JP6595608B2 - 鞍乗り型車両のハンドルロック構造 - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両のハンドルロック構造に関する。
従来、トップブリッジの前下方に電装品である位置情報を無線送信可能な盗難対策装置を配置する構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第5656924号公報
電気的にハンドルロックを行う盗難対策装置をハンドル周辺に設ける場合、ハンドルに近接して盗難対策装置を配置しなければならないが、ハンドル周辺は、多くの電装品、電装品のハーネス、各種ケーブル、各種配管等が配置されるため、ハンドル周辺のコンパクト化や、コンパクト化による車体前部の小型化が望まれている。
そこで、本発明の目的は、ハンドル周辺をコンパクトに配置して車体前部の小型化が可能な鞍乗り型車両の電動ハンドルロック構造を提供することにある。
この明細書には、2015年9月25日に出願された日本国特許出願・特願2015−188660の全ての内容が含まれる。
上述した課題を解決するため、本発明は、ハンドル(21)により操作されるハンドル操向軸(61)と、前記ハンドル操向軸(61)の前方に前輪(13)を操舵するために配置された前輪操舵軸(12a)と、前記ハンドル操向軸(61)の上端に締結されて前記ハンドル(21)が固定されるトップブリッジ(81)とを備え、前記ハンドル(21)の近傍に、電気的に作動する電動ハンドルロック装置(85)が設けられた鞍乗り型車両のハンドルロック構造において、前記ハンドル操向軸(61)と前記前輪操舵軸(12a)との間に前記電動ハンドルロック装置(85)が設けられ、前記電動ハンドルロック装置(85)は、少なくともその一部が平面視で前記トップブリッジ(81)の下方に重なるように配置され、前記電動ハンドルロック装置(85)を支持するメインフレーム(62)を備え、前記メインフレーム(62)には、前記ハンドル操向軸(61)を回動可能に支持するハンドル軸支持部(62a)が形成され、前記ハンドル軸支持部(62a)の上方に前記トップブリッジ(81)が配置され、前記前輪操舵軸(12a)は、前記トップブリッジ(81)に連結されて前方に延びる左右一対のリンク部材(82)によって前記ハンドル操向軸(61)と連結され、前記電動ハンドルロック装置(85)は、前記左右一対のリンク部材(82)の間に配置されることを特徴とする。
上記構成において、前記電動ハンドルロック装置(85)は、側面視で前記左右一対のリンク部材(82)と重なるようにしても良い。
また、上記構成において、前記前輪操舵軸(12a)の上端部に操舵軸アッパアーム(83)が設けられ、前記操舵軸アッパアーム(83)の両端部に前記左右一対のリンク部材(82)がそれぞれ連結され、前記操舵軸アッパアーム(83)の後方に前記電動ハンドルロック装置(85)が配置されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記電動ハンドルロック装置(85)は、前記トップブリッジ(81)の下面に係合して前記ハンドル(21)の回動を規制可能なロック部(116)を備えるようにしても良い。
また、上記構成において、前記ロック部(116)は、前記トップブリッジ(81)の下面に形成される凹部(81c)に係合可能であっても良い。
また、上記構成において、前記電動ハンドルロック装置(85)は、前記メインフレーム(62)の前方に近接して配置されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記メインフレーム(62)は、前記ハンドル(21)の転舵角度を規制する規制部(62f,62g)と、前記電動ハンドルロック装置(85)を支持する支持部(62e,62e)とを備え、前記規制部(62f,62g)は、前記ハンドル操向軸(61)に対して前記支持部(62e,62e)とは反対側に設けられるようにしても良い。
また、上記構成において、前記規制部(62f,62g)は、前記メインフレーム(62)に一体成形されていても良い。
また、上記構成において、前記トップブリッジ(81)の上面には、前記ハンドル(21)に取付けられた部品に接続される長尺部品(130A,130B)がX字状に交差し、前記長尺部品(130A,130B)は、前記トップブリッジ(81)に固定されるようにしても良い。
また、上記構成において、前記電動ハンドルロック装置(85)の下方に、前記メインフレーム(62)に上端部が支持されたクッションユニット(69)が配置されていても良い。
本発明は、ハンドル操向軸と前輪操舵軸との間に電動ハンドルロック装置が設けられ、電動ハンドルロック装置は、少なくともその一部が平面視でトップブリッジの下方に重なるように配置されるので、電動ハンドルロック装置を、前後に並んだハンドル操向軸と前輪操舵軸との間の空間であってトップブリッジの下方の空間に、ハンドル操向軸側に近接させて配置することが可能になる。従って、ハンドル周辺、詳しくはトップブリッジ周辺をコンパクトに構成することができ、車体前部の小型化を図ることができる。
また、前輪操舵軸は、トップブリッジに連結される左右一対のリンク部材によってハンドル操向軸と連結され、電動ハンドルロック装置は、左右一対のリンク部材の間に配置され、側面視で左右一対のリンク部材と重なるので、左右一対のリンク部材の間の空間に電動ハンドルロック装置を配置して、その空間を有効利用することができる。従って、ハンドル周辺に集中して電動ハンドルロック装置を配置することができ、ハンドル周辺をコンパクトにすることができる。また、左右のリンク部材で側方から電動ハンドルロック装置を保護することができる。
