度が6〜50cm/cm・s、滑脱抵抗力が48N荷重下で0.1〜3.0mm、引裂強力が8〜30Nであることを特徴とする織物。
(2)環境風速1m/s時の衣服内風速V1が0.0〜0.03m/sであり、かつ環境風速4m/s時の衣服内風速V4と環境風速1m/s時の衣服内風速V1の差ΔVが0.06〜0.40m/sである織物であって、織物が、仮撚加工糸を使用したリップストップ組織又はドビー組織によって構成され、織物中の糸の充填度が22000〜43000であり、織物の経緯の糸が繊度6〜44Tであり、かつ単糸繊度0.8〜5.6Tのフィラメントで構成され、目付が15〜50g/m 、通気度が6〜50cm /cm ・s、滑脱抵抗力が48N荷重下で0.1〜3.0mm、引裂強力が8〜30Nであることを特徴とする織物。
)主たる繊度の糸(A)が48〜99重量%を占め、糸(A)より0.8〜0.5倍細い糸(B)と交織されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の織物。
)主たる繊度の糸(A)が48〜99重量%を占め、糸(A)より1.2〜2.0倍太い糸(C)と交織されていることを特徴とする(1)又は(2)に記載の織物。
)リップストップ柄を構成する糸の繊度が地糸より1.2〜4.5倍太いことを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の織物。
)光沢差のある糸、及び/又は異色性を有する糸が交織されていることを特徴とする(1)〜()のいずれかに記載の織物。
)カレンダー加工が施され、通気度が6〜30cm/cm・sであることを特徴とする(1)〜()のいずれかに記載の織物。
)(1)〜()のいずれかに記載の織物を1枚使用していることを特徴とするアウトドアウェア、スポーツウェア、コート、トラベルウェア、又はカジュアルウェアの衣料製品。
)(1)〜()のいずれかに記載の織物を中綿の側地の少なくとも表に使用していることを特徴とするアウトドアウェア、スポーツウェア、コート、トラベルウェア、もしくはカジュアルウェアの衣料製品、又は寝装製品。
本発明によれば、適度な防風性があり、発汗しても蒸れ感が少なく、また、側地として濡れた時の中綿の乾燥性が良く、かつ染色加工中や製品着用中、及び製品洗濯時等において滑脱の懸念が少なく、取扱いの容易な軽量織物を提供することができる。
図1aは、通気度の異なる織物に風を当てた際の衣服内風速の変化を示す。 図1bは、通気度の異なる織物に風を当てた際の衣服内温度の変化を示す。 図1cは、通気度の異なる織物に風を当てた際の衣服内湿度の変化を示す。 図1dは、図1a−図1cの衣服内風速、温度、及び湿度の測定方法を示す。 図1eは、測定に使用した製品デザインの概略図を示す。 図2は、高密度織物のカバーファクターと通気度、滑脱抵抗力の関係、及び本発明の領域を説明するモデル図である。 図3Aは、フィラメント糸タフタの通気度と衣服内風速差ΔVの関係を示す。 図3Bは、フィラメント糸タフタの通気度と衣服内温度差ΔTの関係を示す。 図3Cは、フィラメント糸タフタの通気度と衣服内湿度差ΔHの関係を示す。 図3Dは、フィラメント糸リップストップ、ドビー織物の通気度と衣服内風速差ΔVの関係を示す。 図3Eは、フィラメント糸リップストップ、ドビー織物の通気度と衣服内温度差ΔTの関係を示す。 図3Fは、フィラメント糸リップストップ、ドビー織物の通気度と衣服内湿度差ΔHの関係を示す。 図3Gは、仮撚加工糸タフタの通気度と衣服内風速差ΔVの関係を示す。 図3Hは、仮撚加工糸タフタの通気度と衣服内温度差ΔTの関係を示す。 図3Iは、仮撚加工糸タフタの通気度と衣服内湿度差ΔHの関係を示す。 図3Jは、仮撚加工糸リップストップ、ドビー織物の通気度と衣服内風速差ΔVの関係を示す。 図3Kは、仮撚加工糸リップストップ、ドビー織物の通気度と衣服内温度差ΔTの関係を示す。 図3Lは、仮撚加工糸リップストップ、ドビー織物の通気度と衣服内湿度差ΔHの関係を示す。 図4a−4bは、フィラメント糸使用によるタフタとリップストップ、ドビー織物のそれぞれの通気度と滑脱抵抗力の関係を示す。 図4c−4dは、仮撚加工糸使用によるタフタとリップストップ、ドビー織物のそれぞれの通気度と滑脱抵抗力の関係を示す。 図5aは、フィラメント糸使用によるタフタの織物の糸の充填度とカレンダー加工の有無による通気度の関係を示す。 図5bは、フィラメント糸使用によるリップストップ、ドビー織物の織物の糸の充填度とカレンダー加工の有無による通気度の関係を示す。 図5cは、仮撚加工糸使用によるタフタの織物の糸の充填度とカレンダー加工の有無による通気度の関係を示す。 図5dは、仮撚加工糸使用によるリップストップ、ドビー織物の糸の充填度とカレンダー加工の有無による通気度の関係を示す。 図6a−6gは、実施例と比較例におけるリップストップの組織図を示す。図において黒は経糸の浮きを、白は沈みを表す。経糸を4本同口に引き揃えるリップストップ組織とは例えば図6aに示す組織を指す。 図6hは、ドビー組織を示す。但し、組織図は経糸の一完全組織のみを示し、緯糸の一完全組織は省略している。図において黒は経糸の浮きを、白は沈みを表す。 図7a−7bは、本発明に採用できる実施例以外のリップストップ組織を例示したものである。 図8a−8dは、本発明に採用できる実施例以外のメッシュ風ドビー組織を例示したものである。
まず、日常的に使用されているダウン用低通気度織物が発汗時にどのような快適性を示すのかについて、図1dに示すような環境測定装置を組みたてて、衣服を着用して運動したときの衣服内の空気の流れ(風速)、温度、湿度の変化を評価した。以下、これらの測定方法を説明する。
