JP6593228B2 - 電子時計 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばGPS衛星などからの衛星信号およびアンテナ局からの標準電波信号のいずれかを受信して時刻情報を取得して時刻修正を行う電子時計に関する。
従来、GPS衛星からの衛星信号や、長波標準電波送信所からの標準電波信号を受信して時刻情報を取得し、時刻修正を行う電子時計が知られている(特許文献1参照)。
この電子時計では、GPS用の高周波の電波を受信するパッチアンテナと、標準時刻用の長波の電波を受信するバーアンテナとの2つのアンテナを備える。また、大電力を必要とするGPS受信のために大きな釦電池(二次電池)を設ける必要がある。さらに、多機能表示のために、指針の他に、複数の副表示部も設けられており、これらを駆動するために複数のモーターも配置されている。
特開2015−175839号公報
前記電子時計では、二次電池と、パッチアンテナとが、時計の厚さ方向に重なって設けられている。このため、二次電池およびパッチアンテナ、バーアンテナ等を有する時計のムーブメントの厚みが厚くなり、電子時計の薄型化が困難であるという課題があった。
本発明の目的は、衛星信号および標準電波信号を受信可能であり、かつ、薄型化できる電子時計を提供することにある。
本発明の電子時計は、衛星信号を受信する平面アンテナと、標準電波信号を受信するバーアンテナと、複数の指針を有する時刻表示部と、前記指針を駆動する複数のモーターと、電池と、時計ケースとを備える電子時計であって、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記電池とは、前記時計ケース内で互いに平面的に重ならない位置に配置され、前記複数のモーターは、前記平面アンテナおよび前記バーアンテナとは、前記時計ケース内で平面的に重ならない位置に配置され、前記複数のモーターのうち少なくとも一つのモーターは、前記時計ケース内で前記電池と平面的に重なる位置に配置されることを特徴とする。
本発明において、時計ケース内で、平面アンテナ、バーアンテナ、電池、モーターなどの各部品が互いに平面的に重ならないとは、電子時計の文字板表面に直交する方向から視認する平面視において、各部品が互いに重ならないことを意味する。
本発明によれば、衛星信号を受信する平面アンテナと、標準電波信号を受信するバーアンテナとの2種類のアンテナを設けたので、衛星信号および標準電波信号を受信可能である。このため、1種類のアンテナのみを備える電子時計に比べて、いずれか一方の信号を受信できる可能性が高まり、時刻情報を取得できる確率を向上できる。
また、時計ケース内に配置される部品において、厚さ寸法が比較的大きな部品である平面アンテナ、バーアンテナ、電池を、互いに平面的に重ならない位置に配置したので、電子時計を薄型化できる。さらに、複数のモーターを、平面アンテナおよびバーアンテナと平面的に重ならない位置に配置したので、さらに電子時計を薄型化できる。
その上、複数のモーターのうち、少なくとも一つのモーターを、電池と平面的に重なる位置(平面視で互いに重なる位置)に配置したので、すべてのモーターを電池と平面的に重ならないように配置する場合に比べて、時計ケースの平面サイズを小さくでき、電子時計を小型化できる。
さらに、モーターおよび電池は、平面アンテナおよびバーアンテナに比べると厚さ寸法を小さくできるため、モーターを電池と平面的に重ねた場合、モーターを各アンテナと重ねる場合に比べて、電子時計の厚さ寸法を小さくでき、電子時計を薄型化できる。
さらに、モーターを電池と平面的に重ねた場合、金属製の電池が耐磁板として機能し、モーターのコイルが外部磁界の影響を受けてモーターが誤動作することも防止できる。
本発明の電子時計は、衛星信号を受信する平面アンテナと、標準電波信号を受信するバーアンテナと、複数の指針軸および前記指針軸に取り付けられた指針を有する時刻表示部と、前記指針軸を駆動する複数のモーターと、電池と、時計ケースとを備える電子時計であって、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記電池とは、前記時計ケース内で互いに平面的に重ならない位置に配置され、前記複数の指針軸は、前記平面アンテナおよび前記バーアンテナとは、前記時計ケース内で平面的に重ならない位置に配置され、前記複数の指針軸のうち少なくとも一つの指針軸は、前記時計ケース内で前記電池と平面的に重なる位置に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、衛星信号を受信する平面アンテナと、標準電波信号を受信するバーアンテナとの2種類のアンテナを設けたので、衛星信号および標準電波信号を受信可能である。このため、1種類のアンテナのみを備える電子時計に比べて、いずれか一方の信号を受信できる可能性が高まり、時刻情報を取得できる確率を向上できる。
また、時計ケース内に配置される部品において、厚さ寸法が比較的大きな部品である平面アンテナ、バーアンテナ、電池を、互いに平面的に重ならない位置に配置したので、電子時計を薄型化できる。さらに、指針軸を、平面アンテナおよびバーアンテナと平面的に重ならない位置に配置したので、さらに電子時計を薄型化できる。
その上、複数の指針軸のうち、少なくとも一つの指針軸を、電池と平面的に重なる位置に配置したので、指針軸に指針を押し込んで取り付ける場合に、指針軸に加わる力を指針軸に平面的に重なる電池で支持することも可能となる。したがって、樹脂部品などに比べて強度の高い金属製の電池で針押し込み時の押し込み力を支持でき、安定した針取り付け性を確保できる。
本発明の電子時計において、前記時計ケース内に設けられる太陽電池を備え、前記太陽電池の電極層と、前記平面アンテナとは、平面的に重ならず、前記太陽電池の電極層と、前記バーアンテナとは、平面的に重なることが好ましい。
太陽電池は、例えば、ベースとなる樹脂フィルム上に、アルミ等の裏面電極を介して、発電層としてのアモルファスシリコン半導体の薄膜を積層し、さらに、発電層の表面に透光性の透明電極(表面電極)を設けて構成される。ここで、衛星信号(GPS信号)の周波数は1575.42MHzと高い周波数であるため、太陽電池の透明電極のように薄い金属部分でも電波が減衰し、アンテナ特性が劣化する。一方、長波標準電波(40〜77.5kHz)を受信するバーアンテナは、太陽電池の電極と重なっていても長波標準電波を受信できる。
したがって、太陽電池の電極層と平面アンテナとを平面的に重ねないことで、平面アンテナでのアンテナ特性の劣化を防止できる。また、太陽電池の電極層とバーアンテナとを平面的に重ねているので、太陽電池の面積を大きくでき、発電量を確保できる。
本発明の電子時計において、前記時計ケース内には、第1回路基板および第2回路基板が配置され、前記第1回路基板には、前記モーターの駆動を制御する制御用ICと、前記電池を含む電源を制御する電源制御ICとが実装され、前記第2回路基板には、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記平面アンテナによる衛星信号の受信制御を行う衛星信号受信用ICと、前記バーアンテナによる標準電波信号の受信制御を行う標準電波受信用ICとが実装されることが好ましい。
本発明によれば、第2回路基板に、各アンテナと、各アンテナの受信用のICとをまとめて実装しているので、各アンテナから受信用ICまでの信号経路を短くでき、アンテナで受信した信号にノイズが影響する可能性を低くできる。このため、各受信用ICは、ノイズの影響が軽減された信号を処理でき、正しい時刻情報を取得できる可能性も向上できる。
また、第2回路基板とは異なる第1回路基板に、モーターの駆動制御用ICや、電源制御用ICを設けたので、第2回路基板と第1回路基板とを離して配置でき、モーターの駆動信号などが受信信号に影響することも防止できる。
本発明の電子時計において、前記時計ケース内には、第1耐磁板および第2耐磁板が配置され、前記第1耐磁板および前記第2耐磁板は、前記平面アンテナおよび前記バーアンテナとは平面的に重ならないことが好ましい。
本発明によれば、第1耐磁板および第2耐磁板の2枚の耐磁板を備えているので、モーターの時計表面側および時計裏面側にそれぞれ第1耐磁板および第2耐磁板を配置することができる。このため、モーターに時計表面側および時計裏面側から外部磁界が影響することを防止でき、モーターの誤動作を防止できる。
さらに、各耐磁板は、各アンテナと平面的に重なる部分が除かれているので、各アンテナで受信する電波が耐磁板によって妨げられることがなく、受信性能も確保できる。
本発明の実施形態に係る電子時計を示す概略図である。 前記電子時計の平面図である。 前記電子時計の概略断面図である。 前記電子時計の概略断面図である。 前記電子時計の要部を示す分解斜視図である。 前記電子時計の平面アンテナ、バーアンテナ、電池、ステップモーターの配置を示す概略平面図である。 前記電子時計の第1回路基板を示す斜視図である。 前記電子時計の第2回路基板を示す斜視図である。 前記電子時計の太陽電池パネルの積層構造を示す概略断面図である。 前記電子時計の回路構成を示すブロック図である。 標準電波信号の受信エリアを示す図である。 JJYのタイムコードフォーマットを示す図である。 GPS衛星信号の航法メッセージの構成を説明する図である。 GPS衛星信号のTLMワードの構成を説明する図である。 GPS衛星信号のHOWワードの構成を説明する図である。 前記電子時計の制御部の構成を示すブロック図である。 前記実施形態の自動受信処理を示すフローチャートである。 前記実施形態の測時受信処理を示すフローチャートである。 前記実施形態の測位受信処理を示すフローチャートである。 前記実施形態の標準電波受信処理を示すフローチャートである。 本発明の変形例の平面アンテナ、バーアンテナ、電池、ステップモーターの配置を示す概略図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、電子時計1のカバーガラス33側を表面側(上側)とし、裏蓋34側を裏面側(下側)として説明する。
[電子時計の概要]
電子時計1は、図1に示すように、長波標準電波送信所Rからの標準電波信号と、地球の上空を所定の軌道で周回している複数のGPS衛星Sなどからの衛星信号との両方の信号を受信できるように構成されている。
電子時計1は、長波標準電波送信所Rからの標準電波信号を受信し、その送信所Rが設置されている国の時刻情報を取得するように構成されている。
また、電子時計1は、測時モードでの受信処理(測時受信処理)と、測位モードでの受信処理(測位受信処理)を実行するように構成されている。ここで、測時モードとは、少なくとも1機以上のGPS衛星Sから衛星信号を受信し、当該衛星信号に含まれる時刻情報に基づいて、電子時計1の内部時刻を修正するモードである。また、測位モードとは、3機以上(好ましくは4機以上)のGPS衛星Sから衛星信号を受信し、当該衛星信号に含まれる軌道情報および時刻情報を用いて電子時計1から各GPS衛星Sまでの距離を算出して電子時計1の現在位置を求め、電子時計1の現在位置に基づいて電子時計1が指示する時刻のタイムゾーン情報を修正し、前記衛星信号から取得した時刻情報と前記タイムゾーン情報とから電子時計1の内部時刻を修正するモードである。
