UEによって複数の無線接続を確立するための方法が記載される。方法は、1次無線接続において第1のC−RNTIによりスクランブルされた第1の巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)を含む第1の物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)を受信するステップを含む。方法は、第1のPDCCHを復号するステップも含む。方法は、2次無線接続において第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCを含む第2のPDCCHを受信するステップも含む。方法は、第2のPDCCHを復号するステップも含む。
UEは、1次無線接続および少なくとも1つの2次無線接続を用いて構成される。方法は、割り当てられたC−RNTIを受信するステップおよびC−RNTIをアップデートするステップのうちの少なくとも1つを含む。第2のC−RNTIは、接続制御メッセージに含められる。第2のC−RNTIは、RRC接続再構成メッセージに含められる。
eNBによって複数の無線接続を確立するための方法が記載される。方法は、2次無線接続のための第2のC−RNTIを1次無線接続のための第1のC−RNTIを有するUEに割り当てるステップを含む。方法は、2次無線接続において第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCを含む第2のPDCCHを送信するステップも含む。
方法は、少なくとも1つのUEに対応する少なくとも1つのC−RNTIを記憶するステップを含む。方法は、少なくとも1つのC−RNTIを管理するステップも含む。
少なくとも1つのC−RNTIは、1次無線接続として接続されたUEのためのC−RNTIおよび2次無線接続として接続されたUEのためのC−RNTIのうちの少なくとも1つを含む。
第2のC−RNTIは、接続制御メッセージに含められる。第2のC−RNTIは、RRC接続再構成メッセージに含められる。
複数の無線接続を確立するためのUEが記載される。UEは、プロセッサと、プロセッサと電子通信を行うメモリとを含む。メモリに記憶された命令は、1次無線接続において第1のC−RNTIによりスクランブルされた第1のCRCを含む第1のPDCCHを受信するために実行可能である。命令は、第1のPDCCHを復号するためにも実行可能である。命令は、2次無線接続において第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCを含む第2のPDCCHを受信するためにも実行可能である。命令は、第2のPDCCHを復号するためにさらに実行可能である。
複数の無線接続を確立するためのeNBが記載される。eNBは、プロセッサと、プロセッサと電子通信を行うメモリとを含む。メモリに記憶された命令は、2次無線接続のための第2のC−RNTIを1次無線接続のための第1のC−RNTIを有するUEに割り当てるために実行可能である。命令は、2次無線接続において第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCを含む第2のPDCCHを送信するためにも実行可能である。
「3GPP」とも呼ばれる、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3rd Generation Partnership Project)は、第3および第4世代ワイヤレス通信システムに関する世界的に適用可能な技術仕様および技術報告を定めることを目指した連携合意である。3GPPは、次世代モバイル・ネットワーク、システムおよびデバイスに関する仕様を定める。
3GPPロング・ターム・エボリューション(LTE:Long Term Evolution)は、将来の要求に対処すべくユニバーサル・モバイル通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)モバイルフォンまたはデバイス規格を改善するためのプロジェクトに与えられた名称である。一態様において、UMTSは、進化型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA:Evolved Universal Terrestrial Radio Access)およびE−UTRANにサポートおよび仕様を提供するために修正された。
本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、3GPP LTE、LTEアドバンスト(LTE−A)および他の規格(例えば、3GPPリリース8、9、10、11および/または12)に関して記載される。しかしながら、本開示の範囲は、この点で限定されるべきではない。本明細書に開示されるシステムおよび方法の少なくともいくつかの態様は、他のタイプのワイヤレス通信システムに利用されてもよい。
ワイヤレス通信デバイスは、音声および/またはデータを基地局へ通信するために用いられる電子デバイスであり、次には基地局がデバイスのネットワーク(例えば、公衆交換電話網(PSTN:public switched telephone network)、インターネットなど)と通信する。本明細書にシステムおよび方法を記載するときに、ワイヤレス通信デバイスは、代わりに、移動局、UE、アクセス端末、加入者局、移動端末、遠隔局、ユーザ端末、端末、加入者ユニット、モバイルデバイスなどと呼ばれる。ワイヤレス通信デバイスの例は、セルラーフォン、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:personal digital assistant)、ラップトップコンピュータ、ネットブック、電子書籍リーダ、ワイヤレス・モデムなどを含む。3GPP仕様では、ワイヤレス通信デバイスは、典型的にUEと呼ばれる。しかしながら、本開示の範囲は、3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「ワイヤレス通信デバイス」を意味するために、本明細書では用語「UE」および「ワイヤレス通信デバイス」が同義で用いられる。
3GPP仕様では、基地局は、典型的にNode B、eNB、home enhancedまたはevolved Node B(HeNB)あるいはいくつかの他の同様の用語で呼ばれる。本開示の範囲は、3GPP規格に限定されるべきではないので、より一般的な用語「基地局」を意味するために、本明細書では用語「基地局」、「Node B」、「eNB」および「HeNB」が同義で用いられる。そのうえ、「基地局」の一例は、アクセスポイントである。アクセスポイントは、ワイヤレス通信デバイスのためにネットワーク(例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN:Local Area Network)、インターネットなど)へのアクセスを提供する電子デバイスである。用語「通信デバイス」は、ワイヤレス通信デバイスおよび/または基地局の両方を示すために用いられる。
本明細書では、「セル」は、インターナショナル・モバイル・テレコミュニケーションズ−アドバンスト(IMT−Advanced:International Mobile Telecommunications−Advanced)に用いるために規格化または規制団体によって仕様が定められた任意の通信チャネルであり、eNBとUEとの間の通信に用いることが認可されたバンド(例えば、周波数バンド)として3GPPによりそのすべてまたはそのサブセットが採用されることに留意すべきである。「構成セル(configured cell)」は、UEが認識しており、情報を送信または受信することがeNBによって許可されたセルである。「構成セル(単数または複数)」は、在圏セル(単数または複数)であってもよい。UEは、すべての構成セル上でシステム情報を受信して必要な測定を行う。「構成セル(単数または複数)」は、1つのプライマリセルと、0、1つまたはそれ以上のセカンダリセル(単数または複数)からなる。「アクティブ化されたセル(activated cell)」は、UEが送受信を行っている構成セルである。すなわち、アクティブ化されたセルは、UEがPDCCHをモニタする対象となるセルであり、下りリンク送信の場合には、UEが物理下りリンク共有チャネル(PDSCH:physical downlink shared channel)を復号する対象となるセルである。「非アクティブ化されたセル(deactivated cell)」は、UEが送信PDCCHをモニタしていない構成セルである。留意すべきは、「セル」が異なる次元の観点から記述されることである。例えば、「セル」は、時間、空間(例えば、地理)および周波数特性を有する。
本明細書では、用語「接続」は、UEとE−UTRANとの間の通信リンクを指す。本明細書では、用語「無線接続」、「接続」、「無線インターフェース」および「インターフェース」が同義で用いられる。
本明細書に開示されるシステムおよび方法は、複数の無線接続を確立するためのデバイスを記載する。これは、E−UTRANのコンテキストで行われる。例えば、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、UEとE−UTRAN上の2つ以上のeNBとの間の複数の無線接続を確立する。一構成において、2つ以上のeNBは、異なるスケジューラを有する。
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、キャリアアグリゲーションを強化する。キャリアアグリゲーションでは、(例えば、100メガヘルツ(MHz)までの)より広い送信バンド幅をサポートするために2つ以上のコンポーネントキャリアが集約される。一例では、キャリアアグリゲーションは、UEに利用可能な有効バンド幅を増加させるために用いられる。従来のキャリアアグリゲーションでは、単一のeNBが1つのUEに対して複数の在圏セルを提供することが仮定される。2つ以上のセルが集約される(例えば、1つのマクロセルが複数のリモートラジオヘッド(RRH)セルと集約される)シナリオにおいても、これらのセルは、単一のeNBによって制御される(スケジュールされる)。しかしながら、スモールセル配備のシナリオでは、各ノード(例えば、eNB、RRHなど)は、それ自体の独立したスケジューラを有する。両方のノードの無線リソースを効率的に利用するために、UEは、異なるスケジューラを有する2つ以上のノードに接続する。
一構成において、異なるスケジューラを有する2つのノード(例えば、eNB)に接続するUEのために、UEとE−UTRANとの間のマルチ接続性が利用される。例えば、リリース11の動作に加えて、リリース12規格に従って動作するUEは、(二重接続性、eNB間キャリアアグリゲーション、マルチフロー、マルチセル・クラスタ、マルチUuなどと呼ばれる)マルチ接続性を用いて構成される。UEは、そうするように構成された場合、複数のUuインターフェースを用いてE−UTRANに接続する。例として、UEは、1つの無線インターフェース(例えば、無線接続)を用いることにより1つ以上の追加の無線インターフェース(例えば、無線接続)を確立するように構成される。以下では、1つのノードは1次eNB(PeNB:primary eNB)と呼ばれ、別のノードは2次eNB(SeNB:secondary eNB)と呼ばれる。
マルチ接続性のシナリオでは、無線リソース管理機能は、E−UTRANの各ノードに位置する。それに応じて、1つのノードは、UEを構成する方法についていくらかの自由度を有する。例えば、1つのノードのためのリソース(例えば、スケジューリング、ランダムアクセス・リソースおよびC−RNTI)がそのノードによって管理できる必要がある。複数の無線接続を確立するステップは、本明細書に開示されるシステムおよび方法に記載されるように、両方のノードの無線リソースを効率的に利用する。
本明細書に開示されるシステムおよび方法の様々な例が図面を参照して次に記載される。図面中、同様の参照番号は、機能的に類似した要素を示す。本明細書において図面に一般的に記載され、説明されるシステムおよび方法は、多種多様に異なる実装に配置し、かつ設計することができるであろう。従って、図面に表現されるいくつかの実装の以下のさらに詳細な記載は、特許請求の範囲を限定するものではなく、システムおよび方法を単に代表するに過ぎない。
図1は、複数の接続を確立するためのシステムおよび方法が実装された1つ以上の基地局装置(eNB)160および1つ以上の端末装置(UE)102の一構成を示すブロック図である。1つ以上のUE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いて1つ以上のeNB160と通信する。例えば、UE102は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ電磁信号を送信し、eNB160から電磁信号を受信する。eNB160は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102と通信する。留意すべきは、本明細書に記載されるUEの1つ以上がいくつかの構成では単一のデバイスに実装されてもよいことである。加えてまたは代わりに、本明細書に記載されるeNB160の1つ以上がいくつかの構成では単一のデバイスに実装されてもよい。図1のコンテキストにおいて、例として、単一のデバイスは、本明細書に記載されるシステムおよび方法による1つ以上のUE102を含む。加えてまたは代わりに、本明細書に記載されるシステムおよび方法による1つ以上のeNB160が単一のデバイスまたは複数のデバイスとして実装されてもよい。
UE102およびeNB160は、相互に通信するために1つ以上のチャネル119、121を用いる。例えば、UE102は、1つ以上の上りリンク・チャネル121を用いてeNB160へ情報またはデータを送信する。上りリンク・チャネル121の例は、物理上りリンク制御チャネル(PUCCH:physical uplink control channel)および物理上りリンク共有チャネル(PUSCH:physical uplink shared channel)などを含む。1つ以上のeNB160も、例として、1つ以上の下りリンク・チャネル119を用いて1つ以上のUE102へ情報またはデータを送信する。下りリンク・チャネル119の例は、PDCCH、PDSCHなどを含む。他の種類のチャネルが用いられてもよい。
1つ以上のUE102のそれぞれは、1つ以上のトランシーバ118、1つ以上の復調器114、1つ以上のデコーダ108、1つ以上のエンコーダ150、1つ以上の変調器154、データバッファ104およびUEオペレーション・モジュール124を含む。例えば、UE102では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、UE102では単一のトランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ118、デコーダ108、復調器114、エンコーダ150および変調器154)が実装されてもよい。