図1dにおいて、2aは扇風機、2bは風速計(2b、2cともACCUSENSE ATM2400、Degree controls,Inc.製)、2cは衣服内の風速計、及び温湿度計(超小型湿度変換器HMP45ASPF、ヴァイサラ株式会社製)、2dは試料〔製品の詳細(デザイン)を図1eに示す。前丈60cm、胸囲104cmの製品サイズ〕、2eはサーマルマネキン(体表面より発汗が出来るようにしたもの。サイズは日本人男性の標準サイズ(Mサイズ)のものとした)、2fは衣服内環境を示す。以下のような条件、手順で測定を行った。
サーマルマネキンにフリース製品および針金で作成したスペーサーを用い、試料製品(図1e)とサーマルマネキン表面の間隔が1cmになるように調整し、その間隔内に温湿度センサー(衣服内温湿度)および、風速センサー(衣服内風速)を図1eに示す位置に設置した。次に試料製品からマネキン前方に1cm離した位置に実験用スタンドを用いて、風速センサー(環境風速)を設置し、さらに前方に設置した送風計(2a)から風を送った。このとき、送風機は、試料製品表面から50cmの距離に設置し、送風機に設置した電圧調整器を用いて電圧を変更し、環境風速が目標風速になる条件を確認した。
その後、以下の測定条件にてサーマルマネキンを用いて、衣服内温度(T)、衣服内湿度(H)および衣服内風速(V)の測定を行った。衣服内温度(T)、衣服内湿度(H)および衣服内風速(V)の値は送風+発汗状態にしてから3〜8分の間の平均値とした。また、このとき、同時に環境風速も確認を行い、設定した目標風速からの差が10%未満であることを確認した。
測定条件
測定環境 10℃、50%RH(冬期の運動を想定)
表面温度 37℃(人体温度を想定)
発汗量 245g/m/h(ジョッギング時の発汗量を想定)
測定手順 安定10分→送風10分→送風+発汗10分
ここで衣服内の風速差ΔV(m/s)=V4―V1
V4:環境風速4m/s時の衣服内風速(m/s)。
V0:環境風速1m/s時の衣服内風速(m/s)。
同様に衣服内の温度差ΔT(℃)=T1−T4
衣服内の湿度差ΔH(%RH)=H1−H4
T4、H4:環境風速4m/s時の衣服内温湿度(℃、%RH)。
T1、H1:環境風速1m/s時の衣服内温湿度(℃、%RH)。
これらの測定結果を図1a〜1cに示すが、通気度1cm/cm・sの織物では衣服内風速と湿度は環境風速が1〜4m/s間において殆ど大きな差は生じず、温度のみ風速に応じ低下する傾向を示した。通気度1cm/cm・sの織物は防風効果が高く、衣服内の温湿度をあまり下げないことがわかった。一方、通気度15cm/cm・s、48cm/cm・sの織物では衣服内風速と温湿度は環境風速が2m/sから大きく変化し、3〜4m/s間で大きく変化した。すなわち、一般的なダウンジャケット側地やウインドブレーカーは、風を通さない代わりに運動中の衣服内の空気の流動がわるく熱や湿気がこもりやすいことがみてとれる。そして、15cm/cm・s、48cm/cm・s程度の高い通気性を持つ織物では、静止しているときには思ったほど衣服内の空気の動きがなくて、意外にも保温性を維持しており、且つ、ジョギング等の運動を行ったときは、衣服内の空気の流れがおきて、衣服内の温湿度を低下させて、発汗時の衣服内の蒸れ感を効果的に抑制できることを見出した。このことから、15cm/cm・sや48cm/cm・sのような比較的通気度のある高密度織物は、ランニングや登山等の強い運動を行うときに非常に快適に過ごせるダウンジャケットやウインドブレーカーを提供できる可能性を見出した。
因みに環境風速3m/sは無風状態で時速10.8kmの速度でのランニングに相当し、上述の高通気性織物は発汗時に衣服内温湿度を下げ、蒸れ感を抑制する効果があることになる。また、安静時の風速1〜2m/s程度の環境下では、防風効果による保温効果が維持される。
これらの結果から、上述のような効果を達成するために、本発明の織物は以下のような特性を有することが必要である。
即ち、環境風速4m/s時の衣服内風速V4と環境風速1m/s時の衣服内風速V1の差ΔVが0.06〜0.40m/sであり、なおかつ、環境風速1m/s時の衣服内風速V1が0.03m/s以下であることが必要である。ΔVが0.06m/s未満では、運動時に衣服内の風の流れが悪く、発汗時の衣服内の蒸れ感が強くなる。また、ΔVが0.40m/sを超えると、防風保温効果が弱くなりすぎ、発汗時に汗冷えが発生するため、好ましくない。また、V1が0.03m/sを超えると、安静時の防風保温効果が弱くなるため、好ましくない。ΔTは2.5〜5.2℃が好ましく、ΔHは6〜30%RHが好ましい。この範囲を超えると、ΔVと同様の不都合が生じ、好ましくない。
また、上述の衣服内温湿度を満足させるために、本発明の織物の通気度は6〜50cm/cm・sであり、更には10〜40cm/cm・sであることが好ましい。通気度が上記範囲未満では発汗時の蒸れ感解消効果が弱く、上記範囲を超えると防風効果が弱く好ましくない。また、本発明の織物は、カレンダー加工後の通気度が6〜30cm/cm・sであることが好ましい。30cm/cm・sを超える織物はカレンダー前で大きな通気度を有していることが必要であり、十分な滑脱抵抗力や引裂強力が得られにくい。
製品として織物を一枚で使用する場合には通気度は目的に合わせて高範囲の通気度から選ぶことができるが、防風性の面から本発明の範囲のうち6〜20cm/cm・sといった通気度の比較的少ない織物の使用が好ましい。この場合、製品の部位によって通気度の低いものと高いものを使い分けすることも好ましい。
本発明の織物を中綿等と共に用いられる側地として使用する製品の場合、少なくとも表地に使用することが好ましい。側地に使用する場合は、風が側地と中綿を通過する際の圧損のため一枚のみの時より衣服内の風速が弱まり、快適性が得られにくくなる。このため表地には比較的高通気度である15〜60cm/cm・sの織物を用いることが好ましい。表地に併用する裏地は、例えば10cm/cm・s以下の低通気度織物でもよく、本発明のような高通気度織物であってもよく、目的によって任意に選定できる。
