JP6601832B2 - シールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械 - Google Patents

シールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械 Download PDF

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Description

本発明は、シールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械に関する。
遠心圧縮機等の回転機械において、ケーシングに回転可能に設けられた回転軸の回転を入力または出力するため、回転軸の端部がケーシングの外部に突出したものがある。この場合、回転軸と、ケーシングに形成されて回転軸がケーシング内外を貫通する軸挿通孔との間隙から、ケーシング内の作動流体のケーシング外への流出、および外部からケーシング内への異物等の侵入を防ぐ必要がある。そこで、回転軸とケーシングとの間に、ドライガスシール部を設ける構成が用いられている。
ドライガスシール部は、回転環と静止環とを備える。回転環は、回転軸の外周部に回転軸と一体に設けられている。静止環は、ケーシングに固定され、回転環に対して回転軸の軸方向において対向するよう設けられている。静止環は、コイルバネ等によって、回転環に向けて押圧されている。これにより、回転機械が停止している状態では、静止環と回転環とが互いに突き当たっている。また、回転環の静止環に対向する表面には、螺旋状の溝が形成されている。回転機械が作動し、シールガスが供給された状態で回転軸が回転すると、螺旋状の溝によって回転環と静止環との間にシールガスが導入される。このシールガスの圧力により、静止環が、コイルバネの付勢力に抗して回転軸の軸方向に沿って押圧されることで、回転環と静止環との間に微少な隙間が形成される。この、隙間を通してシールガスを機内に供給する供給管が接続された供給部側からシールガスを排出するベントが接続された機外側に向けてシールガスを流すことで、回転軸とケーシングとの間のシールがなされる。この場合、シールガスが供給部側から機外側に流れるよう、供給圧力が機外圧力よりも高くなっている。
このようなドライガスシール部において、回転環と静止環との隙間を通って供給部側から機外側に向かって流れたシールガスは、ケーシングに接続されたベントを通してフレア(煙突)から外部に排出される。
フレアには、回転機械以外のプラントに設置されている機器から排出されるガス等が送り込まれ、シールガスとともに外部に排出されることがある。また、ガスの種類によっては、フレアの出口近傍でガスが燃焼されることがある。フレアに回転機械以外の機器からガス等が送り込まれたり、ガスが燃焼されたりすると、ベント内の圧力が上昇する。ベント内の圧力が供給圧力よりも高まると、機外圧力が供給圧力よりも高くなり、回転環と静止環との隙間との隙間において、シールガスが逆流してしまう。その結果、ドライガスシール部では、回転環と静止環との間に隙間が形成されずに回転環と静止環とが接触して損傷してしまうおそれがある。
特許文献1には、フレア側で圧力上昇が生じた際に、フレア先端側から逆流したガスを吸収するアキュムレータを備える構成が開示されている。これにより、フレア先端側からドライガスシール部にガスが流入するのを防止している。
また、ベント内の圧力を検出するベント圧検知センサと、供給圧力を検出するシールガス圧検知センサと、供給するシールガスの圧力を調整する圧力調整弁とを備える構成も採用されている。
この構成においては、ベント内の圧力が供給部側の圧力よりも高くなった場合に、圧力調整弁の開度を調整し、供給するシールガスの圧力を高める。これにより、供給圧力を上昇させ、供給圧力が機外圧力(ベント圧力)を上回るようにして、ドライガスシール部におけるシールガスの逆流を防いでいる。
米国特許出願公開第2007/0147988号明細書
しかしながら、回転機械以外の他の機器に起因するベント圧力の上昇は、どのような度合いで生じるかが分からない。例えば、圧力容器等の他の機器で安全弁が作動して圧力が解放された場合、安全弁を通してフレア内に送り込まれたガスによるベント圧力の上昇は急激なものとなる。このような場合、圧力調整弁の開度を調整しても、ベント圧力の上昇に、機内圧力の上昇が間に合わない可能性がある。その結果、シールガスが逆流し、回転環と静止環とが衝突してしまうおそれがある。
本発明の目的は、ベント圧力の急激な上昇が生じても、供給圧力よりも機外圧力が上昇してしまうことを抑え、回転機械の信頼性を高めることのできるシールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
この発明に係るシールガス供給制御方法は、ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御方法であって、前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するステップと、検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するステップと、前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するステップと、を備え、検知した前記ベント圧力と前記シールガスの前記供給圧力との差圧が所定の閾値未満となるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる。