トランシーバ118は、1つ以上の受信機120および1つ以上の送信機158を含む。1つ以上の受信機120は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160から信号を受信する。例えば、受信機120は、1つ以上の受信信号116を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号116は、復調器114へ供給される。1つ以上の送信機158は、1つ以上のアンテナ122a〜nを用いてeNB160へ信号を送信する。例えば、1つ以上の送信機158は、1つ以上の変調信号156をアップコンバートして送信する。
復調器114は、1つ以上の復調信号112を作り出すために1つ以上の受信信号116を復調する。1つ以上の復調信号112は、デコーダ108へ供給される。UE102は、信号を復号するためにデコーダ108を用いる。デコーダ108は、1つ以上の復号信号106、110を作り出す。例えば、第1のUE復号信号106は、データバッファ104に記憶される、受信されたペイロード・データを備える。第2のUE復号信号110は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のUE復号信号110は、1つ以上のオペレーションを行うためにUEオペレーション・モジュール124によって用いられるデータを供給する。
本明細書では、用語「モジュール」は、特定の要素またはコンポーネントがハードウェア、ソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせで実装されることを意味する。しかしながら、留意すべきは、本明細書に「モジュール」として示される任意の要素が代わりにハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、ハードウェア、ソフトウェアまたは両方の組み合わせで実装されてもよい。
一般に、UEオペレーション・モジュール124は、UE102が1つ以上のeNB160と通信することを可能にする。UEオペレーション・モジュール124は、UE無線接続確定モジュール128、ランダムアクセス手順モジュール126およびC−RNTIインタプリタ130のうちの1つ以上を含む。
UE無線接続確定モジュール128は、UE102とE−UTRAN上の第1のポイントとの間の1次無線接続を確立する。例えば、第1のポイントは、E−UTRANに属する第1のeNB160を含む。一構成において、第1のeNB160は、PeNBである。例えば、UE102が接続を追加しているときに、第1のポイント(例えば、第1のeNB160)は、PeNBである。UE無線接続確定モジュール128は、Uuインターフェースを用いて第1のポイント(例えば、第1のeNB160)に接続する。Uuインターフェースは、1次Uuインターフェースとも呼ばれる。Uuインターフェースは、UE102とPeNBとの間の無線接続である。
UE102は、UE102とE−UTRAN上の第2のポイントとの間の第2の無線接続を確立するように構成される。例えば、第2のポイントは、E−UTRANに属する第2のeNB160を含む。一構成において、第2のeNB160は、例えば、UE102が接続を追加しているときに、SeNBである。一構成において、第1のポイント(例えば、第1のeNB160)および第2のポイント(例えば、第2のeNB160)は、異なるスケジューラを有する。UE無線接続確定モジュール128は、Uuxインターフェースを用いて第2のeNB160に接続する。Uuxインターフェースは、2次Uuインターフェースとも呼ばれる。
いくつかの構成では、ある一定の手順がソースSeNBにおけるセル(単数または複数)とターゲットSeNBにおけるセル(単数または複数)との間のハンドオーバ手順中に行われる。例えば、UE102は、最初に、第2のポイントとしてのソースSeNBにおけるセル(単数または複数)に接続する。ターゲットSeNBにおけるセル(単数または複数)に(例えば、ランダムアクセスを通じて)首尾よくアクセスした後、ターゲットSeNBとの接続が完了する。UE102は、第2のポイントとしてのターゲットSeNBにおけるセル(単数または複数)に接続する。例えば、ターゲットSeNBから信号を受信して、ランダムアクセスプリアンブルを送信した後、UE102は、第2のポイントとしてのターゲットSeNBにおけるセル(単数または複数)への接続を完了する。いくつかの実装において、これは、2次無線接続におけるハンドオーバである。これらの実装では、ポイントが追加されず、むしろ置き換えられる。
2次無線接続のためのハンドオーバ手順のいくつかのタイプがある。一例は、セル内ハンドオーバであり、SeNBにおけるセルがハンドオーバ手順によって同じセルへアップデートされる。別の例は、SeNB内ハンドオーバであり、SeNBにおけるセルがSeNBにおける別のセルへ切り替えられる。さらに別の例は、SeNB間ハンドオーバであり、SeNBにおけるセルが別のSeNBにおける別のセルへ切り替えられる。それに応じて、ターゲットSeNBは、ソースSeNBと同じであってもなくてもよい。
UE102は、E−UTRANとの複数のUuインターフェースをUE102が認識している限り、PeNBおよびSeNBを認識している必要はない。一構成において、UE102は、eNB160がE−UTRAN上のポイントであると考える。別の構成では、UE102は、E−UTRANとの複数のUuインターフェースがE−UTRAN上の複数のポイントとの接続であると考える。別の構成では、E−UTRANは、同じか、または異なるeNB160との複数のUuインターフェースを提供する。例として、PeNBおよびSeNBが同じeNB160であってもよい。複数のUuインターフェース(例えば、マルチ接続性)は、単一のeNB160によって達成される。言い換えれば、一構成において、本明細書に記載されるシステムおよび方法は、単一のeNB160または単一のスケジューラによって達成される。UE102は、1つより多いUuxインターフェース(例えば、Uu1、Uu2、Uu3など)を接続することが可能である。各Uuインターフェースは、キャリアアグリゲーションを行うために用いられる。それに応じて、UE102は、キャリアアグリゲーションのシナリオでは1つより多い在圏セルのセットを用いて構成される。
留意すべきは、複数のUuインターフェースが記載されるが、インターフェースの定義によっては本明細書に記載されるシステムおよび方法が単一のUuインターフェースまたは単一の無線接続によって実現されることである。例えば、無線インターフェースは、UE102とE−UTRANとの間のインターフェースとして定義される。この定義では、インターフェースは、UE102とeNB160との間のインターフェースではない。例えば、1つの無線インターフェースは、マルチ接続性を用いたUE102とE−UTRANとの間のインターフェースとして定義される。それに応じて、先に考察されたUuインターフェースおよびUuxインターフェースは、複数のセルの異なる特性であると見なされてもよい。例として、Uuインターフェースがセル(単数または複数)の第1のセットであり、Uuxインターフェースがセル(単数または複数)の第2のセットである。また、第1の無線インターフェースをセル(単数または複数)の第1のセットと言い換え、第2の無線インターフェースをセル(単数または複数)の第2のセットと言い換えることもできる。
ランダムアクセス手順モジュール126は、無線接続のためのランダムアクセス手順を行う。例えば、ランダムアクセス手順モジュール126は、2次無線接続のためのランダムアクセス手順を行う。いくつかの構成によれば、複数のランダムアクセス手順がトリガされる。いくつかの実装では、1つの無線接続のためのランダムアクセス手順が並行してまたは同時に別の無線接続のためのランダムアクセス手順であってもよい。ランダムアクセス手順は、無線接続のセルに対して行われる。
留意すべきは、単一接続性の構成においても、複数のランダムアクセス手順がトリガされることである。しかしながら、単一接続性の構成では、任意の時点で進行しているランダムアクセス手順は1つあるに過ぎない。UE102が無線接続において新しいランダムアクセス手順の要求を受信し、一方ではその無線接続において別のランダムアクセス手順がすでに進行している場合、進行中のランダムアクセス手順を続けるべきか、または新しいランダムアクセス手順から始めるべきかどうかを確定するのはUE102に任される。
ランダムアクセス手順の例は、ランダムアクセスチャネル(RACH)を通じてターゲットセルにアクセスすることである。ランダムアクセス手順モジュール126は、異なるタイプのランダムアクセス手順を行うことができる。例えば、ランダムアクセス手順モジュール126は、非競合ベースのランダムアクセス手順を行う。非競合ベースのランダムアクセス手順を行うステップは、ターゲットセルにアクセスするために、ランダムアクセスチャネルを通じて専用ランダムアクセスプリアンブルを利用することを含む。別の例では、UE102は、競合ベースのランダムアクセス手順を行う。競合ベースのランダムアクセス手順の例は、ランダムに選択されたプリアンブルを用いて、ランダムアクセスチャネルを通じてターゲットセルにアクセスすることを含む。非競合ベースのランダムアクセス手順および競合ベースのランダムアクセス手順に関するさらなる詳細は、図4および5の少なくとも1つに関連して示される。
いくつかの実装において、UE102が2次無線接続のための競合ベースのランダムアクセス手順または非競合ベースのランダムアクセス手順を行うかどうかは、受信されたメッセージに基づく。例えば、UE102は、接続制御メッセージを含むRRC接続再構成メッセージを受信する。接続制御メッセージは、専用RACHプリアンブル・アイデンティティ(例えば、ランダムアクセスプリアンブル・アイデンティティ)が接続制御メッセージに含まれるかどうか(例えば、専用RACHプリアンブルが接続制御メッセージ中に示されるかどうか)を示す。接続制御メッセージが専用RACHプリアンブル・アイデンティティを含む場合、UE102は、非競合ベースのランダムアクセス手順を行う。これに対して、接続制御メッセージが専用RACHプリアンブル・アイデンティティを含まない場合、UE102は、競合ベースのランダムアクセス手順を行う。
ランダムアクセス手順を行う例は、次のように示される。接続制御メッセージを含んだRRC接続再構成メッセージに応答して、UE102は、ランダムアクセス手順を行う。RRC接続再構成メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfiguration)は、ハンドオーバ・コマンド(例えば、MobilityControlInfo(モビリティ制御情報))を運ぶ。RRC接続再構成メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfiguration)は、接続制御メッセージ(例えば、ConnectionControlInfo(接続制御情報))も運ぶ。リリース11およびそれ以前によれば、RRC接続再構成メッセージは、多くの目的、例えば、物理レイヤ・パラメータ、媒体アクセス制御(MAC)レイヤ制御パラメータ、および1つ以上のUE102構成パラメータなどのために用いられてきた。既知の仕様(例えば、リリース11およびそれ以前)に従って実装されたときに、RRC接続再構成メッセージは、レガシ・メッセージである。例えば、RRC接続再構成メッセージがハンドオーバ・コマンドを含むときに、RACHは、単一の接続に対してトリガされる。しかしながら、本明細書に記載されるシステムおよび方法は、リリース11およびそれ以前の振舞いに加えて接続制御メッセージを導入することに留意すべきである。
いくつかの実装において、RRC接続再構成メッセージがハンドオーバ・コマンド(例えば、MobilityControlInfo)を含む場合、UE102は、ハンドオーバ手順を行う。ハンドオーバ・コマンドには、専用RACHプリアンブルが含まれる。(ハンドオーバ・コマンドを含む)RRC接続再構成メッセージに応答して、UE102は、ランダムアクセス手順を行う。いくつかの実装では、接続制御メッセージは、ハンドオーバ・コマンドとは異なる。例えば、ハンドオーバ・コマンドは、単一の無線接続のためのハンドオーバに用いられる。それに対して、接続制御メッセージは、2次無線接続および/または2次無線接続におけるハンドオーバを追加するために用いられる。
キャリアアグリゲーションでは、セカンダリセルの追加は、RRC接続再構成メッセージによってUE102へシグナリングされる。しかしながら、RRC接続再構成メッセージがハンドオーバ・コマンドに含まないために、UE102がRRC接続再構成メッセージに応答してランダムアクセス手順をトリガしないことがある。必要ならば、セカンダリセルにおける上りリンク・タイムアラインメントを達成するために、UE102へランダムアクセス命令がシグナリングされる。2次無線接続の追加の場合、新たに追加されるセルは、異なるスケジューラによって管理され、UE102のためにすでに構成されたセルとは非同期であると思われるので、ランダムアクセスをトリガする方がよいであろう。
C−RNTIインタプリタ130は、PDCCHまたはEPDCCHを復号する。PDCCH(またはEPDCCH)を復号するステップは、PDCCH(またはEPDCCH)を解釈することを含む。例は、次のように示される。UE102は、下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を運ぶPDCCHを受信する。各PDCCH(または各EPDCCH)におけるDCIは、DCIのフィールドを定義するDCIフォーマットを用いる。いくつかの実装では、DCIとともに無線ネットワーク一時識別子(RNTI)(例えば、C−RNTI)が含められる。RNTI(例えば、C−RNTI)は、UE102を識別して、使用法を識別するために用いられる。RNTIは、無線接続のためのリソースのスケジューリングにも用いられる。E−UTRANとの単一接続性のために構成されたUEに関して、留意すべきは、UEがすべての在圏セルに対して同じC−RNTIを用いることである。リリース11およびそれ以前では、C−RNTIがUE102へ割り当てられる。RNTI(例えば、C−RNTI)は、いくつかの使用法を有する。表(1)は、様々なRNTI値を提示する。表(2)は、様々なRNTI使用法、ならびに関連するトランスポートチャネルおよび論理チャネルを提示する。
![Figure 0006605329](https://patentimages.storage.***apis.com/c5/fc/bf/0a136a63c98eb6/0006605329-9.png)
PDCCHに含まれるC−RNTIの例は、次のように示される。DCIには巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)が含まれる。CRCを用いてDCI送信に関する誤り検出が提供される。いくつかの実装において、C−RNTIは、CRCで暗黙的に符号化される。CRCのパリティビットの数は16である。CRCパリティビットを算出するためにペイロード全体が用いられる。いくつかの構成では、対応するRNTI(例えば、C−RNTI)を用いてCRCパリティビットがスクランブルされる。言い換えれば、CRCパリティビットは、RNTIと「XORがとられる」。この例では、C−RNTIインタプリタ130がPDCCHを復号(および解釈)する。PDCCHを解釈するステップは、CRCパリティビットをC−RNTIから分離することを含む。いくつかの実装において、UE102の物理(PHY)レイヤは、C−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつPDCCH(またはEPDCCH)を復号するようにUE102の上位レイヤ(例えば、MACサブレイヤまたは無線リソース制御(RRC)サブレイヤ)によって構成される。DCIは、また、下りリンクまたは上りリンク・スケジューリング情報を輸送し、非周期的チャネル品質情報(CQI:channel quality information)報告を要求し、MCCH変更の通知を送信し、セルに対する上りリンク電力制御コマンドおよびRNTIを送信する。