以下、本発明の織物がさらに具備すべき必要な条件について説明する。
一般に織物の通気性を高めるためには、密度を荒くすることが効果的であるが、本発明が用途とするジャケットやウインドブレーカーは非常に細いフィラメント糸で高密度に織り上げた極端に薄い織物を用いているので、織物密度を落とすと織物の滑脱抵抗力(縫い目のスリップ)が簡単に悪くなりやすく、またこれらの衣料品は登山やスポーツによく用いられるため、要求される滑脱抵抗力は、ブラウス、シャツ、ドレス等の婦人衣料用途より高い値が必要である。このことから滑脱抵抗力の要求性能を満たしつつ、この織物の通気性を6〜50cm/cm・sにコントロールすることが非常に難しい。従来のダウンプルーフ用織物は、単に高密度になるように作り込めば防風性を得ることは比較的容易であったが、本発明の目的のためには高密度の薄地織物を本発明が要求する特定の通気度範囲に如何にしてコントロールするかが課題となった。
高通気性織物は、密度を荒くする、換言すればカバーファクターCF〔√繊度T×密度(本/吋)〕を少なくすることで得やすくなるが、そうすることで織物の滑脱抵抗力が低下し、スリップしやすくなる。図4aは、高通気度織物ほど滑脱抵抗力が弱く、滑脱抵抗力はカバーファクターCFで判断が可能であるが、通気度は織物のカバーファクターCFで一律に規定できないことを示している。図4aにおいて実施例1〜3、6のカバーファクターCFとカレンダー加工条件は同一であるにも関わらず、通気度は異なっている。図から滑脱抵抗力と通気度が両立する範囲があることがわかる。リップストップ、ドビー織物(図4b)、仮撚加工糸織物(図4c、4d)においても同様である。
十分な滑脱抵抗力を得るには織物中で経緯の糸が外力に抗するような拘束力が必要で、それは組織が同一の場合、糸の繊度と密度、所謂カバーファクター指標を用いることで得ることができる。このような十分な滑脱抵抗力を有する緻密な織物構造に通気性を持たせる、つまり空気の通り道を多くするためには同一繊度なら糸の構成本数を少なくすることが基本的に必要であること、つまり、同じ組織、繊度、密度であればフィラメント数が少ないほうが高い通気度の織物が得られ易くなると考えた。これらの関係を掴むことで滑脱抵抗力があり、通気度の高い織物が得られると考えた。更に、織物を構成する単糸同士が密着しにくいようにすること(捲縮糸とすること)、織物構造として構成する糸に繊度差を設け、織物中に隙間を設けること、またカレンダー加工で潰し過ぎないこと、また、当然のことながら織物の組織による経糸、緯糸の浮き数や並び方、並び本数によって生じる織物中の空間の多寡と滑脱抵抗力の関係も考慮することが必要と考えた。
この考えを組み入れて織物を試作して評価を行ったところ、本発明者の狙い通り、脱抵抗力と通気度織物を満足する織物が容易に得られることがわかった(図5a〜5d)。尚、本発明で考慮したフィラメント数を組み入れた糸の充填度DF〔√繊度T×フィラメント数×密度(本/吋)〕という指標をつくって図示したところ、特定の充填度DF範囲で通気度、滑脱抵抗力がうまく両立する領域があることを確認できたので、本発明に充填度DFの指標を採用した。尚、通気度を規定するのに従来のカバーファクターCFが不十分な理由は糸の総繊度と織物の密度で糸と糸の間の隙間が規定されるが、糸内の隙間は考慮されないためで、糸内の隙間を規定するには単糸数を加味することが不可欠なためと考えている。
また、糸の充填度は、織物中の隙間が糸種(フィラメント糸、仮撚加工糸)、組織(経糸の浮き数の多寡)にも影響されるため、フィラメント糸を用いたヒラ織物とリップストップ及びドビー織物、また、仮撚加工糸を用いたヒラ織物と、リップストップ及びドビー織物別に以下のように設定するのが好ましい。
(a)フィラメント糸(非仮撚加工糸)を使用したヒラ織物の場合、10000〜340000が好ましく、より好ましくは10500〜33000である。
(b)フィラメント糸を使用したリップストップ及びドビー織物の場合、12000〜48000が好ましく、より好ましくは12500〜47000である。
(c)仮撚糸加工糸を使用したヒラ織物の場合、18000〜40000が好ましく、より好ましくは19000〜39000である。
(d)仮撚糸加工糸を使用したリップストップ及びドビー織物の場合、22000〜43000が好ましく、より好ましくは23000〜42000である。
糸の充填度が上記の(a)〜(d)の条件でこれらの下限未満であると、より高通気度化し防風効果が弱くなる。その上、染色加工中に目寄れ、当り欠点を生じ易く、また着用中や洗濯中に滑脱を生じ易くなる。逆にこれらの上限を超えると、取扱いは容易になるが低通気度になり、所定の通気度が得られにくくなる。このような糸の充填度を持つ織物は以下のような条件を持つことが好ましい。
ヒラ織物の場合、糸の充填度が上記範囲内であれば通気度、意匠性を得る目的で、経、緯が同じ総繊度、単糸繊度の糸、または異なる糸で構成してもよく、異なる光沢糸、又は染色性の異なる糸、原着糸、先染糸で構成してもよい。
リップストップ織物の場合、柄を経緯に地糸より太い糸で構成するが、この柄を得る方法として同じ経糸を用いて柄部のみ同口に複数本引き揃えて太くする、また太い糸を交織する方法がある。本発明においてはいずれの方法も採用できる。
本発明において同じ経糸を用いて同口で引き揃えて柄を得る場合はその引き揃え本数を2〜4本とすることが好ましい。引き揃え本数を4本以上にすると経緯の拘束力が弱くなり、高通気度が得られ易いが滑脱や当り欠点を生じ易く(例えば比較例3)、これらを防止するためには高密度化する必要が生じる。その結果、軽量化しにくくなり好ましくない(例えば比較例5)。このため、同じ経密度の場合、引き揃え本数が4本の組織の織物では柄の箇所数を減らす(ヒラ部を多くする)必要があり、一完全組織中の経糸に占めるヒラ部の本数の比率を70%以上にすることが好ましい(例えば実施例11)。本発明における組織図例を図6a〜eに示し、ヒラ部の比率は表3記載のようになる。図6fはヒラ部比率が少なく好ましくない組織例である。