電子時計1は、標準電波信号から時刻情報を取得した場合には、内部で計時している内部時刻情報をその時刻情報で修正できる。また、衛星信号から時刻情報を取得した場合は、前記内部時刻情報を、前記時刻情報および前記タイムゾーン情報に基づいて修正できる。タイムゾーン情報は、前記衛星信号から算出した位置情報と、電子時計1に記憶した地図情報とに基づいて設定できる。また、ユーザーが電子時計1のボタン36,37やリューズ38などを操作して、前記タイムゾーン情報を手動で選択して設定できるように構成してもよい。
[電子時計の構成]
次に、標準電波信号および衛星信号を受信可能な電子時計1の構成について説明する。図2は電子時計1の正面図であり、図3は電子時計1の6時−12時方向に沿った概略断面図であり、図4は電子時計1の3時−9時方向に沿った概略断面図であり、図5は電子時計1の要部の分解斜視図であり、図6は電子時計1の要部の概略平面図である。
電子時計1は、図3,4にも示すように、時計ケースである外装ケース30と、カバーガラス33と、裏蓋34とを備えている。外装ケース30は、円筒状のケース31に、ベゼル32が嵌合されて構成されている。なお、外装ケースとしては、ケースおよび裏蓋が一体化されたワンピースケースでもよい。
外装ケース30の側面には、Aボタン36と、Bボタン37と、リューズ38とが設けられている。
ケース31の二つの開口のうち、表面側の開口は、ベゼル32を介してカバーガラス33で塞がれており、裏面側の開口は裏蓋34で塞がれている。ベゼル32の内周側には、プラスチックで形成されたリング状のダイヤルリング35を介して、円盤状の文字板11が配置されている。
ケース(胴)31および裏蓋34は、SUS(ステンレス鋼)、チタン合金、アルミ、BS(真鍮)などの金属材料が利用される。ベゼル32は、ケース31と同じ金属材料で構成してもよいが、電波受信に影響しないセラミックで構成することが好ましい。
外装ケース30内には、GPS衛星信号を受信する衛星信号用アンテナとして、平面アンテナ(パッチアンテナ)40が配置され、長波標準電波を受信する標準電波用アンテナとして、バーアンテナ150が配置されている。本実施形態では、電子時計1をカバーガラス33側から見た平面視において、文字板11の平面中心に対して12時位置に平面アンテナ40が配置され、9時位置にバーアンテナ150が配置されている。
[電子時計の内部構造]
次に、電子時計1の外装ケース30に内蔵される内部構造について説明する。
図3〜5に示すように、外装ケース30内には、光透過性の部材で構成された文字板11やムーブメント2が収容される。
[文字板]
文字板11は、非導電性を有し、かつ、少なくとも一部の光を透過させる透光性を有するポリカーボネートなどのプラスチック材料で形成され、図2に示すように、文字板11の6時位置側に設けられた第1サブダイヤル12と、文字板11の10時〜11時側に設けられた第2サブダイヤル13と、カレンダー車20を視認するためのカレンダー小窓15とを備える。
文字板11の平面中心位置には、指針軸27が配置される貫通孔16が形成され、指針軸27には、ローカルタイムを指示する指針(秒針)21、指針(分針)22、指針(時針)23が取り付けられている。このため、指針軸27は、各指針21,22,23が取り付けられる3つの指針軸(回転軸)で構成されている。
第1サブダイヤル12には、指針軸28が配置される貫通孔17が形成され、指針軸28にはホームタイムを指示する指針(分針)24、指針(時針)25が取り付けられている。このため、指針軸28は、各指針24,25が取り付けられる2つの指針軸(回転軸)で構成されている。
第2サブダイヤル13には、指針軸29が配置される貫通孔18が形成され、指針軸29には曜日や各種情報を指示する指針26が取り付けられている。
第2サブダイヤル13の右半分には、曜日を示す「S、M、T、W、T、F、S」の文字が表記されている。第2サブダイヤル13の左半分の7時方向(指針26の指針軸29から見て7時方向)には、サマータイムが設定されていることを示す「DST」と、設定されていないことを示す「・」とが表記されている。さらに、第2サブダイヤル13の左半分の9時位置から8時位置には電池残量を示す三日月鎌状の目盛が表記され、10時位置には機内モードを示す飛行機のマークが表記され、11時位置には、測時受信モードを実行中であることや、測時受信処理に成功した場合に指針26が指示する「1」の文字と、測位受信モードを実行中であることや、測位受信処理に成功した場合に指針26が指示する「4+」の文字とが表記されている。
したがって、第2サブダイヤル13および指針26からなる情報表示部は、曜日表示と、時計の受信モードや電池残量等の情報とを切り替えて表示する。指針26による曜日表示と、各種情報表示の切り替えは、Aボタン36、Bボタン37を適宜操作することで行える。
[ダイヤルリング]
文字板11の表面側には、非導電性部材である合成樹脂(例えばABS樹脂)にて形成されたダイヤルリング35が設けられる。ダイヤルリング35は、文字板11の周囲に沿って配置され、内周面が傾斜面(円錐面)とされ、この傾斜面には時字マークやワールドタイムの時差などの目盛が印刷されている。ダイヤルリング35をプラスチックで成形すれば、受信性能も確保でき、かつ、複雑な形状も形成できて意匠性を向上できる。
ベゼル32の表面には、協定世界時(UTC)との時差を表す時差情報が数字で表記されている。なお、時差情報としては、数字と数字以外の記号とで表記されるものでもよい。さらに、タイムゾーンの代表都市名を表す都市情報を、時差情報に併記してもよい。都市情報は、例えば、「TYO(東京)」のように、都市名を三文字のアルファベットで略したスリーレターコードで表記できる。
[ムーブメント]
ムーブメント2は、図3〜5に示すように、文字板11側から裏蓋34に向かって順次配置された太陽電池パネル80、第1耐磁板91、カレンダー車20、地板125、駆動機構140(図5では図示略)、輪列受け127(図5では図示略)、第1回路基板710、第2耐磁板92、スペーサー128(図5では図示略)、二次電池130、第2回路基板720、回路押え板725(図5では図示略)を備える。
第2回路基板720には、後述するように、平面アンテナ(パッチアンテナ)40、バーアンテナ150が実装されている。
駆動機構140は、図6にも示すように、地板125に取り付けられたステップモーター141〜145と、地板125および輪列受け127間に軸支される歯車などの輪列(図示略)とを有する。
本実施形態の駆動機構140は、第1〜第5駆動機構を備える。第1駆動機構は、秒針21を駆動する第1ステップモーター141および第1輪列(図示略)を備える。第2駆動機構は、分針22および時針23を駆動する第2ステップモーター142および第2輪列(図示略)を備える。第3駆動機構は、ホームタイム用の分針24および時針25を駆動する第3ステップモーター143および第3輪列(図示略)を備える。第4駆動機構は、指針26を駆動する第4ステップモーター144および第4輪列(図示略)を備える。第5駆動機構は、カレンダー車20を駆動する第5ステップモーター145および第5輪列(図示略)を備える。第5輪列は、図5に示すカレンダー車20に噛み合ってカレンダー車20を回転する歯車(日回し車)146を備えている。
[アンテナ、電池、ステップモーターの配置位置関係]
図6に示すように、平面視でムーブメント2の12時位置には平面アンテナ40が配置され、3時位置には巻真381やオシドリ382等の切換機構が配置されている。ムーブメント2の中心から6時位置までの領域には、リチウムイオン電池などの二次電池130が配置され、ムーブメント2の9時位置には、バーアンテナ150が配置されている。
したがって、図3、4,6に示すように、平面アンテナ40、バーアンテナ150、二次電池130は、外装ケース30内で互いに平面的に重ならない位置、すなわち、ムーブメント2の平面視で互いに重ならない位置に配置されている。
また、図6に示すように、各ステップモーター141〜145は、平面アンテナ40、バーアンテナ150とは、外装ケース30内で互いに平面的に重ならない位置、すなわち、ムーブメント2の平面視で互いに重ならない位置に配置されている。
[ステップモーターの配置位置]
さらに、各ステップモーター141〜145の少なくとも一部のステップモーター141,143,145は、モーターの全体または一部が、外装ケース30内で二次電池130と平面的に重なる位置に配置されている。
第1ステップモーター141は、平面視でムーブメント2の中心位置に設けられる指針軸27に対して略8時方向の位置に配置されている。本実施形態では、第1ステップモーター141は、第1サブダイヤル12および第2サブダイヤル13の間であり、さらに、二次電池130に平面的に重なる位置に配置されている。
第2ステップモーター142は、平面視で指針軸27に対して略2時方向の位置に配置されている。本実施形態では、第2ステップモーター142は、平面アンテナ40および二次電池130に重ならない位置に配置されている。
第3ステップモーター143は、平面視でムーブメント2の6時位置に配置され、二次電池130に平面的に重なる位置に配置されている。
第4ステップモーター144は、平面視でムーブメント2の略11時位置に配置されている。本実施形態では、第4ステップモーター144は、平面アンテナ40、バーアンテナ150間であり、各アンテナ40、150に平面的に重ならない位置に配置されている。
第5ステップモーター145は、平面視でムーブメント2の5時位置に配置され、さらに、二次電池130に平面的に重なる位置に配置されている。
[指針軸の配置位置]
図3、4,6に示すように、文字板11の中心に設けられる指針軸27は、二次電池130の上側に配置され、外装ケース30内で二次電池130と平面的に重なる位置に配置されている。
第1サブダイヤル12の指針軸28は、二次電池130の上側に配置され、二次電池130と平面的に重なる位置に配置されている。
第2サブダイヤル13の指針軸29は、外装ケース30内で平面アンテナ40、バーアンテナ150、二次電池130に囲まれる位置に配置され、これらの部品と平面的に重ならない位置に配置されている。
すなわち、指針軸27~29は、平面アンテナ40およびバーアンテナ150とは、平面視で重ならない位置に配置され、一部の指針軸27,28は、二次電池130とは、平面視で重なる位置に配置されている。
[回路基板]
電子時計1は、前述のとおり、時計駆動制御用の第1回路基板710と、標準電波・GPS受信用の第2回路基板720との2枚の回路基板を備え得ている。なお、第1回路基板710および第2回路基板720は、図4に示すように、平面視で9時位置すなわちバーアンテナ150の近くの位置で、コネクター730を介して接続されている。
[第1回路基板]
第1回路基板710は、図7に示すように、平面略円形に形成され、かつ、配線などが電波受信に影響することを防止するため、平面アンテナ40と平面的に重なる部分には略矩形の切欠部713が形成され、バーアンテナ150と平面的に重なる弓形の部分は直線状に切断されて直線状の切断部714とされている。
第1回路基板710の表面側には、電源制御IC711と、時計駆動制御用ICであるCPU−IC712とが実装されている。
また、第1回路基板710には、ムーブメント2の薄型化のために、ステップモーター141〜145において厚みのあるモーターコイルが配置される穴715や溝716が形成されている。
さらに、第1回路基板710には、スイッチ接点ばね(図示略)が挿通される穴717も形成されている。スイッチ接点ばねは、リューズ38を0段位置から1段位置や2段位置に引き出した際に、巻真381の回転に連動してその回転方向に往復移動し、穴717の内周面に形成された一対の電極の一方に当接するものである。これにより、リューズ38による巻真381の回転方向および回転量を検出できる。