いくつかの実装において、C−RNTIインタプリタ130は、複数のPDCCHを復号する。例えば、リリース11およびそれ以前では、UEは、第1のC−RNTIによりスクランブルされた第1のCRCをもつ第1のPDCCH(またはEPDCCH)を復号(および解釈)し、かつ第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCをもつ第2のPDCCH(またはEPDCCH)を復号(および解釈)するようには構成されなかった。しかしながら、本明細書に開示されるシステムおよび方法によれば、第1のC−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつPDCCHを復号(および解釈)するのに加えて、UE102は、第2のC−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつPDCCHを復号(および解釈)するように構成される。
例は、次のように示される。リリース11およびそれ以前では、UEは、プライマリセル(PCell:primary cell)の共通サーチスペースと、各在圏セル(例えば、PCellおよびセカンダリセル(単数または複数)(SCell:secondary cell))のUE102固有のサーチスペースとにおいてPDCCHをモニタまたは復号するように構成された。サーチスペースは、復号されることになる候補PDCCH(またはEPDCCH)のセットとして定義される。UEは、また、これらのサーチスペースにおいてモニタまたは復号されるべきDCIフォーマットの種類を用いて構成される。UEは、さらに、これらのサーチスペースの各PDCCHにおいてDCIフォーマットをもつDCIでモニタまたは復号されるべき(DCIフォーマットに対応する)RNTIの種類を用いて構成される。
いくつかの場合、UE102は、C−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつPDCCHをモニタまたは復号するように、一時C−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつPDCCHをモニタまたは復号するように、セミパーシステント・スケジューリングC−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつPDCCHをもつモニタまたは復号するように構成されるなどである。DCIフォーマットをもつPDCCHをUEが復号するときに、UEは、復号されるように構成されたいくつかのRNTIを合致させようと試みる。UEは、次に、サーチスペースにおけるすべてのPDCCHをUEがチェックし終えるまで、それらのRNTIを用いて、同じか、または異なるDCIフォーマットをもつPDCCHを復号しようと試みる。これは、「ブラインド復号」と呼ばれる。いくつかの実装では、UEのために1つのC−RNTIのみが構成され、1つ以上のDCIフォーマットをもつ複数のPDCCHを復号するためにこのC−RNTIが用いられる。しかしながら、本明細書に開示されるシステムおよび方法によれば、リリース11およびそれ以前の振舞いに加えて、UE102は、1次無線接続のための第1のC−RNTIに加えて、2次無線接続のための第2のC−RNTIを割り当てられる。1次接続の共通サーチスペースと、各在圏セルのUE102固有のサーチスペースとにおいて第1のC−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつ各PDCCHを復号するのに加えて、UE102は、2次接続の共通サーチスペースと、各在圏セルのUE102固有のサーチスペースとにおいて第2のC−RNTIによりスクランブルされたCRCをもつ各PDCCHを復号するように構成される。
いくつかの実装において、UEオペレーション・モジュール124は、図1に示されるモジュールのうちの1つを含む。例えば、一実装において、UEオペレーション・モジュール124は、ランダムアクセス手順モジュール126のみを含む。別の実装では、UEオペレーション・モジュール124は、C−RNTIインタプリタ130のみを含む。他の実装では、UEオペレーション・モジュール124は、図1に示される複数のモジュールおよびその任意の組み合わせを含む。例えば、UE102は、ランダムアクセス手順モジュール126、C−RNTIインタプリタ130およびUE無線接続確定モジュール128のうちの少なくとも2つを含む。
UEオペレーション・モジュール124は、情報148を1つ以上の受信機120に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、下りリンク・スケジューリング情報または間欠受信(DRX:discontinuous reception)構成などに基づいて、送信をいつ受信すべきか、またはいつすべきでないかを受信機(単数または複数)120に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報138を復調器114に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される変調パターンを復調器114に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報136をデコーダ108に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160からの送信に予想される符号化法をデコーダ108に通知する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報142をエンコーダ150に提供する。情報142は、符号化すべきデータおよび/または符号化に関する命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、送信データ146および/または他の情報142を符号化するようにエンコーダ150に命令する。他の情報142は、RRCメッセージを含む。
エンコーダ150は、送信データ146および/またはUEオペレーション・モジュール124によって提供された他の情報142を符号化する。例えば、データ146および/または他の情報142の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ150は、符号化データ152を変調器154へ供給する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報144を変調器154に提供する。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、eNB160への送信に用いるための変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器154に通知する。変調器154は、1つ以上の変調信号156を1つ以上の送信機158へ供給するために符号化データ152を変調する。
UEオペレーション・モジュール124は、情報140を1つ以上の送信機158に提供する。この情報140は、1つ以上の送信機158に対する命令を含む。例えば、UEオペレーション・モジュール124は、信号をeNB160へいつ送信すべきかを1つ以上の送信機158に命令する。1つ以上の送信機158は、変調信号(単数または複数)156を1つ以上のeNB160へアップコンバートして送信する。
eNB160は、1つ以上のトランシーバ176、1つ以上の復調器172、1つ以上のデコーダ166、1つ以上のエンコーダ109、1つ以上の変調器113、データバッファ162およびeNBオペレーション・モジュール182を含む。例えば、eNB160では1つ以上の受信および/または送信経路が実装される。便宜上、eNB160では単一のトランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113のみが示されるが、複数の並列要素(例えば、トランシーバ176、デコーダ166、復調器172、エンコーダ109および変調器113)が実装されてもよい。
トランシーバ176は、1つ以上の受信機178および1つ以上の送信機117を含む。1つ以上の受信機178は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いてUE102から信号を受信する。例えば、受信機178は、1つ以上の受信信号174を作り出すために信号を受信してダウンコンバートする。1つ以上の受信信号174は、復調器172へ供給される。1つ以上の送信機117は、1つ以上のアンテナ180a〜nを用いて信号をUE102へ送信する。例えば、1つ以上の送信機117は、1つ以上の変調信号115をアップコンバートして送信する。
復調器172は、1つ以上の復調信号170を作り出すために1つ以上の受信信号174を復調する。1つ以上の復調信号170は、デコーダ166へ供給される。eNB160は、信号を復号するためにデコーダ166を用いる。デコーダ166は、1つ以上の復号信号164、168を作り出す。例えば、第1のeNB復号信号164は、データバッファ162に記憶される、受信されたペイロード・データを備える。第2のeNB復号信号168は、オーバーヘッド・データおよび/または制御データを備える。例えば、第2のeNB復号信号168は、1つ以上のオペレーションを行うためにeNBオペレーション・モジュール182によって用いられるデータ(例えば、PUSCH送信データ)を供給する。
一般に、eNBオペレーション・モジュール182は、eNB160が1つ以上のUE102と通信し、かつ1つ以上のネットワークノード(例えば、モビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)、在圏ゲートウェイ(S−GW:serving gateway)、eNB)と通信することを可能にする。eNBオペレーション・モジュール182は、接続制御メッセージ管理モジュール194およびC−RNTI管理モジュール196のうちの1つ以上を含む。
接続制御メッセージ管理モジュール194は、接続制御メッセージを取得する。いくつかの実装において、接続制御メッセージを取得するステップは、接続制御メッセージを受信するステップを含む。例えば、PeNB(またはソースSeNB)は、SeNB(またはターゲットSeNB)によって生成された接続制御メッセージを受信する。接続制御メッセージは、2次無線接続のための接続制御情報を含む。接続制御メッセージのメッセージ構造は、専用RACHプリアンブル・アイデンティティが含まれるか否かを切り替えることが可能である。例えば、接続制御メッセージは、2次無線接続において新しい接続を追加するか、またはハンドオーバを行うようにUE102に指示する。接続制御メッセージは、RRC接続再構成メッセージに含められる。
別の実装では、接続制御メッセージ管理モジュール194は、接続制御メッセージを生成する。例えば、SeNB(またはターゲットSeNB)は、接続制御メッセージを生成する。図16および17のうちの少なくとも1つと関連して記載されるであろうように、SeNB(またはターゲットSeNB)は、受信された情報に基づいて接続制御メッセージを生成する。
eNBオペレーション・モジュール182は、UE102へシグナリングされることになるRRC接続再構成メッセージも生成する。RRC接続再構成メッセージは、ハンドオーバ・コマンドおよび/または接続制御メッセージを含んでも、含まなくてもよい。例えば、eNB160は、透過的コンテナとして別のeNBからハンドオーバ・コマンドおよび/または接続制御メッセージを受信する。eNB160は、受信された透過的コンテナを含むRRC接続再構成メッセージを生成して、このRRC接続再構成メッセージをUE102へ送信する。
C−RNTI管理モジュール196は、C−RNTIを取得する。例えば、C−RNTI管理モジュール196は、2次無線接続に対応する第2のC−RNTIを取得する。一例によれば、eNB160(例えば、PeNB)は、別のeNB160(例えば、SeNB)からC−RNTIを受信する。別の例では、C−RNTI管理モジュール196は、別のデバイスからC−RNTIを受信する。例えば、SeNBは、ネットワークサーバからC−RNTIを受信する。
いくつかの実装において、C−RNTI管理モジュール196は、無線接続のためのC−RNTIを予約する。例えば、SeNBは、2次無線接続のためのC−RNTIを予約する。SeNBは、次に、予約されたC−RNTIを接続制御メッセージで送信する。C−RNTIを含んだ接続制御メッセージは、RRC接続再構成メッセージを通じてUE102へ送信される。
いくつかの実装において、eNBオペレーション・モジュール182は、図1に示されるモジュールのうちの1つを含む。例えば、一実装において、eNBオペレーション・モジュール182は、接続制御メッセージ管理モジュール194のみを含む。別の実装では、eNBオペレーション・モジュール182は、C−RNTI管理モジュール196のみを含む。他の実装では、eNBオペレーション・モジュール182は、図1に示される複数のモジュールを含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、接続制御メッセージ管理モジュール194およびC−RNTI管理モジュール196を含む。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報190を1つ以上の受信機178に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、送信をいつ受信すべきか、またはいつすべきでないかを受信機(単数または複数)178に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報188を復調器172に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される変調パターンを復調器172に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報186をデコーダ166に提供する。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102からの送信に予想される符号化法をデコーダ166に通知する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報101をエンコーダ109に提供する。情報101は、符号化すべきデータおよび/または符号化に関する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、送信データ105および/または他の情報101を符号化するようにエンコーダ109に命令する。他の情報101は、RRCメッセージを含む。