このように、ベント圧力が所定の条件を満たした場合には、シールガス供給弁を全開させ、シールガスの供給圧力を最大限とすることができる。したがって、ベント圧力の急激な上昇が生じても、ドライガスシール部において、シールガスが逆流するのを確実に抑えることができる。
のように構成することで、ベント圧力に対するシール供給圧力の差圧が小さい、つまりベント圧力が高まっている場合に、シールガス供給弁を全開となる。
また、この発明に係るシールガス供給制御方法は、ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御方法であって、前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するステップと、検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するステップと、前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するステップと、
を備え、検知した前記ベント圧力が、所定の閾値を超えるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる
このように構成することで、ベント圧力とシール供給圧力との差圧を検出することなく、ベント圧力が所定の閾値を超えさえすれば、シールガス供給弁が全開となる。
また、この発明に係るシールガス供給制御装置は、ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御装置であって、前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するシールガス差圧検知手段と、検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するシールガス圧調整手段と、前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するベント圧力検知手段と、を備え、検知した前記ベント圧力と前記シールガスの前記供給圧力との差圧が所定の閾値未満となるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる。
また、この発明に係るシールガス供給制御装置は、ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御装置であって、前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するシールガス差圧検知手段と、検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するシールガス圧調整手段と、前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するベント圧力検知手段と、を備え、検知した前記ベント圧力が、所定の閾値を超えるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる。
この発明に係る回転機械は、ケーシングの内外を貫通し、回転自在に設けられた回転軸と、前記回転軸と一体的に回転する回転環と、前記ケーシングに設けられ、前記回転軸の停止時に前記回転環と全周で突き当たり、前記回転軸の回転時に前記回転環との間にシール隙間を形成する静止環と、前記シール隙間に対しシールガスを供給するシールガス供給路と、前記回転環および前記静止環に対して前記ケーシングの外部側で前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部と、前記シールガス供給路における前記シールガスの供給圧力を調整するシールガス供給弁と、前記シールガス供給弁の開度を調整する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント圧力を検知し、検知した前記ベント圧力と前記シールガスの前記供給圧力との差圧が所定の閾値未満となるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる。
また、この発明に係る回転機械は、ケーシングの内外を貫通し、回転自在に設けられた回転軸と、前記回転軸と一体的に回転する回転環と、前記ケーシングに設けられ、前記回転軸の停止時に前記回転環と全周で突き当たり、前記回転軸の回転時に前記回転環との間にシール隙間を形成する静止環と、前記シール隙間に対しシールガスを供給するシールガス供給路と、前記回転環および前記静止環に対して前記ケーシングの外部側で前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部と、前記シールガス供給路における前記シールガスの供給圧力を調整するシールガス供給弁と、前記シールガス供給弁の開度を調整する制御部と、を備え、前記制御部は、前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント圧力を検知し、検知した前記ベント圧力が、所定の閾値を超えるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる。