電源制御IC711は、後述するように、太陽電池パネル80から二次電池130への充電制御を行い、過充電や過放電の発生を防止する充電制御回路71と、太陽電池パネル80や二次電池130の電圧もしくは電流を測定する電圧検出回路74とを備えている。電圧検出回路74は、太陽電池パネル80に太陽光のような強い光が当たったことを検出することで、電子時計1が屋外に配置されていることを検出する機能も備えている。
[第2回路基板]
第2回路基板720は、図8に示すように、平面略円形に形成され、かつ、二次電池130が配置される略円形の切欠部721が形成されている。この切欠部721に二次電池130を配置することで、電子時計1を薄型化できる。
第2回路基板720の表面側には、平面アンテナ40と、バーアンテナ150と、衛星信号受信用ICであるGPS−IC501と、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)530と、メモリー用ICであるフラッシュメモリー540と、標準電波受信用IC401と、フィルター用水晶410と、第1レギュレーター72、第2レギュレーター73とが実装されている。
GPS−IC501は、後述するように、RF部510およびベースバンド部520を内蔵する。そして、GPS−IC501と、TCXO530と、フラッシュメモリー540とで、後述するGPS受信部500が構成される。また、標準電波受信用IC401とフィルター用水晶410とで後述する標準電波受信回路部400が構成される。
平面アンテナ40は、GPS−IC501に接続され、バーアンテナ150は、標準電波受信用IC401に接続されている。
フラッシュメモリー540には、GPS受信用のファームウェアのプログラムや、測位受信処理において算出した位置情報からタイムゾーンを判別するためのタイムゾーンデータが記憶されている。
[平面アンテナ]
平面アンテナ40は、GPS衛星Sからの衛星信号を受信するものである。
平面アンテナ40は、図3,5に示すように、平面視において、外装ケース30(ケース31およびベゼル32)、太陽電池パネル80、第1耐磁板91、第1回路基板710、第2耐磁板92とは重ならずに、非導電性部材にて形成されたカバーガラス33、文字板11、カレンダー車20、地板125と重なっている。すなわち、電子時計1では、平面アンテナ40の時計表面側において、平面視で平面アンテナ40と重なる部品はすべて非導電性部材にて形成されている。
このため、時計表面側から伝播されてくる衛星信号は、カバーガラス33を透過した後、外装ケース30、太陽電池パネル80、第1回路基板710、耐磁板91、92によって遮られることなく、文字板11、カレンダー車20、地板125を透過して平面アンテナ40に入射する。なお、指針21〜23,26は、運針時に平面アンテナ40と重なる場合があるが、指針の面積が小さいことから、金属製であっても衛星信号の受信に支障ない。ただし、指針21〜23、26を非導電性部材で構成すれば、衛星信号が遮断される影響をより回避できる点で好ましい。
GPS衛星Sは、右旋円偏波で衛星信号を送信している。そのため、本実施形態の平面アンテナ40は、円偏波特性に優れるパッチアンテナ(マイクロストリップアンテナともいう)で構成されている。
本実施形態の平面アンテナ40は、図3,8に示すように、セラミックの誘電体基材41に導電性のアンテナ電極部42を積層したパッチアンテナである。
この平面アンテナ40は、次のようにして製造できる。まず、比誘電率が60〜100程度のチタン酸バリウムを主原料にプレス機で目的の形に成形し、焼成を経てアンテナの誘電体基材41となるセラミックスを完成する。誘電体基材41の裏面(第2回路基板720側の面)には、主に銀(Ag)等のペースト材をスクリーン印刷すること等で、アンテナのグランド(GND)となるGND電極(図示略)を構成する。
誘電体基材41の表面(地板125、文字板11側の面)には、アンテナの周波数、受信する信号の偏波を決めるアンテナ電極部42をGND電極と同様な方法で構成する。アンテナ電極部42は、誘電体基材41の表面よりも一回り小さく形成されており、誘電体基材41の表面においてアンテナ電極部42の周囲には、アンテナ電極部42が積層されていない露出面が設けられる。
誘電体基材41は、例えば、表面形状は略正方形状であり、一辺の寸法は約11mmである。アンテナ電極部42は、例えば、表面形状は略正方形状であり、一辺の寸法は約8〜9mmである。誘電体基材41の四隅は、図8に示すように、割れ防止のためにコーナーカットしているが、コーナーカットしていないものを用いてもよい。
平面アンテナ40は、第2回路基板720の表面に実装され、第2回路基板720に実装されたGPS−IC501に電気的に接続される。さらに、平面アンテナ40のGND電極を第2回路基板720のグランドパターンに導通させることで、第2回路基板720はグランド板(グランドプレーン)として機能する。
さらに、第2回路基板720のグランドパターンを、回路押え板725を介して金属製のケース31や裏蓋34に導通することで、ケース31や裏蓋34もグランドプレーンとして利用できる。本実施形態では、図3に示すように、第2回路基板720を押さえる回路押え板725に、裏蓋34に導通するための裏蓋導通バネ725Aを一体に形成しており、第2回路基板720のグランドパターンを、回路押え板725および裏蓋導通バネ725Aを介して裏蓋34およびケース31に導通させることで、グランドプレーンとして利用している。裏蓋34やケース31をグランドプレーンとして利用することで、グランドプレーンの面積を大きくとることができ、アンテナ利得が向上してアンテナ特性を向上できる。
この平面アンテナ40は、図3に示すように、第2回路基板720を地板125に固定することで、ムーブメント2に取り付けられる。平面アンテナ40の誘電体基材41は、セラミックで硬く欠けやすいため、地板125との間にはスポンジなどの緩衝材47が介在されている。このため、誘電体基材41が地板125に衝突して破損することを防止できる。
[バーアンテナ]
長波標準電波を受信するバーアンテナ150は、図4、8に示すように、アンテナコア151と、アンテナコア151に巻かれたコイル152とで構成されたバーアンテナである。
アンテナコア151は、例えば、磁性箔材としてのコバルト系のアモルファス金属箔を、複数枚積層して磁気特性を高めている。アンテナコア151の製造方法は、例えば、前記アモルファス金属箔を型で打ち抜くか、エッチングで形成し、電子時計1の厚さ方向に10〜30枚程接着して重ね合わせる。次に、断面形状が凹型(溝型)の樹脂製枠に、アンテナコア151を配置し、アンテナコア151の周囲にコイル152を巻いてバーアンテナ150を製造している。
アンテナコア151は、コイル152が巻かれるコイル巻部と、コイル巻部の長手方向の両端にそれぞれ延長されたリード部とを備えて構成されている。各リード部は、コイル巻部側の基端部から先端部に向かうにしたがって幅寸法が小さくなる先細りの形状とされている。
なお、アンテナコア151としては、積層アモルファス箔に限定されず、軟磁性金属薄帯等でもよい。また、アンテナコア151としては、性能は劣るが安価なフェライトを用いてもよく、この場合には、型等で成形し、熱処理して製造すればよい。
アンテナコア151のコイル巻部に巻回されるコイル152は、長波標準電波(40〜77.5kHz)を受信する場合は、20〜100mH程度のインダクタンス値が必要となる。このため、本実施形態では、コイル152として直径約50μm程度のウレメット線を数百から千数百ターンほど巻いて構成している。
このような構成のバーアンテナ150は、第2回路基板720において、平面視で文字板11の9時位置に実装され、標準電波受信用IC401に電気的に接続されている。
[太陽電池パネル]
太陽電池パネル80は、図9に示すように、表面側から順に、透光性を有する表面保護材81、透明電極(TCO:Transparent Conductive Oxide)82、アモルファスシリコン半導体薄膜(a-si)83、アルミ製の裏面電極84、樹脂フィルム基材85、裏面保護材86が積層されて構成されている。
太陽電池パネル80においては、上下の各電極82、84がショートしないように、各電極82、84の端面は表面保護材81、樹脂フィルム基材85で被覆されて保護されている。
太陽電池パネル80は、図5に示すように、ムーブメント2の平面視において、平面アンテナ40と重なる部分には切欠部810が形成され、バーアンテナ150と重なる部分には切欠部は形成されていない。このため、太陽電池パネル80の各電極(電極層)82、84は、平面アンテナ40とは平面的に重ならず、バーアンテナ150とは平面的に重なる。
すなわち、アモルファスシリコン半導体薄膜83は厚さ寸法が薄く、各電極82、84の厚さ寸法も数μmと薄いため、長波の標準電波は、フィルム状の太陽電池パネル80を透過し、バーアンテナ150は、各電極82、84と平面的に重なっても、標準電波を受信できる。
一方、GPS衛星信号の周波数は、約1.5GHzであり、高周波であるため、長波の標準電波と異なり、太陽電池パネル80の薄い電極82、84でも電波は減衰し、アンテナ特性が低下する。このため、平面アンテナ40が、各電極82、84と平面的に重なっていると、GPS衛星信号を受信できない。
このため、図5に示すように、円板状に形成された太陽電池パネル80は、平面アンテナ40と平面視で重なる部分には切欠部810が形成されている。
太陽電池パネル80には、文字板11のカレンダー小窓15と平面的に重なる開口部820や、指針軸27〜29が挿通される貫通孔831,832、833が形成されている。
さらに、太陽電池パネル80は、複数のセルに分割され、各セルは直列に接続されている。本実施形態の太陽電池パネル80は、図5に示すように、4個のソーラーセルを有し、各ソーラーセルが直列に接続されている。そして、太陽電池パネル80の正極および負極は、コイルバネなどで構成されて地板125の貫通孔に配置された一対の導通部材88によって、第1回路基板710の正極用および負極用の電源端子に導通されている。そして、太陽電池パネル80で発電された電力の二次電池130への充電などは、電源制御IC711の充電制御回路71によって制御される。
なお、文字板11は、透光性を有するため、時計の表面側から見て、文字板11の裏面側に配置された太陽電池パネル80が透けて見える。このため、太陽電池パネル80が配置されている領域と配置されていない領域とで、文字板11の色が違って見える。この色の違いが目立たないように、文字板11にはデザイン的なアクセントをつけてもよい。
さらに、太陽電池パネル80に切欠部810を形成したことで、切欠部810に重なる部分の文字板11の色調が他の部分と違って見えることがある。それを防止するために太陽電池パネル80と同色(例えば紺色や紫色)のプラスチックシートを太陽電池パネル80の下に重ねてもよいし、太陽電池パネル80全体を切り欠かずに、電波遮蔽する電極層を平面アンテナ40と平面的に重なる部分のみ取り除いて、基材となる樹脂フィルム層を残して色調を合わせてもよい。
[耐磁板]