また、前輪操舵軸の上端部に操舵軸アッパアームが設けられ、操舵軸アッパアームの両端部に左右一対のリンク部材がそれぞれ連結され、操舵軸アッパアームの後方に電動ハンドルロック装置が配置されるので、メインフレームの前方であって操舵軸アッパアームの後方の空間に電動ハンドルロック装置を配置して、その空間の有効利用を図るとともに、電動ハンドルロック装置を保護することができる。
また、電動ハンドルロック装置は、トップブリッジの下面に係合してハンドルの回動を規制可能なロック部を備えるので、ロック部がトップブリッジと係合し、ハンドル位置が規制される構造であるため、従来のハンドルロック装置のようにヘッドパイプ周辺に配置箇所が制約されるのに比べて、本発明では、電動ハンドルロック装置の配置自由度を増大させることができる。
また、ロック部は、トップブリッジの下面に形成される凹部に係合可能であるので、電動ハンドルロック装置をトップブリッジに下から近接させて配置することができる。従って、トップブリッジ周辺に集中して電動ハンドルロック装置を配置することができ、ハンドル周辺をコンパクトにすることができる。
また、ハンドル操向軸を回動可能に支持するメインフレームを備え、電動ハンドルロック装置は、メインフレームの上部に支持されるとともにメインフレームの前方に近接して配置されるので、トップブリッジの下方で且つメインフレームの前方に形成される空間を有効活用して電動ハンドルロック装置を配置することができ、トップブリッジ周辺のコンパクト化を図ることができる。
また、メインフレームは、ハンドルの転舵角度を規制する規制部と、電動ハンドルロック装置を支持する支持部とを備え、規制部は、ハンドル操向軸に対して支持部とは反対側に設けられるので、支持部と規制部とをハンドル操向軸に近づけて配置することができ、ハンドル周辺に集中配置されて、ハンドル周辺をコンパクトにすることができる。
また、規制部は、メインフレームに一体成形されているので、部品数を削減することができ、コストを抑えることができる。
また、トップブリッジの上面には、ハンドルに取付けられた部品に接続される長尺部品がX字状に交差し、長尺部品は、トップブリッジに固定されるので、トップブリッジの上面に長尺部品が配置されるため、トップブリッジに近接した空間を有効活用することができる。従って、ハンドル周辺に集中して部品を配置することができ、ハンドル周辺をコンパクトにすることができる。また、長尺部品をX字状に交差させて配置することで、長尺部品の屈曲の曲率半径を大きくすることができ、長尺部品を無理なく配置できて、長尺部品の劣化を抑えることができる。
また、電動ハンドルロック装置の下方に、メインフレームに上端部が支持されたクッションユニットが配置されているので、電動ハンドルロック装置85を下方からクッションユニットで保護することができる。
本発明に係るハンドルロック構造を備える自動二輪車の左側面図である。 自動二輪車の車体前部を斜め上方から見た斜視図である。 自動二輪車の車体前部を示す左側面図である。 バーハンドル及びその周辺を斜め前方から見た斜視図である。 バーハンドル及びその周辺を示す左側面図である。 トップブリッジを示す説明図であり、図6(A)はトップブリッジの平面図、図6(B)はトップブリッジの正面図である。 バーハンドル及びその周辺を示す正面図である。 メインフレームを斜め上方から見た斜視図である。 電動ハンドルロック装置を示す説明図であり、図9(A)はトップブリッジ及び電動ハンドルロック装置の左側面図、図9(B)は電動ハンドルロック装置の平面図である。 図5のX矢視図である。 バーハンドル及びその周辺を示す要部平面図である。 図7のXII−XII線断面左側面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示している。
図1は、本発明に係るハンドルロック構造を備える自動二輪車10の左側面図である。
自動二輪車10は、車体フレーム11(図2参照)の前部に前スイングアーム12を介して支持された前輪13と、車体フレーム11の下部に後スイングアーム14を介して支持された後輪16と、車体上部に設けられたシート17とを備える鞍乗り型車両である。
前スイングアーム12は、車体上部に設けられたハンドル21にて操舵される。
前輪13の後方には、車体フレーム11に支持されたエンジン22が配置され、エンジン22の後部に一体的に変速機23が設けられる。
前輪13は、前スイングアーム12に車軸13aを介して支持され、後輪16は後スイングアーム14に車軸16aを介して支持されている。
エンジン22は、水平対向型のものであり、車幅方向中央部に設けられたクランクケース(不図示)から左右側方にそれぞれシリンダ部22Aが突出している。シリンダ部22Aの上部には吸気装置25が接続され、シリンダ部22Aの下部には排気装置26が接続されている。
排気装置26は、シリンダ部22Aから下方及び後方に延びる複数の排気管27と、これらの排気管27の後端部に接続されたマフラ28とから構成される。
変速機23は、その後部に出力軸(不図示)が設けられ、出力軸から後輪16までドライブシャフト(不図示)が延び、変速機23から後輪16へドライブシャフトを介して動力が伝達される。
ハンドル21の後方斜め下方にはシート17を構成する運転者用シート29及び同乗者用シート30が配置されている。自動二輪車10の前部及び両側部は、車体カバー31で覆われている。
図中の符号41はヘッドライト、42は前輪13を上方から覆うフロントフェンダ、43は運転者用ステップ、44はメインスタンド、46は同乗者用ステップ、47はトランクボックス、48はサドルバッグ、141は前スイングアーム12の側面に取付けられたリフレクタである。
図2は、自動二輪車10の車体前部を斜め上方から見た斜視図である。
自動二輪車10の車体前部には、車体カバー31を構成するフロントカバー32及びフロントカバー32の上部に設けられたウインドスクリーン33と、フロントカバー32の両側部に設けられたバックミラー51,51とが配置されている。
