〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の一形態について、図1から図7に基づいて詳細に説明する。
〔システムの概要〕
まず、本実施形態に係る連携システムの概要を図2に基づいて説明する。図2は、連携システム7の概要を示す図である。連携システム7は、複数のサービスを連携させる連携サービスを提供するシステムである。
連携システム7において連携対象となるサービスは、トリガのサービスと、アクションのサービスとに分類できる。すなわち、連携システム7では、トリガのサービスに関する所定のイベントが発生したときに、アクションのサービスに所定のアクションを実行させる。これにより、異なるサービスを組み合わせた多様な連携サービスを提供することが可能になる。
ここでは、トリガのサービスがユーザの位置情報を通知するサービスであり、アクションのサービスが機器4に所定の動作、より詳細には音声発話させるサービスである例を説明する。なお、トリガのサービスおよびアクションのサービスはこれらのサービスに限定されない。また、トリガのサービスおよびアクションのサービスの他の例については後述する。
図示の連携システム7には、連携サービスを提供する連携サーバ1、アクションのサービス、すなわち機器4に音声発話させるサービスを提供する機器制御サーバ2(動作実行サービス)、連携ルールの設定などに用いられる操作端末3(端末装置)、機器制御サーバ2の制御対象の機器4、およびトリガのサービス、すなわちユーザの位置情報を通知するサービスを提供する情報提供サーバ5(情報提供サービス)が含まれる。なお、連携ルールとは、連携サービスにおけるトリガとアクションとを対応付けたものであり、連携サーバ1によって生成される。換言すれば、連携ルールとは、トリガのサービスから所定の情報が提供されたことをトリガとして、アクションのサービスに所定のアクションを実行させることを規定した情報である。
情報提供サーバ5は、ユーザの位置情報を連携サーバ1に通知する。そして、連携サーバ1は、所定の位置情報が通知された場合に、機器制御サーバ2によって機器4に所定の音声を出力させる。これにより、例えば、ユーザが帰宅したときに、自宅に設置された機器4から、帰宅したユーザに「おかえり」と発話させることもできる。
機器4は、機器制御サーバ2の制御対象となる機器であればよく、特に限定されないが、本実施形態では機器4が家庭用電気器具(以下、家電と呼ぶ)である例を説明する。図示の例のように機器4は複数のユーザに共用されていてもよい。
各ユーザは、操作端末3を所持しており、この操作端末3を用いて機器4の動作制御をアクションとする連携ルールを設定することができる。具体的には、新たな連携ルールを作成したり、既存の連携ルールを変更したりすることができる。
〔連携ルールの変更〕
連携システム7は、ユーザが操作端末3を用いて既存の連携ルールのアクションを変更したとき、当該連携ルールと同一の変更が可能な、別の連携ルールのアクションについても、変更した連携ルールと同様に変更する点が特徴点の一つである。ここでは、ある1つの連携ルールのアクションの変更に合わせて、当該連携ルールと同一の変更が可能な別の連携ルールのアクションの変更について、図3に基づいて説明する。図3は、連携ルールのアクションの変更の概要を示す図である。なお、「別の連携ルール」とは、操作端末3のユーザが登録した連携ルールのうち、変更の対象でない連携ルールである。
まず、上記特徴点の説明の前に、ユーザが設定した連携ルールの管理について説明する。連携サーバ1は、ユーザが作成した連携ルールを、図示の連携ルール管理情報に登録して管理している。連携ルール管理情報は、ユーザが設定した連携ルールを管理するための情報であり、ユーザごとに生成される。すなわち、連携ルール管理情報は複数あり、それぞれがユーザを識別するユーザIDに対応付けられている。連携ルール管理情報は、例えば図3に示すようなものであってもよい。
図示の連携ルール管理情報は、連携ルールの識別情報であるルールID、設定されたトリガの詳細を示すトリガ情報、および設定されたアクションの詳細を示すアクション情報を対応付けて管理するデータベースである。なお、図示の例では、トリガ情報は、トリガに設定されたサービスのサービス名と、トリガに設定されたイベントの内容を示すトリガ条件とを含む。また、図示のアクション情報は、制御対象となる家電を示す機器IDと、制御の内容を示す情報とを含む。なお、図示の例では、アクションのサービスはすべて家電制御サービスであるため、アクション情報においてサービス名は省略しているが、アクション情報にサービス名が含まれてもよい。また、アクションのサービスは家電制御サービスに限定されるものではない。また、図示の例における機器IDが示す機器4の具体例として、以降、D001がエアコンA、D002がテレビA、D003がエアコンBを示すものとして説明するが、この例に限定されるものではない。
連携サーバ1は、この連携ルール管理情報を参照することにより、登録された連携ルールに従ってアクションを実行させることができる。例えば、ルールIDがR001の連携ルールでは、トリガのサービスが家電制御サービス、トリガ条件が「人感センサがユーザの不在を検知したら」となっている。ここで、人感センサとは、機器制御サーバ2によって制御される機器4の1つである。つまり、機器制御サーバ2から、ユーザが不在であるとの通知を受信したときには、連携サーバ1は当該連携ルールのトリガの条件を満たしたと判定することができる。また、この連携ルールでは、アクションの制御対象がD002、すなわちテレビAであり、制御内容がテレビAをOFF状態とするものである。よって、連携サーバ1は、当該連携ルールのトリガの条件を満たしたと判定したときには、機器制御サーバ2に指示して、機器4の1つであるテレビAの電源を切り、OFF状態とすることができる。
続いて、上述した特徴点について説明する。図示のように、操作端末3のユーザは、操作端末3を操作して、連携ルールの変更を行う。図示の例ではルールIDがR002の連携ルールのアクションについて、制御対象をエアコンAからエアコンB(すなわち、D001からD003)に、制御内容を「OFF状態とする」(図3では「OFF」で示す)から「掃除モードを実行する」(図3では掃除モードで示す)に変更している。ユーザが決定ボタン330を選択すると、変更対象の連携ルールを示すルールID(図示の例ではR002)、および変更後のアクション情報(図示の例ではエアコンBおよび掃除モード)を含む変更情報が連携サーバ1に送信される。
連携サーバ1は、受信した変更情報を参照して、R002の連携ルールのアクション情報を変更する。図示の例では、制御対象がD001、制御内容がOFFであったアクション情報を、変更情報に従って制御対象をD003、制御内容を掃除モードに変更する。
さらに、連携サーバ1は、変更対象の連携ルールと同一の変更が可能な別の連携ルール、すなわち、変更対象の連携ルールにおいて、変更されるアクション情報を含む別の連携ルールについても、変更情報に従ってアクション情報を変更する。図示の例では、R002の連携ルール(変更前)と同様に、制御対象がD001、制御内容がOFFであるR003の連携ルールのアクション情報を、変更情報に従って制御対象をD003、制御内容を掃除モードに変更する。