近年、スマートフォンなどの携帯端末用のケースに、高性能な磁石が多く使われるようになり、腕時計にも耐磁性が求められている。このため、外部磁界を迂回させて、ステップモーター141〜145の誤動作を防止するために、図3〜5に示すように、純鉄などの高透磁率材からなる第1耐磁板91および第2耐磁板92が、平面的にステップモーター141〜145と重なる位置に配置されている。なお、各ステップモーター141〜145は、コアに巻回されたコイルと、ステーターと、ローターとを備える。これらのうち、コイル部分は外部磁界の影響を受けにくいので、耐磁板91、92とは必ずしも平面的に重ならなくてもよい。従って、耐磁板91、92は、ステップモーター141〜145の少なくとも一部に平面的に重なり、特に、ステーターやローターと平面的に重なることが好ましい。
第1耐磁板91は、図3〜5に示すように、地板125およびカレンダー車20の時計表面側(カバーガラス33側)に配置されている。この第1耐磁板91は、ステップモーター141〜145の表面(文字板11側の面)をほぼ覆うように配置される。
第1耐磁板91には、図5に示すように、文字板11のカレンダー小窓15と平面的に重なる切欠部911や、指針軸27〜29が配置される貫通孔912、913、914が形成されている。
第1耐磁板91において、前記平面アンテナ40と平面視で重なる領域は切り欠かれて切欠部915とされ、前記バーアンテナ150と平面視で重なる領域も切断されて切断部916とされている。
第2耐磁板92は、図3〜5に示すように、地板125の時計裏面側(裏蓋34側)であり、第2回路基板720や二次電池130よりも時計表面側に配置されている。具体的には、地板125の時計裏面側には、各輪列の軸受を有する輪列受け127が配置され、この輪列受け127の時計裏面側に第2耐磁板92が配置されている。これにより、第2耐磁板92は、ステップモーター141〜145の裏面(裏蓋34側の面)をほぼ覆うように配置される。
第2耐磁板92においても、前記平面アンテナ40と平面視で重なる領域は切り欠かれて切欠部925とされ、バーアンテナ150と平面視で重なる領域は切断されて切断部926とされている。
したがって、第1耐磁板91および第2耐磁板92は、平面アンテナ40およびバーアンテナ150とは、平面的に重ならないように構成されている。
[カレンダー車]
地板125には、リング状に形成され、表面に日付が表示されたカレンダー車20が配置される。カレンダー車20は、プラスチック等の非導電性部材により形成されている。ここで、カレンダー車20は、平面視において、平面アンテナ40やバーアンテナ150の少なくとも一部と重なっている。なお、カレンダー車としては、日車に限らず、曜日を表示する曜車や、月を表示する月車などでもよい。
[二次電池]
二次電池130は、図3〜6に示すように、平面円形に形成されたリチウムイオン電池である。二次電池130は、駆動機構140、標準電波受信回路部400、GPS受信部500等に電力を供給する。二次電池は、第2回路基板720の切欠部721に設けられ、前述のとおり、平面視において、平面アンテナ40、バーアンテナ150と重ならない位置に配置されている。一方、二次電池130は、ステップモーター141,143,145や輪列の一部とは平面的に重なって配置される。
本実施形態の二次電池130は、特に衛星信号の受信時には、10mA以上の電流を流す必要があるため、数十mAhの容量の電池が必要となる。このため、本実施形態では、二次電池130として、直径20mm程度(本実施形態では文字板11の半径よりも大きい寸法)のコイン型のリチウムイオン電池を用いている。
このため、二次電池130の厚さ寸法(時計厚さ方向の寸法)は、二次電池130の直径(裏蓋34に沿った方向の寸法)に比べて小さい、扁平な形状とされており、さらに第2回路基板720の切欠部721に配置されている。したがって、二次電池130がステップモーター141,143,145や輪列の一部と平面的に重なって配置されていても、電子時計1を薄型化できる。
[電子時計の回路構成]
図10は、電子時計1の回路構成を示す概略図である。
電子時計1は、主に、長波標準電波信号を受信して時刻情報を取得する標準電波受信部4と、衛星信号を受信して時刻情報を取得する衛星信号受信部5と、制御表示部6と、電源供給部7とを含んで構成されている。
ここで、長波標準電波信号は、図11に示すように、世界において特定のエリアのみで受信できる。すなわち、JJY40およびJJY60は日本を中心とするエリアで受信でき、BPCは中国を中心とするエリア、WWVBはアメリカを中心とするエリア、MSFはイギリスを中心とするエリア、DCF77はドイツを中心とするエリアで受信できる。
一方、GPS衛星信号は、長波標準電波の受信エリアに比べて受信可能エリアが圧倒的に広く、地球上のどこでも受信可能である。
この長波標準電波を受信可能な受信エリアに関する情報は、後述する記憶部68に記憶されている。
[長波標準電波信号のタイムコードフォーマット]
長波標準電波信号の時刻情報(タイムコード)は、各国毎に所定の時刻情報フォーマット(タイムコードフォーマット)に合わせて構成されている。
例えば、図12に示す日本の標準電波JJYのタイムコードフォーマットでは、1秒ごとに1つの信号が送信され、60秒で1レコード(1フレーム)として構成されている。つまり、1フレームが60ビットのデータである。また、データ項目として現時刻の分、時、現在年の1月1日からの通算日、年(西暦下2桁)、曜日および「うるう秒」等が含まれている。各項目の値は、各秒毎(各ビット毎)に割り当てられた数値の組み合わせによって構成され、この組み合わせが信号の種類から判断される。また、通算日のビット列と年のビット列の間には、時に対応するパリティビットPA1と、分に対応するパリティビットPA2が設定されている。なお、図12中「M」で示されるのは正分(毎分0秒)に対応するマーカーであり、「P1〜P5」で示されるのはポジションマーカーであり、予めその位置が定められている信号である。
各項目において「1」を表す信号は約0.5秒のパルス幅の信号であり、「0」を表す信号は約0.8秒のパルス幅の信号であり、各マーカーを示す信号Pは、約0.2秒のパルス幅の信号である。
標準電波信号のタイムコードフォーマットや、各信号のパルス幅(デューティー)は、長波標準電波信号の種類に応じて設定されている。
[衛星信号の航法メッセージ]
図13〜図15は、航法メッセージの構成について説明するための図である。
図13に示すように、航法メッセージは、全ビット数1500ビットのメインフレームを1単位とするデータとして構成される。メインフレームは、それぞれ300ビットの5つのサブフレーム1〜5に分割されている。1つのサブフレームのデータは、各GPS衛星から6秒で送信される。従って、1つのメインフレームのデータは、各GPS衛星から30秒で送信される。
サブフレーム1には、週番号データや衛星健康状態を含む衛星補正データが含まれている。週番号データは、現在のGPS時刻情報が含まれる週を表す情報である。GPS時刻情報の起点は、UTC(協定世界時)における1980年1月6日00:00:00であり、この日に始まる週は週番号0となっている。週番号データは、1週間単位で更新される。衛星健康状態は、その衛星に異常があるか否かを示すコードであり、このコードを確認することで、異常がある衛星の信号を利用することがないように制御できる。
5組のサブフレームのうち、サブフレーム1〜3は各衛星に固有の情報を含んでいるため、毎回同じ内容が繰り返し送信され、具体的には、送信している衛星自身のクロック補正情報や軌道情報(エフェメリス)が含まれている。これに対し、サブフレーム4および5は、全衛星の軌道情報(アルマナック)や電離層補正情報が含まれ、これらはデータ数が多いためにページ1〜25のページ単位に分割されてサブフレームに収容される。すべてのページの内容を送信するには25フレームを必要とするため、航法メッセージの全情報を受信するには12分30秒の時間を要する。
さらに、サブフレーム1〜5には、先頭から、30ビットのTLM(Telemetry word)データが格納されたTLM(Telemetry)ワードと30ビットのHOW(hand over word)データが格納されたHOWワードが含まれている。
従って、TLMワードやHOWワードは、GPS衛星から6秒間隔で送信されるのに対し、週番号データ等の衛星補正データ、エフェメリスパラメータ、アルマナックパラメータは30秒間隔で送信される。
図14に示すように、TLMワードには、プリアンブルデータ、TLMメッセージ、Reservedビット、パリティデータが含まれている。
図15に示すように、HOWワードには、TOW(Time of Week、「Zカウント」ともいう)というGPS時刻情報が含まれている。Zカウントデータは毎週日曜日の0時からの経過時間が秒で表示され、翌週の日曜日の0時に0に戻るようになっている。つまり、Zカウントデータは、週の初めから一週間毎に示される秒単位の情報である。このZカウントデータは、次のサブフレームデータの先頭ビットが送信されるGPS時刻情報を示す。例えば、サブフレーム1のZカウントデータは、サブフレーム2の先頭ビットが送信されるGPS時刻情報を示す。また、HOWワードには、サブフレームのIDを示す3ビットのデータ(IDコード)も含まれている。すなわち、図13に示すサブフレーム1〜5のHOWワードには、それぞれ「001」、「010」、「011」、「100」「101」のIDコードが含まれている。
[標準電波受信部]
標準電波受信部4は、図10に示すように、バーアンテナ150と、標準電波受信回路部400とを備えている。バーアンテナ150は、長波標準電波(以下、「標準電波」または「標準電波信号」と称す)を受信し、受信した標準電波を標準電波受信回路部400に出力する。標準電波受信回路部400は、バーアンテナ150にて受信した標準電波の受信信号を復調して、TCO(Time Code Out:タイムコード出力)信号として、制御表示部6の制御部61に出力する。
標準電波受信回路部400は、標準電波受信用IC401と、フィルター用水晶410とを備えている。標準電波受信用IC401は、同調回路411と、増幅回路412と、ミキサー回路413と、フィルター用水晶410を用いたIF(Intermediate Frequency)増幅回路414と、包絡線検波回路415と、自動利得制御回路としてのAGC(Auto Gain Control)回路416と、二値化回路417と、PLL(phase locked loop)回路418と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)419とを備えて構成されている。この標準電波受信回路部400は、標準電波を受信する一般的な回路である。
同調回路411は、コンデンサーを備えて構成され、同調回路411とバーアンテナ150とにより並列共振回路が構成される。この同調回路411により、「JJY(JJY40とJJY60)」、「WWVB」、「DCF77」、「MSF」、「BPC」の各標準電波を選択して受信可能に構成されている。
なお、後述するように、衛星信号受信部5によって電子時計1の位置情報(緯度、経度)が得られている場合には、制御部61は、前記位置情報に基づく受信局の選択信号を標準電波受信回路部400に出力する。標準電波受信回路部400の同調回路411は、前記制御信号によって受信局を自動的に選択する。
また、衛星信号受信部5によって電子時計1の位置情報が得られていない場合には、ユーザーがリューズ38等の操作部材を操作してタイムゾーン(時差)を選択することで、対応する受信局を選択できる。