エンコーダ109は、送信データ105および/またはeNBオペレーション・モジュール182によって提供された他の情報101を符号化する。例えば、データ105および/または他の情報101の符号化は、誤り検出および/または訂正符号化、送信のための空間、時間および/または周波数リソースへのデータのマッピング、多重化などを伴う。エンコーダ109は、符号化データ111を変調器113へ供給する。送信データ105は、UE102へ伝えられることになるネットワークデータを含む。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報103を変調器113に提供する。この情報103は、変調器113に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、UE(単数または複数)102への送信に用いるための変調型(例えば、コンステレーション・マッピング)を変調器113に通知する。変調器113は、1つ以上の変調信号115を1つ以上の送信機117へ供給するために符号化データ111を変調する。
eNBオペレーション・モジュール182は、情報192を1つ以上の送信機117に提供する。この情報192は、1つ以上の送信機117に対する命令を含む。例えば、eNBオペレーション・モジュール182は、信号をUE(単数または複数)102へいつ送信すべきか(またはいつすべきでないか)を1つ以上の送信機117に命令する。1つ以上の送信機117は、1つ以上のUE102へ変調信号(単数または複数)115をアップコンバートして送信する。
留意すべきは、eNB(単数または複数)160およびUE(単数または複数)102に含まれる要素またはその部分の1つ以上がハードウェアで実装されてもよいことである。例えば、これらの要素またはその部分の1つ以上は、チップ、回路素子またはハードウェア・コンポーネントなどとして実装されてもよい。同様に留意すべきは、本明細書に記載される機能または方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC:application−specific integrated circuit)、大規模集積(LSI:large−scale integrated)回路または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
図2は、UE102によって複数の無線接続を確立するための方法200の一構成を示すフロー図である。UE102は、UE102とE−UTRAN上の第1のポイントとの間の1次無線接続を確立する(ステップ202)。例えば、第1のeNB160(例えば、第1のポイント)は、E−UTRANに属する。一構成において、第1のeNB160は、PeNBである。UE102は、Uuインターフェースを用いてPeNBに接続する。別の構成では、第1のeNB160は、SeNBである。
UE102は、接続制御メッセージを受信する(ステップ204)。例えば、UE102は、接続制御メッセージ(例えば、接続制御情報)を含むRRC接続再構成メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージ)を受信する(ステップ204)。接続制御メッセージは、2次無線接続のための接続制御として用いられる。接続制御情報は、無線接続のための無線ベアラ構成、無線接続のためのC−RNTI、セルの物理セル識別子、専用RACHプリアンブル・アイデンティティ、セキュリティ・アルゴリズム識別子、アクセス・パラメータ、システム情報ブロック(SIB:system information block)などのうちの1つ以上を含む。UE102は、PeNBまたはソースSeNBのいずれかである第1のeNB160から接続再構成メッセージを受信する(ステップ204)。
上記のように、接続制御メッセージは、無線接続において接続(例えば、2次無線接続)の追加およびハンドオーバのうちの少なくとも1つを行うようにUE102に指示する。例えば、接続制御メッセージは、UE102とE−UTRANとの間の新しい接続を追加するようにUE102に指示する。接続を追加するステップは、無線接続に割り当てられたC−RNTIを受信することを含む。C−RNTIをUE102に割り当てるためのいくつかの方法がある。例は、次のように示される。最初に、C−RNTIがMACサブレイヤに割り当てられる。ランダムアクセス手順では、一時C−RNTIが割り当てられる。いくつかの実装において、一時C−RNTIは、ランダムアクセス応答メッセージに含められる。この実装では、UE102がランダムアクセス成功を検出して、C−RNTIをまだ有さないときに、一時C−RNTIは、C−RNTIへレベルを上げられる。C−RNTIは、その後、他のメッセージによって落とされる。UE102がランダムアクセス成功を検出して、C−RNTIをすでに有する場合、UE102は、そのC−RNTIを再び用い始める。例えば、ランダムアクセスの目的がRRC_IDLE状態からの、またはRRC接続再確立手順後の最初のアクセスであるときに、UE102は、C−RNTIをまだ有さない。この場合、一時C−RNTIは、ランダムアクセス成功のときにレベルを上げられる。このステップは、リリース11およびそれ以前に従って行われる。
別の例では、ハンドオーバ・コマンドを含むRRC接続再構成メッセージが無線接続においてハンドオーバを行うようにUE102に指示する。ハンドオーバを行うステップは、UE102のC−RNTIをアップデートするステップを含む。例えば、UE102がRRC_CONNECTED状態にある場合、C−RNTIは、ハンドオーバ手順のときに変更される(例えば、アップデートされる)。ターゲットPCellのための新しいC−RNTIは、eNB160からUE102へソースPCellにおけるハンドオーバ・コマンド(例えば、MobilityControlInfo)で供給される。このC−RNTI割り当ては、RRCサブレイヤで行われる。この例では、UE102は、複数のC−RNTIを有するが、新しいC−RNTIは、初期化、ターゲットPCellの下りリンクへの同期後に適用される。このステップは、リリース11およびそれ以前に従って行われる。加えて、いくつかの実装において、RRC接続再構成メッセージに含められる接続制御メッセージは、第2の無線接続のためのC−RNTI、ターゲットセルの物理セル識別子、セキュリティ・アルゴリズム識別子および専用RACHプリアンブル・アイデンティティのうちの少なくとも1つを含む。これは、(例えば、リリース12仕様のための)新しい手順である。
UE102は、接続制御メッセージを受信したことに応答して、2次無線接続のためのランダムアクセス手順を行う。接続制御メッセージに応答して、UE102は、専用RACHプリアンブルが接続制御メッセージ中に示されるかどうかを確定する(ステップ206)。例えば、接続制御メッセージは、専用RACHプリアンブルを示すパラメータを含む。専用RACHプリアンブルが接続制御メッセージ中に示されるとUE102が確定した(ステップ206)場合、UE102は、2次無線接続のための非競合ベースのランダムアクセス手順を行う(ステップ208)。例えば、UE102は、競合のない手順を用いてRACHを通じてターゲットセルにアクセスする。これに対して、専用RACHプリアンブルが接続制御メッセージ中に示されないとUE102が確定した(ステップ206)場合、UE102は、競合ベースのランダムアクセス手順を行う(ステップ210)。例えば、接続制御メッセージを含むRRC接続構成メッセージに応答して、UE102は、ランダムアクセス手順を行う。
図3は、eNB160によって複数の無線接続を確立するための方法300の一構成を示すフロー図である。eNB160は、UE102との無線接続を確立する(ステップ302)。例えば、第1のeNB160は、E−UTRANに属する。一構成において、第1のeNB160は、PeNBである。第1のeNB160は、図1に関連して記載されたようにUuインターフェースを用いてUE102との無線接続を確立する(ステップ302)。
eNB160は、2次無線接続のための接続制御メッセージを取得する(ステップ304)。接続制御メッセージは、専用RACHプリアンブルが接続制御メッセージに含まれるかどうかを示す。(例えば、RRC接続再構成メッセージに含められる)接続制御メッセージは、専用RACHプリアンブル・アイデンティティが含まれるか否かを切り替えることも可能である。
いくつかの実装において、接続制御メッセージを取得するステップ304は、接続制御メッセージを受信することを含む。例えば、上記のように、PeNBは、接続制御メッセージをSeNBから受信する。この例では、PeNBは、接続制御メッセージをUE102へ(例えば、RRC接続再構成メッセージで)送信する(ステップ306)。接続制御メッセージを(例えば、RRC接続再構成メッセージで)受信する別の例は、次のように示される。PeNBまたはソースSeNBは、接続制御メッセージをターゲットSeNBから受信する。この例では、PeNBまたはソースSeNBは、接続制御メッセージを含んだRRC接続再構成メッセージを生成する。PeNBまたはソースSeNBは、次に、接続制御メッセージを含んだRRC接続再構成メッセージをUE102へ送信する(ステップ306)。
いくつかの実装において、接続制御メッセージは、2次無線接続においてセル間のハンドオーバに用いられる。例えば、PeNBまたはソースSeNBは、接続制御メッセージをターゲットSeNBから受信する(ターゲットSeNBから受信された接続制御メッセージがPeNBとソースSeNBとの間で交換または共有できるので、この例では記載されない)。PeNBまたはソースSeNBは、(接続制御メッセージを含んだ)RRC接続再構成メッセージをUE102へ送信する(示されない)。いくつかの例では、接続制御メッセージは、用いられない。その代わりに、ハンドオーバ・コマンド(例えば、MobilityControlInfo)が用いられ、2次無線接続におけるハンドオーバ・コマンドは、1次無線接続において用いられるRRC接続再構成メッセージとは区別される、2次RRC接続再構成メッセージに含められる。次に、2次RRC接続再構成完了メッセージが2次RRC接続再構成メッセージに対する確認応答としてUE102からターゲットSeNBへ送信される。2次RRC接続再構成完了メッセージは、1次無線接続において用いられるRRC接続再構成完了メッセージとは区別される。
他の実装では、接続制御メッセージを取得するステップ304は、接続制御メッセージを生成することを含む。例えば、SeNBは、接続制御メッセージを生成する。SeNBは、別のeNB(例えば、PeNB)から受信された情報に基づいて接続制御メッセージを生成する。この例では、SeNBは、接続制御メッセージをPeNBへ送信する(ステップ306)。PeNBは、次に、接続制御メッセージを(例えば、RRC接続再構成メッセージで)UE102へ転送する。従って、SeNBは、接続制御メッセージをPeNB経由でUE102へ送信する(ステップ306)。
接続制御メッセージを生成する別の例は、次のように示される。ターゲットSeNBは、接続制御メッセージを生成する。この例では、ターゲットSeNBは、接続制御メッセージを別のeNB(例えば、PeNBまたはソースSeNB)へ送信する(ステップ306)。別のeNBは、次に、接続制御メッセージをUE102へ転送する。従って、ターゲットSeNBは、接続制御メッセージを別のeNB経由でUE102へ送信する(ステップ306)。
図4は、非競合ベースのランダムアクセス手順400の一構成を示すスレッド図である。eNB460は、ランダムアクセスプリアンブル割り当てを送信する(ステップ401)。例えば、eNB460は、非競合ランダムアクセスプリアンブル(例えば、ブロードキャスト・シグナリングで送信されるセット内にはないランダムアクセスプリアンブル)をUE402に割り当てる。いくつかの実装において、eNB460は、下りリンクでの専用シグナリングを通じて(例えば、専用RACHプリアンブル・アイデンティティを通じて)ランダムアクセスプリアンブルを割り当てる(ステップ401)。
UE402は、次に、割り当てられた非競合ランダムアクセスプリアンブルをeNB460へ送信する(ステップ403)。いくつかの実装において、UE402は、割り当てられた非競合ランダムアクセスプリアンブルを上りリンク送信におけるRACH上で送信する(ステップ403)。
eNB460は、次に、ランダムアクセス応答をUE402へ送信する(ステップ405)。ランダムアクセス応答は、MACによりDL−SCH上に生成される。UE402は、ランダムアクセス応答を受信する。
図5は、競合ベースのランダムアクセス手順500の一構成を示すスレッド図である。UE502は、ランダムアクセスプリアンブルを選択する。例えば、UE502は、ブロードキャスト・シグナリングで通知されたセットからランダムアクセスプリアンブルをランダムに選択する。UE502は、次に、ランダムに選択されたランダムアクセスプリアンブルを(例えば、上りリンク送信におけるRACH上で)eNB560へ送信する(ステップ501)。
eNB560は、ランダムアクセス応答を送信する(ステップ503)。UE502は、ランダムアクセス応答を受信する。ランダムアクセス応答は、一時C−RNTIを含む。ランダムアクセス応答は、MACによりDL−SCH上に生成される。
UE502は、次に、第1のスケジュールされた上りリンク送信をUL−SCH上で送る(ステップ505)。言い換えれば、UE502は、一時C−RNTIによってスケジュールされた上りリンク送信を送る(ステップ505)。
eNB560は、UE502によって受信される、競合解消を送信する(ステップ507)。競合解消は、UE502が識別されたことを確認する情報を含む。
図6は、UE102によって複数の無線接続を確立するための方法600の別の構成を示すフロー図である。UE102は、第1のPDCCHを受信する(ステップ602)。第1のPDCCHは、1次無線接続において第1のC−RNTIによりスクランブルされた第1のCRCを含む。本明細書では、用語PDCCHは、PDCCHまたはEPDCCHを指す。例として、EPDCCHは、PDCCHの一例である。第1のPDCCH(または第1のEPDCCH)は、第1のCRCを用いて暗黙的に符号化された第1のRNTI(例えば、第1のC−RNTI)を含む。例えば、CRCパリティビットの第1のセットは、第1のC−RNTIによりスクランブルされる。
UE102は、次に、第1のPDCCH(または第1のEPDCCH)を復号する(ステップ604)。第1のPDCCHを復号するステップ604は、図1に関連して記載されたように第1のPDCCHを解釈することを含む。第1のPDCCHは、1次無線接続においてeNB160からUE102へ送信される。
UE102は、第2のPDCCHを受信する(ステップ606)。第2のPDCCHは、2次無線接続において第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCを含む。第2のPDCCH(または第2のEPDCCH)は、第2のCRCを用いて暗黙的に符号化された第2のC−RNTIを含む。例えば、CRCパリティビットの第2のセットは、第2のC−RNTIによりスクランブルされる。
UE102は、次に、第2のPDCCH(または第2のEPDCCH)を復号する(ステップ608)。第2のPDCCHを復号するステップ608は、図1に関連して記載されたように第2のPDCCHを解釈することを含む。第2のPDCCHは、2次無線接続においてeNB160からUE102へ送信される。
