JP6596681B2 - ドグクラッチ - Google Patents

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Description

本発明は、ドグ歯の噛合いにより締結するドグクラッチに関する。
特許文献1には、ドグクラッチの締結により2輪駆動から4輪駆動への切換を行う際、ドグクラッチが噛み合わなかった状態を検出したときは、シフト部材を一旦解放位置に戻し、再度締結位置に移動することでドグクラッチを締結する制御が開示されている。
特開2002−264685公報
しかしながら、再度の締結作動によってドグクラッチが締結する保証が無く、締結動作を繰り返している間に相対回転数が低下すると、同期タイミングが得られず、締結できないという問題があった。
本発明の目的は、締結動作を何度も繰り返すことなく締結可能なドグクラッチを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明のドグクラッチでは、第1回転体に相対回転可能に支持された第1ドグと、
前記第1回転体に軸方向移動可能に支持され、軸方向噛合い側への移動により前記第1ドグと噛合う第2ドグと、
前記第2ドグの軸方向移動を行うアクチュエータと、
前記アクチュエータを制御する制御部と、
を備え、
前記第1及び第2ドグの円周上でドグ歯が円周に対して占有する第1占有率を25%以下とし、ドグ歯とドグ歯の間が円周に対して占有する第2占有率を75%以上とし、前記第1占有率を前記第2占有率で除した値が1/3以下であり、
前記制御部は、前記アクチュエータに前記第2ドグを軸方向噛合い位置に向けて軸方向噛合い側に移動する締結指令を出力したときに、前記第2ドグの軸方向噛合い側への移動が前記第1ドグと前記第2ドグとの軸方向噛み合い位置よりも軸方向解放側で停止したときは、前記指令を停止し、前記第2ドグの移動が停止したときから、前記第1ドグの円周上で一つのドグ歯が占有する回転角と前記第2ドグの円周上で一つのドグ歯が占有する回転角の和である所定相対角度を前記第1ドグと前記第2ドグの相対角速度で除した時間が経過したときに、前記アクチュエータに前記締結指令を再出力することを特徴とする。
すなわち、第1ドグと第2ドグとが噛み合わなかったときの状態に基づいて、再度の締結指令を出力することで、確実に締結することができ、締結動作を何度も繰り返すことなくドグクラッチを締結できる。
実施例1の自動変速機を表す概略システム図である。 実施例1のドグ形状を表す概略図である。 実施例1の締結作動時におけるドグ歯の関係を表す概略図である。 実施例1の6つのドグ歯に代えて4つのドグ歯を備えたドグクラッチで検証した場合の概略図である。 実施例1のN−Dセレクト時におけるドグクラッチ締結制御処理を表すフローチャートである。 実施例1の車両停止中におけるNレンジからDレンジへのセレクト時制御を表すタイムチャートである。
〔実施例1〕
図1は実施例1の自動変速機を表す概略システム図である。エンジン1のエンジン出力軸には、クラッチ2が接続されている。クラッチ2は乾式クラッチであり、クラッチプレートの位置をクラッチアクチュエータ2aにより制御する。クラッチアクチュエータ2aは、要求されたトルク伝達容量に応じてクラッチプレートを押圧するクラッチピストンの位置を制御し、クラッチ2の相対回転を許容しながらトルクを伝達するスリップ制御や、クラッチ2の相対回転を許容しない完全締結制御を行う。クラッチアクチュエータ2aは、クラッチピストンのストローク位置を検出するピストンストロークセンサ11を有し、検出されたストローク位置に基づいてトルク伝達容量を制御する。