増幅回路412は、AGC回路416から入力する信号(AGC電圧)に応じてゲインを調整し、同調回路411から入力する受信信号を一定の振幅に増幅してミキサー回路413に入力する。
ミキサー回路413は、前記受信信号をVCO419の信号とミキシングし、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートする。
IF増幅回路414は、ミキサー回路413から入力する受信信号をさらに増幅し、包絡線検波回路415に出力する。
包絡線検波回路415は、図示しない整流器と、図示しないローパスフィルター(LPF:Low-Pass Filter)とを備え、入力した受信信号を整流およびろ波し、ろ波して得られた包絡線信号を、AGC回路416および二値化回路417に出力する。
AGC回路416は、包絡線検波回路415から入力した包絡線信号に基づいて、増幅回路412にて受信信号を増幅する際のゲインを決定する信号を出力する。
二値化回路417は、包絡線検波回路415から入力した包絡線信号と、基準電圧(閾値)とを比較して二値化信号、すなわち、TCO信号を出力する。
[衛星信号受信部]
衛星信号受信部5は、平面アンテナ40と、フィルター(SAW)111と、GPS受信部(受信モジュール)500とを含んで構成されている。
フィルター111は、バンドパスフィルターであり、1.5GHzの衛星信号を通過させるものとなっている。また、平面アンテナ40とフィルター111との間に、受信感度を良好にするLNA(ローノイズアンプ)を別途組み込む構成としてもよい。なお、フィルター111がGPS受信部500内に組み込まれる構成としてもよい。
GPS受信部500は、フィルター111を通過した衛星信号を処理するものであり、衛星信号受信用ICであるGPS−IC501と、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)530と、フラッシュメモリー540とを備えている。
GPS−IC501は、RF部(Radio Frequency:無線周波数)510とベースバンド部520を備える。
RF部510は、PLL回路511、VCO(Voltage Controlled Oscillator)512、LNA(Low Noise Amplifier)513、ミキサー514、IFアンプ515、IFフィルター516、ADC(A/D変換器)517等を備えている。
フィルター111を通過した衛星信号は、LNA513で増幅された後、ミキサー514でVCO512の信号とミキシングされ、IF(Intermediate Frequency:中間周波数)にダウンコンバートされる。
ミキサー514でミキシングされたIFは、IFアンプ515、IFフィルター516を通り、ADC(A/D変換器)517でデジタル信号に変換される。
ベースバンド部520は、DSP(Digital Signal Processor)521、CPU(Central Processing Unit)522、RTC(リアルタイムクロック)523、SRAM(Static Random Access Memory)524を備えている。また、ベースバンド部520には、温度補償回路付き水晶発振回路(TCXO)530やフラッシュメモリー540等も接続されている。
そして、ベースバンド部520は、RF部510のADC517からデジタル信号が入力され、相関処理や測位演算等を行うことにより、衛星時刻情報や測位情報を取得できるようになっている。
なお、PLL回路511用のクロック信号は、TCXO530から生成されるようになっている。
フラッシュメモリー540には、測位情報(緯度データおよび経度データ)と時差データ(タイムゾーンデータ)とを関連づけた時差データベースが記憶されている。したがって、衛星信号の受信よって測位情報を算出できれば、その緯度・経度データと、時差データベースとから受信した地点の時差(タイムゾーン)を検出して設定できる。なお、フラッシュメモリー540の代わりにEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)を用いてもよい。
また、本実施形態では、時差データベースをGPS受信部500のフラッシュメモリー540に記憶していたが、制御表示部6の制御部61内にEEPROMやフラッシュメモリーなどの不揮発性メモリーを設け、この不揮発性メモリーに時差データベースを記憶してもよい。
[制御表示部]
制御表示部6は、制御部(CPU)61と、指針21〜26等の駆動を実施する駆動回路62と、水晶振動子63と、時刻表示部および情報表示部等とを備えている。
制御部61は、RTC66、ROM67、記憶部68を含んで構成されている。RTC66は、水晶振動子63から出力される基準信号を用いて、内部時刻情報を計時している。ROM67は、制御部61で実行される各種プログラムが記憶されている。
記憶部68は、GPS受信部500から出力される衛星時刻情報や測位情報と、標準電波受信回路部400から出力されるTCO(標準電波の時刻情報)とを記憶する。
制御部61は、標準電波受信部4および衛星信号受信部5に制御信号を出力することで、標準電波受信部4および衛星信号受信部5を切り換えて起動させる。GPS衛星信号は、長波標準電波に比べて、周波数は約1.5GHzと高く、受信信号の強度は1/100程度と微弱である。このため、衛星信号受信部5によるGPS衛星信号の受信処理は、標準電波受信部4による標準電波の受信処理に比べて約500倍もの電力を必要とする。
このため、制御部61は、標準電波受信部4および衛星信号受信部5を同時に作動することはせず、切り換えて起動する。
本実施形態の電子時計1は、上述のような標準電波受信部4、衛星信号受信部5および制御表示部6を備えていることで、長波標準電波送信所Rから受信した標準電波信号に基づいて時刻情報を自動的に修正でき、GPS衛星Sから受信した衛星信号に基づいて時刻表示を自動的に修正することができる。
[電源供給部]
電源供給部7は、太陽電池パネル80、充電制御回路71、二次電池130、第1レギュレーター72、第2レギュレーター73、電圧検出回路74を含んで構成されている。
太陽電池パネル80は、光が入射して発電すると、その光発電により得られる電力を、充電制御回路71を通じて二次電池130に供給して二次電池130を充電する。
二次電池130は、第1レギュレーター72を介して制御表示部6および標準電波受信回路部400に駆動電力を供給し、第2レギュレーター73を介してGPS受信部500に駆動電力を供給する。したがって、二次電池130によって駆動電力を供給する電源手段が構成されている。
電圧検出回路74は、二次電池130の電圧をモニターし、制御部61に出力する。したがって、電圧検出回路74によって、電源手段である二次電池130の電池残量を検出する電池残量検出部が構成されている。制御部61は、電圧検出回路74で検出された電池電圧が入力されるため、二次電池130の電圧を把握して受信処理を制御できる。
また、充電制御回路71は、制御部61からの制御により、太陽電池パネル80と二次電池130とを切断した状態で、太陽電池パネル80の電圧を電圧検出回路74で検出するように制御できる。この場合、電圧検出回路74は、二次電池130の電圧に影響されることなく、太陽電池パネル80の発電電圧(発電量)を検出できる。したがって、電圧検出回路74は、太陽電池パネル80の発電量を検出する発電量検出部を構成し、この発電量は制御部61に入力される。このため、制御部61は、太陽電池パネル80の発電量に基づいて、電子時計1が屋外に配置されているか否かを判定できる。
[制御部の構成]
次に、図16に基づいて、制御部61の構成について説明する。図16は、主に制御部61において実行されるプログラムで実現される機能ブロックである。
制御部61は、時刻情報修正部610と、表示制御部620と、電圧検出制御部630と、受信制御部640とを備える。
時刻情報修正部610は、標準電波受信部4または衛星信号受信部5で受信した時刻情報を利用して内部時刻情報を修正する。
表示制御部620は、通常モードにおいては、内部時刻情報に基づいて駆動回路62を制御し、指針21〜23でローカルタイムの時刻(時、分、秒)を表示し、指針24,25でホームタイムの時刻(時、分)を表示する。また、表示制御部620は、内部時刻情報に基づいて駆動回路62を制御し、指針26で曜日(日〜土)を表示する。また、表示制御部620は、指針26の表示を受信制御状態等に応じて制御する。
電圧検出制御部630は、電圧検出回路74を作動して二次電池130の電圧つまり電池残量や、太陽電池パネル80の発電量を検出する。電圧検出制御部630は、一定時間間隔で電圧検出回路74を作動して電圧を検出する。電圧検出制御部630は、充電制御回路71の動作も制御する。
[受信制御部]
受信制御部640は、受信モード選択部641と、衛星信号受信制御部642と、標準電波受信制御部645と、受信判定部646とを備える。衛星信号受信制御部642は、測時受信制御部643と、測位受信制御部644とを備える。
受信モード選択部641は、Aボタン36による受信操作や、予め設定された自動受信条件に該当したことを判定して、衛星信号の受信モード(測時モードと、測位モード)と、標準電波の受信モードとを選択する。受信モード選択部641は、Aボタン36が第1所定時間(例えば3秒以上、6秒未満)押された場合に、測時モードを選択し、Aボタン36が第2所定時間(例えば6秒以上)押された場合に、測位モードを選択する。また、受信モード選択部641は、電圧検出回路74によって、電子時計1が屋外に配置されていることが検出されて自動受信条件に該当した場合は、通常は測時モードを選択し、電子時計1の受信オフモードを解除した後の1回のみ測位モードを選択する。
衛星信号受信制御部642は、受信モード選択部641で衛星信号の受信モードが選択された場合に作動される。
測時モードが選択された場合には、衛星信号受信制御部642は測時受信制御部643を作動し、測時受信制御部643は、衛星信号受信部5を制御して測時受信処理を行う。
また、測位モードが選択された場合には、衛星信号受信制御部642は測位受信制御部644を作動し、測位受信制御部644は、衛星信号受信部5を制御して測位受信処理を行う。
標準電波受信制御部645は、受信モード選択部641で標準電波の受信モードが選択された場合に作動される。標準電波受信制御部645は、標準電波受信部4を制御して標準電波受信処理を行う。
受信判定部646は、測時受信制御部643による測時受信処理、測位受信制御部644による測位受信処理、標準電波受信制御部645による標準電波受信処理が成功したか否かを判定する。
例えば、測時受信処理時には、受信判定部646は、受信した衛星信号から取得した時刻情報(Zカウント)と、RTC66の時刻データとを比較する。これらの差が大きい場合は、誤修正防止のために次のサブフレームのZカウントを取得して両者のZカウントを比較したり、捕捉した衛星が複数あれば、複数の衛星から取得した各Zカウントを比較したりして、取得した時刻データの整合が取れたかを判定する。時刻情報修正部610は、受信判定部646で整合が取れたと判定された場合に、時刻修正を行う。
[自動受信処理手順]
次に、本実施形態において、予め設定された自動受信条件に該当する場合に受信処理を行う自動受信処理について、図17〜図20に基づいて説明する。
制御部61は、電子時計1が自動受信処理を禁止するモード(機内モード)に設定されていない場合に、図17に示す処理を実行する。図17の自動受信処理は、予め設定された時刻、例えば、標準電波の受信に影響するノイズが少ない午前2時などに実行される。