ウインドスクリーン33の後側にはメータパネル52、左右一対のスピーカ53,53が配置されている。また、ウインドスクリーン33の後方には、ハンドル21が配置されている。
ハンドル21は、車体フレーム11に支持されたハンドル操向軸(不図示)に連結される。ハンドル操向軸は、更に、前スイングアーム12の回動軸となる前輪操舵軸(不図示)に連結されるので、ハンドル21の回動操作に伴ってハンドル操向軸が回動するとともに前輪操舵軸が回動し、前輪13が操舵される。
ハンドル21の下方には、燃料タンク(不図示)を覆うタンクカバー55が設けられている。タンクカバー55には、燃料タンクの給油口の上方を開閉自在に覆うフューエルリッド56と、メータパネル52に表示される情報の設定等を行う操作パネル57が設けられている。
図3は、自動二輪車10の車体前部を示す左側面図であり、車体カバー、エンジン等を外して、車体フレーム11の一部及びフロントサスペンション機構65を示している。
車体フレーム11は、ハンドル21によって回動されるハンドル操向軸61を回動自在に支持するメインフレーム62と、メインフレーム62の前部下部に取付けられたロアフレーム63とを備える。
前輪13は、前輪用ディスクブレーキ装置64によって制動される。前輪用ディスクブレーキ装置64は、前輪13に一体的に設けられたブレーキディスク64aと、ブレーキディスク64aを制動するために前スイングアーム12の下端部後部に取付けられたブレーキキャリパ64bとから構成される。
メインフレーム62は、その前部でフロントサスペンション機構65を支持している。
フロントサスペンション機構65は、アッパリンク66、ロアリンク67、フォーク支持部68、前スイングアーム12、フロントクッションユニット69とから構成される。
アッパリンク66及びロアリンク67は、それぞれメインフレーム62の前部に上下に隔てて配置され、それぞれメインフレーム62に支軸71,72を介して上下揺動可能に支持されている。また、アッパリンク66及びロアリンク67は、それぞれ前後方向に延びるように且つ平行に配置されている。
筒状のフォーク支持部68は、その上部前部に支軸73を介してアッパリンク66が回動可能に連結され、下部後部に支軸74を介してロアリンク67が回動可能に支持されている。
このように、フォーク支持部68において、上部前部に支軸73を設け、下部後部に支軸74を設けることで、支軸73,74を上下に並べて配置することができる。この結果、アッパリンク66及びロアリンク67の支点間距離を同一にしたときに、メインフレーム62の前部の下部を前方に大きく突出させなくて済み、メインフレーム62を小型にすることができる。
前スイングアーム12は、フォーク支持部68に回動可能に支持される前輪操舵軸12aと、前輪操舵軸12aの下端部に一体的に接続されたフォーク部12bとから構成される。
前輪操舵軸12aは、フォーク支持部68に形成されたフォーク軸挿通穴68d(図12参照)に挿通されて、フォーク支持部68に回動可能に支持される。
フォーク部12bは、下端部に車軸13aが取付けられた左右一対のアーム部12cと、左右のアーム部12cの上端部を接続するクロス部12dとから一体に構成される。
クロス部12dには、前輪操舵軸12aが取付けられる。車軸13aは、前輪13を回転可能に支持する。
フロントクッションユニット69は、上端部がメインフレーム62に支軸75を介して揺動可能に支持され、下端部がロアリンク67に支軸76を介して揺動可能に支持される。
前輪13は、ハンドル21を含むステアリング機構80で操舵される。
図4は、ハンドル21及びその周辺を斜め前方から見た斜視図である。
ハンドル21は、左右一対の独立したハンドル半体21L,21Rからなり、ハンドル操向軸61の上端部に取付けられたトップブリッジ81に固定されている。
ハンドル半体21L,21Rは、それぞれ左右端部のグリップ(図10に示すハンドルグリップ122及びスロットルグリップ124)から車幅方向内側に傾斜しながら延びる傾斜部21aと、傾斜部21aの内端部から略水平に延びる水平部21bとを一体に備え、水平部21bがトップブリッジ81に取付けられている。傾斜部21a及び水平部21bは略板状に形成されている。
アッパリンク66は、車幅方向に延びて支軸71が貫通するリンク中央部66aと、リンク中央部66aの両端部から前方に延びるリンク側部66b,66bからなる平面視コ字状に一体形成され、リンク側部66b,66bの各前端部がフォーク支持部68に支軸73で連結されている。
ステアリング機構80は、ハンドル21と、トップブリッジ81と、トップブリッジ81の両端部に連結されて前方に延びる左右一対のロッド82,82と、ロッド82の前端部に連結されるとともに前輪操舵軸12aの上端部に取付けられた操舵軸アッパアーム83と、前スイングアーム12(図3参照)とから構成される。
メインフレーム62は、前端部の上部に上方に突出する筒状のハンドル軸支持部62aが一体に形成され、ハンドル軸支持部62aの上方にトップブリッジ81が配置されている。
左右一対のロッド82,82の間には、メインフレーム62のハンドル軸支持部62aに固定された電動ハンドルロック装置(ESL:Electric Steering Lock)85が配置されている。電動ハンドルロック装置85は、内蔵する電動モータを作動させることによりロック部116(図6(A)参照)をトップブリッジ81に係合させてハンドル21の回動をロックさせる。即ち、ハンドルロックさせる。
操舵軸アッパアーム83は、前輪操舵軸12aの上端部にボルト86及びナット87で締結され、上部に車幅方向外方斜め上方に延びる左右一対の操舵アーム83a,83aが一体に形成されている。左右の操舵アーム83a,83aには、左右のロッド82,82の前端部が連結されている。