クラッチ2の出力側には、入力された回転を変速して駆動輪4に出力する自動変速機3が接続されている。自動変速機3は、クラッチ2の自動変速機側に接続された第1シャフト3aと、第1シャフト3aと平行に配置された第2シャフト3bと、を有する。第1シャフト3a上には、第1シャフト3aに対して相対回転可能に支持された1速ドライブギヤ31と、2速ドライブギヤ32と、を有する。第2シャフト3b上には、第2シャフト3bに固定され、第2シャフト3bと一体に回転する1速ドリブンギヤ33と、2速ドリブンギヤ34と、を有する。各ドリブンギヤは、各ドライブギヤと常時噛み合っている。尚、図示しないが、前進4速の自動変速機を構成する場合は、更に3速ドライブギヤ及び3速ドリブンギヤ、4速ドライブギヤ及び4速ドリブンギヤを1速や2速と同様に搭載すればよく、特に言及しない。
第1ドライブギヤ31の側面には、軸方向に延在された第1ドグ31aを有する。第2ドライブギヤ32の側面には、軸方向に延在された第2ドグ32aを有する。1速ドライブギヤ31及び2速ドライブギヤ32には、第1及び第2ドグクラッチ機構を有する。第1ドグクラッチ機構は、第1シャフト3a上に固定設置され、第1シフトフォーク310に対して相対回転可能に噛み合う第1クラッチリング311を有する。同様に、第2ドグクラッチ機構にも、第2クラッチリング321を有する。
第1クラッチリング311は、第1シフトフォーク310に相対回転可能に保持されつつ第1シフトフォーク310との間で軸力を相互に付与可能な円盤状部材である。第1クラッチリング311は、1速ドライブギヤ31と対向する側面の軸方向に延在された1速用クラッチリングドグ311aを有する。同様に、第2クラッチリング321は、第2シフトフォーク320に相対回転可能に保持されつつ第2シフトフォーク320と軸力を相互に付与可能な円盤状部材である。第2クラッチリング321は、2速ドライブギヤ32と対向する側面の軸方向に延在された2速用クラッチリングドグ321aを有する。
1速時は、第1シフトフォーク310を図1中の右側に移動し、第1クラッチリング311を右側に移動させ、1速用クラッチリングドグ311aと1速ドライブギヤ31の第1ドグ31aとを噛み合わせ、1速を達成する。1速から2速へのアップシフト時は、第1シフトフォーク310を図1中の左側に移動させることで1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとの噛合いを解放し、第2シフトフォーク320を図1中の右側に移動させることで2速用クラッチリングドグ321aと第2ドグ32aとを噛み合わせ、2速を達成する。
シフトアクチュエータ5は、第1シフトフォーク310及び第2シフトフォーク320を軸方向に移動可能に構成されている。このシフトアクチュエータ5は、外周に各シフトフォーク310,320と係合する変速溝51,52を有するシフトドラム50を有する。変速溝51,52は、シフトドラム50の回転に伴って各シフトフォーク310,320の軸方向位置を移動可能に形成され、シフト用モータ53によりシフトドラム50の回転位置を制御することで変速を行う。
変速機コントローラ30は、エンジン回転数を検出するエンジン回転数センサ10と、第1シャフト3aの回転数を検出するInput回転数センサ12と、各シフトフォーク310,320のストローク位置を検出するシフトストロークセンサ13と、シフト用モータ53の電流値を検出する電流センサ14と、第2シャフト3bの回転数を検出するOutput回転数センサ15と、P,R,N,Dレンジを選択するシフトレバー7のシフト信号と、に基づいて所望の変速段を決定し、シフトアクチュエータ5のシフト用モータ53に締結指令である駆動電流Isを出力する。