なお、電圧検出回路74は、電圧検出制御部630の制御によって一定間隔、例えば60秒間隔で作動される。電圧検出回路74が60秒間隔で二次電池130の電池電圧を検出するため、制御部61は、常時、二次電池130の電池残量(蓄電量)の状態を把握している。
また、電圧検出制御部630は、二次電池130の電池電圧として、GPS衛星信号の受信処理に比べて消費電流が小さい標準電波受信処理を行っても制御部61がシステムダウンする可能性がある電圧を所定値1とする。また、電圧検出制御部630は、標準電波の受信処理に比べて消費電流が大きいGPS衛星信号の受信処理を行っても制御部61がシステムダウンしない電圧を所定値2に設定する。なお、所定値2は、通常、測位受信処理を行っても制御部61がシステムダウンしない電圧に設定すればよく、所定値1よりも大きい電圧値である。例えば、前記所定値1は3.4Vであり、所定値2は3.6Vであり、これらの値は、二次電池130の放電特性に基づいて設定すればよい。
なお、本実施形態では、二次電池130の電池電圧を検出することで、二次電池130の電池残量を検出していたが、例えば、二次電池130に対する充放電電流の検出手段も追加して、充放電電流量と電池電圧との組合せで判断すればより電池残量の検出精度が高まる。
制御部61は、電池残量検出部である電圧検出回路74によって二次電池130の電池電圧を60秒毎に検出し、予め設定された所定値1以上であるかを判定する(S1)。
制御部61は、電池電圧が所定値1未満であり、S1で「NO」と判定すると、駆動回路62によって変則運針を開始し(S2)、受信禁止状態に維持する(S3)。変則運針とは、電池電圧低下表示(Battery Low Display)や、電池寿命切れ予告表示(battery life indicator)などと呼ばれるBLD運針であり、例えば、指針21を2秒ごとに2秒分運針させて、通常の運針と異なる動作をさせるものである。これにより、ユーザーは、二次電池130の電圧が低下したことを確認でき、太陽電池パネル80に光を当てて充電することができる。
変則運針中は、制御部61は、定期的に、例えば1秒ごとに、電圧検出回路74による電池電圧をチェックしてS1の処理を実行する。そして、制御部61は、S1でYESと判定するまで、S2の変則運針およびS3の受信禁止状態を継続する。
制御部61は、電池電圧が所定値1以上であり、S1で「YES」と判定すると、直前(例えば24時間以内)の定時受信処理において標準電波の受信に成功して標準電波受信データが存在するか、あるいは受信に失敗してデータが存在しないかを判定する(S4)。すなわち、制御部61は、標準電波受信データが存在していても、その受信データが24時間以上前に取得された場合は、S4で「NO」と判定し、24時間以内に受信したデータが存在している場合に「YES」と判定する。
制御部61は、S4で「YES」と判定した場合は、GPS衛星信号を受信する必要が無いため、S1の処理に戻る。これにより、後述するように、午前2時等の標準電波定時受信時刻で標準電波を受信して時刻情報の取得に成功している場合は、翌日の標準電波定時受信時刻まではGPS衛星信号の受信処理は行われない。したがって、毎日の標準電波定時受信時刻に標準電波を受信して時刻情報の取得に成功している場合は、GPS衛星信号の受信処理は実行されず、標準電波の受信処理を優先して実行することになる。
一方、標準電波定時受信時刻において、標準電波の受信処理が行われていない場合や、受信処理が行われたが標準電波を受信できない場合、あるいは受信したが時刻情報の取得に失敗した場合、すなわち標準電波信号の受信による時刻情報の取得に失敗し、標準電波受信データが存在しない場合は、制御部61はS4で「NO」と判定し、S5の処理に進む。
制御部61は、S4で「NO」と判定すると、制御部61で計時している内部時刻(現在時刻)が、予め設定された標準電波定時受信時刻であるかを判定する(S5)。標準電波定時受信時刻は、ノイズが少ない時間帯である午前2時などに設定されている。また、標準電波定時受信時刻は、午前2時、午前3時、午前4時のように、複数の時刻を設定してもよい。この場合、午前2時で受信処理に失敗した場合には、午前3時でも受信処理を行い、午前3時も受信処理に失敗した場合には、午前4時に受信処理を行うようにすればよい。
制御部61は、内部時刻が標準電波定時受信時刻になった場合に、S5で「YES」と判定する。この場合、制御部61は、駆動回路62により各指針21〜26の運針を停止する(S6)。この際、指針26等で標準電波の受信中であることを表示してもよい。
次に、制御部61は、標準電波の受信処理を開始する(S50)。この標準電波の受信処理は後述する。
制御部61は、定時受信時刻に該当しない場合(S5で「NO」と判定した場合)には、電圧検出回路74で検出した電池電圧が所定値2以上であるか否かを判定する(S7)。
制御部61は、S7で「YES」と判定すると、屋外検出があるか否かを判定する(S8)。屋外検出は、太陽電池パネル80に太陽光が照射しているか否かで判定している。すなわち、太陽電池パネル80による発電量検出を利用して屋外検出を行っており、おおよそ1万ルクス以上の強い光を検出した場合に、電子時計1は屋外に配置されていると判断する。このため、制御部61は、定期的に充電制御回路71を制御して、太陽電池パネル80と二次電池130との充電経路を切断し、その状態で太陽電池パネル80の電圧を電圧検出回路74で検出し、所定電圧以上であれば屋外であると検出する。なお、制御部61は、内部時刻が夜間(例えば21時から5時)の間は、屋外検出の判定処理を禁止し、GPS衛星信号の受信処理を禁止してもよい。夜間には太陽光のような強い光を受光することがなく、電子時計1が屋外に配置されていることを検出できないためである。
制御部61は、S7、S8のいずれかで「NO」と判定すると、S1の処理に戻り、S7、S8で「YES」と判定すると、指針26を「1」の位置、または機内モード解除直後で測位モードが選択された場合は「4+」の位置に移動し、GPS衛星信号の受信中であることを表示する(S9)。
次に、制御部61は、GPS衛星信号の受信処理を開始する(S20,S30)。すなわち、電池電圧が所定値2(3.6V)以上であり、屋外検出がある場合、通常は、測時受信処理(S20)を実行し、機内モード解除後の1回のみ測位受信処理(S30)を実行する。
したがって、毎日の標準電波の受信に失敗した場合には、S7、S8の条件に該当すればGPS衛星信号の受信処理が実行される。
[測時受信処理]
次に、図18に示す測時受信処理(S20)について説明する。本実施形態では、S9で受信モードを指針26が指示している状態で、図18の処理が実行される。
測時受信制御部643は、衛星サーチを開始する(S21)。そして、測時受信制御部643は、衛星を捕捉できたか否かを判断する(S22)。測時受信制御部643は、S22で衛星を捕捉できていないために「NO」と判断した場合、測時受信開始からの経過時間が、衛星捕捉用の所定のタイムアウト時間(例えば、15秒)になったか否かを判断する(S23)。
測時受信制御部643は、S23でタイムアウト時間を経過してタイムアウトになった場合(S23でYES)には受信を終了し(S24)、制御部61は通常運針に戻る(S25)。
一方、測時受信制御部643は、S23でタイムアウトになっていない場合(S23でNO)には、S21の衛星サーチ処理を継続する。
測時受信制御部643は、S22で衛星を捕捉できたと判断した場合(S22でYES)は、時刻データ(Zカウント)が取得できたか否かを判断する(S26)。なお、複数の衛星を捕捉できている場合には、信号強度(SNR)が高い衛星信号から時刻データを取得してもよいし、複数の衛星からそれぞれ時刻データを取得し、時刻データの整合性を確認して時刻データの取得成功を判断してもよい。
測時受信制御部643は、S26で「NO」と判断した場合、所定のタイムアウト時間(例えば30秒)を経過したか否かを判断する(S27)。
測時受信制御部643は、S27で「NO」と判断した場合、S26の処理を繰り返す。GPS衛星信号では、Zカウントは6秒間隔で受信できるため、S27のタイムアウト時間が30秒であれば、タイムアウトになるまでにZカウントを5回受信することができる。
測時受信制御部643は、S27でタイムアウトになった場合(S27でYES)、受信処理を終了し(S24)、通常運針に戻る(S25)。
一方、測時受信制御部643は、S26で「YES」と判断した場合は、受信を終了し(S28)、時刻情報修正部610は取得した時刻データに基づいて時刻情報を修正する(S29)。時刻情報修正部610が時刻情報を修正すると、表示制御部620は、修正した時刻情報に基づいて、駆動回路62を介して指針21〜23の表示を修正し、指針26も曜日表示に戻して、通常運針に戻る(S25)。
以上により、自動受信条件に該当した場合の測時受信処理が終了する。この測時受信処理が終了すると、制御部61は、図17のS1に戻って処理を継続する。
[測位受信処理]
次に、測位受信処理S30について、図19を参照して説明する。
測位受信処理S30が開始されると、表示制御部620は、測位受信中であることを指針26で指示する(S31)。すなわち、表示制御部620は、測位受信処理中は、第2サブダイヤル13の左側に表示された「4+」の記号を指針26で指示する。また、測位受信制御部644は、GPS受信部500に制御信号を出力して測位受信処理を開始する(S31)。
測位受信開始が指示されると、GPS受信部500(ベースバンド部520)は、衛星サーチ処理を行う(S32)。
GPS受信部500は、衛星サーチ処理において、衛星信号の受信レベルが予め設定された所定レベル以上の場合に、そのGPS衛星Sを捕捉できたものと判断する。
そして、GPS受信部500は、測位を行うために必要な所定数(少なくとも3個、通常は4個)以上の衛星信号を捕捉できたかを判断する(S33)。
GPS受信部500は、S33で「NO」と判断した場合、衛星サーチ処理用のタイムアウト時間を経過したかを判断する(S34)。この衛星サーチ処理用のタイムアウト時間は、例えば15秒である。
GPS受信部500は、S34で「NO」と判断した場合、S32の衛星サーチ処理を継続する。
また、GPS受信部500は、S34で「YES」と判断した場合、測位受信処理を終了し(S35)、制御部61は通常運針に戻す(S36)。この場合、電子時計1は、GPS衛星Sを捕捉できない環境に配置されていると判断し、受信処理を継続して二次電池130の電力を消費することを避けるためである。
GPS受信部500は、S33で「YES」と判断した場合、捕捉した衛星信号から衛星軌道データ(エフェメリス)を取得できたかを判断する(S37)。
GPS受信部500は、S37で「Yes」と判断した場合、取得した衛星軌道データに基づいて測位計算を行い、測位計算を完了したかを判断する(S38)。
GPS受信部500は、S37,S38で「No」と判断した場合、測位計算用のタイムアウト時間を経過したかを判断する(S39)。この測位計算用のタイムアウト時間は、例えば120秒である。
GPS受信部500は、S39でタイムアウトであると判定すると(S39でYES)、受信処理を終了し(S35)、制御部61は通常運針処理に戻す(S36)。
一方、GPS受信部500は、S39でタイムアウトではないと判定した場合(S39でNO)は、S37に戻り処理を継続する。