図5は、ハンドル21及びその周辺を示す左側面図である。
メインフレーム62においてハンドル操向軸61が挿入されるハンドル軸挿通穴62d(図12参照)の軸線62pと、フォーク支持部68において前輪操舵軸12aが挿入されるフォーク軸挿通穴68d(図12参照)の軸線68pとは、共に後傾し、平行に配置されている。
メインフレーム62の車幅方向中央部には、フロントクッションユニット69の上端部69aが支軸75を介して揺動可能に連結されている。
ハンドル21及びトップブリッジ81に沿うように配置されたクラッチ配管104、ブレーキ配管108、電装品のハーネス105等の細長い部品(以下、「長尺部品」と記す。)の一部分は、ハンドル半体21L,21Rに設けられた左右一対のハンドルカバー93やトップブリッジ81の上面を覆うブリッジカバー94で覆われている。なお、ブレーキ配管108については、その配置の理解を容易にするためにハンドルカバー93の外側に露出させている(正しい配置については、図7参照。)。
トップブリッジ81の左右の端部である左端部81e及び右端部81f(右端部81fについては図9(A)参照)と、操舵軸アッパアーム83の左右の操舵アーム83aの端部83bとにロッド82が連結されている。ロッド82は、略水平に前後方向に延び、ロッド82の両端部にはそれぞれボールジョイント96が設けられ、ロッド82の両端のボールジョイント96が、トップブリッジ81の左端部81e及び右端部81fと操舵軸アッパアーム83の左右の端部83bとに揺動可能に連結されている。
電動ハンドルロック装置85は、上端部がメインフレーム62のハンドル軸支持部62aに一対のボルト97,97で固定され、下部がハンドル軸支持部62aに近接するように配置されている。また、電動ハンドルロック装置85は、トップブリッジ81の下方に近接するように配置されている。即ち、電動ハンドルロック装置85は、メインフレーム62(詳しくは、ハンドル軸支持部62a)の前方で且つトップブリッジ81の下方に出来た空間98に配置され、側面視で電動ハンドルロック装置85と前後方向に延びるロッド82とは重なっている。上記した空間98は、ハンドル軸支持部62aと、ハンドル軸支持部62aの前方に位置する操舵軸アッパアーム83との間の空間でもある。
図6は、トップブリッジ81を示す説明図である。
図6(A)はトップブリッジ81の平面図、図6(B)はトップブリッジ81の左側面図、図6(C)はトップブリッジ81の正面図である。
図6(A)に示すように、トップブリッジ81は、後部の車幅方向中央部に軸挿通穴81d、左端部81e及び右端部81fに左右のロッド82,82(図4参照)を連結するロッド連結部81g,81h、前部の縁に複数のハンドル取付穴81mがそれぞれ形成されている。
軸挿通穴81dは、ハンドル操向軸61(図3参照)の上端部が挿入されて締結される部分である。ロッド連結部81g,81hには、ロッド82,82のボールジョイント96(図4参照)を構成するボルトが通されるロッド連結穴81j,81kが開けられている。ロッド連結穴81j,81kは、それぞれを識別するために内径が異なっている。
ハンドル取付穴81mは、左右のハンドル半体21L,21R(図7参照)を取付けるボルト131,132(図11参照)をねじ込む雌ねじが形成されている。
図6(B)に示すように、トップブリッジ81の下面81bには、一対の凹部81c,81cが形成されている。左右の凹部81c,81cは、軸挿通穴81dの軸線81nに対称な位置には無く、軸線81nに対して左右対照な位置よりも車幅方向右側寄りに形成されている。これは、ハンドル21(図7参照)の左右の揺動規制角度が異なるのではなく、図7に示したように、電動ハンドルロック装置85(図7参照)がメインフレーム62に取付けられた状態では、ロック部116(図9(B)参照)が、車両の車幅方向中央を通る車体中心線よりも車幅方向右側に配置されていることによる。
下側延出部81sは、メインフレーム62(図8参照)のハンドル回動規制部62f,62g(図8参照)によって回動が規制される、即ち、下側延出部81sがハンドル回動規制部62f又はハンドル回動規制部62gに当ったときに、ロック部116(図9(B)参照)が凹部81cに挿入可能になる。
図7は、ハンドル21及びその周辺を示す正面図である。
ハンドル21の左側のハンドル半体21Lには、クラッチレバー101と、クラッチレバー101の操作によって作動液に液圧を発生させるクラッチ用マスタシリンダ102とが設けられている。クラッチ用マスタシリンダ102には、クラッチ配管104が接続され、このクラッチ配管104によってクラッチ用マスタシリンダ102で発生した作動液圧が変速機23(図1参照)側のクラッチに伝えられる。
ハンドル21の右側のハンドル半体21Rには、フロントブレーキレバー106と、フロントブレーキレバー106の操作によってブレーキ液に液圧を発生させるフロントブレーキ用マスタシリンダ107とが設けられている。フロントブレーキ用マスタシリンダ107には、ブレーキ配管108が接続され、このブレーキ配管108によってフロントブレーキ用マスタシリンダ107で発生したブレーキ液圧が前輪用ディスクブレーキ装置64(図1参照)に伝えられる。
上記したクラッチ配管104及びブレーキ配管108は、それぞれハンドル半体21L,21Rの下面に沿って配置され、トップブリッジ81の上面側に延びている。
トップブリッジ81は、その下面81bに、電動ハンドルロック装置85に備えるロック部116(図6(A),(B)参照)が挿入される一対の凹部81c,81cが形成されている。一対の凹部81c,81cは、ハンドル21を左側又は右側にそれぞれ最大に転舵した際にロック部116が挿入される位置に形成されている。