ここで、ドグクラッチの噛合い時における課題について説明する。1速用クラッチリングドグ311a及び第1ドグ31a(以下、両ドグとも記載する。)は、円周上の均等位置に並んだ複数のドグ歯と、ドグ歯の間に形成された凹部を有する。そして、両ドグが軸方向に近づき、一方のドグのドグ歯が他方のドグの凹部に入り込むと、両ドグ歯が円周上に交互に並ぶ。これにより、一方のドグから他方のドグへのトルク伝達を行う。このとき、一方のドグ歯と他方のドグ歯とが円周上において重なる位置のまま両ドグを軸方向に近づけたとしても、ドグ歯同士が干渉して軸方向に近づくことができない。そうすると、両ドグ歯が円周上に交互に並ぶことができず、ドグクラッチは締結できない。この状態を入り不状態という。
第1シャフト3aもしくは第2シャフト3bが回転している状態で両ドグを軸方向に近づける締結動作を行うと、1速用クラッチリングドグ311aと第1シャフト3aとの間に相対回転が生じているため、仮に入り不状態が生じたとしても、両ドグの相対角度が変化するため、例えば、入り不状態を検知したときは、再度の締結動作を行い、締結が完了するまで繰り返すことで、両ドグはいずれ噛み合うと考えられる。しかしながら、闇雲に締結動作を繰り返しても、相対角度が適正な関係のときに締結動作が行われる保証が無い。また、車両停止時でクラッチ2が締結され、第1シャフト3aがエンジンと共に回転した状態で各ドグが解放されたNレンジから、Dレンジにセレクトされた場合、クラッチ2を開放し、第1シャフト3aの惰性回転中に1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ33aとを締結する必要がある。このとき、締結動作を繰り返していると、フリクションの増大により惰性回転が低下してしまい、両ドグの相対角度をずらすことができず、入り不状態を解消することができないという問題がある。そこで、実施例1では、入り不状態を検知したときは、入り不状態を検知したときのドグの回転状態に基づいて再度締結動作を行うこととした。
ここで、ドグの形状について説明する。例えば、レゾルバのような高精度な回転角センサを各ドグに設け、常にドグ歯の位置を把握している状態であれば、入り不状態が生じることはない。しかし、このような高価なセンサを個別に設置すると、コストアップを招く。そこで、入り不状態が生じた場合の両ドグ歯の位置関係から、所定相対角度の移動が生じた場合、確実にドグ歯が噛み合うドグの形状を検討した。
図2は実施例1のドグ形状を表す概略図である。実施例1の各ドグは、6つのドグ歯を有し、回転軸方向から見たとき、ドグ歯は円周上に均等に配置される。円周上のドグ歯の配置角度,ドグ歯が占有する回転角θ1、ドグ歯とドグ歯の間(以下、バックラッシュと記載する。)が占有する回転角θ2は、各ドグで同一とする。言い換えると、ドグ歯の占有率Pθ1はθ1/360で表され、バックラッシュの占有率Pθ2はθ2/360で表される。また、説明にあたり、第1ドグ31aのドグ歯を第1ドグ歯d1、1速用クラッチリングドグ311aのドグ歯を第2ドグ歯d2と記載する。
図3は実施例1の締結作動時におけるドグ歯の関係を表す概略図である。図3には、1速用クラッチリングドグ311aを正面から見た概略図に、第1ドグ31aの第1ドグ歯d1を一歯のみ記載するが、全ての第2ドグ歯d2において同様の関係が生じている。また、図3は第1ドグ31aを固定した状態で1速用クラッチリングドグ311aが時計回りに回るときの相対関係を記載する。図3(a)は、第1ドグ歯d1が第2ドグ歯d2の反時計回り側の端部(回転方向手前側端部)で入り不となった状態を表す。この状態から、図3(b)に示すように、第1ドグ歯d1の一歯分の回転角と第2ドグ歯d2の一歯分の回転角を加算した角度(以下、回避角度と記載する。)だけ相対角度が生じた際に、第1ドグ歯d1は第2ドグ歯d2を通過して確実にバックラッシュに位置することが望ましい。次に、図3(c)は、第1ドグ歯d1が第2ドグ歯d2の時計回り側の端部(回転方向奥側端部)で入り不となった状態を表す。この状態から、図3(d)に示すように、回避角度だけ相対角度が生じたとしても、第1ドグ歯d1は次の第2ドグ歯d2まで届かず、確実にバックラッシュに位置することが望ましい。
