JP6597118B2 - 細胞挙動評価用基板、細胞挙動評価用容器及び細胞挙動評価方法 - Google Patents
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Description
[細胞挙動評価用基板]
図1(A)は、本実施形態に係る細胞挙動評価用基板の概略構成を示す平面図であり、図1(B)は、本実施形態における各評価領域の概略構成を示す平面図であり、図2は、本実施形態に係る細胞挙動評価用基板の概略構成を示す、図1(B)におけるI−I線切断端面図である。
上述した構成を有する細胞挙動評価用基板10は、以下のようにして製造することができる。図4は、本実施形態に係る細胞挙動評価用基板の製造工程を切断端面図にて示す工程フロー図であり、図5は、本実施形態に係る細胞挙動評価用基板の製造工程であって、図4に示す工程に連続する各工程(透明基材の研磨方法の各工程)を切断端面図にて示す工程フロー図である。
本実施形態において、透明基材31は、第1面31a側に複数の細胞挙動評価用基板10に相当する領域が割り付けられてなる多面付け透明基材であって、後述する工程(図5(D)参照)において切断されることによって、各細胞挙動評価用基板10が製造される。
上述した構成を有する細胞挙動評価用基板10は、第1面11a側における微細凹凸パターン12上に存在する、評価対象である細胞を、倒立顕微鏡を用いて第2面11b側から観察し、当該細胞の挙動を評価するために用いられるものであるが、後述する評価用容器の態様で用いられるのが好適である。図6は、本実施形態における評価用容器の概略構成を示す平面図(上面図)であり、図7は、本実施形態における評価用容器の概略構成を示す、図6におけるII−II線切断端面図である。
上述した評価用容器1は、底部2a及び当該底部2aの外周縁に連続する周壁部2bを有し、底部2aの略中央に貫通孔2cが形成されてなる容器本体2を準備し、当該容器本体2の底部2aの外面に、細胞挙動評価用基板10の第1面11aの評価領域群GRの外周の領域に塗布された接着剤を介して当該細胞挙動評価用基板10を取り付けることにより製造され得る。
上述した評価用容器1は、評価対象である細胞を観察し、当該細胞の挙動を評価するために用いられるものである。以下、当該評価用容器1を用いて細胞を観察し、当該細胞の挙動を評価する方法について説明する。図8は、本実施形態における評価方法を示す概略図である。
厚さ6nmのCrからなるハードマスク層41が第1面31aに設けられている透明基材31としての石英ガラス基板(152mm×152mm,厚さ:6.35mm)を用意し、電子線感応型レジスト(製品名:SEBP−9012,信越化学工業社製)をハードマスク層41上に塗布してレジスト膜42を形成した。当該レジスト膜42上に電子線描画装置を用いてピラー状のレジストパターン43を形成した。また、石英ガラス基板31の第1面31a上の14mmφの領域内に5個の評価領域ER2〜ER6(各評価領域ER2〜ER6の大きさ:500μm×1500μm)を設定し、各領域に間隔及び寸法の異なるピラー状のレジストパターン43(レジストパターン43の間隔及び寸法:評価領域ER2=100nm,評価領域ER3=150nm,評価領域ER4=200nm,評価領域ER5=300nm,評価領域ER6=500nm)、各評価領域ER2〜ER6に対応する識別マークIMのレジストパターン(各識別マークIMの文字列:100,150,200,300,500)及び各境界マークBMのレジストパターンを形成した(図4(B)参照)。識別マークIMの大きさは100μm、境界マークBMの大きさは50μmであり、また、各識別マークIM及び各境界マークBMを構成する、ラインアンドスペース形状の凹凸構造の寸法は、2μmである。
底面に14mmφの穴が形成されている穴あきディッシュ(35mmφ)を準備し、微細凹凸パターン12が形成されている各評価領域ER2〜ER6が当該底面の穴から露出するように、細胞挙動評価用基板10を穴あきディッシュの底面の外側に取り付けた。
次に、上記穴あきディッシュ内に2×105個のヒト線維芽細胞(NHDF:Normal Human Dermal Fibroblast)を播種し、当該細胞と細胞挙動評価用基板10の微細凹凸パターン12とを接触させた状態で、37℃のインキュベータ内で24時間培養した。培養液として、カナマイシン添加のダルベッコ改変イーグル培地(DMEM培地)を用いた。
底面に14mmφの穴が形成されている穴あきディッシュ(35mmφ)を準備し、微細凹凸パターン12が形成されている各評価領域ER2〜ER6が当該底面の穴から露出するように、細胞挙動評価用基板10を穴あきディッシュの底面の外側に取り付けた。
図11に示すように、隣接する評価領域ERM,ERM+1の境界を示す境界マークBMと、各評価領域ER3〜ER5に形成されている微細凹凸パターン12の寸法を示す識別マークIM3〜IM5が識別できることを確認された。
2…容器本体
2a…底部
2b…周壁部
2c…貫通孔
10…細胞挙動評価用基板
11…基部
11a…第1面
11b…第2面
12…微細凹凸パターン
ER…評価領域
Claims (14)
