JP6596637B1 - 砂洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】土砂に含まれる砂を洗浄することができる砂洗浄装置を提供する。【解決手段】砂を洗浄するための砂洗浄装置30は、土砂が投入された場合に、土砂を水と共に流す環状の洗浄水路40が形成された回転プール31を備え、回転プール31には、洗浄水路40に配置された1つ又は複数の吐出口から、洗浄水路40に水を供給することにより、洗浄水路40において周方向の水流を発生させる水流生成部41が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、砂を洗浄するための砂洗浄装置に関する。
従来から、砂を洗浄するための砂洗浄装置が知られている。特許文献1の図6には、スクリーン(篩い)上に残った製品砂に付着した微粒子を除去する洗浄装置が記載されている。この洗浄装置は、水を貯えた洗浄槽内で比重の軽い微粒子をその上端縁からオーバーフローさせた水と一緒に排出して沈殿プールに堆積させ、残存した比重の重い製品砂をスパイラルによって送り出すものである。
特開平11−322383号公報
ところで、特許文献1に記載の洗浄装置(従来の砂洗浄装置)は、上述したように、砂に付着した微粒子を除去する装置であり、土砂に含まれる砂(つまり、比較的多くの土に含まれる砂)を洗浄するように構成されていない。仮に、従来の砂洗浄装置に対し、土砂を投入した場合、洗浄槽において砂だけを分離することは困難で、砂の洗浄も困難である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、土砂に含まれる砂を洗浄することができる砂洗浄装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するべく、第1の発明は、砂を洗浄するための砂洗浄装置であって、土砂が投入された場合に、土砂を水と共に流す環状の洗浄水路が形成された回転プールを備え、回転プールには、洗浄水路に配置された1つ又は複数の吐出口から、洗浄水路に水を供給することにより、洗浄水路において周方向の水流を発生させる水流生成部が設けられている、砂洗浄装置である。
第2の発明は、第1の発明において、1つ又は複数の吐出口は、洗浄水路の底面付近に配置されている。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、洗浄水路の底面における吐出口の前方には、水流中の土砂を巻き上げるための巻上げ部が形成されている。
第4の発明は、第1乃至第3の何れか1つの発明において、洗浄水路を内側から区画する内壁の内側は、外部から導入した水を溜める貯留プールとなっており、水流生成部は、貯留部の水を吸入して洗浄水路へ供給する。
第5の発明は、第1乃至第4の何れか1つの発明において、回転プールでは、洗浄水路を外側から区画する外壁に、洗浄水路における水流の表層部を外壁の外側に流出させる表層流出部が形成されている。
第6の発明は、第1乃至第5の何れか1つの発明において、回転プールでは、洗浄水路を外側から区画する外壁に、洗浄水路内の全ての水を外部に放出するための放出口と、放出口を開閉するゲートとが設けられ、放出口から放出された水が流入し、流入した水を濾過する濾過用プールを備えている。
本発明では、土砂が回転プールに投入された場合に、洗浄水路の水流により土砂が流され、その土砂が流されている間に、シルト分などの微粒子が浮かび上がる。そして、水流の表層部を洗浄水路から除去することで、洗浄水路の水が徐々に清んでいき、砂が洗浄されていく。本発明によれば、土砂に含まれる砂を洗浄することができる砂洗浄装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る篩い選別装置の概略構成図(側面図)である。 図2は、篩い選別装置の概略構成図(正面図)である。 図3は、篩い選別装置の平面図である。 図4(a)は、第1篩い部の正面図であり、図4(b)は、第1篩い部を幅方向に切断した断面図である。 図5(a)は、第2篩い部の正面図であり、図5(b)は、第2篩い部を幅方向に切断した断面図である。 図6は、砂洗浄装置の平面図である。 図7(a)は、回転プールの平面図であり、図7(b)は、回転プールのA−A断面図である。 図8は、回転プールの洗浄水路を周方向に切断した断面図である。 図9は、内壁におけるガス供給部の設置箇所を外側から見た図である。 図10は、回転プールにおけるガス供給部の設置箇所の断面図である。