本発明においてはリップストップの柄サイズは特に制約はないが、0.5〜5mmが好ましく、更には1〜4mmが好ましい。上記範囲を超えるとヒラ部が多くなり、特に細繊度糸の場合、織物の引裂強力が得られ難くなるためである。また、上記範囲未満では柄としての効果が弱くなりヒラ織物の外観に近づくためである。
柄部に太い糸を交織する場合は地糸の1.2〜4.5倍の太さの糸を交織することが好ましい(例えば実施例11)。地糸の4.5倍超では目付が増し、かつ製織後の糸の応力差によるシワを生じ易くなる。
同密度の織物のリップ柄部を引き揃えで表現する場合と太い糸を交織して表現する場合では糸の充填度は太い糸を交織する方が多くなり、滑脱抵抗力を増すには有利である。一方、通気度は組織拘束力の弱い引き揃え方式が高いものが得られ易くなる。
ドビー織物の場合、組織的に経糸、及び緯糸の浮き数が多くなるためヒラやリップストップより高通気性が得られ易いが、本発明における組織(経糸・緯糸の浮き数)は滑脱抵抗力や目付(軽量性)の面から自ずと制約があり、経緯の一完全組織中の浮き数が4本以下であることが好ましく、3本以下であることがより好ましい。更に、高通気化や滑脱抵抗力の低下、また高目付化を抑制するためにヒラ組織の混在する組織とすることが好ましい。図8に好ましいメッシュ風ドビー組織図の例を示す。
糸の充填度においてリップストップ織物及びドビー織物がヒラ織物より多いのは、糸の太さと織物の密度が同じである場合、同口で引き揃えたり(リップストップ織物)、経糸・緯糸の浮き数が多くなる(ドビー織物)と組織拘束力が弱くなり、ヒラ織物より高通気度化し易く、滑脱抵抗力が悪化し易くなるためである。これを防止するためにリップストップ織物及びドビー織物において密度を増し、充填度を上げる。また、太い糸を交織する場合は地の糸による密度で滑脱しにくい織物にする必要があり、太い糸を使用した分、糸の充填度が増すためである。
仮撚加工糸を使用する織物の場合は、仮撚加工糸の捲縮性により織物は厚くなり、織物中に隙間が生じ易くなる。そのため一般にフィラメント糸織物より滑脱しにくく、高通気性が得られ易い傾向がある。しかしながら、糸強度がフィラメント糸より弱いため、織物の引裂強力を得るため、また通気度が高過ぎるとカレンダー加工しても低通気度になりにくいため、織物の密度を高くすることが必要である。このようなことから仮撚加工糸織物の糸の充填度をフィラメント糸織物の場合より多くし、ヒラ織物よりリップストップ織物及びドビー織物を多くする必要がある。糸の充填度以外に考慮されるべき内容は上述のフィラメント糸織物と同様である。
本発明の織物の目付は15〜50g/mであり、20〜46g/mが好ましい。目付が上記範囲未満では引裂強力が得られにくくなり、上記範囲超では軽量性が得られにくくなり好ましくない。
本発明の織物の素材は特に制約はないが、ナイロン(6、66)、及びポリエステルが強度、耐久性、軽量、鮮明色、付帯加工がし易く、物性が安定していることから好ましい。糸形態はフィラメント糸(ナマ糸、非捲縮糸)でも仮撚加工糸であってもよい。高通気性は構造的に繊維間に隙間の出易い仮撚加工糸がフィラメント糸より得られ易く、好ましい。ナイロンはカチオン可染性でもよく、ポリエステルはカチオン可染性でもよい。サイドバイサイド型の潜在捲縮性のナイロン又はポリエステルでもよい。織物を構成するナイロン又はポリエステルの混率は49%以上であることが好ましい。
糸の断面形状は特に制約はないが、丸断面糸や三角断面糸は比較的高通気性が得られ易く、繊維軸方向の表面に溝の付いた異型断面糸群(五〜八角形、Y型、十字型、W型、2〜6個の突起のある扁平糸等)は洗濯や濡れた時の吸水拡散、速乾性に優れ、かつ洗濯による変形が少なく耐久性のある通気度が得られ易く、いずれも好適に用いられる。糸への添加物、光沢は特に制約はなく、無添加、又は酸化チタンを0.03〜3.0重量%含んでもよく、蛍光染料、カーボン、顔料、抗菌防臭剤等を含んでも良い。
本発明の織物の経緯の糸の繊度は6〜44Tであり、8〜39Tが好ましい。繊度が上記範囲未満では製織性が困難で織物の引裂強力が得られにくく、上記範囲超では軽量な織物が得られにくい。フィラメント数は3〜40本が好ましく、更には5〜36本が好ましい。フィラメント数が上記範囲未満では風合が硬くなり、上記範囲超では高通気度が得られにくい。フィラメントの単糸繊度は0.8〜5.6Tであり、1.1〜4.4Tが好ましい。単繊度が上記範囲未満では高通気性が得られにくく、また一枚もので使用する場合にソフトで肌に密着し易く、上記範囲超では風合が硬くなる。
本発明の織物は経緯に同じ繊度、単糸繊度の糸を用いた織物とすることもできる(例えば実施例3、14〜16)。また、単糸繊度が0.8〜2.2Tの糸と2.2〜5.6Tの糸を交織することでソフト風合を有する織物とすることも可能である(例えば実施例1、2)。いずれの場合においても光沢や染色性の異なる糸を用いて意匠性を付与することが可能である(例えば実施例6)。
更に本発明の織物は経緯に同じ繊度、単糸繊度の糸を用いた織物より通気性を高め、同時に意匠性を高める目的で、織物の一部に細い繊度の糸や太い繊度の糸を交織することができる。その場合、織物を構成する主たる繊度の糸(A)が48〜99重量%を占め、糸(A)より0.8〜0.5倍細い糸(B)、又は糸(A)より1.2〜2.0倍太い糸(C)と交織された織物とすることが好ましい(例えば実施例4、5)。
糸(A)と糸(B)の繊度の差が0.5倍未満では高通気性は得られ易くなるが滑脱が生じ易く、0.8倍超では高通気性が得られにくくなる。糸(A)と糸(C)の繊度差が1.2倍未満では同光沢、同染色性の織物では意匠効果弱く、2.0倍超では凹凸感が得られるが風合が硬くなり、またシワを発生し易くなる。