上記の関係が成立する回転角θ1の円周に対する割合である占有率Pθ1及び回転角θ2の円周に対する割合である占有率Pθ2を鋭意検討した結果、Pθ1が25%以下、Pθ2が75%以上で成立することを見出した。言い換えると、Pθ1≦0.25,Pθ2≧0.75から、
(回避条件)
Pθ1/Pθ2≦1/3
の関係が成立する場合、入り不状態を検知後、回避角度の相対角度が生じれば、入り不状態を確実に回避できることを見出した。図4は、実施例1の6つのドグ歯に代えて4つのドグ歯を備えたドグクラッチで検証した場合の概略図である。図4に示すように4つのドグ歯を備えた構成であっても、同じ回避条件が成立することを見出した。尚、4つのドグ歯を備えた場合、例えばバックラッシュに歯高さが低いドグ歯を追加して8つのドグ歯を備えた構成であっても、実質的に4つのドグ歯を備えた場合と変わりはない。更に、4つのドグ歯以外にも回避条件を満たせば、何歯であってもよい。
図5は実施例1のN−Dセレクト時におけるドグクラッチ締結制御処理を表すフローチャートである。
ステップ1では、NレンジからDレンジへのセレクト(以下、N−Dセレクトと記載する。)が行われたか否かを判断し、行われていないときには本制御フローを終了し、N−Dセレクトと判断したときはステップS2に進む。
ステップS2では、クラッチ2を解放する。
ステップS3では、シフト用モータ53に、1速用クラッチリングドグ311aを軸方向噛合い位置に向けて軸方向噛合い側に移動する締結指令を出力する。
ステップS4では、シフト用モータ53の駆動電流Isがシフトドラム50の回転により生じる所定電流より大きな入り不電流I1以上か否かを判断し、Is<I1のときは入り不が生じていないと判断して本制御フローを終了し、それ以外のときは入り不の恐れがあると判断してステップS5に進む。すなわち、入り不状態となると、シフトフォークが軸方向に移動できないことからシフトドラム50が回転できない。そうすると、所望の変速段に応じた回転位置に移動しようとしてもシフト用モータ53の駆動負荷が大きくなり、駆動電流Isが増大する。この特性を利用して、駆動電流Isによる入り不判定を行う。
ステップS5では、締結指令を停止し、シフト用モータ53を逆回転させ、1速用クラッチリングドグ311aを、第1ドグ33aと非接触となる位置に戻す。このように両ドグを非接触状態とすることで、第1シャフト3aの惰性回転の低下を抑制する。
ステップS6では、ステップS4で入り不状態を検知したときの第1シャフト3aの回転数に基づいて1速用クラッチリングドグ311aの回転角速度(相対角速度)を演算する。実施例1では、車両停止中のドグクラッチ締結を想定しているため、第2シャフト3b及び第1ドグ31aの回転は停止している。よって、1速用クラッチリングドグ311aの回転角速度は、第1ドグ31aとの相対角速度と一致する。両シャフトが回転している場合には、第1シャフト3aの回転数と第2シャフト3bの回転数の両方を検出し、相対回転数から相対角速度を検出すればよい。
ステップS7では、1速用クラッチリングドグ311aの移動が停止したときである入り不状態検出時から、1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとが噛み合うことが可能な回避角度(所定相対角度)を相対角速度である1速用クラッチリングドグ311aの回転角速度で除した時間が経過したときに締結指令を再出力する。
図6は実施例1の車両停止中におけるNレンジからDレンジへのセレクト時制御を表すタイムチャートである。エンジン1は作動状態であり、車両は停止しており、クラッチ2は完全締結状態である。
時刻t1において、運転者がシフトレバー7を操作し、NレンジからDレンジへと操作すると、発進に備えるためにクラッチ2が解放される。これにより、第1シャフト3aの回転数が惰性回転しながら徐々に低下する。