図7は、eNB160によって複数の無線接続を確立するための方法700の別の構成を示すフロー図である。eNB160は、UE102との無線接続を確立する(ステップ702)。いくつかの実装において、これは、図3に関連して記載されたように行われる。
eNB160は、2次無線接続のための第2のC−RNTIを管理する。例えば、eNB160は、第2の無線接続のための第2のC−RNTIを1次無線接続のための第1のC−RNTIを有するUE102に割り当てる(ステップ704)。C−RNTIを各無線接続に割り当てるステップは、無線リソース管理のフレキシビリティを高めることを可能にする。いくつかの実装において、第2のC−RNTIを管理するステップは、C−RNTIを別のデバイス(例えば、別のeNB160(例えば、SeNB)またはサーバ)から受信することを含む。例えば、PeNBは、第2のC−RNTIを予約したSeNBから2次無線接続のための第2のC−RNTIを受信する。この例では、eNB160は、第2のC−RNTIをUE102へ送信する。留意すべきは、第2のC−RNTIが、eNB160からUE102へのRRC接続再構成メッセージに含められる接続制御メッセージに含まれることである。
別の例では、第2のC−RNTIを管理するステップは、第2のC−RNTIを生成するステップを含む。第2のC−RNTIを生成するステップは、C−RNTIを予約するステップを含む。例えば、SeNBは、2次無線接続のためのC−RNTIを予約する。この例では、SeNBは、第2のC−RNTIを、例えば、別のeNB(例えば、PeNBまたはソースSeNB)へ送信する。eNB160は、次に、第2のC−RNTIをUE102へ送信する。第2のC−RNTIは、eNB160からUE102へのRRC接続再構成メッセージに含められる接続制御メッセージに含まれる。
eNB160は、2次無線接続において第2のC−RNTIによりスクランブルされた第2のCRCを含む第2のPDCCHを送信する(ステップ706)。例えば、第2のC−RNTIが接続制御メッセージによってUE102に割り当てられた後、UE102は、第2のC−RNTIを有する。UE102が2次無線接続のための第2のC−RNTIを有した後、第2のC−RNTIを送信するステップ706は、上記のように、第2のC−RNTIに基づいてCRCパリティビットのセットをスクランブルすることを含む。この例では、eNB160は、C−RNTI(および対応するCRC)をPDCCH(またはEPDCCH)で送信する(ステップ706)。留意すべきは、eNB160がC−RNTIをUE102へ直接または(例えば、別のeNB経由で)間接的に送信してもよいことである。
図8は、複数の無線接続を確立するためのシステムおよび方法が実装されたE−UTRANアーキテクチャ823の一構成を示すブロック図である。図8に関連して記載されるUE802は、図1に関連して記載されたUE102に従って実装される。図8に関連して記載されるeNB860は、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。E−UTRANアーキテクチャ823では、E−UTRAN835は、E−UTRAユーザプレーン(パケットデータ・コンバージェンス・プロトコル(PDCP:packet data convergence protocol)/無線リンク制御(RLC:radio link control)/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)プロトコル終端をUE802に提供する、1つ以上のeNB860を含む。eNB860は、(図示されない)X2インターフェースにより相互接続される。eNB860は、S1インターフェース831、833により進化型パケットコア(EPC:evolved packet core)825にも接続される。例として、eNB860は、S1−MME831インターフェースによりモビリティ管理エンティティ(MME)827に、およびS1−Uインターフェース833により在圏ゲートウェイ(S−GW)829に接続される。S1インターフェース831、833は、MME827、S−GW829およびeNB860の間の多対多の関係をサポートする。S1−MMEインターフェース831は、制御プレーンのためのS1インターフェースであり、S1−Uインターフェース833は、ユーザプレーンのためのS1インターフェースである。Uuインターフェース837は、E−UTRAN835の無線プロトコルのためのUE802とeNB860との間の無線インターフェースである。
eNB860は、様々な機能をホスティングする。例えば、eNB860は、無線リソース管理(例えば、無線ベアラ制御、無線受付制御、接続モビリティ制御、上りリンクおよび下りリンクの両方(のスケジューリング)でのリソースのUE802への動的な割り当て)のための機能をホスティングする。eNB860は、また、ユーザデータストリームのIPヘッダ圧縮および暗号化、UE802によって提供された情報からMME827へのルーティングを確定できないときのUE802アタッチメントにおけるMME827の選択、ならびにユーザプレーン・データの在圏ゲートウェイ829へのルーティングを行う。加えて、eNB860は、(MME827から生じた)ページング・メッセージのスケジューリングおよび送信、(MME827または運用保守(O&M:operation and maintenance)から生じた)ブロードキャスト情報のスケジューリングおよび送信、モビリティおよびスケジューリングに関する測定ならびに測定報告構成、および(MME827から生じた)(地震および津波警報システム(ETWS:earthquake and tsunami warning system)ならびに商用携帯警報システム(CMAS:commercial mobile alert system)を含む)公衆警報システム(PWS:public warning system)メッセージのスケジューリングおよび送信を行う。eNB860は、さらに、上りリンクにおけるクローズド・サブスクライバ・グループ(CSG:closed subscriber group)処理およびトランスポート・レベルのパケット・マーキングを行う。
MME827は、様々な機能をホスティングする。例えば、MME827は、非アクセス層(NAS:Non−Access Stratum)シグナリング、NASシグナリング・セキュリティ、アクセス層(AS:Access Stratum)セキュリティ制御、3GPPアクセス・ネットワーク間モビリティに関するコアネットワーク(CN:core network)ノード間シグナリング、および(ページング再送信の制御および実行を含む)アイドルモードUE到達性を行う。MME827は、(アイドルおよびアクティブモードにおけるUE802のための)トラッキングエリア・リスト管理、パケットデータ・ネットワーク・ゲートウェイ(PDN GW:packet data network gateway)およびS−GW選択、MME827変更を伴うハンドオーバのためのMME827選択、2Gまたは3G 3GPPアクセス・ネットワークへのハンドオーバのための在圏GPRSサポート・ノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)選択も行う。加えて、MME827は、ローミング、認証および(専用ベアラ確立を含む)ベアラ管理機能をホスティングする。MME827は、(ETWSおよびCMASを含む)PWSメッセージ送信にサポートを提供し、随意的にページング最適化を行う。
S−GW829は、次の機能もホスティングする。S−GW829は、eNB860間ハンドオーバのためのローカル・モビリティ・アンカーポイントをホスティングする。S−GW829は、3GPP間モビリティに関するモビリティ・アンカリング、E−UTRANアイドルモード下りリンク・パケット・バッファリングおよびネットワークによりトリガされたサービス要求手順の開始、合法的傍受、ならびにパケット・ルーティングおよびフォワーディングを行う。S−GW829は、下りリンクおよび上りリンクでのトランスポート・レベルのパケット・マーキング、オペレータ間課金のためのユーザおよびQoSクラス識別子(QCI:QoS Class Identifier)粒度に関するアカウンティング、ならびにUE802、パケットデータネットワーク(PDN:packet data network)およびQCIごとのULおよびDL課金も行う。
シグナリング無線ベアラ(SRB:Signaling Radio Bearer)は、RRCおよびNASメッセージの送信にのみ用いられる無線ベアラ(RB:Radio Bearer)である。3つのSRBが定義される。SRB0は、RRCメッセージに用いられ、このメッセージは、CCCH論理チャネルを用いる。SRB1は、SRB2が確立する前にNASメッセージだけでなく(ピギーバックNASメッセージを含む)RRCメッセージに用いられ、これらのメッセージは、すべてがDCCH論理チャネルを用いる。SRB2は、NASメッセージだけでなく記録された測定情報を含むRRCメッセージに用いられ、これらのメッセージは、すべてがDCCH論理チャネルを用いる。SRB2は、SRB1より低いプライオリティを有し、セキュリティ活性化後にE−UTRAN835によって構成される。
RRC接続確立は、SRB1の確立を伴う。初期セキュリティ活性化手順を開始すると、E−UTRAN835は、SRB2およびDRBの確立を開始する。E−UTRAN835は、UE802から初期セキュリティ活性化の確認を受信する前にこれを行う。PDCPは、SRB1、SRB2およびDRBごとに確立される。RLCは、SRB0、SRB1、SRB2およびDRBごとに確立される。
RRCは、UE802とE−UTRAN835との間の一時識別子の割り当て、およびRRC接続のためのSRBの構成などを含めて、UE802とE−UTRAN835の間のRRC接続の確立、維持および解除に関与する。RRCは、ポイントツーポイントRBの確立、構成、維持および解除に関与する。
図9は、ユーザプレーン・プロトコルスタックの一構成を示すブロック図である。図9に関連して記載されるUE902は、図1に関連して記載されたUE102に従って実装される。図9に関連して記載されるeNB960は、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。UE902のためのユーザプレーン・プロトコルスタックは、PDCP939a、RLC941a、MAC943aおよびPHY945aサブレイヤを含む。eNB960のためのユーザプレーン・プロトコルスタックは、対応するPDCP939b、RLC941b、MAC943bおよびPHY945bサブレイヤを含む。(ネットワーク上のeNB960で終端する)PDCP939b、RLC941b、MAC943bおよびPHY945bサブレイヤは、ユーザプレーンのための機能(例えば、ヘッダ圧縮、暗号化、スケジューリング、自動再送要求(ARQ:Automatic Repeat Request)およびハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request))を行う。異なるエンティティは、対応するサブレイヤによって識別される。例えば、PDCPエンティティは、PDCP939サブレイヤに位置し、RLCエンティティは、RLCサブレイヤ941に位置し、MACエンティティは、MACサブレイヤ943に位置し、PHYエンティティは、PHYサブレイヤ945に位置する。
マルチ接続性においては、UE902が1つより多いPHYエンティティおよび1つより多いMACエンティティを有することに留意すべきである。1つの無線接続(例えば、無線インターフェース)は、1つのPHYエンティティおよび1つのMACエンティティを含む。例えば、1次無線接続が1つのPHYエンティティおよび1つのMACエンティティを含み、2次無線接続が1つのPHYエンティティおよび1つのMACエンティティを含む。ネットワークノードごとに無線リソース管理のフレキシビリティを有効にするために、無線接続ごとに別個のC−RNTIが割り当てられる。
図10は、制御プレーン・プロトコルスタックの一構成を示すブロック図である。図10に関連して記載されるUE1002は、図1に関連して記載されたUE102に従って実装される。図10に関連して記載されるeNB1060は、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。図10に関連して記載されるMME1027は、図8に関連して記載されたMME827に従って実装される。
UE1002のための制御プレーン・プロトコルスタックは、PDCP1039a、RLC1041a、MAC1043aおよびPHY1045aサブレイヤを含む。UE1002は、NAS1047aおよびRRC1049aサブレイヤも含む。eNB1060のための制御プレーン・プロトコルスタックは、RRC1049b、PDCP1039b、RLC1041b、MAC1043bおよびPHY1045bサブレイヤを含む。MME1027は、NAS1047bサブレイヤを含む。(ネットワーク側のeNB1060で終端する)PDCP1039bサブレイヤは、制御プレーンのための機能(例えば、暗号化およびインテグリティプロテクション)を行う。(ネットワーク側のeNB1060で終端する)RLC1041bおよびMAC1043bサブレイヤは、ユーザプレーンのためと同じ機能を行う。
(ネットワーク側のeNB1060で終端する)RRC1049bサブレイヤは、次の機能を行う。RRC1049bサブレイヤは、ブロードキャスト機能、ページング、RRC1049接続管理、無線ベアラ(RB)制御、モビリティ機能、UE1002測定報告および制御を行う。(ネットワーク側のMME1027で終端する)NAS1047制御プロトコルは、とりわけ、進化型パケットシステム(EPS:evolved packet system)ベアラ管理、認証、進化型パケットシステム接続管理(ECM:evolved packet system connection management)−IDLEモビリティ処理、ECM−IDLEでのページング発信およびセキュリティ制御を行う。
図11は、第1のセル1153および第2のセル1155がコロケートされ、オーバーレイされて、ほぼ等しいカバレッジを有する、キャリアアグリゲーション構成を示すブロック図である。従来のキャリアアグリゲーションでは、より広い送信バンド幅(例えば、100MHzまで)をサポートするために、2つ以上のコンポーネントキャリア(CC:component carrier)が集約される。UE102は、UE102の能力に依存して1つまたは複数のCC上で同時に受信または送信する。例えば、リリース10およびそれ以降によれば、キャリアアグリゲーションに対する受信および/または送信能力をもつUE102は、複数の在圏セルに対応する複数のCC上で同時に受信および/または送信する。リリース8およびリリース9によれば、UE102は、1つの在圏セルに対応する単一のCC上で受信して、単一のCC上で送信する。