GPS受信部500は、S38で「Yes」と判定した場合、受信処理を終了し(S40)、測位計算によって算出された測位情報に対応する時差情報を、フラッシュメモリー540に記憶された時差データベースから読み出し、制御部61に出力する(S41)。
制御部61の時刻情報修正部610は、GPS受信部500から出力された時差情報を用いて時刻情報を修正し、表示制御部620は修正された時刻を指針21〜23で表示する(S42)。その後、制御部61は、通常運針処理を行う(S36)。
以上により、自動受信条件に該当した場合の測位受信処理が終了する。この測位受信処理が終了すると、制御部61は、図17のS1に戻って処理を継続する。
[標準電波受信処理]
次に、図20に示す標準電波受信処理(S50)について説明する。
受信処理が開始されると、制御部61は、受信局(標準電波の種類)を選択する(S51)。受信局は、前述のとおり、測位受信処理で得られた位置情報や、ユーザーの選択で設定されたタイムゾーンデータに基づいて選択される。また、前回の受信処理に成功している場合には、前回の受信局が設定される。
次に、制御部61は、二値化回路417から出力されるTCO信号に基づいて秒同期処理を行う(S52)。制御部61は、入力されたTCO信号の立ち上がりタイミングが1秒間隔になったかを確認することで、秒同期を確立する。
S52で秒同期に失敗したと判定した場合(S52でNO)、制御部61は、すべての局の受信が終了したかを判断する(S53)。そして、S53でNOの場合、制御部61は、S51の受信局選択に戻って他の局を選択し、処理を続行する。なお、S53で判定する「すべての局」とは、電子時計1において受信可能な標準電波のすべて(例えば、JJY40、JJY60、WWVB、BPC、DCF77、MSFを受信可能に設定されている場合、これらのすべての局)でもよいし、測位受信時に得られた位置情報に基づいて受信可能な局のみ(例えば、位置情報がロンドンであれば、MSFと、DCF77の2つの局)でもよい。
制御部61は、S53でYESと判定した場合、標準電波を受信できる状態ではないと判断し、受信を終了し(S54)、通常運針に戻る(S55)。
制御部61は、S52で秒同期に成功したと判定した場合、タイムコードの0秒位置を示すマーカーを取得してフレーム同期を行う(S56)。例えば、日本の標準電波JJYでは、P0およびMのマーカーが連続する部分がタイムコードの開始時点となり、この連続するマーカーを検出することでフレーム同期を確立することができる。
マーカーを取得してフレーム同期が確立すると、制御部61は、二値化回路417から出力されるTCO信号をデコードしてタイムコード(TC)を取得する(S57)。
次に、制御部61は、受信開始から所定時間(たとえば5分)経過したかを判断する(S58)。S58でYESの場合、それ以上、受信処理を継続しても標準電波を受信できる状態ではなく、電力を無駄に消費してしまうと判断し、制御部61は、受信を終了し(S54)、通常運針に戻る(S55)。
制御部61は、S58でNOと判断した場合、時刻データが整合するかを判断する(S59)。すなわち、制御部61は、パリティビットによるチェックや、時刻データが存在しない時刻になっていないか等を判断する。
制御部61は、S59でYESと判断した場合、3フレームデータが一致するかを判断する(S60)。制御部61は、3つの連続するタイムコードを取得して得られた各時刻データが1分間隔である場合、3フレームデータが一致すると判断する。
制御部61は、S59やS60でNOと判断した場合、S57のタイムコード取得処理に戻る。
制御部61は、S60でYESと判断した場合、正確なTCが取得されたため、標準電波の受信動作を終了させる(S61)。この後、制御部61は、取得したTCで内部時刻を修正し(S62)、通常運針に戻る(S55)。
以上により、自動受信条件に該当した場合の標準電波受信処理が終了する。この標準電波受信処理が終了すると、制御部61は、図17のS1に戻って処理を継続する。
[手動受信処理手順]
本実施形態において、標準電波の受信処理は自動受信処理のみであるが、GPS受信処理(測時受信処理、測位受信処理)はAボタン36の操作による手動受信でも行えるように設定されている。手動受信処理の具体的な受信処理は、前記自動受信処理と同様であるため、説明を省略する。
[実施形態の作用効果]
電子時計1に、衛星信号受信部5と標準電波受信部4との2種類の電波を受信する受信部を設けたので、時刻情報を取得できる確率を向上できる。
また、電子時計1の外装ケース30内に配置される部品のうち、比較的厚さ寸法が大きな部品である平面アンテナ40、バーアンテナ150、二次電池130を互いに平面的に重ならない位置に配置したので、電子時計1を薄型化できる。
さらに、ステップモーター141〜145を、平面アンテナ40およびバーアンテナ150と平面的に重ならない位置に配置したので、さらに電子時計1を薄型化できる。
その上、複数のステップモーター141〜145のうち、第1ステップモーター141、第3ステップモーター143、第5ステップモーター145の3つのモーターを、二次電池130と平面的に重なる位置に配置したので、すべてのステップモーター141〜145を二次電池130と平面的に重ならないように配置する場合に比べて、外装ケース30の平面サイズを小さくでき、電子時計1を小型化できる。
さらに、ステップモーター141〜145および二次電池130は、平面アンテナ40およびバーアンテナ150に比べると厚さ寸法を小さくできるため、ステップモーター141、143、145を二次電池130と平面的に重ねても、ステップモーター141〜145を各アンテナ40,150と重ねる場合に比べて、電子時計1の厚さ寸法を小さくでき、電子時計1を薄型化できる。
さらに、ステップモーター141〜145を二次電池130と平面的に重ねた場合、金属製の電池が耐磁板としても機能するため、ステップモーター141〜145が外部磁界の影響を受けて誤動作することも防止できる。
その上、複数の指針軸27〜29のうち、指針軸27,28は二次電池130と平面的に重なる位置に配置したので、指針軸27,28に指針21〜25を押し込んで取り付ける場合に、指針軸27,28に加わる力を二次電池130で支持することができる。すなわち、輪列受け127、第1回路基板710、第2耐磁板92、スペーサー128、二次電池130が順次積層されている。このため、指針21〜25を指針軸27,28に押し込む際の力を、樹脂部品などに比べて強度の高い金属製の二次電池130で支持でき、安定した針取り付け性を確保できる。
太陽電池パネル80に切欠部810を形成し、電極82、84と平面アンテナ40とが平面的に重ならないように配置したので、平面アンテナ40でのアンテナ特性の劣化を防止できる。
また、太陽電池パネル80の電極82、84と、バーアンテナ150とは平面的に重ねているので、ソーラーセルの面積を大きくでき、発電量を確保できる。
第2回路基板720に、各アンテナ40、150と、各アンテナ40,150の受信用のIC(GPS−IC501、標準電波受信用IC401)とをまとめて実装しているので、各アンテナ40、150から受信用IC401,501までの信号経路を短くでき、アンテナで受信した信号にノイズが影響する可能性を低くできる。このため、各受信用ICは、ノイズの影響が軽減された信号を処理でき、正しい時刻情報を取得できる可能性も向上できる。
また、第2回路基板720とは異なる第1回路基板710に、電源制御IC711と、ステップモーター141〜145の駆動制御用のCPU−IC712を設けたので、第2回路基板720と第1回路基板710とを離して配置でき、ステップモーター141〜145の駆動信号などが受信信号に影響することも防止できる。
電子時計1のムーブメント2は、第1耐磁板91および第2耐磁板92の2枚の耐磁板を備えているので、ステップモーター141〜145の時計表面側および時計裏面側にそれぞれ第1耐磁板91および第2耐磁板92を配置することができる。このため、ステップモーター141〜145に時計表面側および時計裏面側から外部磁界が影響することを防止でき、ステップモーター141〜145の誤動作を防止できる。
さらに、各耐磁板91、92は、各アンテナ40,150と平面的に重なる部分が除かれているので、各アンテナ40、150で受信する電波が耐磁板91、92によって妨げられることがなく、受信性能も確保できる。
さらに、衛星信号受信部5は、衛星信号受信制御部642によって、電池残量が所定値2以上の場合のみ自動受信条件に該当するように設定したため、衛星信号受信部5の作動によって電池電圧が低下してシステムダウンとなることを確実に防止できる。
標準電波受信部4は、標準電波受信制御部645によって、電池残量が所定値1以上であれば作動可能に設定したため、電池残量が所定値2未満の場合でも、標準電波受信部4を作動することができる。このため、標準電波受信部4を作動できる機会を増やすことができ、計時時刻のずれを小さくできる。
さらに、標準電波受信部4は、電池残量が所定値1未満の場合は受信を禁止しているので、電源低下によって制御部61の最低動作電圧を下回るシステムダウンを確実に防ぐことができる。
標準電波受信制御部645は、計時時刻が設定された受信時刻になると標準電波受信部4を作動するため、毎日定時に標準電波の受信処理を実行できる。衛星信号受信制御部642は、標準電波の受信が成功しない場合のみ衛星信号受信部5を作動するため、標準電波受信部4を優先的に作動でき、標準電波を受信できない場合に衛星信号受信部5を作動することができる。このため、標準電波を受信可能な地域で電子時計1を利用している場合には、消費電流が少ない標準電波受信部4によって時刻情報を取得でき、標準電波を受信できない地域では衛星信号受信部5によって時刻情報を取得できる。したがって、時刻情報を取得するための受信処理の消費電力を抑制できる。
衛星信号受信部5を作動する条件である所定値2は、測位受信処理によって電池残量がシステムダウンレベルに低下することがない値に設定しているので、測時受信処理に比べて消費電流が大きい測位受信処理を実行した場合でもシステムダウンすることを確実に防止できる。
太陽電池パネル80の発電量を電圧検出回路74で検出することで屋外に配置されていることを判定できるので、衛星信号を受信しやすい環境に電子時計1が配置されている場合に屋外であると判定できる。したがって、衛星信号の自動受信時に受信に成功する確率を向上できる。
電池残量を表示する指針26および第2サブダイヤル13を備え、受信開始時に電池残量を表示することができる。この場合、ユーザーは電池残量が低いために受信処理が実行されなかったことを把握できる。したがって、受信に失敗した理由をユーザーが把握できるので、電池を充電して受信条件に該当するように対応することもでき、利便性を向上できる。
表示制御部620は、指針26によって、測位受信中、測時受信中であることをそれぞれ表示できるので、ユーザーは、現在の受信モードを容易に確認できる。
電源供給部7は、太陽電池パネル80および二次電池130を備えているので、仮に電池残量が各閾値未満に低下して受信処理を実行できなかった場合には、ユーザーが太陽電池パネル80による発電を意識的に行うことで、二次電池130を充電することができる。したがって、再度受信操作を行った場合に、電池残量が各閾値以上になっていれば、受信処理を実行することができる。
[他の実施形態]