このように、連携サーバ1は、1つの連携ルールのアクション情報を変更するだけで、当該連携ルールと同じアクション情報を含む、別の連携ルールについてもアクション情報を変更することができる。つまり、1回の変更で複数の連携ルールを一度に変更することができ、連携ルールの変更にかかる時間を短縮することができる。
〔連携サーバと操作端末の装置構成〕
次に、連携サーバ1と操作端末3の装置構成を図1に基づいて説明する。図1は、連携サーバ1と操作端末3との要部構成の一例を示すブロック図である。ここでは、まず連携サーバ1について説明し、その後、操作端末3について説明する。
〔連携サーバの構成〕
図示のように、連携サーバ1は、連携サーバ1の各部を統括して制御するサーバ制御部10、連携サーバ1が使用する各種データを記憶するサーバ記憶部11、および連携サーバ1が他の機器と通信するためのサーバ通信部12を備えている。なお同図では、1つのサーバ通信部12にて、機器制御サーバ2、操作端末3、および情報提供サーバ5と通信する例を示しているが、通信相手の機器に応じて異なる通信部(通信インターフェース)を介して通信してもよい。
サーバ制御部10には、通知部100、ルール管理部103、イベント検出部107、およびアクション実行制御部108が含まれている。また、サーバ記憶部11には、連携ルール管理情報110が格納されている。
通知部100は、連携ルールの作成に関する各種情報を操作端末3に通知する。図示のように、通知部100には、ルール特定部101、および機器情報取得部102が含まれている。
ルール特定部101は、変更対象の連携ルールを特定する。ルール特定部101は、操作端末3から、操作端末3のユーザを示すユーザID、および、変更対象の連携ルールを示すルールIDを含むルール変更通知を取得すると、当該ユーザIDに対応付けられた連携ルール管理情報110を特定する。そして、特定した連携ルール管理情報110から、取得したルールIDと一致するルールIDを検索し、当該ルールIDに対応付けられた各種情報を読み出す。なお、本実施形態では、ルール特定部はルールIDに対応付けられたアクション情報を読み出すものとして説明するが、ルール特定部101が読み出す情報は、この例に限定されるものではない。
機器情報取得部102は、機器制御サーバ2が管理している機器情報を取得する。ここで、機器情報とは、機器制御サーバ2の制御対象の機器4に関する情報であり、機器4ごとに生成される。また、機器情報は、機器制御サーバ2が有する機器管理情報に格納されている。なお、機器管理情報は、機器情報を管理するデータベースである。機器管理情報は、例えば図4に示すようなものであってもよい。
図示の機器管理情報は、機器4の識別情報である機器ID、機器4が機器制御サーバ2の制御対象として登録されているか否かを示す登録状態フラグ(図4では「登録状態」で示す)、操作端末3に表示される機器4の名称であるラベル情報(図4では「ラベル」で示す)機器4の現在の動作状態を示す動作状態情報(図4では「動作状態」で示す)、機器4が取り得る動作状態の候補を示す動作状態候補情報(図4では「動作状態候補」で示す)を対応付けた情報である機器情報を管理している。つまり、図示の機器管理情報において破線で囲んだ部分が、機器IDがD001である機器4の機器情報である。
図示の例において、機器IDがD001の機器4は、登録状態フラグが「登録」であるため、機器制御サーバ2の制御対象として登録されている。また、当該機器4は、ラベル情報が「エアコンA」であるため、操作端末3においては、当該機器4として「エアコンA」の文字列が表示される。また、当該機器4(エアコンA)は、動作状態として、ON、OFF、掃除モードの3つの状態を取り得る。そして、現在はOFF状態である。なお、ON状態は機器4が動作している状態、OFF状態は機器4が動作していない状態、掃除モードは、機器4(エアコン)が見かけ上は動作していないが、内部でクリーニングを行っている状態である。
機器情報取得部102は、通知部100が取得したユーザIDを機器制御サーバ2に通知する。これにより、機器制御サーバ2は、どのユーザがどの機器4の情報を取得可能であるか、すなわち、どのユーザがどの機器4を制御可能であるかを示すユーザ管理情報(不図示)を参照して、機器情報を特定する。なお、ユーザ管理情報は、ユーザIDと機器IDとを対応付けて管理するデータベースである。具体的には、機器制御サーバ2は、ユーザIDが通知されると、ユーザ管理情報を参照して、通知されたユーザIDが対応付けられた機器IDを特定する。そして、機器制御サーバ2は、機器管理情報を参照して、特定した機器IDを含む機器情報を特定する。そして、機器情報取得部102は、特定された機器情報を機器制御サーバ2から取得する。
通知部100は、ルール特定部101が特定した変更対象の連携ルールのアクション情報、および機器情報取得部102が取得した機器情報を含む、ルール変更画面データを操作端末3に通知し、連携ルールを変更するためのルール変更画面を操作端末3に表示させる。これにより、操作端末3のユーザは、当該画面を確認しながら所定の操作を行うことによって、連携ルールを変更することができる。なお、ルール変更画面データとは、ルール変更画面を表示するための情報であり、例えばHTMLで記述されたテキストデータである。また、ルール変更画面の詳細については後述する。また、通知部100は、特定した連携ルール管理情報110を識別するための情報(以下、管理情報ID)をルール管理部103に出力する。
ルール管理部103は、連携ルールを管理する。具体的には、連携ルールの作成、変更を行う。ルール管理部103には、ルール作成部104、ルール変更部105(変更部)、および判定部106が含まれている。
ルール作成部104は、操作端末3から取得した情報を用いて連携ルールを作成する。なお、ルール作成部104の詳細については、後述する実施形態3にて説明する。
ルール変更部105は、操作端末3から取得した情報を用いて、連携ルール管理情報110に含まれる既存の連携ルールを変更する。具体的には、ルール変更部105は、操作端末3から取得した、連携ルールを変更するためのルール変更情報(変更指示)を用いて連携ルールを変更する。ルール変更情報は、変更対象の連携ルールのルールID、および、変更後のアクション情報(すなわち、変更後の制御対象を示す情報、および、変更後の制御内容を示す情報)を含む。例えば、図3で示す例のように、ルールIDとしてR002、変更後の制御対象としてD003、変更後の制御内容として掃除モードを含む。
ルール変更部105は、当該ルール変更情報を取得すると、通知部100から取得した管理情報IDが示す連携ルール管理情報110を特定する。そして、操作端末3から取得したルールIDと一致するルールIDを検索し、当該ルールIDに対応付けられたアクション情報を、ルール変更情報に従って変更する。例えば、図3で示すように、連携ルールR002のアクション情報において、制御対象をD001からD003に変更し、制御内容をOFFから掃除モードに変更する。