キャリアアグリゲーションが構成されるときに、UE102は、ネットワークとの1つのRRC接続を有する。1つの無線インターフェースは、キャリアアグリゲーションを提供する。RRC接続確立、再確立およびハンドオーバの間に、1つの在圏セルは、NASモビリティ情報(例えば、トラッキングエリア・アイデンティティ(TAI:tracking area identity))を提供する。RRC接続再確立およびハンドオーバの間に、1つの在圏セルは、セキュリティ入力を供給する。このセルは、プライマリセル(PCell)と呼ばれる。下りリンクでは、PCellに対応するコンポーネントキャリアは、下りリンク・プライマリコンポーネントキャリア(DL PCC:downlink primary component carrier)であり、一方で上りリンクでは、PCellに対応するコンポーネントキャリアは、上りリンク・プライマリコンポーネントキャリア(UL PCC:uplink primary component carrier)である。
UE102の能力に依存して、PCellとともに在圏セルのセットを形成するために1つ以上のSCellが構成される。下りリンクでは、SCellに対応するコンポーネントキャリアは、下りリンク・セカンダリコンポーネントキャリア(DLSCC:downlink secondary component carrier)であり、一方で上りリンクでは、SCellに対応するコンポーネントキャリアは、上りリンク・セカンダリコンポーネントキャリア(ULSCC:uplink secondary component carrier)である。
UE102のための在圏セルの構成セットは、それゆえに、1つのPCellおよび1つ以上のSCellからなる。SCellごとに、UE102による(下りリンク・リソースに加えて)上りリンク・リソースの使用法を構成できる。構成されるDLSCCの数は、ULSCCの数以上であってもよく、いずれのScellも上りリンク・リソースのみの使用のために構成されなくてもよい。
UE102の観点から、それぞれの上りリンク・リソースは、1つの在圏セルに属する。構成される在圏セルの数は、UE102のアグリゲーション能力に依存する。PCellは、ハンドオーバ手順によってのみ(例えば、セキュリティ・キー変更およびRACH手順を用いて)変更される。PCellは、PUCCHの送信に用いられる。SCellとは異なり、PCellは、非アクティブ化されない。再確立は、PCellが無線リンク障害(RLF:radio link failure)を経験したときにトリガされ、SCellがRLFを経験したときにはトリガされない。そのうえ、NAS情報は、PCellから取得される。
SCellの再構成、追加および除去は、RRCによって行われる。LTE内ハンドオーバのときに、RRCは、ターゲットPCellとともに用いるためにSCellをやはり追加、除去または再構成する。新しいSCellを追加するときに、SCellのすべての必要なシステム情報を送信するために専用RRCシグナリングが用いられる(例えば、接続モードの間に、UE102は、ブロードキャストされたシステム情報をSCellから直接に得る必要はない)。
図11に示されるように、1つのキャリアアグリゲーション配備構成は、コロケートされ、オーバーレイされた周波数1(F1)セル1153および周波数2(F2)セル1155を含む。留意すべきは、キャリアアグリゲーションのシナリオ(例えば、配備構成)がスモールセルのシナリオには依存しないことである。図11に関連して記載されるeNB1160a〜cは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。この構成では、複数のeNB1160a〜cがF1セル1153およびF2セル1155に対してカバレッジを提供する。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、F1セル1153とF2セル1155との間の無線インターフェースを確立するために用いられる。
F1セル1153およびF2セル1155のカバレッジは、同じか、またはほぼ同じである。両方のレイヤ(例えば、周波数レイヤ)が十分なカバレッジを提供し、両方のレイヤ上でモビリティがサポートされる。この構成に関するシナリオは、F1セル1153およびF2セル1155が同じバンド(例えば、2ギガヘルツ(GHz)、800MHzなど)であるときに有望であろう。キャリアアグリゲーションは、オーバーレイされたF1セル1153とF2セル1155との間で可能なことが期待される。
図12は、第1のセル1253および第2のセル1255がコロケートされ、オーバーレイされるが、第2のセル1255の方がより小さいカバレッジを有するキャリアアグリゲーション構成を示すブロック図である。図12に関連して記載されるeNB1260a〜cは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。この構成では、複数のeNB1260a〜cがF1セル1253およびF2セル1255にカバレッジを提供する。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、F1セル1253とF2セル1255との間の無線インターフェースを確立するために用いられる。
この構成では、F1セル1253およびF2セル1255は、コロケートされ、オーバーレイされるが、F2セル1255の方がより大きいパスロスに起因してより小さいカバレッジを有する。F1セル1253のみが十分なカバレッジを提供し、F2セル1255は、スループットを改善するために用いられる。モビリティは、F1セル1253のカバレッジに基づいて行われる。この構成に関するシナリオは、F1セル1253およびF2セル1255が異なるバンドであるときに有望であろう。例えば、F1セル1253が800MHzまたは2GHzに等しく、F2セル1255が3.5GHzに等しいなどである。キャリアアグリゲーションは、オーバーレイされたF1セル1253とF2セル1255との間で可能なことが期待される。
図13は、第1のセル1353および第2のセル1355がコロケートされるが、第2のセル1355のアンテナが第1のセル1353のセル境界へ向けられたキャリアアグリゲーション構成を示すブロック図である。図13に関連して記載されるeNB1360a〜cは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、F1セル1353とF2セル1355との間の無線インターフェースを確立するために用いられる。
この構成では、F1セル1353およびF2セル1355は、コロケートされるが、F2セル1355のアンテナは、セルエッジのスループットを向上するようにF1セル1353のセル境界へ向けられる。F1セル1353は、十分なカバレッジを提供するが、F2セル1353は、(例えば、より大きいパスロスに起因して)ホールを有する可能性がある。モビリティは、F1セル1353のカバレッジに基づく。この構成に関するシナリオは、F1セル1353およびF2セル1355が異なるバンドであるときに有望であろう。例えば、F1セル1353が800MHzまたは2GHzに等しく、F2セル1355が3.5GHzに等しいなどである。同じeNB1360のF1セル1353およびF2セル1355は、カバレッジが重なり合うところで集約されることが期待される。
図14は、第1のセル1453がマクロカバレッジを提供し、第2のセル1455上のリモートラジオヘッド(RRH)1457a〜jがホットスポットにおけるスループットを改善するために用いられるキャリアアグリゲーション構成を示すブロック図である。図14に関連して記載されるeNB1460a〜cは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。この構成では、複数のeNB1460a〜cが第1のセル1453にマクロカバレッジを提供する。RRH1457a〜jは、eNB1460a〜cに接続されて、第2のセル1455のカバレッジを提供する。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、F1セル1453とF2セル1455との間の無線インターフェースを確立するために用いられる。
この構成では、F1セル1453がマクロカバレッジを提供し、F2セル1455上のリモートラジオヘッド(RRH)1457a〜jがホットスポットにおけるスループットを改善するために用いられる。モビリティは、F1セル1453のカバレッジに基づいて行われる。この構成に関するシナリオは、F1セル1453およびF2セル1455が異なるバンドであるときに有望であろう。例えば、F1セル1453が900MHzまたは2GHzに等しく、F2セル1455が3.5GHzに等しいなどである。F2 RRHセル1455は、基礎をなすF1セル1453(例えば、マクロセル)と集約されることが期待される。
図15は、周波数選択リピータ1559a〜cが配備されたキャリアアグリゲーション構成を示すブロック図である。この構成は、図10に関連して記載された構成と同様である。本明細書に開示されるシステムおよび方法は、F1セル1553とF2セル1555との間の無線インターフェースを確立するために用いられる。この構成では、キャリア周波数のうちの1つに対してカバレッジが拡張されるように周波数選択リピータ1559a〜cが配備される。図15に関連して記載されるeNB1560a〜cは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。複数のeNB1560a〜cがF1セル1553と関連付けられる。F1セル1553およびF2セル1555は、カバレッジが重なり合うところで集約されることが期待される。
図16は、マクロカバレッジ有りおよび無しのスモールセルに関する複数カバレッジのシナリオ1661a〜dを示すブロック図である。図16に関連して記載されるeNB1660a〜kは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。カバレッジのシナリオ1661a〜dは、低電力ノード(例えば、eNB1660b〜k)を用いた屋内および屋外のシナリオを含む。これらの低電力ノードは、スモールセル・カバレッジ(例えば、F2カバレッジ1655)を提供する。eNB1660aは、マクロセル・カバレッジ(例えば、F1カバレッジ1653)を提供する。
スモールセル強化は、マクロカバレッジが存在するか、または存在しない両方のシナリオを対象とする。本明細書に記載されるシステムおよび方法は、スモールセル配備のシナリオで複数の接続を確立するステップを提供する。これらのシナリオは、屋外および屋内の両方のスモールセル配備と理想的および非理想的な両方のバックホールとを含む。加えて、複数の接続は、粗および密の両方のスモールセル配備において確立される。
E−UTRANアーキテクチャは、スモールセル強化のためのシステムおよびモビリティ性能を達成することが可能である。例えば、インターフェース(接続)のタイプが確定される前に、E−UTRANアーキテクチャは、所望の改善を得るためにはノード間でどの種類の情報を交換する必要があるか(または有益であるか)を識別する。いくつかの実装において、本明細書に記載されるシステムおよび方法は、スモールセル配備およびオペレーションの強化されたサポートを提供するプロトコルおよびアーキテクチャのうちで可能性のある技術を識別する。いくつかの構成において、これらの可能な技術は、TR36.932に記載されるようなシナリオおよび要件に従って実装される。
例えば、本明細書に記載されるシステムおよび方法は、異なる(または同じ)キャリア(単数または複数)によるサービスを享受するマクロおよびスモールセル・レイヤへのマルチ接続性を有するUE102の利益を識別して評価する。本明細書に記載されるシステムおよび方法は、マルチ接続性が実行可能かつ有益であるシナリオも識別して評価する。
本明細書に記載されるシステムおよび方法は、(TR36.392に記載されるような)異なるシナリオに関して可能性のあるアーキテクチャおよびプロトコル強化を識別して評価する。異なるシナリオは、マルチ接続性を実装して、コアネットワークの影響を最小限に抑えるシナリオを含む。例えば、本明細書に記載されるシステムおよび方法は、制御プレーンおよびユーザプレーンの全体構造とそれらの相互関係とを提供する。例えば、制御プレーンおよびユーザプレーンは、異なるノード、異なるプロトコル・レイヤの終端などでサポートされてもよい。
スモールセル配備のシナリオでは、各ノード(例えば、eNB1660a〜k)がそれ自体の独立したスケジューラを有する。無線リソースを効率的に利用するために、UE102は、異なるスケジューラを有する複数のノードに接続する。異なるスケジューラを有する複数のノードに接続するために、UE102とE−UTRAN435との間の複数の接続が確立される。
第1のカバレッジのシナリオ1661aは、マクロカバレッジ(例えば、F1)がある単一のスモールセル(例えば、F2)を示す。図16では、F1は、マクロレイヤのためのキャリア周波数であり、F2は、ローカルノードレイヤのキャリア周波数である。第1のカバレッジのシナリオ1661aでは、マクロセルがスモールセルと重なり合う。
第2のカバレッジのシナリオ1661bは、マクロカバレッジのない単一のスモールセルを示す。第3のカバレッジのシナリオ1661cは、重なり合うマクロセル・カバレッジがある複数のスモールセルを示す。第4のカバレッジのシナリオ1661dは、マクロセル・カバレッジのない複数のスモールセルを示す。
図17は、複数の無線接続を確立するためのシステムおよび方法が実装されたE−UTRAN1735およびUE1702の一構成を示すブロック図である。図17に関連して記載されるUE1702およびE−UTRAN1735は、図1および6のうちの少なくとも1つに関連して記載された対応する要素に従って実装される。
図17は、無線接続1769a〜bごとにC−RNTI1765a〜bを示す。無線接続1769a〜bごとに1つのC−RNTI1765a〜bを用いると、無線リソース管理におけるフレキシビリティが維持される。例えば、第1のC−RNTI1765aは、1次無線接続1769aに割り当てられる。第2のC−RNTI1765bは、2次無線接続1769bに割り当てられる。いくつかの実装において、第1のC−RNTI1765aは、リリース11に従って割り当てられる。例えば、第1のC−RNTI1765aは、ランダムアクセス後に割り当てられる。いくつかの場合、ランダムアクセスは、UE1702がRRC_IDLE状態にあるときか、またはUE1702がRRC接続再確立手順を完了したときの最初のアクセスを含む。別の例では、第1のC−RNTI1765aは、ハンドオーバ手順の間にアップデートされる。
(2次無線接続1769bのための)第2のC−RNTI1765bは、E−UTRAN1735(例えば、PeNB1760aまたはSeNB1760b)からUE1702への制御シグナリング(例えば、RRC専用シグナリング)によって割り当てられる。第1のC−RNTI1765aおよび第2のC−RNTI1765bの使用法は、表(2)に関連して記載された使用法に従う。
いくつかの実装において、C−RNTI1765は、セルに固有である。例えば、あるセルに関して、第1のC−RNTI1765a(または第2のC−RNTI1765b)の値がUE1702のために用いられる。この例では、この値は、セルにおける別のC−RNTI1765に用いられてはならない。E−UTRAN1735は、C−RNTI値が互いにコンフリクトしないように第1のC−RNTI1765aおよび/または第2のC−RNTI1765bの割り当てをUE1702ごとに管理する。また、留意すべきは、無線接続1769においてUE1702が複数の在圏セルを用いて構成されている場合、これらの在圏セルには無線接続1769ごとに同じC−RNTI1765が割り当てられることである。