正面視では、トップブリッジ81と操舵軸アッパアーム83とは、車幅方向の幅が略同一であり、操舵軸アッパアーム83の左右の操舵アーム83a,83a間に電動ハンドルロック装置85が見える。
メインフレーム62は、その前部に左右一対の側壁62b,62bが設けられている。左右の側壁62b,62bは、下方に向かうにつれて次第に間隔が広がるように形成され、側壁62b,62bの上端部にアッパリンク66が連結されている。
図8は、メインフレーム62を斜め上方から見た斜視図である。
メインフレーム62は、筒状のハンドル軸支持部62a、左右一対の傾斜壁62c,62c及び左右一対の側壁62b,62bから一体に構成される。
ハンドル軸支持部62aは、ハンドル操向軸61(図3参照)を回動可能に支持する。左右の傾斜壁62c,62cは、ハンドル軸支持部62aの左右からそれぞれ外側方斜め下方に延びている。左右の側壁62b,62bは、左右の傾斜壁62c,62cのそれぞれの下端から傾斜壁62c,62cよりも鉛直に近い角度で下方斜め外側方に延びている。
ハンドル軸支持部62aは、ハンドル操向軸61(図5参照)が挿入されるハンドル軸挿通穴62dと、ハンドル軸支持部62aの上端部の前側に形成された左右一対のロック装置支持部62e,62eと、ハンドル軸支持部62aの上端部の後側に形成された左右一対のハンドル回動規制部62f,62gとを備える。
左右のロック装置支持部62e,62eは、ボルト97(図5参照)をねじ込むためにそれぞれ雌ねじが形成されたボルト穴62hが開けられている。これらのロック装置支持部62e,62eには、図6(B)に示した電動ハンドルロック装置85の左取付部112c及び右取付部112dがそれぞれボルト97で締結される。
図8において、ハンドル回動規制部62f,62gは、ハンドル21(図7参照)の左右への最大回動角度を規制する部分である。ハンドル21を右又は左に転舵したときに、トップブリッジ81(図7参照)に形成された下側延出部81s(図9(C)参照)がハンドル回動規制部62f又はハンドル回動規制部62gに当ることで、ハンドル21の回動が規制される。
傾斜壁62c,62c及び側壁62b,62bは中空構造に形成され、また、側壁62b,62bに形成された開口62nによって、メインフレーム62の軽量化が図られている。傾斜壁62c,62cには、フロントクッションユニット69(図5参照)の上端部69a(図5参照)を支持する支軸75(図5参照)が通されるクッション支軸挿通穴62jが開けられている。側壁62b,62bは、前部上部に傾斜壁62c,62cよりも前方に突出する前方突出壁部62qと、支軸71,72(図3参照)が通されるリンク支軸挿通穴62k,62mとが形成され、前方突出壁部62qにリンク支軸挿通穴62kが開けられている。
図9は、電動ハンドルロック装置85を示す説明図である。
図9(A)はトップブリッジ81及び電動ハンドルロック装置85の左側面図、図9(B)は電動ハンドルロック装置85の平面図である。
図9(A)に示すように、トップブリッジ81の左右のロッド連結部81g,81h(ロッド連結部81hは図6(A)参照)は、その上面81p及び下面81qが略水平に形成され、前後方向に延びるロッド82(図5参照)のボールジョイント96(図5参照)に備える上下に延びるボルトが取付けやすく形成されている。
トップブリッジ81の後端から後側に一体に後方突出部81rが形成され、後方突出部81rに、トップブリッジ81の下面81bに略直角に下側に延びる下側延出部81sが形成されている。下側延出部81sは、図8に示したメインフレーム62のハンドル回動規制部62f,62gによって回動が規制される部分である。
電動ハンドルロック装置85は、ロアケース111及びアッパケース112からなるロック装置ケース113と、ロアケース111に接続されたハーネス114と、アッパケース112に対して突出又は後退可能なロッド状のロック部116とを備える。
ロック装置ケース113は、電動モータが内蔵され、電動モータの回転軸がギヤを介してロック部116に接続されている。アッパケース112は、その上端部に上方に突出した***部112aと、メインフレーム62(図5参照)に取付けるためのロック装置取付部112bとを備える。
ハーネス114は、外部から電動モータに通電するための複数本の導線からなり、これらの導線の端部にコネクタ117が接続されている。
なお、電動ハンドルロック装置85は、上記した電動モータで駆動されるものに限らず、ソレノイドで駆動されるものでも良い。
図9(B)に示すように、ロック部116は、アッパケース112の車幅方向の幅Wの中央を通るケース中心線112gよりも右側から突出し、ロック部116の周囲を囲むようにアッパケース112の上端部に***部112aが形成されている。また、アッパケース112のロック装置取付部112bは、アッパケース112の上端部の***部112a側から一体に後側に二股に延ばされた左取付部112c及び右取付部112dからなり、左取付部112c及び右取付部112dにそれぞれボルト97(図5参照)を通すボルト挿通穴112eが開けられている。
図6(C)及び図9(A),(B)において、乗員がFOB型の電子キーに設けられたボタンを押すことで、遠隔操作により外部から電動モータに通電されると、電動モータの回転軸が一方の方向に回転し、ロック部116がアッパケース112から突出して、トップブリッジ81の一方の凹部81cに係合する。即ち、ハンドルロックされる。また、電動モータへの通電によって、回転軸が他方の方向に回転したときには、ロック部116が、アッパケース112側に後退してトップブリッジ81の凹部81cとの係合が解除される。即ち、ハンドルロックが解除される。
図10は、図5のX矢視図であり、図5のハンドル操向軸61の長手方向に対して垂直方向から見た図である。