以下、図1−図10を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の一例であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態に係る土砂処理システムは、本発明に係る砂洗浄装置30を備えたシステムである。土砂処理システムは、例えば川底から採取した土砂から、工事などに利用できる材料(石材、砂、泥)を分離する。土砂処理システムは、篩い選別装置10と、篩い選別装置10から石が取り除かれた土砂に含まれる砂を洗浄する砂洗浄装置30とを備えている。
[篩い選別装置の構成]
篩い選別装置10は、複数の篩い部11,12(本実施形態では、2つの篩い部11,12)を利用して、所定の大きさ(例えば、9mm)より大きい石を土砂から分離する装置である。篩い選別装置10は、図1及び図2に示すように、第1篩い部11と、第1篩い部11より篩い目が小さい第2篩い部12とを備えている。第2篩い部12は、第1篩い部11の下方(真下)に配置されている。
第1篩い部11は、上側が土留め壁6により支持され、下側が骨組構造5により支持されている。第2篩い部12は、上側が骨組構造5により支持され、下側がコンクリート壁7により支持されている。第1篩い部11及び第2篩い部12の各々は、斜めに傾斜した状態で設けられている。各篩い部11,12の傾斜角は、40度以上60度以下の値(例えば45度)とすることができるが、この数値範囲外であってもよい。
また、篩い選別装置10は、図3に示すように、第1篩い部11の篩い目を通過せずに第1篩い部11上を転がり落ちた石が集積する第1集積部18と、第2篩い部12の篩い目を通過せずに第2篩い部12上を転がり落ちた石が集積する第2集積部19とをさらに備えている。なお、図3では、各篩い部11,12を網目状のハッチングにより簡略的に表している。
各集積部18,19は、地面を掘ることにより形成された凹部であり、コンクリート製の側壁及び底版により構成されている。各集積部18,19は、平面視で矩形に形成されている。各集積部18,19は、対応する篩い部11,12の下端の略直下(又は少し外側)の位置から、外方に形成されている。各集積部18,19の幅は、対応する篩い部11,12の幅と同じか少し大きい。
各集積部18,19は、バックホウのグラブが入る大きさ(例えば、縦(対応する篩い部11,12の幅方向の寸法)6m、横5m、深さ2.5m)に形成されている。本実施形態では、第1篩い部11の傾斜方向と第2篩い部12の傾斜方向とが略直交しているため、第1集積部18と第2集積部19とに臨む領域21にバックホウを設置することで、バックホウを旋回させるだけで、両方の集積部18,19から石をグラブで掬うことができる。
各篩い部11,12は、図4(a)及び図5(a)示すように、篩い落とす物体(土砂)が通過する隙間(篩い目)を空けて幅方向に並ぶ複数の棒部材13,23により構成されている。第1篩い部11は、各棒部材13,23の延伸方向に傾斜して設けられている。各棒部材13,23には、真っすぐな棒鋼(例えば、円形断面の棒鋼)を用いることができる。各棒部材13,23の直径は、例えば36mmである。また、第1篩い部11における隣り合う棒部材13間の隙間(篩い目)は、例えば36mmである。第2篩い部12における隣り合う棒部材23間の隙間(篩い目)は、例えば9mmであり、石は通過できない。
複数の棒部材13,23に対しては、2本の縦部材14,24と、複数の横部材15,25と、複数の嵩上げ部16,26(スペーサー)とが設けられている。各縦部材14,24と各横部材15,25には、真っすぐなH鋼を用いることができる。2本の縦部材14,24と2本の横部材15,25は、篩い部11,12の枠(矩形枠)を形成している。この枠内において、複数の横部材15,25は、縦部材14,24の延伸方向(縦方向)に所定のピッチで配置されている。各横部材15,25の両端部は、図4(a)又は図5(a)における左右の縦部材14,24にそれぞれ固定されている。各横部材15,25は、複数の棒部材13,23の下側において各棒部材13,23と交差するように幅方向に延びている。