- 微細凹凸パターン上における細胞の挙動を評価するための細胞挙動評価用基板であって、
第1面及び当該第1面に対向する第2面を有する基部と、
前記基部の前記第1面に形成されている前記微細凹凸パターンと
を備え、
前記基部の前記第1面には、所定の一方向に沿って順に並列する複数の評価領域を含む評価領域群が設定されており、
前記評価領域群は、前記複数の評価領域のうちの一部の評価領域を含む第1評価領域群と、前記第1評価領域群に含まれない評価領域を含む第2評価領域群とを有し、
前記第1評価領域群に含まれる評価領域には、第1の形状の前記微細凹凸パターンが形成されており、
前記第2評価領域群に含まれる評価領域には、前記第1の形状とは異なる種類の第2の形状の前記微細凹凸パターンが形成されており、
前記複数の評価領域のうちの互いに隣接する評価領域のそれぞれに形成されている前記微細凹凸パターンは、100〜500nmの範囲内の寸法であって前記細胞の挙動を評価可能な程度に互いに異なる寸法を有することを特徴とする細胞挙動評価用基板。 - 前記第1の形状が、ピラー形状であり、前記第2の形状が、ラインアンドスペース形状であることを特徴とする請求項1に記載の細胞挙動評価用基板。
- 前記第1面における前記複数の評価領域のそれぞれの近傍に、前記複数の評価領域のそれぞれに形成されている前記微細凹凸パターンの寸法に関する情報を含む識別マークが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の細胞挙動評価用基板。
- 前記第1評価領域群及び前記第2評価領域群は、それぞれ複数の前記評価領域を含み、
前記第1評価領域群に含まれる前記複数の評価領域のそれぞれに形成されている前記微細凹凸パターンの寸法は、前記評価領域の並列順に段階的に変化し、
前記第2評価領域群に含まれる前記複数の評価領域のそれぞれに形成されている前記微細凹凸パターンの寸法は、前記評価領域の並列順に段階的に変化することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の細胞挙動評価用基板。 - 前記第1評価領域群に含まれる前記複数の評価領域のうちの一の評価領域に形成されている前記微細凹凸パターンと、前記一の評価領域に隣接する評価領域に形成されている前記微細凹凸パターンとが連続しており、
前記第2評価領域群に含まれる前記複数の評価領域のうちの一の評価領域に形成されている前記微細凹凸パターンと、前記一の評価領域に隣接する評価領域に形成されている前記微細凹凸パターンとが連続していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の細胞挙動評価用基板。 - 前記第1面における隣接する2つの前記評価領域の間の境界を示すマークが、当該境界の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の細胞挙動評価用基板。
- 前記微細凹凸パターンの頂部は、前記第1面における前記評価領域以外の領域と同一平面上に位置することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の細胞挙動評価用基板。
- 前記評価領域群に含まれる前記複数の評価領域は、いずれも前記微細凹凸パターン上における前記細胞の挙動を観察するための光学顕微鏡の視野に収まる程度の大きさであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の細胞挙動評価用基板。
- 貫通孔が形成されてなる底部及び前記底部の外周縁に連続する周壁部を有する容器本体と、
前記底部に取り付けられてなる請求項1〜8のいずれかに記載の細胞挙動評価用基板と
を備え、
前記容器本体の平面視において前記微細凹凸パターンが前記貫通孔に重なるように、かつ前記容器本体内に位置するようにして、前記細胞挙動評価用基板が前記底部に取り付けられており、
前記貫通孔は、前記細胞挙動評価用基板により塞がれていることを特徴とする細胞挙動評価用容器。 - 前記細胞挙動評価用基板は、前記容器本体の平面視において前記微細凹凸パターンが前記貫通孔に物理的に包含されるようにして、前記底部に取り付けられてなることを特徴とする請求項9に記載の細胞挙動評価用容器。
- 前記細胞挙動評価用基板が、前記貫通孔から前記微細凹凸パターンを露出させるようにして、前記容器本体の前記底部の外面に取り付けられていることを特徴とする請求項9又は10に記載の細胞挙動評価用容器。
- 前記細胞挙動評価用基板が、接着剤を介して前記底部に取り付けられていることを特徴とする請求項9〜11のいずれかに記載の細胞挙動評価用容器。
- 請求項9〜12のいずれかに記載の細胞挙動評価用容器内に評価対象細胞を播種し、
前記微細凹凸パターン上の前記評価対象細胞を、前記細胞挙動評価用基板の前記第2面側から観察し、当該細胞の挙動を評価することを特徴とする細胞挙動評価方法。 - 倒立顕微鏡を用いて前記評価対象細胞を観察することを特徴とする請求項13に記載の細胞挙動評価方法。
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