この発明に係るシールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械によれば、ベント圧力が所定の条件を満たした場合には、シールガス供給弁を全開させ、シールガスの供給圧力を最大限とすることができる。したがって、ベント圧力の急激な上昇が生じても、ドライガスシール部において、シールガスが逆流するのを確実に抑えることができる。
この発明の一実施形態に係る回転機械の全体構成を示す模式図である。 第一実施形態における遠心圧縮機に設けられたドライガスシール部およびシールガス圧力調整部の構成を示す図である。 第一実施形態の制御部におけるシールガス圧制御方法のフローを示すフロー図である。 第二実施形態における遠心圧縮機に設けられたドライガスシール部およびシールガス圧力調整部の構成を示す図である。 第二実施形態の制御部におけるシールガス圧制御方法のフローを示すフロー図である。
以下、添付図面を参照して、本発明による回転機械を実施するための形態を説明する。
(第一実施形態)
図1は、本実施形態における回転機械の一例としての遠心圧縮機の構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施形態の回転機械である遠心圧縮機(回転機械)10は、遠心圧縮機10を回転させる駆動機11と同軸上で接続されている。遠心圧縮機10は、ドライガスシール部60と配管で接続されている。遠心圧縮機10は、駆動機11やシールガス圧力調整部(シールガス供給制御装置)80Aとともに台板1上に配置されている。
圧縮機10は、例えば遠心圧縮機であり、ケーシング内に、駆動機11によって回転する回転軸30と、回転軸30と一体に回転するインペラ(不図示)とを有し、作動流体を圧縮する。
回転軸30の端部には、ケーシングとの間に、ドライガスシール部60が設けられている。ドライガスシール部60は、回転軸30の端部で、軸受に対し、ケーシングの機内側に配置されている。
図2は、第1の実施形態における遠心圧縮機に設けられたドライガスシール部およびシールガス圧力調整部の構成を示す図である。
図2に示すように、ドライガスシール部60は、回転環61と、静止環62と、機内側ラビリンスシール63と、を備える。
回転環61は、回転軸30の外周部に回転軸30と一体に設けられている。回転軸30の外周部には、筒状のシャフトスリーブ65が固定されている。シャフトスリーブ65の機内A側(図2において左方)の端部65aには、外周側に延びるホルダー部66が形成されている。ホルダー部66の機外B側(図2において右方)には、回転環61を保持する保持凹部66aが形成されている。回転環61は、円環状で、保持凹部66aに嵌め込まれて保持されている。回転環61の静止環62に対向する表面61fには、螺旋状の溝(図示無し)が形成されている。
静止環62は、ケーシング20に固定されている。ケーシング20の両端部20a,20bにそれぞれ形成され、回転軸30がケーシング20の内外を貫通して挿通される軸挿通孔20hの内周面に、円環状のリテーナ67が設けられている。リテーナ67の機内A側には、静止環62を保持する保持凹部67aが形成されている。保持凹部67aでは、静止環62が、回転軸30の軸方向にスライド移動可能に設けられている。保持凹部67a内には、静止環62とリテーナ67との間に、静止環62を機内A側に向けて付勢するコイルバネ68が設けられている。
回転環61と静止環62は、回転軸30の軸方向において互いに対向するよう設けられている。静止環62は、コイルバネ68によって、回転環61に向けて押圧されている。
ケーシング20には、軸挿通孔20hの内周面に開口するシールガス供給ポート71が形成されている。シールガス供給ポート71は、回転軸30の軸方向において、回転環61と機内側ラビリンスシール63との間に形成されている。
シールガス供給ポート71には、配管であるシールガス供給路72が接続されている。シールガス供給路72は、遠心圧縮機10の吐出側に接続されており、遠心圧縮機10で圧縮した圧縮流体の一部をシールガスとしてシールガス供給ポート71に供給する。
ケーシング20には、軸挿通孔20hの内周面に開口するフレア排出ポート73が形成されている。フレア排出ポート73は、回転軸30の軸方向において、回転環61よりも機外B側に形成されている。
フレア排出ポート73には、ベント部74が接続されている。ベント部74は、フレア排出ポート73とフレア(煙突)75とを接続する配管である。ベント部74は、シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出する。ベント部74は、ドライガスシール部60からフレア排出ポート73を介して流入したシールガスを、ベント部74を介してフレア75から外部に放出する。このフレア75には、遠心圧縮機10以外に、他の機器が接続されている。
このようなドライガスシール部60において、遠心圧縮機10が停止している回転軸30の停止時では、静止環62と回転環61とが互いに全周で突き当たっている。