各嵩上げ部16,26は、棒部材13,23を横部材15,25に対して上側に離間させるための部材(嵩上げするための部材)である。各嵩上げ部16,26には、矩形の鉄板(例えば平板)を用いることができるが、鉄板以外に棒鋼などを用いることもできる。各嵩上げ部16,26は、図4(b)及び図5(b)に示すように、下端部が横部材15,25の上面に固定され、上端部が棒部材13,23の下面に固定されている。各嵩上げ部16,26は、横部材15,25から上方に延びて棒部材13,23を下側から支持している。
嵩上げ部16,26は、棒部材13,23と横部材15,25とが交差する箇所にそれぞれ設けられている。嵩上げ部16,26は、各棒部材13,23に対し、複数設けられている。本実施形態では、各篩い部11,12の幅方向の寸法で見た場合に、嵩上げ部16,26の寸法は棒部材13,23の寸法より短い。具体的に、各嵩上げ部16,26の厚さは、例えば8mmであり、接合された棒部材13,23の直径(36mm)より小さい。また、各嵩上げ部16,26の高さは、例えば25mm以上が好ましく、本実施形態では50mmである。
また、各篩い部11,12には、振動装置20が取り付けられている。振動装置20は、棒部材13の上面に取り付けられている。本実施形態では、第1篩い部11に1台の振動装置20が取り付けられ、第2篩い部12に2台の振動装置20が取り付けられている。但し、振動装置20の台数は本実施形態に限定されない。また、第1篩い部11の上方には、トラックの荷台から落下する石の速度を低下させるために、金属チェーンにより構成された網状カーテン(図示省略)が設けられている。そのため、第1篩い部11から転がり落ちた石が、第1集積部18を超えることを防ぐことができる。
[篩い選別装置の使用方法]
篩い選別装置10の使用方法について説明を行う。なお、篩い選別装置10の使用中は、各振動装置20を運転させる。
川底から採取した土砂を運搬したトラックは、図1及び図2に示す位置に停車させる。そして、トラックの荷台を傾斜させると、荷台から第1篩い部11に土砂が落下する。第1篩い部11に落下した土砂に含まれる石のうち、第1篩い部11の篩い目(36mm)よりも大きい石は、第1篩い部11上を転がって第1篩い部11の下端から、第1集積部18に落下する。第1集積部18には、第1篩い部11で篩い落ちない石が溜まっていく。また、第1篩い部11に落下した土砂のうち、第1篩い部11の篩い目よりも小さい石や土砂は、第1篩い部11の篩い目を通って第2篩い部12に落下する。
上述したように、第2篩い部12の篩い目(9mm)は、石が通過できない。第2篩い部12に落下した土砂に含まれる石は、第2篩い部12上を転がって第2篩い部12の下端から、第2集積部19に落下する。第2集積部19には、第1集積部18より小さいサイズの石が溜まっていく。また、第2篩い部12に落下した土砂は、第2篩い部12の篩い目を通って、第2篩い部12の下方に設けられたコンクリート版上に溜まっていく。
このように、篩い選別装置10によれば、第1篩い部11で篩い落ちない石と、第2篩い部12で篩い落ちない石とが選別される。また、両篩い部11,12で篩い落とされた土砂も選別される。なお、この土砂は、トラックなどにより運搬されて、後述する回転プール31に投入される。
本実施形態では、各篩い部11、12を構成する複数の棒部材13,23の各々に対して嵩上げ部16,26が設けられ、嵩上げ部により各棒部材13,23が横部材15,25に対し上側に離間している。そのため、各篩い部11、12の上側を転がる石が、棒部材13,23間の隙間から下方に多少突き出たとしても横部材15,25に引っ掛かることはない。本実施形態によれば、土砂や石などの選別において石や土砂が引っ掛かりにくい篩い選別装置10を提供することができる。
