JP6599174B2 - 貸出スペース評価システム及び貸出スペース評価方法 - Google Patents
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Description
また、他の目的は、貸出スペースを有する建築見込み又は既築の戸建住宅の新築又は改築を補助することにある。
上記構成によれば、事業者要求情報が、既存の事業所の距離に応じた要求を含むことで、既存の事業所との対象数の重複による弊害を抑制することができる。
上記構成によれば、外部サーバによって供給される情報に基づいて更新された対象数情報により事業者の要求との合致を評価できるため、対象数の変動が大きい地域においても入力の手間をかけずに、貸出スペースと対象数情報に基づく事業者の要求との合致を適切に判断することができる。
上記構成によれば、事業者要求情報が、戸建住宅が事業エリア内にあるという要求を含むことで、事業者の事業対象範囲内に限定した内容で評価できる。
上記構成によれば、家主側が事業者の希望業種を選択可能とすることで、家主自身の生活に有益な業種の事業者に貸出先を限定することができる。
上記構成によれば、第1の記憶部への対象数情報の記憶、第2の記憶部への事業者要求情報の記憶又はデータ取得部への前記住宅情報の入力がインターネットを介して行われることで、貸出スペース評価システムをより利用しやすくできる。
上記構成によれば、データ入力部が、新築予定又は既築の戸建住宅の建築又は改築を請け負う建築業者の有する端末によって構成されていることで、建築業者が家主の住宅情報を入力して貸出スペースの評価を得ることに引き続いて、家主の戸建住宅の建築又は改築の補助をすることが可能となる。
上記構成によれば、データ取得部が住宅情報を取得したときに、処理部が貸出スペースに係る住宅の建築又は改築を請け負う建築業者に住宅情報を送信することで、建築業者への連絡が容易となるとともに、家主が貸出スペースとして検討している段階の住宅情報を建築業者が取得することができる。
上記構成によれば、貸出スペースが事業者の要求に合致し、現実に貸し出し可能と判断されたときに、処理部が評価結果に応じた情報を建築業者に送信することで、建築業者への連絡が容易となるとともに、建築業者が貸出スペースを有する住宅の建築又は改築に係る実現性の高い情報を取得できる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明するシステムの構成要素やデータ等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
第1実施形態は、英会話教室を営む事業者に事業スペースとして貸出スペース8を提供するものを想定するものである。
先ず、本システムSにおける貸出スペース8について図1を参照して説明する。なお、図1は、貸出スペース8を有する戸建住宅Hの模式的な間取図である。
戸建住宅Hは、新築予定又は既存のものであり、家主の居住する居住スペース7と、居住スペース7とルームドア81によって区分けされた部屋であり事業者に貸し出される貸出スペース8とを備える。
利用者が貸出スペース8を利用し、家主が居住スペース7に居住する際に、互いに気兼ねすることがなく戸建住宅Hに出入り可能なように、貸出スペース8の玄関には、居住スペース7の玄関に設けられた玄関ドア70とは別個に玄関ドア80が設けられている。また、貸出スペース8内には便所82及び洗面所83が設けられている。このように、貸出スペース8の利用者が居住スペース7とは独立して玄関から出入り可能であり、便所82及び洗面所83を使用可能な間取りとなっている。
このように、ルームドア81によって居住スペース7と貸出スペース8が区切られていることで、居住スペース7及び貸出スペース8が、各住戸とみなされず、戸建住宅Hの一部を構成するものとなる。このため、各住戸を区切る壁として耐火性及び遮音性の高い界壁を設ける必要がなくなる。
なお、貸出スペース8は、戸建住宅Hの一部であり、家主と事業者との間で任意に電力使用量を設定できるため、分電盤等を設けて厳密に電気使用量を算出する必要もない。このため、分電盤を設けるためのイニシャルコストを低減することができる。
次に、本実施形態に係る本システムSの用途及び基本構成について図2を参照して説明する。なお、図2は、本実施形態に係る本システムSの全体構成図を示すものである。