さらに、ルール変更部105は、判定部106から、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがあるとの判定結果、および当該別の連携ルールのルールIDを取得した場合、当該ルールIDに対応付けられたアクション情報を、ルール変更情報に従って変更する。例えば、図3で示すように、連携ルールR003のアクション情報において、制御対象をD001からD003に変更し、制御内容をOFFから掃除モードに変更する。
判定部106は、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがあるか否かを判定する。判定部106は、操作端末3からルール管理部103が取得したルール変更情報を用いて、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがあるか否かを判定する。具体的には、判定部106は、当該ルール変更情報を取得すると、通知部100から取得した管理情報IDが示す連携ルール管理情報110を特定する。そして、操作端末3から取得したルールIDを当該連携ルール管理情報110から検索し、当該ルールIDに対応付けられたアクション情報を特定する。そして、判定部106は、操作端末3から取得したルールIDとは別の、特定したアクション情報が対応付けられたルールIDが、特定した連携ルール管理情報110にあるか否かを判定する。
あると判定した場合、判定部106は、判定結果および当該別のルールIDをルール変更部105に出力する、一方、ないと判定した場合、判定部106は、判定結果のみをルール変更部105に出力する。
イベント検出部107は、連携ルールにトリガとして設定されたイベントの発生を検出する。ここでは、情報提供サーバ5(情報提供サービス)からの通知によりイベントの発生を検出する例を説明する。つまり、連携ルールが登録されると、イベント検出部107は、当該連携ルールのトリガに設定されたイベントの発生を通知するように情報提供サーバ5に指示する。これにより、当該イベントの発生時には、その旨を示す情報が情報提供サーバ5から連携サーバ1に通知される。イベント検出部107は、この情報の受信によりイベントの発生を検出する。イベント検出部107は、イベントの発生を検出すると、当該イベントの内容をアクション実行制御部108に通知する。なお、イベント検出部107は、機器制御サーバ2など、他の機器(他のサービス)からの通知によりイベントの発生を検出してもよい。例えば、図3に示す「人感センサがユーザの不在を検知する」というイベントの発生は、機器制御サーバ2から通知される。
アクション実行制御部108は、連携ルールにアクションとして設定された動作を実行させる。具体的には、アクション実行制御部108は、イベント検出部107から、発生したイベントの内容を通知されると、連携ルール管理情報110を参照して、当該イベントの内容、すなわちトリガ条件と対応付けられたアクション情報を特定する。そして、アクション実行制御部108は、特定したアクションを機器制御サーバ2(動作実行サービス)に実行させる。なお、機器制御サーバ2は、機器4にアクションを実行させるので、アクション実行制御部108は、機器制御サーバ2を介して機器4にアクションを実行させているともいえる。なお、アクション実行制御部108は、情報提供サーバ5など、他の機器(他のサービス)にアクションを実行させてもよい。
なお、図1では、イベント検出部107およびアクション実行制御部108と、連携ルール管理情報110との情報のやり取りを示す矢印は、図面の見やすさを考慮して省略している。
〔操作端末の構成〕
図示のように、操作端末3は、操作端末3の各部を統括して制御する端末制御部30、操作端末3が使用する各種データを記憶する端末記憶部31、操作端末3が他の機器と通信するための端末通信部32を備えている。また、操作端末3は、端末制御部30の制御に従って画像を表示する表示部33、および、ユーザの入力操作を受け付ける入力部34を備えている。なお入力部34は、表示部33の表示面に対するユーザの入力操作を受け付けるタッチパネルであってもよい。
端末制御部30には、情報通知部300、ルール設定部301、および情報取得部302が含まれている。これらの部材は、例えばアプリケーションソフトウェアを操作端末3にインストールすることで実現してもよい。
ルール設定部301は、所定のユーザインターフェース(以下、UIと略記する)画面を表示させて、連携ルールの作成に関する各種指定を受け付ける。具体的には、ルール設定部301は、UI画面の1つとして、連携ルールを変更するためのルール変更画面を表示させて、連携ルールの変更に関する各種指定を受け付ける。
情報通知部300は、ルール設定部301から取得した各種情報を、端末通信部32を介して連携サーバ1に送信する。
情報取得部302は、連携サーバ1の通知部100から、各種情報を取得し、ルール設定部301に出力する。
ここで、上述したルール変更画面、並びに、情報通知部300、ルール設定部301、および情報取得部302の機能について、詳細に説明する。ルール変更画面は連携ルールを変更するための画面であり、例えば図5の(a)に示すようなものであってもよい。図示のルール変更画面は、連携ルールR002のアクションを変更するための画面であり、制御対象選択部341、制御内容選択部342、および決定ボタン330を含む。ルール設定部301は、当該画面の前画面において、連携ルールの一覧を表示部33に表示させ、変更する連携ルールをユーザに選択させる。そして、ルール設定部301は、ユーザに選択された連携ルールのルールIDと、当該ユーザのユーザIDとを含むルール変更通知を生成し、情報通知部300に出力する。情報通知部300は、取得したルール変更通知を連携サーバ1に送信する。そして、情報取得部302は、ルール変更通知に対する応答として、ルール変更通知に含まれるルールIDが示す連携ルールのアクション情報、および機器情報を含む、ルール変更画面を表示するためのルール変更画面データを連携サーバ1の通知部100から取得し、当該情報をルール設定部301に出力する。
ルール設定部301は、ルール変更画面データに従って、ルール変更画面の制御対象選択部341および制御内容選択部342に、現在の連携ルールR002の制御対象および制御内容を表示させる。図示の例では、連携ルールR002におけるアクションの制御対象であるエアコンAと、制御内容であるOFFが表示されている。
ユーザが制御対象選択部341を選択(図示の例ではタッチ)すると、ルール設定部301は、図5の(b)に示すように、制御対象選択部341に、制御対象になり得る機器4を表示させ、ユーザに選択させる。具体的には、ルール設定部301は、機器情報において、登録状態フラグが「登録」となっている機器4のラベルをすべて表示させる。図示の例では、図4に示す機器管理情報において登録状態フラグが「登録」となっている、エアコンA、テレビA、エアコンBが表示されている。また、図示の例では、ユーザはエアコンBを選択している。