[砂洗浄装置の構成]
砂洗浄装置30は、篩い選別装置10により選別された土砂に含まれる砂を洗浄する装置である。砂洗浄装置30は、図6に示すように、投入された土砂を水と共に流す回転プール31と、回転プール31に供給する水を貯留する貯水槽32と、回転プール31から放出された水を濾過して砂などを分離する濾過用プール33とを備えている。貯水槽32には、ポンプ(図示省略)を利用して、川や池などから導入した水が貯留されている。また、濾過用プール33により濾過された清水は、川(図示槽略)などに導かれる。
回転プール31は、内壁34と外壁35の間に形成された円環状の洗浄水路40と、洗浄水路40に水を供給することにより洗浄水路40において周方向の水流を発生させる水流生成部41とを備えている。内壁34と外壁35は、ともに円筒状に形成されて、互いに同心に配置されている。洗浄水路40の寸法については、例えば、高さ3m、幅1.5mにすることができる。なお、洗浄水路40の平面形状は、円形以外(例えば楕円形)であってもよい。
洗浄水路40には、貯水槽32から内壁34の内側空間36(円形プール)に供給された水が、水流生成部41により吸入されて供給される。具体的に、洗浄水路40を内側から区画する内壁34の内側空間36は、外部から導入した水を溜める貯留プール36となっている。貯水槽32の底面には流入口32aが形成され、貯留プール36の底面には流出口36aが形成されている。流入口32aと流出口36aとは、地面下に設けられた管路37を通じて繋がっている。そのため、貯留プール36の水位は、貯水槽32の水位と同じ高さになるように自動調節される。これにより、貯留プール36から洗浄水路40に水が供給されると、貯水槽32から貯留プール36にも水が供給される。
水流生成部41は、複数のポンプ42(本実施形態では、8つのポンプ42)により構成されている。各ポンプ42には、水中ポンプを用いることができる。複数のポンプ42は、図7(a)に示すように、貯留プール36の底面上において流出口36aを囲うように等角度間隔で配置されている。なお、図6ではポンプ42の記載を省略している。
各ポンプ42の出口には、送水管43の流入口が接続されている。各送水管43は、図7(b)に示すように、ポンプ42から上方に延びて内壁34の上方で折り返し、洗浄水路40の底面付近まで延びている。各送水管43の吐出口は、図7(a)に示すように、洗浄水路40の径方向に直交する方向を向いており、各送水管43から矢印の方向に水が吐出される。全ての送水管43の吐出口は、洗浄水路40の周方向において同じ向きに開口している。洗浄水路40では、図7(a)において半時計回りの水流が生じる。
また、各送水管43の吐出口は、洗浄水路40の径方向(幅方向)における真ん中付近に配置されている。そのため、洗浄水路40の内外において流速がバランスよく確保され、流速が小さい領域が生じることを抑制できる。なお、洗浄水路40に配置された吐出口の数やポンプ42の台数は、本実施形態に限定されず、例えば吐出口やポンプ42は1つであってもよい。
各送水管43の吐出口は、図8に示すように、回転プール31の底板31a付近に位置している。また、回転プール31の底板31aにおける送水管43の吐出口の前方には、水流中の土砂を巻き上げるための巻上げ部として段差31b(攪拌用突起物)が形成されている。送水管43の吐出口から段差31bまでの距離Xは、例えば50cmである。本実施形態では、洗浄水路40の周方向に配置された8つの送水管43の吐出口に対し、1つ置きに段差31bが設けられている。つまり、4箇所の段差31bが設けられている。なお、段差31bの数や配置は、本実施形態に限定されない。また、巻上げ部31bは、上方への流れを生じさせる構造であればよく、突起などでもよい。
回転プール31の外壁35には、図7(a)及び図8に示すように、洗浄水路40における水流の表層部(浮いてきた泥を含む部分)を外壁35の外側に流出させる表層流出部46が形成されている。表層流出部46は、外壁35を上側から切り欠いた切欠きであるが、貫通孔としてもよい。例えば、表層流出部46の寸法は、高さが20cm、幅が5mである。表層流出部46は、貯水槽32と濾過用プール33との間に水が流出されるように配置されている。なお、表層流出部46を設けずに、人や機械によって洗浄水路40から水流の表層部を除去してもよい。