上述のように本発明の織物においては繊度差、単糸繊度と密度を組合せることで滑脱抵抗力と高通気性を兼備し、繊度差や光沢差、染色差で意匠性を付与する織物とすることができる。また、織物の組織を、それぞれヒラ、リップストップ、ドビーとする以外に織物中に例えば低通気性を有するヒラ部と高通気性を有するリップストップ部又はドビー部を混在させ、その通気性の差を製品設計に活かすことも可能である。このような織物を得るにあたり、製織は一重ビーム、二重ビームを用いたウォータージェットルーム、エアジェットルーム、レピア等でもよく、特に制約はない。
本発明の織物において製織された生機の染色加工は一般的なダウンプルーフ織物の準じた工程で良く、糊抜き精練(連続精練、液流精練)、乾燥、染色(液流染色機、ジッガー染色機、ビーム染色機)、乾燥、撥水処理、カレンダー加工を経て仕上げられることが好ましい。染色は液流染色機によるものでよいが、フラットでハリコシのある風合を求める場合はジッガー染色機やビーム染色機によってもよい。ジッガーやビームによる染色の場合、液流染色機より滑脱の懸念が少なく、好ましい。無地、異色による染色の他、プリント加工されてもよい。
高通気度織物は染色後の撥水処理仕上げのみで容易に得られるが、このような織物の通気度は織物内、織物間、染色バッチ間でのバラツキが多く、狭い管理巾を要求される用途には品質保証が困難である。このような用途にはカレンダー加工が好ましい。このためカレンダーを施す前の織物の通気度は目標とするカレンダー後の通気度の1.5〜3倍程度多い織物とすることが望ましく、少なくとも15cm/cm・sの通気度を有することが望ましい。所望のバラツキの少ない高通気度織物は加熱しない加圧ロールでの圧縮や、ナイロン6織物の場合、ロール温度100℃の低温、低圧力の弱い条件から100〜190℃、加圧10〜25kg/cm、加工速度10〜30m/分の条件等でカレンダー加工を行うことで得ることができる。ポリエステルや66ナイロンでは200〜220℃のより高温条件での加工が可能である。カレンダー前の通気度が比較的低い織物の場合はこれらカレンダー条件を弱くして所定の通気度を得ることが好ましい。本発明においてカレンダー加工は柔軟な風合を得るためにも有効で好ましい処理である。
しかしながら、詰め物が不織布などのように側地から抜け出にくい製品には通気度の下限が確保でき、滑脱懸念がなければ多いほうにばらつきがあっても支障がない用途にはカレンダー加工は不要である。このような用途には伸縮性のある仮撚加工糸織物、また意匠性や高通気性化を目的としてシワ加工されたフィラメント織物などが好適に用いられる。
本発明の織物において製品の着用や洗濯による滑脱防止のため、撥水仕上げ剤は洗濯耐久性のあるものが好ましく、これに併用する硬め仕上げ剤としてコロイダルシリカ(日華化学製)、ポリエステル系高分子樹脂(高松油脂製)、変性シリコーンエマルジョン(吉村油化学製)などの市販品が好適に用いられる。撥水剤としては、フッ素系撥水剤やシリコーン系撥水剤、パラフィン系撥水剤、ステアリン系撥水剤などの非フッ素系撥水剤が用いられる。環境配慮の点からは、フッ素系撥水剤についてはC6タイプの物が望ましい。また、洗濯耐久性等を目的に、撥水仕上げ剤に、メラミン系樹脂や、イソシアネート系架橋剤、カルボジイミド系架橋剤等を加えてもかまわない。また、カレンダー加工後、スプレーやコーティングにより織物片面にアクリル系やウレタン系樹脂を0.1〜8%の範囲で固着させることも有効である。
このようにして得られた本発明の織物の滑脱抵抗力は48N荷重下で0.1〜3mmであることが好ましく、更には78N荷重下で0.1〜3mmが好ましく、更に好ましくは118N荷重下で0.1〜3mmである。滑脱抵抗力が48N荷重下で3mm超では着用や洗濯時に滑脱し易く、実用性がない。引裂強力は8〜30N以上が好ましく、より好ましくは9〜28Nである。引裂強力が上記範囲未満では着用圧力やブッシュ、木の枝や岩等に引っ掛った場合に引き裂け易い。
本発明の織物は、1枚で使用されることが好ましく、アウトドアウェア、スポーツウェア、コート、トラベルウェア、又はカジュアルウェアの衣料製品に使用されることが好ましい。特に本発明の織物は、静止状態、または風速が3〜4m/s以下の比較的穏やかな環境下でのリュックを背負った登山、ハイキング、トレッキング、キャンプ、マウンテンバイクやロードバイク、またトレイルランニング、ジョッギング、ウォーキング、タウンウェア等に用いられる1枚もので使用されるウィンドブレーカ製品用途、また中綿と共に用いられる寝袋等の寝装製品の少なくとも表の側地などに好適に用いられる。
本発明の織物の効果を以下の実施例により示すが、本発明はこれらに限定されない。なお、実施例中の評価項目は以下の方法に従った。
・伸縮復元率CR:JIS1013 8.12による
・糸の充填度DF=経のDF=√繊度T×フィラメント数×密度(本/吋)+緯のDF=√繊度T×フィラメント数×密度(本/吋)
・防風性(通気度):JIS−L1096−8.26.1A法(フラジール形法)による
・引裂強力:JIS−L1096−D法(ペンジュラム法)による
・滑脱抵抗力:JIS−L1096−8.23 B法(49N荷重下)による
・目付:JIS−L1096−8.3.2による
・組織一完全中の経ヒラ部の本数の比率(%)=(組織一完全中のヒラ部の本数÷組織一完全の本数)×100
・評価:○は良、×は不良
<フィラメント、タフタ>
(実施例1)