ユーザがエアコンBを選択すると、図5の(c)に示すように、制御対象選択部341に表示される機器4のラベルが、エアコンAからエアコンBに変更される。続いて、ユーザが制御内容選択部342を選択すると、ルール設定部301は、制御内容選択部342に、制御対象選択部341に表示されている機器4が取り得る動作状態を表示させ、ユーザに選択させる。具体的には、ルール設定部301は、機器情報において、制御対象選択部341に表示されている機器4と対応付けられている動作状態候補をすべて表示させる。図示の例では、図4に示す機器情報においてエアコンBに対応付けられている動作状態候補である、ON、OFF、掃除モードが表示されている。また、図示の例では、ユーザは掃除モードを選択している。
ユーザが掃除モードを選択すると、図5の(d)に示すように、制御内容選択部342に表示される動作状態が、OFFから掃除モードに変更される。ここで、ユーザが決定ボタン330を選択すると、ルール設定部301は、上述したユーザの選択に基づくルール変更情報を生成し、情報通知部300に出力する。そして、情報通知部300は、取得したルール変更情報を連携サーバ1に送信し、連携ルールを変更させる。
〔処理の流れ〕
次に、連携ルールを変更するにあたり、連携サーバ1および操作端末3が実行する処理(連携ルールの変更処理)の流れを図6に基づいて説明する。図6は、連携ルールの変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。
連携ルールを変更するにあたり、まず操作端末3の情報通知部300は、操作端末3のユーザのユーザIDと、ユーザが選択した、変更対象の連携ルールのルールIDとを含むルール変更通知を、端末通信部32を介して連携サーバ1に送信する(S11)。そして、連携サーバ1の通知部100は、当該ルール変更通知を、サーバ通信部12を介して受信する(S1)。
次に、ルール特定部101は、通知部100が取得したルール変更通知に含まれるユーザIDに対応付けられた、連携ルール管理情報110を特定する(S2)。続いて、ルール特定部101は、特定した連携ルール管理情報110から、取得したルール変更通知に含まれるルールIDが示す連携ルールを特定する(S3)。そして、ルール特定部101は、特定した連携ルールのアクション情報を読み出す。
次に、機器情報取得部102は、機器情報を機器制御サーバ2から取得する(S4)。具体的には、機器情報取得部102は、取得したルール変更通知に含まれるユーザIDを機器制御サーバ2に送信し、当該ユーザIDが示すユーザが制御可能な機器4を示す機器情報を特定させ、当該機器情報を連携サーバ1へ送信させる。
次に、通知部100は、ルール特定部101が特定した連携ルールのアクション情報と、機器情報取得部102が取得した機器情報とを含むルール変更画面データを、サーバ通信部12を介して操作端末3へ通知し(S5)、ルール変更画面を操作端末3に表示させる。また、通知部100は、ルール特定部101が特定した連携ルール管理情報を示す管理情報IDをルール管理部103に出力する。操作端末3の情報取得部302は、上記ルール変更画面データを、端末通信部32を介して受信する(S12)。情報取得部302は、受信したルール変更画面データをルール設定部301に出力する。
次に、ルール設定部301は、ルール変更画面データに従い、ルール変更画面(図5参照)を表示部33に表示させる(S13)。これにより、ユーザは操作端末3を操作して、連携ルールを変更することができる。ルール設定部301は、ユーザの操作に応じた変更後のアクション情報と、変更対象のルールIDとを含むルール変更情報を生成し、情報通知部300に出力する。
情報通知部300は、取得したルール変更情報を、端末通信部32を介して連携サーバ1に送信する(S14)。そして、連携サーバ1のルール管理部103は、サーバ通信部12を介してルール変更情報を受信する(S6、変更指示取得ステップ)。
次に、判定部106は、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがあるか否かを判定する(S7)。具体的には、判定部106は、まず、通知部100から取得した管理情報IDが示す連携ルール管理情報110を特定する。そして、操作端末3から取得したルールIDを当該連携ルール管理情報110から検索し、当該ルールIDに対応付けられたアクション情報を特定する。そして、特定したアクション情報が対応付けられた、操作端末3から取得したルールIDとは別のルールIDが、特定した連携ルール管理情報110にあるか否かを判定する。
判定部106が、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがあると判定した場合(S7でYES)、判定部106は、判定結果、および当該別のルールIDをルール変更部105に出力する。ルール変更部105は、操作端末3から取得したルール変更情報に従って、変更対象の連携ルールと、上記別の連携ルールとのアクションを変更する(S8、変更ステップ)。具体的には、ルール変更部105は、ルール変更情報に含まれるルールIDから、変更対象の連携ルールを特定し、特定した連携ルールのアクション情報を、ルール変更情報に含まれるアクション情報に変更する。さらに、ルール変更部105は、判定部106から取得したルールIDが示す連携ルールのアクション情報を、ルール変更情報に含まれるアクション情報に変更する。
一方、判定部106が、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがないと判定した場合(S7でNO)、判定部106は、判定結果のみをルール変更部105に出力する。ルール変更部105は、操作端末3から取得したルール変更情報に従って、変更対象の連携ルールを変更する(S9)。以上で、連携サーバ1および操作端末3が実行する処理は終了する。
〔実施形態1の変形例〕
本実施形態に係る連携システム7は、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクション情報を含む、別の連携ルールを変更する場合、当該別の連携ルールの変更の可否について、ユーザに確認する構成であってもよい。具体的には、連携サーバ1のルール変更部105は、判定部106から、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクション情報を含む、別の連携ルールがあるとの判定結果を取得した場合、変更対象の連携ルールをルール変更情報に従って変更した後、上記別の連携ルールのルールIDを通知部100(確認部)に出力する。
通知部100は、取得したルールIDを含む変更可否画像データを操作端末3に送信し、当該ルールIDが示す連携ルールの変更を許可するか否かをユーザに尋ねる変更可否画像を表示させる。なお、変更可否画像データとは、変更可否画像を表示するための情報であり、例えばHTMLで記述されたテキストデータである。