ハンドル21のハンドル半体21L,21Rは、それぞれ傾斜部21aの上端部に一体に外側方斜め後方に延びる真直な左真直部21c、右真直部21dが設けられている。左真直部21cは、複数のスイッチが設けられた左スイッチケース121と、運転者が握るハンドルグリップ122とを備える。右真直部21dは、複数のスイッチが設けられた右スイッチケース123と、運転者が握ってスロットル開度を調整するスロットルグリップ124とを備える。
メインフレーム62の左右の傾斜壁62c,62cの付根部近傍には支軸75が貫通し、支軸75にフロントクッションユニット69の上端部69aが連結されている。
ブリッジカバー94は、トップブリッジ81の上面、前面及び背面をそれぞれ覆う上壁94a、前壁94b(図7参照)及び後壁94cを一体に備える。
後壁94cには左右一対の切欠き94d,94dが形成され、切欠き94d,94dからトップブリッジ81の上面に通された長尺部品130A,130Bが後下方に延ばされている。長尺部品130A,130Bについては、図11で詳細に説明する。
図11は、ハンドル21及びその周辺を示す要部平面図である。
ハンドル21の左側のハンドル半体21Lに沿うように、クラッチ配管104や、クラッチレバー101の作動又は非作動をオンオフとして検出するスイッチ(不図示)から延びるハーネス等が延び、また、メータパネル52からハーネスが延びている。これらのクラッチ配管104及び各種ハーネス等の束である長尺部品130Aは、トップブリッジ81の上面を左前側から右後側へ斜めに延びている。
また、ハンドル21の右側のハンドル半体21Rに沿うように、ブレーキ配管108や、フロントブレーキレバー106の作動又は非作動をオンオフとして検出するスイッチ(不図示)から延びるハーネス109、エンジンスタートスイッチ及びキルスイッチに接続されたハーネス等が延びている。これらのブレーキ配管108及び各種ハーネス等の束である長尺部品130Bが、トップブリッジ81の上面を右前側から左後側へ斜めに延びている。
即ち、長尺部品130Aと長尺部品130Bとがトップブリッジ81の上面でX字状に交差し、且つ長尺部品130A及び長尺部品130Bがトップブリッジ81に固定部材(不図示)で固定されている。
このように、長尺部品130Aと長尺部品130Bとをトップブリッジ81上でX字状に交差させることで、長尺部品130A及び長尺部品130Bの屈曲の曲率半径をより大きくすることができる。従って、長尺部品130A及び長尺部品130Bに無理が掛かりにくくなり、劣化しにくくすることができる。また、トップブリッジ81の上方の空間133、特にハンドル半体21L,21R間の凹状の空間133を有効利用することができ、ハンドル半体21L,21Rから上方への長尺部品130A及び長尺部品130Bの突出量をより小さくすることができる。
ブリッジカバー94の上壁94aは、長尺部品130A及び長尺部品130Bや、トップブリッジ81のロッド連結部81g,81hを含むトップブリッジ81の上面、ハンドル半体21L,21Rをトップブリッジ81にそれぞれ固定している一対のボルト131,132のうちの車幅方向中央側のボルト131及びその周辺を上方から覆っている。
図12は、図7のXII−XII線断面左側面図である。
メインフレーム62の上部にハンドル軸支持部62aが設けられ、ハンドル軸支持部62aに中空のハンドル操向軸61が一対のベアリング135,135を介して回動可能に支持され、ハンドル操向軸61の上端部にトップブリッジ81が取付けられている。
メインフレーム62の左右一対の側壁62bの前端部には、支軸71,72を介してアッパリンク66、ロアリンク67の各後端部が揺動可能に連結され、アッパリンク66及びロアリンク67の各前端部に支軸73,74を介して中空のフォーク支持部68が揺動可能に連結されている。
フォーク支持部68には、上下一対のベアリング(不図示)を介して前スイングアーム12の前輪操舵軸12aが回動可能に支持されている。
トップブリッジ81の両端部は、左右一対のロッド82を介して前輪操舵軸12aの上端部に取付けられた操舵軸アッパアーム83の両端部に連結されている。
フロントクッションユニット69は、その上端部69aがメインフレーム62に支軸75を介して回動可能に連結され、フロントクッションユニット69の下端部69bが、ロアリンク67の中間部に支軸76を介して回動可能に連結されている。
メインフレーム62のハンドル軸支持部62aの上端部には電動ハンドルロック装置85が固定されている。
電動ハンドルロック装置85は、側面視において、メインフレーム62のハンドル軸支持部62a及びハンドル操向軸61の前方、トップブリッジ81の下方、メインフレーム62の側壁62b(詳しくは、前方突出壁部62q)の上方、アッパリンク66の上方、前輪操舵軸12aの後方及び操舵軸アッパアーム83の後方に出来る空間98に配置されている。また、電動ハンドルロック装置85は、フロントクッションユニット69の上方に配置されている。
上記した図11及び図12に示すように、電動ハンドルロック装置85や長尺部品130A,130Bは、トップブリッジ81の周辺に近接させてコンパクトに配置しているので、ハンドル21周り、ひいては車体前部の小型化を図ることができる。
また、上記した電動ハンドルロック装置85の周囲の部品に加えて、左右のロッド82,82が、電動ハンドルロック装置85を側方から覆うので、電動ハンドルロック装置85を保護することができる。
以上の図3及び図5に示したように、ハンドル21により操作されるハンドル操向軸61と、ハンドル操向軸61の前方に前輪13を操舵するために配置された前輪操舵軸12aと、ハンドル操向軸61の上端に締結されてハンドル21が固定されるトップブリッジ81とを備え、ハンドル21の近傍に、電気的に作動する電動ハンドルロック装置85が設けられた鞍乗り型車両としての自動二輪車10(図1参照)のハンドルロック構造において、ハンドル操向軸61と前輪操舵軸12aとの間に電動ハンドルロック装置85が設けられ、電動ハンドルロック装置85は、少なくともその一部が平面視でトップブリッジ81の下方に重なるように配置される。