時刻t2において、シフト用モータ53を駆動し、シフトドラム50が回転することで、第1シフトフォーク310がストロークを開始する。このとき、入り不が生じなければ、シフトドラム50はスムーズに回転し、駆動電流Isが入り不電流I1まで上昇することはない。しかしながら、入り不が生じると、第1シフトフォーク310が十分にストロークできず、シフトドラム50がスムーズに回転できないため、駆動電流Isが上昇し始める。
時刻t3において、駆動電流Isが入り不電流I1を超えると、一旦、シフトドラム50を逆方向に回転させる。このとき、1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとの間の相対回転角を演算し、回避角度を達成する時間を演算し、タイマのカウントアップを開始する。
時刻t4において、タイマのカウント値が回避角度を達成する時間以上経過すると、再度締結指令を出力し、シフトドラム50を締結側に回転駆動する。このとき、1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとは回避角度だけ相対回転しているため、入り不状態となることはない。
時刻t5において、1速用クラッチリングドグ311aと第1ドグ31aとが噛合うと、シフトストローク量Strが入り不ストローク量Str0を超えて増大し、1速へのシフトを完了できる。時刻t6において、シフトドラム50の回転が完全に目標位置まで回転すると、駆動電流Isを停止する。
以上説明したように、実施例1にあっては下記に列挙する作用効果が得られる。
(1)第1シャフト3a(第1回転体)に相対回転可能に支持された第1ドグ31aと、第1シャフト3aに軸方向移動可能に支持され、軸方向噛合い側への移動により第1ドグ31aと噛合う1速用クラッチリングドグ311a(第2ドグ)と、1速用クラッチリングドグ311aの軸方向移動を行うシフトアクチュエータ5(アクチュエータ)と、シフトアクチュエータ5を制御する変速機コントローラ30(制御部)と、を備え、変速機コントローラ30は、シフトアクチュエータ5に1速用クラッチリングドグ311aを軸方向噛合い位置に向けて軸方向噛合い側に移動する指令である締結指令を出力したときに、1速用クラッチリングドグ311aの軸方向噛合い側への移動が軸方向噛み合い位置よりも軸方向解放側で停止したときは、締結指令を停止し、1速用クラッチリングドグ311aの移動が停止したときの第1ドグ31a及び1速用クラッチリングドグ311aの状態に基づいてシフトアクチュエータ5に締結指令を再出力することとした。
すなわち、第1ドグ31aと1速用クラッチリングドグ311aとが噛み合わなかったときの状態である入り不状態に基づいて、再度の締結指令を出力することで、確実に締結することができ、締結動作を何度も繰り返すことなくドグクラッチを締結できる。
(2)第1ドグ31a及び1速用クラッチリングドグ311aの状態は、第1ドグ31aと1速用クラッチリングドグ311aの相対角速度である。
よって、入り不状態が解消する状態がいつ発生するかを推定することができる。
(3)変速機コントローラ30は、1速用クラッチリングドグ311aの移動が停止したときから、第1ドグ31aと1速用クラッチリングドグ311aとが噛み合うことが可能な回避角度(所定相対角度)を入り不状態を検出したときの相対角速度で除した時間が経過したときに締結指令を再出力することとした。
よって、レゾルバのような高精度の回転角センサを用いることなく、確実に入り不状態を回避可能なタイミングでドグクラッチを締結できる。
(4)回避角度は、第1ドグ31aの円周上で一つのドグ歯が占有する回転角と1速用クラッチリングドグ311aの円周上で一つのドグ歯が占有する回転角の和である。