遠心圧縮機10が運転している回転軸30の回転時では、シールガスを、シールガス供給路72を介してシールガス供給ポート71からケーシング20の軸挿通孔20hと回転軸30との間の空間である供給部Cに導入する。遠心圧縮機10が作動し、回転軸30が回転すると、回転環61の表面61fに形成された螺旋状の溝により、回転環61の外周側から回転環61と静止環62との間にシールガスが導入される。このシールガスの圧力により、静止環62が、コイルバネ68の付勢力に抗して回転軸30の軸方向に沿って機外B側に押圧されると、回転環61と静止環62との間に微少なシール隙間Sが形成される。シールガスは、シール隙間Sを通り、機外B側に向かって流れる。このようにして、機内A側から機外B側に向けてシールガスを流すことで、回転軸30とケーシング20との間のシールがなされる。
また、シールガスが、回転環61および静止環62側から、機内側ラビリンスシール63と回転軸30との間を通って機内A側に流れるようになっている。これにより、機内A側から、異物等が回転環61と静止環62とのシール隙間Sに混入することを防ぐ。
ここで、ケーシング20内に導入されたシールガスは、ドライガスシール部60における逆流を防ぐため、供給部Cの圧力が機内Aよりも高くなるようにする。このため、遠心圧縮機10は、ドライガスシール部60に供給するシールガスの圧力を調整するシールガス圧力調整部(シールガス供給制御装置)80Aを備える。
シールガス圧力調整部80Aは、機内圧差圧計(シールガス差圧検知手段)81と、ベント圧差圧計(ベント圧力検知手段)82と、圧力調整弁(シールガス供給弁)83と、制御部(シールガス圧調整手段)84と、を備える。
機内圧差圧計81は、ドライガスシール部60よりもケーシング20の内部(機内A側)の圧力である機内圧力P1と、シールガス供給路72を通してケーシング20内に供給される供給部Cでのシールガスの圧力である供給圧力P2とを測定する。機内圧差圧計81は、機内圧力P1と供給圧力P2との差圧である機内差圧PDT1(=P2−P1)を検出する。
ベント圧差圧計82は、ベント部74内におけるベント圧力P3と供給圧力P2との差圧であるベント差圧PDT2(=P2−P1)を検出する。
圧力調整弁83は、その開度を変動させることで、シールガス供給路72を通してケーシング20内に供給されるシールガスの供給圧力P2を調整する。圧力調整弁83は、制御部84により、その開度が自動的に調整される。
図3は、制御部におけるシールガス圧制御方法の流れを示す図である。
この図3に示すように、制御部84は、シール隙間Sから排出されるシールガスをベント部74からフレア75を介して外部に放出するベント圧力P3を検知し、検知したベント圧力P3が所定の条件を満たしたとき、圧力調整弁83を全開させる。第一実施形態の制御部84では、所定の条件として、ベント差圧PDT2が所定の閾値未満となる場合に、圧力調整弁83を全開させる。制御部84は、遠心圧縮機10が作動したら、機内圧差圧計81で検出した機内差圧PDT1と、ベント圧差圧計82で検出したベント差圧PDT2とを取得する(ステップS101)。
次いで、ベント圧差圧計82で検出したベント差圧PDT2が、予め定めた設定値以上であるか否かを判定する(ステップS102)。この設定値は、遠心圧縮機10以外の他の機器から例えば安全弁が解放された場合に生じるフレア75内の圧力上昇に伴うベント部74内の圧力上昇よりも小さい値に設定するのが好ましい。
判定の結果、ベント差圧PDT2が、予め定めた設定値を越えた場合、そのまま運転を続行し、次に処理を実行する。
また、ベント差圧PDT2が、予め定めた設定値未満であれば、圧力調整弁83の開度を全開にする(ステップS103)。
このような、ベント差圧PDT2が設定値を超えるのは、例えば、遠心圧縮機10以外の他の機器から例えば安全弁が解放された場合等である。このような場合に、圧力調整弁83を全開とすると、シールガスの供給圧力P2が最大限に高まる。
次いで、検出した機内差圧PDT1が、予め定めた下限閾値以上であるか否かを判定する(ステップS104)。
その結果、機内差圧PDT1が、予め定めた下限閾値以上であり、シールガスの供給圧力P2が、機内A側の機内圧力P1よりも十分に高ければ、圧力調整弁83の開度は変動させず、そのまま運転を続行する。
また、機内差圧PDT1が予め定めた下限閾値未満であった場合、シールガスの供給圧力P2が、機内A側の機内圧力P1よりも十分に高くないので、圧力調整弁83の開度を増大させる(ステップS105)。これにより、機内差圧PDT1に基づいてシールガス供給路72を通してケーシング20内に供給されるシールガスの供給圧力P2が増大する。その結果、シールガスの供給圧力P2と、機内A側の機内圧力P1との機内差圧PDT1が増大する。
なおここで、機内差圧PDT1が予め定めた下限閾値未満であった場合に、圧力調整弁83の開度を増大させるが、その開度の変化量は、例えば機内差圧PDT1の大きさに応じて予め定めた設定開度変化量としてもよいし、一回の演算ごとに、圧力調整弁83の開度を一定量だけ増大させるようにしてもよい。
また、機内差圧PDT1が、予め定めた上限閾値以上であるか否かを判断する(ステップS106)。