経糸に6ナイロン22T7f(ブライト、強度5.2cN/dtex、伸度48%)を、緯糸に6ナイロン22T10f(ブライト、強度5.2cN/dtex、伸度48%)を用い、生機密度経168本/吋、緯160本/吋のタフタ(ヒラ組織)を製織し、次いで該生機を連続糊抜き精練を施し、ショートループ乾燥セット後、液流染色機で染色を行った。乾燥後、撥水剤を付与し、次いでロール温度100℃、圧力15kg/cm、加工速度15m/分のカレンダー加工を施し、密度が経178本/吋、緯168本/吋の織物を得た。織物中の糸の充填度、カレンダー前と後の通気度、図1dに示す測定環境と測定条件下で環境風速4m/sの風を織物に当てた際の衣服内の風速、及び温湿度の低減効果は表1に、織物の滑脱抵抗力、引裂強力は表2に示す。衣服内快適性、物性のいずれも満足する織物が得られた。
(実施例2)
実施例1において経糸を6ナイロン22T12f(ブライト、強度5.3cN/dtex,伸度49%)に、緯糸を6ナイロン22T18f(ブライト、強度5.3cN/dtex、伸度49%)に変えた以外は実施例1と同様工程を経て、表1、表2に示す特性を有するヒラ織物を得た。衣服内の快適性、物性とも満足する織物であった。
(実施例3)
実施例1において経糸、緯糸とも6ナイロン22T20f(ブライト、強度5.3cN/dtex,伸度49%)に変えた以外は実施例1と同様工程を経て、表1、表2に示す特性を有するヒラ織物を得た。衣服内の快適性、物性とも満足する織物であった。
(実施例4)
経糸、緯糸に実施例1の糸を用い、緯に更に6ナイロン33T24f(ブライト、強度5.4cN/dtex、伸度49%)用い、22Tと33Tを84本交互に製織した以外は実施例1と同様工程を経て、表1、表2に示す特性を有するヒラ織物を得た。軽い凹凸を呈する1.3cm巾のボーダー柄の織物で、22Tを織り込んだ箇所は高通気、33Tを織り込んだ箇所は低通気度という異なる通気度を有する織物であった。尚、通気度は各緯糸を単独で同密度で織り、測定した。
(実施例5)
経糸、緯糸に実施例1の糸を用い、緯に更に6ナイロン17T12f(ブライト、強度5.3cN/dtex、伸度49%)用い、22Tと17Tを3:1の割合で打ち込み、緯密度を166本/吋とした以外は実施例1と同様工程を経て、表1、表2に示す特性を有するヒラ織物を得た。軽い凹凸があり、0.6mmの細い緯柄を有する織物で、全体に実施例4より高通気度の織物が得られた。衣服内の快適性、物性とも満足する織物であった。尚、通気度は実施例4と同様に各緯糸を単独で同密度で織り、測定した。
(実施例6)
経糸、緯糸に実施例1の糸を用い、緯に更に6ナイロン22T20f(酸化チタンを2.0重量%含有のフルダル、強度4.2cN/dtex、伸度50%)を用い、84本交互に打ち込んだ以外は実施例1と同様工程を経て、表1、表2に示す特性を有する織物を得た。外観はフラットで通気度差を有する1.3cm巾の光沢差を呈するボーダー柄の織物で衣服内の快適性、物性とも満足する織物であった。尚、通気度は実施例4と同様に各緯糸を単独で同密度で織り、測定した。
(実施例7)
実施例1において、カレンダー加工を施さなかった以外は実施例1と同様工程を経て、織物を得た。このカレンダー加工前の撥水加工織物は表1、2に示すように通気度が高く、衣服内の快適性に優れ、滑脱抵抗力、引裂強力とも満足するものであった。
(比較例1)
実施例1で経糸に用いた糸を経緯に用い、経142本/吋、緯138本/吋の生機を得た後、実施例1と同様の加工工程を経て仕上げ密度を経緯とも150本/吋、糸の充填度が9850のヒラ織物を得た。織物の特性を表1、表2に示すが、高通気性は得られたが、糸の充填度が低く、滑脱抵抗力、引裂強力とも弱く、実用性のないものであった。
(比較例2)
実施例3において生機密度を経182本/吋、緯175本/吋に変えた以外は同様の工程を経て、仕上げ密度が経201本/吋、緯184本/吋、糸の充填度が36116のヒラ織物を得た。織物の特性を表1、表2に示すが、滑脱抵抗力、引裂強力とも十分満足するものであったが、本発明の目的とする通気度が低く、衣服内快適性が不十分なものであった。
<フィラメント糸、リップストップ、ドビー>
(実施例8)
経糸、緯糸に6ナイロン8T7f(ブライト、強度5.3cN/dtex、伸度49%)を用い、図6aに示す経糸同口に4本引き揃えたリップストップ組織(ヒラ部の比率が76.5%)とし、更に緯糸に33T24f(ブライト、強度5.4cN/dtex、伸度49%)を8Tと1:11の割合で交織し、実施例1と同様の加工工程を経て表3、表4に示す特性を有する織物を得た。軽量で快適性を有する高通気性織物であった。
(実施例9)
経糸、緯糸に6ナイロン17T12f(ブライト、強度5.3cN/dtex、伸度49%)を用い、図6bに示す経糸同口に2本引き揃えたリップストップ組織(ヒラ部の比率が84.6%)とし、更に緯糸に33T24f(ブライト、強度5.4cN/dtex、伸度49%)を8Tと1:7の割合で交織し、実施例1と同様の加工工程を経て表3、表4に示す特性を有する織物を得た。衣服内快適性、物性を満足する織物であった。
(実施例10)
経糸、緯糸に6ナイロン22T20f(ブライト、強度5.3cN/dtex、伸度49%)を用い、図6cに示す経糸同口に2本引き揃えたリップストップ組織(ヒラ部の比率が81.8%)とし、更に緯糸に44T40f(ブライト、強度5.4cN/dtex、伸度49%)を8Tと1:9の割合で交織し、実施例1と同様の加工工程を経て表3、表4に示す特性を有する織物を得た。衣服内快適性、物性を満足する織物であった。
(実施例11)
実施例7において、経糸のリップストップ柄部に実施例7で用いた6ナイロン33T24fを用いて二重ビームによるヒラ織りとした以外は実施例7と同様に緯糸を33T:8T=1:11で打ち込んで製織し、同様の染色加工の工程を経て、表3、表4に示すリップストップ織物を得た。地糸に対する太糸の繊度比は4.1、織物中の太糸の混率は26.5%で、捲きシワもなく生地品位のよいものであり、実施例7より糸の充填度が増え、通気度が下がったが滑脱抵抗力、引裂強力の高い織物が得られた。
(実施例12)