また、回転プール31には、図9及び図10に示すように、洗浄水路40の底部に空気(気泡)を送り込むガス供給部50が設けられている。ガス供給部50は、表層流出部46の少し上流側で、土砂に含まれるゴミ(プラスチックゴミなど)や異物を表層部に浮かび上がらせるために設けられている。なお、図9は、内壁34を外側から見た図であるが、同じ角度位置に対応する外壁35の表層流出部46を破線で表している。
ガス供給部50は、空気ポンプ51と、内壁34の下部(例えば、底面から10cm上側の位置)に開口するノズル52と、空気ポンプ51の吐出空気をノズル52に供給するための接続配管53とを備えている。本実施形態では、ガス供給部50が、等間隔(例えば10cm間隔)に配置された4つのノズル52を備えている。空気ポンプ51が接続配管53を介して各ノズル52に空気を供給すると、各ノズル52の複数の小孔から気泡が放出される。最下流のノズル52(図9において最も右側のノズル52)は、水流の方向において、例えば表層流出部46の開始位置と同じ角度位置より50cm〜1m上流側に位置している。また、ノズル52の位置は、段差31bの少し手前(50cm〜1m上流側)にもなっている。これにより、洗浄水路40を流れるゴミや異物は、各ノズル52から噴出される気泡により浮かび上がり、また段差31bによる巻き上げ流によっても浮かび上がる。そして、表層部に浮かび上がったゴミや異物は、水(オーバーフロー水)とともに表層流出部46を通って外部に排出される。なお、ノズル52の数は本実施形態に限定されない。また、ノズル52は外壁35に設けてもよい。
また、回転プール31の外壁35には、洗浄水路40内の全ての水を外部に放出するための放出口44と、放出口44を開閉するためのゲート45とが設けられている。放出口44は、洗浄水路40の底面の高さから上方に形成されている。また、ゲート45は、引き落とし式のゲートである。
濾過用プール33は、複数の水貯留室51〜54に区画されている。また、濾過用プール33には、ポンプ(図示省略)が配置されたポンプ室55が設けられている。具体的に、濾過用プール33では、回転プール31の放出口44から放出された洗浄水路40の水が流入する第1水貯留室51、ポンプ室55のポンプにより第1水貯留室51から吸い上げられた水が流入する第2水貯留室52、第2水貯留室52の水が流入する第3水貯留室53、及び、第3水貯留室53の水が流入する第4水貯留室54が形成されている。濾過用プール33では、各水貯留室51〜54の深さが概ね同じであり、下流側ほど水貯留室51〜54の面積及び容積が大きい。
第2水貯留室52と第3水貯留室53を仕切る仕切壁56と、第3水貯留室53と第4水貯留室54を仕切る仕切壁57とには、水を通過させるスリット58,59が形成されている。各スリット58,59は、通過する水を濾過する網状部材で塞がれている。仕切壁56では、第1水貯留室51から離れた側にスリット58が形成されている。また、仕切壁57では、仕切壁56のスリット58から離れた側にスリット59が形成されている。仕切壁56,57を挟んで隣り合う水貯留室52〜54の上流側には、砂や泥が溜まる。
また、第4水貯留室54の外壁60にも、網状部材で塞がれたスリット61が形成されている。第4水貯留室54の外壁60では、仕切壁57のスリット59から離れた側にスリット61が形成されている。濾過用プール33で濾過された水は、スリット61から流出する。
[砂洗浄装置の使用方法]
砂洗浄装置30の使用方法について説明を行う。篩い選別装置10に選別された土砂は、例えば、図6における各矢印の位置から、洗浄水路40に投入される。なお、土砂を投入する際は、ゲート45は閉状態で、各ポンプ42は既に運転を開始している。つまり、土砂は、洗浄水路40に水流が発生している状態で投入される。また空気ポンプ51も運転させている。