本システムSの全体構成は、各データベースを格納する記憶部2及び制御部3を有する本発明に係るサーバとしてのサーバ1と、インターネット5を介してサーバ1と接続されるユーザー端末4及び外部サーバ6と、から構成されている。
格納する情報としては、事業に係る情報についての業種情報DB20、事業エリアに関する情報についての事業エリアDB21、地域における事業サービスの対象数についての対象数情報DB22、事業者が有する既存事業所についての情報である既存事業所DB23、及び事業者の要求についての事業者要求情報DB24等がある。なお、本書においては、DBをデータベースの略語として用いる。
事業エリアDB21は、各事業者毎に設定された事業エリアをまとめたものであり、例えば行政区画毎に定めたものや、英会話の教材等の発送拠点から半径100km以内としたもの等がある。
対象数情報DB22は、本実施形態においては年代毎の需要者数(対象数ともいう。)をまとめたものであり、他の実施形態においては、ペット数等の事業サービスを受ける対象数に係る情報をまとめたもの等がある。
既存事業所DB23は、各事業者の既存事業所の居所等の既存事業所情報を記録したものであり、既存の教室の居所等の既存教室情報を記録したものを図5に示す既存教室DB23aともいう。
事業者要求情報DB24は、各事業者の貸出スペース8に対する要求をまとめたものであり、例えば、広さや、設備、地理的環境、家賃等の情報が記録されたものである。
処理部30は、データ取得部32が取得した情報と、データ読み出し部31から読み出された情報とを照合して、貸出スペース8と事業者の要求との合致を評価するための処理を行うものである。
次に上記のように構成された本システムSの第1実施形態に係る処理部30による処理の流れについて、図3〜図5を参照して説明する。なお、図3は、第1実施形態に係る本システムSの処理手順(貸出スペース評価方法)を示すフローチャート、図4は、国勢調査DB60の一例を示す模式図、図5は、既存教室DB23aを示す模式図である。
このため、後述するが、事業内容に応じて対象となる年代の人口等を変更するようにしてもよい。
対象数情報DB22は、図4に示すように、各地域毎の0〜14歳の人数が記録された国勢調査DB60に基づくデータである。このように、外部サーバ6において最新のデータに更新され、外部サーバ6から供給される国勢調査DB60を用いるようにすることで、更新作業の手間を抑制することができ、事業者の要求を満たすかの判断を時代の変化によらず適切に行うことができる。
第2実施形態は、歯科診療業を営む事業者に事業スペースとして貸出スペース8を提供するものを想定するものである。この場合の処理部30による処理の流れについて、図6を参照して説明する。なお、図6は、第2実施形態に係る貸出スペース評価システムの処理手順(貸出スペース評価方法)を示すフローチャートである。
ステップS13において、データ読み出し部31が、入力された住所を有する戸建住宅Hの属する地域における40歳以上の人口を対象数情報DB22aから読み出す。読み出した40歳以上の人口が200人以上である場合(ステップS13:Yes)、ステップS14に進む。一方、この40歳以上の人口が200人未満である場合(ステップS13:No)、ステップS16に進む。
なお、本実施形態に係る対象数情報DB22aは、各地域毎の40歳以上の人数が記録された国勢調査DB60に基づくデータである。
第3実施形態は、ペットのトリミング業(ペットサロンともいう。)を営む事業者に事業スペースとして貸出スペース8を提供するものを想定するものである。この場合の処理部30による処理の流れについて、図7を参照して説明する。なお、図7は、第3実施形態に係る貸出スペース評価システムの処理手順(貸出スペース評価方法)を示すフローチャートである。
ステップS23において、データ読み出し部31が、入力された住所を有する戸建住宅Hの属する地域における犬の登録数(対象数ともいう。)を対象数情報DB22bから読み出す。読み出した犬の登録数が200匹以上である場合(ステップS23:Yes)、ステップS24に進む。一方、この犬の登録数が200匹未満である場合(ステップS23:No)、ステップS26に進む。
本実施形態に係る対象数情報DB22bは、各地域毎の犬の登録数が記録された例えば厚生労働省や環境省管轄の外部サーバ6に格納されたデータに基づくデータである。