その結果、機内差圧PDT1が予め定めた上限閾値を越えていた場合、シールガスの供給圧力P2が、機内A側の機内圧力P1よりも高くなりすぎており、機内Aに流れ込むシールガス流量が増え、遠心圧縮機10で圧縮する作動流体の流量が減少してしまう。そこで、制御部84は、機内差圧PDT1に基づいて圧力調整弁83の開度を減少させる(ステップS107)。
また、ステップS106で機内差圧PDT1が、予め定めた上限閾値未満であれば、圧力調整弁83の開度は変動させず、そのまま運転を続行し、上記処理を繰り返し実行する。
上述したシールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械によれば、フレア75内のベント圧力P3とシールガス供給圧力P2とのベント差圧PDT2が所定の閾値より小さい場合、圧力調整弁83を全開させ、シールガスの供給圧力P2を最大限とすることができる。したがって、フレア75内の圧力の急激な上昇が生じても、ドライガスシール部60において、供給部C側から機外B側にシールガスが逆流するのを確実に抑えることができる。これにより、回転環61と静止環62とが衝突してドライガスシール部60が損傷するのを抑え、遠心圧縮機10の信頼性を高めることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明にかかるシールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械の第2の実施形態について説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態においては、上記第1の実施形態と共通する構成については図中に同符号を付してその説明を省略する。
図4は、第2の実施形態における遠心圧縮機に設けられたドライガスシール部およびシールガス圧力調整部の構成を示す図である。
この実施形態の遠心圧縮機10は、上記第1の実施形態と同様の構成を有している。図1に示したように、遠心圧縮機10の回転軸30の吸込口23側の端部には、ケーシング20との間に、ドライガスシール部60が設けられている。図4に示すように、ドライガスシール部60は、回転環61と、静止環62と、機内側ラビリンスシール63と、を備える。
回転環61と静止環62は、回転軸30の軸方向において互いに対向するよう設けられている。静止環62は、コイルバネ68によって、回転環61に向けて押圧されている。
このようなドライガスシール部60において、遠心圧縮機10が停止している状態では、静止環62と回転環61とが互いに突き当たっている。
遠心圧縮機10が運転している状態では、回転環61の表面61fに形成された螺旋状の溝により、回転環61の外周側から回転環61と静止環62との間にシールガスが導入される。このシールガスの圧力により、静止環62が回転軸30の軸方向に沿って機外B側に押圧されると、回転環61と静止環62との間に微少なシール隙間Sが形成される。このシールガスは、シール隙間Sを通り、機外B側に向かって流れる。
遠心圧縮機10は、ドライガスシール部60に供給するシールガスの圧力を調整するシールガス圧力調整部(シールガス供給制御装置)80Bを備える。
シールガス圧力調整部80Bは、機内圧差圧計81と、ベント圧センサ(ベント圧力検知手段)85と、圧力調整弁83と、制御部(シールガス圧調整手段)86と、を備える。
機内圧差圧計81は、機内A側の機内圧力P1とシールガスの供給圧力P2との機内差圧PDT1(=P2−P1)を検出する。
ベント圧センサ85は、ベント部74内におけるベント圧力P3を検出する。
圧力調整弁83は、その開度を変動させることで、シールガス供給路72を通してケーシング20内に供給されるシールガスの供給圧力P2を調整する。圧力調整弁83は、制御部86により、その開度が自動的に調整される。
図5は、制御部におけるシールガス圧制御方法の流れを示す図である。
この図5に示すように、第二実施形態の制御部84では、所定の条件として、ベント圧力P3が所定の閾値を超える場合に、圧力調整弁83を全開させる。制御部84は、遠心圧縮機10が作動したら、機内圧差圧計81で検出した機内差圧PDT1と、ベント圧センサ85で検出したベント圧力P3とを取得する(ステップS201)。
次いで、ベント圧センサ85で検出したベント圧力P3が、予め定めた設定値以上であるか否かを判定する(ステップS202)。
判定の結果、ベント圧力P3が、予め定めた設定値未満であれば、そのまま運転を続行し、次の処理を実行する。
また、ベント圧力P3が、予め定めた設定値を越えた場合、圧力調整弁83の開度を全開にする(ステップS203)。
このようにしてベント圧力P3が設定値を超えるのは、例えば、遠心圧縮機10以外の他の機器から例えば安全弁が解放された場合等である。このような場合に、圧力調整弁83を全開とすると、シールガスの供給圧力P2が最大限に高まる。
次いで、検出した機内差圧PDT1が、予め定めた下限閾値以上であるか否かを判定する(ステップS204)。
その結果、機内差圧PDT1が、予め定めた下限閾値以上であり、シールガスの供給圧力P2が、機内A側の機内圧力P1よりも十分に高ければ、圧力調整弁83の開度は変動させず、そのまま運転を続行する。