洗浄水路40では、土砂が投入されると、土砂が水流とともに、図7における半時計回りに流れる。洗浄水路40では底面付近に各送水管43の吐出口が位置しているため、洗浄水路40の底面付近に土砂が溜まりにくく、ほとんどの土砂が水流により流されて洗浄される。また、洗浄水路40の底面付近を流れる土砂は、段差31bにより巻き上げられる。そのため、洗浄水路40では、段差31bにより巻き上げられる流れによって攪拌され、土砂の洗浄が効果的に行われる。
また、洗浄水路40では、表層流出部46の下端高さ付近に水面が達するように水位が設定される。ここで、洗浄水路40において土砂が流されている間に、シルト分などの微粒子が表層部に浮かび上がる。そして、洗浄水路40における水流の表層部が、表層流出部46から流出して洗浄水路40から除去される。そのため、時間の経過とともに、洗浄水路40の水が徐々に清んでいき、砂が洗浄されていく。そして、目視により十分に水が澄んだと判断したタイミングで砂の洗浄が終了したものとして、ゲート45を引き上げて開状態にする。
そうすると、洗浄水路40の水が放出口44を通って、濾過用プール33の第1水貯留室51に流入する。この時、各ポンプ42の運転は継続させる。そのため、洗浄水路40のほとんどの砂が、洗浄水路40から第1水貯留室51に押し流される。第1水貯留室51には、洗浄水路40で洗浄された砂が溜まる。
濾過用プール33では、ポンプ室55のポンプが、第1水貯留室51の水を吸入して、第2水貯留室52に吐出する。第1水貯留室51では、水がほとんどなくなり、砂が堆積した状態となる。
また、第2水貯留室52に吐出された水は、仕切壁56のスリット58に設けられた網状部材で濾過され、第3水貯留室53に流入する。第2水貯留室52には、第1水貯留室51より粒形が細かい砂や泥が溜まる。
また、第3水貯留室53に流入した水は、仕切壁57のスリット59に設けられた網状部材で濾過され、第4水貯留室54に流入する。第3水貯留室53には、第2水貯留室52より粒形が細かい砂や泥が溜まる。
第4水貯留室54に流入した水は、外壁60のスリット61に設けられた網状部材で濾過され、近くを流れる川に流入する。第4水貯留室54には、第3水貯留室53より粒形が細かい泥が溜まる。本実施形態では、このように、回転プール31で砂が洗浄されると共に、粒形に応じて砂や泥が各水貯留室51〜54で選別される。そして、選別された砂や泥は、重機などで掬って利用される。
本発明は、砂を洗浄するための砂洗浄装置等に適用可能である。
30 砂洗浄装置
31 回転プール
32 貯留槽
33 濾過用プール
34 内壁
35 外壁
40 洗浄水路
42 ポンプ(水流生成部)

Claims (6)

  1. 砂を洗浄するための砂洗浄装置であって、
    砂が投入された場合に、前記土砂を水と共に流す環状の洗浄水路が形成された回転プールを備え、
    前記回転プールには、前記洗浄水路に配置された1つ又は複数の吐出口から、前記洗浄水路に水を供給することにより、前記洗浄水路において周方向の水流を発生させる水流生成部が設けられている、砂洗浄装置。
  2. 前記1つ又は複数の吐出口は、前記洗浄水路の底面付近に配置されている、請求項1に記載の砂洗浄装置。
  3. 前記洗浄水路の底面における前記吐出口の前方には、水流中の土砂を巻き上げるための巻上げ部が形成されている、請求項1又は2に記載の砂洗浄装置。
  4. 前記洗浄水路を内側から区画する内壁の内側は、外部から導入した水を溜める貯留プールとなっており、
    前記水流生成部は、前記貯留プールの水を吸入して前記洗浄水路へ供給する、請求項1乃至3の何れか1つに記載の砂洗浄装置。
  5. 前記回転プールでは、前記洗浄水路を外側から区画する外壁に、前記洗浄水路における水流の表層部を前記外壁の外側に流出させる表層流出部が形成されている、請求項1乃至4の何れか1つに記載の砂洗浄装置。
  6. 前記回転プールでは、前記洗浄水路を外側から区画する外壁に、前記洗浄水路内の全ての水を外部に放出するための放出口と、前記放出口を開閉するゲートとが設けられ、
    前記放出口から放出された水が流入し、流入した水を濾過する濾過用プールを備えている、請求項1乃至5の何れか1つに記載の砂洗浄装置。
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