入り不状態は、1速用クラッチリングドグ311aを軸方向移動させたときに、第1ドグ31aのドグ歯と1速用クラッチリングドグ311aのドグ歯とが、回転方向手前側端部で入り不の状態から回転方向奥側端部で入り不の状態となり、広い範囲に亘って入り不状態が生じ得る。そこで、両ドグ歯が占有する回転角の和だけ相対回転角が生じれば、ドグ歯とバックラッシュとが対向する状態が得られ、入り不状態を確実に回避できる。
(5)第1ドグ31a及び1速用クラッチリングドグ311aの円周上でドグ歯が円周に対して占有する第1占有率Pθ1を、ドグ歯とドグ歯の間が円周に対して占有する第2占有率Pθ2で除した値が1/3以下である。
よって、入り不状態発生後、回避角度分の相対回転が生じた際、ドグ歯とバックラッシュとが対向する状態が得られ、入り不状態を確実に回避できる。
(他の実施例)
以上、実施例1に基づいて説明したが、上記実施例に限らず、他の構成を備えた自動変速機に本発明を適用してもよい。例えば、実施例1では、N−Dセレクト時に本発明を適用したが、変速時であれば、どの変速段にも適用できる。この場合、相対回転角速度を推定可能なセンサを備えていればよく、各回転数を高精度に検出する必要はない。また、実施例1では、第1シャフト3aに相対回転体であるドライブギヤを配置し、これらドライブギヤを第1シャフト3aに選択的に固定可能なドグクラッチ機構を設けた例を示したが、第1シャフト3aに限らず、第2シャフト3bに設けてもよいし、それぞれ組み合わせて第1シャフト3aと第2シャフト3bの両方に設定してもよい。
また、前進4速に限らず、前進2速や、更なる多段化した自動変速機にも適用できる。
また、実施例では、動力源として内燃機関であるエンジンを搭載した例を示したが、動力源として駆動用モータやエンジンとモータを併用するハイブリッド車両であっても本発明を適用できる。
1 エンジン
2 クラッチ
2a クラッチアクチュエータ
3 自動変速機
3a 第1シャフト
3b 第2シャフト
4 駆動輪
5 シフトアクチュエータ
7 シフトレバー
10 エンジン回転数センサ
12 Input回転数センサ
14 電流センサ
15 Output回転数センサ
30 変速機コントローラ
31 1速ドライブギヤ
31a 第1ドグ
32 2速ドライブギヤ
32a 第2ドグ
33 1速ドリブンギヤ
34 2速ドリブンギヤ
50 シフトドラム
51,52 変速溝
53 シフト用モータ
310 第1シフトフォーク
311 第1クラッチリング
311a 1速用クラッチリングドグ
320 第2シフトフォーク
321 第2クラッチリング
321a 2速用クラッチリングドグ

Claims (1)

  1. 第1回転体に相対回転可能に支持された第1ドグと、
    前記第1回転体に軸方向移動可能に支持され、軸方向噛合い側への移動により前記第1ドグと噛合う第2ドグと、
    前記第2ドグの軸方向移動を行うアクチュエータと、
    前記アクチュエータを制御する制御部と、
    を備え、
    前記第1及び第2ドグの円周上でドグ歯が円周に対して占有する第1占有率を25%以下とし、ドグ歯とドグ歯の間が円周に対して占有する第2占有率を75%以上とし、前記第1占有率を前記第2占有率で除した値が1/3以下であり、
    前記制御部は、前記アクチュエータに前記第2ドグを軸方向噛合い位置に向けて軸方向噛合い側に移動する指令を出力したときに、前記第2ドグの軸方向噛合い側への移動が前記第1ドグと前記第2ドグとの軸方向噛み合い位置よりも軸方向解放側で停止したときは、前記指令を停止し、前記第2ドグの移動が停止したときから、前記第1ドグの円周上で一つのドグ歯が占有する回転角と前記第2ドグの円周上で一つのドグ歯が占有する回転角の和である所定相対角度を前記第1ドグと前記第2ドグの相対角速度で除した時間が経過したときに、前記アクチュエータに前記指令を再出力することを特徴とするドグクラッチ。
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