さらには、家主は、貸し出す対象として希望する事業者の業種についての希望業種情報を加えて入力するようにしてもよい。
このようにすれば、異なる業種の複数の事業者がサーバ1の業種情報DB20に登録されている場合に、例えば、家主が、貸し出す事業者を英会話教室を営む者に限定するように入力することで、英会話を自ら学ぶ場を戸建住宅Hである自宅に設けることが可能となる。
具体的には、入力された希望業種情報を、データ取得部32が取得し、データ読み出し部31が読み出し、処理部30が希望業種情報と業種情報DB20の業種情報との合致を評価することで、上記実施形態同様の処理が可能となる。
上記実施形態においては、家主がユーザー端末4に入力した住宅情報に基づき、貸出スペース8が事業者の要求を満たすか否かを評価するものであったが、本発明はこのような構成に限定されない。
例えば、家主の代わりに、家主の建築見込み又は既築の戸建住宅Hの建築又は改築を請け負う建築会社が入力した住宅情報に基づき上記要求を満たすか否かを評価するようにしてもよい。
この第4実施形態に係る貸出スペース評価システムSa(以下、他のシステムSaとも記載。)について、図8及び図9を参照して詳細に説明する。なお、図8は、本実施形態に係る貸出スペース評価システムSaの全体構成図、図9は、本実施形態に係る貸出スペース評価システムSaの処理手順を示すフローチャートである。
このようにすることで、建築業者は、受信した情報及び事業者の要求に基づいて、事業者の要求に合致するためのアドバイスを家主に行うことができる。
建築業者端末9がサーバ1を兼ねる場合の利用場面としては、例えば、家主になる見込みの者が戸建住宅Hを購入する際や、既築の戸建住宅Hを有する家主が改築をする際に、建築業者に相談する場面が想定される。これらの者から相談を受けた建築業者は、データ入力部としての建築業者端末9を使用して住宅情報を入力し、事業者の要求に合致するかのチェックを行うことができる。
さらに、例えば貸出スペース8が事業者の事業スペースとして適しているという評価がされれば、建築業者は、家賃収入を得て戸建住宅Hを購入すること、又は改築することを家主に提案する等の建築又は改築の補助をすることができる。
一方で、戸建住宅Hに居住する人が減ったときには、事業者への居住スペース7の一部を事業者への貸出スペース8として利用できることを助言できる。
このようにして、居住スペース7と貸出スペース8とを柔軟に変更できることにより、家族構成の変更に適した生活空間を形成できること、及び建築又は改築にかかる家主の費用負担を軽減できることで、建築又は改築の機会は効果的に増えることとなる。
例えば、既存教室が近くにあるにつれて子供人口数の下限を大きくしてもよく、また、近くにある既存教室が複数ある場合に、その数が増加することに応じて子供人口数の下限を大きくしてもよい。
S 本システム(貸出スペース評価システム)
Sa 他のシステム
1 サーバ
2 記憶部(第1の記憶部、第2の記憶部、第3の記憶部、第4の記憶部、第5の記憶部)
3 制御部
4 ユーザー端末
5 インターネット
6 外部サーバ
7 居住スペース
8 貸出スペース
9 建築業者端末(データ入力部)
20 業種情報DB
21 事業エリアDB
22,22a,22b 対象数情報DB(対象数情報)
23 既存事業所DB
23a 既存教室DB
24 事業者要求情報DB
30 処理部
31 データ読み出し部
32 データ取得部
60 国勢調査DB
70,80 玄関ドア
81 ルームドア
82 便所
83 洗面所
Claims (10)
- 事業者が行う事業用の事業スペースとして家主が貸し出す貸出スペースが、前記事業者の要求に合致するかを評価する貸出スペース評価システムであって、
前記貸出スペースとなる見込みの部屋を有する新築予定又は既築の戸建住宅に係る情報を住宅情報として取得するデータ取得部と、
前記事業のサービスを受ける対象数を示す対象数情報を地域毎に記憶する第1の記憶部と、
該第1の記憶部から、前記データ取得部によって取得された前記住宅情報に含まれる前記戸建住宅が属する地域の前記対象数情報を読み出すデータ読み出し部と、
前記対象数についての前記事業者の要求を含む事業者要求情報を記憶する第2の記憶部と、
前記事業者要求情報と前記データ読み出し部が読み出した前記対象数情報に基づき、前記貸出スペースが前記事業者の要求に合致しているかの評価を行う処理部と、