変更可否画像は、例えば、図7に示す変更可否画像331であってもよい。変更可否画像331は、変更を許可する許可ボタン(図7において「はい」と記載されたボタン)と、変更を拒否する拒否ボタン(図7において「いいえ」と記載されたボタン)とを含む。ルール設定部301は、情報取得部302から、連携サーバ1が送信した変更可否画像データを取得すると、当該変更可否画像データに従い、図示の変更可否画像331を表示部33に表示させる。
図示の例のように、ユーザが許可ボタンを選択すると、ルール設定部301は、変更許可通知を生成し、情報通知部300に出力する。情報通知部300は、当該変更許可通知を連携サーバ1に送信する。連携サーバ1のルール変更部105は、変更許可通知を取得すると、図示の例のように、連携ルールR003のアクション情報を、ルール変更情報に含まれるアクション情報に変更する。
一方、ユーザが拒否ボタンを選択した場合、情報通知部300は、ルール設定部301が生成した変更拒否通知を連携サーバ1に送信する。連携サーバ1のルール変更部105は、変更拒否通知を取得すると、連携ルールR003のアクション情報を変更せず、処理を終了する。
以上のように、本変形例に係る連携システム7は、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクション情報を含む、別の連携ルールについては、アクション情報の変更を許可するか否かを、変更前にユーザに確認する。これにより、ユーザが意図していない連携ルールの変更の発生を防ぐことができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図8〜図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
実施形態1では、アクションが、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションと完全に一致している別の連携ルールについて、変更対象の連携ルールとともに変更する例を説明した。しかしながら、変更対象の連携ルールとともに変更される別の連携ルールは、アクションが、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションと完全に一致していなくてもよい。本実施形態では、アクションのうち、制御対象を変更する例を説明する。そして、本実施形態では、変更対象の連携ルールにおいて変更される制御対象を含む、別の変更ルールの制御対象をルール変更情報に従って変更する例を説明する。
まず、本実施形態に係る連携システム7のユースケースについて、図8を参照して説明する。図8は、機器4の買い替えに伴う機器管理情報の変化を示す図である。なお、ここで説明するユースケースは一例であり、この例に限定されるものではない。
ユーザは、機器制御サーバ2の制御対象として登録している機器4を買い替える場合がある。この場合、ユーザは例えば操作端末3を操作して、機器管理情報の更新を行う必要がある。図示の例では、ユーザがエアコンをエアコンAからエアコンBに買い替えたことにより、機器管理情報を更新している。具体的には、図8の(b)に示すように、エアコンAの機器情報において、登録状態フラグを登録から削除に変更し、新たにエアコンBの機器情報を機器管理情報に追加している。
ここで、エアコンの買い替えによりユーザの自宅にはエアコンAが存在しなくなったため、エアコンAの動作を含む連携ルールは実行不可能となる。そこで、エアコンAの動作を含む連携ルールを変更する必要があるが、変更すべき連携ルールが複数ある場合、1つずつ変更していくのはユーザにとって手間である。
そこで、本実施形態に係る連携サーバ1は、変更対象の連携ルールにおいて変更される制御対象を含む、別の変更ルールも、当該制御対象をルール変更情報に従って変更する。具体的には、図9に示すように、連携サーバ1は、変更対象の連携ルールR002の制御対象を、操作端末3から送信されたルール変更情報に従って、D001(エアコンA)からD003(エアコンB)に変更するとともに、変更前の連携ルールR002と制御対象が一致する連携ルールR003、R005についても、ルール変更情報に従って、制御対象をD001からD003に変更する。このとき、アクション情報に含まれる変更内容は、変更されずそのままとなる。これにより、機器4を買い替えた場合に、当該機器4が関係する連携ルールを一度に変更することができる。よって、短時間で変更ルールを変更することができる。
〔処理の流れ〕
次に、連携ルールを変更するにあたり、連携サーバ1および操作端末3が実行する処理(連携ルールの変更処理)の流れを図10に基づいて説明する。図10は、連携ルールの変更処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートと同様の処理には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
S27では、判定部106は、変更対象の連携ルールにおいて変更される制御対象を含む、別の連携ルールがあるか否かを判定する。具体的には、判定部106は、操作端末3から取得したルールIDを特定した連携ルール管理情報110から検索し、当該ルールIDに対応付けられた制御対象を特定する。そして、判定部106は、操作端末3から取得したルールIDとは別の、特定した制御対象が対応付けられたルールIDが、特定した連携ルール管理情報110にあるか否かを判定する。
判定部106が、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがあると判定した場合(S27でYES)、判定部106は、判定結果、および当該別のルールIDをルール変更部105に出力する。ルール変更部105は、操作端末3から取得したルール変更情報に従って、変更対象の連携ルールと、上記別の連携ルールとの制御対象を変更する(S28、変更ステップ)。具体的には、ルール変更部105は、ルール変更情報に含まれるルールIDから、変更対象の連携ルールを特定し、特定した連携ルールの制御対象を、ルール変更情報に含まれる制御対象に変更する。さらに、ルール変更部105は、判定部106から取得したルールIDが示す連携ルールの制御対象を、ルール変更情報に含まれる制御対象に変更する。
一方、判定部106が、変更対象の連携ルールにおいて変更されるアクションを含む、別の連携ルールがないと判定した場合(S27でNO)、ステップS9の処理に進む。ステップS9の処理については、図6を参照して実施形態1で説明しているため、ここでの説明を省略する。
〔実施形態2の変形例〕
上述した例では、制御対象を変更する例を説明したが、制御内容を変更してもよい。また、判定部106は、取得したルール変更情報に含まれる変更対象の情報を特定して、当該情報が一致する別の連携ルールについて、当該情報をルール変更情報に従って変更してもよい。また、実施形態1の変形例と同様に、変更対象の連携ルールとは別の連携ルールの変更の可否について、ユーザに確認する構成であってもよい。