地糸の経緯に実施例9で用いた6ナイロン22T20fを用い、緯糸の柄部に6ナイロン88T64f(ブライト、強度5.4cN/dtex、伸度49%)を用い、22T:88T=1:7で打ち込み、図6dに示すリップストップ組織の織物(経糸同口に4本引揃え、ヒラ部89.7%)を製織した。次いで高い滑脱抵抗力を得る目的でカレンダー温度のみ190℃に変えた以外は実施例7と同様の染色加工仕上げ工程を経て、表3、表4に示す特性を有する織物が得られた。
(実施例13)
地糸の経糸、緯糸、及び緯糸の太糸部に実施例9と同じ6ナイロン22T、及び44Tを用い、緯糸を22T:44T=35:1で打ち込み、図6hに示すドビー組織で織物を製織した。組織は経糸にはヒラ部と同口で2本引き揃え部が混在し、かつ2本引揃え部に経糸が2本連続して浮く組織の混在するものであり、緯糸がその箇所に2本隣接して織り込まれる組織である。このためドビー組織部がメッシュ風外観を呈し、経糸のヒラ組織部が97.5%を占めるためヒラ織物に高通気性を呈するメッシュ風の柄が点在するような織物である。次いで実施例7と同様の染色加工工程を経て表3、表4に示す特性を有する織物を得た。織物は通気性、物性とも満足するものであり、更にはメッシュ風柄が巾方向に1cm間隔で並んで縞状を呈し、長さ方向に0.5cm間隔で太糸部が配置された意匠性に富むものであった。
(比較例3)
実施例11において組織を図6eに示すようにヒラ部比率を63.6%に少なくした以外は実施例11と同様にして製織し、染色加工工程を経た。得られた織物は表3、表4に示すように高通気性は得られたが、滑脱抵抗力が弱く、実用性に劣るものであった。実施例11に比較し、経糸の同口引き揃え本数が4本であることと、糸の充填度が同じであるが同口引き込みの箇所数が多く、ヒラ部比率が少ないために生じた不都合である。
(比較例4)
実施例7において経緯の密度を下げた以外は実施例7と同様の糸構成、組織でリップストップ織物を製織した。実施例7と同様の染色仕上げ工程を経て表3、表4に示す特性を有する織物を得た。糸の充填度が少なく、高通気性が得られているが滑脱抵抗力が弱く、実用性に欠けるものであった。
(比較例5)
地糸として経糸、緯糸に実施例7で用いた6ナイロン33T24fを用い、緯糸の太糸部に6ナイロン133T72f(ブライト、強度5.3cN/dtex、伸度52%)を用い、比較例3(図6e)と同じ組織(経糸同口4本引き揃え、ヒラ部63.6%)で緯糸に33T:133T=7:1で打ち込んで生機を得た。その後、実施例7と同様の染色加工仕上げ工程を経て表3、表4に示す特性を有するリップストップ織物を得た。通気度、滑脱抵抗力、引裂強力とも十分満足できるものであったが、充填度が多過ぎ、目付が52g/mと重く、不満足なものであった。
<仮撚加工糸、タフタ>
(実施例14)
経糸、緯糸に仮撚加工糸6ナイロン22T12f(ブライト、CR22%、強度4.5cN/dtex、伸度27.9%)糸を用い、経178本/吋、緯168本/吋のヒラ織の生機を得た。該生機を連続糊抜き精練し、乾燥セット後、液流染色機で染色した。乾燥後、撥水剤を付与し、カレンダー温度を130℃に変えた以外は実施例1と同じ加工を施した。得られた織物は表5、表6に示すような特性を有し、衣服内快適性、滑脱抵抗力、引裂強力とも満足するものであった。
(実施例15)
経糸、緯糸を6ナイロン仮撚加工糸22T17f(ブライト、CR24%、強度4.3cN/dtex、伸度28.1%)に変えた以外は実施例13と同様の生機、染色加工仕上げ工程を経て、表5、表6に示す特性を有するヒラ織物を得た。実施例13より糸の充填度が高く、低い通気度の織物が得られた。
(実施例16)
経糸、緯糸を6ナイロン仮撚加工糸22T20f(ブライト、CR25%、強度4.5cN/dtex、伸度29.3%)に変えた以外は実施例13と同様の生機、染色加工仕上げ工程を経て、表5、表6に示す特性を有するヒラ織物を得た。実施例14より糸の充填度が高く、低い通気度の織物が得られた。
(比較例6)
実施例13において密度を下げた以外は実施例13と同様の糸構成で製織し、次いで同様の染色加工仕上げ工程を経て表5、表6に示す特性を有するヒラ織物を得た。織物は糸の充填度が低く、高通気度が得られたが、滑脱抵抗力、引裂強力が弱く、実用性に欠くものであった。
(比較例7)
実施例15において密度を上げた以外は実施例15と同様の糸構成で製織し、次いで同様の染色加工仕上げ工程を経て表5、表6に示す特性を有するヒラ織物を得た。糸の充填度が高く、低通気度となり、また目付けの重い織物であった。
<仮撚加工糸、リップストップ、ドビー>
(実施例17)
地糸の経糸、緯糸に実施例13で用いた仮撚加工糸22T12fを用い、緯糸の太糸部に6ナイロン仮撚り加工糸44T34(ブライト、CR26%、強度4.6cN/dtex、伸度27.2%)を用い、22T:44T=8:1で打ち込み、図6fに示す組織(経糸同口2本引き揃え、ヒラ部92%)でリップストップ織物を製織した。次いで実施例13と同様の染色加工仕上げ工程を経て表7、表8に示す特性を有する織物を得た。衣服内快適性、物性とも満足するものであった。
(実施例18)
地糸の経糸、緯糸に実施例14と同じ22T17fを用いた以外は実施例16と同じ構成で製織し、同様の染色加工仕上げ工程を経て表7、表8に示す特性を有するリップストップ織物を得た。衣服内快適性、物性とも満足するものであった。
(実施例19)
地糸の経糸、緯糸、及び緯糸の太糸部に実施例15で用いた22T20fと44T34fを用い、緯糸は22T:44T=3:1で打ち込み、図6gに示す組織(経糸同口引き揃え2本、ヒラ部60%)でリップストップ織物を製織した。次いで、実施例16と同様の染色加工仕上げ工程を経て表7、表8に示す特性を有するリップストップ織物を得た。糸の充填度が高いが、通気度も高く、衣服内快適性、滑脱抵抗力、引裂強力とも満足するものであった。
(実施例20)