この構成によれば、電動ハンドルロック装置85を、前後に並んだハンドル操向軸61と前輪操舵軸12aとの間の空間98であってトップブリッジ81の下方の空間98に、ハンドル操向軸61側に近接させて配置することが可能になる。従って、ハンドル21の周辺、詳しくはトップブリッジ81の周辺をコンパクトに構成することができ、車体前部の小型化を図ることができる。
また、前輪操舵軸12aは、トップブリッジ81に連結される左右一対のリンク部材としてのロッド82,82によってハンドル操向軸61と連結され、電動ハンドルロック装置85は、左右一対のロッド82,82の間に配置され、側面視で左右一対のロッド82,82と重なるので、左右一対のロッド82,82の間の空間98に電動ハンドルロック装置85を配置して、その空間98を有効利用することができる。従って、ハンドル21の周辺に集中して電動ハンドルロック装置85を配置することができ、ハンドル21の周辺をコンパクトにすることができる。また、左右のロッド82,82で側方から電動ハンドルロック装置85を保護することができ、特別に電動ハンドルロック装置85を保護する部材を設けずに済む。従って、部品数の増加を防止して、コストを低減することができる。
また、図4及び図5に示したように、前輪操舵軸12aの上端部に操舵軸アッパアーム83が設けられ、操舵軸アッパアーム83の両端部に左右一対のロッド82,82がそれぞれ連結され、操舵軸アッパアーム83の後方に電動ハンドルロック装置85が配置されるので、メインフレーム62の前方であって操舵軸アッパアーム83の後方の空間98に電動ハンドルロック装置85を配置して、その空間98の有効利用を図るとともに、電動ハンドルロック装置85を操舵軸アッパアーム83及び電動ハンドルロック装置85で保護することができる。
また、図5及び図6(A),(B)に示したように、電動ハンドルロック装置85は、トップブリッジ81の下面に係合してハンドル21の回動を規制可能なロック部116を備えるので、ロック部116がトップブリッジ81と係合し、ハンドル21の回動位置が規制される構造であるため、従来のハンドルロック装置のようにヘッドパイプ周辺に配置箇所が制約されるのに比べて、本実施形態では、電動ハンドルロック装置85の配置自由度を増すことができる。
また、図6(A),(B)及び図7に示したように、ロック部116は、トップブリッジ81の下面に形成される凹部81cに係合可能であるので、電動ハンドルロック装置85をトップブリッジ81に下から近接させて配置することができる。従って、トップブリッジ81の周辺に集中して電動ハンドルロック装置85を配置することができ、ハンドル21の周辺をコンパクトにすることができる。
また、図5に示したように、ハンドル操向軸61を回動可能に支持するメインフレーム62を備え、電動ハンドルロック装置85は、メインフレーム62の上部に支持されるとともにメインフレーム62の前方に近接して配置されるので、トップブリッジ81の下方で且つメインフレーム62の前方に形成される空間98を有効活用して電動ハンドルロック装置85を配置することができ、トップブリッジ81の周辺のコンパクト化を図ることができる。
また、図8に示したように、メインフレーム62は、ハンドル21の転舵角度を規制する規制部としてのハンドル回動規制部62f,62gと、電動ハンドルロック装置85を支持する支持部としてのロック装置支持部62e,62eとを備え、ハンドル回動規制部62f,62gは、ハンドル操向軸61に対してロック装置支持部62e,62eとは反対側に設けられるので、ロック装置支持部62e,62eとハンドル回動規制部62f,62gとをハンドル操向軸61に近づけて配置することができ、ハンドル21の周辺に集中配置されて、ハンドル21の周辺をコンパクトにすることができる。
また、ハンドル回動規制部62f,62gは、メインフレーム62に一体成形されているので、部品数を削減することができ、コストを抑えることができる。
また、図11に示したように、トップブリッジ81の上面には、ハンドル21に取付けられた部品に接続される配管、ハーネス等の長尺部品130A,130BがX字状に交差し、長尺部品130A,130Bは、トップブリッジ81に固定されるので、トップブリッジ81の上面に長尺部品130A,130Bが配置されるため、トップブリッジ81に近接した空間133を有効活用することができる。従って、ハンドル21の周辺に集中して部品を配置することができ、ハンドル21の周辺をコンパクトにすることができる。また、長尺部品130A,130BをX字状に交差させて配置することで、長尺部品130A,130Bの屈曲の曲率半径を大きくすることができ、長尺部品130A,130Bを無理なく配置できて、長尺部品130A,130Bの劣化を抑えることができる。
また、図5及び図12に示したように、電動ハンドルロック装置85の下方に、メインフレーム62に上端部69aが支持されたフロントクッションユニット69が配置されているので、電動ハンドルロック装置85を下方からフロントクッションユニット69で覆い、飛び石等から電動ハンドルロック装置85を保護することができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図5に示したように、メインフレーム62において、ハンドル軸支持部62aの前側にロック装置支持部62e,62eを設け、ハンドル軸支持部62aの後側にハンドル回動規制部62f,62gを設けたが、これに限らず、ハンドル軸支持部62aの前側にハンドル回動規制部62f,62gを設け、ハンドル軸支持部62aの後側にロック装置支持部62e,62eを設けても良く、これにより、電動ハンドルロック装置85をハンドル軸支持部62aの後側に配置しても良い。