また、本実施形態に係る連携システム7は、ユーザが機器4を買い替えたことにより、アクションが実行不可能な連携ルールがある場合、当該連携ルールをユーザに通知してもよい。具体的には、連携サーバ1の通知部100は、機器情報取得部102が取得した機器情報において、登録状態フラグが「削除」である機器4がある場合、当該機器4がトリガ情報またはアクション情報に含まれる連携ルールを、ルール特定部101が特定した連携ルール管理情報110から特定する。そして、特定した連携ルールのルールIDを含む通知画像データを操作端末3に送信し、当該ルールIDが示す連携ルールはアクションが実行不可能な連携ルールであることをユーザに通知する通知画像を表示させる。なお、通知画像データとは、通知画像を表示するための情報であり、例えばHTMLで記述されたテキストデータである。
通知画像は、例えば図11に示す通知画像333であってもよい。図示のように、通知画像333は、エアコンAがユーザの住居に存在しないためアクションが実行不可能な連携ルールのルールID(図示の例ではR002、R003)を示している。ルール設定部301は、情報取得部302から、連携サーバ1が送信した通知画像データを取得すると、当該通知画像データに従い、図示の通知画像333を操作端末3の表示部33に表示させる。これにより、ユーザにアクションが実行できない連携ルールを認識させることができ、当該連携ルールの変更をユーザに促すことができる。
なお、通知画像333から、アクションが実行できない連携ルールを変更するルール変更画面に遷移してもよい。例えば、通知画像333に表示されているルールIDが選択可能になっており、ユーザが当該ルールIDを選択(タッチ)した場合、操作端末3の表示部33は当該ルールIDが示す連携ルールのルール変更画面を表示させてもよい。換言すれば、連携サーバ1の通知部100は、ルールIDが選択されたとき、当該ルールIDが示す連携ルールのルール変更画面を表示できるようになっている通知画像データを操作端末3に送信する。
また、連携サーバ1の通知部100は、特定した連携ルールIDと、ルール変更通知に含まれるルールID(換言すれば、変更対象の連携ルールのルールID)とを比較し、ルール変更通知に含まれるルールID以外のルールIDのみを含む通知画像データを、操作端末3に送信してもよい。これにより、ユーザが変更しようとしていない連携ルールであって、かつ、アクションが実行できない連携ルールのみをユーザに通知することができる。
〔実施形態3〕
本発明のさらに別の実施形態について、図12〜図14に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
図12は、本実施形態に係る連携サーバ1の機能概要を示す図である。本実施形態に係る連携サーバ1は、新たな連携ルールを作成する旨を操作端末3から通知されたとき、図12の(a)に示すように、連携ルール管理情報110から読み出したアクション情報(すなわち、既存の連携ルールのアクション情報)を含む、選択画面データを操作端末3に送信し、当該既存の連携ルールのアクション情報を、新たな連携ルールのアクション情報の選択肢として、操作端末3に提示させる。なお、選択画面データとは、アクション選択画面を表示するための情報であり、例えばHTMLデータで記述されたテキストデータである。また、アクション選択画面については後述する。
具体的には、操作端末3のルール設定部301は、新たな連携ルールのアクションを決定するにあたり、図12の(b)に示すように、既存の連携ルールのアクション情報を使用するか否かをユーザに選択させる画面を表示部33に表示させる。なお、図12の(b)に示す画面は一例であり、既存の連携ルールのアクション情報を使用するか否かをユーザに選択させる画面はこの例に限定されない。ここでユーザが、図12の(b)に示すように、既存の連携ルールのアクション情報を使用することを選択する(登録済みボタン334をタッチする)と、情報通知部300は、端末通信部32を介して、登録アクション使用通知を連携サーバ1に送信する。ここで、登録アクション使用通知とは、既存の連携ルールのアクション情報を使用して連携ルールを作成することを連携サーバ1に通知する情報であり、操作端末3のユーザを示すユーザIDを含む。
連携サーバ1の通知部100(提示部)が登録アクション使用通知を受信すると、ルール特定部101は、登録アクション使用通知に含まれるユーザIDに対応付けられた連携ルール管理情報110を特定する。そして、特定した連携ルール管理情報110から、アクション情報をすべて読み出す。また、機器情報取得部102は、登録アクション使用通知に含まれるユーザIDを機器制御サーバ2に通知し、機器制御サーバ2が特定した機器情報を取得する。
そして、通知部100は、図12の(a)に示すように、ルール特定部101が読み出したアクション情報、および機器情報取得部102が取得した機器情報を含む、選択画面データを操作端末3に通知し、新たな連携ルールのアクションを選択させるためのアクション選択画面を操作端末3に表示させる。
アクション選択画面は、例えば、図12の(c)に示すようなものであってもよい。当該アクション選択画面は、既存のアクションの制御対象および制御内容を記載した、複数のアクション選択ボタン335を含む。換言すれば、複数のアクション選択ボタン335はそれぞれ、ルール特定部101が読み出した各アクション情報を、新たな連携ルールのアクションとして選択するためのUIである。アクション選択画面を表示することにより、ユーザは、新たな連携ルールを作成するにあたり、既存のアクションを当該連携ルールのアクションとして選択することができる。よって、連携ルールを作成する時間を短縮することができる。
〔処理の流れ〕
次に、新たな連携ルールの作成のために、既存の連携ルールのアクションを操作端末3に表示させるにあたり、連携サーバ1および操作端末3が実行する処理(連携ルールの作成処理)の流れを図13に基づいて説明する。図13は、連携ルールの作成処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートと同様の処理には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
まず操作端末3の情報通知部300は、新たな連携ルールの作成に既存の連携ルールのアクションを利用するために、登録アクション使用通知を、端末通信部32を介して連携サーバ1に送信する(S41)。そして、連携サーバ1の通知部100は、当該登録アクション使用通知を、サーバ通信部12を介して受信する(S31、作成通知取得ステップ)。
S33では、ルール特定部101が、特定した連携ルール管理情報110に含まれる、登録済みのアクション情報を読み出す。
S35では、通知部100が、ルール特定部101が読み出したアクション情報と、S2において機器情報取得部102が読み出した機器情報とを含む選択画面データを、サーバ通信部12を介して操作端末3へ通知し(S35、提示ステップ)、アクション選択画面を操作端末3に表示させる。操作端末3の情報取得部302は、上記選択画面データを、端末通信部32を介して受信する(S42)。情報取得部302は、受信した選択画面データをルール設定部301に出力する。