また、機内差圧PDT1が予め定めた下限閾値未満であった場合、シールガスの供給圧力P2が、機内A側の機内圧力P1よりも十分に高くないので、圧力調整弁83の開度を増大させる(ステップS205)。すると、シールガス供給路72を通してケーシング20内に供給されるシールガスの供給圧力P2が増大する。その結果、シールガスの供給圧力P2と、機内A側の機内圧力P1との機内差圧PDT1が増大する。
また、機内差圧PDT1が、予め定めた上限閾値以上であるか否かを判断する(ステップS206)。
その結果、機内差圧PDT1が予め定めた上限閾値を越えていた場合、シールガスの供給圧力P2が、機内A側の機内圧力P1よりも高すぎ、機内Aに流れ込むシールガス流量が増え、遠心圧縮機10で圧縮する作動流体の流量が減少してしまう。そこで、制御部86は、圧力調整弁83の開度を減少させる(ステップS207)。
また、ステップS206で機内差圧PDT1が、予め定めた上限閾値未満であれば、圧力調整弁83の開度は変動させず、そのまま運転を続行し、上記処理を繰り返し実行する。
上述したシールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械によれば、ベント部74内の圧力が所定の閾値を超えた場合に、圧力調整弁83が全開となる。このように構成することで、ベント部74内の圧力とシール供給圧力P2との差圧を検出することなく、圧力調整弁83を全開させ、シールガスの供給圧力P2を最大限とすることができる。したがって、ベント部74内の圧力の急激な上昇が生じても、ドライガスシール部60において、シールガスが逆流するのを確実に抑えることができる。これにより、回転環61と静止環62とが衝突してドライガスシール部60が損傷するのを抑え、遠心圧縮機10の信頼性を高めることができる。
さらに、この第2の実施形態の構成によれば、上記第1の実施形態に比較し、ベント部74内におけるベント圧力P3とシールガスの供給圧力P2とのベント差圧PDT2を検出するベント圧差圧計82に代えて、ベント圧力P3を直接検出するベント圧センサ85を用いるようにした。これにより、機器コスト代を抑えることができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明のシールガス供給制御方法、シールガス供給制御装置、回転機械は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、ドライガスシール部60は、遠心圧縮機の内部に配置されていてもよい。具体的には、回転機械である遠心圧縮機10は、主として、ケーシング20と、ケーシング20内で中心軸回りに回転自在に支持された回転軸30と、回転軸30に取り付けられて遠心力を利用してガスGを圧縮するインペラと、ケーシング20内に収容されたドライガスシール部60とを備えていてもよい。
例えば、圧力調整弁83として、ニードル弁等を用いるようにしてもよい。
また、ドライガスシール部60の構成は、適宜変更することが可能である。
これ以外にも、例えば遠心圧縮機10の全体構成は、いかなる構成であってもよい。
10 遠心圧縮機(回転機械)
20 ケーシング
20a 一端部
20b 他端部
20h 軸挿通孔
21 内部空間
22 リング部材
23 吸込口
24 排出口
25,26 支持孔
27 ジャーナル軸受
28 スラスト軸受
29 インペラ収容部
29a,29b 凹部
30 回転軸
30a 一端側
40 インペラ
41 ディスク部
42 ブレード部
43 カバー部
50 ケーシング側流路
51 ディフューザ部
52 リターンベンド部
53 戻り流路
55 インペラ側流路
60 ドライガスシール部
61 回転環
61f 表面
62 静止環
63 機内側ラビリンスシール
65 シャフトスリーブ
65a 端部
66 ホルダー部
66a 保持凹部
67 リテーナ
67a 保持凹部
68 コイルバネ
71 シールガス供給ポート
72 シールガス供給路
73 フレア排出ポート
74 ベント部
75 フレア
80A、80B シールガス圧力調整部(シールガス供給制御装置)
81 機内圧差圧計(シールガス差圧検知手段)
82 ベント圧差圧計(ベント圧力検知手段)
83 圧力調整弁(シールガス供給弁)
84 制御部(シールガス圧調整手段)
85 ベント圧センサ(ベント圧力検知手段)
86 制御部(シールガス圧調整手段)
A 機内
B 機外
G ガス
O 中心軸
P1 機内圧力
P2 供給圧力
P3 ベント圧力
PDT1 機内差圧
PDT2 ベント差圧
S 隙間

Claims (6)

  1. ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御方法であって、
    前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するステップと、
    検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するステップと、
    前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するステップと、
    を備え、
    検知した前記ベント圧力と前記シールガスの前記供給圧力との差圧が所定の閾値未満となるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させるシールガス供給制御方法。