前記評価の結果を出力する出力部と、を備えることを特徴とする貸出スペース評価システム。 - 前記事業者又は競業者の既存の事業所の居所に係る既存事業所情報を記憶する第3の記憶部を備え、
前記事業者要求情報は、前記戸建住宅が前記既存の事業所から所定以上の距離だけ離れていること、又は、前記所定未満の距離にある場合に前記対象数情報から前記戸建住宅の属する前記地域における前記対象数が一定以上であることの要求を含むことを特徴とする請求項1に記載の貸出スペース評価システム。 - 前記対象数情報は、外部サーバから供給される情報に基づくものであり、前記外部サーバによる更新に伴って更新されることを特徴とする請求項1又は2に記載の貸出スペース評価システム。
- 前記事業者の事業エリアに係る事業エリア情報を記憶する第4の記憶部を備え、
前記事業者要求情報は、前記戸建住宅が前記事業エリア内にあるという要求を含み、
前記処理部は、前記事業者要求情報と前記住宅情報に基づき、前記貸出スペースが前記事業者の要求に合致しているかの評価を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の貸出スペース評価システム。 - 複数の事業者の業種情報を格納する業種情報データベースを記憶する第5の記憶部を備え、
前記データ取得部は、前記家主の希望業種情報を取得し、
前記データ読み出し部は、前記第5の記憶部から、前記データ取得部によって取得された前記希望業種情報を読み出し、
前記処理部は、前記業種情報と前記希望業種情報に基づき、前記家主の前記希望業種が前記事業者の業種に合致をしているかの評価を行うことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の貸出スペース評価システム。 - 前記第1の記憶部への前記対象数情報の記憶、前記第2の記憶部への前記事業者要求情報の記憶又は前記データ取得部への前記住宅情報の入力は、インターネットを介して行われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の貸出スペース評価システム。
- 前記住宅情報を入力するデータ入力部を更に備え、
該データ入力部が、新築予定又は既築の前記戸建住宅の建築又は改築を請け負う建築業者の有する端末によって構成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の貸出スペース評価システム。 - 前記処理部は、前記データ取得部が前記住宅情報を取得したときに、新築予定又は既築の前記戸建住宅の建築又は改築を請け負う建築業者が有する端末に向けて前記住宅情報を送信することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の貸出スペース評価システム。
- 前記処理部は、前記貸出スペースが前記事業者の要求に合致していると評価したときに、新築予定又は既築の前記戸建住宅の建築又は改築を請け負う建築業者が有する端末に向けて評価結果に応じた情報を送信することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の貸出スペース評価システム。
- ユーザー端末と前記ユーザー端末に接続されるサーバとにより、事業者が行う事業用の事業スペースとして家主が貸し出す貸出スペースが、前記事業者の要求に合致するかを評価する貸出スペース評価方法であって、
前記サーバが、前記ユーザー端末から、前記貸出スペースとなる見込みの部屋を有する新築予定又は既築の戸建住宅に係る情報を住宅情報として取得することと、
前記サーバが、前記事業のサービスを受ける対象数を示す対象数情報を地域毎に記憶することと、
前記サーバが、取得された前記住宅情報に含まれる前記戸建住宅が属する地域の前記対象数情報を読み出すことと、
前記サーバが、前記対象数についての前記事業者の要求を含む事業者要求情報を記憶することと、
前記サーバが、前記事業者要求情報と読み出された前記対象数情報に基づき、前記貸出スペースが前記事業者の要求に合致しているかの評価を行うことと、
前記サーバが、前記ユーザー端末に前記評価の結果を出力することと、を行うことを特徴とする貸出スペース評価方法。
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