次に、ルール設定部301は、選択画面データに従い、アクション選択画面(図12参照)を表示部33に表示させる(S43)。これにより、ユーザは、新たな連携ルールを作成するにあたり、既存のアクションを当該連携ルールのアクションとして選択することができる。ルール設定部301は、ユーザの操作に応じた新たな連携ルールのトリガ情報およびアクション情報を含むルール作成情報を生成し、情報通知部300に出力する。
情報通知部300は、取得したルール作成情報を、端末通信部32を介して連携サーバ1に送信する(S44)。そして、連携サーバ1のルール管理部103は、サーバ通信部12を介してルール作成情報を受信する(S36)。続いて、ルール作成部104は、ルール作成情報に基づき、連携ルールを作成し(S37)、作成した連携ルールを連携ルール管理情報110に追加する(S38)。以上で、連携サーバ1および操作端末3が実行する処理は終了する。
〔変形例〕
実施形態1および2では、連携ルールのアクションを変更する例を説明した。しかしながら、実施形態1および2に係る連携システム7は、アクションだけでなく、トリガを変更してもよい。つまり、連携サーバ1のルール変更部105は、ルール変更情報に従って、変更対象の連携ルールのトリガ情報の少なくとも一部を変更するとともに、変更対象の連携ルールにおいて変更されるトリガ情報の少なくとも一部を含む、別の連携ルールについても、ルール変更情報に従って変更してもよい。この場合、ルール変更情報は、変更後のアクション情報に代えて、変更後のトリガ情報を含む。
また、連携ルールのアクションおよびトリガを同時に変更してもよい。つまり、連携サーバ1のルール変更部105は、ルール変更情報に従って、変更対象の連携ルールのトリガ情報およびアクション情報の少なくとも一部を変更するとともに、変更対象の連携ルールにおいて変更されるトリガ情報およびアクション情報の少なくとも一部を含む、別の連携ルールについても、ルール変更情報に従って変更してもよい。この場合、ルール変更情報は、変更後のアクション情報および変更後のトリガ情報を含む。
また、実施形態2の変形例において、アクションだけでなく、トリガが実行不可能な連携ルールがある場合に、当該連携ルールをユーザに通知してもよい。この例の場合、連携サーバ1の通知部100は、登録状態フラグが「削除」である機器4が、トリガ情報とアクション情報のいずれに含まれるかを特定し、特定結果に応じた通知画像データを操作端末3に送信する。
また、実施形態3では、既存の連携ルールのアクションを選択肢としてユーザに提示する例を説明した。しかしながら、実施形態3に係る連携システム7は、アクションだけでなく、既存の連携ルールのトリガを選択肢としてユーザに提示してもよい。つまり、連携サーバ1の通知部100は、登録アクション使用通知を受信したとき、連携ルール管理情報110から作成済みの連携ルールのトリガ情報を読み出す。そして、当該トリガ情報を含む選択画面データを操作端末3に通知する。なお、当該選択画面データは、新たな連携ルールのトリガを、既存のトリガ情報から選択するためのトリガ選択画面を表示するための情報である。
〔実施形態4〕
上記各実施形態では、1つの連携サーバ1を用いる例を説明したが、連携サーバ1の有する各機能が、個別のサーバにて実現されていてもよい。例えば、通知部100の機能と、ルール管理部103の機能とが、個別のサーバにて実現されていてもよい。そして、複数のサーバを適用する場合においては、各サーバは、同じ事業者によって管理されていてもよいし、異なる事業者によって管理されていてもよい。
〔実施形態5〕
連携サーバ1および操作端末3の各ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。後者の場合、連携サーバ1および操作端末3のそれぞれを、図14に示すようなコンピュータ(電子計算機)を用いて構成することができる。
図14は、連携サーバ1および操作端末3として利用可能なコンピュータ910の構成を例示したブロック図である。コンピュータ910は、バス911を介して互いに接続された演算装置912と、主記憶装置913と、補助記憶装置914と、入出力インターフェース915と、通信インターフェース916とを備えている。演算装置912、主記憶装置913、および補助記憶装置914は、それぞれ、例えばCPU、RAM(random access memory)、ハードディスクドライブであってもよい。入出力インターフェース915には、ユーザがコンピュータ910に各種情報を入力するための入力装置920、および、コンピュータ910がユーザに各種情報を出力するための出力装置930が接続される。入力装置920および出力装置930は、コンピュータ910に内蔵されたものであってもよいし、コンピュータ910に接続された(外付けされた)ものであってもよい。例えば、入力装置920は、キーボード、マウス、タッチセンサなどであってもよく、出力装置930は、ディスプレイ、プリンタ、スピーカなどであってもよい。また、タッチセンサとディスプレイとが一体化されたタッチパネルのような、入力装置920および出力装置930の双方の機能を有する装置を適用してもよい。そして、通信インターフェース916は、コンピュータ910が外部の装置と通信するためのインターフェースである。
補助記憶装置914には、コンピュータ910を連携サーバ1および操作端末3として動作させるための各種のプログラムが格納されている。そして、演算装置912は、補助記憶装置914に格納された上記プログラムを主記憶装置913上に展開して該プログラムに含まれる命令を実行することによって、コンピュータ910を、連携サーバ1および操作端末3が備える各部として機能させる。なお、補助記憶装置914が備える、プログラム等の情報を記録する記録媒体は、コンピュータ読み取り可能な「一時的でない有形の媒体」であればよく、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブル論理回路などであってもよい。
また、上記プログラムは、コンピュータ910の外部から取得してもよく、この場合、任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して取得してもよい。そして、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る連携サーバ(連携サーバ1)は、情報提供サービス(情報提供サーバ5)から所定の情報が提供されたことをトリガとして、動作実行サービス(機器制御サーバ2)に所定のアクションを実行させることを規定した連携ルールを管理する連携サーバであって、上記連携サーバは、以下を含む;ある1つの連携ルールの変更指示をユーザの端末装置(操作端末3)から取得したとき、上記ユーザに対応付けられた、当該連携ルールと同一の変更が可能な、上記変更指示の対象でない連携ルールを、上記変更指示の対象の連携ルールとともに当該変更指示に従って変更する変更部(ルール変更部105)。