  2. ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御方法であって、
    前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するステップと、
    検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するステップと、
    前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するステップと、
    を備え、
    検知した前記ベント圧力が、所定の閾値を超えるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させるシールガス供給制御方法。
  3. ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御装置であって、
    前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するシールガス差圧検知手段と、
    検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するシールガス圧調整手段と、
    前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するベント圧力検知手段と、を備え、
    検知した前記ベント圧力と前記シールガスの前記供給圧力との差圧が所定の閾値未満となるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させるシールガス供給制御装置。
  4. ケーシング内に回転可能な回転軸と、前記回転軸と一体に回転するインペラとを有する遠心圧縮機における前記ケーシングの内部と外部とをシールガスによってシールするドライガスシール部に対するシールガス供給制御装置であって、
    前記ドライガスシールに対して前記ケーシングの内部側の圧力である機内圧力と前記ドライガスシール部に対する前記シールガスの供給圧力との差圧を検知するシールガス差圧検知手段と、
    検知した前記機内圧力と前記供給圧力との差圧に基づいて、前記ドライガスシール部の内部に前記シールガスを供給するシールガス供給弁の開度を調整するシールガス圧調整手段と、
    前記ドライガスシール部に対して前記ケーシングの外部側で前記ドライガスシール部から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部の圧力を検知するベント圧力検知手段と、を備え、
    検知した前記ベント圧力が、所定の閾値を超えるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させるシールガス供給制御装置。
  5. ケーシングの内外を貫通し、回転自在に設けられた回転軸と、
    前記回転軸と一体的に回転する回転環と、
    前記ケーシングに設けられ、前記回転軸の停止時に前記回転環と全周で突き当たり、前記回転軸の回転時に前記回転環との間にシール隙間を形成する静止環と、
    前記シール隙間に対しシールガスを供給するシールガス供給路と、
    前記回転環および前記静止環に対して前記ケーシングの外部側で前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部と、
    前記シールガス供給路における前記シールガスの供給圧力を調整するシールガス供給弁と、
    前記シールガス供給弁の開度を調整する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント圧力を検知し、検知した前記ベント圧力と前記シールガスの前記供給圧力との差圧が所定の閾値未満となるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる回転機械。
  6. ケーシングの内外を貫通し、回転自在に設けられた回転軸と、
    前記回転軸と一体的に回転する回転環と、
    前記ケーシングに設けられ、前記回転軸の停止時に前記回転環と全周で突き当たり、前記回転軸の回転時に前記回転環との間にシール隙間を形成する静止環と、
    前記シール隙間に対しシールガスを供給するシールガス供給路と、
    前記回転環および前記静止環に対して前記ケーシングの外部側で前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント部と、
    前記シールガス供給路における前記シールガスの供給圧力を調整するシールガス供給弁と、
    前記シールガス供給弁の開度を調整する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記シール隙間から排出される前記シールガスを外部に放出するベント圧力を検知し、検知した前記ベント圧力が、所定の閾値を超えるという条件を満たしたとき、前記シールガス供給弁を全開させる回転機械。
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