本発明は、自動二輪車10に適用する場合に限らず、自動二輪車10以外も含む鞍乗り型車両にも適用可能である。なお、鞍乗り型車両とは、車体に跨って乗車する車両全般を含み、自動二輪車(原動機付き自転車も含む)のみならず、ATV(不整地走行車両)に分類される三輪車両や四輪車両を含む車両である。
10 自動二輪車(鞍乗り型車両)
12 前スイングアーム
12a 前輪操舵軸
13 前輪
14 後スイングアーム
21 ハンドル
61 ハンドル操向軸
62 メインフレーム
62e ロック装置支持部(支持部)
62f,62g ハンドル回動規制部(規制部)
69 フロントクッションユニット(クッションユニット)
81s トップブリッジの下側延出部
81 トップブリッジ
81c 凹部
82 ロッド(リンク部材)
83 操舵軸アッパアーム
85 電動ハンドルロック装置
112b ロック装置取付部(支持部)
116 ロック部
130A 長尺部品(104 クラッチ配管、105 ハーネス)
130B 長尺部品(108 ブレーキ配管、109 ハーネス)

Claims (10)

  1. ハンドル(21)により操作されるハンドル操向軸(61)と、前記ハンドル操向軸(61)の前方に前輪(13)を操舵するために配置された前輪操舵軸(12a)と、前記ハンドル操向軸(61)の上端に締結されて前記ハンドル(21)が固定されるトップブリッジ(81)とを備え、前記ハンドル(21)の近傍に、電気的に作動する電動ハンドルロック装置(85)が設けられた鞍乗り型車両のハンドルロック構造において、
    前記ハンドル操向軸(61)と前記前輪操舵軸(12a)との間に前記電動ハンドルロック装置(85)が設けられ、前記電動ハンドルロック装置(85)は、少なくともその一部が平面視で前記トップブリッジ(81)の下方に重なるように配置され
    前記電動ハンドルロック装置(85)を支持するメインフレーム(62)を備え、前記メインフレーム(62)には、前記ハンドル操向軸(61)を回動可能に支持するハンドル軸支持部(62a)が形成され、前記ハンドル軸支持部(62a)の上方に前記トップブリッジ(81)が配置され、
    前記前輪操舵軸(12a)は、前記トップブリッジ(81)に連結されて前方に延びる左右一対のリンク部材(82)によって前記ハンドル操向軸(61)と連結され、
    前記電動ハンドルロック装置(85)は、前記左右一対のリンク部材(82)の間に配置されることを特徴とする鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  2. 記電動ハンドルロック装置(85)は、側面視で前記左右一対のリンク部材(82)と重なることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  3. 前記前輪操舵軸(12a)の上端部に操舵軸アッパアーム(83)が設けられ、前記操舵軸アッパアーム(83)の両端部に前記左右一対のリンク部材(82)がそれぞれ連結され、前記操舵軸アッパアーム(83)の後方に前記電動ハンドルロック装置(85)が配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  4. 前記電動ハンドルロック装置(85)は、前記トップブリッジ(81)の下面に係合して前記ハンドル(21)の回動を規制可能なロック部(116)を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  5. 前記ロック部(116)は、前記トップブリッジ(81)の下面に形成される凹部(81c)に係合可能であることを特徴とする請求項4に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  6. 記電動ハンドルロック装置(85)は、前記メインフレーム(62)の前方に近接して配置されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  7. 前記メインフレーム(62)は、前記ハンドル(21)の転舵角度を規制する規制部(62f,62g)と、前記電動ハンドルロック装置(85)を支持する支持部(62e,62e)とを備え、前記規制部(62f,62g)は、前記ハンドル操向軸(61)に対して前記支持部(62e,62e)とは反対側に設けられることを特徴とする請求項6に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  8. 前記規制部(62f,62g)は、前記メインフレーム(62)に一体成形されていることを特徴とする請求項7に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  9. 前記トップブリッジ(81)の上面には、前記ハンドル(21)に取付けられた部品に接続される長尺部品(130A,130B)がX字状に交差し、前記長尺部品(130A,130B)は、前記トップブリッジ(81)に固定されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
  10. 前記電動ハンドルロック装置(85)の下方に、前記メインフレーム(62)に上端部が支持されたクッションユニット(69)が配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の鞍乗り型車両のハンドルロック構造。
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