上記の構成によれば、変更指示の対象の連携ルールだけでなく、当該連携ルールと同一の変更が可能な、変更指示の対象でない連携ルールについても、端末装置から取得した変更指示に従って変更する。これにより、端末装置から変更指示を1回取得するだけで、複数の連携ルールを一度に変更することができる。よって、連携ルールの変更にかかるユーザの作業時間を短縮することができる。
本発明の態様2に係る連携サーバは、上記態様1において、以下を含んでもよい;上記変更指示の対象でない連携ルールの変更の可否を上記ユーザに選択させるための情報を上記端末装置に送信する確認部(通知部100)、上記変更部は、上記端末装置から上記変更指示の対象でない連携ルールの変更を許可する旨を示す情報を取得したとき、当該連携ルールを上記変更指示に従って変更する。
上記の構成によれば、変更指示の対象でない連携ルールを変更する場合、当該連携ルールの変更の可否をユーザに選択させるので、ユーザが意図しない連携ルールの変更を防ぐことができる。
本発明の態様3に係る連携サーバは、上記態様1または2において、以下を含んでもよい;上記トリガおよび上記アクションの少なくとも一方を実行不可能な連携ルールがある場合、当該実行不可能な連携ルールを上記端末装置に通知する通知部(通知部100)。
上記の構成によれば、トリガおよびアクションの少なくとも一方を実行不可能な連携ルールを端末装置に通知するので、ユーザにトリガおよびアクションの少なくとも一方を実行不可能な連携ルールを認識させ、トリガおよびアクションの少なくとも一方が実行可能となるように連携ルールを変更するよう促すことができる。
本発明の態様4に係る連携サーバ(連携サーバ1)は、情報提供サービス(情報提供サーバ5)から所定の情報が提供されたことをトリガとして、動作実行サービス(機器制御サーバ2)に所定のアクションを実行させることを規定した連携ルールを管理する連携サーバであって、上記連携ルールは、上記トリガを示すトリガ情報と上記アクションを示すアクション情報とが対応付けられており、上記連携サーバは、以下を含む;新たな連携ルールを作成する旨をユーザの端末装置(操作端末3)から通知されたとき、上記ユーザに対応付けられた連携ルールの上記トリガ情報および上記アクション情報の少なくとも一方を、上記新たな連携ルールにおける上記トリガ情報および上記アクション情報の少なくとも一方の選択肢として、上記端末装置に提示させる提示部(通知部100)。
上記の構成によれば、新たな連携ルールを作成する場合、上記ユーザに対応付けられた連携ルールのトリガ情報およびアクション情報の少なくとも一方を、当該新たな連携ルールのトリガ情報およびアクション情報の少なくとも一方の選択肢として、端末装置に提示させる。これにより、端末装置のユーザは、新たな連携ルールの作成に既存の連携ルールのトリガ情報およびアクション情報の少なくとも一方を使用することができるので、連携ルールの作成にかかるユーザの作業時間を短縮することができる。
本発明の態様5に係る連携システム(連携システム7)は、連携サーバ(連携サーバ1)と、端末装置(操作端末3)とを少なくとも含む連携システムであって、上記連携サーバは、情報提供サービス(情報提供サーバ5)から所定の情報が提供されたことをトリガとして、動作実行サービス(機器制御サーバ2)に所定のアクションを実行させることを規定した連携ルールを管理するサーバであり、上記端末装置は、ある1つの連携ルールの変更指示を上記連携サーバに送信し、上記連携サーバは、上記端末装置のユーザに対応付けられた、当該連携ルールと同一の変更が可能な、上記変更指示の対象でない連携ルールを、上記変更指示の対象の連携ルールとともに当該変更指示に従って変更する。上記の構成によれば、態様1に係る連携サーバと同様の作用効果を奏する。
本発明の態様6に係る連携システム(連携システム7)は、連携サーバ(連携サーバ1)と、端末装置(操作端末3)とを少なくとも含む連携システムであって、上記連携サーバは、情報提供サービス(情報提供サーバ5)から所定の情報が提供されたことをトリガとして、動作実行サービス(機器制御サーバ2)に所定のアクションを実行させることを規定した連携ルールを管理するサーバであり、上記連携ルールは、上記トリガを示すトリガ情報と上記アクションを示すアクション情報とが対応付けられており、上記端末装置は、新たな連携ルールを作成する旨を上記連携サーバに通知し、上記連携サーバは、上記端末装置のユーザに対応付けられた連携ルールの上記トリガ情報および上記アクション情報の少なくとも一方を、上記新たな連携ルールにおける上記トリガ情報および上記アクション情報の少なくとも一方の選択肢として、上記端末装置に提示させる。上記の構成によれば、態様4に係る連携サーバと同様の作用効果を奏する。
本発明の態様7に係る連携サーバ(連携サーバ1)の制御方法は、情報提供サービス(情報提供サーバ5)から所定の情報が提供されたことをトリガとして、動作実行サービスに(機器制御サーバ2)所定のアクションを実行させることを規定した連携ルールを管理する連携サーバの制御方法であって、上記連携サーバの制御方法は、以下を含む;ある1つの連携ルールの変更指示をユーザの端末装置から取得する変更指示取得ステップ(S6)、上記変更指示を取得したとき、上記ユーザに対応付けられた、当該連携ルールと同一の変更が可能な、上記変更指示の対象でない連携ルールを、上記変更指示の対象の連携ルールとともに当該変更指示に従って変更する変更ステップ(S8)。上記の構成によれば、態様1に係る連携サーバと同様の作用効果を奏する。
本発明の態様8に係る連携サーバ(連携サーバ1)の制御方法は、情報提供サービス(情報提供サーバ5)から所定の情報が提供されたことをトリガとして、動作実行サービス(機器制御サーバ2)に所定のアクションを実行させることを規定した連携ルールを管理する連携サーバの制御方法であって、上記連携ルールは、上記トリガを示すトリガ情報と上記アクションを示すアクション情報とが対応付けられており、上記連携サーバの制御方法は、以下を含む;新たな連携ルールを作成する旨を示す通知を、ユーザの端末装置から取得する作成通知取得ステップ(S31)、上記通知を取得したとき、上記ユーザに対応付けられた連携ルールの上記トリガ情報および上記アクション情報の少なくとも一方を、上記新たな連携ルールにおける上記トリガ情報および上記アクション情報の少なくとも一方の選択肢として、上記端末装置に提示させる提示ステップ(S35)。上記の構成によれば、態様4に係る連携サーバと同様の作用効果を奏する。
本発明の各態様に係る連携サーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記連携サーバが備える各部(ソフトウェア要素)としてアクションさせることにより上記連携サーバをコンピュータにて実現させる連携サーバの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。