いくつかの実装において、E−UTRAN1735は、eNB1760aおよびSeNB1760bを含む。UE1702は、1次無線接続1769aを通じてPeNB1760aと通信する。UE1702は、2次無線接続1769bを通じてSeNB1760bと通信する。図17は、1つの1次無線接続1769aおよび1つの2次無線接続1769bを示すが、UE1702は、1つの1次無線接続1769aおよび1つ以上の2次無線接続1769bを用いて構成されてもよい。PeNB1760aおよびSeNB1760bは、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。
PeNB1760aは、1つ以上のUE1702への接続のための複数のセル1767a〜cを提供する。例えば、PeNB1760aは、セルA1767a、セルB1767bおよびセルC1767cを提供する。同様に、SeNB1760bは、複数のセル1767d〜fを提供する。UE1702は、1次無線接続1769a(例えば、1次Uuインターフェース)のために1つ以上のセル(例えば、セルA1767a、セルB1767bおよびセルC1767c)上で送信/受信するように構成される。UE1702は、また、2次無線接続1769b(例えば、2次Uuインターフェース)のために1つ以上の他のセル(例えば、セルD1767d、セルE1767eおよびセルF1767f)上で送信/受信するように構成される。UE1702が無線接続1769a〜bのために複数のセル1767a〜f上で送信/受信するように構成されている場合、キャリアアグリゲーション・オペレーションが無線接続1769a〜bに適用される。いくつかの実装では、2次無線接続1769bのためのセルA1767aおよび1次無線接続1769aのためのセルD1767dを用いて別のUE1702が構成されてもよい。この実装では、無線接続1769へのセルのマッピングは、UE1702固有の構成である。
上記のように、1つのMACエンティティ1771a〜bおよび1つのPHYエンティティ1773a〜bが1つの無線接続1769a〜bへマッピングされる。例えば、第1のMACエンティティ1771aおよび第1のPHYエンティティ1773aは、1次無線接続1769aへマッピングされる。同様に、第2のMACエンティティ1771bおよび第2のPHYエンティティ1773bは、2次無線接続1769bへマッピングされる。
いくつかの実装において、PeNB1760aは、構成セル1767a〜cを用いるUE1702ごとに少なくとも1つのC−RNTI1765を管理して記憶する。例えば、PeNB1760aは、PeNB1760aとの1次無線接続1769aを有するUE1702に対応する複数の第1のC−RNTI1765aを管理して記憶する。同様に、SeNB1760bは、構成セル1767d〜fを用いるUE1702ごとに2次無線接続(単数または複数)1769bのための少なくとも1つのC−RNTI1765bを管理して記憶する。例えば、SeNB1760bは、SeNB1760bとの2次無線接続1769bを有するUE1702に対応する複数の第2のC−RNTI1765bを管理して記憶する。
いくつかの実装において、PeNB1760aは、PeNB1760aとの2次無線接続を有するUE1702に対応する複数の第2のC−RNTI1765bも管理して記憶する。eNB1760aとの2次無線接続を有するUEにとって、eNB1760aは、(代わりに)SeNBと見なされるべきである。この実装では、eNBは、PeNB1760aとしてもSeNB1760bとしても振舞う。
いくつかの実装において、MACエンティティ1771a〜bは、RRCエンティティ1775とのインターフェースを有する。この実装では、RRCエンティティ1775は、第1のC−RNTI1765aを第1のMACエンティティ1771aへ供給し、第2のC−RNTI1765bを第2のMACエンティティ1771bへ供給する。RRCエンティティ1775は、E−UTRAN1735の(示されない)RRCエンティティからRRCメッセージ(例えば、RRC接続再構成メッセージ、接続制御メッセージ、ハンドオーバ・コマンドなど)を受信する。RRCエンティティ1775は、また、E−UTRAN1735の(示されない)RRCエンティティへRRCメッセージ(例えば、RRC接続再構成完了メッセージ)を送信する。RRCエンティティ1775は、また、第1のC−RNTI1765aおよび第2のC−RNTI1765bを記憶する。MACエンティティ1771a〜bは、C−RNTI1765に基づいてPDCCH(またはEPDCCH)の復号を制御する。
図18は、複数の無線接続を確立するためのシステムおよび方法が実装されたeNB1860a〜bおよびUE1802の一構成を示すスレッド図1800である。具体的には、図18は、無線接続を追加するための手順の一例を示す。図18に関連して記載されるeNB1860a〜bおよびUE1802は、図1に関連して記載された1つ以上の対応する要素に従って実装される。
PeNB1860aは、レイヤ3(L3)シグナリング(例えば、RRCメッセージ)を通じてUE1802測定手順を構成する。UE1802測定手順は、エリア制限情報に基づく。PeNB1860aによって提供される測定は、UE1802の接続モビリティの制御を助ける。PeNB1860aは、次に、測定制御をUE1802へ送信する(ステップ1877)。PeNB1860aは、レイヤ1(L1)/レイヤ2(L2)シグナリング(例えば、PDCCH、MAC制御要素)を通じて上りリンク割り当てをUE1802へ送信する(ステップ1879)。
測定制御は、測定報告をPeNB1860aへ送信する(ステップ1881)ようにUE1802をトリガする。UE1802は、1つ以上のルール(例えば、システム情報、仕様など)に基づいて測定報告を送信する(ステップ1881)ようにトリガされる。測定報告および他の情報に基づいて、PeNB1860aは、UE1802への別の接続を追加することを決定する(ステップ1883)。他の情報の例は、無線リソース管理情報を含む。
PeNB1860aは、次に、接続要求メッセージをSeNB1860bへ発する(ステップ1885)。接続要求メッセージは、測定報告および無線リソース管理情報に基づく。接続要求メッセージは、SeNB1860bが接続の追加を準備することを許可する必要情報を含む。例えば、接続要求メッセージは、PeNBにおけるUE1802のC−RNTI、QoS情報などを含んだRRCコンテキストを含む。UE X2およびUE S1シグナリング参照のうちの1つ以上は、SeNB1860bがPeNB1860aおよび進化型パケットコア(EPC)をアドレス指定することを可能にする。
SeNB1860bは、受付制御を行う(ステップ1887)。いくつかの実装において、受付制御は、受信されたQoS情報に基づく。受付制御は、SeNB1860bがリソースを付与できる場合、必要とされるQoSが達成されるかどうかを接続制御の成功の可能性を高めるために評価する。いくつかの実装において、SeNB1860bは、受信されたQoS情報に従ってリソースを構成する。SeNB1860は、また、C−RNTI、セル、および随意的にRACHプリアンブル・アイデンティティのうちの1つ以上を予約する。
SeNB1860bは、SeNB1660bのL1(PHY)およびL2(MAC)エンティティのうちの1つ以上との接続の追加を準備して、接続要求確認応答(Ack:acknowledge)をPeNB1860aへ送信する(ステップ1889)。接続要求Ackは、接続の追加を行うようにUE1802に指示する(例えば、RRC接続再構成メッセージにおける)接続制御メッセージとして(例えば、PeNB1860aから)UE1802へ送信されることになる透過的なコンテナを含む。このコンテナは、新しいC−RNTI(例えば、第2のC−RNTI)、2次無線接続においてアクセスされることになるセル(例えば、ターゲットセル)の物理セル識別子、選択されたセキュリティ・アルゴリズムのSeNB1860bセキュリティ・アルゴリズム識別子および専用RACHプリアンブル・アイデンティティを含む。接続制御メッセージは、他のパラメータ(例えば、無線ベアラ構成、アクセス・パラメータ、SIBなど)も含んでよい。特に、接続制御メッセージは、専用RACHプリアンブル・アイデンティティが含まれるか否かを示す。
PeNB1860aは、UE1802へ送信されることになる接続の追加を行うための命令を含む、RRC接続再構成メッセージ(例えば、接続制御メッセージを含んだRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を生成する。(便宜上、図18では「RRC Conn.Reconf.」と略記される)接続制御メッセージをスケジュールする(ステップ1893)ために、PeNB1860aは、L1/L2シグナリングを通じて下りリンク割り当てをUE1802へ送信する(ステップ1891)。
UE1802は、接続制御メッセージを含んだRRC接続再構成メッセージ(例えば、必要なパラメータ(2次無線接続のためのC−RNTI、SeNB1860bセキュリティ・アルゴリズム識別子、および随意的に専用RACHプリアンブル・アイデンティティ、SeNB1860b SIBなど)をもつRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を受信する。PeNB1860aは、次に、接続の追加を行うようにUE1802に命じるか、または指示する。
接続制御メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる接続制御メッセージ)を受信した後、UE1802は、SeNB1860bと同期して(ステップ1895)(例えば、同期信号を得て)、RACHを通じてターゲットセルにアクセスする(例えば、ランダムアクセス手順を行う)。UE1802は、専用RACHプリアンブルが接続制御情報中に示された(例えば、専用RACHプリアンブル・アイデンティティが接続制御メッセージに含まれた)場合、競合のないランダムアクセス手順(例えば、非競合ベースのランダムアクセス手順)に従ってターゲットセルにアクセスする。これに対して、UE1802は、専用プリアンブルが何も示されなかった場合、競合ベースのランダムアクセス手順に従ってターゲットセルにアクセスする。いくつかの実装において、UE1802は、SeNB1860bの固有鍵を導出して、ターゲットセルで用いられることになる選択されたセキュリティ・アルゴリズムを構成する。
いくつかの実装において、SeNB1860bは、上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスをUE1802へ送信する(ステップ1897)ことによりランダムアクセスに応答する。次に、UE1802がターゲットセルに首尾よくアクセスしたとき、UE1802は、接続の追加を確認するために、第2のC−RNTIを含むRRC接続再構成完了メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)を送信する(ステップ1899)。UE1802は、また、接続追加手順がUE1802で完了したことを示すために、上りリンクバッファ状況報告をSeNB1860bへ送信する。SeNB1860bは、RRC接続再構成完了メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)で送信された第2のC−RNTIを検証する。SeNB1860bは、次に、UE1802へデータを送信し始める。
留意すべきは、方法の異なるステップには異なるレベルのシグナリングが用いられることである。例えば、測定制御を送信するステップ1877、測定報告を送信するステップ1881、接続要求を送信するステップ1885、接続要求確認応答を送信するステップ1889、接続制御メッセージを送信するステップ1893、およびRRC接続再構成完了メッセージを送信するステップ1899のうちの1つ以上は、L3シグナリングを用いて行われる。これに対して、上りリンク割り当てを送信するステップ1879、下りリンク割り当てを送信するステップ1891、同期するステップ1895、ならびに上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスを送信するステップ1897のうちの1つ以上は、L1およびL2シグナリングのうちの1つ以上を用いて行われる。
図19は、複数の無線接続を確立するためのシステムおよび方法が実装されたeNB1960a〜bおよびUE1902の一構成を示すスレッド図1900である。具体的には、図19は、無線接続においてセルを変更する(例えば、2次無線接続におけるハンドオーバ)のための手順の例を示す。この例では、PeNBとソースSeNBとの間の情報交換は、省略される。図19に関連して記載されるeNB1960a〜bおよびUE1902は、図1に関連して記載された1つ以上の対応する要素に従って実装される。
eNB1960a(例えば、PeNBまたはソースSeNB)は、UE1902測定手順を構成する。UE1902測定手順は、エリア制限情報に基づく。eNB1960aによって提供された測定は、UE1902の接続モビリティの制御を助ける。eNB1960aは、次に、測定制御をUE1902へ送信する(ステップ1977)。eNB1960aは、L1/L2シグナリング(例えば、PDCCH、MAC制御要素)を通じて上りリンク割り当てをUE1902へ送信する(ステップ1979)。
測定制御は、測定報告をeNB1960aへ送信する(ステップ1981)ようにUE1902をトリガする。UE1902は、1つ以上のルール(例えば、システム情報、仕様など)に基づいて測定報告を送信する(ステップ1981)ようにトリガされる。測定報告および他の情報に基づいて、eNB1960aは、UE1902へのセルを変更することを決定する(ステップ1983)。他の情報の例は、無線リソース管理情報を含む。
eNB1960aは、次に、接続要求メッセージをターゲットSeNB1660bへ発する(ステップ1985)。接続要求メッセージは、測定報告および無線リソース管理情報に基づく。接続要求メッセージは、ターゲットSeNB1960bが2次接続におけるハンドオーバを準備することを許可する必要情報を含む。例えば、接続要求メッセージは、ソースeNBにおけるUE1902のC−RNTI、QoS情報などを含んだRRCコンテキストを含む。UE X2およびUE S1シグナリング参照のうちの1つ以上は、ターゲットSeNB1960bがeNB1960aおよびEPCをアドレス指定することを可能にする。
ターゲットSeNB1960bは、受付制御を行う(ステップ1987)。いくつかの実装において、受付制御は、受信されたQoS情報に基づく。受付制御は、接続制御の成功の可能性を高めるために、リソースをターゲットSeNB1760bによって付与できる場合に必要とされるQoSが達成されるかどうかを評価する。いくつかの実装において、ターゲットSeNB1960bは、受信されたQoS情報に従ってリソースを構成する。ターゲットeNB1960bは、またC−RNTI、セルおよび随意的に、RACHプリアンブル・アイデンティティのうちの少なくとも1つを予約する。