なお、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、平面アンテナ40、バーアンテナ150、二次電池130、ステップモーター141〜145のレイアウトとしては、前記実施形態に限定されない。例えば、図21に示すムーブメント2Aのように、カレンダー小窓15を文字板11の4時から5時の位置に形成し、カレンダー小窓15と平面アンテナ40とが平面的に重なるように配置してもよい。このため、平面アンテナ40は、文字板11の4時から6時の範囲に配置され、二次電池130は文字板11の平面中心位置から11時方向の範囲に配置されている。バーアンテナ150は、前記実施形態と同じく文字板11の9時位置に配置されている。このように、平面アンテナ40、バーアンテナ150、二次電池130は、互いに平面的に重ならないように配置すればよい。
なお、平面アンテナ40に平面視で重なる位置にカレンダー小窓15を形成すれば、カレンダー小窓15から、第1耐磁板91の切欠部915と、太陽電池パネル80の切欠部810とを通して、カレンダー車20を視認することができる。このため、太陽電池パネル80では、切欠部810の他に開口部820を形成する必要が無く、その分、ソーラーセルの面積を大きくできる。また、第1耐磁板91においては、切欠部915の他に、切欠部911を形成する必要が無く、加工を少なくでき、かつ、耐磁性能を向上できる。
第1耐磁板91の切欠部911、915、切断部916と、第2耐磁板92の切欠部925、切断部926は、第1耐磁板91や第2耐磁板92をプレス加工等で製造する際に同時に形成すればよいが、第1耐磁板91や第2耐磁板92のプレス加工後に切り欠いたり切断して形成してもよい。
同様に、第1回路基板710の切欠部713、切断部714と、第2回路基板720の切欠部721も、各基板710,720の製造時に同時に形成すればよいが、後で切り欠いたり切断して形成してもよい。太陽電池パネル80の切欠部810も同様である。
要するに、太陽電池パネル80、第1耐磁板91、第2耐磁板92、第1回路基板710は、平面アンテナ40やバーアンテナ150と平面視で重なる領域が設けられていなければ良く、各切欠部や切断部の形成方法は特に限定されない。
バーアンテナ150の配置位置は、文字板11の9時位置以外でもよく、12時位置または6時位置でもよい。なお、バーアンテナ150の配置位置は、6時、9時、12時位置に限定されるものではないが、巻真381があるためバーアンテナ150を配置できない3時位置を除く、電子時計1の90度刻みの位置(6時、9時、12時)が好ましい。すなわち、長波標準電波を受信するバーアンテナ150は指向性があり、電波塔(長波標準電波送信所R)の方角に向ける必要がある。ここで、バーアンテナ150が電子時計1の90度刻みの位置(6時、9時、12時)に配置されていれば、電子時計1のユーザーにとってもバーアンテナ150の配置位置を把握しやすい。このため、ユーザーは、バーアンテナ150を電波塔の方角に向けて、標準電波の手動受信操作を行うこともでき、標準電波を受信しやすくできる。
図21に示すムーブメント2Aにおいても、ステップモーター141〜145および指針軸27〜29は、平面アンテナ40、バーアンテナ150と平面的に重ならないように配置されている。ステップモーター141〜145の一部のモーターは、二次電池130と平面的に重なるように配置されている。したがって、前記実施形態と同様の効果を奏することができる。
前記実施形態では、指針26は通常は曜日を指示し、Aボタン36が押された場合に二次電池130の電圧(電池残量)を表示したり、衛星信号の受信処理時に受信モードを表示していたが、二次電池130の電池残量を常時表示する指針等を設けてもよい。この場合、二次電池130の電圧低下をユーザーに容易に通知でき、太陽電池パネル80による二次電池130への充電をユーザーに容易に促すことができる。
電子時計1としては、第1サブダイヤル12、第2サブダイヤル13を備えるものに限定されず、また、第1サブダイヤル12、第2サブダイヤル13で表示される情報も、例えばクロノグラフ指針による経過時間などでもよい。受信モードの表示は、指針26で行うものに限定されず、文字板11やダイヤルリング35に「1」(測時受信モード)、「4+」(測位受信モード)、「RC」(標準電波受信モード)等の文字や記号を表記し、指針21で指示することで、受信モードを表示してもよい。同様に、受信結果を指針21で指示してもよい。
さらに、本実施形態では、自動受信処理時は、指針26等は受信モードを指示する位置には移動しないように設定してもよい。自動受信処理時には、ユーザーが電子時計1を放置していて指針26を視認していない場合が多いためである。ただし、自動受信処理時に、指針26が受信モードおよび受信中であることを指示すれば、自動受信処理時にもユーザーが受信モードなどを確認できる。
前記実施形態および変形例では、電子時計は、文字板11および指針21〜23からなる時刻表示部を備えているが、本発明はこれに限定されない。電子時計は、液晶パネル等からなる時刻表示部を備えていてもよい。この場合、時刻表示部を駆動する駆動体は、液晶パネルを駆動する駆動部を備えて構成される。
また、この場合、電子時計は時刻表示機能を備えていればよく、時刻表示部は、時刻表示専用の表示部である必要はない。このような電子時計としては、ユーザーの腕に装着されて脈拍を計測する脈拍計や、ユーザーがランニングを行う際などにユーザーの腕に装着されて現在位置を計測して蓄積するGPSロガー等のリスト型機器を例示できる。
位置情報衛星の例として、GPS衛星Sについて説明したが、これに限られない。例えば、位置情報衛星としては、ガリレオ(EU)、GLONASS(ロシア)などの他の全地球的公航法衛星システム(GNSS)で利用される衛星が適用できる。また、静止衛星型衛星航法補強システム(SBAS)などの静止衛星や、準天頂衛星(みちびき)等の特定の地域のみで検索できる地域的衛星測位システム(RNSS)などの衛星も適用できる。
受信可能な標準電波の種類は、前述の5カ国の標準電波ではなく、一部の標準電波のみを受信可能に構成してもよい。
1…電子時計、2、2A…ムーブメント、4…標準電波受信部、5…衛星信号受信部、6…制御表示部、7…電源供給部、11…文字板、12…第1サブダイヤル、13…第2サブダイヤル、15…カレンダー小窓、20…カレンダー車、21…指針(秒針)、22…指針(分針)、23…指針(時針)、24…指針(分針)、25…指針(時針)、26…指針、27、28、29…指針軸、30…外装ケース、31…ケース、32…ベゼル、33…カバーガラス、34…裏蓋、35…ダイヤルリング、38…リューズ、381…巻真、382…オシドリ、40…平面アンテナ、61…制御部、71…充電制御回路、72…第1レギュレーター、73…第2レギュレーター、74…電圧検出回路、80…太陽電池パネル、82…電極、83…アモルファスシリコン半導体薄膜、84…電極、84…裏面電極、91…第1耐磁板、92…第2耐磁板、125…地板、127…輪列受け、130…二次電池、140…駆動機構、141…第1ステップモーター、142…第2ステップモーター、143…第3ステップモーター、144…第4ステップモーター、145…第5ステップモーター、150…バーアンテナ、151…アンテナコア、152…コイル、400…標準電波受信回路部、401…標準電波受信用IC、410…フィルター用水晶、500…GPS受信部、501…GPS−IC、510…RF部、520…ベースバンド部、530…温度補償回路付き水晶発振回路、540…フラッシュメモリー、610…時刻情報修正部、620…表示制御部、630…電圧検出制御部、640…受信制御部、710…第1回路基板、720…第2回路基板、810…切欠部
、820…開口部、911…切欠部、915…切欠部、916…切断部、925…切欠部、926…切断部、711…電源制御IC。

Claims (6)

  1. 衛星信号を受信する平面アンテナと、標準電波信号を受信するバーアンテナと、複数の指針と文字板とを有する時刻表示部と、前記指針を駆動する複数のモーターと、電池と、時計ケースとを備える電子時計であって、
    前記文字板に直交する方向から視認する平面視において、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記複数のモーターと、前記電池とは、前記時計ケースの内側に且つ前記文字板と重なる位置に配置され、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記電池とは、前記平面視において互いに重ならない位置に配置され、
    前記複数のモーターは、前記平面アンテナおよび前記バーアンテナとは、前記平面視において重ならない位置に配置され、
    前記複数のモーターのうち少なくとも一つのモーターは、前記平面視において前記電池と重なる位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  2. 衛星信号を受信する平面アンテナと、標準電波信号を受信するバーアンテナと、複数の指針軸前記指針軸に取り付けられた指針と文字板とを有する時刻表示部と、前記指針軸を駆動する複数のモーターと、電池と、時計ケースとを備える電子時計であって、
    前記文字板に直交する方向から視認する平面視において、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記複数のモーターと、前記電池とは、前記時計ケースの内側に且つ前記文字板と重なる位置に配置され、前記平面アンテナと、前記バーアンテナと、前記電池とは、前記平面視において互いに重ならない位置に配置され、
    前記複数の指針軸は、前記平面アンテナおよび前記バーアンテナとは、前記平面視において重ならない位置に配置され、
    前記複数の指針軸のうち少なくとも一つの指針軸は、前記平面視において前記電池と重なる位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子時計において、
    前記時計ケース且つ前記文字板の裏面側に配置され、電極層を有する太陽電池を備え、
    記電極層は、前記平面視において、前記平面アンテナとは重ならず、前記バーアンテナとは重なる位置に配置される
    ことを特徴とする電子時計。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記時計ケース配置され前記モーターの駆動を制御する制御用ICと前記電池を含む電源を制御する電源制御ICとが実装された第1回路基板と、
    前記時計ケースの内側に配置され、前記平面アンテナと前記バーアンテナと前記平面アンテナによる衛星信号の受信制御を行う衛星信号受信用ICと前記バーアンテナによる標準電波信号の受信制御を行う標準電波受信用ICとが実装された第2回路基板と、を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記時計ケース側に、且つ、前記平面アンテナおよび前記バーアンテナとは前記平面視において重ならない位置に配置される第1耐磁板および第2耐磁板を備える
    ことを特徴とする電子時計。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電子時計において、
    前記平面アンテナは、パッチアンテナである
    ことを特徴とする電子時計。
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