経糸、緯糸に実施例18で用いた仮撚加工糸22Tと44Tを用い、図6hの組織、糸配列でメッシュ風ドビー織物を製織した。次いで実施例16と同様の染色加工仕上げ工程を経て表7、表8に示す特性を有する織物を得た。組織と糸配列、及び仕上げ密度も実施例12のフィラメントドビー織物と同じであったが、通気度はより高く、衣服内快適性に優れ、滑脱抵抗力、引裂強力も十分な実施例12と同様に意匠性を有する織物であった。
(比較例8)
実施例16において経緯の密度のみ下げた以外は実施例16と同じ糸構成、組織で生機を製織し、実施例16と同様に染色加工仕上げ工程を経て表7、表8に示す特性を有する織物を得た。糸の充填度が低く、通気度は高いが滑脱抵抗力、引裂強力が弱く、実用性に欠くものであった。
(比較例9)
経糸、緯糸に実施例18で用いた仮撚り加工糸22Tと44Tを用い、経緯の密度を上げ、図6fの組織(経糸同口2本引き揃え、ヒラ部92%)で緯糸を22T:44T=3:1で打ち込み、リップストップ織物を製織した。次いで実施例16と同様の染色加工仕上げ工程を経て表7、表8に示す特性を有する織物を得た。糸の充填度が高く、滑脱抵抗力、引裂強力は満足するもであったが低通気度になり、衣服内快適性の劣るものであった。
<側地製品での蒸れ感低減効果>
(実施例21)
側地の表側と裏側に実施例1の織物(カレンダー後通気度24cm/cm・s)を用いて中綿(ポリエステル1.6T、目付150g/m、厚み1cm)を覆い、図1dに示す環境条件と測定条件下で表側に環境風速4m/sの風を当て衣服内の風速と温湿度を測定した。その結果を表9に示すが、ΔV、ΔT、ΔHとも満足できるもので、衣服内快適性に優れるものであった。
(比較例10)
側地の表側と裏側に比較例1の織物(カレンダー後通気度1cm/cm・s)を用い、実施例21と同様条件で測定した。その結果を表9に示すが実施例21に比較し、衣服内温湿度の低減効果は弱く、衣服内の快適性は得られなかった。
以上から、図3A〜3Lは実施例の織物の通気度が衣服内の風速差ΔVの範囲を満足することを示し、図4a〜4dは実施例の織物の通気度が滑脱抵抗力、及び引裂強力、軽量性を満足するものであることを示す。また、図5a〜5dは実施例の織物の糸の充填度の範囲が通気度、及び滑脱抵抗力、引裂強力、目付を満足するものであり、求める通気度は糸の充填度によってほぼ決定できることが確認できた。図4a〜4dと図5a〜5dからカバーファクターCFは織物の通気度を決定するのに有効な指標とはなり得ず、衣服内の風速差、温湿度差を決定する決め手にはならいことが理解される。
本発明によれば、適度な防風性能を有しつつ、発汗しても蒸れ感が少なく、洗濯や濡れた時の乾燥性がよく、かつ染色加工中、及び製品の着用時や洗濯時にスリップしにくい高通気性を有する軽量織物を提供することができる。

Claims (9)

  1. 環境風速1m/s時の衣服内風速V1が0.0〜0.03m/sであり、かつ環境風速4m/s時の衣服内風速V4と環境風速1m/s時の衣服内風速V1の差ΔVが0.06〜0.40m/sである織物であって、織物が、フィラメント糸を使用したリップストップ組織及びドビー組織によって構成され、織物中の糸の充填度が12000〜48000であり、織物の経緯の糸が繊度6〜44Tであり、かつ単糸繊度0.8〜5.6Tのフィラメントで構成され、目付が15〜50g/m、通気度が6〜50cm/cm・s、滑脱抵抗力が48N荷重下で0.1〜3.0mm、引裂強力が8〜30Nであることを特徴とする織物。
  2. 環境風速1m/s時の衣服内風速V1が0.0〜0.03m/sであり、かつ環境風速4m/s時の衣服内風速V4と環境風速1m/s時の衣服内風速V1の差ΔVが0.06〜0.40m/sである織物であって、織物が、仮撚加工糸を使用したリップストップ組織又はドビー組織によって構成され、織物中の糸の充填度が22000〜43000であり、織物の経緯の糸が繊度6〜44Tであり、かつ単糸繊度0.8〜5.6Tのフィラメントで構成され、目付が15〜50g/m 、通気度が6〜50cm /cm ・s、滑脱抵抗力が48N荷重下で0.1〜3.0mm、引裂強力が8〜30Nであることを特徴とする織物。
  3. 主たる繊度の糸(A)が48〜99重量%を占め、糸(A)より0.8〜0.5倍細い糸(B)と交織されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の織物。
  4. 主たる繊度の糸(A)が48〜99重量%を占め、糸(A)より1.2〜2.0倍太い糸(C)と交織されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の織物。
  5. リップストップ柄を構成する糸の繊度が地糸より1.2〜4.5倍太いことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の織物。
  6. 光沢差のある糸、及び/又は異色性を有する糸が交織されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の織物。
  7. カレンダー加工が施され、通気度が6〜30cm/cm・sであることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の織物。
  8. 請求項1〜のいずれかに記載の織物を1枚使用していることを特徴とするアウトドアウェア、スポーツウェア、コート、トラベルウェア、又はカジュアルウェアの衣料製品。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の織物を中綿の側地の少なくとも表に使用していることを特徴とするアウトドアウェア、スポーツウェア、コート、トラベルウェア、もしくはカジュアルウェアの衣料製品、又は寝装製品。
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