ターゲットSeNB1960bは、eNB1760aのL1(PHY)およびL2(MAC)エンティティのうちの1つ以上との2次接続におけるハンドオーバを準備して、接続要求AckをeNB1960aへ送信する(ステップ1989)。接続要求Ackは、2次接続においてハンドオーバを行うようにUE1902に指示する(例えば、RRC接続再構成メッセージにおける)接続制御メッセージとして(例えば、eNB1960aから)UE1902へ送信されることになる透過的なコンテナを含む。このコンテナは、新しいC−RNTI(例えば、第2のC−RNTI)、2次無線接続においてアクセスされることになるセル(例えば、ターゲットセル)の物理セル識別子、選択されるセキュリティ・アルゴリズムのターゲットSeNB1960bセキュリティ・アルゴリズム識別子、および専用RACHプリアンブル・アイデンティティを含む。接続制御メッセージは、他のパラメータ(例えば、アクセス・パラメータ、システム情報ブロック(SIB)など)も含んでよい。具体的には、接続制御メッセージは、専用RACHプリアンブル・アイデンティティが含まれていたか否かを示す。
eNB1960aは、UE1902へ送信されることになるハンドオーバを行うためのRRC接続再構成メッセージ(例えば、接続制御情報を含んだRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を生成する。(便宜上、図19では「RRC Conn.Reconf.」と略記される)接続制御メッセージをスケジュールする(ステップ1993)ために、eNB1960aは、下りリンク割り当てをUE1902へ送信する(ステップ1991)。
UE1902は、接続制御メッセージを含んだRRC接続再構成メッセージ(例えば、必要なパラメータ(2次無線接続のためのC−RNTI、ターゲットSeNB1960bセキュリティ・アルゴリズム識別子、および随意的に専用RACHプリアンブル・アイデンティティ、ターゲットSeNB1960b SIBなど)をもつRRCConnectionReconfigurationメッセージ)を受信する。eNB1960aは、次に、2次接続においてハンドオーバを行うようにUE1902に命じるか、または指示する。
接続制御メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationメッセージに含まれる接続制御メッセージ)を受信した後、UE1902は、ターゲットSeNB1960bと同期して(ステップ1995)(例えば、同期信号を得て)、RACHを通じてターゲットセルにアクセスする(例えば、ランダムアクセス手順を行う)。UE1902は、専用RACHプリアンブルが接続制御情報中に示された(例えば、専用RACHプリアンブル・アイデンティティが接続制御メッセージに含まれた)場合、競合のないランダムアクセス手順(例えば、非競合ベースのランダムアクセス手順)に従ってターゲットセルにアクセスする。これに対して、UE1902は、専用プリアンブルが何も指示されなかった場合、競合ベースのランダムアクセス手順に従ってターゲットセルにアクセスする。いくつかの実装において、UE1902は、ターゲットSeNB1960bの固有鍵を導出して、ターゲットセルで用いられることになる選択されたセキュリティ・アルゴリズムを構成する。
いくつかの実装において、ターゲットSeNB1960bは、上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスをUE1902へ送信する(ステップ1997)ことによりランダムアクセスに応答する。次に、UE1902がターゲットセルに首尾よくアクセスしたとき、UE1902は、接続の追加を確認するために、第2のC−RNTIを含むRRC接続再構成完了メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)を送信する(ステップ1999)。UE1902は、また、接続追加手順がUE1902で完了したことを示すために、上りリンクバッファ状況報告をターゲットSeNB1960bへ送信する。ターゲットSeNB1960bは、RRC接続再構成完了メッセージ(例えば、RRCConnectionReconfigurationCompleteメッセージ)で送信された第2のC−RNTIを検証する。ターゲットSeNB1960bは、次に、UE1902へデータを送信し始める。
留意すべきは、方法の異なるステップには異なるレベルのシグナリングが用いられることである。例えば、測定制御を送信するステップ1977、測定報告を送信するステップ1981、接続要求を送信するステップ1985、接続要求確認応答メッセージを送信するステップ1989、接続制御メッセージを送信するステップ1993、およびRRC接続再構成完了メッセージを送信するステップ1999のうちの1つ以上は、L3シグナリングを用いて行われる。これに対して、上りリンク割り当てを送信するステップ1979、下りリンク割り当て送信するステップ1991、同期するステップ1995、ならびに上りリンク割り当ておよびタイミングアドバンスを送信するステップ1997のうちの1つ以上は、L1およびL2シグナリングのうちの1つ以上を用いて行われる。
留意すべきは、図18および19において、同様の接続制御情報が用いられることである。この接続制御情報は、単一の接続のためのハンドオーバに用いられるモビリティ制御情報と同様の構造を有する。この接続制御情報は、SeNB内ハンドオーバ(例えば、SeNBにおけるセル変更)および自己ハンドオーバ(例えば、同じセルへのハンドオーバ)にも用いられる。
図19では、接続制御メッセージの代わりに、ハンドオーバ・コマンド(すなわち、MobilityControlInfo)が用いられる。2次無線接続におけるハンドオーバ・コマンドは、1次無線接続において用いられるRRC接続再構成メッセージとは区別される、2次RRC接続再構成メッセージに含められる。2次無線接続が追加された後、2次RRC接続再構成メッセージは、2次無線接続のパラメータを設定/再設定するために用いられる。次に、2次RRC接続再構成メッセージへの確認応答として2次RRC接続再構成完了メッセージがUE102からターゲットSeNBへ送信される。2次RRC接続再構成完了メッセージは、1次無線接続において用いられるRRC接続再構成完了メッセージとは区別される。
図20は、UE2002において利用される様々なコンポーネントを示す。図20に関連して記載されるUE2002は、図1に関連して記載されたUE102に従って実装される。UE2002は、UE2002のオペレーションを制御するプロセッサ2004を含む。プロセッサ2004は、中央処理装置(CPU:central processing unit)とも呼ばれる。メモリ2010は、リードオンリメモリ(ROM:read−only memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:random access memory)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ2004に命令2006aおよびデータ2008aを供給する。メモリ2010の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM:non−volatile random access memory)も含んでよい。命令2006bおよびデータ2008bは、プロセッサ2004にも存在する。プロセッサ2004に読み込まれた命令2006bおよび/またはデータ2008bは、プロセッサ2004による実行または処理のために読み込まれた、メモリ2010からの命令2006aおよび/またはデータ2008aも含む。命令2006bは、上記の方法および手順200、600、1800および1900のうちの1つ以上を実装するためにプロセッサ2004によって実行される。
UE2002は、データの送受信を可能にするための1つ以上の送信機2058および1つ以上の受信機2020が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)2058および受信機(単数または複数)2020は、1つ以上のトランシーバ2018に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ2022a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ2018に電気的に結合される。
UE2002の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含む、バスシステム2014によって結合される。しかしながら、明確さのために、図20では様々なバスがバスシステム2014として示される。UE2002は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP:digital signal processor)2012も含んでよい。UE2002は、UE2002の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース2016も含む。図20に示されるUE2002は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロック図である。
図21は、eNB2160において利用される様々なコンポーネントを示す。図21に関連して記載されるeNB2160は、図1に関連して記載されたeNB160に従って実装される。eNB2160は、eNB2160のオペレーションを制御するプロセッサ2104を含む。プロセッサ2104は、中央処理装置(CPU)とも呼ばれる。メモリ2110は、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、これら2つの組み合わせ、あるいは情報を記憶する任意のタイプのデバイスを含み、プロセッサ2104に命令2106aおよびデータ2108aを供給する。メモリ2110の一部分は、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)も含んでよい。命令2106bおよびデータ2108bは、プロセッサ2104にも存在する。プロセッサ2104に読み込まれた命令2106bおよび/またはデータ2108bは、プロセッサ2104による実行または処理のために読み込まれた、メモリ2110からの命令2106aおよび/またはデータ2108aも含む。命令2106bは、上記の方法および手順300、700、1800および1900の1つ以上を実装するためにプロセッサ2104によって実行される。
eNB2160は、データの送受信を可能にするための1つ以上の送信機2117および1つ以上の受信機2178が入った筺体も含む。送信機(単数または複数)2117および受信機(単数または複数)2178は、1つ以上のトランシーバ2176に組み合わされてもよい。1つ以上のアンテナ2180a〜nは、筺体に取り付けられて、トランシーバ2176に電気的に結合される。
eNB2160の様々なコンポーネントは、データバスに加えて、電力バス、制御信号バスおよびステータス信号バスを含む、バスシステム2114によって結合される。しかしながら、明確さのために、図21では様々なバスがバスシステム2114として示される。eNB2160は、信号処理用のデジタル信号プロセッサ(DSP)2112も含んでよい。eNB2160は、eNB2160の機能へのユーザ・アクセスを提供する通信インターフェース2116も含む。図21に示されるeNB2160は、具体的なコンポーネントのリスティングではなく、機能ブロック図である。
図22は、複数の無線接続を確立するためのシステムおよび方法が実装されたUE2202の一構成を示すブロック図である。UE2202は、送信手段2258、受信手段2220および制御手段2224を含む。送信手段2258、受信手段2220および制御手段2224は、上の図2、6、18および19に関連して記載された機能の1つ以上を行うように構成される。上の図20は、図22の具体的な装置構造の一例を示す。図2、6、18および19の機能の1つ以上を実現するために他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。
図23は、複数の無線接続を確立するためのシステムおよび方法が実装されたeNB2360の一構成を示すブロック図である。eNB2360は、送信手段2317、受信手段2378および制御手段2382を含む。送信手段2317、受信手段2378および制御手段2382は、上の図3、7、18および19に関連して記載された機能の1つ以上を行うように構成される。上の図21は、図23の具体的な装置構造の一例を示す。図3、7、18および19の機能の1つ以上を実現するために他の様々な構造が実装されてもよい。例えば、DSPがソフトウェアによって実現されてもよい。
用語「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の利用可能な媒体を指す。用語「コンピュータ可読媒体」は、本明細書では、非一時的かつ有形のコンピュータおよび/またはプロセッサ可読媒体を示す。限定ではなく、例として、コンピュータ可読またはプロセッサ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROMまたは他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶もしくは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令の形態の所望のプログラムコードまたはデータ構造を載せるか、または記憶するために用いることができ、コンピュータまたはプロセッサによってアクセスできる任意の他の媒体を備える。ディスク(disk)およびディスク(disc)は、本明細書では、コンパクトディスク(CD:compact disc)、レーザディスク(laser disc)、光ディスク(optical disc)、デジタルバーサタイルディスク(DVD:digital versatile disc)、フロッピーディスク(floppy disk)およびBlu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、磁気的にデータを再生し、一方でディスク(disc)は、レーザを用いて光学的にデータを再生する。
留意すべきは、本明細書に記載される方法の1つ以上がハードウェアで実装されてもよく、および/またはハードウェアを用いて行われてもよいことである。例えば、本明細書に記載される方法の1つ以上は、チップセット、特定用途向け集積回路(ASIC)、大規模集積回路(LSI)または集積回路などで実装されてもよく、および/またはそれらを用いて実現されてもよい。
本明細書に開示される方法のそれぞれは、記載される方法を達成するための1つ以上のステップまたは動作を備える。本方法のステップおよび/または動作は、特許請求の範囲から逸脱することなく、相互に交換されてもよく、および/または単一のステップに組み合わされてもよい。言い換えれば、記載される方法の適切なオペレーションのためにステップまたは動作の特定の順序が必要とされない限り、特定のステップおよび/または動作の順序および/または使用は、特許請求の範囲から逸脱することなく修正されてもよい。
当然のことながら、特許請求の範囲は、先に示された通りの構成および構成要素には限定されない。特許請求の範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される配置、オペレーション、ならびにシステム、方法および装置の詳細に様々な修正、変更および変形がなされてもよい。